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JP2000287034A - 放射線画像データ取得方法および装置 - Google Patents

放射線画像データ取得方法および装置

Info

Publication number
JP2000287034A
JP2000287034A JP11089864A JP8986499A JP2000287034A JP 2000287034 A JP2000287034 A JP 2000287034A JP 11089864 A JP11089864 A JP 11089864A JP 8986499 A JP8986499 A JP 8986499A JP 2000287034 A JP2000287034 A JP 2000287034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
stripe
linear
electrodes
radiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11089864A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shiyouji
たか志 荘司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP11089864A priority Critical patent/JP2000287034A/ja
Publication of JP2000287034A publication Critical patent/JP2000287034A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストライプ電極を有する放射線固体検出器を
使用して放射線画像データを取得する方法および装置に
おいて、アナログマルチプレクサの切換えノイズの問題
を解消することができるようにする。 【解決手段】 ストライプ電極16の各エレメント16
a毎に格別に接続された各電流検出アンプ51の出力部
に、A/D変換器61(61a,61b、…,61n)
を格別に設ける。各A/D変換器61(61a,61
b、…,61n)の出力を、1ライン毎に、順次アクテ
ィブとすることにより、放射線画像情報を担持する画像
データDを得る。アナログマルチプレクサを使用する必
要が無くなり、切換えノイズの問題が解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線固体検出
器、特にストライプ電極を有する放射線固体検出器から
放射線画像データを取得する方法および装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療用放射線撮影等におい
て、被験者の受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等
のために、X線等の放射線に感応するセレン板等の光導
電体を有する放射線固体検出器(静電記録体)を感光体
として用い、該検出器にX線を照射し、照射された放射
線の線量に応じた量の電荷を検出器内の蓄電部に潜像電
荷として蓄積せしめることにより、放射線画像情報を蓄
電部に静電潜像として記録すると共に、放射線画像情報
が記録された検出器を光学的若しくは電気的に走査して
潜像電荷の量に応じた量の電荷を読み出すことにより、
前記検出器から放射線画像情報を担持する画像データを
取得する方法および装置が知られている。
【0003】また、前記検出器から潜像電荷の量に応じ
た量の電荷を読み出すに際して、ストラクチャノイズの
発生を防止したり、読取速度の高速化を図るために、検
出器を、多数の線状電極がストライプ状に多数配列され
てなるストライプ電極を有するものとすると共に、読み
出した電荷の量に応じたレベルの電気信号を取得するた
めの電流検出アンプを各線状電極毎に接続し、該線状電
極の長手方向に光学的若しくは電気的に走査して、各線
状電極を介して流れる電流を各線状電極毎に同時に検出
することにより、前記放射線画像情報を担持する画像デ
ータを取得する方法および装置が提案されている(例え
ば、米国特許第 4857723号、本願出願人による特願平10
−232824号、同特願平10−271374号等)。
【0004】この米国特許第 4857723号等に記載の方法
においては、各線状電極毎に接続された各電流検出アン
プから出力された多数の画像信号を、アナログマルチプ
レクサに入力し、アナログマルチプレクサから出力され
る画像信号を切り換えることによって最終的に1つの画
像信号に変換した後に、1つのA/D変換器に入力して
デジタル化していた(図12参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アナロ
グマルチプレクサの切換え時にノイズが発生し、このノ
イズがアナログの画像信号に入り込み、このノイズが再
生され、S/Nの悪い画像が再生されるという問題が生
じていた。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、ストライプ電極を有する検出器を使用し、各線状
電極を介して流れる電流を各線状電極毎に検出すること
により放射線画像データを取得する場合において、アナ
ログマルチプレクサの切換え時に発生するノイズの問題
を解決することができる方法および装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
データ取得方法は、第1の電極層と、照射された放射線
または該放射線の励起により発せられる光の照射を受け
ることにより光導電性を呈する記録用光導電層と、多数
の線状電極が配列された第1のストライプ電極が形成さ
れて成る第2の電極層とをこの順に有すると共に、記録
用光導電層内で発生する電荷を蓄積させるための蓄電部
が記録用光導電層近傍に形成されて成る放射線固体検出
器を使用し、放射線画像情報が蓄電部に静電潜像として
記録された放射線固体検出器から第1のストライプ電極
の線状電極を介して流れる電流を該線状電極毎に検出す
ることにより、放射線画像情報を担持する画像データを
取得する放射線画像データ取得方法であって、前記検出
により得た線状電極毎の電気信号を、夫々格別にA/D
変換することによって画像データを取得することを特徴
とするものである。
【0008】ここで「蓄電部」とは、放射線の照射を受
けた記録用光導電層内で発生する電荷を潜像電荷として
蓄積する部分を意味する。例えば潜像電荷を捕捉・蓄電
する周知のトラップ層(例えば、米国特許第 4535468号
参照)、潜像電荷に対しては略絶縁体として作用し、且
つ該潜像電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として
作用する電荷輸送層(例えば、本願出願人による、特願
平10−232824号や同10−271374号参照)、或いは潜像電
荷を集中せしめて蓄電する微小導電部材(本願と同日出
願に係る特願平11-89553号や特願平11-87922号参照)等
を設け、これらによって蓄電部を形成するとよい。な
お、トラップ層を設けた場合には、トラップ層内、若し
くはトラップ層と記録用光導電層との界面に蓄電部が形
成される。一方、電荷輸送層を設けた場合には、電荷輸
送層と記録用光導電層との界面に蓄電部が形成される。
また、トラップ層や電荷輸送層を設け、このトラップ層
や電荷輸送層と記録用光導電層との界面に、さらに、マ
イクロプレート等の多数の微小導電部材を、画素毎に格
別に設けるようにしてもよい。
【0009】「線状電極毎の電気信号を、夫々格別にA
/D変換することによって画像データを取得する」と
は、各線状電極毎のアナログの画像信号を夫々格別にA
/D変換し、デジタル化された各線状電極毎の画像デー
タを1つの画像データに変換することによって、放射線
画像情報を担持する画像データを取得することを意味す
る。
【0010】「第1のストライプ電極の線状電極を介し
て流れる電流を各線状電極毎に検出する」とは、線状電
極を介して流れる電流を検出する電流検出アンプを各線
状電極毎に設け、各電流検出アンプ毎に電気信号を取得
することを意味する。
【0011】第1のストライプ電極の線状電極を介して
流れる電流を検出する方法としては、例えば読取光で検
出器を走査し、この走査時に線状電極を介して出力され
る放電電流を検出する光読出による方法、或いは第1の
電極層の電極と線状電極とをショートする等して実質的
に同電位にして放電電流を検出する方法や、両電極間に
所定の電圧(一般には記録時の印加電圧と同じ大きさの
