JP2000113811A - 導電膜付きブラウン管パネルの形成方法 - Google Patents
導電膜付きブラウン管パネルの形成方法Info
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- JP2000113811A JP2000113811A JP11312951A JP31295199A JP2000113811A JP 2000113811 A JP2000113811 A JP 2000113811A JP 11312951 A JP11312951 A JP 11312951A JP 31295199 A JP31295199 A JP 31295199A JP 2000113811 A JP2000113811 A JP 2000113811A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低温熱処理により形成が可能な高性能導電膜を
有するブラウン管パネルの形成方法の提供。 【解決手段】Ru金属微粒子のゾルを含む塗布液をブラ
ウン管パネルに塗布して加熱することを特徴とする導電
膜付きブラウン管パネルの形成方法。また、導電膜上
に、該導電膜より低屈折率の膜を形成することを特徴と
する上記の導電膜付きブラウン管パネルの形成方法。
有するブラウン管パネルの形成方法の提供。 【解決手段】Ru金属微粒子のゾルを含む塗布液をブラ
ウン管パネルに塗布して加熱することを特徴とする導電
膜付きブラウン管パネルの形成方法。また、導電膜上
に、該導電膜より低屈折率の膜を形成することを特徴と
する上記の導電膜付きブラウン管パネルの形成方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電膜付きブラウ
ン管パネルを形成する方法に関する。
ン管パネルを形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管パネルは高電圧で作動するた
めに、起動時または終了時にその表面に静電気が誘発さ
れる。この静電気によりブラウン管パネル表面にほこり
が付着してコントラスト低下を引き起こしたり、ブラウ
ン管パネルに直接手を触れた際に軽い電気ショックによ
る不快感を生じたりすることが多い。
めに、起動時または終了時にその表面に静電気が誘発さ
れる。この静電気によりブラウン管パネル表面にほこり
が付着してコントラスト低下を引き起こしたり、ブラウ
ン管パネルに直接手を触れた際に軽い電気ショックによ
る不快感を生じたりすることが多い。
【0003】上述の現象を防止するために、ブラウン管
パネル表面に帯電防止膜を付与する試みが種々検討さ
れ、例えば、特開昭63−76247号公報には、ブラ
ウン管パネル表面を350℃程度に加熱し、該表面にC
VD法により酸化スズおよび酸化インジウムなどの導電
性酸化物層を設ける方法が開示されている。
パネル表面に帯電防止膜を付与する試みが種々検討さ
れ、例えば、特開昭63−76247号公報には、ブラ
ウン管パネル表面を350℃程度に加熱し、該表面にC
VD法により酸化スズおよび酸化インジウムなどの導電
性酸化物層を設ける方法が開示されている。
【0004】しかし、この方法では成膜装置にコストが
かかることに加え、ブラウン管パネル表面を高温に加熱
するため、ブラウン管内の蛍光体の脱落を生じたり、寸
法精度が低下するなどの問題があった。また、導電層に
用いる材料としては酸化スズが最も一般的であるが、酸
化スズの場合、低温処理では高性能な膜が得にくい欠点
があった。
かかることに加え、ブラウン管パネル表面を高温に加熱
するため、ブラウン管内の蛍光体の脱落を生じたり、寸
法精度が低下するなどの問題があった。また、導電層に
用いる材料としては酸化スズが最も一般的であるが、酸
化スズの場合、低温処理では高性能な膜が得にくい欠点
があった。
【0005】また、近年、電磁波の遮蔽も求められてい
る。導電性塗膜をブラウン管パネル表面に介在させるこ
とにより、導電性塗膜に電磁波が当たり、塗膜内に渦電
流を誘導して、この作用で電磁波を反射する。導電性塗
膜は高い電界強度に耐え得る良導電性であることが必要
であるが、それほどの良導電性の膜を得ることはさらに
困難であった。
る。導電性塗膜をブラウン管パネル表面に介在させるこ
とにより、導電性塗膜に電磁波が当たり、塗膜内に渦電
流を誘導して、この作用で電磁波を反射する。導電性塗
膜は高い電界強度に耐え得る良導電性であることが必要
であるが、それほどの良導電性の膜を得ることはさらに
困難であった。
【0006】一方、導電膜の製造法としては、例えば、
特開平6−310058号公報などに記載されているよ
うに、ブラウン管パネル表面に金属塩と還元剤の混合液
を塗布して導電膜を形成させる方法があるが、この方法
では金属導電膜はガラス面にメッキされた状態となり、
膜の強度が著しく弱く、かつ該導電膜を洗浄して副生成
塩を除去する工程が必要となる問題があった。
特開平6−310058号公報などに記載されているよ
うに、ブラウン管パネル表面に金属塩と還元剤の混合液
を塗布して導電膜を形成させる方法があるが、この方法
では金属導電膜はガラス面にメッキされた状態となり、
膜の強度が著しく弱く、かつ該導電膜を洗浄して副生成
塩を除去する工程が必要となる問題があった。
