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JP2000298119A - 電気回路一体型複合圧電体超音波探触子およびその製造方法 - Google Patents

電気回路一体型複合圧電体超音波探触子およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000298119A
JP2000298119A JP11108195A JP10819599A JP2000298119A JP 2000298119 A JP2000298119 A JP 2000298119A JP 11108195 A JP11108195 A JP 11108195A JP 10819599 A JP10819599 A JP 10819599A JP 2000298119 A JP2000298119 A JP 2000298119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic probe
electrode
piezoelectric
voltage
electric circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11108195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Katsuhiro Wakabayashi
勝裕 若林
Yukihiko Sawada
之彦 沢田
Norihiro Yamada
典弘 山田
Masaki Esashi
正喜 江刺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP11108195A priority Critical patent/JP2000298119A/ja
Publication of JP2000298119A publication Critical patent/JP2000298119A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度が高く小型化が可能な電気回路一体型複
合圧電体超音波探触子およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 背面負荷材、複合圧電体および整合層を
備えた超音波探触子と、該超音波探触子と一体化された
シリコン基材と、該シリコン基材上に載置された電気回
路とを備えることを特徴とする電気回路一体型複合圧電
体超音波探触子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気回路を一体的
に設けた複合圧電体超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波探触子を用いて体腔内を画
像化し検査を行う超音波診断装置がよく使用されてい
る。一般に、超音波探触子が受信するのは体内からの微
弱な反射音波であるため、信号を増幅するために増幅器
を設ける必要がある。しかし、増幅器がケーブルを介し
て探触子と接続されている場合には、ケーブルにより信
号が減衰するだけでなく、ノイズの混入が避けられな
い。
【0003】このような問題を解決するために、超音波
探触子と増幅器とをケーブルを介さずに一体化すること
が試みられている。このような一体型の超音波探触子
は、例えば、特表平2−502078号公報「小型空洞
部をイメージ化するための装置および方法」に開示され
ている。
【0004】図6に、上記文献に開示されている超音波
探触子を示す。超音波探触子の本体42は、アルミナ材
からなる角柱部42a、円筒部42b、両者を連結する
連結部42cからなる。円筒部42bの外周には可とう
性圧電材料(高分子圧電体)からなるリング44が載置
されている。リング44は64個に分割された内面の電
極(図示せず)を有し、各電極は、連結部42c上の配
線パターン46を介して、角柱部42a上の電極パター
ンと連結されている。角柱部42aの電極パターン上に
は、電極パターンに対応して複数のチップ54が載置さ
れ、各チップ54は電極パターンを通して互いに電気的
に接続されている。一つのチップ54からケーブル28
が引き出されている。図6の超音波探触子は以下のよう
に動作する。ケーブル28からの電圧は、チップ54に
よって選択的にリング44の一つの内面電極に印加され
る。電圧印加された内面電極の圧電素子部は、逆圧電効
果により振動して超音波を外部に放出する。放出された
