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JP2000002163A - 燃料噴射装置及び電磁石装置 - Google Patents

燃料噴射装置及び電磁石装置

Info

Publication number
JP2000002163A
JP2000002163A JP16852998A JP16852998A JP2000002163A JP 2000002163 A JP2000002163 A JP 2000002163A JP 16852998 A JP16852998 A JP 16852998A JP 16852998 A JP16852998 A JP 16852998A JP 2000002163 A JP2000002163 A JP 2000002163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnet
electric coil
valve
fuel injection
energization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16852998A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Yonekura
光一郎 米倉
Masami Negishi
正美 根岸
Takayuki Arai
孝之 荒井
Akihiro Sakakida
明宏 榊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP16852998A priority Critical patent/JP2000002163A/ja
Publication of JP2000002163A publication Critical patent/JP2000002163A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射弁において、その制御回路が高速の
動弁動作を達成した上で、安価で小型な回路を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 燃料噴射弁の針弁11に固定された磁性
体からなるプランジャ11bと、前記プランジャ11b
を閉弁方向に付勢するスプリング4と、前記スプリング
4の発生する閉弁方向の力に抗してプランジャ11bを
開弁方向に吸引する磁性体及び電気コイル10aからな
る第1電磁石と、前記プランジャ11bを閉弁方向に吸
引する磁性体及び電気コイル10bからなる第2電磁石
とを有する。燃料噴射弁が閉弁状態の時に第2電磁石の
電気コイル10bの通電を開始し、この後に第1電磁石
の電気コイル10aの通電を開始し、燃料噴射弁を開弁
するタイミングで第2電磁石の電気コイル10bの通電
を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
などの燃料噴射装置及び電磁石装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン燃料噴射弁の開弁応答性
を改善するものとして、例えば特開平6−299890
公報あるいは特開平8−326620公報に開示された
ものがある。
【0003】これについて説明すると、前者は駆動回路
内部に設けた昇圧装置(DC/DCコンバータ)により
通常の自動車用電源の電圧である12V前後から高電圧
を作り出し、その高電圧を燃料噴射弁の電磁コイルの開
弁動作を開始する際、短期間印加し、開弁動作にかかる
時間を短縮し、応答性を高めている。
【0004】一方後者は燃料噴射弁を駆動する電磁コイ
ルを複数に分割し、それぞれを電源に対して並列に接続
した上で、開弁開始時には全てのコイルに通電して、電
磁吸引力を大きくし、針弁の移動を高速化し、開弁状態
を保持する状態では前記複数個あるコイルのうち、一部
の通電を停止することで効率の低下を避けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料噴射弁にあって、前者では用いられてい
る駆動回路のうち特にDC/DCコンバータが回路を構
成する上で複雑になるとともに、結果的に高電圧と通常
の12Vという2つの電源を切り換える必要があること
から部品数が増加し、それとともにコストが高くなると
いう問題があり、一方後者では開弁動作を高速にするた
めにコイルの巻数を極端に少なくし、コイルのコンダク
タンスを下げた上で、開弁動作に十分な起磁力を確保す
るために大きな電流をコイルに流す必要があり、この大
電流をスイッチングする回路素子が高価になるととも
に、また回路も小型化するのが難しくなるという問題点
があった。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、比較的低い電圧で、高速、高応答の開弁動作
を実現可能な燃料噴射装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、燃料噴射
弁の針弁に固定された磁性体からなるプランジャと、前
記プランジャを閉弁方向に付勢するスプリングと、前記
スプリングの発生する閉弁方向の力に抗してプランジャ
を開弁方向に吸引する磁性体及び電気コイルからなる第
1電磁石とを有する燃料噴射装置において、前記プラン
ジャを閉弁方向に吸引する磁性体及び電気コイルからな
る第2電磁石と、燃料噴射弁が閉弁状態の時に第2電磁
石の電気コイルの通電を開始し、この後に第1電磁石の
電気コイルの通電を開始し、燃料噴射弁を開弁するタイ
ミングで第2電磁石の電気コイルの通電を停止する制御
回路を有する。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
第1電磁石の吸引力よりも、前記第2電磁石の吸引力の
方が大きくなるように第1及び第2電磁石の吸引力を設
定する。
【0009】第3の発明は、第1又は2の発明におい
て、前記第1,第2電磁石の電気コイルのスイッチング
素子と並列にツェナーダイオードを介装した。
【0010】第4の発明は、第1又は2のいずれか一つ
の発明において、前記第1,第2電磁石の電気コイルの
スイッチング素子と並列に抵抗とコンデンサの直列回路
を介装した。
【0011】第5の発明は、第1から4のいずれか一つ
の発明において、前記第2電磁石の電気コイルに通電を
開始した後、前記第1電磁石の電気コイルへの通電開始
までの時間が、第2電磁石の電気コイルの電気的な時定
数の少なくとも4倍以上となるようにする。
【0012】第6の発明は、第1から5のいずれか一つ
の発明において、前記第1電磁石の電気コイルに通電を
開始した後、前記第2電磁石の電気コイルへの通電停止
までの時間が、第1電磁石の電気コイルの電気的な時定
数の少なくとも4倍以上となるようにする。
【0013】第7の発明は、第1から6のいずれか一つ
の発明において、前記プランジャを開弁方向に吸引する
第1電磁石の電気コイルへの通電開始時期が、4サイク
ルエンジンの燃焼行程以降かつ燃料噴射開始時期以前と
なるようにする。
【0014】第8の発明は、第1から7のいずれか一つ
の発明において、第1及び第2電磁石が、その磁気回路
中の空隙部の長さよりも大きい間隙を有して設置され
る。
【0015】第9の発明は、磁性体からなる可動部と、
前記可動部を磁力によって一方向に所定の距離だけ変位
させる第1電磁石とで構成される電磁石装置において、
前記第1電磁石と反対方向に前記可動部を移動させる第
2電磁石と、前記第1電磁石の電気コイルへの通電より
所定時間先だって第2電磁石の電気コイルへの通電を開
始し、その後に前記第1電磁石の電気コイルへの通電開
始後、所定時間経過した後に第2電磁石の電気コイルへ
の通電を停止することで可動部の変位を制御する制御回
路とを備えた。
【0016】
【発明の作用および効果】第1の発明では、燃料噴射弁
の針弁に固定された磁性体からなるプランジャと、前記
プランジャを閉弁方向に付勢するスプリングと、前記ス
プリングの発生する閉弁方向の力に抗してプランジャを
開弁方向に吸引する磁性体及び電気コイルからなる第1
電磁石とを有する燃料噴射装置において、前記プランジ
ャを閉弁方向に吸引する磁性体及び電気コイルからなる
第2電磁石と、燃料噴射弁が閉弁状態の時に第2電磁石
の電気コイルの通電を開始し、この後に第1電磁石の電
気コイルの通電を開始し、燃料噴射弁を開弁するタイミ
ングで第2電磁石の電気コイルの通電を停止するので、
双方の電磁石に通電されているときに、第2電磁石の電
気コイルへの通電が急激に遮断されることにより、プラ
ンジャに第1電磁石の吸引力がステップ上に作用したの
と同等の効果が得られるので、プランジャが高速、高応
答の開弁動作を可能となり、結果として、昇圧回路を不
要とし、かつ比較的小さな吸引力で確保できるだけの巻
数を持った電気コイルを使用した電磁石であるにもかか
わらず、針弁の高速移動、即ち燃料噴射弁の高速開弁を
可能にすることができる。
【0017】第2の発明では、前記第1電磁石の吸引力
よりも、前記第2電磁石の吸引力の方が大きくなるよう
に第1及び第2電磁石の吸引力を設定するので不要な開
弁を防ぐことができる。
【0018】第3の発明は、前記第1,第2電磁石の電
気コイルのスイッチング素子と並列にツェナーダイオー
ドを介装したので閉弁側スイッチング素子への過剰な電
圧を規制し、かつ電流を急激に遮断できる。
【0019】第4の発明は、前記第1,第2電磁石の電
気コイルのスイッチング素子と並列に抵抗とコンデンサ
の直列回路を介装したのでコイル、抵抗およびコンデン
サで構成される直列RLC回路の共振作用により、電気
コイルの電流を急激に遮断できる。
【0020】第5の発明では、前記第2電磁石の電気コ
イルに通電を開始した後、前記第1電磁石の電気コイル
への通電開始までの時間が、第2電磁石の電気コイルの
電気的な時定数の少なくとも4倍以上であるとしたの
で、プランジャを閉弁方向に吸引する第2電磁石の吸引
力が十分大きくなる前にプランジャを開弁方向に吸引す
る第1電磁石の吸引力が作用することを防ぐことがで
き、弁の閉作動が安定する。
【0021】第6の発明では、前記第1電磁石の電気コ
イルに通電を開始した後、前記第2電磁石の電気コイル
への通電停止までの時間が、第1電磁石の電気コイルの
電気的な時定数の少なくとも4倍以上であるとしたの
で、プランジャを開弁方向に吸引する第1電磁石の吸引
力が十分に大きくなる前に、プランジャを閉弁方向に吸
引する第2電磁石の通電が停止されるのを防ぐことがで
きる。
【0022】第7の発明では、前記プランジャを開弁方
向に吸引する第1電磁石の電気コイルへの通電開始時期
が、4サイクルエンジンの燃焼行程以降かつ燃料噴射開
始時期以前であるとしたので、燃焼行程の時に最大とな
るエンジンの筒内圧による開弁圧力が作用しているとき
に第1電磁石の電気コイルへの通電が遮断されているた
め、結果としてプランジャを閉弁方向に吸引する第2電
磁石の吸引力を小さくすることができ、第2電磁石の小
型化や消費電力の低減を可能としている。
【0023】第8の発明では、第1及び第2電磁石が、
その磁気回路中の空隙部の長さよりも大きい間隙を有す
るので、不必要な磁力の発生及びそれに伴う不要な吸引
力が発生することを防止することができる。
【0024】第9の発明では、磁性体からなる可動部
と、前記可動部を磁力によって一方向に所定の距離だけ
変位させる第1電磁石とで構成される電磁石装置におい
て、前記第1電磁石と反対方向に前記可動部を移動させ
る第2電磁石と、前記第1電磁石の電気コイルへの通電
より所定時間先だって第2電磁石の電気コイルへの通電
を開始し、その後に前記第1電磁石の電気コイルへの通
電開始後、所定時間経過した後に第2電磁石の電気コイ
ルへの通電を停止することで可動部の変位を制御する制
御回路を設けたので、双方の電磁石に通電されていると
きに、第2電磁石の電気コイルへの通電が急激に遮断さ
れることにより、プランジャに第1電磁石の吸引力がス
テップ上に作用したのと同等の効果が得られるので、プ
ランジャが高速、高応答の開弁動作を可能とし、結果と
して、昇圧回路を不要とし、かつ比較的小さな吸引力で
確保できるだけの巻数を持った電気コイルを使用した電
磁石であるにもかかわらず、可動部の高速移動を可能に
することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車用の燃料噴
射弁に適用した実施の形態を添付図面に基づいて説明す
る。
【0026】図1に示す第1の実施形態において、円筒
状の中空部1aを設けた磁性体からなる開弁用コア1の
外周に第1外周ヨーク2が固定されており、開弁用コア
1と第1外周ヨーク2との間に開弁用コア1とともに第
1電磁石を構成する電気コイル10aが巻回される。開
弁用コア1の中空部1aにはスプリング4が配置され、
その一端が開弁用コア1の中空部1aに嵌合されたスプ
リング受け3の端面に位置決めされ、スプリング4の他
端は針弁11と一体成型されたプランジャ11bに当接
し、針弁11をスプリング4のばね力によって閉弁方向
に付勢する。
【0027】第1外周ヨーク2の下方に同軸的に非磁性
体からなる環状の磁束遮蔽材6を介して第2外周ヨーク
5が結合され、この第2外周ヨーク5の内側には、電気
コイル10bを外周に巻回した閉弁用コア7が固定さ
れ、これらにより第2電磁石を構成する。そして第1電
磁石は通電されるとプランジャ11bを上方に吸引し針
弁11を開弁方向に駆動するのに対し、第2電磁石はプ
ランジャ11bを下方に吸引し閉弁方向に駆動する。
【0028】第2外周ヨーク5の先端側にはノズル9が
固定され、この内部に前記針弁11が摺動自由に配設さ
れる。ノズル9の先端部には噴孔9aが設けられるとと
もに、閉弁用コア7とストッパー部材8を貫通する針弁
11の先端に固定されたボール弁体12がノズル9に当
接する部位にはテーパ部9bが設けられ、ボール弁体1
2がテーパ部9bに当接することで噴孔9aが閉じられ
る。
【0029】また針弁11にはストッパー部材8との間
に軸方向への所定間隔の位置につば部11aが設けられ
ており、針弁11が開弁方向に移動したときにつば部1
1aが、ストッパー部材8に当接することによって針弁
11の最大リフト量を規制する。ノズル9の内部空間9
cには、図示しない通路を介して、加圧燃料が供給さ
れ、針弁11のリフトに伴って、噴孔9aから燃料が噴
射される。
【0030】一方電気コイル10a及び10bはそれぞ
れの一端を自動車用バッテリー電圧である12V電源に
接続され、他端は電気コイル10a、10bへの通電を
制御するスイッチング素子14、15を介して接地され
ており、スイッチング素子14、15はCPU(コント
ローラ)13により後述するようにオンオフ制御され
る。さらに電気コイル10a、10bのスイッチング素
子側端部は、スイッチング素子14、15と並列なスイ
ッチング素子への電圧を制限するツェナーダイオード1
6、17を介して接地される。
【0031】次に第1の実施形態の作用について図2を
用いて説明する。
【0032】前記電気コイル10a、10bの両方に通
電されていない場合、針弁11はスプリング4のばね力
によって閉弁方向に付勢されているため、針弁11の先
端のボール弁体12はノズル9のテーパ部9bに当接
し、噴孔9aを閉じる。
【0033】この時のスプリング4が針弁11を閉弁方
向に押す付勢力をFsとして、実際には所定の圧力で加
圧された燃料が噴射弁内部空間9cに供給されているた
め、針弁11にはスプリング4の付勢力Fsの他に、加
圧された燃料による閉弁方向の付勢力Ffが作用してい
る。
【0034】ここでこの燃料噴射弁を筒内直噴式エンジ
ンに適用する場合には、エンジンの燃焼行程で筒内圧が
最大となる場合において、その圧力がボール弁体12を
開弁方向に押す力Fe(max)が作用するため、これ
よりもFsとFfの和が大きくなるようにしなければな
らない。即ち、 Fs + Ff > Fe(max) ・・・(1) となるように、付勢力としてのスプリング4のセット荷
重Fs及び加圧燃料による燃圧作用力Ffを決定しなけ
ればならない。
【0035】この状態において、図2のt1のタイミン
グでCPU13がスイッチング素子15をオンさせ、第
2電磁石の電気コイル10bに通電を開始すると、電気
コイル10bには電源電圧である12Vが印加されるた
め、抵抗値とインダクタンスによって定まる時定数によ
って電流が流れることになる。この電流の作用により、
閉弁用コア7、プランジャ11b、外周ヨーク5を経て
閉弁用コア7へ帰還するループを描いた磁束が生じ、閉
弁用コア7の吸引面7aとプランジャ面11eの間に吸
引力が作用する。通電開始から十分な時間が経過し、電
気コイル10bの電流値が定常状態になったときの閉弁
用コア7とプランジャ11b間に作用する力をF2とす
ると、針弁11にはスプリング4のばね力Fsと燃圧に
よる閉弁力Ff、さらに第2電磁石の作用による力F2
の和が閉弁方向に作用することになる。針弁11にはそ
れまで作用していた閉弁方向の力Fs、Ffに加え、さ
らに閉弁方向に力F2が働いたことになるので閉弁状態
のまま変化はない。
【0036】ここでt2のタイミングでCPU13がス
イッチング素子14をオンさせると、第1電磁石の電気
コイル10aに12Vが印加されることになるため、そ
の電流は開弁用コア1からプランジャ11b、外周ヨー
ク2を経て開弁用コア1に帰還する磁束を生じさせ、開
弁用コア1の吸引面1aとプランジャ面11d間に吸引
力を発生させる。電気コイル10aの通電開始から十分
な時間の後の、開弁用コア1の吸引面1aとプランジャ
面11d間の吸引力をF1とすると、針弁11には次式
のFcなる閉弁方向の力が作用することになる。
【0037】 Fc = Fs + Ff + F2 - F1 ・・・(2) この場合、上式からも明らかなように第1電磁石の発生
する力F1がある値よりも大きくなるとFcが負とな
り、針弁11には開弁方向の力が作用し、噴射弁が開弁
してしまうことが考えられる。また上式のFcが負にな
らなくても、エンジンの筒内圧が最大になる場合におい
ては、 Fc < Fe(max) ・・・(3) となり、結果として筒内圧による開弁力Fe(max)
にて噴射弁が開弁してしまうことが考えられる。
【0038】そこで噴射弁が閉弁状態にある時のプラン
ジャ位置において、第2電磁石の発生する力F2が、第
1電磁石の発生する力F1よりも大きくなるように、即
ち、 F2 > F1 ・・・(4) となるように、電気コイル10a、10bの巻数や流す
電流値を決めることによって、両方の電気コイルに通電
した状態では常に Fc > Fs + Ff ・・・(5) が成立し、不要な開弁を防ぐことができる。具体的には
噴射弁が閉弁状態にあるとき、プランジャ11bの位置
は第2電磁石側にあるため、例えば両方の電磁石につい
て磁気回路に関する寸法やコイル巻き数など、双方が同
程度の特性となるように設計しておけば、上記の条件は
満たされることになる。
【0039】また第2電磁石の電気コイル10bに通電
を開始してから、第1電磁石の電気コイル10aに通電
を開始するまでの時間、即ち図2の(t2-t1)が、
第2電磁石の電気コイル10bの時定数τ2の4倍以上
になるようにしている。一般に電気コイルでは、電気コ
イルのインダクタンスと抵抗値で決まる時定数の約4倍
の時間で電流が定常状態に達することが知られているた
め、上記のように通電開始のタイミングを決定しておく
ことで、第2電磁石の吸引力F2が十分大きくなる前に
第1電磁石の吸引力F1が作用してしまうことを防ぐこ
とができるのである。
【0040】この状態において、噴射弁の開弁を行うに
あたり、CPU13がスイッチング素子15をオフにす
る(図2のt3の状態)。通常、誘導性負荷に流れる電
流を急激に遮断しようとした場合、逆起電力により高電
圧がスイッチング素子15に加わるが、本実施形態では
ツェナーダイオード17により、その高電圧からスイッ
チング素子15を保護するとともに、電流の消滅をきわ
めて急峻に行うことができる。具体的には、図3及び図
4を用いて説明する。
【0041】コイル10bに定常的に電流i2が流れて
いる状態で、スイッチング素子15をオフに転じると、
図3のP1の電圧は急激に上昇するが、その値はツェナ
ーダイオード17のツェナー電圧Vzにより規制され
る。ここでスイッチング素子15の耐圧性能が、ツェナ
ーダイオード17のツェナー電圧Vzよりも高くなるよ
うにスウィッチング素子を選定しておくことにより、ス
イッチング素子15に耐圧性能以上の電圧が加わること
を回避できる。と同時に、コイル10bの端子間電圧に
着目すると、P1の電圧がそれまでの0Vから瞬時にV
zまで上昇することにより、(Vz−Vb)Vの、それ
までとは逆向きの電圧がコイル10bに印加されること
になる。そのため、コイル10bの電流は急激に減少
し、0Aなったところで、P1がVbと等電位になり、
安定する。
【0042】この部位の回路構成は、図5に示すような
第2の実施形態による構成でも良く、図3のツェナーダ
イオード17の代わりに抵抗Rs、コンデンサCsを直
列に接続する。本構成ではスイッチング素子15を遮断
すると、コイル10bの電流i2が、コイル10b、抵
抗RsおよびコンデンサCsで構成される直列RLC回
路の共振作用により、図6のように振動的に減衰するこ
とになり、速やかに電流を減少させることができる。
【0043】こうして電気コイル10bの電流が減少、
消滅すると、閉弁用コア7の吸引面7aからプランジャ
11bの吸着面11eに作用していた閉弁用の吸引力F
2が0になるため、結果、針弁11に作用する閉弁力F
cは Fc = Fs + Ff - F1 ・・・(6) となる。
【0044】 F1 > Fs + Ff ・・・(7) であれば、Fcは負となり、即ちこれは針弁11のプラ
ンジャ部11bが第1電磁石の作用により開弁方向に吸
引され、ボール弁体12がノズル9のテーパ部9bから
離間し燃料の噴射が行われることを意味している。
【0045】ここで第1電磁石の電気コイル10aへの
通電を開始してから、第2電磁石の電気コイル10bへ
の通電を停止するまでの時間、即ち図2の(t3−t
2)を、第1電磁石の電気コイル10aの時定数τ1の
4倍以上になるようにする。
【0046】このため、第1電磁石の吸引力F1が十分
に大きくなる前に、第2電磁石の通電が停止されるのを
防ぐことができる。
【0047】そして燃料噴射を終了する場合には、CP
U13がスイッチング素子14の電流を遮断することに
より、第1電磁石の磁力を消磁し、(6)式におけるF
1を0とし、スプリング4の閉弁力Fsなどの作用によ
り閉弁が行われるのである。
【0048】このように本発明においては、第2電磁石
の電気コイル10bの電流が極めて急峻に遮断されるこ
とにより、プランジャ11bについて言えば、第1電磁
石の吸引力がステップ状に作用したのと同等の効果が得
られ、従来の方式が、開弁方向の力が0から徐々に大き
くなり、閉弁方向の力を上回ったときに初めて開弁動作
を開始するのに比較して極めて高速、高応答の動作が可
能になるのである。
【0049】なお、図2中の針弁変位を示す点線はスイ
ッチング素子15を用いず、スイッチング素子14のみ
で駆動した場合(すなわち第1電磁石のみによる駆動)
を示す。
【0050】ちなみに、図7は従来の方式(特開平6−
299890号公報)による燃料噴射弁の針弁の変位を
経過時間との関係で示した概略図であり、高圧電流の印
加により応答性を高めているが、本発明によれば高圧電
流を使用せずに図中(e)と同等かより高速な針弁の変
位を可能にできる。
【0051】図8は本発明を4サイクル4気筒エンジン
に適用したときの説明図である。構成、動作原理は前記
第1の実施形態と同じであるが、本実施形態によれば、
図示しないエンジンのクランク角センサの信号を、CP
U13に入力し、エンジンの各気筒が、吸気、圧縮、燃
焼、排気の4行程中どの行程にあるかを判別し、CPU
13が前記第1電磁石の開弁用コイル10aに通電を開
始するタイミング、即ちスイッチング素子14をオンす
るタイミングを、燃焼行程以降かつ燃料噴射開始時期以
前となるようにしている。
【0052】このためボール弁体12がエンジンの筒内
圧によって開弁方向に押される力Feが最大になる燃焼
行程では、第1電磁石による力F1が0となり、前述の
(2)式において、針弁11に閉方向に作用する力Fc
が負になることがなくなる。よって(4)式の条件がな
くなり、代わりに Fs + Ff + F2 > F1 ・・・(8) であればよいことになる。
【0053】結果として、第2電磁石の吸引力F2が第
1の実施形態の場合よりも小さくて良いことになり、第
2電磁石の小型化や消費電力の低減を可能にしている。
【0054】図9は本発明の第3の実施形態を示すもの
である。
【0055】図9は針弁11が閉弁状態にあるときに開
弁用コイル10aに通電を行った場合に、その電流によ
って発生する磁力線を模式的に表している。図9のよう
に開弁用コア1からプランジャ11b、ヨーク5が十分
に離間していない場合には、A1で示す磁力線の他に図
中A2のような、コア1からプランジャ11bを縦貫し
てコア7に入り、ヨーク5、ヨーク2を経由してコア1
に戻るような磁力線が発生する。この磁力線A2はコア
1の吸引面1aとプランジャ11bの吸引面11d間に
吸引力を発生するものの、図のようなプランジャ位置に
おいては、それよりも大きい吸引力を吸引面11eと閉
弁用コアの吸引面7aの間に発生してしまうことにな
り、トータルで開弁用コイル10aに通電しているにも
かかわらず、閉弁力を発生してしまい、好ましくない。
【0056】そこで磁束遮蔽材6の厚さd1を、第1電
磁石が構成すべき磁気回路、即ち磁力線A1の経路上の
空隙部分の合計値よりも大きな値とすることで、磁力線
A2の発生を防いでいる。具体的には、コア1とプラン
ジャ11bの吸引面間の距離をX1,プランジャ11b
の外側面11cとヨーク2のクリアランスをXcとした
ときに、 d1 > X1(max) + Xc ・・・(9) となるように、d1を決定する。さらに閉弁用コイル側
についても同様なことが考えられるので、プランジャの
吸引面11eとコア7の吸引面7aの距離をX2とした
ときに、 d1 > X2(max) + Xc ・・・(10) が成立するように決定する。上記(9)、(10)式を
同時に満たすようなd1を決定することにより、不要な
吸引力が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図。
【図2】同じくスイッチング素子、コイルおよび針弁の
タイミングチャート。
【図3】同じく電気コイルの電流制御状態の動作説明回
路図で、(a)は通電時、(b)は遮断時を示す。
【図4】同じく電流遮断時のスイッチング素子の動作、
P1の電圧および第2電磁石の電気コイルの電圧、電流
のタイミングチャート。
【図5】第2の実施形態の電気コイルの電流制御状態の
動作説明回路図で、(a)は通電時、(b)は遮断時を
示す。
【図6】同じく電流遮断時のスイッチング素子の動作お
よび第2電磁石の電気コイルの電圧、電流のタイミング
チャート。
【図7】従来の方式による針弁の動作概略図で(a)か
ら(c)は従来技術によるもの、(d)と(e)は従来
技術に対し高電圧を用いて、針弁の変位を高速化したも
の(特開平6−299890号公報による)を示す。
【図8】本発明を4サイクル4気筒エンジンに適用した
ときの概要説明図。
【図9】第3の実施形態の針弁が閉弁状態にあるときの
磁力線の模式図。
【符号の説明】
1 開弁用コア 1a 開弁用コアの吸引面 2 第1外周ヨーク 3 スプリング受け 4 スプリング 5 第2外周ヨーク 6 磁束遮蔽材 7 閉弁用コア 7a 閉弁用コアの吸引面 8 ストッパ部材 9 ノズル 9a 噴孔 9b テーパ部 9c 内部空間 10a 開弁用電気コイル 10b 閉弁用電気コイル 11 針弁 11a 凸部 11b プランジャ 11c プランジャの外側面 11d プランジャの吸引面 11e プランジャの吸引面 12 ボール弁体 13 CPU 14 スイッチング素子 15 スイッチング素子 16 ツェナーダイオード 17 ツェナーダイオード d1 磁束遮蔽材6の厚さ X1 コア1とプランジャ11bの吸引面間の距離 X2 プランジャ面11eとコア7の吸引面7aの距離 Xc プランジャ11bの外側面11cとヨーク2のク
リアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 孝之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 榊田 明宏 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AA02 AB02 AD12 BA17 BA19 BA61 BA67 CC05U CC06U CC14 CC15 CC51 CD28 CE22 CE24 CE25 CE26 CE29 DA04 DC05 3H106 DA07 DA13 DA25 DB02 DB12 DB23 DB32 DC06 DC17 DD03 EE04 FA02 FA08 FB32 KK18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁の針弁に固定された磁性体か
    らなるプランジャと、前記プランジャを閉弁方向に付勢
    するスプリングと、前記スプリングの発生する閉弁方向
    の力に抗してプランジャを開弁方向に吸引する磁性体及
    び電気コイルからなる第1電磁石とを有する燃料噴射装
    置において、前記プランジャを閉弁方向に吸引する磁性
    体及び電気コイルからなる第2電磁石と、燃料噴射弁が
    閉弁状態の時に第2電磁石の電気コイルの通電を開始
    し、この後に第1電磁石の電気コイルの通電を開始し、
    燃料噴射弁を開弁するタイミングで第2電磁石の電気コ
    イルの通電を停止する制御回路とを有することを特徴と
    する燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記第1電磁石の吸引力よりも、前記第
    2電磁石の吸引力の方が大きくなるように第1及び第2
    電磁石の吸引力を設定することを特徴とする請求項1に
    記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2電磁石の電気コイルのス
    イッチング素子と並列にツェナーダイオードを介装した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2電磁石の電気コイルのス
    イッチング素子と並列に抵抗とコンデンサの直列回路を
    介装したことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料
    噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記第2電磁石の電気コイルに通電を開
    始した後、前記第1電磁石の電気コイルへの通電開始ま
    での時間が、第2電磁石の電気コイルの電気的な時定数
    の少なくとも4倍以上であることを特徴とする請求項1
    から4のいずれか一つに記載の燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記第1電磁石の電気コイルに通電を開
    始した後、前記第2電磁石の電気コイルへの通電停止ま
    での時間が、第1電磁石の電気コイルの電気的な時定数
    の少なくとも4倍以上であることを特徴とする請求項1
    から5のいずれか一つに記載の燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記プランジャを開弁方向に吸引する第
    1電磁石の電気コイルへの通電開始時期が、4サイクル
    エンジンの燃焼行程以降かつ燃料噴射開始時期以前であ
    ることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記
    載の燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2電磁石が、その磁気回路中
    の空隙部の長さよりも大きい間隙を有して設置されてい
    ることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記
    載の燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 磁性体からなる可動部と、前記可動部を
    磁力によって一方向に所定の距離だけ変位させる第1電
    磁石とで構成される電磁石装置において、前記第1電磁
    石と反対方向に前記可動部を移動させる第2電磁石と、
    前記第1電磁石の電気コイルへの通電より所定時間先だ
    って第2電磁石の電気コイルへの通電を開始し、その後
    に前記第1電磁石の電気コイルへの通電開始後、所定時
    間経過した後に第2電磁石の電気コイルへの通電を停止
    することで可動部の変位を制御する制御回路とを備えた
    ことを特徴とする電磁石装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246228A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Max Co Ltd ソレノイドアクチュエータの制御方法
JP2003521634A (ja) * 2000-02-04 2003-07-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料噴射弁及び燃料噴射弁を作動する方法
JP2005291494A (ja) * 2004-03-05 2005-10-20 Woodward Governor Co 弁の全閉点に基づき電磁弁の制御電圧を適応制御し、これを導き出す方法
JP2018026568A (ja) * 2011-06-14 2018-02-15 センテック・リミテッド ソレノイド・アクチュエータ

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