【0007】また、低反射性導電膜のコーティング法に
よる形成は、従来より光学機器においては言うまでもな
く、民生用機器、特にTV、コンピュータ端末のCRT
に関して数多くの検討がなされてきた。従来の方法は、
例えば、特開昭61−118931号公報に記載のよう
に、ブラウン管パネル表面に防眩効果を持たせるために
表面に微細な凹凸を有するSiO2層を付着させたり、
フッ酸により表面をエッチングして凹凸を設けるなどの
方法が採られてきた。しかし、これらの方法は、外部光
を散乱させるノングレア処理と呼ばれ、本質的に低反射
性層を設ける方法でないため、反射率の低減には限界が
あり、また、ブラウン管パネルなどにおいては、解像度
を低下させる原因ともなっている。
よる形成は、従来より光学機器においては言うまでもな
く、民生用機器、特にTV、コンピュータ端末のCRT
に関して数多くの検討がなされてきた。従来の方法は、
例えば、特開昭61−118931号公報に記載のよう
に、ブラウン管パネル表面に防眩効果を持たせるために
表面に微細な凹凸を有するSiO2層を付着させたり、
フッ酸により表面をエッチングして凹凸を設けるなどの
方法が採られてきた。しかし、これらの方法は、外部光
を散乱させるノングレア処理と呼ばれ、本質的に低反射
性層を設ける方法でないため、反射率の低減には限界が
あり、また、ブラウン管パネルなどにおいては、解像度
を低下させる原因ともなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術が
有していた上述の導電膜および低反射性導電膜の欠点を
解消しようとするものであり、低温熱処理により形成が
可能な高性能導電膜を有するブラウン管パネルの形成方
法および低反射性導電膜を有するブラウン管パネルの形
成方法を提供することを目的とする。
有していた上述の導電膜および低反射性導電膜の欠点を
解消しようとするものであり、低温熱処理により形成が
可能な高性能導電膜を有するブラウン管パネルの形成方
法および低反射性導電膜を有するブラウン管パネルの形
成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、Ru金属微粒
子のゾルを含む塗布液をブラウン管パネルに塗布して加
熱することを特徴とする導電膜付きブラウン管パネルの
形成方法を提供する。本発明の特徴は、導電膜を形成す
るにあたり、金属微粒子をゾルの形で含有する塗布液を
使用することであり、この塗布液を基体上に塗布して導
電膜を形成させた場合、従来のメッキ膜とは異なり、微
少な孔が導電膜中に導入される。
子のゾルを含む塗布液をブラウン管パネルに塗布して加
熱することを特徴とする導電膜付きブラウン管パネルの
形成方法を提供する。本発明の特徴は、導電膜を形成す
るにあたり、金属微粒子をゾルの形で含有する塗布液を
使用することであり、この塗布液を基体上に塗布して導
電膜を形成させた場合、従来のメッキ膜とは異なり、微
少な孔が導電膜中に導入される。
【0010】そして、当該導電膜の上にケイ素化合物を
形成するシリコンアルコキシドの加水分解物を含有する
塗布液を塗布した場合に、この孔にケイ素化合物が侵入
し、膜強度が著しく向上する。また、本発明において
は、金属塩と還元液からなる塗布液を使用する前記の従
来法とは異なり、導電膜の形成時に副生成物が生成せ
ず、導電膜とその上に形成される膜との間での膜強度の
劣化も生じない。したがって本発明によれば、ブラウン
管パネル面に、前述の問題点を解決した導電膜、または
導電膜を少なくとも1層含む低反射性導電膜を形成でき
る。
形成するシリコンアルコキシドの加水分解物を含有する
塗布液を塗布した場合に、この孔にケイ素化合物が侵入
し、膜強度が著しく向上する。また、本発明において
は、金属塩と還元液からなる塗布液を使用する前記の従
来法とは異なり、導電膜の形成時に副生成物が生成せ
ず、導電膜とその上に形成される膜との間での膜強度の
劣化も生じない。したがって本発明によれば、ブラウン
管パネル面に、前述の問題点を解決した導電膜、または
導電膜を少なくとも1層含む低反射性導電膜を形成でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態を挙げて本
発明をさらに詳しく説明する。本発明で導電膜を形成す
るために使用する金属は、Ru金属であり、Ru金属は
微粒子として用いられる。金属微粒子としては、例え
ば、上記金属の蒸発凝縮により生成される金属微粒子、
または上記金属の塩を化学還元することにより生成する
金属微粒子が好適に使用される。
発明をさらに詳しく説明する。本発明で導電膜を形成す
るために使用する金属は、Ru金属であり、Ru金属は
微粒子として用いられる。金属微粒子としては、例え
ば、上記金属の蒸発凝縮により生成される金属微粒子、
または上記金属の塩を化学還元することにより生成する
金属微粒子が好適に使用される。
【0012】本発明において化学還元による金属微粒子
の生成に用いられる金属塩としては、例えば、ニトロソ
硝酸ルテニウムなどの硝酸塩;塩化ルテニウム、塩化ル
テニウムアンモニウム、塩化ルテニウムカリウム、塩化
ルテニウムナトリウムなどの塩化物;酢酸ルテニウムな
どの酢酸塩などが挙げられる。
の生成に用いられる金属塩としては、例えば、ニトロソ
硝酸ルテニウムなどの硝酸塩;塩化ルテニウム、塩化ル
