JP2000282183A - 被削性と耐食性に優れた高硬度鋼 - Google Patents
被削性と耐食性に優れた高硬度鋼Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ある程度の耐食性を有し、冷間加工性が良
く、焼入れを行ったときの硬さをHRC58以上にする
ことができるとともに、優れた被削性を有する高硬度鋼
を提供する。 【解決手段】 質量%でC:0.35〜0.65%、S
i:0.25%以下、Mn:0.25%以下、S:0.
005〜0.2%、Cr:4.0〜11.0%、Al:
0.001〜0.1%、Ca:0.0005〜0.02
%、O:0.0005〜0.01%、N:0.02〜
0.2%を含有し、残部が実質的にFeからなり、か
つ、0.1〜10%のCaを含有する円相当径5μm以
上の硫化物を3.3mm2当たり5個以上含有したもの
とする。
く、焼入れを行ったときの硬さをHRC58以上にする
ことができるとともに、優れた被削性を有する高硬度鋼
を提供する。 【解決手段】 質量%でC:0.35〜0.65%、S
i:0.25%以下、Mn:0.25%以下、S:0.
005〜0.2%、Cr:4.0〜11.0%、Al:
0.001〜0.1%、Ca:0.0005〜0.02
%、O:0.0005〜0.01%、N:0.02〜
0.2%を含有し、残部が実質的にFeからなり、か
つ、0.1〜10%のCaを含有する円相当径5μm以
上の硫化物を3.3mm2当たり5個以上含有したもの
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷間加工性が良好
で、高硬度であって焼入れしやすく、しかもゆるやかな
酸化環境では錆びないばかりでなく、ある程度の腐食環
境でも耐食性をもつ被削性に優れた高硬度鋼に関する。
で、高硬度であって焼入れしやすく、しかもゆるやかな
酸化環境では錆びないばかりでなく、ある程度の腐食環
境でも耐食性をもつ被削性に優れた高硬度鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンターのシャフトおよび紙送
りローラのようなOA機器部品、VTR用モーターシャ
フトのようなAV機器部品、各種の精密機械における軸
受け部品は、HRC50以上HRC60程度の硬さと、
ある程度の耐食性とを要求されるため、JIS SUJ
2(C:0.95〜1.10%、Si:0.15〜0.
35%、Mn:0.5%以下、P:0.025%以下、
S:0.030%以下、Cr:1.30〜1.60%を
含有し、残部実質的にFe)などの軸受け鋼を使用し、
耐食性を高めるためにニッケルメッキなどを施したり、
マルテンサイト系ステンレス鋼のJIS SUS440
C(C:0.95〜1.20%、Si:1.00%以
下、Mn:1.00%以下、P:0.040%以下、
S:0.030%以下、Cr:16.00〜18.00
%を含有し残部が実質的にFe)が使用されているが、
SUJ2のニッケルメッキによる耐食性改善は、製品品
質のバラツキが大きく、また、メッキが剥離する恐れも
あり、信頼性の高い手法とはいえない。また、SUS4
40Cは、硬さと耐食性の点では満足できるが、素材が
高価である上、冷間および温間の加工性が悪くて冷間鍛
造や異形引抜きなどを行うことが困難であり、さらに、
精密な切削や研削を行ったときに加工面が粗く、寸法精
度が良くないという問題もあった。
りローラのようなOA機器部品、VTR用モーターシャ
フトのようなAV機器部品、各種の精密機械における軸
受け部品は、HRC50以上HRC60程度の硬さと、
ある程度の耐食性とを要求されるため、JIS SUJ
2(C:0.95〜1.10%、Si:0.15〜0.
