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JP2000080300A - 導電性炭酸カルシウム及びその製造方法 - Google Patents

導電性炭酸カルシウム及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000080300A
JP2000080300A JP11187345A JP18734599A JP2000080300A JP 2000080300 A JP2000080300 A JP 2000080300A JP 11187345 A JP11187345 A JP 11187345A JP 18734599 A JP18734599 A JP 18734599A JP 2000080300 A JP2000080300 A JP 2000080300A
Authority
JP
Japan
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calcium carbonate
metal oxide
conductive
weight
electroconductive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11187345A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidemitsu Kasahara
英充 笠原
Hiroshi Shibata
洋志 柴田
Shiro Motoyoshi
嗣郎 源吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruo Calcium Co Ltd
Original Assignee
Maruo Calcium Co Ltd
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Publication date
Application filed by Maruo Calcium Co Ltd filed Critical Maruo Calcium Co Ltd
Priority to JP11187345A priority Critical patent/JP2000080300A/ja
Publication of JP2000080300A publication Critical patent/JP2000080300A/ja
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色度に優れ、光学特性の良好な導電性炭酸
カルシウムを提供する。 【解決手段】 炭酸カルシウムの表面に、導電性金属酸
化物を炭酸カルシウム100重量部に対して1〜100
0重量部被覆せしめたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性を有する炭酸
カルシウム及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、
安価で、白色度に優れるとともに光学特性が良好な導電
性炭酸カルシウム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロ技術の発達とともにク
リーンルーム中でのほこり、ごみを極力少なくするた
め、特に無機系帯電防止充填材が用いられている。無機
系帯電防止材としては、金属系、カーボン系、金属酸化
物系に大別され、例えば、各種顔料に該帯電防止材を被
覆又は複合させた帯電防止顔料が市販されている。金属
系又はカーボン系は、各種顔料を黒色化させるため美観
上問題があり、また光学特性、即ち全光線透過率や光拡
散率において劣るため、光学特性が要求される用途への
使用が制限されるという問題がある。更に、金属系は耐
酸化性が低く、またカーボン系は金属系に比べ導電性が
低いという問題もある。そこで、これらの問題のない金
属酸化物系を用いた白色系導電材料の開発が強く熱望さ
れている。
【0003】金属酸化物系の導電材料としては、導電性
