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JP2000241680A - 被覆光ファイバ - Google Patents

被覆光ファイバ

Info

Publication number
JP2000241680A
JP2000241680A JP11041379A JP4137999A JP2000241680A JP 2000241680 A JP2000241680 A JP 2000241680A JP 11041379 A JP11041379 A JP 11041379A JP 4137999 A JP4137999 A JP 4137999A JP 2000241680 A JP2000241680 A JP 2000241680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
resin layer
modulus
young
coated optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11041379A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Hattori
知之 服部
Kazumasa Oishi
和正 大石
Toshihisa Sato
登志久 佐藤
Kazuya Kuwabara
一也 桑原
Hideyori Sasaoka
英資 笹岡
Masashi Onishi
正志 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP11041379A priority Critical patent/JP2000241680A/ja
Publication of JP2000241680A publication Critical patent/JP2000241680A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 石英ガラスの光ファイバの外周に軟質の
紫外線硬化型樹脂層(プライマリ樹脂層)と硬質の紫外
線硬化型樹脂(セカンダリ樹脂層)を被覆してなり、
(a) 被覆外径が約250μmの被覆光ファイバで、 (b)
プライマリ樹脂層のヤング率(kg/mm2 )と膜厚
(mm)の比が0.7〜1.5で、(c) セカンダリ樹脂
層のヤング率(kg/mm2 )と膜厚(mm)の積が
2.5〜5.0であり、(d) セカンダリ樹脂層のガラス
転移点が70〜90℃である被覆光ファイバ。 【効果】 伝送損失が低くて、側圧特性、耐剥離性の良
い被覆光ファイバを提供。 曲げに弱い長距離・高ピッ
トレート通信のための実効断面積の大きな、特に分散シ
フト型光ファイバに適用すると効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に使用され
る被覆光ファイバの改良、特に被覆樹脂層の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び課題】従来、光通信に使用される被覆
光ファイバとして種々の光ファイバが知られている。例
えば、特開平8−24250号公報には、1.0〜3.
0Mpaのヤング率と−10℃以下のガラス転移点を有
するプライマリ樹脂層と400Mpa以上のヤング率を
有するセカンダリ樹脂層を被覆した被覆光ファイバが記
載されている。また、特開平1−133011号公報に
は、0.1〜10Mpaのヤング率及び被覆厚が5〜2
0μmのプライマリ樹脂層と1000Mpa以上のヤン
グ率を有するセカンダリ樹脂層を被覆した被覆光ファイ
バが記載されている。
【0003】しかしながら、特開平8−24250号公
報に記載の被覆光ファイバでは、プライマリ樹脂層のヤ
ング率が1.0〜3.0Mpaであると側圧特性が不十
分であり、ボビンに巻取った後や光ファイバユニット化
後の伝送特性が劣化する。その理由は、近年、長距離・
高ビットレート通信のために実効断面積の大きな分散シ
フトファイバが実用されているが、これらの光ファイバ
は曲げに弱いため、従来使用されてきたシングルモード
光ファイバでは問題とならなかったような微小な側圧が
生じた時でもマイクロペンデイングによって伝送特性が
低下してしまう。
【0004】特開平1−133011号公報に記載の被
覆光ファイバでは、1000Mpa以上を有するセカン
ダリ樹脂層を用いているので伝送損失が劣化する。これ
は、セカンダリ樹脂層が硬化する時に収縮するが、ヤン
グ率が大きいとこの収縮に伴う応力(硬化収縮力)も大
きくなる。このために、長手方向にガラスを蛇行させて
しまい、曲げロスによって伝送特性が劣化する。
【0005】更に、0.1Mpaオーダーのヤング率を
有するプライマリ樹脂層を用いると、被覆光ファイバを
巻き替えたりユニット化工程等で外部より力を受ける
と、ガラスとプライマリ樹脂との界面が剥離或いは樹脂
被覆の破壊が発生し易くなる、という問題が発生するこ
とを見出した。
【0006】このような剥離発生機構について説明す
る。即ち、被覆光ファイバに異物〔光ファイバユニット
の製造装置のパスライン中のゴミなど〕が押しつけられ
ると、その部分で被覆が楕円状に変形する。プライマリ
樹脂は異物が押し付けられた方向では圧縮されるが、そ
の方向と垂直方向では逆に伸ばされる。この時に、伸ば
される方向では、プライマリ樹脂をガラスから引き離そ
うとする力が生じ、その結果、剥離が発生する。樹脂破
壊とは、ガラスとプライマリ樹脂との密着力が強い時
に、剥離が発生しない代わりに、プライマリ樹脂自体が
破壊されていまう現象を指す。いずれも、プライマリ樹
脂が従来使用されていたものよりも柔らかいために、変
形量が大きくなり、その結果として生じ易くなったもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、被覆光フ
ァイバにおいて、(a) 被覆外径が約250μm、 (b)プ
ライマリ樹脂層のヤング率と膜厚の比が0.7〜1.