超音波は図示しない外部反射体により反射されて、再度
リング44に入射する。入射した超音波により、圧電リ
ング44の一つの内面電極に圧電効果による電圧が励起
される。励起電圧による信号は、チップ54で増幅され
てケーブル28に電送される。チップ54はマルチプレ
クサーと増幅器の両方の機能を果たす。伝送された信号
は、図示しない観測装置に入力されて画像化される。
【0005】しかしながら、上記超音波探触子において
は、圧電体としてフレキシブルな高分子圧電体を用いて
いるため、感度が小さいという問題点があった。また、
感度を上げるために圧電体として複合圧電体を用いて
も、本体と圧電体とが別体で製造されるために、探触子
が大型になるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感度が高く
小型化が可能な電気回路一体型複合圧電体超音波探触子
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、背面負
荷材、複合圧電体、および整合層を備えた超音波探触子
と、該超音波探触子と一体化されたシリコン基材と、該
シリコン基材上に載置された電気回路とを備えることを
特徴とする電気回路一体型複合圧電体超音波探触子が提
供される。
【0008】また、本発明によれば、シリコン基材の一
部にエッチングを施し、エッチングされたシリコン基材
を型として圧電体を注型して焼成する工程、シリコン型
の部分を除去して圧電体を露出させ、露出した圧電体間
に樹脂を注入して複合圧電体を作製する工程、複合圧電
体の一方の面へ電極および背面負荷材を形成し、他方の
面へ電極および整合層を形成して、複合圧電体超音波探
触子を作製する工程、残存するシリコン基材の表面に電
気回路を形成する工程の各工程を含むことを特徴とする
電気回路一体型複合圧電体超音波探触子の製造方法が提
供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。
【0010】(第1の実施形態)図1は、本発明に係る
電気回路一体型複合圧電体超音波探触子の第1の実施形
態の一例を示す図であって、図1(a)はその概略斜視
図であり、図1(b)はその上面図である。本実施形態
の超音波探触子1は、超音波探触子部2と電気回路部3と
からなる。
【0011】超音波探触子部2は、背面負荷材4、第1
電極5、複合圧電体部6、第2電極7、整合層8、およ
びレンズ層9がこの順に積層された構造をなす。レンズ
層9はなくても良い。複合圧電体部6は、複数の例えば
互いに平行なロッド状の圧電体10と圧電体10の隙間
を埋める樹脂11とからなる。圧電体10には、PZT
(チタン酸ジルコン酸塩)のほか、ぺロブスカイト構造
の他の圧電セラミクス、またはチタン酸バリウム等の鉛
を含まない圧電セラミクスなどを用いることができる。
【0012】電気回路部3は、シリコン基材19、シリ
コン基材19表面に形成された絶縁膜20、絶縁膜20
の1つの表面(上面)に設けられた配線電極21〜2
4、これらの配線電極の上に載置されたチップ25から
なる。
【0013】シリコン基材19は、少なくとも超音波探
触子部2の背面負荷材4、第1電極5、および複合圧電
体部6の各側面に接触して、これらの部材と一体化して
形成されている。
【0014】絶縁膜20は、超音波探触子部2と接触し
ないシリコン基材19の各表面に形成されている。配線
電極21および22は外部と連絡するケーブルと接続す
るための電極であり、例えば、電極21がGND(アー
ス)電極、電極22が信号電極である。配線電極23
は、超音波探触子部2の第2電極7と電気的に接続され
ているGND電極である。配線電極24は、第1電極5
と電気的に接続されている信号電極である。配線電極2
4は、シリコン基材19の上面から側面にかけて絶縁膜
20上に連続して形成され、その先端部は半田、ペース
トなどの接合部材26を介して第1電極5の露出する側
面と接続されている。チップ25は内部に増幅器または
マルチプレクサなどの電気回路を有しており、チップ2
5底部の入出力端子(図示せず)を介して配線電極21
〜24と電気的に接続されている。
【0015】次に、図1の一体型超音波探触子1の動作
の一例について説明する。外部からケーブル(図示せ
ず)を介して電極21、22にパルス電圧が印加され
る。パルス電圧はチップ25をそのまま通過したのち、
配線電極24を通って超音波探触子部2の第1電極5に
印加される。電圧が印加された複合圧電体部6は逆圧電
効果により振動し、振動により発生した超音波が整合層
8を通ってレンズ9表面から放射される。放射された超
