JP2000272981A - セメント硬化体及びその製造方法 - Google Patents
セメント硬化体及びその製造方法Info
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- JP2000272981A JP2000272981A JP6030199A JP6030199A JP2000272981A JP 2000272981 A JP2000272981 A JP 2000272981A JP 6030199 A JP6030199 A JP 6030199A JP 6030199 A JP6030199 A JP 6030199A JP 2000272981 A JP2000272981 A JP 2000272981A
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B40/00—Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
- C04B40/02—Selection of the hardening environment
- C04B40/0231—Carbon dioxide hardening
- C04B40/0236—Carbon dioxide post-treatment of already hardened material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高強度のセメント硬化体及びそのセメント硬
化体を短時間で製造する方法を提供する。 【解決手段】 セメント、骨材及び水が混練されて成形
された成形体であって、セメント水和反応の初期段階に
おいて加温加圧下で炭酸化処理されてなる、好ましくは
空隙率が0.2以下のセメント硬化体、及び、セメン
ト、骨材及び水を混練して成形した成形体を、セメント
水和反応の初期段階において加温加圧下で炭酸化処理す
るセメント硬化体の製造方法、更に、セメント、骨材及
び水を混練して成形した成形体を、セメント水和反応の
初期段階において、一旦、例えば炭酸化処理等による予
備硬化を行った後に、加温加圧下で炭酸化処理するセメ
ント硬化体の製造方法。
化体を短時間で製造する方法を提供する。 【解決手段】 セメント、骨材及び水が混練されて成形
された成形体であって、セメント水和反応の初期段階に
おいて加温加圧下で炭酸化処理されてなる、好ましくは
空隙率が0.2以下のセメント硬化体、及び、セメン
ト、骨材及び水を混練して成形した成形体を、セメント
水和反応の初期段階において加温加圧下で炭酸化処理す
るセメント硬化体の製造方法、更に、セメント、骨材及
び水を混練して成形した成形体を、セメント水和反応の
初期段階において、一旦、例えば炭酸化処理等による予
備硬化を行った後に、加温加圧下で炭酸化処理するセメ
ント硬化体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度のセメント
硬化体及びその製造方法に関するものである。
硬化体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、炭酸化処理によるセメント硬化体
の強度を増進させる方法として、セメント硬化体を炭酸
ガスに曝すことでセメントの水和により生成した水酸化
カルシウムを炭酸カルシウムに変化させ、セメント硬化
体の細孔を埋め強度を増進させる方法が知られている。
しかし、この従来法では、セメント硬化体の内部まで炭
酸化させるのが困難であり、炭酸化処理による効果が十
分発現されない難点があった。
の強度を増進させる方法として、セメント硬化体を炭酸
ガスに曝すことでセメントの水和により生成した水酸化
カルシウムを炭酸カルシウムに変化させ、セメント硬化
体の細孔を埋め強度を増進させる方法が知られている。
しかし、この従来法では、セメント硬化体の内部まで炭
酸化させるのが困難であり、炭酸化処理による効果が十
分発現されない難点があった。
【0003】そこで、特開平6−263562号公報で
は、セメントの水和反応が活発化し始めた後に炭酸ガス
雰囲気中で養生を行い、より炭酸化を進行させ、緻密化
させる方法が提案されている。
は、セメントの水和反応が活発化し始めた後に炭酸ガス
雰囲気中で養生を行い、より炭酸化を進行させ、緻密化
させる方法が提案されている。
【0004】しかし、上記提案の方法においても、得ら
れた硬化体の強度は更に改善を要するものであり、ま
た、炭酸ガス雰囲気中における養生に長時間を必要と
し、生産性の改善を要するという問題があった。
れた硬化体の強度は更に改善を要するものであり、ま
た、炭酸ガス雰囲気中における養生に長時間を必要と
し、生産性の改善を要するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
セメント硬化体の製造方法における問題を解決するため
になされたものであり、高強度のセメント硬化体及びそ
のセメント硬化体を短時間で製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
セメント硬化体の製造方法における問題を解決するため
になされたものであり、高強度のセメント硬化体及びそ
のセメント硬化体を短時間で製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、セメント、骨材及び水が
混練されて成形された成形体であって、セメント水和反
応の初期段階において加温加圧下で炭酸化処理されてな
ることを特徴とするセメント硬化体を提供する。請求項
2記載の本発明は、セメント、骨材及び水を混練して成
形した成形体を、セメント水和反応の初期段階において
加温加圧下で炭酸化処理することを特徴とする請求項1
記載のセメント硬化体、の製造方法を提供する。
に、請求項1記載の本発明は、セメント、骨材及び水が
混練されて成形された成形体であって、セメント水和反
応の初期段階において加温加圧下で炭酸化処理されてな
ることを特徴とするセメント硬化体を提供する。請求項