テニウムアンモニウム、塩化ルテニウムカリウム、塩化
ルテニウムナトリウムなどの塩化物;酢酸ルテニウムな
どの酢酸塩などが挙げられる。
【0013】上記金属塩の還元剤としては、例えば、水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化
ナトリウム、水素化リチウムなどの水素化物や、ギ酸、
シュウ酸、ホスフィン酸、ホスフィン酸ナトリウムなど
の有機酸、無機酸、塩が使用できる。金属微粒子の還元
析出法は、特に限定されないが、例えば、金属塩を水ま
たは有機溶媒に溶解させ、必要に応じアンモニアなどで
pHを調整した後、還元剤を添加する方法が使用でき
る。この方法においては、金属塩の種類により反応温度
を調整することが好ましい。生成した金属微粒子は、適
宜洗浄および乾燥される。以上のようにして得られる金
属微粒子の粉体体積抵抗は、0.01Ω・cm以下であ
ることが好ましい。
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化
ナトリウム、水素化リチウムなどの水素化物や、ギ酸、
シュウ酸、ホスフィン酸、ホスフィン酸ナトリウムなど
の有機酸、無機酸、塩が使用できる。金属微粒子の還元
析出法は、特に限定されないが、例えば、金属塩を水ま
たは有機溶媒に溶解させ、必要に応じアンモニアなどで
pHを調整した後、還元剤を添加する方法が使用でき
る。この方法においては、金属塩の種類により反応温度
を調整することが好ましい。生成した金属微粒子は、適
宜洗浄および乾燥される。以上のようにして得られる金
属微粒子の粉体体積抵抗は、0.01Ω・cm以下であ
ることが好ましい。
【0014】導電性膜を形成するための塗布液は、Ru
金属微粒子を水や有機溶媒などにゾルの形に均一に分散
させることによって調製される。金属微粒子の粉末は、
粒子径があまり大きいと分散しにくくなるため、平均粒
径は100nm以下であることが好ましい。さらに好ま
しくは5〜80nmである。また、金属微粒子の分散性
向上のために、加熱、紫外線の照射、酸化剤への浸漬な
どにより金属微粒子の表面を一部酸化してもよい。塗布
液中の金属微粒子の含有量は、特に限定されないが、通
常は0.05〜10重量%程度であり、形成される導電
膜が所定の厚さとなるように含有量を調整する。
金属微粒子を水や有機溶媒などにゾルの形に均一に分散
させることによって調製される。金属微粒子の粉末は、
粒子径があまり大きいと分散しにくくなるため、平均粒
径は100nm以下であることが好ましい。さらに好ま
しくは5〜80nmである。また、金属微粒子の分散性
向上のために、加熱、紫外線の照射、酸化剤への浸漬な
どにより金属微粒子の表面を一部酸化してもよい。塗布
液中の金属微粒子の含有量は、特に限定されないが、通
常は0.05〜10重量%程度であり、形成される導電
膜が所定の厚さとなるように含有量を調整する。
【0015】塗布液の調製においては金属微粒子を水や
有機溶媒などに均一に分散させることが重要である。そ
のためには、溶媒と金属微粒子との接触を容易ならしめ
るために十分な撹拌を行なうことが必要である。撹拌手
段としては、例えば、コロイドミル、ボールミル、サン
ドミル、ホモミキサーなどの市販の粉砕・分散機を使用
できる。また、分散させる際には、20〜200℃の範
囲で加熱することもできる。溶媒の沸点以上で撹拌する
場合には、加圧して液層が保持できるようにする。かく
して、Ru金属微粒子がコロイド粒子として分散した水
性ゾルまたはオルガノゾルが得られる。
有機溶媒などに均一に分散させることが重要である。そ
のためには、溶媒と金属微粒子との接触を容易ならしめ
るために十分な撹拌を行なうことが必要である。撹拌手
段としては、例えば、コロイドミル、ボールミル、サン
ドミル、ホモミキサーなどの市販の粉砕・分散機を使用
できる。また、分散させる際には、20〜200℃の範
囲で加熱することもできる。溶媒の沸点以上で撹拌する
場合には、加圧して液層が保持できるようにする。かく
して、Ru金属微粒子がコロイド粒子として分散した水
性ゾルまたはオルガノゾルが得られる。
【0016】本発明においては、水性ゾルをそのまま塗
布液として用いることもできるが、基体に対する塗布性
を増すために、金属微粒子を有機溶媒に分散させるか、
または水性ゾルの水分を有機溶媒で置換して用いること
もできる。
布液として用いることもできるが、基体に対する塗布性
を増すために、金属微粒子を有機溶媒に分散させるか、
または水性ゾルの水分を有機溶媒で置換して用いること
もできる。
【0017】オルガノゾルの形成および上記の媒体の置
換などに使用される有機溶媒としては、親水性有機溶媒
が好ましく、例えば、メタノール、エタノール、プロピ
ルアルコール、ブタノールなどのアルコール類;エチル
セロソルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プ
ロピレングリコールメチルエーテルなどのエーテル類;
2,4−ペンタジオン、ジアセトンアルコールなどのケ
トン類;乳酸エチル、乳酸メチルなどのエステル類がな
どが挙げられる。
換などに使用される有機溶媒としては、親水性有機溶媒
が好ましく、例えば、メタノール、エタノール、プロピ
ルアルコール、ブタノールなどのアルコール類;エチル
