JP2000282038A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
て、光源や回路からの発熱による表示むらが少なく、か
つ、高コントラストを両立できる高画質な液晶表示装置
を提供する。 【解決手段】一対の基板と、それらの間に挟まれたスペ
ーサーと、一対の基板の間に液晶材料を充填することに
より形成した液晶層とを有する。前記液晶材料は、温度
が10℃変化した場合の駆動電圧閾値の変化ΔVthが、
25mVより小さい特性を有し、さらには、温度が10
℃変化した場合の誘電率異方性の変化量Δ(Δε)が、
Δ(Δε)≧1.45−(Tni/100) (ただし、T
niは液晶材料が液晶相から等方相になる温度である)を
満たし、かつ、前記液晶材料は35重量%以下の含有率
でシアノ基を有する液晶化合物を含有する。
Description
高電圧で白表示を行う、いわゆるノーマリーブラック方
式の液晶表示装置に関する。
層の液晶分子に電界を加えて配向方向を変化させ、液晶
層を透過する光量を変化させることにより、所望の表示
を行う構成である。加える電界は、駆動回路より制御さ
れる。液晶表示装置の光源は、透過型液晶表示装置の場
合にはバックライトと呼ばれ、液晶表示素子の背面もし
くは側面に設置される。また、反射型液晶表示装置の場
合には、太陽光や室内照明等の外光を用いるものと、フ
ロントライトと呼ばれる液晶表示装置の前面に設置した
光源を用いるものとがある。また、液晶表示装置の液晶
層の厚さ、すなわち基板間隔はスペーサーによって一定
に保たれている。このスペーサーには、通常、球状の樹
脂やシリカが用いられる。
光源を用いる場合、これらの光源から熱が発生する。ま
た駆動回路からも熱が発生する。これらの熱によって液
晶表示装置の表示部の面内に温度分布が発生し、これに
よって表示むらが発生する。この表示むらは、熱による
液晶の温度変化によって、液晶のしきい電圧が変化する
ことが原因である。
しきい電圧Vthは、下記数式1のように、液晶材料の弾
性定数(K)と、誘電率異方性(Δε)に依存する。
Δεの温度変化より大きい。そのため、結果的に、温度
変化によって、K/Δεが変化し、しきい電圧Vthが変
化してしまう。
高い液晶材料を用いることにより、K及びΔεの温度依
存性を小さくする方法。 (2)室温での誘電率異方性Δεが大きい液晶材料を用
いることにより、室温付近での誘電率異方性Δεの温度
依存性を大きくし、温度変化によるK/Δεの変化を小
さくする方法(竹内ほか4名,第23回液晶討論会講演
予稿集230頁−231頁,1997年,竹下ほか5
名,第23回液晶討論会講演予稿集368頁−369
頁,1997年)。等が提案されている。
表示むらは低減できるが、相転移温度(Tni)が高くな
ることにより、室温付近での液晶材料の粘度が上昇し、
液晶の応答が著しく遅くなるという問題がある。また
(2)の公知例の方法では、熱による表示むらを低減す
るために、誘電率異方性Δεの温度依存性をどの程度に
すれば良いか、また、そのためにはどうすればよいかに
ついては、具体的に示されていない。
て、ノーマリーブラック方式の液晶表示装置のコントラ
ストを向上させたいとの課題がある。
の輝度と白表示時の輝度との比で表わされる。液晶のツ
イスト角が240度以上である、スーパーツイスティッ
ドネマティック(STN)方式の液晶表示装置では、低
電圧で黒表示し、高電圧で白表示する、いわゆるノーマ
リーブラック(もしくはノーマリークローズ)という表
示方式が用いられる。また基板面内に電界を引加し液晶
を駆動させる、いわゆる横電界方式液晶表示装置(例え
ば特公昭63−21907号)でも、一般的にノーマリ
ーブラック方式が用いられている。このようなノーマリ
ーブラック方式の液晶表示装置では、黒表示時に、スペ
ーサーの周辺で白抜け、すなわち光漏れが発生する。そ
のため黒輝度が十分に下がらず、コントラストが低下す
るという問題がある。
サー自体を光が透過し、これが光漏れとなることにあ
る。これを低減するため、スペーサー本体を着色し、透
過率を低下させる方法が提案されている(例えば特開平
9−25309号公報,特開平9−208607号公
報,特開平9−221507号公報,特開平9−325
342号公報,特開平10−104634号公報)。
サーの周辺で液晶の配向が、スペーサーのない部分の配
向と異なり、このため黒表示時でもスペーサー周辺で光
が透過してしまうことにある。このスペーサー周辺の光
漏れを低減するために、表面に長鎖アルキル基等を付加
したスペーサーを用い、液晶分子をスペーサーの表面に
対して垂直に配向させる方法が提案されている(例えば
特開平8−262453号公報,特開平8−328018号公
報,特開平9−194842号公報,特開平9−244
034号公報,特開平10−90691号公報)。
は様々なものがあるが、代表的な化合物としては、シア
ノ基を有する化合物,フッ素系化合物,トラン系化合
物、及びニュートラルと呼ばれる誘電率異方性がほとん
ど0である化合物等がある。特にSTN方式の液晶表示
装置では、低駆動電圧化のためにシアノ基を有する化合
物が主に用いられている。
装置のコントラストを向上させ、しかも、温度による表
示むらを低減するために、実際に、長鎖アルキル基等が
表面に付加されたスペーサーを用い、かつ、誘電率異方
性Δεの大きな液晶材料を用いて、液晶表示装置を作製
する実験を行った。しかしながら、熱による表示むらを
低減することは達成できたが、上述のスペーサーを用い
ているにも関わらず、コントラストは低下するという問
題が発生した。詳細に検討した結果、誘電率異方性Δε
の増大に伴い、黒表示時におけるスペーサー周辺での光
漏れ量が増大し、コントラストが低下していることが判
明した。すなわち、誘電率異方性Δεの大きな液晶材料
は、表示の熱むら低減の効果を得られるが、このような
