JP2000087988A - 転がり軸受のクリープ防止装置 - Google Patents
転がり軸受のクリープ防止装置Info
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- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/067—Fixing them in a housing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- F16C2380/00—Electrical apparatus
- F16C2380/26—Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators
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- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハウジング1に対する外輪2の回転防止効果
を確実にする。 【解決手段】 外輪2の外周面に偏心溝3を形成し、こ
の偏心溝3に嵌装した偏心リング4の外周面12を、ハ
ウジング1の内周面に摩擦係合させる。この状態で、ハ
ウジング1の内周面と偏心リング4の外周面12との当
接面に働く摩擦力が、偏心溝3の底面5と偏心リング4
の内周面11との当接面に働く摩擦力よりも大きくなる
様に、これら各周面の摩擦係数を規制する。これによ
り、ハウジング1の内側で偏心リング4が外輪2と共回
りする事を防止し、ハウジング1に対する外輪2の回転
防止効果を確実にする。
を確実にする。 【解決手段】 外輪2の外周面に偏心溝3を形成し、こ
の偏心溝3に嵌装した偏心リング4の外周面12を、ハ
ウジング1の内周面に摩擦係合させる。この状態で、ハ
ウジング1の内周面と偏心リング4の外周面12との当
接面に働く摩擦力が、偏心溝3の底面5と偏心リング4
の内周面11との当接面に働く摩擦力よりも大きくなる
様に、これら各周面の摩擦係数を規制する。これによ
り、ハウジング1の内側で偏心リング4が外輪2と共回
りする事を防止し、ハウジング1に対する外輪2の回転
防止効果を確実にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る転がり軸受の
クリープ防止装置は、例えばオルタネータやカーエアコ
ン用コンプレッサ等、自動車用の各種補機の回転支持部
に組み込む転がり軸受の外輪が、ハウジングの内側で回
転する事を防止する為に利用する。
クリープ防止装置は、例えばオルタネータやカーエアコ
ン用コンプレッサ等、自動車用の各種補機の回転支持部
に組み込む転がり軸受の外輪が、ハウジングの内側で回
転する事を防止する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用各種補機はアルミニウム合金製
のハウジングの内側に、回転軸を支承する為の転がり軸
受を組み込む場合が多い。組み込み状態では、この転が
り軸受を構成する外輪を上記ハウジングの内側に、締ま
り嵌めにより内嵌固定する。ところで、ハウジングを構
成するアルミニウム合金の熱膨張率は、転がり軸受の外
輪を構成する軸受鋼の熱膨張率よりも大きい。この為、
何らの対策も施さなかった場合には、温度上昇時に上記
ハウジングに対する外輪の締め代が低下し(若しくは喪
失し)、ハウジングの内側で外輪が回転する、所謂クリ
ープが発生すると共に、転がり軸受による回転支持部に
がたつきが発生する。しかも、上記外輪の回転に伴って
ハウジングの内周面が摩耗するので、上記がたつきが次
第に大きくなる。
のハウジングの内側に、回転軸を支承する為の転がり軸
受を組み込む場合が多い。組み込み状態では、この転が
り軸受を構成する外輪を上記ハウジングの内側に、締ま
り嵌めにより内嵌固定する。ところで、ハウジングを構
成するアルミニウム合金の熱膨張率は、転がり軸受の外
輪を構成する軸受鋼の熱膨張率よりも大きい。この為、
何らの対策も施さなかった場合には、温度上昇時に上記
ハウジングに対する外輪の締め代が低下し(若しくは喪
失し)、ハウジングの内側で外輪が回転する、所謂クリ
ープが発生すると共に、転がり軸受による回転支持部に
がたつきが発生する。しかも、上記外輪の回転に伴って
ハウジングの内周面が摩耗するので、上記がたつきが次
第に大きくなる。
【0003】この様な不都合の原因となる、ハウジング
の内側での外輪の回転を防止する為に従来から、例えば
実開昭58−108626号公報、同63−17351
9号公報、実開平1−85527号公報、実開平2−1
0771号公報、実開平4−75227号公報、特開平
7−229522号公報等に記載された様な転がり軸受
のクリープ防止装置が知られている。これら各公報に記
載された転がり軸受のクリープ防止装置は何れも、外輪
の外周面に偏心溝を、この偏心溝の底面の中心軸をこの
外輪の中心軸に対して偏心させた状態で形成している。
そして、弾性を有する合成樹脂により全体を欠円環状に
形成し、その内周面の中心軸とその外周面の中心軸とを
互いに偏心させた偏心リングを、上記偏心溝の内側に嵌
装している。転がり軸受をハウジングの内側に嵌合固定
する際には、上記偏心リングを上記ハウジングの内周面
に内嵌する。
の内側での外輪の回転を防止する為に従来から、例えば
実開昭58−108626号公報、同63−17351
9号公報、実開平1−85527号公報、実開平2−1
0771号公報、実開平4−75227号公報、特開平
7−229522号公報等に記載された様な転がり軸受
のクリープ防止装置が知られている。これら各公報に記
載された転がり軸受のクリープ防止装置は何れも、外輪
の外周面に偏心溝を、この偏心溝の底面の中心軸をこの
外輪の中心軸に対して偏心させた状態で形成している。
そして、弾性を有する合成樹脂により全体を欠円環状に
形成し、その内周面の中心軸とその外周面の中心軸とを
互いに偏心させた偏心リングを、上記偏心溝の内側に嵌
装している。転がり軸受をハウジングの内側に嵌合固定
する際には、上記偏心リングを上記ハウジングの内周面
に内嵌する。
【0004】上記偏心リングを構成する合成樹脂の熱膨
張率は、上記ハウジングを構成するアルミニウム合金の
熱膨張率よりも大きい。この為、温度上昇に伴って上記
ハウジングに対する外輪の締め代が低下する傾向となっ
ても、上記偏心リングの直径方向に亙る厚さ寸法が増大
する事により、この締め代の低下を補償する。又、上記
偏心溝の底面及び偏心リングの内周面は、上記外輪及び
偏心リングの外周面に対し偏心しているので、上記外輪
と偏心リングとが相対回転する事もない。即ち、転がり
軸受の運転時に、上記外輪がハウジングの内側で回転し
ようした場合には、この外輪がこのハウジングの内側で
少しだけ回転した所で、このハウジングの内周面と上記
偏心溝の底面との間の一部(これら両面同士の間で直径
方向に亙る幅寸法の小さい部分)に、上記偏心リングの
一部(直径方向に亙る幅寸法の大きい部分)が食い込
む、所謂くさび効果が得られる。この様なくさび効果が
得られる結果、上記外輪がそれ以上回転する事を阻止さ
れる。従って、温度上昇時にも、アルミニウム合金製の
ハウジングの内側で軸受鋼製の外輪が回転する事がなく
なる。
張率は、上記ハウジングを構成するアルミニウム合金の
熱膨張率よりも大きい。この為、温度上昇に伴って上記
ハウジングに対する外輪の締め代が低下する傾向となっ
ても、上記偏心リングの直径方向に亙る厚さ寸法が増大
する事により、この締め代の低下を補償する。又、上記
偏心溝の底面及び偏心リングの内周面は、上記外輪及び
偏心リングの外周面に対し偏心しているので、上記外輪
と偏心リングとが相対回転する事もない。即ち、転がり
軸受の運転時に、上記外輪がハウジングの内側で回転し
ようした場合には、この外輪がこのハウジングの内側で
少しだけ回転した所で、このハウジングの内周面と上記
偏心溝の底面との間の一部(これら両面同士の間で直径
方向に亙る幅寸法の小さい部分)に、上記偏心リングの
