JP2000272014A - 樹脂製品の製造方法 - Google Patents
樹脂製品の製造方法Info
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Abstract
クラックや割れ及び接合不良が生じにくい樹脂製品を形
成することができ、さらに金型の寿命を長くすることが
できる樹脂製品の製造方法を提供する。 【解決手段】 複数の樹脂製部品1の接合部2に通路3
を形成する。通路3に接合用樹脂4を充填することによ
り、複数の樹脂製部品1を接合用樹脂4で接合する樹脂
製品の製造方法に関する。接合用樹脂4が通路3の外へ
はみ出すことを防止するための突起部5を少なくとも一
つの樹脂製部品1に設ける。突起部5がシール手段とな
って接合用樹脂4が通路3から外へはみ出さないように
することができる。また樹脂製部品1に食い込むような
食い込み突起を用いないので、樹脂製品の表面に食い込
み突起が食い込んだ跡が残らないようにすることができ
る。
Description
て、ポットや炊飯器やジャー等の蓋、さらには食器洗い
器などの家庭用品、そして流体を収納するタンクなどに
適用される樹脂製品の製造方法に関するものである。
樹脂製品を製造することが行われていいる。例えば、図
10に示す樹脂製品は便座10であって、臀部が接触す
る便座本体13と便座裏板14とを樹脂製部品1とし、
これらを接合することによって形成されている。便座本
体13と便座裏板14を接合するにあたっては、まず、
便座本体13と便座裏板14を金型6にインサートする
と共に金型6内で便座本体13と便座裏板14を組み合
わせる。この時、便座本体13と便座裏板14の端部同
士が接合されて接合部2が形成されるが、この接合部2
には便座本体13と便座裏板14に亘って通路3が形成
されており、この通路3は便座裏板14の表面側で開口
されている。次に、熱可塑性樹脂などの接合用樹脂4を
射出成形機等により金型6内に射出して通路3にその開
口から接合用樹脂4を充填し、通路3に充填された接合
用樹脂4で便座本体13と便座裏板14を接着して接合
する。このようにして便座10が形成されるのである。
を金型6にインサートした状態において、接合部2の表
面と金型6の成形面を完全に密着させることは難しく、
接合部2の表面と金型6の成形面の間には隙間が形成さ
れている。よって、接合用樹脂4を充填する際にこの隙
間に接合用樹脂4が流れ込み、通路3からはみ出た接合
用樹脂4により便座10の外観が損なわれたり便座本体
13と便座裏板14の接合不良が起こったりすることが
ある。
の成形面に食い込み突起50を設け、便座本体13と便
座裏板14を金型6にインサートした時に、この食い込
み突起50を通路3の開口の周辺において接合部2の表
面に食い込ませるようにしており、食い込み突起50で
隙間を遮断して隙間に接合用樹脂4が流れ込むのを防止
するようにしている。
脂製部品を接合すると、図11(b)に示すように、便
器10の接合部2の表面に食い込み突起50が食い込ん
だ跡が残り、便器10の外観が低下するという問題があ
った。また、食い込み突起50が食い込んだ部分から便
器10にクラックや割れが生じやすいという問題があっ
た。
ずれや変形や反り等の要因で、食い込み突起50が所定
の位置からずれて食い込むことがあり、このために、食
い込み突起が役目を果たさなくなって、図12(a)
(b)に示すように接合部2の表面と金型6の成形面の
隙間に接合用樹脂4が流れ込み、便器10の外観が低下
したり樹脂製部品1の接合不良が起こったりするという
問題があった。
を樹脂製部品1に食い込ませるので、接合毎に食い込み
突起50に大きな力がかかることになり、このために、
食い込み突起50の摩耗や破損が起こりやすく、金型6
の寿命が短いという問題があった。
あり、樹脂製品の外観が低下することがなく、またクラ
ックや割れ及び接合不良が生じにくい樹脂製品を形成す
ることができ、さらに金型の寿命を長くすることができ
る樹脂製品の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
樹脂製品の製造方法は、複数の樹脂製部品1の接合部2