電圧)を印加して充電電流を検出する方法等の電気読出
による方法があるが、本発明においては、これらのうち
何れの方法を用いてもよい。なお、これらの方法に限ら
ず、第1のストライプ電極の線状電極を介して流れる電
流を検出するものである限り、どのような方法を用いて
もよい。
【0012】上記本発明による放射線画像データ取得方
法においては、第1のストライプ電極の多数の線状電極
のうちの約半分の線状電極についての電気信号を、第1
のストライプ電極の一方において検出すると共に、該一
方において前記A/D変換を行い、残りの線状電極につ
いての電気信号を、第1のストライプ電極の他方におい
て検出すると共に、該他方においてA/D変換を行うこ
とが望ましい。
【0013】電気信号を、第1のストライプ電極の一方
或いは他方において検出するとは、ストライプ電極の一
方或いは他方に電流検出アンプを配設して電気信号を取
り出すことを意味する。一方或いは他方においてA/D
変換を行うとは、ストライプ電極の一方或いは他方にA
/D変換器を配設してA/D変換を行うことを意味す
る。
【0014】なお、電流検出アンプやA/D変換器を一
方或いは他方に配設するに際しては、電流検出アンプを
一方および他方に略均等の数となるように配設し、且つ
各電流検出アンプに接続されたA/D変換器も一方およ
び他方に略均等の数となるように配設する。また、均等
に配設するには、1本おきまたは数本毎に、一方と他方
に、繰り返し互い違いにして、配設するのが好ましい。
例えば4本の線状電極についての電気信号を検出してA
/D変換するに際しては、右側2本の線状電極について
の電流検出アンプおよびA/D変換器を一方に配設し、
残りの左側2本の線状電極についての電流検出アンプお
よびA/D変換器を他方に配設する等である。
【0015】また、上記本発明による放射線画像データ
取得方法においては、放射線固体検出器として、更に、
読取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取
用光導電層を有して成る検出器を使用し、前記読取光と
して、第1のストライプ電極の線状電極に対して交差す
る方向に延びたライン状の読取光を使用し、該読取光を
読取用光導電層に照射すると共に、第1のストライプ電
極の線状電極の長手方向に移動させて電流を検出するも
のとしてもよい。
【0016】また、上記本発明による放射線画像データ
取得方法においては、放射線固体検出器として、多数の
線状電極が前記第1のストライプ電極の線状電極に対し
て交差するように配設されて成る第2のストライプ電極
を光導電層内に具備する検出器を使用し、第2のストラ
イプ電極の線状電極の1つずつを切り換えて、該切り換
えられた線状電極と第1のストライプ電極の線状電極夫
々とを実質的に接続し、該接続によって生じる電流を検
出するものとしてもよい。
【0017】なお、このように、第2のストライプ電極
を光導電層内に具備する検出器とするに際しては、光導
電層と両電極層との間に、夫々絶縁層を有する検出器を
使用するとよい(より詳細には、本願と同日出願に係る
特願平11-87921号参照)。
【0018】また、本発明による放射線画像データ取得
方法においては、放射線固体検出器として、第1の電極
層の電極が、第1のストライプ電極の線状電極に対して
夫々交差するように配設された線状電極を多数有して成
る第2のストライプ電極である検出器を使用し、第2の
ストライプ電極の線状電極の1つずつを切り換えて、該
切り換えられた線状電極と第1のストライプ電極の線状
電極夫々とを実質的に接続し、この接続によって生じる
放電電流するもの、または両線状電極間に所定の電圧を
印加し、この電圧の印加によって生じる充電電流を検出
するものとしてもよい。
【0019】なお、このように、第2の電極層の電極が
ストライプ電極である検出器とするに際しては、前述の
光導電層の他に、前露光用光導電層或いは誘電体層を有
して成る検出器を使用するとよい(より詳細には、本願
と同日出願に係る特願平11-87923号参照)。
【0020】線状電極の1つずつを切り換えるに際して
は、第1のストライプ電極の線状電極の長手方向に、一
方の端から他方の端に向けて、順次切り換えるのが好ま
しい。一般には、この切換えが主走査に相当する。
【0021】本発明による放射線画像データ取得装置
は、上記方法を実現する装置、すなわち、第1の電極層
と、照射された放射線または該放射線の励起により発せ
られる光の照射を受けることにより光導電性を呈する記
録用光導電層と、多数の線状電極が配列された第1のス
トライプ電極が形成されて成る第2の電極層とをこの順
に有すると共に、前記光導電層内で発生する電荷を蓄積
させるための蓄電部が前記光導電層近傍に形成されて成
る放射線固体検出器、および第1のストライプ電極の各
線状電極毎に格別に接続された多数の電流検出アンプを
有して成り、放射線画像情報が記録された放射線固体検
出器から第1のストライプ電極の各線状電極を介して流
れる電流を各電流検出アンプで検出することにより、放
射線画像情報を担持する画像データを取得する画像デー
タ取得手段を備えた放射線画像データ取得装置であっ
て、画像データ取得手段が、各電流検出アンプ毎に格別
に接続された多数のA/D変換器を有して成り、該多数
のA/D変換器の出力に基づいて画像データを取得する
ものであることを特徴とするものである。
【0022】この本発明による放射線画像データ取得装
置としては、多数の電流検出アンプのうちの約半分の電
流検出アンプが第1のストライプ電極の一方に配設さ
れ、該一部の電流検出アンプに接続されたA/D変換器
が、該一方に配設されており、残りの電流検出アンプが
第1のストライプ電極の他方に配設され、該残りの電流
検出アンプに接続されたA/D変換器が、該他方に配設
されているものであることが望ましい。
【0023】また、本発明による放射線画像データ取得
装置は、放射線固体検出器を、更に、読取光の照射を受
けることにより光導電性を呈する読取用光導電層を有し
て成るものとし、第1のストライプ電極の線状電極に対
して直交する方向に延びたライン状の読取光を読取用光
導電層に照射すると共に、該読取光を前記第1のストラ
イプ電極の線状電極の長手方向に相対的に移動させる読
取光照射手段を備えたものとすることができる。
【0024】また、本発明による放射線画像データ取得
装置は、放射線固体検出器を、多数の線状電極が第1の
ストライプ電極の線状電極に対して交差するように配設
されて成る第2のストライプ電極を光導電層内に具備す
るものとし、画像データ取得手段を、第2のストライプ
電極の線状電極の1つずつを切り換えて、該切り換えら
れた線状電極と第1のストライプ電極の線状電極夫々と
を実質的に接続する手段を有して成り、該接続によって
生じる電流を検出するものとすることもできる。
【0025】また、本発明による放射線画像データ取得
装置においては、放射線固体検出器の第1の電極層の電
極を、第1のストライプ電極の線状電極に対して夫々交
差するように配設された線状電極を多数有して成る第2
のストライプ電極とし、画像データ取得手段を、第2の
ストライプ電極の線状電極の1つずつを切り換えて、該
切り換えられた線状電極と第1のストライプ電極の線状
電極夫々とを実質的に接続する手段を有して成り、該接
続によって生じる放電電流を検出するもの、または、両
線状電極間に所定の電圧を印加する手段を有して成り、
該電圧の印加によって生じる充電電流を検出するものと
してもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明による放射線画像データ取得方法
および装置によれば、各線状電極毎の画像信号を夫々格
別にA/D変換して、デジタル化された各線状電極毎の
画像データを1つの画像データに変換するようにしたの
で、アナログマルチプレクサを使用する必要が無くな
り、アナログマルチプレクサの切換え時に発生するノイ
ズの問題を解消することができ、S/Nの良い画像を得
ることができる。
【0027】また、線状電極毎に設けられた各A/D変
換器の変換レート(速度)は、副走査方向の走査速度に
なるので、A/D変換器として帯域が狭いものを使用す
ることができ、ガウスノイズ上有利となると共に、低速
で安価なものを使用することができる。
【0028】さらに、電流検出アンプをストライプ電極
の一方および他方に略均等の数となるように配設し、且
つA/D変換器も一方および他方に略均等の数となるよ
うに配設すれば、電流検出アンプやA/D変換器が占め
る面積を、ストライプ電極の一方および他方において略
均等の面積とすることができるので、検出器と電流検出
アンプやA/D変換器とを一体構成するのに都合がよ
い。
【0029】さらにまた、本発明に使用される検出器と
しては、少なくとも1つのストライプ電極を有している
ものであればよく、本発明の適用範囲は極めて広い。特
に、本願出願人による特願平10−232824号或いは特願平
11-87923号に記載の検出器を使用する場合には、蓄電部
に蓄積された潜像電荷のうち、画像信号として取り出し
得る電荷の量は、検出器内で形成されるコンデンサの容
量比で規定され、必ずしも潜像電荷全てを画像信号とし
て取り出し得るものではなく、画像信号レベルが小さく
ノイズに弱いので、本発明が果たす効果は大きい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態による放射線固体検出器の概略図であっ
て、図1(A)は斜視図、図1(B)は検出器のP矢指
部のXY断面図、図1(C)はXZ断面図である。ま
た、図2は、第1の実施の形態による放射線固体検出器
を使用する、本発明による放射線画像データ取得方法お
よび装置を適用した放射線画像撮影読取装置の主要部の
概略構成を示す図、図3は撮影読取装置の全体構成を示
す概略図である。
【0031】放射線固体検出器10は、放射線画像情報
を静電潜像として記録し、読取用の電磁波(以下読取光
という)L3で走査されることにより、静電潜像に応じた
電流を外部に出力するものである。すなわち、図1に示
すように、放射線源90から発せられ被写体9を透過し
た記録用の放射線(以下記録光と称す)L2に対して透過
性を有する第1電極層11、記録光L2の照射を受けるこ
とにより導電性を呈する記録用光導電層12、潜像電荷
に対しては略絶縁体として作用し、且つ潜像電荷と逆極
性の輸送電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸
送層13、読取光L3の照射を受けることにより導電性を
呈する読取用光導電層14、読取光L3に対して透過性を
有する第2電極層15を、この順に積層してなるもので
ある(本願出願人による特願平10−232824号記載の静電
記録体を参照)。記録用光導電層12と電荷輸送層13
の略界面に蓄電部19が形成され、記録時に記録用光導
電層12内で発生した正負の電荷対の内の負電荷が潜像
電荷として蓄電部19に蓄積される。第2電極層15
は、多数の線状電極(図中の斜線部)がストライプ状に
配列されて成るものである。以下電極層15の電極をス
トライプ電極16といい、各線状電極をエレメント16
aという。なお、各エレメント16aの隙間15aは、
読取光L3に対して遮光性を有するものとするのが好まし
い。
【0032】放射線画像撮影読取装置110は、図2に
示すように、検出器10と、放射線画像情報が静電潜像
として記録された検出器10から放射線画像情報を担持
する画像データを取得する画像データ取得手段としての
読取部50と、被写体にX線等の放射線を発する放射線
源90と、ライン状の読取光L3を発する読取光源92a
を有する読取光照射手段92とから構成されている。
【0033】また、図3に示すように、この撮影読取装
置110は、検出器10、読取部50および読取光照射
手段92を収容する遮光ケース112と、読取部50の
出力データDが入力されるデータ処理部113とを備え
た立位撮影用の装置である。遮光ケース112は、立位
スタンド114に支持されている。データ処理部113
に入力された画像データDは、ハードディスク装置や光
ディスク装置等の記憶装置115に一旦格納された後、
所定の画像処理が施され、この処理後のデータが画像表
示手段116に入力され、画像表示手段116上に放射
線画像情報を担持する可視画像が表示される。また、デ
ータ処理部113は、患者のID情報、或いは画像処理
方法や画像処理のパラメータ等を入力するIDターミナ
ル117と接続されている。IDターミナル117に
は、表示装置117a、操作パネルとしてのキーボード
117b、およびポインティングデバイスとしてのマウ
ス117cが設けられている。
【0034】また、データ処理部113は、ネットワー
クを介して、不図示の臨床室の画像表示装置と接続され
ており、臨床医は、臨床室において、転送された画像デ
ータに基づく可視画像を観察することができるようにな
っている。
【0035】読取光照射手段92は、ライン状に略一様
な読取光L3を、ストライプ電極16の各エレメント16
aと略直交させつつ、エレメント16aの長手方向に、
一方の端から他方の端まで走査露光するものである。読
取光L3を発する読取光源92aとしては、細長い形状の
LED等を用いることができ、読取光照射手段92は、
このLEDを検出器10に対して、相対的に移動させる
ことによって、読取光L3を走査するものとすればよい。
また、液晶や有機EL等の読取光源としての面状光源を
検出器10と一体的に構成し、ライン状の読取光を電気
的に走査するものとしてもよい(より詳細には、本願出
願による特願平10−271374号参照)。なお、ライン状の
読取光に限らず、ビーム光で各エレメント16aを順次
主走査方向に走査するようにしてもよい。この場合に
は、後述するスイッチ切換えと、ビーム光の走査との同
期をとるのが好ましい。
【0036】読取部50は、図2(B)に示すように、
オペアンプ51a、積分コンデンサ51b、およびスイ
ッチ51cから構成される電流検出アンプ51を多数有
している。ストライプ電極16の各エレメント16a
が、それぞれ格別に、オペアンプ51aの反転入力端子
(−)に接続されている。読取部50には、A/D変換
部60が設けられており、各電流検出アンプ51の出力
である画像信号SがA/D変換部60に入力されてい
る。また、読取部50は検出器10の両電極層11,1
5の間に所定の電圧を印加する電源52とスイッチ53
とを有している。
【0037】電極層11の電極はスイッチ53の一方の
入力aおよび電源53の負極に接続されており、電源5
2の正極はスイッチ53の他方の入力bに接続されてい
る。スイッチ53の出力は各オペアンプ51aの非反転
入力端子(+)に共通に接続されている。なお、電流検
出アンプ51の構成としては、本例に限らず、周知の構
成を種々適用することが可能である。また、電流検出ア
ンプ51の構成によっては、電源52およびスイッチ5
3並びに各エレメント16aとの接続態様が、この実施
の形態とは異なるものとなる。
【0038】以下、上記構成の放射線画像撮影読取装置
110において、放射線画像情報が静電潜像として記録
された検出器10から静電潜像を読み取り、放射線画像
情報を担持する画像データを取得する方法について説明
する。なお、検出器10に静電潜像を記録する方法につ
いての説明は省略する(特願平10−232824号参照)。
【0039】検出器10から静電潜像を読み取る際に
は、先ずスイッチ53を電極層11の電極側に接続し
て、電荷再配列を行った後、読取光源92aからライン
状の読取光L3を発し、この読取光L3でストライプ電極1
6のエレメント16aの長手方向に光学的に走査する。
【0040】この読取光L3による走査により、走査位置
に対応する読取光L3が入射した読取用光導電層14内に
正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が蓄電部19に
蓄積された潜像電荷に引きつけられるように電荷輸送層
13内を急速に移動し、蓄電部19で潜像電荷と電荷再
結合し消滅する。一方、読取用光導電層14に生じた負
電荷は、電極層11の電極およびストライプ電極16a
の正電荷と電荷再結合し消滅する。この電荷再結合の際
には、電荷の移動に伴って検出器10内に電流が流れ
る。各電流検出アンプ51は、各エレメント16a毎
に、オペアンプ51aのイマジナリショートを介して流
れる電流を同時(並列的)に検出する。この読取りの際
に検出器10内を流れる電流の量は、潜像電荷の量すな
わち静電潜像に応じたものであるから、電流検出アンプ
51の出力端子の電圧が電流量に応じて変化し、この電
圧変化を静電潜像を担持する画像信号Sとして取得する
ことによって静電潜像を読み出すことができるようにな
る。
【0041】なお、詳細な説明は省略するが、検出器1
0の蓄電部19に蓄積されていた潜像電荷全てが、検出
器10の外部に出力される信号電流に寄与するのではな
く、記録用光導電層12を挟んで電極層11と蓄電部1
9との間に形成されるコンデンサをC1、電荷輸送層1
3および読取用光導電層14を挟んで蓄電部19とスト
ライプ電極16(エレメント16a)との間に形成され
るコンデンサをC2とすると、C1/(C1+C2)に
比例した電荷量が信号電流に寄与する分となる(より詳
しくは、本願と同日出願に係る特願平11-87922号参
照)。検出器10においては、読取りの高速性を図るた
めに、コンデンサC2の方を大きく設定するので、画像
