JP2000079755A - 被記録媒体、およびこの被記録媒体を用いた画像形成方法 - Google Patents
被記録媒体、およびこの被記録媒体を用いた画像形成方法Info
- Publication number
- JP2000079755A JP2000079755A JP11175369A JP17536999A JP2000079755A JP 2000079755 A JP2000079755 A JP 2000079755A JP 11175369 A JP11175369 A JP 11175369A JP 17536999 A JP17536999 A JP 17536999A JP 2000079755 A JP2000079755 A JP 2000079755A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silica
- recording medium
- alumina hydrate
- ink
- hydrate particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクの選択幅が広く、印字部の光学濃度が
高く、インク受容層を有する構成を採る場合におけるイ
ンク受容層の透明性が良好で、クラック、粉落ちやカー
ル等の少ない被記録媒体、及びこれを用いた画像形成方
法を提供すること。 【解決手段】 アルミナ水和物粒子を含む被記録媒体に
おいて、該アルミナ水和物粒子の一部又は全部に、ベー
マイト構造を有し、かつシリカを含有するシリカ含有ア
ルミナ水和物粒子を用い、更に、該被記録媒体をX線回
折で分析して得られる前記アルミナ水和物の結晶化度が
15〜80の範囲にあることを特徴とする被記録媒体。
高く、インク受容層を有する構成を採る場合におけるイ
ンク受容層の透明性が良好で、クラック、粉落ちやカー
ル等の少ない被記録媒体、及びこれを用いた画像形成方
法を提供すること。 【解決手段】 アルミナ水和物粒子を含む被記録媒体に
おいて、該アルミナ水和物粒子の一部又は全部に、ベー
マイト構造を有し、かつシリカを含有するシリカ含有ア
ルミナ水和物粒子を用い、更に、該被記録媒体をX線回
折で分析して得られる前記アルミナ水和物の結晶化度が
15〜80の範囲にあることを特徴とする被記録媒体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクを用いた記録
に好適な被記録媒体、とりわけインクジェット用として
好適な被記録媒体、それを用いた画像形成方法に関す
る。
に好適な被記録媒体、とりわけインクジェット用として
好適な被記録媒体、それを用いた画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方式は、イン
クの微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて、紙な
どの被記録媒体に付着させ、画像、文字などの記録を行
なうものであるが、高速低騒音で、多色化が容易で、記
録パターンの融通性が大きい、現像・定着が不要などの
特徴があり、各種画像の記録装置として情報機器をはじ
め各種の用途において急速に普及している。さらに多色
インクジェット方式により形成される画像は、製版方式
による多色印刷や、カラー写真方式による印画と比較し
て遜色のない記録を得ることも可能であり、作成部数が
少ない場合には通常の多色印刷や印画によるよりも安価
であることからフルカラー画像記録の分野にまで広く応
用されつつある。
クの微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて、紙な
どの被記録媒体に付着させ、画像、文字などの記録を行
なうものであるが、高速低騒音で、多色化が容易で、記
録パターンの融通性が大きい、現像・定着が不要などの
特徴があり、各種画像の記録装置として情報機器をはじ
め各種の用途において急速に普及している。さらに多色
インクジェット方式により形成される画像は、製版方式
による多色印刷や、カラー写真方式による印画と比較し
て遜色のない記録を得ることも可能であり、作成部数が
少ない場合には通常の多色印刷や印画によるよりも安価
であることからフルカラー画像記録の分野にまで広く応
用されつつある。
【0003】インクジェット記録方式において、記録の
高速化、高精細化、フルカラー化などの記録特性の向上
に伴って記録装置、記録方法の改良が行われてきたが、
被記録媒体に対しても高度な特性が要求されるようにな
ってきた。かかる問題点を解決するために、従来から多
種多様の被記録媒体の形態が提案されてきた。
高速化、高精細化、フルカラー化などの記録特性の向上
に伴って記録装置、記録方法の改良が行われてきたが、
被記録媒体に対しても高度な特性が要求されるようにな
ってきた。かかる問題点を解決するために、従来から多
種多様の被記録媒体の形態が提案されてきた。
【0004】たとえば、特開昭55−5830号公報に
は支持体表面にインク吸収性の塗工層を設けたインクジ
ェット記録用紙が開示され、特開昭55−51583号
公報には被覆層中の顔料として非晶質シリカを用いた例
が開示されている。
は支持体表面にインク吸収性の塗工層を設けたインクジ
ェット記録用紙が開示され、特開昭55−51583号
公報には被覆層中の顔料として非晶質シリカを用いた例
が開示されている。
【0005】米国特許第4879166号明細書、同5
104730号公報、特開平2−276670号公報、
同3−215082号公報、同3−281383号公
報、更には本願発明者らの特開平07−089221号
