JP2000033455A - 内燃機関用鍛造スリーブ,その製造方法及び内燃機関用鍛造スリーブを使用したシリンダブロック - Google Patents
内燃機関用鍛造スリーブ,その製造方法及び内燃機関用鍛造スリーブを使用したシリンダブロックInfo
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- JP2000033455A JP2000033455A JP10203471A JP20347198A JP2000033455A JP 2000033455 A JP2000033455 A JP 2000033455A JP 10203471 A JP10203471 A JP 10203471A JP 20347198 A JP20347198 A JP 20347198A JP 2000033455 A JP2000033455 A JP 2000033455A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリーブの内面、即ちピストン摺動面に大き
な結晶粒が露出するのを防止してピストン外面,スリー
ブ内面の荒れを防止でき、またスリーブ自体の剛性や強
度を十分なものにすることができる内燃機関用鍛造スリ
ーブ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】シリンダブロック2のシリンダ孔2c内に
鋳込み又は圧入により装着される内燃機関用鍛造スリー
ブ5において、アルミニウム基材中に必要成分を含有し
てなるスリーブ素材W1を型鍛造により円筒部5aと底
部5bとを有する略コップ状の鍛造成形素材W2に成形
するとともに上記底部5bを除去してなり、上記円筒部
5aの金属組織中にその軸線に沿ってファイバフローf
が層をなすように形成されている。
な結晶粒が露出するのを防止してピストン外面,スリー
ブ内面の荒れを防止でき、またスリーブ自体の剛性や強
度を十分なものにすることができる内燃機関用鍛造スリ
ーブ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】シリンダブロック2のシリンダ孔2c内に
鋳込み又は圧入により装着される内燃機関用鍛造スリー
ブ5において、アルミニウム基材中に必要成分を含有し
てなるスリーブ素材W1を型鍛造により円筒部5aと底
部5bとを有する略コップ状の鍛造成形素材W2に成形
するとともに上記底部5bを除去してなり、上記円筒部
5aの金属組織中にその軸線に沿ってファイバフローf
が層をなすように形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダブロック
のシリンダ孔内に鋳造又は圧入により配設される内燃機
関用のアルミニウム合金製鍛造スリーブ及びその製造方
法に関する。
のシリンダ孔内に鋳造又は圧入により配設される内燃機
関用のアルミニウム合金製鍛造スリーブ及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関では、軽量なアルミニウム合金
製シリンダブロックのシリンダ孔内にシリンダブロック
とは異なるアルミニウム合金製スリーブを鋳込みにより
又は圧入により配設し、もってピストン摺動面(スリー
ブ内面)の耐摩耗性を強化するようにしたものがある。
製シリンダブロックのシリンダ孔内にシリンダブロック
とは異なるアルミニウム合金製スリーブを鋳込みにより
又は圧入により配設し、もってピストン摺動面(スリー
ブ内面)の耐摩耗性を強化するようにしたものがある。
【0003】上述のようなアルミニウム合金製スリーブ
の第1従来例として、アルミニウム基材に対して所定の
成分元素を所定の割合で溶融混合し、これを冷却凝固し
て棒状インゴットに成形し、これを加熱押し出しあるい
は引き抜きによりアルミニウム合金製パイプに成形し、
該パイプを所定長さに切断した後、内外周面に機械加工
を施してなるものがある。
の第1従来例として、アルミニウム基材に対して所定の
成分元素を所定の割合で溶融混合し、これを冷却凝固し
て棒状インゴットに成形し、これを加熱押し出しあるい
は引き抜きによりアルミニウム合金製パイプに成形し、
該パイプを所定長さに切断した後、内外周面に機械加工
を施してなるものがある。
【0004】また上述のようなアルミニウム合金製スリ
ーブの第2従来例として、アルミニウム基材に対して所
定の成分元素を所定の割合で溶融混合し、該溶融金属を
流下させつつ不活性ガス等の高圧流体を噴射して粉粒化
させてなるアルミニウム合金の急冷凝固粉末を、円筒状
の空隙を有する雌型内に充填し、これを円筒状の雄型に
より加圧することにより円筒状のスリーブ素材に成形
し、これを焼成した後、内外周面に機械加工を施してな
るものがある。
ーブの第2従来例として、アルミニウム基材に対して所
定の成分元素を所定の割合で溶融混合し、該溶融金属を
流下させつつ不活性ガス等の高圧流体を噴射して粉粒化
させてなるアルミニウム合金の急冷凝固粉末を、円筒状
の空隙を有する雌型内に充填し、これを円筒状の雄型に
より加圧することにより円筒状のスリーブ素材に成形
し、これを焼成した後、内外周面に機械加工を施してな
るものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1従来例のスリ
ーブの場合、溶融したアルミニウム合金を冷却凝固して
棒状インゴットを製造する際に、各成分元素の結晶粒が
インゴットの外周部では小さく、内部では大きなものと
なる。このようなインゴットを加熱押し出ししたあるい
は引き抜いたアルミニウム合金パイプからなるスリーブ
では、スリーブの内面、即ちピストン摺動面にSi等の
大きな結晶粒が露出することがある。
ーブの場合、溶融したアルミニウム合金を冷却凝固して
棒状インゴットを製造する際に、各成分元素の結晶粒が
インゴットの外周部では小さく、内部では大きなものと
なる。このようなインゴットを加熱押し出ししたあるい
は引き抜いたアルミニウム合金パイプからなるスリーブ
では、スリーブの内面、即ちピストン摺動面にSi等の
大きな結晶粒が露出することがある。
【0006】その結果、爆発力や慣性力を受けるピスト
ンがスリーブ内面を摺動する際に、スリーブ内面に露出
した大きな結晶粒によりピストン外周面が荒らされる場
合がある。またピストンのスカート部やピストンリング
によりスリーブ内面に対して垂直方向の力とともに摺動
方向の力が作用することとなるが、上記大きな結晶粒の
粒境では応力集中が生じ易く、疲労破壊によりスリーブ
から結晶粒が脱落してスリーブ内面が荒れる場合があ
る。これらの荒れがピストン焼き付きの原因となる。
ンがスリーブ内面を摺動する際に、スリーブ内面に露出
した大きな結晶粒によりピストン外周面が荒らされる場
合がある。またピストンのスカート部やピストンリング
によりスリーブ内面に対して垂直方向の力とともに摺動
方向の力が作用することとなるが、上記大きな結晶粒の
粒境では応力集中が生じ易く、疲労破壊によりスリーブ
から結晶粒が脱落してスリーブ内面が荒れる場合があ
る。これらの荒れがピストン焼き付きの原因となる。
【0007】一方、上記第2従来例のスリーブの場合、
スリーブ内面では各成分元素の結晶粒が小さく緻密な組
織となっているため上記第1従来例のような問題は生じ
ないものの、スリーブが粉末を固めて所定の円筒状とし
た後これを焼成しただけのものであることから、スリー
ブ自体の剛性や強度が不十分である。
スリーブ内面では各成分元素の結晶粒が小さく緻密な組
織となっているため上記第1従来例のような問題は生じ