2記載の本発明は、セメント、骨材及び水を混練して成
形した成形体を、セメント水和反応の初期段階において
加温加圧下で炭酸化処理することを特徴とする請求項1
記載のセメント硬化体、の製造方法を提供する。
【0007】請求項3記載の本発明は、セメント、骨材
及び水を混練して成形した成形体を、セメント水和反応
の初期段階において、一旦、予備硬化を行った後に、加
温加圧下で炭酸化処理することを特徴とする請求項1記
載のセメント硬化体、の製造方法を提供する。請求項4
記載の本発明は、予備硬化の方法が炭酸化処理であるこ
とを特徴とする請求項3記載の、セメント硬化体の製造
方法を提供する。
及び水を混練して成形した成形体を、セメント水和反応
の初期段階において、一旦、予備硬化を行った後に、加
温加圧下で炭酸化処理することを特徴とする請求項1記
載のセメント硬化体、の製造方法を提供する。請求項4
記載の本発明は、予備硬化の方法が炭酸化処理であるこ
とを特徴とする請求項3記載の、セメント硬化体の製造
方法を提供する。
【0008】請求項5記載の本発明は、ポルトランド系
セメント、骨材及び水を混練して成形した成形体を、セ
メント中に含まれる珪酸カルシウム化合物の水和率が3
0%以下の範囲であるセメント水和反応の初期段階にお
いて、炭酸化処理条件が、炭酸化処理時の成形体の含水
量が水/セメントの重量比で0.075〜0.5であ
り、圧力が50〜200kg/cm2、温度が80〜200
℃、処理時間が10〜60分の範囲内の下で、炭酸化処
理することを特徴とする請求項1記載のセメント硬化
体、の製造方法。請求項6記載の本発明は、炭酸化処理
後の空隙率が0.2以下であることを特徴とする請求項
1記載のセメント硬化体を提供する。以下本発明を更に
詳細に説明する。
セメント、骨材及び水を混練して成形した成形体を、セ
メント中に含まれる珪酸カルシウム化合物の水和率が3
0%以下の範囲であるセメント水和反応の初期段階にお
いて、炭酸化処理条件が、炭酸化処理時の成形体の含水
量が水/セメントの重量比で0.075〜0.5であ
り、圧力が50〜200kg/cm2、温度が80〜200
℃、処理時間が10〜60分の範囲内の下で、炭酸化処
理することを特徴とする請求項1記載のセメント硬化
体、の製造方法。請求項6記載の本発明は、炭酸化処理
後の空隙率が0.2以下であることを特徴とする請求項
1記載のセメント硬化体を提供する。以下本発明を更に
詳細に説明する。
【0009】本発明に用いられるセメントは、水和に伴
い水酸化カルシウムが生成するセメントであれば特に限
定されず、例えば、普通ポルトランドセメント、特殊ポ
ルトランドセメント,アルミナセメント等を使用するこ
とが出来るが、炭酸化時の緻密化効果が大きいという点
でポルトランド系セメントが好ましい。
い水酸化カルシウムが生成するセメントであれば特に限
定されず、例えば、普通ポルトランドセメント、特殊ポ
ルトランドセメント,アルミナセメント等を使用するこ
とが出来るが、炭酸化時の緻密化効果が大きいという点
でポルトランド系セメントが好ましい。
【0010】ここに、ポルトランド系セメントとは一般
にエーライト( C3S:3CaO・SiO2)或いはビーライト
( C2S:2CaO・SiO2)と呼ばれる未水和珪酸カルシウム
化合物を主成分とするセメントであり、普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポ
ルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、
各種低アルカリ形ポルトランドセメント等のポルトラン
ドセメントや、高炉セメント、シリカセメント、フライ
アッシュセメント等の混合セメント、白色セメント等が
挙げられる。
にエーライト( C3S:3CaO・SiO2)或いはビーライト
( C2S:2CaO・SiO2)と呼ばれる未水和珪酸カルシウム
化合物を主成分とするセメントであり、普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポ
ルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、
各種低アルカリ形ポルトランドセメント等のポルトラン
ドセメントや、高炉セメント、シリカセメント、フライ
アッシュセメント等の混合セメント、白色セメント等が
挙げられる。
【0011】本発明に用いられる骨材としては、例え
ば、珪砂,川砂等のセメントモルタル用骨材、炭酸カル
シウム、珪藻土等の無機質充填材や、木片、パルプ、各
種繊維等が挙げられる。
ば、珪砂,川砂等のセメントモルタル用骨材、炭酸カル
シウム、珪藻土等の無機質充填材や、木片、パルプ、各
種繊維等が挙げられる。
【0012】上記セメントと骨材は所定の比率で混合さ
れ、次いで必要な量の水が添加され、従来公知の装置に
より混練され、従来公知の方法、例えば、圧縮成形法、
押出成形法等により所定の形状に成形される。中でも、
生産性の点では押出成形法が、最終的に高強度のセメン
ト硬化体が得られる点では圧縮成形法が、好ましく採用
される。
れ、次いで必要な量の水が添加され、従来公知の装置に
より混練され、従来公知の方法、例えば、圧縮成形法、
押出成形法等により所定の形状に成形される。中でも、
生産性の点では押出成形法が、最終的に高強度のセメン
ト硬化体が得られる点では圧縮成形法が、好ましく採用
される。
【0013】請求項1記載の本発明に係るセメント硬化
体は、セメント、骨材及び水から例えば上記の如く圧縮
成形法、押出成形法等により得られた成形体が、炭酸化
処理された硬化体であって、例えば、請求項2〜5記載
の本発明に係る製造方法によって得ることが出来る。
体は、セメント、骨材及び水から例えば上記の如く圧縮
成形法、押出成形法等により得られた成形体が、炭酸化
処理された硬化体であって、例えば、請求項2〜5記載
の本発明に係る製造方法によって得ることが出来る。
【0014】請求項6記載の本発明に係るセメント硬化
体は、炭酸化処理後の空隙率が0.2以下であることを
特徴とする請求項1記載のセメント硬化体である。ここ