公報、同07−172038号公報、同07−2324
73号公報、同07−232474号公報、同07−2
32475号公報、同08−132731号公報、同0
8−174993号公報、同09−066664号公
報、同09−076628号公報、同09−08603
5号公報、同09−099627号公報には、擬ベーマ
イトなどのアルミナ水和物を用いたインク受容層を有す
る記録シートが提案されている。
104730号公報、特開平2−276670号公報、
同3−215082号公報、同3−281383号公
報、更には本願発明者らの特開平07−089221号
公報、同07−172038号公報、同07−2324
73号公報、同07−232474号公報、同07−2
32475号公報、同08−132731号公報、同0
8−174993号公報、同09−066664号公
報、同09−076628号公報、同09−08603
5号公報、同09−099627号公報には、擬ベーマ
イトなどのアルミナ水和物を用いたインク受容層を有す
る記録シートが提案されている。
【0006】特開平5−58619号公報、同9−23
4948号公報、同10―71764号公報では、非晶
質シリカアルミナを含有するインク受容層を有する被記
録媒体が提案されている。
4948号公報、同10―71764号公報では、非晶
質シリカアルミナを含有するインク受容層を有する被記
録媒体が提案されている。
【0007】特開昭60−219084号公報では、カ
チオン性コロイダルシリカを含有するインク受理層を有
する被記録媒体が提案されている。
チオン性コロイダルシリカを含有するインク受理層を有
する被記録媒体が提案されている。
【0008】米国特許第4879166号明細書、欧州
特許公開第298424号公報、特開平1−97678
号公報、同6−48016号公報、同6−55829号
公報では、特定の吸着能を持つアルミナ水和物とシリカ
の併用された被記録媒体が提案されている。
特許公開第298424号公報、特開平1−97678
号公報、同6−48016号公報、同6−55829号
公報では、特定の吸着能を持つアルミナ水和物とシリカ
の併用された被記録媒体が提案されている。
【0009】米国特許5104730号明細書、欧州特
許公開407720号、特開平2−276671号公
報、同3−281383号公報、同4−115984号
公報、同4−115985号公報では、多孔質アルミナ
層の上に多孔質微粉末シリカ層が積層された構成の被記
録媒体が提案されている。
許公開407720号、特開平2−276671号公
報、同3−281383号公報、同4−115984号
公報、同4−115985号公報では、多孔質アルミナ
層の上に多孔質微粉末シリカ層が積層された構成の被記
録媒体が提案されている。
【0010】特開昭62−174183号公報、特開平
1−141783号公報、同6−255235号公報、
同6−270530号公報では、シリカとアルミナを含
む被記録媒体が提案されている。
1−141783号公報、同6−255235号公報、
同6−270530号公報では、シリカとアルミナを含
む被記録媒体が提案されている。
【0011】米国特許5463178号明細書、欧州特
許公開634287号、特開平7−76162号公報で
は、多孔質アルミナ水和物層の上にシリカゲルからなる
層を積層した構成の被記録媒体が提案されている。
許公開634287号、特開平7−76162号公報で
は、多孔質アルミナ水和物層の上にシリカゲルからなる
層を積層した構成の被記録媒体が提案されている。
【0012】特開平8−2087号公報、同8−209
1号公報では、多孔質アルミナ水和物層の上にシリカゲ
ル層が積層された構成で、インク受容層の表面に凹凸が
形成され、樹脂粒子やシリカ粒子がシリカゲル層に入っ
た被記録媒体が提案されている。
1号公報では、多孔質アルミナ水和物層の上にシリカゲ
ル層が積層された構成で、インク受容層の表面に凹凸が
形成され、樹脂粒子やシリカ粒子がシリカゲル層に入っ
た被記録媒体が提案されている。
【0013】特開平8−290654号公報では、紙基
材上に厚さ0.1〜10μmでシリカの球状一次粒子が
相互に結合した構造で二次粒子を含まないシリカゲル層
の上に厚さ5〜100μmの多孔質アルミナ水和物層を
有する被記録媒体が提案されている。
材上に厚さ0.1〜10μmでシリカの球状一次粒子が
相互に結合した構造で二次粒子を含まないシリカゲル層
の上に厚さ5〜100μmの多孔質アルミナ水和物層を
有する被記録媒体が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
被記録媒体には場合によっては以下のような問題を有す
るものであった。
被記録媒体には場合によっては以下のような問題を有す
るものであった。
【0015】1.非晶質シリカアルミナを含有するイン
ク受容層を有する被記録媒体は微カチオン性を示し、染
料の定着性があるものの、アルミナの含有量が低いとカ
チオン性が低くなって染料の定着力が悪くなってニジミ
が発生する場合がある。このような問題に関して、特開
平5−58619号公報に記載の従来法ではアルミノシ
リケートの表面をアルミナなどの二価以上の金属元素化
合物で処理して、陽イオン量を制御している。また、特
開平9−234948号公報に記載の方法では、シリカ
アルミナからなるインク受容層にカチオン性物質を添加
するとインク定着性が改善されている。ところがいづれ
の改良においても、シリカアルミナ単独では十分な定着
性は得られていない場合が多い。
ク受容層を有する被記録媒体は微カチオン性を示し、染
料の定着性があるものの、アルミナの含有量が低いとカ
チオン性が低くなって染料の定着力が悪くなってニジミ
