JP2000266010A - シリンダチューブ及びロッドレスシリンダ - Google Patents
シリンダチューブ及びロッドレスシリンダInfo
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- JP2000266010A JP2000266010A JP11072939A JP7293999A JP2000266010A JP 2000266010 A JP2000266010 A JP 2000266010A JP 11072939 A JP11072939 A JP 11072939A JP 7293999 A JP7293999 A JP 7293999A JP 2000266010 A JP2000266010 A JP 2000266010A
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- tube
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 グリースなどの潤滑剤の保持能力が高く、潤
滑性のある樹脂剤をコーテイングするときには、コーテ
イングがはがれにくいシリンダチューブの提供。 【解決手段】 シリンダチューブ2は、アルミニウムあ
るいはアルミニウム合金の型材に、常温で母材6表面に
陽極酸化皮膜、あるいは、硬質陽極酸化皮膜5を形成す
る。酸化皮膜形成後、皮膜形成時の温度より高温として
皮膜5にひび割れ7を生じさせる。グリースなどの潤滑
剤を前記ひび割れ7内に保持させることで、グリース切
れのない潤滑環境を長期に維持できる。また、潤滑性の
ある樹脂剤を含浸及びコーテイングする場合には、樹脂
剤がひび割れに深く入りこむので、摺動抵抗によるコー
テイングはがれが生じにくい。
滑性のある樹脂剤をコーテイングするときには、コーテ
イングがはがれにくいシリンダチューブの提供。 【解決手段】 シリンダチューブ2は、アルミニウムあ
るいはアルミニウム合金の型材に、常温で母材6表面に
陽極酸化皮膜、あるいは、硬質陽極酸化皮膜5を形成す
る。酸化皮膜形成後、皮膜形成時の温度より高温として
皮膜5にひび割れ7を生じさせる。グリースなどの潤滑
剤を前記ひび割れ7内に保持させることで、グリース切
れのない潤滑環境を長期に維持できる。また、潤滑性の
ある樹脂剤を含浸及びコーテイングする場合には、樹脂
剤がひび割れに深く入りこむので、摺動抵抗によるコー
テイングはがれが生じにくい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部移動体の動
きをスムーズにできる、アルミ(またはアルミ合金)に
陽極酸化皮膜あるいは硬質陽極酸化皮膜を形成したシリ
ンダチューブ、及び、そのシリンダチューブを備えたロ
ッドレスシリンダに関する。
きをスムーズにできる、アルミ(またはアルミ合金)に
陽極酸化皮膜あるいは硬質陽極酸化皮膜を形成したシリ
ンダチューブ、及び、そのシリンダチューブを備えたロ
ッドレスシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムあるいはその合金製
のシリンダチューブの内周面(シリンダ孔内周面)に硬
質酸化アルミニウム皮膜を形成し、その硬質酸化皮膜が
有する無数のピンホールに、潤滑性を有する樹脂を含浸
及びコーティングしてグリースを使用しないようにした
ものが知られている(特開平2−253003号)。
のシリンダチューブの内周面(シリンダ孔内周面)に硬
質酸化アルミニウム皮膜を形成し、その硬質酸化皮膜が
有する無数のピンホールに、潤滑性を有する樹脂を含浸
及びコーティングしてグリースを使用しないようにした
ものが知られている(特開平2−253003号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】硬質陽極酸化皮膜は、
陽極酸化処理により形成された多孔質皮膜であり、上記
従来のものでは、その陽極酸化処理時に必然的に形成さ
れる微細なピンホールを利用して、そこに樹脂剤を含浸
及びコーテイングするため、ピンホールに入りこんだ樹
脂剤の量が微量で、コーティングされた樹脂剤の保持
(皮膜からのはがれやすさ)という点から見て、保持力
が小さく、コーテイングがはがれやすい。また、上記技
