JP2000080132A - ゴム変性芳香族ビニル重合体組成物およびその製造法 - Google Patents
ゴム変性芳香族ビニル重合体組成物およびその製造法Info
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Abstract
割合を増やすことなく、該重合体が有する剛性を保持し
ながら、耐衝撃性を向上させたゴム変性芳香族ビニル重
合体組成物と、そのペレットおよび成形品ならびに該組
成物を効率よく製造する方法を提供すること。 【解決手段】 ゴム成分3〜12重量%と芳香族ビニル
重合体88〜97重量%で構成され、そのペレット中の
トルエン不溶分の25℃におけるスウェリングインデッ
クス(SI)が15〜22であり、かつ該ペレットとそ
の成形品との両トルエン不溶分の25℃におけるSIの
差が2以内であるゴム変性芳香族ビニル重合体組成物
と、そのペレット、成形品、およびゴム成分を含む芳香
族ビニル単量体の重合後、特定条件下に脱気処理するこ
とからなる該組成物の製造法。
Description
有するゴム変性芳香族ビニル重合体組成物とそのペレッ
ト、成形品ならびにその製造法に関する。さらに詳しく
は、剛性と耐衝撃性とのバランスに優れ、家電製品、通
信機器、事務機器などのハウジングや食品容器などの成
形材料として有用なゴム変性芳香族ビニル重合体組成物
とそのペレット、成形品ならびにその効果的な製造法に
関する。
重合体は、安価であり、かつ剛性や成形性に優れている
ことから、包装材料や日用雑貨品などの成形材料とし
て、広く用いられている。そして、このポリスチレン系
樹脂は、本質的に高い剛性を有するが、耐衝撃性が充分
でないため、ゴム変性することにより耐衝撃性を向上さ
せた耐衝撃性ポリスチレン系樹脂が、家電製品や通信機
器、事務機器などのハウジングやシャーシーなどの部品
の成形材料に用いられている。
衝撃性を向上させた耐衝撃性ポリスチレン系樹脂は、ゴ
ム変性によって耐衝撃性が向上するのであるが、含有す
るゴム量を増大させると、ポリスチレン系樹脂が本来有
している剛性が低下するという問題がある。このような
ことから、ポリスチレン系樹脂などの芳香族ビニル重合
体にゴム成分を含有させて耐衝撃性を向上させるに際し
て、ゴム成分の含有割合を増やすことなく、芳香族ビニ
ル重合体が本来有している剛性を保持しながら、耐衝撃
性を向上させることが要望されている。
ル重合体へのゴム成分の含有割合を増やすことなく、芳
香族ビニル重合体が本来有している剛性を保持しなが
ら、耐衝撃性を向上させたゴム変性芳香族ビニル重合体
組成物とそれを素材とする成形品、ならびにその効果的
な製造法を提供することを目的とするものである。
解決するため種々検討を重ねた結果、ゴム成分を添加し
て芳香族ビニル単量体を重合した後の脱気処理を特定条
件下に行うことにより、得られるゴム変性芳香族ビニル
重合体組成物のペレット中のトルエン不溶分のスウェリ
ングインデックスおよびこのペレットから成形した成形
品中のトルエン不溶分のスウェリングインデックスを特
定の値に調節することによって、芳香族ビニル重合体が
本来有する剛性を保持しながら、耐衝撃性を向上させる
ことができることを見出し、これら知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
ある。 (1)ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビニル重合
体88〜97重量%からなるゴム変性芳香族ビニル重合
体組成物であって、該ゴム変性芳香族ビニル重合体組成
物ペレット中のトルエン不溶分の25℃におけるスウェ
リングインデックスの値が15〜22であり、かつ、そ
のペレット中のトルエン不溶分の25℃におけるスウェ
リングインデックスの値と、該ペレットを加熱成形して
得られる成形物中のトルエン不溶分の25℃におけるス
ウェリングインデックスの値との差が、2以内となる特
性を有することを特徴とするゴム変性芳香族ビニル重合
体組成物。 (2)メルトフローインデックスが、3.0g/10分
以下である前記(1)記載のゴム変性芳香族ビニル重合
体組成物。 (3)前記(1)または(2)に記載のゴム状重合体
が、面積平均粒径1.5〜4μm の分散粒子の形態で存
在するゴム変性芳香族ビニル重合体組成物。 (4)芳香族ビニル重合体が、スチレン重合体である前
記(1)〜(3)のいずれかに記載のゴム変性芳香族ビ
ニル重合体組成物。 (5)ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビニル重合
体88〜97重量%からなるゴム変性芳香族ビニル重合
体組成物ペレットであって、該ペレット中のトルエン不
溶分の25℃におけるスウェリングインデックスの値が