が発生する場合がある。このような問題に関して、特開
平5−58619号公報に記載の従来法ではアルミノシ
リケートの表面をアルミナなどの二価以上の金属元素化
合物で処理して、陽イオン量を制御している。また、特
開平9−234948号公報に記載の方法では、シリカ
アルミナからなるインク受容層にカチオン性物質を添加
するとインク定着性が改善されている。ところがいづれ
の改良においても、シリカアルミナ単独では十分な定着
性は得られていない場合が多い。
【0016】2.カチオン性シリカはコロイダルシリカ
の表面にアルミナなどのカチオン性を示す物質を付着さ
せたものである。表面電荷は正になりインク中の染料の
定着性は比較的良好になるが、表面正電荷を高くするた
めにアルミナなどの被覆層を厚くするとシリカの性質が
失われてきてインクとの親和性が低下してハジキが発生
する場合もある。さらにシリカを形成した後にアルミナ
で被覆するので材料製造の工程数が増える問題もある。
の表面にアルミナなどのカチオン性を示す物質を付着さ
せたものである。表面電荷は正になりインク中の染料の
定着性は比較的良好になるが、表面正電荷を高くするた
めにアルミナなどの被覆層を厚くするとシリカの性質が
失われてきてインクとの親和性が低下してハジキが発生
する場合もある。さらにシリカを形成した後にアルミナ
で被覆するので材料製造の工程数が増える問題もある。
【0017】3.シリカとアルミナを混合して用いた被
記録媒体では、シリカとアルミナは水分散液中の電荷が
反対のため水分散液中で混合するとゲル化したり、分散
安定性が損なわれるという問題がある。また、用いるシ
リカとアルミナ粒子として極めて粒径の小さなものを用
いないとこれを用いて形成されるインク受容層が白濁し
たり、その光沢が低くなる場合がある。しかしながら、
シリカとアルミナの粒子径を小さくすると、インク受容
層の細孔半径や細孔容積が大きくできなくなるために今
度はインク吸収性が悪くなる場合もある。
記録媒体では、シリカとアルミナは水分散液中の電荷が
反対のため水分散液中で混合するとゲル化したり、分散
安定性が損なわれるという問題がある。また、用いるシ
リカとアルミナ粒子として極めて粒径の小さなものを用
いないとこれを用いて形成されるインク受容層が白濁し
たり、その光沢が低くなる場合がある。しかしながら、
シリカとアルミナの粒子径を小さくすると、インク受容
層の細孔半径や細孔容積が大きくできなくなるために今
度はインク吸収性が悪くなる場合もある。
【0018】4.前述のシリカ層をアルミナ層の上に積
層した構成の被記録媒体は、シリカ層をアルミナ層の上
に形成してインク受容層の傷付きを防止する技術思想に
基づくものである。しかしながら、傷付き防止効果を高
めるためにシリカ層を厚くするとインク受容層が白濁し
てしまい、白濁を防止するためにシリカ層を薄くすると
傷防止効果は少なくなるという問題点がある。さらにシ
リカ層の細孔半径を小さくするとインク吸収性が低下
し、逆にシリカ層の細孔半径を大きくするとシリカ層が
剥がれたり、粉落ちが発生し易くなるという問題点もあ
る。
層した構成の被記録媒体は、シリカ層をアルミナ層の上
に形成してインク受容層の傷付きを防止する技術思想に
基づくものである。しかしながら、傷付き防止効果を高
めるためにシリカ層を厚くするとインク受容層が白濁し
てしまい、白濁を防止するためにシリカ層を薄くすると
傷防止効果は少なくなるという問題点がある。さらにシ
リカ層の細孔半径を小さくするとインク吸収性が低下
し、逆にシリカ層の細孔半径を大きくするとシリカ層が
剥がれたり、粉落ちが発生し易くなるという問題点もあ
る。
【0019】本発明は上記の問題点を解決する目的でな
されたものであり、インクの選択幅が広く、印字部の光
学濃度が高く、インク受容層を有する構成を採る場合に
おけるインク受容層の透明性が良好で、クラック、粉落
ちやカール等の少ない被記録媒体、これを用いた画像形
成方法を提供することにある。
されたものであり、インクの選択幅が広く、印字部の光
学濃度が高く、インク受容層を有する構成を採る場合に
おけるインク受容層の透明性が良好で、クラック、粉落
ちやカール等の少ない被記録媒体、これを用いた画像形
成方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明によって達成することができる。すなわち、本発明
の被記録媒体は、アルミナ水和物粒子を含む被記録媒体
において、該アルミナ水和物粒子の一部又は全部に、ベ
ーマイト構造を有し、かつシリカを含有するシリカ含有
アルミナ水和物粒子を用い、更に、該被記録媒体をX線
回折で分析して得られるアルミナ水和物に関する結晶化
度が15〜80の範囲にあることを特徴とする。
発明によって達成することができる。すなわち、本発明
の被記録媒体は、アルミナ水和物粒子を含む被記録媒体
において、該アルミナ水和物粒子の一部又は全部に、ベ
ーマイト構造を有し、かつシリカを含有するシリカ含有
アルミナ水和物粒子を用い、更に、該被記録媒体をX線
回折で分析して得られるアルミナ水和物に関する結晶化
度が15〜80の範囲にあることを特徴とする。
【0021】また、本発明の画像形成方法は、上記の被
記録媒体に、インクを微細孔から吐出させて付与するも
のである。
記録媒体に、インクを微細孔から吐出させて付与するも
のである。
【0022】本発明の被記録媒体の構成としては、例え
ば基材上にインク受容層を設け、このインク受容層にア
ルミナ水和物粒子を含有させた構成や、紙等の繊維質層
内にアルミナ水和物粒子を内添した構成等を採ることが
できる。
ば基材上にインク受容層を設け、このインク受容層にア
ルミナ水和物粒子を含有させた構成や、紙等の繊維質層