一部(直径方向に亙る幅寸法の大きい部分)が食い込
む、所謂くさび効果が得られる。この様なくさび効果が
得られる結果、上記外輪がそれ以上回転する事を阻止さ
れる。従って、温度上昇時にも、アルミニウム合金製の
ハウジングの内側で軸受鋼製の外輪が回転する事がなく
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から知られている
転がり軸受のクリープ防止装置の場合には、偏心リング
の外周面とハウジングの内周面との間の滑り防止を、こ
のハウジングに対する偏心リングの圧入に伴う摩擦力に
よってのみ図っている。従って、これら偏心リングの外
周面とハウジングの内周面との当接面(嵌合面)に働く
摩擦力が、この偏心リングの内周面と偏心溝の底面との
当接面(嵌合面)に働く摩擦力よりも小さい場合には、
外輪が上記ハウジングの内側で回転しようとする際に、
この外輪と上記偏心リングとが、このハウジングの内側
で共回りする可能性がある。この様に外輪と偏心リング
とが共回りした場合には、上述したくさび効果が得られ
なくなる為、上記ハウジングに対するこの外輪の回り止
めを図れなくなる。尚、上記各当接面に働く摩擦力の大
きさが異なる事は、互いに当接する上記各周面の表面粗
さが異なったり、或はこれら各周面を構成する材料が有
する摺動性(表面の滑り易さ)の違い等によっても引き
起こされる。
転がり軸受のクリープ防止装置の場合には、偏心リング
の外周面とハウジングの内周面との間の滑り防止を、こ
のハウジングに対する偏心リングの圧入に伴う摩擦力に
よってのみ図っている。従って、これら偏心リングの外
周面とハウジングの内周面との当接面(嵌合面)に働く
摩擦力が、この偏心リングの内周面と偏心溝の底面との
当接面(嵌合面)に働く摩擦力よりも小さい場合には、
外輪が上記ハウジングの内側で回転しようとする際に、
この外輪と上記偏心リングとが、このハウジングの内側
で共回りする可能性がある。この様に外輪と偏心リング
とが共回りした場合には、上述したくさび効果が得られ
なくなる為、上記ハウジングに対するこの外輪の回り止
めを図れなくなる。尚、上記各当接面に働く摩擦力の大
きさが異なる事は、互いに当接する上記各周面の表面粗
さが異なったり、或はこれら各周面を構成する材料が有
する摺動性(表面の滑り易さ)の違い等によっても引き
起こされる。
【0006】一方、上記ハウジングに対する上記偏心リ
ングの圧入に伴う摩擦力を大きくすべく、この偏心リン
グの外径を大きくして、この偏心リングの外周面が上記
外輪の外周面から突出する量を多くする事も考えられ
る。ところが、この様な構造を採用した場合には、上記
偏心リングを上記ハウジング内に押し込む作業が面倒に
なるだけでなく、上記外輪の真円度に悪影響を及ぼす
為、好ましくない。本発明の転がり軸受のクリープ防止
装置は、上述の様な事情に鑑みて、ハウジングの内側で
外輪と偏心リングとが共回りする事を防止する事によ
り、このハウジングに対してこの外輪が回転する事を防
止する為のくさび効果を確実に得られる様にすべく発明
したものである。
ングの圧入に伴う摩擦力を大きくすべく、この偏心リン
グの外径を大きくして、この偏心リングの外周面が上記
外輪の外周面から突出する量を多くする事も考えられ
る。ところが、この様な構造を採用した場合には、上記
偏心リングを上記ハウジング内に押し込む作業が面倒に
なるだけでなく、上記外輪の真円度に悪影響を及ぼす
為、好ましくない。本発明の転がり軸受のクリープ防止
装置は、上述の様な事情に鑑みて、ハウジングの内側で
外輪と偏心リングとが共回りする事を防止する事によ
り、このハウジングに対してこの外輪が回転する事を防
止する為のくさび効果を確実に得られる様にすべく発明
したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受のク
リープ防止装置は、前述した各公報等に記載されて従来
から知られている転がり軸受のクリープ防止装置と同様
に、内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌
道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転
動自在に設けた複数の転動体と、上記外輪の外周面にこ
の外周面から凹入した状態で、且つ、底面の中心軸をこ
の外輪の中心軸に対し偏心させた状態で形成した偏心溝
と、弾性を有する材料により全体を環状に形成し、その
内周面の中心軸とその外周面の中心軸とを互いに偏心さ
せた偏心リングと、円筒状の内周面を有するハウジング
とを備える。そして、上記偏心溝の内側に上記偏心リン
グを嵌装した状態で、この偏心リングを上記ハウジング
の内周面に内嵌固定して成る。特に、本発明の転がり軸
受のクリープ防止装置に於いては、上記偏心リングの外
周面と上記ハウジングの内周面との当接面に働く摩擦力
を、この偏心リングの内周面と上記偏心溝の底面との当
接面に働く摩擦力よりも大きくしている。
リープ防止装置は、前述した各公報等に記載されて従来
から知られている転がり軸受のクリープ防止装置と同様
に、内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌
道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転
動自在に設けた複数の転動体と、上記外輪の外周面にこ
の外周面から凹入した状態で、且つ、底面の中心軸をこ
の外輪の中心軸に対し偏心させた状態で形成した偏心溝
と、弾性を有する材料により全体を環状に形成し、その
内周面の中心軸とその外周面の中心軸とを互いに偏心さ
せた偏心リングと、円筒状の内周面を有するハウジング
とを備える。そして、上記偏心溝の内側に上記偏心リン
グを嵌装した状態で、この偏心リングを上記ハウジング
の内周面に内嵌固定して成る。特に、本発明の転がり軸
受のクリープ防止装置に於いては、上記偏心リングの外
周面と上記ハウジングの内周面との当接面に働く摩擦力
を、この偏心リングの内周面と上記偏心溝の底面との当
接面に働く摩擦力よりも大きくしている。
【0008】上記偏心リングの外周面と上記ハウジング
の内周面との当接面に働く摩擦力を、この偏心リングの
内周面と上記偏心溝の底面との当接面に働く摩擦力より
も大きくする為に、具体的には、以下の〜に示す方
法を採用できる。 上記偏心リングの内周面に潤滑剤を被覆する事によ
り、この偏心リングの内周面の摩擦係数(静止摩擦係
数)を、同じく外周面の摩擦係数よりも小さくする。こ
の場合、上記潤滑剤としては、油、グリース、固体潤滑
剤等が望ましく、より好適には、固体潤滑剤を熱硬化性
樹脂と共に有機溶剤中に分散させた溶液を、上記偏心リ
ングの内周面にスプレー等で被覆する。 上記偏心リングの外周面に摩擦剤を被覆する事によ
り、この偏心リングの外周面の摩擦係数を、同じく内周
面の摩擦係数に対して大きくする。この場合、上記摩擦
剤としては、上記偏心リングの外周面の摩擦係数を大き
くするものであれば、特に限定されない。この様な摩擦
剤としては、例えば、エポキシ、シリコーンゴム、ニト
リルゴム、フッ素ゴム等のゴム材料や、粘着性接着剤、
セラミックコーティング等が望ましく、より好適にはエ
ポキシ、シリコーンゴム等を使用する。 上記偏心溝の底面の摩擦係数を小さくする。この様
に偏心溝の底面の摩擦係数を小さくする為に、例えば、
この底面に研磨仕上げ、ラップ仕上げ等を施してこの底
面の表面粗さを小さくしたり、或は、この底面に、油、
グリース、固体潤滑剤等の潤滑剤を塗布する。 上記ハウジングの内周面の摩擦係数を大きくする。
この様にハウジングの内周面の摩擦係数を大きくする為
に、例えば、この内周面に粗面加工を施してこの内周面
の表面粗さを大きくしたり、或は、この内周面に摩擦剤
を被覆する。この摩擦剤は、上記ハウジングの内周面の
摩擦係数を大きくするものであれば、特に限定されな
い。この様な摩擦剤としては、例えば、エポキシ、シリ
コーンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム等のゴム材料
や、粘着性接着剤、セラミックコーティング等が望まし
い。 上記偏心リングの内径側部分と外径側部分とを、そ
れぞれ表面の摺動性が異なる材料により構成する事で、
この偏心リングの外周面の摩擦係数を、同じく内周面の
摩擦係数よりも大きくする。例えば、上記偏心リングを
銅と鉄とのバイメタル構造の金属材料により形成した
り、或は、上記偏心リングの外径側部分を高分子材料に
より構成し、同じく内径側部分を固体潤滑剤を含有する
高分子材料により構成する方法等が考えられる。後者の
場合、母材となる高分子材料は、上記外径側部分と上記
内径側部分とで同種材料を使用しても異種材料を使用し
てもどちらでも良い。例えば、上記内径側部分を固体潤
滑剤を含有した高分子材料により構成し、上記外径側部
分を表面の摩擦係数が大きいゴム系材料により構成した
もの等が適する。
の内周面との当接面に働く摩擦力を、この偏心リングの
内周面と上記偏心溝の底面との当接面に働く摩擦力より
も大きくする為に、具体的には、以下の〜に示す方
法を採用できる。 上記偏心リングの内周面に潤滑剤を被覆する事によ
り、この偏心リングの内周面の摩擦係数(静止摩擦係
数)を、同じく外周面の摩擦係数よりも小さくする。こ
の場合、上記潤滑剤としては、油、グリース、固体潤滑
剤等が望ましく、より好適には、固体潤滑剤を熱硬化性
樹脂と共に有機溶剤中に分散させた溶液を、上記偏心リ
ングの内周面にスプレー等で被覆する。 上記偏心リングの外周面に摩擦剤を被覆する事によ
り、この偏心リングの外周面の摩擦係数を、同じく内周
面の摩擦係数に対して大きくする。この場合、上記摩擦
剤としては、上記偏心リングの外周面の摩擦係数を大き
くするものであれば、特に限定されない。この様な摩擦
剤としては、例えば、エポキシ、シリコーンゴム、ニト
リルゴム、フッ素ゴム等のゴム材料や、粘着性接着剤、
セラミックコーティング等が望ましく、より好適にはエ
ポキシ、シリコーンゴム等を使用する。 上記偏心溝の底面の摩擦係数を小さくする。この様
に偏心溝の底面の摩擦係数を小さくする為に、例えば、
この底面に研磨仕上げ、ラップ仕上げ等を施してこの底
面の表面粗さを小さくしたり、或は、この底面に、油、
グリース、固体潤滑剤等の潤滑剤を塗布する。 上記ハウジングの内周面の摩擦係数を大きくする。
この様にハウジングの内周面の摩擦係数を大きくする為
に、例えば、この内周面に粗面加工を施してこの内周面
の表面粗さを大きくしたり、或は、この内周面に摩擦剤
を被覆する。この摩擦剤は、上記ハウジングの内周面の
摩擦係数を大きくするものであれば、特に限定されな
い。この様な摩擦剤としては、例えば、エポキシ、シリ
コーンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム等のゴム材料
や、粘着性接着剤、セラミックコーティング等が望まし
い。 上記偏心リングの内径側部分と外径側部分とを、そ
れぞれ表面の摺動性が異なる材料により構成する事で、
この偏心リングの外周面の摩擦係数を、同じく内周面の
摩擦係数よりも大きくする。例えば、上記偏心リングを
銅と鉄とのバイメタル構造の金属材料により形成した
り、或は、上記偏心リングの外径側部分を高分子材料に
より構成し、同じく内径側部分を固体潤滑剤を含有する
高分子材料により構成する方法等が考えられる。後者の
場合、母材となる高分子材料は、上記外径側部分と上記
内径側部分とで同種材料を使用しても異種材料を使用し
てもどちらでも良い。例えば、上記内径側部分を固体潤
滑剤を含有した高分子材料により構成し、上記外径側部
分を表面の摩擦係数が大きいゴム系材料により構成した
もの等が適する。
【0009】又、上記〜の各方法は、それぞれ単独
で採用する他、例えば、と、と、と、と
、と、と等の2つの方法の組み合わせ、更に
は、3つ以上の方法の組み合わせを採用する事もでき
る。又、上記偏心リングは、弾性を有する材料であれば
何れの材料を使用する事もできるが、欠円環状の偏心リ
ングは、金属材料若しくは合成樹脂材料により構成する
のが望ましく、円環状の偏心リングは、合成樹脂材料を
射出成形する事により造るのが望ましい。この中でも好
適には、欠円環状の偏心リングを採用するのが望まし
く、更に好適には、合成樹脂材料を射出成形する事によ
り造った欠円環状の偏心リングを採用するのが望まし
い。更に、好ましくは、上記偏心リングの一部に、この
偏心リングの直径方向外方に突出する弾性変形部を設
け、この弾性変形部の中間部に、上記偏心リングの外周
面と同心円弧状で円周方向に長く、ハウジングの内周面
とその全長に亙ってほぼ均等に当接する円弧状当接部を
存在させる。
で採用する他、例えば、と、と、と、と
、と、と等の2つの方法の組み合わせ、更に
は、3つ以上の方法の組み合わせを採用する事もでき
る。又、上記偏心リングは、弾性を有する材料であれば
何れの材料を使用する事もできるが、欠円環状の偏心リ
ングは、金属材料若しくは合成樹脂材料により構成する
のが望ましく、円環状の偏心リングは、合成樹脂材料を
射出成形する事により造るのが望ましい。この中でも好
適には、欠円環状の偏心リングを採用するのが望まし
く、更に好適には、合成樹脂材料を射出成形する事によ
り造った欠円環状の偏心リングを採用するのが望まし
い。更に、好ましくは、上記偏心リングの一部に、この
偏心リングの直径方向外方に突出する弾性変形部を設
け、この弾性変形部の中間部に、上記偏心リングの外周
面と同心円弧状で円周方向に長く、ハウジングの内周面
とその全長に亙ってほぼ均等に当接する円弧状当接部を
存在させる。
【0010】
【作用】上述の様に構成する本発明の転がり軸受のクリ
ープ防止装置の場合、偏心リングの外周面とハウジング
の内周面との当接面に働く摩擦力を、この偏心リングの
内周面と偏心溝の底面との当接面に働く摩擦力よりも大
きくしている。この為、ハウジングの内側で外輪が回転
しようとする際に、このハウジングの内側でこの外輪と
上記偏心リングとが共回りする事を防止できる。この
為、ハウジングの内側で外輪が回転しようとする際に、
ハウジングの内周面と偏心溝の底面との間の一部に偏心
リングの一部が食い込む、所謂くさび効果が確実に得ら
れ、このハウジングに対する外輪の回転防止を確実に図
れる。
ープ防止装置の場合、偏心リングの外周面とハウジング
の内周面との当接面に働く摩擦力を、この偏心リングの
内周面と偏心溝の底面との当接面に働く摩擦力よりも大
きくしている。この為、ハウジングの内側で外輪が回転
しようとする際に、このハウジングの内側でこの外輪と
上記偏心リングとが共回りする事を防止できる。この
為、ハウジングの内側で外輪が回転しようとする際に、
ハウジングの内周面と偏心溝の底面との間の一部に偏心
リングの一部が食い込む、所謂くさび効果が確実に得ら
れ、このハウジングに対する外輪の回転防止を確実に図
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。アルミニウム合金製で円筒状の内
周面を有するハウジング1の内側には、転がり軸受6を
嵌合固定している。この転がり軸受6は、内周面に外輪
軌道7を有する外輪2と、外周面に内輪軌道8を有する
内輪9と、上記外輪軌道7と内輪軌道8との間に転動自
在に設けられた複数の転動体10、10とを備える。
又、上記外輪2の外周面には偏心溝3を、この外周面か
ら凹入する状態で形成している。この偏心溝3の底面5
の中心軸は、上記外輪2の中心軸に対し偏心している。
又、この偏心溝3には偏心リング4を嵌装している。本
例の場合、この偏心リング4は、図3に示す様に、弾性
を有する合成樹脂製で全体を欠円環状に形成している。
この偏心リング4は、その内周面11の中心軸とその外
周面12の中心軸とが互いに偏心している。これら両周
面の中心軸を偏心させる方向は、内周面11の中心軸を
外周面12の中心軸に対して、上記偏心リング4の不連
続部13側に偏らせる方向としている。従って、上記偏
心リング4の直径方向に亙る厚さ寸法は、その円周方向
中央部で最も大きく、その円周方向両端部に向かう程次
第に小さくなる。
の1例を示している。アルミニウム合金製で円筒状の内
周面を有するハウジング1の内側には、転がり軸受6を
嵌合固定している。この転がり軸受6は、内周面に外輪
軌道7を有する外輪2と、外周面に内輪軌道8を有する
内輪9と、上記外輪軌道7と内輪軌道8との間に転動自
在に設けられた複数の転動体10、10とを備える。
又、上記外輪2の外周面には偏心溝3を、この外周面か
ら凹入する状態で形成している。この偏心溝3の底面5
の中心軸は、上記外輪2の中心軸に対し偏心している。
又、この偏心溝3には偏心リング4を嵌装している。本
例の場合、この偏心リング4は、図3に示す様に、弾性
を有する合成樹脂製で全体を欠円環状に形成している。
この偏心リング4は、その内周面11の中心軸とその外
周面12の中心軸とが互いに偏心している。これら両周
面の中心軸を偏心させる方向は、内周面11の中心軸を
外周面12の中心軸に対して、上記偏心リング4の不連
続部13側に偏らせる方向としている。従って、上記偏
心リング4の直径方向に亙る厚さ寸法は、その円周方向
中央部で最も大きく、その円周方向両端部に向かう程次
第に小さくなる。
【0012】上述の様な転がり軸受6と偏心リング4と
を備えた本例の転がり軸受のクリープ防止装置を組み立
てるには、先ず、上記転がり軸受6を構成する外輪2の
外周面の偏心溝3の内側に、上記偏心リング4を嵌装す
る。この際、これら偏心溝3の偏心方向と偏心リング4
の偏心方向とを互いに一致させ、この偏心リング4の外
周面12と上記外輪2の外周面との直径方向に亙る位置
関係を、全周に亙ってほぼ均一にする。この様にして上
記偏心リング4を上記偏心溝3の内側に嵌装したなら
ば、この偏心リング4を上記外輪2と共に、上記ハウジ
ング1の内周面に、締まり嵌めで内嵌する。特に、本例
の場合、この様に転がり軸受のクリープ防止装置を組立
てた状態で、上記偏心リング4の外周面12と上記ハウ
ジング1の内周面との当接面(嵌合面)に働く摩擦力
を、この偏心リング4の内周面11と上記偏心溝3の底
面5との当接面(嵌合面)に働く摩擦力よりも大きくし
ている。即ち、これら各当接面に働く摩擦力を上述の様
に規制する為に、例えば、上記偏心リング4の内周面1
1にグリース等の潤滑剤を被覆する(言い換えれば、こ
の偏心リング4の内周面11と上記偏心溝3の底面5と
の間に上記潤滑剤を介在させる。)。
を備えた本例の転がり軸受のクリープ防止装置を組み立
てるには、先ず、上記転がり軸受6を構成する外輪2の
外周面の偏心溝3の内側に、上記偏心リング4を嵌装す
る。この際、これら偏心溝3の偏心方向と偏心リング4
の偏心方向とを互いに一致させ、この偏心リング4の外
周面12と上記外輪2の外周面との直径方向に亙る位置
関係を、全周に亙ってほぼ均一にする。この様にして上
記偏心リング4を上記偏心溝3の内側に嵌装したなら
ば、この偏心リング4を上記外輪2と共に、上記ハウジ
ング1の内周面に、締まり嵌めで内嵌する。特に、本例
の場合、この様に転がり軸受のクリープ防止装置を組立
てた状態で、上記偏心リング4の外周面12と上記ハウ
ジング1の内周面との当接面(嵌合面)に働く摩擦力
を、この偏心リング4の内周面11と上記偏心溝3の底
面5との当接面(嵌合面)に働く摩擦力よりも大きくし
ている。即ち、これら各当接面に働く摩擦力を上述の様
に規制する為に、例えば、上記偏心リング4の内周面1
1にグリース等の潤滑剤を被覆する(言い換えれば、こ
の偏心リング4の内周面11と上記偏心溝3の底面5と
の間に上記潤滑剤を介在させる。)。
【0013】上述の様に構成する本例の転がり軸受のク
リープ防止装置の場合、温度上昇に伴って上記ハウジン
グ1に対する上記外輪2の締め代が低下し、この外輪2
がこのハウジング1及び偏心リング4の内側で回転しよ
うとした場合には、この外輪2が初期の組み付け位置か
ら或る角度α(図2参照)だけ回転した所で、上記偏心
リング4の一部(直径方向に亙る幅寸法の大きい部分)
が、上記ハウジング1の内周面と上記偏心溝3の底面5
との間の一部(これら両面同士の間で直径方向に亙る幅
寸法の小さい部分)に食い込む、所謂くさび効果が得ら
れる。そして、この様なくさび効果が得られる結果、上
記外輪2がそれ以上回転する事を阻止され、上記ハウジ
ング1に対するこの外輪2の回り止めを図れる。
リープ防止装置の場合、温度上昇に伴って上記ハウジン
グ1に対する上記外輪2の締め代が低下し、この外輪2
がこのハウジング1及び偏心リング4の内側で回転しよ
うとした場合には、この外輪2が初期の組み付け位置か
ら或る角度α(図2参照)だけ回転した所で、上記偏心
リング4の一部(直径方向に亙る幅寸法の大きい部分)
が、上記ハウジング1の内周面と上記偏心溝3の底面5
との間の一部(これら両面同士の間で直径方向に亙る幅
寸法の小さい部分)に食い込む、所謂くさび効果が得ら
れる。そして、この様なくさび効果が得られる結果、上
記外輪2がそれ以上回転する事を阻止され、上記ハウジ
ング1に対するこの外輪2の回り止めを図れる。
【0014】特に、本例の転がり軸受のクリープ防止装
置の場合、上記偏心リング4の外周面12と上記ハウジ
ング1の内周面との当接面に働く摩擦力を、この偏心リ
ング4の内周面11と上記偏心溝3の底面5との当接面
に働く摩擦力よりも大きくしている。この為、上記ハウ
ジング1の内側で上記外輪2が回転しようとする際に、
このハウジング1の内側でこの外輪2と上記偏心リング
4とが共回りする事を防止できる。従って、上記ハウジ
ング1の内側で上記外輪2が回転しようとする際に、上
述したくさび効果が確実に得られ、このハウジング1に
対する上記外輪2の回転防止を確実に図れる。
置の場合、上記偏心リング4の外周面12と上記ハウジ
ング1の内周面との当接面に働く摩擦力を、この偏心リ
ング4の内周面11と上記偏心溝3の底面5との当接面
に働く摩擦力よりも大きくしている。この為、上記ハウ
ジング1の内側で上記外輪2が回転しようとする際に、
このハウジング1の内側でこの外輪2と上記偏心リング
4とが共回りする事を防止できる。従って、上記ハウジ
ング1の内側で上記外輪2が回転しようとする際に、上
述したくさび効果が確実に得られ、このハウジング1に
対する上記外輪2の回転防止を確実に図れる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の特徴部分である、偏心リング
の外周面とハウジングの内周面との当接面に働く摩擦力
を、この偏心リングの内周面と偏心溝の底面との当接面
に働く摩擦力よりも大きくする為の具体的手法を、以下
の第1〜6実施例に基づいて説明する。尚、各実施例と
も、転がり軸受6を構成する外輪2(図1〜2)は、外
径寸法が72mmのものを使用した。
の外周面とハウジングの内周面との当接面に働く摩擦力
を、この偏心リングの内周面と偏心溝の底面との当接面
に働く摩擦力よりも大きくする為の具体的手法を、以下
の第1〜6実施例に基づいて説明する。尚、各実施例と
も、転がり軸受6を構成する外輪2(図1〜2)は、外
径寸法が72mmのものを使用した。
【0016】(第1実施例)本実施例では、図4に示す
様な偏心リング4aを採用した。この偏心リング4a
は、弾性を有する合成樹脂製で全体を円環状に形成して
おり、その内周面11aの中心軸とその外周面12aの
中心軸とを互いに偏心させている。本実施例の場合、こ
の偏心リング4aの内径側部分を、ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂(PTFE)を30%配合したポリフェニ
レンサルファイド樹脂(PPS)により構成すると共
に、同じく外径側部分を、ガラス繊維を30%配合した
PPSにより構成した。そして、これら内径側、外径側
両部分を構成する合成樹脂材料の表面に於ける摺動性の
相違に基づき、上記偏心リング4aの外周面の摩擦係数
を、同じく内周面の摩擦係数よりも大きくした。
様な偏心リング4aを採用した。この偏心リング4a
は、弾性を有する合成樹脂製で全体を円環状に形成して
おり、その内周面11aの中心軸とその外周面12aの
中心軸とを互いに偏心させている。本実施例の場合、こ
の偏心リング4aの内径側部分を、ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂(PTFE)を30%配合したポリフェニ
レンサルファイド樹脂(PPS)により構成すると共
に、同じく外径側部分を、ガラス繊維を30%配合した
PPSにより構成した。そして、これら内径側、外径側
両部分を構成する合成樹脂材料の表面に於ける摺動性の
相違に基づき、上記偏心リング4aの外周面の摩擦係数
を、同じく内周面の摩擦係数よりも大きくした。
【0017】尚、本実施例の場合、偏心溝3(図1〜
2)に嵌装する偏心リング4aとして、上述の様な円環
状のものを採用した事に伴い、この偏心リング4aを射
出成形により形成し、形成と同時にこの偏心リング4a
を上記偏心溝3に嵌装した。即ち、この様に偏心リング
4aを形成する為に、先ず、上記内径側部分(PTFE
を30%配合したPPS製)を、上記偏心溝3の底面5
(図1〜2)の周囲部分に射出成形し、次いで、この内
径側部分の周囲に上記外径側部分(ガラス繊維を30%
配合したPPS製)を、やはり射出成形により形成し
た。本実施例では、上記内径側部分の直径方向に亙る厚
さ寸法を全周に亙り1.5mmにすると共に、上記外径側
部分の外周面が全周に亙り外輪2(図1〜2)の外周面
から0.02mmだけ突出する様に、この外径側部分の直
径方向に亙る厚さ寸法を規制した。尚、上記偏心リング
4aの軸方向(図4の表裏方向)に亙る幅寸法は特に限
定されないが、本実施例では5mmとした。
2)に嵌装する偏心リング4aとして、上述の様な円環
状のものを採用した事に伴い、この偏心リング4aを射
出成形により形成し、形成と同時にこの偏心リング4a
を上記偏心溝3に嵌装した。即ち、この様に偏心リング
4aを形成する為に、先ず、上記内径側部分(PTFE
を30%配合したPPS製)を、上記偏心溝3の底面5
(図1〜2)の周囲部分に射出成形し、次いで、この内
径側部分の周囲に上記外径側部分(ガラス繊維を30%
配合したPPS製)を、やはり射出成形により形成し
た。本実施例では、上記内径側部分の直径方向に亙る厚
さ寸法を全周に亙り1.5mmにすると共に、上記外径側
部分の外周面が全周に亙り外輪2(図1〜2)の外周面
から0.02mmだけ突出する様に、この外径側部分の直
径方向に亙る厚さ寸法を規制した。尚、上記偏心リング
4aの軸方向(図4の表裏方向)に亙る幅寸法は特に限
定されないが、本実施例では5mmとした。
【0018】(第2実施例)本実施例では、前述の図3
に示した欠円環状の偏心リング4を採用した。本実施例
の場合、この偏心リング4は、冷延鋼板(SPCC)を
プレス成形する事により形成した。又、この偏心リング
4の内周面11に、スパッタリングにより二硫化モリブ
デン被膜を、1μmの厚さで形成した。更に、この偏心
リング4の外周面12に、80メッシュのサンドブラス
ト処理を施して、この外周面12の表面粗さを悪化させ
た。これにより、この外周面12の摩擦係数を、上記内
周面11の摩擦係数よりも大きくした。尚、本実施例で
は、上記偏心リング4の軸方向に亙る幅寸法を2.5mm
とした。
に示した欠円環状の偏心リング4を採用した。本実施例
の場合、この偏心リング4は、冷延鋼板(SPCC)を
プレス成形する事により形成した。又、この偏心リング
4の内周面11に、スパッタリングにより二硫化モリブ
デン被膜を、1μmの厚さで形成した。更に、この偏心
リング4の外周面12に、80メッシュのサンドブラス
ト処理を施して、この外周面12の表面粗さを悪化させ
た。これにより、この外周面12の摩擦係数を、上記内
周面11の摩擦係数よりも大きくした。尚、本実施例で
は、上記偏心リング4の軸方向に亙る幅寸法を2.5mm
とした。
【0019】尚、上述の様に偏心リング4として欠円環
状のものを採用する場合、この偏心リング4を構成する
材料は、用途に応じ設計的配慮に基づいて選択使用する
事ができる。例えば、この欠円環状の偏心リング4を合
成樹脂材料により造る場合には、ガラス繊維を10〜4
0容量%含むPPSが、200℃以上の耐熱温度を有
し、機械的強度も優れている為、好ましく使用できる。
尚、この様なガラス繊維により強化したPPSの場合、
このガラス繊維の含有量が10容量%未満の場合には、
ガラス繊維を混入する事による強度向上効果が弱くて潰
れ易くなり、反対に、このガラス繊維の含有量が40容
量%を越える場合には、弾性が低くなり過ぎて割れ易く
なる。この為、上述の様なガラス繊維を含んだPPS
は、ガラス繊維の含有量が10〜40容量%、更に好ま
しくは20〜30容量%のものが、強度確保並びにコス
ト低減の面から好適である。尚、上記欠円環状の偏心リ
ング4を構成する材料としては、PPSの他、ポリアミ
ド11、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)、変性ポリフェニレンオキ
サイド(PPO)等の樹脂系材料、PBTエラストマ
ー、ポリアミドエラストマー等のゴム系材料等も使用で
きる。更に、PPSと同様に、これら各材料を、10〜
40容量%のガラス繊維により補強する事もできる。
状のものを採用する場合、この偏心リング4を構成する
材料は、用途に応じ設計的配慮に基づいて選択使用する
事ができる。例えば、この欠円環状の偏心リング4を合
成樹脂材料により造る場合には、ガラス繊維を10〜4
0容量%含むPPSが、200℃以上の耐熱温度を有
し、機械的強度も優れている為、好ましく使用できる。
尚、この様なガラス繊維により強化したPPSの場合、
このガラス繊維の含有量が10容量%未満の場合には、
ガラス繊維を混入する事による強度向上効果が弱くて潰
れ易くなり、反対に、このガラス繊維の含有量が40容
量%を越える場合には、弾性が低くなり過ぎて割れ易く
なる。この為、上述の様なガラス繊維を含んだPPS
は、ガラス繊維の含有量が10〜40容量%、更に好ま
しくは20〜30容量%のものが、強度確保並びにコス
ト低減の面から好適である。尚、上記欠円環状の偏心リ
ング4を構成する材料としては、PPSの他、ポリアミ
ド11、ポリアミド46、ポリアミド66、ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)、変性ポリフェニレンオキ
サイド(PPO)等の樹脂系材料、PBTエラストマ
ー、ポリアミドエラストマー等のゴム系材料等も使用で
きる。更に、PPSと同様に、これら各材料を、10〜
40容量%のガラス繊維により補強する事もできる。
【0020】例えば、上述した金属製の偏心リング4の
場合と同様に、射出成形により造った合成樹脂製の偏心
リング4の内周面11に、スパッタリングにより二硫化
モリブデン被膜を、1μmの厚さで形成すると共に、こ
の偏心リング4の外周面12に、80メッシュのサンド
ブラスト処理を施して、この外周面12の表面粗さを悪
化させる事もできる。この場合も、上記外周面12の摩
擦係数を、上記内周面11の摩擦係数よりも大きくでき
る。
場合と同様に、射出成形により造った合成樹脂製の偏心
リング4の内周面11に、スパッタリングにより二硫化
モリブデン被膜を、1μmの厚さで形成すると共に、こ
の偏心リング4の外周面12に、80メッシュのサンド
ブラスト処理を施して、この外周面12の表面粗さを悪
化させる事もできる。この場合も、上記外周面12の摩
擦係数を、上記内周面11の摩擦係数よりも大きくでき
る。
【0021】(第3実施例)本実施例の場合も、前述の
図3に示した欠円環状の偏心リング4を採用した。本実
施例の場合、この偏心リング4は、ガラス繊維を10%
含有するポリアミド樹脂を射出成形する事により造って
おり、内周面11に二硫化モリブデンを被覆すると共
に、外周面12に合成ゴム系接着剤(合成ゴム+アクリ
ルゴム)を塗膜乾燥により被覆した。これにより、上記
外周面12の摩擦係数を上記内周面11の摩擦係数より
も大きくした。尚、本実施例の場合、上記偏心リング4
の軸方向に亙る幅寸法は5mmとした。
図3に示した欠円環状の偏心リング4を採用した。本実
施例の場合、この偏心リング4は、ガラス繊維を10%
含有するポリアミド樹脂を射出成形する事により造って
おり、内周面11に二硫化モリブデンを被覆すると共
に、外周面12に合成ゴム系接着剤(合成ゴム+アクリ
ルゴム)を塗膜乾燥により被覆した。これにより、上記
外周面12の摩擦係数を上記内周面11の摩擦係数より
も大きくした。尚、本実施例の場合、上記偏心リング4
の軸方向に亙る幅寸法は5mmとした。
【0022】(第4実施例)本実施例では、図5に示す
様な偏心リング4bを採用した。この偏心リング4b
は、前記図3に示した欠円環状の偏心リング4の一部
(本実施例の場合は、円周方向3個所)に、直径方向外
方に突出する弾性変形部14、14を設けて成る。この
様な弾性変形部14、14の中間部には、円弧状当接部
15、15を設けている。これら円弧状当接部15、1
5の外周面17、17は、上記偏心リング4bの外周面
12と同心円弧状で円周方向に長い。上記各弾性変形部
14、14は、上記各円弧状当接部15、15と上記偏
心リング4bの本体部分とを、これら各円弧状当接部1
5、15の円周方向両端部に設けた折れ曲がり部16、
16を介して連続させて成る。従って、上記偏心リング
4bをハウジング1(図1〜2)に内嵌した状態で上記
各円弧状当接部15、15の外周面17、17は、それ
ぞれこのハウジング1の内周面とその全長に亙ってほぼ
均等に当接する。
様な偏心リング4bを採用した。この偏心リング4b
は、前記図3に示した欠円環状の偏心リング4の一部
(本実施例の場合は、円周方向3個所)に、直径方向外
方に突出する弾性変形部14、14を設けて成る。この
様な弾性変形部14、14の中間部には、円弧状当接部
15、15を設けている。これら円弧状当接部15、1
5の外周面17、17は、上記偏心リング4bの外周面
12と同心円弧状で円周方向に長い。上記各弾性変形部
14、14は、上記各円弧状当接部15、15と上記偏
心リング4bの本体部分とを、これら各円弧状当接部1
5、15の円周方向両端部に設けた折れ曲がり部16、
16を介して連続させて成る。従って、上記偏心リング
4bをハウジング1(図1〜2)に内嵌した状態で上記
各円弧状当接部15、15の外周面17、17は、それ
ぞれこのハウジング1の内周面とその全長に亙ってほぼ
均等に当接する。
【0023】上述の様な偏心リング4bは、ガラス繊維
を30%配合したPPSを射出成形する事により形成し
た。本実施例の場合、上記各円弧状当接部15、15の
外周面17、17を含む上記偏心リング4bの外周面1
2に、ジメチルエーテルに分散させたシリコンゴムを、
スプレーを使い10μmの厚さで被覆した。更に、この
被覆後、80℃に加熱して溶剤を蒸発させ、上記外周面
12に粘着性を付与した。尚、この様な被覆は、本実施
例の様に偏心リング4bの外周面12の全面に施す他、
上記各弾性変形部14、14の外周面17、17にのみ
施しても良い。そして、以上の構成により、上記外周面
12の摩擦係数を内周面11の摩擦係数よりも大きくし
た。尚、本実施例の場合も、上記偏心リング4bの軸方
向に亙る幅寸法は5mmとした。
を30%配合したPPSを射出成形する事により形成し
た。本実施例の場合、上記各円弧状当接部15、15の
外周面17、17を含む上記偏心リング4bの外周面1
2に、ジメチルエーテルに分散させたシリコンゴムを、
スプレーを使い10μmの厚さで被覆した。更に、この
被覆後、80℃に加熱して溶剤を蒸発させ、上記外周面
12に粘着性を付与した。尚、この様な被覆は、本実施
例の様に偏心リング4bの外周面12の全面に施す他、
上記各弾性変形部14、14の外周面17、17にのみ
施しても良い。そして、以上の構成により、上記外周面
12の摩擦係数を内周面11の摩擦係数よりも大きくし
た。尚、本実施例の場合も、上記偏心リング4bの軸方
向に亙る幅寸法は5mmとした。
【0024】尚、本実施例の場合、上記偏心リング4b
を外輪2と共にハウジング1の内周面に圧入内嵌した状
態で、上記弾性変形部14は、このハウジング1の内周
面と偏心溝3の底面5との間で弾性的に押し潰される。
この結果、上記弾性変形部14の中間部を構成する円弧
状当接部15の外周面17が、上記ハウジング1の内周
面に対し弾性的に当接する。従って、このハウジング1
の内周面の直径寸法と上記偏心溝3の底面5の直径寸法
との間に多少の誤差が存在した場合でも、上記ハウジン
グ1の内周面に対する上記偏心リング4bの滑り防止の
効果を十分に発揮できる。尚、この偏心リング4bに形
成する弾性変形部14の数は、この偏心リング4bを上
記ハウジング1に内嵌固定するのに支障がない限り、特
に制限はない。
を外輪2と共にハウジング1の内周面に圧入内嵌した状
態で、上記弾性変形部14は、このハウジング1の内周
面と偏心溝3の底面5との間で弾性的に押し潰される。
この結果、上記弾性変形部14の中間部を構成する円弧
状当接部15の外周面17が、上記ハウジング1の内周
面に対し弾性的に当接する。従って、このハウジング1
の内周面の直径寸法と上記偏心溝3の底面5の直径寸法
との間に多少の誤差が存在した場合でも、上記ハウジン
グ1の内周面に対する上記偏心リング4bの滑り防止の
効果を十分に発揮できる。尚、この偏心リング4bに形
成する弾性変形部14の数は、この偏心リング4bを上
記ハウジング1に内嵌固定するのに支障がない限り、特
に制限はない。
【0025】(第5実施例)本実施例では、偏心リング
として、図3に示した欠円環状のものを採用し、この偏
心リングをガラス繊維を40%含有するPPSにより形
成した。又、図6(a)に示す様に、上記偏心リングの
外周面12に、それぞれが軸方向(図6の表裏方向)に
亙り形成された多数の細溝18、18を、円周方向に亙
り等間隔に設けた。更に、この偏心リングの外周面12
にエチルセルソルブに溶解させたエポキシ樹脂(被覆剤
19)を、硬化剤を使い90℃で1時間加熱する事によ
り、20μmの膜厚で被覆した。これにより、上記偏心
リングの外周面12の摩擦係数を、同じく内周面11の
摩擦係数よりも大きくした。尚、本実施例の場合も、上
記偏心リングの軸方向に亙る幅寸法は5mmとした。
として、図3に示した欠円環状のものを採用し、この偏
心リングをガラス繊維を40%含有するPPSにより形
成した。又、図6(a)に示す様に、上記偏心リングの
外周面12に、それぞれが軸方向(図6の表裏方向)に
亙り形成された多数の細溝18、18を、円周方向に亙
り等間隔に設けた。更に、この偏心リングの外周面12
にエチルセルソルブに溶解させたエポキシ樹脂(被覆剤
19)を、硬化剤を使い90℃で1時間加熱する事によ
り、20μmの膜厚で被覆した。これにより、上記偏心
リングの外周面12の摩擦係数を、同じく内周面11の
摩擦係数よりも大きくした。尚、本実施例の場合も、上
記偏心リングの軸方向に亙る幅寸法は5mmとした。
【0026】尚、本実施例の場合、上記外周面12には
多数の細溝18、18を形成している為、これら各細溝
18、18部分で所謂アンカー効果が得られ、この外周
面12に被覆した上記被覆剤19の脱落(剥離)防止を
十分に図れる。例えば、本実施例の偏心リングをハウジ
ング1の内側に圧入する際、この偏心リングに過大な圧
入荷重が負荷された場合でも、上記被覆剤19がこの偏
心リングの外周面12から脱落する事を有効に防止でき
る。
多数の細溝18、18を形成している為、これら各細溝
18、18部分で所謂アンカー効果が得られ、この外周
面12に被覆した上記被覆剤19の脱落(剥離)防止を
十分に図れる。例えば、本実施例の偏心リングをハウジ
ング1の内側に圧入する際、この偏心リングに過大な圧
入荷重が負荷された場合でも、上記被覆剤19がこの偏
心リングの外周面12から脱落する事を有効に防止でき
る。
【0027】尚、上記各細溝18、18は、射出成形用
の金型に突片を形成しておく事により、上記偏心リング
の射出成形と同時に簡単に形成できる。又、これら各細
溝18、18は、図4に示した円環状の偏心リング4
a、若しくは図3、5に示した欠円環状の偏心リング
4、4bの全面、或は一部表面に設けても良い。例え
ば、図6(b)に示す様に、偏心リングの内周面12に
のみ設けたり、同図(c)に示す様に、弾性変形部14
の外周面17にのみ設けたり、同図(d)に示す様に、
弾性変形部14を設けた偏心リングの内周面11にのみ
設けたり、或は偏心リングの内外両周面に設ける事もで
きる。即ち、上記各細溝18、18は、上述したアンカ
ー効果が得られる様に、上記偏心リングの表面のうち潤
滑剤や摩擦剤等の被覆剤20を被覆する部分に適宜形成
するのが好ましい。
の金型に突片を形成しておく事により、上記偏心リング
の射出成形と同時に簡単に形成できる。又、これら各細
溝18、18は、図4に示した円環状の偏心リング4
a、若しくは図3、5に示した欠円環状の偏心リング
4、4bの全面、或は一部表面に設けても良い。例え
ば、図6(b)に示す様に、偏心リングの内周面12に
のみ設けたり、同図(c)に示す様に、弾性変形部14
の外周面17にのみ設けたり、同図(d)に示す様に、
弾性変形部14を設けた偏心リングの内周面11にのみ
設けたり、或は偏心リングの内外両周面に設ける事もで
きる。即ち、上記各細溝18、18は、上述したアンカ
ー効果が得られる様に、上記偏心リングの表面のうち潤
滑剤や摩擦剤等の被覆剤20を被覆する部分に適宜形成
するのが好ましい。
【0028】(第6実施例)本実施例では、図6(c)
に示した様な特徴を有する欠円環状の偏心リング、即
ち、弾性変形部14の外周面17にのみ細溝18、18
を有する欠円環状の偏心リングを採用した。本実施例の
場合、この偏心リングは、ガラス繊維40%を含有する
PPSを射出成形する事により形成した。又、この偏心
リングの内周面11に、ポリアミドイミドをピロリドン
で溶解した有機溶剤にPTFEを分散させたものをスプ
レーで被覆した後、200℃で1時間熱硬化させる事に
より、この内周面11に20μmの膜厚の被覆層を形成
した。更に、上記偏心リングの外周面12に、エポキシ
樹脂をスプレーで被覆した後、90℃で熱硬化する事に
より、この外周面12に20μmの膜厚の被覆層を形成
した。これにより、上記偏心リングの外周面12の摩擦
係数を、同じく内周面11の摩擦係数よりも大きくし
た。尚、本実施例の場合も、上記偏心リングの軸方向に
亙る幅寸法は5mmとした。
に示した様な特徴を有する欠円環状の偏心リング、即
ち、弾性変形部14の外周面17にのみ細溝18、18
を有する欠円環状の偏心リングを採用した。本実施例の
場合、この偏心リングは、ガラス繊維40%を含有する
PPSを射出成形する事により形成した。又、この偏心
リングの内周面11に、ポリアミドイミドをピロリドン
で溶解した有機溶剤にPTFEを分散させたものをスプ
レーで被覆した後、200℃で1時間熱硬化させる事に
より、この内周面11に20μmの膜厚の被覆層を形成
した。更に、上記偏心リングの外周面12に、エポキシ
樹脂をスプレーで被覆した後、90℃で熱硬化する事に
より、この外周面12に20μmの膜厚の被覆層を形成
した。これにより、上記偏心リングの外周面12の摩擦
係数を、同じく内周面11の摩擦係数よりも大きくし
た。尚、本実施例の場合も、上記偏心リングの軸方向に
亙る幅寸法は5mmとした。
【0029】更に、本実施例では、アルミニウム合金製
のハウジング1の内周面に80メッシュのサンドブラス
ト処理を施して、この内周面の表面粗さを悪化させる事
により、この内周面の摩擦係数を大きくした。又、偏心
溝3の底面5に研削加工を施した後、更にこの底面5を
#1000(粒度1000)のエメリー紙で研磨して、
この底面5の表面粗さを小さくする事により、この底面
5の摩擦係数を小さくした。
のハウジング1の内周面に80メッシュのサンドブラス
ト処理を施して、この内周面の表面粗さを悪化させる事
により、この内周面の摩擦係数を大きくした。又、偏心
溝3の底面5に研削加工を施した後、更にこの底面5を
#1000(粒度1000)のエメリー紙で研磨して、
この底面5の表面粗さを小さくする事により、この底面
5の摩擦係数を小さくした。
【0030】尚、次の表1は、上述した第1〜6実施例
の効果を確認する為に、本発明者が行なった実験の結果
を示している。この実験では、120℃の温度に於い
て、外輪2の偏心溝3(図1〜2)に嵌装した偏心リン
グを、ハウジング1(図1〜2)の内側に圧入内嵌し、
上記外輪2にトルク(回転力)を負荷した。そして、こ
の外輪2を上記ハウジング1の内側で回転させる為に要
する、上記トルクの大きさを測定した。尚、上記表1
中、比較例1は、上記第1実施例に於いて、偏心リング
の外径側部分と内径側部分とを同種の材料(ガラス繊維
の配合量が等しいPPS)により構成した例の結果を、
同じく比較例2は、上記第5実施例に於いて、外周面に
エポキシ樹脂を被覆していない例の結果を、それぞれ示
している。
の効果を確認する為に、本発明者が行なった実験の結果
を示している。この実験では、120℃の温度に於い
て、外輪2の偏心溝3(図1〜2)に嵌装した偏心リン
グを、ハウジング1(図1〜2)の内側に圧入内嵌し、
上記外輪2にトルク(回転力)を負荷した。そして、こ
の外輪2を上記ハウジング1の内側で回転させる為に要
する、上記トルクの大きさを測定した。尚、上記表1
中、比較例1は、上記第1実施例に於いて、偏心リング
の外径側部分と内径側部分とを同種の材料(ガラス繊維
の配合量が等しいPPS)により構成した例の結果を、
同じく比較例2は、上記第5実施例に於いて、外周面に
エポキシ樹脂を被覆していない例の結果を、それぞれ示
している。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の転がり軸受のクリープ防止装置
は、以上の様に構成され作用する為、ハウジングの内側
で外輪と偏心リングとが共回りする事を防止できる。こ
の為、このハウジングの内側で外輪が回転する事を阻止
する為のくさび効果が確実に得られ、信頼性の高い製品
を提供できる。
は、以上の様に構成され作用する為、ハウジングの内側
で外輪と偏心リングとが共回りする事を防止できる。こ
の為、このハウジングの内側で外輪が回転する事を阻止
する為のくさび効果が確実に得られ、信頼性の高い製品
を提供できる。
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】一部を省略して示す、図1の左から見た図。
【図3】偏心リングのみを取り出して示す、図1の左か
ら見た図。
ら見た図。
【図4】第1実施例で採用した偏心リングを示す、図3
と同様の図。
と同様の図。
【図5】第4実施例で採用した偏心リングを示す、図3
と同様の図。
と同様の図。
【図6】第5〜6実施例で採用した偏心リングを示す、
部分側面図。
部分側面図。
1 ハウジング 2 外輪 3 偏心溝 4、4a、4b 偏心リング 5 底面 6 転がり軸受 7 外輪軌道 8 内輪軌道 9 内輪 10 転動体 11、11a 内周面 12、12a 外周面 13 不連続部 14 弾性変形部 15 円弧状当接部 16 折れ曲がり部 17 外周面 18 細溝 19 被覆剤 20 被覆剤
フロントページの続き Fターム(参考) 3J017 AA06 AA10 CA06 DA02 3J101 AA02 AA32 AA42 AA52 AA62 BA54 BA56 BA77 DA05 DA14 EA02 EA31 EA33 EA76 EA80 FA35 FA60 GA24 GA29
Claims (1)
- 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
面に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道
との間に転動自在に設けた複数の転動体と、上記外輪の
外周面にこの外周面から凹入した状態で、且つ、底面の
中心軸をこの外輪の中心軸に対し偏心させた状態で形成
した偏心溝と、弾性を有する材料により全体を環状に形
成し、その内周面の中心軸とその外周面の中心軸とを互
いに偏心させた偏心リングと、円筒状の内周面を有する
ハウジングとを備え、上記偏心溝の内側に上記偏心リン
グを嵌装した状態で、この偏心リングを上記ハウジング
の内周面に内嵌固定して成る転がり軸受のクリープ防止
装置に於いて、上記偏心リングの外周面と上記ハウジン
グの内周面との当接面に働く摩擦力を、この偏心リング
の内周面と上記偏心溝の底面との当接面に働く摩擦力よ
りも大きくした事を特徴とする転がり軸受のクリープ防
止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10255145A JP2000087988A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 転がり軸受のクリープ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10255145A JP2000087988A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 転がり軸受のクリープ防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000087988A true JP2000087988A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17274717
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10255145A Pending JP2000087988A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 転がり軸受のクリープ防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000087988A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2409710A (en) * | 2003-12-30 | 2005-07-06 | Samsung Kwangju Electronics Co | A bearing assembly for the brush unit of a vacuum cleaner |
| FR2886694A1 (fr) * | 2005-06-06 | 2006-12-08 | Skf Ab | Dispositif anti-rotation pour bague de roulement, et roulement et machine associes |
| FR2886693A1 (fr) * | 2005-06-06 | 2006-12-08 | Skf Ab | Dispositif anti-rotation pour bague de roulement, et roulement et machine associes |
| CN1322245C (zh) * | 2004-07-30 | 2007-06-20 | 胡先根 | 外定位轴承 |
| WO2008084835A1 (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-17 | Nsk Ltd. | 転がり軸受 |
| JP2009030794A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-02-12 | Nsk Ltd | 回転支持装置及び回転支持装置用転がり軸受ユニット |
| JP2009156286A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Jtekt Corp | 分割ころ軸受 |
| ITTO20120918A1 (it) * | 2012-10-17 | 2014-04-18 | Skf Ab | Dispositivo anti-slittamento per un anello di un cuscinetto di rotolamento e cuscinetto equipaggiato con lo stesso |
-
1998
- 1998-09-09 JP JP10255145A patent/JP2000087988A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2409710A (en) * | 2003-12-30 | 2005-07-06 | Samsung Kwangju Electronics Co | A bearing assembly for the brush unit of a vacuum cleaner |
| GB2409710B (en) * | 2003-12-30 | 2006-05-24 | Samsung Kwangju Electronics Co | A bearing assembly for a brush unit of a vacuum cleaner |
| AU2004237868B2 (en) * | 2003-12-30 | 2007-08-23 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Drum-brush and a vacuum cleaner having the same |
| CN1322245C (zh) * | 2004-07-30 | 2007-06-20 | 胡先根 | 外定位轴承 |
| FR2886694A1 (fr) * | 2005-06-06 | 2006-12-08 | Skf Ab | Dispositif anti-rotation pour bague de roulement, et roulement et machine associes |
| FR2886693A1 (fr) * | 2005-06-06 | 2006-12-08 | Skf Ab | Dispositif anti-rotation pour bague de roulement, et roulement et machine associes |
| WO2008084835A1 (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-17 | Nsk Ltd. | 転がり軸受 |
| US8388232B2 (en) | 2007-01-11 | 2013-03-05 | Nsk Ltd. | Rolling bearing |
| JP2009030794A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-02-12 | Nsk Ltd | 回転支持装置及び回転支持装置用転がり軸受ユニット |
| JP2009156286A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Jtekt Corp | 分割ころ軸受 |
| ITTO20120918A1 (it) * | 2012-10-17 | 2014-04-18 | Skf Ab | Dispositivo anti-slittamento per un anello di un cuscinetto di rotolamento e cuscinetto equipaggiato con lo stesso |
| EP2722546A1 (en) * | 2012-10-17 | 2014-04-23 | Aktiebolaget SKF | Creep prevention device for a ring of a rolling bearing and bearing equipped therewith |
| US9127714B2 (en) | 2012-10-17 | 2015-09-08 | Aktiebolaget Skf | Creep prevention device for a ring of a rolling bearing and bearing equipped therewith |
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