JP2000085130A - 液体吐出方法及び液体吐出ヘッド並びに該吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ及び液体吐出装置 - Google Patents
液体吐出方法及び液体吐出ヘッド並びに該吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ及び液体吐出装置Info
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Abstract
ドにおいて、その優れた吐出効率を維持しつつ、消泡時
の吐出液の発熱体上へのまわり込みや、長期放置での吐
出液と発泡液の混液を防止する。 【解決手段】 気泡発生領域に対面して可動部材31を
有する分離壁を備え、吐出液の第1液流路14と発泡液
の第2液流路16とを分離し、気泡の圧力により可動部
材31の自由端を変位させて液体を吐出させる液体吐出
ヘッドにおいて、可動部材31の上部に押え部材25を
配設し、非吐出時に前記可動部材31によって第1液流
路14と第2液流路16の開口部を遮断すると共に、前
記押え部材25で遮断部を加圧する。
Description
体に作用させることで起こる気泡の発生によって、所望
の液体を吐出する液体吐出方法及び液体吐出ヘッド並び
に該吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ及び液体吐
出装置に関する。
位する可動部材を用いた液体吐出方法及び液体吐出ヘッ
ド並びに該吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ及び
液体吐出装置に関する。
金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の
被記録媒体に対し記録を行うプリンター、複写機、通信
システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワ
ードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と複合
的に組み合わせた産業用記録装置に適用できる発明であ
る。
字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与
することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像
を付与することをも意味するものである。
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行なうインクジェット記録方法、いわ
ゆるバブルジェット記録方法が従来知られている。この
バブルジェット記録方法を用いる記録装置には、米国特
許第4,723,129等の公報に開示されているよう
に、インクを吐出するための吐出口と、この吐出口に連
通するインク流路と、インク流路内に配されたインクを
吐出するためのエネルギー発生手段としての電気熱変換
体が一般的に配されている。
像を高速、低騒音で記録することができると共に、この
記録方法を行うヘッドではインクを吐出するための吐出
口を高密度に配置することができるため、小型の装置で
高解像度の記録画像、さらにカラー画像をも容易に得る
ことができるという多くの優れた点を有している。この
ため、このバブルジェット記録方法は近年、プリンタ
ー、複写機、ファクシミリ等の多くのオフィス機器に利
用されており、さらに、捺染装置等の産業用システムに
まで利用されるようになってきている。
製品に利用されるに従って、次のような様々な要求が近
年さらにたかまっている。
する検討としては、保護膜の厚さを調整するといった発
熱体の最適化が挙げられている。この手法は、発生した
熱の液体への伝搬効率を向上させる点で効果がある。
の吐出スピードが速く、安定した気泡発生に基づく良好
なインク吐出を行える液体吐出方法等を与えるための駆
動条件が提案されたり、また、高速記録の観点から、吐
出された液体の液流路内への充填(リフィル)速度の速
い液体吐出ヘッドを得るために流路形状を改良したもの
も提案されている。
(a),(b)に示すものが、特開昭63−19997
2号公報等に記載されている。この公報に記載されてい
る流路構造やヘッド製造方法は、気泡の発生に伴って発
生するバック波(吐出口へ向かう方向とは逆の方向へ向
かう圧力、即ち、液室54へ向かう圧力)に着目した発
明である。このバック波は、吐出方向へ向かうエネルギ
ーでないため損失エネルギーとして知られている。
基板1に設けられている発熱体2が形成する気泡の発生
領域よりも離れ且つ、発熱体2に関して吐出口18とは
反対側に位置する弁55を開示する。
板材等を利用する製造方法によって、液流路10の天井
に貼り付いたように初期位置を持ち、気泡の発生に伴っ
て液流路10内へ垂れ下がるものとして開示されてい
る。この発明は、上述したバック波の一部を弁55によ
って制御することでエネルギー損失を抑制するものとし
て開示されている。
べき液体を保持する液流路10内部に、気泡が発生した
際を検討するとわかるように、弁55によるバック波の
一部を抑制することは、液体吐出にとっては実用的なも
のでないことがわかる。
吐出に直接関係しないものである。このバック波が液流
路10内に発生した時点では、図27(b)に示すよう
に、気泡のうち吐出に直接関係する圧力はすでに液流路
10から液体を吐出可能状態にしている。従って、バッ
ク波のうち、しかもその一部を抑制したからといって
も、吐出に大きな影響を与えないことは明らかである。
は、発熱体がインクに接した状態で加熱を繰り返すた
め、発熱体の表面にインクの焦げによる堆積物が発生す
るが、インクの種類によってはこの堆積物が多く発生す
ることで、気泡の発生を不安定にしてしまい、良好なイ
ンクの吐出を行うことが困難な場合があった。また、吐
出すべき液体が熱によって劣化しやすい液体の場合や十
分に発泡が得られにくい液体の場合においても、吐出す
べき液体を変質させず、良好に吐出するための方法が望
まれていた。
させる液体(発泡液)と吐出する液体(吐出液)とを別
液体とし、発泡による圧力を吐出液に伝達することで吐
出液を吐出する方法が、特開昭61−69467号、特
開昭55−81172号、米国特許第4,480,25
9等の公報に開示されている。これらの公報では、吐出
液であるインクと発泡液とをシリコンゴムなどの可撓性
膜で完全分離し、発熱体に吐出液が直接接しないように
すると共に、発泡液の発泡による圧力を可撓性膜の変形
によって吐出液に伝える構成をとっている。このような
構成によって、発熱体表面の堆積物の防止や、吐出液体
の選択自由度の向上等を達成している。
を完全分離する構成のヘッドにおいては、発泡時の圧力
を可撓性膜の伸縮変形によって吐出液に伝える構成であ
るため、発泡による圧力を可撓性膜がかなり吸収してし
まう。また、可撓性膜の変形量もあまり大きくないた
め、吐出液と発泡液とを分離することによる効果を得る
ことはできるものの、エネルギー効率や吐出力が低下し
てしまっていた。
気泡発生領域に対面して可動部材を有する分離壁を備
え、吐出液の第1液流路と発泡液の第2液流路とを分離
し、気泡の圧力により可動部材の自由端を変位させて液
体を吐出させる液体吐出方法および液体吐出ヘッドを提
案している。このヘッドにより、エネルギー効率や吐出
力が向上すると共に、熱により焦げやすいインクや変質
しやすいインクの使用が可能となった。しかし、このヘ
ッドでも次のような問題が発生することがある。
泡時、気泡の負圧力によって吐出液が発熱体上(第2液
流路側)へ混入して、発熱体の焦げやインクの変質が発
生する場合がある。
た際、ヘツドを長期放置すると、第1液流路と第2液流
路の開口部より吐出液と発泡液の混液が生じる場合があ
る。
質、混液が発生すると発熱体の寿命低下、特性の変化、
品質の信頼性低下などを招く。
になされたものであって、その主たる目的は、従来の吐
出ヘッドと比較して吐出効率が優れている可動部材を有
する液体吐出ヘッドにおいて、その優れた吐出効率を維
持しつつ、消泡時の吐出液の発熱体上へのまわり込み
や、長期放置での吐出液と発泡液の混液を防止するとが
可能な液体吐出ヘッドを提供しょうとするものである。
次のようにして解決した。
する分離壁を備え、吐出液の第1液流路と発泡液の第2
液流路とを分離し、気泡の圧力により可動部材の自由端
を変位させて液体を吐出させる液体吐出ヘッドにより、
非吐出時に前記可動部材によって第1液流路と第2液流
路の開口部を遮断すると共に、該遮断部を加圧手段で加
圧する。
備え、吐出液の第1液流路と発泡液の第2液流路とを分
離し、気泡の圧力により前記シール部材を介して方向制
御部材の自由端を変位させて液体を吐出させる液体吐出
ヘッドにより、 非吐出時に前記シール部材によって第
1液流路と第2液流路の開口部を遮断すると共に、該遮
断部を前記方向制御部材で加圧する。
泡発生領域に対面して可動部材を有する分離壁を備え、
吐出液の第1液流路と発泡液の第2液流路とを分離し、
気泡の圧力により可動部材の自由端を変位させて液体を
吐出させる液体吐出方法であって、非吐出時に前記可動
部材によって第1液流路と第2液流路の開口部を遮断
し、該遮断部を加圧することを特徴とする。
生領域に対面してシール部材を備え、吐出液の第1液流
路と発泡液の第2液流路とを分離し、気泡の圧力により
前記シール部材を介して方向制御部材の自由端を変位さ
せて液体を吐出させる液体吐出方法であって、非吐出時
に前記方向制御部材によって第1液流路と第2液流路の
開口部をシール部材を介して遮断し、該遮断部を加圧す
ることを特徴とする。
領域に対面して可動部材を有する分離壁を備え、吐出液
の第1液流路と発泡液の第2液流路とを分離し、気泡の
圧力により可動部材の自由端を変位させて液体を吐出さ
せる液体吐出ヘッドであって、非吐出時に前記可動部材
によって第1液流路と第2液流路の開口部を遮断すると
共に、該遮断部を加圧手段で加圧することを特徴とす
る。
支点を屈曲点として第2流路側に曲げることが好まし
い。
圧力を第2液流路の圧力より高くす.ことが好ましい。
に磁力発生手段を配設することが好ましい。
に前記遮断部を押える押え部材を配設することが好まし
い。
発生領域に対面してシール部材を備え、吐出液の第1液
流路と発泡液の第2液流路とを分離し、気泡の圧力によ
り前記シール部材を介して方向制御部材の自由端を変位
させて液体を吐出させる液体吐出ヘッドであって、非吐
出時に前記シール部材によって第1液流路と第2液流路
の開口部を遮断すると共に、該遮断部を前記方向制御部
材で加圧することを特徴とする。
けることが好ましい。
部に配設され前記遮蔽部を押える押え部材と、該押え部
材の上部に配設され気泡の圧力をシール部材を介して吐
出口側に導く可動部材とから構成されることが好まし
い。
した液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を保持
する液体容器とを有することを特徴とする。
体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドを搭載する、副操作
方向に往復移動可能なキャリッジとを有し、被記録媒体
への記録を行うことを特徴とする。
非動作時を含むものである。
流」とは、液体の供給源から気泡発生領域(又は可動部
材)を経て、吐出口へ向かう液体の流れ方向に関して、
又はこの構成上の方向に関しての表現として表されてい
る。
主として液滴の吐出に直接作用するとされる気泡の吐出
口側部分を代表する。より具体的には気泡の中心に対し
て、上記流れ方向や上記構成上の方向に関する下流側、
又は、発熱体の面積中心より下流側の領域で発生する気
泡を意味する。
閉」とは、気泡が成長するとき、可動部材が変位する前
に可動部材の周囲の隙間(スリット)から気泡がすり抜
けない程度の状態を意味する。
では気泡発生領域と吐出口に直接連通する領域とを区分
するように介在する壁(可動部材を含んでもよい)を意
味し、狭義では気泡発生領域を含む流路を吐出口に直接
連通する液流路とを区分し、それぞれの領域にある液体
の混合を防止するものを意味する。
る気泡の圧力」とは、気泡の発生および成長に伴う気泡
から可動部材の伝搬する圧力波と気泡と可動部材の間に
介在する液体の気泡の圧力に伴う移動が可動部材に作用
する力の少なくともいずれかを含む。
適用可能な吐出原理について詳細に説明する。
した断面模式図を示しており、図10はこの液体吐出ヘ
ッドの部分破断斜視図を示している。
ための吐出エネルギー発生素子として、液体に熱エネル
ギーを作用させる発熱体2(本実施例においては40μ
m×105μmの形状の発熱抵抗体)が素子基板1に設
けられており、この素子基板上に発熱体2に対応して液
流路10が配されている。液流路10は吐出口18に連
通していると共に、複数の液流路10に液体を供給する
ための共通液室13に連通しており、吐出口から吐出さ
れた液体に見合う量の液体をこの共通液室13から受け
取る。
発熱体2に対向するように面して、金属等の弾性を有す
る材料で構成され、平面部を有する板状の可動部材31
が片持梁状に設けられている。この可動部材の一端は液
流路10の壁や素子基板上に感光性樹脂などをパターニ
ングして形成した土台(支持部材)34等に固定されて
いる。これによって、可動部材は保持されると共に支点
(支点部分)33を構成している。
って共通液室13から可動部材31を経て吐出口18側
へ流れる大きな流れの上流側に支点(支点部分;固定
端)33を持ち、この支点33に対して下流側に自由端
(自由端部分)32を持つように、発熱体2に面した位
置に発熱体2を覆うような状態で発熱体から15μm程
度の距離を隔てて配されている。この発熱体と可動部材
との間が気泡発生領域となる。なお発熱体、可動部材の
種類や形状および配置はこれに限られることなく、後述
するように気泡の成長や圧力の伝搬を制御しうる形状お
よび配置であればよい。なお、上述した液流路10は、
後に取り上げる液体の流れの説明のため、可動部材31
を境にして直接吐出口18に連通している部分を第1の
液流路14とし、気泡発生領域11や液体供給路12を
有する第2の液流路16の2つの領域に分けて説明す
る。
と発熱体2との間の気泡発生領域11の液体に熱を作用
し、液体にUSP4,723,129に記載されているような膜沸騰
現象に基づく気泡を発生させる。気泡の発生に基づく圧
力と気泡は可動部材に優先的に作用し、可動部材31は
図9(b)、(c)もしくは図10で示されるように支
点33を中心に吐出口側に大きく開くように変位する。
可動部材31の変位若しくは変位した状態によって気泡
の発生に基づく圧力の伝搬や気泡自身の成長が吐出口側
に導かれる。
原理の一つを説明する。本発明において最も重要な原理
の1つは、気泡に対面するように配された可動部材が気
泡の圧力あるいは気泡自体に基づいて、定常状態の第1
の位置から変位後の位置である第2の位置へ変位し、こ
の変位する可動部材31によって気泡の発生に伴う圧力
や気泡自身を吐出口18が配された下流側へ導くことで
ある。
路構造を模式的に示した図11と本発明の図12とを比
較してさらに詳しく説明する。なおここでは吐出口方向
への圧力の伝搬方向をVA、上流側への圧力の伝搬方向
をVBとして示した。
いては、発生した気泡40による圧力の伝搬方向を規制
する構成はない。このため気泡40の圧力伝搬方向はV1
〜V8のように気泡表面の垂線方向となり様々な方向を向
いていた。このうち、特に液吐出に最も影響を及ぼすV
A方向に圧力伝搬方向の成分を持つものは、V1〜V4即ち
気泡のほぼ半分の位置より吐出口に近い部分の圧力伝搬
の方向成分であり、液吐出効率、液吐出力、吐出速度等
に直接寄与する重要な部分である。さらにV1は吐出方向
VAの方向に最も近いため効率よく働き、逆にV4はVAに
向かう方向成分が比較的少ない。
場合には、可動部材31が図11の場合のように様々な
方向を向いていた気泡の圧力伝搬方向V1〜V4を下流側
(吐出口側)へ導き、VAの圧力伝搬方向に変換するも
のであり、これにより気泡40の圧力が直接的に効率よ
く吐出に寄与することになる。そして、気泡の成長方向
自体も圧力伝搬方向V1〜V4と同様に下流方向に導かれ、
上流より下流で大きく成長する。このように、気泡の成
長方向自体を可動部材によって制御し、気泡の圧力伝搬
方向を制御することで、吐出効率や吐出力また吐出速度
等の根本的な向上を達成することができる。
ドの吐出動作について詳しく説明する。
等のエネルギーが印加される前の状態であり、発熱体が
熱を発生する前の状態である。ここで重要なことは、可
動部材31が、発熱体の発熱によって発生した気泡に対
し、この気泡の少なくとも下流側部分に対面する位置に
設けられていることである。つまり、気泡の下流側が可
動部材に作用するように、液流路構造上では少なくとも
発熱体の面積中心3より下流(発熱体の面積中心3を通
って流路の長さ方向に直交する線より下流)の位置まで
可動部材31が配されている。
等が印加されて発熱体2が発熱し、発生した熱によって
気泡発生領域11内を満たす液体の一部を加熱し、膜沸
騰に伴う気泡を発生させた状態である。
基づく圧力により、気泡40の圧力の伝搬方向を吐出口
方向に導くように第1位置から第2位置へ変位する。こ
こで重要なことは前述したように、可動部材31の自由
端32を下流側(吐出口側)に配置し、支点33を上流
側(共通液室側)に位置するように配置して、可動部材
の少なくとも一部を発熱体の下流部分すなわち気泡の下
流部分に対面させることである。
態であるが、気泡40の発生に伴う圧力に応じて可動部
材31はさらに変位している。発生した気泡は上流より
下流に大きく成長すると共に可動部材の第1の位置(点
線位置)を越えて大きく成長している。このように気泡
40の成長に応じて可動部材31が徐々に変位して行く
ことで気泡40の圧力伝搬方向や体積移動のしやすい方
向、すなわち自由端側への気泡の成長方向を吐出口に均
一的に向かわせることができることも吐出効率を高める
と考えられる。可動部材は気泡や発泡圧を吐出口方向へ
導く際もこの伝達の妨げになることはほとんどなく、伝
搬する圧力の大きさに応じて効率よく圧力の伝搬方向や
気泡の成長方向を制御することができる。
の後気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅する状態
を示している。
は、気泡の収縮による負圧と可動部材自身のばね性によ
る復元力によって図9(a)の初期位置(第1の位置)
に復帰する。また、消泡時には、気泡発生領域11での
気泡の収縮体積を補うため、また、吐出された液体の体
積分を補うために上流側(B)、すなわち共通液室側か
ら流れのVD1、VD2のように、また、吐出口側からの流
れVcのように液体が流れ込んでくる。
液体の吐出動作について説明したが、以下に本発明に適
用可能な液体吐出ヘッドにおける液体のリフィルについ
て詳しく説明する。
態を経て消泡過程に入ったときには、消泡した体積を補
う体積の液体が気泡発生領域に、第1液流路14の吐出
口18側と第2液流路16の共通液室側13から流れ込
む。可動部材31を持たない従来の液流路構造において
は、消泡位置に吐出口側から流れ込む液体の量と共通液
室から流れ込む液体の量は、気泡発生領域より吐出口に
近い部分と共通液室に近い部分との流抵抗の大きさに起
因する(流路抵抗と液体の慣性に基づくものである)。
い場合には、多くの液体が吐出口側から消泡位置に流れ
込みメニスカスの後退量が大きくなることになる。特
に、吐出効率を高めるために吐出口に近い側の流抵抗を
小さくして吐出効率を高めようとするほど、消泡時のメ
ニスカスMの後退が大きくなり、リフィル時間が長くな
って高速印字を妨げることとなっていた。
たため、気泡の体積Wを可動部材31の第1位置を境に
上側をW1、気泡発生領域11側をW2とした場合、消
泡時に可動部材が元の位置に戻った時点でメニスカスの
後退は止まり、その後残ったW2の体積分の液体供給は
主に第2流路16の流れVD2からの液供給によって成さ
れる。これにより、従来、気泡Wの体積の半分程度に対
応した量がメニスカスの後退量になっていたのに対し
て、それより少ないW1の半分程度のメニスカス後退量
に抑えることが可能になった。
の圧力を利用して可動部材31の発熱体側の面に沿っ
て、主に第2液流路の上流側(VD2)から強制的に行う
ことができるためより速いリフィルを実現できた。
泡時の圧力を用いたリフィルを行った場合、メニスカス
の振動が大きくなってしまい画像品位の劣化につながっ
ていたが、本構成の高速リフィルにおいては可動部材に
よって吐出口側の第1液流路14の領域と、気泡発生領
域11との吐出口側での液体の流通が抑制されるためメ
ニスカスの振動を極めて少なくすることができることで
ある。
成は、第2液流路16の液体供給路12を介しての発泡
領域への強制リフィルと、上述したメニスカス後退や振
動の抑制によって高速リフィルを達成することで、吐出
の安定や高速繰り返し吐出、また記録の分野に用いた場
合、画質の向上や高速記録を実現することができる。
はさらに次のような有効な機能を兼ね備えている。それ
は、気泡の発生による圧力の上流側への伝搬(バック
波)を抑制することである。発熱体2上で発生した気泡
の内、共通液室33側(上流側)の気泡による圧力は、
その多くが、上流側に向かって液体を押し戻す力(バッ
ク波)になっていた。このバック波は、上流側の圧力
と、それによる液移動量、そして液移動に伴う慣性力を
引き起こし、これらは液体の液流路内へのリフィルを低
下させ高速駆動の妨げにもなっていた。本構成において
は、まず可動部材31によって上流側へのこれらの作用
を抑えることでもリフィル供給性の向上をさらに図って
いる。
て、以下に説明する。
体2と実質的に平坦につながる(発熱体表面が大きく落
ち込んでいない)内壁を持つ液体供給路12を有してい
る。このような場合、気泡発生領域11および発熱体2
の表面への液体の供給は、可動部材31の気泡発生領域
11に近い側の面に沿って、VD2のように行われる。こ
のため、発熱体2の表面上に液体が淀むことが抑制さ
れ、液体中に溶存していた気体の析出や、消泡できずに
残ったいわゆる残留気泡が除去され易く、また、液体へ
の蓄熱が高くなりすぎることもない。従って、より安定
した気泡の発生を高速に繰り返し行うことができる。な
お、上述した構成では実質的に平坦な内壁を持つ液体供
給路12を持つもので説明したが、これに限らず、発熱
体表面となだらかに繋がり、なだらかな内壁を有する液
供給路であればよく、発熱体上に液体の淀みや、液体の
供給に大きな乱流を生じない形状であればよい。
動部材の側部(スリット35)を介してVD1から行われ
るものもある。しかし、気泡発生時の圧力をさらに有効
に吐出口に導くために図9で示すように気泡発生領域の
全体を覆う(発熱体面を覆う)ように大きな可動部材を
用い、可動部材31が第1の位置へ復帰することで、気
泡発生領域11と第1液流路14の吐出口に近い領域と
の液体の流抵抗が大きくなるような形態の場合、前述の
VD1から気泡発生領域11に向かっての液体の流れが妨
げられる。しかし、上述した構成のヘッド構造において
は、気泡発生領域に液体を供給するための流れVD2があ
るため、液体の供給性能が非常に高くなり、可動部材3
1で気泡発生領域11を覆うような吐出効率向上を求め
た構造を取っても、液体の供給性能を落とすことがな
い。
点33の位置は、例えば図13で示されるように、自由
端が相対的に支点より下流側にある。このような構成の
ため、前述した発泡の際に気泡の圧力伝搬方向や成長方
向を吐出口側に導く等の機能や効果を効率よく実現でき
るのである。さらに、この位置関係は吐出に対する機能
や効果のみならず、液体の供給の際にも液流路10を流
れる液体に対する流抵抗を小さくでき高速にリフィルで
きるという効果を達成している。これは図13に示すよ
うに、吐出によって後退したメニスカスMが毛管力によ
り吐出口18へ復帰する際や、消泡に対しての液供給が
行われる場合に、液流路10(第1液流路14、第2液
流路16を含む)内を流れる流れS1、S2、S3に対
し、逆らわないように自由端と支点33とを配置してい
るためである。
述のように可動部材31の自由端32が、発熱体2を上
流側領域と下流側領域とに2分する面積中心3(発熱体
の面積中心(中央)を通り液流路の長さ方向に直交する
線)より下流側の位置に対向するように発熱体2に対し
て延在している。これによって発熱体の面積中心位置3
より下流側で発生する液体の吐出に大きく寄与する圧
力、又は気泡を可動部材31が受け、この圧力及び気泡
を吐出口側に導くことができ、吐出効率や吐出力を根本
的に向上させることができる。
して多くの効果を得ている。
由端が瞬間的な機械的変位を行っていることも、液体の
吐出に対して有効に寄与している考えられる。
分破断斜視図である。同図において、Aは可動部材が変
位している状態を示し(気泡は図示せず)、Bは可動部
材が初期位置(第1位置)の状態を示し、このBの状態
をもって、発泡領域11を吐出口18に対して実質的に
密閉しているとする。(ここでは、図示していないが
A、B間には流路壁があり流路と流路を分離してい
る。)図14における可動部材31は土台34を側部に
2点設け、その間に液体供給路12を設けている。これ
により、可動部材の発熱体側の面に沿って、また、発熱
体の面と実質的に平坦もしくは、なだらかにつながる面
を持つ液供給路から液体の供給を成すことができる。
置)では、可動部材31は発熱体2の下流側および横方
向に配された発熱体下流壁36と発熱体側壁37に近接
または密着しており、気泡発生領域11の吐出口18側
に実質的に密閉されている。このため、発泡時の気泡の
圧力、特に気泡の下流側の圧力を逃がさず可動部材の自
由端側に集中的に作用させることができる。
置に戻り、発熱体上への消泡時の液供給は気泡発生領域
31の吐出口側が実質的に密閉状態になるため、メニス
カスの後退抑制等、先の実施例で説明した種々の効果を
得ることができる。また、リフィルに関する効果におい
ても先の実施例と同様の機能、効果を得ることができ
る。
4のように、可動部材31を支持固定する土台34を発
熱体2より離れた上流に設けると共に液流路10より、
小さな幅の土台34とすることで前述のような液体供給
路12への液体の供給を行っている。また、土台34の
形状のこれに限らず、リフィルをスムースに行えるもの
であればよい。
発熱体2の間隔を15μm程度としたが、気泡の発生に
基づく圧力が十分に可動部材に伝わる範囲であればよ
い。
部分破断斜視図であり、本発明の基本的な概念の一つを
示すものである。図15は、一つの液流路中に気泡発生
領域、そこで発生する気泡および可動部材との位置関係
を示していると共に、本発明の液体吐出方法やリフィル
方法をより分かり易く示したものでである。
に対して、発生する気泡の圧力を集中して、急峻な可動
部材の移動と同時に気泡の移動を吐出口側に集中させる
ことを達成している。これに対して、本実施例は、発生
する気泡の自由度を与えながら、滴吐出に直接作用する
気泡の吐出口側である気泡の下流側部分を可動部材の自
由端側で規制するものである。
図10の実施例に比較すると、図10の素子基板1上に
設けられた気泡発生領域の下流端に位置するバリヤーと
しての凸部が本実施例では設けられていない。つまり、
可動部材の自由端領域および両側端領域は、吐出口領域
に対して気泡発生領域を実質的に密閉せずに開放してお
り、この構成が本実施例である。
する下流側部分のうち、下流側先端部の気泡成長が許容
されているので、その圧力成分を吐出に有効に利用して
いる。加えて少なくともこの下流側部分の上方へ向かう
圧力(図11のV2、V3、V4の分力)を可動部材の自
由端側部分が、この下流側先端部の気泡成長に加えられ
るように作用するため吐出効率を上述した実施例と同様
に向上する。前記実施例に比較して本実施例は、発熱体
の駆動に対する応答性が優れている。
製造上の利点がある。
部材の面部に対して小さい幅の1つの土台34に固定さ
れている。従って、消泡時の気泡発生領域11への液体
供給は、この土台の両側を通って供給される(図の矢印
参照)。この土台は供給性を確保するものであればどの
ような構造でもよい。
例の場合には、可動部材の存在によって気泡の消泡にと
もなって上方から気泡発生領域へ流れ込む流れが制御さ
れるので、従来の発熱体のみの気泡発生構造に対して優
れたものとなる。無論、これによって、メニスカスの後
退量を減じることもできる。
の自由端に対する両側端(一方でも可)のみを気泡発生
領域11に対して実質的に密閉状態とすることは好まし
いものとして挙げられる。この構成によれば、可動部材
の側方へ向かう圧力をも先に説明した気泡の吐出口側端
部の成長に変更して利用することができるので、一層吐
出効率が向上する。
を、熱を加えることで発泡させる液体と吐出される液体
が同じである1流路の液体吐出ヘッドによって説明した
が、次に、主たる液体の吐出原理が同じである、熱を加
えることで発泡させる液体(発泡液)と主として吐出さ
れる液体(吐出液)とを分けた2流路の液体吐出ヘッド
によって説明する。
方向の断面模式図を示しており、図17はこの液体吐出
ヘッドの部分破断斜視図を示している。
発生させるための熱エネルギーを与える発熱体2が設け
られた素子基板1上に、発泡用の第2液流路16があ
り、その上に吐出口18に直接連通した吐出液用の第1
液流路14が配されている。第1液流路の上流側は、複
数の第1液流路に吐出液を供給するための第1共通液室
15に連通しており、第2液流路の上流側は、複数の第
2液流路に発泡液を供給するための第2共通液室17に
連通している。
場合には、共通液室を一つにして共通化させてもよい。
性を有する材料で構成された分離壁30が配されてお
り、第1液流路と第2の液流路とを区分している。な
お、発泡液と吐出液とができる限り混ざり合わない方が
よい液体の場合には、この分離壁によってできる限り完
全に第1液流路14と第2液流路16の液体の流通を分
離した方がよいが、発泡液と吐出液とがある程度混ざり
合っても、問題がない場合には、分離壁に完全分離の機
能を持たせなくてもよい。
出圧発生領域という。;図16中のAの領域とBの気泡
発生領域11)に位置する部分の分離壁は、スリット3
5によって吐出口側(液体の流れの下流側)が自由端
で、共通液室(15、17)側に支点33が位置する片
持梁形状の可動部材31となっている。この可動部材3
1は、気泡発生領域11(B)に面して配されているた
め、発泡液の発泡によって第1液流路側の吐出口側に向
けて開口するように動作する(図中矢印方向)。
抵抗部と、この発熱抵抗部に電気信号を印加するための
配線電極5とが配された素子基板1上に、第2の液流路
を構成する空間を介して分離壁30が配置されている。
置と、発熱体2との配置の関係については、上述した1
流路のヘッドと同様にしている。また、1流路のヘッド
において、液体供給路12と発熱体2との構造の関係に
ついて説明したが、2流路のヘッドにおいても第2液流
路16と発熱体2との構造の関係を同じくしている。
ドの動作を説明する。
流路14に供給される吐出液と第2の液流路16に供給
される発泡液として同じ水系のインクを用いて動作させ
た。
泡発生領域内の発泡液に作用することで、先の実施例で
説明したのと同様に発泡液にUSP4,723,129に記載されて
いるような膜沸騰現象に基づく気泡40を発生させる。
上流側を除く、3方からの発泡圧の逃げがないため、こ
の気泡発生にともなう圧力が吐出圧発生部に配された可
動部材6側に集中して伝搬し、気泡の成長をともなって
可動部材31が図18(a)の状態から図18(b)の
ように第1液流路側に変位する。この可動部材の動作に
よって第1液流路14と第2液流路16とが大きく連通
し、気泡の発生に基づく圧力が第1液流路の吐出口側の
方向(A方向)に主に伝わる。この圧力の伝搬と、前述
のような可動部材の機械的変位によって液体が吐出口か
ら吐出される。
1が図18(a)の位置まで戻ると共に、第1液流路1
4では吐出された吐出液体の量に見合う量の吐出液体が
上流側から供給される。2流路においても、この吐出液
体の供給は前述の例と同様に可動部材が閉じる方向であ
るため、吐出液体のリフィルを可動部材で妨げることが
ない。
発泡圧力の伝搬、気泡の成長方向、バック波の防止等に
関する主要部分の作用や効果については1流路のヘッド
と同じであるが、2流路構成をとることによって、さら
に次のような長所がある。すなわち、2流路の構成によ
ると、吐出液と発泡液とを別液体とし、発泡液の発泡で
生じた圧力によって吐出液を吐出することができる。こ
のため従来、熱を加えても発泡が十分に行われにくく吐
出力が不十分であったポリエチレングリコール等の高粘
度の液体であっても、この液体を第1の液流路に供給
し、発泡液に発泡が良好に行われる液体(エタノール:
水=4:6の混合液1〜2cP程度等)や低沸点の液体
を第2の液流路に供給することで良好に吐出させること
ができる。
の表面にコゲ等の堆積物を生じない液体を選択すること
で、発泡を安定化し、良好な吐出を行うことができる。
1流路のヘッドで説明したような効果をも生じるため、
さらに高吐出効率、高吐出力で高粘性液体等の液体を吐
出することができる。
の液体を第1の液流路に吐出液として供給し、第2の液
流路で熱的に変質しにくく良好に発泡を生じる液体を供
給すれば、加熱に弱い液体に熱的な害を与えることな
く、しかも上述のように高吐出効率、高吐出力で吐出す
ることができる。
明する。
出原理については、上述した説明と同じである。なお、
本発明は、上述した2流路のヘッドに適用されるもので
ある。図22は代表的な2流路のヘッドを示す分解斜視
図である。
上に素子基板1が配され、その上に発熱体2、第2液流
路16の第2液流路壁23および第2共通液室17の壁
が設けられており、その上に可動部材31を有する分離
壁30が設けられている。さらに、分離壁30の上に第
1液流路14を構成する複数の溝、第1共通液室15、
第1共通液室15に第1の液体を供給するための供給路
20および第2共通液室17に第2の液体を供給するた
めの供給路21が形成された溝付部材50が設けられお
り、これらによって、2流路のヘッドが構成されてい
る。
吐出ヘッドの分解斜視図である。本ヘッドの構成は、図
22に示した2流路のヘッドと分離壁の構成を除き同一
である。
壁を示す図であり、図2(a)は分離壁の位置決め・固
定工程を示す図であり、図2(b)は分離壁の側面図で
ある。
げられた可動部材31を有する分離壁30と、第1液流
路14となる溝部を有する溝付き部材50と、発熱体2
と第2液流路16となる溝部を有するヒータボードを設
けた素子基板1を所定の位置に位置決めを行ない、接合
し固定することにより製造される。
に設けられた可動部材31は、自己応力を発生させるた
め、可動部材31の支点を屈曲点として発熱体側(第2
液流路側)に曲げられている。
熱体側に曲げられているので、可動部材31は第1液流
路14と第2液流路16の開口部を遮断すると共に、そ
の自己応力によって可動部材31と第2液流路23壁に
よる遮蔽部を加圧密閉する。このように、可動部材31
をあらかじめ曲げるだけて、従来の構成を変えることが
ないため、コスト的にメリットがある。
吐出ヘッドの可動部材の遮蔽部を示す図である。
P1を第2液流路16の圧力P2よりも常に高くし、こ
の圧力差(吐出液の水頭−発泡液の水頭)によって可動
部材31と第2液流路壁23による遮蔽部を加圧してい
る。
動部材全体に均一に加重を印加できるので、遮蔽部の遮
蔽性を高めることができる。また、遮蔽部に加わる圧力
は圧力差を変えることによって容易に変えることができ
る。
吐出ヘッドの可動部材の遮蔽部を示す図である。図4
(a)は、発熱体2の下方に可動部材31の幅方向全域
に渡って磁力発生素子である磁石24が配されている例
を示し、図4(b)は、遮断部の直下のみ磁石24が配
せられている例を示している。後者は可動部材31の遮
断部と重ならない領域にまで、磁力の影響が及ばないよ
うにしている。
4によって第2液流路壁23に引き付けられて遮蔽部を
加圧密着している。なお、可動部材31には磁力によっ
て反応する材料を用いる。
遮蔽部を加圧しているので、吐出時は可動部材31が変
化して磁石24との距離が大きくなり磁力が弱まり、非
吐出時は磁石との距離が最も小さくなるので遮断性が高
まる。本実施例は、特に、ヘッド放置時に可動部材31
に磁力を加え第2液流路壁23に引き付けて遮蔽部を加
圧密着するのに適している。なお、磁石24に電磁弁等
を用いてON/OFF可能とすると、第1液流路14と
第2液流路16の開口部の開閉制御可能となる。
吐出ヘッドの模式図である。図5(a)はヘッドの1ノ
ズル部の上面図であり、図5(b)はその流路方向の断
面図であり、図5(c)は図5(a)のA−A線断面図
であり可動部材の遮蔽部を示す図である。
熱体2とは反対側)に遮断部を加圧するための押え部材
25が設けられている。押え部材25の先端側の中央部
は切り欠かれ、遮断部のみを押える形状をしている。
り可動部材全体ではなく遮断部のみを集中的に加圧でき
る。また、可動部材31の剛性や変位形状に大きな影響
を与えないので、従来の可動部材を流用することができ
る。
吐出ヘッドの模式図である。図6(a)は1ノズル部の
流路方向の断面図であり、図6(b)はその上面図であ
る。
ヘッド構造において、可動部材をシール部材26に変
え、押え部材25の上に方向制御部材としての可動部材
31を配している。
た場合でも、できるかぎり第1液流路14と第2液流路
16の開口部を遮断する必要があるので開口部よりも大
きくされている。前記シール部材26の剛性は、押え部
材25の1/100程度と小さくしている。このよう
に、シール部材26の剛性を極端に小さくすることによ
って、気泡の圧力に素早く反応し、例えば消泡時に、よ
り早く閉じることができる。前記押え部材25は実施例
4と同様、遮断部のみを押える形状をしている。また、
前記可動部材31は、その自由端32が遮蔽部の吐出口
側には配されないように構成されている。その理由は、
気泡の圧力を積極的に吐出口側へ向けるためである。
第1液流路14と第2液流路16の開口部の分離用とし
て機能させ、可動部材31を吐出効率向上用として機能
させているので、吐出液と発泡液の分離効果と、吐出効
率効果をおのおの最適化することができる。
(c)に示すように、前記押え部材25と前記可動部材
31を一体化し、押え機能付き方向制御部材27として
もよい。
出ヘッドの模式図であり、図8は図7に示す液体吐出ヘ
ッドの動作模式図である。
施例に示すヘッドの押え部材25のシール部材側に凸状
ボッチ28を設け、シール部材26と押え部材25が密
着しないようにしている。前記凸状ボッチ28は、押え
部材25がシール部材26を介して遮蔽部と接する領域
に設けられ、遮蔽部をポイントで加圧する。
(a)〜(b)に従って説明する。 (a) 初期状態では、剛性が小さいシール部材26は、押
え部材25の凸状ボッチ28で加圧されている。
押え部材25、可動部材31が変位し始める。気泡40
は可動部材31の作用により吐出方向に向かう。また、
シール部材26は剛性が小さいため気泡40の形状に沿
うように変形し、自由端26aの変位は少ない。
吐出液がシール部材26と押え部材25の間に入り込
む。シール部材26は押え部材25と密着せず気泡40
の圧力に素早く反応し、押え部材25、可動部材31よ
りも早く、第1液流路14と第2液流路16の開口部を
遮蔽する。
部材26よりも遅れて初期状態に戻る。
押え部材25が凸状ボッチ28によって分離すること
で、シール部材26による第1液流路14と第2液流路
16の分離機能と、可動部材31による吐出効率向上機
能の両者を満足させることができる。
(c)に示すヘッドにおいて、押え機能付き方向制御部
材のシール部材側に凸状ボッチを設けても同様な効果が
得られる。
出ヘッドや液体吐出方法の要部の実施例について説明を
行ったが、以下にこれらの実施例に好ましく適用できる
実施形態例について図面を用いて説明する。
(b)および(c)は、それぞれ可動部材31の他の形
状を示す平面図であり、符号35は、分離壁に設けられ
たスリットであり、このスリットによって、可動部材3
1が形成されている。同図(a)は長方形の形状であ
り、(b)は支点側が細くなっている形状で可動部材の
動作が容易な形状であり、(c)は支点側が広くなって
おり、可動部材の耐久性が向上する形状である。可動部
材の形状は容易に動作可能な形状で、耐久性に優れた形
状であればよい。
をおよびこの可動部材を有する分離壁30は厚さ5μm
のニッケルで構成したが、これに限られることなく可動
部材、分離壁を構成する材質としては発泡液と吐出液に
対して耐溶剤性があり、可動部材として良好に動作する
ための弾性を有し、微細なスリットが形成できるもので
あればよい。
銀、ニッケル、金、鉄、チタン、アルミニュウム、白
金、タンタル、ステンレス、りん青銅等の金属、および
その合金、または、アクリロニトリル、ブタジエン、ス
チレン等のニトリル基を有する樹脂、ポリアミド等のア
ミド基を有する樹脂、ポリカーボネイト等のカルボキシ
ル基を有する樹脂、ポリアセタール等のアルデヒド基を
持つ樹脂、ポリサルフォン等のスルホン基を持つ樹脂、
そのほか液晶ポリマー等の樹脂およびその化合物、耐イ
ンク性の高い、金、タングステン、タンタル、ニッケ
ル、ステンレス、チタン等の金属、これらの合金および
耐インク性に関してはこれらを表面にコーティングした
もの若しくは、ポリアミド等のアミド基を有する樹脂、
ポリアセタール等のアルデヒド基を持つ樹脂、ポリエー
テルエーテルケトン等のケトン基を有する樹脂、ポリイ
ミド等のイミド基を有する樹脂、フェノール樹脂等の水
酸基を有する樹脂、ポリエチレン等のエチル基を有する
樹脂、ポリプロピレン等のアルキル基を持つ樹脂、エポ
キシ樹脂等のエポキシ基を持つ樹脂、メラミン樹脂等の
アミノ基を持つ樹脂、キシレン樹脂等のメチロール基を
持つ樹脂およびその化合物、さらに二酸化珪素等のセラ
ミックおよびその化合物が望ましい。
リプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リブタジエン、ポリウレタン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリ
イミド、ポリサルフォン、液晶ポリマー(LCP)等の
近年のエンジニアリングプラスチックに代表される耐熱
性、耐溶剤性、成型性の良好な樹脂、およびその化合
物、もしくは、二酸化珪素、チッ化珪素、ニッケル、
金、ステンレス等の金属、合金およびその化合物、もし
くは表面にチタンや金をコーティングしたものが望まし
い。
度を達成でき、可動部材として良好に動作するという観
点からその材質と形状等を考慮して決定すればよいが、
0.5μm〜10μm程度が望ましい。
ット35の幅は本実施例では2μmとしたが、発泡液と
吐出液とが異なる液体であり、両液体の混液を防止した
い場合は、スリット幅を両者の液体間でメニスカスを形
成する程度の間隔とし、夫々の液体同士の流通を抑制す
ればよい。例えば、発泡液として2cP(センチポア
ズ)程度の液体を用い、吐出液として100cP以上の
液体を用いた場合には、5μm程度のスリットでも混液
を防止することができるが、3μm以下にすることが望
ましい。
ダーの厚さ(tμm)を対象としており、cmオーダー
の厚さの可動部材は意図していない。μmオーダーの厚
さの可動部材にとって、μmオーダーのスリット幅(W
μm)を対象とする場合、製造のバラツキをある程度考
慮することが望ましい。
いは/且つ側端に対向する部材の厚みが可動部材の厚み
と同等の場合(図17等)、スリット幅と厚みの関係を
製造のバラツキを考慮して以下のような範囲にすること
で発泡液と吐出液の混液を安定的に抑制することができ
る。このことは限られた条件ではあるが設計上の観点と
して、3cp以下の粘度の発泡液に対して高粘度インク
(5cp、10cp等)を用いる場合、W/t≦1を満
足するようにすることで、2液の混合を長期にわたって
抑制することが可能な構成となった。
リットとしては、このような数μmオーダであればより
確実である。
離させた場合、可動部材がこれらの実質的な仕切部材と
なる。この可動部材が気泡の生成に伴って移動する際に
吐出液に対して発泡液がわずかに混入することが見られ
る。画像を形成する吐出液は、インクジェット記録の場
合、色材濃度を3%乃至5%程度有するものが一般的で
あることを考慮すると、この発泡液が吐出液滴に対して
20%以下の範囲で含まれても大きな濃度変化をもたら
さない。従って、このような混液としては、吐出液滴に
対して20%以下となるような発泡液と吐出液との混合
を本発明に含むものとする。
させても上限で15%の発泡液の混合であり、5cps
以下の発泡液では、この混合比率は、駆動周波数にもよ
るが、10%程度を上限とするものであった。
ればする程、この混液は低減(例えば5%以下)でき
る。
の発熱体が設けられた素子基板の構成について説明す
る。
発明の液体吐出ヘッドの縦断面図を示したもので、同図
(a)は後述する保護膜があるヘッド、同図(b)は保
護膜がないものである。
0、第1液流路14、第1液流路を構成する溝を設けた
溝付き部材50が配されている。
に絶縁および蓄熱を目的としたシリコン酸化膜またはチ
ッ化シリコン膜106を成膜し、その上に発熱体を構成
するハフニュウムボライド(HfB2)、チッ化タンタ
ル(TaN)、タンタルアルミ(TaAl)等の電気抵
抗層105(0.01〜0.2μm厚)とアルミニュウ
ム等の配線電極(0.2〜1.0μm厚)を図13のよ
うにパターニングされている。この2つの配線電極10
4から抵抗層105に電圧を印加し、抵抗層に電流を流
し発熱させる。配線電極間の抵抗層上には、酸化シリコ
ンやチッ化シリコン等の保護層を0.1〜2.0μm厚
で形成し、さらにそのうえにタンタル等の耐キャビテー
ション層(0.1〜0.6μm厚)が成膜されており、
インク等の各種の液体から抵抗層105を保護してい
る。
力や衝撃波は非常に強く、堅くてもろい酸化膜の耐久性
を著しく低下させるため、金属材料のタンタル(Ta)
等が耐キャビテーション層として用いられる。
合わせにより上述の保護層を必要としない構成でもよく
その例を図20(b)に示す。このような保護層を必要
としない抵抗層の材料としてはイリジュウム−タンタル
−アルミ合金等が挙げられる。
体の構成としては、前述の電極間の抵抗層(発熱部)だ
けででもよく、また抵抗層を保護する保護層を含むもの
でもよい。
号に応じて発熱する抵抗層で構成された発熱部を有する
ものを用いたが、これに限られることなく、吐出液を吐
出させるのに十分な気泡を発泡液に生じさせるものであ
ればよい。例えば、発熱部としてレーザ等の光を受ける
ことで発熱するような光熱変換体や高周波を受けること
で発熱するような発熱部を有する発熱体でもよい。
部を構成する抵抗層105とこの抵抗層に電気信号を供
給するための配線電極104で構成される電気熱変換体
の他に、この電気熱変換素子を選択的に駆動するための
トランジスタ、ダイオード、ラッチ、シフトレジスタ等
の機能素子が一体的に半導体製造工程によって作り込ま
れていてもよい。
ている電気熱変換体の発熱部を駆動し、液体を吐出する
ためには、前述の抵抗層105に配線電極104を介し
て図21で示されるような矩形パルスを印加し、配線電
極間の抵抗層105を急峻に発熱させる。前述の各実施
例のヘッドにおいては、それぞれ電圧24V、パルス幅
7μsec、電流150mA、電気信号を6kHzで加
えることで発熱体を駆動させ、前述のような動作によっ
て、吐出口から液体であるインクを吐出させた。しかし
ながら、駆動信号の条件はこれに限られることなく、発
泡液を適正に発泡させることができる駆動信号であれば
よい。
したように本発明においては、前述のような可動部材を
有する構成によって、従来の液体吐出ヘッドよりも高い
吐出力や吐出効率でしかも高速に液体を吐出することが
できる。本実施例の内、発泡液と吐出液とに同じ液体を
用いる場合には、発熱体から加えられる熱によって劣化
せずに、また加熱によって発熱体上に堆積物を生じにく
く、熱によって気化、凝縮の可逆的状態変化を行うこと
が可能であり、さらに液流路や可動部材や分離壁等を劣
化させない液体であれば種々の液体を用いることができ
る。
る液体(記録液体)としては従来のバブルジェット装置
で用いられていた組成のインクを用いることができる。
出液と発泡液を別液体とした場合には、発泡液として前
述のような性質の液体を用いればよく、具体的には、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ
ノール、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、
トルエン、キシレン、二塩化メチレン、トリクレン、フ
レオンTF、フレオンBF、エチルエーテル、ジオキサ
ン、シクロヘキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト
ン、メチルエチルケトン、水等およびこれらの混合物が
挙げられる。
に関係なく様々な液体を用いることができる。また、従
来吐出が困難であった発泡性が低い液体、熱によって変
質、劣化しやすい液体や高粘度液体等であっても利用で
きる。
又は発泡液との反応によって、吐出や発泡また可動部材
の動作等を妨げるような液体でないことが望まれる。
等をも利用することができる。その他の吐出液体として
は、熱に弱い医薬品や香水等の液体を利用することもで
きる。
に用いることができる記録液体として以下のような組成
のインクを用いて記録を行ったが、吐出力の向上によっ
てインクの吐出速度が高くなったため、液滴の着弾精度
が向上し非常に良好な記録画像を得ることができる。
組み合せて吐出させて記録を行なった。その結果、従来
のヘッドでは困難であった10cP粘度の液体はもちろ
ん150cPという非常に高い粘度の液体で良好に吐出
でき、高画質な記録物を得ることができた。
いた液体の場合には、吐出速度が低いために、吐出方向
性のバラツキが助長され記録紙上のドットの着弾精度が
悪く、また吐出不安定による吐出量のバラツキが生じ、
これらのことで高品位画像が得られにくかった。しか
し、上述の実施例の構成においては、気泡の発生を発泡
液を用いることで充分に、しかも安定して行なうことが
できる。このことで、液滴の着弾精度の向上とインク吐
出量の安定化を図ることができ、記録画像品位を著しく
向上させることができた。
記実施形態例に係る液体吐出ヘッドを搭載した液体吐出
ヘッドカートリッジを概略説明する。
液体吐出ヘッドカートリッジの模式的分解斜視図であ
り、液体吐出ヘッドカートリッジは、主に液体吐出ヘッ
ド部200と液体容器90とから概略構成されている。
分離壁30、溝付部材50、押さえバネ78、液体供給
部材80、支持体70等から成っている。素子基板1に
は、前述のように発泡液に熱を与えるための発熱抵抗体
が、複数個、列状に設けられており、また、この発熱抵
抗体を選択的に駆動するための機能素子が複数設けられ
ている。この素子基板1と可動壁を持つ前述の分離壁3
0との間に発泡液路が形成され発泡液が流通する。この
分離壁30と溝付部材50との接合によって、吐出され
る吐出液体が流通する吐出流路(不図示)が形成され
る。
板1方向への付勢力を作用させる部材であり、この付勢
力により素子基板1、分離壁30、溝付部材50と、後
述する支持体70とを良好に一体化させている。
めのものであり、この支持体70上にはさらに素子基板
1に接続し電気信号を供給するための回路基板71や、
装置側と接続することで装置側と電気信号のやりとりを
行うためのコンタクトパッド72が配置されている。
れる、インク等の吐出液体と気泡を発生させるための発
泡液とを内部に区分収容している。液体容器90の外側
には、液体吐出ヘッドと液体容器との接続を行う接続部
材を配置するための位置決め部94と接続部を固定する
ための固定軸95が設けられている。吐出液体の供給
は、液体容器の吐出液体供給路92から接続部材の供給
路を介して液体供給部材80の吐出液体供給路81に供
給され、各部材の吐出液体供給路83,73,20を介
して第1の共通液室に供給される。発泡液も同様に、液
体容器の供給路93から接続部材の供給路を介して液体
供給部材80の発泡液供給路82に供給され、各部材の
発泡液体供給路84,73,21を介して第2液室に供
給される。
ては、発泡液と吐出液が異なる液体である場合も、供給
を行いうる供給形態および液体容器で説明したが、吐出
液体と発泡液体とが同じである場合には、発泡液と吐出
液の供給経路および容器を分けなくてもよい。
に液体を再充填して使用してもよい。このためには液体
容器に液体注入口を設けておくことが望ましい。又、液
体吐出ヘッドと液体容器とは一体であってもよく、分離
可能としてもよい。
射ヘッドを搭載した液体吐出装置の概略構成を示してい
る。本実施例では特に吐出液体としてインクを用いたイ
ンク吐出記録装置を用いて説明する液体吐出装置のキャ
リッジHCは、インクを収容する液体タンク部90と液
体吐出ヘッド部200とが着脱可能なヘッドカートリッ
ジを搭載しており、被記録媒体搬送手段で搬送される記
録紙等の被記録媒体150の幅方向に往復移動する。
上の液体吐出手段に駆動信号が供給されると、この信号
に応じて液体吐出ヘッドから被記録媒体に対して記録液
体が吐出される。
は、被記録媒体搬送手段とキャリッジを駆動するための
駆動源としてのモータ111、駆動源からの動力をキャ
リッジに伝えるためのギア112、113、キャリッジ
軸115等を有している。この記録装置及びこの記録装
置で行う液体吐出方法によって、各種の被記録媒体に対
して液体を吐出することで良好な画像の記録物を得るこ
とができた。
体吐出ヘッドを適用したインク吐出記録を動作させるた
めの装置全体のブロック図である。
り印字情報を制御信号として受ける。印字情報は印字装
置内部の入力インタフェイス301に一時保存されると
同時に、記録装置内で処理可能なデータに変換され、ヘ
ッド駆動信号供給手段を兼ねるCPU302に入力され
る。CPU302はROM303に保存されている制御
プログラムに基づき、前記CPU302に入力されたデ
ータをRAM304等の周辺ユニットを用いて処理し、
印字するデータ(画像データ)に変換する。
用紙上の適当な位置に記録するために、画像データに同
期して記録用紙および記録ヘッドを移動する駆動用モー
タを駆動するための駆動データを作る。画像データおよ
びモータ駆動データは、各々ヘッドドライバ307と、
モータドライバ305を介し、ヘッド200および駆動
モータ306に伝達され、それぞれ制御されたタイミン
グで駆動され画像を形成する。
等の液体の付与が行われる被記録媒体としては、各種の
紙やOHPシート、コンパクトディスクや装飾板等に用
いられるプラスチック材、布帛、アルミニュウムや銅等
の金属材、牛皮、豚皮、人工皮革等の皮革材、木、合板
等の木材、竹材、タイル等のセラミックス材、スポンジ
等の三次元構造体等を対象とすることができる。
HPシート等に対して記録を行うプリンタ装置、コンパ
クトディスク等のプラスチック材に記録を行うプラスチ
ック用記録装置、金属板に記録を行う金属用記録装置、
皮革に記録を行う皮革用記録装置、木材に記録を行う木
材用記録装置、セラミックス材に記録を行うセラミック
ス用記録装置、スポンジ等の三次元網状構造体に対して
記録を行う記録装置、又布帛に記録を行う捺染装置等を
も含むものである。
としては、夫々の被記録媒体や記録条件に合わせた液体
を用いればよい。
ヘッドを記録ヘッドとして用い被記録媒体に対して記録
を行う、インクジェット記録システムの一例を説明す
る。
ド201a〜201dを用いたインクジェット記録シス
テムの構成を説明するための模式図である。本実施例に
おける液体吐出ヘッドは、被記録媒体150の記録可能
幅に対応した長さに360dpiの間隔で吐出口を複数
配したフルライン型のヘッドであり、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4
色に対応した4つのヘッドをホルダ202によりX方向
に所定の間隔を持って互いに平行に固定支持されてい
る。なお、ヘッドホルダー202にはヘッド移動手段2
24が接続されている。
供給手段を構成するヘッドドライバー307から信号が
供給され、この信号に基づいて各ヘッドの駆動が成され
る。各ヘッドには、吐出液としてY,M,C,Bkの4
色のインクがそれぞれ204a〜204dのインク容器
から供給されている。なお、符号204eは発泡液が蓄
えられた発泡液容器であり、この容器から各ヘッドに発
泡液が供給される構成になっている。
ジ等のインク吸収部材が配されたヘッドキャップ203
a〜203dが設けられており、非記録時に、キャップ
移動手段225により各ヘッドの吐出口を覆うことでヘ
ッドの保守を成すことができる。
うな各種、非記録媒体を搬送するための搬送手段を構成
する搬送ベルトである。搬送ベルト206は、各種ロー
ラ等211〜213により所定の経路に引き回されてお
り、モータードライバ305に接続された駆動用ローラ
214により駆動される。
ライバー307、ヘッド移動手段224およびキャップ
移動手段は制御回路219に接続されている。
おいては、記録を行う前後に被記録媒体150に対して
各種の処理を行う前処理装置251および後処理装置2
52をそれぞれ被記録媒体搬送経路の上流と下流に設け
ている。
の種類やインクの種類に応じて、その処理内容が異なる
が、例えば、金属、プラスチック、セラミックス等の被
記録媒体に対しては、前処理として、紫外線とオゾンの
照射を行い、その表面を活性化することでインクの付着
性の向上を図ることができる。また、プラスチック等の
静電気を生じやすい被記録媒体においては、静電気によ
ってその表面にゴミが付着しやすく、このゴミによって
良好な記録が妨げられる場合がある。このため、前処理
としてイオナイザ装置を用い被記録媒体の静電気を除去
することで、被記録媒体からごみの除去を行うとよい。
また、被記録媒体として布帛を用いる場合には、滲み防
止、先着率の向上等の観点から布帛にアルカリ性物質、
水溶性物質、合成高分子、水溶性金属塩、尿素およびチ
オ尿素から選択される物質を付与する処理を前処理とし
て行えばよい。前処理としては、これらに限らず、被記
録媒体の温度を記録に適切な温度にする処理等であって
もよい。
録媒体に対して熱処理、紫外線照射等によるインクの定
着を促進する定着処理や、前処理で付与し未反応で残っ
た処理剤を洗浄する処理等を行うものである。
インヘッドを用いて説明したが、これに限らず、前述し
たような小型のヘッドを被記録媒体の幅方向に搬送して
記録を行う形態のものであってもよい。
つを組み合わせて実施することにより発明の効果を高め
ることが可能である。
ため、方向制御部材を有する2流路の液体吐出ヘッドに
おいて、その優れた吐出効率を維持しつつ、消泡時の吐
出液の発熱体上へのまわり込みや、長期放置での吐出液
と発泡液の混液を防止するとができる。
ある。
図である。図2(a)は分離壁の位置決め・固定工程を
示す図であり、図2(b)は分離壁の側面図である。
蔽部を示す図である。
蔽部を示す図である。図4(a)は、発熱体の下方に可
動部材の幅方向全域に渡って磁石が配されている例を示
し、図4(b)は、遮断部の直下のみ磁石が配せられて
いる例を示している。
る。図5(a)はヘッドの1ノズル部の上面図であり、
図5(b)はその流路方向の断面図であり、図5(c)
は図5(a)のA−A線断面図であり可動部材の遮蔽部
を示す図である。
る。図6(a)は1ノズル部の流路方向の断面図であ
り、図6(b)はその上面図であり、図6(c)は第5
の実施例の変形例の1ノズル部の上面図である。
る。
である。
図である。
ある。
示す模式図である。
を示す模式図である。
である。
ある。
ある。
式断面図である。
断斜視図である。
る。
ある。
るための図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 気泡発生領域に対面して可動部材を有す
る分離壁を備え、吐出液の第1液流路と発泡液の第2液
流路とを分離し、気泡の圧力により可動部材の自由端を
変位させて液体を吐出させる液体吐出方法であって、非
吐出時に前記可動部材によって第1液流路と第2液流路
の開口部を遮断し、該遮断部を加圧することを特徴とす
る液体吐出方法。 - 【請求項2】 気泡発生領域に対面してシール部材を備
え、吐出液の第1液流路と発泡液の第2液流路とを分離
し、気泡の圧力により前記シール部材を介して方向制御
部材の自由端を変位させて液体を吐出させる液体吐出方
法であって、非吐出時に前記方向制御部材によって第1
液流路と第2液流路の開口部をシール部材を介して遮断
し、該遮断部を加圧することを特徴とする液体吐出方
法。 - 【請求項3】 気泡発生領域に対面して可動部材を有す
る分離壁を備え、吐出液の第1液流路と発泡液の第2液
流路とを分離し、気泡の圧力により可動部材の自由端を
変位させて液体を吐出させる液体吐出ヘッドであって、
非吐出時に前記可動部材によって第1液流路と第2液流
路の開口部を遮断すると共に、該遮断部を加圧手段で加
圧することを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 【請求項4】 前記加圧手段として、前記可動部材をそ
の支点を屈曲点として第2流路側に曲げることを特徴す
る請求項3記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項5】 前記加圧手段として、前記記第1液流路
の圧力を第2液流路の圧力より高くすることを特徴とす
る請求項3記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項6】 前記加圧手段として、前記可動部材の下
方に磁力発生手段を配設することを特徴とする請求項3
記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項7】 前記加圧手段として、前記可動部材の上
部に前記遮断部を押える押え部材を配設することを特徴
する請求項3記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項8】 気泡発生領域に対面してシール部材を備
え、吐出液の第1液流路と発泡液の第2液流路とを分離
し、気泡の圧力により前記シール部材を介して方向制御
部材の自由端を変位させて液体を吐出させる液体吐出ヘ
ッドであって、 非吐出時に前記シール部材によって第
1液流路と第2液流路の開口部を遮断すると共に、該遮
断部を前記方向制御部材で加圧することを特徴とする液
体吐出ヘッド。 - 【請求項9】 前記方向制御部材の下部に凸状ボッチを
設けることを特徴とする請求項8記載の液体吐出ヘッ
ド。 - 【請求項10】 前記方向制御部材は、前記シール部材
の上部に配設され前記遮蔽部を押える押え部材と、該押
え部材の上部に配設され気泡の圧力をシール部材を介し
て吐出口側に導く可動部材とから構成されることを特徴
とする請求項8または9記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項11】 請求項3〜10のいずれか1項に記載
の液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を保持す
る液体容器とを有することを特徴とするヘッドカートリ
ッジ。 - 【請求項12】 請求項3〜10のいずれか1項に記載
の液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドを搭載する、副
操作方向に往復移動可能なキャリッジとを有し、被記録
媒体への記録を行うことを特徴とする液体吐出装置。
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