内にアルミナ水和物粒子を内添した構成等を採ることが
できる。
【0023】アルミナ水和物粒子としては、ベーマイト
構造を有し、かつシリカを含有するアルミナ水和物粒子
(「以下「シリカ含有アルミナ水和物粒子」という)単
独で、あるいは、このような構成のアルミナ水和物粒子
と、ベーマイト構造を有するがシリカを含有しないアル
ミナ水和物粒子(以下「シリカ非含有アルミナ水和物粒
子」という)との2種のアルミナ水和物粒子を少なくと
も組み合わせて被記録媒体の形成に利用することができ
る。なお、これらの2種のアルミナ水和物粒子を総称し
て「アルミナ水和物粒子」という。
構造を有し、かつシリカを含有するアルミナ水和物粒子
(「以下「シリカ含有アルミナ水和物粒子」という)単
独で、あるいは、このような構成のアルミナ水和物粒子
と、ベーマイト構造を有するがシリカを含有しないアル
ミナ水和物粒子(以下「シリカ非含有アルミナ水和物粒
子」という)との2種のアルミナ水和物粒子を少なくと
も組み合わせて被記録媒体の形成に利用することができ
る。なお、これらの2種のアルミナ水和物粒子を総称し
て「アルミナ水和物粒子」という。
【0024】本発明の被記録媒体によれば、アルミナ水
和物粒子として、ベーマイト構造を維持しつつシリカを
含有するアルミナ水和物粒子が少なくとも用いられてお
り、かつアルミナ水和物の被記録媒体全体としての結晶
化度が特定の範囲内とされていることで、インク吸収
性、ベタ均一性、にじみ(ドット径)、ビーディング及
びハジキに関する特性、色材の定着性等の記録特性ばか
りではなく、インク受容層を形成した場合の透明性、耐
損傷性、クラックや粉落ちの発生に関する特性等におい
て良好であり、インクの種類の選択幅が拡大され、各種
特性が更にバランス良く向上している被記録媒体を得る
ことができる。
和物粒子として、ベーマイト構造を維持しつつシリカを
含有するアルミナ水和物粒子が少なくとも用いられてお
り、かつアルミナ水和物の被記録媒体全体としての結晶
化度が特定の範囲内とされていることで、インク吸収
性、ベタ均一性、にじみ(ドット径)、ビーディング及
びハジキに関する特性、色材の定着性等の記録特性ばか
りではなく、インク受容層を形成した場合の透明性、耐
損傷性、クラックや粉落ちの発生に関する特性等におい
て良好であり、インクの種類の選択幅が拡大され、各種
特性が更にバランス良く向上している被記録媒体を得る
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】アルミナ水和物は正電荷を持つて
いるためインク中の染料の定着が良く、発色性に優れた
画像が得られ、しかも黒色インクの茶変、耐光性などの
問題を生じないという利点を有する。従って、本発明で
は、X線回折法でベーマイト構造を示すアルミナ水和物
粒子を用いることで、染料の吸着性とインク吸収性が良
好であり、またインク受容層を有する構成を有する場合
におけるインク受容層の透明性も良い被記録媒体を得る
ことができる。
いるためインク中の染料の定着が良く、発色性に優れた
画像が得られ、しかも黒色インクの茶変、耐光性などの
問題を生じないという利点を有する。従って、本発明で
は、X線回折法でベーマイト構造を示すアルミナ水和物
粒子を用いることで、染料の吸着性とインク吸収性が良
好であり、またインク受容層を有する構成を有する場合
におけるインク受容層の透明性も良い被記録媒体を得る
ことができる。
【0026】なお、アルミナ水和物は下記の一般式によ
り定義される。
り定義される。
【0027】Al2O3-n(OH)2n・mH2O 式中、nは0〜3の整数の一つを表し、mは0ないし1
0、好ましくは0ないし5の値を示す。mとnは、同時
に0にはならない。mH2Oの表現は、多くの場合に結
晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相を表すもので
あり、そのために、mはまた整数でない値をとることも
できる。
0、好ましくは0ないし5の値を示す。mとnは、同時
に0にはならない。mH2Oの表現は、多くの場合に結
晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相を表すもので
あり、そのために、mはまた整数でない値をとることも
できる。
【0028】一般に、ベーマイト構造を示すアルミナ水
和物の結晶は、その(020)面が巨大平面を形成する
層状化合物であり、X線回折図形に特有の回折ピークを
示す。ベーマイト構造として、完全ベーマイトの他に擬
ベーマイトと称する、過剰な水を(020)面の層間に
含んだ構造を取ることもできる。この擬ベーマイトのX
線回折図形は完全ベーマイトよりもブロードな回折ピー
クを示す。完全ベーマイトと擬ベーマイトは明確に区別
できるものではないので、本発明では特に断らない限
り、両者を含めてベーマイト構造という。
和物の結晶は、その(020)面が巨大平面を形成する
層状化合物であり、X線回折図形に特有の回折ピークを
示す。ベーマイト構造として、完全ベーマイトの他に擬
ベーマイトと称する、過剰な水を(020)面の層間に
含んだ構造を取ることもできる。この擬ベーマイトのX
線回折図形は完全ベーマイトよりもブロードな回折ピー
クを示す。完全ベーマイトと擬ベーマイトは明確に区別
できるものではないので、本発明では特に断らない限
り、両者を含めてベーマイト構造という。
【0029】本発明者らはベーマイト構造を持つアルミ
ナ水和物を用いた被記録媒体を提案した。本願はその改
良であり、ベーマイト構造を持つアルミナ水和物粒子に
シリカを加えたものである。本発明者らの検討によれ