に通路3を形成し、通路3に接合用樹脂4を充填するこ
とにより、複数の樹脂製部品1を接合用樹脂4で接合す
る樹脂製品の製造方法において、接合用樹脂4が通路3
の外へはみ出すことを防止するための突起部5を少なく
とも一つの樹脂製部品1に設けることを特徴とするもの
である。
造方法は、請求項1の構成に加えて、突起部5が金型6
に押圧されて通路3に倒れ込むことを特徴とするもので
ある。
造方法は、請求項1又は2の構成に加えて、突起部5の
先端が鋭角に形成されていることを特徴とするものであ
る。
する。
て図2乃至図6に示すような便座10の製造方法を説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。この
便座10は平面視で略ドーナツ形状に形成されており、
略中央部に便座開口部11が設けられていると共に便座
10の裏面には複数個の足部材31が設けられている。
また、便座10は暖房便座であって、内部に複数個の発
熱体12が設けられており、各発熱体12には便座10
から導出される電線18を介して電気が供給され、この
給電で発熱するように形成されている。この便座10は
樹脂製部品1である便座本体13とこれに対抗する便座
裏板14を組み合わせて接合することによって形成され
ている。また、便座10の全長に亘って便座本体13と
便座裏板14で囲まれる空間部58が形成されており、
この空間部58により便座10の断熱性を高めるように
形成されている。便座本体13及び便座裏板14はAB
S樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの共
重合樹脂)、ポリプロピレン樹脂をはじめとして、適宜
な樹脂を用いて形成されている。
本体開口部30を略中央部に有して平面視で略ドーナツ
形状に形成されるものであって、図6に示すように、便
座10の臀部側となる接触部20と、本体開口部30を
囲うように形成される内周片21と、便座10の外周を
構成する外周片22とで断面略U字状に形成されてい
る。内周片21には裏面側に開口する内側切欠部23が
全周に亘って設けられており、また、外周片22には裏
面側に開口する外側切欠部24が全周に亘って設けられ
ている。内側切欠部23は内側差込片25と内側周片2
6で挟まれて形成されると共に、外側切欠部24は外側
差込片45と外側周片46で挟まれて形成されている
が、内側周片26の裏面及び外側周片46の裏面におい
て、内側切欠部23及び外側切欠部24の開口縁部に
は、図1に示すような突起部5が内側周片26及び外側
周片46の全長に亘って設けられている。この突起部5
の先端は鋭角に形成されている。
裏板開口部32を略中央部に有して平面視で便座本体1
3に対応する略ドーナツ形状に形成されるものであっ
て、図6に示すように、便座10の便器側の面を構成す
るものである。便座裏板14の内側端部(裏板開口部3
2側の端部)には内側補強部34が便座裏板14の全長
に亘って設けられており、内側補強部34には裏板開口
部32側に突出する断面略L字状の内側係止片35が内
側補強部34の全長に亘って設けられている。また、図
1に示すように、内側係止片35の裏面には突起部5が
内側係止片35の全長に亘って突設されている。さら
に、便座裏板14の外側端部(便座10の外周側の端
部)には外側補強部36が便座裏板14の全長に亘って
設けられており、外側補強部36の外面には断面略L字
状の外側係止片37が外側補強部36の全長に亘って突
設されている。また、図1に示すように、外側係止片3
7の裏面には突起部5が外側係止片37の全長に亘って
突設されている。この突起部5の先端は鋭角に形成され
ている。
するにあたっては、上型40と下型41からなる金型6
を用いて行われる。上型40にはその下面に開口する裏
板収納部42が凹設されており、裏板収納部42は便座
裏板14がはめ込み可能な形状に形成されている。上型
40にはその上面と裏板収納部42とに開口する複数の
供給部43が形成されており、裏板収納部42側の供給
部43の開口は導入口44として形成されている。ま
た、下型41にはその上面に開口する本体収納部45が
