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JP2000279751A - 加圧流動床ボイラの脱硝方法及び脱硝装置 - Google Patents

加圧流動床ボイラの脱硝方法及び脱硝装置

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Publication number
JP2000279751A
JP2000279751A JP11086184A JP8618499A JP2000279751A JP 2000279751 A JP2000279751 A JP 2000279751A JP 11086184 A JP11086184 A JP 11086184A JP 8618499 A JP8618499 A JP 8618499A JP 2000279751 A JP2000279751 A JP 2000279751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
denitration
exhaust gas
reducing agent
agent
ammonia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11086184A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sakuno
慎一 作野
Nobuyuki Suzuki
伸行 鈴木
Yasunori Uchino
靖則 内野
Koji Sasazu
浩司 笹津
Kazunori Kihara
和則 木原
Hachiro Ueda
八郎 上田
Kazuyoshi Ishizawa
一由 石沢
Hideki Goto
秀樹 後藤
Koichi Tazawa
浩一 田澤
Taijiro Tsuji
泰次郎 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Electric Power Development Co Ltd
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Electric Power Development Co Ltd filed Critical Electric Power Development Co Ltd
Priority to JP11086184A priority Critical patent/JP2000279751A/ja
Publication of JP2000279751A publication Critical patent/JP2000279751A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】脱硝効率が高くスリップアンモニアの量を低減
することが可能な流動床炉の触媒脱硝方法を提供する 【解決手段】加圧流動床ボイラの脱塵装置後流の煙道に
アンモニア又はその前駆物質を還元剤として注入するこ
とにより無触媒脱硝を行い、前記無触媒脱硝時に生じる
未反応の前記還元剤を脱硝反応塔に導入し、前記脱硝反
応塔において前記還元剤により前記排ガス中のNOxを
接触還元する構成より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼器から発生す
る窒素酸化物(NOx)を低減するための脱硝装置及び
脱硝方法に関する。特に、加圧流動床ボイラにおけるN
3注入による加圧流動床ボイラの脱硝方法及び脱硝装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、発電所やゴミ焼却炉等において、コ
ンプレッサからの空気で加圧することによりボイラ内の
酸素分圧を高めた状態のもとで燃料を流動化させ効率よ
く燃焼させる加圧流動床(PFBC)ボイラが研究・開
発されている。
【0003】また、上記加圧流動床ボイラの燃焼時に発
生する窒素酸化物は、大気汚染の原因となるため、これ
を取り除く脱硝方法及び脱硝装置が求められている。
【0004】従来の脱硝方法としては、酸素の存在下で
アンモニアガス(NH3)又はアンモニア水、尿素
((NH22CO3)をボイラ内の高温ゾーン(700
〜1300℃)に噴霧してNOxを選択還元する無触媒
脱硝方法(選択的無触媒還元(SNCR)式脱硝方法)
が知られている。
【0005】このようなSNCR式脱硝方法又はSNC
R式脱硝装置としては、例えば、特公昭54−1757
8号公報、特公昭55−11891号公報、米国特許3
900554号公報、米国特許4129651号公報、
米国特許4208386号公報、米国特許432592
4号公報などが開示されている。
【0006】また、米国特許第4423017号公報に
は、約850〜1100℃の還元領域にあるNOと酸素
を含む流動燃焼炉からの燃焼ガスにアンモニア又はアン
モニアと他の還元ガスとの混合物を注入することにより
NO濃度を減少させる無触媒燃焼過程において、還元領
域の終端に鉄合金、ニッケル合金、コバルト合金、酸化
物分散強化合金の耐熱性合金の何れかの金属材料を配置
し、前記金属は、アンモニア注入源から1秒以内のガス
の滞留領域において燃焼ガスの流量が1Nm3/Hあた
り0.5×10-22の表面積を有すように配置した無
触媒脱硝方法が開示されている。
【0007】また、特公昭62−169917号公報に
は、被焼却物を流動床炉内で流動化し、その被焼却物を
熱分解させるとともに燃焼し、発生した可燃ガスをフリ
ーボード部内で二次空気により燃焼させるに際して、上
記フリーボード部に、その高さ方向に複数段かつ格段ご
とに平行な多数のノズルを設け、該ノズルから上記フリ
ーボード部内を横断するよう二次空気を噴出するととも
に少なくとも一段のノズル群から噴出する二次空気にア
ンモニアなどの脱硝剤を混入させることを特徴とする流
動床炉の無触媒脱硝方法が開示されている。
【0008】また、特開平7−397720号公報に
は、流動層及びフリーボード部を有する流動層ボイラ内
で発生した燃焼排ガスを排気ガスダクトを経て外部に排
出するまでの過程で、NH3を注入して該排ガス中のN
Oxを低減する方法において、前記NH3を燃焼ガス或
いは酸素を含有しない不活性ガスで希釈した上で前記排
気ガスダクト内または前記流動層ボイラのフリーボード
内に設置した1以上のNH3注入ノズルから供給する流
動層ボイラの無触媒脱硝方法が開示されている。
【0009】また、特開平6−272809号公報に
は、燃焼を行う燃焼炉と、該燃焼炉内で燃焼ガスとアン
モニア、アンモニア化合物又は含窒素有機化合物とが反
応する燃焼ガス領域にアンモニア、アンモニア化合物又
は含窒素有機化合物を有する脱硝還元剤を供給する脱硝
還元剤供給手段と、前記燃焼炉内に前記脱硝還元剤の高
温酸化による窒素酸化物の生成を防止するための水を供
給する給水手段とを備えた燃焼装置が開示されている。
【0010】これらSNCR式脱硝方法においては、以
下のような還元反応を利用して脱硝を行う。 4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O 6NO2+8NH3→7N2+12H2O NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O 4NO+2(NH22CO+O2→4N2+4H2O+2
CO2 従って、理論的には、NOが1molに対し、NH3
1mol又は尿素0.5molで反応が完結する。しか
しながら、実際には、ボイラ内の高温ゾーンで脱硝反応
のほかにNH3の燃焼反応が併発する。従って、還元剤
が消失し、NOが1molに対し、NH3が1.5〜2
mol又は尿素0.75〜1molというように、化学
量論上の比に相当するよりも多量の量のアンモニア又は
尿素の注入を必要とする。
【0011】一方、主成分である酸化タングステン(W
3)、酸化バナジウム(V25)などの触媒活性体
と、担体である酸化チタン(TiO2)とから構成され
る脱硝触媒を使用し、NOxを200〜350℃の低温
ガス領域でNH3と反応させ選択還元する触媒脱硝法
(選択的触媒還元(SCR)式脱硝方法)もよく用いら
れている。
【0012】このようなSCR式脱硝方法又はSCR式
脱硝装置としては、例えば、特開平7−16431号公
報に、排煙中に含まれる窒素酸化物をアンモニア又はそ
の前駆物質を還元剤として脱硝触媒と接触させて脱硝す
る装置において、煙道内の排ガスを前記アンモニア又は
その前駆物質注入装置の上流域から一部取り出す抽気管
と、同抽気管により取り出された排ガス中にアンモニア
又はその前駆物質を噴霧し蒸発させる気化器と、同気化
器内で気化された前記アンモニア又はその前駆物質を前
記脱硝触媒の上流煙道に噴霧するノズルとを具備してい
る事を特徴とする排煙脱硝装置が開示されている。
【0013】また、特開平7−96141号公報には、
アンモニア水を気化してアンモニアガスを発生させるア
ンモニア水気化塔と、還元剤としてアンモニアガスを用
いて燃焼ガス中のNOxを接触還元する反応塔と、アン
