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JP2000032852A - 耐水性を有する紙紐及びそれを用いた植物栽培用支持具 - Google Patents

耐水性を有する紙紐及びそれを用いた植物栽培用支持具

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Publication number
JP2000032852A
JP2000032852A JP10202614A JP20261498A JP2000032852A JP 2000032852 A JP2000032852 A JP 2000032852A JP 10202614 A JP10202614 A JP 10202614A JP 20261498 A JP20261498 A JP 20261498A JP 2000032852 A JP2000032852 A JP 2000032852A
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JP
Japan
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paper
thermoplastic synthetic
biodegradable thermoplastic
plant cultivation
tensile strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10202614A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Ishino
良明 石野
Yoriyuki Hattori
順行 服部
Genichi Ikegami
元一 池上
Kimio Hiyoshi
公男 日吉
Hiroyuki Fukazawa
博之 深沢
Yasunobu Endo
恭延 遠藤
Rie Yamashita
里恵 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIZUOKA PREFECTURE KAGAKU GIJUTSU SHINKO ZAIDAN
Shizuoka Prefecture
Mishima Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
SHIZUOKA PREFECTURE KAGAKU GIJUTSU SHINKO ZAIDAN
Shizuoka Prefecture
Mishima Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIZUOKA PREFECTURE KAGAKU GIJUTSU SHINKO ZAIDAN, Shizuoka Prefecture, Mishima Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical SHIZUOKA PREFECTURE KAGAKU GIJUTSU SHINKO ZAIDAN
Priority to JP10202614A priority Critical patent/JP2000032852A/ja
Publication of JP2000032852A publication Critical patent/JP2000032852A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐水性、耐候性、生分解性に優
れ、撤去、回収作業が不要な植物栽培用に好適な紙紐、
並びに該紙紐を用いて編み込みまたはヒートシール接合
により製造でき、耐水性、耐候性、生分解性に優れ、撤
去、回収作業が不要な網状の植物栽培支持具の提供を課
題とする。 【解決手段】 生分解性熱可塑性合成短繊維が20〜9
0重量%と製紙用植物繊維10〜80重量%からなる坪
量15〜80g/m2の生分解性熱可塑性合成短繊維混
抄紙、または生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない
層の少なくとも片面に生分解性熱可塑性合成短繊維が含
まれてなる層が抄き合わせにより接合されてなる坪量1
5〜80g/m2の抄き合わせ紙を撚糸してなることを
特徴とする耐水性を有する紙紐、並びに該紙紐を織り込
みまたは織り込まずに交差させ交絡部を熱融着してなる
か、または編み込みしてなる網状の植物栽培用支持具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作物、花卉園芸植