セロソルブ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プ
ロピレングリコールメチルエーテルなどのエーテル類;
2,4−ペンタジオン、ジアセトンアルコールなどのケ
トン類;乳酸エチル、乳酸メチルなどのエステル類がな
どが挙げられる。
【0018】Ru金属微粒子が分散したゾルを含む塗布
液には、液の粘度、表面張力、広がり性等を調整する点
から、Si(OR)y・R’4-y(yは3または4。R、
R’はアルキル基。)などの加水分解性ケイ素化合物、
またはその部分加水分解物を添加することもできる。金
属微粒子に対して該ケイ素化合物は任意の割合で添加で
きるが、導電性および導電膜の強度を考慮すると、金属
微粒子/SiO2換算の該ケイ素化合物(重量比)は1
/6〜10/1が好ましく、さらに好ましくは1/4〜
5/1程度である。
液には、液の粘度、表面張力、広がり性等を調整する点
から、Si(OR)y・R’4-y(yは3または4。R、
R’はアルキル基。)などの加水分解性ケイ素化合物、
またはその部分加水分解物を添加することもできる。金
属微粒子に対して該ケイ素化合物は任意の割合で添加で
きるが、導電性および導電膜の強度を考慮すると、金属
微粒子/SiO2換算の該ケイ素化合物(重量比)は1
/6〜10/1が好ましく、さらに好ましくは1/4〜
5/1程度である。
【0019】また、塗布液には、導電膜の膜厚調整など
のために、Sn、Sb、In、Zn、Ga、Alおよび
Ruからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の酸
化物を金属微粒子と同様なゾルの形で含有させることも
できる。金属酸化物は金属微粒子に対して任意の割合で
使用できるが、好ましい金属微粒子/金属酸化物(重量
比)は99/1〜60/40であり、さらに好ましくは
95/5〜70/30である。さらに、基体との濡れ性
を向上させるために種々の界面活性剤を塗布液に添加で
きる。金属微粒子とともにケイ素化合物や金属酸化物な
どを含む場合の塗布液の濃度(固形分)は、0.05〜
10重量%程度が好ましい。
のために、Sn、Sb、In、Zn、Ga、Alおよび
Ruからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の酸
化物を金属微粒子と同様なゾルの形で含有させることも
できる。金属酸化物は金属微粒子に対して任意の割合で
使用できるが、好ましい金属微粒子/金属酸化物(重量
比)は99/1〜60/40であり、さらに好ましくは
95/5〜70/30である。さらに、基体との濡れ性
を向上させるために種々の界面活性剤を塗布液に添加で
きる。金属微粒子とともにケイ素化合物や金属酸化物な
どを含む場合の塗布液の濃度(固形分)は、0.05〜
10重量%程度が好ましい。
【0020】こうして得られた塗布液を基体上に、乾燥
後に所定の厚さとなるように塗布し、加熱して導電膜を
形成させる。導電膜の厚さは、特に限定されないが、通
常は50〜150nm程度である。
後に所定の厚さとなるように塗布し、加熱して導電膜を
形成させる。導電膜の厚さは、特に限定されないが、通
常は50〜150nm程度である。
【0021】塗布液を基体に塗布する方法は、特に限定
されないが、例えば、スピンコート、ディップコート、
スプレーコートなどの方法が好ましい。また、スプレー
コート法を用いて表面に凹凸を形成し、防眩効果を付与
してもよく、また、その上にシリカ被膜などのハードコ
ートを設けてもよい。さらには、本発明における導電膜
をスピンコートまたはスプレーコートのいずれかの方法
で形成し、その上に上記のシリコンアルコキシドを含む
溶液をスプレーコートして、表面に凹凸を有するシリカ
被膜のノングレアコートを設けてもよい。
されないが、例えば、スピンコート、ディップコート、
スプレーコートなどの方法が好ましい。また、スプレー
コート法を用いて表面に凹凸を形成し、防眩効果を付与
してもよく、また、その上にシリカ被膜などのハードコ
ートを設けてもよい。さらには、本発明における導電膜
をスピンコートまたはスプレーコートのいずれかの方法
で形成し、その上に上記のシリコンアルコキシドを含む
溶液をスプレーコートして、表面に凹凸を有するシリカ
被膜のノングレアコートを設けてもよい。
【0022】本発明におけるRu金属微粒子ゾルを含む
塗布液に、低沸点溶媒を用いる場合には、室温での乾燥
で均一な塗膜が得られるが、沸点が100〜250℃の
範囲にある中〜高沸点溶媒を用いる場合には、室温乾燥
では溶媒が塗膜中に残留するため、加熱処理を行う。加
熱温度の上限は基体であるブラウン管パネルの軟化点に
よって決定される。この点も考慮すると好ましい加熱温
度範囲は100〜500℃である。
塗布液に、低沸点溶媒を用いる場合には、室温での乾燥
で均一な塗膜が得られるが、沸点が100〜250℃の
範囲にある中〜高沸点溶媒を用いる場合には、室温乾燥
では溶媒が塗膜中に残留するため、加熱処理を行う。加
熱温度の上限は基体であるブラウン管パネルの軟化点に
よって決定される。この点も考慮すると好ましい加熱温
度範囲は100〜500℃である。
【0023】本発明においては、上記方法で形成した導
電膜の上に、光の干渉作用を利用して低反射性膜を形成
できる。例えば、基体がガラスの場合(屈折率n=1.
