JP2000088667A - 繊維補強型熱電対 - Google Patents
繊維補強型熱電対Info
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- JP2000088667A JP2000088667A JP10261646A JP26164698A JP2000088667A JP 2000088667 A JP2000088667 A JP 2000088667A JP 10261646 A JP10261646 A JP 10261646A JP 26164698 A JP26164698 A JP 26164698A JP 2000088667 A JP2000088667 A JP 2000088667A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は,測温応答性,耐久性,耐熱性を向
上させて反復使用を可能にした長寿命の繊維補強型熱電
対を提供する。 【解決手段】 この繊維補強型熱電対は,先端に外部に
露出した受熱部4を備えた内管2,内管2の外側の金属
溶湯に接する部分に多重に巻き付けられ且つ表面が被覆
された被膜繊維から構成された繊維集合体5,内管2内
に充填された耐熱性材料から成る充填材8,及び充填材
8中に配置され且つ端部が結線された測温部9を構成す
る異なる組成の金属線6,7から構成されている。保護
管1は,内管2と繊維集合体5から構成される。被膜は
アルミナ,炭化ケイ素,窒化ケイ素又は酸化ケイ素で形
成されている。被膜繊維の繊維体から成るコア部は,炭
素,炭化ケイ素,窒化ケイ素,アルミナ又はそれらの集
合体から構成されている。
上させて反復使用を可能にした長寿命の繊維補強型熱電
対を提供する。 【解決手段】 この繊維補強型熱電対は,先端に外部に
露出した受熱部4を備えた内管2,内管2の外側の金属
溶湯に接する部分に多重に巻き付けられ且つ表面が被覆
された被膜繊維から構成された繊維集合体5,内管2内
に充填された耐熱性材料から成る充填材8,及び充填材
8中に配置され且つ端部が結線された測温部9を構成す
る異なる組成の金属線6,7から構成されている。保護
管1は,内管2と繊維集合体5から構成される。被膜は
アルミナ,炭化ケイ素,窒化ケイ素又は酸化ケイ素で形
成されている。被膜繊維の繊維体から成るコア部は,炭
素,炭化ケイ素,窒化ケイ素,アルミナ又はそれらの集
合体から構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,鉄等の金属溶湯
を測温するための繊維補強型熱電対に関する。
を測温するための繊維補強型熱電対に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,約1700℃の製鋼溶湯を測温す
るための熱電対は,材料として比較的に融点が高く,大
気中で安定であるPt−Rhを素線とし,該Pt−Rh
素線をアルミナシリカファイバー製のパイプに固定した
構造のものが使用されている。このような熱電対は,製
鋼溶湯の測温を1回行った後に,正確な温度の測定が不
能となり,廃棄しているのが現状であり,熱電対を多数
回にわたって反復利用できずに,熱電対そのものが極め
て高価なものになっている。
るための熱電対は,材料として比較的に融点が高く,大
気中で安定であるPt−Rhを素線とし,該Pt−Rh
素線をアルミナシリカファイバー製のパイプに固定した
構造のものが使用されている。このような熱電対は,製
鋼溶湯の測温を1回行った後に,正確な温度の測定が不
能となり,廃棄しているのが現状であり,熱電対を多数
回にわたって反復利用できずに,熱電対そのものが極め
て高価なものになっている。
【0003】また,熱電対として,保護管をサーメット
等の材料で作製し,該保護管の内部にPt線とPt−R
h線,或いはW−Re合金線を内包した構造のものが知
られている。
等の材料で作製し,該保護管の内部にPt線とPt−R
h線,或いはW−Re合金線を内包した構造のものが知
られている。
【0004】また,特開平6−160200号公報に
は,気密端子付シース型熱電対が開示されている。該熱
電対は,過渡的な温度変化等により,端子部に温度勾配
が生じても測定誤差が生じないものであり,アルメル線
とクロメル線の異種金属線からなる素線をステンレス製
シース内に無機絶縁材と共に,相互に絶縁して収納し,
シースの基端側を気密端子部により気密に封止する。気
密端子部のセラミック端板に取り付けられた2本のコパ
ール製の貫通パイプの内部に絶縁スリーブが挿入され,
各金属素線はその内部を通って貫通パイプと直接接触せ
ずに外部に引き出されている。
は,気密端子付シース型熱電対が開示されている。該熱
電対は,過渡的な温度変化等により,端子部に温度勾配
が生じても測定誤差が生じないものであり,アルメル線
とクロメル線の異種金属線からなる素線をステンレス製
シース内に無機絶縁材と共に,相互に絶縁して収納し,
シースの基端側を気密端子部により気密に封止する。気
密端子部のセラミック端板に取り付けられた2本のコパ
ール製の貫通パイプの内部に絶縁スリーブが挿入され,
各金属素線はその内部を通って貫通パイプと直接接触せ
ずに外部に引き出されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,サーメ
ット保護管の耐熱衝撃性は,Si3 N4 保護管の1.5
倍の強度であり,また,Si3 N4 保護管の熱電対を1
700℃を越える鉄溶湯に直接浸した場合には,比較的
に短時間のうちに保護管に亀裂等が発生し,破損に至
る。また,Pt−Rh熱電対は,不活性ガス雰囲気での
使用はできず,大気中での使用可能温度は1500℃が
限界温度であり,例えば,鉄溶湯の測温では,保証温度
の上限を越えており,正確な温度測定ができない上,融
点近傍の温度であり寿命が短いという問題がある。Pt
−Rh素線を用いたPR熱電対の熱起電力は,CA熱電
対の約1/15であり,W−Re熱電対の約1/7と小
さいため,それらの熱電対に比較して測温の精度が劣
り,応答性が悪いという問題を有している。そのため,
現場においては,溶鉱炉の溶湯を測温するため,作業者
は溶解炉の近傍で温度が安定するまでの約8秒間,その
測定場所に居ることを余儀なくされる。
ット保護管の耐熱衝撃性は,Si3 N4 保護管の1.5
倍の強度であり,また,Si3 N4 保護管の熱電対を1
700℃を越える鉄溶湯に直接浸した場合には,比較的
に短時間のうちに保護管に亀裂等が発生し,破損に至
る。また,Pt−Rh熱電対は,不活性ガス雰囲気での
使用はできず,大気中での使用可能温度は1500℃が
限界温度であり,例えば,鉄溶湯の測温では,保証温度
の上限を越えており,正確な温度測定ができない上,融
点近傍の温度であり寿命が短いという問題がある。Pt
−Rh素線を用いたPR熱電対の熱起電力は,CA熱電
対の約1/15であり,W−Re熱電対の約1/7と小
さいため,それらの熱電対に比較して測温の精度が劣
り,応答性が悪いという問題を有している。そのため,
現場においては,溶鉱炉の溶湯を測温するため,作業者
は溶解炉の近傍で温度が安定するまでの約8秒間,その
測定場所に居ることを余儀なくされる。
【0006】また,熱電対の保護管を積層構造に構成し
た場合には,保護管における熱の伝わりが悪く,応答性
が遅いという問題がある。ところで,W−Re熱電対
は,大気中及び不活性ガス雰囲気中での使用が可能であ
り,大気中での使用可能温度は400℃が限界温度であ
り,不活性ガス雰囲気中での使用可能温度は2300℃
が限界温度である。
た場合には,保護管における熱の伝わりが悪く,応答性
が遅いという問題がある。ところで,W−Re熱電対
は,大気中及び不活性ガス雰囲気中での使用が可能であ
り,大気中での使用可能温度は400℃が限界温度であ
り,不活性ガス雰囲気中での使用可能温度は2300℃
が限界温度である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決するため,素線として,例えば,融点が2
300℃以上のW−Re線を使用し,特に,保護管の外
周面の保護層として,金属溶湯に対して抵抗力を高めた
炭素無機系繊維を配置することによって,熱衝撃を緩和
し,保護管の寿命を改善し,700回という反復測温を
可能にした繊維補強型熱電対を提供することである。
の課題を解決するため,素線として,例えば,融点が2
300℃以上のW−Re線を使用し,特に,保護管の外
周面の保護層として,金属溶湯に対して抵抗力を高めた
炭素無機系繊維を配置することによって,熱衝撃を緩和
し,保護管の寿命を改善し,700回という反復測温を
可能にした繊維補強型熱電対を提供することである。
【0008】この発明は,先端に外部の露出した受熱部
を備えた内管と該内管の外側の金属溶湯に接する部分に
多重に巻き付けられ且つ表面に被覆された被膜を有する
被膜繊維から構成された繊維集合体とから構成された保
護管,前記内管内に充填された耐熱性材料から成る充填
材,及び前記充填材中に配置され且つ端部が結線された
測温部を構成する異なる組成の一対の金属線,から成る
繊維補強型熱電対に関する。
を備えた内管と該内管の外側の金属溶湯に接する部分に
多重に巻き付けられ且つ表面に被覆された被膜を有する
被膜繊維から構成された繊維集合体とから構成された保
護管,前記内管内に充填された耐熱性材料から成る充填
材,及び前記充填材中に配置され且つ端部が結線された
測温部を構成する異なる組成の一対の金属線,から成る
繊維補強型熱電対に関する。
【0009】前記繊維の表面に被覆された前記被膜は,
アルミナ,炭化ケイ素,窒化ケイ素,酸化ケイ素で形成
されている。また,前記繊維集合体を構成する前記被膜
繊維の繊維体から成るコア部は,炭素繊維,炭化ケイ素
繊維,窒化ケイ素繊維,アルミナ繊維のいずれか1種,
或いはそれらの集合体から構成されている。
アルミナ,炭化ケイ素,窒化ケイ素,酸化ケイ素で形成
されている。また,前記繊維集合体を構成する前記被膜
繊維の繊維体から成るコア部は,炭素繊維,炭化ケイ素
繊維,窒化ケイ素繊維,アルミナ繊維のいずれか1種,
或いはそれらの集合体から構成されている。
【0010】前記内管は,セラミックス,サーメット,
耐熱金属のいずれかの材料で形成されている。
耐熱金属のいずれかの材料で形成されている。
【0011】前記金属線は,W−5Re合金とW−26
Re合金,或いはPtとPt−Rh合金から形成されて
いる。
Re合金,或いはPtとPt−Rh合金から形成されて
いる。
【0012】前記充填材は,チタン添加の反応焼結窒化
ケイ素から成る耐熱セラミックスである。或いは,前記
充填材は,窒化ケイ素粉末フィラーとする有機ケイ素ポ
リマーから転化した無機物と耐熱セラミック粉末の混合
物から構成されている。又は,前記充填材は,窒化ケイ
素,炭化ケイ素,窒化アルミ,アルミナの少なくとも一
種以上を含む粉末をフィラ−として脱水縮合型のガラス
で結合した材料から構成されている。更に,前記充填材
は,O,Al,Mg,Pを含んでいる材料である。
ケイ素から成る耐熱セラミックスである。或いは,前記
充填材は,窒化ケイ素粉末フィラーとする有機ケイ素ポ
リマーから転化した無機物と耐熱セラミック粉末の混合
物から構成されている。又は,前記充填材は,窒化ケイ
素,炭化ケイ素,窒化アルミ,アルミナの少なくとも一
種以上を含む粉末をフィラ−として脱水縮合型のガラス
で結合した材料から構成されている。更に,前記充填材
は,O,Al,Mg,Pを含んでいる材料である。
【0013】この繊維補強型熱電対は,上記のように,
保護管が内管とその外周面に設けた保護層の繊維集合体
から構成されているので,保護管自体が外側の繊維で補
強された構造となり,保護管が熱衝撃を受けても亀裂が
内部まで進展することがなく,保護管の寿命が改善さ
れ,熱電対の耐久性を向上させ,熱電対そのものを,例
えば,700回の反復使用を可能にする。
保護管が内管とその外周面に設けた保護層の繊維集合体
から構成されているので,保護管自体が外側の繊維で補
強された構造となり,保護管が熱衝撃を受けても亀裂が
内部まで進展することがなく,保護管の寿命が改善さ
れ,熱電対の耐久性を向上させ,熱電対そのものを,例
えば,700回の反復使用を可能にする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
による繊維補強型熱電対の実施例を説明する。図1はこ
の発明による繊維補強型熱電対の一実施例を示す断面
図,図2は図1の繊維補強型熱電対の符号A−Aにおけ
る拡大断面図,及び図3は繊維集合体を構成する被膜で
被覆された炭素繊維の拡大断面図である。
による繊維補強型熱電対の実施例を説明する。図1はこ
の発明による繊維補強型熱電対の一実施例を示す断面
図,図2は図1の繊維補強型熱電対の符号A−Aにおけ
る拡大断面図,及び図3は繊維集合体を構成する被膜で
被覆された炭素繊維の拡大断面図である。
【0015】この発明による繊維補強型熱電対は,先端
に外側に露出した受熱部4を備えた内管2,内管2内に
充填された耐熱性材料から成る充填材8,充填材8中に
配置され且つ端部が結線された測温部9を構成する温度
検知体3を構成する異なる組成の一対の金属線6,7,
及び内管2の外側で被測温溶湯である金属溶湯に接する
部分に多重に巻き付けられ且つ表面に被覆された被膜を
有する繊維から構成された繊維集合体5から構成されて
いる。保護管1は,内管2と繊維集合体5から構成さ
れ,繊維集合体5が内管2に対する保護層を形成してい
る。内管2の受熱部4は,保護管1の最先端で外部に露
出した部分であり,製鋼溶湯等の金属溶湯に接する温度
を測定する領域であり,保護管2の先端部が外側の繊維
集合体5を突き抜けて繊維集合体5から外側に露出して
いる部分である。
に外側に露出した受熱部4を備えた内管2,内管2内に
充填された耐熱性材料から成る充填材8,充填材8中に
配置され且つ端部が結線された測温部9を構成する温度
検知体3を構成する異なる組成の一対の金属線6,7,
及び内管2の外側で被測温溶湯である金属溶湯に接する
部分に多重に巻き付けられ且つ表面に被覆された被膜を
有する繊維から構成された繊維集合体5から構成されて
いる。保護管1は,内管2と繊維集合体5から構成さ
れ,繊維集合体5が内管2に対する保護層を形成してい
る。内管2の受熱部4は,保護管1の最先端で外部に露
出した部分であり,製鋼溶湯等の金属溶湯に接する温度
を測定する領域であり,保護管2の先端部が外側の繊維
集合体5を突き抜けて繊維集合体5から外側に露出して
いる部分である。
【0016】図3に示すように,繊維集合体5は,個々
の被覆繊維11が内管2に巻き付けられて内管2の保護
層を構成している。個々の被覆繊維11は,繊維体から
成るコア部15の外周面に炭化ケイ素,アルミナ,窒化
ケイ素或いは酸化ケイ素から構成された被膜12が被覆
されている。また,被覆繊維11の繊維体から成るコア
部15は,炭素繊維,炭化ケイ素繊維,窒化ケイ素繊
維,アルミナ繊維のいずれか1種,或いはそれらの集合
体から構成されている。従って,繊維体から成るコア部
15は,セラミックス等の被膜12で被覆されているの
で,外部に露出することがなく空気即ち酸素と直接触れ
ることがないので,極めて高温に耐えることができる。
の被覆繊維11が内管2に巻き付けられて内管2の保護
層を構成している。個々の被覆繊維11は,繊維体から
成るコア部15の外周面に炭化ケイ素,アルミナ,窒化
ケイ素或いは酸化ケイ素から構成された被膜12が被覆
されている。また,被覆繊維11の繊維体から成るコア
部15は,炭素繊維,炭化ケイ素繊維,窒化ケイ素繊
維,アルミナ繊維のいずれか1種,或いはそれらの集合
体から構成されている。従って,繊維体から成るコア部
15は,セラミックス等の被膜12で被覆されているの
で,外部に露出することがなく空気即ち酸素と直接触れ
ることがないので,極めて高温に耐えることができる。
【0017】また,受熱部4を備えた内管2は,セラミ
ックス,サーメット,耐熱金属のいずれかの材料で形成
されている。内管2は,例えば,熱膨張係数が小さく且
つ鉄と反応し難いMoをベースとするサーメット層,例
えば,Mo/ZrO2 ,Mo/ZrN,Mo/Zr
B2 ,Mo−ZrCのうちのいずれか一種或いはそれら
の複合物から作製されている。従って,内管2の受熱部
4の外面に鉄溶湯が付着することがないので,測温応答
性を劣化させることがない。
ックス,サーメット,耐熱金属のいずれかの材料で形成
されている。内管2は,例えば,熱膨張係数が小さく且
つ鉄と反応し難いMoをベースとするサーメット層,例
えば,Mo/ZrO2 ,Mo/ZrN,Mo/Zr
B2 ,Mo−ZrCのうちのいずれか一種或いはそれら
の複合物から作製されている。従って,内管2の受熱部
4の外面に鉄溶湯が付着することがないので,測温応答
性を劣化させることがない。
【0018】金属線6,7は,W−5Re合金とW−2
6Re合金,或いはPtとPt−Rh合金で構成されて
いる。この実施例では,温度検知体3としての一対の金
属線6,7は,タングステン−レニウム合金線で形成さ
れている。一方の金属線6の組成はW−5Reであり,
また,他方の金属線7の組成はW−26Reである。W
−5Re素線の金属線6とW−26Re素線の金属線7
は,保護管1の内管2内の充填材8に埋設された状態で
隔置して延びるように配置されている。また,金属線
6,7の各端部は,結線されて測温部9を形成してお
り,測温部9は内管2の受熱部4の内面10に密着して
いる。W−5Re素線の金属線6とW−26Re素線の
金属線7の他端部は,保護管1の端部の開口部14に設
けた封止部材13から延び出し,例えば,保護管1の端
部にコレットチャックで固定されたステンレス製の支持
棒を通って測定機器に接続されている。
6Re合金,或いはPtとPt−Rh合金で構成されて
いる。この実施例では,温度検知体3としての一対の金
属線6,7は,タングステン−レニウム合金線で形成さ
れている。一方の金属線6の組成はW−5Reであり,
また,他方の金属線7の組成はW−26Reである。W
−5Re素線の金属線6とW−26Re素線の金属線7
は,保護管1の内管2内の充填材8に埋設された状態で
隔置して延びるように配置されている。また,金属線
6,7の各端部は,結線されて測温部9を形成してお
り,測温部9は内管2の受熱部4の内面10に密着して
いる。W−5Re素線の金属線6とW−26Re素線の
金属線7の他端部は,保護管1の端部の開口部14に設
けた封止部材13から延び出し,例えば,保護管1の端
部にコレットチャックで固定されたステンレス製の支持
棒を通って測定機器に接続されている。
【0019】充填材8は,チタン添加の反応焼結窒化ケ
イ素から成り,耐熱多孔質の構造を持つ耐熱セラミック
スで構成されている。更に,充填材8には,O,Al,
Mg,Pが含まれている。充填材8は,耐熱多孔質の構
造を有し,その熱伝導率が小さく構成され,測温領域以
外への熱の伝達を遮断するので,言い換えれば,測温領
域の熱容量を小さく形成でき,測温応答性を向上させる
ことができる。例えば,充填材8は,空隙が多い構造に
構成することによって熱伝導率を小さく構成することが
できる。
イ素から成り,耐熱多孔質の構造を持つ耐熱セラミック
スで構成されている。更に,充填材8には,O,Al,
Mg,Pが含まれている。充填材8は,耐熱多孔質の構
造を有し,その熱伝導率が小さく構成され,測温領域以
外への熱の伝達を遮断するので,言い換えれば,測温領
域の熱容量を小さく形成でき,測温応答性を向上させる
ことができる。例えば,充填材8は,空隙が多い構造に
構成することによって熱伝導率を小さく構成することが
できる。
【0020】或いは,充填材8は,窒化ケイ素粉末フィ
ラーとする有機ケイ素ポリマーから転化した無機物と耐
熱セラミック粉末の混合物から構成されている。充填材
8が無機物と耐熱セラミック粉末との混合物から成る場
合には,混合物中にカーボンやBNを含有させることに
より,充填材8中に含まれる空気中の酸素を吸収するの
で,温度検知体の金属線6,7への酸化等の悪影響を断
ち,金属線6,7の断線を防止し,耐久性を向上させる
ことができる。
ラーとする有機ケイ素ポリマーから転化した無機物と耐
熱セラミック粉末の混合物から構成されている。充填材
8が無機物と耐熱セラミック粉末との混合物から成る場
合には,混合物中にカーボンやBNを含有させることに
より,充填材8中に含まれる空気中の酸素を吸収するの
で,温度検知体の金属線6,7への酸化等の悪影響を断
ち,金属線6,7の断線を防止し,耐久性を向上させる
ことができる。
【0021】又は,充填材8は,窒化ケイ素,炭化ケイ
素,窒化アルミ,アルミナの少なくとも一種以上を含む
粉末をフィラ−として脱水縮合型のガラスで結合した材
料から構成されている。
素,窒化アルミ,アルミナの少なくとも一種以上を含む
粉末をフィラ−として脱水縮合型のガラスで結合した材
料から構成されている。
【0022】また,繊維集合体5は,耐熱性で耐溶損性
に優れ,しかも,繊維の多重構造であるので,熱衝撃で
最外殻層に亀裂が発生しても内部層へは緩やかに破壊す
るので,例えば,従来のセラミックスから成る外殻のよ
うな壊滅的な破壊に至ることがない。更に,繊維集合体
5の内部の内管2には,充填材8を充填して製造する時
にN2 やArの不活性ガスを封入することもでき,その
状態で保護管1の端部に封止部材13が嵌合して密閉状
態に構成されている。
に優れ,しかも,繊維の多重構造であるので,熱衝撃で
最外殻層に亀裂が発生しても内部層へは緩やかに破壊す
るので,例えば,従来のセラミックスから成る外殻のよ
うな壊滅的な破壊に至ることがない。更に,繊維集合体
5の内部の内管2には,充填材8を充填して製造する時
にN2 やArの不活性ガスを封入することもでき,その
状態で保護管1の端部に封止部材13が嵌合して密閉状
態に構成されている。
【0023】−実施例1− 炭素繊維の表面にアルミナを主成分とするスラリーを塗
布した後,フィラメントワイデフィング装置により,一
端が閉端で他端が開放したMo−ZrO2 製の内管2の
表面に巻き付け,内管2の外周に繊維集合体5を形成し
た。グラス管の内部に入れ,HIP(ホットアイソスタ
ティックプレス)法により焼結し,内管2の外周面に炭
素繊維層の繊維集合体5が形成された保護管1を作製し
た。保護管1における内管2内に,窒化ケイ素,リン酸
アルミニウム〔Al(PO4 )〕,マグネシア(Mg
O)から成るスラリー溶液を充填する。その後,内管2
内に線径が0.2mm,長さ200mmで先端が溶接さ
れたW−5Re線の金属線6とW−26Re線の金属線
7を挿入し,これを熱処理によって脱水縮合反応により
硬化させた。保護管1における内管2の開口端部14
は,B2 O3 とZnOから成る緻密質ガラスから成る封
止部材13で封止した。次いで,図示していないが,保
護管1をコレットチャックを介してステンレス製の支持
棒に固定した。
布した後,フィラメントワイデフィング装置により,一
端が閉端で他端が開放したMo−ZrO2 製の内管2の
表面に巻き付け,内管2の外周に繊維集合体5を形成し
た。グラス管の内部に入れ,HIP(ホットアイソスタ
ティックプレス)法により焼結し,内管2の外周面に炭
素繊維層の繊維集合体5が形成された保護管1を作製し
た。保護管1における内管2内に,窒化ケイ素,リン酸
アルミニウム〔Al(PO4 )〕,マグネシア(Mg
O)から成るスラリー溶液を充填する。その後,内管2
内に線径が0.2mm,長さ200mmで先端が溶接さ
れたW−5Re線の金属線6とW−26Re線の金属線
7を挿入し,これを熱処理によって脱水縮合反応により
硬化させた。保護管1における内管2の開口端部14
は,B2 O3 とZnOから成る緻密質ガラスから成る封
止部材13で封止した。次いで,図示していないが,保
護管1をコレットチャックを介してステンレス製の支持
棒に固定した。
【0024】−実施例2− 保護管1に,炭素繊維とシリカ繊維及びアルミナ繊維を
捩じりながら巻き付けた。繊維を巻き付けた保護管1を
鉄溶湯に浸した際に,シリカ繊維のみが溶融し,炭素繊
維の表面に被膜が形成していることが分かった。
捩じりながら巻き付けた。繊維を巻き付けた保護管1を
鉄溶湯に浸した際に,シリカ繊維のみが溶融し,炭素繊
維の表面に被膜が形成していることが分かった。
【0025】−実施例3− 炭素繊維をポリカルボシラン溶液に浸した後,保護管1
に巻き付け,これを窒素雰囲気中で熱処理を行なった。
ポリカルボシランは,炭化ケイ素となって炭素繊維の表
面に被膜を形成した。
に巻き付け,これを窒素雰囲気中で熱処理を行なった。
ポリカルボシランは,炭化ケイ素となって炭素繊維の表
面に被膜を形成した。
【0026】−実施例4− 実施例1,実施例2及び実施例3で作製した熱電対を用
いて,約1750℃の製鋼溶湯の測温を行なったとこ
ろ,安定化するまでの時間は,約10秒となった。これ
らの熱電対を,700回以上にわたって製鋼溶湯の測温
を行なったが,耐久性を有しており,反復使用が可能で
あることが分かった。
いて,約1750℃の製鋼溶湯の測温を行なったとこ
ろ,安定化するまでの時間は,約10秒となった。これ
らの熱電対を,700回以上にわたって製鋼溶湯の測温
を行なったが,耐久性を有しており,反復使用が可能で
あることが分かった。
【0027】比較のため,比較例として,保護管を,本
発明のような繊維集合体5を用いることなく,モノリシ
ック材製の保護管で熱電対を作製した。比較例の熱電対
を,同様に,約1750℃の製鋼溶湯に入れて測温を行
い,その応答性をテストした。比較例の熱電対は,熱衝
撃により10数回の繰り返しの測温によって,亀裂が内
部まで進展し,使用不能となった。
発明のような繊維集合体5を用いることなく,モノリシ
ック材製の保護管で熱電対を作製した。比較例の熱電対
を,同様に,約1750℃の製鋼溶湯に入れて測温を行
い,その応答性をテストした。比較例の熱電対は,熱衝
撃により10数回の繰り返しの測温によって,亀裂が内
部まで進展し,使用不能となった。
【0028】
【発明の効果】この発明による繊維補強型熱電対は,上
記のように,保護管が高熱伝導率の内管を繊維集合体で
巻き付けた構造を有するので,耐熱性で耐久性に富むと
共に,測温応答性を大幅に向上させることができる。ま
た,外側の繊維集合体によって保護管の亀裂の進展が内
部まで進展せず,製鋼溶湯の700回以上の繰り返しの
測温が高精度に且つ迅速に測温でき,耐久性を向上で
き,長寿命の熱電対を提供できる。
記のように,保護管が高熱伝導率の内管を繊維集合体で
巻き付けた構造を有するので,耐熱性で耐久性に富むと
共に,測温応答性を大幅に向上させることができる。ま
た,外側の繊維集合体によって保護管の亀裂の進展が内
部まで進展せず,製鋼溶湯の700回以上の繰り返しの
測温が高精度に且つ迅速に測温でき,耐久性を向上で
き,長寿命の熱電対を提供できる。
【図1】この発明による繊維補強型熱電対の一実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】図1の繊維補強型熱電対の符号A−Aにおける
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図3】繊維集合体を構成する被膜で被覆された炭素繊
維の拡大断面図である。
維の拡大断面図である。
1 保護管 2 内管 3 温度検知体 4 受熱部 5 繊維集合体 6,7 W−Re素線 8 充填材 9 測温部 10 内管の内面 11 被膜繊維 12 被膜 13 封止部材(耐熱部材とガラス) 14 開口端部 15 繊維体から成るコア部
Claims (9)
- 【請求項1】 先端に外部の露出した受熱部を備えた内
管と該内管の外側の金属溶湯に接する部分に多重に巻き
付けられ且つ表面に被覆された被膜を有する被膜繊維か
ら構成された繊維集合体とから構成された保護管,前記
内管内に充填された耐熱性材料から成る充填材,及び前
記充填材中に配置され且つ端部が結線された測温部を構
成する異なる組成の一対の金属線,から成る繊維補強型
熱電対。 - 【請求項2】 前記繊維の表面に被覆された前記被膜
は,アルミナ,炭化ケイ素,窒化ケイ素,酸化ケイ素で
形成されていることから成る請求項1に記載の繊維補強
型熱電対。 - 【請求項3】 前記繊維集合体を構成する前記被膜繊維
の繊維体から成るコア部は,炭素繊維,炭化ケイ素繊
維,窒化ケイ素繊維,アルミナ繊維のいずれか1種,或
いはそれらの集合体から構成されていることから成る請
求項1に記載の繊維補強型熱電対。 - 【請求項4】 前記内管は,セラミックス,サーメッ
ト,耐熱金属のいずれかの材料で形成されていることか
ら成る請求項1〜3のいずれか1項に記載の繊維補強型
熱電対。 - 【請求項5】 前記金属線は,W−5Re合金とW−2
6Re合金,或いはPtとPt−Rh合金で形成されて
いることから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の
繊維補強型熱電対。 - 【請求項6】 前記充填材は,チタン添加の反応焼結窒
化ケイ素から成る耐熱セラミックスで構成されているこ
とから成る請求項1〜5のいずれか1項に記載の繊維補
強型熱電対。 - 【請求項7】 前記充填材は,窒化ケイ素粉末フィラー
とする有機ケイ素ポリマーから転化した無機物と耐熱セ
ラミック粉末の混合物から構成されていることから成る
請求項1〜5のいずれか1項に記載の繊維補強型熱電
対。 - 【請求項8】 前記充填材は,窒化ケイ素,炭化ケイ
素,窒化アルミ,アルミナの少なくとも一種以上を含む
粉末をフィラ−として脱水縮合型のガラスで結合した材
料から構成されていることから成る請求項1〜5のいず
れか1項に記載の繊維補強型熱電対。 - 【請求項9】 前記充填材は,O,Al,Mg,Pを含
んでいることから成る請求項1〜8のいずれか1項に記
載の繊維補強型熱電対。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10261646A JP2000088667A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 繊維補強型熱電対 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10261646A JP2000088667A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 繊維補強型熱電対 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000088667A true JP2000088667A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17364802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10261646A Pending JP2000088667A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 繊維補強型熱電対 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000088667A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002082524A1 (en) * | 2001-03-30 | 2002-10-17 | Tokyo Electron Limited | Heat treating device |
| US20140127635A1 (en) * | 2011-06-28 | 2014-05-08 | Lg Innotek Co., Ltd. | Vacuum heat treatment apparatus |
| WO2015021096A1 (en) * | 2013-08-07 | 2015-02-12 | Ametek, Inc. | High temperature probe |
| US9429481B2 (en) | 2012-08-31 | 2016-08-30 | Ametek, Inc. | Apparatus and method for measuring total air temperature within an airflow |
| EA037107B1 (ru) * | 2014-03-11 | 2021-02-08 | Эметек, Инк. | Высокотемпературный пробник |
| CN116539176A (zh) * | 2023-04-17 | 2023-08-04 | 西北核技术研究所 | 一种快响近净高强测温热电偶及其制备工艺和应用 |
| CN118255595A (zh) * | 2024-04-03 | 2024-06-28 | 中电国际新能源海南有限公司 | 一种热电偶表面的涂层材料的制备方法 |
-
1998
- 1998-09-16 JP JP10261646A patent/JP2000088667A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002082524A1 (en) * | 2001-03-30 | 2002-10-17 | Tokyo Electron Limited | Heat treating device |
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| CN105556265A (zh) * | 2013-08-07 | 2016-05-04 | 阿米特克公司 | 高温探测器 |
| US10408683B2 (en) | 2013-08-07 | 2019-09-10 | Ametek, Inc. | High temperature probe |
| EA033593B1 (ru) * | 2013-08-07 | 2019-11-07 | Ametek Inc | Высокотемпературный пробник |
| CN105556265B (zh) * | 2013-08-07 | 2020-04-10 | 阿米特克公司 | 高温探测器 |
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