材料では表面処理したスペーサーを用いてもスペーサー
周辺の配向を制御できず、光漏れ量を低減できない。
高コントラストとがトレードオフの関係にあり、両者を
両立できないという問題に直面した。
合、上述の(1),(2)の従来技術では誘電率異方性
Δεや相転移温度Tniを具体的にどれくらいの値に設定
すればよいかは明らかになっていなかった。
ペーサーの表面処理のみならず、スペーサーと液晶材料
との相互作用を考慮する必要があるが、どのように相互
作用しているかについては不明である。
し、高電圧で白表示する、いわゆるノーマリーブラック
方式の液晶表示装置において、光源や回路からの発熱に
よる表示むらが少なく、かつ、高コントラストを両立で
きる高画質な液晶表示装置を提供することにある。
発熱による表示むらを抑制することのできる液晶材料の
設計方法を提供することにある。
ーブラック方式の液晶表示装置において、スペーサー周
辺からの光漏れの少ない高コントラストの液晶表示装置
を提供することにある。
の液晶表示装置は、液晶材料が、温度が10℃変化した
場合の駆動電圧閾値の変化ΔVthが、25mVより小さ
い特性を有し、かつ、液晶材料が35重量%以下の含有
率でシアノ基を有する液晶化合物を含有するものであ
る。
料が、温度が10℃変化した場合の誘電率異方性の変化
量Δ(Δε)が、Δ(Δε)≧1.45−(Tni/10
0)満たすものである。
液晶化合物が、
学構造を有する化合物であるというものである。
装置は、ノーマリーブラックでスーパーツイスティッド
ネマティック方式の液晶表示装置の液晶材料の設計方法
であって、温度が10℃変化した場合の誘電率異方性の
変化量Δ(Δε)が、Δ(Δε)≧1.45−(Tni/
100)(ただし、Tniは液晶材料が液晶相から等方相
になる温度である)を満たすように、液晶材料を構成す
る液晶化合物およびその組成を選択するというものであ
る。
装置は、ノーマリーブラックでスーパーツイスティッド
ネマティック方式の液晶表示装置であって、一対の基板
と、一対の基板の間に挟まれたスペーサーと、一対の基
板の間に液晶材料を充填することにより形成した液晶層
とを有し、液晶材料は、35重量%以下の含有率でシア
ノ基を有する液晶化合物を含有するというものである。
示装置について説明する。
として、下記第1の条件、および、第2の条件を満たす
液晶材料を用いることにより、熱による表示むらの低減
と、高コントラストとを両立させる。
きない程度に抑制するための条件であり、具体的には、
液晶材料の温度が10℃変化したときの誘電率異方性Δ
εの変化量が下記式を満たすような液晶材料を用いる。 (Δεの変化量)≧1.45−(Tni/100) ただし、上記式中のTniは、液晶が液晶相から等方相に
相転移する温度(℃)を示す。
シアノ基を有する化合物を液晶材料全体の35重量%以
下の含有率にするというものである。これは次のような
理由による。第1の条件を満たす液晶材料の組成を設計
するには、液晶材料として誘電率異方性Δεが大きい液
晶材料を用いることが有効である。誘電率異方性Δε
は、温度が相転移温度Tni以上の等方相においてはその
値が0となるため、Tniが同じであれば室温付近でのΔ
εが大きければ大きいほど、温度上昇に伴うΔεの減少
量が大きくなるためである。しかしながら、発明者ら
は、誘電率異方性Δεが大きい材料を無条件に用いた場
合、後に詳しく説明するように液晶分子がスペーサーの
表面と平行(接線方向)に配向することがあり、これが
スペーサー周辺での光漏れの原因となることに気づい
た。これは、誘電率異方性Δεの大きい液晶分子は、双
極子モーメントが大きくなる傾向にあり、スペーサーの
表面と強く相互作用するためである。そこで、これを防
止するために上記第2の条件を定める。第1および第2
の条件を満たす液晶材料を用いることにより、熱による
表示むらの低減とコントラストの向上とを同時に実現す
ることが可能になる。本実施の形態の液晶表示装置の構
成は、上記第1および第2の条件を満たすように液晶材
料を選択する他は、通常のスーパーツイスティッドネマ
ティック(STN)方式の液晶表示装置と同様の構成で
あるので、ここでは簡単に説明する。
は、図8のように、ガラス基板4aとガラス基板4bと
の間に液晶層6を挟んだ構成である。ガラス基板4aの
液晶層6側の面には、ストライプ状にパターニングされ
たITO(Indium Tin Oxide)電極5aと、不図示のポ
リイミド配向膜とが備えられている。
は、不図示のカラーフィルターとストライプ状にパター
ニングされたITO電極5bと不図示のポリイミド配向
膜とが備えられている。電極5aと電極5bの方向は、
直交するように形成されている。ガラス基板4aとガラ
ス基板4bとの間隔は、これらの間に挟まれたスペーサ
ー7によって一定に保たれている。それぞれのポリイミ
ド配向膜には、ラビング方向の成す角が60度(液晶の
ツイスト角度が240度)となるようにラビング処理さ
れている。なお、本実施の形態では、スペーサー7とし
て、表面に液晶分子を垂直に配向させるための処理が施
されたものを用いている。また、スペーサー7本体は着
色され、光を透過しない。
2a,位相差板3aが配置されている。導光体8の側面
にはバックライト9が配置されている。また、液晶素子
の全面側には、位相差板3b,偏光板2bが配置されて
いる。また、液晶素子の周囲には、上下の電極5a,5
bに接続された、液晶に電気信号を与える駆動回路(不
図示)が配置されている。偏光板2a,2b,位相差板
3a,3bを取り付けるときには、一般的なSTN方式
の液晶表示装置と同様に、低電圧で黒表示,高電圧で白
表示となるように配置した。
は、よく知られた一般的な方法を用いる。まず、ストラ
イプ状にパターニングされたITO電極5aが形成され
たガラス基板4aを用意し、ポリイミド前駆体ワニスを
塗布,焼成することにより、ポリイミド配向膜を形成す
る。また、カラーフィルターとストライプ状にパターニ
