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JP2000099060A - ディジタル信号処理装置 - Google Patents

ディジタル信号処理装置

Info

Publication number
JP2000099060A
JP2000099060A JP10271463A JP27146398A JP2000099060A JP 2000099060 A JP2000099060 A JP 2000099060A JP 10271463 A JP10271463 A JP 10271463A JP 27146398 A JP27146398 A JP 27146398A JP 2000099060 A JP2000099060 A JP 2000099060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
processing
data
impulse response
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP10271463A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsutaka Hase
樹高 長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10271463A priority Critical patent/JP2000099060A/ja
Publication of JP2000099060A publication Critical patent/JP2000099060A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック単位でディジタル信号処理を行うよ
うな場合に、処理が所定時間内に終了できない場合に、
的確に出力信号をミュートする。 【解決手段】 DSPでは、信号BLCK(図23A)
の1周期に対応して、ブロック単位でデータ入力および
演算処理が行われる。処理されたデータは、次の1周期
で出力される。演算の開始でローレベルとなり終了でハ
イレベルとなる例えばD−FFを用い、演算終了フラグ
(図23B)を信号BLCKでサンプリングする。その
結果がハイレベルで演算が終了していないことが示され
る(図23C)。その場合、次の1周期のデータは、演
算が終了していないため出力できない(図23D)。例
えばサンプリング出力とDSPの出力とのANDがとら
れることで、DSPの出力データがミュート制御される
(図23E)。DSPの処理能力を最大限、活用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブロック単位で
信号処理を行う場合において、処理が所定時間内に終了
できない場合に、的確に出力信号をミュートするような
ディジタル信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号に対して効果音を付加す
るための装置の一つに、残響付加装置(リバーブレー
タ)がある。この残響付加装置は、例えば録音スタジオ
でオーディオ信号に残響音を付加し、音に広がりや深み
を出すために多く用いられている。スタジオなどで録音
された音に残響音を付加することで、実際にホールで演
奏されているような効果や、さらに特殊な効果を与える
ことができる。
【0003】古くには、残響音の付加は、実際に、ホー
ルなどの残響音を得られるような場所で録音を行うか、
あるいは、鉄板などの振動を利用して残響音的な効果を
得るようにした、鉄板エコーなどの装置を用いて行われ
ていた。近年の残響付加装置では、これらの効果が電気
的に実現されている。さらに、近年では、ディジタル信
号処理技術の発達に伴い、ディジタル的に残響音を合成
するような装置が普及してきている。
【0004】ディジタル処理によって残響音を付加する
際には、例えば巡回型のディジタルフィルタが用いられ
る。入力されたディジタルオーディオ信号が減衰されな
がら巡回され、残響音が発生される。これを、元のディ
ジタルオーディオ信号に混合する。実際には、元の音に
対して所定期間遅延された位置に初期反射音が加えら
れ、さらに所定期間後に残響音が加えられる。元の音に
対する残響音の遅延時間は、プリディレイと称される。
残響時間や副残響音の付加、細かなレベル調整などを行
うことが可能で、幅広い音作りができる。
【0005】一方、実際のホールなどでの残響音は、ホ
ールの形状や音源の位置などにより、音が様々に反射や
干渉などを起こし、より複雑な波形となっている。しか
しながら、上述のように、元のディジタルオーディオ信
号をフィルタ処理する方法では、単純に減衰した波形が
得られるだけなので、どうしても人工的な印象を免れな
かった。
【0006】そこで、これを解決するために、例えばホ
ールでの実際の残響音を収録し、その残響音に基づくイ
ンパルス応答によって、入力されたディジタルオーディ
オ信号をたたみ込むようにした残響付加装置が提案され
ている。このような残響付加装置では、所望の残響時間
に対応したインパルス応答データと、入力ディジタルオ
ーディオ信号とをそれぞれフーリエ変換により周波数要
素データに変換する。そして、互いに周波数成分が対応
する周波数要素データ同士で乗算を行い、乗算結果を逆
フーリエ変換によって時間軸上のデータに変換し、残響
音として出力する。実際のホールなどの特性に基づく、
自然な残響音が得られる。
【0007】この方法では、所望の残響時間に対応した
入力データを、一旦メモリに格納する必要があるため、
データの遅延が非常に大きくなってしまう。そこで、入
力データおよびインパルス応答データを、所定の時間間
隔に区切ったブロックとして、このブロック単位でたた
み込みを行う方法が既に提案されている。この方法によ
れば、ブロック毎の処理を、複数の処理回路のそれぞれ
で並列的に繰り返す。複数の処理回路の出力を加算する
ことで、連続的に残響音が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばスタ
ジオでの録音においては、あるトラックに録音された音
源に対してピッチ(音程)を変化させる手法が用いられ
る場合がある。これは、バリピッチと称され、例えば収
録されたヴォーカルの音程が悪い場合に、このバリピッ
チを用いて音程を修正する。また、別の用法としては、
例えば1曲の演奏時間を所定の時間内に収めるような場
合、バリピッチによって演奏時間を変更する。ディジタ
ル処理においては、バリピッチは、サンプリング周波数
を変えることで実現される。
【0009】サンプリング周波数が変わる場合、ディジ
タル信号処理装置では、例えばCPU(Central Process
ing Unit) でその周波数を常に監視し、装置の処理能力
の限界以上になったと判断された場合には、全体の出力
をミュートするようにしている。これは、ディジタル信
号処理装置において、例えば処理が完了されていないデ
ータが出力されると、顕著なノイズとなってしまうから
である。
【0010】従来では、ある程度の余裕をもって、処理
能力の限界を判断していた。そのため、実際には真の能
力の限界以下であって処理および出力が十分可能である
にもかかわらずミュートが機能してしまい、出力ができ
なくなってしまうという問題点があった。
【0011】また、上述のような、インパルス応答を複
数の処理回路で分割して並列的にたたみ込みを行う場
合、一旦ミュート状態となってしまうと、全ての処理回
路からの出力が正常になって、初めて、ミュートが解除
される。そのため、変更後の出力音が出るようになるま
で、時間がかかるという問題点があった。
【0012】したがって、この発明の目的は、ブロック
単位でディジタル信号処理を行うような場合に、処理が
所定時間内に終了できない場合に、的確に出力信号をミ
ュートするようなディジタル信号処理装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、入力されるディジタルデータに対
して、ブロック単位で信号処理を行うディジタル信号処
理装置において、入力されるディジタル信号に対して、
ブロック単位で信号処理を行う信号処理手段と、信号処
理手段による信号処理が終了したかどうかを示す信号を
出力する処理終了信号出力手段と、信号処理手段による
処理結果を出力すべきタイミングで、処理終了信号出力
手段による出力が信号処理が終了していないことを示す
ときに、処理結果の代わりに所定のデータを出力する出
力制御手段とを有することを特徴とするディジタル信号
処理装置である。
【0014】また、この発明は、入力されるディジタル