ないものの、スリーブが粉末を固めて所定の円筒状とし
た後これを焼成しただけのものであることから、スリー
ブ自体の剛性や強度が不十分である。
【0008】その結果、機関運転中のピストンからの側
圧荷重によりスリーブが変形し、スリーブ内面の軸方向
におけるストレート形状が湾曲変形されることがあり、
スリーブ内面にピストンとの当たりの強い部分が発生
し、該部分において上記垂直荷重と摺動摩擦力による面
圧が高くなり、スリーブ内面あるいはピストン外面の摩
耗が激しくなってエンジン性能低下の原因となる場合が
ある。
圧荷重によりスリーブが変形し、スリーブ内面の軸方向
におけるストレート形状が湾曲変形されることがあり、
スリーブ内面にピストンとの当たりの強い部分が発生
し、該部分において上記垂直荷重と摺動摩擦力による面
圧が高くなり、スリーブ内面あるいはピストン外面の摩
耗が激しくなってエンジン性能低下の原因となる場合が
ある。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、スリーブの内面、即ちピストン摺動面に大
きな結晶粒が露出するのを防止してピストン外面,スリ
ーブ内面の荒れを防止でき、またスリーブ自体の剛性や
強度を十分なものにすることができる内燃機関用鍛造ス
リーブ及びその製造方法を提供することを課題としてい
る。
れたもので、スリーブの内面、即ちピストン摺動面に大
きな結晶粒が露出するのを防止してピストン外面,スリ
ーブ内面の荒れを防止でき、またスリーブ自体の剛性や
強度を十分なものにすることができる内燃機関用鍛造ス
リーブ及びその製造方法を提供することを課題としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シリ
ンダブロックのシリンダ孔内に鋳込み又は圧入により装
着される内燃機関用鍛造スリーブにおいて、アルミニウ
ム基材中に必要成分を含有してなるスリーブ素材を型鍛
造により円筒部と底部とを有する略コップ状の鍛造成形
素材に成形するとともに上記底部を除去してなり、上記
円筒部の金属組織中にその軸線に沿ってファイバフロー
(鍛流線)が層をなすように形成されていることを特徴
としている。
ンダブロックのシリンダ孔内に鋳込み又は圧入により装
着される内燃機関用鍛造スリーブにおいて、アルミニウ
ム基材中に必要成分を含有してなるスリーブ素材を型鍛
造により円筒部と底部とを有する略コップ状の鍛造成形
素材に成形するとともに上記底部を除去してなり、上記
円筒部の金属組織中にその軸線に沿ってファイバフロー
(鍛流線)が層をなすように形成されていることを特徴
としている。
【0011】請求項4の発明は、シリンダブロックのシ
リンダ孔内に鋳込み又は圧入により装着される内燃機関
用鍛造スリーブの製造方法において、アルミニウム基材
中に必要成分を含有してなるスリーブ素材を形成する工
程と、該スリーブ素材を型鍛造により円筒部と底部とを
有する略コップ状の鍛造成形素材に成形するとともに上
記底部を除去する工程とを備え、上記円筒部の金属組織
中にその軸線に沿ってファイバフロー(鍛流線)が層を
なすように形成されていることを特徴としている。
リンダ孔内に鋳込み又は圧入により装着される内燃機関
用鍛造スリーブの製造方法において、アルミニウム基材
中に必要成分を含有してなるスリーブ素材を形成する工
程と、該スリーブ素材を型鍛造により円筒部と底部とを
有する略コップ状の鍛造成形素材に成形するとともに上
記底部を除去する工程とを備え、上記円筒部の金属組織
中にその軸線に沿ってファイバフロー(鍛流線)が層を
なすように形成されていることを特徴としている。
【0012】ここで上記鍛造スリーブ又はその製造方法
において、上記スリーブ素材には、請求項2,5に示す
ようなアルミニウム及び必要成分を溶融,凝固させた鋳
塊からなる厚肉円盤状のもの、又は請求項3,6に示す
ような必要成分が粉末の状態で含有されたアルミニウム
合金粉末を、溶融,凝固させることなく固化してなる厚
肉円盤状のものが採用可能である。
において、上記スリーブ素材には、請求項2,5に示す
ようなアルミニウム及び必要成分を溶融,凝固させた鋳
塊からなる厚肉円盤状のもの、又は請求項3,6に示す
ような必要成分が粉末の状態で含有されたアルミニウム
合金粉末を、溶融,凝固させることなく固化してなる厚
肉円盤状のものが採用可能である。
【0013】請求項7の発明は、アルミ基材中に少なく
とも10〜25重量%のSiを含有させた請求項1に記
載の内燃機関用鍛造スリーブを、アルミ基材中に少なく
とも1.5〜10.5重量%のSiを含有させたアルミ
ニウム合金を使って鋳造形成したシリンダブロック本体
のシリンダ用孔に圧入又は焼きばめするか、あるいは、
金型内に上記内燃機関用鍛造スリーブを保持した状態
で、アルミ基材中に少なくとも1.5〜10.5重量%
のSiを含有させたアルミニウム合金の溶湯を上記金型
内に注入するかして形成したことを特徴としている。
とも10〜25重量%のSiを含有させた請求項1に記
載の内燃機関用鍛造スリーブを、アルミ基材中に少なく
とも1.5〜10.5重量%のSiを含有させたアルミ
ニウム合金を使って鋳造形成したシリンダブロック本体
のシリンダ用孔に圧入又は焼きばめするか、あるいは、
金型内に上記内燃機関用鍛造スリーブを保持した状態
で、アルミ基材中に少なくとも1.5〜10.5重量%
のSiを含有させたアルミニウム合金の溶湯を上記金型
内に注入するかして形成したことを特徴としている。
【0014】
【発明の作用効果】本発明に係る内燃機関用鍛造スリー
ブ及びその製造方法によれば、スリーブ素材を型鍛造に
より円筒部と底部とを有する略コップ状の鍛造成形素材
に成形し、該底部を除去した残りの円筒部をスリーブと
したので、該スリーブの内部にはその軸線に沿ってファ
イバフロー、即ち、材料繊維組織の流れ、いわゆる鍛流
線が層をなして形成され、該スリーブ自体の剛性,強度
を向上でき、ピストン側圧荷重によりスリーブ内面が湾
曲変形するのを防止でき、該湾曲変形に起因するエンジ
ン性能の低下を回避できる。
ブ及びその製造方法によれば、スリーブ素材を型鍛造に
より円筒部と底部とを有する略コップ状の鍛造成形素材
に成形し、該底部を除去した残りの円筒部をスリーブと
したので、該スリーブの内部にはその軸線に沿ってファ
イバフロー、即ち、材料繊維組織の流れ、いわゆる鍛流
線が層をなして形成され、該スリーブ自体の剛性,強度
を向上でき、ピストン側圧荷重によりスリーブ内面が湾
曲変形するのを防止でき、該湾曲変形に起因するエンジ
ン性能の低下を回避できる。
【0015】また特に、アルミニウム合金粉末を固化し
てなるスリーブ素材を型鍛造により鍛造成形素材に成形
し、底部を切断除去したものをスリーブとした場合に
は、スリーブの金属組織を含有成分の粒径の小さい緻密
なものとすることができ、スリーブ内面やピストン外面
の荒れに起因するピストンの焼き付きやエンジン性能の
低下を回避できる。
てなるスリーブ素材を型鍛造により鍛造成形素材に成形
し、底部を切断除去したものをスリーブとした場合に
は、スリーブの金属組織を含有成分の粒径の小さい緻密
なものとすることができ、スリーブ内面やピストン外面
の荒れに起因するピストンの焼き付きやエンジン性能の
低下を回避できる。
【0016】また請求項7の発明によれば、10〜25
重量%のSiを含有する鍛造スリーブを1.5〜10.
5重量%のSiを含有するシリンダブロック本体内に配
設したので、スリーブとシリンダブロック本体との線膨
張係数が近似し、両者間の緊迫力が過小になったり、逆
に過大になるといった問題を解消できる。
重量%のSiを含有する鍛造スリーブを1.5〜10.