ば、シリカを含有しても粒子内におけるべーマイト構造
が維持されることが判明し、このようにベーマイト構造
を維持させつつシリカを含有させることで、被記録媒体
の特性を更に向上さることができる。なお、アルミナ水
和物粒子においてベーマイト構造が維持されていること
は前述のX線回折より確認されている。シリカを含有し
てもベーマイト構造を保つ理由は定かではないが、本願
発明者らはベーマイトの層間にシリカが取り込まれた構
造になっている可能性もあると考えている。従って、本
願発明において用いられるシリカ含有アルミナ水和物粒
子はベーマイト構造を有することを必須とする。
ナ水和物を用いた被記録媒体を提案した。本願はその改
良であり、ベーマイト構造を持つアルミナ水和物粒子に
シリカを加えたものである。本発明者らの検討によれ
ば、シリカを含有しても粒子内におけるべーマイト構造
が維持されることが判明し、このようにベーマイト構造
を維持させつつシリカを含有させることで、被記録媒体
の特性を更に向上さることができる。なお、アルミナ水
和物粒子においてベーマイト構造が維持されていること
は前述のX線回折より確認されている。シリカを含有し
てもベーマイト構造を保つ理由は定かではないが、本願
発明者らはベーマイトの層間にシリカが取り込まれた構
造になっている可能性もあると考えている。従って、本
願発明において用いられるシリカ含有アルミナ水和物粒
子はベーマイト構造を有することを必須とする。
【0030】本発明で用いるシリカ含有アルミナ水和物
粒子の製造方法は、特に限定されるものではないが、例
えば、特開平5−58619号公報に記載されているよ
うにケイ酸ナトリウムなどのケイ酸アルカリに硫酸アル
ミニウムなどのアルミニウム塩を加えてから沈殿、濾
過、洗浄などの工程を経る方法や、米国特許第5045
519号明細書および特開平2−144145号公報に
記載されているようにC2〜C20のアルミニウムアルコ
ラートを加水分解して、加水分解時または加水分解後に
オルトケイ酸を添加する方法、特開平6−227811
号公報に記載されているようにアルミン酸アルカリ金属
塩水溶液にケイ酸アルカリ金属塩を加えて60℃以下の
温度で反応させて半径10nm以下の細孔を有するシリ
カアルミナを得る方法、あるいはアルミニウムアルコキ
シドの加水分解物とケイ酸アルコキシドの加水分解物を
混合させる方法の中から自由に選択することができる。
また、シリカアルミナが形成された分散液を加熱処理す
ること、およびスプレードライなどで乾燥粉末を形成し
て用いることも可能である。
粒子の製造方法は、特に限定されるものではないが、例
えば、特開平5−58619号公報に記載されているよ
うにケイ酸ナトリウムなどのケイ酸アルカリに硫酸アル
ミニウムなどのアルミニウム塩を加えてから沈殿、濾
過、洗浄などの工程を経る方法や、米国特許第5045
519号明細書および特開平2−144145号公報に
記載されているようにC2〜C20のアルミニウムアルコ
ラートを加水分解して、加水分解時または加水分解後に
オルトケイ酸を添加する方法、特開平6−227811
号公報に記載されているようにアルミン酸アルカリ金属
塩水溶液にケイ酸アルカリ金属塩を加えて60℃以下の
温度で反応させて半径10nm以下の細孔を有するシリ
カアルミナを得る方法、あるいはアルミニウムアルコキ
シドの加水分解物とケイ酸アルコキシドの加水分解物を
混合させる方法の中から自由に選択することができる。
また、シリカアルミナが形成された分散液を加熱処理す
ること、およびスプレードライなどで乾燥粉末を形成し
て用いることも可能である。
【0031】このように本発明で用いるシリカ含有アル
ミナ水和物粒子はベーマイト構造を示していることが必
須であり、その製造に当ってはシリカとアルミナの複合
化反応がなるべく起こらないようにすることが重要であ
る。例えば、特開平9−234948号公報に記載され
ているようにアルミニウムアルコキシドを酸触媒を含む
有機溶媒中に分散させ、これをケイ酸アルコキシドと一
定量の水を酸触媒を含む有機溶媒中で分散させ、この混
合液に酸触媒を含む特定量の水を添加して加水分解する
方法ではシリカアルミナの複合化による珪素―酸素−ア
ルミ間の結合(―Si−O−Al−)が生じるためベー
マイト構造ができにくくなり、本発明で利用するべーマ
イト構造を示すシリカ含有アルミナ水和物は得られにく
い。
ミナ水和物粒子はベーマイト構造を示していることが必
須であり、その製造に当ってはシリカとアルミナの複合
化反応がなるべく起こらないようにすることが重要であ
る。例えば、特開平9−234948号公報に記載され
ているようにアルミニウムアルコキシドを酸触媒を含む
有機溶媒中に分散させ、これをケイ酸アルコキシドと一
定量の水を酸触媒を含む有機溶媒中で分散させ、この混
合液に酸触媒を含む特定量の水を添加して加水分解する
方法ではシリカアルミナの複合化による珪素―酸素−ア
ルミ間の結合(―Si−O−Al−)が生じるためベー
マイト構造ができにくくなり、本発明で利用するべーマ
イト構造を示すシリカ含有アルミナ水和物は得られにく
い。
【0032】本発明の被記録媒体に含有されるアルミナ
水和物は、全体でその結晶化度が15〜80の範囲にあ
る。この範囲内であれば、色材として顔料を用いたイン
クでも染料を用いたインクでも印字部の光学濃度が高く
なり、かつニジミやビーディング、ハジキの発生を所望
とする効果を得る上で十分に少なくすることができる。
結晶化度の更に好ましい範囲は20〜70である。この
範囲であれば濃淡インクや小液滴での印字、大小ドロプ
レットを併用した印字でも、印字ドットの真円度が高く
なって、濃度変化に対する色味の変化が小さくなり、か