35%、Mn:0.5%以下、P:0.025%以下、
S:0.030%以下、Cr:1.30〜1.60%を
含有し、残部実質的にFe)などの軸受け鋼を使用し、
耐食性を高めるためにニッケルメッキなどを施したり、
マルテンサイト系ステンレス鋼のJIS SUS440
C(C:0.95〜1.20%、Si:1.00%以
下、Mn:1.00%以下、P:0.040%以下、
S:0.030%以下、Cr:16.00〜18.00
%を含有し残部が実質的にFe)が使用されているが、
SUJ2のニッケルメッキによる耐食性改善は、製品品
質のバラツキが大きく、また、メッキが剥離する恐れも
あり、信頼性の高い手法とはいえない。また、SUS4
40Cは、硬さと耐食性の点では満足できるが、素材が
高価である上、冷間および温間の加工性が悪くて冷間鍛
造や異形引抜きなどを行うことが困難であり、さらに、
精密な切削や研削を行ったときに加工面が粗く、寸法精
度が良くないという問題もあった。
【0003】これに対し、冷間加工性が良く、耐食性に
も優れ、焼入れ硬さもHRC60に近い高硬度が得られ
る材料を提供するものとして、本発明者は、先に特願平
10−109706号に示す技術を提案した。この技術
によれば、冷間加工性が良く、耐食性にも優れ、HRC
60に近い高い焼入れ硬さを示し、所要の性能を有する
鋼がが得られた。しかし、VTR用モーター等の厳しい
寸法精度が要求される部品としては、球状化焼なまし状
態でも仕上げ加工に長時間を要するという問題が生じ、
前記VTR用モーター等の厳しい寸法精度が要求される
部品に適合し、かつ短時間で仕上げ加工が可能な材料の
要求という新しい課題が提起された。
も優れ、焼入れ硬さもHRC60に近い高硬度が得られ
る材料を提供するものとして、本発明者は、先に特願平
10−109706号に示す技術を提案した。この技術
によれば、冷間加工性が良く、耐食性にも優れ、HRC
60に近い高い焼入れ硬さを示し、所要の性能を有する
鋼がが得られた。しかし、VTR用モーター等の厳しい
寸法精度が要求される部品としては、球状化焼なまし状
態でも仕上げ加工に長時間を要するという問題が生じ、
前記VTR用モーター等の厳しい寸法精度が要求される
部品に適合し、かつ短時間で仕上げ加工が可能な材料の
要求という新しい課題が提起された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ある程度の
耐食性を有し、冷間加工性が良く、焼入れを行ったとき
の硬さをHRC58以上にすることができるとともに、
優れた被削性を有する高硬度鋼を提供することを目的と
する。
耐食性を有し、冷間加工性が良く、焼入れを行ったとき
の硬さをHRC58以上にすることができるとともに、
優れた被削性を有する高硬度鋼を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明者は、HRC60程度の硬さと、構造用鋼の
それに近い冷間加工性を有し、かつ通常の室内では錆び
ることがない程度の耐食性をもつ鋼について鋭意研究し
た結果、前記のOA機器部品、AV機器部品、各種の精
密機械における軸受け部品等の用途においては、耐食性
は、上記SUJ2より優れ、上記SUS440Cには及
ばなくてもよく、そのためにはCr含有率を上記SUJ
2よりは多く、SUS440Cよりは少なくしてよいこ
と、耐食性、被削性を損なう粗大炭化物の生成を抑制す
るため、C含有率を必要最小限とすること、耐食性向上
のためにNを含有させること、また、冷間・温間鍛造性
を損なうことなく安定して鋼の被削性を向上するために
は、適量のCa、Al、O、Sを含有せしめ、かつ、そ
れらの形態、特に硫化物の形態および分布を制御する必
要があることなどの知見を得た。本発明は上記の知見を
基になされたものである。
め、本発明者は、HRC60程度の硬さと、構造用鋼の
それに近い冷間加工性を有し、かつ通常の室内では錆び
ることがない程度の耐食性をもつ鋼について鋭意研究し
た結果、前記のOA機器部品、AV機器部品、各種の精
密機械における軸受け部品等の用途においては、耐食性
は、上記SUJ2より優れ、上記SUS440Cには及
ばなくてもよく、そのためにはCr含有率を上記SUJ
2よりは多く、SUS440Cよりは少なくしてよいこ
と、耐食性、被削性を損なう粗大炭化物の生成を抑制す
るため、C含有率を必要最小限とすること、耐食性向上