音波は、図示しない反射体により反射されて再度レンズ
9表面に入射する。入射した超音波により、今度は圧電
効果により複合圧電体6に電圧が励起される。励起電圧
は再び配線電極24を介してチップ25に入力する。チ
ップ25において励起電圧は増幅されたのち、電極22
を介してケーブルに(図示せず)伝達される。伝達され
た電圧信号は、最終的に図示しない超音波診断装置に入
力される。そして、例えば、図1の探触子1を回転軸
(図示せず)に取り付けて回転させながら、超音波を逐
次放射させることにより、軸に垂直な全方位についての
画像を表示させることができる。
【0016】次に、図1の一体型超音波探触子1の製造
方法の一例について説明する。図2〜4は、本製造方法
の工程を説明するための概略側面図である。 (1)まず、図2(a)に示したように、バルクのシリ
コン基材30を用意する。シリコン基材30は、例えば
長さ10mm、奥行き5mm、厚み(高さ)1mmの板
状体である。シリコン基材30は、例えばシリコンウェ
ハーからダイシングソーを用いて切り出して用意する。
【0017】(2)次に、図2(b)に示すように、シ
リコン基材30の上面の一部(例えば上面の約半分)に
プラズマエッチングを施して多数の穴50を形成する。
穴50が形成された部分のシリコン基材30は、次工程
において圧電体を注型するための型となる。
【0018】エッチングは例えば以下のようにして行
う。まず、シリコン基材30上にフォトレジスト材(例
えば、ポジレジスト材、厚み約6μm)を塗布する。フ
ォトレジスト材に複数の例えば円形のパターン(例えば
直径16μm)を露光したのち現像して、レジスト材の
パターニングを行う。次に、ディープRIE(反応性イ
オンエッチング)法によりシリコンのエッチングを行
う。ディープRIE法とは弗化物のデポジットとエッチ
ング処理を繰り返し行うことによりアスペクト比の高い
穴構造を得るエッチング方法である。デポジット用ガス
としては例えばC48 を用い、エッチング用ガスとし
て例えばSF6 を用いる。エッチングにより、シリコン
基材30上に例えば直径が16μm、深さが140μm
の穴をピッチ間隔20μmで形成する。ディープRIE
法を用いているため、シリコン基材30面に対して十分
垂直な側面を有する穴形状を得ることができる。エッチ
ング後、フォトレジストを除去する。
【0019】(3)図2(c)に示すように、工程
(2)で作製したシリコン型に、圧電セラミクスのスラ
リー31を加振しながら流し込む。以下、スラリー31
としてPZTスラリー31を用いた例について説明す
る。PZTスラリー31は、PZT粉末(Pb(Zr
0.52Ti0.48)O3 )とPVA(ポリビニルアルコール)
と水とを混合して作製する。また、PZT粉末の平均粒
子サイズは例えば0.3μmである。PZTスラリー3
1を流し込んだのち、12時間以上自然乾燥させて水分
を蒸発させ、PZTスラリー31をグリーン状態とす
る。次に、PZTグリーン31を2時間以上空気中で5
00℃で加熱して脱脂する。ここで脱脂とはPZT粉体
のバインダーであるPVAを除去することである。
【0020】次に、シリコン型中のPZT粉体31をそ
の密度を大きくした状態で焼結するために、脱脂した試
料にHIP(ホットアイソスタティックプレシング)処理
を行う。HIP処理は、以下のようにして行う。まず、
試料をBN(窒化ボロン)粉末で包み込んでゴムチュー
ブ、テープで保持したのち、水中で約100MPaの等
方圧をかけてCIP(コールドアイソスタティックプレ
シング)処理を行う。BN粉末は、後述するガラス管へ
の封じ込め時およびHIP処理時に、試料とガラスとの
間の反応を防ぐために用いる。CIP処理によりPZT
粉体31はかなり密に圧縮される。次に、BN粉末で包
み込んだ試料をパイレックスガラスチューブに入れ、チ
ューブ内の圧力が約10-3Paとなるまで真空引きす
る。その後、ガラスチューブの口をガラスの軟化点(約
750℃)まで加熱してシールする。加熱は、BN粉末
中の試料を密に包み込むために、ガスフレームバーナー
を用いて行う。次に、試料をガラス管に封入した状態
で、以下のようにしてHIP処理を行う。まず、ガラス
に封入した試料をArガス中で加熱しながら等方圧を印
加する。例えば、最初に約1MPaの低い圧力をかけな
がら温度をパイレックスガラスの軟化点まで上昇させ
る。次に、温度と圧力を同時に上昇させて、PZT粉末
31が焼結(焼成)する温度1000℃および圧力70
MPaのもとで約2時間保持する。HIP処理の後、試
料をガラス管およびBN粉末から取り出す。