つ被記録媒体の印字後のカールやタックの発生を防ぐこ
とができる。
水和物は、全体でその結晶化度が15〜80の範囲にあ
る。この範囲内であれば、色材として顔料を用いたイン
クでも染料を用いたインクでも印字部の光学濃度が高く
なり、かつニジミやビーディング、ハジキの発生を所望
とする効果を得る上で十分に少なくすることができる。
結晶化度の更に好ましい範囲は20〜70である。この
範囲であれば濃淡インクや小液滴での印字、大小ドロプ
レットを併用した印字でも、印字ドットの真円度が高く
なって、濃度変化に対する色味の変化が小さくなり、か
つ被記録媒体の印字後のカールやタックの発生を防ぐこ
とができる。
【0033】ここで、被記録媒体の結晶化度は本願発明
者らが特開平8−132731号公報で示したように、
被記録媒体を粉末化したものに対して測定したCuKα
線によるX線回折図における2θ=10゜の強度と、2
θ=14〜15°付近に現れる(020)面のピーク強
度の比によって求めることができる量である。この結晶
化度は被記録媒体中に存在するアルミナ水和物の結晶部
分と非晶質部分の比率に対応している物理量である。
者らが特開平8−132731号公報で示したように、
被記録媒体を粉末化したものに対して測定したCuKα
線によるX線回折図における2θ=10゜の強度と、2
θ=14〜15°付近に現れる(020)面のピーク強
度の比によって求めることができる量である。この結晶
化度は被記録媒体中に存在するアルミナ水和物の結晶部
分と非晶質部分の比率に対応している物理量である。
【0034】同様に本発明で言うニジミとは、―定の面
積にべタ印宇したとき、染料により着色される部分が印
字した面積よりも広く(大きく)なることであり、ビー
ディングとは、ベタ印字部で発生するインク滴同士の凝
集による粒状の濃度ムラが現れる現象をいい、「ハジ
キ」とは、ベタ印字部に着色されない部分が生じること
をいう。さらに本発明の被記録媒体は、インク受容層を
有する構成として場合に、インク受容層を擦ったりした
時に傷がつきにくくなるという効果がある。しかも上述
した各種記録特性を損なうことがない。被記録媒体中の
シリカの割合は、アルミナ水和物粒子の全重量(シリカ
含有アルミナ水和物粒子単独の場合はその全重量であ
り、シリカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含有アル
ミナ水和物粒子を併用する場合はこれらの合計重量)に
対して0.1重量%以上が好ましい。0.1重量%以上
であればインク受容層に、傷つきにくいという性質を十
分に得ることが可能となる。その理由としては、例えば
特開平9−316396号公報、同9−316397号
公報では、特開昭62−32157号公報を引用してコ
ロイド状アルミナの羽毛状形状による膜応力を緩和する
ため硬度と耐クラック性が向上していると推測してい
る。本発明者らは、シリカの配合量が0.1重量%以上
と極めて微量でも傷防止の効果が発現すること、繊維質
層に内添した場合には粉落ちが防止できること、後で述
ベるようにシリカの添加量によって被記録媒体の結晶化
度が低くなること等の現象を考慮すると、シリカを添加
することでアルミナ水和物の結晶構造または粒子表面の
性質に何らかの変化が生じた可能性があると考えてい
る。
積にべタ印宇したとき、染料により着色される部分が印
字した面積よりも広く(大きく)なることであり、ビー
ディングとは、ベタ印字部で発生するインク滴同士の凝
集による粒状の濃度ムラが現れる現象をいい、「ハジ
キ」とは、ベタ印字部に着色されない部分が生じること
をいう。さらに本発明の被記録媒体は、インク受容層を
有する構成として場合に、インク受容層を擦ったりした
時に傷がつきにくくなるという効果がある。しかも上述
した各種記録特性を損なうことがない。被記録媒体中の
シリカの割合は、アルミナ水和物粒子の全重量(シリカ
含有アルミナ水和物粒子単独の場合はその全重量であ
り、シリカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含有アル
ミナ水和物粒子を併用する場合はこれらの合計重量)に
対して0.1重量%以上が好ましい。0.1重量%以上
であればインク受容層に、傷つきにくいという性質を十
分に得ることが可能となる。その理由としては、例えば
特開平9−316396号公報、同9−316397号
公報では、特開昭62−32157号公報を引用してコ
ロイド状アルミナの羽毛状形状による膜応力を緩和する
ため硬度と耐クラック性が向上していると推測してい
る。本発明者らは、シリカの配合量が0.1重量%以上
と極めて微量でも傷防止の効果が発現すること、繊維質
層に内添した場合には粉落ちが防止できること、後で述
ベるようにシリカの添加量によって被記録媒体の結晶化
度が低くなること等の現象を考慮すると、シリカを添加
することでアルミナ水和物の結晶構造または粒子表面の
性質に何らかの変化が生じた可能性があると考えてい
る。
【0035】さらに好ましいシリカ含有量の範囲はアル
ミナ水和物粒子の全重量に対して1重量%以上である。
この範囲であれば色材として顔料を含むインクで印字さ
れた画像の定着性が更に良くなり、印字部を擦っても色
材の脱落がなくなる。シリカ含有量が5重量%以上にな
ると、色材に顔料を用いたインクと色材に染料を用いた
インクを併用しても印字部の境界に惨みが更に発生しに
くくなる。
ミナ水和物粒子の全重量に対して1重量%以上である。
この範囲であれば色材として顔料を含むインクで印字さ
れた画像の定着性が更に良くなり、印字部を擦っても色
材の脱落がなくなる。シリカ含有量が5重量%以上にな
ると、色材に顔料を用いたインクと色材に染料を用いた
インクを併用しても印字部の境界に惨みが更に発生しに
くくなる。
【0036】なお、米国特許5045519号明細書お
よび特開平2−144145号公報には擬ベーマイト構
造のアルミナ水和物を含むアルミノシリケートが記載さ
れている。同公報に記されているように、ベーマイト構
造を持つアルミノシリケートではシリカ含有量が増加す
るとべーマイト構造から非晶質構造になってくる。本発
明者らの知見によれば、シリカ含有量と結晶化度の関係
は、シリカの含有量が増加するのに伴ってアルミナ水和
物の結晶化度が小さくなる傾向がある。
よび特開平2−144145号公報には擬ベーマイト構
造のアルミナ水和物を含むアルミノシリケートが記載さ
れている。同公報に記されているように、ベーマイト構
造を持つアルミノシリケートではシリカ含有量が増加す
るとべーマイト構造から非晶質構造になってくる。本発
明者らの知見によれば、シリカ含有量と結晶化度の関係
は、シリカの含有量が増加するのに伴ってアルミナ水和
物の結晶化度が小さくなる傾向がある。
【0037】ここで、シリカ含有アルミナ水和物粒子は
シリカの含有量が30重量%を超えると得られる被記録
媒体に含まれるアルミナ水和物の結晶化度は15未満に
なる可能性があるので、本発明の第1の形態であるシリ
カ含有アルミナ水和物単独の場合はシリカの含有量は3
0重量%以下が好ましい。
シリカの含有量が30重量%を超えると得られる被記録
媒体に含まれるアルミナ水和物の結晶化度は15未満に
なる可能性があるので、本発明の第1の形態であるシリ
カ含有アルミナ水和物単独の場合はシリカの含有量は3
0重量%以下が好ましい。
【0038】本発明の第2の形態としてシリカ含有アル
ミナ水和物をシリカ非含有アルミナ水和物と混合して用
いる方法である。この方法を用いた時も被記録媒体に含
まれるアルミナ水和物の結晶化度とシリカ量の関係はあ
てはまる。この場合でも被記録媒体中のアルミナ水和物
粒子全体に対するシリカの含有量が30重量%を超える
と被記録媒体中のアルミナ水和物の結晶化度が15未満
になる可能性がある。またベーマイト構造を取るために
はシリカの含有量は50重量%以下が好ましい。シリカ
の含有量がこの範囲を超えるとX線回折でべーマイト特
有のピークが出現しなくなる場合がある。本発明ではシ
リカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含有アルミナ水
和物粒子の重量比率は用いるシリカ含有アルミナ水和物
のシリカ含有量によるが、被記録媒体のアルミナ水和物
の結晶化度が15〜80の範囲内であればいずれの混合
比でも用いることができる。例えば、シリカ含有アルミ
ナ水和物粒子とシリカ非含有アルミナ水和物粒子の重量
比率は好ましくは90:10〜10:90の範囲から選
択することができる。
ミナ水和物をシリカ非含有アルミナ水和物と混合して用
いる方法である。この方法を用いた時も被記録媒体に含
まれるアルミナ水和物の結晶化度とシリカ量の関係はあ
てはまる。この場合でも被記録媒体中のアルミナ水和物
粒子全体に対するシリカの含有量が30重量%を超える
と被記録媒体中のアルミナ水和物の結晶化度が15未満
になる可能性がある。またベーマイト構造を取るために
はシリカの含有量は50重量%以下が好ましい。シリカ
の含有量がこの範囲を超えるとX線回折でべーマイト特
有のピークが出現しなくなる場合がある。本発明ではシ
リカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含有アルミナ水
和物粒子の重量比率は用いるシリカ含有アルミナ水和物
のシリカ含有量によるが、被記録媒体のアルミナ水和物
の結晶化度が15〜80の範囲内であればいずれの混合
比でも用いることができる。例えば、シリカ含有アルミ
ナ水和物粒子とシリカ非含有アルミナ水和物粒子の重量
比率は好ましくは90:10〜10:90の範囲から選
択することができる。
【0039】アルミナ水和物の中で擬ベーマイトには、
文献(Rocek,J.、et al.、Applie
d Catalysis、74巻、29〜36頁、19
91年)に記載されたように、繊毛状とそれ以外の形状
が有ることが一般に知られている。本発明においては繊
毛状または平板形状のいづれの形状のアルミナ水和物で
も用いることができる。また、アルミナ水和物粒子の形
状(粒子形、粒子径、アスペクト比)は、アルミナ水和
物粒子を水(例えばイオン交換水)、アルコールなどに
分散させてコロジオン膜上に滴下して測定用試料を作
り、この試料を透過型電子顕微鏡で観察することによっ
て測定することができる。
文献(Rocek,J.、et al.、Applie
d Catalysis、74巻、29〜36頁、19
91年)に記載されたように、繊毛状とそれ以外の形状
が有ることが一般に知られている。本発明においては繊
毛状または平板形状のいづれの形状のアルミナ水和物で
も用いることができる。また、アルミナ水和物粒子の形
状(粒子形、粒子径、アスペクト比)は、アルミナ水和
物粒子を水(例えばイオン交換水)、アルコールなどに
分散させてコロジオン膜上に滴下して測定用試料を作
り、この試料を透過型電子顕微鏡で観察することによっ
て測定することができる。
【0040】本発明者らの知見によれば、平板状の形状
の方が毛状束(繊毛状)よりも水ヘの分散性が良く、イ
ンク受容層を形成した場合にアルミナ水和物粒子の配向
がランダムになるために細孔容積が大きく、かつ細孔径
分布が幅広くなるのでより好ましい。ここで毛状束形状
とは針状の形状のアルミナ水和物粒子が側面同志を接し
て髪の毛の束のように集まった状態を言う。
の方が毛状束(繊毛状)よりも水ヘの分散性が良く、イ