信号に寄与する電荷量が少なくなる。
【0042】図4は、上記構成の撮影読取装置110お
いて使用されているA/D変換部60の詳細を示すブロ
ック図であり、図12は、従来の撮影読取装置において
使用されているA/D変換部100の一例を示す図であ
る。
【0043】従来の撮影読取装置においては、図12に
示すように、各電流検出アンプ51から出力された画像
信号Sを、例えばエレメント8本分ずつアナログマルチ
プレクサ101a,101b,…に入力し、このアナロ
グマルチプレクサ101a等の出力をさらに8つずつア
ナログマルチプレクサ102a,102b,…に入力す
るということ繰り返して、アナログマルチプレクサ10
3から出力される信号を切り換えることによって最終的
に1つの画像信号S’に変換した後に、画像信号S’を
1つのA/D変換器104に入力して、デジタル化して
いた。
【0044】アナログマルチプレクサ101a,101
b,…等から出力される画像信号を切り換えることは、
主走査に対応するものであり、この切換え時にノイズが
発生し、このノイズがアナログの画像信号Sに入り込
み、従来の装置ではS/Nの悪い画像が再生されるとい
う問題が生じていた。
【0045】一方、上記構成の撮影読取装置110の読
取部50おいては、各電流検出アンプ51の出力端子に
格別に接続されたA/D変換器61(各々を61a,6
1b,…,61nとする)を多数有するA/D変換部6
0が設けられている。A/D変換部60には、A/D変
換器61のほかに、信号発生器62、ディレイライン6
3、カウンタ64、デコーダ65が設けられている。信
号発生器62の出力であるスタート信号NSTがディレ
イライン63および各A/D変換器61a,61b,
…,61nのST端子に入力されている。ディレイライ
ン63の出力であるリセット信号RSTは、電流検出ア
ンプ51のスイッチ51cの制御入力端子に入力されて
いる。また、信号発生器62の出力であるクロック信号
CKがカウンタ64に入力され、カウントダウンされた
複数の信号がデコーダ65に入力され、デコード出力で
あるイネーブル信号OEa,OEb,…,OEnが、そ
れぞれ各A/D変換器61a,61b,…,61nの出
力イネーブル端子OEに入力されている。A/D変換器
61a,61b,…,61nは、出力イネーブル端子O
EがL(ロー)のときにアクティブとなり、画像信号S
をデジタル化した画像データを出力するものである。
【0046】以下、A/D変換部60の作用について、
図5に示すタイミングチャートを参照して、詳細に説明
する。各A/D変換器61a,61b,…,61nに
は、それぞれ画像信号Sa,Sb,…,Snが入力され
る。電流検出アンプ51の出力信号である画像信号Sa
等は、漸次上昇する波形を示し、潜像電荷の量に応じ
て、1ライン(主走査)期間の略終了時における電圧値
が夫々異なり、Sa1,Sa2,…,San等は、各エ
レメント16a毎の画素値を表す。
【0047】スタート信号NSTが1ライン期間の略終
了時にアクティブ、すなわちLになると、各A/D変換
器61は、入力されたアナログの画像信号Sa,Sb,
…,Snを、それぞれデジタル化して、画像データD
a,Db,…,Dnを得る。Sa1,Sa2,…,Sa
n等は、各エレメント16aの画素値を表すので、Da
1,Da2,…,Dan等は、各エレメント16aの画
素データを表す。
【0048】スタート信号NSTがインアクティブ、す
なわちH(ハイ)になると、A/D変換器61でのデジ
タル化が停止すると共に、ディレイライン63から出力
されるリセット信号RSTがアクティブ、すなわちLと
なり、スイッチ51cがオンして、積分コンデンサ51
bの両端がショートされて、蓄積電荷が放電される、つ
まり、画像信号Sa,Sb,…,Snが0(ゼロ)にク
リアされる。次いで、リセット信号RSTがインアクテ
ィブ、すなわちHとなり、次のラインの画素の潜像電荷
の量に応じて、積分コンデンサ51cに電荷が蓄積さ
れ、両端電圧が漸次上昇する。
【0049】一方、信号発生器62から出力されたクロ
ック信号CKがカウンタ64に入力され、カウントダウ
ンされた信号がデコーダ65に入力される。デコーダ6
5は、A/D変換器61a,61b,…,61nの内、
いずれか1つのみの出力を順次アクティブにするイネー
ブル信号OEa,OEb,…,OEnを、1ライン毎に
出力する。例えば、イネーブル信号OEaがLのときに
は、A/D変換器61aの出力のみがアクティブとな
り、イネーブル信号OEbがLのときには、A/D変換
器61bの出力のみがアクティブとなる。イネーブル信
号OEa,OEb,…,OEnの順番は、エレメント1
6aの並びの順番と同じであり、イネーブル信号OE
a,OEb,…,OEnを順次Lとすることによって、
バッファ66を介して、A/D変換器61a,61b,
…,61nから、画像データDa,Db,…,Dnが、
データ処理部113に順次出力される。つまり、イネー
ブル信号OEa,OEb,…,OEnを順次Lとするこ
とによって、バッファ66から、第1ラインについての
画像データD1として、Da1,Db1,…,Dn1が
順次出力され、第1ラインについての主走査方向の画像
データの読取りが行われる。以後、第2ラインについて
の画像データD2として、Da2,Db2,…,Dn2
が順次出力され、同様にして、最終ラインmについての
画像データDmとしての、Dam,Dbm,…,Dnm
が順次出力されるまで繰り返して、放射線画像情報を担
持する画像データDを得る。
【0050】各エレメント16a毎に、格別に検出され
た画像信号Sa,Sb,…,Snは、画像データDa,
Db,…,Dnというように、格別にデジタル化される
ので、従来の装置のようにアナログマルチプレクサを切
り換えるときに発生するノイズの問題が生じなくなり、
S/Nのよい画像を得ることができる。特に、検出器1
0においては、上述したように、蓄電部19に蓄積され
た潜像電荷の全てを画像信号に変換することができない
ので、得られる画像信号レベルも小さく、アナログマル
チプレクサを切り換えたときに発生するノイズの影響が
大きいので、本発明が果たす効果は大きい。また、A/
D変換器としても、帯域が狭いものを使用することがで
き、ガウスノイズに対しても有利となり、さらに低速で
安価なA/D変換器を使用することもできる。
【0051】上記実施の形態においては、電流検出アン
プ51およびA/D変換器61を、それぞれエレメント
16aのいずれか一方の端部に配設したものについて説
明したものであるが、このように片方に集中させた配設
方法を採ると、電流検出アンプ51およびA/D変換器
61が占める面積が片方に集中し、特に、電流検出アン
プ51やA/D変換器61を検出器10と一体構成する
場合には、その部分の素子面積が大きくなり、不利であ
る。そこで、特に、一体構成する場合には、電流検出ア
ンプ51やA/D変換器61を、エレメント16aの両
側に略均等の面積を占めるように配設するのが望まし
い。
【0052】例えば、エレメント16aの1本おきまた
は数本毎に、ストライプ電極16の一方の端部と他方の
端部とを繰り返し互い違いにして、電流検出アンプ51
を各エレメント16の前記一方の端部或いは他方の端部
に接続する。図6は、電流検出アンプ51やA/D変換
器61を、エレメント16aの両側に略均等の面積を占
めるように配設する方法の一例を示す図である。この例
では、エレメント16aの2本毎にu側とv側とに、電
流検出アンプ51およびA/D変換器61を配設してい
る。
【0053】次に、本発明による第2の実施の形態によ
る放射線固体検出器について説明する。図7は第2の実
施の形態による放射線固体検出器の概略構成を示す図で
あり、図7(A)は斜視図、図7(B)はP矢指部のX
Y断面図、図7(C)はQ矢指部のXZ断面図である。
【0054】この検出器20は、記録光L2に対して透過
性を有する第1電極層21、第1絶縁層22、第1電極
層21および第1絶縁層22を透過した記録光L2の照射
を受けることにより導電性を呈する光導電層23、第2
絶縁層24、第2電極層25を、この順に積層してなる
ものである(より詳しくは、上記特願平11-87921号参
照)。第1絶縁層22と光導電層23との界面に第1蓄
電部28が形成され、第2絶縁層24と光導電層23と
の界面に第2蓄電部29が形成される。両蓄電部28,
29には、光導電層23内で発生する正負の電荷対のう
ち、互いに逆極性の電荷が潜像電荷として蓄積される。
第2電極層25の電極は、多数のエレメント26aをス
トライプ状に配列したストライプ電極16として形成さ
れている。
【0055】光導電層23内の第2絶縁層24に近接し
た位置には、多数のエレメント27aをストライプ状に
配列した第2のストライプ電極としてのサブ電極27が
設けられている。サブ電極27の各エレメント27a
は、ストライプ電極26の各エレメント26aに対して
略直交するように配設されている。サブ電極27と第2
絶縁層24との間の距離は、光導電層23の厚さの1/
500 〜1/5程度であるのが好ましい。
【0056】図8は、検出器20を用いた撮影読取装置
120の概略構成を示す図であり、図8(A)は検出器
20の斜視図と共に示した図、図8(B)は検出器20
のP矢指部のXY断面図と共に示した図である。
【0057】この撮影読取装置120は、検出器20
と、画像データを取得する画像データ取得手段としての
読取部70とを備えている。なお、図示しないが、被写
体を透過した記録光L2を検出器20に照射する記録光照
射手段、および記録に先立って、蓄電部28,29に残
存する電荷を放電せしめるための消去光L4を検出器20
に照射する消去光照射手段が設けられている。
【0058】読取部70は、上述した電流検出アンプ5
1と同様に、ストライプ電極26の各エレメント26a
毎に夫々1つずつ設けられた、オペアンプ71a、積分
コンデンサ71bおよびスイッチ71cから成る電流検
出アンプ71を多数有する。また、読取部70は、電源
72、スイッチ73、接続手段としてのスイッチ部7
4、およびスイッチ部75を有している。さらに、読取
部70には、上述した読取部50と同様に、A/D変換
部60が設けられており、各電流検出アンプ71の出力
である画像信号SがA/D変換部60に入力されてい
る。
【0059】検出器20の電極層21はスイッチ73の
一方の入力73aおよび電源72の正極に接続されてい
る。電源72の負極は、スイッチ73の他方の入力73
bに接続されている。各オペアンプ71aの非反転入力
端子(+)がスイッチ73の出力に共通に接続され、反
転入力端子(−)がエレメント16aに夫々格別に接続
されている。
【0060】記録時にはスイッチ73がb側に接続さ
れ、オペアンプ71aのイマジナリーショートを介し
て、電極層21の電極とストライプ電極26との間に、
電源72による所定の印加電圧が印加されるようになっ
ている。電源電圧の大きさは、記録時の光導電層23内
の電位勾配が約10V/μmとなるようにする。
【0061】スイッチ73と電流検出アンプ71のオペ
アンプ71aは、読取時にスイッチ73がa側に接続さ
れることによって、オペアンプ71aのイマジナリショ
ートを介して、第1電極層21の電極とストライプ電極
26の各エレメント26aを実質的に同電位にする手段
として機能する。
【0062】スイッチ部74は、サブ電極27のエレメ
ント27aの1つずつと格別に接続されたスイッチング
素子74aを多数有している。スイッチング素子74a
の他方の端子は、オペアンプ71aの反転入力端子
(−)およびスイッチ部75のスイッチング素子75a
の一方の端子と、それぞれ共通に接続されている。この
スイッチ部74は、記録時に蓄電部28,29に潜像電
荷を安定して蓄積させるため、全てのエレメント27a
をオープン状態とし、サブ電極27を実質的にフローテ
ィング状態にする手段として機能するものである。な
お、蓄電部28,29に潜像電荷を安定して蓄積させる
ことができるような大きさおよび波形の制御電圧をサブ
電極27に印加して記録を行うようにしてもよい。
【0063】また、スイッチ部74は、スイッチ73が
第1電極層21側に接続されているとき、すなわち読取
時に、サブ電極27のエレメント27aの1つずつを、
エレメント26aの長手方向に順次切り換えながら、こ
の切り換えられたエレメント27aがストライプ電極2
6の各エレメント26aと共通に接続されるようにする
ものでもある。なお、このスイッチ部74によるエレメ
ント26aの長手方向への順次切換えは副走査に対応す
る。
【0064】以下、上記構成の放射線画像撮影読取装置
120において、放射線画像情報が静電潜像として記録
された検出器20から静電潜像を読み取り、放射線画像
情報を担持する画像データを取得する方法について説明
する。なお、検出器20に静電潜像を記録する方法につ
いての説明は省略する(上記特願平11-87921号参照)。
【0065】検出器20から静電潜像を読み取る際に
は、先ずスイッチ73をa側にすると共に、スイッチ部
75のスイッチング素子75aを全てオンにし、静電潜
像が記録された検出器20の電極層21の電極とストラ
イプ電極26とをオペアンプ71aのイマジナリショー
トを介して接続し、電極層21の電極とストライプ電極
26の各エレメント26aとを実質的に同電位にする。
これにより、記録時に第1電極層21の電極に帯電せし
められていた正電荷と、ストライプ電極26の各エレメ
ント26aに帯電せしめられていた負電荷の殆どが消滅
する。
【0066】次いで、スイッチ部74のスイッチング素
子74aを、エレメント26aの長手方向に、一方の端
から他方の端に向けて順次切り換えて1つずつオンさせ
て、オンしたスイッチング素子74aと接続されたエレ
メント27aとエレメント26aとを接続して、エレメ
ント26aと各エレメント27aとを順次同電位とす
る。これにより、蓄電部29とエレメント26aとの間
および蓄電部29とエレメント27aとの間にコンデン
サが形成され、蓄電部29に蓄積されていた正電荷の量
と同じ量の負電荷が、両コンデンサの容量比に応じて、
エレメント26aとエレメント27aとに分配され、各
エレメント26a,27aに負電荷が誘起され帯電す
る。また、蓄電部28と第1電極層21の電極との間に
もコンデンサが形成され、蓄電部28に蓄積されていた
負電荷の量と同じ量の正電荷が第1電極層21の電極に
誘起され帯電する。一方、蓄電部28,29に潜像電荷
が蓄積されていない部分では、エレメント27aとエレ
メント26aとを接続しても電荷の分配や誘起は生じな
い。
【0067】エレメント26aおよびエレメント27a
と第1電極層21の電極との間にはオペアンプ71aが
接続されており、上述した電荷の誘起、帯電時に、オペ
アンプ71aを介して電流が流れる。すなわち、前記接
続に伴って検出器20に電流が流れ、各オペアンプ71
aの出力部の電圧が変化する。この電圧の変化は、検出
器20に蓄積されていた各画素毎の潜像電荷の量に応じ
たものとなる。したがって、スイッチ部74の順次切換
えによって、次々と画素毎の潜像電荷に対応して電圧の
変化が観測されることとなり、この電圧の変化を検出す
ることによって静電潜像を担持する画像信号、すなわち
放射線画像情報を担持する画像信号を取得することがで
きる。つまり、検出器20を使用する場合においても、
第1ストライプ電極26のエレメント26aを介して流
れる電流を、各エレメント26a毎に検出することによ
り、放射線画像情報を担持する画像信号を取得すること
ができる。
【0068】次いで、上述したA/D変換部60の作用
と同様にして、各電流検出アンプ71の出力である画像
信号SがA/D変換部60に入力され、エレメント26
a毎に格別に検出された画像信号Sが、エレメント26
a毎に格別にデジタル化される。
【0069】このように、検出器20を使用する場合に
おいても、エレメント26a毎に、格別に検出された画
像信号Sは格別にデジタル化されるので、アナログマル
チプレクサを切り換えるときに発生するノイズの問題が
生じなくなり、S/Nのよい画像を得ることができる。
【0070】なお、検出器20を使用する場合には、検
出器20内の蓄電部28,29に蓄積されれている潜像
電荷は、上述のような読取りによっては消滅しない。ま
た、第1電極層21の電極、或いはエレメント26aや
エレメント27aにも電荷が帯電したまま残る。したが
って、この状態のままで次の記録を行うと、残存してい
る電荷が次の画像の残像となって現れてしまい、好まし
くない。そこで、次の記録に先立って、スイッチ73を
第1の電極層11側に接続し、またスイッチ部74,7
5のスイッチング素子を全てオンにした状態で、不図示
の消去光照射手段により消去光L4を検出器20のストラ
イプ電極26側に照射して、光導電層23内に電荷対を
発生せしめ、この発生した電荷対の内の正電荷と蓄電部
28に蓄積している負電荷とを結合させ、負電荷と蓄電
部29に蓄積している正電荷とを結合させて、蓄電部2
8,29に残存する電荷を完全に放電させるのが好まし
い。蓄電部28,29の電荷が消滅することにより、第
1電極層21の電極、エレメント26a、およびエレメ
ント27aに帯電している電荷も消滅する。
【0071】次に、本発明による第3の実施の形態によ
る放射線固体検出器について説明する。図9は本発明の
第3の実施の形態による放射線固体検出器の概略構成を
示す図であり、図9(A)は斜視図、図9(B)はP矢
指部のXY断面図、図9(C)はQ矢指部のXZ断面図
である。
