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JP2000291721A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP2000291721A
JP2000291721A JP2000023951A JP2000023951A JP2000291721A JP 2000291721 A JP2000291721 A JP 2000291721A JP 2000023951 A JP2000023951 A JP 2000023951A JP 2000023951 A JP2000023951 A JP 2000023951A JP 2000291721 A JP2000291721 A JP 2000291721A
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JP
Japan
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membrane
outer cylinder
liquid chamber
vibration
diaphragm
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JP2000023951A
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Takashi Kawashima
隆 川嶋
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト化を図りつつ広範囲な周波数帯域の
振動に対応する。 【解決手段】 下部外筒12及び上部外筒20からなる
外筒の内周側に弾性体24を介して内筒金具26が取り
付けられる。上部外筒20の円周面上に一対の穴部20
Aが形成され、開口された上部外筒20の小径部20B
を塞ぐようにダイヤフラム44が配設される。ダイヤフ
ラム44から延びる薄肉のゴム材が一対の穴部20Aを
覆って、弾性変形可能なメンブラン46とされる。円盤
状に形成された仕切板金具42の外周面が上部外筒20
の内壁面にゴム材を介して嵌合されて、上部外筒20内
に仕切板金具42が配設され、受圧液室54及び副液室
56が形成される。従って、弾性体24及びメンブラン
46が受圧液室54の隔壁の一部となり、ダイヤフラム
44が副液室56の隔壁の一部となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動発生部からの
振動を吸収する防振装置に関し、例えばエンジンマウン
ト、サスペンションブッシュ、ボディマウント等の自動
車用や一般産業用機械用に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、外筒内にゴム等で形成された
弾性体を介して内筒が取り付けられると共に複数の液室
を内蔵し、エンジンへこの内筒の下端部が連結されるよ
うな構造の防振装置が知られている。このような防振装
置では、内筒の外周側に弾性体が加硫接着されていて、
エンジンの振動により生じる内筒の軸方向に沿った変位
に伴って、弾性体の内周側が変位するようになってい
る。
【0003】例えば、この種の防振装置の一例として、
図11に示されるようなものが知られており、この図に
基づき従来技術を説明する。この図に示すように、この
防振装置110は、内筒112と外筒114とをゴムな
どの弾性体116で連結し、この弾性体116にてエン
ジンの重量を支持する構造となっている。つまり、内筒
112の下端部に螺合されたボルト122により、エン
ジンに繋がる取付アーム120と内筒112とが連結さ
れ、また、外筒114の下部に取り付けられた取付脚1
34により外筒114が車体側に連結される形となって
いる。
【0004】さらに、この外筒114、ダイヤフラム1
18及び弾性体116で区画された空間で液室130を
形成している。そして、メンブラン124を挟みつつ仕
切部材126と仕切部材128とを合わせることによっ
て、前記液室130内を区切って一対の液室130A、
130Bを形成すると共にこれら液室130A、130
B間を連結する制限通路132を形成する。
【0005】従って、この防振装置110では、内外筒
間の上下方向への相対変位に伴って、制限通路132内
を液体が行き来して液柱共振により振動が減衰され、さ
らに高周波数の振動が発生したときには、メンブラン1
24の変形で振動を抑えることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の構造の防振装置では、広範囲な周波数帯域の振動
に対応できるものの、ダイヤフラム118とメンブラン
124とを別々に加硫接着している為、防振装置の製造
コストが増大する欠点を有していた。本発明は上記事実
を考慮し、低コスト化を図りつつ広範囲な周波数帯域の
振動に対応した防振装置を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結され且つ周
面に穴部が設けられた筒状の外筒と、外筒の内側に位置
し且つ振動発生部及び振動受け部の他方に連結される内
筒と、内筒と外筒との間に配設されて弾性変形により内
筒と外筒とを相対変位可能とする弾性体と、弾性体を隔
壁の少なくとも一部として拡縮可能とされ且つ液体が充
填される受圧液室と、受圧液室と隔離されて設けられ且
つ受圧液室と通路によって繋がれる副液室と、外筒の一
端を塞ぐ形で副液室の隔壁の一部を構成する弾性変形可
能なダイヤフラムと、ダイヤフラムと一体的に形成され
且つ受圧液室の隔壁の一部として外筒の穴部を弾性変形
可能に塞ぐメンブランと、を有したことを特徴とする。
【0008】請求項2による防振装置は、ダイヤフラム
の剛性とメンブランの剛性とを相互に異ならせたことを
特徴とする。
【0009】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説
明する。振動発生部が振動を発生させた場合、外筒ある
いは内筒を介して振動が弾性体に伝達され、弾性体の変
形により振動が吸収されて内筒あるいは外筒に連結され
た振動受部側に振動が伝達され難くなる。
【0010】これに合わせて、振動発生部が発生させた
振動が低周波数の振動の場合には、弾性体の変形に伴っ
て受圧液室が拡縮し、これに伴って通路内を液体が流通
する。そして、通路を介して受圧液室と繋がる副液室が
ダイヤフラムの変形により拡縮するので、液体流動の粘
性抵抗及び液柱共振に基づく減衰作用で、防振効果を向
上することができる。
【0011】さらに、振動発生部が発生させた振動が高
周波数の振動の場合には、通路は目詰まり状態となる
が、メンブランの変形により受圧液室が拡縮するので、
低動ばねとなって振動が低減されて、防振効果を向上す
ることができる。
【0012】一方、本請求項によれば、外筒の一端を塞
ぐ形で副液室の隔壁の一部をダイヤフラムが構成し、メ
ンブランが外筒の穴部を弾性変形可能に塞ぎつつこのダ
イヤフラムと一体的に形成される。
【0013】従って、ダイヤフラムとメンブランとが一
体的に形成されているので、ダイヤフラム及びメンブラ
ンにより広範囲な周波数帯域の振動に対応できるだけで
なく、メンブランの加工コストが削減されて、防振装置
の製造コストを低減することが可能となった。
【0014】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、ダイヤフラムの剛性とメンブランの
剛性とを相互に異ならせたことにより、広範囲な周波数
帯域の振動をより確実に低減可能となった。
【0015】つまり、例えばメンブランの剛性をダイヤ
フラムの剛性より高剛性にすることによって、メンブラ
ンの剛性とダイヤフラムの剛性とを相違させれば、低周
波数の振動が伝達された際には、高剛性のメンブランが
変形せず、積極的に副液室側に液体が流通してダイヤフ
ラムが変形することになる。そしてこの結果、ダイヤフ
ラムの変形により副液室が確実に拡縮するので、低周波
数の振動に対する防振効果を向上することができる。
【0016】請求項3に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、メンブランが円形に形成されたこと
により、単純にメンブランの直径を変更するだけで、簡
易にメンブランの剛性を変化させることが可能となる。
【0017】請求項4に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、メンブランが四角形に形成されたこ
とにより、単純にメンブランの辺の長さを変更するだけ
で、簡易にメンブランの剛性を変化させることが可能と
なる。
【0018】請求項5に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、メンブランの過大な変位を制限する
ストッパが、メンブランと対向しつつ受圧液室内に配置
されたことにより、振動発生部から大きな振幅の振動が
入力されて、弾性体が大きく変形するのに伴い受圧液室
が大きく拡縮した場合でも、メンブランの過大な変位が
ストッパにより制限されて、メンブランの耐久性が向上
する。
【0019】さらに、受圧液室と副液室との間を区画す
る部材の一部でストッパを形成することにより、上記の
ようなストッパを受圧液室内に配置する構成を簡易に得