凹設されており、本体収納部45は便座本体13がはめ
込み可能な形状に形成されている。
合するにあたっては次のようにして行う。まず、図7に
示すように便座本体13と便座裏板14を対向させて配
置し、内側切欠部23に内側係止片35を差し込むと共
に内側係止片35と内側補強部34の間に内側差込片2
5を差し込み、外側切欠部24に外側係止片37を差し
込むと共に外側係止片37と外側補強部36の間に外側
差込片45を差し込むことによって、内側係止片35と
内側差込片25の係止及び外側係止片37と外側差込片
45の係止で便座本体13と便座裏板14を組み合わせ
る。このようにして便座本体13と便座裏板14を組み
合わせることによって、図1(a)で示すように、便座
本体13と便座裏板14の接合部2に、内側切欠部23
と内側係止片35からなる内側通路3a、及び外側切欠
部24と外側係止片37からなる外側通路3bが通路3
として形成される。また、内側通路3aの縁部の突起部
5は内側通路3a側に傾いて裏面側に突出するように位
置し、外側通路3bの縁部の突起部5は外側通路3b側
に傾いて裏面側に突出するように位置する。
合わせたものを、図8に示すように、上型40と下型4
1の間にセットする。この時、便座本体13は下型41
の本体収納部45に収納されると共に便座裏板14は上
型40の裏板収納部42に収納される。また、上型40
と下型41を型締めすることによって、図1(b)に示
すように、裏板収納部42で突起部5が押圧されて内側
通路3a内及び外側通路3b内に倒れ込む。倒れ込んだ
突起部5において金型6(の上型40)との接触面と通
路3側方向へなす角、すなわち、倒れ込んだ突起部5の
先端の角度αは鋭角に形成される。さらに、内側通路3
aの開口及び外側通路3bの開口に対応して導入口44
が位置することになる。導入口44は接合用樹脂4が内
側通路3a及び外側通路3bにほぼ同じ長さで流入でき
るような位置に形成されるのが好ましく、具体的には、
導入口44を内側通路3aあるいは外側通路3bに沿っ
て一定の間隔で位置させるのが好ましい。
接合用樹脂4を内側通路3a及び外側通路3bに射出成
形等で注入し、図1(c)に示すように、内側通路3a
及び外側通路3bが接合用樹脂4で完全に満たされるよ
うに充填する。この時、内側通路3a及び外側通路3b
の開口縁部には突起部5が突設されているために、接合
用樹脂4が内側通路3a及び外側通路3bから外へはみ
出さない(漏れ出さない)ようにすることができる。接
合用樹脂4としてはABS樹脂やポリプロピレン樹脂な
どの熱可塑性樹脂を用いることができ、接合用樹脂4を
溶融状態にして注入し充填する。この時、接合用樹脂4
の熱の作用で突起部5の先端が溶融し、突起部5の先端
が丸みを帯びることになる。この後、充填した接合用樹
脂4を冷却硬化し、接合部2において便座本体13と便
座裏板14を冷却硬化した接合用樹脂4で強固に固着し
て接合する。この時、先端に丸みを帯びた突起部5が接
合用樹脂4に食い込むことになる。次に、図9に示すよ
うに上型40と下型41を型開きして便座本体13と便
座裏板14の一体化物を脱型し、便座裏板14の裏面に
足部材31を取り付けることによって、便座10を形成
することができる。
複数の樹脂製部品1の接合部2に形成した通路3に接合
用樹脂4を充填して冷却硬化し、複数の樹脂製部品1を
接合用樹脂4で接合する樹脂製品の製造方法において、
接合用樹脂4が通路3の外へはみ出すことを防止するた
めの突起部5を、接合用樹脂4が充填される通路3の開
口縁部に設けるので、突起部5がシール手段となって接
合用樹脂4が通路3から外へはみ出さない(漏れ出さな
い)ようにすることができる。また、従来例のように樹
脂製部品1に食い込むような食い込み突起を用いないの
で、樹脂製品の表面に食い込み突起が食い込んだ跡が残
らないようにすることができ、樹脂製品の外観が低下す
るようなことがなく、しかも樹脂製品にクラックや割れ
が生じにくいものであり、加えて、金型6の摩耗や破損
が起こりにくく、金型6の寿命を長くすることができる
ものである。さらに、樹脂製部品1の出来上がり寸法の
ずれや変形や反り等が多少生じていても、突起部5はほ