5、(c) セカンダリ樹脂層のヤング率と膜厚の積が2.
5〜5.0、(d) セカンダリ樹脂層のガラス転移点が7
0〜90℃である時に、側圧特性と耐剥離特性と機械的
特性とを改善できることを見出し、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は:石英ガラスからなる光ファイ
バの外周に軟質の紫外線硬化型樹脂層(プライマリ樹脂
層)と硬質の紫外線硬化型樹脂(セカンダリ樹脂層)を
被覆してなり、(a) 被覆外径が約250μmである被覆
光ファイバにおいて、(b)該プライマリ樹脂層のヤング
率(kg/mm2 )と膜厚(mm)の比が0.7〜1.
5であり、(c) 該セカンダリ樹脂層のヤング率(kg/
mm2 )と膜厚(mm)の積が2.5〜5.0であり、
且つ(d) 該セカンダリ樹脂層のガラス転移点が70〜9
0℃である被覆光ファイバを提供する。
【0008】以下、本発明を図面に基いて詳細に説明す
る。図1は、被覆光ファイバを製造する工程を説明する
模式図である。図2は、本発明の被覆光ファイバの横断
面構造を示す模式図である。図3は、本発明の被覆光フ
ァイバを配置した光ファイバユニットの横断面構造を示
す模式図である。図1〜3において、1は(裸)光ファ
イバ、2はプライマリ樹脂層、3はセカンダリ樹脂層、
4は光ファイバ母材、5は線引き炉、6はプライマリ樹
脂塗布装置、6’はセカンダリ樹脂塗布装置、7、7’
は紫外線照射ランプ、8、8’は筒状体、9、9’は紫
外線照射装置、10、10’は反射鏡、11は被覆光フ
ァイバ、12は巻取機、15は中心抗張力体、16は紫
外線硬化型樹脂内層、17は紫外線硬化型樹脂外被であ
る。
【0009】本発明の被覆光ファイバは、石英ガラスか
らなる光ファイバの外周に軟質の紫外線硬化型樹脂層
(プライマリ樹脂層)と硬質の紫外線硬化型樹脂(セカ
ンダリ樹脂層)を被覆してなり、(a) 被覆外径が約25
0μmである被覆光ファイバにおいて、(b)該プライマ
リ樹脂層のヤング率(kg/mm2 )と膜厚(mm)の
比が0.7〜1.5であり、(c) 該セカンダリ樹脂層の
ヤング率(kg/mm2 )と膜厚(mm)の積が2.5
〜5.0であり、且つ(d) 該セカンダリ樹脂層のガラス
転移点が70〜90℃である点に特徴を有する。
【0010】(i) プライマリ樹脂層には、軟質(ヤング
率が1kg/mm2 以下のものを言う)の紫外線硬化型
樹脂を用いることが望ましい。プライマリ樹脂層の膜厚
は、通常20〜60μm程度あれば良い。該プライマリ
樹脂には、ポリエーテル系或いはポリエステル系ウレタ
ンアクリレートの使用が好ましく、必要に応じて反応性
希釈モノマー、光開始剤を含んでも良い。
【0011】反応性希釈モノマーとしては、N−ビニル
ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルア
セトアミド、メトキシエチレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、芳香族ポリエチレングリコールモノアクリ
レート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェ
ノキシポリプロピレン(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリルアクリレート、イ
ソボロニルオキシエチル(メタ)アクリレート、モルホ
リン(メタ)アクリレート等の単官能性化合物;2,2
−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−ジメチ
ル−3−ヒドロキシプロピオネートのジ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4
−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリ
レート、2,2−ジ(ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパンのジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジ
メチロールのジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタ
ジエンジ(メタ)アクリレート等の2官能性化合物が挙
げられ、これらは1種使用しても良いし、2種以上併用
しても良い。
【0012】光開始剤としては、公知のものを使用で
き、例えば1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル
ケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、フェニルアセトフェノンジエチルケタール、アル
コキシアセトフェノン、ベンジルメチルケタール、ベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェ
ノン等のフェノン類;2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジ
メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチ
ルホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド誘導
体等が挙げられ、これらは1種使用しても良いし、2種
以上併用しても良い。
【0013】この場合、プライマリ樹脂層のヤング率
は、例えば紫外線硬化型樹脂のポリエーテル部分の分子
量及び希釈モノマーの種類により調整した。即ち、プラ
イマリ樹脂層は、ポリエーテル部分の分子量を大きくす
ること及び直鎖状の分子量の大きな単官能希釈モノマー
を選定することでヤング率を小さくすることができる。
【0014】(ii)セカンダリ樹脂層には、硬質(ヤング
率が10kg/mm2 以上のものを言う)の紫外線硬化
型樹脂を用いることが望ましい。セカンダリ樹脂層の膜
厚は、通常20〜60μm程度あれば良い。該セカンダ
リ樹脂には、ポリエーテル系或いはポリエステル系ウレ
タンアクリレートの使用が好ましく、必要に応じて反応
性希釈モノマー、光開始剤を含んでも良い。即ち、セカ
ンダリ樹脂層は、ポリエステル又はポリエーテル部分の
分子量を小さくすること、ウレタン基濃度を上げるこ
と、及びベンゼン環等の剛直な分子構造を有するモノマ
ーや多官能モノマーを選定することでヤング率を大きく
することができる。
【0015】反応性希釈モノマーとしては、N−ビニル
ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルア
セトアミド、メトキシエチレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、
フェノキシポリプロピレン(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、イソボロニルオキシエ
チル(メタ)アクリレート、モルホリン(メタ)アクリ
レート等の単官能性化合物;2,2−ジメチル−3−ヒ
ドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ
プロピオネートのジ(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、2,2−ジ
(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンのジ(メタ)
アクリレート、トリシクロデカンジメチロールのジ(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタジエンジ(メタ)ア
クリレート等の2官能性化合物;トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリオキシエチル(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリヒドロキシ
エチルイソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、トリ
ス(アクリロキシメチル)イソシアヌレート、トリアリ
ルイソシアヌレート等の多官能性化合物が挙げられ、こ
れらは1種使用しても良いし、2種以上併用しても良
い。
【0016】光開始剤としては、公知のものを使用で
