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JP2000091372A - 電子部品及びそのワイヤボンディングに使用するキャピラリ - Google Patents

電子部品及びそのワイヤボンディングに使用するキャピラリ

Info

Publication number
JP2000091372A
JP2000091372A JP10258284A JP25828498A JP2000091372A JP 2000091372 A JP2000091372 A JP 2000091372A JP 10258284 A JP10258284 A JP 10258284A JP 25828498 A JP25828498 A JP 25828498A JP 2000091372 A JP2000091372 A JP 2000091372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
wedge
conductive material
bonding
lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10258284A
Other languages
English (en)
Inventor
Junya Koyashiki
純也 古屋敷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP10258284A priority Critical patent/JP2000091372A/ja
Publication of JP2000091372A publication Critical patent/JP2000091372A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • H10W72/50
    • H10W72/0711
    • H10W72/07141
    • H10W72/075
    • H10W72/07521
    • H10W72/07551
    • H10W72/07553
    • H10W72/531
    • H10W72/536
    • H10W72/5363
    • H10W72/5366
    • H10W72/5522
    • H10W72/884
    • H10W74/00
    • H10W90/756

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リードフレーム等との接合力を高く維持して
断線のないワイヤボンディング構造及びこのワイヤボン
ディングのための好適なキャピラリの提供。 【解決手段】 ワイヤ5をリード3の表面にウェッジボ
ンディングするに際して、先端のエッジ6bの周りに曲
面状の第1圧下面6cとその周りに環状に形成された第
2圧下面6dを備えたキャピラリ6を用いて、ワイヤ5
の先端にウェッジ5aを形成するとともに、このウェッ
ジ5aに連なる部分をリード3の表面に漸近させたり接
合させたりし、更に圧下量を大きくして偏平部5bを形
成してリード3表面への接合力を強くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば半導体発
光素子をリードフレームにワイヤボンディングして樹脂
封止した発光装置等の電子部品に係り、特にボンディン
グされるワイヤの剥離や断線を防ぐワイヤボンディング
構造及びこのワイヤボンディングに使用するキャピラリ
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば半導体発光素子を用いた発光ダ
イオードの分野では、リードフレームやプリント配線基
板に発光素子を実装する工程において、電気的導通のた
めにAu線等を利用したワイヤボンディングが行なわれ
る。この工程では、発光素子の上面に電極がある場合で
は、電極及び半導体層へのダメージを抑えるため、電極
の表面にワイヤを付着させて小さな塊として電極に接合
するボールボンディングが行なわれる。そして、リード
フレーム側では、リードフレームの表面にワイヤを押し
つけながらカットするウェッジボンディングとすること
が通常である。
【0003】ウェッジボンディングでは、リードフレー
ムの表面に対してワイヤが斜めに入射するので、ボンデ
ィング後にはリードフレームの表面とワイヤとの間に楔
状の隙間ができてしまう。このため、発光素子及びリー
ドフレームのボンディングエリアを含めて樹脂封止した
とき、内部に残っている水分がリフロー等の工程中で加