【0021】(4)図2(d)に示すように、シリコン
基材30のエッチングされなかった部分の背面、すなわ
ちシリコン型としてPZTスラリー31を注型しなかっ
たシリコン基材30の背面に、フォトレジスト材32を
塗布する。
【0022】(5)図3(a)に示すように、例えばX
eF2 ガスを用いてシリコン基材30の背面をエッチン
グしてシリコン基材30のシリコン型の部分のみを除去
し、その後、フォトレジスト32を除去する。エッチン
グにより、シリコン型によって成型された複数の林立し
た円柱形状の圧電セラミクス33が露出する。各円柱形
状の圧電セラミクス33は、試料の上面に残っているP
ZT板31とそれぞれつながっている。
【0023】(6)図3(b)に示すように、圧電セラ
ミクス33ロッドの間隙にエポキシ樹脂などの樹脂34
を充填する。充填は、例えば試料を密閉容器の中に置い
た後、容器内を真空引きしながら容器に別に設けた注入
口から樹脂34を注入して、セラミクス33の隙間に樹
脂34を充填して行う。樹脂34を硬化させたのち背面
から研磨を行って、不要な樹脂34を除去して圧電セラ
ミクス33を露出させる。その後、圧電体セラミクス3
3が露出した面の全面に蒸着法などにより金などからな
る電極35を設ける。電極35が図1に示す第1電極5
となる。
【0024】(7)図3(c)に示すように、電極35
上に背面負荷材として例えばアルミナが含浸されたエポ
キシ樹脂36を充填して硬化させる。樹脂36は、例え
ばコの字型の枠を試料の側面にあてがって電極35上に
充填する。
【0025】(8)図3(d)に示すように、試料の上
面を研磨して、上面に残っているPZT31板を除去
し、圧電セラミクス33と樹脂34、およびシリコン基
材30を露出させる。その後、圧電セラミクス33と樹
脂34とが露出する面の全面に蒸着法などにより金など
からなる電極37を設ける。電極37が図1に示す第2
電極7となる。
【0026】(9)電極37および背面負荷材36など
の、シリコン基材30以外の試料の表面に、フォトレジ
ストを塗布する。その後、図4(a)に示すように、C
VD法などによってSiO2 等の絶縁膜38をシリコン
基材30の表面に形成する。絶縁膜38の形成は、樹脂
34および36に影響が出ない程度の低温(例えば25
℃)で行う。その後、フォトレジストを除去する。
【0027】(10)図4(b)に示すように、マスク
を介したスパッタリングまたは印刷法などによって、図
1に示した配線電極21、22、23、および24を絶
縁膜38上に形成する(電極21は図示せず)。電極2
3は、第2電極37の表面の一部にもかかるように形成
する。試料の側面に形成された電極24の先端部を、半
田などの接合部材26によって第1電極35の露出部と
接続する。次に、電極35および37にDC電圧を印加
して圧電セラミクス33の分極を行い、圧電セラミクス
33に圧電性を付与する。
【0028】(11)図4(c)に示すように、電極3
7の上に例えば2層のエポキシ樹脂からなる整合層39
を設け、その上に例えばシリコーン材からなるレンズ4
0を接合する。前述したように、レンズ40はなくても
良い。
【0029】(12)次に、図4(d)に示すように、
ICチップ25を配線電極21〜24の上に載置する。
載置は、チップ25の底部の入出力端子(図示せず)と
電極21〜24とが合致するように位置決めした後、ボ
ール半田等を用いて両者を接合して行う。
【0030】以上の工程(1)〜(12)によって、図
1に示した電気回路一体型複合圧電体超音波探触子1を
製造することができる。
【0031】本実施形態の電気回路一体型超音波探触子
は、複合圧電体超音波探触子の製造工程で用いるシリコ
ン基材30を、ICチップ等の電気回路の基台としても
用いている。従って、シリコン基材30にエッチング処
理等を施すことによって微細な構造の超音波探触子を作
製した後に、残りの基材上に電気回路を載置するだけで
一体型の超音波探触子を製造することができる。そのた
め、小型の電気回路一体型超音波探触子を作製すること
ができる。また、複合圧電体を用いているため、高分子
圧電体などのバルクの圧電体を用いた場合と比べて高感
度な超音波探触子を実現することができる。
【0032】なお、本実施形態の変形例として、上述の
工程(7)において(図3(c))、電極35上に背面
負荷材36を接合する代わりに整合層39およびレンズ
40を設け、工程(11)において(図4(c))電極
37上に背面負荷材36を設けても良い。このように構
成した場合、超音波が放射される音響放射面は、図1に
示した超音波探触子のそれとは反対の方向、すなわちチ