のためにNを含有させること、また、冷間・温間鍛造性
を損なうことなく安定して鋼の被削性を向上するために
は、適量のCa、Al、O、Sを含有せしめ、かつ、そ
れらの形態、特に硫化物の形態および分布を制御する必
要があることなどの知見を得た。本発明は上記の知見を
基になされたものである。
【0006】すなわち、本発明の被削性と耐食性に優れ
た高硬度鋼は、 (1)質量%で(以下同じ)、C :0.35〜0.6
5%、Si:0.25%以下、Mn:0.25%以下、
S :0.005〜0.2%、Cr:4.0〜11.0
%、Al:0.001〜0.1%、Ca:0.0005
〜0.02%、O :0.0005〜0.01%、N
:0.002〜0.2%を含有し、残部が実質的にF
eからなり、かつ、0.1〜10%のCaを含有する円
相当径5μm以上の硫化物を3.3mm2当たり5個以
上含有したことを特徴とする。
た高硬度鋼は、 (1)質量%で(以下同じ)、C :0.35〜0.6
5%、Si:0.25%以下、Mn:0.25%以下、
S :0.005〜0.2%、Cr:4.0〜11.0
%、Al:0.001〜0.1%、Ca:0.0005
〜0.02%、O :0.0005〜0.01%、N
:0.002〜0.2%を含有し、残部が実質的にF
eからなり、かつ、0.1〜10%のCaを含有する円
相当径5μm以上の硫化物を3.3mm2当たり5個以
上含有したことを特徴とする。
【0007】(2)上記(1)記載の化学成分に、さら
にMo:0.2〜1.0%を含有し、残部が実質的にF
eからなり、かつ、0.1〜10%のCaを含有する円
相当径5μm以上の硫化物を3.3mm2当たり5個以
上含有したことを特徴とする。
にMo:0.2〜1.0%を含有し、残部が実質的にF
eからなり、かつ、0.1〜10%のCaを含有する円
相当径5μm以上の硫化物を3.3mm2当たり5個以
上含有したことを特徴とする。
【0008】(3)上記(1)および(2)のいずれか
一項記載の化学成分に、さらにV :0.05〜0.5
%、Nb:0.05〜0.5%のいずれか1種または2
種を含有し、残部が実質的にFeからなり、かつ、0.
1〜10%のCaを含有する円相当径5μm以上の硫化
物を3.3mm2当たり5個以上含有したことを特徴と
する。
一項記載の化学成分に、さらにV :0.05〜0.5
%、Nb:0.05〜0.5%のいずれか1種または2
種を含有し、残部が実質的にFeからなり、かつ、0.
1〜10%のCaを含有する円相当径5μm以上の硫化
物を3.3mm2当たり5個以上含有したことを特徴と
する。
【0009】(4)上記(1)ないし(3)のいずれか
一項記載の化学成分に、さらにPb:0.4%以下、B
i:0.4%以下、Se:0.5%以下、Te:0.1
%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、残部が
実質的にFeからなり、かつ、0.1〜10%のCaを
含有する円相当径5μm以上の硫化物を3.3mm2当
たり5個以上含有したことを特徴とする。
一項記載の化学成分に、さらにPb:0.4%以下、B
i:0.4%以下、Se:0.5%以下、Te:0.1
%以下のいずれか1種または2種以上を含有し、残部が
実質的にFeからなり、かつ、0.1〜10%のCaを
含有する円相当径5μm以上の硫化物を3.3mm2当
たり5個以上含有したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の被削性と耐食性に優れた
高硬度鋼の成分およびその含有量を限定する理由を説明
する。 C:0.35〜0.65% Cは、鋼の硬さを上昇させて耐摩耗性を向上するために
含有させる元素で、HRC58以上の硬さを得るために
は0.35%以上含有する必要がある。しかしC含有率
が0.65%を超えると未固溶の粗大炭化物が生成して
冷間加工性が低下するとともに、鋼の耐食性を損ない、
また、被削性を劣化せしめるのでC含有率の上限を0.
65%とする。
高硬度鋼の成分およびその含有量を限定する理由を説明
する。 C:0.35〜0.65% Cは、鋼の硬さを上昇させて耐摩耗性を向上するために
含有させる元素で、HRC58以上の硬さを得るために
は0.35%以上含有する必要がある。しかしC含有率
が0.65%を超えると未固溶の粗大炭化物が生成して
冷間加工性が低下するとともに、鋼の耐食性を損ない、
また、被削性を劣化せしめるのでC含有率の上限を0.