き、例えば1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル
ケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、フェニルアセトフェノンジエチルケタール、アル
コキシアセトフェノン、ベンジルメチルケタール、ベン
ゾフェノン等のフェノン類;2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジ
メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチ
ルホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド誘導
体等が挙げられ、これらは1種使用しても良いし、2種
以上併用しても良い。
【0017】セカンダリ樹脂層のヤング率及びガラス転
移点は、オリゴマーである紫外線硬化型樹脂、反応性希
釈モノマーの種類及び配合量によって調整した。即ち、
セカンダリ樹脂層の原料であるオリゴマーの分子量を小
さくする、又はセカンダリ樹脂のウレタン部分の剛性を
上げること等でヤング率及びガラス転移点を上げること
ができる。また、ウレタン部分の含有量を増やすこと
で、ガラス転移点の上昇を抑えつつヤング率を上げるこ
とができる。反応性希釈モノマーとして、多官能モノマ
ーの配合量を増やすとか、或いは剛性の高いモノマーを
選定することにより、ヤング率及びガラス転移点を上げ
ることができる。
【0018】
【作用】(1) 本発明の被覆光ファイバでは、被覆外径が
約250μm(具体的には235〜255μmの範囲)
でないと、世界的な標準と異なるために、一般の光ファ
イバとの接続が困難になる等互換性が悪くなる。 (2) 本発明のような被覆光ファイバにおいては、光ファ
イバの側圧特性を向上させるためには、プライマリ樹脂
層のヤング率を小さく、膜厚を大きくすることが有効で
ある。これはクッション効果が大きくなるためである。
しかし、プライマリ樹脂層のヤング率が小さい場合(具
体的には0.02kg/mm2 未満の場合)、樹脂の架
橋密度を極度に小さくする必要があり、樹脂の耐久性が
低下する。また、プライマリ樹脂層の膜厚を大きくする
と、プライマリ樹脂層の変形量が大きくなること、及び
相対的にセカンダリ樹脂層の膜厚が薄くなり、外力に対
して抵抗が小さくなることのために、ガラスとプライマ
リ樹脂層との界面に働く力が増加し、剥離或いは樹脂破
壊が発生し易くなる。本発明者らは、プライマリ樹脂層
のヤング率と膜厚の比が0.7〜1.5、好ましくは
0.8〜1.3であれば、側圧特性と耐剥離特性を維持
できることを見出した。
【0019】(3) また、本発明のような被覆光ファイバ
においては、セカンダリ樹脂層に関しては、側圧特性と
耐剥離特性を向上させるためには、ヤング率及び膜厚を
大きくすることが有効である。これは、外部からの応力
に対してセカンダリ樹脂層が抵抗することで被覆層及び
ガラスに応力を伝え難くするためである。しかしなが
ら、ヤング率及び膜厚が大きくなると樹脂が硬化する時
の硬化収縮力が大きくなり、光ファイバが長手方向に蛇
行してしない伝送損失が増加する。本発明者等は、側圧
特性及び耐剥離性を向上させ、且つ伝送特性を劣化させ
ないためには、セカンダリ樹脂層のヤング率と膜厚の積
が2.5〜5.0、好ましくは3.0〜4.0であれば
良いことを見出した。
【0020】(4) 更に、本発明のような被覆光ファイバ
においては、セカンダリ樹脂層のガラス転移点が70℃
未満であると、70℃程度で樹脂のヤング率が大幅に低
下するために、ユニット化した後の温度特性が悪くな
る。また、90℃を越えると、樹脂が硬化した時に、プ
ライマリ樹脂層とセカンダリ樹脂層の間の線膨張係数の
差によって生じるプライマリ樹脂層中の残留応力が大き
くなり、耐剥離性が低下する。本発明者等は、機械的特
性、特に強靱性と耐剥離性とを向上させるたねには、セ
カンダリ樹脂層のガラス転移点が70〜90℃、好まし
くは75〜85℃である必要があることを見出した。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を以下に具体的に