52)、導電膜の上に、n(導電膜)/n(低屈折率
膜)の比の値が約1.23となるような低屈折率膜を形
成することによって反射率を最も低減させることができ
る。反射率の低減には可視光領域において、特に555
nmの光の反射率を低減させることが好ましいが、実用
上は反射外観などを考慮して適宜決定することが好まし
い。
電膜の上に、光の干渉作用を利用して低反射性膜を形成
できる。例えば、基体がガラスの場合(屈折率n=1.
52)、導電膜の上に、n(導電膜)/n(低屈折率
膜)の比の値が約1.23となるような低屈折率膜を形
成することによって反射率を最も低減させることができ
る。反射率の低減には可視光領域において、特に555
nmの光の反射率を低減させることが好ましいが、実用
上は反射外観などを考慮して適宜決定することが好まし
い。
【0024】このような2層からなる低反射性導電膜の
最外層の低屈折率膜は、MgF2ゾルを含む溶液やシリ
コンアルコキシドを含む溶液から選ばれる少なくとも1
種の溶液を用いて形成した膜が好ましい。屈折率の点で
は上記材料の内ではMgF2が最も低く、反射率低減の
ためにはMgF2ゾルを含む溶液を用いることが好まし
いが、膜の硬度や耐擦傷性の点ではSiO2を主成分と
する膜が好ましい。
最外層の低屈折率膜は、MgF2ゾルを含む溶液やシリ
コンアルコキシドを含む溶液から選ばれる少なくとも1
種の溶液を用いて形成した膜が好ましい。屈折率の点で
は上記材料の内ではMgF2が最も低く、反射率低減の
ためにはMgF2ゾルを含む溶液を用いることが好まし
いが、膜の硬度や耐擦傷性の点ではSiO2を主成分と
する膜が好ましい。
【0025】このような低屈折率膜形成用のシリコンア
ルコキシドを含む溶液としては種々のものが使用できる
が、Si(OR)y・R’4-y(yは3または4。R、
R’はアルキル基。)で示されるシリコンアルコキシド
またはその部分加水分解物を含む液が好ましい。シリコ
ンアルコキシドとしては、例えば、シリコンエトキシ
ド、シリコンメトキシド、シリコンイソプロポキシド、
シリコンブトキシドなどのモノマー、またはそれらの重
合体が好ましい。
ルコキシドを含む溶液としては種々のものが使用できる
が、Si(OR)y・R’4-y(yは3または4。R、
R’はアルキル基。)で示されるシリコンアルコキシド
またはその部分加水分解物を含む液が好ましい。シリコ
ンアルコキシドとしては、例えば、シリコンエトキシ
ド、シリコンメトキシド、シリコンイソプロポキシド、
シリコンブトキシドなどのモノマー、またはそれらの重
合体が好ましい。
【0026】シリコンアルコキシドは、通常アルコー
ル、エステル、エーテルなどに溶解して用いられるが、
また、前記溶液に塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、ギ酸、マレ
イン酸、フッ酸、またはアンモニア水溶液を添加して加
水分解して用いることもできる。溶液中のシリコンアル
コキシドの含有量は特に限定されないが、固形分量が多
すぎると保存安定性が低下するので溶媒に対して30重
量%以下の固形分量で使用することが好ましい。
ル、エステル、エーテルなどに溶解して用いられるが、
また、前記溶液に塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、ギ酸、マレ
イン酸、フッ酸、またはアンモニア水溶液を添加して加
水分解して用いることもできる。溶液中のシリコンアル
コキシドの含有量は特に限定されないが、固形分量が多
すぎると保存安定性が低下するので溶媒に対して30重
量%以下の固形分量で使用することが好ましい。
【0027】また、低屈折率膜形成用にMgF2を使用
する場合には、MgF2の微粒子を用い、前記と同様に
して該微粒子を水や有機溶媒などの溶媒に安定なコロイ
ド粒子として均一に分散させた水性ゾル、またはオルガ
ノゾルして使用する。分散液中のMgF2の好ましい濃
度はシリコンアルコキシドの場合と同様である。有機溶
媒としては前記の有機溶媒が使用できる。
する場合には、MgF2の微粒子を用い、前記と同様に
して該微粒子を水や有機溶媒などの溶媒に安定なコロイ
ド粒子として均一に分散させた水性ゾル、またはオルガ
ノゾルして使用する。分散液中のMgF2の好ましい濃
度はシリコンアルコキシドの場合と同様である。有機溶
媒としては前記の有機溶媒が使用できる。
【0028】また、上記の溶液または分散液には、膜の
強度を向上させるために、バインダーとしてZr、T
i、Sn、Alなどのアルコキシドや、これらの部分加
水分解物を添加して、ZrO2、TiO2、SnO2、A
l2O3などの1種、または2種以上の複合物をMgF2
やSiO2と同時に析出させてもよい。上記溶液または
分散液へのこれらのアルコキシドなどの添加量は、シリ
コンアルコキシドおよび/またはMgF2に対して0.