65%とする。
【0011】Si:0.25%以下、Mn:0.25%
以下 Si、Mnは、鋼の製造時に脱酸剤として添加するもの
であるが、鋼中では球状化組織においてマトリックスで
あるフェライト相を固溶強化して冷間加工性を低下させ
るのでこれらの作用と製造時のコストを考慮してその含
有率の上限をともに0.25%とする。
以下 Si、Mnは、鋼の製造時に脱酸剤として添加するもの
であるが、鋼中では球状化組織においてマトリックスで
あるフェライト相を固溶強化して冷間加工性を低下させ
るのでこれらの作用と製造時のコストを考慮してその含
有率の上限をともに0.25%とする。
【0012】S:0.005〜0.2% Sは、鋼の被削性を向上させるために含有させる元素で
あり、0.005%より少ないと被削性が改善されず、
0.2%を超えると靭性の低下が著しいのでその含有率
を0.005〜0.2%とする。
あり、0.005%より少ないと被削性が改善されず、
0.2%を超えると靭性の低下が著しいのでその含有率
を0.005〜0.2%とする。
【0013】Cr:4.0〜11.0% Crは、鋼の耐食性の向上、および焼入れ硬さの向上の
ために含有させる元素である。比較的温和な環境で錆び
ない程度の耐食性を得るためにはCrを4.0%以上含
有することが必要である。しかし、Crを多量に含有す
ると耐食性は高くなるが、炭化物生成量が増加し、1
1.0%を超えると、粗大な炭化物を形成し、これが鋼
の冷間加工性、被削性を低下させるので、その含有率を
4.0〜11.0%とする。
ために含有させる元素である。比較的温和な環境で錆び
ない程度の耐食性を得るためにはCrを4.0%以上含
有することが必要である。しかし、Crを多量に含有す
ると耐食性は高くなるが、炭化物生成量が増加し、1
1.0%を超えると、粗大な炭化物を形成し、これが鋼
の冷間加工性、被削性を低下させるので、その含有率を
4.0〜11.0%とする。
【0014】Al:0.001〜0.1% Alは、鋼の脱酸のために添加する元素であり、0.0
01%未満ではその効果が得られず、また、0.1%を
超えると硬質のアルミナクラスターが生成して鋼の被削
性を低下するのでその含有率を0.001〜0.1%と
する。
01%未満ではその効果が得られず、また、0.1%を
超えると硬質のアルミナクラスターが生成して鋼の被削
性を低下するのでその含有率を0.001〜0.1%と
する。
【0015】Ca:0.0005〜0.02% Caは、硫化物中に含有させて、鋼の切削加工時に切削
工具の表面に保護膜を形成し工具寿命を延長させるため
に含有させる。前記の効果は0.0005%未満では得
られず、また、0.02%を超えると過剰なCaは高融
点のCaSを形成して溶鋼の鋳造工程においてノズルの
閉塞を生じるなどの障害をもたらすので、Caの含有率
を0.0005〜0.02%とする。
工具の表面に保護膜を形成し工具寿命を延長させるため
に含有させる。前記の効果は0.0005%未満では得
られず、また、0.02%を超えると過剰なCaは高融
点のCaSを形成して溶鋼の鋳造工程においてノズルの
閉塞を生じるなどの障害をもたらすので、Caの含有率
を0.0005〜0.02%とする。
【0016】O:0.0005〜0.01% Oは、硫化物の晶出の核となる酸化物(CaO、Al2
O3など)を生成々させるために必要な元素であり、
0.0005%より少ないと高融点のCa硫化物を多量
に生成して鋼塊製造時における注湯性を低下させ、ま
た、0.01%を超えると多量の硬質酸化物を生成して
鋼の被削性を低下するとともに、すべてのCaが酸化物
を形成するようになって硫化物を生成しなくなるので、
その含有率を0.0005〜0.01%とする。好まし
くは0.001〜0.004%とする。
O3など)を生成々させるために必要な元素であり、
0.0005%より少ないと高融点のCa硫化物を多量
に生成して鋼塊製造時における注湯性を低下させ、ま
た、0.01%を超えると多量の硬質酸化物を生成して
鋼の被削性を低下するとともに、すべてのCaが酸化物
を形成するようになって硫化物を生成しなくなるので、
その含有率を0.0005〜0.01%とする。好まし
くは0.001〜0.004%とする。
【0017】N:0.02〜0.2% Nは、鋼の耐食性を向上させるために含有させる。N含
有率が0.02%より少ないとその効果が得られず、
0.2%を超えると鋼の加工性を低下させるので、その
含有率を0.02〜0.2%とする。なお、N含有率の
コントロールは、精練雰囲気の選択、N2ガスのバブリ
ング、窒化合金の投入などによって行うことができる。
有率が0.02%より少ないとその効果が得られず、
0.2%を超えると鋼の加工性を低下させるので、その
含有率を0.02〜0.2%とする。なお、N含有率の
コントロールは、精練雰囲気の選択、N2ガスのバブリ
ング、窒化合金の投入などによって行うことができる。
【0018】Mo:0.2〜1.0% Moは、Crとともに鋼の耐食性を向上させるために含
有させる。その効果を得るには0.2%以上含有させる
必要がある。しかし、1.0%を超えて含有すると鋼の
冷間加工性を低下させるとともにコストを高めるのでM
o含有率の上限を1.0%とする。
有させる。その効果を得るには0.2%以上含有させる
必要がある。しかし、1.0%を超えて含有すると鋼の
冷間加工性を低下させるとともにコストを高めるのでM
o含有率の上限を1.0%とする。
【0019】V:0.05〜0.5%、Nb0.05〜
0.5% VおよびNbは、ともに安定した微細な炭化物を形成
し、結晶粒を微細化して鋼の強度および靭延性を向上さ
せる元素で、その効果を得るためには0.05%以上含
有する必要があるが、0.5%を超えて含有すると鋼の
冷間加工性を低下するばかりでなく、靭延性を低下する
ので、その含有率を0.05〜0.5%とする。
0.5% VおよびNbは、ともに安定した微細な炭化物を形成
し、結晶粒を微細化して鋼の強度および靭延性を向上さ
せる元素で、その効果を得るためには0.05%以上含
有する必要があるが、0.5%を超えて含有すると鋼の
冷間加工性を低下するばかりでなく、靭延性を低下する
ので、その含有率を0.05〜0.5%とする。
【0020】Pb:0.4%以下 Pbは、鋼の被削性を向上するために含有させる。鋼中
において単独であるいは硫化物外周に付着するような形
態で存在し、それ自身が被削性を向上する効果を有す
る。しかし、含有率が0.4%を超えると鋼への溶解度
を超え、その大きな比重のために過剰なものは単体とし
て凝集・沈殿して鋼中の欠陥となるので、その含有率を
0.4%以下とする。
において単独であるいは硫化物外周に付着するような形
態で存在し、それ自身が被削性を向上する効果を有す
る。しかし、含有率が0.4%を超えると鋼への溶解度
を超え、その大きな比重のために過剰なものは単体とし
て凝集・沈殿して鋼中の欠陥となるので、その含有率を
0.4%以下とする。
【0021】Bi:0.4%以下 Biは、Pbと類似した性質を有し、鋼の被削性を向上
するために含有させる。しかし、含有率が0.4%を超
えると鋼への溶解度を超え、その大きな比重のために過
剰なものは単体として凝集・沈殿して鋼中の欠陥となる
ので、その含有率を0.4%以下とする。
するために含有させる。しかし、含有率が0.4%を超
えると鋼への溶解度を超え、その大きな比重のために過
剰なものは単体として凝集・沈殿して鋼中の欠陥となる
ので、その含有率を0.4%以下とする。
【0022】Se:0.5%以下 Seは、鋼の被削性を向上するために含有させる。しか
し、含有率が0.5%を超えると鋼の熱間加工性を低下
して熱間加工時に割れを多発するので、その含有率の上
限を0.5%とする。
し、含有率が0.5%を超えると鋼の熱間加工性を低下
して熱間加工時に割れを多発するので、その含有率の上
限を0.5%とする。
【0023】Te:0.1%以下 Teは、鋼の被削性を向上するために含有させる。しか
し、含有率が0.1%を超えると鋼の熱間加工性を低下
して割れを多発するので、その含有率の上限を0.1%
とする。
し、含有率が0.1%を超えると鋼の熱間加工性を低下
して割れを多発するので、その含有率の上限を0.1%
とする。
【0024】つぎに、本発明に用いるマルテンサイト系
ステンレス鋼の硫化物の形態について説明する。一般
に、鋼中に含まれる硫化物の主成分は、MnSである
が、Caを添加した本発明鋼では、前記MnSのうちM
nの一部がCaによって置換されることになる。このM
nSは、Mnの一部がCaに置換される程度によってそ
の性質が変化する。硫化物中のCa含有率が0.1〜1
0%の範囲にある硫化物は、切削加工時に工具を保護す
る膜を形成するが、硫化物中のCaが硫化物全体の0.
1%未満であると上述の工具保護膜が形成されないた
め、工具寿命改善効果が得られず、また、10%を超え
ると高融点のCaSが過剰に生成して工具保護膜が形成
されないとともに鋼の製造性を劣化させる。
ステンレス鋼の硫化物の形態について説明する。一般
に、鋼中に含まれる硫化物の主成分は、MnSである
が、Caを添加した本発明鋼では、前記MnSのうちM
nの一部がCaによって置換されることになる。このM
nSは、Mnの一部がCaに置換される程度によってそ
の性質が変化する。硫化物中のCa含有率が0.1〜1
0%の範囲にある硫化物は、切削加工時に工具を保護す
る膜を形成するが、硫化物中のCaが硫化物全体の0.