15〜22であり、かつ、そのペレット中のトルエン不
溶分の25℃におけるスウェリングインデックスの値
と、該ペレットを熱成形して得られる成形物中のトルエ
ン不溶分の25℃におけるスウェリングインデックスの
値との差が、2以内となる特性を有することを特徴とす
るゴム変性芳香族ビニル重合体組成物ペレット。 (6)ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビニル重合
体88〜97重量%からなるゴム変性芳香族ビニル重合
体組成物ペレット中のトルエン不溶分の25℃における
スウェリングインデックスの値が、15〜22であるゴ
ム変性芳香族ビニル重合体組成物ペレットを成形して得
られた成形品であって、該成形品中のトルエン不溶分の
25℃におけるスウェリングインデックスの値と上記ペ
レット中のトルエン不溶分の25℃におけるスウェリン
グインデックスの値との差が、2以内となる特性を有す
ることを特徴とする成形品。 (7)ゴム状重合体を3〜12重量%の量で存在させて
芳香族ビニル単量体を重合させることによりゴム変性芳
香族ビニル重合体組成物を製造するに際し、重合後の脱
気プロセスでの前記組成物の温度Tを190〜250℃
とし、かつ、滞留時間t(時間)と前記組成物の温度T
(℃)との関係が、20≦t×(T−180)≦140
で表される関係となる条件下に、前記組成物の脱気処理
をすることを特徴とするゴム変性芳香族ビニル重合体組
成物の製造法。 (8)ゴム状重合体3〜12重量%の量の存在下に芳香
族ビニル単量体を重合させてゴム変性芳香族ビニル重合
体組成物を製造する重合系内に、下記一般式(1)で表
される化合物を、その濃度が200〜3000ppmと
なるように添加して行う前記(7)記載のゴム変性芳香
族ビニル重合体組成物の製造法。
5のアルキル基、R5 は水素原子または炭素数1〜5の
アルキル基を表す〕
合体組成物は、ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビ
ニル重合体88〜97重量%からなるゴム変性芳香族ビ
ニル重合体組成物であって、該ゴム変性芳香族ビニル重
合体組成物ペレット中のトルエン不溶分の25℃におけ
るスウェリングインデックスの値が、15〜22であ
り、かつそのペレット中のトルエン不溶分の25℃にお
けるスウェリングインデックスの値と、該ペレットを成
形して得られる成形物中のトルエン不溶分の25℃にお
けるスウェリングインデックスの値との差が、2以内と
なる特性を有するものである。
は、常温においてゴム的性質を示すものであればよく、
たとえば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、ブタジエン−イソプレン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピ
レン−非共役ジエン三元共重合体、アクリルゴム、ニト
リルゴム、これらゴムの水素添加物などが挙げられる。
これらの中では、ポリブタジエンが特に好ましい。
性芳香族ビニル重合体組成物中の含有割合は、3〜12
重量%、好ましくは5〜11重量%、さらに好ましくは
7〜10重量%である。このゴム状重合体の含有割合が
3重量%未満であると、耐衝撃性の向上効果が充分でな
く、またゴム状重合体の含有割合が12重量%を超える
と、芳香族ビニル重合体が本来有している優れた剛性が
低下するようになる。したがって、ゴム変性芳香族ビニ
ル重合体組成物の剛性と耐衝撃性のバランスを考慮する
と、ゴム状重合体の含有割合は上記範囲内とする必要が
ある。
にポリスチレンを含む粒子(以下、ゴム状重合体粒子と
いう)としてポリスチレン中に存在している。そこで形
成される粒子の面積平均粒径は、1.5〜4μm の範囲
となるように調整するのが好ましい。このゴム状重合体
粒子の面積平均粒径が1.5μm 未満になると、得られ
るゴム変性芳香族ビニル重合体組成物の耐衝撃性が充分
でなく、また、このゴム状重合体粒子の面積平均粒径が
4μm を超えると、得られるゴム変性芳香族ビニル重合
体組成物の剛性の低下を招くようになることから、上記
数値範囲内の面積平均粒径となるように調整することが
好ましい。このゴム状重合体粒子の粒径は、ゴム変性芳
香族ビニル重合体組成物の製造時の重合反応器における
攪拌翼の回転数などの調整によって制御することができ
る。
粒径の測定にあたっては、ゴム変性芳香族ビニル重合体
組成物の試験片について、ゴム部分をオスミウム酸で染
色し、超薄切片につき、透過型電子顕微鏡写真を撮影
し、ゴム状重合体粒子200個以上について、その粒子
の長径(Di)を測定する。そして、面積平均粒径(D
s)は、Ds=Σ(Di)3 /Σ(Di)2 の式により
算出する。
