[go: up one dir, main page]

JP2000081832A - 転写箔及びその転写体 - Google Patents

転写箔及びその転写体

Info

Publication number
JP2000081832A
JP2000081832A JP11083993A JP8399399A JP2000081832A JP 2000081832 A JP2000081832 A JP 2000081832A JP 11083993 A JP11083993 A JP 11083993A JP 8399399 A JP8399399 A JP 8399399A JP 2000081832 A JP2000081832 A JP 2000081832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
layer
light
interference
transfer foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11083993A
Other languages
English (en)
Inventor
Asa Kimura
朝 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP11083993A priority Critical patent/JP2000081832A/ja
Publication of JP2000081832A publication Critical patent/JP2000081832A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/02Details of features involved during the holographic process; Replication of holograms without interference recording
    • G03H1/0252Laminate comprising a hologram layer
    • G03H1/0256Laminate comprising a hologram layer having specific functional layer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2250/00Laminate comprising a hologram layer
    • G03H2250/42Reflective layer

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、偽造防止、及び真性品と偽造品の判
別に役立つ転写箔を提供することを目的とする。 【解決手段】前記目的を達成するために本発明にかかる
転写箔2は、剥離層4を介して基材6上に形成された被
転写体に転写される転写体8を備える転写箔において、
前記転写体8には、入射する光を利用して映像を再生す
るホログラム再生体層10と、入射光を入射光進入方向
へ帰還させる再帰反射材からなる再帰反射材層12とが
積層されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写箔及びその転
写体、特にホログラムを使用する転写箔の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】消費者に高い信頼を得、その名前がブラ
ンドと化した企業にとって、自らの名前が付された偽造
品を市場から排斥することは、自らの利益を守るための
みならず、品質が劣る偽造品によって消費者の信頼を失
うことを防止すると共に、消費者が偽造品によって被る
被害をなくすためにも重要なことである。
【0003】偽造品の流通を防止する目的で製品に付与
されるものにホログラムがある。ホログラムは光の干渉
を利用して立体映像を映し出し得るものであるが、その
製造、準備には多額の費用がかかり、高度な技術を要す
る上、複写が困難であることから、金券、証明書などの
証書類にも用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、偽造防止を目的
として用いられていたホログラムは、白色光で立体映像
を再生できる上、虹のような色彩を放つため意匠性も高
いレインボーホログラムと呼ばれるホログラムを用いる
ものが一般的であった。しかしレインボーホログラム
は、白色光で再生可能であるため、適当な角度で光を照
射すればホログラム像を観察することができ、そのホロ
グラム像を写し取ることは必ずしも不可能なことではな
かった。
【0005】さらに近年のコンピュータ加工技術の向上
に伴い、ホログラム像が観察できれば、コンピュータに
よってそのホログラム像を再生し得る干渉縞を計算する
ことができ、その干渉縞からホログラムエンボス等を作
成することが難しいことではなくなった。
【0006】このため偽造防止、真性品の判別にホログ
ラムが占める重要度は著しく低下してきてしまった。本
発明は前記課題に鑑みなされたものであり、偽造防止、
及び真性品と偽造品の判別に役立つ転写箔を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる転写箔は、剥離層を介して基材上に形
成された被転写体に転写される転写体を備える転写箔に
おいて、前記転写体には、入射する光を利用して映像を
再生するホログラム再生体層と、入射光を入射光進入方
向へ帰還させる再帰反射材からなる再帰反射材層とが積
層されていることを特徴とする。また前記目的を達成す
るために本発明にかかる転写箔は、剥離層を介して基材
上に形成された被転写体に転写される転写体を備える転
写箔において、前記転写体には、入射する光を利用して
映像を再生するホログラム再生体層と、観察角度を変え
ることによって異なる色彩を呈する多色性顔料よりなる
顔料層とが積層されていることを特徴とする。
【0008】また本発明において、用いられるホログラ
ム再生体層は、半透明ホログラムまたは透明ホログラム
よりなる光透過性の高いホログラム再生体であることが
好適である。また本発明において、ホログラム再生体層
は、ホログラム像を再生可能な光がホログラム再生体層
に入射する角度や方向を変えると、再生されるホログラ
ム像も変化する再生像変化型ホログラムであることが好
適である。
【0009】また本発明において、ホログラム再生体層
は、複数のホログラム像の干渉縞を多重に記録させるこ
とによって、入射光の角度や方向の変化に対応してホロ
グラム再生体層が再生するホログラム像も変化する多重
記録型ホログラムであることが好適である。また本発明
において、ホログラム再生体層は、一つのホログラム像
を再生可能な干渉縞が記録されたホログラム再生体を複
数積層することによって、入射光の角度や方向の変化に
対応してホログラム再生体層が再生するホログラム像も
変化する積層型ホログラムであることが好適である。ま
た本発明において、ホログラム再生体層は、入射光が白
色光であるときにホログラム像を再生可能なホログラム
干渉縞と、入射光がコヒーレント光のときにホログラム
像を再生可能なホログラム干渉縞の両方を備えたことが
好適である。
【0010】また再帰反射層を備える本発明において、
再帰反射材層に用いられる再帰反射材は、入射光の一部
に位相差を付与して再合成し、特定波長領域の光成分を
干渉により強調し入射光とは異なる色調の着色光を入射
光進入方向へ帰還させる着色光再帰反射材であることが
好適である。また本発明において、用いられる再帰反射
材は、有色の干渉色を生起する干渉物質層と、前記干渉
物質層上に整列配置された透明微小球とからなることが
好適である。また本発明において、再帰反射材層に用い
られる透明微小球は、屈折率が1.7〜2.2で粒径が
235〜635メッシュのガラス球からなることが好適
である。
【0011】また顔料層を備える本発明において、顔料
層に用いられる多色性顔料は、入射光の一部に位相差を
付与して再合成し、特定波長領域の光成分を干渉により
強調し入射光とは異なる色調の着色光を帰還させる干渉
性物質により構成されており、前記顔料層が干渉物質層
であることが好適である。また本発明において、干渉物
質層には酸化金属被覆鱗片状粉体が用いられていること
が好適である。また本発明において、酸化金属被覆鱗片
状粉体はその干渉色とは異なる色調の外観色を有するチ
タン系複合酸化物被覆雲母であることが好適である。
【0012】また本発明において、干渉物質の外観色と
干渉色の違いを考慮して、干渉物質の配置する位置を操
作することによって外観色とと、干渉色で異なる文字や
図形を表示することが好適である。また本発明における
転写体は、前記転写箔を用いて、被転写体に転写された
転写体であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、製品等に転写体を転写
するための転写箔及び製品等に転写される転写体であ
り、この転写体および転写箔はホログラムを有するた
め、ホログラムが示す有用な性質によりこの転写体およ
び転写箔を偽造することは大変困難であると共に、転写
体が転写された製品が特定の手段によって偽造品か真性
品かを判別することが可能となるうえ、顔料層、再帰反
射層が示す特徴的な性質を組み合わせることによって偽
造防止性、真性品、偽造品の判別手段の確実性を向上し
た転写箔および転写体である。以下、本発明の実施形態
を用いて本発明の転写箔及びその転写体について詳しく
説明する。
【0014】第一実施形態 はじめに、ホログラム再生体層と、再帰反射材層を積層
した転写体を有する本発明の第一実施形態について説明
する。 図1は本発明におけるホログラム再生体層に、
再帰反射材層を積層した転写体を有する転写箔の概略構
成を示した断面図である。同図に示すように本発明にお
ける転写箔2は、剥離層4を介して基材6上に形成され
た被転写体に転写される転写体8を備える転写箔におい
て、前記転写体8には、入射する光を利用して映像を再
生するホログラム再生体層10と、入射光を入射光進入
方向へ帰還させる再帰反射材からなる再帰反射材層12
とが積層されていることを特徴とする。
【0015】以下、本発明の転写箔、および転写体を各
層ごとに説明する。基材 まず基材6は、積層される他の層を支持し、転写体8を
転写した後に他の層から剥離されるものである。基材に
は転写箔の製造工程耐性と品質安定性、転写の際の機械
適性と作業性が要求される。この目的を達成し得る強
度、耐熱性、表面性、熱伝導性を有する材料、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピ
レンなどが選ばれる。
【0016】剥離層 剥離層4は、転写体8が転写された際に転写体8から支
持体6を剥がれやすくするために用いられるものであ
る。剥離層には、もちろん樹脂が用いられることもある
が、ワックス、シリコン系などの離型剤であっても良
い。また転写箔の耐磨耗性、耐薬品性などの表面保護の
ため添加剤を重合しても良い。
【0017】転写体 転写体8は、物品に本発明の転写箔2を使用して転写さ
れるもので、本発明の転写体8は、ホログラム再生体層
10、再帰反射材層12、接着剤や、粘着剤等により構
成される接着剤層14から構成されている。以下、転写
体を構成する各層ごとに更に詳しく説明する。
【0018】ホログラム再生体層 前記ホログラム再生体層10には、ホログラム映像を再
生し得る一般的なホログラム再生体を用いることが出来
る。図2にホログラム再生体層の概要説明図を示す。同
図に示すように、通常、ホログラム再生体というとホロ
グラム映像を再生するためのホログラム干渉縞が記録さ
れたホログラム層16と光反射性金属などを蒸着した金
属反射層18を積層することによって構成されているの
ものが一般的である。しかし光反射性金属を蒸着したホ
ログラム再生層は、透明性に欠けるため、ホログラム再
生層下層に積層された再帰反射層の特徴を生かしきれな
い。このため本発明においては、ホログラム再生体層1
0に用いられるホログラム再生体は、反射層18が光反
射性金属をハーフ蒸着したり、金インキ、銀インキの薄
い塗膜により形成された半透明ホログラム、または酸化
チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化錫、酸化
インジウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、硫化亜鉛、
硫化カドミウム等の高屈折率を有する透明無機化合物で
反射層が形成された透明ホログラムよりなる光透過性の
高いホログラム再生体であることが好適である。
【0019】ホログラム層16を形成する材料として
は、一般的なホログラムを形成する材料を用いることが
可能であり、例を挙げると、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂などのようなポリオレフィン系樹脂を挙げ
ることが出来る。また近年では、ホログラム干渉縞を凹
凸として記録した反射層のみでホログラムを再生させる
ホログラム層と反射層の両方の役割を果たすホログラム
層・反射層兼用型の形態のホログラムも存在するが、本
発明はこのようなホログラム再生体であってもホログラ
ム再生体層として用いることが可能である。このような
形態の場合、表面にホログラム干渉縞が記録された反射
層18のみをホログラム再生体として用いる。
【0020】このホログラム再生体層10は、ホログラ
ム像を再生可能な光がホログラム再生体層に入射する角
度や方向を変えると、再生されるホログラム像も変化す
る再生像変化型ホログラムであると偽造防止性がさらに
向上し好適である。このようなホログラム再生層とする
ためには、次の二つの方法が考えられる。
【0021】ひとつの方法としては、ホログラム再生体
層のホログラム層に複数のホログラム像の干渉縞を多重
に記録させることによって、入射光の角度や方向の変化
に対応してホログラム再生体層が再生するホログラム像
も変化するように構成された多重記録型ホログラムを使
用することである。
【0022】もうひとつの方法としては、ホログラム再
生体層には一つのホログラム像を再生可能な干渉縞が記
録されたホログラム層を使用し、このホログラム層を複
数積層することによって、入射光の角度や方向の変化に
対応してホログラム再生体層が再生するホログラム像も
変化する積層型ホログラムにすることである。この積層
型ホログラムを用いる場合には、反射層は各ホログラム
層ごとに設けても良いし、共通の反射層を最下層のホロ
グラムのみに設けても良い。ただし、ホログラム層によ
って再生される再生像が、転写体内部に再生されてしま
わないように、再生像の再生位置を調整することが必要
である。
【0023】このように入射光に対して多数の再生映像
を再生し得るホログラム再生体層10は、入射光が白色
光であるときにホログラム像を再生可能なホログラム干
渉縞と、入射光がコヒーレント光のときにホログラム像
を再生可能なホログラム干渉縞の両方を備えていること
が好適である。
【0024】前述のような構成では、普段は白色光で再
生し得る再生映像のみが観察されるため、偽造防止を意
図して製品に転写しても製品の意匠性を落とすことがな
い。また、製品が真性品か偽造品かを検査するためにレ
ーザー光のようなコヒーレント光を用いれば、普段観察
されなかった映像が再生され、即座に判別が可能とな
る。さらにこのようなコヒーレント光によって再生映像
が観察できることは、一般消費者には隠し情報となるた
め、偽造は非常に困難となるからである。
【0025】なお本明細書では、白色光とは光の波長が
非常に広い範囲にわたって存在するような光線を意味
し、コヒーレント光とは、光線の進む方向がそろってお
り、存在する光の波長幅も非常に狭い光線のことを言う
こととする。
【0026】以上のようなホログラム再生体層10に用
いられ得るホログラムの種類としてはフレネルホログラ
ム、フラウンホーファーホログラム、フーリエ変換ホロ
グラム、イメージホログラムなどの各種ホログラムを用
いることができる。またこれら前記ホログラムの形態と
しては、コヒーレントな光線下でホログラム像を再生可
能な通常の形態であっても、白色光下でホログラム像を
再生可能なレインボーホログラムのような白色光再生ホ
ログラムであっても良く、更にそれらの原理を利用した
カラーホログラム、コンピュータホログラム、ホログラ
ムディスプレイ、ホログラフィックステレオグラム等、
本発明の効果を損なわない各種形態のホログラムを用い
ることができる。さらに各ホログラムの干渉縞の記録状
態は、体積ホログラムであっても平面ホログラムであっ
ても良い。
【0027】再帰反射材層 再帰反射材層12は、入射光を入射光進入方向に反射し
得るものである。本発明の再帰反射材層としては、入射
光の一部に位相差を付与して再合成し、特定波長領域の
光成分を干渉により強調し入射光とは異なる色調の着色
光を入射光進入方向へ帰還させる着色光再帰反射材であ
ることが好適である。
【0028】図3に本発明の再帰反射材層が取り得る形
態の要部概要図を示す。同図に示すように再帰反射材層
20は、透明微小球22と反射層24上に設けられた干
渉物質層26によって構成されている。このような構成
の再帰反射材層20に入射してきた光28は、屈折率の
違いにより干渉物質層表面および干渉物質層下面の反射
層24表面で反射され、反射光30aと反射光30bが
生じる。前記反射光30aと反射光30bは干渉物質層
26の約2倍の光路差を有し、入射光28の波長成分の
うち、光路差が半波長の奇数倍になる成分が増幅され、
波長の整数倍になる成分が減衰される。この結果、前記
干渉物質層26の層厚を調整することにより、所望の色
調の反射干渉光32を得ることができるのである。そし
て、この有色反射干渉光32は、透明微小球22により
入射光光路と略同一方向に帰還することになる。
【0029】また前記図3記載の形態と同様の効果を得
られる異なる形態の要部概要図を図4に示す。同図に示
すように本形態においては、干渉物質層40を透明微小
球36の下側球面上に形成している。この場合には、干
渉物質層40の更に外周に反射層38を設けており、透
明微小球36と干渉物質層40の境界面での反射光44
aと、反射層38での反射光44bとの干渉により特定
の色調を呈する反射干渉光46得ることができる。
【0030】このように本発明における転写箔、および
転写体に用いられる再帰反射材層としては、有色の干渉
色を生起する干渉物質層と、前記干渉物質層上に整列配
置された透明微小球とからなるものが好適である。
【0031】ここに示したような干渉物質層を形成する
方法としては、金属膜の表面を酸化することによって得
られる干渉色を持った金属膜を用いることができる。こ
れらの金属膜は、金属アルミニウム、金属チタン、ステ
ンレス膜などを陽極酸化する方法や、上記干渉色を発現
できる金属酸化物をゾル−ゲル法によって調製し、これ
をコートする方法、あるいは上記干渉色を発現できる金
属のアルコキシドを金属膜に塗布してこれを加熱分解す
る方法、及びCVDやPVDのような蒸着操作法などが
挙げられる。
【0032】このような形態において、反射層に有色の
顔料や特定の色彩を有する物質を使用して、干渉物質層
に生じる色彩とは異なる色彩にしておくと観察方向によ
って異なる色彩を呈することが出来る。
【0033】例えば太陽光や、蛍光灯などの一般的な照
明での通常光の下では光源から発せられる光の方向性が
定まっていないため、再帰反射材層に入射した光が存在
しても干渉作用は複雑なものになり、再帰反射材層に用
いた再帰反射材の干渉による色彩は観察されない。なお
ここで言う通常光とは、光の進行方向、存在する光の波
長がバラバラの光を言うこととする。
【0034】しかし光源から一定の方向に発せられた直
線光を周囲の光よりも強い強度で照射すると、再帰反射
材層の再帰反射性によって直線光照射方向近傍から観察
した場合のみ干渉物質は干渉色を呈するようになる。な
おここで言う直線光とは、光の進行方向はそろっている
が存在する光の波長はバラバラの光を言うこととする。
【0035】このため反射層に顔料や特定の色調を有す
る物質を使用して、干渉物質層により生じる干渉光と異
なる色調を呈するようにしておくと、直線光照射方向近
傍意外の方向では反射層に使用した色調が観察され、直
線光照射方向近傍では、干渉物質は干渉色と反射層の色
調とが混合された色調が観察できるのである。
【0036】また、本発明において干渉物質層には酸化
金属被覆鱗片状粉体が用いられていることが好適であ
る。酸化金属鱗片状粉体として、二酸化チタン被覆雲母
を例に挙げ説明する。
【0037】図5に干渉物質層に二酸化チタン被覆雲母
を使用した再帰反射層の概要図を示す。同図に示すよう
に再帰反射材層48は、透明微小球50と反射層52上
に設けられた干渉物質層54によって構成されている。
干渉物質層54は、雲母62表面に二酸化チタン64が
被覆された二酸化チタン被覆雲母によって形成されてい
る。このような構成の再帰反射材層48に入射してきた
光56は、屈折率の違いにより二酸化チタン層64表面
および雲母62表面で反射され、反射光58aと反射光
58bが生じる。前記反射光58aと反射光58bは二
酸化チタン層64の約2倍の光路差を有し、入射光56
の波長成分のうち、光路差が半波長の奇数倍になる成分
が増幅され、波長の整数倍になる成分が減衰される。こ
の結果、前記二酸化チタン層64の層厚を調整すること
により、所望の色調の反射干渉光60を得ることができ
るのである。そして、この有色反射干渉光60は、透明
微小球50により入射光光路と略同一方向に帰還するこ
とになる。もちろん干渉物質として二酸化チタン被覆雲
母を用いた際にも図4に示すように透明微小球下側表面
に二酸化チタン被覆雲母層を設ける形態であっても適用
できる。
【0038】このような酸化金属被覆鱗片状粉体を用い
る利点は、二酸化チタンのような酸化金属層の層厚を調
整することにより任意の色調を得ることができることで
ある。更に、干渉色を生じさせる物質は化学的、光学的
に安定な無機物質である二酸化チタン被覆雲母であるた
め、耐熱性、耐経時性に優れた再帰反射材層とすること
ができることである。なお、二酸化チタン被覆雲母の場
合、二酸化チタンの層厚と干渉色には以下のような関係
が認められる。
【0039】
【表1】 干渉色 二酸化チタンの幾何学的厚さ(nm) 銀 20〜40 金 40〜90 赤 90〜110 薫 110〜120 青 120〜135 緑 135〜155 第二オーダーの金 155〜175 第二オーダーの薫 175〜200
【0040】従って、本実施態様で用いる二酸化チタン
被覆雲母の幾何学的層厚は、40nm以上であることが
好適である。また、図3〜5に示した実施形態において
は再帰反射材層に反射層を用いているが、干渉物質層に
酸化金属被覆鱗片状粉体を用いれば、高い反射性を有し
ているため反射層をを用いなかったとしても前述の効果
を得ることは可能である。このように本発明において前
記二酸化チタン被覆雲母に代表される干渉性鱗片状粉体
を用いることが好適である。
【0041】本発明に用いられる酸化金属鱗片状粉体に
ついて説明すると、この干渉性鱗片状粉体の母核となる
鱗片状粉体としては、例えば金属アルミニウム、金属チ
タン、ステンレスなどの粉体、あるいは板状酸化鉄、板
状シリカ、板状酸化チタン、板状アルミナなどの無機板
状酸化物、あるいは白雲母、黒雲母、セリサイト、カオ
リナイト、タルク等の層状化合物、PET樹脂膜、アク
リル樹脂膜などの有機高分子泊などが挙げられるが、本
発明に用いられる鱗片状粉体はこれらに特に限定される
ものではない。なお、光の利用率を向上させるために
は、鱗片状粉体にも光透過性のあるものを用いることが
好ましい。また、本発明に使用される鱗片状粉体の粒径
は特に限定されないが、1〜200μm、特に好ましく
は10〜120μmで扁平なものが美しい光沢と干渉色
を発揮しやすい。
【0042】これらの鱗片状粉体に干渉色を付与するに
は、鱗片状粉体の表面を金属酸化物で被覆することが一
般的であり、金属酸化物としては二酸化チタン、酸化
鉄、低次酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸
化アルミニウム、酸化コバルト、酸化ニッケル、チタン
酸コバルトなど、及びLi−Co−Ti系複合酸化物あ
るいはK−Ni−Ti系複合酸化物、Ni−Fe−Ti
系複合酸化物、Co−Al−Ti系複合酸化物などの複
合酸化物、あるいはこれらの金属酸化物の混合物などが
挙げられるが、干渉色を発現できる金属酸化物であれ
ば、特にこれらに限定されるものではない。これらの金
属酸化物の鱗片状粉体への被覆は、これらの金属酸化物
の有機塩や無機塩を、加熱あるいは中和加水分解する方
法あるいはCVDやPVDのような蒸着操作によって行
うことができる。
【0043】これらの干渉性鱗片状粉体表面は、必要に
応じて有機あるいは無機化合物によって表面処理を施し
てもよい。更に本発明に用いられる干渉性鱗片状粉体の
使用法は特に制限されず、干渉色が発現すれば従来の着
色剤との組み合わせや添加順序を任意に採ることができ
る。また反射層を着色或いは特定の色調を呈する物質を
用いて着色しておく例を説明したが、このような酸化金
属鱗片状粉体を用いる場合には、酸化金属被覆鱗片状粉
体はその干渉色とは異なる色調の外観色を有するチタン
系複合酸化物被覆雲母であることが好適である。
【0044】このような外観色と干渉色の異なる粉体を
使用することによって、着色した反射層を設けるなどの
方法を採らずとも、直線光照射方向では粉体の外観色と
干渉色の混合された色彩が観察され、その他の方向で
は、粉体の外観色の色彩が観察されるからである。ま
た、このような粉体であれば顔料化することが容易であ
るから、製造がしやすい上、文字や記号などの複雑な図
形を干渉物質が示す干渉色と外観色によって描くことが
可能となるなどの観点からも好適である。
【0045】また本発明の再帰反射材層を形成する透明
微小球は、屈折率が、1.7〜2.2、さらには1.8
〜2.1が好適であり、透明微小球の平均粒子径は、2
0〜60μm、さらには30〜50μmが好適である。
【0046】透明微小球の屈折率が前記範囲より大きい
場合や小さい場合には、焦点がぼやけて明瞭な反射光が
得られなくなってしまう。また透明微小球の粒子径は、
前記範囲より小さいと干渉物質層に埋没してしまった
り、再帰反射し得る光の有効入射角度が狭くなってしま
い、再帰反射特性が悪くなってしまう。逆に粒子径が大
きい場合には、干渉物質層の形成が困難となったり、焦
点の距離合わせも難しくなる。さらには、干渉物質を含
むインキなどを用いる場合に、インクが透明微小球間の
隙間に入り込んだりして製造に困難をきたす場合もあ
る。
【0047】また、本実施形態の干渉物質層において、
光干渉が得られれば雲母チタンのような干渉物質と他の
色剤や染料を用いて所望の色調に調整しても良い。
【0048】接着剤層 接着剤層14は、転写体8を被転写体に良好に接着する
ためのものである。この接着剤層には、被転写体に良く
付着すること、接着能力として広い素材に適用が可能で
あること、箔切れなどの作業性がよいこと、被転写体の
素材に対する諸物性に強いことなどが要求される。
【0049】接着剤としていくつか例示すれば、ポリウ
レタン系樹脂やエポキシ系樹脂等の反応硬化型接着剤、
水性エマルジョン型接着剤やラテックス型接着剤等の溶
剤揮散型接着剤、ホットメルト接着剤、電子線硬化型接
着剤、感熱接着剤などが挙げられるがこれらのみに限ら
れるものではなく、使用する目的、被転写体の材質等を
考慮して適宜適当な接着剤、粘着剤を使用するのがよ
い。
【0050】第二実施形態 続いて本発明のホログラム再生体層と、多色性顔料によ
って構成された顔料層を積層した転写体を有する本発明
の第二実施形態について説明する。
【0051】図6は本発明におけるホログラム再生体層
に、顔料層を積層した転写体を有する転写箔の概略構成
を示した断面図である。同図に示すように本発明におけ
る転写箔102は、剥離層104を介して基材106上
に形成された被転写体に転写される転写体108を備え
る転写箔において、前記転写体108には、入射する光
を利用して映像を再生するホログラム再生体層110
と、観察角度を変えることによって異なる色彩を呈する
多色性顔料よりなる顔料層112とが積層されているこ
とを特徴とする。
【0052】第二実施形態である本発明のホログラム再
生体層と顔料層とが積層された転写体を有する転写箔、
および転写体は、顔料層を除いた、基材、剥離層、ホロ
グラム再生体層、接着剤層は前記第一実施形態で説明し
たものと同様に構成されたものを適用することが可能で
ある。よってここでは、顔料層についてのみ説明する。
【0053】本発明における顔料層には、観察する角度
を変えることによって、異なる色彩を呈する多色性顔料
によって構成される。このような顔料としては、入射光
の一部に位相差を付与して再合成し、特定波長領域の光
成分を干渉により強調し入射光とは異なる色調の着色光
を帰還させる干渉性物質により構成された顔料が上げら
れる。
【0054】このような顔料層としては、前記した再帰
反射材層に用いた干渉物質が挙げられる。よって本実施
形態においては、前記再帰反射材層に用いられた干渉物
質層をそのまま好適に用いることが可能である。そのた
め、再帰反射性を有さない本実施形態においても、顔料
層として酸化金属鱗片状粉体が好適に用いられる。この
酸化金属鱗片状粉体としては、前記第一実施形態で説明
したと同様のものが例示でき、この干渉性鱗片状粉体の
母核となる鱗片状粉体としては、例えば金属アルミニウ
ム、金属チタン、ステンレスなどの粉体、あるいは板状
酸化鉄、板状シリカ、板状酸化チタン、板状アルミナな
どの無機板状酸化物、あるいは白雲母、黒雲母、セリサ
イト、カオリナイト、タルク等の層状化合物、PET樹
脂膜、アクリル樹脂膜などの有機高分子泊などが挙げら
れるが、本発明に用いられる鱗片状粉体はこれらに特に
限定されるものではない。なお、光の利用率を向上させ
るためには、鱗片状粉体にも光透過性のあるものを用い
ることが好ましい。また、本発明に使用される鱗片状粉
体の粒径は特に限定されないが、1〜200μm、特に
好ましくは10〜120μmで扁平なものが美しい光沢
と干渉色を発揮しやすい。
【0055】これらの鱗片状粉体に干渉色を付与するに
は、鱗片状粉体の表面を金属酸化物で被覆することが一
般的であり、金属酸化物としては二酸化チタン、酸化
鉄、低次酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸
化アルミニウム、酸化コバルト、酸化ニッケル、チタン
酸コバルトなど、及びLi−Co−Ti系複合酸化物あ
るいはK−Ni−Ti系複合酸化物、Ni−Fe−Ti
系複合酸化物、Co−Al−Ti系複合酸化物などの複
合酸化物、あるいはこれらの金属酸化物の混合物などが
挙げられるが、干渉色を発現できる金属酸化物であれ
ば、特にこれらに限定されるものではない。これらの金
属酸化物の鱗片状粉体への被覆は、これらの金属酸化物
の有機塩や無機塩を、加熱あるいは中和加水分解する方
法あるいはCVDやPVDのような蒸着操作によって行
うことができる。
【0056】これらの干渉性鱗片状粉体表面は、必要に
応じて有機あるいは無機化合物によって表面処理を施し
てもよい。更に本発明に用いられる干渉性鱗片状粉体の
使用法は特に制限されず、干渉色が発現すれば従来の着
色剤との組み合わせや添加順序を任意に採ることができ
る。
【0057】また鮮やかで、大きな変色性を持っている
ことから、顔料層に用いる酸化金属被覆鱗片状粉体はそ
の干渉色とは異なる色調の外観色を有するチタン系複合
酸化物被覆雲母であることが好適である。このような顔
料層によって構成された本実施形態は、再帰反射性を有
する前記第一実施形態とは異なり、通常光の下でもある
程度光の方向性がそろっていれば干渉色が観察可能であ
るため、観察角度を変えることによって異なる色彩を呈
する。
【0058】よって、干渉物質の外観色と干渉色の違い
を考慮して、干渉物質の配置する位置を操作することに
よって通常光下と、直線光下で異なる文字や図形を表示
するように顔料層を設けておけば、転写箔を観察する角
度を変えることによって異なる図形や文字を観察するこ
とができる。
【0059】なお、本実施形態においても干渉物質層に
おいて、光干渉が得られれば雲母チタンのような干渉物
質と他の色剤や染料を用いて所望の色調に調整しても良
い。さらに本実施形態において、干渉物質からなる顔料
層の下層に、光反射性金属などによって反射層を設ける
ことにより、反射効率が高まり、製品効果を向上するこ
とが可能である。
【0060】本発明における転写箔、及びその転写体
は、転写される製品や、その用途によって、接着性、耐
熱性、耐候性、耐薬品性などを考慮して、適当な材料を
選び各層を形成することで、上質紙、アート紙、ミラー
コート紙、和紙、粗面紙、E段など一般印刷、UV印
刷、UVニス、UVコート紙、プレスコート、PVC、
PP、PETなどによる各種ラミネート紙などの紙や、
軟質、硬質、発泡ビニールなどのビニール、ABS、A
S、HiPS、AC、PP、PETなどのプラスチッ
ク、上製本、アルバム、Tシャツ、布製品などの各種繊
維、皮革、ガラス、金属、木工など各種素材に用いるこ
とが可能である。なお本発明を用い得る素材としてはこ
こに挙げたもののみに限られるものではない。
【0061】以上説明した本発明の二つの実施形態につ
いて、実施例を用いてさらに詳しく説明する。実施例1 白色光により再生映像を再生可能なレインボーホログラ
ムとしての干渉縞と赤色レーザー光によってのみ再生映
像を再生可能なフーリエ変換ホログラムとしての干渉縞
とが多重に記録された記録材料をマスターホログラムと
して用い、マスターホログラムと同様の干渉縞を記録す
ることによってマスターホログラムと同じ再生映像を再
生し得るホログラムフィルムを作成した。このフィルム
に二酸化チタンを蒸着して、透明ホログラムシートを作
成した。この透明ホログラムシートは、白色光下では、
白色光の中から主に緑色光により再生映像を再生し得る
ものであり、かつ再生光の照射方向を変えると異なる再
生映像が4種類観察し得るホログラムであり、赤色レー
ザーを照射したときのみ特定の再生映像が1種類観察し
得るホログラムであった。
【0062】続いて、白色のアクリル繊維による布を基
材とし、その上にLiCoTi被覆雲母をアク
リル樹脂溶液と混合した透明着色スクリーン印刷用イン
キをスクリーン印刷した。このとき、干渉物質が示す干
渉色によって転写体が転写される製品の製造番号を印刷
し、外観色によって会社名を印刷した。その上に屈折率
が1.9で200〜250メッシュの透明性ガラス微粒
子を散布してその半球以上が埋没しないように一重に付
着乾燥させ、再帰反射層を製造した。この再帰反射層
は、通常光のもとで、緑〜青の外観色を呈し、直線光の
もとで赤〜紫色の干渉色を呈するものであった。
【0063】それぞれ上述したように別々に製造された
透明ホログラムシートと再帰反射層を積層して転写箔を
製造する。図1の転写箔の断面図を参照にしつつ製造過
程を説明する。
【0064】まず厚さ30μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムの基材6上に、剥離層4として離型剤を
10μmの厚さでスクリーン印刷し、この上に前記製法
によって製造された透明ホログラムフィルム10を積層
した。更に透明ホログラムフィルム10の全面にシリコ
ーン樹脂溶液を塗布し、その樹脂が流れない程度に乾燥
した時に前記製法により製造した再帰反射材層12を積
層し、固定した。最後に溶剤揮散型接着剤として、酢酸
ビニル樹脂よりなる接着剤を厚さ5μmでスクリーン印
刷して接着剤層14を設け、本発明の転写箔2を得た。
【0065】得られた転写箔を製品に転写し観察したと
ころ、白色光の元で、ホログラム像が再生されない状態
で光線が入射しているときには、再帰反射層の干渉物質
の呈する緑〜青色の色調が観察され、干渉物質の外観色
によって描かれた会社名が視認できた。図7(a)に再
帰反射材層に観察された会社名の様子を示す。
【0066】製品を傾け白色光の入射方向及び、入射角
度を変えて行くと、レインボーホログラム特有の虹色の
反射光と共に、緑色光によって再生された再生映像が観
察された。さらにいろいろな角度及び方向から白色光を
入射させると、透明ホログラムには異なる再生映像が観
察できた。図8に白色光によってホログラム層の映像が
再生された再生像を示す。
【0067】図8(a)、(b)、(c)、(d)それ
ぞれに記載された矢印は入射光の照射方向を示すもので
ある。このように異なる方向から白色光を入射させると
転写体には4種類の異なる再生映像が観察された。
(a)〜(c)は、文字情報であるから2D映像として
再生されているが、ホログラムが立体映像再生可能であ
るため、転写体表面から文字が飛び出して空間上に浮か
ぶように再生されていた。さらに(d)は、図形情報で
あるため3D像のリアルな物体映像として再生されてい
た。
【0068】また本実施例で製造された転写箔及びその
転写体は、透明ホログラムの再生映像を再生し得る光の
波長が再帰反射層の外観色の呈する色調の光の波長とほ
ぼ同じであるため、非常に鮮明な再生像を得ることがで
きるものであった。しかし白色光をどのような角度、及
び方向から入射させてもレーザー光によってのみ再生し
得るの再生映像は再生することができず、透明ホログラ
ムにレーザー光によって再生し得るホログラム映像が存
在することを知らなければ、その存在を確認する手段は
何もなかった。またこの白色光は、直線光でなかったた
め再帰反射層の色調も干渉物質の外観色を呈しており、
干渉色を呈することはなかった。
【0069】ところが赤色のレーザー光を照射すると、
白色光により再生されていた再生映像は消滅した。これ
は、透明ホログラムシートは白色光の中から特定の波長
光を選択して再生映像を再生しているのであるが、レー
ザー光は照射する光に存在する波長幅が非常に狭く、透
明ホログラムシートの再生像を再生するのに必要な波長
を含んでいないためである。さらにレーザーの照射方
向、及び照射角度を変えて行くと、透明ホログラムがフ
ーリエ変換ホログラムとして作用し、白色光下では観察
できなかった新たな再生映像がくっきりと観察された。
【0070】図9にレーザー光で転写体が備える透明ホ
ログラム再生体を再生している概略図を示す。図9
(a)に示すように、筒状物80を転写体8に被せ、筒
状物80の一部に設けられた赤色レーザー光入射口に赤
色レーザー光源82をセットする。筒状物80の上端側
には、スクリーンとしての役割を果たす磨りガラス84
がはめ込まれており、赤色レーザー光源82より転写体
8に赤色レーザーを照射すると、透明ホログラムシート
による再生像が図9(b)に示すように磨りガラス84
に浮かび上がった。赤色レーザーの照射を止めると、レ
ーザー光によって再生されていた再生映像は消え、この
ようなホログラム映像が存在することはやはりわからな
かった。
【0071】さらに直線光を転写体8に照射したとこ
ろ、転写体の色調は、緑〜青色の色調から赤〜紫の色調
に変化した。そして図7(b)に示すように、転写体が
転写された製品の製造番号が観察できた。
【0072】実施例2 実施例1と同様の製法により白色光下では、白色光の中
から主に緑色光により再生映像を再生し、かつ再生光の
照射方向を変えると異なる再生映像が4種類観察でき、
赤色レーザーを照射したときのみ特定の再生映像が1種
類観察し得るホログラムを得た。
【0073】続いて、白色のアクリル繊維による布を基
材とし、その上にLiCoTi被覆雲母をアク
リル樹脂溶液と混合した透明着色スクリーン印刷用イン
キをスクリーン印刷した。このとき、干渉物質が示す干
渉色によって転写体が転写される製品の製造番号を印刷
し、外観色によって会社名を印刷して顔料層を製造し
た。この顔料層は、緑〜青の外観色を呈し、観察角度を
変えて行くと赤〜紫色の干渉色を呈するものであった。
【0074】それぞれ上述したように別々に製造された
透明ホログラムシートと顔料層を積層して転写箔を製造
する。図6の転写箔の断面図を参照にしつつ製造過程を
説明する。
【0075】まず厚さ30μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムの基材106上に、剥離層104として
離型剤を10μmの厚さでスクリーン印刷し、この上に
前記製法によって製造された透明ホログラムフィルム1
10を積層した。更に透明ホログラムフィルム110の
全面にシリコーン樹脂溶液を塗布し、その樹脂が流れな
い程度に乾燥した時に前記製法により製造した顔料層1
12を積層し、固定した。最後に溶剤揮散型接着剤とし
て、酢酸ビニル樹脂よりなる接着剤を厚さ5μmでスク
リーン印刷して接着剤層114を設け、本発明の転写箔
102を得た。
【0076】得られた転写箔を製品に転写し観察したと
ころ、白色光の元で、ホログラム像が再生されない状態
で光線が入射しているときには、再帰反射層の干渉物質
の呈する緑〜青色の色調が観察され、干渉物質の外観色
によって描かれた会社名が図7(a)のように視認でき
た。
【0077】製品を傾け白色光の入射方向及び、入射角
度を変えて行くと、レインボーホログラム特有の虹色の
反射光と共に、緑色光によって再生された再生映像が観
察された。さらにいろいろな角度及び方向から白色光を
入射させると、透明ホログラムには異なる再生映像が観
察できた。図8に白色光によってホログラム層の映像が
再生された再生像を示す。
【0078】図8(a)、(b)、(c)、(d)それ
ぞれに記載された矢印は入射光の照射方向を示すもので
ある。このように異なる方向から白色光を入射させると
偽造防止転写体には4種類の異なる再生映像が観察され
た。(a)〜(c)は、文字情報であるから2D映像と
して再生されているが、ホログラムが立体映像再生可能
であるため、シール表面から文字が飛び出して空間上に
浮かぶように再生されていた。さらに(d)は、図形情
報であるため3D像のリアルな物体映像として再生され
ていた。
【0079】また本実施例で製造された転写箔及びその
転写体は、透明ホログラムの再生映像を再生し得る光の
波長が顔料層の外観色の呈する色調の光の波長とほぼ同
じであるため、非常に鮮明な再生像を得ることができる
ものであった。しかし白色光をどのような角度、及び方
向から入射させてもレーザー光によってのみ再生し得る
再生映像は再生することができず、透明ホログラムにレ
ーザー光によって再生し得るホログラム映像が存在する
ことを知らなければ、その存在を確認する手段は何もな
かった。
【0080】ところが赤色のレーザー光を照射すると、
白色光により再生されていた再生映像は消滅した。これ
は、透明ホログラムシートは白色光の中から特定の波長
光を選択して再生映像を再生しているのであるが、レー
ザー光は照射する光に存在する波長幅が非常に狭く、透
明ホログラムシートの再生像を再生するのに必要な波長
を含んでいないためである。さらにレーザーの照射方
向、及び照射角度を変えて行くと、透明ホログラムがフ
ーリエ変換ホログラムとして作用し、白色光下では観察
できなかった新たな再生映像がくっきりと観察された。
【0081】図9にレーザー光で転写体が備える透明ホ
ログラム再生体を再生している概略図を示す。図9
(a)に示すように、筒状物80を転写体108に被
せ、筒状物80の一部に設けられた赤色レーザー光入射
口に赤色レーザー光源82をセットする。筒状物80の
上端側には、スクリーンとしての役割を果たす磨りガラ
ス84がはめ込まれており、赤色レーザー光源82より
転写体108に赤色レーザーを照射すると、透明ホログ
ラムシートによる再生像が図9(b)に示すように磨り
ガラス84に浮かび上がった。赤色レーザーの照射を止
めると、レーザー光によって再生されていた再生映像は
消え、このようなホログラム映像が存在することはやは
りわからなかった。
【0082】さらに白色光下で転写体108を傾けなが
ら観察していったところ、転写体の色調は、緑〜青色の
色調から赤〜紫の色調に変化した。そして図7(b)に
示すように、転写体が転写された製品の製造番号が観察
できた。
【0083】なお、実施例1、2では干渉物質としてL
CoTi被覆雲母を用いたが、雲母に被覆さ
せるLi−Co−Ti系複合酸化物としては、一般式が
Li 0.5+XCo0.5−X[Li0.5−XCo
Ti1.5]O(0<X<0.1)で表されるLi−
Co−Ti系複合酸化物が好適である。
【0084】実施例3 白色光により再生映像を再生可能なレインボーホログラ
ムとしての干渉縞が多重に記録された記録材料をマスタ
ーホログラムとして用い、マスターホログラムと同様の
干渉縞を記録することによってマスターホログラムと同
じ再生映像を再生し得るホログラムフィルムを作成し
た。このフィルムに二酸化チタンを蒸着して、透明ホロ
グラムシートを作成した。この透明ホログラムシート
は、白色光下では、白色光の中から主に橙色光により再
生映像を再生し得るものであり、かつ再生光の照射方向
を変えると異なる再生映像が6種類観察し得るホログラ
ムであった。
【0085】続いて、干渉物質を製造した。二酸化チタ
ン被覆雲母100.00重量部に対し、水1lを加え、
攪拌分散させた。これに、含水塩化コバルト(CoCl
・6HO)11.89重量部、含水硫酸アルミニウ
ム(Al(SO・14HO)72.27重量
部を水に溶解して水溶液にして滴下し、攪拌しながら8
0℃まで昇温した。さらに2mol/lの水酸化ナトリ
ウム水溶液(NaOH)を滴下して、溶液のpHを9に
調整した。生成したTi-Co-Al系複合酸化物被覆雲
母を濾過、水洗し、150℃で12時間乾燥させた後、
900℃の温度で1時間焼成してTi-Co-Al系複合
酸化物被覆雲母を得た。
【0086】そして前記ホログラムシートの反射層側全
面に、シリコーン樹脂溶液を塗布し、その樹脂が流れな
い程度に乾燥したときに、屈折率が1.9で200〜2
50メッシュの透明性ガラス微粒子を散布してその半球
以上が埋没しないように一重に付着乾燥させた。さらに
前述の製法によって得られたTi-Co-Al系複合酸化
物被覆雲母をアクリル樹脂溶液と混合し、透明着色スク
リーン印刷用インキを作成し、ホログラムシートに付着
させたガラス球上に干渉物質が示す干渉色によって会社
名と転写体が転写される製品のID番号が、外観色によ
って製品名が観察されるように透明着色スクリーン印刷
用インキをスクリーン印刷し、再帰反射層を製造した。
この再帰反射層は、通常光のもとで、青色の外観色を呈
し、直線光のもとで黄色の干渉色を呈するものであっ
た。
【0087】続いて溶剤揮散型接着剤として、酢酸ビニ
ル樹脂よりなる接着剤を厚さ5μmで再帰反射層上の干
渉物質側にスクリーン印刷して接着剤層を設けた。最後
にホログラムシート表面側に剥離層として離型剤を10
μmの厚さでスクリーン印刷し、その上に厚さ30μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムの基材を圧着さ
せて、本発明の転写箔を得た。
【0088】得られた転写箔を製品に転写し観察したと
ころ、白色光の元で、ホログラム像が再生されない状態
で光線が入射しているときには、再帰反射層の干渉物質
の呈する青色の色調が観察され、干渉物質の外観色によ
って描かれた製品名が視認できた。製品を傾け白色光の
入射方向及び、入射角度を変えて行くと、レインボーホ
ログラム特有の虹色の反射光と共に、橙色光によって再
生された再生映像が観察された。さらにいろいろな角度
及び方向から白色光を入射させると、透明ホログラムに
は異なる再生映像が観察できた。
【0089】ところが赤色のレーザー光を照射すると、
白色光により再生されていた再生映像は消滅したが赤色
レーザーによって再生されるホログラム像の干渉縞が記
録されていないためホログラムによって再生されるホロ
グラム像はなかった。さらに直線光を転写体に照射した
ところ、転写体の色調は、青色の色調から黄色の色調に
変化した。そして会社名と転写体が転写された製品のI
D番号が観察できた。
【0090】実施例4 実施例3と同様の製法により白色光下では、白色光の中
から主に橙色光により再生映像を再生し、かつ再生光の
照射方向を変えると異なる再生映像が6種類観察できる
ホログラムを得た。
【0091】続いて、干渉物質を製造した。二酸化チタ
ン被覆雲母100.00重量部に対し、水1lを加え、
攪拌分散させた。これに、含水塩化コバルト(CoCl
・6HO)11.89重量部、含水硫酸アルミニウ
ム(Al(SO・14HO)72.27重量
部を水に溶解して水溶液にして滴下し、攪拌しながら8
0℃まで昇温した。さらに2mol/lの水酸化ナトリ
ウム水溶液(NaOH)を滴下して、溶液のpHを9に
調整した。生成したTi-Co-Al系複合酸化物被覆雲
母を濾過、水洗し、150℃で12時間乾燥させた後、
900℃の温度で1時間焼成してTi-Co-Al系複合
酸化物被覆雲母を得た。
【0092】そして前述の製法によって得られたTi-
Co-Al系複合酸化物被覆雲母をアクリル樹脂溶液と
混合し、透明着色スクリーン印刷用インキを作成し、前
記ホログラムシートの反射層側全面に、干渉物質が示す
干渉色によって会社名と転写体が転写される製品のID
番号が、外観色によって製品名が観察されるように透明
着色スクリーン印刷用インキをスクリーン印刷した。さ
らに白色のアクリル繊維による基布上にアルミニウムを
蒸着することよって反射層を設け、さらに青インクによ
って反射層を着色し、これを前記干渉物質がスクリーン
印刷された面上に付着させ、顔料層を製造した。この顔
料層は、青色の外観色を呈し、観察角度を変えて行くと
黄色の干渉色を呈するものであった。また、反射層を設
けたこと、インクにより色調を調整したことによって、
非常に明るく、彩度の高い色調を呈していた。
【0093】続いて溶剤揮散型接着剤として、酢酸ビニ
ル樹脂よりなる接着剤を厚さ5μmで顔料層の基布上に
スクリーン印刷して接着剤層を設けた。最後にホログラ
ムシート表面側に剥離層として離型剤を10μmの厚さ
でスクリーン印刷し、その上に厚さ30μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムの基材を圧着させて、本発
明の転写箔を得た。
【0094】得られた転写箔を製品に転写し観察したと
ころ、白色光の元で、ホログラム像が再生されない状態
で光線が入射しているときには、顔料層の干渉物質の呈
する青色の色調が観察され、干渉物質の外観色によって
描かれた製品名が視認できた。製品を傾け白色光の入射
方向及び、入射角度を変えて行くと、レインボーホログ
ラム特有の虹色の反射光と共に、橙色光によって再生さ
れた再生映像が観察された。さらにいろいろな角度及び
方向から白色光を入射させると、透明ホログラムには異
なる再生映像が観察できた。
【0095】ところが赤色のレーザー光を照射すると、
白色光により再生されていた再生映像は消滅したが赤色
レーザーによって再生されるホログラム像の干渉縞が記
録されていないためホログラムによって再生されるホロ
グラム像はなかった。さらに白色光下で転写体を傾けな
がら観察していったところ、転写体の色調は、青色の色
調から黄色の色調に変化した。そして会社名と転写体が
転写された製品のID番号が観察できた。
【0096】実施例5 白色光により再生映像を再生可能なレインボーホログラ
ムとしての干渉縞と赤色レーザー光により再生映像を再
生可能な干渉縞が多重に記録された記録材料をマスター
ホログラムとして用い、マスターホログラムと同様の干
渉縞を記録することによってマスターホログラムと同じ
再生映像を再生し得るホログラムフィルムを作成した。
このフィルムに二酸化チタンを蒸着して、透明ホログラ
ムシートを作成した。この透明ホログラムシートは、白
色光下では、白色光の中から主に紫色光により再生映像
を再生し得るものであり、かつ再生光の照射方向を変え
ると異なる再生映像が4種類、レーザー光下で再生光の
照射方向を変えると異なる再生映像が2種類観察し得る
ホログラムであった。
【0097】続いて、干渉物質を製造した。二酸化チタ
ン被覆雲母10.00重量部に対し、水50重量部を加
え、攪拌分散させ、これに塩化鉄(FeCl・6H
O)3.36重量部、尿素4.48重量部、水50重量
部を混合、溶解させたものを加え、攪拌下に昇温し、2
時間反応させた後、生成した鉄・二酸化チタン被覆雲母
を濾過、水洗し、150℃で12時間乾燥させた。そし
て得られた鉄・二酸化チタン被覆雲母10.00重量部
に対し、炭酸ニッケル・水酸化ニッケル水和物を1.3
4重量部加え、混合した後、700℃で1時間焼成し、
粉砕してNi−Fe−Ti系複合酸化物被覆雲母を得
た。さらに、水100重量部に硫酸チタニウム19.6
0重量部を溶解させたものに、前記複合酸化物被覆雲母
10重量部を加え、攪拌しながら100℃に昇温し、4
時間反応させ、生成した含水二酸化チタン・Ni−Fe
−Ti系複合酸化物被覆雲母を濾過、水洗した後、15
0℃で12時間乾燥させ、二酸化チタン・Ni−Fe−
Ti系複合酸化物被覆雲母を得た。
【0098】白色のアクリル繊維による布を基布とし、
その上にアルミニウムを蒸着することによって反射層を
形成し前記製法により得た二酸化チタン・Ni−Fe−
Ti系複合酸化物被覆雲母をアクリル樹脂溶液、赤色イ
ンキと混合した透明着色印刷用インキをグラビア印刷し
た。このとき、干渉物質が示す干渉色によって転写体が
転写される製品のID番号を印刷し、外観色によって会
社名と製品名を印刷した。その上に屈折率が1.9で2
00〜250メッシュの透明性ガラス微粒子を散布して
その半球以上が埋没しないように一重に付着乾燥させ、
再帰反射層を製造した。この再帰反射層は、通常光のも
とで、赤色の外観色を呈し、直線光のもとで緑色の干渉
色を呈するものであった。また、反射層を設けたこと、
インクにより色調を調整したことによって、非常に明る
く、彩度の高い色調を呈していた。
【0099】続いて厚さ30μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムの基材上に、剥離層として離型剤を1
0μmの厚さでスクリーン印刷し、この上に前記製法に
よって製造された透明ホログラムフィルムを積層した。
更に透明ホログラムフィルムの全面にシリコーン樹脂溶
液を塗布し、その樹脂が流れない程度に乾燥した時に前
記製法により製造した再帰反射材層を積層し、固定し
た。最後に溶剤揮散型接着剤として、酢酸ビニル樹脂よ
りなる接着剤を厚さ5μmでスクリーン印刷して接着剤
層を設け、本発明の転写箔を得た。
【0100】得られた転写箔を製品に転写し観察したと
ころ、白色光の元で、ホログラム像が再生されない状態
で光線が入射しているときには、再帰反射層の干渉物質
の呈する赤色の色調が観察され、干渉物質の外観色によ
って描かれた会社名と製品名が視認できた。製品を傾け
白色光の入射方向及び、入射角度を変えて行くと、レイ
ンボーホログラム特有の虹色の反射光と共に、紫色光に
よって再生された再生映像が観察された。さらにいろい
ろな角度及び方向から白色光を入射させると、透明ホロ
グラムには異なる再生映像が4種類観察できた。
【0101】赤色のレーザー光を照射すると、白色光に
より再生されていた再生映像は消滅し、いろいろな角度
及び方向から赤色レーザーを入射させると、透明ホログ
ラムには異なる再生映像が2種類観察できた。さらに直
線光を転写体に照射したところ、転写体の色調は、赤色
の色調から緑色の色調に変化した。そして転写体が転写
された製品のID番号が観察できた。
【0102】実施例6 実施例5と同様の製法により白色光下では、白色光の中
から主に紫色光により再生映像を再生し、かつ再生光の
照射方向を変えると異なる再生映像が4種類、レーザー
光下で再生光の照射方向を変えると異なる再生映像が2
種類観察できるホログラムを得た。
【0103】続いて、干渉物質を製造した。二酸化チタ
ン被覆雲母10.00重量部に対し、水50重量部を加
え、攪拌分散させ、これに塩化鉄(FeCl・6H
O)3.36重量部、尿素4.48重量部、水50重量
部を混合、溶解させたものを加え、攪拌下に昇温し、2
時間反応させた後、生成した鉄・二酸化チタン被覆雲母
を濾過、水洗し、150℃で12時間乾燥させた。そし
て得られた鉄・二酸化チタン被覆雲母10.00重量部
に対し、炭酸ニッケル・水酸化ニッケル水和物を1.3
4重量部加え、混合した後、700℃で1時間焼成し、
粉砕してNi−Fe−Ti系複合酸化物被覆雲母を得
た。さらに、水100重量部に硫酸チタニウム19.6
0重量部を溶解させたものに、前記複合酸化物被覆雲母
10重量部を加え、攪拌しながら100℃に昇温し、4
時間反応させ、生成した含水二酸化チタン・Ni−Fe
−Ti系複合酸化物被覆雲母を濾過、水洗した後、15
0℃で12時間乾燥させ、二酸化チタン・Ni−Fe−
Ti系複合酸化物被覆雲母を得た。
【0104】そして前述の製法によって得られた二酸化
チタン・Ni−Fe−Ti系複合酸化物被覆雲母をアク
リル樹脂溶液、赤色インキと混合し、透明着色スクリー
ン印刷用インキ作成し、前記ホログラムシートの反射層
側全面に、干渉物質が示す干渉色によって転写体が転写
される製品のID番号が、外観色によって会社名と製品
名が観察されるように透明着色印刷用インキをグラビア
印刷して顔料層を製造した。この顔料層は、赤色の外観
色を呈し、観察角度を変えて行くと緑色の干渉色を呈す
るものであった。また、インクにより色調を調整したこ
とによって、彩度の高い色調を呈していた。
【0105】続いて溶剤揮散型接着剤として、酢酸ビニ
ル樹脂よりなる接着剤を厚さ5μmで顔料層上にスクリ
ーン印刷して接着剤層を設けた。最後に基材として厚さ
30μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に剥
離層として離型剤を10μmの厚さでスクリーン印刷
し、基材を剥離層を介してホログラムシート表面側に圧
着させて、本発明の転写箔を得た。
【0106】得られた転写箔を製品に転写し観察したと
ころ、白色光の元で、ホログラム像が再生されない状態
で光線が入射しているときには、顔料層の干渉物質の呈
する赤色の色調が観察され、干渉物質の外観色によって
描かれた会社名と製品名が視認できた。製品を傾け白色
光の入射方向及び、入射角度を変えて行くと、レインボ
ーホログラム特有の虹色の反射光と共に、紫色光によっ
て再生された再生映像が観察された。さらにいろいろな
角度及び方向から白色光を入射させると、透明ホログラ
ムには異なる再生映像が4種類観察できた。
【0107】赤色のレーザー光を照射すると、白色光に
より再生されていた再生映像は消滅し、いろいろな角度
及び方向から赤色レーザーを入射させると、透明ホログ
ラムには異なる再生映像が2種類観察できた。さらに白
色光下で転写体を傾けながら観察していったところ、転
写体の色調は、赤色の色調から緑色の色調に変化した。
そして転写体が転写された製品のID番号が観察でき
た。
【0108】なお本発明はここに示した実施例の形態、
製造方法のみに限定されるものではない。本発明は以上
説明したようにホログラム、再帰反射材、多色性顔料層
を用いることによって、転写された製品が真性品である
か偽造品であるかを何重にもわたる手段で即座に判別す
ることが可能である。
【0109】本発明に第一実施形態によれば、通常光下
で観察されるホログラム像と、再帰反射層に描かれた図
形や文字によってある程度判別が可能であり、コヒーレ
ントな光によって再生されるホログラム像を再生するこ
とによって、さらに判別の確度が向上できる。前記実施
例においては、コヒーレントな光によって再生されるホ
ログラム映像を1種としたが複数種再生されるように構
成しておいても良い。更に直線光によって再帰反射層に
浮かぶ文字或いは図形を観察することによって判別精度
はかなり格段に向上する。
【0110】この第一実施形態において特筆すべきこと
は、ホログラムは一つ一つを異なる再生像を持つように
製造することは、コスト的にも技術的にも大変困難なこ
とであるが、再帰反射層に描かれた図形や文字は、干渉
物質を主成分とするインクを用いるため、一つ一つ異な
る情報を入れることができることである。このため、外
観色により見た目は同じ文字や図形が描かれていても、
直線光を照射したときには、製品番号のような個々の製
品により異なる情報が浮かび出るようにすることが可能
なことである。
【0111】また高度な技術を多数組み合わせることに
よって、製造に高度な技術が必要なことや直線光下で見
ることのできる干渉物質の干渉色で描かれた文字や図
形、及びコヒーレント光によって再生されるホログラム
像など、当事者しか知り得ない多数の隠し情報が隠され
ているため本発明の転写箔及び転写体を偽造することは
大変に困難である。このように本発明の転写泊及びそれ
を用いた転写体は真性品と偽造品の判別、及び偽造の困
難性に優れている。
【0112】また本発明の第二実施形態についても第一
実施形態とほぼ同様のことが言えるが、顔料層の干渉物
質の干渉色で描かれた文字や図形は、ある程度方向性の
そろった白色光下ならば、観察角度を変えることにより
視覚することが可能である。よって、隠し情報として
は、第一実施形態より幾分落ちるものの、製造の技術的
な高度さにおいては略同じであり、偽造は大変難しいと
共に、第一実施形態よりも意匠性に富んだものとするこ
とが可能である。
【0113】更に白色光下で再生されるホログラム再生
像の色調と干渉物質の外観色、干渉色を考慮することに
よって、ホログラム再生像の色調と近似した外観色を呈
し、この外観色の補色の干渉色を生じる干渉物質を使用
して文字や図形を描いておけば、ホログラムが観察でき
る状態のときには、干渉物質の外観色によって描かれた
文字や図形が観察しづらくなり、角度を変えていき干渉
色が観察しうる状態のときには、ホログラム像の下にく
っきりと文字や図形が見えるというように構成すること
もできる。この方法を用いれば、更に意匠性を高めるこ
とができることはもちろん、新たな隠し情報を盛り込む
ことも可能である。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる写
箔及びその転写体によれば通常光の元では、転写される
される製品の意匠性を落とすことのない意匠性を有して
いると共に、レーザー光のようなコヒーレント光を照射
することによって、或いは、一定の方向性を持った直線
光を使用することによって、或いは観察角度を変えるこ
とによって、転写体が転写された製品が真性品であるか
偽造品であるかを高い確度で直ちに見分けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明におけるホログラム再生体層に、
再帰反射材層を積層した転写体を有する偽造防止転写箔
の概略構成を示した断面図である。
【図2】図2はホログラム再生体層の概要説明図をであ
る。
【図3】図3は本発明の再帰反射材層が取り得る形態の
要部概要図である。
【図4】図4は、図3記載の形態と同様の効果を得られ
る異なる形態の要部概要図である。
【図5】図5は干渉物質層に二酸化チタン被覆雲母を使
用した再帰反射層の概要図である。
【図6】図6は本発明におけるホログラム再生体層に、
顔料層を積層した転写体を有する偽造防止転写箔の概略
構成を示した断面図である。
【図7】図7は、再帰反射材層及び顔料層で干渉物質の
外観色と干渉色によって観察された文字及び図型であ
る。
【図8】図8は白色光によってホログラム層の映像が再
生された再生像である。
【図9】図9はレーザー光で転写体が備える透明ホログ
ラム再生体を再生している概略図を示す。
【符号の説明】
2 偽造防止転写箔 4 剥離層 6 基材 8 転写体 10 ホログラム再生体層 12 再帰反射材層 14 接着剤層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 7/12 G06K 7/12 B G09F 19/12 G09F 19/12 L

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離層を介して基材上に形成された被転
    写体に転写される転写体を備える転写箔において、 前記転写体には、入射する光を利用して映像を再生する
    ホログラム再生体層と、 入射光を入射光進入方向へ帰還させる再帰反射材からな
    る再帰反射材層と、が積層されていることを特徴とする
    転写箔。
  2. 【請求項2】 剥離層を介して基材上に形成された被転
    写体に転写される転写体を備える転写箔において、 前記転写体には、入射する光を利用して映像を再生する
    ホログラム再生体層と、 観察角度を変えることによって異なる色彩を呈する多色
    性顔料よりなる顔料層と、が積層されていることを特徴
    とする転写箔。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の転
    写箔において、用いられるホログラム再生体層は、半透
    明ホログラムまたは透明ホログラムよりなる光透過性の
    高いホログラム再生体であることを特徴とする転写箔。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の転写
    箔において、ホログラム再生体層は、ホログラム像を再
    生可能な光がホログラム再生体層に入射する角度や方向
    を変えると、再生されるホログラム像も変化する再生像
    変化型ホログラムであることを特徴とする転写箔。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の転写箔において、ホログ
    ラム再生体層は、複数のホログラム像の干渉縞を多重に
    記録させることによって、入射光の角度や方向の変化に
    対応してホログラム再生体層が再生するホログラム像も
    変化する多重記録型ホログラムであることを特徴とする
    転写箔。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の転写箔において、ホログ
    ラム再生体層は、一つのホログラム像を再生可能な干渉
    縞が記録されたホログラム再生体を複数積層することに
    よって、入射光の角度や方向の変化に対応してホログラ
    ム再生体層が再生するホログラム像も変化する積層型ホ
    ログラムであることを特徴とする転写箔。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれかに記載の転写
    箔において、ホログラム再生体層は、入射光が白色光で
    あるときにホログラム像を再生可能なホログラム干渉縞
    と、入射光がコヒーレント光のときにホログラム像を再
    生可能なホログラム干渉縞の両方を備えたことを特徴と
    する転写箔。
  8. 【請求項8】 請求項1または3乃至7のいずれかに記
    載の再帰反射材層を備える転写箔において、再帰反射材
    層に用いられる再帰反射材は、入射光の一部に位相差を
    付与して再合成し、特定波長領域の光成分を干渉により
    強調し入射光とは異なる色調の着色光を入射光進入方向
    へ帰還させる着色光再帰反射材であることを特徴とする
    転写箔。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の転写箔において用いられ
    る再帰反射材は、 有色の干渉色を生起する干渉物質層と、前記干渉物質層
    上に整列配置された透明微小球と、からなることを特徴
    とする転写箔。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の転写箔において再帰反
    射材層に用いられる透明微小球は、屈折率が1.7〜
    2.2で粒径が235〜635メッシュのガラス球から
    なることを特徴とする転写箔。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至7のいずれかに記載の顔
    料層を備える転写箔において、顔料層に用いられる多色
    性顔料は、入射光の一部に位相差を付与して再合成し、
    特定波長領域の光成分を干渉により強調し入射光とは異
    なる色調の着色光を帰還させる干渉性物質により構成さ
    れており、 前記顔料層が干渉物質層であることを特徴とする転写
    箔。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11のいずれかに記載の
    転写箔において、干渉物質層には酸化金属被覆鱗片状粉
    体が用いられていることを特徴とする転写箔。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の転写箔において、酸
    化金属被覆鱗片状粉体はその干渉色とは異なる色調の外
    観色を有するチタン系複合酸化物被覆雲母であることを
    特徴とする転写箔。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の転写箔において、干
    渉物質の外観色と干渉色の違いを考慮して、干渉物質の
    配置する位置を操作することによって外観色と、干渉色
    で異なる文字や図形を表示することを特徴とする転写
    箔。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    転写箔を用いて、被転写体に転写された転写体であるこ
    とを特徴とする転写体。
JP11083993A 1998-07-03 1999-03-26 転写箔及びその転写体 Withdrawn JP2000081832A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11083993A JP2000081832A (ja) 1998-07-03 1999-03-26 転写箔及びその転写体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18917498 1998-07-03
JP10-189174 1998-07-03
JP11083993A JP2000081832A (ja) 1998-07-03 1999-03-26 転写箔及びその転写体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000081832A true JP2000081832A (ja) 2000-03-21

Family

ID=26425027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11083993A Withdrawn JP2000081832A (ja) 1998-07-03 1999-03-26 転写箔及びその転写体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000081832A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10934436B2 (en) 2014-12-19 2021-03-02 Eckart Gmbh Effect pigments having high transparency, high chroma and high brilliancy, method for the production and use thereof
US10947391B2 (en) 2014-12-19 2021-03-16 Eckart Gmbh Gold-coloured effect pigments having high chroma and high brilliancy, method for the production and use thereof
JP2021118533A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 フューチャー テクノロジー リサーチ センター インク.Future Technology Research Center Inc. コンピュータ生成ホログラムによって変換されたデジタルホログラムタグのセキュリティレベルを強化させた正品認証方法、コンピュータ生成ホログラム基盤正品認証システム、及びコンピュータ生成ホログラム基盤正品認証システム用デジタルホログラムタグ生成器
US11202739B2 (en) 2014-12-19 2021-12-21 Eckart Gmbh Red-coloured decorative pigments with high chroma and high brilliancy, method for their production and use of same
JP2022003140A (ja) * 2014-12-19 2022-01-11 エッカルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEckart GmbH 高い彩度および高い輝度を有する効果顔料、それを生産するための方法、ならびにその使用

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10934436B2 (en) 2014-12-19 2021-03-02 Eckart Gmbh Effect pigments having high transparency, high chroma and high brilliancy, method for the production and use thereof
US10947391B2 (en) 2014-12-19 2021-03-16 Eckart Gmbh Gold-coloured effect pigments having high chroma and high brilliancy, method for the production and use thereof
US11202739B2 (en) 2014-12-19 2021-12-21 Eckart Gmbh Red-coloured decorative pigments with high chroma and high brilliancy, method for their production and use of same
JP2022003140A (ja) * 2014-12-19 2022-01-11 エッカルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングEckart GmbH 高い彩度および高い輝度を有する効果顔料、それを生産するための方法、ならびにその使用
JP7362706B2 (ja) 2014-12-19 2023-10-17 エッカルト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高い彩度および高い輝度を有する効果顔料、それを生産するための方法、ならびにその使用
JP2021118533A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 フューチャー テクノロジー リサーチ センター インク.Future Technology Research Center Inc. コンピュータ生成ホログラムによって変換されたデジタルホログラムタグのセキュリティレベルを強化させた正品認証方法、コンピュータ生成ホログラム基盤正品認証システム、及びコンピュータ生成ホログラム基盤正品認証システム用デジタルホログラムタグ生成器
JP7188782B2 (ja) 2020-01-22 2022-12-13 フューチャー テクノロジー リサーチ センター インク. コンピュータ生成ホログラムによって変換されたデジタルホログラムタグのセキュリティレベルを強化させた正品認証方法、コンピュータ生成ホログラム基盤正品認証システム、及びコンピュータ生成ホログラム基盤正品認証システム用デジタルホログラムタグ生成器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100373612B1 (ko) 착색광재귀반사재및그것을이용한재귀반사홀로그램재생체
AU2001211949B2 (en) Optically variable security devices
AU2001211949A1 (en) Optically variable security devices
JP2003504680A (ja) 色シフト背景を有する回折面
JP4193377B2 (ja) 潜像形成可能な転写箔及び潜像を有する転写媒体
JP2002019259A (ja) 偽変造防止用素材
JP2000272300A (ja) 偽造防止粘着シールおよびその製造方法
JP2000081832A (ja) 転写箔及びその転写体
CN109830175A (zh) 一种防伪标记及防伪纸
JP3672453B2 (ja) 再帰反射ホログラム再生体
JP5668431B2 (ja) ホログラムシート、ホログラムラベル及びホログラム転写シート
JP4019655B2 (ja) 潜像形成可能な転写箔及び潜像を有する転写媒体
JP2002254546A (ja) 潜像記録媒体
JP5659820B2 (ja) ホログラムシート
JP5083260B2 (ja) 真正性識別体
JP2009073006A (ja) 磁気転写シート及びそれを用いた磁気記録媒体
JP2003058055A (ja) 積層体
JP5953832B2 (ja) 記録媒体及び転写箔
JP2013246231A (ja) ホログラムシート、ホログラムラベル及びホログラム転写シート
AU2005200844B2 (en) Optically variable security devices
JP2014164059A (ja) ホログラムシート、ホロラムラベル及びホログラム転写シート
JP2013076799A (ja) ホログラムシート
JP2013246232A (ja) ホログラムシート、ホログラムラベル及びホログラム転写シート
JPH096219A (ja) ホログラム転写箔
HK1034593A (en) Forgery-preventive adhesive label and the production thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606