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JP2000129115A - 1液湿気硬化型ウレタン系樹脂組成物及び接着剤 - Google Patents

1液湿気硬化型ウレタン系樹脂組成物及び接着剤

Info

Publication number
JP2000129115A
JP2000129115A JP10306172A JP30617298A JP2000129115A JP 2000129115 A JP2000129115 A JP 2000129115A JP 10306172 A JP10306172 A JP 10306172A JP 30617298 A JP30617298 A JP 30617298A JP 2000129115 A JP2000129115 A JP 2000129115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane
resin composition
prepolymer
adhesive
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10306172A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Okamoto
伸一 岡本
Osamu Nishizaka
修 西阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konishi Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konishi Co Ltd filed Critical Konishi Co Ltd
Priority to JP10306172A priority Critical patent/JP2000129115A/ja
Publication of JP2000129115A publication Critical patent/JP2000129115A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使いやすく、優れたコンタクト接着が可能
な、すなわち塗布作業性が良く、コンタクト性に優れた
1液湿気硬化型ウレタン系接着剤、およびその主成分で
あるウレタン系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 イソシアネート末端のプレポリマーとし
てポリイソシアネートが2,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネートを含有するジフェニルメタンジイソシア
ネートを用いて反応させてなるウレタンプレポリマーに
対し、N−アルキロイル−L−グルタミン酸−α、γ−
ジ−アルキルアミドの油ゲル化剤を配合してなる1液湿
気硬化型ウレタン系樹脂組成物およびこの樹脂組成物を
主成分とする接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウレタン系樹脂組成
物、及び、その組成物を利用した1液湿気硬化型ウレタ
ン系樹脂接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】1液湿気硬化型ウレタン系接着剤は、イ
ソシアネート末端のウレタンプレポリマー(以下、「プ
レポリマー」という。)を主成分に、無機充填剤、粘着
性付与樹脂、揺変剤、硬化触媒、可塑剤などの各種改質
剤を配合した液状で流動性を備えた接着剤である。これ
ら接着剤は、少量の有機溶剤を配合するケースはある
が、基本的には無溶剤形接着剤と呼ばれ、環境対応型の
接着剤として、従来の有機溶剤型接着剤に代わり、広く
使用されてきている。この1液湿気硬化型ウレタン系接
着剤は、湿気硬化するため、湿気を遮断できるカートリ
ッジ型容器など密閉型容器に収納し、接着作業時にはじ
めて外気に解放され、塗布後、クシ目ゴテなどで塗り広
げて、接着作業する。これら接着剤は通常片面にのみ塗
布し、接着作業するが、両面に塗布してもよい。もし、
両面に薄く塗布し、初期硬化が幾分進行した状態で、塗
布面同士を密着させればコンタクト型接着剤になり得
る。このように、コンタクト型接着剤として使用するこ
とは可能であるが、従来の1液湿気硬化型ウレタン系接
着剤では、コンタクト性が発現するまでに時間がかかる
にもかかわらずコンタクト性を維持する時間が短い、コ
ンタクト接着できるほどの初期粘着力が得られないこ
と、及び、均質に塗布できない等の問題により一般にラ
バーセメントと呼ばれているゴム系コンタクト型溶剤系
接着剤のような優れた作業性を与えることは甚だ困難で
ある。この理由により、1液湿気硬化型ウレタン系接着
剤で優れたコンタクト性を与える接着剤は、世の中に見
あたらないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】使いやすく、優れたコ
ンタクト接着が可能な1液湿気硬化型ウレタン系接着剤