合体組成物における芳香族ビニル重合体は、芳香族ビニ
ル単量体を主成分とする単量体を重合または共重合して
得られたものである。このような芳香族ビニル単量体と
しては、たとえばスチレン、p−メチルスチレン、α−
メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレンなどが
挙げられるが、スチレンが特に好ましい。これら単量体
は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を用いてもよ
い。
上記芳香族ビニル単量体の単独重合体や共重合体の他、
上記芳香族ビニル単量体と、その他の不飽和化合物との
共重合体であってもよい。このような不飽和化合物とし
ては、たとえばアクリロニトリル、アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−
2−エチルヘキシル、ジビニルベンゼンなどが挙げられ
る。これら不飽和化合物は1種用いても2種以上用いて
もよい。そして、これら不飽和化合物の使用割合は、上
記芳香族ビニル単量体に対して50重量%未満とするの
が適当である。
物は、前記ゴム状重合体の特定量の存在下に、上記芳香
族ビニル単量体などを重合あるいは共重合させた後、後
述の脱気処理をすることにより得られる。このようにし
て得られる本発明のゴム変性芳香族ビニル重合体組成物
ペレットは、ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビニ
ル重合体88〜97重量%からなり、これに含まれるト
ルエン不溶分の25℃におけるスウェリングインデック
スの値が15〜22であり、かつ、そのペレット中のト
ルエン不溶分の25℃におけるスウェリングインデック
スの値と、該ペレットを成形して得られる成形物中のト
ルエン不溶分の25℃におけるスウェリングインデック
スの値との差が、2以内となる特性を有していることが
必要である。
測定方法については、上記組成物のペレット3gを精秤
し、これをトルエン150ミリリットルに溶解した後、
遠心分離によって、ゴム成分を含むトルエン不溶分を沈
降させ、デカンテーションによって上澄液を捨てる。そ
して、残渣にトルエン150ミリリットルを加えて攪拌
した後、再度遠心分離を行い、さらに再度のデカンテー
ションにより上澄液を捨て、膨潤ゲル重量(Ws)を求
める。ついで、この膨潤ゲルを乾燥し、乾燥ゲル重量
(Wg)を求める。ここで、スウェリングインデックス
=(Ws)/(Wg)として、上記組成物のペレットの
スウェリングインデックスを算出することができる。
の値が15未満であると、上記組成物の衝撃強度の向上
効果が充分に得られず、またこのスウェリングインデッ
クスの値が22を超える場合にも、上記組成物の衝撃強
度の向上効果が充分に得られない。また、上記ペレット
のスウェリングインデックスの値と、このペレットを用
いて成形した成形品スウェリングインデックスの値との
差が、2を超える場合には、その成形品の衝撃強度が低
下する。
組成物ペレットを用いて、各種の成形法により、成形品
を形成する。このペレットを用いて成形するにあたって
は、射出成形、プレス成形、押出成形および押出成形に
よって得られたシートの真空成形や圧空成形などの成形
法によるのが適している。この場合の成形条件は、特に
制約はなく、この組成物に含まれるゴム状重合体の種類
や含有割合、芳香族ビニル重合体の種類とその物性を考
慮して選択すればよい。
芳香族ビニル重合体組成物から成形される成形品は、ゴ
ム状重合体3〜12重量%と芳香族ビニル重合体88〜
97重量%からなるゴム変性芳香族ビニル重合体組成物
で構成され、この成形品中のトルエン不溶分の25℃に
おけるスウェリングインデックスの値と、原料ペレット
中のトルエン不溶分の25℃におけるスウェリングイン
デックスの値との差が、2以内となる特性を有するもの
となる。
は、その成形素材におけるゴム成分の含有割合を従来の
成形素材の場合よりも低減しても、充分に高い耐衝撃性
を発現する特性を示すのである。このように、ゴム成分
の含有割合を低減することができるので、その成形品は
ポリスチレンをはじめとする芳香族ビニル重合体が本来
的に有している高い剛性を保持することができるのであ
る。
合体組成物を製造する方法については、前記ゴム状重合
体3〜12重量%の存在下に、芳香族ビニル単量体を重
合あるいは共重合させた後、特定の処理条件の下に脱気
処理をすることによって、ゴム変性芳香族ビニル重合体
組成物を得ることができる。上記の重合または共重合
は、公知の塊状重合または塊状−懸濁重合法に従って実
施すればよく、とくに塊状重合が好ましい。この場合、
得られるゴム変性芳香族ビニル重合体組成物の200
℃、荷重5kgにおけるメルトフローインデックスが、
3.0g/10分以下となるように、重合度を調節する
ことが望ましい。このメルトフローインデックスの値
が、3.0g/10分を超えるものでは、ゴム変性芳香
族ビニル重合体組成物の衝撃強度の向上効果が充分に得
られないことがある。
ゴム変性芳香族ビニル重合体組成物の脱気処理は、脱気
プロセスにおける該組成物の温度Tを190〜250℃
とし、かつ、滞留時間をt(時間)とし、脱気プロセス
中の重合体組成物の温度をT(℃)としたときの両者の
関係が、20≦t×(T−180)≦140となるよう
にする。このような条件下に脱気処理を行うことによっ
て、上記のとおりの特性を有するゴム変性芳香族ビニル
重合体組成物を得ることができる。
Tは、190〜250℃の範囲内において脱気処理を行
うが、これは、温度Tが250℃よりも高いとペレット
を成形したときのペレット中のトルエン不溶分のスウェ
リングインデックスの値の低下が大きくなり、またこの
温度Tを190℃未満とすると脱気プロセスの運転が困
難になるからである。また、滞留時間tは0.5〜3時
間とするのが適切である。そして、上記関係式のt×
(T−180)の値が、20未満である条件下に脱気処
理を行うと、得られるペレット中のトルエン不溶分のス
ウェリングインデックスの値が22よりも高くなり、ま
た、140を超える条件下に脱気処理を行うと、得られ
るペレット中のトルエン不溶分のスウェリングインデッ
クスの値が15未満となり、いずれの場合にも得られる
ゴム変性芳香族ビニル重合体組成物ペレット中のトルエ
ン不溶分の25℃におけるスウェリングインデックスの
値が前記範囲から外れたものになる。
体組成物を製造する方法として、前記ゴム状重合体3〜
12重量%の存在下に、芳香族ビニル単量体を重合ある
いは共重合させる工程、またはこの重合あるいは共重合
の後の脱気処理の工程において、前記一般式(1)で表
される化合物を添加して、架橋を防止する方法を併用す
ることができる。この化合物は、ゴム変性芳香族ビニル
重合体組成物を製造するいずれの工程で添加してもよい
のであるが、上記脱気処理工程の前後の残留モノマーの
少ないところで添加するのが最も効果的である。
の式中のR1 〜R5 が様々なアルキル基または水素原子
で置換された化合物を用いることができるが、特に好適
な化合物としては、2−t−ブチル−6−(3’−t−
ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−
4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−t−ア
ミル−6−(3’,5’−ジ−t−アミル−2’−ヒド
ロキシ−α−メチルベンジル)メチルフェニルアクリレ
ートが挙げられる。
度が200〜3000ppmとなるようにする。この濃
度が200ppm未満であると、その添加効果が充分に
発現されず、また3000ppmを超えて添加しても、
それ以上の効果が得られるというものではない。このよ
うにして得られるゴム変性芳香族ビニル重合体組成物に
は、各種の添加剤を配合することができる。例えば、酸
化防止剤としては、フェノール系やリン系のものが好適
であり、これらは単独でも2種以上のものを併用しても
よい。また、可塑剤としては、流動パラフィンが好まし
い。そして、離型剤としては、ステアリン酸、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムが好適に用いられ
る。さらに、外部潤滑剤としては、エチレンビスステア
リルアミドが好ましく、このほか必要に応じて、難燃剤
や着色剤など公知の添加剤を配合してもよい。
明する。 〔実施例1〕スチレンの重合装置として、完全混合槽型
反応器2基と塔型反応器2基およびフラッシュドラム2
基を直列に配置したものを用いた。このスチレンの重合
装置に、ゴム状重合体として、ポリブタジエン〔宇部興
産社製;BR−15HB〕を9重量%含有するスチレン
を導入して、その転化率が約90%となるまでスチレン
の重合を行った。
ける脱気処理は、10mmHgの減圧下に、ゴム変性ポ
リスチレン樹脂組成物の温度を230℃とし、処理時間
を1.5時間に設定して実施した。したがって、この場
合のt×(T−180)の値は、75であった。つい
で、このゴム変性ポリスチレン樹脂組成物をストランド
状に押出して切断し、ペレットを得た。ここで得られた
ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物のメルトフローインデ
ックスは、2.6g/10分であった。また、このゴム
変性ポリスチレン樹脂組成物中のゴム量は、9.9重量
%であった。さらに、このペレットについて、前記の方
法で測定したスウェリングインデックスの値は、18.
0であった。
において射出成形し、得られた試験片につき、JIS
K 7110に準拠して、アイゾット衝撃強度の測定を
した。この結果、この射出成形品のアイゾット衝撃強度
は、16.4KJ/m2 であった。また、この射出成形
品について測定したスウェリングインデックスの値は、
17.6であり、上記ペレットのスウェリングインデッ
クスの値との差は、0.4であった。
おいて押出成形し、厚さ0.5mmのシートを得た。そ
して、このシートから試験片を取り出し、デュポン衝撃
強度を測定した。また、このシートについて測定したス
ウェリングインデックスの値は、17.5であった。こ
れら評価結果をまとめて第1表に示す。なお、第1表中
には、スウェリングインデックスをSIと表示し、樹脂
組成物ペレットとその成形品とのスウェリングインデッ
クスの差をΔSIと表示した。
1と同じポリブタジエンを用い、その含有割合が7.7
重量%であるものを用いた他は、実施例1と同様にし
て、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物を得た。ついで、
実施例1と同様に諸物性の評価をし、その結果を第1表
に示す。
粒径が3.5μm となるように調整した他は、実施例1
と同様にして、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物を得
た。ついで、実施例1と同様に諸物性の評価をし、その
結果を第1表に示す。
粒径が1.8μm となるように調整し、かつ、脱気処理
時の樹脂組成物の温度を210℃とした他は、実施例1
と同様にして、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物を得
た。ついで、実施例1と同様に諸物性の評価をし、その
結果を第1表に示す。
1と同じポリブタジエンを用い、その含有割合を7.7
重量%とし、重合条件を変更してメルトインデックスの
値が4.5g/10分となるようにした他は、実施例1
と同様にして、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物を得
た。ついで、実施例1と同様に諸物性の評価をし、その
結果を第1表に示す。
粒径が1.0μm となるように調整するとともに、その
含有割合を10.0重量%とした他は、実施例1と同様
にして、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物を得た。つい
で、実施例1と同様に諸物性の評価をし、その結果を第
1表に示す。
粒径が5.0μm となるように調整した他は、実施例1
と同様にして、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物を得
た。ついで、実施例1と同様に諸物性の評価をし、その
結果を第1表に示す。
ポリスチレン樹脂組成物に、2,4−ジ−t−アミル−
6−(3’,5’−ジ−t−アミル−2’−ヒドロキシ
−α−メチルベンジル)メチルフェニルアクリレート
〔住友化学工業社製;スミライザーGS〕を、その濃度
が1000重量ppmとなるように添加してから脱気処
理を行った他は、実施例1と同様にして、ゴム変性ポリ
スチレン樹脂組成物を得た。ついで、実施例1と同様に
諸物性の評価をし、その結果を第1表に示す。
施例1と同一装置を用い、実施例1と同じ原料を用いて
スチレンの重合を行った。スチレンの重合完了後のフラ
ッシュドラムにおける脱気処理は、10mmHgの減圧
下に、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物の温度を250
℃とし、処理時間を2.5時間に設定して実施した。し
たがって、この場合のt×(T−180)の値は、17
5であった。ここで得られたゴム変性ポリスチレン樹脂
組成物のメルトフローインデックスは、2.5g/10
分であった。得られたゴム変性ポリスチレン樹脂組成物
ついて、実施例1と同様に諸物性の評価をした。その結
果を第2表に示す。なお、第2表中での表示の仕方は、
第1表の場合と同様である。
度を270℃とし、かつ、処理時間を0.5時間となる
ようにした他は、比較例1と同様にした。得られたゴム
変性ポリスチレン樹脂組成物ついて、実施例1と同様に
諸物性の評価をした。その結果を第2表に示す。
度を200℃とし、かつ、処理時間を0.5時間となる
ようにした他は、比較例1と同様にした。得られたゴム
変性ポリスチレン樹脂組成物ついて、実施例1と同様に
諸物性の評価をした。その結果を第2表に示す。
2.4重量%としたものを用いた他は、比較例1と同様
にして、ゴム変性ポリスチレン樹脂組成物を得た。つい
で、実施例1と同様に諸物性の評価をした。その結果を
第2表に示す。
のゴム成分の含有割合を増やすことなく、芳香族ビニル
重合体が本来有している剛性を保持しながら、耐衝撃性
を向上させたゴム変性芳香族ビニル重合体組成物と、そ
のペレットを成形してなる剛性と耐衝撃性の共に優れた
成形品、ならびに上記組成物を効果的に製造する方法を
提供することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビ
ニル重合体88〜97重量%からなるゴム変性芳香族ビ
ニル重合体組成物であって、該ゴム変性芳香族ビニル重
合体組成物ペレット中のトルエン不溶分の25℃におけ
るスウェリングインデックスの値が15〜22であり、
かつ、そのペレット中のトルエン不溶分の25℃におけ
るスウェリングインデックスの値と、該ペレットを成形
して得られる成形物中のトルエン不溶分の25℃におけ
るスウェリングインデックスの値との差が、2以内とな
る特性を有することを特徴とするゴム変性芳香族ビニル
重合体組成物。 - 【請求項2】 メルトフローインデックスが、3.0g
/10分以下である請求項1記載のゴム変性芳香族ビニ
ル重合体組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のゴム状重合体
が、面積平均粒径1.5〜4μm の分散粒子の形態で存
在する、ゴム変性芳香族ビニル重合体組成物。 - 【請求項4】 芳香族ビニル重合体が、スチレン重合体
である請求項1〜3のいずれかに記載のゴム変性芳香族
ビニル重合体組成物。 - 【請求項5】 ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビ
ニル重合体88〜97重量%からなるゴム変性芳香族ビ
ニル重合体組成物ペレットであって、該ペレット中のト
ルエン不溶分の25℃におけるスウェリングインデック
スの値が15〜22であり、かつ、そのペレット中のト
ルエン不溶分の25℃におけるスウェリングインデック
スの値と、該ペレットを成形して得られる成形物中のト
ルエン不溶分の25℃におけるスウェリングインデック
スの値との差が、2以内となる特性を有することを特徴
とするゴム変性芳香族ビニル重合体組成物ペレット。 - 【請求項6】 ゴム状重合体3〜12重量%と芳香族ビ
ニル重合体88〜97重量%からなるゴム変性芳香族ビ
ニル重合体組成物ペレット中のトルエン不溶分の25℃
におけるスウェリングインデックスの値が、15〜22
であるゴム変性芳香族ビニル重合体組成物ペレットを成
形して得られた成形品であって、該成形品中のトルエン
不溶分の25℃におけるスウェリングインデックスの値
と、上記ペレット中のトルエン不溶分の25℃における
スウェリングインデックスの値との差が、2以内となる
特性を有することを特徴とする成形品。 - 【請求項7】 ゴム状重合体を3〜12重量%の量で存
在させて芳香族ビニル単量体を重合させることによりゴ
ム変性芳香族ビニル重合体組成物を製造するに際し、重
合後の脱気プロセスでの前記組成物の温度Tを190〜
250℃とし、かつ、滞留時間t(時間)と前記組成物
の温度T(℃)との関係が、20≦t×(T−180)
≦140で表される関係となる条件下に、前記組成物の
脱気処理をすることを特徴とするゴム変性芳香族ビニル
重合体組成物の製造法。 - 【請求項8】 ゴム状重合体3〜12重量%の量の存在
下に、芳香族ビニル単量体を重合させてゴム変性芳香族
ビニル重合体組成物を製造する重合系または脱揮系前後
に、下記一般式(1)で表される化合物を、その濃度が
200〜3000ppmとなるように添加して行う請求
項7記載のゴム変性芳香族ビニル重合体組成物の製造
法。 【化1】 〔式(1)中のR1 〜R4 は、炭素数1〜5のアルキル
基、R5 は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を
表す〕
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| JP09144799A JP4195144B2 (ja) | 1998-06-26 | 1999-03-31 | ゴム変性芳香族ビニル重合体組成物およびその製造法 |
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|---|---|---|---|
| JP10-179884 | 1998-06-26 | ||
| JP17988498 | 1998-06-26 | ||
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002338776A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-27 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 透明なゴム変性芳香族ビニル系共重合樹脂組成物およびその製造法 |
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1999
- 1999-03-31 JP JP09144799A patent/JP4195144B2/ja not_active Expired - Fee Related
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