モニア水気化塔と反応塔とを連通したガス導管とを備え
た触媒脱硝装置において、アンモニア水気化塔にアンモ
ニア水を供給するとともに、余熱した空気を流入するこ
とによってアンモニア水を蒸発させ、発生したアンモニ
アガスを上記空気との混合状態でガス導管を介して反応
塔へ送ることを特徴とする脱硝装置におけるアンモニア
供給方法が開示されている。
【0014】また、特開平10−85560号公報に
は、被処理ガス中のNO2を還元剤であるNH3を用いて
選択的触媒還元により分解する二酸化窒素除去法におい
て、触媒活性点上の過剰酸素と反応しかつ300℃以下
で酸化される物質を還元助剤として用いることを特徴と
する二酸化窒素除去法が開示されている。
【0015】これらSCR式脱硝方法においても、SN
CR式脱硝方法と同様の還元反応を利用して脱硝を行
う。SCR式脱硝方法においては、脱硝反応は化学量論
的に進行するため、NH3が1molに対しNOが1m
olが除去される。
【0016】また、上記SNCR式脱硝とSCR式脱硝
を組み合わせた脱硝方法及び脱硝装置も知られている。
【0017】例えば、特開昭54−77277号公報及
び米国特許4302431号公報に、燃焼装置内の70
0〜1300℃の温度領域にアンモニアを吹き込んで窒
素酸化物を酸素存在下で無触媒還元し、上記無触媒還元
処理後の排ガス温度が300〜500℃の領域に排ガス
の流れ方向に平行に触媒面が配置された触媒層に上記分
解処理後の排ガスを通過させて排ガス中の残存窒素化合
物と残存アンモニアとを同時に分解する脱硝方法、及
び、上記無触媒還元処理後の排ガスを触媒層に通過させ
るにあたり、排ガス中の窒素酸化物モル数の0.5〜
1.5倍当量(モル比)のアンモニアを新たに注入する
脱硝方法が開示されている。
【0018】また、米国特許5510092号公報に
は、排ガス流中のSNCR領域に排ガス中に含まれるN
Oの一部を還元するためにNH3を注入し、SNCR領
域より流出するNH3とNOとを含む排ガス中のNOを
更に還元するためにNOを触媒と接触させる脱硝システ
ムにおいて、SNCR領域の下流側、SCR領域の上流
側に、排ガス中のNOの還元当量のNH3を注入し、S
CR領域には排ガス中のNO濃度の最大量を還元するに
十分な量の触媒を備え、SCR領域を通過するNO量が
前記最大量を超えた場合にのみSNCR領域にNH3
注入する脱硝システムが開示されている。
【0019】また、特開昭60−232237号公報に
は、ゴミ焼却炉の火炎の存在しない高温域に還元剤を添
加して排ガスの無触媒脱硝を行い、次いでこの排ガスを
冷却、電気集塵した後排ガスの全部又は一部を触媒反応
装置により触媒脱硝することを特徴とするゴミ焼却炉の
脱硝方法が開示されている。
【0020】また、特開平6−269634号公報に
は、ゴミ焼却炉の上段に尿素水を噴霧し、尿素の加水分
解によりアンモニアを生成せしめ、生成したアンモニア
の一部によりゴミ焼却炉内で無触媒脱硝反応を起こさ
せ、次いで、ゴミ焼却炉内の未反応アンモニアを用い
て、ゴミ焼却炉の下流側に接続された脱硝反応塔内で触
媒脱硝反応させることを特徴とするゴミ焼却炉における
排ガス脱硝方法が開示されている。
【0021】また、米国特許5286467号公報に
は、温度約1500゜F(813℃)〜2000゜F
(1091℃)の排ガス中に、尿素、1乃至複数の尿素
の加水分解生成物、尿素の加水分解産物、炭酸アンモニ
ウム、重炭酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウ
ム、蟻酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、ヘキサメチ
レンテトラミン、又はこれらの混合物のうちの何れか一
つを還元剤として注入し、選択無触媒還元により窒素酸
化物濃度を減少させた後、無触媒還元の生じない条件
で、排ガス中のアンモニア量と窒素酸化物量との比が
1:10〜5:1となる量のアンモニアを排ガス中に注
入し、これを触媒と接触させ窒素酸化物を還元する脱硝
方法が開示されている。
【0022】このほか、SNCR式脱硝とSCR式脱硝
とを組み合わせた脱硝方法として、米国特許49785
14号公報、米国特許5139754号公報、米国特許
5139764号公報、米国特許5233934号公報
などが開示されている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のSCR式脱硝方法では、以下のような課題を有して
いた。 (1)SCR式脱硝装置は排ガスの温度が300〜40
0℃の温度ゾーンに設置されることから、コンバインド
サイクルでは必然的にガスタービンの後流となり、低圧
であるため、SCR単独で脱硝を行おうとすると広い設
置スペースを要する。 (2)触媒脱硝を行うための脱硝反応塔に注入するアン
モニアを気化するために、別途アンモニアの気化設備が
必要である。 (3)アンモニアを直接注入するため、注入部周辺の管
壁が窒化され劣化する。
【0024】また、上記従来のSNCR式脱硝方法で
は、以下のような課題を有していた。 (4)還元剤として噴霧するNH3や尿素等は脱硝反応
および燃焼反応として分解される以外に、反応に関与せ
ず後流にスリップし、排ガス中のHClと反応し白煙の
原因となる塩化アンモニウム(NH4Cl)を生成した
り、SO2と反応し亜硫酸アンモニウム((NH4)SO
3)を生成したり、未反応のまま後流にスリップする。
このようなスリップを防止するため、例えば、米国特許
4423017号公報に開示の脱硝方法においては還元
領域の終端に金属材料を配置しているが、実際にNH3
等のスリップ量を抑えるためにはNH3や(NH22
Oの注入量が制限される。そのため、脱硝率も制限さ
れ、一般的に脱硝率は30〜40%であり、高い脱硝率
を得ることは難しいという問題点を有していた。 (5)脱硝率を高めようとすると、NH3のスリップ量
が増加するため、スリップしたNH3(以下、スリップ
アンモニアと呼ぶ。)の金属材料による低減措置を図る
必要があり、新たに設備を要しメンテナンス性やコスト
面に問題があった。 (6)800℃以下では高温ゾーンでの脱硝剤の滞留時
間がとれないため反応が鈍り、900℃以上では還元剤
の燃焼が併発し反応効率が低下する。加圧流動床ボイラ
内では、燃焼条件の変動や火炎ゾーンの温度分布等が微
妙に変化するため、高い脱硝率を得ることが難しく安定
性に欠けるという問題点を有していた。 (7)加圧流動床ボイラ出口(高灰分ゾーン)にNH3
を注入した場合には、NOxは還元されるが、CO、S
Ox、N2O等の他の有害ガスの発生の増加が見られ
る。これは、加圧流動床ボイラ出口付近の高温域におい
て、以下のような反応によりCO分圧が上昇するためで
あると考えられる。 2NH2→N2+2H2 CaCO3+H2→CaO+CO+H2O MgCO3+H2→MgO+CO+H2O 2NO+CO→CO2+N2O すなわち、脱塩剤や脱硫剤として投入されたCaCO3
やMgCO3等と脱硝還元剤として注入されたNH3とが
排ガス中に併存するために生じると考えられる。 (8)排ガス中の塩素とNH3が反応し、(NH4)Cl
が生成される。また、冷却器による冷却により排ガスの
温度を下げた場合や、加圧流動床ボイラの停止時に排ガ
スの温度が下がった場合、炭酸アンモニウム(NH42
CO3が生成される。これら生成される(NH4)Cl、
(NH42CO3は粘稠性が高く、加圧流動床ボイラ内
壁、煙道、脱塵装置(セラミックフィルタ等)などに付
着する。また、脱塵装置により排ガスの除塵を行った場
合、上記(NH4)Clが灰中に混入する。これによ
り、脱塵装置におけるフィルタの差圧が上昇したり、煙
道や脱塵装置等の排ガス流路や灰処理系の閉塞を生じさ
せる原因となり、メンテナンス性も悪いという問題を有
していた。 (9)近年、加圧流動床ボイラからの排ガスを、セラミ
ックフィルタを用いて300〜900℃の高温状態で脱
塵を行う装置が研究開発されている。このような装置に
おいては、加圧流動床ボイラ内や加圧流動床ボイラ出口
(高灰分ゾーン)にNH3を注入した場合、例えば、脱
硫剤にCaCO3やMgCO3を使用すると、加圧流動床
ボイラからCTFにかけての排ガス中で以下のような反
応によりCaOやMgOが多量に生成される。 2NH3→3H2+N2 CaCO3+H2→CaO+CO+H2O MgCO3+H2→MgO+CO+H2O 排ガス中のCaOやMgOは、セラミックフィルタのフ
ィルタ表面乃至はフィルタ繊維網内において、以下のよ
うなオレーション反応を生じ、チェーン構造状の分子を
形成する。 nCaO+nSO2+n/2O2→[CaO・SO3n nCaO+nCO2→[CaO・CO2n nMgO+nSO2+n/2O2→[MgO・SO3n nMgO+nCO2→[MgO・CO2n このようなオレーション反応がセラミックフィルタのフ
ィルタ繊維網内で生じた場合、灰燼の体積の膨張が生じ
る。従って、オレーション反応が多量に生じた場合、フ
ィルタの差圧が上昇するという問題を有している。ま
た、この反応がフィルタ内部で発生すると、フィルタ繊