5重量%のSiを含有するシリンダブロック本体内に配
設したので、スリーブとシリンダブロック本体との線膨
張係数が近似し、両者間の緊迫力が過小になったり、逆
に過大になるといった問題を解消できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明の第1実
施形態による内燃機関用鍛造スリーブ及びその製造方法
を説明するための図であり、図1は本実施形態スリーブ
が採用されたエンジンの模式図、図2はシリンダブロッ
クの断面側面図、図3,図4はスリーブの鍛造工程を示
す模式図、図5はスリーブ素材の製造工程を示す模式
図、図6はスリーブ素材用連続鋳造装置の模式図、図
7,図8は鍛造スリーブを備えたシリンダブロックの製
造工程を示すフローチャート図である。
図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明の第1実
施形態による内燃機関用鍛造スリーブ及びその製造方法
を説明するための図であり、図1は本実施形態スリーブ
が採用されたエンジンの模式図、図2はシリンダブロッ
クの断面側面図、図3,図4はスリーブの鍛造工程を示
す模式図、図5はスリーブ素材の製造工程を示す模式
図、図6はスリーブ素材用連続鋳造装置の模式図、図
7,図8は鍛造スリーブを備えたシリンダブロックの製
造工程を示すフローチャート図である。
【0018】図1,図2において、1は本実施形態の鍛
造スリーブ5を備えた4サイクルエンジン(内燃機関)
である。該エンジン1は、水冷式4サイクル直列複数気
筒エンジンであり、シリンダブロック2のスカート部2
aの下合面aにオイルパン3を装着するとともに、シリ
ンダ部(シリンダブロック本体)2bの上合面bにシリ
ンダヘッド4を結合し、シリンダ部2bに形成されたシ
リンダ孔2c内に鋳込み又は圧入により配設されたスリ
ーブ5内にピストン6を摺動自在に挿入配置し、該ピス
トン6をピストンピン7,コンロッド8,クランクピン
9を介してクランク軸10に連結した概略構造を有す
る。
造スリーブ5を備えた4サイクルエンジン(内燃機関)
である。該エンジン1は、水冷式4サイクル直列複数気
筒エンジンであり、シリンダブロック2のスカート部2
aの下合面aにオイルパン3を装着するとともに、シリ
ンダ部(シリンダブロック本体)2bの上合面bにシリ
ンダヘッド4を結合し、シリンダ部2bに形成されたシ
リンダ孔2c内に鋳込み又は圧入により配設されたスリ
ーブ5内にピストン6を摺動自在に挿入配置し、該ピス
トン6をピストンピン7,コンロッド8,クランクピン
9を介してクランク軸10に連結した概略構造を有す
る。
【0019】また、上記シリンダヘッド4のシリンダブ
ロック側合面に凹設された燃焼凹部4aには、吸気ポー
ト4b,排気ポート4cが開口しており、該吸気,排気
ポート4b,4cの燃焼室開口は吸気弁11,排気弁1
2で開閉される。また上記吸気ポート4bに接続された
吸気管13には、燃料噴射弁14,スロットル弁15が
配設されている。なお、16は点火プラグである。
ロック側合面に凹設された燃焼凹部4aには、吸気ポー
ト4b,排気ポート4cが開口しており、該吸気,排気
ポート4b,4cの燃焼室開口は吸気弁11,排気弁1
2で開閉される。また上記吸気ポート4bに接続された
吸気管13には、燃料噴射弁14,スロットル弁15が
配設されている。なお、16は点火プラグである。
【0020】上記スリーブ5は、本実施形態の特徴をな
す製造方法により製造されたものである。該スリーブ5
は、後述するように、例えば表1のI 〜IV欄に示す化学
成分を有するアルミニウム合金からなる厚肉円盤状のス
リーブ素材を金型鍛造により略カップ状とし、これに機
械加工を施すことにより製造されたものである。
す製造方法により製造されたものである。該スリーブ5
は、後述するように、例えば表1のI 〜IV欄に示す化学
成分を有するアルミニウム合金からなる厚肉円盤状のス
リーブ素材を金型鍛造により略カップ状とし、これに機
械加工を施すことにより製造されたものである。
【0021】上記スリーブ5においては、図3(C)に
軸線を含む平面で断面して示すように、該スリーブ5の
軸線に沿ってファイバフローfが層をなすように形成さ
れている。ここで、このファイバフローfは、型鍛造に
おいて現れる材料繊維組織の流れ、即ち鍛流線を意味し
ており、本実施形態のスリーブ5では、この鍛流線が該
スリーブ5の軸線方向に沿って延びている点に特徴があ
る。
軸線を含む平面で断面して示すように、該スリーブ5の
軸線に沿ってファイバフローfが層をなすように形成さ
れている。ここで、このファイバフローfは、型鍛造に
おいて現れる材料繊維組織の流れ、即ち鍛流線を意味し
ており、本実施形態のスリーブ5では、この鍛流線が該
スリーブ5の軸線方向に沿って延びている点に特徴があ
る。
【0022】次に本実施形態のスリーブ5及び該スリー
ブ5を備えたシリンダブロック2のの製造方法を図3〜
図8に沿って詳述する。ここで図6において、20はス
リーブ素材W1を製造するための連続鋳造装置である。
この連続鋳造装置20は、上部に投入口21aを有し、
周囲にヒータ21bが巻回された溶解炉21と、該溶解
炉21の底部に形成された取出口21cに配設され、電
磁石又は超音波発振器からなる攪拌装置22と、鋳造体
を連続的に引き出すローラ23とを備えている。
ブ5を備えたシリンダブロック2のの製造方法を図3〜
図8に沿って詳述する。ここで図6において、20はス
リーブ素材W1を製造するための連続鋳造装置である。
この連続鋳造装置20は、上部に投入口21aを有し、
周囲にヒータ21bが巻回された溶解炉21と、該溶解
炉21の底部に形成された取出口21cに配設され、電
磁石又は超音波発振器からなる攪拌装置22と、鋳造体
を連続的に引き出すローラ23とを備えている。
【0023】上記取出口21cから引き出される鋳造体
Wは、外周部ほど低温で内部程高温の温度分布曲線Tを
有し、極端な場合には外周部のみ固化し内部は溶融状態
となっている。上記攪拌装置22は、電磁誘導又は超音
波振動により溶融金属を攪拌し、結晶の核を分散させ、
これにより取出口21bから引き出される外周部固体,
内部溶融状態の鋳造体Wにおける中心部と外周部との温
度差を緩和するためのものである。これにより、鋳造体
Wの外周部の温度が高くなり全体としての冷却速度が高
まり、もって結晶粒子の成長が抑制され、粒子サイズが
小さくなるとともに結晶粒子が均一に分散した安定した
鋳造体が得られる。
Wは、外周部ほど低温で内部程高温の温度分布曲線Tを
有し、極端な場合には外周部のみ固化し内部は溶融状態
となっている。上記攪拌装置22は、電磁誘導又は超音
波振動により溶融金属を攪拌し、結晶の核を分散させ、
これにより取出口21bから引き出される外周部固体,
内部溶融状態の鋳造体Wにおける中心部と外周部との温
度差を緩和するためのものである。これにより、鋳造体
Wの外周部の温度が高くなり全体としての冷却速度が高
まり、もって結晶粒子の成長が抑制され、粒子サイズが
小さくなるとともに結晶粒子が均一に分散した安定した
鋳造体が得られる。
【0024】まず、表1のI 〜IV欄の何れかに示す化学
成分を有するアルミニウム合金製インゴットGを準備
し、上記溶解炉21内に投入口21aから投入する(ス
テップS1)。なおこの場合、合金状態のインゴットを
投入しても良いし、あるいは各成分毎のイッゴット又は
粉末を投入し、溶解炉21内で溶融混合しても良い。
成分を有するアルミニウム合金製インゴットGを準備