を開発することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、コンタクト
接着性が優れたウレタンプレポリマーの開発を試みた
が、従来の接着剤のように炭酸カルシウム、クレー、タ
ルク等工業的に利用できる無機充填剤を配合すると、折
角のコンタクト性が著しく低下してしまうことに気がつ
いた。そのため、それら無機充填剤を配合することを中
止したところ、コンタクト性は元通りとなるが、塗り広
げにくく均質に塗布できないなどいわゆる塗布作業性が
著しく低下することが分かった。そこで、それら無機充
填剤を配合することなく、塗布作業性を改良すべく、微
粉末シリカ、アマイドワックス等の公知の粘性改良剤を
配合したが、著しい粘度上昇を伴わず、塗り広げやす
く、垂れが起こりやすい垂直な壁面または天井面でも垂
れを生じない粘性改良剤を見いだすことことはできなか
った。そこで対象を広げ、種々検討したところ、アミノ
酸系油ゲル剤として市販されているN−アルキロイル−
L−グルタミン酸−α、γ−ジ−アルキルアミド(以
下、「AGDA」という。)を配合したときに限り、優
れた粘性改良効果を発現することを発見し、この改良効
果を利用して塗布作業性を改良する技術に結びつけた。
【0005】一方、コンタクト型接着剤は、強力な粘着
力を発現することで即座にコンタクト接着できるばかり
でなく、そのコンタクト性をできるだけ長く保持できる
作業幅を与えることが理想である。即ち、塗布性に優れ
ることを前提として、強力コンタクト性、並びに、貼り
合わせ可能時間を持った1液性湿気硬化型ウレタン系接
着剤を得るために、AGDAの改良効果を利用して、各
種ウレタンプレポリマーを検討したところ、特定のウレ
タンプレポリマーを用いたときに限り、この特性の総て
を発現することを発見し、本発明を完成するに至った。
【0006】以下、本発明を具体的に説明する。請求項
1の発明は、プレポリマーとAGDAを配合することを
特徴とするウレタン系樹脂組成物である。その組成物
は、プレポリマーとAGDAの相互作用により、プレポ
リマーが持つコンタクト接着性を失うことなく、塗り広
げやすく、タレが起こりやすい垂直な壁面又は天井面で
もタレを生じない優れた塗布作業性を与えることを特徴
とする。
【0007】請求項2の発明は、上記プレポリマーがポ
リオールとポリイソシアネートが2,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネートを含有するジフェニルメタンジ
イソシアネートとの反応物を用いることを特徴とする請
求項1の手段におけるウレタン系樹脂組成物である。こ
の組成物は、塗布作業性に優れ、良好なコンタクト性及
びそのコンタクト性を長時間保持できることを特徴とす
る。
【0008】請求項3の発明は、上記プレポリマーにウ
レタン硬化触媒であるビス(モルホリノエチル)エーテ
ル、ビス(2,6−ジメチルモルホリノエチル)エーテ
ル、ビス(3,5−ジメチルモルホリノエチル)エーテ
ルから選択したアミン系触媒を1種以上を含有すること
を特徴とする請求項1または請求項2記載のウレタン系
樹脂組成物である。この組成物は、上記コンタクト性を
発現する時間が速く、且つ、貯蔵安定性試験において他
のウレタン系触媒を用いた場合には見られない極めて良
好な貯蔵安定性を有することを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、上記AGDAを配合す
るに際し、N−メチル−2−ピロリドン(以下、「NM
P」という。)に溶解させて配合することを特徴とする
請求項1または請求項2の手段におけるウレタン系樹脂
組成物である。この手段を採用することで、低粘度で塗
布作業性を与える効果が助長できる。
【0010】請求項5の発明は、上記AGDAが、N−
ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ−ジ−ブチルア
ミドであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の
いずれか1項の手段におけるウレタン系樹脂組成物であ
る。この組成物は、この化合物を配合することを特徴と
し、最も優れた塗布作業性を与えることができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5のいずれか1項の手段におけるウレタン系樹脂組成物
を用いた1液湿気硬化型ウレタン系樹脂接着剤である。
即ち、上記ウレタン系組成物を、適性に工業的利用を図
るための用途を提案することにある。
【0012】本発明で用いられるプレポリマーに対して
配合するAGDAは、一般には天ぷら油や原油の海上流
出の際の油ゲル化剤(即ち、固化剤)の原料として広く
利用されている。一方、有機溶剤や液状樹脂等の有機物
質をゲル化させる従来より市販されているゲル化剤はプ
レポリマーを一時的に半固形状もしくは固形状いわゆる
ゼリー状に導くことはできるが、貯蔵期間中に経時変化
によりゲル化剤自身の持つ例えば水酸基、アミノ基等の