にセメント硬化体の空隙率は、水中浸漬法、水銀圧入法
等の公知の方法によって測定されるセメント硬化体中に
含まれる空隙の割合をいう。本発明に係るセメント硬化
体の空隙率が0.2以下の場合は、炭酸化処理後の空隙
率が0.2を越える場合に比較して、強度向上効果が著
しく高いのである。
体は、炭酸化処理後の空隙率が0.2以下であることを
特徴とする請求項1記載のセメント硬化体である。ここ
にセメント硬化体の空隙率は、水中浸漬法、水銀圧入法
等の公知の方法によって測定されるセメント硬化体中に
含まれる空隙の割合をいう。本発明に係るセメント硬化
体の空隙率が0.2以下の場合は、炭酸化処理後の空隙
率が0.2を越える場合に比較して、強度向上効果が著
しく高いのである。
【0015】請求項2,3及び5記載の本発明に係るセ
メント硬化体の製造方法において、セメント水和反応の
初期段階とは、セメントと水が混合された直後から、凝
結現象を経て硬化体として強度を発現する直前までの期
間を指す。この期間は、例えば、20℃で養生した場
合、セメントと水が混合された直後からおおよそ24時
間以内である。水和あるいは硬化が進行した段階で炭酸
化処理を行うと水和組織がある程度形成されているた
め、組織間の充填による強度向上効果は得られるが、本
発明のような飛躍的な強度向上の効果は得られない。
メント硬化体の製造方法において、セメント水和反応の
初期段階とは、セメントと水が混合された直後から、凝
結現象を経て硬化体として強度を発現する直前までの期
間を指す。この期間は、例えば、20℃で養生した場
合、セメントと水が混合された直後からおおよそ24時
間以内である。水和あるいは硬化が進行した段階で炭酸
化処理を行うと水和組織がある程度形成されているた
め、組織間の充填による強度向上効果は得られるが、本
発明のような飛躍的な強度向上の効果は得られない。
【0016】本発明における炭酸化処理とは、セメント
の硬化過程においてアルカリ成分、特にカルシウム成分
が炭酸化される処理をいう。この炭酸化処理として、例
えば、二酸化炭素で処理をする方法が挙げられ、具体的
には、セメント水和反応の初期段階において加温加圧下
で、気体、 超臨界状態の二酸化炭素を利用する方法が挙
げられる。
の硬化過程においてアルカリ成分、特にカルシウム成分
が炭酸化される処理をいう。この炭酸化処理として、例
えば、二酸化炭素で処理をする方法が挙げられ、具体的
には、セメント水和反応の初期段階において加温加圧下
で、気体、 超臨界状態の二酸化炭素を利用する方法が挙
げられる。
【0017】請求項3及び4記載の本発明に係るセメン
ト硬化体の製造方法において、予備硬化とは、上記の本
格的な炭酸化処理を行う以前に、成形型から成形体を離
型可能な程度まで硬化させることを目的とした硬化処理
である。該予備硬化処理は、成形開始直後に短時間で成
形体を保形可能な程度まで硬化できるものであれば特に
限定されるものでなく、例えば水蒸気養生や炭酸化処理
を利用することが出来る。特に、請求項4記載の如く、
炭酸化処理は、短時間で目的の硬化状態まで硬化させる
ことが可能であるため好適である。
ト硬化体の製造方法において、予備硬化とは、上記の本
格的な炭酸化処理を行う以前に、成形型から成形体を離
型可能な程度まで硬化させることを目的とした硬化処理
である。該予備硬化処理は、成形開始直後に短時間で成
形体を保形可能な程度まで硬化できるものであれば特に
限定されるものでなく、例えば水蒸気養生や炭酸化処理
を利用することが出来る。特に、請求項4記載の如く、
炭酸化処理は、短時間で目的の硬化状態まで硬化させる
ことが可能であるため好適である。
【0018】請求項5記載の如く、セメントとしてポル
トランドセメントを使用した場合、上記セメント水和反
応の進行程度は、セメント中に含まれる珪酸カルシウム
化合物の水和率で示すことができ、本発明における水和
反応の初期段階とは、水和率が30%以下、より好ましく
は20%以下である。水和率の下限としては特に限定され
るものではないが、炭酸化処理時に炭酸化反応に必要な
水分が供給されるならば水和率0%(未水和、実質的に
成形直後)に極めて近い状態から炭酸化処理されても構
わないのである。
トランドセメントを使用した場合、上記セメント水和反
応の進行程度は、セメント中に含まれる珪酸カルシウム
化合物の水和率で示すことができ、本発明における水和
反応の初期段階とは、水和率が30%以下、より好ましく
は20%以下である。水和率の下限としては特に限定され
るものではないが、炭酸化処理時に炭酸化反応に必要な
水分が供給されるならば水和率0%(未水和、実質的に
成形直後)に極めて近い状態から炭酸化処理されても構
わないのである。
【0019】本発明において、珪酸カルシウム化合物の
水和率とは、セメント原料中に含まれる未水和珪酸カル
シウム化合物量をA 、水和率測定時の残存未水和珪酸カ
ルシウム化合物量をB とすると、{(A-B )/A }×10
0 で示される値をいう。セメント中の未水和珪酸カルシ
ウム化合物(エーライト及びビーライト)量の測定方法
としては、X線回折測定装置や各磁気共鳴装置(ケイ
素、29SiNMR)を利用する公知の方法を用いることが
できる(NMRを利用した方法の参考文献:G.Parry-Jo
nes,Cement and Concrete Research, Vol.19, p228-23
4, 1989、参照) 。
水和率とは、セメント原料中に含まれる未水和珪酸カル
シウム化合物量をA 、水和率測定時の残存未水和珪酸カ
ルシウム化合物量をB とすると、{(A-B )/A }×10
0 で示される値をいう。セメント中の未水和珪酸カルシ
ウム化合物(エーライト及びビーライト)量の測定方法
としては、X線回折測定装置や各磁気共鳴装置(ケイ
素、29SiNMR)を利用する公知の方法を用いることが
できる(NMRを利用した方法の参考文献:G.Parry-Jo
nes,Cement and Concrete Research, Vol.19, p228-23
4, 1989、参照) 。
【0020】未水和珪酸カルシウム化合物を含有するポ