【0072】この検出器30は、多数の平板状のエレメ
ント32aをストライプ状に配列して成る第1ストライ
プ電極32が形成された電極層31、前露光光の照射を
受けることにより光導電性を呈する前露光用光導電層3
3、被写体を透過した記録光L2の照射を受けることによ
り光導電性を呈する記録用光導電層34、多数の平板状
のエレメント36aをストライプ状に配列して成る第2
ストライプ電極36が形成された電極層35を、この順
に積層してなるものである(より詳しくは、上記特願平
11-87923号参照)。記録用光導電層34と前露光用光導
電層33との間に潜像電荷を蓄積する蓄電部39が形成
される。
【0073】第2ストライプ電極36の各エレメント3
6aは、第1ストライプ電極32の各エレメント32a
に対して略直交するように配設されている。何れも、並
び方向の画素数と同じ数のエレメントが設けられる。各
エレメント36aの隙間35aおよび各エレメント32
aの隙間31aには、記録光若しくは前露光光に対して
透過性を有する絶縁物質が充填されている。
【0074】記録用光導電層34と前露光用光導電層3
3との界面、すなわち蓄電部39であって、エレメント
36aとエレメント32aとが交差する位置に対応する
画素位置には、夫々マイクロプレート(微小導電部材)
38が、隣接したマイクロプレート38間に間隔を置い
て配設されている。各マイクロプレート38は、離散し
た状態、つまり、何処にも接続されない、フローティン
グ状態とされる。
【0075】このマイクロプレート38の各々は、解像
可能な最小の画素と略同一の範囲を占める寸法を持って
いる。なお、この寸法は、必ずしも画素と略同一の範囲
を占めるものに限られるものではなく、画素サイズより
も若干大きくてもよし、小さくてもよい。いずれにして
も、解像可能な最小の画素サイズは、このマイクロプレ
ート38の寸法に対応したものとなる。
【0076】図10および図11は、上記検出器30を
用いた撮影読取装置130の概略構成図を示すものであ
り、図10は検出器30の斜視図と共に示した図、図1
1は検出器30のP矢指部のXY断面図と共に示した図
である。
【0077】この撮影読取装置130は、検出器30
と、画像データを取得する画像データ取得手段としての
読取部80とを備えている。また、放射線L1を発して被
写体を透過した記録光L2を検出器30に照射する記録光
照射手段90、および蓄電部39に略一様の電荷を蓄積
せしめるための前露光光L5を照射する前露光光照射手段
94が設けられている。
【0078】読取部80は、検出器30から外部に流れ
出す放電電流または検出器30に流れ込む充電電流を検
出する多数の電流検出アンプ81、電源82、スイッチ
83,84、およびスイッチ部85を有している。ま
た、読取部80には、上述した読取部50と同様に、A
/D変換部60が設けられており、各電流検出アンプ8
1の出力である画像信号SがA/D変換部60に入力さ
れている。
【0079】各電流検出アンプ81は、上述した電流検
出アンプ51等と同様に、オペアンプ81a、積分コン
デンサ81bおよびスイッチ81cから成る。各オペア
ンプ81aの非反転入力端子(+)がスイッチ83の出
力に共通に接続され、反転入力端子(−)がエレメント
32a毎に夫々1つずつ格別に接続されている。
【0080】電源82の正極は、スイッチ83の入力8
3bとスイッチ84の入力84aとに接続されている。
電源82の負極は、スイッチ83の入力83aとスイッ
チ84の入力84bとに接続されている。
【0081】スイッチ部85は、第2ストライプ電極3
6のエレメント36aの1つずつと格別に接続されたス
イッチング素子85aを多数有している。スイッチング
素子85aとしては、オフ抵抗が十分大きいことが好ま
しく、例えばMOS−FETを使用する。スイッチ部8
5の各スイッチング素子85aの他方の端子は共通にス
イッチ84の出力に接続されている。
【0082】読取部80には、制御手段86が設けられ
ており、前露光光L5の照射の後に記録光L2を検出器30
に照射する際には、該制御手段86は、先ずスイッチ8
3,84の少なくとも一方を、何れの端子にも接続せず
検出器30と電源82とを切り離して、検出器30への
電圧の印加を停止させる。
【0083】また、制御手段86は、前露光光L5を照射
する際には、スイッチ83,84を、ともにa端子また
はb端子に接続し、オペアンプ81aのイマジナリーシ
ョートを介して、検出器30に電源82から電圧が印加
されるようにする。なお、スイッチ83,84を、とも
にa端子に接続した場合と、b端子に接続した場合とで
は、検出器30に印加される電圧の極性が逆になる。ま
た、必要に応じて、前露光光L5を照射した後に、例えば
a端子に接続していた状態からb端子に接続変更する
等、スイッチ83,84の接続を逆接続して、前露光光
L5を照射していたときとは逆極性の電圧が検出器30に
印加されるようにする。すなわち、電源82とスイッチ
83,84とで、前露光用電圧印加手段が構成される。
なお、電源82の電圧の大きさは、光導電層34内の電
位勾配が1V/μm〜10V/μmとなるようにする。
【0084】さらに、制御手段86は、読取時には、第
2ストライプ電極36のエレメント36aの1つずつ
を、エレメント32aの長手方向に順次切り換えなが
ら、切り換えられたエレメント36aがオペアンプ81
aのイマジナリショートを介して、第1ストライプ電極
32の各エレメント32aと接続されるようにする。こ
のスイッチ部85によるエレメント32aの長手方向へ
の順次切換えは副走査に対応する。
【0085】この読取時には、スイッチ83をa端子に
接続してスイッチ84をb端子に接続し、またはスイッ
チ83をb端子に接続してスイッチ84をa端子に接続
し、オペアンプ81aのイマジナリショートを無視した
場合に、エレメント36aの1つずつが、順次エレメン
ト32aと直接接続されるように構成する。そして、電
流検出アンプ81は、スイッチ部85による切換接続に
よって、検出器30から外部に流れ出す放電電流を、第
2ストライプ電極36のエレメント36a夫々につい
て、同時(並列的)に検出することにより、蓄電部39
に蓄積された電荷の量に応じたレベルの電気信号を取得
する。
【0086】一方、スイッチ83をa端子に接続してス
イッチ84をa端子に接続し、記録光L2を照射する直前
に検出器30に印加されていた電圧と同じ極性および大
きさの電圧が、エレメント36aの1つずつとエレメン
ト32aとの間に、順次印加されるように構成してもよ
い。そして、電流検出アンプ81dは、スイッチ部85
による切換接続によって、検出器30に流れ込む充電電
流を、第2ストライプ電極36のエレメント36a夫々
について、同時(並列的)に検出することにより、蓄電
部39に蓄積された電荷の量に応じたレベルの電気信号
を取得する。
【0087】つまり、スイッチ部85が、第2ストライ
プ電極36のエレメント36aの1つずつを、第1スト
ライプ電極32の各エレメント32aと接続する接続手
段を構成し、スイッチ部85と電源82とが、第2スト
ライプ電極36のエレメント36aの1つずつと、第1
ストライプ電極32の各エレメント32aとの間に、所
定の電圧を印加する読取用電圧印加手段を構成する。
【0088】以下、上記構成の放射線画像撮影読取装置
130において、放射線画像情報が静電潜像として記録
された検出器30から静電潜像を読み取り、放射線画像
情報を担持する画像データを取得する方法について説明
する。なお、検出器30に前露光光を照射して一様電荷
を蓄積せしめた後に、記録光を照射して静電潜像を記録
する方法についての説明は省略する(上記特願平11-879
23号参照)。
【0089】最初に検出器30から流れ出す放電電流を
検出することによって、蓄電部39に蓄積された電荷の
量に応じたレベルの電気信号を得、これにより検出器3
0から放射線画像情報を担持する静電潜像を読み取る方
法について説明する。
【0090】放電電流を検出して検出器30から静電潜
像を読み取る際には、スイッチ83をa端子に接続して
スイッチ84をb端子に接続し、またはスイッチ83を
b端子に接続してスイッチ84をa端子に接続して、ス
イッチ部85のスイッチング素子31aがオンしたとき
に、オペアンプ81aのイマジナリショートを介して、
エレメント36aがエレメント32aと直接接続される
ようにする。
【0091】次いで、スイッチ部85のスイッチング素
子85aを、エレメント32aの長手方向に、一方の端
から他方の端に向けて順次切り換えて1つずつオンさせ
て、オンしたスイッチング素子85aと接続されたエレ
メント36aと第1ストライプ電極32の各エレメント
32aとを、オペアンプ81aを介して接続する。この