活性水素がプレポリマー中のイソシアネート基と架橋反
応するいわゆるゲル化が避けられなかった。本発明で
は、プレポリマーに配合するAGDAがプレポリマーと
貯蔵期間中にゲル化することなく優れた塗布作業性を持
ったゼリー状の組成物にすることを見出した。さらにA
GDAを配合した組成物はプレポリマーが本来より持つ
コンタクト性を損なうことなく作業性を向上させること
も見出した。AGDAの配合量はプレポリマー100重
量部に対して0. 1〜5重量部が好ましい。0. 1重量
部より少ないと本発明の作業性付与効果が得られない。
また、5重量部以上の場合、良好な作業性は得られるが
このAGDAが一般的に高価なことから工業的に利用し
づらいものとなってしまう。
【0013】本発明で用いられるプレポリマーの出発原
料であるポリオールとは、ポリエーテルポリールとポリ
エステルポリオールに類別できる。
【0014】ポリエーテルポリオールとしては、ポリオ
キシアルキレンジオール(具体的にはポリオキシエチレ
ングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリ
オキシブチレングリコール等やこれらの共重合体)、ポ
リオキシアルキレントリオール(具体的にはエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチ
レンオキシド等とグリセリン、トリメチロールプロパン
等を付加重合させたもの)等のポリオキシアルキレンポ
リオール、その他ビスフェノール、シュガー類、アミン
類などを出発原料としてエチレンオキシド又はプロピレ
ンオキシドを付加させたジオール、ポリエーテルポリオ
ール、テトラヒドロフランの開環重合により得られるポ
リオキシテトラメチルグリコール等を挙げることができ
る。
【0015】本発明におけるポリオキシプロピレンポリ
オールのうちポリオキシプロピレンジオールは、プロピ
レングリコールやネオペンチルグリコール等を開始剤と
してプロピレンオキサイドを付加重合して合成される。
また、ポリオキシプロピレントリオールは、グリセリン
やトリメチロールプロパンを開始剤としてプロピレンオ
キサイドを付加重合して合成される。これらは通常分子
量が400〜20000のものが用いられる。
【0016】この内低粘度で液状化が容易なことからポ
リオキシアルキレンジオール及びポリオキシアルキレン
トリオールの使用が好ましい。
【0017】ポリエステルポリオールとしては、例えば
マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、フタ
ル酸等のジカルボン酸単独もしくは混合物と上記ジオー
ル類単独もしくは混合物を重縮合して得られる重合体、
εーカプロラクトン、バレロラクトン等の開環重合物
等、ひまし油等の活性水素を2個以上含有する活性水素
化合物が挙げられる。
【0018】上記以外のポリオールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1, 4−ブタンジ
オール等の2価アルコールやグリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ネオペンチルグリコール等の多価アルコー
ル、水酸基末端ポリブタジエン(1, 2−付加体、1,
4−付加体)、分子内にクロロプレン骨格を有するいわ
ゆるクロロプレン変性ポリオール、分子内にロジン骨格
を有するいわゆるロジン変性ポリオール、分子内にアミ
ン構造を有するアミンポリオール、カルビノール変性シ
リコンオイルと称されるポリシロキサンの両末端にカル
ビノールを導入したいわゆるシリコン系ジオール類、ア
クリル酸エステル(メタクリル酸エステルも含む)を骨
格としたいわゆるアクリルポリオール類、骨格をフッ素
樹脂(例えば二フッ化エチレンとアクリル系との共重合
樹脂)の末端に水酸基を有するいわゆるフッ素樹脂系ポ
リオールなどを挙げることができる。特に好ましくは、
コンタクト性を一層向上させるものとして、クロロプレ
ンポリオール、アミンポリオールが挙げられる。
【0019】本発明で用いられるポリイソシアネートと
しては、分子中に複数個の、好ましくは平均2〜3個の
イソシアネート基を有する脂肪族、芳香族、脂環族等の
ポリイソシアネート化合物が用いられる。
【0020】具体的には、例えば2,4−トルエンジイ
ソシアネート(以下、「2,4−TDI」という。)、
2,6ートルエンジイソシアネート(以下、「2,6−
TDI」という。)、2,4−TDIと2,6−TDI
との異性体混合物、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(以下「4,4,’−MDI」という。)、
2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下
「2,4,’−MDI」という。)、4,4’−MDI
と2,4’−MDIとの異性体混合物(商品名:ルプラ
ネートMI、ビーエーエスエフジャパン社製)、カルボ