ルトランド系セメントを炭酸化して硬化体を製造する場
合、未水和珪酸カルシウム化合物の炭酸化が強度発現に
大きく寄与しているため、水和が進んだ試料を炭酸化し
ても飛躍的な強度向上効果は得られない。
ルトランド系セメントを炭酸化して硬化体を製造する場
合、未水和珪酸カルシウム化合物の炭酸化が強度発現に
大きく寄与しているため、水和が進んだ試料を炭酸化し
ても飛躍的な強度向上効果は得られない。
【0021】本発明における、水/セメントの重量比で
示した炭酸化処理時の成形体の含水量とは、炭酸化処理
直前の成形体に含まれる水分の重量を成形体の配合時の
セメント重量で割った値である。この水/セメントの重
量比は、請求項5記載の如く、0.075〜0.5の範
囲であることが好ましい。この値が0.075より小さ
いと、二酸化炭素との反応が充分に起こらず炭酸化反応
の効率が低下し、逆に0.5より大きいとセメント粒子
間に存在する余剰水が二酸化炭素の拡散を妨げ、水和反
応の初期段階における炭酸化反応が充分に起こらないか
らである。
示した炭酸化処理時の成形体の含水量とは、炭酸化処理
直前の成形体に含まれる水分の重量を成形体の配合時の
セメント重量で割った値である。この水/セメントの重
量比は、請求項5記載の如く、0.075〜0.5の範
囲であることが好ましい。この値が0.075より小さ
いと、二酸化炭素との反応が充分に起こらず炭酸化反応
の効率が低下し、逆に0.5より大きいとセメント粒子
間に存在する余剰水が二酸化炭素の拡散を妨げ、水和反
応の初期段階における炭酸化反応が充分に起こらないか
らである。
【0022】成形した炭酸化処理前の成形体の、水/セ
メントの重量比が、0.075より低い場合には新たに
水を添加して、また、逆に0.5より高い場合には吸引
等で余分な水を除去して、炭酸化処理時に0.075〜
0.5の範囲にしても良い。また、最適な水/セメント
比は、用いるセメント、骨材の添加量によって異なる
が、本発明のセメントとしてポルトランド系セメントを
用いた場合、水/ セメント比は0.1〜0.4が最も好
ましい。
メントの重量比が、0.075より低い場合には新たに
水を添加して、また、逆に0.5より高い場合には吸引
等で余分な水を除去して、炭酸化処理時に0.075〜
0.5の範囲にしても良い。また、最適な水/セメント
比は、用いるセメント、骨材の添加量によって異なる
が、本発明のセメントとしてポルトランド系セメントを
用いた場合、水/ セメント比は0.1〜0.4が最も好
ましい。
【0023】上記加温温度としては、50℃以上であるこ
とが好ましく、より好ましくは80℃〜200 ℃の範囲内で
ある。加温温度が50℃より低いと炭酸化反応を充分に起
こすには長い時間を要し、逆に加温温度が200 ℃より高
いと炭酸化反応は迅速になるものの多大のエネルギーが
必要になると同時に、用いられる骨材等の添加物に有機
系の強化繊維等が含まれる場合には、該繊維等が熱劣化
を起こしやすくなるという危険性があるからである。
とが好ましく、より好ましくは80℃〜200 ℃の範囲内で
ある。加温温度が50℃より低いと炭酸化反応を充分に起
こすには長い時間を要し、逆に加温温度が200 ℃より高
いと炭酸化反応は迅速になるものの多大のエネルギーが
必要になると同時に、用いられる骨材等の添加物に有機
系の強化繊維等が含まれる場合には、該繊維等が熱劣化
を起こしやすくなるという危険性があるからである。
【0024】また、上記加圧圧力としては、5kg/c
m2 以上であることが好ましく、より好ましくは50〜20
0kg/cm2 の範囲内である。加圧圧力が5kg/cm2 より低い
と二酸化炭素の成形体への浸透性、及び炭酸化反応量が
低下し、炭酸化反応が充分に起こらなくなるかもしくは
炭酸化反応を充分に起こすのに長時間を要する。一方、
加圧圧力を200kg/cm2 より高くしても炭酸化反応の進行
程度は大きく変わらず、逆に、多大のエネルギーを要す
るので、工業生産性や設備の大型化という観点から不適
当である。
m2 以上であることが好ましく、より好ましくは50〜20
0kg/cm2 の範囲内である。加圧圧力が5kg/cm2 より低い
と二酸化炭素の成形体への浸透性、及び炭酸化反応量が
低下し、炭酸化反応が充分に起こらなくなるかもしくは
炭酸化反応を充分に起こすのに長時間を要する。一方、
加圧圧力を200kg/cm2 より高くしても炭酸化反応の進行
程度は大きく変わらず、逆に、多大のエネルギーを要す
るので、工業生産性や設備の大型化という観点から不適
当である。
【0025】上記炭酸化処理の時間としては、用いるセ
メントや骨材の種類、混合比率にもよるが、上記の好ま
しい温度、圧力範囲内で処理を行った場合、24時間以内
であることが好ましく、より好ましくは10〜60分の範囲
内である。処理時間が10分より短いと、炭酸化反応が充
分に起こらない。一方、処理時間を24時間より長くして
も、それ以上の効果は得られない。逆に、消費エネルギ
ー、設備の面からも工業的にみて合理的ではない。本発
明の製造方法において最も高強度なセメント硬化体を製
造する場合、上記炭酸化処理条件を含む種々のより好ま
しい範囲で製造することで目的を達成できる。具体的に
は、炭酸化処理前の成形体を得る際の水/セメント比を
0.1〜0.5として、炭酸化処理条件が、温度80〜
200℃、圧力50〜200kg/cm2 及び時間10
〜60分の範囲とすることにより、達成できる。また、
ある程度の強度を求める場合であれば、上記80〜20
0℃×50〜200kg/cm2 ×時間10〜60分の
範囲より低温、低圧又は長時間処理を行うことで目的を
達成することが可能である。
メントや骨材の種類、混合比率にもよるが、上記の好ま
しい温度、圧力範囲内で処理を行った場合、24時間以内
であることが好ましく、より好ましくは10〜60分の範囲
内である。処理時間が10分より短いと、炭酸化反応が充
分に起こらない。一方、処理時間を24時間より長くして
も、それ以上の効果は得られない。逆に、消費エネルギ
ー、設備の面からも工業的にみて合理的ではない。本発
明の製造方法において最も高強度なセメント硬化体を製
造する場合、上記炭酸化処理条件を含む種々のより好ま
しい範囲で製造することで目的を達成できる。具体的に
は、炭酸化処理前の成形体を得る際の水/セメント比を
0.1〜0.5として、炭酸化処理条件が、温度80〜
200℃、圧力50〜200kg/cm2 及び時間10
〜60分の範囲とすることにより、達成できる。また、
ある程度の強度を求める場合であれば、上記80〜20
0℃×50〜200kg/cm2 ×時間10〜60分の
範囲より低温、低圧又は長時間処理を行うことで目的を
達成することが可能である。
【0026】予備硬化に利用される炭酸化処理の条件と
しては、使用する賦形体の組成等によって異なるが、処
理の迅速性及び製造設備の規模等を考慮すると、その後
の、セメント水和反応の初期段階において加温加圧下で
炭酸化処理する本硬化処理と比較して低圧の処理である
ことが好ましい。
しては、使用する賦形体の組成等によって異なるが、処
理の迅速性及び製造設備の規模等を考慮すると、その後
の、セメント水和反応の初期段階において加温加圧下で
炭酸化処理する本硬化処理と比較して低圧の処理である
ことが好ましい。
【0027】同様の点から処理温度は高温で短時間であ
ることが好ましく、具体的には圧力は1〜150kg/cm
2 、温度は常温以上、より好ましくは40℃以上、時間
は1時間以内であることが好ましい。必要以上の圧力は
装置の大型化を必要とするからである。また、温度が低
いと炭酸化反応に時間が必要となり、1時間以上予備硬
化に時間を必要とするのであれば、予備硬化、本硬化に
工程を分離する意味がなくなる。
ることが好ましく、具体的には圧力は1〜150kg/cm
2 、温度は常温以上、より好ましくは40℃以上、時間
は1時間以内であることが好ましい。必要以上の圧力は
装置の大型化を必要とするからである。また、温度が低
いと炭酸化反応に時間が必要となり、1時間以上予備硬
化に時間を必要とするのであれば、予備硬化、本硬化に
工程を分離する意味がなくなる。
【0028】(作用)本発明に係るセメント硬化体は、
成形体がセメント水和反応の初期段階において加温加圧
下で炭酸化処理されてなるので、単にセメント水和反応
のみによって形成されたセメント硬化体の組織と比較す
ると、組織が炭酸化によってより緻密化されているた
め、例えば、空隙率が同じであっても、高い強度を発現
する。更に、空隙率が0.2以下と従来より低いセメン
ト硬化体は、上記水和反応の初期段階における炭酸化処
理と相俟って、従来のセメント硬化体に比較して極めて
高い強度を発現しているのである。
成形体がセメント水和反応の初期段階において加温加圧
下で炭酸化処理されてなるので、単にセメント水和反応
のみによって形成されたセメント硬化体の組織と比較す
ると、組織が炭酸化によってより緻密化されているた
め、例えば、空隙率が同じであっても、高い強度を発現
する。更に、空隙率が0.2以下と従来より低いセメン
ト硬化体は、上記水和反応の初期段階における炭酸化処
理と相俟って、従来のセメント硬化体に比較して極めて
高い強度を発現しているのである。
【0029】本発明に係るセメント硬化体の製造方法
は、セメント、骨材及び水を混練して成形した成形体
を、セメント水和反応の初期段階において加温加圧下で
炭酸化処理するので、従来方法の長時間養生する工程で
の炭酸化処理ではセメントの水和反応と炭酸化とが同時
に進行し始めるのに対して、本発明の方法ではセメント
の水和反応の初期段階において炭酸化反応が短時間に進
行する。
は、セメント、骨材及び水を混練して成形した成形体
を、セメント水和反応の初期段階において加温加圧下で
炭酸化処理するので、従来方法の長時間養生する工程で
の炭酸化処理ではセメントの水和反応と炭酸化とが同時
に進行し始めるのに対して、本発明の方法ではセメント
の水和反応の初期段階において炭酸化反応が短時間に進
行する。
【0030】つまり、セメントの水和反応の初期、通常
セメント硬化体の強度に寄与する種々の珪酸カルシウム
水和物(C−S−Hゲル)が十分に形成される前に、炭
酸化処理によって炭酸カルシウムが生成し、短時間にセ
メントの硬化成分が緻密な組織を形成するので、従来方
法で得られるセメント硬化体に較べて飛躍的に高強度の
製品が得られるのである。
セメント硬化体の強度に寄与する種々の珪酸カルシウム
水和物(C−S−Hゲル)が十分に形成される前に、炭
酸化処理によって炭酸カルシウムが生成し、短時間にセ
メントの硬化成分が緻密な組織を形成するので、従来方
法で得られるセメント硬化体に較べて飛躍的に高強度の
製品が得られるのである。
【0031】また、本発明に係るセメント硬化体の製造
方法によると、従来方法に較べて強度発現までの時間が
短縮され、高い生産性をもってセメント硬化体を製造す
ることが出来る。更に、上記方法において成形体の成形
開始直後、一旦、予備硬化を行った後に、加温加圧下で
炭酸化処理する方法においては、予備硬化を行うことに
より製造工程における取扱いが容易となり、成形型から
の離型、本硬化用のオートクレーブへの効率の良い充填
が可能となる。
方法によると、従来方法に較べて強度発現までの時間が
短縮され、高い生産性をもってセメント硬化体を製造す
ることが出来る。更に、上記方法において成形体の成形
開始直後、一旦、予備硬化を行った後に、加温加圧下で
炭酸化処理する方法においては、予備硬化を行うことに
より製造工程における取扱いが容易となり、成形型から
の離型、本硬化用のオートクレーブへの効率の良い充填
が可能となる。
【0032】更に、予備硬化が炭酸化処理により行われ
る場合は、、予備硬化が短時間でなされるため、本硬化
の炭酸化反応による強度向上の効果を妨げることがな
く、より一層生産性を高めることが出来る。セメントと
してポルトランド系セメントを用いた場合は、未水和珪
酸カルシウム化合物を多量に含有する段階で炭酸化処理
を行うことで、炭酸化時における未水和珪酸カルシウム
化合物の体積膨張が強度発現に大きく寄与して、従来方
法で得られるセメント硬化体に較べて飛躍的に高強度の
製品が得られるのである。
る場合は、、予備硬化が短時間でなされるため、本硬化