ップ25が載置された上面と反対側の背面を向くことに
なるが、探触子の動作としては問題ない。
【0033】また、本実施形態の各構成は当然、各種の
変形、変更が可能である。
【0034】例えば、工程(3)において、シリコン基
材30に作製した穴50にスラリー31を流し込む前
に、酸化珪素や窒化珪素等の保護膜を穴50の内面に形
成することが好ましい。保護膜を形成することにより、
シリコン基材30と圧電体スラリー31とが焼成時に反
応することを防ぐことができる。これらの保護薄膜を残
したまま超音波探触子を動作させても、複合圧電体の有
する良好な圧電特性を得ることは可能であるが、除去し
た方がより高い圧電特性をもたらす電気―機械の変換効
率を得ることができる。上記保護膜を除去するために
は、例えば、工程(5)において(図3(a))、シリ
コン基材30をエッチング除去して保護膜を露出させた
後に、反応性イオンエッチング(RIE)等のドライエ
ッチングによって、これらの保護膜をエッチング除去す
るなどすれば良い。
【0035】また、本実施形態での製造方法は、圧電セ
ラミクスとしてPZTを用いた場合について説明した
が、前述したその他の圧電セラミクスを用いても同様に
行えることは言うまでもない。特に、圧電体セラミクス
にチタン酸バリウム等の鉛を含まない圧電材料を用いた
場合には、シリコン基材30と鉛との間で相互拡散が起
こらないため、上述のような保護膜を形成する必要がな
い。そのため、製造工程が省略できるとともに高温での
焼成が可能となる。
【0036】また、圧電体31とシリコン型との間で熱
膨張係数が異なるために焼成時に反りが発生し、試料の
形状によってはシリコン型にクラックが入ることがあ
る。このような場合には、以下のようにして解決するこ
とができる。例えば、シリコン基材30として0.5m
m以上の厚い物を用いる。または、工程(2)において
エッチングによってシリコン基材30の両面に穴を形成
し、圧電体スラリーをシリコン型の両面に注型したサン
ドイッチ構造として焼成する。または、注型した圧電体
スラリー31の上に別のシリコン基材を載せて、圧電体
31をシリコン基材で挟んだサンドイッチ構造として焼
成する。
【0037】また、工程(2)において、エッチングに
よってシリコン基材30に貫通孔を形成し、この貫通孔
にシリコン型の両面から圧電体スラリー31を充填する
ようにすれば、孔の径が小さくても良好に充填が行える
ため、微細な圧電構造体を歩留り良く作製することがで
きる。
【0038】また、上述のようにシリコン基材30上に
ICチップをマウントする代わりに、シリコン基材30
上にIC製造プロセスを用いてICを直接作製し、それ
を電気回路として用いても良い。
【0039】(第2の実施形態)図5は、本発明に係る
一体型超音波探触子の第2の実施形態の一例を示す図で
あって、図5(a)はその製造工程の一部を示す概略側
面図であり、図5(b)は完成した探触子の一例を示す
上面図である。
【0040】第2の実施形態の超音波探触子は、図1に
示した探触子部2の信号電極である第1電極5が複合圧
電体部6の全面に形成されておらず、離間に配置された
互いに平行な複数の帯状(長方形状)に形成された構造
をなす。このような構造により、各帯状電極5に対応す
る圧電体エレメントごとに電圧を印加することが可能に
なるため、各電極5に順次電圧を印加して電子走査型リ
ニア超音波振動子として動作させることができる。
【0041】本実施形態の超音波探触子の製造方法は、
前述の第1の実施形態の超音波探触子の製造方法と比べ
て、図3(b)に示す電極35の形成の仕方が異なるだ
けである。すなわち、前述の工程(6)において(図3
(b))、不要な樹脂34を除去して円柱の圧電セラミ
クス33を露出させた後に、圧電セラミクス33が露出
した面に複数の帯状の電極35を蒸着法などにより形成
する(図5(a))。図5(a)の各電極35は、紙面
に垂直な方向に細長い長方形をなしており、それぞれ1
または2以上の圧電セラミクス33(圧電体エレメン
ト)と接触している。
【0042】図5(b)に示した上面図において、電極
45は図5(a)に示した各帯状電極35と接続される
信号電極であり、電極46は図1(a)に示した第2電
極7と接続されるGND電極である。また、電極47は
外部と連絡するケーブルと接続される信号電極であり、
電極48は外部のケーブルと接続されるGND電極であ
る。電極45および47の数は帯状電極35の数と同じ
である。図5では、一例として電極35、45、47お
よび圧電体エレメントがそれぞれ8個の場合を示してい