ジイミド変性MDI、ポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネート(以下、「ポリメリックMDI」とい
う。)、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下、「H
MDI」という。)、キシレンジイソシアネート(以
下、「XDI」という。)、メタキシレンジイソシアネ
ート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、水素化M
DI、水素化TDI、水素化XDI、イソホロンジイソ
シアネート等のイソシアネート化合物、スミジュールN
(住友バイエルウレタン社製)等のビューレットポリイ
ソシアネート化合物、デスモジュールIL,HL(バイ
エルA.G.社製)等のイソシアネート環を有するポリ
イソシアネート化合物、スミジュールL等のアダクトポ
リイソシアネート化合物等を挙げることができる。
【0021】この内、4,4’−MDIと2,4’−M
DIの混合物を用いることが良好なコンタクト性及びそ
のコンタクト性の長い保持時間を得る上で好ましい。
【0022】イソシアネート末端のウレタンポリマーは
通常、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオー
ル、或いはそれ以外のポリオール類から選ばれた一種類
又は2種類以上の組み合わせにより得られる混合ポリオ
ールに対し、過剰のポリイソシアネートを作用させて合
成される。その合成方法に当たっては、特に制限はな
く、従来公知の方法で製造すればよい。
【0023】ここでいう過剰のポリイソシアネートと
は、全ポリオール成分の水酸基の化学当量よりイソシア
ネート基の化学当量が過剰であることを意味し、その化
学当量の関係をNCO/OH比で表すことができる。す
なわち、理論的にはNCO/OH比が1を超えればイソ
シアネート末端となり得るが、本発明は液状であること
を特徴とするから、通常NCO/OH比が1.5以上が
好ましい。NCO/OH比の上限は特に限定されるもの
ではないが、硬化遅延、湿気硬化途中の発泡の増加など
の弊害を考慮すると、NCO/OH比10.0以下が好
ましい。殊に液状で低粘度のプレポリマーに導くには、
ポリオールの種類、官能基数、分子量等を考慮するとと
もに、NCO/OH比を1.5〜8.0程度に調節する
ことが特に好ましい。
【0024】重合温度及び重合時間も特に制限されない
が、通常窒素ガス気流下でポリオールとポリイソシアネ
ートとを混合後、60〜100℃にて3〜8時間反応さ
せるのがよい。反応に際しては、ジブチル錫ジラウレー
ト等の有機金属塩系ウレタン触媒等を何れの段階でも適
量を随時添加しても差し支えない。
【0025】本発明において、使用される硬化触媒とし
ては、ジブチル錫ジラウレート等の有機金属系ウレタン
触媒やビス(モルホリノエチル)エーテル、ビス(2,
6−ジメチルモルホリノエチル)エーテル、ビス(3,
5−ジメチルモルホリノエチル)エーテル類やその他の
アミン系ウレタン触媒等を目的に応じ適宜使用すること
ができる。
【0026】この内、上記モルホリン系触媒を用いるこ
とが速いコンタクト性発現時間を持ち、且つ、貯蔵安定
性の良好なウレタン樹脂組成物を得る上で好ましい。
【0027】本発明において、併用するNMPは市販品
をそのまま配合しても良いが、長期の貯蔵安定性を得る
ためには合成ゼオライト、シリカゲル等の市販脱水剤で
水分を除去した方が好ましい。NMPの配合量はプレポ
リマー100重量部に対し、1〜30重量部が好まし
い。1重量部より少ないと本発明の作業性付与効果を得
ることが乏しく、30重量部を越えると初期タック発現
までの時間が長く、硬化が遅延する。本発明の効果を顕
著に発揮する最も好ましい範囲は1〜20重量部であ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】プレポリマーの合成に関し、請求
項に沿って説明する。請求項1の発明では、プレポリマ
ーの持つコンタクト性を維持しつつ作業性を向上するた
めにAGDAを配合する。
【0029】ポリオールを反応容器に仕込み、十分減圧
脱水した後、過剰のジフェニルメタンジイソシアネート
等のポリイソシアネートを混合した後、AGDAを加え
通常のウレタン合成(例えば90℃で3時間)を行う。
反応後、冷却しプレポリマーを得る。この時、水分の影
響のない他の揺変剤(例えば微粉末シリカ、アマイドワ
ックス等)をコンタクト性を損なわない程度に助剤とし
て配合してもかまわない。
【0030】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、コンタクト性の保持時間をさらに長くするためポリ
イソシアネートに2,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネートを含有するジフェニルメタンジイソシアネート
を用いる。これにより硬化速度の速い4,4’体のイソ
シアネート基と硬化速度が遅い2,4’体のイソシアネ
ート基がプレポリマーに導入され、コンタクト性発現時