の炭酸化反応による強度向上の効果を妨げることがな
く、より一層生産性を高めることが出来る。セメントと
してポルトランド系セメントを用いた場合は、未水和珪
酸カルシウム化合物を多量に含有する段階で炭酸化処理
を行うことで、炭酸化時における未水和珪酸カルシウム
化合物の体積膨張が強度発現に大きく寄与して、従来方
法で得られるセメント硬化体に較べて飛躍的に高強度の
製品が得られるのである。
【0033】
【実施例】(実施例1〜3)普通ポルトランドセメント
100重量部に、8号珪砂50重量部、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(20℃における2重量%水溶液
の粘度が30000cpsのもの)1重量部、ポリプロ
ピレン繊維(長さ6mm)5重量部を添加して混合し
た。この混合物に水40重量部を添加してさらに混合
し、ニ−ダーで混練して得た混練物を圧力100kg/
cm2 で圧縮成形し、厚さ5mmの平板の成形体を得
た。
100重量部に、8号珪砂50重量部、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(20℃における2重量%水溶液
の粘度が30000cpsのもの)1重量部、ポリプロ
ピレン繊維(長さ6mm)5重量部を添加して混合し
た。この混合物に水40重量部を添加してさらに混合
し、ニ−ダーで混練して得た混練物を圧力100kg/
cm2 で圧縮成形し、厚さ5mmの平板の成形体を得
た。
【0034】得られた成形体を20℃で、表1に示した
時間養生した。その後、この成形体をオートクレーブに
入れ、表1に示した条件(温度、圧力、処理時間)で二
酸化炭素処理を行い強度を増進したセメント硬化体を得
た。
時間養生した。その後、この成形体をオートクレーブに
入れ、表1に示した条件(温度、圧力、処理時間)で二
酸化炭素処理を行い強度を増進したセメント硬化体を得
た。
【0035】(実施例4)実施例1と同様の原料を用
い、同様の工程を経て成形体を得た。得られた成形体の
水和率は3%であり、これを直ちに圧力1kg/cm2
で50℃の二酸化炭素雰囲気下に40分間置いた後、成
形型より離型し、実施例1と同様の条件で二酸化炭素処
理を行い強度を増進したセメント硬化体を得た。
い、同様の工程を経て成形体を得た。得られた成形体の
水和率は3%であり、これを直ちに圧力1kg/cm2
で50℃の二酸化炭素雰囲気下に40分間置いた後、成
形型より離型し、実施例1と同様の条件で二酸化炭素処
理を行い強度を増進したセメント硬化体を得た。
【0036】〔セメント硬化体の曲げ強度の測定〕各実
施例及び比較例において得られたセメント硬化体を所定
寸法に切断して試験片とし、JIS A1408に準拠
して曲げ強度を測定した。結果を表1に示した。
施例及び比較例において得られたセメント硬化体を所定
寸法に切断して試験片とし、JIS A1408に準拠
して曲げ強度を測定した。結果を表1に示した。
【0037】〔水和率の測定〕各実施例及び比較例にお
いて二酸化炭素処理を行う直前の珪酸カルシウム化合物
の水和率を29SiNMRにより測定し、その値を表1に示
した。尚、測定方法は以下に依った。29SiNMRの測定
にはJOEL社製、JNL-LA500 を使用し、MASGHD法によって
積算回数5000回の条件で測定を行った。測定後、未
水和珪酸カルシウム化合物に由来する-70ppm付近の鋭い
ピーク(-57 〜-75ppm)、水和珪酸カルシウムゲルに由
来する-82ppm付近の比較的ブロードなピーク(-75 〜-8
8ppm)の積分値をそれぞれ測定し、それぞれの数値を
α、βとして{β/(α+ β}×100 を算出し、珪酸カ
ルシウム化合物の水和率とした。
いて二酸化炭素処理を行う直前の珪酸カルシウム化合物
の水和率を29SiNMRにより測定し、その値を表1に示
した。尚、測定方法は以下に依った。29SiNMRの測定
にはJOEL社製、JNL-LA500 を使用し、MASGHD法によって
積算回数5000回の条件で測定を行った。測定後、未
水和珪酸カルシウム化合物に由来する-70ppm付近の鋭い
ピーク(-57 〜-75ppm)、水和珪酸カルシウムゲルに由
来する-82ppm付近の比較的ブロードなピーク(-75 〜-8
8ppm)の積分値をそれぞれ測定し、それぞれの数値を
α、βとして{β/(α+ β}×100 を算出し、珪酸カ
ルシウム化合物の水和率とした。
【0038】〔空隙率の測定〕製造したセメント硬化体
の一部を切り取り、乾燥重量(W1), 飽水試料の水中重
量 (W2), 飽水試料の表乾重量 (W3)を測定し、以下の
式により求めた。 P=1−(W1 −W2)/ (W3 −W2) 尚、上記乾燥重量(W1)は試験片を60℃で一週間乾燥
した重量、飽水試料の水中重量 (W2)は、前記乾燥試験
片を水中に浸漬し、真空状態で8時間脱気を行った後に
水中において測定した重量、飽水試料の表乾重量 (W3)
は、前記飽水試料の表面に付着している水を拭き取って
測定した重量である。
の一部を切り取り、乾燥重量(W1), 飽水試料の水中重
量 (W2), 飽水試料の表乾重量 (W3)を測定し、以下の
式により求めた。 P=1−(W1 −W2)/ (W3 −W2) 尚、上記乾燥重量(W1)は試験片を60℃で一週間乾燥
した重量、飽水試料の水中重量 (W2)は、前記乾燥試験
片を水中に浸漬し、真空状態で8時間脱気を行った後に
水中において測定した重量、飽水試料の表乾重量 (W3)
は、前記飽水試料の表面に付着している水を拭き取って
測定した重量である。
【0039】
【表1】
【0040】(比較例1)養生時間を30時間とした他
は、実施例1と同様にしてセメント硬化体柱を得た。曲
げ強度等を測定し、測定値を表1に示した。
は、実施例1と同様にしてセメント硬化体柱を得た。曲
げ強度等を測定し、測定値を表1に示した。
【0041】(比較例2)実施例1と同様の原料を用
い、同様の工程を経て成形体を得た。原料が混合されて
から15時間経過後、この成形体を常圧の二酸化炭素雰
囲気下に置いて20℃の室温で6日間養生を行いセメン