ることができる。これに伴って、受圧液室内にストッパ
を配置する構成とすれば、新たな部材を増やすことな
く、低コストでストッパを得ることができる。
【0020】請求項6に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、メンブランの過大な変位を制限する
ストッパが、メンブランと対向しつつ受圧液室外に配置
されたことにより、請求項5と同様に、受圧液室が大き
く拡縮した場合でも、メンブランの過大な変位がストッ
パにより制限されて、メンブランの耐久性が向上する。
さらに、上記のようにストッパを受圧液室外に配置する
構成とすれば、防振装置の最終組立工程で簡易にストッ
パを設置でき、低コストでストッパの組付けが可能とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
防振装置を図1から図4までに示し、これらの図に基づ
き本実施の形態を説明する。図1から図3に示すよう
に、本実施の形態の防振装置10は、一例として振動受
け部としての自動車の車体側へ連結される下部外筒12
を備えている。この下部外筒12は円筒状とされ、上部
側は一定の径に形成された大径部12Aとされており、
下部側には、段部を介して、大径部12Aより小径の小
径部12Cが設けられている。この小径部12Cの下端
側には、この下端側を覆う底部12Bが設けられ、この
底部12Bの中心部に円形の円孔12Dが形成されてい
る。
【0022】また、外筒の一端側である下端側を構成す
るこの小径部12Cには、下部外筒12を車体へ取り付
けるための略L字形の取付脚14が一対固着されてお
り、これら取付脚14には、図示しない取付ボルトを挿
通するボルト孔16がそれぞれ形成されている。
【0023】さらに、下部外筒12の大径部12Aの外
周側には、板状であって幅方向両端部及び長手方向中程
が強度向上の為に屈曲された形状とされた補強用のステ
ー32が、溶接等により接合されている。この下部外筒
12に固着されたステー32の他端側には、車体へのね
じ止め用のボルト孔34が形成されていて、このボルト
孔34に挿入されたボルト(図示せず)の車体側へのね
じ止めにより、ステー32を介して下部外筒12の上部
が車体に支持されることとなる。つまり、これら取付脚
14及びステー32を介して下部外筒12が車体に連結
されることになる。
【0024】図1に示すように、この下部外筒12の内
部には、それぞれ下部外筒12と同軸的に配設される中
間筒22、弾性体24及び内筒金具26等から構成され
る弾性体ブロック18が、配設されている。
【0025】この弾性体ブロック18を構成している中
間筒22の軸方向中央部よりも上側部分は、下部外筒1
2の大径部12Aと嵌合される嵌合部22Aとされてお
り、中間筒22の下部側は、嵌合部22Aよりも小径の
小径部22Bとされている。なお、中間筒22は、嵌合
部22Aと小径部22Bとの間の段部が下部外筒12の
大径部12Aと小径部12Cとの間の段部に当接して、
下部外筒12内で位置決めされている。
【0026】また、内筒金具26は、平面状で円形の底
部を有し且つ内筒金具26の基端側を形成するカップ材
30及び、パイプ状に形成されると共に上端面がカップ
材30の底部に溶接されて固着されるパイプ材28によ
り、構成されている。
【0027】このパイプ材28の内周側には雌ねじが形
成されており、内筒金具26の図1において下側となる
先端側が、下部外筒12の円孔12Dから下方へ突出し
ている。さらに、このパイプ材28と接合されるカップ
材30の底部の外周側は、上方へ行くに従って径が拡大
されるテーパ形状とされている。
【0028】一方、弾性体24はゴム製であってリング
状に形成されている。また、この弾性体24は、その外
周が中間筒22のほぼ内周面全域にわたって加硫接着さ
れ、その内周がカップ材30の外周面及びパイプ材28
の外周面の略上半分へ加硫接着されることで、内筒金具
26と中間筒22との間に配設されている。
【0029】他方、図1及び図3に示すように、下部外
筒12の下方側であって下部外筒12の底部12Bに対
向した位置には、鋳鉄等で形成された取付アーム36の
基端側を構成する角柱部36Aが配設されている。この
角柱部36Aにはボルト孔37が形成されており、角柱
部36Aの外周には厚肉のゴム製の緩衝材40が嵌合さ
れて装着されている。
【0030】さらに、角柱部36Aに形成されたボルト
孔37に、下方からボルト58が挿通し、パイプ材28
の雌ねじにこのボルト58が螺合されて、取付アーム3
6が内筒金具26に固定されている。また、図3に示す
ように、取付アーム36の先端側には取付部36Bが設
けられており、振動発生部となるエンジン(図示せず)