物を栽培する際に、好適に用いうる紙紐、及び網状の植
物栽培用支持具に関する。更に詳しくは、植物の生育時
に植物体を誘引したり、支柱などに植物体を結束するた
めに使用する植物栽培用支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】作物、花卉園芸植物栽培時に植物体を支
柱等に結束する支持具として、従来からポリエチレン等
のポリオレフィン系樹脂やナイロン等のポリアミド系樹
脂からなる紐が使用されている。特に蔓植物等を誘引す
る支持具には、前記紐類を編み上げた網状体が使用され
ている。また、合成樹脂を使用しない紐類として、麻
紐、木綿紐等が使用されることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記合成樹脂
製の紐類や網状体は、優れた耐水強度や耐候性を有する
ものの、生分解性が無いため使用後に撤去する必要があ
り、作業上、手間のかかる欠点がある。また、麻紐、木
綿紐等の天然繊維からなる紐類や網状体は、長繊維が使
用されているので耐水強度は高いものの、繊維が集束さ
れて詰まっているために生分解速度が遅いという問題が
ある。更に、紙を撚糸して製造する通常の紙紐は生分解
性を有するが、耐水強度が全くないために屋外で使用す
ることができないばかりか、その紐は剛直なため網状体
に編み上げ難く、また耐水強度もないために屋外での使
用には適さない。
【0004】そこで、本発明は、耐水性、耐候性、生分
解性に優れ、撤去、回収作業が不要な植物栽培用に好適
な紙紐、並びに該紙紐を用いて編み込みまたはヒ−トシ
−ル接合により製造でき、耐水性、耐候性、生分解性に
優れ、撤去、回収作業が不要な網状の植物栽培用支持具
の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、生分解
性熱可塑性合成短繊維が20〜90重量%と製紙用植物
繊維10〜80重量%からなる坪量15〜80g/m2
の生分解性熱可塑性合成短繊維混抄紙を撚糸してなるこ
とを特徴とする耐水性を有する紙紐である。本発明の第
2は、生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない層の少
なくとも片面に生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれて
なる層が抄き合わせにより接合されてなる坪量15〜8
0g/m2の抄き合わせ紙を撚糸してなることを特徴と
する耐水性を有する紙紐である。なお、第2の発明の紙
紐には生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない層が紙
紐の外側表面になっているものと、生分解性熱可塑性合
成短繊維が含まれてなる層が紙紐の外側表面になってい
るものの二通りあり、ヒートシール性を必要とするかど
うかで使い分けができる。本発明の第3は、請求項1な
いし4の紙紐を織り込みまたは織り込まずに交差させ交
絡部を熱融着してなるか、または編み込みしてなる網状
の植物栽培用支持具である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における耐水性を有する紙
紐及び網状の植物栽培用支持具の製造用原紙である生分
解性熱可塑性合成短繊維混抄紙、及び生分解性熱可塑性
合成短繊維が含まれない層と生分解性熱可塑性合成短繊
維が含まれてなる層が抄き合わせにより接合されてなる
抄き合わせ紙は、生分解性熱可塑性合成短繊維表面の熱
融着性により生分解性熱可塑性合成短繊維間及び生分解
性熱可塑性合成短繊維と製紙用植物繊維が接着されてい
るので湿潤状態での強度低下が少なく、良好な耐水強度
を有している。従って、生分解性熱可塑性合成短繊維混
抄紙、及び生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない層
と生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれてなる層が抄き
合わせにより接合されてなる抄き合わせ紙を紙紐製造技
術により撚糸して得られる本発明の紙紐は、撚糸時や撚
糸後に生分解性を阻害する耐水強度付与剤を添加して耐
水性を付与する製造方法をとる必要が無く、耐水強度と
生分解性がともに優れたものを通常の撚糸工程のみで製
造できるという特徴を有する。
【0007】本発明における紙紐製造用の原紙の抄造に
用いる生分解性熱可塑性合成短繊維とは、ポリ乳酸系重