術では、樹脂剤をコーテイングすることで、グリースを
使用しないことを目的としているが、シリンダ孔内に
は、グリース潤滑を行うことが一般的で、上記のような
微細なピンホール程度の窪みをグリース溜りとしてその
ようなグリース潤滑を行う場合には、そのようなピンホ
ールに入り込むグリース量では、すぐにグリース切れを
起こし、長期にわたって、潤滑環境を良好に維持できな
い問題がある。さらに、前記従来技術は、シリンダチュ
ーブではシリンダ孔内面にのみ上記樹脂剤のコーテイン
グを施しており、摺動面をチューブ外周に有するシリン
ダチューブ、例えば、チューブ内側を移動する内側移動
体と、チューブ外側に軸方向移動自在に嵌装された外側
移動体とが磁気吸着力で結合された、いわゆるマグネッ
ト式ロッドレスシリンダや、シリンダチューブのスリッ
トを介して内部移動体と外部移動体とが機械的に結合さ
れ、外部移動体がシリンダチューブ外面を摺動するよう
なスリットチューブ式のロッドレスシリンダへの適用
は、考慮されていない。この発明は、グリースなどを含
浸した場合の潤滑剤の保持能力が高く、また、潤滑性の
ある樹脂剤をコーテイングするときには、コーテイング
がはがれにくいシリンダチューブを提供することにあ
る。また、本願は、シリンダチューブ外側面に摺動面を
持つ場合に適用できる上記特性のシリンダチューブを提
供することにある。また、本願は、このようなシリンダ
チューブを採用したロッドレスシリンダを提供すること
を目的とする。
陽極酸化処理により形成された多孔質皮膜であり、上記
従来のものでは、その陽極酸化処理時に必然的に形成さ
れる微細なピンホールを利用して、そこに樹脂剤を含浸
及びコーテイングするため、ピンホールに入りこんだ樹
脂剤の量が微量で、コーティングされた樹脂剤の保持
(皮膜からのはがれやすさ)という点から見て、保持力
が小さく、コーテイングがはがれやすい。また、上記技
術では、樹脂剤をコーテイングすることで、グリースを
使用しないことを目的としているが、シリンダ孔内に
は、グリース潤滑を行うことが一般的で、上記のような
微細なピンホール程度の窪みをグリース溜りとしてその
ようなグリース潤滑を行う場合には、そのようなピンホ
ールに入り込むグリース量では、すぐにグリース切れを
起こし、長期にわたって、潤滑環境を良好に維持できな
い問題がある。さらに、前記従来技術は、シリンダチュ
ーブではシリンダ孔内面にのみ上記樹脂剤のコーテイン
グを施しており、摺動面をチューブ外周に有するシリン
ダチューブ、例えば、チューブ内側を移動する内側移動
体と、チューブ外側に軸方向移動自在に嵌装された外側
移動体とが磁気吸着力で結合された、いわゆるマグネッ
ト式ロッドレスシリンダや、シリンダチューブのスリッ
トを介して内部移動体と外部移動体とが機械的に結合さ
れ、外部移動体がシリンダチューブ外面を摺動するよう
なスリットチューブ式のロッドレスシリンダへの適用
は、考慮されていない。この発明は、グリースなどを含
浸した場合の潤滑剤の保持能力が高く、また、潤滑性の
ある樹脂剤をコーテイングするときには、コーテイング
がはがれにくいシリンダチューブを提供することにあ
る。また、本願は、シリンダチューブ外側面に摺動面を
持つ場合に適用できる上記特性のシリンダチューブを提
供することにある。また、本願は、このようなシリンダ
チューブを採用したロッドレスシリンダを提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願シリンダチューブ
は、アルミニウム、または、アルミニウム合金を母材と
してその摺動面となる面に陽極酸化皮膜、あるいは、硬
質陽極酸化皮膜を形成したシリンダチューブにおいて、
前記皮膜形成後、皮膜形成時の温度より高温として、皮
膜に積極的にひび割れを形成して成る(請求項1)。皮
膜形成後に、皮膜形成時の温度より高温とすることで、
母材と皮膜との膨張率の違いによって、皮膜にひび割れ
が生じる。このひび割れは、皮膜形成に伴うピンホール
に比べて大きな空間を提供するため、グリースなどの潤
滑剤を含浸させる場合(請求項5:潤滑剤をためるよう
に機能させる場合)には、潤滑剤の溜め量が従来より多
くなり、また、潤滑性のよい樹脂剤を含浸及びコーテイ
ングする場合には、樹脂剤がピンホールに比べて皮膜内
部に多く入り込むので、コーテイングされた樹脂剤を確