間が速くしかもそのコンタクト性が長時間持続する組成
物を得ることができる。
【0031】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、プレポリマーのコンタクト性が発現
する時間を速くするためにウレタン硬化触媒であるビス
(モルホリノエチル)エーテル、ビス(2,6−ジメチ
ルモルホリノエチル)エーテル、ビス(3,5−ジメチ
ルモルホリノエチル)エーテルから選択したアミン系触
媒を1種以上配合する。ウレタン触媒にはイソシアネー
ト基と水の反応を促進するものとビュレット反応等の内
部架橋いわゆる樹脂化を促進する反応とがあるが、この
アミン系触媒はこれらの内前者の効果が強く、従って、
水の無い密閉された条件では非常に安定である。本発明
では、このアミン系触媒を配合することにより、上記コ
ンタクト性を発現する時間が一層速くなるばかりでな
く、貯蔵安定性が非常に良好なウレタン系樹脂組成物が
得られる。このアミン系触媒の添加時期としては反応槽
内の温度が60℃以内、好ましくは反応終了後、冷却し
た後に配合するのがよい。
【0032】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3の発明において、作業性をさらに向上させるためにA
GDAを予めNMP中に溶解し、NMP溶液とした後配
合する。これによりAGDAの揺変性付与効果が増し、
加えてプレポリマーの粘度が低くなることから作業性が
著しく向上する。また、これにより粉末であるAGDA
を反応中に溶解する工程がなくなり何れの時期でも配合
することが可能になる。なお、このNMP溶液の添加は
反応槽内の温度が70℃以上、好ましくは反応終了後、
冷却をかける前に配合するのがよい。ちなみにNMPの
配合による本発明の効果はAGDAと別々に配合されて
も同様に得られる。
【0033】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4の何れか1項の発明において、作業性付与のために配
合するAGDAにN−ラウロイル−L−グルタミン酸−
α,γ−ジ−ブチルアミドを用いる。この組成物はこれ
を選択することにより最も優れた塗布作業を得る。
【0034】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の何れか1項に記載したウレタン系樹脂組成物を窒素
気流下でカートリッジ、ペール缶、アルミパック等の密
閉できる容器に収納し1液湿気硬化型ウレタン系樹脂接
着剤としてその用途を展開することにある。ここで収納
した接着剤はこれら容器から取り出された後、クシ目ゴ
テ等の塗布具を用いて被着体に塗布される。なお、塗布
方法は被着体の種類、施工場所等の諸条件に応じた接着
作業手順に従い適宜選択することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明をさらに具体的に示すため、発
明の実施形態に基づき実施例を述べる。 (実施例1)1Lセパラブルフラスコに分子量3300
の3官能プロピレンオキサイド/エチレンオキサイド共
重合ポリオール1000重量部、AGDAとしてN−ラ
ウロイル−L−グルタミン酸−α,γ−ジ−ブチルアミ
ド14. 6重量部を仕込み、90℃で1時間撹拌下減圧
脱水した後、液温が60℃に下がった時点で4,4’−
MDIがほぼ100%である、いわゆるピュアMDI4
60重量部を加え90℃で3時間反応させプレポリマー
を得た。この時のウレタンの反応条件は設定NCO含有
率を8. 0%とした。
【0036】(実施例2)実施例1のプレポリマー合成
段階においてピュアMDIの代わりに2,4’−MDI
を50質量%含有するジフェニルメタンジイソシアネー
トを同重量部配合した。
【0037】(実施例3)実施例2のプレポリマー合成
段階において配合するAGDAを予めNMPに溶解し、
この溶液を反応終了後に配合することで1液湿気硬化型
ウレタン系接着剤組成物を得た。
【0038】(実施例4)実施例3においてAGDAの
NMP溶液を配合後、プレポリマー100重量部に対し
て硬化触媒であるビス(2,6−ジメチルモルホリノエ
チル)エーテルを0. 5重量部の割合で配合し1液湿気
硬化型ウレタン系接着剤組成物を得た。
【0039】(実施例5)1Lセパラブルフラスコに分
子量1500の3官能プロピレンオキサイド/エチレン
オキサイド共重合ポリオール1000重量部を仕込み、
90℃で1時間撹拌下減圧脱水した後、液温が60℃に
下がった時点で2,4’−MDIを50質量%含有する
ジフェニルメタンジイソシアネート628重量部を加え
90℃で3時間反応させプレポリマーを得た。このプレ
ポリマーにAGDAのNMP溶液を配合後、プレポリマ
ー100重量部に対して硬化触媒であるビス(2,6−
ジメチルモルホリノエチル)エーテルを0. 5重量部の
割合で配合し1液湿気硬化型ウレタン系接着剤組成物を
得た。この時のウレタンの反応条件は設定NCO含有率
を8. 0%とした。
【0040】(比較例1)実施例2のプレポリマー合成
段階においてAGDA14. 6重量部の代わりに疎水性
微粉末シリカを73重量部配合した。なお、このシリカ
添加量をAGDAと同重量部配合する系も検討したがコ
テさばきが悪く且つ垂直面、天井面塗布時の垂れが見ら
れ問題であった。
【0041】(比較例2)実施例2のプレポリマー合成
段階においてAGDA14. 6重量部の代わりにアマイ
ド系ワックスを100重量部配合した。なお、このアマ
イド系ワックス添加量をAGDAと同重量部配合する系
も検討したが垂直面、天井面塗布時の垂れが見られ問題
であった。実施例1,2,3,4,5および比較例1,
2の配合を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】このようにして得られた1液湿気硬化型ウ
レタン系接着剤組成物について塗布作業性(粘度及び粘
性)、垂直面および天井面塗布時の垂れ、コンタクト性
(発現時間とその幅)、初期および後期のコンタクト接
着強さを下記の方法にて評価した。
【0044】塗布作業性(粘度および粘性)は、組成物
の粘度および粘性(チクソトロピックインデックス、以
下、「TI値」という。)を持って評価した。すなわち
B型回転粘度計の回転数2r/min および20r/min にお
ける粘度(23℃)を測定し、さらに2r/min /20r/
min =TI値を計算した。TI値は塗布作業性の良し悪
しの指標となり、その数値が大きい方が、一般的にコテ
さばきなどの塗布作業性が良いことを示すが、粘度の大
小にも依存するため、絶対的な指標ではない。よって、
実用上の塗布作業性を、クシ目ゴテで実際に塗布した時
のコテさばきの軽さで評価した。評価は○、△、×の3
段階とした。○は良、△は可、×は不可を意味しする。
△ではコテさばきが重いが実用上何とか使用できる、×
はコテさばきが重すぎて実用上使用し難い範囲であるこ
とを示す。
【0045】垂直面および天井面塗布時の垂れは22±
1℃、55±5%RHに調整された屋内(以下、「標準
条件」という。)において、組成物を実際に垂直面ある
いは天井面にクシ目ゴテを用いて塗布し、垂れの現象の
有無で評価した。○は垂れがないもしくは少し垂れる、
×は垂れるを意味する。垂れのないものが良好な作業性
を意味する。
【0046】コンタクト性は標準条件下、スレートとス
チレンフォームに組成物を塗布し、オープンタイムを取
った後塗布面同士を貼り合わせた時、良好な凝集力が得
られ始めた時間を初期コンタクト接着可能時間とした。
この時良好な初期凝集力が得られ始めた時間とは、スチ
レンフォームをスレートと貼り合わせた時に簡単にはが
れず無理にはがそうとするとスチレンフォームが材破す
る時点とした。
【0047】また、さらにオープンタイムを取った後貼
り合わせたものに、凝集力がなくなる、もしくは凝集力
はあっても組成物塗布面間に界面はく離が生じる直前の
時間を後期コンタクト接着可能時間とした。コンタクト
性の幅いわゆる貼り合わせ可能時間はこの後期と初期コ
ンタクト可能時間の差を取ることにより算出した。
【0048】初期および後期のコンタクト接着強さは各
実施例あるいは比較例において得られた組成物の初期お
よび後期コンタクト接着可能時間それぞれにおける接着
強さを測定することにより確認した。測定は標準条件
下、前述のスレートとスチレンフォームを被着体に用
い、貼り合わせ後平面引っ張り接着強さを測定すること
により行った。
【0049】塗布作業性(粘度及び粘性)、垂直面およ
び天井面塗布時の垂れ、コンタクト性(発現時間とその
幅)、初期および後期のコンタクト接着強さの評価結果
を表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】表2の結果から、各実施例は何れもコテさ
ばきが良く、且つ、垂直面および天井面塗布時に垂れが
ない良好な塗布作業性を示した。また、各実施例は何れ
も良好なコンタクト性を示し、且つ、適度な貼り合わせ
可能時間を持つとともに良好なコンタクト接着強さを示
した。特に実施例4では、組成物が非常に高いTI値を
示し良好な塗布作業性であるとともにコンタクト接着可
能時間の速い発現が得られた。
【0052】比較例1では、塗布作業性は良好であった
がコンタクト接着において貼り合わせ可能時間が得られ
ず、また、コンタクト接着強さも弱いものであった。
【0053】比較例2では、組成物の粘度が低いためコ
テさばきは良好であったがTI値が低いため垂直面およ
び天井面塗布時に垂れが発生し、また、コンタクト性が
発現するまで時間がかかり、且つコンタクト接着強さも
弱いものであった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の1液湿気
硬化型ウレタン系樹脂組成物は、イソシアネート末端の
ウレタンプレポリマーに対して、油類のゲル化剤である
N−アルキロイル−L−グルタミン酸−α,γ−ジ−ア
ルキルアミドを配合することにより、ウレタンプレポリ
マーの持つコンタクト接着性に影響を与えず、垂直面や
天井面に塗布した時に垂れが発生しない優れた塗布作業
性を有する。