ぼ通路3の開口縁部に形成されることになって、突起部
5で接合用樹脂4のはみ出しを確実に防止することがで
き、樹脂製品の外観が低下したり樹脂製部品の接合不良
が起こったりするのを防ぐことができるものである。
圧されて通路3に倒れ込むので、樹脂製品の外面に突出
しないようにすることができ、突起部5により樹脂製品
の外観が低下しないようにすることができるものであ
り、しかも、金型6と樹脂製部品1の密着性を突起部5
の部分で高くすることができるものである。
6との接触面と通路3側方向へなす角、すなわち、倒れ
込んだ突起部5の先端の角度αが鋭角に形成されている
ので、硬化した接合用樹脂4に突起部5を食い込ませる
ことができ、複数の樹脂製部品1の接合強度を高めるこ
とができるものであり、しかも、突起部5の先端を鈍角
に形成するよりも、樹脂製品の外面への接合用樹脂4の
はみ出しを起こりにくくすることができるものである。
4の充填の条件等は、各種の樹脂製品に応じて設定され
るが、例えば、上記のような便座10の場合、通路3の
大きさは断面で深さ4mm×幅2mm程度に設定され
る。また、接合用樹脂4の充填の際の流動長は、樹脂温
度280℃で射出圧力500kgf/cm2の設備条件
で深さ4mm×幅2mmの通路3の場合、例えば、53
0mmに設定することができる。さらに、内側通路3a
に対応する位置に開口する導入口44は三個、外側通路
3bに対応する位置に開口する導入口44は五個にそれ
ぞれ設定することができる。
は、複数の樹脂製部品の接合部に通路を形成し、通路に
接合用樹脂を充填することにより、複数の樹脂製部品を
接合用樹脂で接合する樹脂製品の製造方法において、接
合用樹脂が通路の外へはみ出すことを防止するための突
起部を少なくとも一つの樹脂製部品に設けるので、突起
部がシール手段となって接合用樹脂が通路から外へはみ
出さないようにすることができ、また樹脂製部品に食い
込むような食い込み突起を用いないので、樹脂製品の表
面に食い込み突起が食い込んだ跡が残らないようにする
ことができ、樹脂製品の外観が低下するようなことがな
く、しかも樹脂製品にクラックや割れが生じにくいもの
であり、加えて、金型の摩耗や破損が起こりにくく、金
型の寿命を長くすることができるものである。さらに、
樹脂製部品の出来上がり寸法のずれや変形や反り等が多
少生じていても、突起部はほぼ通路の開口縁部に形成さ
れることになって、突起部で接合用樹脂のはみ出しを確
実に防止することができ、樹脂製品の外観が低下したり
樹脂製部品の接合不良が起こったりするのを防ぐことが
できるものである。
が金型に押圧されて通路に倒れ込むので、樹脂製品の外
面に突出しないようにすることができ、突起部により樹
脂製品の外観が低下しないようにすることができるもの
であり、しかも、金型と樹脂製部品の密着性を突起部の
部分で高くすることができるものである。
の先端が鋭角に形成されているので、接合用樹脂に突起
部を食い込ませることができ、複数の樹脂製部品の接合
強度を高めることができるものであり、しかも、突起部
の先端を鈍角に形成するよりも、樹脂製品の外面への接
合用樹脂のはみ出しを起こりにくくすることができるも
のである。
(c)は一部の断面図である。
る。
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の樹脂製部品の接合部に通路を形成
し、通路に接合用樹脂を充填することにより、複数の樹
脂製部品を接合用樹脂で接合する樹脂製品の製造方法に
おいて、接合用樹脂が通路の外へはみ出すことを防止す
るための突起部を少なくとも一つの樹脂製部品に設ける
ことを特徴とする樹脂製品の製造方法。 - 【請求項2】 突起部が金型に押圧されて通路に倒れ込
むことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製品の製造方
法。 - 【請求項3】 突起部の先端が鋭角に形成されているこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製品の製造
方法。
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