維網内の灰燼の体積膨張によりフィルタが目詰まりを生
じ、上記膨張して目詰まりを起こした灰燼は、フィルタ
の逆洗によって除去することができず残留する。そのた
め、フィルタの差圧が上昇し、結果的にプラントを停止
した上でのフィルタの再生(フィルタ表面の切削)が必
要といった問題を有していた。また、上記オレーション
反応は、一定条件の下、PFBCボイラや煙道内におい
ても生じるため、PFBCボイラ内壁や煙道内壁に灰が
付着し、メンテナンス性に欠けるという問題点を有して
いた。
【0025】また、上記従来のSNCR式脱硝とSCR
式脱硝を組み合わせた脱硝方法では、以下のような課題
を有していた。 (10)加圧流動床ボイラにおいては、一般に燃料とと
もにCaCO3やMgCO3等の脱硫剤が投入される。従
って、ボイラ内に還元剤を注入する場合、上記(9)に
述べたように、オレーション反応によるフィルタ閉塞や
灰の付着等が生じるという問題を有していた。 (11)NH3でNOxの還元脱硝を行うと、NOxが
減少するのとは逆に、SOx、CO、N2Oなどの他の
有害ガスが増加する傾向がみられるという問題点を有し
ていた。
【0026】本発明の加圧流動床ボイラの脱硝方法は上
記従来の課題を解決するもので、排ガス温度が低い場合
でも高い脱硝効率を得ることができ、脱硝に伴う他の有
害ガスの増加がなくNOxのみを高率で選択的に還元す
ることができ、スリップアンモニアを有効に利用すると
ともに、NH3が集塵灰中に移行することによる灰処理
系における閉塞等のトラブルを回避することができ、更
に実施するための装置構成を著しくコンパクトに構成す
ることが可能で、実施に当たってのランニングコストの
低い加圧流動床ボイラの脱硝方法を提供することを目的
とする。
【0027】また、本発明の脱硝装置は上記従来の課題
を解決するもので、装置構成を著しくコンパクト化で
き、ランニングコストを低減させ、メンテナンス性や大
気汚染防止性に優れ、排ガス温度が低い場合でも高い脱
硝効率を得ることができ、脱硝に伴う他の有害ガス(エ
ミッション)の増加がなくNOxのみを選択的に還元す
ることが可能であり、スリップアンモニアを有効に利用
することが可能であり、NH3が集塵灰中に移行するこ
とによる灰処理系における閉塞等を防ぎ後処理工程の作
業性に優れた、加圧流動床ボイラの脱硝装置を提供する
ことを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の加圧流動床ボイラの脱硝方法は、加圧流動床
ボイラでの燃焼において発生する排ガス中に含まれる窒
素酸化物の濃度を低減する脱硝方法であって、加圧流動
床ボイラ内で脱塩剤や脱硫剤とともに燃料を燃焼させた
後に発生する排ガス、又は加圧流動床ボイラ内で燃料を
燃焼させた後に発生する排ガスに脱塩剤や脱硫剤を吹き
込むことにより脱塩や脱硫処理がされた排ガスを、高温
域においてセラミックフィルタにより脱塵する脱塵工程
と、脱塵後の450〜900℃の温度域の排ガスに、ア
ンモニア、尿素、アミノ化合物等の脱硝還元剤を注入す
ることで脱硝還元剤により排ガス中の窒素酸化物を選択
的に無触媒還元する無触媒還元工程と、無触媒還元工程
を通過した排ガスを150〜500℃の温度域において
脱硝還元触媒に接触させる触媒還元工程と、を備えた構
成より成る。
【0029】この構成により、排ガス温度が低い場合で
も高い脱硝効率を得ることができ、脱硝に伴う他の有害
ガスの増加がなくNOxのみを高率で選択的に還元する
ことができ、スリップアンモニアを有効に利用するとと
もに、NH3が集塵灰中に移行することによる灰処理系
における閉塞等のトラブルを回避することができ、更に
実施するための装置構成を著しくコンパクトに構成する
ことが可能で、実施に当たってのランニングコストの低
い加圧流動床ボイラの脱硝方法を提供することができ
る。
【0030】上記課題を解決するために本発明の脱硝装
置は、加圧流動床ボイラにおいて脱塩剤や脱硫剤と共に
燃料を燃焼することで発生する排ガス、又は加圧流動床
ボイラ内で燃料を燃焼させた後に発生する排ガスに脱塩
剤や脱硫剤を吹き込むことにより脱塩や脱硫処理がされ
た排ガス中の窒素酸化物濃度を低減する脱硝装置であっ
て、高温域において排ガスの脱塵を行うセラミックフィ
ルタと、セラミックフィルタの後流側の450〜900
℃の温度域の排ガス流路にアンモニア、尿素、アミノ化
合物等の脱硝還元剤又はこれらを溶解した脱硝還元剤溶
液を注入する脱硝還元剤注入部と、排ガス流路の後流側
の150〜500℃の温度域に配設され排ガスを脱硝還
元触媒に接触させることで排ガス中に残留する脱硝還元
剤により排ガス中に残留する窒素酸化物を還元する脱硝
反応装置と、を備えた構成より成る。
【0031】この構成により、装置構成を著しくコンパ
クト化でき、ランニングコストを低減させ、メンテナン
ス性や大気汚染防止性に優れ、排ガス温度が低い場合で
も高い脱硝効率を得ることができ、脱硝に伴う他の有害
ガス(エミッション)の増加がなくNOxのみを選択的
に還元することが可能であり、スリップアンモニアを有
効に利用することが可能であり、NH3が集塵灰中に移
行することによる灰処理系における閉塞等を防ぎ後処理
工程の作業性に優れた、加圧流動床炉の脱硝装置を提供
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の脱硝方
法は、加圧流動床ボイラでの燃焼において発生する排ガ
ス中に含まれる窒素酸化物の濃度を低減する脱硝方法で
あって、加圧流動床ボイラ内で脱塩剤や脱硫剤とともに
燃料を燃焼させた後に発生する排ガス、又は加圧流動床
ボイラ内で燃料を燃焼させた後に発生する排ガスに脱塩
剤や脱硫剤を吹き込むことにより脱塩や脱硫処理がされ
た排ガスを、高温域においてセラミックフィルタにより
脱塵する脱塵工程と、脱塵後の450〜900℃の温度
域の排ガスに、アンモニア、尿素、アミノ化合物等の脱
硝還元剤を注入することで脱硝還元剤により排ガス中の
窒素酸化物を選択的に無触媒還元する無触媒還元工程
と、無触媒還元工程を通過した排ガスを150〜500
℃の温度域において脱硝還元触媒に接触させる触媒還元
工程と、を備えた構成としたものであり、この構成によ
り、以下のような作用が得られる。 (1)燃焼により発生するSOxは脱硫剤により脱硫さ
れる。また、燃焼により発生するHClは脱塩剤により
脱塩される。排ガスに混入し流出する脱塩剤や脱硫剤
(CaCO3、MgCO3等)及びその反応生成物(Ca
SO4、MgSO4、CaCl2、MgCl2等)は、脱塵
工程において、セラミックフィルタにより、灰燼として
排ガス中から除去される。 (2)脱塵工程において、セラミックフィルタにより脱
塩剤や脱硫剤及びその反応生成物その他の灰燼の除去さ
れた排ガスには、無触媒還元工程において、アンモニ
ア、尿素、アミノ化合物等の脱硝還元剤を注入される。
これにより、他のエミッションを増加させることなく排
ガス中の窒素酸化物(NOx)が選択的に無触媒還元
(以下、「選択的無触媒還元(SNCR)」と呼ぶ。)
され低減される。 (3)無触媒還元工程において、選択的無触媒還元の反
応に関与しなかった脱硝還元剤は、排ガスと共に後流へ
送流され、触媒還元工程を行うための脱硝反応装置に流
入する。 (4)触媒還元工程において、無触媒還元に関与せず排
ガス中に残留した脱硝還元剤が排ガスとともに脱硝反応
装置に流入し、この脱硝還元剤により、排ガス中に残留
するNOxが選択的に接触還元(以下、「選択的触媒還
元(SCR)」と呼ぶ。)され、排ガス中のNOxが更
に低減される。 (5)排ガス中から脱塩剤や脱硫剤やその反応生成物が
完全に除去された後に脱硝剤が注入されるため、脱硝還
元剤と脱塩剤や脱硫剤やその反応生成物とが排ガス中に
併存することがなく、脱硝による脱塩効率や脱硫効率の
低下を防ぎ設計量の脱塩剤や脱硫剤の流入でよく脱塩剤
や脱硫剤のロスを防ぐことができる。 (6)選択的無触媒還元による脱硝後、選択的無触媒還
元において還元反応に関与しなかった脱硝還元剤を用い
て更に触媒による選択的触媒還元により脱硝がされるた
め、極めて効率よく脱硝を行うことができる。 (7)セラミックフィルタで灰燼が除去された後に排ガ
ス中に脱硝還元剤が注入されるため、集塵された灰燼中
に脱硝還元剤又はその反応生成物が混入することがな
く、灰処理系における脱硝還元剤又はその反応生成物に
よる管閉塞等のトラブルがなくなる。 (8)セラミックフィルタの上流で脱硝還元剤と脱塩剤
や脱硫剤及びその反応生成物とが排ガス中に併存するこ
とがないため、加圧流動床ボイラからセラミックフィル
タにかけての流路において、排ガスと共に流出する脱塩
剤や脱硫剤及びその反応生成物が、脱硝還元剤により還
元されることがない。従って、セラミックフィルタにお
いて、オレーション反応が多量に発生しセラミックフィ
ルタ繊維網内で灰燼が体積膨張しフィルタが目詰まりす
る現象が防止され、セラミックフィルタの運転時間を倍
増させるとともに耐久性を向上する。更に逆洗時間及び
逆洗回数を少なくすることができユーティリティの浪費
を防止できる。また、セラミックフィルタの繊維網内に
灰燼が詰塞しフィルタ自体の差圧が上昇するためにフィ