切換え接続によって、エレメント36aと各エレメント
32aとが順次同電位となり、接続されたエレメント3
6aに対応する部分のマイクロプレート38に帯電して
いる負電荷との間で電荷再配列が行われる。つまり、接
続されたエレメント36aに帯電していた正電荷がオペ
アンプ81aを経由して電極層31側に移動し、対応す
る部分のマイクロプレート38とエレメント36aとの
間の容量Caおよびマイクロプレート38とエレメント
32aとの間の容量Cbの各大きさに応じて、正電荷が
再分配される。一方、マイクロプレート38に負電荷が
帯電していない部分では正電荷の移動はない。
【0092】電流検出アンプ81は、この正電荷の移動
によって検出器30から流れ出す放電電流Idを各エレメ
ント32a毎に同時に検出する。すなわち、放電電流Id
によって、電流検出アンプ81の出力部の電圧が変化す
る。この電圧の変化は、検出器30に蓄積されていた各
画素毎の潜像電荷の量に応じたものとなる。したがっ
て、スイッチ部85の順次切換えによって、次々と画素
毎の潜像電荷に対応して電圧の変化が観測されることと
なり、この電圧の変化を検出することによって静電潜像
を担持する画像信号を得る、つまり放射線画像情報を読
み取る。
【0093】次いで、上述したA/D変換部60の作用
と同様にして、電流検出アンプ81の出力である画像信
号SがA/D変換部60に入力され、エレメント36a
毎に格別に検出された画像信号Sが、エレメント36a
毎に格別にデジタル化される。
【0094】ここで、上述したように、マイクロプレー
ト38とエレメント36aとの間の容量Caおよびマイ
クロプレート38とエレメント32aとの間の容量Cb
の各大きさに応じて、正電荷が再分配される。電流検出
アンプ81dは、正電荷の移動に伴う放電電流Idを電圧
に変換して検出するので、検出アンプ81dが電圧信号
として取り出し得る放電電流Idの大きさは、Cb/(C
a+Cb)に比例することとなる。
【0095】次に検出器30に流れ込む充電電流を検出
することによって、蓄電部39に蓄積された電荷の量に
応じたレベルの電気信号を得、これにより検出器30か
ら放射線画像情報を担持する静電潜像を読み取る方法に
ついて説明する。
【0096】充電電流を検出して検出器30から静電潜
像を読み取る際には、スイッチ83,84を共にa端子
に接続して、スイッチ部85のスイッチング素子35a
がオンしたときに、オペアンプ81aのイマジナリショ
ートを介して、エレメント36aとエレメント32aと
の間に、記録光L2を照射する直前に検出器30に印加さ
れていた電圧と同じ極性および大きさの電圧、つまり電
源82から直流電圧が印加されるようにする。
【0097】次いで、スイッチ部85のスイッチング素
子85aを、エレメント32aの長手方向に、一方の端
から他方の端に向けて順次切り換えて1つずつオンさせ
て、オンしたスイッチング素子85aと接続されたエレ
メント36aと第1ストライプ電極32の各エレメント
32aとの間に電源82から電圧を印加する。
【0098】この順次切り換えによる検出器30への電
圧印加によって、マイクロプレート38に負電荷が蓄積
されていない部分を挟むエレメント36aおよびエレメ
ント32aにおいては、エレメント36aに正電荷が帯
電され、エレメント32aには負電荷が帯電されるよう
になる。一方、マイクロプレート38に負電荷が帯電し
ている部分では、マイクロプレート38とエレメント3
6aとの間で、印加電圧と同じ大きさの電圧が生じてい
るので、新たな帯電は生じることがなく、電荷の移動は
ない。
【0099】電流検出アンプ81は、上述の放電電流を
検出した場合と同様に、電荷の帯電に伴う電荷の移動に
よって検出器30に流れ込む充電電流を各エレメント3
2a毎に同時に検出し、スイッチ部85の順次切換えに
よって、次々と画素毎の潜像電荷に対応して電流検出ア
ンプ81の出力部に観測される電圧変化を検出すること
によって静電潜像を担持する画像信号を得る、つまり放
射線画像情報を読み取る。
【0100】次いで、上述したA/D変換部60の作用
と同様にして、電流検出アンプ81の出力である画像信
号SがA/D変換部60に入力され、エレメント36a
毎に格別に検出された画像信号が、エレメント36a毎
に格別にデジタル化される。
【0101】ここで、マイクロプレート38に電荷が蓄
積されている部分におけるマイクロプレート38とエレ
メント36aとの間の容量Caによる電圧と、マイクロ
プレート38に電荷が蓄積されていない部分における、
マイクロプレート38とエレメント36aとの間の容量
Caおよびマイクロプレート38とエレメント32aと
の間の容量Cbの直列容量による電圧とは共に印加電圧
と同じ大きさとなる。電流検出アンプ81dは、帯電に
伴う充電電流Icを電圧に変換して検出するので、検出ア
ンプ81dが電圧信号として取り出し得る充電電流Icの
大きさは、(Ca直列Cb)/Ca=Cb/(Ca+C
b)に比例することとなる。
【0102】このように、検出器30を使用する場合に
おいても、放電電流を検出するのか充電電流を検出する
のかを問わず、各エレメント36a毎に格別に検出され
た画像信号Sは格別にデジタル化されるので、アナログ
マルチプレクサを切り換えるときに発生するノイズの問
題が生じなくなり、S/Nのよい画像を得ることができ
る。また、検出器10を使用する場合と同様に、蓄電部
19に蓄積された潜像電荷の全てを画像信号に変換する
ことができないので、得られる画像信号レベルも小さ
く、アナログマルチプレクサを切り換えたときに発生す
るノイズの影響が大きいので、本発明が果たす効果は大
きい。
【0103】上述の説明は、前露光の照射を受けて導電
性を呈する前露光用光導電層を有する検出器を使用する
ものについて説明したものであるが、検出器30の前露
光用光導電層33を、前露光の照射を受けても導電性を
呈することのない誘電体層に置き換えた検出器を使用す
ることもできる。この場合には、記録光を検出器に照射
する前に、蓄電部38,39に一様電荷を蓄積させるプ
ロセスが異なるが、検出器から静電潜像を読み取り、放
射線画像情報を担持する画像データを取得する方法は、
上記検出器30を使用する場合と同様である(より詳し
くは、上記特願平11-87923号参照)。
【0104】以上、本発明による放射線画像データ取得
方法および装置の好適な実施の形態について説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、発明の要旨を変更しない限りにおいて、種々変更す
ることが可能である。すなわち、ストライプ電極を有す
る放射線固体検出器を使用し、放射線画像情報が記録さ
れた検出器から、このストライプ電極のエレメントを介
して流れる電流を、エレメント毎に検出することによ
り、放射線画像情報を担持する画像データを取得するも
のである限り、どのようなものであってもよい。検出器
は、少なくとも1つのストライプ電極を有するものであ
ればよく、上述した実施の形態のものに限らない。例え
ば、記録用の放射線を、例えば青色光等、他の波長領域
の光に波長変換するいわゆるX線シンチレータ(蛍光
体)といわれる波長変換層を第1或いは第2の電極層の
表面に積層した検出器を使用することができる。このよ
うに、波長変換層を積層した検出器を使用する場合に
は、検出器の記録用光導電層を、波長変換層から発せら
れる光の照射によって導電性を呈するものとすればよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による放射線固体検
出器の概略構成を示す斜視図(A)、P矢指部のXY断
面図(B)、XZ断面図(C)
【図2】第1の実施の形態による放射線固体検出器を使
用する放射線画像撮影読取装置の主要部の概略構成を示
す図
【図3】上記撮影読取装置の全体構成を示す概略図
【図4】A/D変換部の詳細を示すブロック図
【図5】A/D変換部の作用を示すタイミングチャート
【図6】電流検出アンプおよびA/D変換器を、エレメ
ントの両側に略均等の面積を占めるように配設する方法
の一例を示す図
【図7】本発明の第2の実施の形態による放射線固体検
出器の概略構成を示す斜視図(A)、P矢指部のXY断
面図(B)、Q矢指部のXZ断面図(C)
【図8】第2の実施の形態による放射線固体検出器を用
いた撮影読取装置の概略構成を示す図(A)および
(B)
【図9】本発明の第3の実施の形態による放射線固体検
出器の概略構成を示す斜視図(A)、P矢指部のXY断
面図(B)、Q矢指部のXZ断面図(C)
【図10】第3の実施の形態による放射線固体検出器を
用いた撮影読取装置の概略構成を示す図(その1)
【図11】第3の実施の形態による放射線固体検出器を
用いた撮影読取装置の概略構成を示す図(その2)