実に保持し、摺動抵抗によるコーテイングはがれが長期
にわたって防止される。
は、アルミニウム、または、アルミニウム合金を母材と
してその摺動面となる面に陽極酸化皮膜、あるいは、硬
質陽極酸化皮膜を形成したシリンダチューブにおいて、
前記皮膜形成後、皮膜形成時の温度より高温として、皮
膜に積極的にひび割れを形成して成る(請求項1)。皮
膜形成後に、皮膜形成時の温度より高温とすることで、
母材と皮膜との膨張率の違いによって、皮膜にひび割れ
が生じる。このひび割れは、皮膜形成に伴うピンホール
に比べて大きな空間を提供するため、グリースなどの潤
滑剤を含浸させる場合(請求項5:潤滑剤をためるよう
に機能させる場合)には、潤滑剤の溜め量が従来より多
くなり、また、潤滑性のよい樹脂剤を含浸及びコーテイ
ングする場合には、樹脂剤がピンホールに比べて皮膜内
部に多く入り込むので、コーテイングされた樹脂剤を確
実に保持し、摺動抵抗によるコーテイングはがれが長期
にわたって防止される。
【0005】シリンダチューブは、内側のシリンダ孔内
周面とチューブ外側面とにひび割れが形成されている
(請求項2)。これによれば、シリンダチューブ外側面
における潤滑機能も長期に維持可能となる、シリンダチ
ューブとなる。このシリンダチューブは、シリンダチュ
ーブ内側のシリンダ孔に内部移動体を摺動自在に嵌装
し、シリンダチューブ外側の摺動面に外部移動体を摺動
するように設け、前記内部移動体と外部移動体とをシリ
ンダチューブのスリットを通る力伝達部材によって結合
して成るロッドレスシリンダに適用され(請求項3)、
また、シリンダチューブ内側のシリンダ孔に内部移動体
を摺動自在に嵌装し、シリンダチューブ外周面に外部移
動体を摺動可能に嵌装し、前記内部移動体と外部移動体
とを磁気結合力によって結合して成るロッドレスシリン
ダに適用される(請求項4)。これらのロッドレスシリ
ンダでは、ピストン孔内周面と内部移動体との摺動部
分、外部移動体とチューブ外側面との摺動部分が、長期
にわたって高い潤滑機能を維持でき、内外移動体の移動
が円滑となる。
周面とチューブ外側面とにひび割れが形成されている
(請求項2)。これによれば、シリンダチューブ外側面
における潤滑機能も長期に維持可能となる、シリンダチ
ューブとなる。このシリンダチューブは、シリンダチュ
ーブ内側のシリンダ孔に内部移動体を摺動自在に嵌装
し、シリンダチューブ外側の摺動面に外部移動体を摺動
するように設け、前記内部移動体と外部移動体とをシリ
ンダチューブのスリットを通る力伝達部材によって結合
して成るロッドレスシリンダに適用され(請求項3)、
また、シリンダチューブ内側のシリンダ孔に内部移動体
を摺動自在に嵌装し、シリンダチューブ外周面に外部移
動体を摺動可能に嵌装し、前記内部移動体と外部移動体
とを磁気結合力によって結合して成るロッドレスシリン
ダに適用される(請求項4)。これらのロッドレスシリ
ンダでは、ピストン孔内周面と内部移動体との摺動部
分、外部移動体とチューブ外側面との摺動部分が、長期
にわたって高い潤滑機能を維持でき、内外移動体の移動
が円滑となる。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、スリット式ロッドレスシリ
ンダ1において、シリンダチューブ2は、非円形(長円
形)のシリンダ孔2aを有すると共に、その長手方向全
長に亘って、スリット3が形成してある。シリンダチュ
ーブ2の長手両端部は、エンドキャップ4、4で塞が
れ、その間にシリンダ室10を形成している。
ンダ1において、シリンダチューブ2は、非円形(長円
形)のシリンダ孔2aを有すると共に、その長手方向全
長に亘って、スリット3が形成してある。シリンダチュ
ーブ2の長手両端部は、エンドキャップ4、4で塞が
れ、その間にシリンダ室10を形成している。
【0007】このシリンダチューブ2は、アルミニウム
あるいはアルミニウム合金を押出し、もしくは、引き抜
き成形した型材に、ある処理温度(陽極酸化皮膜処理で
は、通常摂氏25度から摂氏30度程度、硬質陽極酸化
皮膜処理では、通常摂氏零度から摂氏マイナス5度程
度)において周知の方法で陽極酸化皮膜処理が行われて
おり、内側のシリンダ孔2a、スリット3の壁面、シリ
ンダチューブ2外側面の全体に、陽極酸化皮膜、あるい
は、硬質陽極酸化皮膜(以下、酸化皮膜5または皮膜
5)が形成されている。このような酸化皮膜(酸化アル
ミニウム皮膜)5は、微細なピンホールを多数有する多
孔性皮膜である。シリンダチューブ2は、このような陽
極酸化皮膜、あるいは硬質陽極酸化皮膜形成後、酸化皮
膜形成時の温度より高温に加温される。このように、シ
リンダチューブ2を皮膜形成後に皮膜形成時より高い温
度の雰囲気にさらすことで、皮膜5の熱膨張率と、母材
6としてのアルミニウムあるいはアルミニウム合金の膨
張率との差から、母材6の膨張に皮膜5がついていけ
ず、皮膜5にはひび割れ7が生じている。ひび割れ7
は、膜厚が12ないし20ミクロン程度の場合、80〜
90度の温度で発生する。このひび割れ7は、前記ピン
ホールより大きな割れ目となっており、一旦生じたひび
割れ7は、その後、常温に戻しても、そのまま残ってい
る(図4(a))。
あるいはアルミニウム合金を押出し、もしくは、引き抜
き成形した型材に、ある処理温度(陽極酸化皮膜処理で
は、通常摂氏25度から摂氏30度程度、硬質陽極酸化
皮膜処理では、通常摂氏零度から摂氏マイナス5度程
度)において周知の方法で陽極酸化皮膜処理が行われて
おり、内側のシリンダ孔2a、スリット3の壁面、シリ
ンダチューブ2外側面の全体に、陽極酸化皮膜、あるい
は、硬質陽極酸化皮膜(以下、酸化皮膜5または皮膜
5)が形成されている。このような酸化皮膜(酸化アル
ミニウム皮膜)5は、微細なピンホールを多数有する多
孔性皮膜である。シリンダチューブ2は、このような陽
極酸化皮膜、あるいは硬質陽極酸化皮膜形成後、酸化皮
膜形成時の温度より高温に加温される。このように、シ
リンダチューブ2を皮膜形成後に皮膜形成時より高い温
度の雰囲気にさらすことで、皮膜5の熱膨張率と、母材
6としてのアルミニウムあるいはアルミニウム合金の膨
張率との差から、母材6の膨張に皮膜5がついていけ
ず、皮膜5にはひび割れ7が生じている。ひび割れ7
は、膜厚が12ないし20ミクロン程度の場合、80〜
90度の温度で発生する。このひび割れ7は、前記ピン
ホールより大きな割れ目となっており、一旦生じたひび
割れ7は、その後、常温に戻しても、そのまま残ってい
る(図4(a))。
【0008】ひび割れ7は、皮膜5の硬度や皮膜厚さに
よりひび割れ7の入り方が異なってくる。出願人によれ
ば、半硬質アルマイト処理を施して、硬度がHv300
〜350、膜厚20ミクロン程度であるとき、比較的粗
いひび割れ7となり、一般アルマイト処理で硬度250
Hv、膜厚12ミクロン程度であるときには、比較的細
かなひび割れ7となった。
よりひび割れ7の入り方が異なってくる。出願人によれ
ば、半硬質アルマイト処理を施して、硬度がHv300
〜350、膜厚20ミクロン程度であるとき、比較的粗
いひび割れ7となり、一般アルマイト処理で硬度250
Hv、膜厚12ミクロン程度であるときには、比較的細
かなひび割れ7となった。
【0009】シリンダ孔2aの内壁面、及び、シリンダ
チューブ2のスリット3の設けてある外側面2bには、
グリースなどの液状潤滑剤8が塗られている。液状潤滑
剤8は、前記多数のひび割れ7内に入りこみ、ひび割れ
7は、そうした潤滑剤8を溜めておく潤滑剤溜りとして
機能する。従来のような皮膜5そのものの有するピンホ
ールより大きなひび割れ7内に含浸される潤滑剤8の量
は、ピンホールに含浸させる場合と比べて、格段に多く
なる。
チューブ2のスリット3の設けてある外側面2bには、
グリースなどの液状潤滑剤8が塗られている。液状潤滑
剤8は、前記多数のひび割れ7内に入りこみ、ひび割れ
7は、そうした潤滑剤8を溜めておく潤滑剤溜りとして
機能する。従来のような皮膜5そのものの有するピンホ
ールより大きなひび割れ7内に含浸される潤滑剤8の量
は、ピンホールに含浸させる場合と比べて、格段に多く
なる。
【0010】シリンダ室10は、ピストン部分20aの
長手両端に、ピストンパッキン21aを備えたピストン
エンド21を有する内側移動体としてのピストン20に
より前,後シリンダ室10A,10Bに区画されてい
る。ピストン部分20aには、前記スリット3を貫通す
る力伝達部材(ピストンヨーク)22が一体成形されて
いる。その力伝達部材22は、チューブ2外側において
左右に拡がり、外側移動体26の本体部材としてのピス
トンマウント23となっている。ピストンマウント23
の下面には、全周にわたってスクレーパ24が取付けて
ある。ピストンマウント23は外シールバンドカバー2
5を備えて外側移動体26となっている。
長手両端に、ピストンパッキン21aを備えたピストン
エンド21を有する内側移動体としてのピストン20に
より前,後シリンダ室10A,10Bに区画されてい
る。ピストン部分20aには、前記スリット3を貫通す
る力伝達部材(ピストンヨーク)22が一体成形されて
いる。その力伝達部材22は、チューブ2外側において
左右に拡がり、外側移動体26の本体部材としてのピス
トンマウント23となっている。ピストンマウント23
の下面には、全周にわたってスクレーパ24が取付けて
ある。ピストンマウント23は外シールバンドカバー2
5を備えて外側移動体26となっている。
【0011】力伝達部材22の前後には、外、内シール
バンド30、31をガイドするバンドガイド41aとバ
ンドガイド41bとを備えている。バンドガイド41
a,41bと一体の、チューブ外面(ここでは上面)2
b上を摺動する摺動部材(摺動板)43が外側移動体2
6とチューブ外面2bとの間に設けてある。
バンド30、31をガイドするバンドガイド41aとバ
ンドガイド41bとを備えている。バンドガイド41
a,41bと一体の、チューブ外面(ここでは上面)2
b上を摺動する摺動部材(摺動板)43が外側移動体2
6とチューブ外面2bとの間に設けてある。
【0012】スリット3を内側と外側から塞ぐ内外シー
ルバンド30,31は、前記力伝達部材22の上下を通
ってその両端が各エンドキャップ4に達している。内外
シールバンド30,31は、厚みの薄い可撓性バンドで
あり、例えばスチールバンドなどの磁性材料から成る。
内外シールバンド30,31は周知のように、スリット
3の幅より大きな幅を有している。シールバンド30,
31の長手両端は、取付ピン39をピン孔38に嵌め込
んでエンドキャップ4に取り付けられている。
ルバンド30,31は、前記力伝達部材22の上下を通
ってその両端が各エンドキャップ4に達している。内外
シールバンド30,31は、厚みの薄い可撓性バンドで
あり、例えばスチールバンドなどの磁性材料から成る。
内外シールバンド30,31は周知のように、スリット
3の幅より大きな幅を有している。シールバンド30,
31の長手両端は、取付ピン39をピン孔38に嵌め込
んでエンドキャップ4に取り付けられている。
【0013】これらの内外シールバンド30,31を吸
着するための磁石80が、スリット3両側に長手に沿っ
て配置されている。ピストン20を通過している部分を
除いて、内シールバンド30は、前記磁石80の磁気吸
着力とシリンダ室10に加わる流体圧力によりスリット
3を内側から塞ぎ、また、外シールバンド31は前記磁
気吸着力によりスリット3を外側から塞ぐようになって
いる。
着するための磁石80が、スリット3両側に長手に沿っ
て配置されている。ピストン20を通過している部分を
除いて、内シールバンド30は、前記磁石80の磁気吸
着力とシリンダ室10に加わる流体圧力によりスリット
3を内側から塞ぎ、また、外シールバンド31は前記磁
気吸着力によりスリット3を外側から塞ぐようになって
いる。
【0014】このようなロッドレスシリンダ1では、エ
ンドキャップ4側面に設けた給排ポート27からの流体
が、エンドキャップ4の給排孔81及び、内部ダンパ8
2の中心に設けた給排孔83を介して、対応するシリン
ダ室10A,10Bに給排され、内外シールバンド3
0,31がスリット3を塞ぎつつ、ピストンマウント2
3が移動する。シリンダ孔2aの内周面には、前記のよ
うに潤滑剤8が皮膜5に形成したひび割れ7内に多量に
溜められているので、潤滑剤(グリース)切れを生じる
ことなくピストン20との間の潤滑環境を長期にわたっ
て円滑に保ち、ピストン20の摺動を円滑に維持する。
一方、チューブ2の上面2bを摺動板43が摺動する
が、このチューブ上面2bでもひび割れ7に保持されて
いる潤滑剤8が摺動板43との間の摺動環境を長期に維
持するので、外部移動体26の移動も極めて円滑とな
る。
ンドキャップ4側面に設けた給排ポート27からの流体
が、エンドキャップ4の給排孔81及び、内部ダンパ8
2の中心に設けた給排孔83を介して、対応するシリン
ダ室10A,10Bに給排され、内外シールバンド3
0,31がスリット3を塞ぎつつ、ピストンマウント2
3が移動する。シリンダ孔2aの内周面には、前記のよ
うに潤滑剤8が皮膜5に形成したひび割れ7内に多量に
溜められているので、潤滑剤(グリース)切れを生じる
ことなくピストン20との間の潤滑環境を長期にわたっ
て円滑に保ち、ピストン20の摺動を円滑に維持する。
一方、チューブ2の上面2bを摺動板43が摺動する
が、このチューブ上面2bでもひび割れ7に保持されて
いる潤滑剤8が摺動板43との間の摺動環境を長期に維
持するので、外部移動体26の移動も極めて円滑とな
る。
【0015】このひび割れ7には、図4(b)に示すよ
うに、グリースなどの液状潤滑剤に代えて、例えばフッ
素樹脂(代表的なものとして4ふっ化エチレン)などの
潤滑性を有する樹脂8Aを含浸、コーテイングしてもよ
い。本願では、発生しているひび割れ7が大きいため、
比較的粒子の大きな樹脂剤であってもその皮膜5の内側
へ多量に、深く入りこむことができるので、コーテイン
グ後、コーテイング表面をピストン20や摺動板43が
摺動するときの抵抗によるコーテイングのはがれが生じ
にくい。コーテイングは、ひび割れ7を生じさせる高温
時に行うと、ひび割れ7のより奥まで樹脂が入りこみ、
はがれに対しては一層好ましいが、常温でも可能であ
る。
うに、グリースなどの液状潤滑剤に代えて、例えばフッ
素樹脂(代表的なものとして4ふっ化エチレン)などの
潤滑性を有する樹脂8Aを含浸、コーテイングしてもよ
い。本願では、発生しているひび割れ7が大きいため、
比較的粒子の大きな樹脂剤であってもその皮膜5の内側
へ多量に、深く入りこむことができるので、コーテイン
グ後、コーテイング表面をピストン20や摺動板43が
摺動するときの抵抗によるコーテイングのはがれが生じ
にくい。コーテイングは、ひび割れ7を生じさせる高温
時に行うと、ひび割れ7のより奥まで樹脂が入りこみ、
はがれに対しては一層好ましいが、常温でも可能であ
る。
【0016】スリットを持ったロッドレスシリンダとし
ては、特開平5-209603号や特開昭63-1909
09号(図5)に示すように、チューブ2のスリット3
の両側に傾斜した案内面82を有していて、外部移動体
26に設けた案内部分83が前記案内面82に摺接案内
される形態のものもあり、このようなロッドレスシリン
ダのシリンダチューブ2にも本願発明は適用される。
ては、特開平5-209603号や特開昭63-1909
09号(図5)に示すように、チューブ2のスリット3
の両側に傾斜した案内面82を有していて、外部移動体
26に設けた案内部分83が前記案内面82に摺接案内
される形態のものもあり、このようなロッドレスシリン
ダのシリンダチューブ2にも本願発明は適用される。
【0017】次に図6に示すようなマグネット式ロッド
レスシリンダ100のシリンダチューブ101に本願を
適用した場合について説明する。シリンダチューブ10
1の内部に、インナマグネット102を備えた内部移動
体103を摺動自在に嵌装し、シリンダチューブ101
外部に、インナマグネット102に対応するアウタマグ
ネット104を備えたスライダ(外部移動体)105を
摺動自在に設け、エンドキャップ106に形成された給
排ポート107から空気あるいは油等の供給流体を給排
することによって、内部移動体103がシリンダチュー
ブ101内を往復移動すると共に、インナ,アウタマグ
ネット102,104間の磁気結合力によりスライダ1
05がシリンダチューブ101外部でシリンダチューブ
101の外周面に沿って往復摺動移動するものである。
このシリンダチューブ101は、薄い筒状を成し、前述
と同様に、アルミニウム合金あるいはアルミニウムを母
材として、シリンダ孔2a内周面とシリンダ外周面2b
とに陽極酸化皮膜、または硬質陽極酸化皮膜を形成した
後、前述のようなひび割れ処理を施し、そのひび割れに
潤滑剤を含浸、あるいは、コーテイング処理してある。
このようなマグネット式ロッドレスシリンダ100で
は、シリンダ孔2aの内周全周面と、シリンダチューブ
101の外周面2b全周面が摺動面となるので、ひび割
れ部分に潤滑剤を含浸、あるいは、コーテイングする本
願の構造により、摺動環境の改善が著しく、内部移動体
103、外部移動体105の移動が極めてスムーズとな
る。
レスシリンダ100のシリンダチューブ101に本願を
適用した場合について説明する。シリンダチューブ10
1の内部に、インナマグネット102を備えた内部移動
体103を摺動自在に嵌装し、シリンダチューブ101
外部に、インナマグネット102に対応するアウタマグ
ネット104を備えたスライダ(外部移動体)105を
摺動自在に設け、エンドキャップ106に形成された給
排ポート107から空気あるいは油等の供給流体を給排
することによって、内部移動体103がシリンダチュー
ブ101内を往復移動すると共に、インナ,アウタマグ
ネット102,104間の磁気結合力によりスライダ1
05がシリンダチューブ101外部でシリンダチューブ
101の外周面に沿って往復摺動移動するものである。
このシリンダチューブ101は、薄い筒状を成し、前述
と同様に、アルミニウム合金あるいはアルミニウムを母
材として、シリンダ孔2a内周面とシリンダ外周面2b
とに陽極酸化皮膜、または硬質陽極酸化皮膜を形成した
後、前述のようなひび割れ処理を施し、そのひび割れに
潤滑剤を含浸、あるいは、コーテイング処理してある。
このようなマグネット式ロッドレスシリンダ100で
は、シリンダ孔2aの内周全周面と、シリンダチューブ
101の外周面2b全周面が摺動面となるので、ひび割
れ部分に潤滑剤を含浸、あるいは、コーテイングする本
願の構造により、摺動環境の改善が著しく、内部移動体
103、外部移動体105の移動が極めてスムーズとな
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本願のひび割れは、酸化
皮膜形成によって発生しているピンホールに比べて大き
な空間を提供するので、グリースなどを潤滑剤として含
浸させて溜めておくように使用する場合には、その含浸
量が多くできる窪みとなり、より長期にわたって潤滑機
能が維持される。また、潤滑性を有する樹脂を含浸及び
コーティングする場合には、ひび割れが大きいために、
ピンホールの場合に比べて樹脂が多量に皮膜内部に入り
こみ、摺動抵抗が作用してもコーティングが剥がれ難
い。また、本願では、シリンダチューブの外側にもひび
割れを形成したので、チューブ外側に摺動部分を持つよ
うなシリンダ、例えば、マグネット式ロッドレスシリン
ダや、スリットチューブ式ロッドレスシリンダに適用す
ることで、これらのシリンダの内部移動体との間の潤滑
環境、外部移動体との間の潤滑環境が長期にわたって維
持され、内、外移動体を円滑に移動させることができ、
シリンダ寿命を長くすることができる。
皮膜形成によって発生しているピンホールに比べて大き
な空間を提供するので、グリースなどを潤滑剤として含
浸させて溜めておくように使用する場合には、その含浸
量が多くできる窪みとなり、より長期にわたって潤滑機
能が維持される。また、潤滑性を有する樹脂を含浸及び
コーティングする場合には、ひび割れが大きいために、
ピンホールの場合に比べて樹脂が多量に皮膜内部に入り
こみ、摺動抵抗が作用してもコーティングが剥がれ難
い。また、本願では、シリンダチューブの外側にもひび
割れを形成したので、チューブ外側に摺動部分を持つよ
うなシリンダ、例えば、マグネット式ロッドレスシリン
ダや、スリットチューブ式ロッドレスシリンダに適用す
ることで、これらのシリンダの内部移動体との間の潤滑
環境、外部移動体との間の潤滑環境が長期にわたって維
持され、内、外移動体を円滑に移動させることができ、
シリンダ寿命を長くすることができる。
【図1】本願発明を実施したロッドレスシリンダの縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のシリンダチューブの斜視図である。
【図4】ひび割れを示す拡大図である。
【図5】他の実施例である。
【図6】さらに他の実施例である。
1 スリット式ロッドレスシリンダ 2 シリンダチューブ 2a シリンダ孔 2b チューブ外側面 3 スリット 5 酸化皮膜 6 母材 7 ひび割れ 8 潤滑剤 20 ピストン(内部移動体) 22 力伝達部材 26 外部移動体
Claims (5)
- 【請求項1】 アルミニウム、または、アルミニウム合
金を母材としてその摺動面となる面に陽極酸化皮膜、あ
るいは、硬質陽極酸化皮膜を形成したシリンダチューブ
において、前記皮膜形成後、皮膜形成時の温度より高温
として、皮膜に積極的にひび割れを形成して成るシリン
ダチューブ。 - 【請求項2】 シリンダチューブは、内側のシリンダ孔
内周面とチューブ外側面とにひび割れが形成されている
請求項1記載のシリンダチューブ。 - 【請求項3】 シリンダチューブ内側のシリンダ孔に内
部移動体を摺動自在に嵌装し、シリンダチューブ外側の
摺動面に外部移動体を摺動するように設け、前記内部移
動体と外部移動体とをシリンダチューブのスリットを通
る力伝達部材によって結合して成るロッドレスシリンダ
において、シリンダチューブを、請求項2記載のシリン
ダチューブとしたことを特徴とするロッドレスシリン
ダ。 - 【請求項4】 シリンダチューブ内側のシリンダ孔に内
部移動体を摺動自在に嵌装し、シリンダチューブ外周面
に外部移動体を摺動可能に嵌装し、前記内部移動体と外
部移動体とを磁気結合力によって結合して成るロッドレ
スシリンダにおいて、シリンダチューブを、請求項2記
載のシリンダチューブとしたことを特徴とするロッドレ
スシリンダ。 - 【請求項5】 ひび割れには、潤滑剤が含浸される請求
項3または4記載のロッドレスシリンダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11072939A JP2000266010A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | シリンダチューブ及びロッドレスシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11072939A JP2000266010A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | シリンダチューブ及びロッドレスシリンダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000266010A true JP2000266010A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13503851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11072939A Pending JP2000266010A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | シリンダチューブ及びロッドレスシリンダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000266010A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008146794A1 (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-04 | Ykk Corporation | 相手部材との摺接面を有する金属/樹脂複合物品及びその製造方法 |
| CN109183111A (zh) * | 2018-08-03 | 2019-01-11 | 昆山品钰康机电设备有限公司 | 一种汽车内外装饰用铝合金的表面处理工艺 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP11072939A patent/JP2000266010A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008146794A1 (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-04 | Ykk Corporation | 相手部材との摺接面を有する金属/樹脂複合物品及びその製造方法 |
| CN109183111A (zh) * | 2018-08-03 | 2019-01-11 | 昆山品钰康机电设备有限公司 | 一种汽车内外装饰用铝合金的表面处理工艺 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061228 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070418 |