データに対して、インパルス応答を複数の信号処理手段
で分割してブロック単位で並列的にたたみ込むようにし
たディジタル信号処理装置において、入力されるディジ
タル信号に対して、ブロック単位でインパルス応答のた
たみ込みを行う信号処理手段と、信号処理手段による信
号処理が終了したかどうかを示す信号を出力する処理終
了信号出力手段とからなる信号処理部を複数個有し、信
号処理手段による処理結果を出力すべきタイミングで、
処理終了信号出力手段による出力が信号処理が終了して
いないことを示すときに、処理結果の代わりに所定のデ
ータを出力するようにしたことを特徴とするディジタル
信号処理装置である。
【0015】上述したように、請求項1に記載のこの発
明は、信号処理手段でブロック単位で信号処理が行わ
れ、信号処理手段による信号処理が終了したかどうかを
示す処理終了信号が信号処理手段による処理結果を出力
すべきタイミングで信号処理が終了していないことを示
すときに、処理結果の代わりに所定のデータを出力する
ようにしているため、信号処理手段の能力に対してマー
ジンを持たせて出力制御を行う必要がない。
【0016】また、請求項2に記載のこの発明は、入力
されるディジタルデータに対して、インパルス応答を複
数の信号処理手段で分割してブロック単位で並列的にた
たみ込む際に、入力されるディジタル信号に対して、複
数の信号処理手段のそれぞれでは、ブロック単位でイン
パルス応答のたたみ込みが行われ、信号処理手段の出力
を制御する出力制御手段は、信号処理手段による信号処
理が終了したかどうかを示す処理終了信号が信号処理手
段による処理結果を出力すべきタイミングで信号処理が
終了していないことを示すときに、処理結果の代わりに
所定のデータを出力するため、処理結果を出力すべきタ
イミングで信号処理が終了していない信号処理手段の出
力を制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて説明する。この一実施形態における効果音付加装置
は、直接音に対して残響音を付加する残響付加装置であ
って、実際のホールなどの残響を収集することで得られ
たインパルス応答データにより入力ディジタルオーディ
オ信号をたたみ込み、付加する残響音を得る。インパル
ス応答データおよび入力ディジタルオーディオ信号は、
複数のDSP(Digital SignalProcessor)によって、そ
れぞれ異なるサイズのブロック単位で、並列的に処理さ
れる。そして、各々のDSPでは、ブロック演算を行う
際の正規化クロックBLCKに基づき演算終了を示す演
算終了フラグを検出し、DSP毎に出力のミュート制御
を行う。
【0018】図1は、この一実施形態による残響音を従
来の巡回型フィルタによる残響音と比較して示す。図1
Aに示される従来技術による残響音は、直接音に対して
所定時間遅延されて初期反射音が発生され、さらに所定
時間遅延されてフィルタにより生成された残響音が付加
されている。付加される残響音は、単純な減衰曲線で残
響音が減衰する。これに対して、この一実施形態では、
実際に収録されたデータに基づくインパルス応答によっ
て残響音を生成しているため、図1Bに示されるよう
に、実際のホールなどでの音響特性を反映した、単純な
減衰曲線ではない残響音が得られる。これにより、より
自然で高品位な残響音を得ることができる。
【0019】図2は、この一実施形態によるインパルス
応答収集装置97の構成の一例を示す。この例では、鉄
板エコー装置92のインパルス応答を測定する。インパ
ルス応答収集装置97は、例えばパーソナルコンピュー
タにより構成できる。この装置97では、インパルス応
答測定用の信号を発生し、測定対象に対して出力すると
共に、測定結果を収集し、測定結果をインパルス応答デ
ータに変換する。インパルス応答データは、例えばファ
イルとして保存される。
【0020】測定用信号発生部90で、インパルス応答
を測定するためのTSP(タイムストレッチパルス)信
号が発生される。TSP信号は、スイープ信号の一種で
あり、逆特性の信号で割ることによって、インパルス信
号が得られる。インパルス応答を測定するためには、直
接的にインパルス信号を発生させるのがより好ましい
が、測定が困難であるため、このような方法を用いる。
測定用信号発生部90で発生されたTSP信号は、D/
A変換器91を介してアナログ信号に変換され、鉄板エ
コー装置92に入力される。
【0021】鉄板エコー装置92では、入力されたTS
P信号により、残響音を発生する。この残響音は、L
(左)およびR(右)チャンネルのアナログオーディオ
信号として出力される。これらの出力は、A/D変換器
93でLおよびRチャンネルそれぞれのディジタルオー
ディオ信号とされる。A/D変換器93では、例えばサ
ンプリング周波数が48kHzあるいは96kHz、量
子化ビット数が24ビットでサンプリングが行われる。
A/D変換器93の出力は、LおよびRチャンネルのそ
れぞれがインパルス応答収集装置97に入力される。入
力された信号は、例えば図示されないハードディスク装
置やメモリなどに記憶される。
【0022】なお、残響時間は、音が止まってから音圧
レベルが60dB減衰するまでの時間と定められてい
る。この例では、量子化ビット数の24ビットにおい
て、1ビットに対して6dBが割り当てられる。
【0023】測定用信号発生部90によるTSP信号の
発生は、N回行われる。N回分の出力信号は、同期加算
部94で、信号の発生タイミングを揃えられ、それぞれ
同期加算される。N回分の信号を同期加算することによ
り、再現性のある信号のみが加算され、ランダムに発生
されるノイズ成分は加算されないため、S/N比を向上
させることができる。S/N比は、(10logN)d
B向上される。例えば、S/N比は、N=16で12d
B向上される。
【0024】同期加算された信号は、LおよびRチャン
ネルのそれぞれがインパルス応答変換部95に供給され
る。インパルス応答変換部95では、供給された信号
を、TSP信号の逆特性を有する信号で割る。これによ
り、TSP信号がインパルス信号に変換され、測定結果
が、インパルス信号により発生された残響音に基づくイ
ンパルス応答に変換される。インパルス応答データは、
サンプリング周波数に対応した間隔で得られる波高値で
ある。A/D変換器93により24ビットの量子化ビッ
ト数でサンプリングされた信号は、変換後は、量子化ビ
ット数が32ビットとされる。
【0025】インパルス応答変換部から出力された、L
チャンネルのインパルス応答データ96LおよびRチャ
ンネルのインパルス応答データ96Rは、CD−ROM
やMOといった、適当な記録媒体に記録される。インパ
ルス応答収集装置97にイーサネットなどのインターフ
ェイスを設け、ネットワークを介して外部へ供給するよ
うにしてもよい。
【0026】図3は、ホールでインパルス応答を収集す
る場合の例を示す。ホール101は、ステージ部101
Aおよび客席部101Bを有する。ステージ部101A
の所定位置に、音源102が据えられる。音源102
は、例えば球面上の互いに異なる12方向にスピーカが
設けられた12面体スピーカである。客席部101Bに
は、LおよびRチャンネルにそれぞれ対応したマイクロ
フォン103Lおよび103Rが所定位置に据えられ
る。
【0027】インパルス応答収集装置97から出力され
たTSP信号がD/A変換器91でアナログ信号に変換
され、アンプ100で増幅され、音源102で音声とし
て再生される。この再生音を、マイクロフォン103L
および103Rで収録する。マイクロフォン103Lお
よび103Rの出力は、それぞれA/D変換器93で所
定のサンプリング周波数および量子化ビット数でサンプ
リングされ、LおよびRチャンネルのディジタルオーデ
ィオ信号とされ、インパルス応答収集装置97に供給さ
れる。インパルス応答収集装置97での処理は、上述の
鉄板エコー装置92での処理と、全く同一である。
【0028】この場合、音源102の位置を様々に変え
て、インパルス応答の収集が行われる。また、音源10
2として用いられるスピーカも、その銘柄などを様々に
変えて収集が行われる。同様に、マイクロフォン103
Lおよび103Rも、その位置および銘柄を様々に変え
て収録が行われる。こうして、1つのホール101にお
いて、複数のデータが収集される。これらは、例えば残
響音付加の際に、残響音のバリエーションとして選択可
能とすることができる。
【0029】一方、インパルス応答変換部95で得られ
たインパルス応答データ96Lおよび96Rは、加工す
ることができる。図4は、インパルス応答データの加工
の際の処理の流れを、概略的に示す。インパルス応答デ
ータ110は、加工処理111を施される。図5は、加
工処理111の例を示す。図5Aに一例が示されるよう
に、データには、音の伝搬によるシステムディレイが存
在する(図中の「A」の部分)。加工処理111で、こ
のシステムディレイ部Aの値が
〔0〕に固定され、この
部分のノイズが除去される。
【0030】また、データの後半は、データの終端を
〔0〕に収束させるために、フェードアウト処理が施さ
れる。このフェードアウト処理により、後半の微小レベ
ルの信号部分のノイズ除去もなされる。図5Bおよび図
5Cは、このフェードアウト処理の例を示す。
【0031】図5Bは、減衰の指数関数に基づきフェー
ドアウト処理を行う例である。例えば、元のインパルス
応答をh(n)として、フェードアウト関数をF
0 (n)とする。nは、インパルス応答データのポイン
トを表す。なお、インパルス応答データのポイントと、
ディジタルオーディオ信号のサンプリング点のポイント
とは、互いに対応する。このとき、F0 (n)におい
て、n≦0であれば、F0 (n)=1である。一方、n
>0であれば、F0 (n)は、図5Bのような減衰の指
数関数とされる。
【0032】出力データx(n)は、次式(1)に示さ
れるように、 x(n)=h(n)・F0 (n−a) ・・・(1) となる。値aは、元のインパルス応答における直接音の
位置を、サンプル数で表したものである。このように、
フェードアウトは、直接音の位置よりも後ろで行われ
る。これは、直接音と同じ位置、すなわちn=0の時点
でフェードアウトを開始すると、直接音自体のレベルも
低下してしまうからである。
【0033】なお、フェードアウト関数は、減衰の指数
関数に限られない。例えば、図5Cに示されるように、
直線的な減衰特性としてもよい。
【0034】また、フェードアウトによって、このデー
タを用いて実際にオーディオ信号に残響音を付加する残
響付加装置の処理能力に適合するように、インパルス応
答データのポイント数を調整することができる。すなわ
ち、インパルス応答データのポイント数を所定値、例え
ば256kポイント(262,144ポイント:端数を
省略して、256kポイントと記述する。2n の値の表
現については、以下同様とする)に制限するときには、
例えば図4Aに示されるように、128kポイントの時
点でフェードアウトを開始し、256kポイントの時点
でデータが
〔0〕になるようにする。
【0035】加工処理111としては、上述の他に、レ
ベル調整なども行われる。加工されたインパルス応答デ
ータは、FIRフィルタによるたたみ込みの際の、FI
Rフィルタ係数112として、例えばCD−ROM45
に記録される。
【0036】図6は、このようにして作成されたインパ
ルス応答データを用いてたたみ込みを行う、残響付加装
置の構成の一例を、概略的に示す。残響音を付加したい
ディジタルオーディオ信号が入力端120から入力され
る。入力データは、乗算器126に供給されると共に、
プリディレイ121によって遅延され、プリディレイを
与えられる。プリディレイ121の出力は、たたみ込み
処理部122に供給される。
【0037】たたみ込み処理部122は、LおよびRチ
ャンネルそれぞれのFIRフィルタ(フィルタ122L
およびフィルタ122R)からなる。上述のインパルス
応答収集装置97で作成された、インパルス応答データ
96Lおよび97Rが対応するチャンネルのFIRフィ
ルタ係数として、端子123Lおよび123Rから供給
される。これらインパルス応答データ96Lおよび96
Rは、例えばCD−ROMから読み出されて得られる
(図示しない)。
【0038】フィルタ122Lおよび122Rでは、イ
ンパルス応答データ96Lおよび97Rによって、入力
されたディジタルオーディオ信号のたたみ込みが行われ
る。このたたみ込みの結果、インパルス応答データ96
Lおよび96Rに基づく残響音が生成される。フィルタ
122Lおよび122Rの出力は、それぞれ乗算器12
4Lおよび124Rに供給される。
【0039】乗算器124L,124Rおよび上述の乗
算器126と、加算器128Lおよび128Rとで、直
接音(ドライ成分)と残響音(ウェット成分)との混合
器が構成される。端子127および125にそれぞれ供
給された直接音および残響音の比率に応じて、乗算器1
26および乗算器124L,124Rで入力ディジタル
オーディオ信号およびたたみ込み処理部122の出力が
調整され、加算器128Lおよび128Rで、これらの
信号が加算され、Lチャンネルの出力が出力端129L
に、Rチャンネルの出力が出力端129Rに、それぞれ
導出される。
【0040】図7は、この残響付加装置の構成の一例
を、より具体的に示す。この残響付加装置1は、2チャ
ンネル(1ch/2ch)分のディジタルオーディオ信
号が、AES/EBU(Audio Engineering Society/Eur
opean Broadcasting Union) の規格に基づくディジタル
オーディオ入力端子10から入力される。入力端子10
から供給されたディジタルオーディオ信号は、ディジタ
ル入力部11を介してインプットスイッチャ12に供給
される。
【0041】入力されるディジタルオーディオ信号は、
例えばサンプリング周波数が48kHz、量子化ビット
数が24ビットである。なお、後述するオプションボー
ド50をこの装置1に装着することで、扱うことができ
るサンプリング周波数を2倍の96kHzとすることが
可能とされる。また、これらの例に限らず、例えばサン
プリング周波数44.1kHzのディジタルオーディオ
信号にも対応可能とすることができる。この場合には、
オプションボード50装着時には、サンプリング周波数
が88.2kHzの信号を扱うことが可能とされる。
【0042】残響付加装置1に対してアナログオーディ
オ信号を入力する場合には、アナログオーディオ入力端
子13L,13Rが用いられる。L(左)およびR
(右)チャンネルのオーディオ信号のそれぞれは、入力
端子13Lおよび13Rの対応する側から入力され、A
/D変換器14で例えば48kHzのサンプリング周波
数で量子化ビット数が24ビットでサンプリングされ、
ディジタルオーディオ信号に変換される。A/D変換器
14の出力は、インプットスイッチャ12に供給され
る。
【0043】インプットスイッチャ12は、後述するコ
ントローラ40の制御あるいは手動の切り替えスイッチ
により、入力オーディオ信号の系統を切り替える。イン
プットスイッチャ12の出力は、経路31を通って、D
SP(Digital Signal Processor)30に供給される。
【0044】DSP30は、DRAM(Dynamic Random
Access Memory)を有し、後述するコントローラ40から
供給されるプログラムに基づき、入出力されるディジタ
ルオーディオ信号の様々な制御を行う。DSP30は、
所定のプログラムに基づき、供給されたディジタルオー
ディオ信号を、インパルス応答のたたみ込み演算を行う
ためのDSP32A〜32Kに供給する。また、DSP
30では、入力信号に基づき初期反射音を生成する。さ
らに、DSP30には、後述するDSP34から、イン
パルス応答のたたみ込み演算結果が供給される。
【0045】DSP32A〜32Kは、DSP30から
供給されたディジタルオーディオ信号を、それぞれ所定
のサイズのブロックに切り出し、予め供給されたインパ
ルス応答データによるたたみ込み演算を行う。DSP3
2A〜32Kは、それぞれ処理するサンプル数に応じた
容量のDRAMを有する。この例では、DSP32A〜
32Hはそれぞれ1個ずつ、DSP32Iは2個、DS
P32J,32Kは4個ずつ、容量が16MビットのD
RAMを有する。
【0046】DSP32A〜32Kにより行われた、ブ
ロック毎でのインパルス応答のたたみ込み演算結果は、
加算器33で加算され、DSP34を介してDSP30
に供給される。DSP34では、加算結果のオーバーフ
ローが検出され、例えばオーバーフローを起こしたデー
タが所定値に固定される。
【0047】DSP30では、入力ディジタルオーディ
オ信号と、上述の初期反射音と、DSP34を介して供
給されたインパルス応答のたたみ込み演算結果とを混合
することで、入力ディジタルオーディオ信号に対して残
響音を付加して出力する。DSP30の出力35は、ア
ウトプットスイッチャ18に供給される。
【0048】なお、形成された残響音および処理されて
いない入力ディジタルオーディオ信号は、それぞれ「ウ
ェット成分」および「ドライ成分」とも称される。DS
P30では、これらウェット成分およびドライ成分の混
合比を、LおよびRチャンネルのそれぞれについて、自
在に変更することができる。それと共に、DSP30で
は、出力信号のレベル調整なども行われる。
【0049】また、DSP30に対して、取り扱うディ
ジタルオーディオ信号のサンプリング周波数に対応した
周波数のクロックFSあるいは2FSが供給される。D
SP30での信号処理は、このクロックに基づきなされ
る。
【0050】アウトプットスイッチャ18は、後述する
コントローラ40の制御あるいは手動の切り替えスイッ
チにより、出力信号の系統を切り替える。出力は、ディ
ジタルおよびアナログのオーディオ信号として出力でき
る。アウトプットスイッチャ18からディジタル出力部
19を介して、AES/EBU規格による出力端子20
に対して、2チャンネル分のディジタルオーディオ信号
が導出される。また、アウトプットスイッチャ18から
出力されたディジタルオーディオ信号は、D/A変換器
21でLおよびRチャンネルのアナログオーディオ信号
に変換される。LおよびRチャンネルのアナログオーデ
ィオ信号は、それぞれアナログ出力端子22Lおよび2
2Rに導出される。
【0051】なお、この例では、入力端子10、入力端
子13Lおよび13R、出力端子20、出力端子22L
および22Rのそれぞれには、ホット、コールドおよび
独立したアースラインの3本の信号線を有する、キャノ
ン型が用いられている。
【0052】また、アウトプットスイッチャ18によ
り、入力されたオーディオ信号に対する装置1内部での
残響音付加処理をバイパスするように選択することもで
きる。バイパスが選択されると、入力されたディジタル
オーディオ信号は、インプットスイッチャ12からバイ
パス経路17を通ってアウトプットスイッチャ18に直
接的に供給される。
【0053】一方、この残響付加装置1の全体は、コン
トローラ40によって制御される。コントローラ40
は、例えばCPU(Central Processing Unit) やRAM
(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、
所定の入出力インターフェイスなどからなる。ROM
は、例えばシステムを起動するための初期プログラム
や、シリアル番号が予め記憶される。RAMは、CPU
が動作するためのワークメモリであると共に、例えば外
部からプログラムがロードされる。
【0054】コントローラ40は、例えば8ビットパラ
レルでバス41に接続される。バス41は、上述のDS
P30、32A〜32H、34にそれぞれ接続される。
バス41を介して、コントローラ40と各DSP30、
32A〜32H、34との間で通信が行われる。この通
信により、コントローラ40から各DSP30、32A
〜32H、34のそれぞれに対してプログラムが供給さ
れると共に、コントローラ40と各DSP30、32A
〜32H、34との間で、データやコマンドのやり取り
が行われる。
【0055】また、上述したように、インプットスイッ
チャ12およびアウトプットスイッチャ18は、例えば
バス41と接続され(図示しない)、コントローラ40
によって制御される。
【0056】コントローラ40に対して、例えばフルド
ットのLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示装
置42が接続される。コントローラ40で生成された表
示データに基づいて、表示装置42に対して所定の表示
が行われる。
【0057】入力部43は、図示しないが、複数の入力
手段、例えば回転角に対応してデータを入力するように
されたロータリエンコーダと、複数のプッシュスイッチ
を有する。これらの入力手段を操作することで、対応す
る制御信号が入力部43からコントローラ40に供給さ
れる。この制御信号に基づき、コントローラ40から各
DSP30、32A〜32H、34に対して、所定のプ
ログラムやパラメータなどが供給される。
【0058】この残響付加装置1には、CD−ROM(C
ompact Disc-ROM)ドライブ44が設けられる。CD−R
OMドライブ44に対してCD−ROM45が挿入さ
れ、CD−ROM45からデータやプログラムが読み出
される。読み出されたデータやプログラムは、CD−R
OMドライブ44からコントローラ40に供給される。
【0059】例えば、CD−ROM45には、インパル
ス応答データが記録されている。CD−ROM45から
このインパルス応答データが読み出され、コントローラ
40に供給される。そして、コントローラ40からDS
P32A〜32Kのそれぞれに対して、このデータが供
給される。DSP32A〜32Kでは、供給されたイン
パルス応答データに基づき、インパルス応答のたたみ込
み演算を行う。
【0060】なお、CD−ROM45に、様々な環境で
収集されたインパルス応答データを多数、記録しておく
ことで、使用するインパルス応答に対応する環境と同様
の残響効果を得ることができる。また、複数のインパル
ス応答データを組み合わせて用いることもできる。実際
には存在しない空間をつくり出すことが可能である。さ
らに、インパルス応答データを、この残響付加装置1で
加工することができる。例えば、読み出されたインパル
ス応答データを加工し、フェードアウト処理を行うこと
で、残響時間の調整を行う。
【0061】また、他の例として、CD−ROM45
に、インパルス応答データをフーリエ変換により周波数
要素データに変換したデータを記録するようにしてもよ
い。残響付加装置1における処理を軽減することができ
る。
【0062】さらに、CD−ROM45には、上述した
表示部42に対する表示の際に用いられる表示データも
格納される。
【0063】この残響付加装置1は、外部インターフェ
イスとしてMIDI(Musical Instrument Digital Inte
rface)を備える。MIDI入力端子46から供給された
MIDI信号は、コントローラ40に供給される。供給
されたMIDI信号に基づき、この装置1の所定の機能
を制御することができる。また、コントローラ40にお
いて、MIDI信号を生成して出力することができる。
MIDI入力端子46から供給されたMIDI信号を加
工して出力するようにもできる。コントローラ40から
出力されたMIDI信号は、MIDI出力端子47から
外部の機器へと供給される。また、MIDIスルー端子
48は、MIDI入力端子46から供給されたMIDI
信号を、そのまま出力する。
【0064】この残響付加装置1は、オプションボード
50を装着することで、機能を拡張することができる。
機能拡張の一例として、サンプリング周波数が48kH
zのディジタルオーディオ信号を、さらに2系統、扱う
ことができるようになる。2チャンネル分(3ch/4
ch)のディジタルオーディオ信号がオプションボード
50を介して、端子15から入力される。このディジタ
ルオーディオ信号は、ディジタル入力部16を介してイ
ンプットスイッチャ12に供給される。また、アウトプ
ットスイッチャ18から出力された、オプションボード
50での処理に対応した2チャンネル分のディジタルオ
ーディオ信号がディジタル出力部23を介して端子24
に導出される。このディジタルオーディオ信号は、端子
24からオプションボード50を介して外部に出力され
る。
【0065】機能拡張の他の例として、2チャンネル
(1ch/2ch)分のディジタルオーディオ信号を扱
う際に、サンプリング周波数が2倍の96kHzである
信号を扱うことができるようになる。
【0066】オプションボード50とこの装置1とは、
端子51〜56および端子15,24で互いに接続され
る。図8は、オプションボード50の構成の一例を示
す。このオプションボード50は、上述のDSP32A
〜32Kおよび加算器33による、インパルス応答のた
たみ込み演算を拡張して実行できるようにしたものであ
る。したがって、このオプションボード50には、上述
のDSP32A〜32Kと同様のDSP32L、32
M、およびDSP60A〜Lが設けられると共に、加算
器61ならびに上述のDSP34に対応するDSP62
とが設けられる。
【0067】ボード50上のバス41’は、端子56を
介して装置1のバス41と接続される。ボード50上の
各DSP32L、32M、およびDSP60A〜Lは、
バス41’を介して、コントローラ40との間で通信を
行うことができる。
【0068】DSP32Lおよび32Mは、16Mビッ
トのDRAMを8個有し、上述のDSP32A〜Kと共
にたたみ込み演算を行う。入力ディジタルオーディオ信
号がDSP30から出力され、端子53を介してDSP
32Lおよび32Mに対してそれぞれ供給される。DS
P32Lおよび32Mによるたたみ込み演算結果は、そ
れぞれ端子54および55を介して加算器33に供給さ
れ、他のDSP32A〜32Kの演算結果と共に加算さ
れる。
【0069】一方、DSP60A〜60Mは、例えば上
述のDSP32A〜32Mと並列的に処理を行う。入力
ディジタルオーディオ信号がDSP30から出力され、
端子51を介してDSP60A〜60Mに配分される。
【0070】例えば、オプションボード50の装着によ
って、1ch〜4chまでの4チャンネル分の処理を行
う場合には、DSP32A〜32Mによって1chおよ
び2chのたたみ込み演算が行われ、DSP60A〜6
0Mによって3chおよび4chのたたみ込み演算が行
われる。また、サンプリング周波数が96kHzのディ
ジタルオーディオ信号を扱う場合には、例えば同一のサ
ンプル数からなるブロックが供給されるDSP同士、す
なわち、DSP32Aおよび60A、DSP32Bおよ
び60B、・・・、DSP32Mおよび60Mがそれぞ
れ並列的にたたみ込み演算を行うことで、2倍速での処
理に対応することができる。
【0071】DSP60A〜60Mでのたたみ込み演算
結果は、それぞれ加算器61に供給され加算される。加
算結果は、DSP62に供給され、上述のDSP34と
同様にオーバーフロー処理をされ、端子52を介してD
SP30に供給される。そして、DSP30において、
必要に応じてドライ成分およびウェット成分の比率の調
整や、他のチャンネルの信号との混合比の調整をされ、
アウトプットスイッチャ18に供給される。
【0072】なお、オプションボード50には、AES
/EBUの規格に基づくディジタルオーディオ信号の入
力端子63および出力端子64とが設けられる。入力端
子63には、2チャンネル(3ch/4ch)分の信号
が入力され、入力された信号は、端子15を介してイン
プットスイッチャ12に供給される。同様に、アウトプ
ットスイッチャ18から出力された2チャンネル(3c
h/4ch)分の出力信号は、端子24を介してこのボ
ード50に供給され、出力端子64に導出される。な
お、この例では、端子63および64は、キャノン型が
用いられている。
【0073】図9は、この残響付加装置1のフロントパ
ネル200の一例を示す。フロントパネル200の四隅
には、この装置1をラックにマウントすることが可能な
ように、取り付け穴が設けられている。パネル200の
左側に、電源スイッチ201が設けられ、その下方にC
D−ROMドライブ44に対してCD−ROM45を装
着するための、CD−ROM挿入部202が設けられ
る。スイッチ205を操作することで、CD−ROM挿
入部202へのCD−ROM45の挿入および挿入部2
02からのCD−ROM45の取り出しを行うことがで
きる。
【0074】パネル200の略中央部には、表示部20
3が設けられる。表示部203は、上述したLCD42
に対応するものである。表示部203の右側に、ロータ
リエンコーダ204が設けられる。また、表示部203
の下部に、ファンクションキー206,207,208
および209が設けられる。これらロータリエンコーダ
204およびファンクションキー206〜209によっ
て、この装置1の機能の選択やデータの入力などを行う
ことができる。
【0075】表示部203は、選択されている機能など
により様々な表示を行う。この例では、所定の残響音の
タイプが選択された場合の、パラメータ表示が行われ、
表示部203内の表示領域210には、選択された残響
音に対して指定されたパラメータが感覚的に表示される
と共に、表示領域211には、パラメータ名とパラメー
タ値が表示されている。
【0076】表示領域211の表示は、表示部203の
下部に配置されたファンクションスイッチ206〜20
9のそれぞれに対応している。例えば、ファンクション
キー206〜209のうちの何れかを押すことで、押さ
れたキーの直上に表示されているパラメータが選択され
る。そして、ロータリエンコーダ204を回転させる
と、そのパラメータが変更される。また例えば、所定の
操作によって、表示部203に、別のページを表示させ
ることも可能である。別のページでは、別のパラメータ
値を変更することができる。
【0077】一方、この一実施形態においては、表示領
域210に対して、現在設定されているパラメータ値に
対応した波紋が表示され、そのパラメータ値による残響
音の効果(音の広がり)が感覚的に把握できるようにさ
れている。図10および図11は、この表示領域210
の表示の例を示す。残響時間を短い値から長い値へと変
更していくのに伴い、図10A〜図10H、さらに、図
11A〜図11Hというように、波紋の波数が増加され
る。
【0078】この例では、波紋は、残響時間の最小値か
ら最大値までの値に段階的に対応した、16段階の表示
を有する。この16段階の表示は、残響時間に対して相
対的である。波紋表示のための表示データは、CD−R
OM45に格納されている。そして、例えばこの装置1
の起動時に予めCD−ROM45から読み出され、コン
トローラ40が有するRAMに格納される。これに限ら
ず、コントローラ40が有するROMに予め格納してお
くようにしてもよい。残響時間のパラメータを決定する
と、波紋の表示は、そのときの表示に固定される。
【0079】このような表示を行うことにより、ユーザ
に対して、視覚的に印象を与えることができる。ユーザ
は、残響の効果を、感覚的に把握することができるよう
になる。すなわち、ユーザは、波紋により、残響音の広
がりを視覚的に把握することができる。
【0080】なお、波紋の表示は、この例では表示領域
210の左下から右上に向かって広がっていくように表
示されているが、これはこの例に限定されない。図12
は、表示領域210に対する波紋の表示の、他の例を示
す。波紋の中心点および波紋が広がる方向は、任意に設
定することができ、例えば、左端を波紋の中心とするこ
とができる(図12A)。また、表示領域210の中心
を波紋の中心とすることもできる(図12B)。さらに
また、波紋の断面を表示するようにしてもよい(図12
C)。また、選択された残響音のタイプに応じて波紋の
形状を変化させることもできる。さらに、この例では、
波紋の表示は固定的に行われているが、1段階のパラメ
ータに対して複数枚の表示データを用意し、これらを連
続的に切り替えて表示することで、アニメーション表示
とすることもできる。
【0081】次に、DSP32A〜32M、DSP60
A〜60Mで行われる、インパルス応答のたたみ込み演
算について説明する。なお、ここでは、繁雑さを避ける
ため、オプションボード50を用いずに、DSP32A
〜32Kのみで行う演算について説明する。
【0082】図13は、DSP32A〜32Kの各々に
おける処理を概略的に示す。インパルス応答データは、
コントローラ40の制御によって、例えばCD−ROM
45から読み出され、予めDSP32A〜32Kに対し
て供給され、DSP32A〜32Kがそれぞれ備えるD
RAMに格納される。そして、各DSP32A〜32K
において、それぞれに対して定められている処理ブロッ
クサイズに対応し、インパルス応答データが時間軸上の
所定の間隔で区切られる。
【0083】ここで、各DSP32A〜32KをDSP
32として代表し、DSP32に処理されるインパルス
応答の単位をNとする。例えば、この例では、DSP3
2Aは、128ポイントのインパルス応答データのたた
み込み演算を行うようにされているため、N=128で
ある。また、以下の説明において、1ワードは、ディジ
タルオーディオ信号の1サンプリングデータに対応す
る。したがって、1ワードは、時間軸上では(1/サン
プリング周波数)の時間間隔を有し、ディジタルデータ
としては、量子化ビット数(24ビット)のものであ
る。
【0084】DSP32に供給された入力データは、N
ワードからなるブロックデータに切り出される。したが
って、最初のNワード分の時間は、データの入力に費や
される。入力されたNワード分のデータは、DSP32
が有するDRAMに格納される。そして、次のNワード
分の時間で、格納されたNワード分の入力データに対す
るインパルス応答のたたみ込み演算が行われる。演算が
全て終了すると、Nワード分の演算結果が出力される。
したがって、Nワードの演算において、データの入出力
に対して2Nワード分の遅延が生じることになる。
【0085】図14は、DSP32における処理を、さ
らに詳細に示す。DSP32では、周知の技術である、
巡回たたみ込みにおけるオーバーラップセーブメソッド
を用いて、インパルス応答のたたみ込み演算を行ってい
る。
【0086】すなわち、図14に示されるように、時間
軸に従いNワード毎に供給される、第n番目のブロック
80Bと、一つ前の第(n−1)番目のブロック80A
とに対してDFT(Discrete Fourier Transform)を行
い、時間軸上のデータを、(N+1)ワードの実数部8
1Aと(N−1)ワードの虚数部81Bとからなる周波
数要素データ81に変換する。
【0087】一方、インパルス応答データ82は、それ
ぞれNワードの、実データ82Aとゼロデータ82Bに
ついて予めDFTされ、(N+1)ワードの実数部83
Aと(N−1)ワードの虚数部83Bとからなる周波数
要素データ83に変換されている。
【0088】入力データによる周波数要素データ81
と、インパルス応答による周波数要素データ83の、互
いに対応する周波数要素同士が乗算され、乗算結果につ
いて、等しい周波数成分同士を足し合わせるフィルタ処
理(たたみ込み)が行われる。この演算の結果、(N+
1)ワードの実数部84Aと(N−1)ワードの虚数部
84Bとからなる周波数要素データ84が得られる。こ
の周波数要素データ84に対して、DFTの逆の処理で
あるIDFTして、2Nワードからなる時間軸上のデー
タ86が得られる。
【0089】IDFTの結果は、図14のデータ85,
86,87に示されるように、Nワード間隔で2Nワー
ドずつ得られる。データ85,86,87のそれぞれに
おいて、前半のNワードのデータ85A,86A,87
Aが捨てられ、第(n−1)番目のブロック,第n番目
のブロック,第(n+1)番目のブロックというよう
に、出力データが得られる。第n番目の出力データは、
対応する第n番目の入力データに対して2ブロック分、
遅延している。
【0090】ブロックサイズを大きくとり、1回の処理
でより多くのインパルス応答データのたたみ込み演算を
行うことで、長い残響時間を得ることができる。しかし
ながら、上述したように、入力されたブロックが出力さ
れるまでには、2ブロック分の遅延があるため、1ブロ
ックを大きくすると、残響処理の成分が出力されるまで
の遅延時間が長くなり、実用的ではない。そこで、この
一実施形態では、所望の残響時間を得るための処理を、
それぞれ所定のポイント数(ワード数)に分割された複
数のブロック毎に並列的に行う。
【0091】図15および図16は、この一実施形態に
よる、複数のブロックに分割してのたたみ込み演算処理
について示す。例えば218ワード(256kワード)の
たたみ込み演算を行う場合を考える。この場合、ディジ
タルオーディオ信号が256kワード(256kポイン
ト)のインパルス応答データによってたたみ込まれる。
サンプリング周波数が48kHzの場合で略5.3se
c、サンプリング周波数が44.1kHzの場合で略
5.9secの残響時間が得られる。
【0092】図15に一例が示されるように、全体の2
56kワードが2分割され、2分割されたうち時間軸上
で前に位置する側がさらに2分割される。このように、
時間軸上で前に位置する側が順次2分割される。そし
て、2分割されたうち、時間軸上で後ろに位置する側の
それぞれは、さらに2分割され同一サイズの2ブロック
が形成される。
【0093】図16は、図15における先頭の8kワー
ドの部分Aを拡大して示す。この部分Aも、同様にして
2分割されていくが、先頭の256ワードに関しては、
128ワードのブロックが2ブロック形成され、この2
ブロックについてインパルス応答のたたみ込みが行われ
る。したがって、残響成分は、先頭の256ワード分遅
延されて出力される。しかしながら、例えばサンプリン
グ周波数が48kHzの場合、これは僅か5msecの
遅延であり、残響音付加の面から考えると、問題がな
い。
【0094】このように、全体が218ワード(256k
ワード)のこの例では、27 ワード(128ワード),
8 ワード(256ワード),29 ワード(512ワー
ド),210ワード(1kワード),211ワード(2kワ
ード),212ワード(4kワード),213ワード(8k
ワード),214ワード(16kワード),215ワード
(32kワード)および216ワード(64kワード)
の、2n ワードのサイズを有するブロックがそれぞれ2
ブロックずつ形成される。
【0095】DSP32A〜32Kでは、それぞれ同一
ブロックサイズの組について処理が行われる。すなわ
ち、図15および図16に示されるように、DSP32
A〜32Kに対して供給された入力データは、DSP3
2A〜32Kのそれぞれにおいて、DSP32Aで12
8ワード、DSP32Bで256ワード、DSP32C
で512ワード、DSP32Dで1kワード、DSP3
2Eで2kワード、DSP32Fで4kワード、DSP
32Gで8kワードDSP32Hで16kワード、DS
P32Iで32kワード、DSP32J,32Kで64
kワードに、それぞれ切り出される。
【0096】128ワードから32kワードまでの処理
のそれぞれは、同一のブロックサイズの2つのブロック
についてのたたみ込みの処理を、一つのDSPによって
時分割的に行うようにしている。
【0097】すなわち、DSP32A〜32Kのそれぞ
れにおいて、切り出されたブロックデータに対して対応
するインパルス応答データによるたたみ込み演算が行わ
れる。同一ブロックサイズの組の、後半のブロックにつ
いては、処理後、1ブロック分遅延されて出力される。
これにより、DSP32A〜32Kのそれぞれにおい
て、同一サイズの2ブロックが連続して出力される。D
SP32A〜32Kの出力を加算器33で加算すること
で、残響データ88が生成される。
【0098】なお、DSP32A〜32Kのそれぞれに
対して連続的に供給されるデータに対して、DSP32
A〜32Kのそれぞれの周期で以て処理を行い、その結
果を加算することで、連続的に供給されるデータに対し
て残響音を付加することができることは、周知である。
【0099】図17は、各DSP32A〜32Kにおけ
る、たたみ込み演算をするためのたたみ込みフィルタ7
0の構成の一例を示す。たたみ込みフィルタ70は、例
えば、コントローラ40からDSP32A〜32Kに対
して供給される所定のプログラムに基づいて実現され
る。端子71からディジタルオーディオ信号が入力さ
れ、DFT回路72に供給される。ディジタルオーディ
オ信号は、DFT回路72で時間軸上のデータから周波
数要素データに変換される。DFT回路72の出力は、
乗算器74に供給されると共に、遅延回路73に供給さ
れる。
【0100】遅延回路73は、Nワード分の遅延を有す
る。すなわち、DSP32A〜32Kは、それぞれN=
128,256,512,1k,2k,4k,8k,1
6k,32kおよび64kであって、対応する遅延量を
有する。遅延回路73で遅延されたデータは、乗算器7
6に供給される。
【0101】乗算器74では、端子75から、DFTさ
れたインパルス応答データであるフィルタ係数Aが供給
される。乗算器74で、DFT回路72の出力およびフ
ィルタ係数Aの対応する周波数要素同士の乗算がなされ
る。一方、乗算器76でも同様な処理が行われる。すな
わち、端子77から、DFTされたインパルス応答デー
タであるフィルタ係数Bが供給され、遅延回路73から
の出力およびフィルタ係数Bの対応する周波数要素同士
の乗算がなされる。
【0102】乗算器74および76それぞれの乗算結果
は、加算器78で加算される。加算結果は、IDFT回
路79に供給され、周波数要素データが時間軸上のデー
タに変換され、端子80から出力される。
【0103】このように、たたみ込みフィルタ70で
は、入力データと、Nワード、すなわち1ブロック分遅
延された入力データとの、2ブロック分のデータを用い
てたたみ込み演算が行われ、2ワード分のデータが出力
される。図14を用いて既に説明したように、出力され
た2ワード分のデータのうち、前半の1ワードは、捨て
られる。
【0104】図18は、上述の図17の構成に基づく、
たたみ込みフィルタ70の処理を、時間軸に対応して示
す。図18の左端側には入力データが示され、右端側に
は、出力データが示される。また、図18は、全体的
に、上側から下側へ向けて、時間の経過が示される。す
なわち、複数のフィルタ70が存在するように示されて
いるが、これらは、一つのフィルタの異なるタイミング
での処理を示す。このように、1つ前のタイミングでD
FTした結果が遅延回路73によって遅延されて、次の
タイミングのフィルタ処理に用いられる。そのため、入
力データに対して、2ブロック分遅延された出力データ
が連続的に出力される。
【0105】図19は、DSP32A〜32Kの並列処
理の概略を示す機能ブロック図である。入力データがD
SP32A〜32Kのそれぞれに対して並列的に供給さ
れる。DSP32A〜32Kは、それぞれN=128,
N=256,N=512,N=1k,N=2k,N=4
k,N=8k,N=16k,N=32kおよびN=64
kのポイントのたたみ込みを行う。そして、演算結果
は、DSP32A〜32Kのそれぞれから、2Nワード
分遅延されて、加算器22に供給される。
【0106】例えば、DSP32Aに供給された入力デ
ータは、N=128ワードからなるブロックに切り出さ
れ、切り出されたブロックに対してたたみ込み処理を行
い、入力タイミングに対して2Nワード遅延されて演算
結果が出力される。そして、次のNワードのブロックが
取り込まれ、同様な処理が繰り返される。DSP32B
〜32Kのそれぞれにおいて、同様の処理が行われる。
【0107】次に、この発明によるミュート制御につい
て説明する。図20は、DSP32A〜32Kそれぞれ
の処理のタイムチャートである。なお、以下の説明で
は、DSP32A〜32KをDSP32に代表させる。
【0108】DSP32では、上述したように、1ブロ
ック毎に、2n ワードの入力データが供給される(図2
0C)。図20Bに示される信号LRCKは、入力デー
タのサンプリング周波数に対応したクロックである。信
号LRCKの立ち上がりで1ワードの入力データが入力
される。図20Aの信号BLCKは、信号LRCKを2
n で分周したブロッククロックであり、その立ち上がり
の間隔を周期とする。信号BLCKの立ち上がりと、デ
ータブロックの先頭とが対応する。
【0109】DSP32内部では、信号BLCKの立ち
上がりに同期して、1つ前のブロックのタイミングで入
力されたブロックデータに対する演算が開始される(図
20D)。演算の開始と共に、DSP32において、ビ
ットアウト出力を”0”にするような命令が実行され
る。この命令により、図20Eに示されるように、演算
終了フラグがローレベルとされる。そして、演算終了の
直前に、ビットアウト出力を”1”とするような命令が
実行され、演算終了フラグがハイレベルとされる。
【0110】ここで、ビットアウト命令は、例えば、D
SP32における演算処理のプログラムに基づき実行さ
れる。信号BLCKが立ち上がってから、DSP32で
演算が開始され、ビットアウト命令が実行されるまでに
は、信号BLCKの立ち上がりに対して若干の遅延を有
する。すなわち、信号BLCKの立ち上がりと共に演算
が開始されても、演算終了フラグは、信号BLCKの立
ち上がりに対して若干の遅延を以てローレベルとされ
る。
【0111】図21は、DSP32によるブロック単位
での処理について、概略的に示す。図21Aの信号BL
CKに対応して、1ブロック分すなわち2n サンプル
(ワード)の入力データが入力され、DSP32が有す
るDRAMに格納される。次の1ブロック分で、この2
n サンプル(ワード)の入力データに対して、演算処理
が行われる。
【0112】演算処理は、この例では、入力データに対
するDFT,DFTされた入力データと、予めDFTさ
れDRAMに格納されているインパルス応答データとの
たたみ込み演算およびたたみ込み演算結果のIDFTで
ある。演算処理の他の例としては、データ圧縮処理、圧
縮されたデータの伸長処理などがある。
【0113】演算処理されたデータは、次の1ブロック
をかけて出力される。データが入力されてから出力され
るまで、2ブロック分すなわち(2×2n サンプル分)
の遅延が生じる(図21C)。上述したように、この一
連の処理は、時間軸上で並列的に行われるため、ブロッ
クが連続して出力される。
【0114】この発明では、信号BLCKによって演算
終了フラグをサンプリングする。そして、サンプリング
された結果がハイレベルでなければ、そのブロックにつ
いての演算処理が終了しなかったとされ、そのブロック
のデータが本来出力される、信号BLCKの次の1周期
における出力をミュートするように制御する。
【0115】図22は、この出力ミュート処理を行うた
めの構成の一例を示す。端子150からデータが入力さ
れる。入力データは、DSP32のシリアル入力端SI
に入力される。また、DSP32で演算処理されたデー
タは、シリアル出力端SOから出力され、ANDゲート
153の一方の入力端に入力される。
【0116】DSP32におけるビットアウト命令に基
づき、ビットアウト信号出力端151から、演算終了フ
ラグ154が出力される。演算終了フラグ154は、D
−フリップフロップ(D−FF)157の入力端に供給
される。一方、D−FF157のクロック入力端には、
信号BLCKが供給される。すなわち、D−F157で
は、信号BLCKによって演算終了フラグ154がサン
プリングされる。D−FF157の非反転出力からの出
力信号は、信号BLCKの1周期内で演算処理が終了し
たかどうかの検出結果として、タイミング補正回路15
8を介してANDゲート153の他方の入力端に供給さ
れる。
【0117】なお、タイミング補正回路158は、図1
4を用いて説明したような、2ブロックを用いて演算を
行うような場合に、供給された検出結果を1ブロック
(信号BLCKの1周期分)だけ遅らせるものである。
上述の図21に示されるような、1ブロックずつ演算が
行われる場合は、このタイミング補正回路158は、省
略することができる。ここでは、処理は1ブロックずつ
行われるものとし、タイミング補正回路158では遅延
が与えられないものとして説明を行う。
【0118】ANDゲート153は、タイミング補正回
路158を介して供給されるD−FF157の出力と、
DSP32の出力とのANDをとることで、D−FF1
57の出力に基づくDSP32からの演算出力のミュー
ト制御を行う。ANDゲート153の出力は、出力端1
59に導出され、例えば加算器33に供給される。
【0119】図23は、上述の図22の構成による、演
算終了フラグ154による出力ミュート制御の一例を示
す。周期aでは、演算終了フラグ154が周期内に立ち
上がっている(図23B)。周期aの終端で、D−FF
157によって演算終了フラグ154が信号BLCKで
サンプリングされ、D−FF157から演算終了の検出
結果として、ハイレベルが出力される。したがって、信
号BLCKの1周期内に対応するブロックの演算が終了
したとされる(図23C)。
【0120】周期aでの演算結果は、次の周期bで出力
される(図23D)。D−FF157による検出結果
は、タイミング補正回路158を介してANDゲート1
53に供給される。ANDゲート153では、この検出
結果とDSP32の出力データとのANDがとられる。
D−FF157の出力がハイレベルであるため、DSP
32からのデータは、出力端159に導出される(図2
3E)。
【0121】一方、周期bおよび周期cでは、1周期内
に演算終了フラグが立ち上がっていない(図23B)。
そのため、D−FF157において、周期b,cそれぞ
れの終端で、信号BLCKによってローレベルがサンプ
リングされ、これらの周期bおよびcでは、演算が1周
期内で終了していないことが検出される(図23C)。
D−FF157によるこの検出結果がタイミング補正回
路158を介してANDゲート153に供給される。そ
して、ANDゲート153では、タイミング補正回路1
58を介して供給されたD−FF157のローレベルの
出力と、DSP32の出力とのANDをとり、DSP3
2からの出力データをミュートする(図23E)。
【0122】さらに、周期dでは、例えば周期aの場合
よりもDSP32内部での演算処理に時間がかかってお
り、演算終了フラグ154が周期dの終端近くで立ち上
がっている。この場合でも、D−FF157によって、
周期dの終端で、信号BLCKでハイレベルの演算終了
フラグ154がサンプリングされるため、上述の周期a
の場合と同様に、出力データはミュートされない。
【0123】このように、この発明によれば、信号BL
CKによって演算終了フラグ154がサンプリングさ
れ、その結果に基づき、DSP32の出力をミュートす
るかどうかが制御される。そのため、DSP32を処理
能力の最大限まで活用することができると共に、所定期
間内に演算処理が終了しなかった場合に、確実に出力を
ミュートすることができる。また、次のブロックデータ
を出力するかどうかを、演算終了フラグ154を信号B
LCKでサンプリングすることによって判断しているた
め、DSP32における演算処理が回復した後は、直ぐ
に出力を行うことができる。
【0124】図24は、この発明を、上述した一実施形
態による残響付加装置1に適用した例を示す。DSP3
2A〜32Kの出力は、それぞれ対応する出力ミュート
回路161A〜161Kを介して加算器33に供給され
る。加算器33の出力は、出力端162から例えばDS
P34を介してDSP30に供給される。
【0125】DSP32A〜32Kにおいて、それぞれ
独立して上述したミュート制御処理が行われ、演算終了
フラグ154A〜154Kが出力される。出力された演
算終了フラグ154A〜154Kは、それぞれ出力ミュ
ート回路161A〜161Kに供給される。出力ミュー
ト回路161A〜161Kのそれぞれは、例えば上述の
図22の構成の例では、D−FF157,タイミング補
正回路158およびANDゲート153からなる。DS
P32A〜32Kの出力がそれぞれ独立してミュート制
御され、加算器33に供給される。DSP32A〜32
Kのうち一つがミュート制御されても、他に影響を与え
ない。
【0126】この場合には、残響付加装置1においてD
SP32A〜32Kでの処理が2ブロックを用いて行わ
れる。そのため、出力ミュート回路161A〜161K
のそれぞれにおいて、タイミング補正回路158では、
D−FF157の出力が1ブロック分遅延される。
【0127】なお、この例に限らず、例えば加算器33
の出力に対してミュート制御を行うようにしてもよい。
この場合、DSP32A〜32Kの出力は、それぞれ直
接的に加算器33に供給され、加算器33の出力が出力
ミュート回路161’を介して出力端162に導出され
る。そして、出力ミュート回路161’は、例えば演算
終了フラグの入力数に対応した数のD−FF157’お
よびタイミング補正回路158’と、多入力のANDゲ
ート153’とからなる。上述と同様に、DSP32A
〜32Kにおいて、それぞれ独立して上述したミュート
制御処理が行われ、出力された演算終了フラグ154A
〜154Kがそれぞれ出力ミュート回路161’に供給
される。DSP32A〜32Kのうち、少なくとも一つ
のDSPからの演算終了フラグがローレベルであれば、
加算器33の出力をミュートする。
【0128】なお、上述では、この発明を、複数のDS
P32A〜32Kにおいて並列的に処理を行う場合に適
用させて説明したが、これはこの例に限定されない。こ
の発明は、例えば一つのDSPだけを有する構成に対し
て適用することもできる。
【0129】また、上述では、この発明を、残響付加装
置に対して適用した例について説明したが、これはこの
例に限定されない。すなわち、この発明によるミュート
制御は、DSPにおいて、リアルタイムで入力されたデ
ータをブロック単位で処理するようにされた他の機器に
適用できる。例えば、この発明は、MD(Mini Disc)の
プレーヤにも適用可能である。
【0130】さらに、上述では、DSP32による演算
処理が所定の期間内に終了していないときに、出力ミュ
ート回路161により出力をミュートするとしたが、こ
れは一例であって、この例に限定されるものではない。
すなわち、DSP32による演算結果の代わりに、演算
が終了していないことを示すように、所定のデータを出
力するようにできる。
【0131】さらにまた、上述では、インパルス応答の
たたみ込み処理を、DSP32A〜32Kといった、ハ
ードウェアで行っているが、これはこの例に限定され
ず、ソフトウェア処理で行うことも可能である。同様
に、DSP30および34の処理も、ソフトウェアで行
うことが可能である。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、リアルタイムで入力されるデータをブロック単位で
処理する際に、処理する信号のサンプリング周波数が変
わるような場合でも、CPUなどによるサンプリング周
波数の監視が不要になると共に、本来の実力の上限まで
の変動に対応できるという効果がある。
【0133】また、この発明の一実施形態によれば、1
つのインパルス応答データを、複数個のDSPで分割し
て並列的にたたみ込みを行うような場合でも、演算処理
が所定期間に終了できないDSPの出力だけがミュート
されるため、DSPによる演算処理が回復した後に、出
力をいち早く出せるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態による残響音を従来の巡回型フィル
タによる残響音と比較して示す略線図である。
【図2】この発明によるインパルス応答収集装置の構成
の一例を示すブロック図である。
【図3】ホールでインパルス応答を収集する場合の例を
示す略線図である。
【図4】インパルス応答の加工処理の一例を示す略線図
である。
【図5】インパルス応答の加工処理の一例を示す略線図
である。
【図6】インパルス応答データを用いてたたみ込みを行
う残響付加装置の構成の一例を概略的に示すブロック図
である。
【図7】残響付加装置の構成の一例をより具体的に示す
ブロック図である。
【図8】残響付加装置のオプションボードの構成の一例
を示すブロック図である。
【図9】残響付加装置のフロントパネルの一例を示す略
線図である。
【図10】表示領域に表示される波紋の例を示す略線図
である。
【図11】表示領域に表示される波紋の例を示す略線図
である。
【図12】表示領域に表示される波紋の他の例を示す略
線図である。
【図13】たたみ込み演算を行う各DSPにおける処理
を概略的に示す略線図である。
【図14】各DSPにおける処理を、さらに詳細に示す
略線図である。
【図15】複数のブロックに分割してのたたみ込み演算
処理について示す略線図である。
【図16】複数のブロックに分割してのたたみ込み演算
処理について示す略線図である。
【図17】各DSPにおけるたたみ込みフィルタの構成
の一例を示すブロック図である。
【図18】たたみ込みフィルタの処理を時間軸に対応し
て示す略線図である。
【図19】異なるNワードの処理を並列的に行う例を示
す略線図である。
【図20】DSPにおける演算処理のタイムチャートで
ある。
【図21】DSPによるブロック単位での処理を概略的
に示す略線図である。
【図22】出力ミュート処理を行うための構成の一例を
示すブロック図である。
【図23】演算終了フラグによる出力ミュート制御の一
例を示すタイムチャートである。
【図24】この発明のによるミュート制御の構成を残響
付加装置に対して適用する例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・残響付加装置、30・・・DSP、32A〜3
2M・・・DSP、33・・・加算器、34・・・DS
P、40・・・コントローラ、42・・・LCDによる
表示部、43・・・入力部、44・・・CD−ROMド
ライブ、45・・・CD−ROM、50・・・オプショ
ンボード、60A〜60M・・・DSP、61・・・加
算器、62・・・DSP、90・・・測定用信号発生
部、94・・・同期加算部、95・・・インパルス応答
変換部95、96L,96R・・・インパルス応答デー
タ、97・・・インパルス応答収集装置、122・・・
たたみ込みフィルタ、153・・・ANDゲート、15
4・・・演算終了フラグ、157・・・D−フリップフ
ロップ、158・・・タイミング補正回路、161A〜
161K・・・出力ミュート回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるディジタルデータに対して、
    ブロック単位で信号処理を行うディジタル信号処理装置
    において、 入力されるディジタル信号に対して、ブロック単位で信
    号処理を行う信号処理手段と、 上記信号処理手段による信号処理が終了したかどうかを
    示す信号を出力する処理終了信号出力手段と、 上記信号処理手段による処理結果を出力すべきタイミン
    グで、上記処理終了信号出力手段による上記出力が上記
    信号処理が終了していないことを示すときに、上記処理
    結果の代わりに所定のデータを出力する出力制御手段と
    を有することを特徴とするディジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 入力されるディジタルデータに対して、
    インパルス応答を複数の信号処理手段で分割してブロッ
    ク単位で並列的にたたみ込むようにしたディジタル信号
    処理装置において、 入力されるディジタル信号に対して、ブロック単位でイ
    ンパルス応答のたたみ込みを行う信号処理手段と、 上記信号処理手段による信号処理が終了したかどうかを
    示す信号を出力する処理終了信号出力手段とからなる信
    号処理部を複数個有し、 上記信号処理手段による処理結果を出力すべきタイミン
    グで、上記処理終了信号出力手段による上記出力が上記
    信号処理が終了していないことを示すときに、上記処理
    結果の代わりに所定のデータを出力するようにしたこと
    を特徴とするディジタル信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のディジタル信号処理装
    置において、 複数の上記信号処理部においてそれぞれ独立に、上記信
    号処理手段による処理結果を出力すべきタイミングで、
    上記処理終了信号出力手段による上記出力が上記信号処
    理が終了していないことを示すときに、上記処理結果の
    代わりに所定のデータを出力するようにしたことを特徴
    とするディジタル信号処理装置。
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