ルタ表面を切削し再生させるといった必要もなくなり、
プラントの長時間連続運転が可能となる。 (9)CaCO3やMgCO3などの脱塩剤や脱硫剤及び
その反応生成物と脱硝還元剤とが排ガス中に併存するこ
とがないため、脱硝還元剤が脱塩剤や脱硫剤及びその反
応生成物を還元することがなく、COの増加が防止され
る。また、NOとCOにより誘導されるN2Oの増加も
防止できる。 (10)炉内に脱硝還元剤を注入する場合に比べ、脱硝
還元剤が高温域に滞留する時間が短く、脱硝還元剤自体
の熱分解量が抑えられ、脱硝に必要な脱硝還元剤のモル
比を少なくすることが可能となる。また、そのため、脱
硝還元剤の熱分解により発生するH2等によりCO2が還
元され生じるCOの量も減少し、その他のエミッション
の増加も抑制される。
【0033】ここで、加圧流動床ボイラにおいて燃焼さ
せる燃料としては、石炭、亜炭、褐炭、瀝青炭、コーク
ス、石油コークス、オイルコークス、オイルサンド、重
質油、石炭液化残査、ゴム、古タイヤ、廃油、一般ゴ
ミ、一般廃棄物、木質物、炭化物、RDFやその炭化
物、木屑、産業廃棄物、食品工場や農業等で排出される
有機残渣物等や、これらの混合物であってもよい。
【0034】また、脱塩剤や脱硫剤としては上記のCa
CO3(又は石灰石)やMgCO3(又はドロマイト)の
他、CaO(生石灰)、Ca(OH)2(消石灰)、K2
CO 3、KOH、アルカリ粉体又はこれらの混合物等が
用いられる。
【0035】脱塩剤や脱硫剤は、燃料とともに加圧流動
床ボイラ内に吹き込み炉内脱塩や炉内脱硫をするように
構成してもよく、又、加圧流動床ボイラの後流のセラミ
ックフィルタの上流側の煙道に吹き込み煙道内の気流中
で脱塩・脱硫を行うように構成してもよい。
【0036】脱硝還元剤として用いられるアミノ化合物
としては、アミン、ヒドラジン、アミド、カルバミン酸
アンモニウム、ビウレット、ジメチロール尿素、メチロ
ール尿素、グアジニン炭酸塩、グアニル尿素硫酸塩、ヘ
キサメチルテトラミン、ジメチル尿素、メチル尿素、尿
素の加水分解生成物、尿素の加水分解産物、炭酸アンモ
ニウム、重炭酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウ
ム、蟻酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、ヘキサメチ
レンテトラミン、1,1’アゾビスホルムアルデヒド、
メラミン、アセトニトリル、メチルイソシアネート、ト
リアジン系化合物等の炭素−窒素多重結合を有する化合
物、ピリジン、アゾジカルボンアミド、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メ
チルブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジ
メチルバレロニトリル、1,1’−アゾビス−1−シク
ロヘキサンカルボニトリル、ジメチル−2,2’−アゾ
ビスイソブチレート、4,4’−アゾビス−4−シアノ
バレリックアシッド、2,2’−アゾビス−[2−アミ
ジンプロパン]ジヒドクロライド等の脂肪族アゾ化合物
等、又はこれらの混合物が挙げられる。これらは単独で
用いてもよいが、水やエタノール等の溶媒に溶解した溶
液で用いるのが好ましい。取り扱いが容易となり、運転
制御が容易となるからである。
【0037】脱硝還元剤としてアンモニアを用いた場
合、NH3の注入比率([NH3]/[NO])はモル比
で0.2〜5好ましくは0.4〜2が好適である。モル
比が0.4以下となるにつれ還元されない未反応の窒素
酸化物が増加する傾向があり、モル比2以上となるにつ
れ脱硝触媒による選択的触媒還元でも未反応のアンモニ
アを分解しきれず選択的触媒還元後の排ガス中において
未反応の脱硝還元剤が残留する傾向が見られる。
【0038】脱硝還元剤が注入されるときの排ガスの温
度は450〜900℃、好ましくは700〜800℃と
される。700℃より低温になるにつれ、NOxの無触
媒による還元反応が生じにくくなる傾向が見られ、ま
た、800℃より温度を上げても、選択的無触媒還元反
応の効率が飽和する傾向が見られ、逆に前段のセラミッ
クフィルタの熱による劣化が顕著化する傾向が見られる
からである。
【0039】セラミックフィルタによる排ガスの脱塵
は、上記脱硝還元剤が注入されるときの排ガスの温度よ
りも高い温度域において行われる。
【0040】排ガスの脱塵に用いられるセラミックフィ
ルタとしては、内面濾過方式のセラミックチューブフィ
ルタ(CTF)、外面濾過方式のキャンドル式セラミッ
クフィルタ、クロスフロー式(ハニカム式)セラミック
フィルタ、アニューラ型セラミックフィルタ等が使用さ
れるが、セラミックチューブフィルタを用いるのが好適
である。送入される排ガスの流れが下降流であるため、
逆洗時にフィルタチューブから分離した灰が逆洗後にフ
ィルタチューブを通り抜ける気流に巻き込まれ再付着す
るリエントレイメントとよばれる現象が生じないからで
ある。
【0041】脱硝反応装置入口における排ガスの温度
は、150〜500℃、好ましくは300〜400℃と
される。300℃より低温になるにつれ脱硝還元反応が
生じにくくなる傾向が見られ、400℃よりも高温にな
るにつれ脱硝触媒の活性が低下し、脱硝効率が低下する
傾向が見られる。
【0042】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の脱硝方法であって、脱硝還元剤は、水、エタ
ノール、メタノール等の溶媒に溶解された状態で排ガス
中に注入されることを特徴とする構成としたものであ
り、この構成により、以下のような作用が得られる。 (1)脱硝還元剤の溶液の蒸発により排ガス中に脱硝還
元剤が拡散される。このとき、溶媒が拡散剤となり、溶
媒の気化時の体積膨張により脱硝還元剤は排ガス中に効
率よく拡散される。 (2)排ガスに脱硝還元剤が効率よく拡散されるため、
脱硝効率が向上する。 (3)脱硝還元剤の溶液が気化する際に、気化熱により
排ガスの温度が下がるため、脱硝還元剤の溶液の濃度を
調節することにより注入溶液量を調節することができ、
延いては選択的無触媒還元における反応温度を調節する
ことができる。
【0043】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の脱硝方法であって、脱硝還元剤は、アンモニ
ア又は尿素の濃度が2重量%〜50重量%のアンモニア
水又は尿素水であることを特徴とする構成としたもので
あり、この構成により以下の作用が得られる。 (1)排ガスに含有されるNOを還元するのに必要なア
ンモニア水又は尿素水の量が適度であるため、水の気化
熱による排ガス温度の下降が少なく、選択的無触媒還元
反応の効率を高い状態に維持できる。 (2)常圧でもアンモニア水又は尿素水の貯留が可能で
あり、アンモニア水又は尿素水の取り扱いが容易であ
る。
【0044】本発明の請求項4に記載の脱硝装置は、加
圧流動床ボイラにおいて脱塩剤や脱硫剤と共に燃料を燃
焼することで発生する排ガス、又は加圧流動床ボイラ内
で燃料を燃焼させた後に発生する排ガスに脱塩剤や脱硫
剤を吹き込むことにより脱塩や脱硫処理がされた排ガス
中の窒素酸化物濃度を低減する脱硝装置であって、高温
域において排ガスの脱塵を行うセラミックフィルタと、
セラミックフィルタの後流側の450〜900℃の温度
域の排ガス流路にアンモニア、尿素、アミノ化合物等の
脱硝還元剤又はこれらを溶解した脱硝還元剤溶液を注入
する脱硝還元剤注入部と、排ガス流路の後流側の150
〜500℃の温度域に配設され排ガスを脱硝還元触媒に
接触させることで排ガス中に残留する脱硝還元剤により
排ガス中に残留する窒素酸化物を還元する脱硝反応装置
と、を備えた構成としたものであり、この構成により、
以下のような作用が得られる。 (1)加圧流動床ボイラから発生する排ガスは、セラミ
ックフィルタにより脱塵された後、排ガス流路に送入さ
れる。このとき、燃料とともに炉内に投入され、排ガス
とともに加圧流動床ボイラから流出した脱塩剤や脱硫剤
(CaCO3、MgCO3等)、又は加圧流動床ボイラ内
で燃料を燃焼させた後に発生する排ガスに吹き込まれた
脱塩剤や脱硫剤、及びそれらが排ガス中のSOxやHC
lと反応して生成された反応生成物(CaSO4、Mg
SO4、CaCl2、MgCl2等)も、セラミックフィ
ルタにおいて灰燼として排ガス中から除去される。 (2)セラミックフィルタを通過して流出する排ガス中
には、脱硝還元剤注入部により、セラミックフィルタの
排ガス出口又は排ガス流路においてアンモニア、尿素、
アミノ化合物等の脱硝還元剤が注入され、選択的無触媒
還元反応により排ガスに含まれる窒素酸化物の濃度が低
減される。 (3)セラミックフィルタの排ガス出口又は排ガス流路
において選択的無触媒還元反応に関与せず排ガス中に残
留した脱硝還元剤は、排ガスに混合して後流へ送られ、
排ガスとともに脱硝反応装置に流入する。 (5)脱硝反応装置において、排ガス中に残留する窒素
酸化物は、排ガスとともに流入する脱硝還元剤により選