1〜10重量%程度が好ましい。
強度を向上させるために、バインダーとしてZr、T
i、Sn、Alなどのアルコキシドや、これらの部分加
水分解物を添加して、ZrO2、TiO2、SnO2、A
l2O3などの1種、または2種以上の複合物をMgF2
やSiO2と同時に析出させてもよい。上記溶液または
分散液へのこれらのアルコキシドなどの添加量は、シリ
コンアルコキシドおよび/またはMgF2に対して0.
1〜10重量%程度が好ましい。
【0029】さらに、必要により、基体との濡れ性を向
上させるために、上記の溶液または分散液に界面活性剤
を添加してもよい。添加される界面活性剤としては、例
えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルエーテル硫酸エステルなどが挙げられる。以上の
低屈折率膜形成用溶液または分散液を用い、導電膜形成
の場合と同様の方法で導電膜上に低屈折率膜を形成させ
る。
上させるために、上記の溶液または分散液に界面活性剤
を添加してもよい。添加される界面活性剤としては、例
えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルエーテル硫酸エステルなどが挙げられる。以上の
低屈折率膜形成用溶液または分散液を用い、導電膜形成
の場合と同様の方法で導電膜上に低屈折率膜を形成させ
る。
【0030】本発明における低反射性導電膜の形成方法
は、多層干渉効果による低反射性の導電膜にも応用でき
る。反射防止性能を有する多層の低反射性膜の構成とし
ては、例えば、反射防止をしたい光の波長をλとして、
基体側より、高屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/2
−λ/4、またはλ/4−λ/4で形成した2層の低反
射性膜、基体側より中屈折率層−高屈折率層−低屈折率
層を光学厚みλ/4−λ/2−λ/4で形成した3層の
低反射性膜、基体側より低屈折率層−中屈折率層−高屈
折率層−低屈折率層を光学厚みλ/2−λ/2−λ/2
−λ/4で形成した4層の低反射性膜などが典型的な例
として知られている。
は、多層干渉効果による低反射性の導電膜にも応用でき
る。反射防止性能を有する多層の低反射性膜の構成とし
ては、例えば、反射防止をしたい光の波長をλとして、
基体側より、高屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/2
−λ/4、またはλ/4−λ/4で形成した2層の低反
射性膜、基体側より中屈折率層−高屈折率層−低屈折率
層を光学厚みλ/4−λ/2−λ/4で形成した3層の
低反射性膜、基体側より低屈折率層−中屈折率層−高屈
折率層−低屈折率層を光学厚みλ/2−λ/2−λ/2
−λ/4で形成した4層の低反射性膜などが典型的な例
として知られている。
【0031】以上のように本発明の方法により、Ru金
属微粒子を含有する導電膜は、可視光領域全般にわたっ
て吸収を生じるため、コントラストの向上にも寄与す
る。
属微粒子を含有する導電膜は、可視光領域全般にわたっ
て吸収を生じるため、コントラストの向上にも寄与す
る。
【0032】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定
されない。なお、実施例および比較例における使用割合
および%は重量基準である。また、実施例および比較例
において得られた膜の評価方法は次のとおりである。
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定
されない。なお、実施例および比較例における使用割合
および%は重量基準である。また、実施例および比較例
において得られた膜の評価方法は次のとおりである。
【0033】1)導電性評価 ローレスタ抵抗測定器(三菱化学製)により膜表面の表
面抵抗を測定した。 2)耐擦傷性 擦傷性測定器(LION社製50−50)により1kg
荷重下で、膜表面を50回往復後、その表面の傷付きを
目視で判断した。評価基準は以下のとおりとした。 ○:傷が全く付かない △:傷が多少付く ×:一部に膜剥離が生じる 3)鉛筆硬度 1kg荷重下において、種々の硬度の鉛筆で膜表面を走
査し、その後目視により表面に傷が生じ始める鉛筆の硬
度を膜の鉛筆硬度と判断した。
面抵抗を測定した。 2)耐擦傷性 擦傷性測定器(LION社製50−50)により1kg
荷重下で、膜表面を50回往復後、その表面の傷付きを
目視で判断した。評価基準は以下のとおりとした。 ○:傷が全く付かない △:傷が多少付く ×:一部に膜剥離が生じる 3)鉛筆硬度 1kg荷重下において、種々の硬度の鉛筆で膜表面を走
査し、その後目視により表面に傷が生じ始める鉛筆の硬
度を膜の鉛筆硬度と判断した。
【0034】4)視感反射率 GAMMA分光反射率スペクトル測定器により多層膜の
400〜700nmでの視感反射率を測定した。 5)視感透過率 日立製作所製Spectrophotometer U
−3500により380〜780nmでの視感透過率を
測定した。また、得られた金属微粒子の粉体体積抵抗は
4端子法により測定し、得られたゾルの平均粒径は大塚
電子製レーザー回折式粒径測定装置LPA−3100に
より測定した。
400〜700nmでの視感反射率を測定した。 5)視感透過率 日立製作所製Spectrophotometer U
−3500により380〜780nmでの視感透過率を
測定した。また、得られた金属微粒子の粉体体積抵抗は
4端子法により測定し、得られたゾルの平均粒径は大塚
電子製レーザー回折式粒径測定装置LPA−3100に
より測定した。
【0035】例1 三塩化ルテニウム水溶液(固形分10%)に水素化ホウ