ングされたITO電極とが形成されたガラス基板4bを
用意し、同様にポリイミド配向膜を形成する。これらの
配向膜にラビング処理を行い、上下基板のITO電極5
a,5bの方向が直交し、上下基板4a,4bのラビン
グ角度が60度(液晶のツイスト角度が240度)とな
るように基板4a,4bを向かい合わせ、スペーサー7
によって基板間隔を一定に保持し、基板4a,4bの周
囲を熱硬化性のシール剤により貼り合わせる。貼り合わ
せた基板4a,4bの隙間に、予め選択しておいた組成
の液晶材料を封入し液晶層6を形成する。この液晶素子
の周辺に、駆動回路を取り付け、背面にバックライト
9,導光体8,偏光板2a等を設置し、前面に偏光板2
b等を設置し、液晶表示装置として完成する。
た熱による表示むらを視認できない程度に抑制するため
の第1の条件を、発明者らがどのように導き出したかを
説明する。
を、従来の液晶材料で液晶層6を形成したものを実際に
作製し、画像を表示させた。その結果、時間が経過する
につれ熱による表示むらが発生した。そこで、表示部の
表面温度を測定したところ、低いところで30℃、高い
ところで40℃であった。したがって、この表示むら
は、温度によって液晶のしきい値電圧(Vth)が変化し
たためであると考えられた。この表示むらは、30℃で
のしきい電圧Vth(30℃)と40℃でのしきい電圧Vth
(40℃)の差、ΔVth=Vth(30℃)−Vth(40℃)を
低減することによりこの表示むらを低減することができ
ると考えられる。なお。ここでは液晶のしきい電圧Vth
を、相対透過率40%(すなわち相対輝度B40)が得
られるときの電圧(V40)と定義する。
の輝度差を人間が認識できるかの値として良く知られた
ものとしてウェーバー比がある。それによると、10%
以上の輝度差を人間は認識することができるとされてい
る。すなわち、表示面内に温度分布が生じ、それによっ
て液晶の相対輝度B40の変化がもたらされても、それ
が10%以内であれば表示むらを人間は認識できない。
ここで図1のように駆動電圧Vthを温度30℃でB40
が得られる電圧V40に設定すると、温度が40℃まで
上昇している部分の相対輝度は、B40よりもΔBだけ
大きくなる。したがって、このΔBが、当初のB40に
対して10%以内、すなわちΔB/B40≦0.1であ
れば、人間は認識できない。
表示装置の温度を種々の温度に変化させて、そのつど相
対輝度を測定し、温度30℃の時の相対輝度との差を求
めて温度変化ごとの相対輝度の変化ΔBを測定した。ま
た、その温度で相対輝度B40が得られる駆動電圧V40
を測定し、温度30℃の時の駆動電圧V40(=Vth)と
の差ΔV40とを求めた。そして、ΔBとΔV40との
関係を図2に示した。図2からわかるように、温度変化
による駆動電圧V40の変化ΔV40が25mV以下で
あれば、相対輝度の変化ΔBが、温度30℃のときの相
対輝度B40の10%以内に納まることが判った。従っ
て、熱による表示むらを低減するためには、ΔV40≦
25mVとしなければならないことが判明した。
に、前述した数式1
くし、弾性定数Kの温度依存性を補償し、見かけ上ΔV
40を小さくすることを試みた。そのために相転移温度
Tniがほぼ同じで、誘電率異方性Δεの温度依存性の異
なる液晶材料を用意し、それらの液晶材料のΔV40を
測定した。また、その液晶材料ごとの誘電率異方性Δε
の温度依存性を求めるため、30℃におけるΔεと40
℃におけるΔεの差Δ(Δε)を求めた。図3にその結果
を示す。図3では、横軸にΔ(Δε)をとり、縦軸にΔV
40をとった。図3から判るように、ΔV40≦25m
Vとするためには、Δ(Δε)≧0.7 にする必要があ
ることが判る。従って、液晶材料として、30℃におけ
るΔεと40℃におけるΔεとの差Δ(Δε)が、を
0.7 以上の液晶材料を用いることにより、駆動電圧の
温度変化を人間が輝度差として認識できる程度以下にす
ることが可能となることが判明した。
温度Tniがほぼ75℃のものを用いている。熱むらを低
減するために、どの程度のΔ(Δε)が必要かは、液晶
材料の相転移温度Tniに依存する。これは前述したとお
り、相転移温度Tniが高くなれば、弾性定数Kの温度依
存性が小さくなるため、その温度依存性を補償するため
のΔ(Δε)が小さくてもすむためである。そこで、相
転移温度Tniが異なる液晶材料を用意し、上述と同様
に、ΔV40≦25mVとするためのΔ(Δε)を測定
した。そして、求めたΔ(Δε)と相転移温度Tniとの
関係を求めた。その結果を図7に示す。図7より、ΔV
40≦25mVとするためには、Δ(Δε)とTniとの関
係が、 Δ(Δε)≧1.45−(Tni/100) を満たす必要があることを導くことができた。したがっ
て、液晶材料として、Δ(Δε)とTni との関係が上
記関係を満たす材料を用いることにより、駆動電圧の温
度変化を人間が輝度差として認識できる程度以下にする
ことができることがわかった。
が低いところで30℃、高いところで40℃であったた
め、Δ(Δε)として、30℃におけるΔεと40℃に
おけるΔεとの差と定義しているが、室温の変化によ
り、この温度分布はかならず30℃〜40℃になるとは
限らない。しかし、温度分布の最高温度と最低温度との
差自体は、室温が若干変化したとしても大きく変化しな
いと考えられ、本実施の形態の液晶表示装置の場合、温
度差は10℃前後になると考えられる。また、室温前後
のΔεの変化はほぼリニアであるため、Δ(Δε)とし
ては、液晶材料の温度が10℃変化したときの誘電率異
方性Δεの変化量としても上記関係は成り立つと考えら
れる。これにより、本実施の形態の液晶表示装置の液晶
材料が満たすべき第1の条件として、液晶材料の温度が
10℃変化したときの誘電率異方性Δεの変化量が下記
式を満たすような液晶材料、 (Δεの変化量)≧1.45−(Tni/100) (ただし、上記式中のTniは、液晶が液晶相から等方相