択的触媒還元で還元され、更に窒素酸化物の濃度が低減
される。 (6)脱硝反応装置に供給するための脱硝還元剤の気化
装置や脱硝還元剤の拡散装置が不要となり、脱硝反応装
置のコンパクト化を図ることが可能となる。 (7)脱硝反応装置に要求される脱硝効率を低減させる
ことができるため、脱硝反応装置のコンパクト化を図る
ことが可能となる。 (8)燃焼により発生するSOxは脱硫剤により脱硫さ
れる。また、燃焼により発生するHClは脱塩剤により
脱塩される。脱塩剤や脱硫剤及びその反応生成物はセラ
ミックフィルタにより、灰燼として排ガス中から除去さ
れる。従って、脱硝還元剤と脱塩剤や脱硫剤及びその反
応生成物とが排ガス中に併存することがなく、脱硝によ
り脱塩効率、脱硫効率が低下することが防止される。 (9)セラミックフィルタで灰燼が除去された後に排ガ
ス中に脱硝還元剤が注入されるため、集塵された灰燼中
に脱硝還元剤又はその反応生成物が混入することがな
く、灰処理系における脱硝還元剤又はその反応生成物の
付着や固結等による管閉塞等のトラブルがなくなる。 (10)セラミックフィルタの上流で脱硝還元剤と脱塩
剤や脱硫剤及びその反応生成物とが排ガス中に併存する
ことがないため、加圧流動床ボイラからセラミックフィ
ルタにかけての流路において、排ガスと共に加圧流動床
ボイラから流出する脱塩剤や脱硫剤及びその反応物が、
脱硝還元剤により還元されることがない。従って、セラ
ミックフィルタにCaOやMgO等が多量に流入するこ
とがなく、オレーション反応が多量に発生しセラミック
フィルタ繊維網内で灰燼が体積膨張しフィルタが詰塞す
る現象が防止される。
【0045】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載の脱硝装置であって、排ガス流路の後流側、脱
硝反応装置の上流側に配設されたガスタービンを備えた
構成としたものであり、この構成により、以下の作用が
得られる。 (1)セラミックフィルタにより脱塵された排ガスは、
脱硝還元剤が注入拡散された後、排ガス流路から、ガス
タービンに送入され、ガスタービンを駆動し、断熱膨張
により冷却された後、脱硝反応装置に送入される。 (2)排ガスは、ガスタービンの上流で選択的無触媒還
元による脱硝後、選択的触媒還元による脱硝がされるた
め、効率よく脱硝を行うことができる。 (3)排ガスに注入された脱硝還元剤は、ガスタービン
により十分に排ガスと混合され、後流の脱硝反応等にお
ける脱硝効率を上げることができる。
【0046】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
4又は5に記載の脱硝装置であって、脱硝還元剤は、脱
硝還元剤の濃度が2重量%〜50重量%のアンモニア又
は尿素の水、エタノール若しくはメタノール等の溶媒に
溶解された溶液であること、及び/又は脱硝還元剤注入
部は、脱硝還元剤と溶媒との混合比を調節する混合比調
節手段を備えた構成としたものであり、この構成によ
り、以下のような作用が得られる。 (1)脱硝還元剤の溶液の蒸発により排ガス中に脱硝還
元剤が拡散される。このとき、溶媒が拡散剤となり、溶
媒の気化時の体積膨張により脱硝還元剤は排ガス中に効
率よく拡散される。 (2)排ガスに脱硝還元剤が効率よく拡散されるため、
脱硝効率が向上する。 (3)脱硝反応装置にアンモニアガス等の脱硝還元剤を
気化し注入する必要がなくなり、還元剤の気化器等の脱
硝反応装置への還元剤供給装置が不要となり設備が簡易
化、コンパクト化される。 (4)排ガスに含有されるNOを還元するのに必要なア
ンモニア又は尿素の水、エタノール若しくはメタノール
溶液の量が適度であるため、水の気化熱による排ガス温
度の下降が少なく、選択的無触媒還元反応の効率を高い
状態に維持できる。 (5)常圧でもアンモニア又は尿素の水、エタノール若
しくはメタノール溶液の貯留が可能であり、アンモニア
水又は尿素水の取り扱いが容易である。 (6)加圧流動床ボイラの運転時温度に適応して脱硝還
元剤の溶液の濃度を調節することが可能となる。 (7)加圧流動床ボイラから発生する排ガス中の窒素酸
化物の濃度に適応して脱硝還元剤の溶液の濃度を調節す
ることにより、選択的無触媒還元の反応温度を調節する
ことが可能となり、延いては選択的無触媒還元による脱
硝の効率を調節することが可能となる。
【0047】以下に本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
脱硝装置のブロック図である。
【0048】図1において、1はコンプレッサからの空
気で加圧することによりボイラ内の燃料を流動化させ効
率よく燃焼させる加圧流動床ボイラ、2は加圧流動床ボ
イラ1から発生する排ガスから粗粒灰を分離するサイク
ロン、3は加圧流動床ボイラ1及びサイクロン2を内設
しコンプレッサからの空気により内部を高圧状態に保つ
圧力容器である。
【0049】加圧流動床ボイラ1には、燃料とともに石
灰石(CaCO3)、ドロマイト(CaCO3、MgCO
3)、炭酸カリウム(K2CO3)、水酸化カリウム(K
OH)等の脱塩剤や脱硫剤が投入される。サイクロン2
で分離された粗粒灰は加圧流動床ボイラ1に戻される。
【0050】4はサイクロン2で粗粒灰が除塵された排
ガス及び微粒灰を同伴した高温の排ガスが流入され排ガ
ス中の微粒子の脱塵を行うセラミックチューブフィルタ
(CTF)、5はセラミックチューブフィルタ4の後流
側に連通する排ガス流路、6は排ガス流路5の後流側に
連通して配設され排ガス流路5からの排ガスにより回転
するガスタービン、6aはガスタービン6により回転駆
動された発電機、7はガスタービン6の後流側に連通し
て配設され選択的触媒還元法(SCR)により排ガス中
のNOxを触媒により接触還元する脱硝反応塔、8は脱
硝反応塔7の後流側に連通して配設され排ガスの有する
熱により給水を余熱するエコノマイザ、9はエコノマイ
ザ8の後流側に連通して配設され排ガスに残留する灰燼
を除塵するバグフィルタ、10はバグフィルタ9の後流
側に連通して配設され排ガスを大気に放出する煙突であ
る。
【0051】11は排ガス流路5に脱硝還元剤溶液を注
入する脱硝還元剤溶液注入管、12は脱硝還元剤である
アンモニアを貯留する脱硝還元剤タンク、13は脱硝還
元剤を希釈し所定の濃度に調整する濃度調整用の水(調
整水)を貯留する調整水タンク、14aは脱硝還元剤タ
ンク12の脱硝還元剤を輸送する脱硝還元剤輸送管、1
4bは調整水タンク13の調整水を輸送する調整水輸送
管、15は脱硝還元剤輸送管14a及び調整水輸送管1
4bの各端部に配設され脱硝還元剤のアンモニアと調整
水とを所定の濃度になるように流量比の調節を行う混合
比調節弁、14cは所定濃度に調整された脱硝還元剤溶
液を供給する脱硝還元剤溶液供給管、16は脱硝還元剤
溶液供給管14cに配設され脱硝還元剤/NOを所定モ
ル比になるように脱硝還元剤溶液を供給する定量供給ポ
ンプ、17はガスタービン6により回転駆動され加圧流
動床ボイラ1内の気圧を昇圧するための空気を圧縮する
コンプレッサである。
【0052】18は加圧流動床ボイラ1内に配設された
熱交換器、18aは熱交換器18により発生する蒸気が
通気する蒸気管、19は蒸気管18aから送気される蒸
気により回転駆動される蒸気タービン、19aは蒸気タ
ービン19により回転駆動される発電機、20は蒸気タ
ービン19から排出される蒸気を冷却し復水する復水
器、21は復水器20で復水された水を循環させる復水
ポンプ、22は復水ポンプ21からエコノマイザ8へ送
水する送水管、23はエコノマイザ8で加熱された水を
熱交換器18に送水する給水管である。
【0053】脱硝還元剤タンク12に貯留される還元剤
としては、NH3の他に、尿素、重炭酸アンモニウム等
のアンモニウム化合物等の還元剤であってもよい。脱硝
還元剤タンク12には、還元剤を水やメタノール、エタ
ノール等のアルコール溶剤などの溶媒に溶解した溶液状
で貯留してもよい。
【0054】以上のように構成された本実施の形態の脱
硝装置について、以下その脱硝方法について説明する。
【0055】加圧流動床ボイラ1において、CaO、C
aCO3、MgCO3、KCO3、KOH等の脱塩剤や脱
硫剤と共に石炭やRDF(ゴミ等の廃棄物をペレット化
したもの)等の燃料が600〜950℃で燃焼される。
燃焼により発生する排ガスは、サイクロン2に送入さ
れ、排ガス中の粒径の大きい粗粒灰が分離され、分離さ
れた粗粒灰は再び加圧流動床ボイラ1内に戻される。
尚、加圧流動床ボイラ1の炉内においては、燃料と共に
投入される脱塩剤や脱硫剤により炉内脱塩・炉内脱硫が
される。
【0056】サイクロン2において脱塵された300〜
900℃の高温の排ガスは、圧力容器3の外部に配設さ
れたセラミックチューブフィルタ4に送入され、排ガス
から微粒子の灰燼が除塵される。このとき、排ガスに混
入してセラミックチューブフィルタ4に流入する脱硫剤
も灰燼として除塵される。除塵された排ガスは後流の排
ガス流路5に送出される。セラミックチューブフィルタ
4のフィルタチューブ表面には、加圧流動床ボイラ1か
ら流出する未反応の脱塩剤や脱硫剤が付着しており、セ
ラミックチューブフィルタ4においても脱塩・脱硫が行
われる。
【0057】排ガス流路5に送入された排ガスには、脱
硝還元剤溶液注入管11から脱硝還元剤溶液が噴射注入
される。脱硝還元剤溶液は、脱硝還元剤タンク12に貯
留されており、調整水タンク13に貯留された調整水と
混合比調節弁15において適度な濃度に調整され、定量
供給ポンプ16により脱硝還元剤溶液注入管11へ送ら
れ噴射される。
【0058】このとき、排ガス流路5の温度は、450
〜900℃、好ましくは700〜800℃とするのが好
適である。700℃より低温になるにつれ、NOxの還
元反応(選択的無触媒還元反応)の反応率が低下する傾
向が見られ、800℃より温度を上げても、選択的無触
媒還元反応の反応率が平衡に達する傾向が見られるとと
もに、セラミックフィルタが熱により劣化する傾向が顕
在化していくからである。
【0059】排ガス流路5に注入された脱硝還元剤溶液
は即座に蒸発して脱硝還元剤であるNH3ガスを拡散す
る。このとき、脱硝還元剤溶液に含まれる水の急激な体
積膨張により、NH3は高速で排ガス中に拡散混合され
るため、高い反応効率で選択的無触媒還元反応を生じさ
せることが可能となる。更に、NH3は脱硝還元剤溶液
の状態において適度な濃度に薄められているため、排ガ
ス流路5に注入後にNH3の濃度が局所的に高くなるこ
とが防止され、排ガス流路5内の管壁が窒化され劣化す
ることが防止される。
【0060】また、脱硝還元剤としてアンモニア水を使
用するため、気体のNH3を用いる場合に比べ貯留性や
操作性に優れ、NH3の気化器も必要としない。
【0061】アンモニア水濃度は2〜50w%、好まし
くは5〜30w%とするのが好適である。アンモニア水
濃度が5w%より低くなるにつれ、排ガスに含有される
NOを還元するのに必要なアンモニア水が増加するため
に水の気化熱による排ガス温度の下降が顕著となり選択
的無触媒還元の効率が低下する傾向が見られ、30w%
よりも高濃度になるにつれ常圧でのアンモニア水の貯留
が難しくなり、加圧状態でアンモニア水を貯留する必要
が生じるため、取り扱いの利便性が低下するからであ
る。
【0062】脱硝還元剤溶液中のNH3の注入比率
([NH3]/[NO])はモル比で0.2〜5好まし
くは0.4〜2が好適である。モル比が0.4以下とな
るにつれ還元されない未反応のNOxが増加する傾向が
あり、モル比が2以上となるにつれ脱硝反応塔の出口に
おいてスリップアンモニアが発生する傾向が見られる。
【0063】NH3が注入され選択的無触媒還元の行わ
れた排ガス流路5内の排ガスは、ガスタービン6に送入
されガスタービン6を回転させるとともに体積膨張によ
り冷却される。
【0064】その後、排ガスは脱硝反応塔7に送入され
る。脱硝反応塔7に送入される排ガス中には、排ガス流
路5において還元剤として注入されたNH3のうち選択
的無触媒還元反応に関与せず後流に流れる有効アンモニ
アが含まれている。脱硝反応塔7においては、この有効
アンモニアを脱硝還元剤として、脱硝反応塔7内の触媒
表面において排ガス中に残留するNOxの選択的触媒還
元が行われ、脱硝の完全化が行われる。
【0065】このとき、脱硝反応塔7の入り口では、排
ガスの温度は150〜500℃、好ましくは300〜4
00℃である。300℃より低温になるにつれ脱硝還元
反応が生じにくくなる傾向が見られ、400℃よりも高
温になるにつれ脱硝触媒の活性が低下し脱硝効率が低下
する傾向が見られるためである。
【0066】脱硝反応塔7では、排ガスとともに流入す
る有効アンモニアを用いて脱硝を行うため、別途アンモ
ニアの注入や拡散が不要となる。また、アンモニアを直
接注入しないため、局部的にアンモニア濃度が高い状態
が生じ煙道管壁において窒化が生じ機器の耐久性を損な
うということが防止される。
【0067】また、脱硝後に更に、選択的触媒還元が行
われるため、高い脱硝率が得られる。更に、排ガス流路
5での選択的無触媒還元において有効アンモニアが生じ
ても、後流の脱硝反応塔7において脱硝反応に使用さ
れ、その後流へスリップすることが防止されるため、排
ガス流路5の脱硝効率を最適とするモル比でアンモニア
水を注入可能となる。従って、脱硝反応塔7の出口での
NOx量を、排ガス流路5へのNH3注入量(NH3とN
Oのモル比)を調整することにより調整可能となる。
【0068】脱硝反応塔7で脱硝された排ガスは、エコ
ノマイザ8において送水管22から供給される水との熱
交換が行われ、バグフィルタ9で更に除塵された後、煙
突10より大気に放出される。
【0069】
【実施例】以下、加圧流動床ボイラの石炭スラリ燃焼実
験について、本発明を実施した例について説明する。
【0070】本実験において、脱硝装置は図1に示した
脱硝装置を使用し、窒素酸化物が環境に放出するのを防
止するため、脱硝反応塔7には追加的に還元剤としてN
3を注入することが可能なようにした。また、脱硝反
応塔7出口における排ガス中のNOの濃度を常に一定の
レベル以下とするように、脱硝反応塔7の排ガス中に追
加的に適量のNH3を注入できるようにして行った。
【0071】図2(a)は加圧流動床ボイラ出口のガス
ダクトに脱硝還元剤溶液としてのアンモニア水を注入し
た場合における注入NH3と排ガス中のNOのモル比と
脱硝反応塔入口における脱硝効率との関係を表す図であ
り、図2(b)はCTF出口の排ガス流路にアンモニア
水を注入した場合における注入NH3と排ガス中のNO
のモル比と脱硝反応塔入口における脱硝効率との関係を
表す図である。
【0072】図2の燃焼実験においては、{加圧流動床
ボイラ1の出口の排ガス温度、セラミックチューブフィ
ルタ4の出口の排ガス温度、脱硝反応塔7の入口のガス
温度}が、それぞれ、{670℃、640℃、230
℃}、及び{725℃、695℃、285℃}、並びに
{785℃、755℃、340℃}、並びに{800
℃、770℃、350℃}の場合の4条件について行っ
た。また、注入したアンモニア水の濃度は25w%とし
た。
【0073】また、図2(a)において、モル比は、 (モル比)=(加圧流動床ボイラ出口に注入したNH3
のモル数)/(加圧流動床ボイラ出口におけるNOのモ
ル数) の値であり、図2(b)において、モル比は、 (モル比)=(CTF出口に注入したNH3のモル数)
/(加圧流動床ボイラ出口におけるNOのモル数) の値である。また、図2(a)、(b)において、脱硝
効率は、次式 (脱硝効率)={(脱硝反応塔入口におけるNOのモル
数)/(加圧流動床ボイラ出口におけるNOのモル
数)}×100[%] で得られた値である。
【0074】図2(a),(b)から明らかなように、
加圧流動床ボイラ1の出口において排ガス中に脱硝還元
剤溶液としてアンモニア水を注入した場合(図2(a)
参照)、例えば、加圧流動床ボイラ1の出口の排ガス温
度が785℃では、モル比0.5で脱硝効率約8%、モ
ル比1で脱硝効率18%であり、モル比0.5〜1の領
域ではモル比に略比例して脱硝効率が上昇する。
【0075】一方、本発明の実施の形態における排ガス
流路5に脱硝還元剤溶液としてアンモニア水を注入した
場合(図2(b)参照)、例えば、加圧流動床ボイラ1
の出口の排ガス温度が785℃の場合、脱硝反応塔7の
入口における脱硝効率はモル比0.5で12%、モル比
1で約15%となり、排ガス流路5において選択的無触
媒還元(SNCR)による脱硝が行われていることがわ
かる。
【0076】図3(a)は図2の燃焼実験における加圧
流動床ボイラの出口の排ガス温度が785℃の場合の注
入NH3と排ガス中のNOのモル比と総合脱硝効率との
関係を表す図であり、図3(b)は図3(a)の燃焼実
験の注入NH3と排ガス中のNOのモル比とNH3全使用
量との関係を表す図であり、図3(c)は図3(a)の
燃焼実験の注入NH3と排ガス中のNOのモル比と脱硝
反応塔入口における有効アンモニア量との関係を表す図
である。
【0077】図3のデータは、図2(a)の燃焼実験の
うち加圧流動床ボイラ1の出口の排ガス温度が785℃
の場合の燃焼実験、及び、図2(b)の燃焼実験のうち
加圧流動床ボイラ1の出口の排ガス温度が785℃の場
合の燃焼実験において得られたデータである。
【0078】図3において、モル比の定義は図2(a)
又は(b)と同様である。図3(a)において、 (総合脱硝効率)={(脱硝反応塔出口におけるNOの
モル数)/(加圧流動床ボイラ出口におけるNOのモル
数)}×100[%] であり、図3(b)において、 (使用量比)=((加圧流動床ボイラ出口又はCTF出
口に注入したNH3の総量)+(脱硝反応塔に注入した
NH3の総量))/(モル比が0の場合における脱硝反
応塔に注入したNH3の総量) であり、図3(c)において、縦軸は、脱硝反応塔入口
において測定された有効アンモニアの流量を表す。
【0079】加圧流動床ボイラ1の出口のガスダクトに
アンモニア水を注入した場合には、モル比0〜1の範囲
では、脱硝反応塔7入口における有効アンモニアはほと
んど観測されない(図3(c)参照)。尚、この燃焼実
験では、加圧流動床ボイラ1の出口の排ガス温度が78
5℃の場合、脱硝反応塔7の出口の脱硝効率を常に80