素ナトリウム液をルテニウムに対して4倍モル添加して
金属ルテニウムを還元析出させた。この金属ルテニウム
を充分洗浄した後、100℃で24時間乾燥を行い金属
ルテニウム粉末を得た。この金属ルテニウム粉末をサン
ドミルで20分間粉砕した。このときの液中の金属ルテ
ニウムの平均粒経は89nmであった。その後濃縮を行
ない固形分5%の分散液を得た。これをA液とする。
素ナトリウム液をルテニウムに対して4倍モル添加して
金属ルテニウムを還元析出させた。この金属ルテニウム
を充分洗浄した後、100℃で24時間乾燥を行い金属
ルテニウム粉末を得た。この金属ルテニウム粉末をサン
ドミルで20分間粉砕した。このときの液中の金属ルテ
ニウムの平均粒経は89nmであった。その後濃縮を行
ない固形分5%の分散液を得た。これをA液とする。
【0036】ケイ酸エチルをエタノールに溶かし塩酸酸
性水溶液で加水分解を行なわせ、SiO2換算で5%と
なるようにエタノールで調整した。これをB液とする。
A液とB液をA液/B液=8/2となるように混合し、
その後超音波を1時間照射して混合液を得た。これをC
液とする。水:エタノール:メタノール:プロピレング
リコールモノメチルエーテルが50:42:5:3から
なる溶液を調製した。これをD液とする。C液をD液で
固形分が1.0%となるように希釈した。これをE液と
する。E液を14インチブラウン管パネル表面にスピン
コート法で塗布し、180℃で30分間加熱して導電膜
を形成させた。
性水溶液で加水分解を行なわせ、SiO2換算で5%と
なるようにエタノールで調整した。これをB液とする。
A液とB液をA液/B液=8/2となるように混合し、
その後超音波を1時間照射して混合液を得た。これをC
液とする。水:エタノール:メタノール:プロピレング
リコールモノメチルエーテルが50:42:5:3から
なる溶液を調製した。これをD液とする。C液をD液で
固形分が1.0%となるように希釈した。これをE液と
する。E液を14インチブラウン管パネル表面にスピン
コート法で塗布し、180℃で30分間加熱して導電膜
を形成させた。
【0037】例2 イソプロピルアルコール:プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート:ジアセトンアルコールが6:
3:1からなる溶液を調製した。これをU1液とする。
前記A液をD液で固形分が0.8%となるように希釈
し、この液を14インチブラウン管パネル表面にスピン
コート法で塗布し、60℃で10分間乾燥させて導電膜
を形成させた。その後、この膜の上にB液をU1液で
0.85%に希釈した液をスピンコート法で塗布し、1
60℃で30分間焼成して低反射性導電膜を形成させ
た。
チルエーテルアセテート:ジアセトンアルコールが6:
3:1からなる溶液を調製した。これをU1液とする。
前記A液をD液で固形分が0.8%となるように希釈
し、この液を14インチブラウン管パネル表面にスピン
コート法で塗布し、60℃で10分間乾燥させて導電膜
を形成させた。その後、この膜の上にB液をU1液で
0.85%に希釈した液をスピンコート法で塗布し、1
60℃で30分間焼成して低反射性導電膜を形成させ
た。
【0038】例3 塩化スズと塩化アンチモンをSn/Sb=85/15と
なるように混合し、この溶液をアンモニア水でpH10
に調整し、50℃に保持した溶液中に添加し、沈殿析出
させた。この沈殿物を洗浄、濾別し、100℃で12時
間乾燥後650℃で3時間大気中で焼成し、アンチモン
ドープ酸化スズ微粒子を得た。この微粒子をサンドミル
で2時間粉砕した。このときの液中のアンチモンドープ
酸化スズ微粒子の平均粒径は65nmであった。その後
濃縮を行ない固形分が5%の液を得た。この液をD液で
固形分1.2%に希釈し、14インチブラウン管パネル
表面にスピンコートした。さらにこの膜の上にB液をU
1液で0.9%に希釈した液をスピンコート法で塗布
し、160℃で20分間焼成し2層膜を形成させた。
なるように混合し、この溶液をアンモニア水でpH10
に調整し、50℃に保持した溶液中に添加し、沈殿析出
させた。この沈殿物を洗浄、濾別し、100℃で12時
間乾燥後650℃で3時間大気中で焼成し、アンチモン
ドープ酸化スズ微粒子を得た。この微粒子をサンドミル
で2時間粉砕した。このときの液中のアンチモンドープ
酸化スズ微粒子の平均粒径は65nmであった。その後
濃縮を行ない固形分が5%の液を得た。この液をD液で
固形分1.2%に希釈し、14インチブラウン管パネル
表面にスピンコートした。さらにこの膜の上にB液をU
1液で0.9%に希釈した液をスピンコート法で塗布
し、160℃で20分間焼成し2層膜を形成させた。
【0039】以上において例1、例2が実施例で、例3
が比較例である。これらの例1〜3の導電膜および低反
射性導電膜を評価した。結果を表1に示す。
が比較例である。これらの例1〜3の導電膜および低反
射性導電膜を評価した。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、スプレーまたはスピン
コートなどの簡便な方法により効率よく優れた導電膜を
提供できる。本発明は金属微粒子による導電膜を提供す
るため、電磁波を容易にシールドでき、かつ比較的安価
に製造できる。特に、ブラウン管パネルといった大面積
の基体に充分適用でき、量産も可能であるため工業的価
値は非常に高い。
コートなどの簡便な方法により効率よく優れた導電膜を
提供できる。本発明は金属微粒子による導電膜を提供す
るため、電磁波を容易にシールドでき、かつ比較的安価
に製造できる。特に、ブラウン管パネルといった大面積
の基体に充分適用でき、量産も可能であるため工業的価