【図12】従来の撮影読取装置におけるA/D変換部の
構成を示す図
【符号の説明】
10,20,30 放射線固体検出器 11,21,31 電極層 12 記録用光導電層 13 電荷輸送層 14 読取用光導電層 15,25,35 電極層 16,26,32 第1ストライプ電極 16a,26a,27a,32a,36a エレメント
(線状電極) 19,28,29,39 蓄電部 22 第1絶縁層 23 光導電層 24 第2絶縁層 26 第1ストライプ電極 27,36 サブ電極(第2ストライプ電極) 33 前露光用光導電層 34 記録用光導電層 38 マイクロプレート(微小導電部材) 50,70,80 読取部(画像データ取得手段) 51,71,81 電流検出アンプ 52,72,82 電源 53,73,83,84 スイッチ 74,85 スイッチ部(接続手段) 75 スイッチ部 86 制御手段 90 放射線源 92 読取光照射手段 92a 読取光源 110,120,130 放射線画像撮影読取装置 L2 記録用の放射線(記録光) L3 読取光 L4 消去光 L5 前露光光

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極層と、照射された放射線また
    は該放射線の励起により発せられる光の照射を受けるこ
    とにより光導電性を呈する光導電層と、多数の線状電極
    が配列された第1のストライプ電極が形成されて成る第
    2の電極層とをこの順に有すると共に、前記光導電層内
    で発生する電荷を蓄積させるための蓄電部が前記光導電
    層近傍に形成されて成る放射線固体検出器を使用し、放
    射線画像情報が前記蓄電部に静電潜像として記録された
    前記放射線固体検出器から前記第1のストライプ電極の
    線状電極を介して流れる電流を該線状電極毎に検出する
    ことにより、前記放射線画像情報を担持する画像データ
    を取得する放射線画像データ取得方法において、 前記検出により得た前記線状電極毎の電気信号を、夫々
    格別にA/D変換して前記画像データを取得することを
    特徴とする放射線画像データ取得方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のストライプ電極の多数の線状
    電極のうちの約半分の線状電極についての前記電気信号
    を、前記第1のストライプ電極の一方において検出する
    と共に、該一方において前記A/D変換を行い、 前記多数の線状電極のうちの残りの線状電極についての
    前記電気信号を、前記第1のストライプ電極の他方にお
    いて検出すると共に、該他方において前記A/D変換を
    行うことを特徴とする請求項1記載の放射線画像データ
    取得方法。
  3. 【請求項3】 前記放射線固体検出器として、更に、読
    取光の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用
    光導電層を有して成る検出器を使用し、 前記読取光として、前記第1のストライプ電極の線状電
    極に対して交差する方向に延びたライン状の読取光を使
    用し、 該読取光を前記読取用光導電層に照射すると共に、前記
    第1のストライプ電極の線状電極の長手方向に移動させ
    て前記電流を検出することを特徴とする請求項1または
    2記載の放射線画像データ取得方法。
  4. 【請求項4】 前記放射線固体検出器として、多数の線
    状電極が前記第1のストライプ電極の線状電極に対して
    交差するように配設されて成る第2のストライプ電極を
    前記光導電層内に有して成る検出器を使用し、 前記第2のストライプ電極の線状電極の1つずつを切り
    換えて、該切り換えられた線状電極と前記第1のストラ
    イプ電極の線状電極夫々とを実質的に接続し、該接続に
    よって生じる電流を検出することを特徴とする請求項1
    または2記載の放射線画像データ取得方法。
  5. 【請求項5】 前記放射線固体検出器として、前記第1
    の電極層の電極が、前記第1のストライプ電極の線状電
    極に対して夫々交差するように配設された線状電極を多
    数有して成る第2のストライプ電極である検出器を使用
    し、 前記第2のストライプ電極の線状電極の1つずつを切り
    換えて、該切り換えられた線状電極と前記第1のストラ
    イプ電極の線状電極夫々とを実質的に接続し、該接続に
    よって生じる放電電流を検出するもの、または、前記両
    線状電極間に所定の電圧を印加し、該電圧の印加によっ
    て生じる充電電流を検出することを特徴とする請求項1
    または2記載の放射線画像データ取得方法。
  6. 【請求項6】 第1の電極層と、照射された放射線また
    は該放射線の励起により発せられる光の照射を受けるこ
    とにより光導電性を呈する光導電層と、多数の線状電極
    が配列された第1のストライプ電極が形成されて成る第
    2の電極層とをこの順に有すると共に、前記光導電層内
    で発生する電荷を蓄積させるための蓄電部が前記光導電
    層近傍に形成されて成る放射線固体検出器、および前記
    第1のストライプ電極の各線状電極毎に格別に接続され
    た多数の電流検出アンプを有して成り、放射線画像情報
    が記録された前記放射線固体検出器から前記第1のスト
    ライプ電極の各線状電極を介して流れる電流を前記各電
    流検出アンプで検出することにより、前記放射線画像情
    報を担持する画像データを取得する画像データ取得手段
    とを備えた放射線画像データ取得装置において、 前記画像データ取得手段が、前記各電流検出アンプ毎に
    格別に接続された多数のA/D変換器を有して成り、該
    多数のA/D変換器の出力に基づいて前記画像データを
    取得するものであることを特徴とする放射線画像データ
    取得装置。
  7. 【請求項7】 前記多数の電流検出アンプのうちの約半
    分の電流検出アンプが前記第1のストライプ電極の一方
    に配設され、該一部の電流検出アンプに接続された前記
    A/D変換器が、該一方に配設されており、 前記多数の電流検出アンプのうちの残りの電流検出アン
    プが前記第1のストライプ電極の他方に配設され、該残
    りの電流検出アンプに接続された前記A/D変換器が、
    該他方に配設されていることを特徴とする請求項6記載
    の放射線画像データ取得装置。
  8. 【請求項8】 前記放射線固体検出器が、更に、読取光
    の照射を受けることにより光導電性を呈する読取用光導
    電層を有して成るものであり、 前記第1のストライプ電極の線状電極に対して直交する
    方向に延びたライン状の読取光を前記読取用光導電層に
    照射すると共に、該読取光を前記第1のストライプ電極
    の線状電極の長手方向に相対的に移動させる読取光照射
    手段を備えたことを特徴とする請求項6または7記載の
    放射線画像データ取得装置。
  9. 【請求項9】 前記放射線固体検出器が、多数の線状電
    極が前記第1のストライプ電極の線状電極に対して交差
    するように配設されて成る第2のストライプ電極を前記
    光導電層内に具備するものであり、 前記画像データ取得手段が、前記第2のストライプ電極
    の線状電極の1つずつを切り換えて、該切り換えられた
    線状電極と前記第1のストライプ電極の線状電極夫々と
    を実質的に接続する手段を有して成り、該接続によって
    生じる電流を検出するものであることを特徴とする請求
    項6または7記載の放射線画像データ取得装置。
  10. 【請求項10】 前記放射線固体検出器の前記第1の電
    極層の電極が、第1のストライプ電極の線状電極に対し
    て夫々交差するように配設された線状電極を多数有して
    成る第2のストライプ電極であって、 前記画像データ取得手段が、前記第2のストライプ電極
    の線状電極の1つずつを切り換えて、該切り換えられた
    線状電極と前記第1のストライプ電極の線状電極夫々と
    を実質的に接続する手段を有して成り、該接続によって
    生じる放電電流を検出するもの、または、前記両線状電
    極間に所定の電圧を印加する手段を有して成り、該電圧
    の印加によって生じる充電電流を検出するものであるこ
    とを特徴とする請求項6または7記載の放射線画像デー
    タ取得装置。
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