%程度に維持するように脱硝反応塔7の入口に追加的に
NH3を注入して行った(図3(a)参照)。従って、
脱硝反応塔7には有効アンモニアが流入しないため、脱
硝反応塔7の出口の脱硝効率を80%に維持するために
脱硝反応塔7の入口に多量のアンモニアを追加的に注入
する必要があった。また、このとき、脱硝効率を80%
に維持するために必要なNH3量(即ち、加圧流動床ボ
イラ1の出口のガスダクトに注入したNH3量と脱硝反
応塔7の入口に追加的に注入したNH3量との総和量)
は、図3(b)に示したように、加圧流動床ボイラ出口
に注入するNH3のモル比に略比例して上昇する。これ
は、注入されたNH3が、排ガス中に含まれるSO2やC
aCO3やCaSO4などを還元する反応に使われ、又
は、CTFにおいて集塵される灰塵中に混入して排出さ
れ、若しくは、熱によりN2とH2とに分解される量がモ
ル比の上昇とともに増加するためである。
【0080】一方、本発明の実施の形態におけるCTF
出口の排ガス流路にアンモニア水を注入した場合、図3
(c)に示すように、脱硝反応塔7には排ガスとともに
有効アンモニアが流入する。この有効アンモニアの量
は、モル比に比例して増加する。従って、図3(b)に
示すように、加圧流動床ボイラ1の出口においてアンモ
ニア水を注入した場合に比べ脱硝反応塔7に注入するN
3量が少量の場合でも、脱硝反応塔7の出口での脱硝
効率は容易に90%以上を達成することが可能となる
(図3(a)参照)。尚、本実験においては、環境への
NOxの放出を防止するために、安全上の理由から、脱
硝反応塔7へ追加的にNH3の注入を行っているが、実
験結果から分かるように、脱硝反応塔において、有効ア
ンモニアのみにより選択的触媒還元(SCR)による脱
硝を行うことも十分に可能である。
【0081】図4は加圧流動床ボイラ出口のガスダクト
又はCTF出口の排ガス流路にアンモニア水を注入した
場合における注入NH3と排ガス中のNOのモル比と脱
硝反応に寄与するNH3の割合との関係を表す図であ
る。
【0082】図4において、モル比の定義は図2
(a),(b)で述べたのと同様であり、脱硝反応に寄
与したNH3量は次式で求めた。 (脱硝反応に寄与するNH3量)=(加圧流動床ボイラ
出口又はCTF出口に注入したNH3の量)×(無触媒
脱硝効率)+(有効アンモニア量) とし、 (脱硝反応に寄与したNH3の割合)={(脱硝反応に
寄与したNH3量)/(加圧流動床ボイラ出口又はCT
F出口に注入したNH3の量)}×100[%] とした。ここで、無触媒脱硝効率とは、注入したNH3
の量に対する無触媒脱硝反応において消費されるNH3
の量の割合である。
【0083】加圧流動床ボイラ1の出口のガスダクトに
アンモニア水を注入した場合には、選択的無触媒脱硝反
応に寄与しないNH3は、排ガス中に含まれるCO2やC
aCO3やCaSO4などを還元する反応に使われ、又
は、CTFにおいて集塵される灰塵中に混入して排出さ
れ、若しくは、燃焼により分解されることによって消費
される。このような余分なNH3の消費量が多いため、
脱硝反応に寄与するNH3の割合は低いと考えられる。
また、燃焼によるNH3の分解反応(2NH3→N2+3
2)によって生じるH2により、CO2が還元され(C
2+H2→CO+H2O)、COが増加する。
【0084】一方、本発明の実施の形態におけるCTF
出口の排ガス流路にアンモニア水を注入した場合、上記
余分なNH3の消費がほとんどないため、加圧流動床ボ
イラ1の出口のガスダクトにアンモニア水を注入した場
合に比べ脱硝反応に寄与するNH3の割合が高いことが
わかる。
【0085】図5(a)は注入NH3と排ガス中のNO
のモル比とN2Oの流量との関係を表す図であり、図5
(b)は注入NH3と排ガス中のNOのモル比とSO2
流量との関係を表す図であり、図5(c)は注入NH3
と排ガス中のNOのモル比とCOの流量との関係を表す
図である。
【0086】図5のデータは、図2(a)の燃焼実験の
うち加圧流動床ボイラ1の出口の排ガス温度が785℃
の場合の燃焼実験、及び、図2(b)の燃焼実験のうち
加圧流動床ボイラ1の出口の排ガス温度が785℃の場
合の燃焼実験において得られたデータである。
【0087】図5において、モル比の定義は図2(a)
又は図2(b)と同様である。
【0088】また、図5(a)、(b)、(c)におい
て、縦軸の流量は、それぞれ、脱硝反応塔入口で検出さ
れた排ガス中に含まれるN2O、ガスタービン出口で検
出された排ガス中に含まれるSO2、ガスタービン出口
で検出された排ガス中に含まれるCOの流量であり、各
々、モル比0のときの流量を基準とした値(すなわち、
モル比xに対する(モル比xのときの流量)/(モル比
0のときの流量)の値)を表している。
【0089】加圧流動床ボイラ1の出口のガスダクトに
アンモニア水を注入した場合、脱硝反応塔入口で検出さ
れるN2Oの流量、ガスタービン出口で検出されるSO2
の流量、ガスタービン出口で検出されるCOの流量は、
加圧流動床ボイラ出口に注入するNH3のモル比の増加
に伴い増加する傾向がみられる。これは、脱硝還元剤が
分解することによって生じるH2により、CO2、CaC
3、MgCO3などが還元された結果これらのエミッシ
ョンが増加するためである。
【0090】一方、本発明の実施の形態におけるCTF
出口の排ガス流路にアンモニア水を注入した場合、脱硝
反応塔入口で検出されるN2Oの流量、ガスタービン出
口で検出されるSO2の流量、ガスタービン出口で検出
されるCOの流量は、CTF出口に注入するNH3のモ
ル比の増加に伴い僅かに増加するものの、その増加する
割合は、アンモニア水を加圧流動床ボイラ出口に注入し
た場合に比較して低く、また、アンモニア水をCTF出
口に注入した場合、一定の総合脱硝効率を得るためにC
TF出口に注入するNH3のモル比は、アンモニア水を
加圧流動床ボイラ出口に注入した場合に比較して少量で
よいため、N2O、SO2、COの流量の増加も低く抑え
ることができることが分かった。なお、本実験により、
図5に示したように注入するNH3のモル比が0.4以
上で、SO2及びN2Oの生成量が抑制されることが分か
った。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明の加圧流動床ボイラ
の脱硝方法によれば、以下のような有利な効果を得るこ
とができる。
【0092】請求項1に記載の発明によれば、 (1)450〜900℃の温度域における選択的無触媒
還元による脱硝後、150〜500℃の温度域における
触媒による選択的触媒還元による脱硝が行われるため、
高い脱硝効率を実現することができる。 (2)煙道での選択的無触媒還元による脱硝において生
じる還元反応に関与せずに排ガス中に残留する脱硝還元
剤は、後流の脱硝還元触媒に接触し窒素酸化物の還元に
使用されるか又は分解されるため、後流へスリップする
ことが防止される。従って、選択的無触媒還元における
還元反応効率を最適とするモル比で脱硝還元剤を注入す
ることで脱硝還元剤のロスを防ぐと共に、脱硝還元剤の
スリップによる大気汚染等の事故を防止できる。 (3)選択的触媒還元による脱硝(脱硝反応塔)では、
上流側の選択的無触媒還元による脱硝において排ガス中
に残留した脱硝還元剤を用いて脱硝を行うため、脱硝還
元剤の注入、拡散が不要でコンパクトな脱硝装置を実現
できる。 (4)脱硝還元剤と脱塩剤や脱硫剤及びその反応生成物
とが排ガス中に併存することがなく、脱硝により脱塩・
脱硫効率が低下するのを防止できる。 (5)集塵された灰燼中に脱硝還元剤又はその反応生成
物が混入することがなく、灰処理系における脱硝還元剤
又はその反応生成物による管閉塞等のトラブルを防止し
メンテナンス性を向上させる。 (6)脱硝還元剤をセラミックフィルタの下流に注入す
るので、オレーション反応によるセラミックフィルタ繊
維網内での灰燼の体積膨張によるフィルタの目詰まりの
生成を防止し、セラミックチューブフィルタの寿命を著
しく向上させることができる。 (7)炉内に脱硝還元剤を注入する場合に比べ、脱硝還
元剤が高温域に滞留する時間が短く、脱硝還元剤自体の
熱分解量が抑えられるため、脱硝に必要な脱硝還元剤の
モル比を少なくすることが可能で、運転コストを著しく
低減化できる。また、そのため、脱硝還元剤の熱分解に
より発生するH2等によりCO2が還元されるのを防ぎC
Oの生成量を著しく減少させるため、脱硝によるその他
のエミッションの増加を抑制することができる。
【0093】請求項2に記載の発明によれば、 (1)溶媒の気化時の体積膨張による拡散力により脱硝
還元剤は排ガス中に極めて効率よく拡散分散されるた
め、脱硝効率を著しく向上させることができる。 (2)選択的無触媒還元による脱硝の際の反応温度を調
節することが可能で装置の運転性を向上させ安定性を高
めることができる。
【0094】請求項3に記載の発明によれば、 (1)排ガスに含有されるNOを還元するのに必要なア
ンモニア水又は尿素水の量が適度であるため、水の気化
熱による排ガス温度の下降が少なく、選択的無触媒還元
反応の効率を高い状態に維持することが可能で高い脱硝
効率を得ることができる。 (2)常圧でもアンモニア水又は尿素水の貯留が可能で
あり、脱硝還元剤の取り扱いが容易で安全運転性に優れ
る。
【0095】また、本発明の脱硝装置によれば、以下の
ような有利な効果を得ることができる。
【0096】請求項4に記載の発明によれば、 (1)選択的無触媒還元による脱硝後、選択的触媒還元
による脱硝が行われるため、高い脱硝率を得ることがで
きる。 (2)脱硝反応装置では排ガスとともに流入する脱硝還
元剤を用いて脱硝を行うため、脱硝還元剤の注入、拡散
が不要な脱硝装置を著しくコンパクト化することができ
る。 (3)脱硝反応装置出口でのNOx量を、脱硝還元剤注
入量を調節することにより調節することが可能で燃料の
種類や運転条件の変化に容易に対応できる。
【0097】請求項5に記載の発明によれば、 (1)ガスタービンの上流で選択的無触媒還元による脱
硝後、選択的触媒還元による脱硝がされ、効率よく排ガ
スの脱硝を行うことができるため、窒素酸化物の発生を
抑えるために制限されていた加圧流動床ボイラの運転温
度の上限値が緩和され、加圧流動床ボイラをより高温で
運転することが可能となり、高い効率でガスタービンを
駆動することができる。 (2)排ガスに注入された脱硝還元剤は、ガスタービン
により十分に排ガスと混合されるため、後流の脱硝反応
等における脱硝効率を著しく高めることができる。
【0098】請求項6に記載の発明によれば、 (1)排ガス流路において、脱硝還元剤の溶液の気化時
の体積膨張により脱硝還元剤は排ガス中に効率よく拡散
されるため、脱硝効率を著しく高めることができる。 (2)排ガスに含有されるNOを還元するのに必要なア
ンモニア又は尿素の水、エタノール若しくはメタノール
溶液の量が適度であるため、水の気化熱による排ガス温
度の下降が少なく、選択的無触媒還元反応の効率を高い
状態に維持することができる。 (3)常圧でもアンモニア又は尿素の水、エタノール若
しくはメタノール溶液の貯留が可能であり、脱硝還元剤
の取り扱いが容易となる。 (4)加圧流動床ボイラの運転時温度に適応して脱硝還
元剤の溶液の濃度を調節することが可能となり、無触媒
脱硝における温度の調節が可能となる。 (5)選択的無触媒還元による脱硝の効率を調節するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における脱硝装置のブロ
ック図
【図2】(a)加圧流動床ボイラ出口のガスダクトにア
ンモニア水を注入した場合における注入NH3と排ガス
中のNOのモル比と脱硝反応塔入口における脱硝効率と
の関係を表す図 (b)CTF出口の排ガス流路にアンモニア水を注入し
た場合における注入NH3と排ガス中のNOのモル比と
脱硝反応塔入口における脱硝効率との関係を表す図
【図3】(a)図2の燃焼実験における加圧流動床ボイ
ラの出口の排ガス温度が785℃の場合の注入NH3
排ガス中のNOのモル比と総合脱硝効率との関係を表す
図 (b)図3(a)の燃焼実験の注入NH3と排ガス中の
NOのモル比とNH3全使用量との関係を表す図 (c)図3(a)の燃焼実験の注入NH3と排ガス中の
COのモル比と脱硝反応塔入口における有効アンモニア
量との関係を表す図
【図4】脱硝に使用したNH3の総量に対するSCRに
使用されたNH3の量の割合のモル比による変化を測定
した結果を表す図
【図5】(a)注入NH3と排ガス中のNOのモル比と
2Oの流量との関係を表す図 (b)注入NH3と排ガス中のNOのモル比とSO2の流
量との関係を表す図 (c)注入NH3と排ガス中のNOのモル比とCOの流
量との関係を表す図
【符号の説明】
1 加圧流動床ボイラ 2 サイクロン 3 圧力容器 4 セラミックチューブフィルタ 5 排ガス流路 6 ガスタービン 6a 発電機 7 脱硝反応塔 8 エコノマイザ 9 バグフィルタ 10 煙突 11 脱硝還元剤溶液注入管 12 脱硝還元剤タンク 13 調整水タンク 14a 脱硝還元剤輸送管 14b 調整水輸送管 14c 脱硝還元剤溶液供給管 15 混合比調節弁 16 定量供給ポンプ 17 コンプレッサ 18 熱交換器 18a 蒸気管 19 蒸気タービン 19a 発電機 20 復水器 21 復水ポンプ 22 送水管 23 給水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内野 靖則 福岡県北九州市若松区柳崎町1番 電源開 発株式会社若松総合事業所内 (72)発明者 笹津 浩司 福岡県北九州市若松区柳崎町1番 電源開 発株式会社若松総合事業所内 (72)発明者 木原 和則 福岡県北九州市若松区柳崎町1番 電源開 発株式会社若松総合事業所内 (72)発明者 上田 八郎 福岡県北九州市若松区柳崎町1番 電源開 発株式会社若松総合事業所内 (72)発明者 石沢 一由 福岡県北九州市若松区柳崎町1番 電源開 発株式会社若松総合事業所内 (72)発明者 後藤 秀樹 福岡県北九州市若松区柳崎町1番 電源開 発株式会社若松総合事業所内 (72)発明者 田澤 浩一 福岡県北九州市若松区柳崎町1番 電源開 発株式会社若松総合事業所内 (72)発明者 辻 泰次郎 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源開 発株式会社内 Fターム(参考) 3K070 DA02 DA07 DA12 DA14 DA22 DA81 4D002 AA12 AC04 AC10 BA06 BA14 BA15 CA01 CA13 DA07 DA31 DA57 DA70 EA02 GA01 GA02 GA03 GB01 GB02 GB03 GB04 GB08 HA03 HA08 4D048 AA06 AB02 AC03 AC04 BA07Y BA23Y BA27Y BA41Y CA03 CC38 CD05 CD08 DA03 DA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧流動床ボイラでの燃焼において発生
    する排ガス中に含まれる窒素酸化物の濃度を低減する脱
    硝方法であって、加圧流動床ボイラ内で脱塩剤や脱硫剤
    とともに燃料を燃焼させた後に発生する排ガス、又は加
    圧流動床ボイラ内で燃料を燃焼させた後に発生する排ガ
    スに脱塩剤や脱硫剤を吹き込むことにより脱塩や脱硫処
    理がされた排ガスを、高温域においてセラミックフィル
    タにより脱塵する脱塵工程と、脱塵後の450〜900
    ℃の温度域の前記排ガスに、アンモニア、尿素、アミノ
    化合物等の脱硝還元剤を注入することで前記脱硝還元剤
    により前記排ガス中の窒素酸化物を選択的に無触媒還元
    する無触媒還元工程と、前記無触媒還元工程を通過した
    排ガスを150〜500℃の温度域において脱硝還元触
    媒に接触させる触媒還元工程と、を備えたことを特徴と
    する脱硝方法。
  2. 【請求項2】 前記脱硝還元剤は、水、エタノール、メ
    タノール等の溶媒に溶解された状態で前記排ガス中に注
    入されることを特徴とする請求項1に記載の脱硝方法。
  3. 【請求項3】 前記脱硝還元剤は、アンモニア又は尿素
    の濃度が2重量%〜50重量%のアンモニア水又は尿素
    水であることを特徴とする請求項1に記載の脱硝方法。
  4. 【請求項4】 加圧流動床ボイラにおいて脱塩剤や脱硫
    剤と共に燃料を燃焼することで発生する排ガス、又は加
    圧流動床ボイラ内で燃料を燃焼させた後に発生する排ガ
    スに脱塩剤や脱硫剤を吹き込むことにより脱塩や脱硫処
    理がされた排ガス中の窒素酸化物濃度を低減する脱硝装
    置であって、高温域において前記排ガスの脱塵を行うセ
    ラミックフィルタと、前記セラミックフィルタの後流側
    の450〜900℃の温度域の排ガス流路にアンモニ
    ア、尿素、アミノ化合物等の脱硝還元剤又はこれらを溶
    解した脱硝還元剤溶液を注入する脱硝還元剤注入部と、
    前記排ガス流路の後流側の150〜500℃の温度域に
    配設され前記排ガスを脱硝還元触媒に接触させることで
    前記排ガス中に残留する前記脱硝還元剤により前記排ガ
    ス中に残留する窒素酸化物を還元する脱硝反応装置と、
    を備えたことを特徴とする脱硝装置。
  5. 【請求項5】 前記排ガス流路の後流側、前記脱硝反応
    装置の上流側に配設されたガスタービンを備えたことを
    特徴とする請求項4に記載の脱硝装置。
  6. 【請求項6】 前記脱硝還元剤は、前記脱硝還元剤の濃
    度が2重量%〜50重量%のアンモニア又は尿素の水、
    エタノール若しくはメタノール等の溶媒に溶解された溶
    液であること、及び/又は前記脱硝還元剤注入部は、前
    記脱硝還元剤と前記溶媒との混合比を調節する混合比調
    節手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載
    の脱硝装置。
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