熱されて封止樹脂中で水蒸気となって膨張し、この膨張
によってワイヤがリードフレームから剥離してしまうこ
とがある。
【0004】また、このような封止樹脂の膨張だけでな
く、封止樹脂を型成形するときには高温の溶融樹脂が注
入され常温中で冷却されるので、溶融樹脂が冷却硬化す
るときの熱応力及びこれに基づく内部応力の変化によっ
てワイヤに引張りが作用する。更に、使用環境の温度変
化によっても、封止樹脂の応力は様々に変動して、同様
にワイヤに引張りを作用させる。したがって、この引張
りによって、ワイヤ自身が破断したり、ボンディング面
からの剥離と破断とが同時に起きたりする。
【0005】これに対し、たとえば特開平8−2935
12号公報に記載のように、ワイヤをリードフレームの
表面と平行に密着させるようにし、ワイヤとその接合面
との間に樹脂を入り込ませないようにし、樹脂の膨張に
よる剥離を防止するようにしたものがある。
【0006】このワイヤボンディングは、図4の(a)
に示すように素子51にボールボンディングしたワイヤ
53をリードフレーム52にウェッジボンディングする
ため、ワイヤ53を供給するキャピラリ54をリードフ
レーム52の表面に沿わせて図中の矢印方向に移動させ
るというものである。これにより、図4の(b)に示す
ように、リードフレーム52の表面との間に隙間を持た
せることなくワイヤ53をボンディングできる。
【0007】また、先の公報では、このようなキャピラ
リ54の操作に代えて、リードフレーム52へのボンデ
ィングの直後に金属平板(図示せず)を押し当て、リー
ドフレーム52の表面にワイヤ53を平坦化する方法に
よっても同様のウェッジボンディングが可能であるとさ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リードフレ
ーム52の表面とワイヤ53との間に樹脂が浸入しない
ようにするためには、リードフレーム52に接合される
部分のワイヤ53の全体をこのリードフレーム52の表
面に密着させることが必要である。このため、ワイヤ5
3は図中の一点鎖線で示すようにリードフレーム52に
含まれた部分から斜め上に立ち上げることができない。
したがって、斜め上に屈曲し始める点はリードフレーム
52の外郭から外にはみ出した部分になるという制約を
受ける。
【0009】このようにワイヤ53の立ち上げ位置が規
制されてしまうと、リードフレーム52と素子51との
間隔が小さい場合、ワイヤ53の屈曲点と発光素子のボ
ンディングエリアとの間の距離も短くなる。したがっ
て、ワイヤ53には余裕のあるループを持たせることが
できず、断線の一つの原因となる。そして、リードフレ
ーム52の幅が小さい場合では、キャピラリ54をこの
リードフレーム52に沿わせて移動させる距離の確保が
難しいので、同様にワイヤ53のループに余裕を持たせ
ることができない。
【0010】また、従来のボンディングでは、図5に示
すような断面を持つキャピラリが一般に用いられてい
る。このキャピラリ55はその内部をワイヤ56を通す
ためのキャビティ55aとして先端までを貫通させ、先
端にはワイヤ56に対する圧力負荷によって剪断するた
めのエッジ55bを環状に形成したものである。このエ
ッジ55bは、ワイヤ56に対して楔を打ち込むように
するために内側剪断面55cと外側剪断面55dとの組
合せとして形成されている。
【0011】このようなエッジ55bを持つキャピラリ
では、同図の(a)に示すようにワイヤ56の先端を図
4の(a)で示した素子51の電極に突き当てること
で、ボール56aをワイヤ56の一端に形成するボール
ボンディングが可能である。また、リードフレームに対
しては、同図の(b)に示すようにワイヤ56を素子側
へ抜き出すようにし、エッジ55bによってワイヤ56
を剪断することでウェッジボンディングすることができ
る。
【0012】図6は図5に示したキャピラリ55によっ
てリードフレーム52にボンディングされたワイヤ56
のウェッジ56b部分を示す拡大断面図である。
【0013】ウェッジ56bはキャピラリ55のエッジ
55b部分の圧下によって圧縮塑性変形したもので、こ
の圧縮変形量に比例してリードフレーム52との接合力
がほぼ決まる。したがって、ウエッジボンディングで
は、キャピラリ55の圧下力を適正にしてさえおけば、
ワイヤ56のリードフレーム52からの剥離は防止され
る。
【0014】ところが、図示の例のように、ウェッジ5
6b部分からワイヤが立ち上がってリードフレーム52
の表面との間に隙間があると、先に述べたように樹脂封
止後の水分の蒸発によって接合は外れやすい。特に、ワ
イヤ56の元々の径を持つ部分とウェッジ56bの一端
(図において左端)との間の肉厚の差がある部分で斜め
に立ち上げるようにすると、この部分に応力が集中して
容易に破断しやすくなる。
【0015】このようなワイヤ56の破断を防ぐには、
図4の(a)に示したようにキャピラリ54をリードフ
レーム52と平行に引きずるように操作すればよい。し
かしながら、ワイヤのループを形成する場合と同様にキ
ャピラリ54,55を平行に引きずる距離の確保が必要
であるため、小型品等への対応に限界がある。
【0016】以上のように、従来のワイヤのウェッジボ
ンディングでは、封止樹脂に含まれた水分の蒸発による
ワイヤの剥離を防止しようとすれば、ワイヤをリードフ
レームの端部まで密着させる必要があるので、素子側と
の間でのワイヤのループ確保のアセンブリに影響を及ぼ
す。また、キャピラリのエッジによる押圧では、その押
圧力によってリードフレーム側との圧着が得られるが、
図6で示したようにウェッジとの間の肉厚の差が大きく
なり、応力集中による断線の恐れがある。
【0017】本発明において解決すべき課題は、リード
フレーム等との接合力を高く維持して封止樹脂による応
力の負荷がワイヤに作用しにくいワイヤボンディング構
造を持つ電子部品及びこのワイヤボンディングのための
好適なキャピラリを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体素子等
の機能素子とリード等の導通材との間にワイヤをボンデ
ィングし、前記機能素子及びワイヤを含んで樹脂封止す
る電子部品において、前記導通材の表面にウェッジボン
ディングする前記ワイヤの先端部を圧下して楔状のウェ
ッジとするとともに、このウェッジに連なる部分であっ
て前記導通材の外郭の近傍までの範囲を、前記導通材の
外郭側から前記ウェッジ側へ向けて交差角度がほぼ1°
以下で漸近する形状としてなることを特徴とする。
【0019】また、ウェッジに連なる部分であって前記
導通材の外郭の近傍までの範囲を、前記導通材の表面に
接合したものとしてもよく、この場合では前記導通材の
表面に接合される前記ワイヤの長さを50〜500μm
とすることが好ましい。
【0020】更に、ウェッジに連なる部分であって前記
導通材の外郭の近傍までの範囲を圧下して偏平断面とし
且つ前記導通材の表面に接合した構成としてもよい。
【0021】また、本発明のキャピラリは、電子部品に
おける半導体素子等の機能素子とリード等の導通材との
間をワイヤボンディングするためのキャピラリであっ
て、ボンディング用のワイヤを通すキャビティの先端に
形成され前記ワイヤを剪断するためのエッジと、前記エ
ッジの周りに形成され前記ワイヤを楔状のウェッジに圧
縮変形させる第1圧下面と、この第1圧下面の周りに形
成され先端との間に段差を持たせたほぼ平坦な環状面の
第2圧下面とを備えてなることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、半導体
素子等の機能素子とリード等の導通材との間にワイヤを
ボンディングし、前記機能素子及びワイヤを含んで樹脂
封止する電子部品において、前記導通材の表面にウェッ
ジボンディングする前記ワイヤの先端部を圧下して楔状
のウェッジとするとともに、このウェッジに連なる部分
であって前記導通材の外郭の近傍までの範囲を、前記導
通材の外郭側から前記ウェッジ側へ向けて交差角度がほ
ぼ1°以下で漸近する形状としてなるワイヤボンディン
グ構造を持つ電子部品であり、ウェッジから連なる部分
を導通材の表面に1°程度の交差角度の傾斜とすること
でワイヤと導通材の表面の間への樹脂の入り込み量を抑
え、ワイヤに加わる封止樹脂の応力を低減できるという
作用を有する。
【0023】請求項2に記載の発明は、半導体素子等の
機能素子とリード等の導通材との間にワイヤをボンディ
ングし、前記機能素子及びワイヤを含んで樹脂封止する
電子部品において、前記導通材の表面にウェッジボンデ
ィングする前記ワイヤの先端部を圧下して楔状のウェッ
ジとするとともに、このウェッジに連なる部分であって
前記導通材の外郭の近傍までの範囲を、前記導通材の表
面に接合してなるワイヤボンディング構造を持つ電子部
品であり、ウエッジだけでなく導通材の外郭の近傍まで
ワイヤを接合することによって、導通材に対する接合強
度を高めると同時にワイヤと導通材との間への樹脂の入
り込み量を抑え、ワイヤに加わる封止樹脂による応力を
低減できるという作用を有する。
【0024】請求項3に記載の発明は、前記導通材の表
面に接合される前記ワイヤの長さを50〜500μmと
してなる請求項2記載のワイヤボンディング構造を持つ
電子部品であり、ウェッジに加えて導通材に接合するワ
イヤの長さを最適化することで、導通材に対する接合強
度を高めると同時にワイヤと導通材との間への樹脂の入
り込み量を抑え、ワイヤに加わる封止樹脂による応力を
低減し、接合強度を更に高めるという作用を有する。
【0025】請求項4に記載の発明は、半導体素子等の
機能素子とリード等の導通材との間にワイヤをボンディ
ングし、前記機能素子及びワイヤを含んで樹脂封止する
電子部品において、前記導通材の表面にウェッジボンデ
ィングする前記ワイヤの先端部を圧下して楔状のウェッ
ジとするとともに、このウェッジに連なる部分であって
前記導通材の外郭の近傍までの範囲を圧下して偏平断面
とし且つ前記導通材の表面に接合してなるワイヤボンデ
ィング構造を持つ電子部品であり、ウェッジ部分に連な
って導通材の近傍までのワイヤを圧下して接合するの
で、導通材に対する接合強度を高めると同時にワイヤと
導通材との間への樹脂の入り込み量を抑え、ワイヤに加
わる封止樹脂による応力を低減し、接合強度を更に向上
させることができるという作用を有する。
【0026】請求項5に記載の発明は、電子部品におけ
る半導体素子等の機能素子とリード等の導通材との間を
ワイヤボンディングするためのキャピラリであって、ボ
ンディング用のワイヤを通すキャビティの先端に形成さ
れ前記ワイヤを剪断するためのエッジと、前記エッジの
周りに形成され前記ワイヤを楔状のウェッジに圧縮変形
させる第1圧下面と、この第1圧下面の周りに形成され
先端との間に段差を持たせたほぼ平坦な環状面の第2圧
下面とを備えてなるワイヤボンディング用のキャピラリ
であり、キャリアの圧下量に応じてワイヤにウェッジだ
けを形成してこれに連なる部分を導通材の表面に漸近さ
せたり接合させたりする加工ができ、圧下量を大きくす
ればウェッジと偏平部の段差を持つ断面形状としてワイ
ヤをボンディングできるという作用を有する。
【0027】以下、本発明の実施の形態の具体例を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明のキャピラリを
用いてワイヤをボンディングしている状況を示す概略図
である。
【0028】図1において、基板1の上にリード2,3
がパターン形成され、一方のリード2の上には本実施の
形態における機能素子として半導体発光素子4が搭載さ
れている。この半導体発光素子4は、たとえばGaAs
P系化合物半導体を用いた赤色発光のもので、その下面
にn側電極を形成するとともに上端面にp側電極を備
え、このp側電極とリード3との間をAu線を利用した
ワイヤ5によってボンディングしている。なお、このワ
イヤ5のボンディングの後には、半導体発光素子4及び
ワイヤ5を含んで樹脂によって封止する。
【0029】図2はワイヤ5の半導体発光素子4及びリ
ード3へのボンディングに用いるキャピラリの要部を示
す拡大縦断面図である。
【0030】キャピラリ6はその先端側を先細りさせた
細管であって、従来例と同様に内部にワイヤ5を通すた
めのキャビティ6aを貫通させるとともに、このキャビ
ティ6aの先端には内径を外側に向けて次第に拡大させ
たエッジ6bを形成したものである。そして、このエッ
ジ6bの周りには下側に向けて凸面とした第1圧下面6
cを形成し、更にこの第1圧下面6cの周りにはキャピ
ラリ6の軸線と直交する環状の平坦面の第2圧下面6d
が形成されている。
【0031】エッジ6bと第1圧下面6cとの境界部分
はリードフレーム3の表面に接触するような関係として
形成され、この境界部分をワイヤ5に対する剪断突っ切
りに利用する。また、第1圧下面6cはその先端面のみ
をほぼ平坦面としその周りを緩やかに曲面状としたもの
であり、第2圧下面6dは第1圧下面6cの先端面から
の距離をワイヤ5の外径よりも小さくしたものである。
【0032】キャピラリ6によるワイヤ5の半導体発光
素子4へのボンディングは、図4の(a)の例で示した
ものと同様であり、半導体発光素子4のp側電極に対し
てキャピラリ6を垂直に下降させて突き当てる操作をす
ればよい。そして、リード3へのウェッジボンディング
では、キャピラリ6を図1の位置まで水平移動させた後
に、同様にリード3の表面に向けて垂直に下降させる。
ワイヤ5はこのキャピラリ6の動きに伴って図1に示す
ようにループを張り、図2に示すように第1,第2圧下
面6c,6dにより圧下されて変形する。そして、図2
の圧下状態からキャピラリ6を図において上に移動させ
ると、ワイヤ5がリード3の表面に接触している部分は
強く圧着されているので、この圧着部分とキャビティ6
aの中に残っているワイヤ5との間がエッジ6bによっ
て剪断されて切断される。
【0033】ここで、リード3の表面にウェッジボンデ
ィングされるワイヤ5の形状は、図3に示すように、キ
ャピラリ6の圧下力の大きさと、第2圧下面6dと第1
圧下面6cの先端面からの距離によって様々に変わる。
【0034】図3の(a)は圧下力を弱く設定した例で
あり、第1圧下面6cによってウェッジ5aが形成さ
れ、このウェッジ5aに対応する部分の下面だけがリー
ド3の表面に接合されている。そして、第2圧下面6d
による圧下量は緩いので、接合面から離れた部分はリー
ド3の表面から浮いている。このようなボンディングで
は、ウェッジ5aからの浮き上がり角度が1°以下であ
れば、リード3との接合面積がウェッジ5aに対応する
部分だけの狭いものであっても、リード3からの剥離が
防止できる。これは、ウェッジ5aがリード3の表面に
接合されている部分から延びるワイヤ5が急激に立ち上
がらないで屈曲部がないため、樹脂の入り込み量が少な
く、ワイヤ5に加わる樹脂の応力が小さいことが一つの
理由である。
【0035】図3の(b)はキャピラリ6の圧下力を少
し強くして第2圧下面6dによってもワイヤ5を緩く押
圧できるようにした例であり、第2圧下面6dと第1圧
下面6cの先端面からの距離がワイヤ5の外径と同じ場
合として示す。
【0036】ワイヤ5には同図の(a)の場合と同様に
第1圧下面6cによってウェッジ5aが形成されるとと
もに、第2圧下面6dの押圧によりリード3の表面から
の浮き上がり部分もウェッジ5aに倣う姿勢となってリ
ード3に接合されている。そして、リード3の端部から
表面に含まれた部分からワイヤ5が立ち上がり、ウェッ
ジ5aの終端から立ち上がりまでの長さLは50〜50
0μm程度とすることが好ましい。
【0037】このようなワイヤ5のボンディングでは、
ウェッジ5a部分だけの接合に加えて第2圧下面6dの
圧下によって接合される領域が広がるので、接合強度が
高くなると同時に、樹脂の入り込み量が少なくワイヤ5
に加わる樹脂応力は小さい。また、リード3の端部まで
ワイヤ5を密着させないでリード3の表面に含まれた部
分からワイヤ5を立ち上げるので、リード3と半導体発
光素子4のp側電極との間の距離が短くても、ワイヤ5
のループ形成に十分な余裕を持たせることができ、その
断線防止が図られる。
【0038】図3の(c)は第2圧下面6dと第1圧下
面6cの先端面からの距離がワイヤ5の外径よりも小さ
い場合であり、第1圧下面6cによるウェッジ5aに連
ねて第2圧下面6dによって圧縮された偏平部5bが形
成されている。なお、キャピラリ6を強く圧下させると
きにはリード3の中にワイヤ5とともに数μm程度沈み
込むようになり、第1圧下面6cの先端と第2圧下面6
dとの間の段差の距離はワイヤ5の線径より短くなくて
同じまたはそれ以上であっても図3の(c)に示すワイ
ヤ5の変形が得られる。
【0039】このような接合では、ウェッジ5aと偏平
部5bの両方がキャピラリ6によって強く押圧されるの
で、ワイヤ5とリード3との接合強度を十分に高くでき
る。そして、偏平部5bの終端部から近い位置でワイヤ
5が斜め上に向かうボンディングであって封止樹脂がリ
ード3とワイヤ5との間に入り込んでも、偏平部5bを
含む強い接合力によって樹脂内の水分の膨張による作用
力に抗することができ、リード3からの剥離が効果的に
防止される。
【0040】このようにキャピラリ6の圧下力及び第2
圧下面6dと第1圧下面6cの先端面からの距離に応じ
て、ワイヤ5の接合形態を調整することができ、リード
3の表面に含まれた部分からワイヤ5を斜め上に立ち上
げても十分な接合強度が維持される。このため、リード
3と半導体発光素子4のそれぞれのボンディングエリア
が接近していても、ワイヤ5に十分なループの余裕を持
たせることができ、断線が確実に阻止される。更に、ワ
イヤ5のリード3の表面に対する接合部分を確保するこ
とで、ワイヤ5とリード3との間への樹脂の入り込みを
抑え、ワイヤ5に加わる樹脂応力の影響を抑えることが
できる。
【0041】また、特に図3の(c)のようにワイヤ5
をボンディングすることで、ウェッジ5aと偏平部5b
との接合力が高く保持されるので、ワイヤ5のリード3
表面からの立ち上げ角度を大きくしても対応でき、半導
体発光素子4との間のボンディングが更に容易になる。
また、キャピラリ6をリード3の表面側へのシフトだけ
で各種の形態にワイヤ5を加工できるので、従来例のよ
うにリード3の表面に沿って平行移動させるハンドリン
グも不要であって、ボンディング直後にワイヤ5を平坦
化する工程も省かれるので、加工精度及び製品歩留りの
向上が図られる。
【0042】なお、以上の説明では、機能素子として半
導体発光素子を例としたが、これに代えて電子機器に備
える各種の素子であってワイヤによるボンディングが行
なわれる部材を持つ電子部品の全てを対象とする。
【0043】
【発明の効果】本発明の電子部品では、ワイヤと導通材
との間の接合強度の向上とワイヤに対する応力の集中を
抑えることができるので、導通材からのワイヤの剥離及
びその断線が防止され、製品歩留り及び信頼性の向上が
可能となる。また、キャピラリを平行移動させる距離等
が不要であり、導通材と機能素子側とのボンディングエ
リアを接近させたアセンブリが可能となり、電子部品の
小型化も図られる。
【0044】また、本発明のキャピラリでは、ワイヤに
対する圧下量を調整したり、キャピラリの第2圧下面と
第1圧下面の先端面からの距離を変えたりするだけで、
ウェッジ形成のほかに、ワイヤを導通材の表面に漸近さ
せたり接合したりできるとともにウェッジに連ねて偏平
部を圧下して接合したりでき、特に偏平部を形成してこ
の部分までを導通材に接合するものではより安定した導
通材へのボンディングが維持され、製品歩留り及び信頼
性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャピラリを用いたワイヤのボンディ
ング状況を示す概略図
【図2】キャピラリの先端部の断面形状とワイヤの変形
を示す拡大図
【図3】キャピラリの圧下力またはキャピラリの第1圧
下面と第2圧下面の距離の違いによるワイヤの変形を示
す図
【図4】キャピラリをリードの表面に沿って移動させる
ことでワイヤをボンディングする従来例であって、
(a)はボンディングの状況を示す概略図 (b)はボンディングされたワイヤの形状を示す図
【図5】従来のキャピラリを用いるボンディングの例で
あって、(a)はボールボンディングを示す図 (b)はウェッジボンディングを示す図
【図6】図5の従来のキャピラリによって形成されたワ
イヤのウェッジ部分を示す拡大図
【符号の説明】
1 基板 2,3 リード 4 半導体発光素子 5 ワイヤ 5a ウェッジ 5b 偏平部 6 キャピラリ 6a キャビティ 6b エッジ 6c 第1圧下面 6d 第2圧下面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子等の機能素子とリード等の導
    通材との間にワイヤをボンディングし、前記機能素子及
    びワイヤを含んで樹脂封止する電子部品において、前記
    導通材の表面にウェッジボンディングする前記ワイヤの
    先端部を圧下して楔状のウェッジとするとともに、この
    ウェッジに連なる部分であって前記導通材の外郭の近傍
    までの範囲を、前記導通材の外郭側から前記ウェッジ側
    へ向けて交差角度がほぼ1°以下で漸近する形状として
    なるワイヤボンディング構造を持つ電子部品。
  2. 【請求項2】 半導体素子等の機能素子とリード等の導
    通材との間にワイヤをボンディングし、前記機能素子及
    びワイヤを含んで樹脂封止する電子部品において、前記
    導通材の表面にウェッジボンディングする前記ワイヤの
    先端部を圧下して楔状のウェッジとするとともに、この
    ウェッジに連なる部分であって前記導通材の外郭の近傍
    までの範囲を、前記導通材の表面に接合してなるワイヤ
    ボンディング構造を持つ電子部品。
  3. 【請求項3】 前記導通材の表面に接合される前記ワイ
    ヤの長さを50〜500μmとしてなる請求項2記載の
    ワイヤボンディング構造を持つ電子部品。
  4. 【請求項4】 半導体素子等の機能素子とリード等の導
    通材との間にワイヤをボンディングし、前記機能素子及
    びワイヤを含んで樹脂封止する電子部品において、前記
    導通材の表面にウェッジボンディングする前記ワイヤの
    先端部を圧下して楔状のウェッジとするとともに、この
    ウェッジに連なる部分であって前記導通材の外郭の近傍
    までの範囲を圧下して偏平断面とし且つ前記導通材の表
    面に接合してなるワイヤボンディング構造を持つ電子部
    品。
  5. 【請求項5】 電子部品における半導体素子等の機能素
    子とリード等の導通材との間をワイヤボンディングする
    ためのキャピラリであって、ボンディング用のワイヤを
    通すキャビティの先端に形成され前記ワイヤを剪断する
    ためのエッジと、前記エッジの周りに形成され前記ワイ
    ヤを楔状のウェッジに圧縮変形させる第1圧下面と、こ
    の第1圧下面の周りに形成され先端との間に段差を持た
    せたほぼ平坦な環状面の第2圧下面とを備えてなるワイ
    ヤボンディング用のキャピラリ。
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