1%未満であると上述の工具保護膜が形成されないた
め、工具寿命改善効果が得られず、また、10%を超え
ると高融点のCaSが過剰に生成して工具保護膜が形成
されないとともに鋼の製造性を劣化させる。
【0025】また、円相当径5μm以上の硫化物を3.
3mm2当たり5個以上含有していない場合には、形成
される工具保護膜の生成量が少ないために工具前面を覆
い尽くせず、工具寿命改善効果も少ない。なお、本発明
における「円相当径」とは、断面積と同一の面積を有す
る円を想定した場合における該円の直径のことである。
3mm2当たり5個以上含有していない場合には、形成
される工具保護膜の生成量が少ないために工具前面を覆
い尽くせず、工具寿命改善効果も少ない。なお、本発明
における「円相当径」とは、断面積と同一の面積を有す
る円を想定した場合における該円の直径のことである。
【0026】合金鋼の溶製時には、しばしば原料スクラ
ップからNiが混入することがある。本発明の被削性と
耐食性に優れた高硬度鋼においては、Niは、マルテン
サイト相の延性を若干向上させる作用があるが、過剰に
含有されると軟化燒きなましを困難にするので、Niの
含有率は0.6%以下にするのが好ましい。
ップからNiが混入することがある。本発明の被削性と
耐食性に優れた高硬度鋼においては、Niは、マルテン
サイト相の延性を若干向上させる作用があるが、過剰に
含有されると軟化燒きなましを困難にするので、Niの
含有率は0.6%以下にするのが好ましい。
【0027】また、Pは、鋼の靭性を低下する元素であ
るので、極力少なくすることが好ましいが、0.03%
以下であれば耐食性、靭性などに及ぼす影響が少ないの
で含有率の上限を0.03%とするのが好ましい。
るので、極力少なくすることが好ましいが、0.03%
以下であれば耐食性、靭性などに及ぼす影響が少ないの
で含有率の上限を0.03%とするのが好ましい。
【0028】
【実施例】高周波誘導炉を用いて表1に示す鋼を溶製
し、鋼塊に鋳造し、その後、該鋼塊を熱間鍛造によって
分塊した。これを熱間圧延によって直径20mmの線材
とした。該線材を850℃に3時間加熱し、15℃/時
の冷却速度で600℃まで冷却し、その後空冷する球状
化焼なましを施し、さらに冷間引抜きにより直径18m
mの棒鋼とし、850℃徐冷の焼なましをほどこして供
試材とし、下記の各試験に供した。
し、鋼塊に鋳造し、その後、該鋼塊を熱間鍛造によって
分塊した。これを熱間圧延によって直径20mmの線材
とした。該線材を850℃に3時間加熱し、15℃/時
の冷却速度で600℃まで冷却し、その後空冷する球状
化焼なましを施し、さらに冷間引抜きにより直径18m
mの棒鋼とし、850℃徐冷の焼なましをほどこして供
試材とし、下記の各試験に供した。
【0029】
【表1】
【0030】硫化物測定:前記供試材の中心軸を含む縦
断面上の3.3mm2中(顕微鏡100倍で30視野程
度に相当)に存在する円相当径5μm以上の大きさの硫
化物の数を計測した。その結果を硫化物個数として表1
に示す。なお、前記計測した硫化物から任意に選び出し
た硫化物について成分を分析し、Caが0.1〜10%
の範囲にあることを確認した。
断面上の3.3mm2中(顕微鏡100倍で30視野程
度に相当)に存在する円相当径5μm以上の大きさの硫
化物の数を計測した。その結果を硫化物個数として表1
に示す。なお、前記計測した硫化物から任意に選び出し
た硫化物について成分を分析し、Caが0.1〜10%
の範囲にあることを確認した。
【0031】被削性試験:前記供試材を下記の条件で旋
削して工具寿命を測定し比較例6で得られた工具寿命を
1として、それぞれの工具寿命比率を算出して工具寿命
比とし試験材の被削性を評価するための指標とした。 工具:超硬P10 速度:200m/min 送り:0.2mm/rev 切込み:2.0mm 切削油:無 工具寿命判定基準:横逃げ面平均摩耗=0.2mm
削して工具寿命を測定し比較例6で得られた工具寿命を
1として、それぞれの工具寿命比率を算出して工具寿命
比とし試験材の被削性を評価するための指標とした。 工具:超硬P10 速度:200m/min 送り:0.2mm/rev 切込み:2.0mm 切削油:無 工具寿命判定基準:横逃げ面平均摩耗=0.2mm
【0032】据え込み試験:前記供試材から機械加工に
よって直径6mm、高さ12mmの円柱状試験片を作成
し、試験片の軸方向に荷重をかけて据え込み試験を行っ
た。該試験において、真ひずみが1に達したときの荷重
を、試験片の初期断面積で除した商を変形抵抗とした。
また、試験片に初めて割れが認められたときの圧下率を
求めて割れ発生限界圧下率とした。変形抵抗および割れ
発生限界圧下率の値をもって冷間加工性の評価の指標と
した。 硬さ試験:
よって直径6mm、高さ12mmの円柱状試験片を作成
し、試験片の軸方向に荷重をかけて据え込み試験を行っ
た。該試験において、真ひずみが1に達したときの荷重
を、試験片の初期断面積で除した商を変形抵抗とした。
また、試験片に初めて割れが認められたときの圧下率を
求めて割れ発生限界圧下率とした。変形抵抗および割れ
発生限界圧下率の値をもって冷間加工性の評価の指標と
した。 硬さ試験:
【0033】前記供試材から長さ50mmの試験片素材
を切り出し、1050℃で30分間加熱した後油冷して
焼入れし、その後150℃で1時間加熱空冷する焼戻し
を施した。焼入れ焼戻しした試験片素材の長さの中央に
おける横断面について、ロックウエル硬さ計を用い、C
スケールで硬さを測定した。
を切り出し、1050℃で30分間加熱した後油冷して
焼入れし、その後150℃で1時間加熱空冷する焼戻し
を施した。焼入れ焼戻しした試験片素材の長さの中央に
おける横断面について、ロックウエル硬さ計を用い、C
スケールで硬さを測定した。
【0034】腐食試験:前記供試材から直径15mm、
長さ105mmの試験片素材を切り出し、1050℃で
30分間加熱した後油冷して焼入れし、その後150℃
で1時間加熱後急冷する焼戻しを施した。焼入れ焼戻し
した試験片素材の全面を研磨して腐食試験片とした。該
腐食試験片に対し、湿潤状態(温度50℃、相対湿度9
8%、保持時間4時間)と乾燥状態(温度70℃、保持
時間2時間)とを交互に4回繰り返した後、目視により
点食の有無を調べた。点食の有無をもって耐食性の評価
の指標とした。
長さ105mmの試験片素材を切り出し、1050℃で
30分間加熱した後油冷して焼入れし、その後150℃
で1時間加熱後急冷する焼戻しを施した。焼入れ焼戻し
した試験片素材の全面を研磨して腐食試験片とした。該
腐食試験片に対し、湿潤状態(温度50℃、相対湿度9
8%、保持時間4時間)と乾燥状態(温度70℃、保持
時間2時間)とを交互に4回繰り返した後、目視により
点食の有無を調べた。点食の有無をもって耐食性の評価
の指標とした。
【0035】酸化試験:前記供試材から直径15mm、
長さ20mmの試験片を切り出し、1050℃で30分
間加熱した後油冷して焼入れし、その後150℃で1時
間加熱後急冷する焼戻しを施した。焼入れ焼戻しした試
験片素材の全面を研磨して酸化試験片とした。まず、酸
化試験片の重量を測定した後、大気中で500℃に加熱
し、50時間保持して冷却後、酸化スケールを除去して
重量を測定し、当初の重量との差を求めた。該重量差
を、当初の酸化試験片の全表面積で除して酸化減量を求
めた。該酸化減量をもって耐酸化性評価の指標とした。
上記各試験の結果を表2に示す。
長さ20mmの試験片を切り出し、1050℃で30分
間加熱した後油冷して焼入れし、その後150℃で1時
間加熱後急冷する焼戻しを施した。焼入れ焼戻しした試
験片素材の全面を研磨して酸化試験片とした。まず、酸
化試験片の重量を測定した後、大気中で500℃に加熱
し、50時間保持して冷却後、酸化スケールを除去して
重量を測定し、当初の重量との差を求めた。該重量差
を、当初の酸化試験片の全表面積で除して酸化減量を求
めた。該酸化減量をもって耐酸化性評価の指標とした。
上記各試験の結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2から明らかなように、本発明の実施例
は焼入れ焼戻し状態でいずれもHRC58以上の高い硬
さを示す。また、本発明の実施例は比較例13(SUJ
2相当鋼)に比べて変形抵抗が小さく、割れ発生圧下率
が高く、耐食性が優れまた酸化減量が大幅に小さくなっ
ており、さらに比較例14(SUS420J2相当鋼)
と比較すると変形抵抗が小さく、比較例15(SUS4
40C相当鋼)と比較すると変形抵抗が小さく、割れ発
生圧下率が高く、比較例16(SUH11)と比較する
と変形抵抗が小さく、割れ発生圧下率が高くなってい
る。さらに、本発明の実施例は比較例に比べて著しく大
きい工具寿命比を示している。これより本発明の実施例
が優れた被削性を備えることが明らかである。
は焼入れ焼戻し状態でいずれもHRC58以上の高い硬
さを示す。また、本発明の実施例は比較例13(SUJ
2相当鋼)に比べて変形抵抗が小さく、割れ発生圧下率
が高く、耐食性が優れまた酸化減量が大幅に小さくなっ
ており、さらに比較例14(SUS420J2相当鋼)
と比較すると変形抵抗が小さく、比較例15(SUS4
40C相当鋼)と比較すると変形抵抗が小さく、割れ発
生圧下率が高く、比較例16(SUH11)と比較する