【0055】また、イソシアネート末端のウレタンプレ
ポリマーはポリイソシアネートが2,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネートを含有するジフェニルメタンジ
イソシアネートを反応させてなるものである場合、塗布
作業性に優れ、強力コンタクト性および十分な貼り合わ
せ可能時間を得ることができる。
【0056】さらにN−アルキロイル−L−グルタミン
酸−α,γ−ジ−アルキルアミドを予めN−メチル−2
−ピロリドンに溶解させ配合することにより、接着剤組
成物の粘度が低下しさらに良好な作業性が得られる。
【0057】さらにN−アルキロイル−L−グルタミン
酸−α,γ−ジ−アルキルアミドとしてN−ラウロイル
−L−グルタミン酸−α,γ−ジ−ブチルアミドを用い
ることで最も優れた作業性が得られる。
【0058】このようにして得られた1液湿気硬化型ウ
レタン系樹脂組成物を主成分とした接着剤は、優れた塗
布作業性と、優れたコンタクト接着性を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 CA04 CA05 CB03 CB04 DF01 DF20 DF22 DG02 DG03 DG04 DG05 DG06 HA01 HA07 HA08 HA11 HC03 HC12 HC13 HC17 JA42 KA01 KD12 MA14 QB12 RA08 4J040 EF111 EF131 EF301 EF321 HC12 HC22 HC26 JA12 JB04 JB09 KA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート末端のウレタンプレポリ
    マーとN−アルキロイル−L−グルタミン酸−α、γ−
    ジ−アルキルアミドを配合することを特徴とするウレタ
    ン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 上記ウレタンプレポリマーがポリオール
    とポリイソシアネートが2,4’−ジフェニルメタンジ
    イソシアネートを含有するジフェニルメタンジイソシア
    ネートとの反応物を用いることを特徴とする請求項1に
    記載のウレタン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記ウレタンプレポリマーがビス(モル
    ホリノエチル)エーテル、ビス(2,6−ジメチルモル
    ホリノエチル)エーテル、ビス(3,5−ジメチルモル
    ホリノエチル)エーテルから選択したアミン系触媒を1
    種以上配合してなる高い速硬化性を有することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のウレタン樹脂系組
    成物。
  4. 【請求項4】 上記N−アルキロイル−L−グルタミン
    酸−α、γ−ジ−アルキルアミドを用いるに際し、N−
    メチル−2−ピロリドンを併用することを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のウレタン
    系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 上記N−アルキロイルーグルタミン酸−
    α、γ−ジ−アルキルアミドが、N−ラウロイル−グル
    タミン酸−α,γ−ジ−ブチルアミドであることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の
    ウレタン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載のウレタン系樹脂組成物を用いた1液湿気硬化型
    ウレタン系樹脂接着剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020465A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Auto Kagaku Kogyo Kk 湿気硬化型粘着性ポリウレタン系接着剤
JP2009019211A (ja) * 2001-07-10 2009-01-29 Henkel Ag & Co Kgaa 1成分系の接着剤又は封止剤
JP2016199743A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 積水化学工業株式会社 光湿気硬化型樹脂組成物、電子部品用接着剤、及び、表示素子用接着剤

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JP2016199743A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 積水化学工業株式会社 光湿気硬化型樹脂組成物、電子部品用接着剤、及び、表示素子用接着剤

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