JP2000085169A - サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
サーマルヘッドおよびその製造方法Info
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- JP2000085169A JP2000085169A JP26163498A JP26163498A JP2000085169A JP 2000085169 A JP2000085169 A JP 2000085169A JP 26163498 A JP26163498 A JP 26163498A JP 26163498 A JP26163498 A JP 26163498A JP 2000085169 A JP2000085169 A JP 2000085169A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 共通導電層の密着性を高めるとともに、電気
抵抗を小さくして、しかも、発熱損失を低減させること
により、製造品質、印字熱効率および印字品質を向上さ
せること。 【解決手段】 放熱基板1の上面に、少なくとも保温層
2、共通導電層4、コンタクトホール6を備えた層間絶
縁層5、複数の発熱抵抗体9、これら各発熱抵抗体9に
接続される個別電極8および前記コンタクトホールを介
して前記共通導電層4と前記発熱抵抗体9とを電気的に
接続する共通電極7をそれぞれ積層し、前記共通導電層
4を、Taサーメットからなる第1共通導電層4a、C
rからなる第2共通導電層4b、Cuからなる第3共通
導電層4c、Crからなる第4共通導電層4d、Taサ
ーメットからなる第5共通導電層4eを順次積層してな
る5層により形成したことを特徴とする。
抵抗を小さくして、しかも、発熱損失を低減させること
により、製造品質、印字熱効率および印字品質を向上さ
せること。 【解決手段】 放熱基板1の上面に、少なくとも保温層
2、共通導電層4、コンタクトホール6を備えた層間絶
縁層5、複数の発熱抵抗体9、これら各発熱抵抗体9に
接続される個別電極8および前記コンタクトホールを介
して前記共通導電層4と前記発熱抵抗体9とを電気的に
接続する共通電極7をそれぞれ積層し、前記共通導電層
4を、Taサーメットからなる第1共通導電層4a、C
rからなる第2共通導電層4b、Cuからなる第3共通
導電層4c、Crからなる第4共通導電層4d、Taサ
ーメットからなる第5共通導電層4eを順次積層してな
る5層により形成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドお
よびその製造方法に係り、特に共通電極を多層配線とし
たリアルエッジ型のサーマルヘッドおよびその製造方法
に関する。
よびその製造方法に係り、特に共通電極を多層配線とし
たリアルエッジ型のサーマルヘッドおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルプリンタに搭載される
記録ヘッドとしてのサーマルヘッドは、発熱抵抗体から
なる複数個の発熱素子を放熱基板上に1列もしくは複数
列に整列配置し、印字情報に基づいて各発熱素子を選択
的に通電加熱させることにより、感熱記録紙に発色記録
したり、あるいは、インクリボンのインクを溶融させて
普通紙やOHP用紙等に転写記録する等して、各種の記
録媒体に記録を行なうようになっている。
記録ヘッドとしてのサーマルヘッドは、発熱抵抗体から
なる複数個の発熱素子を放熱基板上に1列もしくは複数
列に整列配置し、印字情報に基づいて各発熱素子を選択
的に通電加熱させることにより、感熱記録紙に発色記録
したり、あるいは、インクリボンのインクを溶融させて
普通紙やOHP用紙等に転写記録する等して、各種の記
録媒体に記録を行なうようになっている。
【0003】このような従来のサーマルヘッドにおいて
は、放熱基板の上面に積層された保温層の端部近傍に凸
状部を片寄らせて形成し、この保温層の上面に、共通導
電層および層間絶縁層を積層し、この層間絶縁層の上面
に、前記共通導電層とコンタクトホールを介して接続さ
れるとともに発熱抵抗体に通電する下層電極を積層し、
この下層電極の上面に発熱抵抗体および上層電極を積層
し、これらの表面を保護層で被覆してなる共通電極が多
層化されたリアルエッジ型のサーマルヘッドが用いられ
ている。
は、放熱基板の上面に積層された保温層の端部近傍に凸
状部を片寄らせて形成し、この保温層の上面に、共通導
電層および層間絶縁層を積層し、この層間絶縁層の上面
に、前記共通導電層とコンタクトホールを介して接続さ
れるとともに発熱抵抗体に通電する下層電極を積層し、
この下層電極の上面に発熱抵抗体および上層電極を積層
し、これらの表面を保護層で被覆してなる共通電極が多
層化されたリアルエッジ型のサーマルヘッドが用いられ
ている。
【0004】図3はこのような従来のサーマルヘッドを
示したもので、アルミナ等の絶縁性セラミックからなる
放熱基板11の表面には、ガラス等からなる保温層12
が全面に形成されており、この放熱基板11の一端部近
傍には、エッチング等の手段により保温層12の凸状部
13が形成されている。
示したもので、アルミナ等の絶縁性セラミックからなる
放熱基板11の表面には、ガラス等からなる保温層12
が全面に形成されており、この放熱基板11の一端部近
傍には、エッチング等の手段により保温層12の凸状部
13が形成されている。
【0005】この凸状部13の上面には、Cr等の高融
点金属等からなり約1μmの膜厚を有する第1共通導電
層14aと、TaSiO2 等のTaと絶縁物の混合物か
らなるサーメット(以下「Taサーメット」という)等
からなり約1μmの膜厚を有する第2共通導電層14b
とが、スッパタリング等により順次積層形成されてい
る。
点金属等からなり約1μmの膜厚を有する第1共通導電
層14aと、TaSiO2 等のTaと絶縁物の混合物か
らなるサーメット(以下「Taサーメット」という)等
からなり約1μmの膜厚を有する第2共通導電層14b
とが、スッパタリング等により順次積層形成されてい
る。
【0006】そして、前記第2共通導電層14bの上面
に、耐酸化性を有する合金、セラミックあるいはサーメ
ット等からなる耐酸化性材料をスパッタリング等により
約0.2μmの膜厚で形成し、フォトリソ技術によりエ
ッチングすることにより、前記放熱基板11の端部近傍
のコンタクトホールの形成位置のみに所定の形状の耐酸
化マスク層を形成する。この状態で、放熱基板11を約
700℃の温度で全面を熱酸化することにより、前記耐
酸化マスク層でマスクされていない部分の第2共通導電
層14bの表面が、耐酸化マスク層のパターンに従って
絶縁性酸化物セラミック層となり、この絶縁性酸化物セ
ラミック層により数千オングストロームの膜厚の第1層
間絶縁層15aが形成されている。その後、前記耐酸化
マスク層はエッチングにより除去される。
に、耐酸化性を有する合金、セラミックあるいはサーメ
ット等からなる耐酸化性材料をスパッタリング等により
約0.2μmの膜厚で形成し、フォトリソ技術によりエ
ッチングすることにより、前記放熱基板11の端部近傍
のコンタクトホールの形成位置のみに所定の形状の耐酸
化マスク層を形成する。この状態で、放熱基板11を約
700℃の温度で全面を熱酸化することにより、前記耐
酸化マスク層でマスクされていない部分の第2共通導電
層14bの表面が、耐酸化マスク層のパターンに従って
絶縁性酸化物セラミック層となり、この絶縁性酸化物セ
ラミック層により数千オングストロームの膜厚の第1層
間絶縁層15aが形成されている。その後、前記耐酸化
マスク層はエッチングにより除去される。
【0007】そして、前記第1層間絶縁層15aの上面
には、絶縁性に優れたSiO2 等の絶縁性セラミックか
らなる第2層間絶縁層15bが積層されており、このよ
うに層間絶縁層15a,15bを2層構造とすることに
より層間絶縁性の信頼度をより高いものとしている。こ
の第2層間絶縁層15bには、前記耐酸化マスク層が形
成された位置に合わせて、フォトリソ技術により、コン
タクトホール16が形成され、これにより、共通電極の
多層配線基板が完成される。
には、絶縁性に優れたSiO2 等の絶縁性セラミックか
らなる第2層間絶縁層15bが積層されており、このよ
うに層間絶縁層15a,15bを2層構造とすることに
より層間絶縁性の信頼度をより高いものとしている。こ
の第2層間絶縁層15bには、前記耐酸化マスク層が形
成された位置に合わせて、フォトリソ技術により、コン
タクトホール16が形成され、これにより、共通電極の
多層配線基板が完成される。
【0008】この多層配線基板の上面には、Mo、C
r、W等の高融点金属群からなる電極材料をスパッタリ
ング等により積層することにより、第2共通導電層14
bと接続される下層共通電極17aおよび下層個別電極
18aの電極パターンがそれぞれ形成されており、これ
ら下層共通電極17aおよび下層個別電極18aの上面
には、スパッタリング等により、Taサーメット等から
なる発熱抵抗体19が積層されており、この発熱抵抗体
19は、フォトリソ技術によりドットの数に応じて複数
個直線状に配列されている。さらに、前記発熱抵抗体1
9の上面には、電力エネルギを供給するために、Al、
Cu等からなり約2μmの膜厚を有する上層共通電極1
7bおよび上層個別電極18bがそれぞれスパッタリン
グ等により積層されている。
r、W等の高融点金属群からなる電極材料をスパッタリ
ング等により積層することにより、第2共通導電層14
bと接続される下層共通電極17aおよび下層個別電極
18aの電極パターンがそれぞれ形成されており、これ
ら下層共通電極17aおよび下層個別電極18aの上面
には、スパッタリング等により、Taサーメット等から
なる発熱抵抗体19が積層されており、この発熱抵抗体
19は、フォトリソ技術によりドットの数に応じて複数
個直線状に配列されている。さらに、前記発熱抵抗体1
9の上面には、電力エネルギを供給するために、Al、
Cu等からなり約2μmの膜厚を有する上層共通電極1
7bおよび上層個別電極18bがそれぞれスパッタリン
グ等により積層されている。
【0009】さらに、前記発熱抵抗体19、上層共通電
極17bおよび上層個別電極18bの上面であって、外
部回路の接続端子部を除いた位置には、酸化や摩耗を防
止するためサイアロン等の耐酸化性で硬度の大きい材料
からなり約5μmの膜厚を有する保護層20がスパッタ
リング等により積層被覆されている。
極17bおよび上層個別電極18bの上面であって、外
部回路の接続端子部を除いた位置には、酸化や摩耗を防
止するためサイアロン等の耐酸化性で硬度の大きい材料
からなり約5μmの膜厚を有する保護層20がスパッタ
リング等により積層被覆されている。
【0010】そして、端子メッキ処理等の後工程の後
に、前記放熱基板11をダイシング加工することによ
り、ブロック(チップ)状のサーマルヘッドを製造する
ようになっている。
に、前記放熱基板11をダイシング加工することによ
り、ブロック(チップ)状のサーマルヘッドを製造する
ようになっている。
【0011】このような、従来の多層配線化したリアル
エッジサーマルヘッドを用いたサーマルプリンタにおい
ては、このサーマルヘッドを、通常の記録紙の場合に
は、熱転写インクリボン(図示せず)を介して記録紙に
圧接させた状態で、感熱記録紙の場合には、記録紙に圧
接させた状態で、所定の印字信号に基づいて、前記上層
個別電極に通電を行ない所望の発熱抵抗体を発熱させる
ことにより、前記インクリボンのインクを溶融して用紙
上に転写するか、または感熱記録紙を発色させて、所望
の印字を行なうようになっている。
エッジサーマルヘッドを用いたサーマルプリンタにおい
ては、このサーマルヘッドを、通常の記録紙の場合に
は、熱転写インクリボン(図示せず)を介して記録紙に
圧接させた状態で、感熱記録紙の場合には、記録紙に圧
接させた状態で、所定の印字信号に基づいて、前記上層
個別電極に通電を行ない所望の発熱抵抗体を発熱させる
ことにより、前記インクリボンのインクを溶融して用紙
上に転写するか、または感熱記録紙を発色させて、所望
の印字を行なうようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の共通
電極を多層配線としたサーマルヘッドにおいては、前記
第1共通導電層14aを耐熱性、密着性、硬度が高いC
r等の高融点金属材料により形成しており、この高融点
金属の電気抵抗は、Cuに比べて約10倍以上とはるか
に大きいため、第1共通導電層14aの膜厚を約1μm
程度に厚くしたり、第1共通導電層14aのパターンを
放熱基板11のほぼ全面にわたって設けることにより、
共通電極部分で生じる電圧降下(コモンドロップ)を低
減して印字品質の低下を防止する必要があった。
電極を多層配線としたサーマルヘッドにおいては、前記
第1共通導電層14aを耐熱性、密着性、硬度が高いC
r等の高融点金属材料により形成しており、この高融点
金属の電気抵抗は、Cuに比べて約10倍以上とはるか
に大きいため、第1共通導電層14aの膜厚を約1μm
程度に厚くしたり、第1共通導電層14aのパターンを
放熱基板11のほぼ全面にわたって設けることにより、
共通電極部分で生じる電圧降下(コモンドロップ)を低
減して印字品質の低下を防止する必要があった。
【0013】しかし、このように高融点金属からなる第
1共通導電層14aの膜厚を厚くして用いた場合、一般
に、高融点金属のスパッタリング膜は、引張り応力が大
きいため、膜厚に比例して残留応力が増大してしまい、
後工程の第1層間絶縁層15aを形成するための高温熱
酸化処理や、発熱抵抗体19を安定化するための高温真
空熱処理等による熱衝撃により、第1共通導電層14a
の界面密着力の信頼性が低下してしまい、サーマルヘッ
ドの製造品質および製造歩留まりを低下させてしまうと
いう問題を有している。
1共通導電層14aの膜厚を厚くして用いた場合、一般
に、高融点金属のスパッタリング膜は、引張り応力が大
きいため、膜厚に比例して残留応力が増大してしまい、
後工程の第1層間絶縁層15aを形成するための高温熱
酸化処理や、発熱抵抗体19を安定化するための高温真
空熱処理等による熱衝撃により、第1共通導電層14a
の界面密着力の信頼性が低下してしまい、サーマルヘッ
ドの製造品質および製造歩留まりを低下させてしまうと
いう問題を有している。
【0014】また、第1共通導電層14aのパターンを
放熱基板11のほぼ全面にわたって大きく形成すると、
第1共通導電層14aの面積に比例して、保温層12や
層間絶縁層の欠陥箇所からのリークによる層間絶縁不良
の発生確率が大きくなり、製造品質および製造歩留まり
が低下してしまうという問題を有している。さらに、第
1共通導電層14aを、発熱抵抗体19の直下から放熱
基板11の端部近傍にかけて配設するようにしており、
Cr等の高融点金属は熱伝導性に優れているため、この
第1共通導電層14aの膜厚を厚く配設すると、発熱抵
抗体19で発生した熱が第1共通導電層14aを介して
放熱されてしまい、発熱抵抗体19の発熱温度の上昇が
鈍り、印字熱効率が低下して印字品質が悪化してしまう
という問題をも有している。
放熱基板11のほぼ全面にわたって大きく形成すると、
第1共通導電層14aの面積に比例して、保温層12や
層間絶縁層の欠陥箇所からのリークによる層間絶縁不良
の発生確率が大きくなり、製造品質および製造歩留まり
が低下してしまうという問題を有している。さらに、第
1共通導電層14aを、発熱抵抗体19の直下から放熱
基板11の端部近傍にかけて配設するようにしており、
Cr等の高融点金属は熱伝導性に優れているため、この
第1共通導電層14aの膜厚を厚く配設すると、発熱抵
抗体19で発生した熱が第1共通導電層14aを介して
放熱されてしまい、発熱抵抗体19の発熱温度の上昇が
鈍り、印字熱効率が低下して印字品質が悪化してしまう
という問題をも有している。
【0015】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たもので、共通導電層の密着性を高めるとともに、電気
抵抗を小さくして、しかも、発熱損失を低減させること
ができ、製造品質および製造歩留まりを高めることがで
きるとともに、印字熱効率および印字品質を向上させる
ことのできるサーマルヘッドおよびその製造方法を提供
することを目的とするものである。
たもので、共通導電層の密着性を高めるとともに、電気
抵抗を小さくして、しかも、発熱損失を低減させること
ができ、製造品質および製造歩留まりを高めることがで
きるとともに、印字熱効率および印字品質を向上させる
ことのできるサーマルヘッドおよびその製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の発明に係るサーマルヘッドは、放
熱基板の上面に、少なくとも保温層、共通導電層、コン
タクトホールを備えた層間絶縁層、複数の発熱抵抗体、
これら各発熱抵抗体に接続される個別電極および前記コ
ンタクトホールを介して前記共通導電層と前記発熱抵抗
体とを電気的に接続する共通電極をそれぞれ積層してな
るサーマルヘッドであって、前記共通導電層を、Taサ
ーメットからなる第1共通導電層、Crからなる第2共
通導電層、Cuからなる第3共通導電層、Crからなる
第4共通導電層、Taサーメットからなる第5共通導電
層を順次積層してなる5層により形成したことを特徴と
するサーマルヘッド。
ため請求項1に記載の発明に係るサーマルヘッドは、放
熱基板の上面に、少なくとも保温層、共通導電層、コン
タクトホールを備えた層間絶縁層、複数の発熱抵抗体、
これら各発熱抵抗体に接続される個別電極および前記コ
ンタクトホールを介して前記共通導電層と前記発熱抵抗
体とを電気的に接続する共通電極をそれぞれ積層してな
るサーマルヘッドであって、前記共通導電層を、Taサ
ーメットからなる第1共通導電層、Crからなる第2共
通導電層、Cuからなる第3共通導電層、Crからなる
第4共通導電層、Taサーメットからなる第5共通導電
層を順次積層してなる5層により形成したことを特徴と
するサーマルヘッド。
【0017】この請求項1に記載の発明によれば、Ta
サーメット等からなる第1共通導電層が、保温層と第2
共通導電層との密着性をより安定化するための接着層と
して機能するようになっているので、この第1共通導電
層により積層膜のチッピングを低減することができ、製
造品質および製造歩留まりの安定化を図ることができ
る。
サーメット等からなる第1共通導電層が、保温層と第2
共通導電層との密着性をより安定化するための接着層と
して機能するようになっているので、この第1共通導電
層により積層膜のチッピングを低減することができ、製
造品質および製造歩留まりの安定化を図ることができ
る。
【0018】また、第3共通導電層を電気抵抗の小さい
Cuにより形成するようにしているので、各発熱抵抗体
に電圧を印加するときの電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができ、さらに、基板面積に対して第3共通導
電層のパターン面積を著しく小さくすることができ、保
温層や層間絶縁層の形成欠陥(孔や突起)による層間の
絶縁不良が発生する確率を著しく低減することができ
る。
Cuにより形成するようにしているので、各発熱抵抗体
に電圧を印加するときの電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができ、さらに、基板面積に対して第3共通導
電層のパターン面積を著しく小さくすることができ、保
温層や層間絶縁層の形成欠陥(孔や突起)による層間の
絶縁不良が発生する確率を著しく低減することができ
る。
【0019】また、Crからなる第2共通導電層を配設
することにより、発熱抵抗体が発熱した場合に、第2共
通導電層からの放熱による発熱損失を低減することがで
き、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させることがで
き、その結果、印字熱効率を著しく向上させることがで
きる。
することにより、発熱抵抗体が発熱した場合に、第2共
通導電層からの放熱による発熱損失を低減することがで
き、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させることがで
き、その結果、印字熱効率を著しく向上させることがで
きる。
【0020】さらに、Cuからなる第3共通導電層をC
rからなる第2共通導電層および第4共通導電層により
挟持するようにしているので、高温度の熱処理工程を行
なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による密着性の低
下を確実に防止することができ、製造品質および製造歩
留まりの安定化を図ることができる。
rからなる第2共通導電層および第4共通導電層により
挟持するようにしているので、高温度の熱処理工程を行
なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による密着性の低
下を確実に防止することができ、製造品質および製造歩
留まりの安定化を図ることができる。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記共通導電層を、最下層となる前記第1共通導電
層を前記保温層上の全面に積層し、この第1共通導電層
上に第2共通導電層を前記発熱抵抗体の直下から前記放
熱基板の端部近傍まで積層し、この第2共通導電層上に
第3共通導電層および第4共通導電層を前記個別電極側
であって発熱抵抗体列の近傍に積層し、これら各共通導
電層の上面で前記放熱基板の全面に第5共通導電層を積
層して形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
て、前記共通導電層を、最下層となる前記第1共通導電
層を前記保温層上の全面に積層し、この第1共通導電層
上に第2共通導電層を前記発熱抵抗体の直下から前記放
熱基板の端部近傍まで積層し、この第2共通導電層上に
第3共通導電層および第4共通導電層を前記個別電極側
であって発熱抵抗体列の近傍に積層し、これら各共通導
電層の上面で前記放熱基板の全面に第5共通導電層を積
層して形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0022】この請求項2に記載の発明によれば、Ta
サーメット等からなる第1共通導電層を保温層の全面に
積層するようにしているので、この第1共通導電層によ
り保温層と第2共通導電層との接着性を高めることがで
き、その結果、この第1共通導電層により積層膜のチッ
ピングを低減することができ、製造品質および製造歩留
まりの安定化を図ることができる。
サーメット等からなる第1共通導電層を保温層の全面に
積層するようにしているので、この第1共通導電層によ
り保温層と第2共通導電層との接着性を高めることがで
き、その結果、この第1共通導電層により積層膜のチッ
ピングを低減することができ、製造品質および製造歩留
まりの安定化を図ることができる。
【0023】また、発熱抵抗体列に隣接して、電気抵抗
の小さいCu層からなる低抵抗の第3共通導電層を配設
するようにしているので、電圧降下を著しく低減させる
ことができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実
現することができ、さらに、第3共通導電層を低抵抗の
Cuにより形成するようにしているので、基板面積に対
して第3共通導電層のパターン面積を著しく小さくする
ことができ、保温層や層間絶縁層の形成欠陥(孔や突
起)による層間の絶縁不良が発生する確率を著しく低減
することができる。
の小さいCu層からなる低抵抗の第3共通導電層を配設
するようにしているので、電圧降下を著しく低減させる
ことができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実
現することができ、さらに、第3共通導電層を低抵抗の
Cuにより形成するようにしているので、基板面積に対
して第3共通導電層のパターン面積を著しく小さくする
ことができ、保温層や層間絶縁層の形成欠陥(孔や突
起)による層間の絶縁不良が発生する確率を著しく低減
することができる。
【0024】また、発熱抵抗体の直下に、Crからなる
第2共通導電層を配設するようにしているので、発熱抵
抗体の発熱ピーク温度を上昇させることができ、印字熱
効率を著しく向上させることができる。
第2共通導電層を配設するようにしているので、発熱抵
抗体の発熱ピーク温度を上昇させることができ、印字熱
効率を著しく向上させることができる。
【0025】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2において、前記第1共通導電層の膜厚を約0.
1μm、前記第2共通導電層の膜厚を約0.1μm、前
記第3共通導電層の膜厚を0.1〜0.5μm、前記第
4共通導電層の膜厚を約0.1μm、前記第5共通導電
層の膜厚を約1μmとしたことを特徴とするものであ
る。
請求項2において、前記第1共通導電層の膜厚を約0.
1μm、前記第2共通導電層の膜厚を約0.1μm、前
記第3共通導電層の膜厚を0.1〜0.5μm、前記第
4共通導電層の膜厚を約0.1μm、前記第5共通導電
層の膜厚を約1μmとしたことを特徴とするものであ
る。
【0026】この請求項3に記載の発明によれば、各共
通導電層を前記のような膜厚に形成することにより、前
記作用、効果を得ることができるものである。
通導電層を前記のような膜厚に形成することにより、前
記作用、効果を得ることができるものである。
【0027】請求項4に記載の発明は、放熱基板の上面
に、少なくとも保温層、共通導電層、コンタクトホール
を備えた層間絶縁層、複数の発熱抵抗体、これら各発熱
抵抗体に接続される個別電極および前記コンタクトホー
ルを介して前記共通導電層と前記発熱抵抗体とを電気的
に接続する共通電極をそれぞれ積層してなるサーマルヘ
ッドであって、前記共通導電層を、Taサーメットから
なる第1共通導電層、Crからなる第2共通導電層、T
aサーメットからなる第3共通導電層、Crからなる第
4共通導電層、Taサーメットからなる第5共通導電層
を順次積層してなる5層により形成したことを特徴とす
るものである。
に、少なくとも保温層、共通導電層、コンタクトホール
を備えた層間絶縁層、複数の発熱抵抗体、これら各発熱
抵抗体に接続される個別電極および前記コンタクトホー
ルを介して前記共通導電層と前記発熱抵抗体とを電気的
に接続する共通電極をそれぞれ積層してなるサーマルヘ
ッドであって、前記共通導電層を、Taサーメットから
なる第1共通導電層、Crからなる第2共通導電層、T
aサーメットからなる第3共通導電層、Crからなる第
4共通導電層、Taサーメットからなる第5共通導電層
を順次積層してなる5層により形成したことを特徴とす
るものである。
【0028】この請求項4に記載の発明によれば、Ta
サーメットからなり接着層として機能する第1共通導電
層および第3共通導電層をCrからなる第2共通導電層
の上下に連続成膜により介在させるようにしているの
で、第4共通導電層の膜厚を厚く形成するようにして
も、連続成膜による各界面の汚染の低減を図ることがで
きるとともに、Taサーメットの良好な接着性により積
層膜のチッピングを低減することができ、製造品質およ
び製造歩留まりの安定化を図ることができる。
サーメットからなり接着層として機能する第1共通導電
層および第3共通導電層をCrからなる第2共通導電層
の上下に連続成膜により介在させるようにしているの
で、第4共通導電層の膜厚を厚く形成するようにして
も、連続成膜による各界面の汚染の低減を図ることがで
きるとともに、Taサーメットの良好な接着性により積
層膜のチッピングを低減することができ、製造品質およ
び製造歩留まりの安定化を図ることができる。
【0029】また、各共通導電層のうち、第1共通導電
層から第4共通導電層の4層を個別に成膜せずに、接着
性に優れるTaサーメットからなる第1共通導電層およ
び第3共通導電層と、Crからなる第2共通導電層およ
び第4共通導電層とを交互に積層させるようにしている
ので、各共通導電層を真空状態のまま連続成膜すること
ができ、前記4層の共通導電層間の密着性を著しく高め
ることができ、製造のばらつきを著しく低減させること
ができる。しかも、第4共通導電層の膜厚の選択範囲を
広げることができ、第4共通導電層の電気抵抗を低減さ
せることができるので、電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができる。
層から第4共通導電層の4層を個別に成膜せずに、接着
性に優れるTaサーメットからなる第1共通導電層およ
び第3共通導電層と、Crからなる第2共通導電層およ
び第4共通導電層とを交互に積層させるようにしている
ので、各共通導電層を真空状態のまま連続成膜すること
ができ、前記4層の共通導電層間の密着性を著しく高め
ることができ、製造のばらつきを著しく低減させること
ができる。しかも、第4共通導電層の膜厚の選択範囲を
広げることができ、第4共通導電層の電気抵抗を低減さ
せることができるので、電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができる。
【0030】また、Crからなる第2共通導電層を配設
するようにしているので、発熱抵抗体が発熱した場合
に、第2共通導電層からの放熱による発熱損失を低減す
ることができ、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させ
ることができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させ
ることができる。
するようにしているので、発熱抵抗体が発熱した場合
に、第2共通導電層からの放熱による発熱損失を低減す
ることができ、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させ
ることができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させ
ることができる。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記共通導電層を、最下層となる前記第1共通導電
層を前記保温層上の全面に積層し、この第1共通導電層
上に第2共通導電層および第3共通導電層を前記発熱抵
抗体の直下から前記放熱基板の端部近傍まで積層し、こ
の第3共通導電層上に第4共通導電層を前記個別電極側
であって発熱抵抗体列の近傍に積層し、これら各共通導
電層の上面で前記放熱基板の全面に第5共通導電層を積
層して形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
て、前記共通導電層を、最下層となる前記第1共通導電
層を前記保温層上の全面に積層し、この第1共通導電層
上に第2共通導電層および第3共通導電層を前記発熱抵
抗体の直下から前記放熱基板の端部近傍まで積層し、こ
の第3共通導電層上に第4共通導電層を前記個別電極側
であって発熱抵抗体列の近傍に積層し、これら各共通導
電層の上面で前記放熱基板の全面に第5共通導電層を積
層して形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0032】この請求項5に記載の発明によれば、Ta
サーメットからなり接着層として機能する第1共通導電
層および第3共通導電層をCrからなる第2共通導電層
の上下に積層させるようにしているので、第4共通導電
層の膜厚を厚く形成するようにしても、連続成膜による
各界面の汚染の低減を図ることができるとともに、Ta
サーメットの良好な接着性により、積層膜のチッピング
を低減することができ、製造品質および製造歩留まりの
安定化を図ることができる。
サーメットからなり接着層として機能する第1共通導電
層および第3共通導電層をCrからなる第2共通導電層
の上下に積層させるようにしているので、第4共通導電
層の膜厚を厚く形成するようにしても、連続成膜による
各界面の汚染の低減を図ることができるとともに、Ta
サーメットの良好な接着性により、積層膜のチッピング
を低減することができ、製造品質および製造歩留まりの
安定化を図ることができる。
【0033】また、各共通導電層のうち、第1共通導電
層から第4共通導電層の4層を個別に成膜せずに、接着
性に優れるTaサーメットからなる第1共通導電層およ
び第3共通導電層と、Crからなる第2共通導電層およ
び第4共通導電層とを交互に積層させるようにしている
ので、各共通導電層を真空状態のまま連続成膜すること
ができ、前記4層の共通導電層間の密着性を著しく高め
ることができ、製造のばらつきを著しく低減させること
ができる。しかも、第4共通導電層の膜厚の選択範囲を
広げることができ、第4共通導電層の電気抵抗を低減さ
せることができるので、電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができる。
層から第4共通導電層の4層を個別に成膜せずに、接着
性に優れるTaサーメットからなる第1共通導電層およ
び第3共通導電層と、Crからなる第2共通導電層およ
び第4共通導電層とを交互に積層させるようにしている
ので、各共通導電層を真空状態のまま連続成膜すること
ができ、前記4層の共通導電層間の密着性を著しく高め
ることができ、製造のばらつきを著しく低減させること
ができる。しかも、第4共通導電層の膜厚の選択範囲を
広げることができ、第4共通導電層の電気抵抗を低減さ
せることができるので、電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができる。
【0034】また、前記発熱抵抗体の直下に、Crから
なる第2共通導電層を配設するようにしているので、発
熱抵抗体が発熱した場合に、第2共通導電層からの放熱
による発熱損失を低減することができ、発熱抵抗体の発
熱ピーク温度を上昇させることができ、その結果、印字
熱効率を著しく向上させることができる。
なる第2共通導電層を配設するようにしているので、発
熱抵抗体が発熱した場合に、第2共通導電層からの放熱
による発熱損失を低減することができ、発熱抵抗体の発
熱ピーク温度を上昇させることができ、その結果、印字
熱効率を著しく向上させることができる。
【0035】請求項6に記載の発明は、請求項4または
請求項5において、前記第1共通導電層の膜厚を約0.
1μm、前記第2共通導電層の膜厚を約0.1μm、前
記第3共通導電層の膜厚を0.1μm、前記第4共通導
電層の膜厚を約1μm、前記第5共通導電層の膜厚を約
1μmとしたことを特徴とするものである。
請求項5において、前記第1共通導電層の膜厚を約0.
1μm、前記第2共通導電層の膜厚を約0.1μm、前
記第3共通導電層の膜厚を0.1μm、前記第4共通導
電層の膜厚を約1μm、前記第5共通導電層の膜厚を約
1μmとしたことを特徴とするものである。
【0036】この請求項6に記載の発明によれば、各共
通導電層を前記のような膜厚に形成することにより、前
記作用、効果を得ることができるものである。
通導電層を前記のような膜厚に形成することにより、前
記作用、効果を得ることができるものである。
【0037】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項6のいずれかにおいて、前記層間絶縁層を複数層に
より形成し、この最下層となる第1層間絶縁層を前記第
5共通導電層の表面酸化膜により形成したことを特徴と
するものである。
求項6のいずれかにおいて、前記層間絶縁層を複数層に
より形成し、この最下層となる第1層間絶縁層を前記第
5共通導電層の表面酸化膜により形成したことを特徴と
するものである。
【0038】この請求項7に記載の発明によれば、最下
層となる第1層間絶縁層を第5共通導電層の表面酸化膜
により形成するようにしているので、第5共通導電層の
表面を確実に絶縁することができ、使用状態における短
絡等の導通不良の発生を確実に防止することができる。
層となる第1層間絶縁層を第5共通導電層の表面酸化膜
により形成するようにしているので、第5共通導電層の
表面を確実に絶縁することができ、使用状態における短
絡等の導通不良の発生を確実に防止することができる。
【0039】請求項8に記載の発明は、請求項7におい
て、前記第5共通導電層の前記放熱基板の外周部近傍に
位置する部分の膜厚を薄く加工して酸化処理を施すこと
により、前記第5共通導電層と前記第1共通導電層とを
絶縁物化して前記第1層間絶縁層を形成するようにした
ことを特徴とするものである。
て、前記第5共通導電層の前記放熱基板の外周部近傍に
位置する部分の膜厚を薄く加工して酸化処理を施すこと
により、前記第5共通導電層と前記第1共通導電層とを
絶縁物化して前記第1層間絶縁層を形成するようにした
ことを特徴とするものである。
【0040】この請求項8に記載の発明によれば、第5
共通導電層の放熱基板の外周部に位置する部分の膜厚を
薄く加工して酸化処理を施すことにより、第1層間絶縁
層を形成するようにしているので、第5共通導電層の膜
厚のほぼ100%が絶縁性セラミックとなり、最終工程
でサーマルヘッドブロックとした時に、放熱基板の端面
に露出する共通導電層を電気的に絶縁することができ、
使用状態における短絡等の導通不良の発生を確実に防止
することができる。
共通導電層の放熱基板の外周部に位置する部分の膜厚を
薄く加工して酸化処理を施すことにより、第1層間絶縁
層を形成するようにしているので、第5共通導電層の膜
厚のほぼ100%が絶縁性セラミックとなり、最終工程
でサーマルヘッドブロックとした時に、放熱基板の端面
に露出する共通導電層を電気的に絶縁することができ、
使用状態における短絡等の導通不良の発生を確実に防止
することができる。
【0041】また、請求項9に記載の発明に係るサーマ
ルヘッドの製造方法は、放熱基板の上面に、少なくとも
保温層、共通導電層、コンタクトホールを備えた層間絶
縁層、複数の発熱抵抗体、これら各発熱抵抗体に接続さ
れる個別電極および前記コンタクトホールを介して前記
共通導電層と前記発熱抵抗体とを電気的に接続する共通
電極を順次積層するサーマルヘッドの製造方法であっ
て、前記保温層の上面に、Taサーメットからなる第1
共通導電層、Crからなる第2共通導電層、Cuからな
る第3共通導電層、Crからなる第4共通導電層を順次
積層した4層からなる共通導電層を形成する工程と、前
記第3共通導電層および第4共通導電層をパターンニン
グして、前記発熱抵抗体列に隣接する位置に帯状に形成
する工程と、前記放熱基板の外周部近傍に位置する前記
第2共通導電層をパターンニングにより除去する工程
と、前記放熱基板の全面にTaサーメットからなる第5
共通導電層および耐酸化マスク層を積層する工程と、コ
ンタクトホールの配設位置に、前記耐酸化マスク層のパ
ターンを形成する工程と、前記放熱基板の外周部近傍に
位置する前記第5共通導電層の膜厚を薄く加工する工程
と、前記第5共通導電層の全表面を酸化処理し、この酸
化処理により生じた表面酸化膜からなる第1層間絶縁層
を形成する工程と、前記耐酸化マスク層を除去する工程
と、前記第1層間絶縁層上に絶縁性セラミックからなる
第2層間絶縁層を積層する工程と、この第2層間絶縁層
にコンタクトホールを加工する工程とを有することを特
徴とするものである。
ルヘッドの製造方法は、放熱基板の上面に、少なくとも
保温層、共通導電層、コンタクトホールを備えた層間絶
縁層、複数の発熱抵抗体、これら各発熱抵抗体に接続さ
れる個別電極および前記コンタクトホールを介して前記
共通導電層と前記発熱抵抗体とを電気的に接続する共通
電極を順次積層するサーマルヘッドの製造方法であっ
て、前記保温層の上面に、Taサーメットからなる第1
共通導電層、Crからなる第2共通導電層、Cuからな
る第3共通導電層、Crからなる第4共通導電層を順次
積層した4層からなる共通導電層を形成する工程と、前
記第3共通導電層および第4共通導電層をパターンニン
グして、前記発熱抵抗体列に隣接する位置に帯状に形成
する工程と、前記放熱基板の外周部近傍に位置する前記
第2共通導電層をパターンニングにより除去する工程
と、前記放熱基板の全面にTaサーメットからなる第5
共通導電層および耐酸化マスク層を積層する工程と、コ
ンタクトホールの配設位置に、前記耐酸化マスク層のパ
ターンを形成する工程と、前記放熱基板の外周部近傍に
位置する前記第5共通導電層の膜厚を薄く加工する工程
と、前記第5共通導電層の全表面を酸化処理し、この酸
化処理により生じた表面酸化膜からなる第1層間絶縁層
を形成する工程と、前記耐酸化マスク層を除去する工程
と、前記第1層間絶縁層上に絶縁性セラミックからなる
第2層間絶縁層を積層する工程と、この第2層間絶縁層
にコンタクトホールを加工する工程とを有することを特
徴とするものである。
【0042】この請求項9に記載の発明によれば、Ta
サーメット等からなる第1共通導電層が、保温層と第2
共通導電層との密着性をより安定化するための接着層と
して機能するようになっているので、この第1共通導電
層により積層膜のチッピングを低減することができ、製
造品質および製造歩留まりの安定化を図ることができ
る。
サーメット等からなる第1共通導電層が、保温層と第2
共通導電層との密着性をより安定化するための接着層と
して機能するようになっているので、この第1共通導電
層により積層膜のチッピングを低減することができ、製
造品質および製造歩留まりの安定化を図ることができ
る。
【0043】また、第3共通導電層を電気抵抗の小さい
Cuにより形成するようにしているので、各発熱抵抗体
に電圧を印加するときの電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができ、さらに、基板面積に対して第3共通導
電層のパターン面積を著しく小さくすることができ、保
温層や層間絶縁層の形成欠陥(孔や突起)による層間の
絶縁不良が発生する確率を著しく低減することができ
る。
Cuにより形成するようにしているので、各発熱抵抗体
に電圧を印加するときの電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができ、さらに、基板面積に対して第3共通導
電層のパターン面積を著しく小さくすることができ、保
温層や層間絶縁層の形成欠陥(孔や突起)による層間の
絶縁不良が発生する確率を著しく低減することができ
る。
【0044】また、Crからなる第2共通導電層を配設
することにより、発熱抵抗体が発熱した場合に、第2共
通導電層からの放熱による発熱損失を低減することがで
き、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させることがで
き、その結果、印字熱効率を著しく向上させることがで
きる。
することにより、発熱抵抗体が発熱した場合に、第2共
通導電層からの放熱による発熱損失を低減することがで
き、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させることがで
き、その結果、印字熱効率を著しく向上させることがで
きる。
【0045】さらに、Cuからなる第3共通導電層をC
rからなる第2共通導電層および第4共通導電層により
挟持するようにしているので、高温度の熱処理工程を行
なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による密着性の低
下を確実に防止することができ、製造品質および製造歩
留まりの安定化を図ることができる。
rからなる第2共通導電層および第4共通導電層により
挟持するようにしているので、高温度の熱処理工程を行
なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による密着性の低
下を確実に防止することができ、製造品質および製造歩
留まりの安定化を図ることができる。
【0046】請求項10に記載の発明は、放熱基板の上
面に、少なくとも保温層、共通導電層、コンタクトホー
ルを備えた層間絶縁層、複数の発熱抵抗体、これら各発
熱抵抗体に接続される個別電極および前記コンタクトホ
ールを介して前記共通導電層と前記発熱抵抗体とを電気
的に接続する共通電極を順次積層するサーマルヘッドの
製造方法であって、前記保温層の上面に、Taサーメッ
トからなる第1共通導電層、Crからなる第2共通導電
層、Taサーメットからなる第3共通導電層、Crから
なる第4共通導電層を順次積層した4層からなる共通導
電層を形成する工程と、前記第4共通導電層をパターン
ニングして、前記発熱抵抗体列に隣接する位置に帯状に
形成する工程と、前記放熱基板の外周部近傍に位置する
前記第2共通導電層および第3共通導電層をパターンニ
ングにより除去する工程と、前記放熱基板の全面にTa
サーメットからなる第5共通導電層および耐酸化マスク
層を積層する工程と、コンタクトホールの配設位置に、
前記耐酸化マスク層のパターンを形成する工程と、前記
放熱基板の外周部近傍に位置する前記第5共通導電層の
膜厚を薄く加工する工程と、前記第5共通導電層の全表
面を酸化処理し、この酸化処理により生じた表面酸化膜
からなる第1層間絶縁層を形成する工程と、前記耐酸化
マスク層を除去する工程と、前記第1層間絶縁層上に絶
縁性セラミックからなる第2層間絶縁層を積層する工程
と、この第2層間絶縁層にコンタクトホールを加工する
工程とを有することを特徴とするものである。
面に、少なくとも保温層、共通導電層、コンタクトホー
ルを備えた層間絶縁層、複数の発熱抵抗体、これら各発
熱抵抗体に接続される個別電極および前記コンタクトホ
ールを介して前記共通導電層と前記発熱抵抗体とを電気
的に接続する共通電極を順次積層するサーマルヘッドの
製造方法であって、前記保温層の上面に、Taサーメッ
トからなる第1共通導電層、Crからなる第2共通導電
層、Taサーメットからなる第3共通導電層、Crから
なる第4共通導電層を順次積層した4層からなる共通導
電層を形成する工程と、前記第4共通導電層をパターン
ニングして、前記発熱抵抗体列に隣接する位置に帯状に
形成する工程と、前記放熱基板の外周部近傍に位置する
前記第2共通導電層および第3共通導電層をパターンニ
ングにより除去する工程と、前記放熱基板の全面にTa
サーメットからなる第5共通導電層および耐酸化マスク
層を積層する工程と、コンタクトホールの配設位置に、
前記耐酸化マスク層のパターンを形成する工程と、前記
放熱基板の外周部近傍に位置する前記第5共通導電層の
膜厚を薄く加工する工程と、前記第5共通導電層の全表
面を酸化処理し、この酸化処理により生じた表面酸化膜
からなる第1層間絶縁層を形成する工程と、前記耐酸化
マスク層を除去する工程と、前記第1層間絶縁層上に絶
縁性セラミックからなる第2層間絶縁層を積層する工程
と、この第2層間絶縁層にコンタクトホールを加工する
工程とを有することを特徴とするものである。
【0047】この請求項10に記載の発明によれば、T
aサーメットからなり接着層として機能する第1共通導
電層および第3共通導電層をCrからなる第2共通導電
層の上下に連続成膜により介在させるようにしているの
で、第4共通導電層の膜厚を厚く形成するようにして
も、連続成膜による各界面の汚染の低減を図ることがで
きるとともに、Taサーメットの良好な接着性により積
層膜のチッピングを低減することができ、製造品質およ
び製造歩留まりの安定化を図ることができる。
aサーメットからなり接着層として機能する第1共通導
電層および第3共通導電層をCrからなる第2共通導電
層の上下に連続成膜により介在させるようにしているの
で、第4共通導電層の膜厚を厚く形成するようにして
も、連続成膜による各界面の汚染の低減を図ることがで
きるとともに、Taサーメットの良好な接着性により積
層膜のチッピングを低減することができ、製造品質およ
び製造歩留まりの安定化を図ることができる。
【0048】また、各共通導電層のうち、第1共通導電
層から第4共通導電層の4層を個別に成膜せずに、接着
性に優れるTaサーメットからなる第1共通導電層およ
び第3共通導電層と、Crからなる第2共通導電層およ
び第4共通導電層とを交互に積層させるようにしている
ので、各共通導電層を真空状態のまま連続成膜すること
ができ、前記4層の共通導電層間の密着性を著しく高め
ることができ、製造のばらつきを著しく低減させること
ができる。しかも、第4共通導電層の膜厚の選択範囲を
広げることができ、第4共通導電層の電気抵抗を低減さ
せることができるので、電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができる。
層から第4共通導電層の4層を個別に成膜せずに、接着
性に優れるTaサーメットからなる第1共通導電層およ
び第3共通導電層と、Crからなる第2共通導電層およ
び第4共通導電層とを交互に積層させるようにしている
ので、各共通導電層を真空状態のまま連続成膜すること
ができ、前記4層の共通導電層間の密着性を著しく高め
ることができ、製造のばらつきを著しく低減させること
ができる。しかも、第4共通導電層の膜厚の選択範囲を
広げることができ、第4共通導電層の電気抵抗を低減さ
せることができるので、電圧降下を著しく低減させるこ
とができ、印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現
することができる。
【0049】また、Crからなる第2共通導電層を配設
するようにしているので、発熱抵抗体が発熱した場合
に、第2共通導電層からの放熱による発熱損失を低減す
ることができ、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させ
ることができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させ
ることができる。
するようにしているので、発熱抵抗体が発熱した場合
に、第2共通導電層からの放熱による発熱損失を低減す
ることができ、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させ
ることができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させ
ることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図4を参照して説明する。
から図4を参照して説明する。
【0051】図1は本発明に係るサーマルヘッドの実施
の一形態を示したもので、アルミナ等の絶縁性セラミッ
クからなる放熱基板1の表面には、ガラス等からなる保
温層2が全面に形成されており、この放熱基板1の一端
部近傍には、エッチング等の手段により保温層2の凸状
部3が形成されている。
の一形態を示したもので、アルミナ等の絶縁性セラミッ
クからなる放熱基板1の表面には、ガラス等からなる保
温層2が全面に形成されており、この放熱基板1の一端
部近傍には、エッチング等の手段により保温層2の凸状
部3が形成されている。
【0052】また、前記保温層2の上面には、共通導電
層4が5層に形成されている。すなわち、前記保温層2
の上面には、Taサーメット等からなり約0.1μmの
厚さを有する第1共通導電層4aが前記保温層2のほぼ
全域にわたって積層されており、この第1共通導電層4
aの上面には、高融点金属のCr等からなり約0.1μ
mの厚さを有する第2共通導電層4bが積層されてい
る。また、第2共通導電層4bの上面であって前記凸状
部3に対して放熱基板1の一端部と反対側部分には、低
抵抗金属のCu等からなり約0.3μmの厚さを有する
第3共通導電層4cが帯状のパターンに積層されてお
り、第3共通導電層4cの上面には、高融点金属のCr
等からなり約0.1μmの厚さを有する第4共通導電層
4dが積層されている。この場合に、Taサーメット等
からなる第1共通導電層4aは、保温層2とCr等から
なる第2共通導電層4bとの密着性をより安定化するた
めの接着層となっており、前記Cr等からなる第2共通
導電層4bおよび第4共通導電層4dは、第3共通導電
層4cのCuの酸化や拡散を防止して密着力を安定化す
るための接着層となっている。
層4が5層に形成されている。すなわち、前記保温層2
の上面には、Taサーメット等からなり約0.1μmの
厚さを有する第1共通導電層4aが前記保温層2のほぼ
全域にわたって積層されており、この第1共通導電層4
aの上面には、高融点金属のCr等からなり約0.1μ
mの厚さを有する第2共通導電層4bが積層されてい
る。また、第2共通導電層4bの上面であって前記凸状
部3に対して放熱基板1の一端部と反対側部分には、低
抵抗金属のCu等からなり約0.3μmの厚さを有する
第3共通導電層4cが帯状のパターンに積層されてお
り、第3共通導電層4cの上面には、高融点金属のCr
等からなり約0.1μmの厚さを有する第4共通導電層
4dが積層されている。この場合に、Taサーメット等
からなる第1共通導電層4aは、保温層2とCr等から
なる第2共通導電層4bとの密着性をより安定化するた
めの接着層となっており、前記Cr等からなる第2共通
導電層4bおよび第4共通導電層4dは、第3共通導電
層4cのCuの酸化や拡散を防止して密着力を安定化す
るための接着層となっている。
【0053】これら4層の各共通導電層4a,4b,4
c,4dの上面には、Taサーメット等からなり約1μ
mの厚さを有する第5共通導電層4eが積層されてお
り、この第5共通導電層4eの上面には、絶縁性酸化物
セラミック等からなる第1層間絶縁層5aが形成されて
いる。前記放熱基板1の凸状部3より端部側には、一部
に第1層間絶縁層5aが形成されていない部分があり、
この部分は、コンタクトホール6とされている。
c,4dの上面には、Taサーメット等からなり約1μ
mの厚さを有する第5共通導電層4eが積層されてお
り、この第5共通導電層4eの上面には、絶縁性酸化物
セラミック等からなる第1層間絶縁層5aが形成されて
いる。前記放熱基板1の凸状部3より端部側には、一部
に第1層間絶縁層5aが形成されていない部分があり、
この部分は、コンタクトホール6とされている。
【0054】そして、第1層間絶縁層5aの上面には、
SiO2 等の絶縁性セラミックからなり約2μmの厚さ
を有する第2層間絶縁層5bが積層されており、この場
合においても、前記コンタクトホール6に対応する位置
には、第2層間絶縁層5bは形成されていない。
SiO2 等の絶縁性セラミックからなり約2μmの厚さ
を有する第2層間絶縁層5bが積層されており、この場
合においても、前記コンタクトホール6に対応する位置
には、第2層間絶縁層5bは形成されていない。
【0055】前記第2層間絶縁層5bの上面であって前
記凸状部3の両側には、高融点金属のMo、Cr、W等
からなる下層共通電極7aおよび下層個別電極8aがそ
れぞれ形成されており、これら下層共通電極7aおよび
下層個別電極8aの上面には、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9が形成されている。さらに、この発熱抵
抗体9の上面であって前記凸状部3の両側には、Al、
Cu等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8
bがそれぞれ形成されており、これら発熱抵抗体9、上
層共通電極7bおよび上層個別電極8bの上面には、摩
耗や酸化を防止するためサイアロン等の耐酸化性硬質セ
ラミック等からなる保護層10が積層されている。な
お、前記上層共通電極7bは、下層共通電極7aがある
ため形成しなくてもよいものである。
記凸状部3の両側には、高融点金属のMo、Cr、W等
からなる下層共通電極7aおよび下層個別電極8aがそ
れぞれ形成されており、これら下層共通電極7aおよび
下層個別電極8aの上面には、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9が形成されている。さらに、この発熱抵
抗体9の上面であって前記凸状部3の両側には、Al、
Cu等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8
bがそれぞれ形成されており、これら発熱抵抗体9、上
層共通電極7bおよび上層個別電極8bの上面には、摩
耗や酸化を防止するためサイアロン等の耐酸化性硬質セ
ラミック等からなる保護層10が積層されている。な
お、前記上層共通電極7bは、下層共通電極7aがある
ため形成しなくてもよいものである。
【0056】次に、本発明に係るサーマルヘッドの製造
方法について、図2に示す多層配線基板の製造工程のフ
ローチャートを参照して説明する。
方法について、図2に示す多層配線基板の製造工程のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0057】まず、アルミナ等からなる放熱基板1の上
面全域にガラス等からなる保温層2を形成し、さらに放
熱基板1の端部の保温層2にエッチング等を施すことに
より凸状部3を形成する(ステップ1)。
面全域にガラス等からなる保温層2を形成し、さらに放
熱基板1の端部の保温層2にエッチング等を施すことに
より凸状部3を形成する(ステップ1)。
【0058】続いて、前記保温層2の上面に、Taサー
メット等により膜厚が約0.1μmの第1共通導電層4
aと、Cr等により膜厚が約0.1μmの第2共通導電
層4bと、Cu等により膜厚が約0.3μmの第3共通
導電層4cと、Cr等により膜厚が約0.1μmの第4
共通導電層4dとを連続して積層する(ステップ2)。
メット等により膜厚が約0.1μmの第1共通導電層4
aと、Cr等により膜厚が約0.1μmの第2共通導電
層4bと、Cu等により膜厚が約0.3μmの第3共通
導電層4cと、Cr等により膜厚が約0.1μmの第4
共通導電層4dとを連続して積層する(ステップ2)。
【0059】そして、これら各共通導電層4a,4b,
4c,4dのうち、第3共通導電層4cおよび第4共通
導電層4dを、フォトリソ技術により、前記保温層2の
凸状部3に対して放熱基板1の一端部と反対側部分に発
熱抵抗体9列に隣接するように帯状のパターンに形成
し、前記第2共通導電層4bを、フォトリソ技術によ
り、前記第3共通導電層4cおよび第4共通導電層4d
の外形パターンより、放熱基板1の端部近傍まで延在す
るように帯状のパターンに形成する(ステップ3)。
4c,4dのうち、第3共通導電層4cおよび第4共通
導電層4dを、フォトリソ技術により、前記保温層2の
凸状部3に対して放熱基板1の一端部と反対側部分に発
熱抵抗体9列に隣接するように帯状のパターンに形成
し、前記第2共通導電層4bを、フォトリソ技術によ
り、前記第3共通導電層4cおよび第4共通導電層4d
の外形パターンより、放熱基板1の端部近傍まで延在す
るように帯状のパターンに形成する(ステップ3)。
【0060】そして、前記各共通導電層4a,4b,4
c,4dの上面に、Taサーメット層からなり膜厚が約
1μmの第5共通導電層4eを積層する。その後、この
第5共通導電層4eの上面に、SiO2 やMoSi2 等
の耐酸化性セラミックまたは耐酸化性合金からなり膜厚
が約0.2μmの耐酸化マスク層を積層した後、この耐
酸化マスク層をエッチングして前記第5共通導電層4e
のコンタクトホール6の形成位置にのみ耐酸化マスク層
が残るようにパターン形成する(ステップ4)。
c,4dの上面に、Taサーメット層からなり膜厚が約
1μmの第5共通導電層4eを積層する。その後、この
第5共通導電層4eの上面に、SiO2 やMoSi2 等
の耐酸化性セラミックまたは耐酸化性合金からなり膜厚
が約0.2μmの耐酸化マスク層を積層した後、この耐
酸化マスク層をエッチングして前記第5共通導電層4e
のコンタクトホール6の形成位置にのみ耐酸化マスク層
が残るようにパターン形成する(ステップ4)。
【0061】次に、放熱基板1の全面に積層された第5
共通導電層4eの外周部近傍にハーフエッチングを施
し、その膜厚が約1/2以下となるように薄く加工す
る。その後、第5共通導電層4eの全表面を約700℃
の温度で熱酸化処理を行ない、この熱酸化処理により、
第5共通導電層4eの膜厚(1μm)の約50%強が絶
縁性セラミックとなり、膜厚の薄い外周部近傍は、膜厚
の100%が絶縁性セラミックとなる。そして、この絶
縁性セラミックにより第1層間絶縁層5aが形成される
(ステップ5)。
共通導電層4eの外周部近傍にハーフエッチングを施
し、その膜厚が約1/2以下となるように薄く加工す
る。その後、第5共通導電層4eの全表面を約700℃
の温度で熱酸化処理を行ない、この熱酸化処理により、
第5共通導電層4eの膜厚(1μm)の約50%強が絶
縁性セラミックとなり、膜厚の薄い外周部近傍は、膜厚
の100%が絶縁性セラミックとなる。そして、この絶
縁性セラミックにより第1層間絶縁層5aが形成される
(ステップ5)。
【0062】前記第1層間絶縁層5aを形成した後、前
記耐酸化マスク層をエッチングにより除去して、前記第
5共通導電層4eの表面にコンタクトホール6を露出さ
せる。そして、この第1層間絶縁層5aの上面にSiO
2 等からなり約2μmの膜厚を有する第2層間絶縁層5
bを積層し、フォトリソ技術により、第2層間絶縁層5
bにコンタクトホール6を形成することにより、本発明
の多層配線基板が完成する(ステップ6)。
記耐酸化マスク層をエッチングにより除去して、前記第
5共通導電層4eの表面にコンタクトホール6を露出さ
せる。そして、この第1層間絶縁層5aの上面にSiO
2 等からなり約2μmの膜厚を有する第2層間絶縁層5
bを積層し、フォトリソ技術により、第2層間絶縁層5
bにコンタクトホール6を形成することにより、本発明
の多層配線基板が完成する(ステップ6)。
【0063】以上の工程により完成した多層配線基板上
に、従来のサーマルヘッドと同様の製造工程により、高
融点金属のMo、Cr、W等からなる下層共通電極7a
および下層個別電極8aを前記凸状部3の両側に位置す
るようにそれぞれ積層し、これら下層共通電極7aおよ
び下層個別電極8aの上面に、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9を積層する。さらに、この発熱抵抗体9
の上面であって前記凸状部3の両側位置に、Al、Cu
等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8bを
それぞれ積層し、これら発熱抵抗体9、上層共通電極7
bおよび上層個別電極8bの上面に、摩耗や酸化を防止
するためサイアロン等の耐酸化性硬質セラミック等から
なる保護層10を積層する。その後、ダイシングにより
切断して、図1に示すようなリアルエッジ化された、共
通電極7a,7bの多層配線型サーマルヘッドを製造す
ることができる。
に、従来のサーマルヘッドと同様の製造工程により、高
融点金属のMo、Cr、W等からなる下層共通電極7a
および下層個別電極8aを前記凸状部3の両側に位置す
るようにそれぞれ積層し、これら下層共通電極7aおよ
び下層個別電極8aの上面に、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9を積層する。さらに、この発熱抵抗体9
の上面であって前記凸状部3の両側位置に、Al、Cu
等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8bを
それぞれ積層し、これら発熱抵抗体9、上層共通電極7
bおよび上層個別電極8bの上面に、摩耗や酸化を防止
するためサイアロン等の耐酸化性硬質セラミック等から
なる保護層10を積層する。その後、ダイシングにより
切断して、図1に示すようなリアルエッジ化された、共
通電極7a,7bの多層配線型サーマルヘッドを製造す
ることができる。
【0064】本実施形態においては、所望の印字情報に
基づいて、上層個別電極8bに通電を行なうことによ
り、下層個別電極8aを介して所望の発熱抵抗体9に通
電を行なうようになっており、この発熱抵抗体9からの
電流は、上層共通電極7bおよび下層共通電極7aを通
り、コンタクトホール6を介して各共通導電層4a,4
b,4c,4d,4eに通電されて、外部に導通される
ようになっている。
基づいて、上層個別電極8bに通電を行なうことによ
り、下層個別電極8aを介して所望の発熱抵抗体9に通
電を行なうようになっており、この発熱抵抗体9からの
電流は、上層共通電極7bおよび下層共通電極7aを通
り、コンタクトホール6を介して各共通導電層4a,4
b,4c,4d,4eに通電されて、外部に導通される
ようになっている。
【0065】したがって、本実施形態においては、Ta
サーメット等からなる第1共通導電層4aが、保温層2
と第2共通導電層4bとの密着性をより安定化するため
の接着層として機能するようになっているので、この第
1共通導電層4aにより、リアルエッジ化したサーマル
ヘッドの最終工程においてダイシング加工を行なった場
合に、積層膜のチッピングを低減することができ、製造
品質および製造歩留まりの安定化を図ることができる。
サーメット等からなる第1共通導電層4aが、保温層2
と第2共通導電層4bとの密着性をより安定化するため
の接着層として機能するようになっているので、この第
1共通導電層4aにより、リアルエッジ化したサーマル
ヘッドの最終工程においてダイシング加工を行なった場
合に、積層膜のチッピングを低減することができ、製造
品質および製造歩留まりの安定化を図ることができる。
【0066】また、前記発熱抵抗体9の直下に、不透明
で膜厚の薄いCrからなる第2共通導電層4bを配設す
ることにより、発熱抵抗体9が発熱した場合に、第2共
通導電層4bからの放熱による発熱損失を低減すること
ができ、発熱抵抗体9の発熱ピーク温度を上昇させるこ
とができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させるこ
とができる。
で膜厚の薄いCrからなる第2共通導電層4bを配設す
ることにより、発熱抵抗体9が発熱した場合に、第2共
通導電層4bからの放熱による発熱損失を低減すること
ができ、発熱抵抗体9の発熱ピーク温度を上昇させるこ
とができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させるこ
とができる。
【0067】さらに、発熱抵抗体9列に隣接して、電気
抵抗の小さいCu層からなる低抵抗の第3共通導電層4
cが配設されているので、各発熱抵抗体9に電圧を印加
するときの電圧降下を無視できる程に小さくできるた
め、印字濃度のバラツキのない高印字品質が実現でき
る。また、第3共通導電層4cを低抵抗のCuにより形
成するようにしているので、基板面積に対して第3共通
導電層4cのパターン面積を著しく小さくすることがで
き、保温層2や層間絶縁層5a,5bの形成欠陥(孔や
突起)による層間の絶縁不良が発生する確率を著しく低
減することができる。
抵抗の小さいCu層からなる低抵抗の第3共通導電層4
cが配設されているので、各発熱抵抗体9に電圧を印加
するときの電圧降下を無視できる程に小さくできるた
め、印字濃度のバラツキのない高印字品質が実現でき
る。また、第3共通導電層4cを低抵抗のCuにより形
成するようにしているので、基板面積に対して第3共通
導電層4cのパターン面積を著しく小さくすることがで
き、保温層2や層間絶縁層5a,5bの形成欠陥(孔や
突起)による層間の絶縁不良が発生する確率を著しく低
減することができる。
【0068】また、Cuからなる第3共通導電層4cを
Crからなる第2共通導電層4bおよび第4共通導電層
4dにより挟持するようにしているので、高温度の熱処
理工程を行なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による
密着性の低下を確実に防止することができ、製造品質お
よび製造歩留まりの安定化を図ることができる。
Crからなる第2共通導電層4bおよび第4共通導電層
4dにより挟持するようにしているので、高温度の熱処
理工程を行なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による
密着性の低下を確実に防止することができ、製造品質お
よび製造歩留まりの安定化を図ることができる。
【0069】また、放熱基板1の外周部近傍における第
5共通導電層4eおよび第1共通導電層4aは、膜厚の
100%が絶縁性セラミックとなっているので、最終工
程でサーマルヘッドブロックとした時に、放熱基板1の
端面に露出する共通導電層4a,4b,4c,4d,4
eを電気的に絶縁することができ、使用状態における短
絡等の絶縁不良の発生を確実に防止することができる。
5共通導電層4eおよび第1共通導電層4aは、膜厚の
100%が絶縁性セラミックとなっているので、最終工
程でサーマルヘッドブロックとした時に、放熱基板1の
端面に露出する共通導電層4a,4b,4c,4d,4
eを電気的に絶縁することができ、使用状態における短
絡等の絶縁不良の発生を確実に防止することができる。
【0070】図3は本発明に係るサーマルヘッドの他の
実施形態を示したもので、アルミナ等の絶縁性セラミッ
クからなる放熱基板1の表面には、ガラス等からなる保
温層2が全面に形成されており、この放熱基板1の一端
部近傍には、エッチング等の手段により保温層2の凸状
部3が形成されている。
実施形態を示したもので、アルミナ等の絶縁性セラミッ
クからなる放熱基板1の表面には、ガラス等からなる保
温層2が全面に形成されており、この放熱基板1の一端
部近傍には、エッチング等の手段により保温層2の凸状
部3が形成されている。
【0071】また、前記保温層2の上面には、共通導電
層4が5層に形成されている。すなわち、前記保温層2
の上面には、Taサーメットからなり約0.1μmの厚
さを有する第1共通導電層4aが前記保温層2のほぼ全
域にわたって積層されており、この第1共通導電層4a
の上面には、高融点金属のCr等からなり約0.1μm
の厚さを有する第2共通導電層4bが積層されている。
また、第2共通導電層4bの上面には、Taサーメット
等からなり約0.1μmの厚さを有する第3共通導電層
4cが積層されており、第3共通導電層4cの上面であ
って前記凸状部3に対して放熱基板1の一端部と反対側
部分には、高融点金属のCr等からなり約1μmの厚さ
を有する第4共通導電層4dが帯状のパターンに積層さ
れている。この場合に、Taサーメット等からなる第1
共通導電層4aおよび第3共通導電層4cは、第2共通
導電層4bおよび第4共通導電層4dの応力剥離を防止
して、保温層2やCr等からなる第2共通導電層4bお
よび第4共通導電層4dとの層間密着性をより安定化す
るための接着層となっているとともに、第2共通導電層
4bおよび第4共通導電層4dのエッチングの際の耐エ
ッチャント層の役割を果たすものである。
層4が5層に形成されている。すなわち、前記保温層2
の上面には、Taサーメットからなり約0.1μmの厚
さを有する第1共通導電層4aが前記保温層2のほぼ全
域にわたって積層されており、この第1共通導電層4a
の上面には、高融点金属のCr等からなり約0.1μm
の厚さを有する第2共通導電層4bが積層されている。
また、第2共通導電層4bの上面には、Taサーメット
等からなり約0.1μmの厚さを有する第3共通導電層
4cが積層されており、第3共通導電層4cの上面であ
って前記凸状部3に対して放熱基板1の一端部と反対側
部分には、高融点金属のCr等からなり約1μmの厚さ
を有する第4共通導電層4dが帯状のパターンに積層さ
れている。この場合に、Taサーメット等からなる第1
共通導電層4aおよび第3共通導電層4cは、第2共通
導電層4bおよび第4共通導電層4dの応力剥離を防止
して、保温層2やCr等からなる第2共通導電層4bお
よび第4共通導電層4dとの層間密着性をより安定化す
るための接着層となっているとともに、第2共通導電層
4bおよび第4共通導電層4dのエッチングの際の耐エ
ッチャント層の役割を果たすものである。
【0072】これら4層の各共通導電層4a,4b,4
c,4dの上面には、Taサーメット等からなり約1μ
mの厚さを有する第5共通導電層4eが積層されてお
り、この第5共通導電層4eの上面には、絶縁性酸化物
セラミック等からなる第1層間絶縁層5aが形成されて
いる。前記放熱基板1の凸状部3より端部側には、一部
に第1層間絶縁層5aが形成されていない部分があり、
この部分は、コンタクトホール6とされている。
c,4dの上面には、Taサーメット等からなり約1μ
mの厚さを有する第5共通導電層4eが積層されてお
り、この第5共通導電層4eの上面には、絶縁性酸化物
セラミック等からなる第1層間絶縁層5aが形成されて
いる。前記放熱基板1の凸状部3より端部側には、一部
に第1層間絶縁層5aが形成されていない部分があり、
この部分は、コンタクトホール6とされている。
【0073】そして、第1層間絶縁層5aの上面には、
SiO2 等の絶縁性セラミックからなり約2μmの厚さ
を有する第2層間絶縁層5bが積層されており、この場
合においても、前記コンタクトホール6に対応する位置
には、第2層間絶縁層5bは形成されていない。
SiO2 等の絶縁性セラミックからなり約2μmの厚さ
を有する第2層間絶縁層5bが積層されており、この場
合においても、前記コンタクトホール6に対応する位置
には、第2層間絶縁層5bは形成されていない。
【0074】前記第2層間絶縁層5bの上面であって前
記凸状部3の両側には、高融点金属のMo、Cr、W等
からなる下層共通電極7aおよび下層個別電極8aがそ
れぞれ形成されており、これら下層共通電極7aおよび
下層個別電極8aの上面には、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9が形成されている。さらに、この発熱抵
抗体9の上面であって前記凸状部3の両側には、Al、
Cu等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8
bがそれぞれ形成されており、これら発熱抵抗体9、上
層共通電極7bおよび上層個別電極8bの上面には、摩
耗や酸化を防止するためサイアロン等の耐酸化性硬質セ
ラミック等からなる保護層10が積層されている。な
お、前記上層共通電極7bは、下層共通電極7aがある
ため形成しなくてもよいものである。
記凸状部3の両側には、高融点金属のMo、Cr、W等
からなる下層共通電極7aおよび下層個別電極8aがそ
れぞれ形成されており、これら下層共通電極7aおよび
下層個別電極8aの上面には、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9が形成されている。さらに、この発熱抵
抗体9の上面であって前記凸状部3の両側には、Al、
Cu等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8
bがそれぞれ形成されており、これら発熱抵抗体9、上
層共通電極7bおよび上層個別電極8bの上面には、摩
耗や酸化を防止するためサイアロン等の耐酸化性硬質セ
ラミック等からなる保護層10が積層されている。な
お、前記上層共通電極7bは、下層共通電極7aがある
ため形成しなくてもよいものである。
【0075】次に、本発明に係るサーマルヘッドの製造
方法について、図4に示す多層配線基板の製造工程のフ
ローチャートを参照して説明する。
方法について、図4に示す多層配線基板の製造工程のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0076】まず、アルミナ等からなる放熱基板1の上
面全域にガラス等からなる保温層2を形成し、さらに放
熱基板1の端部の保温層2にエッチング等を施すことに
より凸状部3を形成する(ステップ1)。
面全域にガラス等からなる保温層2を形成し、さらに放
熱基板1の端部の保温層2にエッチング等を施すことに
より凸状部3を形成する(ステップ1)。
【0077】続いて、前記保温層2の上面に、Taサー
メット等により膜厚が約0.1μmの第1共通導電層4
aと、Cr等により膜厚が約0.1μmの第2共通導電
層4bと、Taサーメット等により膜厚が約0.1μm
の第3共通導電層4cと、Cr等により膜厚が約1μm
の第4共通導電層4dとを連続して積層する(ステップ
2)。
メット等により膜厚が約0.1μmの第1共通導電層4
aと、Cr等により膜厚が約0.1μmの第2共通導電
層4bと、Taサーメット等により膜厚が約0.1μm
の第3共通導電層4cと、Cr等により膜厚が約1μm
の第4共通導電層4dとを連続して積層する(ステップ
2)。
【0078】そして、これら各共通導電層4a,4b,
4c,4dのうち、第4共通導電層4dを、フォトリソ
技術により、前記保温層2の凸状部3に対して放熱基板
1の一端部と反対側部分に発熱抵抗体9列に隣接するよ
うに帯状のパターンに形成する(ステップ3)。
4c,4dのうち、第4共通導電層4dを、フォトリソ
技術により、前記保温層2の凸状部3に対して放熱基板
1の一端部と反対側部分に発熱抵抗体9列に隣接するよ
うに帯状のパターンに形成する(ステップ3)。
【0079】続いて、第3共通導電層4cおよび第2共
通導電層4bを、フォトリソエッチング技術により、前
記第4共通導電層4dの外形パターンより、放熱基板1
の端部近傍まで延在するように帯状のパターンに形成す
る(ステップ4)。
通導電層4bを、フォトリソエッチング技術により、前
記第4共通導電層4dの外形パターンより、放熱基板1
の端部近傍まで延在するように帯状のパターンに形成す
る(ステップ4)。
【0080】そして、前記各共通導電層4a,4b,4
c,4dの上面に、Taサーメット層からなり膜厚が約
1μmの第5共通導電層4eを積層する。その後、この
第5共通導電層4eの上面に、SiO2 やMoSi2 等
の耐酸化性セラミックまたは耐酸化性合金からなり膜厚
が約0.2μmの耐酸化マスク層を積層した後、この耐
酸化マスク層をエッチングして前記第5共通導電層4e
のコンタクトホール6の形成位置にのみ耐酸化マスク層
が残るようにパターン形成する。次に、放熱基板1の全
面に積層された第5共通導電層4eの外周部近傍にハー
フエッチングを施し、その膜厚が約1/2以下となるよ
うに薄く加工する(ステップ5)。
c,4dの上面に、Taサーメット層からなり膜厚が約
1μmの第5共通導電層4eを積層する。その後、この
第5共通導電層4eの上面に、SiO2 やMoSi2 等
の耐酸化性セラミックまたは耐酸化性合金からなり膜厚
が約0.2μmの耐酸化マスク層を積層した後、この耐
酸化マスク層をエッチングして前記第5共通導電層4e
のコンタクトホール6の形成位置にのみ耐酸化マスク層
が残るようにパターン形成する。次に、放熱基板1の全
面に積層された第5共通導電層4eの外周部近傍にハー
フエッチングを施し、その膜厚が約1/2以下となるよ
うに薄く加工する(ステップ5)。
【0081】その後、第5共通導電層4eの全表面を約
700℃の温度で熱酸化処理を行ない、この熱酸化処理
により、第5共通導電層4eの膜厚(1μm)の約50
%強が絶縁性セラミックとなり、膜厚の薄い外周部近傍
は、膜厚の100%が絶縁性セラミックとなる。そし
て、この絶縁性セラミックにより第1層間絶縁層5aが
形成される(ステップ6)。
700℃の温度で熱酸化処理を行ない、この熱酸化処理
により、第5共通導電層4eの膜厚(1μm)の約50
%強が絶縁性セラミックとなり、膜厚の薄い外周部近傍
は、膜厚の100%が絶縁性セラミックとなる。そし
て、この絶縁性セラミックにより第1層間絶縁層5aが
形成される(ステップ6)。
【0082】前記第1層間絶縁層5aを形成した後、前
記耐酸化マスク層をエッチングにより除去して、前記第
5共通導電層4eの表面に導電性のコンタクトホール6
を露出させる。そして、この第1層間絶縁層5aの上面
にSiO2 等からなり約2μmの膜厚を有する第2層間
絶縁層5bを積層する(ステップ7)。
記耐酸化マスク層をエッチングにより除去して、前記第
5共通導電層4eの表面に導電性のコンタクトホール6
を露出させる。そして、この第1層間絶縁層5aの上面
にSiO2 等からなり約2μmの膜厚を有する第2層間
絶縁層5bを積層する(ステップ7)。
【0083】そして、フォトリソ技術により、第2層間
絶縁層5bにコンタクトホール6を形成することによ
り、本発明の多層配線基板が完成する(ステップ8)。
絶縁層5bにコンタクトホール6を形成することによ
り、本発明の多層配線基板が完成する(ステップ8)。
【0084】以上の工程により完成した多層配線基板上
に、従来のサーマルヘッドと同様の製造工程により、高
融点金属のMo、Cr、W等からなる下層共通電極7a
および下層個別電極8aを前記凸状部3の両側に位置す
るようにそれぞれ積層し、これら下層共通電極7aおよ
び下層個別電極8aの上面に、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9を積層する。さらに、この発熱抵抗体9
の上面であって前記凸状部3の両側位置に、Al、Cu
等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8bを
それぞれ積層し、これら発熱抵抗体9、上層共通電極7
bおよび上層個別電極8bの上面に、摩耗や酸化を防止
するためサイアロン等の耐酸化性硬質セラミック等から
なる保護層10を積層する。その後、ダイシングにより
切断して、図3に示すようなリアルエッジ化された多層
配線型サーマルヘッドを製造することができる。
に、従来のサーマルヘッドと同様の製造工程により、高
融点金属のMo、Cr、W等からなる下層共通電極7a
および下層個別電極8aを前記凸状部3の両側に位置す
るようにそれぞれ積層し、これら下層共通電極7aおよ
び下層個別電極8aの上面に、Taサーメット等からな
る発熱抵抗体9を積層する。さらに、この発熱抵抗体9
の上面であって前記凸状部3の両側位置に、Al、Cu
等からなる上層共通電極7bおよび上層個別電極8bを
それぞれ積層し、これら発熱抵抗体9、上層共通電極7
bおよび上層個別電極8bの上面に、摩耗や酸化を防止
するためサイアロン等の耐酸化性硬質セラミック等から
なる保護層10を積層する。その後、ダイシングにより
切断して、図3に示すようなリアルエッジ化された多層
配線型サーマルヘッドを製造することができる。
【0085】したがって、本実施形態においても前記実
施形態のものと同様に、Taサーメットからなり接着層
として機能する第1共通導電層4aおよび第3共通導電
層4cをCrからなる第2共通導電層4bの上下に連続
成膜により介在させるようにしているので、第4共通導
電層4dの膜厚を厚く形成するようにしても、連続成膜
による各界面の汚染の低減を図ることができるととも
に、Taサーメットの良好な接着性により、リアルエッ
ジ化したサーマルヘッドの最終工程においてダイシング
加工を行なった場合に、積層膜のチッピングを低減する
ことができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を図
ることができる。
施形態のものと同様に、Taサーメットからなり接着層
として機能する第1共通導電層4aおよび第3共通導電
層4cをCrからなる第2共通導電層4bの上下に連続
成膜により介在させるようにしているので、第4共通導
電層4dの膜厚を厚く形成するようにしても、連続成膜
による各界面の汚染の低減を図ることができるととも
に、Taサーメットの良好な接着性により、リアルエッ
ジ化したサーマルヘッドの最終工程においてダイシング
加工を行なった場合に、積層膜のチッピングを低減する
ことができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を図
ることができる。
【0086】また、第1共通導電層4aから第4共通導
電層4dの4層を個別に成膜せずに、接着性に優れるT
aサーメットからなる第1共通導電層4aおよび第3共
通導電層4cと、Crからなる第2共通導電層4bおよ
び第4共通導電層4dとを交互に、かつ、真空状態のま
ま連続成膜して積層させるようにしているので、前記4
層の共通導電層4a,4b,4c,4d間の密着性を著
しく高めることができ、製造のばらつきを著しく低減さ
せることができる。しかも、第4共通導電層4dの膜厚
の選択範囲を広げることができるため、第4共通導電層
4dの電気抵抗を低減させることができ、各発熱抵抗体
9に電圧を印加するときの電圧降下を無視できる程に小
さくできるため、印字濃度のバラツキのない高印字品質
が実現できる。
電層4dの4層を個別に成膜せずに、接着性に優れるT
aサーメットからなる第1共通導電層4aおよび第3共
通導電層4cと、Crからなる第2共通導電層4bおよ
び第4共通導電層4dとを交互に、かつ、真空状態のま
ま連続成膜して積層させるようにしているので、前記4
層の共通導電層4a,4b,4c,4d間の密着性を著
しく高めることができ、製造のばらつきを著しく低減さ
せることができる。しかも、第4共通導電層4dの膜厚
の選択範囲を広げることができるため、第4共通導電層
4dの電気抵抗を低減させることができ、各発熱抵抗体
9に電圧を印加するときの電圧降下を無視できる程に小
さくできるため、印字濃度のバラツキのない高印字品質
が実現できる。
【0087】また、前記発熱抵抗体9の直下に、不透明
で膜厚の薄いCrからなる第2共通導電層4bを配設す
ることにより、発熱抵抗体9が発熱した場合に、第2共
通導電層4bからの放熱による発熱損失を低減すること
ができ、発熱抵抗体9の発熱ピーク温度を上昇させるこ
とができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させるこ
とができる。
で膜厚の薄いCrからなる第2共通導電層4bを配設す
ることにより、発熱抵抗体9が発熱した場合に、第2共
通導電層4bからの放熱による発熱損失を低減すること
ができ、発熱抵抗体9の発熱ピーク温度を上昇させるこ
とができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させるこ
とができる。
【0088】さらに、放熱基板1の外周部近傍における
第5共通導電層4eおよび第1共通導電層4aは、膜厚
の100%が絶縁性セラミックとなっているので、最終
工程でサーマルヘッドブロックとした時に、放熱基板1
の端面に露出する共通導電層4a,4b,4c,4d,
4eを電気的に絶縁することができ、使用状態における
短絡等の絶縁不良の発生を確実に防止することができ
る。
第5共通導電層4eおよび第1共通導電層4aは、膜厚
の100%が絶縁性セラミックとなっているので、最終
工程でサーマルヘッドブロックとした時に、放熱基板1
の端面に露出する共通導電層4a,4b,4c,4d,
4eを電気的に絶縁することができ、使用状態における
短絡等の絶縁不良の発生を確実に防止することができ
る。
【0089】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように請求項1に記載の発明
に係るサーマルヘッドは、第1共通導電層により積層膜
のチッピングを低減することができ、製造品質および製
造歩留まりの安定化を図ることができる。また、第3共
通導電層により電圧降下を著しく低減させて、印字濃度
のバラツキのない高印字品質を実現することができ、さ
らに、基板面積に対して第3共通導電層のパターン面積
を著しく小さくすることができ、保温層や層間絶縁層の
形成欠陥による層間の絶縁不良が発生する確率を著しく
低減することができる。また、第2共通導電層により発
熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させることができ、そ
の結果、印字熱効率を著しく向上させることができる。
さらに、第3共通導電層を第2共通導電層および第4共
通導電層により挟持することにより、高温度の熱処理工
程を行なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による密着
性の低下を確実に防止することができ、製造品質および
製造歩留まりの安定化を図ることができる。
に係るサーマルヘッドは、第1共通導電層により積層膜
のチッピングを低減することができ、製造品質および製
造歩留まりの安定化を図ることができる。また、第3共
通導電層により電圧降下を著しく低減させて、印字濃度
のバラツキのない高印字品質を実現することができ、さ
らに、基板面積に対して第3共通導電層のパターン面積
を著しく小さくすることができ、保温層や層間絶縁層の
形成欠陥による層間の絶縁不良が発生する確率を著しく
低減することができる。また、第2共通導電層により発
熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させることができ、そ
の結果、印字熱効率を著しく向上させることができる。
さらに、第3共通導電層を第2共通導電層および第4共
通導電層により挟持することにより、高温度の熱処理工
程を行なった場合でも、Cu層の酸化や拡散による密着
性の低下を確実に防止することができ、製造品質および
製造歩留まりの安定化を図ることができる。
【0091】請求項2に記載の発明は、第1共通導電層
を保温層の全面に積層することにより、積層膜のチッピ
ングを低減することができ、製造品質および製造歩留ま
りの安定化を図ることができる。また、発熱抵抗体列に
隣接して第3共通導電層を配設することにより、電圧降
下を著しく低減させることができ、印字濃度のバラツキ
のない高印字品質を実現することができ、さらに、基板
面積に対して第3共通導電層のパターン面積を著しく小
さくすることができ、保温層や層間絶縁層の形成欠陥に
よる層間の絶縁不良が発生する確率を著しく低減するこ
とができる。また、発熱抵抗体の直下に第2共通導電層
を配設することにより、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を
上昇させることができ、印字熱効率を著しく向上させる
ことができる。
を保温層の全面に積層することにより、積層膜のチッピ
ングを低減することができ、製造品質および製造歩留ま
りの安定化を図ることができる。また、発熱抵抗体列に
隣接して第3共通導電層を配設することにより、電圧降
下を著しく低減させることができ、印字濃度のバラツキ
のない高印字品質を実現することができ、さらに、基板
面積に対して第3共通導電層のパターン面積を著しく小
さくすることができ、保温層や層間絶縁層の形成欠陥に
よる層間の絶縁不良が発生する確率を著しく低減するこ
とができる。また、発熱抵抗体の直下に第2共通導電層
を配設することにより、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を
上昇させることができ、印字熱効率を著しく向上させる
ことができる。
【0092】請求項3に記載の発明は、各共通導電層を
所定の膜厚に形成することにより、前記作用、効果を得
ることができる。
所定の膜厚に形成することにより、前記作用、効果を得
ることができる。
【0093】請求項4に記載の発明は、第1共通導電層
および第3共通導電層を第2共通導電層の上下に配設す
ることにより、第4共通導電層の膜厚を厚く形成するよ
うにしても、連続成膜による各界面の汚染の低減を図る
ことができるとともに、積層膜のチッピングを低減する
ことができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を図
ることができる。また、第1共通導電層および第3共通
導電層と、第2共通導電層および第4共通導電層とを交
互に積層させるようにしているので、各共通導電層を真
空状態のまま連続成膜することができ、前記4層の共通
導電層間の密着性を著しく高めることができ、製造のば
らつきを著しく低減させることができる。しかも、第4
共通導電層の膜厚の選択範囲を広げることができ、電圧
降下を著しく低減させて印字濃度のバラツキのない高印
字品質を実現することができる。また、第2共通導電層
を配設することにより、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を
上昇させることができ、その結果、印字熱効率を著しく
向上させることができる。
および第3共通導電層を第2共通導電層の上下に配設す
ることにより、第4共通導電層の膜厚を厚く形成するよ
うにしても、連続成膜による各界面の汚染の低減を図る
ことができるとともに、積層膜のチッピングを低減する
ことができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を図
ることができる。また、第1共通導電層および第3共通
導電層と、第2共通導電層および第4共通導電層とを交
互に積層させるようにしているので、各共通導電層を真
空状態のまま連続成膜することができ、前記4層の共通
導電層間の密着性を著しく高めることができ、製造のば
らつきを著しく低減させることができる。しかも、第4
共通導電層の膜厚の選択範囲を広げることができ、電圧
降下を著しく低減させて印字濃度のバラツキのない高印
字品質を実現することができる。また、第2共通導電層
を配設することにより、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を
上昇させることができ、その結果、印字熱効率を著しく
向上させることができる。
【0094】請求項5に記載の発明は、第1共通導電層
および第3共通導電層を第2共通導電層の上下に積層さ
せることにより、第4共通導電層の膜厚を厚く形成する
ようにしても、連続成膜による各界面の汚染の低減を図
ることができるとともに、積層膜のチッピングを低減す
ることができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を
図ることができる。また、第1共通導電層および第3共
通導電層と、第2共通導電層および第4共通導電層とを
交互に積層させるようにしているので、各共通導電層を
真空状態のまま連続成膜することができ、前記4層の共
通導電層間の密着性を著しく高めることができ、製造の
ばらつきを著しく低減させることができる。しかも、第
4共通導電層の膜厚の選択範囲を広げることができ、電
圧降下を著しく低減させることができ、印字濃度のバラ
ツキのない高印字品質を実現することができる。また、
前記発熱抵抗体の直下に、第2共通導電層を配設するこ
とにより、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させるこ
とができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させるこ
とができる。
および第3共通導電層を第2共通導電層の上下に積層さ
せることにより、第4共通導電層の膜厚を厚く形成する
ようにしても、連続成膜による各界面の汚染の低減を図
ることができるとともに、積層膜のチッピングを低減す
ることができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を
図ることができる。また、第1共通導電層および第3共
通導電層と、第2共通導電層および第4共通導電層とを
交互に積層させるようにしているので、各共通導電層を
真空状態のまま連続成膜することができ、前記4層の共
通導電層間の密着性を著しく高めることができ、製造の
ばらつきを著しく低減させることができる。しかも、第
4共通導電層の膜厚の選択範囲を広げることができ、電
圧降下を著しく低減させることができ、印字濃度のバラ
ツキのない高印字品質を実現することができる。また、
前記発熱抵抗体の直下に、第2共通導電層を配設するこ
とにより、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上昇させるこ
とができ、その結果、印字熱効率を著しく向上させるこ
とができる。
【0095】請求項6に記載の発明は、各共通導電層を
所定の膜厚に形成することにより、前記作用、効果を得
ることができる。
所定の膜厚に形成することにより、前記作用、効果を得
ることができる。
【0096】請求項7に記載の発明は、第1層間絶縁層
を第5共通導電層の表面酸化膜により形成するようにし
ているので、第5共通導電層の表面を確実に絶縁するこ
とができ、使用状態における短絡等の絶縁不良の発生を
確実に防止することができる。
を第5共通導電層の表面酸化膜により形成するようにし
ているので、第5共通導電層の表面を確実に絶縁するこ
とができ、使用状態における短絡等の絶縁不良の発生を
確実に防止することができる。
【0097】請求項8に記載の発明は、放熱基板の外周
部近傍において共通導電層の膜厚のほぼ100%が絶縁
性セラミックとなり、最終工程でサーマルヘッドブロッ
クとした時に、放熱基板の端面に露出する共通導電層を
電気的に絶縁することができ、使用状態における短絡等
の絶縁不良の発生を確実に防止することができる。
部近傍において共通導電層の膜厚のほぼ100%が絶縁
性セラミックとなり、最終工程でサーマルヘッドブロッ
クとした時に、放熱基板の端面に露出する共通導電層を
電気的に絶縁することができ、使用状態における短絡等
の絶縁不良の発生を確実に防止することができる。
【0098】また、請求項9に記載の発明に係るサーマ
ルヘッドの製造方法は、第1共通導電層により積層膜の
チッピングを低減することができ、製造品質および製造
歩留まりの安定化を図ることができる。また、第3共通
導電層により電圧降下を著しく低減させることができ、
印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現することが
でき、さらに、基板面積に対して第3共通導電層のパタ
ーン面積を著しく小さくすることができ、保温層や層間
絶縁層の形成欠陥(孔や突起)による層間の絶縁不良が
発生する確率を著しく低減することができる。また、第
2共通導電層により、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上
昇させることができ、その結果、印字熱効率を著しく向
上させることができる。さらに、第3共通導電層を第2
共通導電層および第4共通導電層により挟持するように
しているので、高温度の熱処理工程を行なった場合で
も、Cu層の酸化や拡散による密着性の低下を確実に防
止することができ、製造品質および製造歩留まりの安定
化を図ることができる。
ルヘッドの製造方法は、第1共通導電層により積層膜の
チッピングを低減することができ、製造品質および製造
歩留まりの安定化を図ることができる。また、第3共通
導電層により電圧降下を著しく低減させることができ、
印字濃度のバラツキのない高印字品質を実現することが
でき、さらに、基板面積に対して第3共通導電層のパタ
ーン面積を著しく小さくすることができ、保温層や層間
絶縁層の形成欠陥(孔や突起)による層間の絶縁不良が
発生する確率を著しく低減することができる。また、第
2共通導電層により、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を上
昇させることができ、その結果、印字熱効率を著しく向
上させることができる。さらに、第3共通導電層を第2
共通導電層および第4共通導電層により挟持するように
しているので、高温度の熱処理工程を行なった場合で
も、Cu層の酸化や拡散による密着性の低下を確実に防
止することができ、製造品質および製造歩留まりの安定
化を図ることができる。
【0099】請求項10に記載の発明は、第1共通導電
層および第3共通導電層を第2共通導電層の上下に配設
することにより、第4共通導電層の膜厚を厚く形成する
ようにしても、連続成膜による各界面の汚染の低減を図
ることができるとともに、積層膜のチッピングを低減す
ることができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を
図ることができる。また、第1共通導電層および第3共
通導電層と、第2共通導電層および第4共通導電層とを
交互に積層させるようにしているので、各共通導電層を
真空状態のまま連続成膜することができ、前記4層の共
通導電層間の密着性を著しく高めることができ、製造の
ばらつきを著しく低減させることができる。しかも、第
4共通導電層の膜厚の選択範囲を広げることができ、電
圧降下を著しく低減させることができ、印字濃度のバラ
ツキのない高印字品質を実現することができる。また、
第2共通導電層により、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を
上昇させることができ、その結果、印字熱効率を著しく
向上させることができる等の効果を奏する。
層および第3共通導電層を第2共通導電層の上下に配設
することにより、第4共通導電層の膜厚を厚く形成する
ようにしても、連続成膜による各界面の汚染の低減を図
ることができるとともに、積層膜のチッピングを低減す
ることができ、製造品質および製造歩留まりの安定化を
図ることができる。また、第1共通導電層および第3共
通導電層と、第2共通導電層および第4共通導電層とを
交互に積層させるようにしているので、各共通導電層を
真空状態のまま連続成膜することができ、前記4層の共
通導電層間の密着性を著しく高めることができ、製造の
ばらつきを著しく低減させることができる。しかも、第
4共通導電層の膜厚の選択範囲を広げることができ、電
圧降下を著しく低減させることができ、印字濃度のバラ
ツキのない高印字品質を実現することができる。また、
第2共通導電層により、発熱抵抗体の発熱ピーク温度を
上昇させることができ、その結果、印字熱効率を著しく
向上させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサーマルヘッドの一実施形態を
示す一部の断面図
示す一部の断面図
【図2】 本発明に係るサーマルヘッドの製造方法の一
実施形態を示すフローチャート
実施形態を示すフローチャート
【図3】 本発明に係るサーマルヘッドの他の実施形態
を示す一部の断面図
を示す一部の断面図
【図4】 本発明に係るサーマルヘッドの製造方法の他
の実施形態を示すフローチャート
の実施形態を示すフローチャート
【図5】 従来のサーマルヘッドを示す一部の断面図
1 放熱基板 2 保温層 3 凸状部 4 共通導電層 5 層間絶縁層 6 コンタクトホール 7 共通電極 8 個別電極 9 発熱抵抗体 10 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 GB01 JD05 JD09 JD12 JD13 JD15 JE03 JE04 JE06 JE08 JE13 JE17 JH03 JH04 JH07 JH10 JH11 JH14
Claims (10)
- 【請求項1】 放熱基板の上面に、少なくとも保温層、
共通導電層、コンタクトホールを備えた層間絶縁層、複
数の発熱抵抗体、これら各発熱抵抗体に接続される個別
電極および前記コンタクトホールを介して前記共通導電
層と前記発熱抵抗体とを電気的に接続する共通電極をそ
れぞれ積層してなるサーマルヘッドであって、前記共通
導電層を、Taサーメットからなる第1共通導電層、C
rからなる第2共通導電層、Cuからなる第3共通導電
層、Crからなる第4共通導電層、Taサーメットから
なる第5共通導電層を順次積層してなる5層により形成
したことを特徴とするサーマルヘッド。 - 【請求項2】 前記共通導電層を、最下層となる前記第
1共通導電層を前記保温層上の全面に積層し、この第1
共通導電層上に第2共通導電層を前記発熱抵抗体の直下
から前記放熱基板の端部近傍まで積層し、この第2共通
導電層上に第3共通導電層および第4共通導電層を前記
個別電極側であって発熱抵抗体列の近傍に積層し、これ
ら各共通導電層の上面で前記放熱基板の全面に第5共通
導電層を積層して形成するようにしたことを特徴とする
請求項1に記載のサーマルヘッド。 - 【請求項3】 前記第1共通導電層の膜厚を約0.1μ
m、前記第2共通導電層の膜厚を約0.1μm、前記第
3共通導電層の膜厚を0.1〜0.5μm、前記第4共
通導電層の膜厚を約0.1μm、前記第5共通導電層の
膜厚を約1μmとしたことを特徴とする請求項1または
請求項2に記載のサーマルヘッド。 - 【請求項4】 放熱基板の上面に、少なくとも保温層、
共通導電層、コンタクトホールを備えた層間絶縁層、複
数の発熱抵抗体、これら各発熱抵抗体に接続される個別
電極および前記コンタクトホールを介して前記共通導電
層と前記発熱抵抗体とを電気的に接続する共通電極をそ
れぞれ積層してなるサーマルヘッドであって、前記共通
導電層を、Taサーメットからなる第1共通導電層、C
rからなる第2共通導電層、Taサーメットからなる第
3共通導電層、Crからなる第4共通導電層、Taサー
メットからなる第5共通導電層を順次積層してなる5層
により形成したことを特徴とするサーマルヘッド。 - 【請求項5】 前記共通導電層を、最下層となる前記第
1共通導電層を前記保温層上の全面に積層し、この第1
共通導電層上に第2共通導電層および第3共通導電層を
前記発熱抵抗体の直下から前記放熱基板の端部近傍まで
積層し、この第3共通導電層上に第4共通導電層を前記
個別電極側であって発熱抵抗体列の近傍に積層し、これ
ら各共通導電層の上面で前記放熱基板の全面に第5共通
導電層を積層して形成するようにしたことを特徴とする
請求項4に記載のサーマルヘッド。 - 【請求項6】 前記第1共通導電層の膜厚を約0.1μ
m、前記第2共通導電層の膜厚を約0.1μm、前記第
3共通導電層の膜厚を0.1μm、前記第4共通導電層
の膜厚を約1μm、前記第5共通導電層の膜厚を約1μ
mとしたことを特徴とする請求項4または請求項5に記
載のサーマルヘッド。 - 【請求項7】 前記層間絶縁層を複数層により形成し、
この最下層となる第1層間絶縁層を前記第5共通導電層
の表面酸化膜により形成したことを特徴とする請求項1
から請求項6のいずれかに記載のサーマルヘッド。 - 【請求項8】 前記第5共通導電層の前記放熱基板の外
周部近傍に位置する部分の膜厚を薄く加工して酸化処理
を施すことにより、前記第5共通導電層と前記第1共通
導電層とを絶縁物化して前記第1層間絶縁層を形成する
ようにしたことを特徴とする請求項7に記載のサーマル
ヘッド。 - 【請求項9】 放熱基板の上面に、少なくとも保温層、
共通導電層、コンタクトホールを備えた層間絶縁層、複
数の発熱抵抗体、これら各発熱抵抗体に接続される個別
電極および前記コンタクトホールを介して前記共通導電
層と前記発熱抵抗体とを電気的に接続する共通電極を順
次積層するサーマルヘッドの製造方法であって、 前記保温層の上面に、Taサーメットからなる第1共通
導電層、Crからなる第2共通導電層、Cuからなる第
3共通導電層、Crからなる第4共通導電層を順次積層
した4層からなる共通導電層を形成する工程と、 前記第3共通導電層および第4共通導電層をパターンニ
ングして、前記発熱抵抗体列に隣接する位置に帯状に形
成する工程と、 前記放熱基板の外周部近傍に位置する前記第2共通導電
層をパターンニングにより除去する工程と、 前記放熱基板の全面にTaサーメットからなる第5共通
導電層および耐酸化マスク層を積層する工程と、 コンタクトホールの配設位置に、前記耐酸化マスク層の
パターンを形成する工程と、 前記放熱基板の外周部近傍に位置する前記第5共通導電
層の膜厚を薄く加工する工程と、 前記第5共通導電層の全表面を酸化処理し、この酸化処
理により生じた表面酸化膜からなる第1層間絶縁層を形
成する工程と、 前記耐酸化マスク層を除去する工程と、 前記第1層間絶縁層上に絶縁性セラミックからなる第2
層間絶縁層を積層する工程と、 この第2層間絶縁層にコンタクトホールを加工する工程
とを有することを特徴とするサーマルヘッドの製造方
法。 - 【請求項10】 放熱基板の上面に、少なくとも保温
層、共通導電層、コンタクトホールを備えた層間絶縁
層、複数の発熱抵抗体、これら各発熱抵抗体に接続され
る個別電極および前記コンタクトホールを介して前記共
通導電層と前記発熱抵抗体とを電気的に接続する共通電
極を順次積層するサーマルヘッドの製造方法であって、 前記保温層の上面に、Taサーメットからなる第1共通
導電層、Crからなる第2共通導電層、Taサーメット
からなる第3共通導電層、Crからなる第4共通導電層
を順次積層した4層からなる共通導電層を形成する工程
と、 前記第4共通導電層をパターンニングして、前記発熱抵
抗体列に隣接する位置に帯状に形成する工程と、 前記放熱基板の外周部近傍に位置する前記第2共通導電
層および第3共通導電層をパターンニングにより除去す
る工程と、 前記放熱基板の全面にTaサーメットからなる第5共通
導電層および耐酸化マスク層を積層する工程と、 コンタクトホールの配設位置に、前記耐酸化マスク層の
パターンを形成する工程と、 前記放熱基板の外周部近傍に位置する前記第5共通導電
層の膜厚を薄く加工する工程と、 前記第5共通導電層の全表面を酸化処理し、この酸化処
理により生じた表面酸化膜からなる第1層間絶縁層を形
成する工程と、 前記耐酸化マスク層を除去する工程と、 前記第1層間絶縁層上に絶縁性セラミックからなる第2
層間絶縁層を積層する工程と、 この第2層間絶縁層にコンタクトホールを加工する工程
とを有することを特徴とするサーマルヘッドの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26163498A JP2000085169A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | サーマルヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26163498A JP2000085169A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | サーマルヘッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000085169A true JP2000085169A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17364630
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26163498A Ceased JP2000085169A (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | サーマルヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000085169A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103269862A (zh) * | 2010-12-25 | 2013-08-28 | 京瓷株式会社 | 热敏头以及具备该热敏头的热敏打印机 |
-
1998
- 1998-09-16 JP JP26163498A patent/JP2000085169A/ja not_active Ceased
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103269862A (zh) * | 2010-12-25 | 2013-08-28 | 京瓷株式会社 | 热敏头以及具备该热敏头的热敏打印机 |
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|---|---|---|---|
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| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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Effective date: 20050125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 |