合体または脂肪族ポリエステル系重合体からなる第一成
分と第二成分とから構成される複合繊維であり、第一成
分の融点は90〜200℃であり、第二成分は第一成分
より少なくとも10℃以上高い融点を有する複合繊維で
ある。また、上記複合繊維の他に、複合繊維の第一成分
より少なくとも10℃以上高い融点を有するポリ乳酸系
重合体からなる単味繊維または脂肪族ポリエステル系重
合体からなる単味繊維またはその両方を配合し用いても
良い。上記複合繊維は、特定の温度で処理すると第一成
分が溶融して繊維間を接着するとともに、第二成分は繊
維形態を保持するため、複合繊維同士が熱融着したネッ
ト状の骨格が形成され、耐水強度の高いシートが得られ
る。
【0008】本発明における生分解性熱可塑性合成短繊
維混抄紙、及び抄き合わせ紙の生分解性熱可塑性合成短
繊維が含まれてなる層は、生分解性熱可塑性合成短繊維
が20〜90重量%と製紙用植物繊維10〜80重量%
からなる。生分解性熱可塑性合成短繊維が20重量%未
満の場合は、十分な耐水強度が得られず好ましくなく、
90重量%を越えると抄紙性が低下するだけでなく、抄
き合わせ紙の抄き合わせ接合強度も低下し好ましくな
い。なお、紙紐同士の交絡部におけるヒートシール性を
考慮すると、生分解性熱可塑性合成短繊維は50〜90
重量%がより好ましく、60〜90重量%がさらに好ま
しい。
【0009】本発明において、混抄紙、及び抄き合わせ
紙の生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれてなる層に配
合して用いられる製紙用植物繊維、及び抄き合わせ紙の
生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない層を構成する
製紙用植物繊維とは、好ましくは針葉樹パルプである
が、他に広葉樹パルプ等の木材パルプ、マニラ麻パル
プ、サイザル麻パルプ、亜麻パルプ、ケナフパルプ等の
非木材パルプ、及び古紙パルプ等が挙げられる。製紙用
植物繊維は必要に応じてビーター等で叩解することがで
き、叩解処理の程度は撚糸後の紙紐の用途により設定さ
れ、強度の高い紙紐を得ようとする場合は叩解を進める
必要がある。また、マニラ麻の配合率を高くするのも強
度の高い紙紐を得るためには有効である。なお、抄き合
わせ紙の生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない層の
耐水強度を高めるために必要に応じてポリアミドポリア
ミン系の耐水強度付与剤を生分解性を損なわない範囲で
添加してもよい。
【0010】本発明における紙紐製造用の原紙は、単層
の混抄紙か、2ないし3層の抄き合わせ紙として製造さ
れるが、抄き合わせ紙とした場合、高価な生分解性熱可
塑性合成短繊維を低減でき、製紙用植物繊維のみから構
成される生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない層に
より高い乾燥引っ張り強さが得られ、生分解性熱可塑性
合成短繊維が含まれてなる層により耐水強度とヒ−トシ
−ル性が得られるため、単層の混抄紙に比べて総合的な
強度特性が優れ、よって強度の高い紙紐を低コストで製
造できるという特徴を有する。なお、3層の抄き合わせ
紙とする場合は、生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれ
ない層の両面に生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれて
なる層を形成するのが紙紐のヒートシール性を得るため
には好ましい。
【0011】本発明において、混抄紙、及び抄き合わせ
紙の坪量は、15〜80g/m2であるのが好ましい。
坪量が15g/m2未満であると撚糸時に切断しやす
く、80g/m2を越えると剛性が高くなって撚り難い
という問題がある。
【0012】以上のようにして得られた生分解性熱可塑
性合成短繊維が含まれてなる混抄紙、及び抄き合わせ紙
は、幅23〜25mmで巻長さが500m程度の巻取り
(以下、「切玉」と称す)に加工し、この切玉をリング
撚糸機等に装着して撚糸し、紙紐を製造する。紙紐の質
量と太さは紙紐製造技術によりノズル径と切玉の幅等に
より調節することができる。単層の混抄紙の場合、生分
解性熱可塑性合成短繊維が少なくとも50重量%以上で
あればヒートシール性のある紙紐が得られる。2層抄き
合わせ紙の場合、生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれ
てなる層が紙紐の外側になるように撚糸されれば、同様
に生分解性熱可塑性合成短繊維が少なくとも50重量%
以上であればヒ−トシ−ル性のある紙紐が得られる。以
上のようにして作られた紙紐は、作物、花卉園芸植物を
栽培する際に、植物体を誘導したり、支柱などに植物体
を結束するのに植物栽培用支持具として好適に使用でき
る。
【0013】植物栽培用支持具のもう一つの形態とし
て、蔓植物を誘引するためなどに使用される網状体が挙
げられる。網状の植物栽培用支持具は紙紐を一定間隔で
縦横に配置して交絡させ織り込むか、交差した部分をヒ
ートシールにより接合してオ−プンメッシュ構造の織布
とする方法、及び該紙紐を編み込んで網目を作っていく
網の製造方法により製造される。
【0014】オープンメッシュ構造の織布は、織機を用
い縦方向と横方向の紙紐を織り込む際に、織布の1cm
当たりの横糸本数を2以下と極めて少なくして緩い織物
として開口部を設けたもので、布構造が不安定となるこ
とを防ぐために織り込んだ後で熱ロール等で加熱圧着し
て紙紐の交絡部分を融着させることが好ましい。また、
更に単純な製造方法として、縦方向と横方向の紙紐を織
り込まずに交差させ、交差部分を熱ロール等で加熱圧着
して融着させることもできる。
【0015】紙紐を編み込んで網とする場合、編網機を
用いて通常の網製造技術により結節網、無結節網、もじ
網、ラッセル網などを製造することができ、特に無結節
網、もじ網が容易に製造できて好ましい。無結節網を製
造する一例として、2本の紙紐を撚って1本の網糸を作
りながら、同時に他の2本の紙紐から撚られる網糸と網
目を形成させる操作を繰り返すことにより、菱形の形状
の網目が頂点で連結して縦方向へ一列に連なった網が形
成される。1つの網目は4本の紙紐から形成され、網目
の縦方向の長さは紙紐の長さによって決まり、網目を横
方向に連ねる場合は網目の4倍の本数の紙紐が必要とな
る。以上のようにして作られた網状体は、作物、花卉園
芸植物を栽培する際に、蔓植物等を誘引するための植物
栽培用支持具として使用される。
【0016】本発明により、耐水強度、耐候性、生分解
性に優れ、植物栽培用に用いても撤去、回収作業が不要
な耐水性を有する紙紐、並びに該紙紐を用いて織り込
み、ヒ−トシ−ル接合、編み込み等により製造でき、耐
水強度、耐候性、生分解性に優れ、撤去、回収作業が不
要な網状の植物栽培用支持具を提供することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。実施例において、試料の作製及び各特性値
の測定は次に示す方法で行った。
【0018】(紙紐製造用原紙の物性評価)紙紐製造用
原紙として作製した混抄紙及び抄き合わせ紙を、恒温恒
湿度室内で24時間以上放置した後、坪量、引っ張り強
さ、湿潤引っ張り強さを測定した。坪量はJIS P8
124、引っ張り強さはJIS P8113、湿潤引っ
張り強さはJIS P8135に準じて測定した。
【0019】(紙紐の物性評価)作製した紙紐は、10
5℃で乾燥させずに、20±5℃、相対湿度65±2%
で48時間以上調湿してから、質量、太さ、引っ張り強
さ、湿潤引っ張り強さ、ヒートシール強さを測定した。
質量、太さ、引っ張り強さはJIS Z1518-1976
に準じて測定した。湿潤引っ張り強さは20℃の水中に
20分間浸せきした試料の引っ張り強さを測定した。ヒ
ートシール強さについては紙紐を直角に交差させ、ヒー
トシールテスター(テスター産業(株)製 701型)
を用い、温度160℃、プレス圧2.0kg/cm2
3秒間圧着させ、熱融着された接合部について、接合部
分を中心に接合部分から20mmの位置で紙紐を切断
し、互いに交差している紙紐の各一端を定速伸長型引っ
張り試験器のチャックに挟んで引っ張り、接合部分の剥
離抵抗をヒートシール強さとした。
【0020】(紙紐及び網状の植物栽培用支持具の土壌
埋設による生分解性評価)紙紐及び網状の植物栽培用支
持具(以下、「網状体」と称する)の土壌埋設による生
分解性については、AS樹脂製の容器(縦162mm、
横121mm、深さ85mm)に、最大容水量の50%
の水を含む直径2mm以下の黒ぼく土300gを入れ、
長さ150mmの紙紐、または縦150mm、横100
mmの網状体を置き、その上へ200gの該黒ぼく土を
かけた。この容器をアルミ箔で覆い、20±5℃、相対
湿度65±2%の環境下に放置した。1週間、2週間、
1ヶ月、2ヶ月、4ヶ月後に紙紐及び網状体を取り出
し、20±5℃、相対湿度65±2%で48時間調湿
後、引っ張り強さをJIS Z1518-1976 に準じて
測定し、次式により土壌埋設による引っ張り強さ低下率
を求めた。
【0021】なお、最大容水量とは、土壌が重力に抗し
て保持しうる最大の水分量を言い、その測定法は各種知
られているが、本発明では農業化学実験書(産業図書株
式会社発行)P270に記載されているHilgard
法を用いて測定し、最大容水量117.0%、含水率5
3.9%の結果が得られた。生分解性評価試験中はこの
最大容水量を保持するように1週間毎に水分を補給し
た。
【0022】紙紐の土壌埋設による引っ張り強さ低下率
(%)=〔(埋設前の引っ張り強さ)−(埋設後の引っ
張り強さ)〕÷(埋設前の引っ張り強さ)×100
【0023】網状体の土壌埋設による引っ張り強さ低下
率(%)=〔(埋設前の縦横糸の平均引っ張り強さ)−
(埋設後の縦横糸の平均引っ張り強さ)〕÷(埋設前の
縦横糸の平均引っ張り強さ)×100
【0024】(紙紐及び網状体の屋外放置による生分解
性評価)長さ2000mmの紙紐及び幅600mm、長
さ2000mmの網状体を屋外の雨のかかる場所に1ヶ
月、2ヶ月、4ヶ月間吊るした後、20±5℃、相対湿
度65±2%で48時間調湿し、引っ張り強さをJIS
Z1518-1976 に準じて測定し、次式により屋外放
置による引っ張り強さ低下率を求めた。
【0025】紙紐の屋外放置による引っ張り強さ低下率
(%)=〔(放置前の引っ張り強さ)−(放置後の引っ張
り強さ)〕÷(放置前の引っ張り強さ)×100
【0026】網状体の屋外放置による引っ張り強さ低下
率(%)=〔(放置前の縦横糸の平均引っ張り強さ)−
(放置後の縦横糸の平均引っ張り強さ)〕÷(放置前の
縦横糸の平均引っ張り強さ)×100
【0027】
【実施例1、2】生分解性熱可塑性合成短繊維として、
融点120℃のポリブチレンサクシネ−トを芯成分と
し、融点90℃のポリブチレンサクシネ−トアジペ−ト
を鞘成分とし、繊維断面における鞘成分と芯成分の面積
比が50:50である鞘芯型複合繊維(商品名 NBF-K
K、ダイワボウポリテック(株)製、3d×5mm)60重
量%とカナダ標準型濾水度400mlCSFに叩解した
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)16重量%、およ
びカナダ標準型濾水度400mlCSFに叩解したマニ
ラ麻パルプ(東邦特殊パルプ(株)製)24重量%から
なる紙料と、前記NBKP40重量%と前記マニラ麻パ
ルプ60重量%からなる紙料を用意し、生分解性熱可塑
性合成短繊維の含まれてなる層と生分解性熱可塑性合成
短繊維の含まれない層の比率が1対1になるように円網
2層式抄紙機で抄造し、生分解性熱可塑性合成短繊維に
よる繊維間の熱接着がなされている坪量43g/m2
2層抄き合わせ紙を製造した。抄き合わせ紙の縦方向の
引っ張り強さは3.15kg/15mm、縦方向の湿潤
引っ張り強さは0.8kg/15mmであり、リング撚
糸機による撚糸加工に耐えうる強度を有していた。
【0028】前記抄き合わせ紙を、幅23mm及び25
mmで巻長さ300mの切玉に加工し、リング撚糸機を
用い、生分解性熱可塑性合成短繊維の含まれてなる層が
紙紐の外側になるようにして各々5号紙紐及び12号紙
紐を製造した。得られた紙紐の質量、太さ、湿潤引っ張
り強さを表1に示した。
【0029】前記紙紐を屋外の風雨にさらされる場所に
吊るして放置し、屋外放置による生分解性評価の結果を
表2に示した。4ヶ月後の引っ張り強さの低下率はとも
に30%以下であった。実施例1,2の紙紐は、生分解
性熱可塑性合成短繊維を含まない通常の紙紐(比較例
1)の3〜4倍の湿潤引っ張り強さを有するため雨水等
で濡れても破断し難く、 屋外での植物栽培用結束紐と
して好適に使用できた。
【0030】また、実施例1,2の紙紐の土壌埋設によ
る生分解性評価の結果を表3に示した。土壌への埋設に
より経時的に引っ張り強さが低下しており、生分解によ
り崩壊していく様子が観察された。 このことから、実施
例1、2の紙紐は、耐水強度が高く、雨水にさらされた
場合にも実用強度を保持することができ、更に植物栽培
用に使用された後で、地表などの環境中に遺棄された場
合でも、生分解するため環境中に堆積することはなく自
然環境の維持に貢献できる。
【0031】
【実施例3、4】生分解性熱可塑性合成短繊維として、
融点178℃のポリ乳酸を芯成分とし、融点109℃の
ポリ乳酸系重合体を鞘成分とし、繊維断面における鞘成
分と芯成分の面積比が25:75である鞘芯型複合繊維
(商品名ラクトロン、鐘紡(株)製、2d×4mm)6
0重量%とカナダ標準型濾水度400mlCSFに叩解
した針葉樹クラフトパルプ(NBKP)40重量%から
なる紙料と、前記NBKP100重量%からなる紙料を
用意し、生分解性熱可塑性合成短繊維の含まれてなる層
と生分解性熱可塑性合成短繊維の含まれてない層の比率
が28対35になるように円網2層式抄紙機で抄造し、
生分解性熱可塑性合成短繊維による繊維間の熱接着がな
されている坪量60g/m2の2層抄き合わせ紙を製造
した。その抄き合せ紙の縦方向の引っ張り強さは8.3
7kg/15mm、縦方向の湿潤引っ張り強さは2.7
1kg/15mmであり、リング撚糸機による撚糸加工
に耐えうる強度を有していた。
【0032】前記抄き合わせ紙を、幅16mm及び25
mmで巻長さ500mの切玉に加工し、リング撚糸機を
用い、生分解性熱可塑性合成短繊維の含まれてなる層が
紙紐の内側になるようにして各々5号紙紐及び12号紙
紐を製造した。得られた紙紐の質量、太さ、湿潤引っ張
り強さを表1に示した。
【0033】前記紙紐を屋外の風雨にさらされる場所に
吊るして放置し、屋外放置による生分解性評価の結果を
表2に示した。4ヶ月後の引っ張り強さの低下率はとも
に26%以下であった。実施例3,4の紙紐は、生分解
性熱可塑性合成短繊維を含まない通常の紙紐(比較例
1)の5〜7倍の湿潤引っ張り強さを有するため雨水等
で濡れても破断し難く、 屋外での植物栽培用結束紐と
して好適に使用できた。
【0034】また、実施例3,4の紙紐の土壌埋設によ
る生分解性評価の結果を表3に示した。土壌への埋設に
より経時的に引っ張り強さが低下しており、生分解によ
り崩壊していく様子が観察された。このことから、実施
例3、4の紙紐は、耐水強度が高く、雨水にさらされた
場合にも実用強度を保持することができ、更に植物栽培
用に使用された後で、地表などの環境中に遺棄された場
合でも、生分解するため環境中に堆積することはなく自
然環境の維持に貢献できる。
【0035】
【実施例5】生分解性熱可塑性合成短繊維として、融点
120℃のポリブチレンサクシネ−トを溶融紡糸した単
味繊維(商品名 NBF-K、ダイワボウポリテック(株)製、
4d×5mm)60重量%とカナダ標準型濾水度400m
lCSFに叩解した針葉樹クラフトパルプ(NBKP)
40重量%からなる紙料を用意し円網式抄紙機で抄造
し、生分解性熱可塑性合成短繊維による繊維間の熱接着
がなされている坪量43g/m2の混抄紙を製造した。
その混抄紙の縦方向の引っ張り強さは2.23kg/1
5mm、縦方向の湿潤引っ張り強さは0.68kg/1
5mmであり、リング撚糸機による撚糸加工に耐えうる
強度を有していた。
【0036】前記混抄紙を、幅23mmで巻長さ200
mの切玉に加工し、リング撚糸機を用い、12号紙紐を
製造した。得られた紙紐の質量、太さ、湿潤引っ張り強
さを表1に示した。
【0037】実施例5の紙紐を屋外の風雨にさらされる
場所に吊るして放置し、屋外放置による生分解性評価の
結果を表2に示した。4ヶ月後の引っ張り強さの低下率
は14%以下であった。実施例5の紙紐は、生分解性熱
可塑性合成短繊維を含まない通常の紙紐(比較例1)の
約2倍の湿潤引っ張り強さを有するため雨水等で濡れて
も破断し難く、屋外での植物栽培用結束紐として好適に
使用できた。
【0038】また、実施例5の紙紐の土壌埋設による生
分解性評価の結果を表3に示した。土壌への埋設により
経時的に引っ張り強さが低下しており、生分解により崩
壊している様子が観察された。 このことから、実施例5
の紙紐は、耐水強度が高く、雨水にさらされた場合にも
実用強度を保持することができ、更に植物栽培用に使用
された後に、地表などの環境中に遺棄された場合でも、
生分解するため環境中に堆積することはなく自然環境の
維持に貢献できる。
【0039】
【実施例6】実施例1の5号紙紐を、網目の一辺(以
下、「目合」と称する)が40mmなるように縦方向と
横方向に交差させ、表面温度130℃の金属製熱ロール
とシリコンゴムで被覆された押さえロールの間を線圧1
0kg/cmで通し、紙紐の交差部分で熱融着させ、幅
600mm、長さ2000mmの網状体を作製した。熱
融着部分の平均ヒートシール強さは260gで蔓植物栽
培用支持具として十分な強度を有していた。
【0040】実施例6の網状体を屋外の風雨にさらされ
る場所に吊るして放置し、1カ月、2カ月、4カ月後に
引っ張り強さを測定し、放置前の引っ張り強さと比較し
た低下率は29%以下で、植物栽培用支持具として使用
している間の強度低下は実用上許容できるものであっ
た。
【0041】実施例6の網状体を、実施例1と同様に4
カ月間土壌に埋設した。網状体の交差熱融着部分が剥が
れ、網状体として回収することができなかった。埋設前
に網状体を構成していた紙紐自身の埋設後の引っ張り強
さは実施例1と同様に低下しており、実施例6の網状体
は植物栽培用支持具として使用された後に、地表などの
環境中に遺棄された場合でも、生分解するため環境中に
堆積されることはなく自然環境の維持に貢献できる。
【0042】
【実施例7】実施例3の5号紙紐を用い、無結節ネット
網編機で目合30mmの網状体を製造した。この網状体
は蔓植物栽培用支持具として支障のない強度を有してい
た。この網状体の4カ月屋外放置後の引っ張り強さの低
下率は18%以下で、植物栽培用支持具として使用して
いる間の強度低下は実用上許容できるものであった。
【0043】実施例7の網状体を、実施例6と同様に4
カ月間土壌に埋設した。埋設後の網状体を構成する紙紐
は引っ張り強さは実施例3と同様に低下しており、実施
例7の網状体は植物栽培用支持具として使用された後
に、地表などの環境中に遺棄された場合でも、生分解す
るため環境中に堆積することはなく自然環境の維持に貢
献できる。
【0044】
【比較例1、2】カナダ標準型濾水度400mlCSF
に叩解した針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)10
0重量%からなる紙料を用意し円網式抄紙機で、坪量3
8g/m2の紙紐原紙を製造した。得られた紙紐原紙の
縦方向の引っ張り強さは6.0kg/15mm、縦方向
の湿潤引っ張り強さは0.25kg/15mmであり、
リング撚糸機による撚糸加工に耐えうる強度を有してい
た。この紙紐原紙を幅23mm及び25mmで巻長さ5
00mの切玉に加工し、リング撚糸機を用い、5号紙紐
及び12号紙紐を製造した。得られた紙紐の質量、太
さ、湿潤引っ張り強さを表1に示した。比較例1、2に
よる紙紐は、湿潤引っ張り強さが弱く、雨水等で濡れる
と容易に破断し、屋外で植物栽培用の結束紐として使用
することは困難であった。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、耐水性、耐候性、生分
解性に優れ、撤去、回収作業が不要な植物栽培用に好適
な紙紐を得ることができる。また該紙紐を用いて、編み
込みまたはヒートシール接合により製造可能で、耐水
性、耐候性、生分解性に優れ、撤去、回収作業が不要な
網状の植物栽培用支持具を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 順行 静岡県富士市原田970番地 (72)発明者 池上 元一 静岡県静岡市足久保口組818−31 (72)発明者 日吉 公男 静岡県静岡市瀬名川1−3−6 (72)発明者 深沢 博之 静岡県富士市鈴川東町20−21 (72)発明者 遠藤 恭延 静岡県富士市原田471−11 (72)発明者 山下 里恵 静岡県三島市加茂2−7 Fターム(参考) 2B023 AF01 4L055 AA02 AA07 AC06 AF09 AF33 AF47 AJ01 BD17 EA04 EA08 FA13 FA19 FA20 FA30 GA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生分解性熱可塑性合成短繊維が20〜90
    重量%と製紙用植物繊維10〜80重量%からなる坪量
    15〜80g/m2の生分解性熱可塑性合成短繊維混抄
    紙を撚糸してなることを特徴とする耐水性を有する紙
    紐。
  2. 【請求項2】生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない
    層の少なくとも片面に生分解性熱可塑性合成短繊維が含
    まれてなる層が抄き合わせにより接合されてなる坪量1
    5〜80g/m2の抄き合わせ紙を撚糸してなることを
    特徴とする耐水性を有する紙紐。
  3. 【請求項3】生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれない
    層を表側に撚糸されてなる請求項2に記載の耐水性を有
    する紙紐。
  4. 【請求項4】生分解性熱可塑性合成短繊維が含まれてな
    る層を表側に撚糸されてなる請求項2に記載の耐水性を
    有する紙紐。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の紙紐を織り込みまたは
    織り込まずに交差させ交絡部を熱融着してなるか、また
    は編み込みしてなる網状の植物栽培用支持具。
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