し、上記溶解炉21内に投入口21aから投入する(ス
テップS1)。なおこの場合、合金状態のインゴットを
投入しても良いし、あるいは各成分毎のイッゴット又は
粉末を投入し、溶解炉21内で溶融混合しても良い。
【0025】次に、上記インゴットを上記溶解炉21で
溶解し、前述のように攪拌装置22により溶融金属を攪
拌して核を分散させながら凝固させる(ステップS
2)。このとき、Si含有量は重量割合で10〜25%
であり、温度降下に伴い初晶Siが析出するが、上記攪
拌作用によりその成長が抑制されるため粒子サイズは3
0μm以下となる。
溶解し、前述のように攪拌装置22により溶融金属を攪
拌して核を分散させながら凝固させる(ステップS
2)。このとき、Si含有量は重量割合で10〜25%
であり、温度降下に伴い初晶Siが析出するが、上記攪
拌作用によりその成長が抑制されるため粒子サイズは3
0μm以下となる。
【0026】この場合に、アルミニウムの接種材として
リン(P)、ナトリウム(Na)、ストロンチウム(S
r)、アンチモン(Sb)等を添加しておくことによ
り、結晶の核が多くなり、初晶Siの微細化がさらに促
進される。
リン(P)、ナトリウム(Na)、ストロンチウム(S
r)、アンチモン(Sb)等を添加しておくことによ
り、結晶の核が多くなり、初晶Siの微細化がさらに促
進される。
【0027】このようにして初晶Siの粒子サイズを3
0μm以下にした連続鋳造体Wを自然冷却させながらロ
ーラ23により引き出し(ステップS3)、1つのスリ
ーブに対応した厚さに切断してスリーブ素材W1を製造
する(ステップS4)。
0μm以下にした連続鋳造体Wを自然冷却させながらロ
ーラ23により引き出し(ステップS3)、1つのスリ
ーブに対応した厚さに切断してスリーブ素材W1を製造
する(ステップS4)。
【0028】そして上記スリーブ素材W1を型鍛造によ
り鍛造成形素材W2に成形する(ステップS5)。この
型鍛造では、図4(A)に示すように、スリーブ5の外
面形状に対応した雌型面32aを有する下型32内に上
記スリーブ素材W1を外周面に離型剤を塗布して配置
し、該スリーブ素材W1を、スリーブ5の内面形状に対
応した雄型面31aを有する上型31により衝撃力を加
えながら圧しつぶすことにより、スリーブ5に対応した
形状の円筒部5aとこれの底を閉塞する底部5bとから
なる略カップ状の鍛造成形素材W2に成形する。
り鍛造成形素材W2に成形する(ステップS5)。この
型鍛造では、図4(A)に示すように、スリーブ5の外
面形状に対応した雌型面32aを有する下型32内に上
記スリーブ素材W1を外周面に離型剤を塗布して配置
し、該スリーブ素材W1を、スリーブ5の内面形状に対
応した雄型面31aを有する上型31により衝撃力を加
えながら圧しつぶすことにより、スリーブ5に対応した
形状の円筒部5aとこれの底を閉塞する底部5bとから
なる略カップ状の鍛造成形素材W2に成形する。
【0029】上記型鍛造では、スリーブ素材W1を溶融
しない程度に加熱してから、即ち、共晶温度(約570
℃)以下、具体的には400〜500℃程度に加熱して
から鍛造することが望ましく、これにより鍛造性が高め
られ、高品質の鍛造成形素材W2が得られる。なお、こ
の場合、鍛造型内で加熱してそのまま鍛造しても良い
し、あるいは鍛造型外で加熱してこれを鍛造型内に移し
て鍛造しても良い。
しない程度に加熱してから、即ち、共晶温度(約570
℃)以下、具体的には400〜500℃程度に加熱して
から鍛造することが望ましく、これにより鍛造性が高め
られ、高品質の鍛造成形素材W2が得られる。なお、こ
の場合、鍛造型内で加熱してそのまま鍛造しても良い
し、あるいは鍛造型外で加熱してこれを鍛造型内に移し
て鍛造しても良い。
【0030】続いて、上記鍛造成形素材W2の底部5b
を切断除去し、内外周面に機械加工を施してスリーブ5
を形成し、さらに該スリーブ5の強度を高めるために焼
き入れ,焼き戻しのT6処理等の熱処理を施す(ステッ
プS6,S7)。
を切断除去し、内外周面に機械加工を施してスリーブ5
を形成し、さらに該スリーブ5の強度を高めるために焼
き入れ,焼き戻しのT6処理等の熱処理を施す(ステッ
プS6,S7)。
【0031】そしてシリンダブロック2をダイカスト鋳
造する際に上記スリーブ5をシリンダブロック用金型内
に配置し、低圧鋳造ならば表2のいずれかのアルミニウ
ム合金の溶湯を使い、ダイカストならば表3のいずれか
のアルミニウム合金の溶湯を使ってシリンダブロック2
内に鋳込み(ステップS8)、このスリーブ5が鋳込ま
れたシリンダブロック2に残留応力除去のための焼鈍処
理を施し(ステップS9)、シリンダブロック各部の機
械加工を施し、続いてスリーブ5の内面にピストン摺動
面(シリンダボア)をボーリング加工により形成し、さ
らに該シリンダボアにホーニング加工を施す(ステップ
S11,12)。
造する際に上記スリーブ5をシリンダブロック用金型内
に配置し、低圧鋳造ならば表2のいずれかのアルミニウ
ム合金の溶湯を使い、ダイカストならば表3のいずれか
のアルミニウム合金の溶湯を使ってシリンダブロック2
内に鋳込み(ステップS8)、このスリーブ5が鋳込ま
れたシリンダブロック2に残留応力除去のための焼鈍処
理を施し(ステップS9)、シリンダブロック各部の機
械加工を施し、続いてスリーブ5の内面にピストン摺動
面(シリンダボア)をボーリング加工により形成し、さ
らに該シリンダボアにホーニング加工を施す(ステップ
S11,12)。
【0032】ここで、上記シリンダブロック2の材料に
は、上記スリーブ6と線膨張係数が近似するアルミニウ
ム合金が採用されている。例えばシリンダブロック2及
びスリーブ5のアルミニウム合金は、(スリーブのSi
重量%/シリンダブロックのSi重量%)×100をα
とするとき、80<α<500となるようにSi含有率
が設定されている。具体的には、スリーブ6が表1のI
欄に示すように、スリーブ6のSi含有量が10〜25
重量%である場合には、シリンダブロック2のSi含有
量は概ね5〜12重量%に設定される。なお、アルミニ
ウム合金においては、Si含有率が増加するほと線膨張
係数は小さくなる。
は、上記スリーブ6と線膨張係数が近似するアルミニウ
ム合金が採用されている。例えばシリンダブロック2及
びスリーブ5のアルミニウム合金は、(スリーブのSi
重量%/シリンダブロックのSi重量%)×100をα
とするとき、80<α<500となるようにSi含有率
が設定されている。具体的には、スリーブ6が表1のI
欄に示すように、スリーブ6のSi含有量が10〜25
重量%である場合には、シリンダブロック2のSi含有
量は概ね5〜12重量%に設定される。なお、アルミニ
ウム合金においては、Si含有率が増加するほと線膨張
係数は小さくなる。
【0033】シリンダブロックの線膨張係数αbがスリ
ーブの線膨張係数αsに比べて過大の場合にはシリンダ
ブロックとスリーブとの間の緊迫力が小さくなり、極端
な場合には両者間に隙間が生じるが、上述ようにSi含
有率を設定したので、シリンダブロックの線膨張係数α
bがスリーブの線膨張係数αsに比較として過大となる
ことはなく、従ってシリンダブロックとスリーブとの間
の緊迫力が不足することはない。
ーブの線膨張係数αsに比べて過大の場合にはシリンダ
ブロックとスリーブとの間の緊迫力が小さくなり、極端
な場合には両者間に隙間が生じるが、上述ようにSi含
有率を設定したので、シリンダブロックの線膨張係数α
bがスリーブの線膨張係数αsに比較として過大となる