に連結するための複数個のボルト孔38がこの取付部3
6Bに形成されている。
【0031】この一方、図1に示すように、下端側が下
部外筒12の上端側にかしめられて下部外筒12と密接
して、この下部外筒12とで外筒を構成する略円筒形状
の上部外筒20が、弾性体ブロック18の上側を囲むよ
うに配設されている。そして、図1、図2及び図4に示
すように、この上部外筒20の円周面上であって上部外
筒20の下部寄りの位置には、上部外筒20の中心軸を
挟んで一対の穴部20Aが、それぞれ丸く形成されてい
る。
【0032】この上部外筒20の上部側は下部側より一
段細く形成された小径部20Bとされており、この小径
部20Bには、薄肉のゴムで形成された弾性膜であるダ
イヤフラム44が、開口された上部外筒20の小径部2
0Bを塞ぐように、配設されている。さらに、この上部
外筒20の内外壁面には、ダイヤフラム44から延びる
薄肉のゴム材が加硫接着されている。この為、ゴム材が
一対の穴部20Aをも覆っていて、これら穴部20Aを
覆ったゴム材の部分が弾性変形可能な一対の弾性膜であ
るメンブラン46とそれぞれされている。
【0033】そして、このメンブラン46の厚みはダイ
ヤフラム44の厚みより厚くされ、メンブラン46の面
積はダイヤフラム44の面積より小さくされているの
で、メンブラン46の剛性がダイヤフラム44の剛性よ
り高剛性になるように、メンブラン46の剛性とダイヤ
フラム44の剛性とが相違している。
【0034】一方、金属等で円盤状に形成された仕切板
金具42の外周面が上部外筒20の内壁面にゴム材を介
して嵌合されると共に、上部外筒20の下部側の部分と
小径部20Bとの間の段部にこの仕切板金具42の外周
部分が当接して位置決めされることで、上部外筒20内
にこの仕切板金具42が配設されている。また、この仕
切板金具42は円盤状に成形されているものの、仕切板
金具42の外周面には、仕切り部42Aを除いた仕切板
金具42の外周部分ほぼ一周にわたって仕切板金具42
の周方向に延びる溝部42Bが、プレス加工により屈曲
されることで設けられている。
【0035】ここで、仕切板金具42と弾性体ブロック
18との間に形成された空間が受圧液室54とされ、仕
切板金具42とダイヤフラム44との間に形成された空
間が副液室56とされていて、弾性体24及びメンブラ
ン46が受圧液室54の隔壁の一部となると共に、ダイ
ヤフラム44が副液室56の隔壁の一部となっている。
【0036】他方、仕切板金具42の溝部42Bと上部
外筒20の内周面を覆うゴム材との間に囲まれるC字状
の空間は、通路であってオリフィスである制限通路48
とされている。
【0037】そして、図1から図3に示すように、仕切
り部42Aを挟んだ一方であって仕切板金具42の下部
側の部分には、切欠きが形成されており、この切欠きの
開放端が上部外筒20の内周面を覆うゴム材により塞が
れて貫通孔50とされていて、この貫通孔50によって
受圧液室54と制限通路48とが連通されている。ま
た、仕切り部42Aを挟んだ他方であって仕切板金具4
2の上部側の部分にも、切欠きが形成されており、この
切欠きの開放端が上部外筒20の内周面を覆うゴム材に
より塞がれて貫通孔52とされていて、この貫通孔52
によって副液室56と制限通路48とが連通されてい
る。
【0038】従って、受圧液室54と副液室56とは、
制限通路48を介して常に連通していることになり、こ
れら受圧液室54、副液室56及び制限通路48内に
は、水、シリコンオイル、エチングリコール等の液体が
充填されている。
【0039】次に本実施の形態の組立を説明する。この
防振装置10の組立に際しては、図1及び図3に示すよ
うに、取付脚14が固着されると共にステー32が接合
された状態の下部外筒12内に、まず弾性体ブロック1
8を挿入して、下部外筒12の内周面側に弾性体24を
介して内筒金具26が取り付けられた状態とする。そし
て、内筒金具26の先端側を構成するパイプ材28の下
部に、緩衝材40が装着された取付アーム36をボルト
58の雌ねじへのねじ込みにより、ねじ止める。
【0040】その後、図4に示す上部外筒20にダイヤ
フラム44及びメンブラン46を加硫接着し、図1に示
すように、これらが加硫接着された上部外筒20内に、
一枚の金属板から円盤状にプレス加工された仕切板金具
42を挿入して嵌合した状態で、下部外筒12の上部に
上部外筒20を組付けて、上部外筒20の下端側を下部
外筒12側にかしめ加工する。
【0041】なおこの際、上部外筒20、仕切板金具4
2及び下部外筒12等の組立を液体中で行うことによっ
て、防振装置10内に液体を充填してもよく、組立て後
に、上部外筒20に形成した液体充填用の孔(図示せ
ず)から注入するようにしてもよい。
【0042】さらに、本実施の形態の防振装置10は、
取付脚14及びステー32をそれぞれボルトによって自
動車の車体へ連結し、取付アーム36をエンジンに連結
するような、つり下げ形式となっている。従って、防振
装置10の自動車内への装着に際して、内筒金具26が
エンジンの荷重を受けると、弾性体24が圧縮変形さ
れ、内筒金具26が図1の状態よりも下方へ移動して、
緩衝材40が下部外筒12の底部12Bから所定寸法離
間する。
【0043】尚、この防振装置10の組み立てに伴っ
て、上部外筒20の外周面に一対の穴部20Aを設ける
加工が必要となるが、加工の際には、プレス加工のトラ
ンスファラインに穴加工用の金型を新たに組み込むだけ
で良い。この為、従来技術と比較して穴加工によるコス
トアップの要因としては、金型代だけとなる。
【0044】そして、従来技術と同様にダイヤフラム4
4を上部外筒20に加硫接着する際に、メンブラン46
も同様に加硫接着できるので、メンブラン46の加工コ
ストが大幅に削減できることになる。さらに、メンブラ
ン46が上部外筒20の外周面側に位置するのに伴っ
て、図11に示す従来技術のように仕切部材126と仕
切部材128との間でメンブラン124を挟みつける必
要が無くなり、一枚の仕切板金具42をプレス加工によ
り形成するだけで良くなるので、同様に加工コストが大
幅に削減できることになる。
【0045】次に本実施の形態の作用を説明する。エン
ジンが振動を発生させてエンジンからの振動が取付アー
ム36を介して内筒金具26に伝達されると、弾性体2
4が変形して振動を吸収することにより振動が減衰さ
れ、下部外筒12に連結される車体側に伝達される振動
が小さくなるが、さらに、受圧液室54、副液室56、
制限通路48、ダイヤフラム44及びメンブラン46等
により、以下のように作用する。
【0046】つまり、エンジンが発生させた振動が、例
えばエンジンのシェイク振動等の低周波数の振動の場合
には、弾性体24の変形に伴って受圧液室54が拡縮
し、これに合わせて制限通路48内を液体が流通して、
制限通路48を介して受圧液室54と繋がる副液室56
がダイヤフラム44の変形により拡縮する。
【0047】この為、液体が制限通路48を介して受圧
液室54と副液室56との間を行き来し、液体流動の粘
性抵抗及び液柱共振に基づく減衰作用で、大きな減衰力
を発生することにより低周波数の振動が吸収され、防振
効果を向上することができる。
【0048】さらに、エンジンが発生させた振動が、例
えばアイドリング振動等の高周波数の振動の場合には、
制限通路48は目詰まり状態となるが、受圧液室54が
メンブラン46の変形により拡縮するので、高周波数の
振動の動ばね係数が低下し、振動が低減されて防振効果
を向上することができる。この結果、アイドリング時に
おける振動や音が小さくなる。
【0049】一方、本実施の形態によれば、外筒の一端
を塞ぐ形で副液室56の隔壁の一部をダイヤフラム44
が構成し、メンブラン46が上部外筒20の穴部20A
を弾性変形可能に塞ぎつつこのダイヤフラム44と一体
的に形成されている。
【0050】従って、ダイヤフラム44とメンブラン4
6とが一体的に形成されているので、ダイヤフラム44
及びメンブラン46により広範囲な周波数帯域の振動に
対応できるだけでなく、前述のようにメンブラン46の
加工コストが削減されて、防振装置10の製造コストを
低減することが可能となった。
【0051】尚、メンブラン46の剛性をダイヤフラム
44の剛性より高剛性にすることによって、メンブラン
46の剛性とダイヤフラム44の剛性とを相違させたの
で、低周波数の振動が伝達された際には、高剛性のメン
ブラン46が変形せず、積極的に副液室56側に液体が
流通してダイヤフラム44が変形することになる。そし
てこの結果、ダイヤフラム44の変形により副液室56
が確実に拡縮するので、低周波数の振動に対する防振効
果を向上することができ、広範囲な周波数帯域の振動を
より確実に低減可能となった。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態に係る防
振装置を図5から図8までに示し、これらの図に基づき
本実施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態におい
て説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、
重複した説明を省略する。図5に示すように、本実施の
形態に係る仕切板金具42には、丸い形の穴部20Aの
下部まで受圧液室54側に延びるように形成された延長
部42Cが設けられており、図6(A)に示すように、
これら一対の穴部20Aの中央にそれぞれ対応する部分
を挟んで、それぞれ長方形に形成された貫通穴62が一
対づつこの延長部42Cに設けられている。
【0053】つまり、一対の穴部20Aの中央に対応す
るこの延長部42Cの部分には、上下に繋がる桟のよう
なストッパ64がそれぞれ設けられることになり、これ
らストッパ64の上下方向中程が、穴部20Aを覆う円
形のメンブラン46から若干離れるように、ストッパ6
4は変形されている。この為、本実施の形態では、メン
ブラン46の過大な変位を制限するように、このストッ
パ64が受圧液室54内に配置されることになる。
【0054】以上より、メンブラン46の過大な変位を
制限するストッパ64が、メンブラン46と対向しつつ
受圧液室54内に配置されたことにより、エンジンから
大きな振幅の振動が入力されて、弾性体24が大きく変
形するのに伴い受圧液室54が大きく拡縮した場合で
も、メンブラン46の過大な変位がこのストッパ64に
より制限されて、メンブラン46の耐久性が向上する。
【0055】さらに、受圧液室54と副液室56との間
を区画する仕切板金具42の一部でストッパ64を形成
することにより、ストッパ64を受圧液室54内に簡易
に配置することができる。つまり、受圧液室54内にス
トッパ64を配置する構造とすれば、新たな部材を増や
すことなく、低コストでストッパを得ることができる。
【0056】一方、第1の実施の形態と同様に、メンブ
ラン46が円形に形成されたことにより、単純にメンブ
ラン46の直径を変更するだけで、簡易にメンブラン4
6の剛性を変化させることが可能となる。
【0057】次に、本実施の形態の第1変形例を説明す
る。本変形例では、図6(B)及び図7に示すように、
上部外筒20の下部寄りの円周面上の部分には、一対の
穴部20Cがそれぞれ四角形に形成されつつ配置されて
いる。この為、これら穴部20Cを覆うゴム材であるメ
ンブラン46がそれぞれ四角形に形成されることにな
る。つまり、メンブラン46が四角形に形成されたこと
により、単純にメンブラン46の辺の長さを変更するだ
けで、簡易にメンブラン46の剛性を変化させることが
可能となる。
【0058】次に、本実施の形態の第2変形例を説明す
る。本変形例は、図8に示すようにメンブラン46のス
トッパ64と対向する側の中央部に、ストッパ64と常
時当接する高さを有した凸部46Aがメンブラン46か
ら突出した形で、設けられた構造となっている。この
為、上記と同様にメンブラン46の過大な変位がストッ
パ64により制限されて、メンブラン46の耐久性が向
上するだけでなく、ゴム製の凸部46Aがストッパ64
と常時当接しているので、メンブラン46がストッパ6
4に接触する際の異音発生の防止を図ることができる。
【0059】次に、本発明の第3の実施の形態に係る防
振装置を図9及び図10までに示し、これらの図に基づ
き本実施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態にお
いて説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し
て、重複した説明を省略する。図9に示すように、本実
施の形態に係る上部外筒20の外周面側の一対の穴部2
0Aに対応する位置関係で、リング状或いはC字状のブ
ラケット74が、薄肉のゴム材を介して、上部外筒20
にかしめられて取り付けられている。そして、図10に
示すように、一対の穴部20Aの中央にそれぞれ対応す
る部分を挟んで、それぞれ長方形に形成された貫通穴7
2が一対づつこのブラケット74に設けられている。
【0060】つまり、一対の穴部20Aの中央に対応す
るこのブラケット74の部分には、上下に繋がる桟のよ
うなストッパ76がそれぞれ設けられることになり、こ
れらストッパ76の上下方向中程が、穴部20Aを覆う
円形のメンブラン46から若干離れるように、ストッパ
76は変形されている。この為、本実施の形態では、メ
ンブラン46の過大な変位を制限するように、このスト
ッパ76が受圧液室54外に配置されることになる。
【0061】以上より、メンブラン46の過大な変位を
制限するストッパ76が、メンブラン46と対向しつつ
受圧液室54外に配置されたことにより、第2の実施の
形態と同様に、受圧液室54が大きく拡縮した場合で
も、メンブラン46の過大な変位がこのストッパ76に
より制限されて、メンブラン46の耐久性が向上する。
さらに、上記のようにストッパ76を受圧液室54外に
配置する構成とすれば、防振装置10の最終組立工程で
簡易にストッパ76を設置でき、低コストでストッパの
組付けが可能となる。
【0062】尚、上記実施の形態において、振動発生部
となるエンジン側に内筒金具26を連結し、振動受け部
となる車体側に外筒を連結するような構成としたが、こ
の逆の構成としても良い。尚、この場合には、防振装置
10の上下を図1と逆向きにして、防振装置10を装着
することが考えられる。
【0063】他方、実施の形態において、自動車に搭載
されるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装
置は例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車
以外の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、
また、弾性体、メンブラン等の形状、寸法なども実施の
形態のものに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は上記構成としたので、低コスト化を図りつつ広範囲な
周波数帯域の振動に対応することができるという優れた
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置の断
面図である。
【図2】図1の2−2矢視線図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置の分
解斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置に適
用されるゴム材が加硫接着される前の上部外筒の斜視図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る防振装置の断
面図である。
【図6】図5の6−6矢視線図であって、(A)は円形
のメンブランを有したときの図であり、(B)四角形の
メンブランを有した第1変形例に対応する図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る防振装置の第
1変形例に適用されるゴム材が加硫接着される前の上部
外筒の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る防振装置の第
2変形例の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る防振装置の断
面図である。
【図10】図9の10−10矢視線図である。
【図11】従来技術の防振装置の断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 下部外筒(外筒) 20 上部外筒(外筒) 20A 穴部 24 弾性体 26 内筒金具(内筒) 44 ダイヤフラム 46 メンブラン 54 受圧液室 56 副液室 64 ストッパ 76 ストッパ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    され且つ周面に穴部が設けられた筒状の外筒と、 外筒の内側に位置し且つ振動発生部及び振動受け部の他
    方に連結される内筒と、 内筒と外筒との間に配設されて弾性変形により内筒と外
    筒とを相対変位可能とする弾性体と、 弾性体を隔壁の少なくとも一部として拡縮可能とされ且
    つ液体が充填される受圧液室と、 受圧液室と隔離されて設けられ且つ受圧液室と通路によ
    って繋がれる副液室と、 外筒の一端を塞ぐ形で副液室の隔壁の一部を構成する弾
    性変形可能なダイヤフラムと、 ダイヤフラムと一体的に形成され且つ受圧液室の隔壁の
    一部として外筒の穴部を弾性変形可能に塞ぐメンブラン
    と、 を有したことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 ダイヤフラムの剛性とメンブランの剛性
    とを相互に異ならせたことを特徴とする請求項1記載の
    防振装置。
  3. 【請求項3】 メンブランが円形に形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 メンブランが四角形に形成されたことを
    特徴とする請求項1記載の防振装置。
  5. 【請求項5】 メンブランの過大な変位を制限するスト
    ッパが、メンブランと対向しつつ受圧液室内に配置され
    たことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  6. 【請求項6】 メンブランの過大な変位を制限するスト
    ッパが、メンブランと対向しつつ受圧液室外に配置され
    たことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
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