に相転移する温度(℃)を示す。)を用いるという条件
を導くことができた。この第1の条件により、熱による
表示むらを視認できない程度に抑制することができる。
きの誘電率異方性Δεの変化量が液晶材料の組成によっ
て分布すること等を考慮すると、熱による表示むらを余
裕をもって視認できない程度に抑制するためには、 (Δεの変化量)≧1.5−(Tni/100) を満たすように液晶材料を選択することが望ましい。
晶材料が満たすべき第2の条件を、発明者らがどのよう
に導き出したかについて説明する。この第2の条件は、
高コントラストを実現するための条件であり、液晶材料
中のシアノ基を有する液晶化合物の液晶材料全体の35
重量%以下とするというものである。これにより、液晶
材料の組成物全体の双極子モーメントが高くなりすぎる
のを抑制し、スペーサー7の周辺での光漏れを防止す
る。
の光漏れの原因を確認するため、種々の液晶材料を用い
て測定用液晶セルを作成した。この測定用液晶セルは、
上述したスペーサー7を挟んだガラス基板4a,4bの
間に液晶層6を挟んだものである。ガラス基板4a,4
bには、電極5a,5bは形成されていないが、ポリイ
ミド配向膜はそれぞれ形成されている。ガラス基板4a
のポリイミド配向膜のラビング方向は、ガラス基板4b
のポリイミド膜のラビング方向と反平行にした。このセ
ルは、一般的に反平行配向セルとよばれるものである。
(4−エトキシフェニル)−4−プロピルシクロヘキサ
ン)とPCH304(1−(4−ブトキシフェニル)−
4−プロピルシクロヘキサン)の等量混合物、(2)メ
ルク社製ZLI-1083(シアノPCHの3成分混合物(な
お、PCHはフェニルシクロヘキサンを意味する))、
(3)前記(1)と(2)の混合物の液晶をそれぞれ注
入し、偏光板のクロスニコル下で、セルのラビング方向
と一方の偏光板の偏光軸を一致させた状態で、そのスペ
ーサー周辺での液晶の配向を観察した。
する化合物を用いるのは、上記第1の条件を満たす液晶
材料の組成を設計するには、誘電率異方性Δεが大きい
シアノ基を有する化合物を用いることが有効だからであ
る。しかしながら、発明者らは、スペーサー7周辺の光
漏れにシアノ基を有する化合物が影響している可能性が
あると考えた。
等量混合物を注入した場合は、図4のように、スペーサ
ー7の周囲に環状に明部41が観察され、明部41の外
側は暗部になっていた。また、明部41には、偏光板の
偏光軸と一致する方向に十字に暗部線42,43が観察
された。偏光顕微鏡を用いた観察から、図9(a)のよ
うにスペーサー7の周りでは、液晶分子13がスペーサ
ー7の表面に対して垂直(スペーサー7の周囲に放射
状)に配向していると推定される(図4)。図9(a)
では、スペーサー7の周囲の一分子だけを示している
が、実際には、明部41の径方向の長さ分の複数の分子
が垂直に配向している。明部41の外側の暗部では、液
晶分子がラビング方向に平行に配向している。このた
め、明部41の外側では、直交している偏光板を光が通
過できないため暗部となる。また、スペーサー7自体
も、遮光処理がなされているため、暗部として観察され
る。スペーサー7の周囲の液晶分子13が放射状に配向
している部分は、液晶分子13の配向方向と、偏光板の
偏光軸とが一致している部分のみが暗部線42,43と
して観察される。液晶分子13の配向方向が偏光板の偏
光軸に対して傾いている部分は、偏光板を透過する偏光
成分が生じるため明部41として観察される。
量混合物に、シアノPCHの混合物である、ZLI-1083を
重量比20%,30%,35%,40%で添加した液晶
材料およびZLI-1083100%を作成し、これを上述の平
行配向セル中に注入した。また、ZLI-1083100%の液
晶材料を同様に平行配向セル中に注入した。そして、ス
ペーサー周辺での液晶の配向を観察した。その結果を図
5(a)〜(e)に示す。なお、図5(a)〜(e)で
は、PCH302とPCH304の等量混合物をPCH
30Rと記している。
含有量を30重量%以下の場合、スペーサー7周辺の配
向は、ほぼ図4と同じであり、特に大きな変化は観察さ
れなかった。しかしながら、ZLI-1083の含有量が35重
量%以上になると、図5(c)〜(e)のようにスペーサ
ー周辺配向が著しく変化した。偏光顕微鏡を用いた観察
から、図5(c)のZLI-1083の含有量が35重量%の場
合には、図9(b)のように液晶分子の配向状態がスペ
ーサー7の表面に垂直に配向している液晶分子13と平
行に配向している液晶分子13とが混在していると考え
られる。さらには、ZLI-1083が100重量%の場合に
は、ラビング方向を除き、液晶分子13がスペーサー7
の表面にほぼ平行に配向していると推定される(図9
(c))。
スペーサー周辺の配向状態に差が生じるのは、液晶分子
13個々のもつ双極子モーメントの大きさの違いにより
説明することができる。シアノ基を有する化合物および
ニュートラル系の化合物の双極子モーメントを分子軌道
計算MOPAC93(AM1)で計算した。誘電率異方
性の大きな化合物である、4−メチル−(4−シアノフ
ェニル)シクロヘキサン、4−メチル−(4−シアノ−
3,5−ジフッ素フェニル)シクロヘキサンの双極子モ
ーメントは、それぞれ3.93デバイ、5.43デバイで
あるのに対して、Δε≦1のビス(4−メチルシクロヘ
キサン)、ビス(4−メチルベンゼン)の双極子モーメ
ントはそれぞれ0.035デバイ,0.027デバイと非
常に小さかった。
双極子モーメントが大きいため、スペーサー7の表面と
の相互作用が強くなり、液晶分子13がスペーサー7表
面に対して平行に配向する。スペーサー7周辺での配向
の変化と、液晶組成物全体の双極子モーメントとの関係
を見積もると、液晶組成物全体の双極子モーメントが
1.2〜1.4デバイ以上になるとスペーサー7周辺での
垂直配向性が失われてくる。このように垂直配向性が失
われると、スペーサー7周辺での光漏れ量が増大する。
のSTN方式の液晶表示装置に用いると、ZLI-1083の含
有量が30重量%以下の場合は、スペーサー7の周辺光
漏れは少なく、約50:1以上と高いコントラストが得
られたが、周辺配向が変化したZLI-1083の含有量が40
重量%以上の液晶材料を用いた場合は、スペーサー周辺
の光漏れが大きく、コントラストが約30:1と低かっ
た。
の液晶表示装置におけるスペーサー7周辺の光漏れ量を
以下の方法で定量的に測定した。先ず、スペーサーを含
まない微小表示領域の電圧―透過率特性を測定し、最小
透過率と、それを与える電圧(Voff)を測定する。次
に、前記測定領域と同じ面積の領域内にスペーサーが1
個存在する場合の電圧―透過率特性を測定し、前記Vof
f印加時の透過率を測定する。該両透過率の差を求め、
この差を1mm2あたり存在するスペーサー(ビーズ)の
個数で除し、スペーサー1個あたりの光漏れ量とする。
この値は1mm2あたりスペーサーが1個存在するとき、
最小透過率をどれだけ増加させるかを示す値である。こ
の測定結果と、ZLI-1083の含有量の関係を図6に示す。
図6から明らかなように、シアノ基を有する化合物(こ
の場合シアノPCH)の含有量が35重量%を越えるこ
とになると、スペーサー周辺配向の変化に伴いn急激に
光漏れ量が増大することが判る。これにより、高コント
ラストを得るためには、シアノ基を有する化合物の含有
量を35重量%以下にし、スペーサー表面での液晶の垂
直配向を達成しなければならないという本実施の形態の
第2の条件が導き出された。
N方式の液晶表示装置において、液晶材料が、第1の条
件として、液晶材料の温度が10℃変化したときの誘電
率異方性Δεの変化量が、 (Δεの変化量)≧1.45−(Tni/100) を満たすようにし、第2の条件として、液晶材料に含ま
れるシアノ基を有する化合物を液晶材料全体の35重量
%以下にすることにより、熱による表示むらの低減と、
高コントラストを両立させることができる。
組成を設計するには、すでに述べたように液晶材料とし
て誘電率異方性Δεが大きい液晶材料を用いることが有
効であるが、第2の条件としてシアノ基を有する化合物
を液晶材料全体の35重量%以下にする必要があるた
め、単体のΔεが12程度である、シアノPCHのみで
はこれを達成することはできない。4−シアノ−3,5
−ジフッ素フェニル構造もしくは4−シアノ−3−フッ
素フェニル構造を有する液晶化合物は、単体のΔεが2
0以上であり、最も大きいものでΔεが約75である。
従って、液晶組成物中のシアノ基を有する化合物を全
て、もしくは一部でもこれらの4−シアノ−3,5−ジ
フッ素フェニル構造もしくは4−シアノ−3−フッ素フ
ェニル構造を有する液晶化合物に置き換えることで、
(Δεの変化量)≧1.45−(Tni/100)、好ま
しくはΔεの変化量)≧1.5−(Tni/100)であっ
て、かつ、シアノ基を有する液晶化合物の含有量を35
重量%以下、好ましくは30重量%以下の液晶材料を得
ることができる。これにより、熱による表示むら低減と
高コントラストが実現できる。この4−シアノ−3,5
−ジフッ素フェニル構造もしくは4−シアノ−3−フッ
素フェニル構造を有する液晶化合物としては、化1に示
す種々の化学構造の化合物が挙げられる(なお、化1
中,Rはアルキル基,アルコキシル基,アルケニル基を
表わす)。
制と、高コントラストとを両立させるために、上述の第
1の条件と第2の条件とを同時に満たす液晶表示装置に
ついて説明したが、いずれか一方の条件のみを満たす液
晶表示装置にすることもできる。例えば、第1の条件の
みを満たす場合は、発熱による表示むらの抑制という効
果を確実に得ることができる。この場合、上記第1の条
件は、(Δεの変化量)≧1.45−(Tni/100)
という式により、Δεの変化量の大きさをどれくらいに
設計すべきかが明確であるため、相転移温度Tniに応じ
て液晶材料を容易に設計できる。一方、第2の条件のみ
を満たす場合は、スペーサー周辺の光漏れを抑制すると
いう効果を確実に得ることができる。この場合も、上記
第2の条件は、液晶材料に含まれるシアノ基を有する化
合物を液晶材料全体の35重量%以下にするという具体
的な数値の条件であるため、液晶組成を容易に設計する
ことができる。 (実施例1)実施例1として、前述の実施の形態の図8
のSTN方式の液晶表示装置を作製した。スペーサー7
としては、特開平8−328018号に記載のスペーサ
ー表面が長鎖アルキル基で修飾されているスペーサーを
用いた。液晶層6は、特開平4−300861号に記載
の4−シアノ−3,5−ジフッ素フェニル構造を分子内
に有するトランスエチレン誘導体を10重量%,シアノ
PCHを15重量%,トラン化合物を35重量%,ニュ
ートラル系化合物を40重量%からなる液晶組成物とし
た。この液晶組成物中のシアノ基を有する液晶化合物の
含有量は25重量%であり、上述の第2の条件であるシ
アノ基を有する液晶化合物の含有量は35重量%以下と
いう条件を満たしている。
前述の方法で測定したところ9であった。次にこの液晶
組成物の30℃と40℃におけるΔεの差を測定したと
ころ、Δ(Δε)=0.72であった。さらに、この液
晶組成物の相転移温度Tniは80℃であった。したがっ
て、1.45−(Tni/100)=1.45−(80/1
00)=0.65であり、上述の第1の条件であるΔ(Δ
ε)≧1.45−(Tni/100)という条件を満たして
いる。
本実施例の液晶組成物を注入し、スペーサー7周辺の液
晶状態を観察したところ、スペーサー表面で垂直配向し
ていることが確認された。
サー7により図8の構造の液晶表示装置を製造し、表示
部の表面温度を測定したところ、高いところで39℃,
低いところで31℃であった。しかし、これほどの温度
差がありながら、目視による画質検査では、温度分布に
よる表示むらは一切観察されず、均一性の高い表示が得
られた。また、最も温度の低い部分と最も温度の高い部
分のV40の差を測定すると、18mVであった。ま
た、この液晶表示装置のコントラストを測定したとこ
ろ、59:1であり、表示の均一性と高コントラストと
を両立していた。 (実施例2)実施例2として、前述の実施の形態の図8
のSTN方式の液晶表示装置を作製した。なお、液晶層
6を構成する液晶組成物としては、実施例1に記載の4
−シアノ−3,5−ジフッ素フェニル構造を分子内に有
するトランスエチレン誘導体を5重量%、シアノPCH
を25重量%、トラン化合物を35重量%、ニュートラ
ル系化合物を35重量%からなる液晶組成物を用いた。
化合物の含有量は30重量%であり、上述の第2の条件
であるシアノ基を有する液晶化合物の含有量は35重量
%以下という条件を満たしている。
おけるΔεの差を測定したところ、Δ(Δε)=0.7
6であった。相転移温度Tni=90℃であった。従っ
て、1.45−(Tni/100)=1.45−(90/1
00)=0.55であり、上記第1の条件であるΔ(Δ
ε)≧1.45−(Tni/100)のという条件を満た
している。
装置を製造したところ、温度分布による表示むら一切観
察されず、均一性の高い表示が得られた。また、最も温
度の低い部分と最も温度の高い部分のV40の差を測定
すると、23mVであった。また、この液晶表示装置の
コントラストを測定したところ、50:1であった。さ
らに黒表示における光漏れ量を測定したところ、0.7
0×10-4%・mm2/個であった。したがって、本実施
例の液晶表示装置は、表示の均一性と高コントラストと
を両立していた。 (実施例3)実施例3として、前述の実施の形態の図8
のSTN方式の液晶表示装置を作製した。なお、液晶層
6を構成する液晶組成物としては、実施例1に記載の4
−シアノ−3,5−ジフッ素フェニル構造を分子内に有
するトランスエチレン誘導体を5重量%、シアノPCH
を20重量%、4−シアノ−3−フッ素フェニル構造を
分子内に有する液晶化合物を10重量%、トラン化合物
を30重量%、ニュートラル系化合物を35重量%から
なる液晶組成物を用いた。
化合物の含有量は35重量%であり、上記第2の条件で
あるシアノ基を有する液晶化合物の含有量は35重量%
以下という条件を満たしている。
おけるΔεの差を測定したところ、Δ(Δε)=0.7
2であった。相転移温度Tni=96℃であった。従っ
て、1.45−(Tni/100)=1.45−(96/1
00)=0.49であり、上記第1の条件であるΔ(Δ
ε)≧1.45−(Tni/100)のという条件を満た
している。
装置を製造したところ、温度分布による表示むら一切観
察されず、均一性の高い表示が得られた。また、最も温
度の低い部分と最も温度の高い部分のV40の差を測定
すると、11mVであった。また、この液晶表示装置の
コントラストを測定したところ、42:1であった。さ
らに黒表示における光漏れ量を測定したところ、1.1
5×10-4%・mm2/個であった。したがって、本実施
例の液晶表示装置は、表示の均一性と高コントラストと
を両立していた。 (実施例4)実施例4として、4−シアノ−3,5−ジ
フッ素フェニル構造もしくは4−シアノ−3−フッ素フ
ェニル構造を有する化合物を添加した液晶組成物の、ス
ペーサー7周辺での配向状態を観察した。観察方法は、
前述の実施の形態でPCH302およびPCH304の
混合物にZLI-1083を添加し、そのスペーサー周辺配向を
観察したのと同様の方法を用いた。
公平3−77175号公報に記載の4−プロピル−4′
−(3−ペンテニル)ビシクロヘキサンを混合し、母体液
晶混合物とした。この母体液晶のみを平行配向セル中に
入れた場合は、PCH302とPCH304の混合物と
同様に(図4)、スペーサー7表面で垂直配向している
様子が観察された。
−ジフッ素フェニル構造を有する化合物を濃度を変えて
添加し、平行配向セルに注入した。そのスペーサー周辺
配向を観察したところ、ZLI-1083の場合と同様に、添加
量が30重量%と40重量%の間で、その配向状態が大
きく変化した。さらにその光漏れ量を測定したところ、
添加量が30重量%のものでは0.68×10-4%・mm2
/個であったが、40重量%添加では1.58×10-4
%・mm2/個であった。
ェニル構造もしくは4−シアノ−3−フッ素フェニル構
造を有する化合物の場合でも、シアノPCHと同様に、
添加量が30〜35重量%を超えると、スペーサー周辺
配向が著しく変化し、コントラストの低下を招く。従っ
て、4−シアノ−3,5−ジフッ素フェニル構造もしく
は4−シアノ−3−フッ素フェニル構造を有する化合物
でも、高コントラストを実現するためには、その添加量
の上限は35重量%、好ましくは30重量%である。
4、及び4−プロピル−4′−(3−ペンテニル)ビシ
クロヘキサンからなる母体液晶に、実施例1で用いた4
−シアノ−3,5−ジフッ素フェニル構造を有する化合
物及びシアノPCHを、両者の添加量の合計が30重量
%となるように添加し、この混合液晶のΔεを測定し
た。その結果、4−シアノ−3,5−ジフッ素フェニル
構造を有する化合物の添加量が5重量%以下の場合は、
液晶組成物の30℃と40℃におけるΔεの差Δ(Δ
ε)がΔ(Δε)<1.45−(Tni/100)になっ
てしまうことが判明した。
フッ素フェニル構造もしくは4−シアノ−3−フッ素フ
ェニル構造を有する化合物の添加量は、少なくても5重
量%,多くても35重量%、好ましくは30重量%以下
でなければならない。 (実施例5)つぎに、実施例5として図10に示す反射
型液晶表示装置を作製した。
射板10を形成した。その上に絶縁層11を設けITO
電極5aを設けた。また、使用者が液晶表示を見る側、
すなわち装置の前面に導光体108を配置し、その側面
にフロントライト12を配置した。用いた液晶材料及び
その他の構成は実施例1に記載の透過型液晶表示装置と
同じである。
示させ、フロントライトを長時間点灯しておいた。表示
面の温度を測定すると、ライトに近い部分は、約35
℃、表示部中央は28℃であった。これほどの温度差が
あるにもかかわらず、目視検査では、熱むらは観察され
ず、均一性の高い表示が得られた。 (実施例6)実施例6として、実施例1の液晶表示装置
と同じ構成の装置に、シアノ基を有する化合物50重量
%,ニュートラル系の化合物45重量%,トラン系の化
合物5重量%からなる液晶組成物を注入した。
Δεの差Δ(Δε)は0.81であった。また、この液
晶の相転移温度Tni=80℃であった。従って、本実施
例の液晶組成物は、1.45−(Tni/100)=1.4
5−(80/100)=0.65であり、上述の第1の
条件のΔ(Δε)≧1.45−(Tni/100)を満た
している。
を有する化合物の含有率は50重量%であるため、上述
の第2の条件であるシアノ基を有する液晶化合物の含有
量は35重量%以下という条件を満たしていない。
ルを用いたスペーサー周辺の液晶配向の観察を行った。
その結果、図5(d)と(e)の中間程度の配向状態で
あることが判った。また液晶表示装置で黒表示した時
の、スペーサー周辺の光漏れ量を測定したところ、1.
7×10-3%mm2/個であった。
ろ、表示面の温度分布は、実施例1とほぼ同じであっ
た。またこの温度分布による表示むらは観察されず、均
一性の高い表示が得られた。最も温度の高いところと低
いところのV40の差は、6mV著しく小さかった。よ
って、温度分布による表示むらの抑制という効果を得る
ことができた。
ころ、35:1と、実施例1の液晶表示装置より低かっ
た。その理由は、この液晶表示装置は、上記第2の条件
を満たしていないため、黒表示時にスペーサー周辺での
光漏れが多く、黒表示の輝度が高くなるためである。
偏光板と位相差板の配置を変え、低電圧で白表示,高電
圧で黒表示の、いわゆるノーマリーホワイト(ノーマリ
ーオープン)の液晶表示装置を作製した。高電圧を印加
し、黒表示とした状態でスペーサー周辺の光漏れ量を測
定したところ、ほとんど光漏れが検出できなかった。こ
れは高電圧を印加した状態では、スペーサー周辺の液晶
分子も電界に応答し、立ち上がった状態になっており、
そのためスペーサー周辺の光漏れがほとんどないためで
ある。しかしながら、ノーマリーホワイト方式では、表
示色の色純度が悪い等、他の副作用が大きかった。 (実施例7)実施例7として、実施例1の液晶表示装置
と同じ構成の装置に、シアノ基を有する化合物20重量
%,ニュートラル系の化合物65重量%,トラン系の化
合物15重量%からなる液晶組成物を注入した。
る化合物の含有率は20重量%であり、上述の実施の形
態の第2の条件であるシアノ基を有する液晶化合物の含
有量は35重量%以下という条件を満たしている。
Δεの差Δ(Δε)は0.57であった。また、この液
晶の相転移温度Tni=82℃であった。従って、この液
晶組成物は、1.5−(Tni/100)=1.5−(82/
100)=0.68,1.45−(Tni/100)=1.
45−(82/100)=0.63であり、上記第1の
条件であるΔ(Δε)≧1.5−(Tni/100),Δ
(Δε)≧1.45−(Tni/100)のいずれも満たし
ていない。
いたスペーサー周辺の液晶配向の観察を行った。その結
果、スペーサー表面で液晶分子が垂直配向していること
がわかった。また液晶表示装置で黒表示した時の、スペ
ーサー周辺の光漏れ量を測定したところ、0.65×1
0-3%・mm2/個であった。この液晶表示装置で画像を
表示したところ、コントラストは62:1と良好であっ
た。これは、本実施例の液晶組成物が上記第2の条件を
満たしているためである。
上記第1の条件を満たしていないため、表示面の温度分
布が実施例1とほぼ同じであるにも関わらず、目視検査
の結果、温度分布による表示むらが観察され、表示の均
一性は低かった。また、最も温度の高いところと低いと
ころのV40の差を測定したところ、58mVと著しく
大きく、この温度差による駆動電圧の変化が、目視で表
示むらとして観察されたことがわかった。
機システム,通信システム,移動体ナビゲーションシス
テム等の表示部に適用することで該システムにおける表
示の視認性が向上される。
電圧で白表示する、いわゆるノーマリーブラック方式の
液晶表示装置において、光源や回路からの発熱による表
示むらが少なく、かつ、高コントラストを両立できる高
画質な液晶表示装置を提供することができる。
て、液晶材料が温度変化した場合の相対輝度B40の変
化ΔBと、駆動電圧V40の変化ΔV40とを示すグラ
フ。
て、液晶材料が温度変化した場合のΔV40とΔBとの
関係、ならびに、ΔBがB40の10%以内である範囲
を示すグラフ。
て、液晶材料が30℃から40℃に温度変化した場合の
誘電率異方性Δεの変化Δ(Δε)と、ΔV40との関
係、ならびに、ΔV40を25mV以下に抑制するため
のΔ(Δε)の範囲を示すグラフ。
とPCH304の混合物を充填した平行配向セルのスペ
ーサー7周辺を直交ニコル下で観察した場合の光の透過
状態を模式的に示す説明図。
(d)PCH302とPCH304の混合物にシアノ系
化合物の混合物ZLI-1083を20〜60%添加した液晶材
料を充填した平行配向セル、(e)ZLI-1083のみを充填
した平行配向セルについてスペーサー7周辺を直交ニコ
ル下で観察した場合の光の透過状態を模式的に示す説明
図。
て、液晶組成物中のシアノ系化合物の含有量と、黒表示
でのスペーサー7周辺の光漏れ量の関係を示すグラフ。
て、液晶材料の誘電率異方性の変化Δ(Δε)が相転移
温度Tniとの関係え満たすべき範囲を示すグラフ。
式の液晶表示装置の構成を示す説明図。
び図5(c),(e)のスペーサー7周辺の液晶分子の
配向状態を示す説明図。
置の構成を示す説明図。
b…ガラス基板、5a,5b…電極、6…液晶層、7…
スペーサー、8,108…導光体、9…バックライト、
10…反射板、11…絶縁層、12…フロントライト。
Claims (17)
- 【請求項1】一対の基板と、前記一対の基板の間に挟ま
れたスペーサーと、前記一対の基板の間に液晶材料を充
填することにより形成した液晶層とを有し、 前記液晶材料は、温度が10℃変化した場合の駆動電圧
閾値の変化ΔVthが、25mVより小さい特性を有し、
かつ、前記液晶材料は35重量%以下の含有率でシアノ
基を有する液晶化合物を含有することを特徴とする液晶
表示装置。 - 【請求項2】請求項1記載の液晶表示装置において、前
記液晶材料は、温度が10℃変化した場合の誘電率異方
性の変化量Δ(Δε)が、 Δ(Δε)≧1.45−(Tni/100) (ただし、Tniは液晶材料が液晶相から等方相になる温
度である)を満たすことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記誘電率異方性の変化量Δ(Δε)が、Δ(Δε)≧
1.5−(Tni/100)を満たすことを特徴とする液
晶表示装置。 - 【請求項4】請求項1−3に記載の液晶表示装置におい
て、前記液晶材料の前記シアノ基を有する液晶化合物の
含有率は30重量%以下であることを特徴とする液晶表
示装置。 - 【請求項5】請求項1−3に記載の液晶表示装置におい
て、前記シアノ基を有する液晶化合物が、 【化1】 (ただし、X1,X2は、HもしくはFである)なる化
学構造を有する化合物であることを特徴とする液晶表示
装置。 - 【請求項6】請求項1−3に記載の液晶表示装置におい
て、前記シアノ基を有する液晶化合物は、4−シアノ−
3,5−ジフッ素フェニル構造を分子中に有する液晶化
合物および4−シアノ−3−フッ素フェニル構造を分子
中に有する液晶化合物のうちの少なくとも一方を含むこ
とを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項7】請求項4に記載の液晶表示装置において、
前記液晶材料は、前記4−シアノ−3,5−ジフッ素フ
ェニル構造を分子中に有する液晶化合物および前記4−
シアノ−3−フッ素フェニル構造を分子中に有する液晶
化合物のうちの少なくとも一方を5重量%以上の含有率
で含むことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項8】請求項1−3に記載の液晶表示装置におい
て、前記スペーサーは、遮光性であることを特徴とする
液晶表示装置。 - 【請求項9】請求項1−3に記載の液晶表示装置におい
て、前記スペーサーは、その表面を液晶が垂直に配向す
るように処理されていることを特徴とする液晶表示装
置。 - 【請求項10】請求項9に記載の液晶表示装置におい
て、スペーサー表面が長鎖アルキル基で修飾されている
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項11】請求項1−3に記載の液晶表示装置にお
いて、前記液晶層は、ツイスト角が240度以上の、い
わゆるスーパーツイスティッドネマティック方式である
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項12】ノーマリーブラックでスーパーツイステ
ィッドネマティック方式の液晶表示装置であって、 一対の基板と、前記一対の基板の間に挟まれたスペーサ
ーと、前記一対の基板の間に液晶材料を充填することに
より形成した液晶層とを有し、 前記液晶材料は、35重量%以下の含有率でシアノ基を
有する液晶化合物を含有することを特徴とする液晶表示
装置。 - 【請求項13】請求項12に記載の液晶表示装置におい
て、前記シアノ基を有する液晶化合物は、4−シアノ−
3,5−ジフッ素フェニル構造を分子中に有する液晶化
合物および4−シアノ−3−フッ素フェニル構造を分子
中に有する液晶化合物のうちの少なくとも一方を含むこ
とを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項14】ノーマリーブラックでスーパーツイステ
ィッドネマティック方式の液晶表示装置の液晶材料の設
計方法であって、 温度が10℃変化した場合の誘電率異方性の変化量Δ
(Δε)が、 Δ(Δε)≧1.45−(Tni/100) (ただし、Tniは液晶材料が液晶相から等方相になる温
度である)を満たすように、前記液晶材料を構成する液
晶化合物およびその組成を選択することを特徴とする液
晶表示装置の液晶材料の設計方法。 - 【請求項15】表示部を有す計算機システムであって、
前記表示部が請求項1−3に記載の液晶表示装置からな
ることを特徴とする計算機システム。 - 【請求項16】表示部を有す通信システムであって、前
記表示部が請求項1−3に記載の液晶表示装置からなる
ことを特徴とする通信システム。 - 【請求項17】表示部を有す移動体ナビゲーションシス
テムであって、前記表示部が請求項1−3に記載の液晶
表示装置からなることを特徴とする移動体ナビゲーショ
ンシステム。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (3)
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| JP11-22615 | 1999-01-29 | ||
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|---|---|
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Country Status (1)
| Country | Link |
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