説明するが、これらは本発明の範囲を制限しない。 (評価方法) (1) 試作後の伝送損失:ボビンに巻いた状態でOTDR
(Optical Time Domain Reflectometer の略称)にて伝
送損失を測定した。その時の波長は1.55μmであ
る。 (2) 側圧特性:ボビンに巻かれた被覆光ファイバを、1
000番のサンドペーパーを巻き付けたボビンに張力1
00gで600m巻き取った状態、1000mを束状態
にしたもの、夫々の状態でOTDRにて波長1.55μ
mでの伝送損失を測定した。前者の伝送損失から後者の
伝送損失を引いたものを側圧試験による伝送損失の増加
分とした。
【0022】(3) 剥離試験:直径0.2mmのピンを設
置した直径240mmのローラを用いて被覆光ファイバ
を巻き替える。ローラを通過させる時の張力は500
g、巻替線速は1m/sである。巻き替え後に、被覆光
ファイバを顕微鏡にて長手方向に顕微鏡観察を行い、剥
離或いは樹脂破壊の有無を調べる。また、ピンが接触し
た箇所を25箇所観察して、発生していた割合を求め
る。
【0023】(4) ヤング率:プライマリ樹脂に関して
は、プッシュ−イン−モジュラス法(1994年発行、IW
CS 43巻、552頁)を用いて試作した被覆光ファ
イバのヤング率を直接評価した。プライマリ樹脂は、一
般にフィルムで測定するヤング率よりもファイバ化した
ものの方がヤング率が低くなるためである。これは、線
引装置に使われる紫外線照射装置内では、輻射熱と硬化
反応による熱とで高温になり、連鎖移動や停止反応が支
配的になるために架橋が進まないためである。従って、
被覆光ファイバのプライマリ樹脂のヤング率は被覆光フ
ァイバにおける値が重要である。プライマリ樹脂のヤン
グ率を被覆光ファイバの状態測定する方法は、この他
に、イン−サイツ モジュラス法(1985年発行、OFC
20頁)も知られている。セカンダリ樹脂のヤング率
は、下記の方法にて作成した被覆光ファイバから試料を
採取して評価を行った。
【0024】(5) ガラス転移点:セカンダリ樹脂のガラ
ス転移点は、図1に示す線引き装置を用いて作成された
所定のヤング率の試料を用いて動的粘弾性測定器で測定
した。測定波数は11Hz、損失正接の最大値をガラス
転移点と定義した。 (6) ヒートサイクル試験:これは、試料1000mを直
径約30cm程度の束状態にして恒温槽に入れ、−20
℃及び70℃の時の伝送損失をOTDR(測定波長1.
55μm)にて測定した。
【0025】
【実施例】図1に示す線引き装置を用いて、光ファイバ
母材4を線引炉5で線引きして光ファイバ1とし、該光
ファイバ1にプライマリ樹脂塗布装置6、セカンダリ樹
脂塗布装置6’により被覆を施した後に、夫々紫外線照
射装置9、9’により硬化させて、図2に示す構造の被
覆光ファイバ11を得た。巻取時の張力は50gとし
た。光ファイバとしては2重コア型のプロファイルを有
する実効断面積85μm2 の分散型ソフトファイバを使
用し、プライマリ樹脂層2、セカンダリ樹脂層3は次の
ようにしてその物性を調整して使用した。
【0026】各被覆層の膜厚は表1〜2に示す通りであ
り、各々の被覆光ファイバは5kmづつ試作した。被覆
光ファイバを数十cmの長さに切断し、アセトンに浸
漬、被覆を膨潤させてガラスからパイプ状の被覆を取
る。乾燥後に標線25mm、引張速度1mm/分で測定
を行った。試作した被覆光ファイバの評価結果を表1〜
2に示す。これらの被覆光ファイバを用いて図3に示す
光ファイバユニットを作成した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】(注) 実施例及び比較例に使用したプ
ライマリ樹脂は以下の通りである。 Pシリーズ:ポリプロピレングリコール、トリレンジイ
ソシアネート、ヒドロキシエチルアクリレートの重合に
より得られた平均分子量4000〜10000のポリエ
ーテル型ウレタンアクリレートを主体とし、これに反応
性希釈モノマーとしてN−ビニルピロリドン、芳香族ポ
リエチレングリコールモノアクリレート、ラウリルアク
リレートを夫々3〜20重量%を添加したものであっ
て、所定のヤング率となるように分子量及び反応性希釈
モノマーの添加量を調節した。 実施例及び比較例に使用したセカンダリ樹脂は以下