と変形抵抗が小さく、割れ発生圧下率が高くなってい
る。さらに、本発明の実施例は比較例に比べて著しく大
きい工具寿命比を示している。これより本発明の実施例
が優れた被削性を備えることが明らかである。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の被削性
と耐食性に優れた高硬度鋼は、上記構成としたことによ
り、冷間加工性、被削性に優れるうえ、焼入れ焼戻しに
よって高い硬さを備えるとともに耐食性、耐酸化性もよ
いという優れた特性を有する。
と耐食性に優れた高硬度鋼は、上記構成としたことによ
り、冷間加工性、被削性に優れるうえ、焼入れ焼戻しに
よって高い硬さを備えるとともに耐食性、耐酸化性もよ
いという優れた特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/60 C22C 38/60
Claims (4)
- 【請求項1】 質量%で(以下同じ)、 C :0.35〜0.65%、 Si:0.25%以下、 Mn:0.25%以下、 S :0.005〜0.2%、 Cr:4.0〜11.0%、 Al:0.001〜0.1%、 Ca:0.0005〜0.02%、 O :0.0005〜0.01%、 N :0.002〜0.2% を含有し、残部が実質的にFeからなり、かつ、0.1
〜10%のCaを含有する円相当径5μm以上の硫化物
を3.3mm2当たり5個以上含有したことを特徴とす
る被削性と耐食性に優れた高硬度鋼。 - 【請求項2】 上記化学成分に、さらに、 Mo:0.2〜1.0% を含有することを特徴とする請求項1記載の被削性と耐
食性に優れた高硬度鋼。 - 【請求項3】 上記化学成分に、さらに、 V :0.05〜0.5%、 Nb:0.05〜0.5% のいずれか1種または2種を含有することを特徴とする
請求項1または2のいずれか一項記載の被削性と耐食性
に優れた高硬度鋼。 - 【請求項4】 上記化学成分に、さらに、 Pb:0.4%以下、 Bi:0.4%以下、 Se:0.5%以下、 Te:0.1%以下 のいずれか1種または2種以上を含有することを特徴と
する請求項1〜3のいずれか一項記載の被削性と耐食性
に優れた高硬度鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8591599A JP2000282183A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 被削性と耐食性に優れた高硬度鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8591599A JP2000282183A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 被削性と耐食性に優れた高硬度鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000282183A true JP2000282183A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13872112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8591599A Pending JP2000282183A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 被削性と耐食性に優れた高硬度鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000282183A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018053271A (ja) * | 2016-09-26 | 2018-04-05 | 山陽特殊製鋼株式会社 | 転動疲労寿命特性に優れたマルテンサイト系快削ステンレス鋼 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP8591599A patent/JP2000282183A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018053271A (ja) * | 2016-09-26 | 2018-04-05 | 山陽特殊製鋼株式会社 | 転動疲労寿命特性に優れたマルテンサイト系快削ステンレス鋼 |
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