ト硬化体を得た。曲げ強度等を測定し、測定値を表1に
示した。
い、同様の工程を経て成形体を得た。原料が混合されて
から15時間経過後、この成形体を常圧の二酸化炭素雰
囲気下に置いて20℃の室温で6日間養生を行いセメン
ト硬化体を得た。曲げ強度等を測定し、測定値を表1に
示した。
【0042】(比較例3)実施例1と同様の原料を用
い、同様の工程を経て成形体を得た。得られた成形体を
20℃の室温で7日間養生を行い硬化させた(炭酸化処
理は行わなかった)。曲げ強度等を測定し、測定値を表
1に示した。
い、同様の工程を経て成形体を得た。得られた成形体を
20℃の室温で7日間養生を行い硬化させた(炭酸化処
理は行わなかった)。曲げ強度等を測定し、測定値を表
1に示した。
【0043】表1から明らかな如く、実施例1〜4で
は、水和反応の初期、珪酸カルシウム化合物の水和率が
30%以下の状態で加温加圧下で炭酸化処理を行ったた
め、7日間通常の室温養生で硬化させ炭酸化処理を行わ
なかった比較例3と比較して、はるかに大きい曲げ強度
を発現した。更に実施例4では、予備硬化を経て実施例
1と同様の炭酸化処理を行ったところ、同等の強度の向
上が発現され、予備硬化直後の離型も可能であった。
は、水和反応の初期、珪酸カルシウム化合物の水和率が
30%以下の状態で加温加圧下で炭酸化処理を行ったた
め、7日間通常の室温養生で硬化させ炭酸化処理を行わ
なかった比較例3と比較して、はるかに大きい曲げ強度
を発現した。更に実施例4では、予備硬化を経て実施例
1と同様の炭酸化処理を行ったところ、同等の強度の向
上が発現され、予備硬化直後の離型も可能であった。
【0044】また、比較例1は、水和反応が進行した3
0時間後に、即ち、セメント水和反応の初期段階の経過
後に、実施例1と同様の炭酸化処理を行った例である
が、炭酸化による緻密化で比較例3よりも曲げ強度は向
上しているものの、炭酸化処理時の珪酸カルシウム化合
物の水和率が30%以上であったため、実施例1〜4ほ
どの曲げ強度向上効果は得られなかった。
0時間後に、即ち、セメント水和反応の初期段階の経過
後に、実施例1と同様の炭酸化処理を行った例である
が、炭酸化による緻密化で比較例3よりも曲げ強度は向
上しているものの、炭酸化処理時の珪酸カルシウム化合
物の水和率が30%以上であったため、実施例1〜4ほ
どの曲げ強度向上効果は得られなかった。
【0045】さらに、比較例2では、常圧の二酸化炭素
雰囲気下に置き、加温加圧された二酸化炭素が用いられ
なかったので、長時間炭酸化処理を行ったにもかかわら
ず炭酸化処理の効果は実施例1〜4より下回るものであ
った。
雰囲気下に置き、加温加圧された二酸化炭素が用いられ
なかったので、長時間炭酸化処理を行ったにもかかわら
ず炭酸化処理の効果は実施例1〜4より下回るものであ
った。
【0046】
【発明の効果】本発明のセメント硬化体は、上述の通り
構成されており、水和反応の初期段階において炭酸化処
理されてなるので、組織が緻密化されており、従来のセ
メント硬化体に比較して極めて高い強度を発現してい
る。炭酸化処理され後の硬化体の空隙率が従来より低い
0.2以下とされている場合は、更に、高い強度を発現
し得る。
構成されており、水和反応の初期段階において炭酸化処
理されてなるので、組織が緻密化されており、従来のセ
メント硬化体に比較して極めて高い強度を発現してい
る。炭酸化処理され後の硬化体の空隙率が従来より低い
0.2以下とされている場合は、更に、高い強度を発現
し得る。
【0047】本発明のセメント硬化体の製造方法は、上
述の通り構成されており、本発明の方法によれば、セメ
ントの水和反応の初期段階において炭酸化反応が短時間
に進行し、従来方法で得られるセメント硬化体に較べて
飛躍的に高強度の製品が得られる。また、従来方法に較
べて強度発現までの時間が短縮され、工業的に生産性の
高い製造方法である。
述の通り構成されており、本発明の方法によれば、セメ
ントの水和反応の初期段階において炭酸化反応が短時間
に進行し、従来方法で得られるセメント硬化体に較べて
飛躍的に高強度の製品が得られる。また、従来方法に較
べて強度発現までの時間が短縮され、工業的に生産性の
高い製造方法である。
【0048】また、本発明のセメント硬化体の製造方法
において予備硬化工程を設けることにより、成形後の早
期に離型が可能で、製造工程における取扱いが容易とな
り、成形型の効率的な利用や本硬化用のオートクレーブ
の効率的な使用方法及び小型化が可能となり、製造コス
トの低減を図ることが出来る。更に、予備硬化が炭酸化
処理により行われる場合は、予備硬化が短時間でなされ
るため、本硬化の炭酸化反応による強度向上の効果を妨
げることもなく、本硬化用設備との共用化等により、総
合的な製造コストの低減を図ることが出来る。
において予備硬化工程を設けることにより、成形後の早
期に離型が可能で、製造工程における取扱いが容易とな
り、成形型の効率的な利用や本硬化用のオートクレーブ
の効率的な使用方法及び小型化が可能となり、製造コス
トの低減を図ることが出来る。更に、予備硬化が炭酸化
処理により行われる場合は、予備硬化が短時間でなされ
るため、本硬化の炭酸化反応による強度向上の効果を妨
げることもなく、本硬化用設備との共用化等により、総
合的な製造コストの低減を図ることが出来る。
【0049】特にセメントとしてポルトランド系セメン
トを用い、珪酸カルシウム化合物の水和率が30%以下
の範囲であるセメント水和反応の初期段階において、炭
酸化処理条件が、炭酸化処理時の成形体の含水量が水/
セメントの重量比で0.075〜0.5であり、圧力が
50〜200kg/cm2、温度が80〜200℃、処理時間
が10〜60分の範囲内である場合は、加温加圧下で炭
酸化処理することにより、ポルトランド系セメントに含
有されている未水和珪酸カルシウム化合物の体積膨張が
強度発現に大きく寄与すると共に、炭酸化組織が短時間
で形成され、より一層セメント硬化体の強度及び生産性
の改善がなされるという効果を奏する。
トを用い、珪酸カルシウム化合物の水和率が30%以下
の範囲であるセメント水和反応の初期段階において、炭
酸化処理条件が、炭酸化処理時の成形体の含水量が水/
セメントの重量比で0.075〜0.5であり、圧力が
50〜200kg/cm2、温度が80〜200℃、処理時間
が10〜60分の範囲内である場合は、加温加圧下で炭
酸化処理することにより、ポルトランド系セメントに含
有されている未水和珪酸カルシウム化合物の体積膨張が
強度発現に大きく寄与すると共に、炭酸化組織が短時間
で形成され、より一層セメント硬化体の強度及び生産性
の改善がなされるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平11−9394 (32)優先日 平成11年1月18日(1999.1.18) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 草野 邦雄 京都市南区上鳥羽上調子町2−2 積水化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4G012 RA02 RA05 4G055 AA01 AB01 AC01 BA03
Claims (6)
- 【請求項1】 セメント、骨材及び水が混練されて成形
された成形体であって、セメント水和反応の初期段階に
おいて加温加圧下で炭酸化処理されてなることを特徴と
するセメント硬化体。 - 【請求項2】 セメント、骨材及び水を混練して成形し
た成形体を、セメント水和反応の初期段階において加温
加圧下で炭酸化処理することを特徴とする請求項1記載
のセメント硬化体の製造方法。 - 【請求項3】 セメント、骨材及び水を混練して成形し
た成形体を、セメント水和反応の初期段階において、一
旦、予備硬化を行った後に、加温加圧下で炭酸化処理す
ることを特徴とする請求項1記載のセメント硬化体の製
造方法。 - 【請求項4】 予備硬化の方法が炭酸化処理であること
を特徴とする請求項3記載の、セメント硬化体の製造方
法。 - 【請求項5】 ポルトランド系セメント、骨材及び水を
混練して成形した成形体を、セメント中に含まれる珪酸
カルシウム化合物の水和率が30%以下の範囲であるセ
メント水和反応の初期段階において、炭酸化処理条件
が、炭酸化処理時の成形体の含水量が水/セメントの重
量比で0.075〜0.5であり、圧力が50〜200
kg/cm2、温度が80〜200℃、処理時間が10〜60
分の範囲内の下で、炭酸化処理することを特徴とする請
求項1記載のセメント硬化体の製造方法。 - 【請求項6】 炭酸化処理後の空隙率が0.2以下であ
ることを特徴とする請求項1記載のセメント硬化体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6030199A JP2000272981A (ja) | 1998-04-27 | 1999-03-08 | セメント硬化体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11710398 | 1998-04-27 | ||
| JP19607998 | 1998-07-10 | ||
| JP27000298 | 1998-09-24 | ||
| JP11-9394 | 1999-01-18 | ||
| JP10-196079 | 1999-01-18 | ||
| JP939499 | 1999-01-18 | ||
| JP10-117103 | 1999-01-18 | ||
| JP10-270002 | 1999-01-18 | ||
| JP6030199A JP2000272981A (ja) | 1998-04-27 | 1999-03-08 | セメント硬化体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000272981A true JP2000272981A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=27519062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6030199A Withdrawn JP2000272981A (ja) | 1998-04-27 | 1999-03-08 | セメント硬化体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000272981A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008308364A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Taiheiyo Cement Corp | セメント質硬化体の製造方法 |
| US9776918B2 (en) | 2011-12-29 | 2017-10-03 | Dow Global Technologies Llc | Low efflorescence tile grout composition |
-
1999
- 1999-03-08 JP JP6030199A patent/JP2000272981A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008308364A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Taiheiyo Cement Corp | セメント質硬化体の製造方法 |
| US9776918B2 (en) | 2011-12-29 | 2017-10-03 | Dow Global Technologies Llc | Low efflorescence tile grout composition |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051024 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080117 |