の通りである。 Sシリーズ:ポリテトラエチレングリコール、トリレン
ジイソシアネート、ヒドロキシエチルアクリレートの重
合により得られた平均分子量2000〜6000のポリ
エーテル型ウレタンアクリレートを主体とし、これに反
応性希釈モノマーとしてN−ビニルピロリドン、エチレ
ングリコールジアクリレート、トリヒドロキシエチルイ
ソシアヌル酸トリアクリレートを夫々5〜50重量%添
加したものであって、所定のヤング率となるように分子
量及び反応性希釈モノマーの添加量を調節した。
【0030】上記表1〜2によると、実施例の被覆光フ
ァイバはユニット作成後の伝送損失は安定していたが、
比較例の被覆光ファイバはユニット化により0.05d
B/km以上の伝送損失の増加を示しており、伝送損失
が不安定であることを確認した。また、これら試作ユニ
ットを−20〜70℃のヒートサイクル試験を行い、各
温度にてOTDR(測定波長1.55μm)にて伝送損
失を測定した。その結果、実施例の被覆光ファイバを用
いた試作ユニットは0.03dB/km以下の安定した
伝送損失特性を示したが、比較例6の被覆光ファイバを
用いたものでは、70℃において0.133dB/km
の損失増を示した。
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明の被覆光ファイバに
よると、伝送損失の低い被覆光ファイバを得ることがで
き、且つ側圧特性の向上、耐剥離性の向上が同時に実現
できる。従って、特に、曲げに弱い長距離・高ビットレ
ート通信のための実効断面積の大きな、特に実効断面積
60μm2 以上の分散シフト光ファイバに適用すると効
果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】被覆光ファイバを製造する工程を説明する模式
図である。
【図2】本発明の被覆光ファイバの横断面構造を示す模
式図である。
【図3】本発明の被覆光ファイバを配置した光ファイバ
ユニットの横断面構造を示す模式図である。
【符号の説明】
1 (裸)光ファイバ 2 プライマリ樹脂層 3 セカンダリ樹脂層 4 光ファイバ母材 5 線引き炉 6 プライマリ樹脂塗布装置 6’ セカンダリ樹脂塗布装置 7、7’ 紫外線照射ランプ 8、8’ 筒状体 9、9’ 紫外線照射装置 10、10’ 反射鏡 11 被覆光ファイバ 12 巻取機 15 中心抗張力体 16 紫外線硬化型樹脂内層 17 紫外線硬化型樹脂外被
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 登志久 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 桑原 一也 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 笹岡 英資 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 大西 正志 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H050 BA32 BB07Q BB07S BB13Q BB13S BB14Q BB14S BB17Q BB17S BB31Q BB31S BB33Q BB33S BC03 BD00 BD07 4G060 AA03 AA06 AC02 AC10 AC15 CB09

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラスからなる光ファイバの外周に
    軟質の紫外線硬化型樹脂層(プライマリ樹脂層)と硬質
    の紫外線硬化型樹脂(セカンダリ樹脂層)を被覆してな
    り、 (a) 被覆外径が約250μmである被覆光ファイバにお
    いて、 (b)該プライマリ樹脂層のヤング率(kg/mm2 )と
    膜厚(mm)の比が0.7〜1.5であり、 (c) 該セカンダリ樹脂層のヤング率(kg/mm2 )と
    膜厚(mm)の積が2.5〜5.0であり、且つ (d) 該セカンダリ樹脂層のガラス転移点が70〜90℃
    であることを特徴とする被覆光ファイバ。
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