値は非常に高い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月4日(1999.11.
4)
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】三塩化ルテニウム水溶液(固形分10%)
に水素化ホウ素ナトリウム液をルテニウムに対して4倍
モル添加して金属ルテニウムを還元析出させた。この金
属ルテニウムを充分洗浄した後、100℃で24時間乾
燥を行い金属ルテニウム粉末を得た。この金属ルテニウ
ム粉末をサンドミルで20分間粉砕した。このときの液
中の金属ルテニウムの平均粒径は89nmであった。そ
の後濃縮を行ない固形分5%の分散液を得た。これをA
液とする。
に水素化ホウ素ナトリウム液をルテニウムに対して4倍
モル添加して金属ルテニウムを還元析出させた。この金
属ルテニウムを充分洗浄した後、100℃で24時間乾
燥を行い金属ルテニウム粉末を得た。この金属ルテニウ
ム粉末をサンドミルで20分間粉砕した。このときの液
中の金属ルテニウムの平均粒径は89nmであった。そ
の後濃縮を行ない固形分5%の分散液を得た。これをA
液とする。
フロントページの続き (72)発明者 石関 健二 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 森本 剛 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】Ru金属微粒子のゾルを含む塗布液をブラ
ウン管パネルに塗布して加熱することを特徴とする導電
膜付きブラウン管パネルの形成方法。 - 【請求項2】導電膜上に、該導電膜より低屈折率の膜を
形成することを特徴とする請求項1記載の導電膜付きブ
ラウン管パネルの形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31295199A JP3308511B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 導電膜付きブラウン管パネルの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31295199A JP3308511B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 導電膜付きブラウン管パネルの形成方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29598195A Division JP3697760B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 塗布液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000113811A true JP2000113811A (ja) | 2000-04-21 |
| JP3308511B2 JP3308511B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=18035448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31295199A Expired - Fee Related JP3308511B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 導電膜付きブラウン管パネルの形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3308511B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6902815B2 (en) | 2001-06-04 | 2005-06-07 | Asahi Glass Company, Limited | Coating liquid for forming colored transparent conductive film, substrate with colored transparent conductive film and method for its production, and display device |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3473272B2 (ja) | 1996-06-10 | 2003-12-02 | 旭硝子株式会社 | 導電膜形成用塗布液および導電膜 |
-
1999
- 1999-11-02 JP JP31295199A patent/JP3308511B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6902815B2 (en) | 2001-06-04 | 2005-06-07 | Asahi Glass Company, Limited | Coating liquid for forming colored transparent conductive film, substrate with colored transparent conductive film and method for its production, and display device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3308511B2 (ja) | 2002-07-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |