JP2000001691A - 水分散型鋼板冷間圧延油 - Google Patents
水分散型鋼板冷間圧延油Info
- Publication number
- JP2000001691A JP2000001691A JP11159268A JP15926899A JP2000001691A JP 2000001691 A JP2000001691 A JP 2000001691A JP 11159268 A JP11159268 A JP 11159268A JP 15926899 A JP15926899 A JP 15926899A JP 2000001691 A JP2000001691 A JP 2000001691A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- rolling
- water
- weight
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
質材で1700m/分以上の高速圧延に適した鋼板冷間圧延
油の提供。 【解決手段】 (a)鉱物油等から選ばれる1種以上を
5重量%以上40重量%未満、(b)油脂類5〜70重量%
及び(c)炭素数16〜20の高級脂肪族不飽和酸のダイマ
ー酸及びポリマー酸からなる群より選ばれる1種以上
と、ポリオール類とから得られるエステルであり、かつ
残余のカルボキシル基又は水酸基が炭素数12〜22の1価
アルコール又は1価脂肪酸によってエステル化されてい
る、重量平均分子量750〜20000の複合エステル類20〜90
重量%を含有する、動粘度が60mm2/s(40℃) 以上で且つ
流動点が10℃以下である潤滑油と、水溶性分散剤を1種
以上含有する圧延油。
Description
性、板表面品質性、耐ミル汚れ性が要求され、しかも高
速圧延化による生産性向上と堆積スカムによる火災の危
険性がないことを目指す冷間圧延機に用いるに適した、
循環使用方式の水分散型鋼板冷間圧延油に関する。
して牛脂やパーム油等の天然油脂を主成分とし、これら
に油性向上剤や極圧添加剤等の潤滑成分や防錆剤、酸化
防止剤等を配合し、さらに乳化剤や分散剤を加えてから
水と混合して水系エマルションとしたものが、従来から
用いられて来た。鉄鋼メーカーにおいては近年、既存生
産設備の有効利用の観点から、高速圧延化を図ることに
よって生産性を向上することが大きな課題となってい
る。製造ラインによっても異なるが、例えば循環使用方
式の圧延ラインでは、一般に鋼板の平均圧延速度として
軟質材で1700m/分以上、硬質材で1500m/分以上の高
速圧延を行うことが求められている。しかしながら天然
油脂を主成分とする従来の冷間圧延油は、低コストでは
あるが、スカムが多量に堆積すること、循環安定性が不
足すること、そして高速圧延化では潤滑性が不十分であ
ることといった、数多くの問題点があった。加えて、従
来の牛脂等の固体脂を用いた圧延油を使用した場合、ミ
ル廻りのスカムの堆積が多く、作業環境が悪化するのみ
ならず、火災事故の原因ともなっている。そのため、固
体脂を用いない圧延油を用いて圧延することが長年の課
題となっている。
油、特に合成エステルを用いて高速圧延できる圧延油が
種々提案されている。例えば、多価アルコールと脂肪酸
のエステルであるいわゆるヒンダードエステルを用いた
ものとして、特開平6−108079号公報や特開平6−3223
85号公報に記載の圧延油があり、またヒンダードエステ
ルを複合エステルと併用したものとして特開平6−2797
78号公報等に記載の圧延油が挙げられる。しかしこれら
は高速圧延性が十分とは言えず、またミル廻りへのスカ
ムの堆積を低減するといった要求性能等も満足できる水
準には至っていない。
潤滑性が向上することはよく知られている(山本普康ら
「塑性と加工」37−422(1996),265)。しかしなが
ら、従来の非イオン活性剤等の界面活性剤を用いた乳化
型圧延油では、スリップの発生や循環安定性の低下等が
起こりやすく、逆に生産性が低下してしまうといった問
題が生じているのが現状である。この点について循環安
定性に優れる圧延油組成物として、特公昭62−14599号
公報に記載の圧延油組成物が知られているが、さらなる
高速圧延化や堆積スカムの問題の解決には必ずしも十分
ではなかった。また、特公平3−4600号公報には、合成
エステルと高分子分散剤を用いるミルクリンタイプの圧
延油も開示されているが、堆積スカムの問題は解決でき
るものの、高速圧延化について具体的な記載はない。
種の鋼板を冷間圧延する場合に、油コストの上昇や長期
循環安定性の低下といった問題なしに、従来の圧延油で
は達成できなかった高速圧延化による生産性向上が可能
であると共に、耐スカム堆積性、耐スリップ性、及び耐
焼付き性等に優れた、安価な循環使用方式の水分散型鋼
板冷間圧延油を提供することにある。
発明者らは鋭意研究を行った結果、(a)鉱物油類及び
又はモノエステル類と、(b)油脂類と、(c)特定の
複合エステル類を含有し、所定の動粘度と流動点を示す
水分散型鋼板用冷間圧延油用潤滑剤を圧延油成分として
使用すると、ミル廻りへのスカムの堆積が低減され、火
災の危険性や、美観低下や作業性の悪化といった問題点
を回避し、しかも油価格を低下させながら、チャタリン
グやヒートスクラッチ等の潤滑不良を起こさずに高速圧
延できることを見い出し、本発明に到達した。さらに本
発明者らは、これらに加えて(d)リン系極圧剤及び/
又は硫黄系極圧剤を併せて使用することにより、さらに
高速での圧延が可能になることを見い出すに至ってい
る。
素数12〜22の脂肪族カルボン酸と炭素数1〜12の脂肪族
アルコールとから得られるモノエステルからなる群より
選ばれる1種以上を5重量%以上40重量%未満、(b)
油脂類5〜70重量%、及び(c)炭素数16〜20の高級脂
肪族不飽和酸のダイマー酸及びポリマー酸からなる群よ
り選ばれる1種以上と、ポリオール類とから得られるエ
ステルであり、かつ残余のカルボキシル基又は水酸基が
炭素数12〜22の1価アルコール又は1価脂肪酸によって
エステル化されている、重量平均分子量750〜20000の複
合エステル類20〜90重量%を含有する、動粘度が60mm2/
s(40℃) 以上で且つ流動点が10℃以下である潤滑油と、
水溶性分散剤を1種以上含有する圧延油であって、該水
溶性分散剤が、塩基性窒素原子又は陽イオン性窒素原子
を1個以上含有するビニル系単量体又はその塩もしくは
第4級アンモニウム塩と、塩基性窒素原子又は陽イオン
性窒素原子を含有しないビニル系単量体又はその塩とか
らなる群より選ばれる1種以上の単量体の単独重合物又
は共重合物からなる群より選ばれる重合体で、その重量
平均分子量が1000〜1000000の範囲にある水溶性陽イオ
ン性高分子化合物及び水溶性両性イオン高分子化合物か
らなる群より選ばれる1種以上であり、かつ圧延油の表
面張力が40mN/m(25℃、デュ・ヌーイの張力計)以上
である水分散型鋼板冷間圧延油を提供する。
たように、(a)鉱物油、及び炭素数12〜22の脂肪族カ
ルボン酸と炭素数1〜12の脂肪族アルコールとから得ら
れるモノエステルからなる群より選ばれる1種以上を5
重量%以上40重量%未満、(b)油脂類5〜70重量%、
及び(c)炭素数16〜20の高級脂肪族不飽和酸のダイマ
ー酸及びポリマー酸からなる群より選ばれる1種以上
と、ポリオール類とから得られるエステルであり、かつ
残余のカルボキシル基又は水酸基が炭素数12〜22の1価
アルコール又は1価脂肪酸によってエステル化されてい
る、重量平均分子量750〜20000の複合エステル類20〜90
重量%からなる。
ピンドル油、タービン油、シリンダー油、ニュートラル
油等のパラフィン系鉱物油、マシン油等のナフテン系鉱
物油又はアロマ系鉱物油等が挙げられる。これらの鉱物
油類はスカム溶解性に寄与し、ミル廻り清浄性の向上効
果を有する。耐熱性と潤滑性の点から、パラフィン系鉱
物油であることがより好ましい。鉱物油類の粘度は、ミ
ル廻り清浄性の向上効果の点から30mm2/s(40℃)以下
であることがより好ましい。
の高級脂肪酸と炭素数1〜12の脂肪族1価アルコールと
から得られるものであり、例えば、メチルステアレー
ト、ブチルステアレート、オクチルステアレート、ラウ
リルステアレート、メチルオレート、イソデシルオレー
ト、ブチルパルミテート、メチルベヘネート、牛脂脂肪
酸のメチルエステル、パーム油脂肪酸のブチルエステ
ル、ヤシ油脂肪酸の2エチルヘキシルエステル、パーム
油脂肪酸のラウリルエステル等を代表例に挙げることが
できる。これらのモノエステルは鉱物油類と同様にスカ
ム溶解性に寄与し、ミル廻り清浄性の向上効果を有する
が、このスカム溶解性の点からは、モノエステルである
ことがより好ましい。モノエステルに用いる脂肪族カル
ボン酸の炭素数が22、脂肪族アルコールの炭素数が12よ
りも大きい場合はスカム溶解性が低下する傾向があり、
また脂肪族カルボン酸の炭素数が12より小さい場合は潤
滑性が低下してくる。脂肪族カルボン酸の炭素数は好ま
しくは12〜20であり、脂肪族アルコールの炭素数は好ま
しくは4〜10である。
1種でもよいが、2種以上を混合して使用することもで
きる。またその添加量は潤滑油の5〜40重量%、さらに
好ましくは10〜30重量%の範囲で使用されるが、これは
スカム溶解性、即ちミル廻り清浄性の向上と、潤滑性の
バランスという観点から好ましい添加量である。
脂、牛脂オレイン、豚脂、サフラワー油、ナタネ油、ヒ
マシ油、パーム油、精製パーム油、パームオレイン、ヤ
シ油等の動植物油脂を代表例に挙げることができる。こ
れらの(b)成分の油脂類は、潤滑性をほぼ維持しなが
ら油価格を下げる効果を有する。また、油脂類の融点が
常温以下である場合はミル廻り清浄性の向上効果も有す
る。融点が10℃以下のとき、この向上効果は特に著しく
なる。これらの油脂類は1種でもよいが、2種以上を混
合して使用することもできる。また、その添加量は潤滑
油の5〜70重量%、好ましくは5〜40重量%の範囲で使
用される。これは油価格の低減と潤滑性のバランスとい
う観点から好ましい範囲である。
不飽和酸のダイマー酸及びポリマー酸からなる群より選
ばれる1種以上と、ポリオール類とから得られるエステ
ルであり、残余のカルボキシル基又は水酸基が炭素数12
〜22の1価アルコール又は1価脂肪酸によってエステル
化されている複合エステル類である。本発明で言う複合
エステルとは、上記の複合エステルにカルボキシル基又
は水酸基を一部残余させ、さらにポリオール類、1価ア
ルコール又は1価脂肪酸、ダイマー酸、ポリマー酸でエ
ステル結合で、連結させた複合エステルを含むものであ
る。複合エステル中に多くの水酸基が残っていると、潤
滑性能の観点から好ましくない。複合エステルの水酸基
価は25以下が好ましく、さらに好ましくは15以下、特に
好ましくは10以下である。また複合エステルの酸価は、
高すぎると熱安定性や乳化安定性が低下するため、通常
は10以下のものとするのがよい。
は、炭素数16〜20の高級脂肪族モノエン酸又はジエン酸
のダイマー酸及びポリマー酸であり、例えばゾーマリン
酸、オレイン酸、リノール酸、ガドレイン酸、トール油
脂肪酸のダイマー酸及びポリマー酸が挙げられる。好ま
しくは、炭素数18の高級脂肪酸モノエン酸又はジエン酸
のダイマー酸及びポリマー酸である。
グリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ブタンジオール、ペンタンジオール、ポリオキシエ
チレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリ
セリン、ポリオールにさらにエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレン
オキサイドを付加したもの等が挙げられる。好ましく
は、プロピレングリコール、エチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール等である。
例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パ
ルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニル
アルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。ま
た、炭素数12〜22の1価脂肪酸としては、例えばラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘニン酸、オレイン酸、エルカ酸、牛脂脂肪酸、パーム
油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。好ましくは炭
素数16〜20の1価アルコール、炭素数16〜20の1価脂肪
酸であり、特に好ましくは、パルミチルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、牛脂脂肪酸、パーム油
脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等である。
成分として用いられていた牛脂等の油脂類よりエステル
基数が多く、動粘度も高いので、著しい潤滑性向上効果
を有する。複合エステル類の分子量は750〜20000であ
り、750〜7500のものがより好ましい。分子量が750より
小さい場合は潤滑性が油脂類より劣る傾向があり、また
20000より大きい場合は潤滑成分への溶解性が低下し、
且つ高粘度となる傾向があるため取り扱いにも問題が生
ずる恐れがある。なおここで言う分子量は重量平均分子
量であり、ポリスチレンを標準物質としてゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィ(GPC)により測定され
る。
いが、2種以上を混合して使用することができる。ま
た、その添加量は潤滑成分の20〜90重量%の範囲で使用
される。20重量%より少ない場合は、潤滑性の向上効果
が余り期待できなくなってくる。潤滑性と油価格のバラ
ンスという点からは、30〜60重量%がより好ましい。し
かし60重量%を超える場合であっても、将来的に2500m
/分を超えるような高速圧延用として実用的に用いるこ
とができる。
s(40℃)以上であり、流動点が10℃以下である。動粘
度が60mm2/s(40℃)未満である場合は、潤滑性に関し
て従来の牛脂系圧延油との差異が小さくなる。好ましく
は65mm2/s(40℃)以上、より好ましくは70mm2/s(40
℃)以上である。また、流動点が10℃より高い場合は、
冬期に流動性が悪くなって耐スカム堆積性が低下する傾
向がある。
所定の動粘度と流動点を示す水分散型鋼板用冷間圧延油
を用いた場合には、スリップやチャタリング等の発生な
しに高速圧延を行うことが可能となると共に、ミル廻り
へのスカムの堆積を低減させ、火災の危険性、美観低下
や作業性の悪化といった問題を回避することができ、し
かも油価格の上昇も避けられる。達成される圧延速度は
軟質材で1700〜2800m/分であり、好ましくは1750〜28
00m/分、より好ましくは1800〜2800m/分である。硬
質材ではこれは1500〜2500m/分であり、好ましくは15
50〜2500m/分である。
対して、さらに(d)成分のリン系極圧剤及び硫黄系極
圧剤からなる群より選ばれる1種以上を含有することが
できる。リン系極圧剤としては、例えばトリオクチルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、トリオレイル
ホスフェート、ジオクチルアシッドホスフェート、ジラ
ウリルアシッドホスフェート、トリブチルホスファイ
ト、トリオレイルホスファイト、ジトリデシルアシッド
ホスファイト、ジオレイルアシッドホスファイト、モノ
2エチルヘキシルアシッドホスフェートの芳香族アミン
塩等が挙げられる。また硫黄系極圧剤としては、例えば
硫化ラード、硫化牛脂や硫化植物油エステル等の硫化油
脂、硫化オレフィン、硫化鉱油のそれぞれ活性型及び不
活性型、ジベンジルジサルファイド、ジターシャルブチ
ルジサルファイド、亜鉛−ジアルキルジチオホスフェー
ト等が挙げられる。
系極圧剤の添加は耐焼き付き性に寄与し、圧延速度をさ
らに向上させる効果がある。これらのリン系極圧剤、硫
黄系極圧剤は1種でもよいが、2種以上を混合して使用
することもできる。また、その添加量は潤滑油の0.5〜
5重量%の範囲で使用される。添加量が多いほど潤滑性
は向上するが、5重量%を超えると油価格が高くなる傾
向が生じてくる一方で、増加に対する耐焼き付き性の向
上が小さくなってくる。油価格と潤滑性の向上効果のバ
ランスからは、1.0〜3重量%の範囲がより実用的であ
り、好ましい。
ップやチャタリング等の発生なしに、ミル廻りへのスカ
ムの堆積を低減し、火災の危険性、美観低下や作業性の
悪化を回避しながら、さらに高速圧延することが可能で
ある。
は、水溶性分散剤を用いて潤滑成分を水に分散させるこ
とにより、水分散型圧延油として使用される。なお圧延
油用潤滑油とは油(潤滑剤)のみの状態のものを指し、
一般的にはこの形態で市販が行われている。また圧延油
とはこうした圧延油用潤滑油を水に分散したものを指
す。一般的に、冷間圧延の加工部にはこの圧延油の形態
で供給される。別名、圧延油エマルション又はクーラン
トと呼ばれることもある。さらにここで言う潤滑油と
は、水と潤滑油を混合した際に、潤滑油が水に分散した
形態を形成するような水溶性分散剤を含んだ圧延油用潤
滑油を指している。
し、潤滑油とは別個に供給し、潤滑油及び水と混合して
エマルションを形成させてもよい。通常は、(a)〜
(c)成分からなる潤滑成分に対し、必要に応じて
(d)成分や後述する油性向上剤、極圧添加剤、酸化防
止剤等を加えて潤滑油としてから、分散剤を加えて水に
分散させる。この際の混合割合は特に限定されないが、
通常は水分散型圧延油中の潤滑油の濃度が1〜20%とな
るようにすることが好ましい。1%未満では圧延油とし
ての十分な効果が期待できなくなり、また20%を超えた
場合には増加量に見合う効果の向上を得ることが困難に
なってくる。
することができ、その添加量は潤滑油に対して0.1〜10
重量%の範囲で使用される。好ましくは0.5〜5重量
%、特に好ましくは0.5〜3重量%である。こうした水
溶性分散剤としては、例えば次の〜、即ち 塩基性窒素原子もしくは陽イオン性窒素原子を少な
くとも1個含有するビニル系単量体又はその塩もしくは
第4級アンモニウム塩の単独重合物又はこれらの共重合
物、 塩基性窒素原子もしくは陽イオン性窒素原子を少な
くとも1個含有するビニル系単量体又はその塩もしくは
第4級アンモニウム塩と、塩基性窒素原子及び陽イオン
性窒素原子を含有しないビニル系単量体又はその塩との
共重合物、 エチレンイミンの開環重合体の塩又は第4級アンモ
ニウム塩、 脂肪族ジカルボン酸とポリエチレンポリアミン又は
ジポリオキシエチレンアルキルアミンとの重縮合物の塩
又は第4級アンモニウム塩、 ジハロアルカン−ポリアルキレンポリアミン重合
物、 エピハロヒドリン−アミン重縮合物、 キトサンの塩あるいはデンプン又はセルロースある
いはこれらのカチオン変性物 からなる群から選ばれる重合体で、その平均分子量が10
00〜10000000の範囲にある水溶性陽イオン性高分子化合
物及び水溶性両性イオン高分子化合物からなる群から選
ばれる1種又は2種以上の分散剤成分を主成分とするも
のを使用することができる。こうした水溶性陽イオン性
高分子化合物及び水溶性両性イオン高分子化合物は、塩
基性窒素原子又は陽イオン性窒素原子を含むことが必須
であるが、さらに分子中にカルボン酸塩、スルホン酸
塩、アミド、エステル等の基を含んでいてもよく、その
例としては次のものが挙げられる。
る、塩基性窒素原子もしくは陽イオン性窒素原子を少な
くとも1個含有するビニル系単量体(以下、「含窒素ビ
ニル系単量体」と略称する)の塩もしくは第4級アンモ
ニウム塩の単独重合物あるいはこれらの2種以上の共重
合物。
は1〜3の整数を示し、R1はH又はCH3を、R2及び
R3はH、CH3又はC2H5を示す〕
のジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノ
エチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピ
ルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリル
アミド、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミド等;
(II)式のジメチルアミノメチルエチレン、ジエチルア
ミノメチルエチレン、ジメチルアミノメチルプロペン、
ジエチルアミノメチルプロペン等:(III)式のビニル
ピリジン等:(IV)式のビニルピペリジン、ビニル−N
−メチルピペリジン等;(V)式のビニルベンジルアミ
ン、ビニル−N,N−ジメチルベンジルアミン等が挙げ
られる。
うち、平均分子量が1000〜10000000のものが使用され
る。
る含窒素ビニル系単量体又はその塩もしくは第4級アン
モニウム塩の1種又は2種以上と、α,β−不飽和カル
ボン酸又はその塩あるいはその誘導体、スルホン酸基含
有ビニル化合物又はその塩、アクリロニトリル、ビニル
ピロリドン及び炭素数2〜20の脂肪族オレフィンからな
る群から選ばれる塩基性窒素原子及び陽イオン性窒素原
子を含有しないビニル系単量体(以下「ビニル系単量
体」と略称する)の1種又は2種以上との共重合物。
ニルピロリドン、アクリロニトリル;アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸又はこれらの酸のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アマイド化合物もしくはエステル
化物;ビニルスルホン酸、メタリルスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−ス
チレンスルホン酸又はこれらの酸のアルカリ金属塩もし
くはアンモニウム塩等が挙げられる。そして、当該含窒
素ビニル系単量体とビニル系単量体との共重合物のう
ち、平均分子量が1000〜10000000のものが使用される。
は第4級アンモニウム塩。
般式(VI)で表され、平均分子量が1000〜10000000のも
のが挙げられる。
の整数を示す〕 (4)脂肪族ジカルボン酸とポリエチレンポリアミン又
はジポリオキシエチレンアルキルアミンとの重縮合物の
塩又は第4級アンモニウム塩。 具体的には、それらの繰返し単位が一般式(VII)で表
されるポリエチレンポリアミンとの重縮合物及び一般式
(VIII)で表されるジポリオキシエチレンアルキルアミ
ンとの重縮合物で分子量が1000〜10000000のものが挙げ
られる。
1〜10のアルキレン基、R’は−CH2CH2−、n4は
2〜7の整数を示す〕
素数1〜8のアルキル基、R6はH又はCH3、n5及び
n6は1〜10の整数を示す〕 上記脂肪族ジカルボン酸としては、ダイマー酸、アジピ
ン酸等が挙げられ、ポリエチレンポリアミンとしては、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等が使
用できる。
リアミン重縮合物。
1,2−ジブロムエタン、1,3−ジクロルプロパン等
のジハロアルカンと、分子内に2個もしくはそれ以上の
3級アミノ基を有するポリアルキレンポリアミンとの第
4級アンモニウム塩である重縮合物であり、その平均分
子量が1000〜10000000のものが挙げられる。
次のものが挙げられる。
物。
で表され、平均分子量が1000〜10000000のものが挙げら
れる。
はハロゲンイオンを示す〕 (7)キトサンの塩あるいはデンプン又はセルロースの
カチオン変性物。
分子量が10000〜1000000のものがより好ましい。
水溶性両性イオン高分子化合物を与える含窒素ビニル系
単量体の塩もしくは第4級アンモニウム塩を形成する対
イオンとしてのアニオンとしては、硫酸イオン、硝酸イ
オン、塩素イオン、グリコール酸イオン、酢酸イオン、
リン酸イオン等が挙げられ、それらの中で酸性リン酸基
を有する有機又は無機リン酸イオン、又は硼酸イオンが
潤滑性又は防錆性の観点から好ましいが、これら以外の
対イオンの適用も妨げるものではない。
高分子化合物は1種又は2種以上を混合して使用するこ
とができ、これは前述のように圧延油組成物全量に対し
て0.1〜10重量%になるように配合される。
分子化合物及び水溶性両性イオン高分子化合物の作用機
構は完全には解明されていないが、おおよそ次の如くで
あると考えられる。すなわち、水層に完全均一に溶解し
た水溶性陽イオン性又は両性イオン高分子化合物が、機
械的な剪断力に応じて微粒子化した潤滑油成分の粒子
を、合一の始まる以前に吸着し、その高分子化合物が油
粒子どうしを一種の凝集作用によって大きな粒子とし、
さらにその高分子化合物の立体的かつ電気的保護コロイ
ド作用によりその大きな粒子を水中に安定に分散せしめ
ている。
塩基性窒素原子又は陽イオン性窒素原子を1個上含有す
るビニル系単量体又はその塩もしくは第4級アンモニウ
ム塩と、塩基性窒素原子又は陽イオン性窒素原子を含有
しないビニル系単量体又はその塩とからなる群より選ば
れる1種以上の単量体の単独重合物又は共重合物からな
る群より選ばれる重合体で、その重量平均分子量が1000
〜1000000の範囲にある水溶性陽イオン性高分子化合物
及び水溶性両性イオン高分子化合物からなる群より選ば
れる1種以上である。より具体的には、上記(1)又は
(2)の化合物が例示される。
ると、軟質材で1700m/分以上、硬質材で1500m/分以
上の速度で鋼板を圧延することが可能になる。本発明に
よる高速圧延化は、水分散型鋼板用冷間圧延油によって
達成できるものである。即ち潤滑油のみを非イオン界面
活性剤等により乳化させた乳化型圧延油では、油が鋼板
に不均一に付着してスリップやチャタリングを発生し、
十分な高速圧延はできなくなる。上記の様な分散剤を使
用して水分散型とすることによって、初めて加工部に基
油が均一に濡れて行き渡るため、スリップやチャタリン
グ等の発生なしに高速圧延を行うことが可能となるもの
である。
m(25℃、デュ・ヌーイの張力計)以上であることが好
ましい。界面活性剤を主乳化剤とする潤滑油エマルショ
ンは、表面張力が低く、親油性を示し、従って圧延ロー
ルへの濡れ性が悪く冷却性にも劣る。これに対し、上記
のように水溶性分散剤を主乳化剤とする潤滑油のエマル
ションは、表面張力が高く親水性を示す。このようなエ
マルションは乳化安定性に優れるとともに、圧延ロール
への濡れ性が良好で冷却性にも優れ、高速圧延用に適し
ている。特に、40mN/m以上の表面張力の時には上記特
性に優れるものである。45〜70mN/mがより好ましい。
上記成分の他に必要に応じて公知の各種添加剤、例えば
他の潤滑剤、油性向上剤、防錆剤、酸化防止剤及び乳化
剤等を添加することもできる。
肪酸からなるヒンダードエステル、油性向上剤として
は、例えば、オレイン酸、牛脂脂肪酸、パーム油脂肪
酸、トール油脂肪酸のポリマー酸等の脂肪酸を用いるこ
とができ、これらは本発明の水分散型鋼板冷間圧延油用
潤滑油中に10重量%程度まで添加することができる。
酸及びその誘導体、オレイン酸等の脂肪酸、ソルビタン
モノオレート等のエステル、その他アミン類等を用いる
ことができ、これらは本発明で用いる潤滑油中に2重量
%程度まで添加することができる。
−ジ−tert−ブチルp−クレゾール、テトラキス〔メチ
レン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタン等のフェノール系
化合物、フェニルα−ナフチルアミン、フェノチアジン
等の芳香族アミン等を用いることができ、これらは本発
明で用いる潤滑油中に5重量%程度まで添加することが
できる。
酸トリエタノールアミン塩、石油スルホネートナトリウ
ム塩等の陰イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
トリオレート等の非イオン性界面活性剤等を、潤滑性能
に影響を与えない範囲で用いることができる。
おいては、冷間圧延機において、鋼板を1.5mm以下の板
厚に圧延する際に、上記の(a)〜(c)成分を含有す
る、動粘度が60mm2/s(40℃) 以上で且つ流動点が10℃以
下であり、好ましくは下記の式(1)で求められる高圧
粘度が140mPa・s以上である潤滑油を用いることによ
り、軟質材で1700m/分以上、硬質材で1500m/分以上
の速度で高速圧延が可能である。
は、鋼板を1.5mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下の板
厚に圧延する場合に適したものである。鋼板の冷間圧延
では、板厚の薄肉化のために生産性の低下が問題となっ
ているが、特に0.5mm以下の板厚になると加工熱による
板温度の上昇が大きく、ヒートスクラッチが多発するた
め、従来の牛脂系冷間圧延油では圧延速度を増加するこ
とができず、生産性が低下してしまう。同じ生産性を確
保するためには、板厚が薄くなった分だけ圧延速度を増
加することが必要であるが、従来油では圧延速度の低下
を余儀なくされる。将来の鋼板の高張力化及び薄肉板厚
の加工技術の進歩によって、ますます板厚の薄肉化が予
想されるが、生産性の維持・増加には0.5mm以下の板厚
において圧延速度を増加させることが非常に重要であ
る。
度が140mPa・s以上であることが好ましい。ここでいう
高圧粘度は、次式(1)で求められる。 η=η0・exp(α・P) …(1) (但し、式(1)中、ηは130℃、300MPaにおける潤滑
油の高圧粘度(単位:mPa・s)を表し、η0は130℃、
0.1MPaにおける潤滑油の常圧粘度(単位:mPa・s)を
表し、Pは潤滑油にかかる圧力300MPaであり、αは潤滑
油の圧力粘度係数(単位:kPa-1×105)を表す)。ま
た、αは式(2)で求められる。 α=(0.1657+0.2332・Logη0)・m0 …(2) (但し、式(2)中、m0は温度粘度係数(単位:
K-1)を表し、常圧での温度2水準における潤滑油の粘
度測定結果から次のASTM-Walther式を用いて求められ
る。 Log(Log(ηm+0.7))=−mq・LogT+n … ASTM Walter式 (但し、ηmは温度2水準における潤滑油の各粘度(mm2
/s)を表し、Tは温度(K)を表し、nは定数であ
る))。
は、本発明で用いる潤滑油を水に分散したエマルション
が用いられる。エマルションは圧延加工部の入口高圧部
においてO/Wエマルションからエマルション破壊さ
れ、油単独で加工部に導入され、水は排除され加工部に
ほとんど導入されない。圧延潤滑性を決定する主要因は
加工部導入油量と境界摩擦係数であり、このうち境界摩
擦係数(金属面に強い吸着膜を形成する度合い)は潤滑
油組成によって決まり、加工部導入油量は圧延加工入口
部の高温・高圧下(通常は100〜150℃、100〜700MPa)
の潤滑油粘度によって決まる。この粘度が適切であって
加工部導入油量が多くなると、鋼板と圧延ロールの接触
率が小さくなり、ヒートスクラッチの発生を抑制するこ
とができる。本発明の圧延油を適用した高速圧延方法に
おいて潤滑油の130℃、300MPaにおける高圧粘度は140mP
a・s以上であるが、この場合に得られる加工部導入油
量は、従来の牛脂系冷間圧延油より多くなり、軟質材で
1700m/分以上、硬質材で1500m/分以上の高速圧延が
可能である。潤滑油の高圧粘度が170〜300mPa・sであ
ると、さらに高速圧延が可能となり、より好ましい。ま
た、将来のさらなる高速圧延に対しては、潤滑油の高圧
粘度が200〜300mPa・sであることが特に好ましい。
潤滑油の40℃と100℃の動粘度を測定する。測定結果をA
STM-Walther式に入力すると2つの変数の連立方程式が
成立し、m0、nが導き出される。次に130℃の動粘度η
0をASTM-Walther式で計算し、(2)式にm0とともに入
力すると、圧力粘度係数αが計算される。最後に(1)
式により130℃、300MPaの粘度ηを、先に計算したη0、
αと300MPaを入力することで算出する。
散型圧延油は、潤滑油の分散粒子が適度な粒径を持ち、
その均一な乳化分散性及び粒径分布を長期間安定に保つ
ことができるため、冷間圧延機に循環させて使用する場
合でも、初期の良好な圧延潤滑性を長期間維持すること
ができる。また、高速圧延時のように加工部が高温とな
る場合、従来の高粘度基油を用いた乳化型圧延油では油
が不均一に付着してスリップやチャタリングを発生する
が、水分散型とすることによって加工部に基油が均一に
濡れて行き渡るため、高粘度基油によるスリップ等の発
生はない。また、基油の粘度が高く、高耐焼き付き性の
基油の使用によって、ロールと鋼板界面の摩擦熱による
温度の上昇を抑制するため、高速圧延時でも焼き付きを
発生することがない。さらに、流動点が10℃以下のた
め、冬期でも耐スカム堆積性の低下はほとんどない。加
えて、基油粘度が高く、高耐焼付き性基油の使用によっ
て油展着量を少なくすることができるため、圧延後の鋼
板表面の付着油分量が少なく被洗浄性の低下がないとい
った効果もある。
法は、上記のように潤滑油が良好な圧延潤滑性を有する
と共に、所定の高圧粘度を満たすことによって加工部導
入油量を良好に維持することができるため、軟質材で17
00m/分以上、硬質材で1500m/分以上という従来より
も速い速度で、鋼板を1.5mm以下の板厚に圧延すること
ができる。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
び比較例1〜8)を混合した後、60〜90℃で加温しなが
ら、DCスターラーで撹拌して均一に溶解させた。次
に、以下に示す各試験条件に記載の油分濃度となるよう
に油と水道水とを混合した後、加温してホモミキサーで
攪拌を行い、エマルションを調製した。得られたエマル
ションについて、以下に示す試験例によって、潤滑性、
脱脂性、耐スカム堆積性、粒径安定性、高速圧延性を評
価した。その結果を表1及び表2に併記した。
00mm幅、SUJ-2 、Hs=90)を用い、下記条件で短冊単パ
ス圧延試験を行い、圧下率=40%時の圧延荷重(tonf/m)
により潤滑性を評価した。圧延荷重が従来の市販牛脂系
冷間圧延油用潤滑油の95%より低ければ潤滑性は良好で
ある。また、圧延鋼板を下記条件で脱脂したものの水濡
れ面積率(%)により脱脂性を評価した。尚、80%以上
の水濡れ面積率を示せば脱脂性は良好である。
厚,Ra=0.02μm) ロール粗度:研磨紙により圧延方向に研磨し、Ra=0.3
〜0.4μm(Rz=2.8〜3.2μm)に調整する。
ニルフェニルエーテル(HLB=12.4)0.1%+グルコン
酸ソーダ 0.1%溶液 脱脂方法 :浸漬→電解→ブラシ→リンス 浸漬条件 :80℃、1秒 電解条件 :80℃、5A/dm2、1秒 ブラシ条件:500rpm逆方向、1回 リンス条件:50℃温水スプレー(1リットル/分×3
秒) 試験例2(連続圧延試験) 調製した各種圧延油について、上記二段圧延機を用い、
下記条件でコイル張力3パス圧延試験を行い、堆積スカ
ム量(g)により耐スカム堆積性を評価した。堆積スカ
ム量が従来の市販牛脂系冷間圧延油用潤滑油の50%より
少なければ、耐スカム堆積性は良好である。また、試験
前後のエマルションの粒子径をコールターカウンターに
て測定し、平均粒子径(体積分布)の変化量絶対値(μ
m)から粒径安定性を評価した。変化量絶対値が2μm 以
下であれば粒径安定性は良好である。
厚,Ra=0.5μm) ロール粗度:Ra=1.5μmに調整する 板 温 度:常温 圧延速度 :10m/分 圧延張力 :7kgf/mm2 圧 下 率:各パス25%(総圧下率58%) 圧延油濃度:3vol.% 液 条 件:60℃、10リットル 攪拌条件 :M型ホモミキサー 9000rpm スプレー量:1リットル/分、1kgf/cm2、ノズル上下各
1本 雰囲気温度:20℃ 試験例3(高速圧延試験) 調製した各種圧延油について、下記条件で薄板の高速圧
延を行い、ヒートスクラッチやスリップを生じない最大
圧延速度(m/分) により、高速圧延性を評価した(軟
質材を用いる評価を高速圧延性1、硬質材を用いる評価
を高速圧延性2とした)。高速圧延性1の最大圧延速度
が1700m/分以上、又は高速圧延性2の最大圧延速度が
1500m/分以上であれば、高速圧延性は良好である。
特殊鍛鋼、Hs=90) 圧 延 材:軟質材(SPCC-B,C=0.08重量%,30mm幅
×700mm長×2.0mm厚,Ra=0.02μm)硬質材(C=0.12
重量%,30mm幅×700mm長×2.0mm厚,Ra=0.3μm) ロール粗度:Ra=0.3μm 板 温 度:100℃ 圧延速度 :500〜2000m/分 圧 下 率:35% 圧延油濃度:4vol.% 液 条 件:60℃、20リットル 攪拌条件 :M型ホモミキサー 9000rpm スプレー量:1リットル/分、1kgf/cm2
物油、モノエステル、油脂、複合エステル、分散剤、そ
の他の添加剤は、次のものを意味する。
(10mm2/s(40℃)) 鉱物油B … パラフィン系鉱物油(28mm2/s(40
℃)) モノエステルA… 2エチルヘキシルステアレート モノエステルB… イソデシルステアレート。
価65、融点8℃) 油脂B … サフラワー油(ヨウ素価70、融点0
℃) 油脂C … 牛脂オレイン(ヨウ素価60、融点20
℃)。
酸(ダイマー酸:トリマー酸以上のポリマー酸=60:40
(重量比))/ジエチレングリコール/オレイルアルコー
ル=2/1/2(モル比)から得られるエステル(酸価
8、水酸基価6、重量平均分子量1800) 複合エステルB… トール油脂肪酸のポリマー酸(ダイ
マー酸:トリマー酸以上のポリマー酸=75:25(重量
比))/ペンタエリスリトール/オレイン酸=1/2/6
(モル比)から得られるエステル(酸価4、水酸基価
8、重量平均分子量3000) 複合エステルC… トール油脂肪酸のポリマー酸(ダイ
マー酸:トリマー酸以上のポリマー酸=90:10(重量
比))/トリメチロールプロパン/パーム油脂肪酸=1/
2/4(モル比)から得られるエステル(酸価3、水酸
基価6、重量平均分子量1900)。
ート 極圧剤B … モノ2エチルヘキシルアシッドホス
フェートの芳香族アミン塩 極圧剤C … 硫化ラード(活性型、S%=10.5
%)。
脂肪酸) その他B … 防錆剤(ヘキサデセニルコハク酸) その他C … 酸化防止剤(フェニル−α−ナフチ
ルアミン) その他D … 乳化剤(ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、HLB=12.4) その他E … トリメチロールプロパン/オレイン
酸/ステアリン酸=14.4/60.0/25.6(重量比)から得
られるエステル(酸価5) その他F … ペンタエリスリトール/オレイン酸
/ステアリン酸=14.4/60.0/25.6(重量比)から得ら
れるエステル(酸価5) その他G … ペンタエリスリトール/(イソステ
アリン酸:オレイン酸:リノール酸=70:28:2(重量
比))=1/3(モル比)から得られるエステル その他H … セバシン酸/ペンタエリスリトール
/(イソステアリン酸:オレイン酸:リノール酸=70:
28:2(重量比))=1/2/4(モル比)から得られる
エステル その他I … 2エチルヘキシルアルコール/(ス
テアリン酸:オレイン酸=1:1(重量比))=1/1
(モル比)から得られるエステル その他J … トール油脂肪酸のポリマー酸(ダイ
マー酸:トリマー酸以上のポリマー酸=7:3(重量
比))。
アクリレートのグリコール酸中和物/メタクリル酸ドデ
シル/メタクリル酸ナトリウム=3/1/1(モル比)
の共重合物(重量平均分子量=10万) 分散剤B … ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミドの単独重合物のグリコール酸中和物(重量平均分子
量=30万) 分散剤C … ジメチルアミノエチルメタクリレー
トのリン酸中和物/アクリル酸ナトリウム=6/1(モ
ル比)の共重合物(重量平均分子量=60万) 分散剤D … ジエチルアミノエチルメタクリレー
トの単独重合物のカプリル酸中和物(重量平均分子量=
3万) 市販牛脂系圧延油用潤滑油…牛脂/乳化剤=98重量%/
2重量%さらに、上記複合エステル類と分散剤類の重量
平均分子量の測定方法については、以下の通りである。
結果をそのまま表示) (条件)・カラム:HS6K(シリカゲル系)×2本 ・カラム温度:(40℃) ・溶離液:THF(テトラヒドロフラン) ・検出器:RI(屈折率計) ・注入量:3重量%THF溶液、20マイクロリットル ・液流速: 1.0ミリリットル/分 ・分子量標準:ポリスチレン 2)分散剤類(加水分解後のGPC分子量分析し、その
結果から元の分子量を換算して表示) (条件)・カラム:G2000SW(シリカゲル系)×2本 ・カラム温度:(40℃) ・溶離液: 0.1N塩化ナトリウム溶液/アセトニトリル
=70/30(重量比) ・検出器:RI(屈折率計) ・注入量:1重量%溶離液、20マイクロリットル ・液流速: 0.4ミリリットル/分 ・分子量標準:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム。
に、本発明の圧延油は、比較品に比べて全ての性能にお
いて優れている。比較品1の市販牛脂系冷間圧延油との
比較では、潤滑性、耐スカム堆積性、粒径安定性、高速
圧延性において優れている。また、所定の複合エステル
を含み、所定の高圧粘度を有することにより、軟質材で
1700m/分以上、硬質材で1500m/分以上の高速での圧
延が可能になっている。特に例示した実施例の場合に
は、軟質材で1800m/分以上、硬質材で1550m/分以上
という極めて良好な高速圧延が可能になっている。
(c)複合エステル類が従来の牛脂系圧延油用潤滑油に
比べ潤滑性に優れており、しかも長期使用時の粒径増大
によるスリップの発生がないことから、高速圧延化によ
って生産性の向上を図ることが可能になる。特にこの複
合エステル類を含み、所定の高圧粘度を有する場合に
は、冷間圧延機において鋼板を1.5mm以下の板厚に圧延
する際に、軟質材で1700m/分以上、硬質材で1500m/
分以上の速度で高速圧延することができる。また(a)
成分によりミル廻りへのスカムの堆積が低減され、火災
の危険性、美観低下や作業性の悪化を改善することが可
能となる。さらに(b)成分を含むことによって、洗浄
性の低下なしに従来の合成エステル系冷間圧延油用潤滑
油に比べて安価となるとともに、従来の合成エステル系
冷間圧延油用潤滑油による操業コストの増加を回避でき
る。また、圧延油用潤滑油の濃度の低減、スカム発生に
よる油原単位悪化の改善等から、従来の牛脂系圧延油に
よる操業に比べて、鋼板をより安価かつ高効率で生産す
ることができるという優れた効果を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)鉱物油、及び炭素数12〜22の脂肪
族カルボン酸と炭素数1〜12の脂肪族アルコールとから
得られるモノエステルからなる群より選ばれる1種以上
を5重量%以上40重量%未満、(b)油脂類5〜70重量
%、及び(c)炭素数16〜20の高級脂肪族不飽和酸のダ
イマー酸及びポリマー酸からなる群より選ばれる1種以
上と、ポリオール類とから得られるエステルであり、か
つ残余のカルボキシル基又は水酸基が炭素数12〜22の1
価アルコール又は1価脂肪酸によってエステル化されて
いる、重量平均分子量750〜20000の複合エステル類20〜
90重量%を含有する、動粘度が60mm2/s(40℃) 以上で且
つ流動点が10℃以下である潤滑油と、水溶性分散剤を1
種以上含有する圧延油であって、該水溶性分散剤が、塩
基性窒素原子又は陽イオン性窒素原子を1個以上含有す
るビニル系単量体又はその塩もしくは第4級アンモニウ
ム塩と、塩基性窒素原子又は陽イオン性窒素原子を含有
しないビニル系単量体又はその塩とからなる群より選ば
れる1種以上の単量体の単独重合物又は共重合物からな
る群より選ばれる重合体で、その重量平均分子量が1000
〜1000000の範囲にある水溶性陽イオン性高分子化合物
及び水溶性両性イオン高分子化合物からなる群より選ば
れる1種以上であり、かつ圧延油の表面張力が40mN/m
(25℃、デュ・ヌーイの張力計)以上である水分散型鋼
板冷間圧延油。 - 【請求項2】 潤滑油における(b)油脂類の融点が10
℃以下であることを特徴とする請求項1記載の水分散型
鋼板冷間圧延油。 - 【請求項3】 潤滑油がさらに(d)リン系極圧剤及び
硫黄系極圧剤からなる群より選ばれる1種以上0.5〜5
重量%を含有することを特徴とする請求項1又は2記載
の水分散型鋼板冷間圧延油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11159268A JP3096289B2 (ja) | 1996-12-20 | 1999-06-07 | 水分散型鋼板冷間圧延油 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34185296 | 1996-12-20 | ||
| JP8-341852 | 1996-12-20 | ||
| JP11159268A JP3096289B2 (ja) | 1996-12-20 | 1999-06-07 | 水分散型鋼板冷間圧延油 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9308281A Division JP2972169B2 (ja) | 1996-12-20 | 1997-11-11 | 鋼板冷間圧延方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000001691A true JP2000001691A (ja) | 2000-01-07 |
| JP3096289B2 JP3096289B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=26486119
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11159268A Expired - Fee Related JP3096289B2 (ja) | 1996-12-20 | 1999-06-07 | 水分散型鋼板冷間圧延油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3096289B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002038181A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-06 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 潤滑油組成物 |
| JP2003336088A (ja) * | 2002-05-22 | 2003-11-28 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 冷間圧延油組成物 |
| JP2019112514A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | 日本パーカライジング株式会社 | 冷間圧延油及び冷間圧延鋼板の製造方法 |
| WO2021215474A1 (ja) * | 2020-04-23 | 2021-10-28 | 日本製鉄株式会社 | 冷間圧延の前処理用組成物及び冷間圧延方法 |
| CN116836302A (zh) * | 2023-06-26 | 2023-10-03 | 奎克化学(中国)有限公司 | 一种用于轧制油的改性纳米纤维素及其应用 |
-
1999
- 1999-06-07 JP JP11159268A patent/JP3096289B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002038181A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-06 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 潤滑油組成物 |
| JP2003336088A (ja) * | 2002-05-22 | 2003-11-28 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 冷間圧延油組成物 |
| JP2019112514A (ja) * | 2017-12-22 | 2019-07-11 | 日本パーカライジング株式会社 | 冷間圧延油及び冷間圧延鋼板の製造方法 |
| WO2021215474A1 (ja) * | 2020-04-23 | 2021-10-28 | 日本製鉄株式会社 | 冷間圧延の前処理用組成物及び冷間圧延方法 |
| JP2021172718A (ja) * | 2020-04-23 | 2021-11-01 | 日本製鉄株式会社 | 冷間圧延の前処理用組成物及び冷間圧延方法 |
| JP7057951B2 (ja) | 2020-04-23 | 2022-04-21 | 日本製鉄株式会社 | 冷間圧延の前処理用組成物及び冷間圧延方法 |
| CN116836302A (zh) * | 2023-06-26 | 2023-10-03 | 奎克化学(中国)有限公司 | 一种用于轧制油的改性纳米纤维素及其应用 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3096289B2 (ja) | 2000-10-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2972169B2 (ja) | 鋼板冷間圧延方法 | |
| JP2004263087A (ja) | アルミニウム板用熱間圧延油用潤滑油 | |
| JP5634056B2 (ja) | 熱間圧延油用潤滑油および熱間圧延板の製造方法 | |
| JPS62192496A (ja) | アルミ用冷間圧延油組成物 | |
| JP2004204214A (ja) | 鋼板冷間圧延油 | |
| CN1093875C (zh) | 用于钢板水分散冷轧油的润滑油 | |
| JP3096289B2 (ja) | 水分散型鋼板冷間圧延油 | |
| JP2779506B2 (ja) | アルミニウム及びアルミニウム合金用熱間圧延油組成物 | |
| US11732212B2 (en) | Aqueous metalworking fluids and methods for using the same | |
| JP3331013B2 (ja) | チタン板用冷間圧延油組成物 | |
| JP3370880B2 (ja) | アルミニウム及びアルミニウム合金板の圧延方法 | |
| JP6982763B2 (ja) | フェライト系ステンレス鋼帯用冷間圧延油組成物及びフェライト系ステンレス鋼帯の冷間圧延方法 | |
| JP4829425B2 (ja) | 鋼板用水溶性冷間圧延油 | |
| JP3709667B2 (ja) | 冷間圧延油組成物 | |
| JP3370873B2 (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金板の圧延方法 | |
| JP2008037928A (ja) | 鋼板冷間圧延油用潤滑油 | |
| JP2869850B2 (ja) | アルミニウム及びアルミニウム合金用熱間圧延油組成物 | |
| JP3370872B2 (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金板の圧延方法 | |
| JPH0517790A (ja) | 鋼板の冷間圧延用潤滑油 | |
| JP3370874B2 (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金板の圧延方法 | |
| JP2009241141A (ja) | ステンレス鋼または高炭素鋼の冷間圧延方法 | |
| JP2001342487A (ja) | 金属塑性加工用水可溶型潤滑剤 | |
| JP2009241146A (ja) | ステンレス鋼または高炭素鋼の冷間圧延方法 | |
| JPH10183151A (ja) | 潤滑油組成物及びこれを塗油したアルミニウム合金板 | |
| JPH10183156A (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金用圧延油の建浴方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000704 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804 Year of fee payment: 10 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804 Year of fee payment: 10 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804 Year of fee payment: 10 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804 Year of fee payment: 10 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804 Year of fee payment: 12 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |