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JP2000094370A - ロボットの作業表面の傾き測定方法およびその測定装置 - Google Patents

ロボットの作業表面の傾き測定方法およびその測定装置

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JP2000094370A
JP2000094370A JP10264868A JP26486898A JP2000094370A JP 2000094370 A JP2000094370 A JP 2000094370A JP 10264868 A JP10264868 A JP 10264868A JP 26486898 A JP26486898 A JP 26486898A JP 2000094370 A JP2000094370 A JP 2000094370A
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robot
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worktable
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work
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Yutaka Inoue
裕 井上
Tsuneji Nomura
恒二 野村
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットの基準座標に対する作業台表面の傾
きを容易に求めることができるようにする。 【解決手段】 ロボット本体の先端のフランジに設けら
れたハンドを、作業台表面の3測定点に当接させ、各測
定点におけるフランジの中心の座標を求める。この3座
標のうちの1座標から他の2座標まで延びる2つのベク
トルJ,Kを求め、そのベクトルJ,Kの外積を演算す
る。この外積は、大きさが、2つのベクトルJ,Kを相
隣る2辺とする平行四辺形の面積に等しく、方向が、2
つのベクトルJ,Kのいずれとも直角で、ベクトルJを
ベクトルKに180°以内で回転して重ねるとき、右ね
じの進む方向の向きを持つベクトルMとなる。従って、
外積を求めることによって、作業台表面の法線の傾き
(作業台表面の傾き)を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット本体の基
準座標に対する作業台表面の傾きを測定するロボットの
作業表面の傾き測定方法およびその測定装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ロボットの姿勢、すな
わちロボットアームの先端のハンド部分の姿勢は、例え
ば、手首の先端に設けられているフランジの端面の中心
から垂直方向に延びるアプローチベクトルと、同じくフ
ランジの端面の中心から上記アプローチベクトルと直交
する方向に延びるオリエントベクトルとを設定し、これ
ら両ベクトルをその交点がロボットの基準座標の原点に
一致するように平行移動させたとき、アプローチベクト
ルとオリエントベクトルとがそれぞれロボットの基準座
標上でどの方向を向いているかによって示されるように
なっている。
【0003】ロボットに作業をティーチングする場合、
作業の内容によっては、フランジの端面を作業台の表面
と平行となるようにティーチングすることが必要となる
ことがある。その一例を図7に示すが、これは、ロボッ
ト本体の先端であるフランジFの先端面fを作業台Dと
平行に保持したまま、ハンドHをフランジFの先端面f
の法線(鉛直線)に沿って真っ直ぐ下方に降ろして、該
ハンドHに把持したワークW1 を作業台D上のワークW
2 に組み付けるという作業を示している。
【0004】ところが、作業台Dの表面とロボットの基
準座標系のX−Y座標面(水平面)とは、作業台D、或
いはロボット本体の据え付けの状態から、必ずしも平行
になっているとは限らない。そこで、作業台Dの表面が
基準座標系のX−Y座標面に対して傾いている場合に
は、上記のようなロボット作業のティーチング時に、ロ
ボット本体の各関節を微妙に動かして、フランジFの先
端面fが作業台Dの表面と平行となるようにしている。
しかしながら、例えば6軸の多関節型ロボット等、関節
が多いと、各関節をどのように動作させたらフランジF
の先端面fが作業台Dの表面と平行になるのかを推定す
ることが難しく、ティーチング作業に多くの時間がかか
るという問題があった。
【0005】この問題を解消するものとして、特開昭5
9−182076号公報に開示された技術がある。これ
は、ロボットの基準座標と作業台表面の座標との間の空
間的な相対誤差は、両座標の原点間の変位と座標軸間の
回転変位とを用いて表すことができることから、ロボッ
ト本体と作業台表面との距離を6地点以上で測定し、そ
の測定距離から両座標の原点間の変位を表す3つの座標
軸方向のベクトルを演算すると共に、座標軸間の回転変
位を表すオイラー角等の3成分を演算するというもので
ある。
【0006】この特開昭59−182076号公報の開
示技術では、ロボットの基準座標と作業台表面の座標と
の位置関係を、両座標の原点間変位と座標軸間回転変位
とで表現する必要があるため、ロボット先端部分から作
業台表面の座標系までの距離を正確に測定する距離測定
装置が別に必要で、システムが複雑化するという問題が
ある。このため、ロボットの基準座標と作業台表面との
相対的な傾きだけを検出できれば良いような場合には、
過剰システムとなってしまう。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ロボットの基準座標と作業台表面との
相対的な傾きを特別な距離測定装置を用いることなく、
容易に求めることができるロボットの作業表面の傾き測
定方法およびその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載のロボットの作業表面の傾き測定方法
は、ロボット本体の先端部分の所定部位を作業台表面の
少なくとも3つの測定点に当接させ、これらの各測定点
での前記ロボット本体の先端位置を当該ロボット本体の
基準座標上の座標で検出し、この検出された少なくとも
前記3位置の座標に基づいて前記基準座標に対する前記
作業台表面の傾きを演算によって求めることを特徴とす
るものである。
【0009】また、請求項2記載のロボットの作業表面
の傾き測定装置は、ロボット本体と、このロボット本体
の先端部分の所定部位を作業台表面の少なくとも3つの
測定点に当接させたとき、各測定点での前記ロボット本
体の先端の位置を当該ロボット本体の基準座標上の座標
で検出する座標位置検出手段と、この座標位置検出手段
によって検出された少なくとも前記3位置の座標に基づ
いて前記基準座標に対する前記作業台表面の傾きを演算
によって求める演算手段とを具備してなるものである。
【0010】上記の請求項1および2の構成によれば、
ロボット本体の先端部分の所定部位を作業台表面の少な
くとも3つの測定点に当接させたとき、それらの各測定
点でのロボット本体の先端の座標は、ロボットの制御装
置が本来的に備える座標変換のための演算機能を使用し
て容易に検出することができる。また、検出した少なく
とも3位置の座標に基づいて作業台の表面の傾きを求め
る演算も、同様にロボットの制御装置の演算機能を利用
して容易に行うことができる。このため、ロボットの基
準座標と作業台表面との相対的な傾きを、特別な距離測
定装置を用いることなく、容易に求めることができる。
【0011】請求項3のロボットの作業表面の傾き測定
装置は、前記ロボット本体の先端部分の所定部位を当接
させる前記作業台表面の少なくとも3つの測定点は、前
記ロボット本体が作業を行う部位の周りに存在すること
を特徴とするものである。この構成によれば、作業台表
面の傾きを、ロボットが実際に作業を行う部位での傾き
として求めることができる。
【0012】請求項4のロボットの作業表面の傾き測定
装置は、前記ロボット本体が作業を行う部位が前記作業
台表面で複数ある場合、前記ロボット本体の先端部分の
所定部位を当接させる前記作業台表面の少なくとも3つ
の測定点は、前記各作業部位についてであることを特徴
とするものである。この構成によれば、作業台表面の傾
きを、ロボットが実際に作業を行う複数の部位のそれぞ
れについて求めることができる。
【0013】請求項5のロボットの作業表面の傾き測定
装置は、前記演算手段は、前記座標位置検出手段により
検出された前記少なくとも3位置の座標に基づいて、少
なくとも2つのベクトルの組を求め、その2つのベクト
ルの外積を演算することにより、前記作業台表面の傾き
を該作業台表面の法線の傾きとして求めることを特徴と
するものである。この構成によれば、複雑な計算をせず
とも、容易に作業台表面の傾きを求めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。ロボットは、図6に示すよう
に、ロボット本体1と、このロボット本体1を制御する
制御手段としての制御装置2と、この制御装置2に接続
されたティーチング手段としてのティーチペンダント3
とから構成されている。
【0015】上記ロボット本体1は、例えば6軸の垂直
多関節型のものとして構成され、ベース4と、このベー
ス4に水平方向に旋回可能に支持されたショルダ部5
と、このショルダ部5に上下方向に旋回可能に支持され
た下アーム6と、この下アーム6に上下方向に旋回可能
に且つ回転(捻り動作)可能に支持された上アーム7
と、この上アーム7に上下方向に旋回可能に支持された
手首8とから構成されており、手首8は先端部に回転
(捻り動作)可能なフランジ9を備えている。なお、後
述のように、ワークを把持するハンド10は、ロボット
の先端であるフランジ9に取り付けられるようになって
いる。
【0016】一方、前記制御装置2は、図5に示すよう
に、CPU11、駆動回路12、位置検出手段としての
位置検出回路13を備えている。そして、上記CPU1
1には、記憶手段として、ロボット全体のシステムプロ
グラムおよび後述の作業台表面の傾きを検出するための
プログラム等を記憶するROM14、ロボット本体1の
動作プログラム等を記憶するRAM15が接続されてい
ると共に、ティーチング作業を行なう際に使用する前記
ティーチングペンダント3が接続されている。このティ
ーチングペンダント3は、図6に示すように操作手段と
しての各種の操作部3aおよび表示手段としての表示器
3bを備えている。
【0017】上記位置検出回路13は、各関節、すなわ
ちショルダ部5、各アーム6,7、手首8およびフラン
ジ9の位置を検出するためのもので、この位置検出回路
13には、ショルダ部5、各アーム6,7、手首8およ
びフランジ9の駆動モータ16に設けられた位置センサ
としてのロータリエンコーダ17が接続されている。上
記位置検出回路13は、ロータリエンコーダ17の検出
信号によってベース4に対するショルダ部5の回転角
度、ショルダ部5に対する下アーム6の回転角度7、下
アーム6に対する上アーム7の回転角度、上アーム7に
対する手首8の回転角度、および手首8に対するフラン
ジ9の回転角度を検出し、その位置検出情報はCPU1
1に与えられる。そして、CPU11は、動作プログラ
ムに基づいてショルダ部5、各アーム6,7、手首8お
よびフランジ9を動作させる際、位置検出回路13から
の入力信号をフィードバック信号としてそれらの動作を
制御するようになっている。なお、図6では、駆動モー
タ16およびロータリエンコーダ17は1個のみ示す
が、実際には、各部の動作に対して一対一の関係で複数
設けられているものである。
【0018】ここで、各関節には、それぞれ3次元の座
標が固定されている。このうち、床面に据え付けられる
ベース4の座標系は不動で、ロボット本体1の基準座標
(図3にSで示す座標)とされるものであり、他の座標
系は各関節の回転によって基準座標上での位置と向きが
変化する。そして、制御装置2(CPU11)は、位置
検出回路13から入力されるショルダ部5、各アーム
6,7、手首8およびフランジ9等の各関節の位置検出
情報と予め記憶されている各関節の長さ情報に基づい
て、各関節の座標の位置と向きを、座標変換の演算機能
により基準座標上での位置と向きに変換して認識するこ
とができるようになっている。
【0019】さて、上記各関節の座標系のうち、フラン
ジ9の座標系は、図4に示すように、フランジ9の先端
面の中心P0 を原点とし、フランジ9の先端面上で2つ
の座標軸、フランジ9の回転軸上で1つの座標軸を定め
れば、Xf ,Yf ,Zf の3つの座標軸の方向は使用者
において自由に設定できるようになっている。この実施
例では、図4に示すように、Xf およびYf の2軸はフ
ランジ9の先端面上に存在し、残るZf 軸はフランジ9
の回転軸上に存在するように定められているものとす
る。
【0020】そして、ロボットの姿勢、すなわちロボッ
トアームの先端のフランジ9の姿勢は、図4に示すよう
に、フランジ9の座標系の原点PoからZf 軸に沿って
その負方向に突出する単位長さ「1」のアプローチベク
トルAと、原点P0 からXf軸に沿ってその正方向に突
出する単位長さ「1」のオリエントベクトルOを設定
し、フランジ9の座標系をその原点P0 が基準座標系の
原点に合致するように平行移動させたとき、その基準座
標系上でのアプローチベクトルAとオリエントベクトル
Oで表される。
【0021】ここで、ロボット作業のティーチング時に
おいて、フランジ9の先端面を基準座標系のX,Yの2
つの座標軸により形成される平面に平行とするには、前
記のティーチングペンダント3により、アプローチベク
トルAが鉛直下向きとなるように、そのアプローチベク
トルAの先端の座標(0,0,−1)を入力する。する
と、制御装置2は、アプローチベクトルAが入力された
座標(0,0,−1)の位置を取るように、すなわちア
プローチベクトルAが鉛直下向きとなってフランジ9の
先端面が基準座標系のX,Yの2つの座標軸により形成
される水平面と平行となるように各関節の駆動モータ1
6を制御する。
【0022】ただし、ロボット本体1の基準座標および
図3に示す作業台18(これにはロボット作業を行う対
象物等が載置される)の表面は、据付精度等によって必
ずしも水平ではなく、従って互いに平行な面となってい
るとは限らない。そこで、上記のように構成されたロボ
ットにおいて、ロボット作業のティーチングに併せて、
基準座標に対する作業台18の表面の傾きを検出し、ロ
ボット本体1のフランジ9の姿勢の補正を行う場合の作
用を、図1に示すフローチャートをも参照しながら説明
する。
【0023】今、フランジ9の中心部分には、ハンド1
0が取り付けられているものとする。作業台18表面の
傾きを検出するには、まず、ティーチングペンダント3
を操作して作業台表面の傾き検出モードに設定する。そ
して、フランジ9の姿勢を一定に保ちながら、例えばア
プローチベクトルAが基準座標のZ軸と平行(フランジ
9の先端面が基準座標のX−Y平面と平行)で、且つオ
リエントベクトルOが基準座標のY軸と平行の状態を保
ちながら、作業台18の表面の任意の3測定点P1 〜P
3 にロボット本体1の先端部分の所定部位であるハンド
10の先端を当接させる。このとき、上記のハンド10
を当接させる測定点P1 〜P3 は、実際にロボット作業
を行う位置(図3でPwで示す部分)の周りとする。
【0024】そして、ハンド10を3測定点P1 〜P3
に当接させる度に、ティーチングペンダント3を操作し
て各位置でのフランジ9の先端面の中心P0 の位置を、
基準座標上での座標位置として読み取らせる(ステップ
S1)。この3位置P1 〜P3 へのハンド10当接時に
おけるフランジ9の先端面の中心P0 の位置(以下、ロ
ボット先端位置という)を基準座標系での座標で検出す
る動作は、制御装置2(CPU11)が前述のように位
置検出回路13から入力されるショルダ部5、各アーム
6,7、手首8およびフランジ9の位置情報に基づいて
座標変換することによって行われる。従って、制御装置
2は、座標位置検出手段として機能する。検出されたフ
ランジ9の先端面の中心P0 の座標位置は、記憶手段と
してのRAM15に記憶される。ここで、3測定点P1
〜P3 でのロボット先端位置の基準座標は、順に、(X
1 ,Y1 ,Z1 )、(X2 ,Y2 ,Z2 )(X3 ,Y3
,Z3 )であるとする。
【0025】以上のようにして、作業台18の表面の3
規定点に対応したロボット先端位置の座標を検出する
と、次に、制御装置2は、図2に示すように、3測定点
P1 〜P3 のうちの1つの測定点、例えば最初に検出し
た測定点P1 のロボット先端位置P1 ´から他の2つの
測定点のロボット先端位置P2 ´,P3 ´まで延びるベ
クトルJ,Kを算出する(ステップS2)。この2つの
ベクトルJ,Kは、3測定点P1 〜P3 でのロボット先
端位置の基準座標がそれぞれ(X1 ,Y1 ,Z1)、
(X2 ,Y2 ,Z2 )(X3 ,Y3 ,Z3 )であること
から、ベクトルJ(Xj ,Yj ,Zj )は(X1 −X2
,Y1 −Y2 ,Z1 −Z2 )で表され、ベクトルK
(Xk ,Yk ,Zk )は(X1 −X3 ,Y1 −Y3 ,Z
1 −Z3 )で表される。このように表されたベクトル
J,Kは、作業台18の表面と平行な平面内に存在す
る。
【0026】この後、制御装置2は、ベクトルJ,Kの
外積を演算する(ステップS3)。このベクトルJ,K
の外積は、図2に示すように、大きさが、ベクトルJ,
Kを相隣る2辺とする平行四辺形の面積に等しく、その
方向が、2つのベクトルJ,Kのいずれとも垂直で、且
つベクトルJを180°以内で回転してベクトルKに重
ねるとき、右ねじの進む方向の向きを持つベクトルMと
なる。このように、2つのベクトルJ,Kを算出し、そ
して、それら2つのベクトルJ,Kの外積を算出する制
御装置2は、演算手段として機能する。
【0027】ここで、以上の説明から理解されるよう
に、ベクトルMは、2つのベクトルJ,Kを含む平面、
すなわち作業台18の表面に平行な平面の法線に合致す
ることとなり、従って、ベクトルMの傾きが作業台18
の表面の傾きとなる。
【0028】次に、制御装置2は、ベクトルMのZ軸方
向の成分が正であるか否かを判断する(ステップS
4)。ベクトルMのZ軸方向の成分が正であった場合に
は、制御装置2は、ベクトルMのX,Y,Zの各軸方向
の成分を負にして、ベクトルMの向きを180°回転さ
せる(ステップS5)。その後、制御装置2は、ベクト
ルMのX,Y,Zの各軸方向の成分(Xm ,Ym ,Zm
)をティーチングペンダント3のディスプレイ3bに
表示する(ステップS6)。また、ベクトルMのZ軸方
向の成分Zm が負であった場合には、制御装置2は、ス
テップS4で「NO」と判断してステップS6に移行
し、ベクトルMのX,Y,Zの各軸方向の成分をティー
チングペンダント3のディスプレイ3bに表示する。
【0029】このようにして、作業台18の表面の法線
に沿うベクトルMが演算されディスプレイ3bに表示さ
れると、作業者はそのディスプレイ3bに表示されたベ
クトルMのX,Y,Zの各軸方向の成分(Xm ,Ym ,
Zm )をティーチングペンダント3に入力する(ステッ
プS7で「YES」)。すると、制御装置2は、フラン
ジ9の先端面の中心P0 がどの位置を取ろうとも、フラ
ンジ9の姿勢を、該フランジ9の先端面が入力されたベ
クトルMと直交する状態となるように各関節の駆動モー
タ16を動作させる(ステップS8)。このため、フラ
ンジ9の先端面を作業台18の表面と平行の状態を保っ
たままでロボット作業をティーチングすることができ
る。
【0030】ちなみに、上記のステップS4において、
ベクトルMのZ軸方向の成分Zm の正負を判断し、正で
あった場合には、ベクトルMのX,Y,Zの各軸方向の
成分を負にする理由は、この実施例のロボットでは、ア
プローチベクトルAをZ軸上の負方向の長さ「1」のベ
クトルと定めているので、ベクトルMのZ軸方向の成分
が正であった場合には、そのベクトルMの向きをアプロ
ーチベクトルの向きに一致させて、以後の演算を行い易
くするためである。
【0031】このように本実施例では、作業台18の表
面の傾きを容易に求めることができる。しかも、その作
業台18の表面の傾きは、特別の距離測定装置を使用せ
ずとも、ロボットの制御装置2自体が本来有する座標変
換演算機能を利用して作業台18の表面の3位置の座標
を求めることによって自動的に行われるので、簡易に作
業台18の表面の傾きを求めることができる。
【0032】また、本実施例では、作業台18の表面の
傾きを法線の傾きとして求めるようにし、且つ、そのた
めに求めた3測定点P1 〜P3 でのロボット先端位置の
うち、測定点P1 に対応するロボット先端位置P1 ´か
ら測定点P2 ,P3 に対応するロボット先端位置P1
´,P2 ´までのベクトルJ,Kの外積を求めることに
よって作業台18の表面の傾きを法線の傾き(ベクトル
M)を直接求めたので、演算を容易にでき、制御装置2
(CPU11)の負担を軽減することができる。
【0033】このベクトルJ,Kを求めてその外積から
作業台18の表面の傾きを法線の傾きとして求める方法
に対し、まず、3測定点P1 〜P3 でのロボット先端位
置の座標から作業台18の表面の傾きを求め、その後、
作業台18の表面の法線の傾きを求める方法がある。こ
の方法は次の通りである。
【0034】まず、平面は、次の(1)式で示す方程式
で表される。
【数1】
【0035】上記の3位置P1 〜P3 は、作業台18の
表面と平行な一つの平面内に存在するから、各位置につ
いて、次の(2)〜(4)式が成り立つ。
【数2】
【0036】そして、上記の定数b,c,dをaで表す
ために、まず、(2)および(3)式から下記の(5)
式、(2)および(4)式から下記の(6)式が求ま
る。
【数3】
【数4】
【0037】次に、この(5)および(6)式から次の
(7)式を得、この(7)式からcを求めると、(8)
式のようになる。
【数5】
【0038】そして、上記(8)式を(5)式に代入し
て下記の(9)式を得、この(9)式からdを求める
と、(10)式のようになる。
【数6】
【0039】また、前記(2)および(3)式から下記
の(11)式、(2)および(4)式から下記の(1
2)式が求まる。
【数7】
【数8】
【0040】そして、この(11)および(12)式か
ら次の(13)式を得、この(13)式からbを求める
と、(14)式のようになる。
【数9】
【0041】従って、作業台18の表面と平行な一つの
平面を表す式は、次の(15)式となる。
【数10】
【0042】そして、作業台18の表面と平行な一つの
平面を通る法線ベクトルは、次の座標で示される。
【数11】
【0043】このようにしても法線ベクトルMを求める
ことができるが、これは以上説明したような大変面倒な
計算を経なければならない。これに対し、本実施例のよ
うにベクトルJ,Kの外積を演算することによって法線
のベクトルMを求める方がより簡便で、制御装置2(C
PU11)の負担を軽減できることが理解されるであろ
う。
【0044】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは
変更が可能である。作業台の表面は、水平な面に限られ
ず、垂直な面であっても良く、或いは水平、垂直に限ら
ず、どの様な傾きの面であっても良い。作業台の表面の
傾きを求めるためにハンド10を当接させる位置は、3
位置に限らず、4位置或いはそれ以上であっても良い。
この場合、2つのベクトルの組が複数できるが、各組に
ついて外積を求めてその平均を作業台の表面の法線ベク
トルとするように構成すれば良い。作業台表面の複数箇
所でロボット作業を行う場合には、各作業箇所について
作業台表面の傾きを求めるようにする。このようにすれ
ば、ロボット本体は、各構成要素の製作精度、組立て精
度、或いは剛性等の影響で基準座標のX,Y,Zの各軸
が曲った状態となっていることがある、という事情があ
っても、その基準座標側の誤差を吸収でき、各作業位置
毎に作業台表面の実際の傾きを検出できる。表示器3b
に表示されたベクトルMのX,Y,Zの各軸方向の成分
(Xm ,Ym ,Zm )が、ティーチングペンダント3か
ら入力されるのを待って制御装置2がフランジ9の姿勢
を、該フランジ9の先端面が入力されたベクトルMと直
交する状態となるように各関節の駆動モータ16を動作
させたが、これは、(Xm ,Ym ,Zm )の入力を待つ
ことなく、ステップS6を実行した後、直接、制御装置
2がフランジ9の姿勢を(Xm ,Ym ,Zm )となるよ
うに修正する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、作業台表面を
傾きを求めるためのフローチャート
【図2】2つのベクトルと外積との関係を示す図
【図3】作業台表面と平行な平面の3位置の座標を検出
する時の斜視図
【図4】ロボットのフランジ部分の斜視図
【図5】ロボットの電気的構成を示すブロック図
【図6】ロボットの斜視図
【図7】従来の問題点を説明するための縦断側面図
【符号の説明】
1はロボット本体、2は制御装置(座標位置検出手段、
演算手段)、3はティーチングペンダント、10はハン
ド、11はCPU、18は作業台である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット本体の先端部分の所定部位を作
    業台表面の少なくとも3つの測定点に当接させ、 これらの各測定点での前記ロボット本体の先端位置を当
    該ロボット本体の基準座標上の座標で検出し、 この検出された少なくとも前記3位置の座標に基づいて
    前記基準座標に対する前記作業台表面の傾きを演算によ
    って求めることを特徴とするロボットの作業表面の傾き
    測定方法。
  2. 【請求項2】 ロボット本体と、 このロボット本体の先端部分の所定部位を作業台表面の
    少なくとも3つの測定点に当接させたとき、各測定点で
    の前記ロボット本体の先端の位置を当該ロボット本体の
    基準座標上の座標で検出する座標位置検出手段と、 この座標位置検出手段によって検出された少なくとも前
    記3位置の座標に基づいて前記基準座標に対する前記作
    業台表面の傾きを演算によって求める演算手段とを具備
    してなるロボットの作業表面の傾き測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ロボット本体の先端部分の所定部位
    を当接させる前記作業台表面の少なくとも3つの測定点
    は、前記ロボット本体が作業を行う部位の周りに存在す
    ることを特徴とする請求項1記載のロボットの作業表面
    の傾き測定装置。
  4. 【請求項4】 前記ロボット本体が作業を行う部位が前
    記作業台表面で複数ある場合、前記ロボット本体の先端
    部分の所定部位を当接させる前記作業台表面の少なくと
    も3つの測定点は、前記各作業部位についてであること
    を特徴とする請求項1または2記載のロボットの作業表
    面の傾き測定装置。
  5. 【請求項5】 前記演算手段は、前記座標位置検出手段
    により検出された前記少なくとも3位置の座標に基づい
    て、少なくとも2つのベクトルの組を求め、その2つの
    ベクトルの外積を演算することにより、前記作業台表面
    の傾きを該作業台表面の法線の傾きとして求めることを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のロボッ
    トの作業表面の傾き測定装置。
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