JP2000008115A - 冷鉄源の溶解方法 - Google Patents
冷鉄源の溶解方法Info
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- JP2000008115A JP2000008115A JP17311298A JP17311298A JP2000008115A JP 2000008115 A JP2000008115 A JP 2000008115A JP 17311298 A JP17311298 A JP 17311298A JP 17311298 A JP17311298 A JP 17311298A JP 2000008115 A JP2000008115 A JP 2000008115A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄スクラップや還元鉄等の冷鉄源を極めて効
率良く溶解して溶鋼を得る。 【解決手段】 酸素バーナー加熱とアーク加熱とを併用
した溶解炉1における冷鉄源11の溶解方法であって、
先ず、酸素バーナー7のみで冷鉄源の加熱を開始し、次
いで、少なくとも冷鉄源の溶け落ち以後は、酸素バーナ
ー加熱から電極5、6で発生するアークによる加熱に切
り替え、残留する冷鉄源を加熱・溶解する。その際、溶
解炉に直結する予熱槽を設け、溶解炉の排ガスを予熱槽
に導入して冷鉄源を予熱することで一層効率良く加熱・
溶解することができる。
率良く溶解して溶鋼を得る。 【解決手段】 酸素バーナー加熱とアーク加熱とを併用
した溶解炉1における冷鉄源11の溶解方法であって、
先ず、酸素バーナー7のみで冷鉄源の加熱を開始し、次
いで、少なくとも冷鉄源の溶け落ち以後は、酸素バーナ
ー加熱から電極5、6で発生するアークによる加熱に切
り替え、残留する冷鉄源を加熱・溶解する。その際、溶
解炉に直結する予熱槽を設け、溶解炉の排ガスを予熱槽
に導入して冷鉄源を予熱することで一層効率良く加熱・
溶解することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶解炉にて鉄スク
ラップや還元鉄等の冷鉄源を、酸素バーナー加熱とアー
ク加熱との組み合わせにより、効率良く溶解する方法に
関するものである。
ラップや還元鉄等の冷鉄源を、酸素バーナー加熱とアー
ク加熱との組み合わせにより、効率良く溶解する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源及び環境問題から、鉄鉱石
を主原料とする高炉−転炉による一貫製鉄法に代わり、
発生量の多い鉄スクラップを再溶解する製鋼法による鉄
鋼生産量が増大している。この鉄スクラップを溶解する
炉としては、一般に、電気エネルギーを熱源として利用
したアーク炉と、化石燃料の酸素バーナーによる燃焼熱
を利用した溶解炉とが知られている。
を主原料とする高炉−転炉による一貫製鉄法に代わり、
発生量の多い鉄スクラップを再溶解する製鋼法による鉄
鋼生産量が増大している。この鉄スクラップを溶解する
炉としては、一般に、電気エネルギーを熱源として利用
したアーク炉と、化石燃料の酸素バーナーによる燃焼熱
を利用した溶解炉とが知られている。
【0003】アーク炉では電極から発生するアーク熱に
より鉄スクラップ等の冷鉄源を加熱するが、多くの電力
を消費するので、電力消費量を節約するため、例えば、
特開平7−190629号公報に開示されるように、ア
ーク炉で発生する高温の排ガスを冷鉄源が装入された予
熱槽に導入して冷鉄源を予熱する方法や、又、特開平7
−26318号公報に開示されるように、アーク加熱中
に助燃バーナーから安価な炭素含有燃料と酸素含有ガス
とを炉内に吹き込み、炭素含有燃料の燃焼熱を利用する
方法を行っている。
より鉄スクラップ等の冷鉄源を加熱するが、多くの電力
を消費するので、電力消費量を節約するため、例えば、
特開平7−190629号公報に開示されるように、ア
ーク炉で発生する高温の排ガスを冷鉄源が装入された予
熱槽に導入して冷鉄源を予熱する方法や、又、特開平7
−26318号公報に開示されるように、アーク加熱中
に助燃バーナーから安価な炭素含有燃料と酸素含有ガス
とを炉内に吹き込み、炭素含有燃料の燃焼熱を利用する
方法を行っている。
【0004】酸素バーナー加熱による溶解炉では重油、
灯油、微粉炭、プロパンガス、天然ガス等の化石燃料を
燃焼させて冷鉄源を加熱するが、燃焼熱を効率良く利用
するため、例えば特開昭56−161478号公報に開
示されるように、酸素バーナーを具備した溶解炉の上方
に冷鉄源の予熱槽を直結して設け、高温の燃焼ガスで冷
鉄源を予熱する方法が行なわれている。尚、酸素バーナ
ーは空気を用いたバーナーに比べて燃焼ガス量が少な
く、そのため、炉外に排出される燃焼ガスの持ち去る熱
量が少なく、炉内への伝達熱量が高い等の利点を有す
る。
灯油、微粉炭、プロパンガス、天然ガス等の化石燃料を
燃焼させて冷鉄源を加熱するが、燃焼熱を効率良く利用
するため、例えば特開昭56−161478号公報に開
示されるように、酸素バーナーを具備した溶解炉の上方
に冷鉄源の予熱槽を直結して設け、高温の燃焼ガスで冷
鉄源を予熱する方法が行なわれている。尚、酸素バーナ
ーは空気を用いたバーナーに比べて燃焼ガス量が少な
く、そのため、炉外に排出される燃焼ガスの持ち去る熱
量が少なく、炉内への伝達熱量が高い等の利点を有す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法によりアー
ク炉での電力原単位は減少したものの、現状でもおよそ
400kw/tであり、製造コスト上昇の主要な一因と
なっている。
ク炉での電力原単位は減少したものの、現状でもおよそ
400kw/tであり、製造コスト上昇の主要な一因と
なっている。
【0006】又、酸素バーナー加熱による溶解炉では、
溶解初期の冷鉄源が固体状態の場合には燃焼ガスと冷鉄
源との接触面積が広いので、アーク加熱よりも効率良く
加熱することができるが、溶解中期以降では、冷鉄源は
固体・液体の共存状態あるいは溶解して液体状態とな
り、化石燃料の燃焼熱の伝達が鉄浴表面でのみ行なわれ
るために伝熱効率が悪く、結果として製造コストはアー
ク炉による溶解の場合と大差なく、熱の有功利用の観点
からみれば未だ十分とはいえない。
溶解初期の冷鉄源が固体状態の場合には燃焼ガスと冷鉄
源との接触面積が広いので、アーク加熱よりも効率良く
加熱することができるが、溶解中期以降では、冷鉄源は
固体・液体の共存状態あるいは溶解して液体状態とな
り、化石燃料の燃焼熱の伝達が鉄浴表面でのみ行なわれ
るために伝熱効率が悪く、結果として製造コストはアー
ク炉による溶解の場合と大差なく、熱の有功利用の観点
からみれば未だ十分とはいえない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、溶解炉において鉄スクラップ
や還元鉄等の冷鉄源を極めて効率良く溶解して溶鋼を得
る方法を提供することである。
その目的とするところは、溶解炉において鉄スクラップ
や還元鉄等の冷鉄源を極めて効率良く溶解して溶鋼を得
る方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明による冷鉄源
の溶解方法は、酸素バーナー加熱とアーク加熱とを併用
した溶解炉における冷鉄源の溶解方法であって、酸素バ
ーナー加熱のみで冷鉄源の加熱を開始し、次いで、少な
くとも冷鉄源の溶け落ち以後は酸素バーナー加熱をアー
ク加熱に切り替えて残留する冷鉄源を加熱・溶解すると
共に、鉄浴を所定の温度まで昇温して出湯することを特
徴とするものである。
の溶解方法は、酸素バーナー加熱とアーク加熱とを併用
した溶解炉における冷鉄源の溶解方法であって、酸素バ
ーナー加熱のみで冷鉄源の加熱を開始し、次いで、少な
くとも冷鉄源の溶け落ち以後は酸素バーナー加熱をアー
ク加熱に切り替えて残留する冷鉄源を加熱・溶解すると
共に、鉄浴を所定の温度まで昇温して出湯することを特
徴とするものである。
【0009】第2の発明による冷鉄源の溶解方法は、第
1の発明において、溶解炉に直結する予熱槽を設け、溶
解炉の排ガスを予熱槽に導入して冷鉄源を予熱すること
を特徴とするものである。
1の発明において、溶解炉に直結する予熱槽を設け、溶
解炉の排ガスを予熱槽に導入して冷鉄源を予熱すること
を特徴とするものである。
【0010】本発明では、酸素バーナー加熱とアーク加
熱との両方を行うことができる溶解炉を用い、溶解初期
の固体状態の冷鉄源が主体である期間は酸素バーナーの
みで加熱する。溶解初期の冷鉄源は、比較的その温度が
低いことと、主体が固体状態であるので、酸素バーナー
の燃焼ガスとの接触面積が広く、且つ、燃焼ガスが冷鉄
源間を自由に通り抜けできるため、化石燃 料の燃焼熱
が極めて効率良く冷鉄源に伝達され、アーク加熱より効
率良く加熱することができる。
熱との両方を行うことができる溶解炉を用い、溶解初期
の固体状態の冷鉄源が主体である期間は酸素バーナーの
みで加熱する。溶解初期の冷鉄源は、比較的その温度が
低いことと、主体が固体状態であるので、酸素バーナー
の燃焼ガスとの接触面積が広く、且つ、燃焼ガスが冷鉄
源間を自由に通り抜けできるため、化石燃 料の燃焼熱
が極めて効率良く冷鉄源に伝達され、アーク加熱より効
率良く加熱することができる。
【0011】そして、溶解が進み溶解炉内に鉄浴が形成
されると、残留する固体状態の冷鉄源は比重差により鉄
浴中に沈降し、やがて、残留する冷鉄源は全て鉄浴中に
埋没して固体・液体の共存 状態となる。この冷鉄源が
全て鉄浴中に埋没した時点を溶け落ちという。冷鉄源が
鉄浴中に埋没し始めると、冷鉄源と酸素バーナーの燃焼
ガスとの接触する面積は徐々に減少して伝熱 効率が低
下し、そして、冷鉄源が全て鉄浴中に埋没した溶け落ち
以後は、化石燃料の燃焼熱の伝達は鉄浴表面でのみ行な
われるため、伝熱効率が極めて悪くなる。そのため、少
なくとも溶け落ち以後は、酸素バーナー加熱からアーク
加熱に切り替えて加熱する。本発明者等は、冷鉄源が溶
け落ちた状態では、アーク加熱の方が酸素バーナー加熱
より伝熱効率が良いことを確認している。
されると、残留する固体状態の冷鉄源は比重差により鉄
浴中に沈降し、やがて、残留する冷鉄源は全て鉄浴中に
埋没して固体・液体の共存 状態となる。この冷鉄源が
全て鉄浴中に埋没した時点を溶け落ちという。冷鉄源が
鉄浴中に埋没し始めると、冷鉄源と酸素バーナーの燃焼
ガスとの接触する面積は徐々に減少して伝熱 効率が低
下し、そして、冷鉄源が全て鉄浴中に埋没した溶け落ち
以後は、化石燃料の燃焼熱の伝達は鉄浴表面でのみ行な
われるため、伝熱効率が極めて悪くなる。そのため、少
なくとも溶け落ち以後は、酸素バーナー加熱からアーク
加熱に切り替えて加熱する。本発明者等は、冷鉄源が溶
け落ちた状態では、アーク加熱の方が酸素バーナー加熱
より伝熱効率が良いことを確認している。
【0012】このように、本発明では溶解時期に対応し
て伝熱効率の良い加熱方法で冷鉄源を溶解するので、溶
解の初期から終了まで常に伝熱効率の良い状態を維持す
ることができ、加熱・溶解に必要なエネルギーを大幅に
削減することができる。
て伝熱効率の良い加熱方法で冷鉄源を溶解するので、溶
解の初期から終了まで常に伝熱効率の良い状態を維持す
ることができ、加熱・溶解に必要なエネルギーを大幅に
削減することができる。
【0013】更に、溶解炉に直結して冷鉄源の予熱槽を
設け、溶解炉の排ガスにて冷鉄源を予熱槽内で予熱する
ので、化石燃料の燃焼熱は有効に冷鉄源に伝達し、エネ
ルギー効率をより一層高めることが可能となる。
設け、溶解炉の排ガスにて冷鉄源を予熱槽内で予熱する
ので、化石燃料の燃焼熱は有効に冷鉄源に伝達し、エネ
ルギー効率をより一層高めることが可能となる。
【0014】尚、本発明に用いる酸素バーナーとは、酸
素若しくは酸素富化空気を用いて、重油、灯油、微粉
炭、プロパンガス、天然ガス等の化石燃料を燃焼させて
高温の火炎を形成するものである。
素若しくは酸素富化空気を用いて、重油、灯油、微粉
炭、プロパンガス、天然ガス等の化石燃料を燃焼させて
高温の火炎を形成するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態の1つの例を示す溶解設備
の断面概略図である。
図1は、本発明の実施の形態の1つの例を示す溶解設備
の断面概略図である。
【0016】図において、内部を耐火物で構築され、底
部に炉底電極5を備えた炉本体2の上部には水冷構造の
炉壁3が配置され、この炉壁3の上部開口部は開閉自在
な水冷構造の炉蓋4で覆われている。そして炉壁3を貫
通して酸素バーナー7が、又、炉蓋4を貫通して炉本体
2内へ上下移動可能な黒鉛製の上部電極6が設けられて
溶解炉1が構成されている。尚、酸素バーナー7は、図
では1本であるが溶解炉1の周方向に複数本設置されて
おり、重油、灯油、微粉炭、プロパンガス、天然ガス等
の化石燃料を酸素若しくは酸素富化空気により炉本体2
内で燃焼させる。又、炉底電極5と上部電極6とは直流
電源(図示せず)に連結し、炉底電極5と上部電極6と
の間でアークを発生させる。
部に炉底電極5を備えた炉本体2の上部には水冷構造の
炉壁3が配置され、この炉壁3の上部開口部は開閉自在
な水冷構造の炉蓋4で覆われている。そして炉壁3を貫
通して酸素バーナー7が、又、炉蓋4を貫通して炉本体
2内へ上下移動可能な黒鉛製の上部電極6が設けられて
溶解炉1が構成されている。尚、酸素バーナー7は、図
では1本であるが溶解炉1の周方向に複数本設置されて
おり、重油、灯油、微粉炭、プロパンガス、天然ガス等
の化石燃料を酸素若しくは酸素富化空気により炉本体2
内で燃焼させる。又、炉底電極5と上部電極6とは直流
電源(図示せず)に連結し、炉底電極5と上部電極6と
の間でアークを発生させる。
【0017】炉壁3を貫通して、炉本体2内を斜め上下
に移動可能な酸素吹き込みランス9と炭材吹き込みラン
ス10とが設けられ、酸素吹き込みランス9からは酸素
が炉本体2内に吹き込まれ、そして、炭材吹き込みラン
ス10からは空気や窒素ガス等を搬送用ガスとしてコー
クス、チャー、石炭、木炭等の炭材が炉本体2内に吹き
込まれる。又、炉本体2の突出部2aには、その炉底
に、扉15で出口側を押さえ付けられて内部にマッド剤
が充填した出鋼口14と、その側壁に、扉17で出口側
を押さえ付けられて内部にマッド剤が充填した出滓口1
6とが設けられ、炉蓋4には集塵機(図示せず)につな
がるダクト18が設けられている。
に移動可能な酸素吹き込みランス9と炭材吹き込みラン
ス10とが設けられ、酸素吹き込みランス9からは酸素
が炉本体2内に吹き込まれ、そして、炭材吹き込みラン
ス10からは空気や窒素ガス等を搬送用ガスとしてコー
クス、チャー、石炭、木炭等の炭材が炉本体2内に吹き
込まれる。又、炉本体2の突出部2aには、その炉底
に、扉15で出口側を押さえ付けられて内部にマッド剤
が充填した出鋼口14と、その側壁に、扉17で出口側
を押さえ付けられて内部にマッド剤が充填した出滓口1
6とが設けられ、炉蓋4には集塵機(図示せず)につな
がるダクト18が設けられている。
【0018】この溶解炉1における操業は、先ず、炉蓋
4を開けて炉本体2内に鉄スクラップ、直接還元鉄、及
び銑鉄等の冷鉄源11を装入して炉蓋4を閉める。次い
で、酸素バーナー7にて化石燃料を燃焼させて冷鉄源1
1を加熱する。酸素バーナー7の近傍の冷鉄源11は、
酸素バーナー7の火炎7aで直接加熱されて溶解し、
又、酸素バーナー7から離れた位置の冷鉄源11は、溶
解炉1内をダクト18に向かって流れる燃焼ガスにより
効率良く加熱される。尚、酸素バーナー7による加熱の
際には、溶解炉1の炉内空間を拡大して冷鉄源11の加
熱を容易とするため、及び、設備の損傷防止のために上
部電極6、酸素吹き込みランス9、及び炭材吹き込みラ
ンス10は炉本体2の外に待機させておくことが好まし
い。
4を開けて炉本体2内に鉄スクラップ、直接還元鉄、及
び銑鉄等の冷鉄源11を装入して炉蓋4を閉める。次い
で、酸素バーナー7にて化石燃料を燃焼させて冷鉄源1
1を加熱する。酸素バーナー7の近傍の冷鉄源11は、
酸素バーナー7の火炎7aで直接加熱されて溶解し、
又、酸素バーナー7から離れた位置の冷鉄源11は、溶
解炉1内をダクト18に向かって流れる燃焼ガスにより
効率良く加熱される。尚、酸素バーナー7による加熱の
際には、溶解炉1の炉内空間を拡大して冷鉄源11の加
熱を容易とするため、及び、設備の損傷防止のために上
部電極6、酸素吹き込みランス9、及び炭材吹き込みラ
ンス10は炉本体2の外に待機させておくことが好まし
い。
【0019】冷鉄源11が加熱されて溶解し、鉄浴12
が形成して溶解炉1内の冷鉄源11が少なくなったな
ら、炉蓋4を再度開けて冷鉄源11を追加装入して炉蓋
4を閉じ、酸素バーナー7による加熱を再開する。この
追加装入を何回か繰り返し行い、溶解炉1内に所定量の
冷鉄源11を装入する。但し、溶解炉1の容積が大きく
所定量の冷鉄源11が最初の一回の装入で可能な場合に
は、追加装入の必要はない。所定量の冷鉄源11とは、
1ヒート分若しくは複数ヒート分の鉄浴12の量に相当
する冷鉄源11の量である。
が形成して溶解炉1内の冷鉄源11が少なくなったな
ら、炉蓋4を再度開けて冷鉄源11を追加装入して炉蓋
4を閉じ、酸素バーナー7による加熱を再開する。この
追加装入を何回か繰り返し行い、溶解炉1内に所定量の
冷鉄源11を装入する。但し、溶解炉1の容積が大きく
所定量の冷鉄源11が最初の一回の装入で可能な場合に
は、追加装入の必要はない。所定量の冷鉄源11とは、
1ヒート分若しくは複数ヒート分の鉄浴12の量に相当
する冷鉄源11の量である。
【0020】所定量の冷鉄源11を溶解炉1内に装入し
て、更に、酸素バーナー7による加熱を継続する。やが
て、鉄浴12が増えて全ての冷鉄源11が比重差により
鉄浴12中に埋没して溶け落ちとなる。炉内自由空間の
冷鉄源11が少なくなった時点で、予め上部電極6を炉
本体2内に装入しておき、少なくとも溶け落ち後は炉底
電極5と上部電極6とに直流電流を給電して上部電極6
と鉄浴12との間にアークを発生して加熱し、鉄浴12
中に残留する冷鉄源11を溶解する。このアーク加熱に
伴い酸素バーナー加熱を停止する。尚、冷鉄源11の溶
け落ち前であって、溶解炉1内の自由空間の冷鉄源11
が少なくなり、酸素バーナー7の燃焼熱の伝熱効率が減
少してアーク加熱の方が有利な時点で、酸素バーナー加
熱からアーク加熱へと切り替えてれば、一層効率良く冷
鉄源11を加熱・溶解することができる。又、冷鉄源1
1の溶け落ち以後はアーク加熱が原則であるが、実操業
では厳密な区分が困難であり、溶け落ち後の数分間が酸
素バーナー加熱であっても許容されることとする。
て、更に、酸素バーナー7による加熱を継続する。やが
て、鉄浴12が増えて全ての冷鉄源11が比重差により
鉄浴12中に埋没して溶け落ちとなる。炉内自由空間の
冷鉄源11が少なくなった時点で、予め上部電極6を炉
本体2内に装入しておき、少なくとも溶け落ち後は炉底
電極5と上部電極6とに直流電流を給電して上部電極6
と鉄浴12との間にアークを発生して加熱し、鉄浴12
中に残留する冷鉄源11を溶解する。このアーク加熱に
伴い酸素バーナー加熱を停止する。尚、冷鉄源11の溶
け落ち前であって、溶解炉1内の自由空間の冷鉄源11
が少なくなり、酸素バーナー7の燃焼熱の伝熱効率が減
少してアーク加熱の方が有利な時点で、酸素バーナー加
熱からアーク加熱へと切り替えてれば、一層効率良く冷
鉄源11を加熱・溶解することができる。又、冷鉄源1
1の溶け落ち以後はアーク加熱が原則であるが、実操業
では厳密な区分が困難であり、溶け落ち後の数分間が酸
素バーナー加熱であっても許容されることとする。
【0021】炉本体2内には、予め、生石灰、蛍石等の
フラックスを冷鉄源11と共に装入し、酸素バーナー加
熱で溶融させて溶融スラグ13を鉄浴12上に形成さ
せ、鉄浴12の酸化を防止すると共に鉄浴12の保温を
図る。溶融スラグ13の量が多すぎる場合には、操業中
でも出滓口16から、排滓することができる。
フラックスを冷鉄源11と共に装入し、酸素バーナー加
熱で溶融させて溶融スラグ13を鉄浴12上に形成さ
せ、鉄浴12の酸化を防止すると共に鉄浴12の保温を
図る。溶融スラグ13の量が多すぎる場合には、操業中
でも出滓口16から、排滓することができる。
【0022】炉内の自由空間に残留する冷鉄源11が少
なくなり、溶融スラグ13中に酸素吹き込みランス9及
び炭材吹き込みランス10を浸漬可能となったなら、酸
素吹き込みランス9及び炭材吹き込みランス10を炉本
体2内に挿入してその先端を溶融スラグに浸漬させ、酸
素と炭材とを溶融スラグ13中に吹き込むことが好まし
い。溶融スラグ13中に懸濁した炭材と、吹き込まれる
酸素とが反応して燃焼熱を発生するため補助熱源として
作用すると共に、反応生成物のCOが溶融スラグ13を
フォーミングさせるので、アーク加熱している場合に
は、発生するアークが溶融スラグ13に包まれてアーク
の伝熱効率が上昇するからである。この炭材の吹き込み
量は、吹き込む酸素の量に対応して決める。即ち、吹き
込まれる酸素の化学等量に等しい程度の炭材を添加す
る。炭材量が吹き込まれる酸素量に比べて少ないと、鉄
浴12が過剰に酸化するので好ましくない。
なくなり、溶融スラグ13中に酸素吹き込みランス9及
び炭材吹き込みランス10を浸漬可能となったなら、酸
素吹き込みランス9及び炭材吹き込みランス10を炉本
体2内に挿入してその先端を溶融スラグに浸漬させ、酸
素と炭材とを溶融スラグ13中に吹き込むことが好まし
い。溶融スラグ13中に懸濁した炭材と、吹き込まれる
酸素とが反応して燃焼熱を発生するため補助熱源として
作用すると共に、反応生成物のCOが溶融スラグ13を
フォーミングさせるので、アーク加熱している場合に
は、発生するアークが溶融スラグ13に包まれてアーク
の伝熱効率が上昇するからである。この炭材の吹き込み
量は、吹き込む酸素の量に対応して決める。即ち、吹き
込まれる酸素の化学等量に等しい程度の炭材を添加す
る。炭材量が吹き込まれる酸素量に比べて少ないと、鉄
浴12が過剰に酸化するので好ましくない。
【0023】アーク加熱により、鉄浴12中に残留する
冷鉄源11を全て溶解し、次いで、鉄浴12を精錬して
目的組成の溶鋼を得、更に出湯するのに都合の良い所定
の温度まで昇温する。その後、溶解炉1を傾動させ、出
鋼口14から溶鋼を保持容器(図示せず)に出湯する。
出湯後、冷鉄源11を炉本体2に再度装入し、上記に従
って酸素バーナー加熱及びアーク加熱を行い、溶解炉1
の操業を継続する。
冷鉄源11を全て溶解し、次いで、鉄浴12を精錬して
目的組成の溶鋼を得、更に出湯するのに都合の良い所定
の温度まで昇温する。その後、溶解炉1を傾動させ、出
鋼口14から溶鋼を保持容器(図示せず)に出湯する。
出湯後、冷鉄源11を炉本体2に再度装入し、上記に従
って酸素バーナー加熱及びアーク加熱を行い、溶解炉1
の操業を継続する。
【0024】このようにして冷鉄源11を溶解すること
で、溶解の初期から終了まで常に伝熱効率の良い状態を
維持することができ、加熱・溶解に必要なエネルギーを
大幅に削減することができる。
で、溶解の初期から終了まで常に伝熱効率の良い状態を
維持することができ、加熱・溶解に必要なエネルギーを
大幅に削減することができる。
【0025】図2は、本発明の実施の形態の他の例を示
す溶解設備の断面概略図である。図2において、図1と
同一の部分は同一符号により示し、その説明は省略す
る。本実施の形態では、炉蓋4に直結して予熱槽8が配
置されて溶解炉1と予熱槽8とが直結されている。予熱
槽8の上端にはダクト18が設けられ、ダクト18は集
塵機(図示せず)に連結し、溶解炉1で発生する高温の
排ガスは、予熱槽8、及びダクト18を順に通って吸引
され、予熱槽8の最上部に設けた開閉自在な冷鉄源装入
口19を介して予熱槽8内に装入された冷鉄源11が予
熱される構成となっている。又、酸素バーナー7、酸素
吹き込みランス9、及び炭材吹き込みランス10は炉蓋
4を貫通している。
す溶解設備の断面概略図である。図2において、図1と
同一の部分は同一符号により示し、その説明は省略す
る。本実施の形態では、炉蓋4に直結して予熱槽8が配
置されて溶解炉1と予熱槽8とが直結されている。予熱
槽8の上端にはダクト18が設けられ、ダクト18は集
塵機(図示せず)に連結し、溶解炉1で発生する高温の
排ガスは、予熱槽8、及びダクト18を順に通って吸引
され、予熱槽8の最上部に設けた開閉自在な冷鉄源装入
口19を介して予熱槽8内に装入された冷鉄源11が予
熱される構成となっている。又、酸素バーナー7、酸素
吹き込みランス9、及び炭材吹き込みランス10は炉蓋
4を貫通している。
【0026】この予熱槽8を具備した溶解炉1における
操業は、先ず、冷鉄源供給口19から予熱槽8内に冷鉄
源11を装入する。予熱槽8内に装入された冷鉄源11
は、溶解炉1内にも装入される。このようにして予熱槽
8内に冷鉄源11を充填する。尚、溶解炉1内へ冷鉄源
11を均一に装入するため、炉蓋4を開けて予熱槽8と
反対側の溶解炉1内に冷鉄源11を装入することもでき
る。そして、酸素バーナー7による加熱を開始する。酸
素バーナー7の燃焼ガスは予熱槽8を通るので、溶解炉
1内の冷鉄源11の加熱のみならず、予熱槽8内の冷鉄
源11の予熱も同時に行われる。
操業は、先ず、冷鉄源供給口19から予熱槽8内に冷鉄
源11を装入する。予熱槽8内に装入された冷鉄源11
は、溶解炉1内にも装入される。このようにして予熱槽
8内に冷鉄源11を充填する。尚、溶解炉1内へ冷鉄源
11を均一に装入するため、炉蓋4を開けて予熱槽8と
反対側の溶解炉1内に冷鉄源11を装入することもでき
る。そして、酸素バーナー7による加熱を開始する。酸
素バーナー7の燃焼ガスは予熱槽8を通るので、溶解炉
1内の冷鉄源11の加熱のみならず、予熱槽8内の冷鉄
源11の予熱も同時に行われる。
【0027】冷鉄源11が加熱されて溶解すると、予熱
槽8内の冷鉄源11は、溶解炉1内で溶解された量に見
合って溶解炉1内に自由落下して減少するので、この減
少分を補うために、予熱槽8へ冷鉄源11を供給する。
この冷鉄源11の予熱槽8内への供給は、冷鉄源11が
溶解炉1と予熱槽8とに連続して存在する状態を保つよ
うに、連続的又は間歇的に行う。予熱槽8へ冷鉄源11
を追加装入する際も酸素バーナー7の加熱を停止する必
要はなく連続して加熱する。こうして予熱槽8内に所定
量の冷鉄源11を装入する。但し、予熱槽8の容積が大
きく所定量の冷鉄源11が最初の一回の装入で可能な場
合には、追加装入の必要はない。
槽8内の冷鉄源11は、溶解炉1内で溶解された量に見
合って溶解炉1内に自由落下して減少するので、この減
少分を補うために、予熱槽8へ冷鉄源11を供給する。
この冷鉄源11の予熱槽8内への供給は、冷鉄源11が
溶解炉1と予熱槽8とに連続して存在する状態を保つよ
うに、連続的又は間歇的に行う。予熱槽8へ冷鉄源11
を追加装入する際も酸素バーナー7の加熱を停止する必
要はなく連続して加熱する。こうして予熱槽8内に所定
量の冷鉄源11を装入する。但し、予熱槽8の容積が大
きく所定量の冷鉄源11が最初の一回の装入で可能な場
合には、追加装入の必要はない。
【0028】所定量の冷鉄源11を予熱槽8に装入し
て、更に、酸素バーナー7による加熱を継続するが、こ
れ以後は、上記の予熱槽8を具備しない溶解炉1の操業
に準じて操業を行うこととし、説明は省略する。
て、更に、酸素バーナー7による加熱を継続するが、こ
れ以後は、上記の予熱槽8を具備しない溶解炉1の操業
に準じて操業を行うこととし、説明は省略する。
【0029】このようにして冷鉄源11を溶解すること
で、溶解の初期から終了まで常に伝熱効率の良い状態を
維持することができると共に冷鉄源11を予熱すること
ができるので、加熱・溶解に必要なエネルギーを更に削
減することができる。
で、溶解の初期から終了まで常に伝熱効率の良い状態を
維持することができると共に冷鉄源11を予熱すること
ができるので、加熱・溶解に必要なエネルギーを更に削
減することができる。
【0030】尚、上記説明では、直流電源によるアーク
加熱の場合について説明したが、交流電源によるアーク
加熱でも全く支障なく本発明を適用できる。又、予熱槽
8は溶解炉1と境界のない連結した型式について説明し
たが、予熱槽8内に開閉自在な複数の鉄格子を設け、鉄
格子上で冷鉄源11を予熱し、予熱した冷鉄源11を順
次下方の鉄格子上に落下させ、最終的に溶解炉1へ予熱
した冷鉄源11を装入する型式の予熱槽であっても、溶
解炉と直結した予熱槽であれば、全く支障なく本発明を
適用できる。更に、上部電極6の数や炉底電極5等の構
造の違いや冷鉄源の装入方法等の違いは、本発明の支障
とならないことは言うまでもない。
加熱の場合について説明したが、交流電源によるアーク
加熱でも全く支障なく本発明を適用できる。又、予熱槽
8は溶解炉1と境界のない連結した型式について説明し
たが、予熱槽8内に開閉自在な複数の鉄格子を設け、鉄
格子上で冷鉄源11を予熱し、予熱した冷鉄源11を順
次下方の鉄格子上に落下させ、最終的に溶解炉1へ予熱
した冷鉄源11を装入する型式の予熱槽であっても、溶
解炉と直結した予熱槽であれば、全く支障なく本発明を
適用できる。更に、上部電極6の数や炉底電極5等の構
造の違いや冷鉄源の装入方法等の違いは、本発明の支障
とならないことは言うまでもない。
【0031】
【実施例】[実施例1]図1に示す溶解設備における実
施例を説明する。内径3.3m、高さ2.8mの溶解炉
に鉄スクラップを30トン装入し、重油を燃料として重
油燃焼量が700l/Hrの酸素バーナー4本により加
熱を開始し、鉄浴の形成に伴い鉄スクラップを1回追加
装入して合計50トンを装入した。鉄スクラップの溶け
落ちを確認して酸素バーナー加熱からアーク加熱に切り
替えた。アーク加熱は、直径が24インチの黒鉛電極を
用い、400V、60KAの直流電源により実施した。
アーク加熱に切り替え直後から酸素吹き込みランスから
酸素を30Nm3 /min、炭材吹き込みランスからコ
ークス30kg/minを溶融スラグ中に吹き込んだ。
そして、1620℃まで昇温して炭素濃度0.12wt
%の溶鋼を出湯した。約60分間で50トンの溶鋼が得
られた。
施例を説明する。内径3.3m、高さ2.8mの溶解炉
に鉄スクラップを30トン装入し、重油を燃料として重
油燃焼量が700l/Hrの酸素バーナー4本により加
熱を開始し、鉄浴の形成に伴い鉄スクラップを1回追加
装入して合計50トンを装入した。鉄スクラップの溶け
落ちを確認して酸素バーナー加熱からアーク加熱に切り
替えた。アーク加熱は、直径が24インチの黒鉛電極を
用い、400V、60KAの直流電源により実施した。
アーク加熱に切り替え直後から酸素吹き込みランスから
酸素を30Nm3 /min、炭材吹き込みランスからコ
ークス30kg/minを溶融スラグ中に吹き込んだ。
そして、1620℃まで昇温して炭素濃度0.12wt
%の溶鋼を出湯した。約60分間で50トンの溶鋼が得
られた。
【0032】又、比較として図1に示す溶解設備を用
い、加熱条件を酸素バーナー加熱のみの場合(比 較例
1)と、アーク加熱のみの場合(比較例2)とに変更
し、その他の条件は実施例1と同一として溶鋼50トン
を製造した。表1に本発明による実施例1と比較例1及
び比較例2の各種原単位、単価、及び製造コストを比較
して示す。
い、加熱条件を酸素バーナー加熱のみの場合(比 較例
1)と、アーク加熱のみの場合(比較例2)とに変更
し、その他の条件は実施例1と同一として溶鋼50トン
を製造した。表1に本発明による実施例1と比較例1及
び比較例2の各種原単位、単価、及び製造コストを比較
して示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示すように実施例1では、電力原単
位;95kWh/t、酸素原単位;70Nm3 /t、重
油原単位;38l/tで溶解でき、製造コストは324
5円/tとなり、比較例1及び比較例2に比べて大幅に
製造コストを削減することができた。 [実施例2]図2に示す溶解設備における実施例を説明
する。内径6.2m、高さ3.5mの溶解炉に直結した
幅2.5m、長さ4.5m、高さ6mの予熱槽に鉄スク
ラップを90トン一括装入し、重油を燃料として重油燃
焼量が700l/Hrの酸素バーナー8本により加熱を
開始した。鉄スクラップの溶け落ち直前の炉内自由空間
に少量の鉄スクラップが残留する時点で、酸素バーナー
加熱からアーク加熱に切り替えた。アーク加熱は、直径
が28インチの黒鉛電極を用い、500V、90KAの
直流電源により実施した。アーク加熱に切り替え直後か
ら酸素吹き込みランスから酸素を60Nm3 /min、
炭材吹き込みランスからコークス60kg/minを溶
融スラグ中に吹き込んだ。そして、1620℃まで昇温
して炭素濃度0.12wt%の溶鋼を出湯した。約60
分間で90トンの溶鋼が得られた。
位;95kWh/t、酸素原単位;70Nm3 /t、重
油原単位;38l/tで溶解でき、製造コストは324
5円/tとなり、比較例1及び比較例2に比べて大幅に
製造コストを削減することができた。 [実施例2]図2に示す溶解設備における実施例を説明
する。内径6.2m、高さ3.5mの溶解炉に直結した
幅2.5m、長さ4.5m、高さ6mの予熱槽に鉄スク
ラップを90トン一括装入し、重油を燃料として重油燃
焼量が700l/Hrの酸素バーナー8本により加熱を
開始した。鉄スクラップの溶け落ち直前の炉内自由空間
に少量の鉄スクラップが残留する時点で、酸素バーナー
加熱からアーク加熱に切り替えた。アーク加熱は、直径
が28インチの黒鉛電極を用い、500V、90KAの
直流電源により実施した。アーク加熱に切り替え直後か
ら酸素吹き込みランスから酸素を60Nm3 /min、
炭材吹き込みランスからコークス60kg/minを溶
融スラグ中に吹き込んだ。そして、1620℃まで昇温
して炭素濃度0.12wt%の溶鋼を出湯した。約60
分間で90トンの溶鋼が得られた。
【0035】又、比較として図2に示す溶解設備を用
い、加熱条件を酸素バーナー加熱のみの場合(比較例
3)と、アーク加熱のみの場合(比較例4)とに変更
し、その他の条件は実施例2と同一として溶鋼90トン
を製造した。表2に本発明による実施例2と比較例3及
び比較例4の各種原単位、単価、及び製造コストを比較
して示す。
い、加熱条件を酸素バーナー加熱のみの場合(比較例
3)と、アーク加熱のみの場合(比較例4)とに変更
し、その他の条件は実施例2と同一として溶鋼90トン
を製造した。表2に本発明による実施例2と比較例3及
び比較例4の各種原単位、単価、及び製造コストを比較
して示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2に示すように実施例2では、電力原単
位;90kWh/t、酸素原単位;65Nm3 /t、重
油原単位;35l/tで溶解でき、製造コストは304
5円/tとなり、比較例3及び比較例4に比べて大幅に
製造コストを削減することができた。
位;90kWh/t、酸素原単位;65Nm3 /t、重
油原単位;35l/tで溶解でき、製造コストは304
5円/tとなり、比較例3及び比較例4に比べて大幅に
製造コストを削減することができた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、溶解の初期から終了ま
で常に伝熱効率の良い状態を維持して冷鉄源を溶解する
ことができるので、加熱・溶解に必要なエネルギーを大
幅に削減することができ、製造コストの大幅な低減が可
能となる。
で常に伝熱効率の良い状態を維持して冷鉄源を溶解する
ことができるので、加熱・溶解に必要なエネルギーを大
幅に削減することができ、製造コストの大幅な低減が可
能となる。
【図1】本発明の実施の形態の1つの例を示す溶解設備
の断面概略図である。
の断面概略図である。
【図2】本発明の実施の形態の他の例を示す溶解設備の
断面概略図である。
断面概略図である。
【符号の説明】 1 溶解炉 2 炉本体 3 炉壁 4 炉蓋 5 炉底電極 6 上部電極 7 酸素バーナー 8 予熱槽 9 酸素吹き込みランス 10 炭材吹き込みランス 11 冷鉄源 12 鉄浴 13 溶融スラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 隆二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K014 CB01 CB07 CC01 CC05 CD01 4K063 AA04 BA02 CA01 CA06 GA02 GA09
Claims (2)
- 【請求項1】 酸素バーナー加熱とアーク加熱とを併用
した溶解炉における冷鉄源の溶解方法であって、酸素バ
ーナー加熱のみで冷鉄源の加熱を開始し、次いで、少な
くとも冷鉄源の溶け落ち以後は酸素バーナー加熱をアー
ク加熱に切り替えて残留する冷鉄源を加熱・溶解すると
共に、鉄浴を所定の温度まで昇温して出湯することを特
徴とする冷鉄源の溶解方法 。 - 【請求項2】 前記溶解炉に直結する予熱槽を設け、溶
解炉の排ガスを予熱槽に導入して冷鉄源を予熱すること
を特徴とする請求項1に記載の冷鉄源の溶解方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17311298A JP2000008115A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 冷鉄源の溶解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17311298A JP2000008115A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 冷鉄源の溶解方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000008115A true JP2000008115A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15954386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17311298A Pending JP2000008115A (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 冷鉄源の溶解方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000008115A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004092422A3 (de) * | 2003-04-15 | 2005-02-17 | Brotzmann Karl Consulting | Verfahren zur verbesserung der energiezufuhr in ein schrotthaufwerk |
| WO2009047927A1 (ja) * | 2008-03-28 | 2009-04-16 | Jp Steel Plantech Co. | ヤシガラ炭使用のアーク炉製鋼方法 |
| JP2017057431A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-03-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶銑の製造方法 |
| JPWO2024185210A1 (ja) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 | ||
| JPWO2024185211A1 (ja) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 |
-
1998
- 1998-06-19 JP JP17311298A patent/JP2000008115A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004092422A3 (de) * | 2003-04-15 | 2005-02-17 | Brotzmann Karl Consulting | Verfahren zur verbesserung der energiezufuhr in ein schrotthaufwerk |
| US8557018B2 (en) | 2003-04-15 | 2013-10-15 | Siemens Vai Metals Technologies Gmbh | Process for improving energy supply to a scrap bulk |
| WO2009047927A1 (ja) * | 2008-03-28 | 2009-04-16 | Jp Steel Plantech Co. | ヤシガラ炭使用のアーク炉製鋼方法 |
| CN101558170A (zh) * | 2008-03-28 | 2009-10-14 | 钢铁普蓝特克股份有限公司 | 使用棕榈壳木炭的电弧炉炼钢方法 |
| JP5042308B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2012-10-03 | スチールプランテック株式会社 | ヤシガラ炭使用のアーク炉製鋼方法 |
| KR101341758B1 (ko) | 2008-03-28 | 2013-12-16 | 교에이세이코 가부시키가이샤 | 야자 껍질탄을 이용한 아크로 제강방법 |
| JP2017057431A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-03-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶銑の製造方法 |
| JPWO2024185210A1 (ja) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 | ||
| JPWO2024185211A1 (ja) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 | ||
| WO2024185210A1 (ja) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 | Jfeスチール株式会社 | 溶鉄の製造方法 |
| WO2024185211A1 (ja) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 | Jfeスチール株式会社 | 溶鉄の製造方法 |
| JP7772242B2 (ja) | 2023-03-07 | 2025-11-18 | Jfeスチール株式会社 | 溶鉄の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050308 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050308 |