JP2000185360A - 機能性材料積層体及びその製造方法 - Google Patents
機能性材料積層体及びその製造方法Info
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- JP2000185360A JP2000185360A JP10366528A JP36652898A JP2000185360A JP 2000185360 A JP2000185360 A JP 2000185360A JP 10366528 A JP10366528 A JP 10366528A JP 36652898 A JP36652898 A JP 36652898A JP 2000185360 A JP2000185360 A JP 2000185360A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 窓ガラスへの適用が安価且つ簡便に行え、水
分の蒸発による性能劣化を防止し得る機能性材料積層体
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリ
デン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルム2間に、
水溶性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/ま
たは無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性材
料3を封入した。
分の蒸発による性能劣化を防止し得る機能性材料積層体
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリ
デン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルム2間に、
水溶性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/ま
たは無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性材
料3を封入した。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調光ガラスのよう
に水溶性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/
または無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性
材料を積層してなる機能性材料積層体及びその製造方法
に関する。
に水溶性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/
または無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性
材料を積層してなる機能性材料積層体及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】2枚の透明板間に液状あるいは湿潤なゲ
ル状の機能性材料を積層しその周辺部分を封止材により
封止してなる機能性材料積層体(以下、単に積層体と称
する)として、例えば特開平6−255016号公報に
記載されているように、平行配置した2枚のガラス板間
に、機能性材料として温度上昇により、透明状態から白
濁状態に状態変化するサーモトロピックな高分子水溶液
を積層した、サーモトロピック調光ガラスが提案されて
いる。また、このサーモトロピック調光ガラスは、液晶
等を用いた調光ガラスよりも耐久性、遮光性に優れ、し
かも安価であることから脚光を浴びている
ル状の機能性材料を積層しその周辺部分を封止材により
封止してなる機能性材料積層体(以下、単に積層体と称
する)として、例えば特開平6−255016号公報に
記載されているように、平行配置した2枚のガラス板間
に、機能性材料として温度上昇により、透明状態から白
濁状態に状態変化するサーモトロピックな高分子水溶液
を積層した、サーモトロピック調光ガラスが提案されて
いる。また、このサーモトロピック調光ガラスは、液晶
等を用いた調光ガラスよりも耐久性、遮光性に優れ、し
かも安価であることから脚光を浴びている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記サーモト
ロピック調光ガラスは、2枚のガラス間にサーモトロピ
ック材料を積層する関係上、汎用の窓ガラスのガラスよ
りも厚肉なものとなり、汎用の窓ガラスのサッシにその
まま組付けることがでない。このため、この調光ガラス
を用いた窓ガラスは、サッシとして専用のものを用いる
必要があり、汎用の窓ガラスよりも割高になるととも
に、既設の窓ガラスへの適用が困難であった。一方、調
光ガラスを薄肉にするため、汎用のポリオレフィンやP
VCのような封止フィルム間にサーモトロピックな高分
子水溶液を封入することも考えられるが、周辺部を完全
に密封しても、封止フィルム自体のガスバリア性があま
り良くないので、フィルム面から水分が蒸発して、封入
したサーモトロピック材料の組成が変化し、状態変化の
温度が低温側にシフトするなど、性能が劣化するという
問題がある。
ロピック調光ガラスは、2枚のガラス間にサーモトロピ
ック材料を積層する関係上、汎用の窓ガラスのガラスよ
りも厚肉なものとなり、汎用の窓ガラスのサッシにその
まま組付けることがでない。このため、この調光ガラス
を用いた窓ガラスは、サッシとして専用のものを用いる
必要があり、汎用の窓ガラスよりも割高になるととも
に、既設の窓ガラスへの適用が困難であった。一方、調
光ガラスを薄肉にするため、汎用のポリオレフィンやP
VCのような封止フィルム間にサーモトロピックな高分
子水溶液を封入することも考えられるが、周辺部を完全
に密封しても、封止フィルム自体のガスバリア性があま
り良くないので、フィルム面から水分が蒸発して、封入
したサーモトロピック材料の組成が変化し、状態変化の
温度が低温側にシフトするなど、性能が劣化するという
問題がある。
【0004】本発明の目的は、窓ガラスへの適用が安価
且つ簡便に行え、水分の蒸発による性能劣化を防止し得
る機能性材料積層体及びその製造方法を提供することで
ある。
且つ簡便に行え、水分の蒸発による性能劣化を防止し得
る機能性材料積層体及びその製造方法を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明者ら
は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、
サーモトロピック材料などの機能性材料を封入するため
の封止フィルムとして、塩化ビニリデン樹脂または塩化
ビニリデン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルムを
用いることで、上記課題を解決できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、
サーモトロピック材料などの機能性材料を封入するため
の封止フィルムとして、塩化ビニリデン樹脂または塩化
ビニリデン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルムを
用いることで、上記課題を解決できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0006】請求項1に係る機能性材料積層体は、塩化
ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートして
なるフィルム間に、水溶性高分子化合物と、非イオン性
界面活性剤及び/または無機電解質と、水とを構成成分
としてなる機能性材料を封入したものである。この機能
性材料積層体においては、封止フィルムとして、ガス透
過度の小さい塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン
樹脂をコートしてなる透明な封止フィルムを用いている
ので、フィルム面からの水の蒸発が抑制され、機能性材
料の組成が変化することを抑制できる。また、このよう
な機能性材料積層体は、既設の汎用の窓ガラスに対して
も接着テープや接着剤などを介して容易に固定でき、既
設の窓ガラスを簡便に調光ガラスとして使用できる。更
には、請求項2記載のように、少なくとも一方の封止フ
ィルムが、接着性を有するものあるいは外面に接着剤層
を形成したものである場合には、ガラスへの固定が容易
となり好ましい。
ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートして
なるフィルム間に、水溶性高分子化合物と、非イオン性
界面活性剤及び/または無機電解質と、水とを構成成分
としてなる機能性材料を封入したものである。この機能
性材料積層体においては、封止フィルムとして、ガス透
過度の小さい塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン
樹脂をコートしてなる透明な封止フィルムを用いている
ので、フィルム面からの水の蒸発が抑制され、機能性材
料の組成が変化することを抑制できる。また、このよう
な機能性材料積層体は、既設の汎用の窓ガラスに対して
も接着テープや接着剤などを介して容易に固定でき、既
設の窓ガラスを簡便に調光ガラスとして使用できる。更
には、請求項2記載のように、少なくとも一方の封止フ
ィルムが、接着性を有するものあるいは外面に接着剤層
を形成したものである場合には、ガラスへの固定が容易
となり好ましい。
【0007】請求項3に係る機能性材料積層体は、塩化
ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートして
なる透明な封止フィルムと、基体間に、水溶性高分子化
合物と、非イオン性界面活性剤及び/または無機電解質
と、水とを構成成分としてなる機能性材料を封入したも
のである。この機能性材料積層体においては、請求項1
と同様に、封止フィルムとして塩化ビニリデン樹脂また
は塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる透明な封止フィ
ルムを用いるので、フィルム面からの水の蒸発が抑制さ
れ、機能性材料の組成が変化することを抑制できる。ま
た、封止フィルム及び機能性材料の厚さ自体は極薄いも
のなので、基体として汎用の窓ガラスのガラスを使用す
れば、汎用のサッシに機能性材料積層体を組み付けるこ
とが可能となる。また、既設の窓ガラスにおいてもガラ
スに代えて機能性材料積層体を組付けることで、簡便に
既設の窓ガラスを調光ガラスとすることが可能となる。
ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートして
なる透明な封止フィルムと、基体間に、水溶性高分子化
合物と、非イオン性界面活性剤及び/または無機電解質
と、水とを構成成分としてなる機能性材料を封入したも
のである。この機能性材料積層体においては、請求項1
と同様に、封止フィルムとして塩化ビニリデン樹脂また
は塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる透明な封止フィ
ルムを用いるので、フィルム面からの水の蒸発が抑制さ
れ、機能性材料の組成が変化することを抑制できる。ま
た、封止フィルム及び機能性材料の厚さ自体は極薄いも
のなので、基体として汎用の窓ガラスのガラスを使用す
れば、汎用のサッシに機能性材料積層体を組み付けるこ
とが可能となる。また、既設の窓ガラスにおいてもガラ
スに代えて機能性材料積層体を組付けることで、簡便に
既設の窓ガラスを調光ガラスとすることが可能となる。
【0008】請求項4記載のように、一方の封止フィル
ムの外面に基体を直接にあるいは接着剤を介して固定し
た機能性材料積層体は、封止フィルム及び機能性材料の
厚さ自体は極薄いものなので、基体として汎用の窓ガラ
スのガラスを使用することで、汎用のサッシに機能性材
料積層体を組み付けることが可能となる。また、既設の
窓ガラスにおいてもガラスに代えて機能性材料積層体を
組付けることで、簡便に既設の窓ガラスを調光ガラスと
することが可能となる。更に、請求項5または6記載の
ように、基体間に封止フィルム及び機能性材料を配置さ
せたものでは、フィルム面が表に出ないので、引っ掻き
傷等の損傷が発生しにくい等耐久性が改善され好まし
い。
ムの外面に基体を直接にあるいは接着剤を介して固定し
た機能性材料積層体は、封止フィルム及び機能性材料の
厚さ自体は極薄いものなので、基体として汎用の窓ガラ
スのガラスを使用することで、汎用のサッシに機能性材
料積層体を組み付けることが可能となる。また、既設の
窓ガラスにおいてもガラスに代えて機能性材料積層体を
組付けることで、簡便に既設の窓ガラスを調光ガラスと
することが可能となる。更に、請求項5または6記載の
ように、基体間に封止フィルム及び機能性材料を配置さ
せたものでは、フィルム面が表に出ないので、引っ掻き
傷等の損傷が発生しにくい等耐久性が改善され好まし
い。
【0009】請求項7に係る機能性材料積層体の製造方
法は、塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂を
コートしてなる透明な封止フィルム間へ水溶性高分子化
合物と、非イオン性界面活性剤及び/または無機電解質
と、水とを構成成分としてなる機能性材料を供給すると
ともに、一方の封止フィルムを他方の封止フィルム側に
押え手段で略線状に押圧しながら、押え手段と封止フィ
ルムとを相対移動させ、封止フィルム間における余剰の
機能性材料を絞り出すとともに、機能性材料中の気泡を
外部へ押出しながら、封止フィルム間に封入するもので
ある。この方法によれば、請求項1又は2記載の機能性
材料積層体を、機能性材料への気泡の混入を防止しつ
つ、連続的に製造することが可能となり好ましい。
法は、塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂を
コートしてなる透明な封止フィルム間へ水溶性高分子化
合物と、非イオン性界面活性剤及び/または無機電解質
と、水とを構成成分としてなる機能性材料を供給すると
ともに、一方の封止フィルムを他方の封止フィルム側に
押え手段で略線状に押圧しながら、押え手段と封止フィ
ルムとを相対移動させ、封止フィルム間における余剰の
機能性材料を絞り出すとともに、機能性材料中の気泡を
外部へ押出しながら、封止フィルム間に封入するもので
ある。この方法によれば、請求項1又は2記載の機能性
材料積層体を、機能性材料への気泡の混入を防止しつ
つ、連続的に製造することが可能となり好ましい。
【0010】請求項8に係る機能性材料積層体の製造方
法は、塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂を
コートしてなる透明な封止フィルムと、基体間に、水溶
性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/または
無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性材料を
供給するとともに、封止フィルムを基体側に押え手段で
略線状に押圧しながら、押え手段と封止フィルムとを相
対移動させ、封止フィルムと基体間における余剰の機能
性材料を絞り出すとともに、機能性材料中の気泡を外部
へ押出しながら、封止フィルムと基体間に封入するもの
である。この方法によれば、請求項3記載の機能性材料
積層体を、機能性材料への気泡の混入を防止しつつ、連
続的に製造することが可能となり好ましい。請求項9記
載のように、機能性材料の封入後、少なくとも一方の封
止フィルムの外面に基体を直接あるいは接着剤を介して
固定すると、請求項4〜6に記載の機能性材料積層体を
製作できる。
法は、塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂を
コートしてなる透明な封止フィルムと、基体間に、水溶
性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/または
無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性材料を
供給するとともに、封止フィルムを基体側に押え手段で
略線状に押圧しながら、押え手段と封止フィルムとを相
対移動させ、封止フィルムと基体間における余剰の機能
性材料を絞り出すとともに、機能性材料中の気泡を外部
へ押出しながら、封止フィルムと基体間に封入するもの
である。この方法によれば、請求項3記載の機能性材料
積層体を、機能性材料への気泡の混入を防止しつつ、連
続的に製造することが可能となり好ましい。請求項9記
載のように、機能性材料の封入後、少なくとも一方の封
止フィルムの外面に基体を直接あるいは接着剤を介して
固定すると、請求項4〜6に記載の機能性材料積層体を
製作できる。
【0011】本発明の機能性材料積層体は、既設の窓ガ
ラスに取り付けて、あるいは、取り替えて、若しくは、
新設の調光ガラスとして使用することができ、一般住宅
やビル等における、垂直面の窓、天窓、ルーバー窓、引
き違い窓、はめ殺し窓、出窓、外開き窓、横滑り窓、両
開き窓、上下スライド窓、コーナー窓、テラスドア、腰
パネルドア、高所内倒しドア、パティオドア、サンルー
ム、温室ガラス、更には、大型施設のアーケード、トッ
プライト、自動車のサンルーフ、リアウィンドウ、建物
の外壁材や蓄熱壁等に使用できる。
ラスに取り付けて、あるいは、取り替えて、若しくは、
新設の調光ガラスとして使用することができ、一般住宅
やビル等における、垂直面の窓、天窓、ルーバー窓、引
き違い窓、はめ殺し窓、出窓、外開き窓、横滑り窓、両
開き窓、上下スライド窓、コーナー窓、テラスドア、腰
パネルドア、高所内倒しドア、パティオドア、サンルー
ム、温室ガラス、更には、大型施設のアーケード、トッ
プライト、自動車のサンルーフ、リアウィンドウ、建物
の外壁材や蓄熱壁等に使用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1に示すように、機能性
材料積層体1は、基本的には、塩化ビニリデン樹脂また
は塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる2枚の透明な封
止フィルム2間に、水溶性高分子化合物と、非イオン性
界面活性剤及び/または無機電解質と、水とを構成成分
としてなる機能性材料3を封入してなるものである。
面を参照しながら説明する。図1に示すように、機能性
材料積層体1は、基本的には、塩化ビニリデン樹脂また
は塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる2枚の透明な封
止フィルム2間に、水溶性高分子化合物と、非イオン性
界面活性剤及び/または無機電解質と、水とを構成成分
としてなる機能性材料3を封入してなるものである。
【0013】この機能性材料積層体1においては、封止
フィルム2として、塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニ
リデン樹脂をコートしてなるガスバリア性に優れた樹脂
フィルムを採用することで、フィルム面からの水分の蒸
発を防止して、機能性材料3の組成が変化することによ
る機能性材料積層体1の品質劣化を防止できるように構
成されている。封止フィルム2で用いる塩化ビニリデン
樹脂フィルムとしては、塩化ビニリデンのモノマーと他
のビニルモノマーを共重合したコポリマー樹脂フィル
ム、塩化ビニリデンのホモポリマー樹脂フィルムが含ま
れる。塩化ビニリデン樹脂をコートしたフィルムとして
は、基材フィルムに二軸延伸ポリプロピレン、ナイロン
フィルム、セロファンフィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム等を用いて、塩化ビニリデンのモノマーと他のビニル
モノマーを共重合したコポリマー樹脂、塩化ビニリデン
のホモポリマー樹脂をコートしたフィルムが含まれる。
ここで、他のビニルモノマーには、塩化ビニル、ビニル
アセテート、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、アクリルニトリル等が用いられる。但し、2枚の封
止フィルム2は、同種のものでもよいし、異種のもので
もよい。
フィルム2として、塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニ
リデン樹脂をコートしてなるガスバリア性に優れた樹脂
フィルムを採用することで、フィルム面からの水分の蒸
発を防止して、機能性材料3の組成が変化することによ
る機能性材料積層体1の品質劣化を防止できるように構
成されている。封止フィルム2で用いる塩化ビニリデン
樹脂フィルムとしては、塩化ビニリデンのモノマーと他
のビニルモノマーを共重合したコポリマー樹脂フィル
ム、塩化ビニリデンのホモポリマー樹脂フィルムが含ま
れる。塩化ビニリデン樹脂をコートしたフィルムとして
は、基材フィルムに二軸延伸ポリプロピレン、ナイロン
フィルム、セロファンフィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム等を用いて、塩化ビニリデンのモノマーと他のビニル
モノマーを共重合したコポリマー樹脂、塩化ビニリデン
のホモポリマー樹脂をコートしたフィルムが含まれる。
ここで、他のビニルモノマーには、塩化ビニル、ビニル
アセテート、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、アクリルニトリル等が用いられる。但し、2枚の封
止フィルム2は、同種のものでもよいし、異種のもので
もよい。
【0014】前記機能性材料3は、温度変化により透光
状態と遮光状態が切り替わるサーモトロピック機能を有
する。このような材料は、構成物の配合比により決定さ
れる曇り点を境として、それよりも低温では透明な状
態、それよりも高温になると白濁した状態を示す。透明
な状態では、可視領域の光をほとんど吸収・反射するこ
となく透過しうる。また、白濁した状態では、凝集した
粒子により光を散乱し、透過光を抑制することができ
る。
状態と遮光状態が切り替わるサーモトロピック機能を有
する。このような材料は、構成物の配合比により決定さ
れる曇り点を境として、それよりも低温では透明な状
態、それよりも高温になると白濁した状態を示す。透明
な状態では、可視領域の光をほとんど吸収・反射するこ
となく透過しうる。また、白濁した状態では、凝集した
粒子により光を散乱し、透過光を抑制することができ
る。
【0015】一般的にこのような性状を示すサーモトロ
ピック機能性材料としては、曇点現象を示す非イオン性
界面活性剤や非イオン性水溶性高分子の等方性水溶液が
ある。具体的には、ポリビニルアルコール部分アセター
ル物、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スの水溶液等が例示できるが、太陽光を充分に遮光する
という点では、疎水−親水バランスがよいヒドロキシプ
ロピル基をもつ水溶性高分子が好適であり、構造的に安
定性のあるセルロースを主鎖にもつヒドロキシプロピル
セルロースが好ましい。しかしながら、本発明はこれに
限定されるものではない。
ピック機能性材料としては、曇点現象を示す非イオン性
界面活性剤や非イオン性水溶性高分子の等方性水溶液が
ある。具体的には、ポリビニルアルコール部分アセター
ル物、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スの水溶液等が例示できるが、太陽光を充分に遮光する
という点では、疎水−親水バランスがよいヒドロキシプ
ロピル基をもつ水溶性高分子が好適であり、構造的に安
定性のあるセルロースを主鎖にもつヒドロキシプロピル
セルロースが好ましい。しかしながら、本発明はこれに
限定されるものではない。
【0016】一方、ヒドロキシプロピルセルロースの水
溶液等を単体で使用すると、状態変化し白濁した時にマ
クロ的な相分離を起こす場合がある。しかしながらこれ
に、親水部と疎水部を併せ持つ非イオン性界面活性剤等
の両親媒性分子を添加することでマクロ的な相分離を抑
制でき、ミクロ的な相分離状態を長時間維持できる。こ
こで、マクロ的な相分離とは、ヒドロキシプロピルセル
ロース等の凝集が時間経過に伴って進行し、これらの凝
集物と溶媒である水が、ほぼ完全に分離することを意味
する。一方、ミクロ的な相分離とは、部分的に凝集する
ものの、ある一定レベル以上の凝集の進行は抑制され、
溶媒の中でこれらの凝集物がほぼ均一に分散している状
態を意味し、これらの凝集物が沈降して溶媒と明らかに
分離しているものとは明らかに異なるものである。
溶液等を単体で使用すると、状態変化し白濁した時にマ
クロ的な相分離を起こす場合がある。しかしながらこれ
に、親水部と疎水部を併せ持つ非イオン性界面活性剤等
の両親媒性分子を添加することでマクロ的な相分離を抑
制でき、ミクロ的な相分離状態を長時間維持できる。こ
こで、マクロ的な相分離とは、ヒドロキシプロピルセル
ロース等の凝集が時間経過に伴って進行し、これらの凝
集物と溶媒である水が、ほぼ完全に分離することを意味
する。一方、ミクロ的な相分離とは、部分的に凝集する
ものの、ある一定レベル以上の凝集の進行は抑制され、
溶媒の中でこれらの凝集物がほぼ均一に分散している状
態を意味し、これらの凝集物が沈降して溶媒と明らかに
分離しているものとは明らかに異なるものである。
【0017】上記理由から、非イオン性界面活性剤を添
加することは好ましい。このような非イオン性界面活性
剤は、オリゴマー領域の約3000以下の分子量、より
好ましくは約1000以下の分子量のものが使用しやす
く、イオン性基は親水性基が非常に大きいので、バラン
スをとるため、疎水基は高級アルキル基がよい。具体例
としては、ポリオキシプロピレン2−エチル−2−ヒド
ロキシメチル−1,3−プロパンジオール(ポリオキシ
プロピレントリメチロールプロパンエーテル)やポリプ
ロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、ポリオキシプロピレングリセリン、ラウリル
硫酸ナトリウム等が例示でき、その他にも同様の作用を
有する物質であれば使用することができる。また、本発
明の機能性材料3の曇り点を制御するため、塩化ナトリ
ウム等の無機電解質を添加することも本発明の範疇であ
る。これにより曇点を低温側にシフトさせることができ
る。
加することは好ましい。このような非イオン性界面活性
剤は、オリゴマー領域の約3000以下の分子量、より
好ましくは約1000以下の分子量のものが使用しやす
く、イオン性基は親水性基が非常に大きいので、バラン
スをとるため、疎水基は高級アルキル基がよい。具体例
としては、ポリオキシプロピレン2−エチル−2−ヒド
ロキシメチル−1,3−プロパンジオール(ポリオキシ
プロピレントリメチロールプロパンエーテル)やポリプ
ロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、ポリオキシプロピレングリセリン、ラウリル
硫酸ナトリウム等が例示でき、その他にも同様の作用を
有する物質であれば使用することができる。また、本発
明の機能性材料3の曇り点を制御するため、塩化ナトリ
ウム等の無機電解質を添加することも本発明の範疇であ
る。これにより曇点を低温側にシフトさせることができ
る。
【0018】機能性材料3を構成する物質の配合比(添
加量)については、調光ガラスとして使用する際の光学
特性(透光時および遮光時の透過率、反射率)、機能性
材料としたときの粘度、使用場所に適した曇り点等を考
慮し、最適な配合を決定する。実質的には、曇り点が所
望の値となるように塩化ナトリウム等の無機電解質の量
を調節することとなる。これにより、本発明の機能性材
料3の曇り点は、おおよそ55℃より低温側に任意に設
定することができる。また、これらの溶液に酸化防止
剤、凍結防止剤、安定剤等の添加剤を加えることも本発
明の範疇である。
加量)については、調光ガラスとして使用する際の光学
特性(透光時および遮光時の透過率、反射率)、機能性
材料としたときの粘度、使用場所に適した曇り点等を考
慮し、最適な配合を決定する。実質的には、曇り点が所
望の値となるように塩化ナトリウム等の無機電解質の量
を調節することとなる。これにより、本発明の機能性材
料3の曇り点は、おおよそ55℃より低温側に任意に設
定することができる。また、これらの溶液に酸化防止
剤、凍結防止剤、安定剤等の添加剤を加えることも本発
明の範疇である。
【0019】前記機能性材料積層体1の他の実施例とし
て、少なくとも一方の封止フィルム2として、接着性を
有するものあるいは外面に接着剤層を形成したものを用
いると、既設のガラスへの固定が容易となり好ましい。
また、図2に示す機能性材料積層体1Aのように、塩化
ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートして
なる封止フィルム2の外側に、少なくとも一部または全
部が透明な基体4を接着層5を介して固定したものも、
本発明の範疇に含まれる。
て、少なくとも一方の封止フィルム2として、接着性を
有するものあるいは外面に接着剤層を形成したものを用
いると、既設のガラスへの固定が容易となり好ましい。
また、図2に示す機能性材料積層体1Aのように、塩化
ビニリデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートして
なる封止フィルム2の外側に、少なくとも一部または全
部が透明な基体4を接着層5を介して固定したものも、
本発明の範疇に含まれる。
【0020】基体4には、通常は平板状の無機ガラスや
ポリカーボネート等の有機ガラス等を使用する。熱線反
射ガラス、低放射ガラス、合わせガラス、強化ガラス、
倍強度ガラス、UVカットガラス、網入りガラス、型板
ガラス、すりガラス等が任意に採用できる。基体4は、
調光ガラスとして使用するときには、通常は透明に構成
することになるが、基体4の一部は不透明に構成しても
よいし、建築物の外壁等として使用する場合には、少な
くとも一方を不透明なガラス板や金属板等で構成しても
よい。
ポリカーボネート等の有機ガラス等を使用する。熱線反
射ガラス、低放射ガラス、合わせガラス、強化ガラス、
倍強度ガラス、UVカットガラス、網入りガラス、型板
ガラス、すりガラス等が任意に採用できる。基体4は、
調光ガラスとして使用するときには、通常は透明に構成
することになるが、基体4の一部は不透明に構成しても
よいし、建築物の外壁等として使用する場合には、少な
くとも一方を不透明なガラス板や金属板等で構成しても
よい。
【0021】接着層5には、封止フィルム2と基体4を
固定し、外観を損なわないものであれば周知の素材から
なるものを採用できる。接着層5として、紫外線遮蔽性
能を有するものや飛散防止機能を有するものを用いた
り、接着層5の代わりに例えば大東ケミトロニクス社製
のサンストップ樹脂などのように、紫外線遮蔽機能と飛
散防止機能を併せ持つものを用いて封止フィルム2と基
体4を接着してもよい。
固定し、外観を損なわないものであれば周知の素材から
なるものを採用できる。接着層5として、紫外線遮蔽性
能を有するものや飛散防止機能を有するものを用いた
り、接着層5の代わりに例えば大東ケミトロニクス社製
のサンストップ樹脂などのように、紫外線遮蔽機能と飛
散防止機能を併せ持つものを用いて封止フィルム2と基
体4を接着してもよい。
【0022】また、図3に示す機能性材料積層体1Bの
ように、封止フィルム2と基体4の間に、機能性材料3
を封入してもよいし、図4、図5に示す機能性材料積層
体1C、1Dのように、1枚の基体4間に封止フィルム
2及び機能性材料3を配置し、基体4の周縁部間をシー
ル材6でシールしたものも、本発明の範疇である。
ように、封止フィルム2と基体4の間に、機能性材料3
を封入してもよいし、図4、図5に示す機能性材料積層
体1C、1Dのように、1枚の基体4間に封止フィルム
2及び機能性材料3を配置し、基体4の周縁部間をシー
ル材6でシールしたものも、本発明の範疇である。
【0023】次に、機能性材料積層体の製造方法につい
て説明する。先ず、図6に示すように、平板状のベース
台8とロール9を有し、ベース台8とロール9とを一定
間隔をあけて平行配置した押さえ手段7を用い、封止フ
ィルム2をベース台7の上にセットし、更にその上に別
の封止フィルム2をセットするとともに、両封止フィル
ム2間に機能性材料3を供給し、ロール9により上側の
封止フィルム2を下側の封止フィルム2側へ略線状に押
圧しながらロール9の左方へ移動させ、2枚の封止フィ
ルム2間における余剰の機能性材料3を絞り出すととも
に、積層体中の気泡を外部へ排出しながら、2枚の封止
フィルム2間に機能性材料3を充填した長尺な機能性樹
脂積層体を連続的に製作する。
て説明する。先ず、図6に示すように、平板状のベース
台8とロール9を有し、ベース台8とロール9とを一定
間隔をあけて平行配置した押さえ手段7を用い、封止フ
ィルム2をベース台7の上にセットし、更にその上に別
の封止フィルム2をセットするとともに、両封止フィル
ム2間に機能性材料3を供給し、ロール9により上側の
封止フィルム2を下側の封止フィルム2側へ略線状に押
圧しながらロール9の左方へ移動させ、2枚の封止フィ
ルム2間における余剰の機能性材料3を絞り出すととも
に、積層体中の気泡を外部へ排出しながら、2枚の封止
フィルム2間に機能性材料3を充填した長尺な機能性樹
脂積層体を連続的に製作する。
【0024】次に、この長尺な機能性材料積層体を必要
なサイズにカットするとともに、外周部をヒートシール
して、機能性材料積層体1を得る。ただし、機能性材料
積層体1の外周部は、接着剤によりシールしてもよい
し、シール部をさらに、アルミテープ等でシールしても
よい。
なサイズにカットするとともに、外周部をヒートシール
して、機能性材料積層体1を得る。ただし、機能性材料
積層体1の外周部は、接着剤によりシールしてもよい
し、シール部をさらに、アルミテープ等でシールしても
よい。
【0025】また、機能性材料積層体1Bを製作する場
合には、ベース台8上に基体4をセットし、その上に封
止フィルム2をセットするとともに、基体4と封止フィ
ルム2間に機能性材料3を供給し、ロール9により上側
の封止フィルム2を基体4側へ略線状に押圧しながらロ
ール9の左方へ移動させ、封止フィルム2と基体4間に
おける余剰の機能性材料3を絞り出すとともに、積層体
中の気泡を外部へ排出しながら、封止フィルム2と基体
4間に機能性材料3を充填することになる。更に、機能
性材料積層体1A、1C、1Dを製作する場合には、前
記のようにして製作した機能性材料積層体1、1Bの封
止フィルム2に接着剤を塗布して、基体4を接着固定す
ることになる。
合には、ベース台8上に基体4をセットし、その上に封
止フィルム2をセットするとともに、基体4と封止フィ
ルム2間に機能性材料3を供給し、ロール9により上側
の封止フィルム2を基体4側へ略線状に押圧しながらロ
ール9の左方へ移動させ、封止フィルム2と基体4間に
おける余剰の機能性材料3を絞り出すとともに、積層体
中の気泡を外部へ排出しながら、封止フィルム2と基体
4間に機能性材料3を充填することになる。更に、機能
性材料積層体1A、1C、1Dを製作する場合には、前
記のようにして製作した機能性材料積層体1、1Bの封
止フィルム2に接着剤を塗布して、基体4を接着固定す
ることになる。
【0026】
【実施例】次に、具体例の一例について説明する。 (比較例1)機能性材料を、次のように調製した。水溶
性高分子としてヒドロキシプロピルセルロース(日本曹
達(株)製HPC−L、以下HPC)、非イオン性界面
活性剤としてポリオキシプロピレントリメチロールプロ
パンエーテル(三洋化成工業(株)製サンニックストリ
オールTP−400)、無機電解質および水として3%
塩化ナトリウム水溶液をそれぞれ、5:1:9の重量比
で混合した。封止フィルムとして、300×300mm
のポリポリプロピレンフィルムの100μm厚を使用し
た。前記封止フィルム間に機能性材料を充填し、周囲を
接着剤によりシールし、さらに、シール部をアルミテー
プによりシールして、機能性材料積層体を得た。
性高分子としてヒドロキシプロピルセルロース(日本曹
達(株)製HPC−L、以下HPC)、非イオン性界面
活性剤としてポリオキシプロピレントリメチロールプロ
パンエーテル(三洋化成工業(株)製サンニックストリ
オールTP−400)、無機電解質および水として3%
塩化ナトリウム水溶液をそれぞれ、5:1:9の重量比
で混合した。封止フィルムとして、300×300mm
のポリポリプロピレンフィルムの100μm厚を使用し
た。前記封止フィルム間に機能性材料を充填し、周囲を
接着剤によりシールし、さらに、シール部をアルミテー
プによりシールして、機能性材料積層体を得た。
【0027】(実施例1)機能性材料を、次のように調
製した。水溶性高分子としてヒドロキシプロピルセルロ
ース(日本曹達(株)製HPC−L、以下HPC)、非
イオン性界面活性剤としてポリオキシプロピレントリメ
チロールプロパンエーテル(三洋化成工業(株)製サン
ニックストリオールTP−400)、無機電解質および
水として3%塩化ナトリウム水溶液をそれぞれ、5:
1:9の重量比で混合した。封止フィルムとして、30
0×300mmの塩化ビニリデン樹脂を両面にコートし
たポリポリプロピレンフィルムの100μm厚を使用し
た。前記封止フィルム間に機能性材料を充填し、周囲を
接着剤によりシールし、さらに、シール部をアルミテー
プによりシールして、機能性材料積層体を得た。
製した。水溶性高分子としてヒドロキシプロピルセルロ
ース(日本曹達(株)製HPC−L、以下HPC)、非
イオン性界面活性剤としてポリオキシプロピレントリメ
チロールプロパンエーテル(三洋化成工業(株)製サン
ニックストリオールTP−400)、無機電解質および
水として3%塩化ナトリウム水溶液をそれぞれ、5:
1:9の重量比で混合した。封止フィルムとして、30
0×300mmの塩化ビニリデン樹脂を両面にコートし
たポリポリプロピレンフィルムの100μm厚を使用し
た。前記封止フィルム間に機能性材料を充填し、周囲を
接着剤によりシールし、さらに、シール部をアルミテー
プによりシールして、機能性材料積層体を得た。
【0028】比較例1と実施例1の機能性材料積層体を
窓ガラスに密着させて放置し、外観を観察した。その結
果を表1に示す。
窓ガラスに密着させて放置し、外観を観察した。その結
果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、比較例1及び実施例1
の機能性材料積層体は、製造してから1日後において
は、ともに表面温度が25℃から35℃の間において透
明状態と白濁状態とに状態変化し、室内への日射を良好
に制御できる。しかし、ポリプロピレンフィルムを使用
した比較例1の機能性材料積層体では、1ヶ月後の観察
で、表面温度が25℃で、白濁状態となり、性能の劣化
が観察された。一方、塩化ビニリデン樹脂を両面にコー
トしたポリプロピレンフィルムを使用した実施例1の機
能性材料積層体では、1ヶ月後の観察で、表面温度25
℃では、透明状態であり性能の劣化が防止されているこ
とが判る。
の機能性材料積層体は、製造してから1日後において
は、ともに表面温度が25℃から35℃の間において透
明状態と白濁状態とに状態変化し、室内への日射を良好
に制御できる。しかし、ポリプロピレンフィルムを使用
した比較例1の機能性材料積層体では、1ヶ月後の観察
で、表面温度が25℃で、白濁状態となり、性能の劣化
が観察された。一方、塩化ビニリデン樹脂を両面にコー
トしたポリプロピレンフィルムを使用した実施例1の機
能性材料積層体では、1ヶ月後の観察で、表面温度25
℃では、透明状態であり性能の劣化が防止されているこ
とが判る。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る機能性材料積層体によれ
ば、封止フィルムとして、ガス透過度の小さい塩化ビニ
リデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる
透明な封止フィルムを用いているので、フィルム面から
の水の蒸発を抑制して、機能性材料の組成が変化するこ
とを抑制でき、長期に亙って良好な品質を維持し得る機
能性材料積層体を提供できる。また、この機能性材料積
層体は、既設の汎用の窓ガラスに対しても接着テープや
接着剤などを介して容易に固定でき、既設の窓ガラスを
簡便に調光ガラスとすることが可能となる。請求項2記
載のように、少なくとも一方の封止フィルムとして、接
着性を有するものあるいは外面に接着剤層を形成したも
のを用いると、既存の窓ガラスに対して容易に機能性材
料積層体を取付けることが可能となる。
ば、封止フィルムとして、ガス透過度の小さい塩化ビニ
リデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる
透明な封止フィルムを用いているので、フィルム面から
の水の蒸発を抑制して、機能性材料の組成が変化するこ
とを抑制でき、長期に亙って良好な品質を維持し得る機
能性材料積層体を提供できる。また、この機能性材料積
層体は、既設の汎用の窓ガラスに対しても接着テープや
接着剤などを介して容易に固定でき、既設の窓ガラスを
簡便に調光ガラスとすることが可能となる。請求項2記
載のように、少なくとも一方の封止フィルムとして、接
着性を有するものあるいは外面に接着剤層を形成したも
のを用いると、既存の窓ガラスに対して容易に機能性材
料積層体を取付けることが可能となる。
【0032】請求項3に係る機能性材料積層体によれ
ば、封止フィルムとして、ガス透過度の小さい塩化ビニ
リデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる
透明な封止フィルムを用いているので、フィルム面から
の水の蒸発を抑制して、機能性材料の組成が変化するこ
とを抑制でき、長期に亙って良好な品質を維持し得る機
能性材料積層体を提供できる。しかも、封止フィルム及
び機能性材料の厚さ自体は極薄いものなので、基体とし
て汎用の窓ガラスのガラスを使用すれば、汎用のサッシ
に機能性材料積層体を組み付けることが可能となる。ま
た、既設の窓ガラスにおいてもガラスに代えて機能性材
料積層体を組付けることで、簡便に既設の窓ガラスを調
光ガラスとすることが可能となる。
ば、封止フィルムとして、ガス透過度の小さい塩化ビニ
リデン樹脂または塩化ビニリデン樹脂をコートしてなる
透明な封止フィルムを用いているので、フィルム面から
の水の蒸発を抑制して、機能性材料の組成が変化するこ
とを抑制でき、長期に亙って良好な品質を維持し得る機
能性材料積層体を提供できる。しかも、封止フィルム及
び機能性材料の厚さ自体は極薄いものなので、基体とし
て汎用の窓ガラスのガラスを使用すれば、汎用のサッシ
に機能性材料積層体を組み付けることが可能となる。ま
た、既設の窓ガラスにおいてもガラスに代えて機能性材
料積層体を組付けることで、簡便に既設の窓ガラスを調
光ガラスとすることが可能となる。
【0033】請求項4記載のように、一方の封止フィル
ムの外面に基体を直接にあるいは接着剤を介して固定す
ると、封止フィルム及び機能性材料の厚さ自体は極薄い
ものなので、基体として汎用の窓ガラスのガラスを使用
することで、汎用のサッシに機能性材料積層体を組み付
けることが可能となる。また、既設の窓ガラスにおいて
もガラスに代えて機能性材料積層体を組付けることで、
簡便に既設の窓ガラスを調光ガラスとすることが可能と
なる。更に、請求項5または6記載のように、基体間に
封止フィルム及び機能性材料を配置させると、フィルム
面が表に出ないので、引っ掻き傷等の損傷が発生しにく
い等耐久性が改善され好ましい。
ムの外面に基体を直接にあるいは接着剤を介して固定す
ると、封止フィルム及び機能性材料の厚さ自体は極薄い
ものなので、基体として汎用の窓ガラスのガラスを使用
することで、汎用のサッシに機能性材料積層体を組み付
けることが可能となる。また、既設の窓ガラスにおいて
もガラスに代えて機能性材料積層体を組付けることで、
簡便に既設の窓ガラスを調光ガラスとすることが可能と
なる。更に、請求項5または6記載のように、基体間に
封止フィルム及び機能性材料を配置させると、フィルム
面が表に出ないので、引っ掻き傷等の損傷が発生しにく
い等耐久性が改善され好ましい。
【0034】請求項7に係る機能性材料積層体の製造方
法によれば、請求項1又は2記載の機能性材料積層体
を、機能性材料への気泡の混入を防止しつつ、連続的に
製造することが可能となり好ましい。請求項8に係る機
能性材料積層体の製造方法によれば、請求項3記載の機
能性材料積層体を、機能性材料への気泡の混入を防止し
つつ、連続的に製造することが可能となり好ましい。請
求項9記載のように、機能性材料の封入後、少なくとも
一方の封止フィルムの外面に基体を直接あるいは接着剤
を介して固定すると、請求項4〜6に記載の機能性材料
積層体を製作できる。
法によれば、請求項1又は2記載の機能性材料積層体
を、機能性材料への気泡の混入を防止しつつ、連続的に
製造することが可能となり好ましい。請求項8に係る機
能性材料積層体の製造方法によれば、請求項3記載の機
能性材料積層体を、機能性材料への気泡の混入を防止し
つつ、連続的に製造することが可能となり好ましい。請
求項9記載のように、機能性材料の封入後、少なくとも
一方の封止フィルムの外面に基体を直接あるいは接着剤
を介して固定すると、請求項4〜6に記載の機能性材料
積層体を製作できる。
【図1】本発明の機能性材料積層体の要部の縦断面図
【図2】他の構成の機能性材料積層体の要部の縦断面図
【図3】他の構成の機能性材料積層体の要部の縦断面図
【図4】他の構成の機能性材料積層体の要部の縦断面図
【図5】他の構成の機能性材料積層体の要部の縦断面図
【図6】本発明の機能性材料積層体の製造方法の説明図
1 機能性材料積層体 2 封止フィルム 3 機能性材料 4 基体 5 接着層 6 シール材 7 押さえ手段 8 ベース台 9 ロール 1A 機能性材料積層体 1B 機能性材料積
層体 1C 機能性材料積層体 1D 機能性材料積
層体
層体 1C 機能性材料積層体 1D 機能性材料積
層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01B AG00 AJ06 AK01B AK07 AK16A AK16C AT00A AT00C AT00D BA03 BA04 BA06 BA26 CA18B CB00 DA12 DD25 DD32 EA042 EC183 EH46A EH46C EH902 EJ202 EJ962 GB08 GB81 JB09B JL00 JL02 JN01A JN01C JN01D JN06
Claims (9)
- 【請求項1】 塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリ
デン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルム間に、水
溶性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/また
は無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性材料
を封入したことを特徴とする機能性材料積層体。 - 【請求項2】 少なくとも一方の封止フィルムが、接
着性を有するものあるいは外面に接着剤層を形成したも
のである請求項1記載の機能性材料積層体。 - 【請求項3】 塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリ
デン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルムと、基体
間に、水溶性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及
び/または無機電解質と、水とを構成成分としてなる機
能性材料を封入したことを特徴とする機能性材料積層
体。 - 【請求項4】 一方の封止フィルムの外面に基体を直
接にあるいは接着剤を介して固定した請求項1又は2記
載の機能性材料積層体。 - 【請求項5】 両方の封止フィルムの外面に少なくと
も一部または全部が透明な基体を直接にあるいは接着剤
を介して固定した請求項1又は2記載の機能性材料積層
体。 - 【請求項6】 封止フィルムの外面に基体を直接にあ
るいは接着剤を介して固定した請求項3記載の機能性材
料積層体。 - 【請求項7】 塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリ
デン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルム間へ水溶
性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及び/または
無機電解質と、水とを構成成分としてなる機能性材料を
供給するとともに、一方の封止フィルムを他方の封止フ
ィルム側に押え手段で略線状に押圧しながら、押え手段
と封止フィルムとを相対移動させ、封止フィルム間にお
ける余剰の機能性材料を絞り出すとともに、機能性材料
中の気泡を外部へ押出しながら、封止フィルム間に封入
する機能性材料積層体の製造方法。 - 【請求項8】 塩化ビニリデン樹脂または塩化ビニリ
デン樹脂をコートしてなる透明な封止フィルムと、基体
間に、水溶性高分子化合物と、非イオン性界面活性剤及
び/または無機電解質と、水とを構成成分としてなる機
能性材料を供給するとともに、封止フィルムを基体側に
押え手段で略線状に押圧しながら、押え手段と封止フィ
ルムとを相対移動させ、封止フィルムと基体間における
余剰の機能性材料を絞り出すとともに、機能性材料中の
気泡を外部へ押出しながら、封止フィルムと基体間に封
入する機能性材料積層体の製造方法。 - 【請求項9】 機能性材料の封入後、少なくとも一方
の封止フィルムの外面に基体を直接あるいは接着剤を介
して固定する請求項7又は8記載の機能性材料積層体の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10366528A JP2000185360A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 機能性材料積層体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10366528A JP2000185360A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 機能性材料積層体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000185360A true JP2000185360A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18487018
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10366528A Pending JP2000185360A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 機能性材料積層体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000185360A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007231265A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-09-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | 温度応答性高分子組成物 |
| JP2013529732A (ja) * | 2010-06-23 | 2013-07-22 | ハンター ダグラス インコーポレイテッド | プラスチック製二重セル型の建築物開口部の覆い |
| DE102015015877A1 (de) | 2015-12-09 | 2017-06-14 | Bayerisches Zentrum für angewandte Energieforschung, e.V. (ZAE Bayern) | Optisch schaltendes Element |
| US9885812B2 (en) | 2011-08-26 | 2018-02-06 | Hunter Douglas Inc. | Feature for inhibiting light stripe between cellular elements in a covering for an architectural opening |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP10366528A patent/JP2000185360A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007231265A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-09-13 | Mitsubishi Chemicals Corp | 温度応答性高分子組成物 |
| JP2013529732A (ja) * | 2010-06-23 | 2013-07-22 | ハンター ダグラス インコーポレイテッド | プラスチック製二重セル型の建築物開口部の覆い |
| US9382754B2 (en) | 2010-06-23 | 2016-07-05 | Hunter Douglas Inc. | Plastic double-cell covering for architectural openings |
| US10030436B2 (en) | 2010-06-23 | 2018-07-24 | Hunter Douglas Inc. | Plastic double-cell covering for architectural openings |
| US9885812B2 (en) | 2011-08-26 | 2018-02-06 | Hunter Douglas Inc. | Feature for inhibiting light stripe between cellular elements in a covering for an architectural opening |
| US11674350B2 (en) | 2011-08-26 | 2023-06-13 | Hunter Douglas Inc. | Feature for inhibiting light stripe between cellular elements in a covering for an architectural opening |
| DE102015015877A1 (de) | 2015-12-09 | 2017-06-14 | Bayerisches Zentrum für angewandte Energieforschung, e.V. (ZAE Bayern) | Optisch schaltendes Element |
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