るが、これ以外の数の場合にも同様にして、本実施形態
を実施できることは言うまでもない。
【0043】図5(b)の各信号電極45は、図1に示
した電極24と同様にシリコン基材30の上面から側面
にかけて絶縁膜20上に形成され、その先端部はリード
線なsどによって図5(a)の各帯状電極35と接続さ
れる。なお、図5(b)においては、見やすくするため
にシリコン基材30の側面の電極45、47およびリー
ド線などは省略してある。
【0044】図5(b)のチップ25は、図1のチップ
25と同様に、チップの底部の入出力端子と電極45〜
48とが一致するように位置決めした後、配線電極45
〜48の上に載置して接合する。なお、図5に示した超
音波探触子は、チャンネル数が増えた以外は図1の超音
波探触子と同様に動作する。
【0045】本実施形態のように電子走査型リニア超音
波探触子を構成した場合でも、複合圧電体超音波探触子
の製造工程で用いるシリコン基材30をICチップをマ
ウントする基台として用いている。そのため、第1の実
施形態のところで述べた理由と同様にして、小型の電気
回路一体電子走査型複合圧電体超音波探触子を作製で
き、また高感度な探触子が実現できる。
【0046】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によって
感度が高く小型化が可能な電気回路一体型複合圧電体超
音波探触子およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の超音波探触子の
一例を示す概略斜視図および上面図。
【図2】本発明に係る第1の実施形態の超音波探触子の
製造工程の一例を示すための概略側面図。
【図3】本発明に係る第1の実施形態の超音波探触子の
製造工程の一例を示すための概略側面図。
【図4】本発明に係る第1の実施形態の超音波探触子の
製造工程の一例を示すための概略側面図。
【図5】本発明に係る第2の実施形態の超音波探触子の
製造工程の一部を示すための概略側面図および完成した
超音波探触子を示すための上面図。
【図6】従来の一体型超音波探触子を示す図。
【符号の説明】
1…超音波探触子 2…超音波探触子部 3…電気回路部 4…背面負荷材 5、7、35、37、45、46、47、48…電極 6…複合圧電体部 8、39…整合層 9、40…レンズ層 10…圧電体 11、34、36…樹脂 20、38…絶縁膜 21、22、23、24…配線電極 25…チップ 26…接合部材 19、30…シリコン基材 31…圧電セラミクスのスラリー 32…フォトレジスト 33…圧電セラミクス 50…穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢田 之彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山田 典弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市太白区八木山南一丁目11番9 号 Fターム(参考) 2G047 AC13 CA01 GB11 GB21 GB23 GB28 GB32 GB33 GH06 4C301 AA01 EE06 EE16 GB03 GB20 GB22 GB27 GB33 GB36 GB37 GB40 5D019 AA21 AA23 AA25 BB02 BB09 BB17 BB26 EE06 FF04 GG11 HH01 HH02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背面負荷材、複合圧電体、および整合層
    を備えた超音波探触子と、該超音波探触子と一体化され
    たシリコン基材と、該シリコン基材上に載置された電気
    回路とを備えることを特徴とする電気回路一体型複合圧
    電体超音波探触子。
  2. 【請求項2】 シリコン基材の一部にエッチングを施
    し、エッチングされたシリコン基材を型として圧電体を
    注型して焼成する工程、シリコン型の部分を除去して圧
    電体を露出させ、露出した圧電体間に樹脂を注入して複
    合圧電体を作製する工程、複合圧電体の一方の面へ電極
    および背面負荷材を形成し、他方の面へ電極および整合
    層を形成して、複合圧電体超音波探触子を作製する工
    程、残存するシリコン基材の表面に電気回路を形成する
    工程の各工程を含むことを特徴とする電気回路一体型複
    合圧電体超音波探触子の製造方法。
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