ことはなく、従ってシリンダブロックとスリーブとの間
の緊迫力が不足することはない。
【0034】また、スリーブの線膨張係数αsがシリン
ダブロックの線膨張係数αbに比べて過大の場合には、
シリンダブロックとスリーブとの間の緊迫力が過大にな
り、スリーブ側には大きな圧縮応力が発生してスリーブ
の内表面に歪みが発生し、逆にシリンダブロック側には
過大な引っ張り応力が発生し、極端な場合にはヒートサ
イクルにより亀裂が発生する恐れがあるが、上述のよう
にSi含有率を設定したので、上述のような問題を回避
できる。このためαは100<α<150となる様にシ
リンダブロックとスリーブの材料の組合せを選択すると
なお良い。
ダブロックの線膨張係数αbに比べて過大の場合には、
シリンダブロックとスリーブとの間の緊迫力が過大にな
り、スリーブ側には大きな圧縮応力が発生してスリーブ
の内表面に歪みが発生し、逆にシリンダブロック側には
過大な引っ張り応力が発生し、極端な場合にはヒートサ
イクルにより亀裂が発生する恐れがあるが、上述のよう
にSi含有率を設定したので、上述のような問題を回避
できる。このためαは100<α<150となる様にシ
リンダブロックとスリーブの材料の組合せを選択すると
なお良い。
【0035】なお、上記スリーブ6のシリンダブロック
2への装着については、上記鋳込みに限らず、図8に示
すように、スリーブ圧入方式も採用できる。この方式の
場合、シリンダブロック2を別個に表3に示すいずれか
のアルミニウム合金を使ってダイカスト鋳造し、焼鈍処
理,シリンダ孔2c等の機械加工を施しておく(ステッ
プS21〜23)。そしてこのシリンダ孔2c内に、上
記ステップS1〜S7により製造されたスリーブ5を圧
入し(ステップS24)、その後シリンダブロック各部
の加工,シリンダボアのボーリング加工,ホーニング加
工を施施す(ステップS25〜27)。なおダイカスト
鋳造の替わりに表2に示すいずれかのアルミニウム合金
を使って低圧鋳造する様にしても良い。
2への装着については、上記鋳込みに限らず、図8に示
すように、スリーブ圧入方式も採用できる。この方式の
場合、シリンダブロック2を別個に表3に示すいずれか
のアルミニウム合金を使ってダイカスト鋳造し、焼鈍処
理,シリンダ孔2c等の機械加工を施しておく(ステッ
プS21〜23)。そしてこのシリンダ孔2c内に、上
記ステップS1〜S7により製造されたスリーブ5を圧
入し(ステップS24)、その後シリンダブロック各部
の加工,シリンダボアのボーリング加工,ホーニング加
工を施施す(ステップS25〜27)。なおダイカスト
鋳造の替わりに表2に示すいずれかのアルミニウム合金
を使って低圧鋳造する様にしても良い。
【0036】本第1実施形態のスリーブ5によれば、必
要成分を含有するアルミニウム合金鋳塊からなるスリー
ブ素材W1を型鍛造により薄肉円筒状の円筒部5aと底
部5bとを有する鍛造成形素材W2に成形したので、該
円筒部5aの金属組織中にその軸線に沿ってファイバフ
ローfが層をなすように形成され、該スリーブ5自体の
剛性や強度が高いものとなり、その結果、エンジンの運
転中のピストンからの側圧荷重によりスリーブ内面の軸
方向におけるストレート形状が湾曲変形されるようなこ
とがなく、このようなスリーブ内面の湾曲変形に起因す
るエンジンの不具合をなくすことができる。
要成分を含有するアルミニウム合金鋳塊からなるスリー
ブ素材W1を型鍛造により薄肉円筒状の円筒部5aと底
部5bとを有する鍛造成形素材W2に成形したので、該
円筒部5aの金属組織中にその軸線に沿ってファイバフ
ローfが層をなすように形成され、該スリーブ5自体の
剛性や強度が高いものとなり、その結果、エンジンの運
転中のピストンからの側圧荷重によりスリーブ内面の軸
方向におけるストレート形状が湾曲変形されるようなこ
とがなく、このようなスリーブ内面の湾曲変形に起因す
るエンジンの不具合をなくすことができる。
【0037】また本第1実施形態では、スリーブ素材W
1製造過程において、溶融金属の冷却過程で攪拌作用を
施すことにより、結晶の核が拡散分散されて冷却作用が
高められ、結晶粒子の成長が抑制される。そのためAl
−Si合金において、初晶シリコンの粒子サイズを例え
ば30μm以下と十分に小さくでき、鍛造時の延性が高
められ、割れが抑制されて鍛造性が向上する。
1製造過程において、溶融金属の冷却過程で攪拌作用を
施すことにより、結晶の核が拡散分散されて冷却作用が
高められ、結晶粒子の成長が抑制される。そのためAl
−Si合金において、初晶シリコンの粒子サイズを例え
ば30μm以下と十分に小さくでき、鍛造時の延性が高
められ、割れが抑制されて鍛造性が向上する。
【0038】なお、上記第1実施形態では、スリーブ素
材を連続鋳造により製造された鋳造体Wから形成した
が、このスリーブ素材は、溶湯鍛造により、あるいは金
型鋳造によっても製造できる。さらにまた、上記第1実
施形態では、スリーブ素材が鋳塊からなる円盤状のもの
である場合を説明したが、本発明のスリーブ素材は鋳塊
からなる円盤状のものに限定されるものではなく、必要
成分が粉末の状態で含有されたアルミニウム合金粉末を
円盤状またはリング状に固化してスリーブ素材としても
良い。
材を連続鋳造により製造された鋳造体Wから形成した
が、このスリーブ素材は、溶湯鍛造により、あるいは金
型鋳造によっても製造できる。さらにまた、上記第1実
施形態では、スリーブ素材が鋳塊からなる円盤状のもの
である場合を説明したが、本発明のスリーブ素材は鋳塊
からなる円盤状のものに限定されるものではなく、必要
成分が粉末の状態で含有されたアルミニウム合金粉末を
円盤状またはリング状に固化してスリーブ素材としても
良い。
【0039】図9〜11はアルミニウム合金粉末により
スリーブ素材を製造した場合の第2実施形態を示す。ま
ず、図9に示すように、アルミニウム基材に対してS
i,Fe,及びその他の成分を含有させたアルミニウム
合金(表1のI〜IV欄に示す)のインゴットGを準備
し、該インゴットを溶解炉41により約700℃以上で
溶解し、該溶湯Mを噴霧容器42のノズル42aから流
下させつつ不活性ガス等の高圧流体を噴射して粉粒化さ
せるいわゆるアトマイズ法により、冷却速度100℃/
sec以上で急激に冷却凝固させる。これによりアルミ
ニウム合金の急冷凝固粉末(パウダーメタル)とし、さ
らに必要に応じて炭化シリコン(SiC)や酸化アルミ
ニウム(Al2 O3 )や窒化アルミニウム(AlN)の
ような硬質成分の粉末を単独あるいは複数組み合わせて
混合することにより、スリーブ素材を製造するための粉
末材料を準備する。
スリーブ素材を製造した場合の第2実施形態を示す。ま
ず、図9に示すように、アルミニウム基材に対してS
i,Fe,及びその他の成分を含有させたアルミニウム
合金(表1のI〜IV欄に示す)のインゴットGを準備
し、該インゴットを溶解炉41により約700℃以上で
溶解し、該溶湯Mを噴霧容器42のノズル42aから流
下させつつ不活性ガス等の高圧流体を噴射して粉粒化さ
せるいわゆるアトマイズ法により、冷却速度100℃/
sec以上で急激に冷却凝固させる。これによりアルミ
ニウム合金の急冷凝固粉末(パウダーメタル)とし、さ
らに必要に応じて炭化シリコン(SiC)や酸化アルミ
ニウム(Al2 O3 )や窒化アルミニウム(AlN)の
ような硬質成分の粉末を単独あるいは複数組み合わせて
混合することにより、スリーブ素材を製造するための粉
末材料を準備する。
【0040】このようにして準備された粉末材料を、図
10に示すように、押圧成形用の下型52内に充填し、
上型51により常温で押圧(冷間押圧)して固化した
後、さらに400℃〜500℃に加熱して押圧(熱間押
圧)することにより、直接的に所望の大きさ及び形状の
スリーブ素材W1とすることができる。なおこのような
型内での押圧によるスリーブ素材W1の成形について
は、図示したように冷間押圧してからさらに熱間押圧す
る方法だけでなく、冷間押圧又は熱間押圧の何れかのみ
によって成形する方法も採用できる。
10に示すように、押圧成形用の下型52内に充填し、
上型51により常温で押圧(冷間押圧)して固化した
後、さらに400℃〜500℃に加熱して押圧(熱間押
圧)することにより、直接的に所望の大きさ及び形状の
スリーブ素材W1とすることができる。なおこのような
型内での押圧によるスリーブ素材W1の成形について
は、図示したように冷間押圧してからさらに熱間押圧す
る方法だけでなく、冷間押圧又は熱間押圧の何れかのみ
によって成形する方法も採用できる。
【0041】そして上記図10の方法で製造されたスリ
ーブ素材W1を図4に示す如き下型32,上型31によ
り型鍛造し、図11に示すような鍛造成形素材W2に成
形する。この場合、上記スリーブ素材W1は、粉末材料
を型内に充填して冷間押圧し、さらに熱間押圧している
ことから、その中心部での粉末材料の充填率が低く、か
つ外面に沿った方向に弱いファイバフローf′が形成さ
れたものとなっている(図11(A)参照)ことから、
型鍛造によりカップ状の鍛造成形素材W2に成形する
と、円筒部5aには軸線に沿った方向のファイバフロー
fが強力確実に形成されており、また底部5bは材料の
充填率の低い部分となっている(図11(B)参照)。
ーブ素材W1を図4に示す如き下型32,上型31によ
り型鍛造し、図11に示すような鍛造成形素材W2に成
形する。この場合、上記スリーブ素材W1は、粉末材料
を型内に充填して冷間押圧し、さらに熱間押圧している
ことから、その中心部での粉末材料の充填率が低く、か
つ外面に沿った方向に弱いファイバフローf′が形成さ
れたものとなっている(図11(A)参照)ことから、
型鍛造によりカップ状の鍛造成形素材W2に成形する
と、円筒部5aには軸線に沿った方向のファイバフロー
fが強力確実に形成されており、また底部5bは材料の
充填率の低い部分となっている(図11(B)参照)。
【0042】そのため上記カップ状の鍛造成形素材W2
の底部5bを切断除去して円筒部5aのみからなるスリ
ーブ5を製造する際に、粉末材料の充填率の低い部分を
除去することとなり、除去される材料の無駄を小さく抑
えることができ、かつ製造されたスリーブ5について
は、円筒形状の軸線方向に沿ったファイバフローfが多
数の層をなして強力に形成されたものとなっている。な
お、鍛造荷重を大きくし、底部5bの肉厚をできる限り
薄くしても良い。
の底部5bを切断除去して円筒部5aのみからなるスリ
ーブ5を製造する際に、粉末材料の充填率の低い部分を
除去することとなり、除去される材料の無駄を小さく抑
えることができ、かつ製造されたスリーブ5について
は、円筒形状の軸線方向に沿ったファイバフローfが多
数の層をなして強力に形成されたものとなっている。な
お、鍛造荷重を大きくし、底部5bの肉厚をできる限り
薄くしても良い。
【0043】図12,図13はアルミニウム合金粉末か
らなるスリーブ素材を型鍛造してスリーブ5を製造する
場合の第3実施形態を示す。即ち、図9のアトマイズ法
により製造したアルミニウム合金粉末をアルミニウム容
器61中に充填して真空脱気し、該アルミニウム容器6
1を押出用下型62内に入れて400〜500℃に加熱
し、上型63で熱間押し出しする。このようにして固化
成形された円柱状の棒体Wを1つのスリーブに対応した
所定厚さの円盤に切断し、これによりスリーブ素材W1
が得られる。
らなるスリーブ素材を型鍛造してスリーブ5を製造する
場合の第3実施形態を示す。即ち、図9のアトマイズ法
により製造したアルミニウム合金粉末をアルミニウム容
器61中に充填して真空脱気し、該アルミニウム容器6
1を押出用下型62内に入れて400〜500℃に加熱
し、上型63で熱間押し出しする。このようにして固化
成形された円柱状の棒体Wを1つのスリーブに対応した
所定厚さの円盤に切断し、これによりスリーブ素材W1
が得られる。
【0044】上記図12の方法で製造されたスリーブ素
材W1は、アルミニウム合金粉末を充填したアルミニウ
ム容器61の残滓61′がスリーブ素材W1の外表面に
残ったままの状態となっており、この残滓61′を除去
することが必要になると考えられる。しかし上記アルミ
ニウム容器61の材質をシリンダブロック2と同じもの
にしておくことにより、上記残滓61′を除去すること
なくスリーブ5をシリンダブロック2内に鋳込むことが
でき、又は圧入することができる。
材W1は、アルミニウム合金粉末を充填したアルミニウ
ム容器61の残滓61′がスリーブ素材W1の外表面に
残ったままの状態となっており、この残滓61′を除去
することが必要になると考えられる。しかし上記アルミ
ニウム容器61の材質をシリンダブロック2と同じもの
にしておくことにより、上記残滓61′を除去すること
なくスリーブ5をシリンダブロック2内に鋳込むことが
でき、又は圧入することができる。
【0045】なお、スリーブ素材W1の製造にあって
は、図14に示すように、アルミニウム容器に充填する
ことなく直接押出用型内に入れ、熱間押し出しするよう
にしても良い。
は、図14に示すように、アルミニウム容器に充填する
ことなく直接押出用型内に入れ、熱間押し出しするよう
にしても良い。
【0046】上記第1〜第3実施形態では、スリーブ素
材W1が厚板円盤状のものである場合を説明したが、こ
のスリーブ素材W1は必ずしも円盤状に限られるもので
はなく、リング状としても良い。このリング状のスリー
ブ素材を製造するには、例えば図10における押圧用上
型51,下型52を上記リング形状に対応した型形状と
する方法、及び例えば図15に示す第4実施形態の押出
装置70を使用する方法が採用できる。
材W1が厚板円盤状のものである場合を説明したが、こ
のスリーブ素材W1は必ずしも円盤状に限られるもので
はなく、リング状としても良い。このリング状のスリー
ブ素材を製造するには、例えば図10における押圧用上
型51,下型52を上記リング形状に対応した型形状と
する方法、及び例えば図15に示す第4実施形態の押出
装置70を使用する方法が採用できる。
【0047】上記押出装置70は、図15に示すよう
に、製造しようとするスリーブ素材W1の外径を有する
吐出口71a及び内径を有するロッド部71bを備えた
シリンダ71内に粉末材料を充填し、該粉末材料をピス
トン73で熱間押出しすように構成されている。そして
上記押出装置70により押し出された中空円筒棒状体W
を1つのスリーブに相当する所定厚さに切断し、厚板リ
ング状のスリーブ素材W1が形成される。
に、製造しようとするスリーブ素材W1の外径を有する
吐出口71a及び内径を有するロッド部71bを備えた
シリンダ71内に粉末材料を充填し、該粉末材料をピス
トン73で熱間押出しすように構成されている。そして
上記押出装置70により押し出された中空円筒棒状体W
を1つのスリーブに相当する所定厚さに切断し、厚板リ
ング状のスリーブ素材W1が形成される。
【0048】図15の方法で製造されたスリーブ素材W
1を図4に示す如き下型32,上型31により型鍛造
し、図16に示すような鍛造成形素材W2に成形する。
このスリーブ素材W1は、その中心部には孔が開いてお
り、また外面に沿った方向に弱いファイバフローf′が
形成されたものとなっている(図16(A)参照)こと
から、型鍛造によりカップ状の鍛造成形素材W2に成形
すると、円筒部5aには軸線に沿った方向のファイバフ
ローfが強力確実に形成されており、また底部5bには
孔があいている(図16(B)参照)。
1を図4に示す如き下型32,上型31により型鍛造
し、図16に示すような鍛造成形素材W2に成形する。
このスリーブ素材W1は、その中心部には孔が開いてお
り、また外面に沿った方向に弱いファイバフローf′が
形成されたものとなっている(図16(A)参照)こと
から、型鍛造によりカップ状の鍛造成形素材W2に成形
すると、円筒部5aには軸線に沿った方向のファイバフ
ローfが強力確実に形成されており、また底部5bには
孔があいている(図16(B)参照)。
【0049】そのため上記カップ状の鍛造成形素材W2
の底部5bを切断除去して円筒部5aのみからなるスリ
ーブ5を製造する際に、孔の開いた底部5bを除去する
こととなり、除去される材料の無駄をより小さく抑える
ことができ、かつ製造されたスリーブ5については、円
筒形状の軸線方向に沿ったファイバフローfが多数の層
をなして強力に形成されたものとなっている。
の底部5bを切断除去して円筒部5aのみからなるスリ
ーブ5を製造する際に、孔の開いた底部5bを除去する
こととなり、除去される材料の無駄をより小さく抑える
ことができ、かつ製造されたスリーブ5については、円
筒形状の軸線方向に沿ったファイバフローfが多数の層
をなして強力に形成されたものとなっている。
【0050】上記第2〜第4実施形態では、アルミニウ
ム合金粉末を固化したスリーブ素材W1を、金型鍛造に
より円筒部5aと底部5bとからなる略コップ状の鍛造
成形素材W2に成形し、底部5bを切断除去したものを
スリーブ5としたので、該スリーブ5は含有成分を粒径
が小さく金属組織中に均一に分散させた状態のままで鍛
造されて緻密な金属組織を有するものとなっている。
ム合金粉末を固化したスリーブ素材W1を、金型鍛造に
より円筒部5aと底部5bとからなる略コップ状の鍛造
成形素材W2に成形し、底部5bを切断除去したものを
スリーブ5としたので、該スリーブ5は含有成分を粒径
が小さく金属組織中に均一に分散させた状態のままで鍛
造されて緻密な金属組織を有するものとなっている。
【0051】従って、上記スリーブ5を鋳込み,圧入に
よりシリンダブロック内に配設した場合に、スリーブ内
面に大きな結晶粒が露出するようなことがなくなり、そ
の結果、ピストン摺動面に大きな結晶粒が露出している
ことや、該大きな結晶粒が脱落することに起因してピス
トン摺動面やピストン外面が荒れるといった問題を回避
でき、このような荒れに起因するピストン焼き付き,エ
ンジン性能の低下を回避できる。
よりシリンダブロック内に配設した場合に、スリーブ内
面に大きな結晶粒が露出するようなことがなくなり、そ
の結果、ピストン摺動面に大きな結晶粒が露出している
ことや、該大きな結晶粒が脱落することに起因してピス
トン摺動面やピストン外面が荒れるといった問題を回避
でき、このような荒れに起因するピストン焼き付き,エ
ンジン性能の低下を回避できる。
【0052】またスリーブ素材W1を型鍛造によりカッ
プ状の鍛造成形素材W2に成形したことにより、スリー
ブ5の金属組織中にはその軸線に沿った方向のファイバ
フローfが層を成して形成され、該ファイバフローfに
よりスリーブ自体の剛性,強度が高まり、その結果、エ
ンジン運転中のピストンからの側圧荷重によりシリンダ
内面の軸方向におけるストレート形状が湾曲変形される
ようなことがなく、該湾曲変形に起因するエンジン性能
の低下を回避できる。
プ状の鍛造成形素材W2に成形したことにより、スリー
ブ5の金属組織中にはその軸線に沿った方向のファイバ
フローfが層を成して形成され、該ファイバフローfに
よりスリーブ自体の剛性,強度が高まり、その結果、エ
ンジン運転中のピストンからの側圧荷重によりシリンダ
内面の軸方向におけるストレート形状が湾曲変形される
ようなことがなく、該湾曲変形に起因するエンジン性能
の低下を回避できる。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】ここで、表1は、本発明の鍛造スリーブ5
の化学成分の具体例(実施例I 〜IV)を示す。表中、各
成分を添加したことによる作用効果は以下の通りであ
る。 Si:シリコンは金属組織中に硬質の初晶や共晶のシリ
コン粒を晶出させることで耐摩耗性及び耐焼き付け性を
高めるために添加する。またSiの添加量が多いほど線
膨張係数が小さくなる。 Fe,Mn,Cr:鉄,マンガン,クロムは金属組織を
分散強化して200℃以上で高い強度を得るために添加
する。 Cu,Mg:銅,マグネシウムは200℃以下での強度
を高めるために添加される。上述のT6処理においてス
リーブの時効硬化作用が得られる。 これら成分の添加量は、表1に示す範囲内において、所
望の耐摩耗性,耐焼き付き性及び高温での必要な強度に
基づいて適宜選択される。
の化学成分の具体例(実施例I 〜IV)を示す。表中、各
成分を添加したことによる作用効果は以下の通りであ
る。 Si:シリコンは金属組織中に硬質の初晶や共晶のシリ
コン粒を晶出させることで耐摩耗性及び耐焼き付け性を
高めるために添加する。またSiの添加量が多いほど線
膨張係数が小さくなる。 Fe,Mn,Cr:鉄,マンガン,クロムは金属組織を
分散強化して200℃以上で高い強度を得るために添加
する。 Cu,Mg:銅,マグネシウムは200℃以下での強度
を高めるために添加される。上述のT6処理においてス
リーブの時効硬化作用が得られる。 これら成分の添加量は、表1に示す範囲内において、所
望の耐摩耗性,耐焼き付き性及び高温での必要な強度に
基づいて適宜選択される。
【0057】上記表1のII欄の実施例では、Niの含有
量を2〜6重量%としたので、250℃以上の高温強度
を改善できる。またこの実施例IIの場合、スリーブの高
温強度, 耐摩耗性を向上でき、かつ型鍛造時の鍛造性が
良好である。そして粗大化している金属間化合物の組織
を型鍛造時の塑性加工により微細化でき、さらに強度延
びを高めることができる。
量を2〜6重量%としたので、250℃以上の高温強度
を改善できる。またこの実施例IIの場合、スリーブの高
温強度, 耐摩耗性を向上でき、かつ型鍛造時の鍛造性が
良好である。そして粗大化している金属間化合物の組織
を型鍛造時の塑性加工により微細化でき、さらに強度延
びを高めることができる。
【0058】上記表1のIV欄の実施例では、平均粒径略
5μmのSiC粉末を1〜10重量%添加したものを加
熱押し出しにより固化してスリーブ素材W1を形成した
ので、さらに耐摩耗性,耐焼き付き性が高められる。
5μmのSiC粉末を1〜10重量%添加したものを加
熱押し出しにより固化してスリーブ素材W1を形成した
ので、さらに耐摩耗性,耐焼き付き性が高められる。
【0059】
【図1】本発明の第1実施形態の鍛造スリーブを備えた
エンジンの模式図である。
エンジンの模式図である。
【図2】上記鍛造スリーブが配設されたシリンダブロッ
クの断面側面図である。
クの断面側面図である。
【図3】上記鍛造スリーブの製造工程を示す断面模式図
である。
である。
【図4】上記鍛造スリーブの製造工程を示す断面模式図
である。
である。
【図5】上記鍛造スリーブの製造工程を示す工程図であ
る。
る。
【図6】上記鍛造スリーブの製造工程における連続鋳造
装置の模式図である。
