JP2000088009A - 自動クラッチ制御装置 - Google Patents
自動クラッチ制御装置Info
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- JP2000088009A JP2000088009A JP10263101A JP26310198A JP2000088009A JP 2000088009 A JP2000088009 A JP 2000088009A JP 10263101 A JP10263101 A JP 10263101A JP 26310198 A JP26310198 A JP 26310198A JP 2000088009 A JP2000088009 A JP 2000088009A
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- JP
- Japan
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- transmission
- standby state
- automatic clutch
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- clutch
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変速機内の潤滑油の温度変化に拘らず適正な
スタンバイ状態が得られるようにする。 【解決手段】 エンジンの始動直後に自動クラッチの伝
達トルクを変化させながら変速機の入力軸回転数に基づ
いてスタンバイ位置CRC0を設定する(SS2)とと
もに、その時のT/M油温TT/M を基準温度t0 として
記憶する(SS3)一方、温度上昇に伴う潤滑油の粘性
の低下に起因してスタンバイ状態での入力軸回転数が過
大にならないように、T/M油温TT/M (=現在温度
t)が所定温度a以下の極低温時で且つ温度変化(t−
t0 )が所定値b以上の時には、自動クラッチの伝達ト
ルクが小さくなるようにスタンバイ位置CRC0を順次
補正する(SS8、SS9)。
スタンバイ状態が得られるようにする。 【解決手段】 エンジンの始動直後に自動クラッチの伝
達トルクを変化させながら変速機の入力軸回転数に基づ
いてスタンバイ位置CRC0を設定する(SS2)とと
もに、その時のT/M油温TT/M を基準温度t0 として
記憶する(SS3)一方、温度上昇に伴う潤滑油の粘性
の低下に起因してスタンバイ状態での入力軸回転数が過
大にならないように、T/M油温TT/M (=現在温度
t)が所定温度a以下の極低温時で且つ温度変化(t−
t0 )が所定値b以上の時には、自動クラッチの伝達ト
ルクが小さくなるようにスタンバイ位置CRC0を順次
補正する(SS8、SS9)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動クラッチ制御装
置に係り、特に、変速機の変速時に自動クラッチをスタ
ンバイ状態に保持する自動クラッチ制御装置の改良に関
するものである。
置に係り、特に、変速機の変速時に自動クラッチをスタ
ンバイ状態に保持する自動クラッチ制御装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】走行用駆動源と車輪との間に配設された
変速機の変速時に、その変速機と走行用駆動源との間に
配設された自動クラッチを遮断するとともに変速終了後
に接続する自動クラッチ制御装置が知られている。特開
平1−233127号公報に記載の装置はその一例で、
変速後の自動クラッチの接続制御を速やかに行うため、
自動クラッチ遮断時に接続直前のスタンバイ状態に保持
するようになっている。
変速機の変速時に、その変速機と走行用駆動源との間に
配設された自動クラッチを遮断するとともに変速終了後
に接続する自動クラッチ制御装置が知られている。特開
平1−233127号公報に記載の装置はその一例で、
変速後の自動クラッチの接続制御を速やかに行うため、
自動クラッチ遮断時に接続直前のスタンバイ状態に保持
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スタン
バイ状態の設定を、例えば走行用駆動源の作動時で車両
停止時で且つ変速機がニュートラル時に、自動クラッチ
の伝達トルクを変化させながら変速機の入力軸回転数が
極低回転の所定範囲内、言い換えれば変速機の変速を損
なうことがない範囲で僅かなトルク伝達が行われるよう
にすると、個体差や経時変化などに拘らず一定のスタン
バイ状態が得られ、自動クラッチの接続制御を迅速に且
つ高い精度で行うことが可能となる。
バイ状態の設定を、例えば走行用駆動源の作動時で車両
停止時で且つ変速機がニュートラル時に、自動クラッチ
の伝達トルクを変化させながら変速機の入力軸回転数が
極低回転の所定範囲内、言い換えれば変速機の変速を損
なうことがない範囲で僅かなトルク伝達が行われるよう
にすると、個体差や経時変化などに拘らず一定のスタン
バイ状態が得られ、自動クラッチの接続制御を迅速に且
つ高い精度で行うことが可能となる。
【0004】しかしながら、上記スタンバイ状態の設定
が例えばエンジン始動直後で、しかも−20℃〜−30
℃程度以下の極低温時であると、変速機内の潤滑油の粘
性が高くて入力軸の回転抵抗が大きいため、スタンバイ
状態は比較的大きなトルク伝達状態になる一方、車両走
行に伴って変速機内の潤滑油温が攪拌や変速歯車の摩擦
熱などにより高くなり、それに伴って潤滑油の粘性が低
下すると、入力軸の回転抵抗が低下して変速時のスタン
バイ状態における入力軸回転数が高くなり、変速不良を
生じる可能性がある。
が例えばエンジン始動直後で、しかも−20℃〜−30
℃程度以下の極低温時であると、変速機内の潤滑油の粘
性が高くて入力軸の回転抵抗が大きいため、スタンバイ
状態は比較的大きなトルク伝達状態になる一方、車両走
行に伴って変速機内の潤滑油温が攪拌や変速歯車の摩擦
熱などにより高くなり、それに伴って潤滑油の粘性が低
下すると、入力軸の回転抵抗が低下して変速時のスタン
バイ状態における入力軸回転数が高くなり、変速不良を
生じる可能性がある。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、変速機内の潤滑油の
温度変化に拘らず適正なスタンバイ状態が得られるよう
にすることにある。
もので、その目的とするところは、変速機内の潤滑油の
温度変化に拘らず適正なスタンバイ状態が得られるよう
にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、走行用駆動源と車輪との間に配設さ
れた変速機の変速時に、その変速機と走行用駆動源との
間に配設された自動クラッチを、その変速機の変速を損
なうことがない範囲で僅かなトルク伝達が行われるスタ
ンバイ状態に保持する自動クラッチ制御装置において、
前記変速機の回転抵抗に関与する予め定められた所定の
物理量に基づいて、その回転抵抗の低下に伴って前記ス
タンバイ状態における前記自動クラッチの伝達トルクが
小さくなるようにそのスタンバイ状態を決定するスタン
バイ状態決定手段を有することを特徴とする。
めに、第1発明は、走行用駆動源と車輪との間に配設さ
れた変速機の変速時に、その変速機と走行用駆動源との
間に配設された自動クラッチを、その変速機の変速を損
なうことがない範囲で僅かなトルク伝達が行われるスタ
ンバイ状態に保持する自動クラッチ制御装置において、
前記変速機の回転抵抗に関与する予め定められた所定の
物理量に基づいて、その回転抵抗の低下に伴って前記ス
タンバイ状態における前記自動クラッチの伝達トルクが
小さくなるようにそのスタンバイ状態を決定するスタン
バイ状態決定手段を有することを特徴とする。
【0007】第2発明は、上記第1発明の自動クラッチ
制御装置において、前記スタンバイ状態決定手段は、
(a) 前記走行用駆動源の作動時で車両停止時で且つ前記
変速機がニュートラル時に、前記自動クラッチの伝達ト
ルクを変化させながらその変速機の入力軸回転数に基づ
いて前記スタンバイ状態を設定するスタンバイ状態設定
手段と、(b) そのスタンバイ状態設定手段により前記ス
タンバイ状態が設定された時の前記変速機の潤滑油温を
基準温度として記憶する油温記憶手段と、(c) 前記変速
機の潤滑油温を逐次検出し、その潤滑油温および前記基
準温度に基づいて、その潤滑油温の上昇に伴って前記ス
タンバイ状態における前記自動クラッチの伝達トルクが
小さくなるようにそのスタンバイ状態を補正するスタン
バイ状態補正手段とを有することを特徴とする。なお、
変速機の潤滑油温は、請求項1に記載の変速機の回転抵
抗に関与する予め定められた所定の物理量に相当する。
制御装置において、前記スタンバイ状態決定手段は、
(a) 前記走行用駆動源の作動時で車両停止時で且つ前記
変速機がニュートラル時に、前記自動クラッチの伝達ト
ルクを変化させながらその変速機の入力軸回転数に基づ
いて前記スタンバイ状態を設定するスタンバイ状態設定
手段と、(b) そのスタンバイ状態設定手段により前記ス
タンバイ状態が設定された時の前記変速機の潤滑油温を
基準温度として記憶する油温記憶手段と、(c) 前記変速
機の潤滑油温を逐次検出し、その潤滑油温および前記基
準温度に基づいて、その潤滑油温の上昇に伴って前記ス
タンバイ状態における前記自動クラッチの伝達トルクが
小さくなるようにそのスタンバイ状態を補正するスタン
バイ状態補正手段とを有することを特徴とする。なお、
変速機の潤滑油温は、請求項1に記載の変速機の回転抵
抗に関与する予め定められた所定の物理量に相当する。
【0008】
【発明の効果】このような自動クラッチ制御装置におい
ては、変速機の回転抵抗の低下に伴って自動クラッチの
伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ状態が決定さ
れるため、潤滑油温の上昇に伴う回転抵抗の低下に起因
してスタンバイ状態における変速機の入力軸回転数或い
はトルクが上昇することが抑制され、入力軸回転数或い
はトルクの上昇に起因する変速不良が防止される。
ては、変速機の回転抵抗の低下に伴って自動クラッチの
伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ状態が決定さ
れるため、潤滑油温の上昇に伴う回転抵抗の低下に起因
してスタンバイ状態における変速機の入力軸回転数或い
はトルクが上昇することが抑制され、入力軸回転数或い
はトルクの上昇に起因する変速不良が防止される。
【0009】第2発明では、走行用駆動源の作動時で車
両停止時で且つ変速機がニュートラル時に、自動クラッ
チの伝達トルクを変化させながら入力軸回転数に基づい
てスタンバイ状態が設定されるため、温度等の環境の相
違や個体差、経時変化などに拘らず一定のスタンバイ状
態が得られ、自動クラッチの接続制御を迅速に且つ高い
精度で行うことが可能である。しかも、その設定時の潤
滑油温を基準温度として記憶し、実際の潤滑油温の上昇
に伴って伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ状態
を補正するため、潤滑油温の上昇に伴う潤滑油の粘性の
低下に起因して変速機の入力軸の回転抵抗が低下して
も、スタンバイ状態における入力軸回転数或いはトルク
が上昇することが抑制され、入力軸回転数或いはトルク
の上昇に起因する変速不良が防止される。
両停止時で且つ変速機がニュートラル時に、自動クラッ
チの伝達トルクを変化させながら入力軸回転数に基づい
てスタンバイ状態が設定されるため、温度等の環境の相
違や個体差、経時変化などに拘らず一定のスタンバイ状
態が得られ、自動クラッチの接続制御を迅速に且つ高い
精度で行うことが可能である。しかも、その設定時の潤
滑油温を基準温度として記憶し、実際の潤滑油温の上昇
に伴って伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ状態
を補正するため、潤滑油温の上昇に伴う潤滑油の粘性の
低下に起因して変速機の入力軸の回転抵抗が低下して
も、スタンバイ状態における入力軸回転数或いはトルク
が上昇することが抑制され、入力軸回転数或いはトルク
の上昇に起因する変速不良が防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで、上記変速機としては、平
行な2軸間に変速比が異なる複数の変速ギヤ対が配設さ
れるとともに、それ等の変速ギヤ対に対応して複数の噛
合クラッチが設けられた2軸噛合式のものが好適に用い
られ、複数の前進変速段を有する変速機、前後進を切り
換えるだけの変速機、或いは動力伝達を遮断するニュー
トラルと前進変速段または後進変速段とを切り換える変
速機など、種々の変速機が用いられる。また、運転者の
シフトレバー操作に従って機械的に変速段が切り換えら
れる場合は勿論、予め定められた変速マップに従って変
速アクチュエータにより自動的に変速段を切り換えるも
のや、運転者の変速意思をスイッチ等で検出し、その変
速意思に従って変速段を切り換えるものでも良い。
行な2軸間に変速比が異なる複数の変速ギヤ対が配設さ
れるとともに、それ等の変速ギヤ対に対応して複数の噛
合クラッチが設けられた2軸噛合式のものが好適に用い
られ、複数の前進変速段を有する変速機、前後進を切り
換えるだけの変速機、或いは動力伝達を遮断するニュー
トラルと前進変速段または後進変速段とを切り換える変
速機など、種々の変速機が用いられる。また、運転者の
シフトレバー操作に従って機械的に変速段が切り換えら
れる場合は勿論、予め定められた変速マップに従って変
速アクチュエータにより自動的に変速段を切り換えるも
のや、運転者の変速意思をスイッチ等で検出し、その変
速意思に従って変速段を切り換えるものでも良い。
【0011】自動クラッチとしては、摩擦係合式クラッ
チや磁粉式電磁クラッチなどが好適に用いられ、必要に
応じてスリップ制御を行うこともできる。摩擦係合式ク
ラッチは、例えばダイヤフラムスプリング等のスプリン
グの付勢力に従って摩擦係合させられるとともに、クラ
ッチレリーズシリンダによりレリーズスリーブをスライ
ドさせることによって開放(遮断)されるように構成さ
れ、スタンバイ状態はクラッチレリーズシリンダのスト
ローク位置やレリーズスリーブの位置などで規定でき
る。磁粉式電磁クラッチは、電磁力によってスタンバイ
状態を規定することができる。
チや磁粉式電磁クラッチなどが好適に用いられ、必要に
応じてスリップ制御を行うこともできる。摩擦係合式ク
ラッチは、例えばダイヤフラムスプリング等のスプリン
グの付勢力に従って摩擦係合させられるとともに、クラ
ッチレリーズシリンダによりレリーズスリーブをスライ
ドさせることによって開放(遮断)されるように構成さ
れ、スタンバイ状態はクラッチレリーズシリンダのスト
ローク位置やレリーズスリーブの位置などで規定でき
る。磁粉式電磁クラッチは、電磁力によってスタンバイ
状態を規定することができる。
【0012】変速機の回転抵抗に関与する所定の物理量
としては、例えば第2発明のように変速機内の潤滑油の
温度を用いるのが適当である。潤滑油温は、油温センサ
で直接検出することもできるが、エンジン冷却水温や外
気温度(吸入空気温度など)を潤滑油温として代用した
り、エンジン等の走行用駆動源の作動中は、走行距離や
変速機の回転数、トルクなどから潤滑油温を推定するこ
ともできる。
としては、例えば第2発明のように変速機内の潤滑油の
温度を用いるのが適当である。潤滑油温は、油温センサ
で直接検出することもできるが、エンジン冷却水温や外
気温度(吸入空気温度など)を潤滑油温として代用した
り、エンジン等の走行用駆動源の作動中は、走行距離や
変速機の回転数、トルクなどから潤滑油温を推定するこ
ともできる。
【0013】第2発明では、変速機は少なくとも動力伝
達を遮断するニュートラルおよび前進変速段または後進
変速段を有して構成されるが、第1発明の実施に際して
は、必ずしもニュートラルを備えている必要はない。ま
た、第2発明のスタンバイ状態設定手段は変速機の入力
軸回転数に基づいてスタンバイ状態を設定するようにな
っているが、第1発明のスタンバイ状態決定手段は、例
えば潤滑油温(変速機の回転抵抗に関与する所定の物理
量)などをパラメータとして予め定められたデータマッ
プや演算式などによりスタンバイ状態を決定するもので
も良い。変速の種類などにより複数のスタンバイ状態を
設定することも可能である。
達を遮断するニュートラルおよび前進変速段または後進
変速段を有して構成されるが、第1発明の実施に際して
は、必ずしもニュートラルを備えている必要はない。ま
た、第2発明のスタンバイ状態設定手段は変速機の入力
軸回転数に基づいてスタンバイ状態を設定するようにな
っているが、第1発明のスタンバイ状態決定手段は、例
えば潤滑油温(変速機の回転抵抗に関与する所定の物理
量)などをパラメータとして予め定められたデータマッ
プや演算式などによりスタンバイ状態を決定するもので
も良い。変速の種類などにより複数のスタンバイ状態を
設定することも可能である。
【0014】第2発明のスタンバイ状態設定手段は、例
えば走行用駆動源としてのエンジンの始動時にのみスタ
ンバイ状態を設定するものでも良いが、走行用駆動源の
作動時で車両停止時で且つ変速機がニュートラル時であ
る設定条件を満足する時には順次スタンバイ状態を設定
し直す(更新する)ようにすることが望ましい。スタン
バイ状態補正手段は、常にスタンバイ状態設定手段によ
ってスタンバイ状態が設定された時の基準温度に基づい
てスタンバイ状態を補正するものでも良いが、スタンバ
イ状態を補正した時の潤滑油温で基準温度を順次書き換
える(更新する)ようにしても良い。
えば走行用駆動源としてのエンジンの始動時にのみスタ
ンバイ状態を設定するものでも良いが、走行用駆動源の
作動時で車両停止時で且つ変速機がニュートラル時であ
る設定条件を満足する時には順次スタンバイ状態を設定
し直す(更新する)ようにすることが望ましい。スタン
バイ状態補正手段は、常にスタンバイ状態設定手段によ
ってスタンバイ状態が設定された時の基準温度に基づい
てスタンバイ状態を補正するものでも良いが、スタンバ
イ状態を補正した時の潤滑油温で基準温度を順次書き換
える(更新する)ようにしても良い。
【0015】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明が適用された車両用駆
動装置10の概略構成を説明する骨子図で、FF(フロ
ントエンジン・フロントドライブ)車両用のものであ
り、走行用駆動源としてのエンジン12、自動クラッチ
14、変速機16、差動歯車装置18を備えている。自
動クラッチ14は、例えば図3に示す乾式単板式の摩擦
クラッチで、エンジン12のクランクシャフト20に取
り付けられたフライホイール22、クラッチ出力軸24
に配設されたクラッチディスク26、クラッチハウジン
グ28に配設されたプレッシャプレート30、プレッシ
ャプレート30をフライホイール22側へ付勢すること
によりクラッチディスク26を挟圧して動力伝達するダ
イヤフラムスプリング32、クラッチレリーズシリンダ
34によりレリーズフォーク36を介して図の左方向へ
移動させられることにより、ダイヤフラムスプリング3
2の内端部を図の左方向へ変位させてクラッチを開放
(遮断)するレリーズスリーブ38を有して構成されて
いる。クラッチレリーズシリンダ34は、図5に示す油
圧ポンプ94およびクラッチソレノイドバルブ98を有
する油圧回路に接続されており、油圧PO の制御や回路
の切換えによって作動状態が制御される。
詳細に説明する。図1は、本発明が適用された車両用駆
動装置10の概略構成を説明する骨子図で、FF(フロ
ントエンジン・フロントドライブ)車両用のものであ
り、走行用駆動源としてのエンジン12、自動クラッチ
14、変速機16、差動歯車装置18を備えている。自
動クラッチ14は、例えば図3に示す乾式単板式の摩擦
クラッチで、エンジン12のクランクシャフト20に取
り付けられたフライホイール22、クラッチ出力軸24
に配設されたクラッチディスク26、クラッチハウジン
グ28に配設されたプレッシャプレート30、プレッシ
ャプレート30をフライホイール22側へ付勢すること
によりクラッチディスク26を挟圧して動力伝達するダ
イヤフラムスプリング32、クラッチレリーズシリンダ
34によりレリーズフォーク36を介して図の左方向へ
移動させられることにより、ダイヤフラムスプリング3
2の内端部を図の左方向へ変位させてクラッチを開放
(遮断)するレリーズスリーブ38を有して構成されて
いる。クラッチレリーズシリンダ34は、図5に示す油
圧ポンプ94およびクラッチソレノイドバルブ98を有
する油圧回路に接続されており、油圧PO の制御や回路
の切換えによって作動状態が制御される。
【0016】変速機16は、図2に具体的に示されてい
るように、差動歯車装置18と共に共通のハウジング4
0内に配設されてトランスアクスルを構成しており、そ
のハウジング40内に所定量だけ充填された潤滑油に浸
漬され、差動歯車装置18と共に潤滑されるようになっ
ている。変速機16は、(a) 平行な一対の入力軸42、
出力軸44間にギヤ比が異なる複数の変速ギヤ対46a
〜46eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対4
6a〜46eに対応して複数の噛合クラッチ48a〜4
8eが設けられた2軸噛合式の変速機構と、(b) それ等
の噛合クラッチ48a〜48eの3つのクラッチハブス
リーブ50a、50b、50cの何れかを選択的に移動
させて変速段を切り換えるシフト・セレクトシャフト5
2とを備えており、前進5段の変速段が成立させられる
ようになっている。入力軸42および出力軸44には更
に後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャ
フトに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされる
ことにより後進変速段が成立させられるようになってい
る。なお、入力軸42は、スプライン嵌合55によって
前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結され
ているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設さ
れて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされ
ている。図2は、上記変速機16および差動歯車装置1
8の具体的構成を示す断面図で、図1、図2共に、入力
軸42、出力軸44、およびリングギヤ58の軸心を共
通の平面内に示した展開図である。
るように、差動歯車装置18と共に共通のハウジング4
0内に配設されてトランスアクスルを構成しており、そ
のハウジング40内に所定量だけ充填された潤滑油に浸
漬され、差動歯車装置18と共に潤滑されるようになっ
ている。変速機16は、(a) 平行な一対の入力軸42、
出力軸44間にギヤ比が異なる複数の変速ギヤ対46a
〜46eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対4
6a〜46eに対応して複数の噛合クラッチ48a〜4
8eが設けられた2軸噛合式の変速機構と、(b) それ等
の噛合クラッチ48a〜48eの3つのクラッチハブス
リーブ50a、50b、50cの何れかを選択的に移動
させて変速段を切り換えるシフト・セレクトシャフト5
2とを備えており、前進5段の変速段が成立させられる
ようになっている。入力軸42および出力軸44には更
に後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャ
フトに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされる
ことにより後進変速段が成立させられるようになってい
る。なお、入力軸42は、スプライン嵌合55によって
前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結され
ているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設さ
れて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされ
ている。図2は、上記変速機16および差動歯車装置1
8の具体的構成を示す断面図で、図1、図2共に、入力
軸42、出力軸44、およびリングギヤ58の軸心を共
通の平面内に示した展開図である。
【0017】上記噛合クラッチ48a〜48eは何れも
シンクロメッシュタイプで、図4に噛合クラッチ48a
について具体的に例示するように、キースプリング60
によってクラッチハブスリーブ50aに係合させられた
シフティングキー62と、所定の遊びを有する状態でシ
フティングキー62と共に回転させられるシンクロナイ
ザリング64と、変速ギヤ対46aの入力歯車66に設
けられたコーン部68とを備えている。クラッチハブス
リーブ50aの内周面にはスプライン歯70が設けられ
て入力軸42とスプライン嵌合され、入力軸42と常に
一体的に回転させられるようになっており、そのクラッ
チハブスリーブ50aが図の右方向へ移動させられる
と、シフティングキー62を介してシンクロナイザリン
グ64がコーン部68に押圧されてテーパ嵌合させら
れ、それ等の間の摩擦によって入力歯車66に動力伝達
が行われるようになる。クラッチハブスリーブ50aが
更に右方向へ移動させられると、スプライン歯70は、
シンクロナイザリング64に設けられたスプライン歯7
2、更には入力歯車66に設けられたスプライン歯74
と噛み合わされ、これにより入力軸42と入力歯車66
とが一体的に連結されて、変速ギヤ対46aを介して動
力伝達が行われる。図4の(a) 、(b) は噛合クラッチ4
8aが遮断された状態で、図4の(c) 、(d) は噛合クラ
ッチ48aが連結された状態である。なお、図4の(a)
、(c) は、軸心を含む一平面の断面図で、(b) 、(d)
は(a) 、(c) の状態を外周側から見たクラッチハブスリ
ーブ50aの円筒部分を除く展開図である。
シンクロメッシュタイプで、図4に噛合クラッチ48a
について具体的に例示するように、キースプリング60
によってクラッチハブスリーブ50aに係合させられた
シフティングキー62と、所定の遊びを有する状態でシ
フティングキー62と共に回転させられるシンクロナイ
ザリング64と、変速ギヤ対46aの入力歯車66に設
けられたコーン部68とを備えている。クラッチハブス
リーブ50aの内周面にはスプライン歯70が設けられ
て入力軸42とスプライン嵌合され、入力軸42と常に
一体的に回転させられるようになっており、そのクラッ
チハブスリーブ50aが図の右方向へ移動させられる
と、シフティングキー62を介してシンクロナイザリン
グ64がコーン部68に押圧されてテーパ嵌合させら
れ、それ等の間の摩擦によって入力歯車66に動力伝達
が行われるようになる。クラッチハブスリーブ50aが
更に右方向へ移動させられると、スプライン歯70は、
シンクロナイザリング64に設けられたスプライン歯7
2、更には入力歯車66に設けられたスプライン歯74
と噛み合わされ、これにより入力軸42と入力歯車66
とが一体的に連結されて、変速ギヤ対46aを介して動
力伝達が行われる。図4の(a) 、(b) は噛合クラッチ4
8aが遮断された状態で、図4の(c) 、(d) は噛合クラ
ッチ48aが連結された状態である。なお、図4の(a)
、(c) は、軸心を含む一平面の断面図で、(b) 、(d)
は(a) 、(c) の状態を外周側から見たクラッチハブスリ
ーブ50aの円筒部分を除く展開図である。
【0018】他の噛合クラッチ48b〜48eも上記噛
合クラッチ48aと実質的に同じ構成であるが、クラッ
チハブスリーブ50bは噛合クラッチ48bおよび48
cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは噛合
クラッチ48dおよび48eに共通のものである。
合クラッチ48aと実質的に同じ構成であるが、クラッ
チハブスリーブ50bは噛合クラッチ48bおよび48
cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは噛合
クラッチ48dおよび48eに共通のものである。
【0019】シフト・セレクトシャフト52は、軸心ま
わりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、図示
しないセレクトシリンダにより軸心まわりの3位置、す
なわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可能な第
1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと係合可
能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリーブ5
0aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めされる。
また、シフトシリンダにより軸方向の3位置、すなわち
噛合クラッチ48a〜48eが何れも遮断され且つ後進
変速段も成立しない中央の中立位置(図1の状態)と、
その軸方向における両側の第1シフト位置(図1の右
側)および第2シフト位置(図1の左側)とに位置決め
される。上記セレクトシリンダおよびシフトシリンダは
変速アクチュエータに相当し、前記クラッチレリーズシ
リンダ34と共通の油圧回路に接続され、前記油圧ポン
プ94による油圧PO の制御やセレクトソレノイドバル
ブ102、シフトソレノイドバルブ104(図5参照)
による回路の切換えによってそれぞれ作動状態が制御さ
れる。
わりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、図示
しないセレクトシリンダにより軸心まわりの3位置、す
なわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可能な第
1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと係合可
能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリーブ5
0aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めされる。
また、シフトシリンダにより軸方向の3位置、すなわち
噛合クラッチ48a〜48eが何れも遮断され且つ後進
変速段も成立しない中央の中立位置(図1の状態)と、
その軸方向における両側の第1シフト位置(図1の右
側)および第2シフト位置(図1の左側)とに位置決め
される。上記セレクトシリンダおよびシフトシリンダは
変速アクチュエータに相当し、前記クラッチレリーズシ
リンダ34と共通の油圧回路に接続され、前記油圧ポン
プ94による油圧PO の制御やセレクトソレノイドバル
ブ102、シフトソレノイドバルブ104(図5参照)
による回路の切換えによってそれぞれ作動状態が制御さ
れる。
【0020】上記第1セレクト位置の第1シフト位置で
は、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比
e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数N
OUT)が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セ
レクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48d
が連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2
変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフ
ト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることによ
り変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させら
れ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラ
ッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に
大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の
変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト
位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより
変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3
セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立さ
せられる。
は、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比
e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数N
OUT)が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セ
レクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48d
が連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2
変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフ
ト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることによ
り変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させら
れ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラ
ッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に
大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の
変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト
位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより
変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3
セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立さ
せられる。
【0021】前記差動歯車装置18は傘歯車式のもの
で、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドラ
イブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによ
って連結され、左右の前輪(駆動輪)84R、84Lを
回転駆動する。
で、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドラ
イブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによ
って連結され、左右の前輪(駆動輪)84R、84Lを
回転駆動する。
【0022】図5は、本実施例の車両用駆動装置10の
制御系統を説明するブロック線図で、エンジン用ECU
(Electronic Control Unit)114、変速機用ECU1
16、ABS(Antilock Brake System)用ECU118
を備えているとともに、それ等の間で必要な情報をやり
取りする。これ等のECU114、116、118は、
何れもマイクロコンピュータを含んで構成されており、
RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶さ
れたプログラムに従って信号処理を行う。エンジン用E
CU114には、イグニッションスイッチ120、エン
ジン回転数(N E )センサ122、車速(V)センサ1
24、スロットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空
気量(Q)センサ128、吸入空気温(TA )センサ1
30、エンジン冷却水温(TW )センサ132などが接
続され、それぞれイグニッションスイッチ120の操作
位置、エンジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転
数NOUT に対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量
Q、吸入空気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW
などを表す信号が供給されるようになっており、それ等
の信号に従ってスタータ(電動モータ)134を回転駆
動してエンジン12を始動したり、燃料噴射弁136の
燃料噴射量や噴射時期を制御したり、イグナイタ138
により点火プラグの点火時期を制御したりする。
制御系統を説明するブロック線図で、エンジン用ECU
(Electronic Control Unit)114、変速機用ECU1
16、ABS(Antilock Brake System)用ECU118
を備えているとともに、それ等の間で必要な情報をやり
取りする。これ等のECU114、116、118は、
何れもマイクロコンピュータを含んで構成されており、
RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶さ
れたプログラムに従って信号処理を行う。エンジン用E
CU114には、イグニッションスイッチ120、エン
ジン回転数(N E )センサ122、車速(V)センサ1
24、スロットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空
気量(Q)センサ128、吸入空気温(TA )センサ1
30、エンジン冷却水温(TW )センサ132などが接
続され、それぞれイグニッションスイッチ120の操作
位置、エンジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転
数NOUT に対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量
Q、吸入空気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW
などを表す信号が供給されるようになっており、それ等
の信号に従ってスタータ(電動モータ)134を回転駆
動してエンジン12を始動したり、燃料噴射弁136の
燃料噴射量や噴射時期を制御したり、イグナイタ138
により点火プラグの点火時期を制御したりする。
【0023】変速機用ECU116には、レバーポジシ
ョン(PL )センサ140、ブレーキスイッチ144、
入力軸回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ14
6、ギヤ位置(PG )センサ148、クラッチストロー
ク(SCL)センサ150、油圧(PO )センサ110、
T/M油温(TT/M )センサ158などが接続され、そ
れぞれシフトレバー160(図6参照)の操作位置であ
るレバーポジションP L 、ブレーキのON、OFF、入
力軸回転数NIN、変速機16の変速段であるギヤ位置P
G 、自動クラッチ14のストロークすなわちクラッチレ
リーズシリンダ34のストロークSCL、そのクラッチレ
リーズシリンダ34やセレクトシリンダ、シフトシリン
ダを作動させる油圧回路の油圧PO 、T/M油温(変速
機16内の潤滑油の温度)などを表す信号が供給される
ようになっている。そして、それ等の信号や、前記エン
ジン制御用ECU114、ABS用ECU118から必
要な信号を取り込むことにより、上記油圧回路に設けら
れた油圧ポンプ94の作動を制御したり、クラッチソレ
ノイドバルブ98、セレクトソレノイドバルブ102、
シフトソレノイドバルブ104を切換え制御したりする
ことにより、セレクトシリンダおよびシフトシリンダの
作動状態を切り換えて変速機16の変速制御(前後進切
換え制御を含む)を行うとともに、その変速に対応して
クラッチレリーズシリンダ34により自動クラッチ14
の遮断、接続制御を行う。
ョン(PL )センサ140、ブレーキスイッチ144、
入力軸回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ14
6、ギヤ位置(PG )センサ148、クラッチストロー
ク(SCL)センサ150、油圧(PO )センサ110、
T/M油温(TT/M )センサ158などが接続され、そ
れぞれシフトレバー160(図6参照)の操作位置であ
るレバーポジションP L 、ブレーキのON、OFF、入
力軸回転数NIN、変速機16の変速段であるギヤ位置P
G 、自動クラッチ14のストロークすなわちクラッチレ
リーズシリンダ34のストロークSCL、そのクラッチレ
リーズシリンダ34やセレクトシリンダ、シフトシリン
ダを作動させる油圧回路の油圧PO 、T/M油温(変速
機16内の潤滑油の温度)などを表す信号が供給される
ようになっている。そして、それ等の信号や、前記エン
ジン制御用ECU114、ABS用ECU118から必
要な信号を取り込むことにより、上記油圧回路に設けら
れた油圧ポンプ94の作動を制御したり、クラッチソレ
ノイドバルブ98、セレクトソレノイドバルブ102、
シフトソレノイドバルブ104を切換え制御したりする
ことにより、セレクトシリンダおよびシフトシリンダの
作動状態を切り換えて変速機16の変速制御(前後進切
換え制御を含む)を行うとともに、その変速に対応して
クラッチレリーズシリンダ34により自動クラッチ14
の遮断、接続制御を行う。
【0024】上記T/M油温センサ158を設ける代わ
りに、例えばエンジン12の始動時におけるエンジン冷
却水温TW や吸入空気温TA を読み込むとともに、その
後の変速ギヤ対46a〜46eや差動歯車装置18の噛
合摩擦による発熱、攪拌などによる潤滑油温度の上昇
を、走行距離や変速機16のトルクおよび回転数などを
パラメータとする演算式やデータマップなどから算出す
ることにより、T/M油温TT/M を推定することも可能
である。
りに、例えばエンジン12の始動時におけるエンジン冷
却水温TW や吸入空気温TA を読み込むとともに、その
後の変速ギヤ対46a〜46eや差動歯車装置18の噛
合摩擦による発熱、攪拌などによる潤滑油温度の上昇
を、走行距離や変速機16のトルクおよび回転数などを
パラメータとする演算式やデータマップなどから算出す
ることにより、T/M油温TT/M を推定することも可能
である。
【0025】前記シフトレバー160は、例えば運転席
の横に配設されており、図6に示すように「R(リバー
ス)」、「N(ニュートラル)」、「D(ドライ
ブ)」、および「S(シーケンシャル)」、の3つの操
作位置に選択操作されて位置決め保持されるとともに、
「S」位置では、車両の前後方向に設けられた
「(+)」位置および「(−)」位置へ操作されるよう
になっており、レバーポジションセンサ140は、例え
ば各操作位置に配設された複数のON−OFFスイッチ
等によってその操作位置(レバーポジション)を検出す
る。そして、シフトレバー160が「R」位置へ操作さ
れると、変速機16は後進変速段に切り換えられ、
「N」位置へ操作されると動力伝達遮断状態(ニュート
ラル)に切り換えられる。
の横に配設されており、図6に示すように「R(リバー
ス)」、「N(ニュートラル)」、「D(ドライ
ブ)」、および「S(シーケンシャル)」、の3つの操
作位置に選択操作されて位置決め保持されるとともに、
「S」位置では、車両の前後方向に設けられた
「(+)」位置および「(−)」位置へ操作されるよう
になっており、レバーポジションセンサ140は、例え
ば各操作位置に配設された複数のON−OFFスイッチ
等によってその操作位置(レバーポジション)を検出す
る。そして、シフトレバー160が「R」位置へ操作さ
れると、変速機16は後進変速段に切り換えられ、
「N」位置へ操作されると動力伝達遮断状態(ニュート
ラル)に切り換えられる。
【0026】また、シフトレバー160が「D」位置へ
操作されると自動変速モードになり、スロットル弁開度
θTHおよび車速Vなどの運転状態をパラメータとして予
め定められた変速マップに従って変速機16の複数の前
進変速段が自動的に切り換えられる。「S」位置は、複
数の前進変速段を運転者の変速意思により手動操作で変
更するマニュアルシフトモードで、「(+)」位置また
は「(−)」位置へシフトレバー160が操作される
と、変速機16の複数の前進変速段がアップダウンされ
る。「(+)」位置はアップ位置で、一回の操作毎に変
速段はアップすなわち変速比eが小さい高速段側へ1段
ずつ変速される一方、「(−)」位置はダウン位置で、
一回の操作毎に変速段はダウンすなわち変速比eが大き
い低速段側へ1段ずつ変速される。
操作されると自動変速モードになり、スロットル弁開度
θTHおよび車速Vなどの運転状態をパラメータとして予
め定められた変速マップに従って変速機16の複数の前
進変速段が自動的に切り換えられる。「S」位置は、複
数の前進変速段を運転者の変速意思により手動操作で変
更するマニュアルシフトモードで、「(+)」位置また
は「(−)」位置へシフトレバー160が操作される
と、変速機16の複数の前進変速段がアップダウンされ
る。「(+)」位置はアップ位置で、一回の操作毎に変
速段はアップすなわち変速比eが小さい高速段側へ1段
ずつ変速される一方、「(−)」位置はダウン位置で、
一回の操作毎に変速段はダウンすなわち変速比eが大き
い低速段側へ1段ずつ変速される。
【0027】上記「R」位置と「N」位置との間、
「N」位置と「D」位置との間、「D」位置と「S」位
置との間にはそれぞれ節度機構が設けられ、スプリング
等の付勢装置およびカムなどにより必要操作力の山が付
与されることにより、シフトレバー操作に節度感が与え
られるようになっている。また、「S」位置の前後に設
けられた「(+)」位置、「(−)」位置は何れも不安
定で、それ等の「(+)」位置、「(−)」位置へ操作
されたシフトレバー160はスプリング等の付勢装置に
より自動的に「S」位置へ戻される。
「N」位置と「D」位置との間、「D」位置と「S」位
置との間にはそれぞれ節度機構が設けられ、スプリング
等の付勢装置およびカムなどにより必要操作力の山が付
与されることにより、シフトレバー操作に節度感が与え
られるようになっている。また、「S」位置の前後に設
けられた「(+)」位置、「(−)」位置は何れも不安
定で、それ等の「(+)」位置、「(−)」位置へ操作
されたシフトレバー160はスプリング等の付勢装置に
より自動的に「S」位置へ戻される。
【0028】図5において、前記ABS用ECU118
には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速(NW )
センサ152から車輪速NW を表す信号が供給され、そ
れ等の車輪速NW を比較することによりスリップの有無
を検出し、ブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪
のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を
抑制する。
には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速(NW )
センサ152から車輪速NW を表す信号が供給され、そ
れ等の車輪速NW を比較することによりスリップの有無
を検出し、ブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪
のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を
抑制する。
【0029】次に、前記変速機用ECU116による自
動クラッチ14の遮断、接続制御を具体的に説明する。
変速機用ECU116は、図7に示すように機能的に自
動クラッチ断続手段162と、スタンバイ位置決定手段
164とを備えており、自動クラッチ断続手段162は
図8のフローチャートに従って信号処理を行う一方、ス
タンバイ位置決定手段164は図9のフローチャートに
従って信号処理を行う。スタンバイ位置決定手段164
はスタンバイ状態決定手段に相当する。
動クラッチ14の遮断、接続制御を具体的に説明する。
変速機用ECU116は、図7に示すように機能的に自
動クラッチ断続手段162と、スタンバイ位置決定手段
164とを備えており、自動クラッチ断続手段162は
図8のフローチャートに従って信号処理を行う一方、ス
タンバイ位置決定手段164は図9のフローチャートに
従って信号処理を行う。スタンバイ位置決定手段164
はスタンバイ状態決定手段に相当する。
【0030】先ず、図8のステップS1では、変速機1
6の変速段(後進変速段を含む)を切り換えるための変
速指令が出力されたか否かを判断し、変速指令が出力さ
れた場合はステップS2で自動クラッチ14を遮断して
スタンバイ状態に保持する。このスタンバイ状態はクラ
ッチレリーズシリンダ34がスタンバイ位置に保持され
た状態で、スタンバイ位置は、スタンバイ位置決定手段
164により図9のフローチャートに従って決定され
る。ステップS3では、変速が完了したか否かを例えば
ギヤ位置センサ148から供給される信号や、走行時で
あれば入出力軸42、44の回転数比(NIN/NOUT )
などに基づいて判断し、変速が完了するとステップS4
で自動クラッチ14を接続する。ギヤ位置センサ148
とは別に、例えば前記シフト・セレクトシャフト52の
シフト量に基づいてスプライン歯70がスプライン歯7
4と噛み合った時など所定位置でON、OFFが切り換
えられるギヤ入りセンサを配設し、そのギヤ入りセンサ
のON、OFFによって変速完了を検出するようにして
も良い。また、上記ステップS2における自動クラッチ
14の遮断、およびステップS4における自動クラッチ
14の接続は、例えば変速の種類や車速などの変速条件
に応じてデータマップ等により予め定められた所定のタ
イミングで実行される。
6の変速段(後進変速段を含む)を切り換えるための変
速指令が出力されたか否かを判断し、変速指令が出力さ
れた場合はステップS2で自動クラッチ14を遮断して
スタンバイ状態に保持する。このスタンバイ状態はクラ
ッチレリーズシリンダ34がスタンバイ位置に保持され
た状態で、スタンバイ位置は、スタンバイ位置決定手段
164により図9のフローチャートに従って決定され
る。ステップS3では、変速が完了したか否かを例えば
ギヤ位置センサ148から供給される信号や、走行時で
あれば入出力軸42、44の回転数比(NIN/NOUT )
などに基づいて判断し、変速が完了するとステップS4
で自動クラッチ14を接続する。ギヤ位置センサ148
とは別に、例えば前記シフト・セレクトシャフト52の
シフト量に基づいてスプライン歯70がスプライン歯7
4と噛み合った時など所定位置でON、OFFが切り換
えられるギヤ入りセンサを配設し、そのギヤ入りセンサ
のON、OFFによって変速完了を検出するようにして
も良い。また、上記ステップS2における自動クラッチ
14の遮断、およびステップS4における自動クラッチ
14の接続は、例えば変速の種類や車速などの変速条件
に応じてデータマップ等により予め定められた所定のタ
イミングで実行される。
【0031】スタンバイ位置を決定する図9のフローチ
ャートのステップSS1では、エンジン12が始動させ
られたか否かを例えばエンジン制御を行う各種の信号な
どから判断し、エンジン12が始動させられた場合には
ステップSS2でスタンバイ位置を学習する。ステップ
SS2では、例えば車速V=0で変速機16がニュート
ラル状態であることを確認した上で、クラッチレリーズ
シリンダ34によりレリーズスリーブ38を移動させて
自動クラッチ14の係合状態(伝達トルク)を変化さ
せ、例えば入力軸回転数NINが数十rpm等の所定の設
定範囲NIN * を満足する時のクラッチストロークSCLを
クラッチストロークセンサ150から読み込んでスタン
バイ位置CRC0に設定する。このスタンバイ位置CR
C0は、本実施例では自動クラッチ14が完全遮断状態
の時、すなわちクラッチレリーズシリンダ34のピスト
ンが突出端に位置させられた時のクラッチストロークS
CLを基準位置として設定される。エンジン始動時に自動
クラッチ14が遮断状態とされる場合は、クラッチレリ
ーズシリンダ34により自動クラッチ14を接続する過
程でスタンバイ位置を求めることもできるが、一旦自動
クラッチ14を完全係合させた後に遮断する過程でスタ
ンバイ位置を求めるようにしても良いなど、種々の態様
を採用できる。また、入力軸回転数NINはエンジン回転
数NE によって変化するため、エンジン12がアイドル
状態であることをステップSS2の実行条件とするか、
エンジン回転数NE をパラメータとして上記設定範囲N
IN * が設定されるようにすることが望ましい。ステップ
SS2の実行条件としては、ブレーキ或いはパーキング
ブレーキがONであるなど、他の条件を設定することも
できる。
ャートのステップSS1では、エンジン12が始動させ
られたか否かを例えばエンジン制御を行う各種の信号な
どから判断し、エンジン12が始動させられた場合には
ステップSS2でスタンバイ位置を学習する。ステップ
SS2では、例えば車速V=0で変速機16がニュート
ラル状態であることを確認した上で、クラッチレリーズ
シリンダ34によりレリーズスリーブ38を移動させて
自動クラッチ14の係合状態(伝達トルク)を変化さ
せ、例えば入力軸回転数NINが数十rpm等の所定の設
定範囲NIN * を満足する時のクラッチストロークSCLを
クラッチストロークセンサ150から読み込んでスタン
バイ位置CRC0に設定する。このスタンバイ位置CR
C0は、本実施例では自動クラッチ14が完全遮断状態
の時、すなわちクラッチレリーズシリンダ34のピスト
ンが突出端に位置させられた時のクラッチストロークS
CLを基準位置として設定される。エンジン始動時に自動
クラッチ14が遮断状態とされる場合は、クラッチレリ
ーズシリンダ34により自動クラッチ14を接続する過
程でスタンバイ位置を求めることもできるが、一旦自動
クラッチ14を完全係合させた後に遮断する過程でスタ
ンバイ位置を求めるようにしても良いなど、種々の態様
を採用できる。また、入力軸回転数NINはエンジン回転
数NE によって変化するため、エンジン12がアイドル
状態であることをステップSS2の実行条件とするか、
エンジン回転数NE をパラメータとして上記設定範囲N
IN * が設定されるようにすることが望ましい。ステップ
SS2の実行条件としては、ブレーキ或いはパーキング
ブレーキがONであるなど、他の条件を設定することも
できる。
【0032】ステップSS3では、その時のT/M油温
TT/M を基準温度t0 に設定する。ステップSS4で
は、停止時スタンバイ位置補正条件を満足するか否かを
判断し、満足する場合はステップSS5を実行するが、
満足しない場合はステップSS7以下を実行する。停止
時スタンバイ位置補正条件は、例えば車速V=0で変速
機16がニュートラル状態でクラッチレリーズシリンダ
34がスタンバイ位置にある時(自動クラッチ14がス
タンバイ状態である時)に、入力軸回転数NINが所定の
上限値NINmax 以上であることで、上限値NINmax は前
記設定範囲NIN *の上限と同じか或いはそれより大きめ
の値である。このステップSS4においても、エンジン
12がアイドル状態であることを補正条件とするなど、
他の条件を設定することもできる。そして、上記補正条
件を総て満足する場合には、スタンバイ状態における入
力軸回転数NINが高過ぎるため、入力軸回転数NINが低
くなるように、具体的には自動クラッチ14の伝達トル
クが低くなるように、ステップSS5でクラッチレリー
ズシリンダ34のスタンバイ位置CRC0を予め定めら
れた所定値αだけ小さくする。スタンバイ位置CRC0
が小さくなる程自動クラッチ14の摩擦が小さくなって
伝達トルクが小さくなる。所定値αは一定値であっても
良いが、入力軸回転数NINと上限値NINmax との差(N
IN−NINmax )に応じて演算式やデータマップから求め
るようにしても良い。また、次のステップSS6におい
て、その時のT/M油温TT/M を基準温度t0 に設定
(更新)する。
TT/M を基準温度t0 に設定する。ステップSS4で
は、停止時スタンバイ位置補正条件を満足するか否かを
判断し、満足する場合はステップSS5を実行するが、
満足しない場合はステップSS7以下を実行する。停止
時スタンバイ位置補正条件は、例えば車速V=0で変速
機16がニュートラル状態でクラッチレリーズシリンダ
34がスタンバイ位置にある時(自動クラッチ14がス
タンバイ状態である時)に、入力軸回転数NINが所定の
上限値NINmax 以上であることで、上限値NINmax は前
記設定範囲NIN *の上限と同じか或いはそれより大きめ
の値である。このステップSS4においても、エンジン
12がアイドル状態であることを補正条件とするなど、
他の条件を設定することもできる。そして、上記補正条
件を総て満足する場合には、スタンバイ状態における入
力軸回転数NINが高過ぎるため、入力軸回転数NINが低
くなるように、具体的には自動クラッチ14の伝達トル
クが低くなるように、ステップSS5でクラッチレリー
ズシリンダ34のスタンバイ位置CRC0を予め定めら
れた所定値αだけ小さくする。スタンバイ位置CRC0
が小さくなる程自動クラッチ14の摩擦が小さくなって
伝達トルクが小さくなる。所定値αは一定値であっても
良いが、入力軸回転数NINと上限値NINmax との差(N
IN−NINmax )に応じて演算式やデータマップから求め
るようにしても良い。また、次のステップSS6におい
て、その時のT/M油温TT/M を基準温度t0 に設定
(更新)する。
【0033】一方、ステップSS4の補正条件を満足し
ない場合、例えば何れかの変速段での車両走行中等にお
いては、先ずステップSS7でその時のT/M油温T
T/M を現在温度tとし、次のステップSS8において、
その現在温度tが所定温度a以下で且つ基準温度t0 と
の温度差(t−t0 )が所定値b以上であるか否かを判
断する。何れかの条件を満足しない場合はステップSS
10を実行するが、それ等の条件を満足する場合にはス
テップSS9でスタンバイ位置CRC0を補正する。所
定温度aは、潤滑油の粘性が略一定になって変速機16
の回転抵抗が殆ど変化しなくなる温度で、使用する潤滑
油の粘性−温度変化特性などに応じて例えば−10℃〜
+10℃程度の範囲内の適当な一定温度が予め設定され
る。所定値bについては、T/M油温TT/M の変化に起
因して潤滑油の粘性が変化し、変速時に自動クラッチ1
4をスタンバイ状態とした時(クラッチレリーズシリン
ダ34をスタンバイ位置CRC0にした時)の入力軸回
転数NINが前記設定範囲NIN * を上回るような温度差
で、使用する潤滑油の粘性−温度変化特性などに応じて
3℃〜5℃程度の適当な一定温度が予め設定される。潤
滑油の粘性−温度変化特性によっては、基準温度t0 や
現在温度tをパラメータとして所定値bが設定されるよ
うにすることもできる。
ない場合、例えば何れかの変速段での車両走行中等にお
いては、先ずステップSS7でその時のT/M油温T
T/M を現在温度tとし、次のステップSS8において、
その現在温度tが所定温度a以下で且つ基準温度t0 と
の温度差(t−t0 )が所定値b以上であるか否かを判
断する。何れかの条件を満足しない場合はステップSS
10を実行するが、それ等の条件を満足する場合にはス
テップSS9でスタンバイ位置CRC0を補正する。所
定温度aは、潤滑油の粘性が略一定になって変速機16
の回転抵抗が殆ど変化しなくなる温度で、使用する潤滑
油の粘性−温度変化特性などに応じて例えば−10℃〜
+10℃程度の範囲内の適当な一定温度が予め設定され
る。所定値bについては、T/M油温TT/M の変化に起
因して潤滑油の粘性が変化し、変速時に自動クラッチ1
4をスタンバイ状態とした時(クラッチレリーズシリン
ダ34をスタンバイ位置CRC0にした時)の入力軸回
転数NINが前記設定範囲NIN * を上回るような温度差
で、使用する潤滑油の粘性−温度変化特性などに応じて
3℃〜5℃程度の適当な一定温度が予め設定される。潤
滑油の粘性−温度変化特性によっては、基準温度t0 や
現在温度tをパラメータとして所定値bが設定されるよ
うにすることもできる。
【0034】そして、ステップSS9では、現在温度t
および基準温度t0 をパラメータとして予め定められた
データマップや演算式などから補正量βを求め、その補
正量βだけスタンバイ位置CRC0を補正する。補正量
βは、T/M油温TT/M の上昇に伴う潤滑油の粘性低下
に拘らずスタンバイ状態における入力軸回転数NINが前
記設定範囲NIN * を越えないように、自動クラッチ14
の伝達トルクを低くするもので、T/M油温TT/M 等を
パラメータとして予め実験等によって定められる。現在
温度tと基準温度t0 との温度差(t−t0 )をパラメ
ータとして補正量βを求めるようにしても良い。T/M
油温TT/M は、変速機16の回転抵抗に関与する所定の
物理量に相当する。その後、前記ステップSS6を実行
し、その時のT/M油温TT/M を基準温度t0 に設定
(更新)する。
および基準温度t0 をパラメータとして予め定められた
データマップや演算式などから補正量βを求め、その補
正量βだけスタンバイ位置CRC0を補正する。補正量
βは、T/M油温TT/M の上昇に伴う潤滑油の粘性低下
に拘らずスタンバイ状態における入力軸回転数NINが前
記設定範囲NIN * を越えないように、自動クラッチ14
の伝達トルクを低くするもので、T/M油温TT/M 等を
パラメータとして予め実験等によって定められる。現在
温度tと基準温度t0 との温度差(t−t0 )をパラメ
ータとして補正量βを求めるようにしても良い。T/M
油温TT/M は、変速機16の回転抵抗に関与する所定の
物理量に相当する。その後、前記ステップSS6を実行
し、その時のT/M油温TT/M を基準温度t0 に設定
(更新)する。
【0035】ステップSS10では、エンジン12が停
止させられたか否かを、例えばエンジン制御を行う各種
の信号やイグニッションスイッチ120からの信号など
により判断し、エンジン12が作動状態である間はステ
ップSS4以下を繰り返し実行し、ステップSS5やS
S9においてスタンバイ位置CRC0を逐次更新する。
止させられたか否かを、例えばエンジン制御を行う各種
の信号やイグニッションスイッチ120からの信号など
により判断し、エンジン12が作動状態である間はステ
ップSS4以下を繰り返し実行し、ステップSS5やS
S9においてスタンバイ位置CRC0を逐次更新する。
【0036】このような本実施例の自動クラッチ制御装
置においては、エンジン12の始動直後にステップSS
2において自動クラッチ14の伝達トルクを変化させな
がら入力軸回転数NINに基づいてスタンバイ位置CRC
0が設定されるため、温度等の環境の相違や個体差、経
時変化などに拘らず一定のスタンバイ状態が得られ、自
動クラッチ14の接続制御を迅速に且つ高い精度で行う
ことができる。しかも、その設定時のT/M油温TT/M
を基準温度t0 として記憶する一方、ステップSS7〜
SS9において、実際のT/M油温TT/M の上昇に伴っ
て伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ位置CRC
0を順次補正するため、T/M油温TT/ M の上昇に伴う
潤滑油の粘性の低下に起因して変速機16の入力軸42
の回転抵抗が低下しても、スタンバイ状態における入力
軸回転数NIN或いはトルクが上昇することが抑制され、
入力軸回転数NIN或いはトルクの上昇に起因する変速不
良が防止される。
置においては、エンジン12の始動直後にステップSS
2において自動クラッチ14の伝達トルクを変化させな
がら入力軸回転数NINに基づいてスタンバイ位置CRC
0が設定されるため、温度等の環境の相違や個体差、経
時変化などに拘らず一定のスタンバイ状態が得られ、自
動クラッチ14の接続制御を迅速に且つ高い精度で行う
ことができる。しかも、その設定時のT/M油温TT/M
を基準温度t0 として記憶する一方、ステップSS7〜
SS9において、実際のT/M油温TT/M の上昇に伴っ
て伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ位置CRC
0を順次補正するため、T/M油温TT/ M の上昇に伴う
潤滑油の粘性の低下に起因して変速機16の入力軸42
の回転抵抗が低下しても、スタンバイ状態における入力
軸回転数NIN或いはトルクが上昇することが抑制され、
入力軸回転数NIN或いはトルクの上昇に起因する変速不
良が防止される。
【0037】また、本実施例ではステップSS4および
SS5において、車両停止時にスタンバイ状態における
入力軸回転数NINに基づいてスタンバイ位置CRC0を
補正するようになっているため、より高い精度でスタン
バイ位置CRC0が補正される。
SS5において、車両停止時にスタンバイ状態における
入力軸回転数NINに基づいてスタンバイ位置CRC0を
補正するようになっているため、より高い精度でスタン
バイ位置CRC0が補正される。
【0038】本実施例では、変速機用ECU116によ
る一連の信号処理のうち、ステップSS2を実行する部
分がスタンバイ状態設定手段に相当し、ステップSS3
を実行する部分が油温記憶手段に相当し、ステップSS
7、SS8、およびSS9を実行する部分がスタンバイ
状態補正手段に相当する。
る一連の信号処理のうち、ステップSS2を実行する部
分がスタンバイ状態設定手段に相当し、ステップSS3
を実行する部分が油温記憶手段に相当し、ステップSS
7、SS8、およびSS9を実行する部分がスタンバイ
状態補正手段に相当する。
【0039】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図1】本発明の一実施例である自動クラッチ制御装置
を備えている車両用駆動装置の概略構成を示す骨子図で
ある。
を備えている車両用駆動装置の概略構成を示す骨子図で
ある。
【図2】図1の車両用駆動装置における変速機および差
動歯車装置の具体的構成を示す断面図である。
動歯車装置の具体的構成を示す断面図である。
【図3】図1の車両用駆動装置の自動クラッチの一例を
説明する図である。
説明する図である。
【図4】図1の車両用駆動装置の変速機の噛合クラッチ
を説明する図である。
を説明する図である。
【図5】図1の車両用駆動装置の制御系統を説明するブ
ロック線図である。
ロック線図である。
【図6】図1の車両用駆動装置におけるシフトレバーの
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
【図7】図5の変速機用ECUが備えている機能を説明
するブロック線図である。
するブロック線図である。
【図8】図7の自動クラッチ断続手段の内容を具体的に
説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
【図9】図7のスタンバイ位置決定手段の内容を具体的
に説明するフローチャートである。
に説明するフローチャートである。
12:エンジン(走行用駆動源) 14:自動クラッチ 16:変速機 42:入力軸 116:変速機用ECU 164:スタンバイ位置決定手段(スタンバイ状態決定
手段) TT/M :T/M油温(潤滑油温、所定の物理量) t0 :基準温度 CRC0:スタンバイ位置(スタンバイ状態) ステップSS2:スタンバイ状態設定手段 ステップSS3:油温記憶手段 ステップSS7、SS8、SS9:スタンバイ状態補正
手段
手段) TT/M :T/M油温(潤滑油温、所定の物理量) t0 :基準温度 CRC0:スタンバイ位置(スタンバイ状態) ステップSS2:スタンバイ状態設定手段 ステップSS3:油温記憶手段 ステップSS7、SS8、SS9:スタンバイ状態補正
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D041 AA51 AB01 AC10 AC11 AC15 AC18 AC28 AD00 AD02 AD04 AD05 AD10 AD14 AD23 AD32 AD44 AD51 AE22 AE32 AF07 AF09 3J052 AA20 CA04 FB01 GC23 GC32 GC46 GC73 GC75 HA01 LA01 3J057 AA03 BB03 GA71 GB02 GB03 GB04 GB12 GB13 GB36 GC06 GD02 HH01
Claims (2)
- 【請求項1】 走行用駆動源と車輪との間に配設された
変速機の変速時に、該変速機と該走行用駆動源との間に
配設された自動クラッチを、該変速機の変速を損なうこ
とがない範囲で僅かなトルク伝達が行われるスタンバイ
状態に保持する自動クラッチ制御装置において、 前記変速機の回転抵抗に関与する予め定められた所定の
物理量に基づいて、該回転抵抗の低下に伴って前記スタ
ンバイ状態における前記自動クラッチの伝達トルクが小
さくなるように該スタンバイ状態を決定するスタンバイ
状態決定手段を有することを特徴とする自動クラッチ制
御装置。 - 【請求項2】 前記スタンバイ状態決定手段は、 前記走行用駆動源の作動時で車両停止時で且つ前記変速
機がニュートラル時に、前記自動クラッチの伝達トルク
を変化させながら該変速機の入力軸回転数に基づいて前
記スタンバイ状態を設定するスタンバイ状態設定手段
と、 該スタンバイ状態設定手段により前記スタンバイ状態が
設定された時の前記変速機の潤滑油温を基準温度として
記憶する油温記憶手段と、 前記変速機の潤滑油温を逐次検出し、該潤滑油温および
前記基準温度に基づいて、該潤滑油温の上昇に伴って前
記スタンバイ状態における前記自動クラッチの伝達トル
クが小さくなるように該スタンバイ状態を補正するスタ
ンバイ状態補正手段とを有することを特徴とする請求項
1に記載の自動クラッチ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10263101A JP2000088009A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 自動クラッチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10263101A JP2000088009A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 自動クラッチ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000088009A true JP2000088009A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17384846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10263101A Pending JP2000088009A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 自動クラッチ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000088009A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003065364A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Aisin Seiki Co Ltd | クラッチ制御装置 |
| US7058498B2 (en) | 2002-11-05 | 2006-06-06 | Advics Co., Ltd. | Automatic clutch control device |
| US7079933B2 (en) | 2002-10-25 | 2006-07-18 | Advics Co., Ltd. | Automatic clutch control device |
| JP2009006782A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の制御装置 |
| EP2177781A2 (en) | 2008-10-15 | 2010-04-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Clutch controller and method for controlling clutch |
| JP2010196867A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のクラッチ制御装置 |
| JP2014037887A (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | Hyundai Motor Company Co Ltd | クラッチアクチュエータユニット |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP10263101A patent/JP2000088009A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003065364A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Aisin Seiki Co Ltd | クラッチ制御装置 |
| US7079933B2 (en) | 2002-10-25 | 2006-07-18 | Advics Co., Ltd. | Automatic clutch control device |
| US7058498B2 (en) | 2002-11-05 | 2006-06-06 | Advics Co., Ltd. | Automatic clutch control device |
| JP2009006782A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の制御装置 |
| EP2177781A2 (en) | 2008-10-15 | 2010-04-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Clutch controller and method for controlling clutch |
| JP2010196867A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-09 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のクラッチ制御装置 |
| JP2014037887A (ja) * | 2012-08-20 | 2014-02-27 | Hyundai Motor Company Co Ltd | クラッチアクチュエータユニット |
| KR20140025011A (ko) * | 2012-08-20 | 2014-03-04 | 현대자동차주식회사 | 클러치 엑추에이터 유닛 |
| KR101896312B1 (ko) * | 2012-08-20 | 2018-09-10 | 현대자동차 주식회사 | 클러치 엑추에이터 유닛 |
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