チタン酸カリウムが知られている。しかしながら、チタ
ン酸カリウムは高価である上、これを用いた導電材料は
光学特性において十分でなく、従って、光学特性の要求
される分野での使用が制限されるという問題を含んでい
る。
【0004】一方、炭酸カルシウムは、白色度に優れ、
安価であることから、ゴム、プラスチックス、紙、塗料
等の体質顔料として広く利用されているが、完全な絶縁
体であり、帯電性を有することから、前記したほこりや
ごみの付着が深刻な問題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の有する問題点を解消し、白色度に優れるととも
に光学特性も良好な導電性炭酸カルシウム及びその製造
方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な実情に鑑み、上記課題を解決するべく鋭意研究の結
果、炭酸カルシウムの表面に導電性金属酸化物を被覆す
ることにより、白色度に優れ、光学特性の良好な導電性
炭酸カルシウムが得られることを見出し、本発明を完成
した。
【0007】即ち、本発明の第1は、炭酸カルシウムの
表面に、導電性金属酸化物を炭酸カルシウム100重量
部に対し1〜1000重量部被覆してなることを特徴と
する導電性炭酸カルシウムを内容とする(請求項1)。
【0008】好ましい態様としては、導電性金属酸化物
が酸化錫である(請求項2)。
【0009】好ましい態様としては、導電性金属酸化物
が賦活剤を含有してなる(請求項3)。
【0010】好ましい態様としては、賦活剤がアンチモ
ンである(請求項4)。
【0011】好ましい態様としては、炭酸カルシウムの
形状が針状である(請求項5)。
【0012】本発明の第2は、導電性金属酸化物と炭酸
カルシウムを有機溶媒に懸濁混合することにより導電性
金属酸化物で被覆された炭酸カルシウムを得、次いで1
00〜600℃で加熱処理することを特徴する導電性炭
酸カルシウムの製造方法を内容とする(請求項6)。
【0013】好ましい態様としては、有機溶媒中に極性
溶媒を添加する(請求項7)。
【0014】好ましい態様としては、加熱処理を還元性
雰囲気下で行なう(請求項8)。
【0015】
【課題を解決するための手段】以下、本発明をさらに詳
細に説明する。本発明に使用される導電性金属酸化物は
特に限定されず、例えば、酸化錫、酸化インジウム、シ
リカ、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。これらは
単独で又は2種以上組み合わせて用いられるが、特に炭
酸カルシウムとの被覆性の面から酸化錫が好ましい。被
覆性の面からは、該金属酸化物粒子は一定の粒子径であ
ることが望ましく、通常0.001〜10μm、好まし
くは0.01〜1μmである。粒子径が0.001μm
未満の場合は導電性金属酸化物粒子が凝集し易く、一
方、10μmを越えると、該金属酸化物粒子が剥離し易
い傾向がある。
【0016】また、導電性を向上させる目的で、該金属
酸化物の賦活剤として3価又は5価の金属を含有させる
ことも可能である。賦活剤としては、該金属酸化物の種
類により適宜選択されるが、例えば、酸化錫の場合は、
アンチモン等を賦活剤として用いることが有効である。
賦活剤の添加量は、導電性金属酸化物100重量部に対
し、通常1〜20重量部程度である。1重量部未満では
添加効果が十分でなく、一方、20重量部を越えると電
荷バランスが崩れ、導電性に悪影響を及ぼす傾向があ
る。
【0017】本発明に使用される炭酸カルシウムの形状
は特に限定されず、例えば、立方状、球状、紡錘状、針
状等が挙げられる。合成樹脂等に混練する場合、低含有
量で帯電防止効果が得られやすい針状が好適である。ま
た、針状炭酸カルシウムの粒子径は特に限定されない
が、通常、長径が2〜100μm、アスペクト比が4以
上のものが好ましく、これらは例えば特開平3−887
14号公報記載の方法で調製することができる。
【0018】また、導電性金属酸化物の吸着性を高める
ため、炭酸カルシウムのBET比表面積(窒素吸着法に
よる)は通常0.1〜150m2/g、好ましくは1〜5
0m2/g、さらに好ましくは3〜10m2/gである。B
ET比表面積が0.1m2/g未満の場合、導電性金属酸
化物の吸着性に悪影響を及ぼす場合があり、一方、15
0m2/gを越えると、所定の導電率を達成するための導
電性金属酸化物の被覆量が多くなりコスト高になるばか
りでなく比重も大きくなり、また合成樹脂等の中での分
散性に悪影響を及ぼす場合がある。
【0019】本発明における導電性金属酸化物の被覆量
は、炭酸カルシウム100重量部に対し、通常1〜10
00重量部、好ましくは5〜50重量部、さらに好まし
くは10〜30重量部である。1重量部未満では、炭酸
カルシウムの表面に均一に該金属酸化物を被覆できず、
従って十分な導電性の発現が困難であり、一方、100
0重量部を越えると、モース硬度が低い炭酸カルシウム
が圧迫され、形状やアスペクト比を維持できなくなるば
かりでなく、該金属酸化物が遊離するため、十分に被覆
できない。
【0020】本発明の導電性炭酸カルシウムの好ましい
製造方法は、導電性金属酸化物と炭酸カルシウムを有機
溶媒中に懸濁混合して炭酸カルシウムの表面に該金属酸
化物を被覆させた後、100〜600℃で加熱処理する
方法である。この場合、導電性金属酸化物と炭酸カルシ
ウムを別々の有機溶媒中に懸濁させた後、両懸濁液を混
合することにより、一層均一に炭酸カルシウムの表面に
該金属酸化物を被覆させることができる。有機溶媒に懸
濁させた導電性金属酸化物は、水媒体に懸濁させた導電
性金属酸化物よりも炭酸カルシウムに馴染み易いばかり
でなく、吸着速度が高いため、炭酸カルシウムの表面に
該金属酸化物を均一且つ強固に吸着担持させることがで
きる。有機溶媒で懸濁された導電性金属酸化物の調製法
は、ゾル−ゲル法等の常法の他、特開昭59−6235
号公報に記載されているように、塩化物から酸化物を調
製する方法等が例示できる。
【0021】有機溶媒は特に限定されないが、例えば、
エタノール、メタノール、1−プロパノール、2−プロ
パノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノ
ール、2−ブタノール、アセトン等の親水性有機溶媒が
好ましく、中でも2−プロパノールが最適である。
【0022】導電性炭酸カルシウムの好ましい調製条件
は、下記の通りである。 (材料の固形分濃度) 炭酸カルシウム懸濁液:50重量部以下(有機溶媒10
0重量部当り) 導電性金属酸化物懸濁液:20重量部以下(有機溶媒1
00重量部当り)
【0023】(混合条件) 導電性金属酸化物の被覆量:1〜1000重量部(炭酸
カルシウム100重量部当り) 混合温度:5〜97℃
【0024】炭酸カルシウム懸濁液、導電性金属酸化物
懸濁液の固形分濃度は特に限定されないが、有機溶媒1
00重量部当たり、炭酸カルシウムは50重量部以下、
金属酸化物は20重量部以下が好ましい。固形分濃度が
上記より高くなると、調製される導電性炭酸カルシウム
の分散性に支障をきたす場合がある。
【0025】具体的な混合条件としては、前記した導電
性金属酸化物の被覆量の他に、温度及び、導電性金属酸
化物と炭酸カルシウムを別々の有機溶媒に懸濁させる場
合は、滴下時間が挙げられる。混合時の温度は特に限定
されないが、通常5〜97℃、好ましくは30〜90
℃、さらに好ましくは50〜80℃の範囲である。5℃
未満では、凝固等が起こり易いため、有機溶媒の選定に
制約を受け易い。また、97℃を越えると、沸点等から
有機溶媒の選定に制約を受け易い。
【0026】滴下条件は、炭酸カルシウム懸濁液中に導
電性金属酸化物懸濁液を滴下することが好ましく、該滴
下時間は特に限定されないが、通常1〜600分であ
る。滴下時間が1分未満の場合は該金属酸化物が炭酸カ
ルシウム表面を均一に被覆するのに支障をきたし易く、
一方、600分を越えると長時間となり、工業的にコス
ト高になるので好ましくない。
【0027】炭酸カルシウム表面に導電性金属酸化物を
均一に且つ強固に被覆させるために、有機溶媒に該有機
溶媒より比誘電率が高い極性溶媒を添加することができ
る。極性溶媒の含有量は特に限定されないが、炭酸カル
シウム100重量部に対し、通常0.1〜50重量部、
好ましくは1〜10重量部である。0.1重量部未満で
は極性溶媒の添加量が十分でなく、一方、50重量部を
越えると電位バランスが崩れ、被覆性に悪影響を及ぼす
傾向がある。本発明で使用される有機溶媒は、用いる有
機溶媒より比誘電率が高い極性溶媒であれば特に限定さ
れず、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミ
ド、N−メチルアセトアミド、N−メチルプロピオンア
ミド、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等が挙げられ、こ
れらは単独で又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0028】また、加熱処理は導電性金属酸化物を導電
化するためのもので、その温度は通常100〜600
℃、好ましくは150〜550℃、さらに好ましくは2
50〜500℃である。加熱処理温度が100℃未満の
場合は、炭酸カルシウムの導電化の効果が小さく、一
方、600℃を越えると、炭酸カルシウムが酸化カルシ
ウムへ転位する。加熱処理を還元性又は中性雰囲気下で
行うことにより、電導性を一層向上させることができ
る。
【0029】本発明の導電性炭酸カルシウムは、必要に
応じて、染料、顔料、充填剤、界面活性剤、可塑剤、活
剤、分散剤、消泡剤、等の1種又は2種以上を含有する
ことも可能である。本発明の導電性炭酸カルシウムは、
他の無機系帯電防止材や、カチオン性共重合体等の有機
系帯電防止材を併用してもなんら差し支えない。また、
本発明の導電性炭酸カルシウムに対して、必要に応じ
て、染料、顔料、充填剤、界面活性剤、可塑剤、活剤、
分散剤、消泡剤等を添加することも可能である。本発明
の導電性炭酸カルシウムは、帯電防止材あるいは導電材
としてプラスチックス、塗料、紙、ゴム、シーラント、
塩化ビニルゾルなどに広汎に使用されるのは勿論のこ
と、顔料または充填剤として使用される。
【0030】
【実施例】以下、実施例、比較例を示し本発明をさらに
具体的に説明するが、これらは本発明を何ら限定するも
のではない。尚、以下の記載において、体積抵抗値及び
粉体白色度の測定は下記方法に従った。
【0031】体積抵抗値:粉末を2.0t/cm2 の圧力
で加圧成形し、該試験片の体積抵抗率を抵抗測定器(横
河ヒューレーットパッカード製、HP4140B)を用
いて測定した。
【0032】粉体白色度:粉体白色度測定器(日本電色
工業、1001DP)を用い、粉末のL値を測定した。
【0033】実施例1 塩化第二スズ水溶液(15重量%)1000重量部、三
塩化アンチモン4重量部、及び塩酸(35重量%)20
0重量部を混合溶解し、均一な水溶液を調製した。この
水溶液を、炭酸水素アンモニウム(NH3 3重量%)
水溶液6000重量部に撹拌しながら滴下混合し、ゲル
状の酸化錫を生成させた。尚、この時のpHは7.5で
あった。該ゲル状酸化錫を水洗脱水し、2−プロパノー
ル(IPA)溶液にベンジル型陽イオン界面活性剤15
重量部を添加後、酸化錫ゲルを懸濁させ、固形分濃度1
0重量%のアンチモンで賦活した酸化錫IPA懸濁液を
調製した。
【0034】次いで、長径30μm、短径1μm、BE
T表面積が6m2/gの針状アラゴナイト型炭酸カルシウ
ム(商品名ウィスカルA、丸尾カルシウム株式会社製)
を100g秤量し、これにIPA溶媒を添加し、10重
量%の炭酸カルシウムIPA懸濁液を調製した。該炭酸
カルシウムIPA懸濁液を80℃に温調した後、これに
上記10重量%の酸化錫IPA懸濁液250gを60分
かけて滴下した。攪拌機により1時間攪拌した後、常法
に従い濾紙(東洋濾紙製:5C)にて濾過乾燥した後、
酸化錫微粒子を吸着担持した炭酸カルシウム粉末を得
た。さらに、該酸化錫を担持した炭酸カルシウム粉末を
窒素(中性)雰囲気下450℃で2時間加熱処理を行っ
た後、本発明の導電性炭酸カルシウムを調製した。
【0035】該導電性炭酸カルシウムの体積抵抗率及び
粉体白色度を表1に示す。また、X線解析計(XRD)
及び透過型電子顕微鏡(TEM)で観察した結果、アス
ペクト比を維持したカルサイト結晶に転位していた。ま
た、酸化錫被膜が均一に炭酸カルシウム表面を被覆して
おり、遊離の酸化錫微粒子は存在しないことが確認され
た。図1に、未処理の針状炭酸カルシウムのTEM写真
(40000倍)を示し、図2に、実施例1で得られた
導電性炭酸カルシウムのTEM写真(40000倍)を
示す。
【0036】実施例2 実施例1で、炭酸カルシウムIPA懸濁液中に、炭酸カ
ルシウム100重量部に対し、極性溶媒としてN−メチ
ルホルムアミドを5重量部添加した以外は同様の方法
で、本発明の導電性炭酸カルシウムを調製した。該導電
性炭酸カルシウムの体積抵抗率及び粉体白色度を表1に
示す。また、XRD及びTEMで観察した結果、アスペ
クト比を維持したカルサイト結晶に転位していた。ま
た、酸化錫被膜が均一に炭酸カルシウム表面を被覆して
おり、遊離の酸化錫微粒子は存在しないことが確認され
た。
【0037】実施例3 実施例2で、窒素(中性)雰囲気下を窒素と水素(還元
性)雰囲気下(N2 :H2 =97:3)で行うこと以外
は同様の方法で、本発明の導電性炭酸カルシウムを調製
した。該導電性炭酸カルシウムの体積抵抗率及び粉体白
色度を表1に示す。また、XRD及びTEMで観察した
結果、アスペクト比を維持したカルサイト結晶に転位し
ていた。また、酸化錫被膜が均一に炭酸カルシウム表面
を被覆しており、遊離の酸化錫微粒子は存在しないこと
が確認された。
【0038】実施例4 実施例1の導電性金属酸化物の調製において、三塩化ア
ンチモンを含有しない以外は同様の方法で、本発明の導
電性炭酸カルシウムを調製した。該導電性炭酸カルシウ
ムの体積抵抗率及び粉体白色度を表1に示す。また、X
RD及びTEMで観察した結果、アスペクト比を維持し
たカルサイト結晶に転位していた。また、酸化錫被膜が
均一に炭酸カルシウム表面を被覆しており、遊離の酸化
錫微粒子は存在しないことが確認された。
【0039】比較例1 実施例2で、針状アラゴナイト型炭酸カルシウムの代わ
りに針状チタン酸カリウムに変更すること以外は同様の
方法で導電性チタン酸カリウムを調製した。導電性チタ
ン酸カリウムの体積抵抗率及び粉体白色度を表1に示
す。また、TEMで観察した結果、アスペクト比を維持
したチタン酸カリウムであったが、多少酸化錫の被覆性
が悪く、遊離の酸化錫も疎らに存在しているのが確認さ
れた。
【0040】比較例2 実施例2で、熱処理温度800℃に変更すること以外は
同様の方法で、導電性炭酸カルシウムを調製した。導電
性炭酸カルシウムの体積抵抗率及び粉体白色度を表1に
示す。また、XRD及びTEMで観察した結果、バラバ
ラの生石灰に転位しており、遊離の酸化錫微粒子が多数
存在していることが確認された。
【0041】比較例3 実施例1で使用した炭酸カルシウム100g秤量し、こ
れに蒸留水を添加し、10重量%の水懸濁液を調製し
た。該水懸濁液にカーボンブラック粉体(ライオンアク
ゾ製)を10重量%添加した。攪拌機により1時間攪拌
した後、常法に従い濾過乾燥した後、カーボンブラック
を担持した炭酸カルシウムを調製した。導電製炭酸カル
シウムの体積抵抗率及び粉体白色度を表1に示す。XR
D及びTEMで観察した結果、アスペクト比を以上した
アラゴナイト型結晶であった。また、カーボンが炭酸カ
ルシウム表面を概ね被覆しているのが確認された。
【0042】
【表1】
【0043】参考例1 実施例1で調製した金属酸化物懸濁液単独を濾過乾燥し
た後、450℃で2時間加熱処理したものの体積抵抗率
及び粉体白色度を表2に示す。
【0044】参考例2 実施例2で調製した金属酸化物懸濁液単独を濾過乾燥し
た後、450℃で2時間熱処理したものの体積抵抗率及
び粉体白色度を表2に示す。
【0045】参考例3 比較例3で使用したカーボンブラック単独の体積抵抗率
及び粉体白色度を表2に示す。
【0046】参考例4 実施例、比較例で用いた炭酸カルシウム単独の体積抵抗
率及び粉体白色度を表2に示す。
【0047】参考例5 比較例1で使用したチタン酸カリウム単独の体積抵抗率
及び粉体白色度を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】応用例1〜4、比較応用例1〜3 実施例1〜4及び比較例1〜3で得られた導電性無機粒
子粉体を用いて下記の方法で光拡散用プラスチックス組
成物を調製し、該組成物を板状加工し、該光拡散用プラ
スチックス組成物の光学特性並びに表面抵抗値(バネ式
電極接触法)を下記の方法により評価した。結果を表3
に示した。表3から明らかな如く、比較例1〜3の粒子
はいずれも光学特性の面で劣っており、また比較例3の
粒子は成形体を黒く着色させ美観上問題がある。
【0050】<光拡散用プラスチック組成物の作成方法
>メチルメタクリレートの部分共重合体(重合率18
%)100重量部に、上記実施例1〜4及び比較例1〜
3の各粒子を10重量部配合し、ヘンシェルミキサー
で、高速60秒混合攪拌し十分に分散せしめた。次い
で、65mmφベント付き押し出し機及びダイス幅が60
0mmのコートハンガーダイスにより樹脂温度250℃に
てシート状に押出し、ポリッシング三本ロールより厚さ
2mmに板状加工した。 <評価方法> 全光線透過率:ASTM D−1003−61Tに準じ
て、積分球式HTRメーターで測定した。 光拡散率:ゴニオホトメーター(株式会社村上色彩技術
研究所製HR−100型)で測定した角度20°及び7
0°で透過した光強度の平均を、角度5°で透過した光
強度で除した値を百分率として求めた。
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】本発明の導電性炭酸カルシウムは、炭酸
カルシウムの白色度を損なわず、光学特性が良好である
ので、帯電防止剤、導電材として、プラスチックス、塗
料、紙、ゴム、シーラント、塩ビゾル等の広汎な分野に
おいて有用である。また、本発明の導電性炭酸カルシウ
ムの製造方法によれば、有機溶媒に分散させた導電性金
属酸化物は水媒体に分散させた場合と比較して炭酸カル
シウムに馴染み易いばかりでなく、吸着速度が高いた
め、炭酸カルシウムの表面に導電性金属酸化物を均一且
つ強固に吸着担持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】未処理の針状炭酸カルシウムの透過型電子顕微
鏡写真(40000倍)である。
【図2】実施例1で得られた導電性炭酸カルシウムの透
過型電子顕微鏡写真(40000倍)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09C 3/06 C09C 3/06 H01B 1/00 H01B 1/00 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸カルシウムの表面に、導電性金属酸
    化物を炭酸カルシウム100重量部に対し1〜1000
    重量部被覆してなることを特徴とする導電性炭酸カルシ
    ウム。
  2. 【請求項2】 導電性金属酸化物が酸化錫である請求項
    1記載の導電性炭酸カルシウム。
  3. 【請求項3】 導電性金属酸化物が賦活剤を含有してな
    る請求項1又は2記載の導電性炭酸カルシウム。
  4. 【請求項4】 賦活剤がアンチモンである請求項3記載
    の導電性炭酸カルシウム。
  5. 【請求項5】 炭酸カルシウムの形状が針状である請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の導電性炭酸カルシウ
    ム。
  6. 【請求項6】 導電性金属酸化物と炭酸カルシウムを有
    機溶媒に懸濁混合することにより導電性金属酸化物で被
    覆された炭酸カルシウムを得、次いで100〜600℃
    で加熱処理することを特徴する導電性炭酸カルシウムの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 有機溶媒中に極性溶媒を添加する請求項
    6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 加熱処理を還元性雰囲気下で行なう請求
    項6又は7記載の製造方法。
JP11187345A 1998-07-02 1999-07-01 導電性炭酸カルシウム及びその製造方法 Withdrawn JP2000080300A (ja)

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