装置の模式図である。
【図7】上記鍛造スリーブを備えたシリンダブロックの
製造工程図である。
製造工程図である。
【図8】上記鍛造スリーブを備えたシリンダブロックの
製造工程図である。
製造工程図である。
【図9】本発明の第2実施形態におけるアルミニウム合
金粉末の製造工程図である。
金粉末の製造工程図である。
【図10】上記第2実施形態におけるスリーブ素材の製
造工程図である。
造工程図である。
【図11】上記第2実施形態におけるスリーブの製造工
程図である。
程図である。
【図12】本発明の第3実施形態におけるスリーブ素材
の製造工程図である。
の製造工程図である。
【図13】上記第3実施形態におけるスリーブの製造工
程図である。
程図である。
【図14】上記第3実施形態の変形例によるスリーブ素
材の製造工程図である。
材の製造工程図である。
【図15】本発明の第4実施形態におけるスリーブ素材
の製造工程図である。
の製造工程図である。
【図16】上記第4実施形態におけるスリーブの製造工
程図である。
程図である。
2 シリンダブロック 2c シリンダ孔 5 スリーブ W1 スリーブ素材 5a 円筒部 5b 底部 W2 鍛造成形素材 f ファイバフロー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 1/00 F02F 1/00 K Fターム(参考) 3G024 AA25 DA03 DA18 FA00 FA04 FA06 GA02 GA07 GA10 GA21 GA31 HA01 HA07 HA19 4E087 AA02 BA04 BA15 BA23 BA24 CA11 CA13 CA33 DB03 EC13 EC22 EC37 HA61 HA64 HB02
Claims (7)
- 【請求項1】 シリンダブロックのシリンダ孔内に鋳込
み又は圧入により装着される内燃機関用鍛造スリーブに
おいて、アルミニウム基材中に必要成分を含有してなる
スリーブ素材を型鍛造により円筒部と底部とを有する略
コップ状の鍛造成形素材に成形するとともに上記底部を
除去してなり、上記円筒部の金属組織中にその軸線に沿
ってファイバフロー(鍛流線)が層をなすように形成さ
れていることを特徴とする内燃機関用鍛造スリーブ。 - 【請求項2】 請求項1において、上記スリーブ素材
が、アルミニウム及び必要成分を溶融,凝固させた鋳塊
からなる厚肉円盤状のものであることを特徴とする内燃
機関用鍛造スリーブ。 - 【請求項3】 請求項1において、上記スリーブ素材
が、必要成分が粉末の状態で含有されたアルミニウム合
金粉末を、溶融,凝固させることなく固化してなる厚肉
円盤状のものであることを特徴とする内燃機関用鍛造ス
リーブ。 - 【請求項4】 シリンダブロックのシリンダ孔内に鋳込
み又は圧入により装着される内燃機関用鍛造スリーブの
製造方法において、アルミニウム基材中に必要成分を含
有してなるスリーブ素材を形成する工程と、該スリーブ
素材を型鍛造により円筒部と底部とを有する略コップ状
の鍛造成形素材に成形するとともに上記底部を除去する
工程とを備え、上記円筒部の金属組織中にその軸線に沿
ってファイバフロー(鍛流線)が層をなすように形成さ
れていることを特徴とする内燃機関用鍛造スリーブの製
造方法。 - 【請求項5】 請求項4において、上記スリーブ素材
が、アルミニウム及び必要成分を溶融,凝固させた鋳塊
からなる厚肉円盤状のものであることを特徴とする内燃
機関用鍛造スリーブの製造方法。 - 【請求項6】 請求項4において、上記スリーブ素材
が、必要成分が粉末の状態で含有されたアルミニウム合
金粉末を、溶融,凝固させることなく固化してなる厚肉
円盤状のものであることを特徴とする内燃機関用鍛造ス
リーブの製造方法。 - 【請求項7】 アルミ基材中に少なくとも10〜25重
量%のSiを含有させた請求項1に記載の内燃機関用鍛
造スリーブを、アルミ基材中に少なくとも1.5〜1
0.5重量%のSiを含有させたアルミニウム合金を使
って鋳造形成したシリンダブロック本体のシリンダ用孔
に圧入又は焼きばめするか、あるいは、金型内に上記内
燃機関用鍛造スリーブを保持した状態で、アルミ基材中
に少なくとも1.5〜10.5重量%のSiを含有させ
たアルミニウム合金の溶湯を上記金型内に注入するかし
て形成したことを特徴とするシリンダブロック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10203471A JP2000033455A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 内燃機関用鍛造スリーブ,その製造方法及び内燃機関用鍛造スリーブを使用したシリンダブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10203471A JP2000033455A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 内燃機関用鍛造スリーブ,その製造方法及び内燃機関用鍛造スリーブを使用したシリンダブロック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000033455A true JP2000033455A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16474699
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10203471A Withdrawn JP2000033455A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 内燃機関用鍛造スリーブ,その製造方法及び内燃機関用鍛造スリーブを使用したシリンダブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000033455A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003025058A (ja) * | 2001-05-09 | 2003-01-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Al合金製鋳込み部材とこのAl合金製鋳込み部材の鋳込み方法 |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP10203471A patent/JP2000033455A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003025058A (ja) * | 2001-05-09 | 2003-01-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Al合金製鋳込み部材とこのAl合金製鋳込み部材の鋳込み方法 |
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|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050510 |
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| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060822 |