ンク受容層を形成した場合にアルミナ水和物粒子の配向
がランダムになるために細孔容積が大きく、かつ細孔径
分布が幅広くなるのでより好ましい。ここで毛状束形状
とは針状の形状のアルミナ水和物粒子が側面同志を接し
て髪の毛の束のように集まった状態を言う。
【0041】平板形状の粒子のアスペクト比は、特公平
5−16015号公報に定義されている方法で求めるこ
とができる。アスペクト比は粒子の厚さに対する直径の
比を示す。ここで直径とは、アルミナ水和物粒子を顕微
鏡または電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積と
等しい面積を有する円の直径を示すものとする。縦横比
はアスペクト比と同じように観察して、平板面の最小値
を示す直径と最大値を示す直径の比である。また毛状束
形状の場合には、アスペクト比を求める方法は、毛状束
を形成するアルミナ水和の個々の針状粒子を円柱として
上下の円の直径と長さをそれぞれ求めて、直径に対する
長さの比をとって求めることができる。最も好ましいア
ルミナ水和物粒子の形状は、平板状では平均アスペクト
比が3〜10の範囲で、平均粒子直径が1〜50nmの
範囲が好ましく、毛状束では平均アスペクト比が3〜1
0の範囲で、平均粒子長さが1〜50nmの範囲が好ま
しい。平均アスペクト比が上記範囲であれば、インク受
容層を形成した時や繊維質層に内添した時に粒子間に隙
間が形成されるため、細孔半径分布の幅広い多孔質構造
を容易に形成することができる。平均粒子直径または平
均粒子長さが上記範囲内であれば、同様に細孔容積の大
きな多孔質構造を作ることがそきる。平均アスペクト比
が上記範囲の下限よりも小さい場合には、インク受容層
の細孔径分布範囲が狭くなり、上記範囲の上限よりも大
きい場合には、粒子径を揃えてアルミナ水和物粒子を製
造するのが困難になる。平均粒子直径または平均粒子長
さが上記範囲の下限よりも小さい場合は、同様に細孔径
分布が狭くなり易く、上記範囲の上限よりも大きい場合
は印字された染料の吸着能が低下し易い場合がある。
5−16015号公報に定義されている方法で求めるこ
とができる。アスペクト比は粒子の厚さに対する直径の
比を示す。ここで直径とは、アルミナ水和物粒子を顕微
鏡または電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積と
等しい面積を有する円の直径を示すものとする。縦横比
はアスペクト比と同じように観察して、平板面の最小値
を示す直径と最大値を示す直径の比である。また毛状束
形状の場合には、アスペクト比を求める方法は、毛状束
を形成するアルミナ水和の個々の針状粒子を円柱として
上下の円の直径と長さをそれぞれ求めて、直径に対する
長さの比をとって求めることができる。最も好ましいア
ルミナ水和物粒子の形状は、平板状では平均アスペクト
比が3〜10の範囲で、平均粒子直径が1〜50nmの
範囲が好ましく、毛状束では平均アスペクト比が3〜1
0の範囲で、平均粒子長さが1〜50nmの範囲が好ま
しい。平均アスペクト比が上記範囲であれば、インク受
容層を形成した時や繊維質層に内添した時に粒子間に隙
間が形成されるため、細孔半径分布の幅広い多孔質構造
を容易に形成することができる。平均粒子直径または平
均粒子長さが上記範囲内であれば、同様に細孔容積の大
きな多孔質構造を作ることがそきる。平均アスペクト比
が上記範囲の下限よりも小さい場合には、インク受容層
の細孔径分布範囲が狭くなり、上記範囲の上限よりも大
きい場合には、粒子径を揃えてアルミナ水和物粒子を製
造するのが困難になる。平均粒子直径または平均粒子長
さが上記範囲の下限よりも小さい場合は、同様に細孔径
分布が狭くなり易く、上記範囲の上限よりも大きい場合
は印字された染料の吸着能が低下し易い場合がある。
【0042】基材上にインク受容層を有する構成の被記
録媒体は、少なくともシリカ含有アルミナ水和物粒子を
用いて分散液を作り、基材上への塗工・乾燥工程を経て
インク受容層を形成することによって得ることができ
る。
録媒体は、少なくともシリカ含有アルミナ水和物粒子を
用いて分散液を作り、基材上への塗工・乾燥工程を経て
インク受容層を形成することによって得ることができ
る。
【0043】繊維質層内に、シリカ含有アルミナ水和物
粒子、またはシリカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非
含有アルミナ水和物粒子の混合物を内添した構成を有す
る被記録媒体は、例えば上述した少なくともシリカ含有
アルミナ水和物粒子を含む分散液を繊維状物質から形成
される繊維質層に含浸漬し、乾燥させることで得ること
ができる。
粒子、またはシリカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非
含有アルミナ水和物粒子の混合物を内添した構成を有す
る被記録媒体は、例えば上述した少なくともシリカ含有
アルミナ水和物粒子を含む分散液を繊維状物質から形成
される繊維質層に含浸漬し、乾燥させることで得ること
ができる。
【0044】本発明ではインク受容層は単層構造とする
こともできるし、多層構造とすることもできる。発色や
表面の傷つき防止、顔料インク色材の定着性が良好にな
るため、インク受容層が多層構成の場合は少なくとも最
表面層がシリカ含有アルミナ水和物、またはシリカ含有
アルミナ水和物とシリカ非含有アルミナ水和物の混合物
を含むことが好ましい。
こともできるし、多層構造とすることもできる。発色や
表面の傷つき防止、顔料インク色材の定着性が良好にな
るため、インク受容層が多層構成の場合は少なくとも最
表面層がシリカ含有アルミナ水和物、またはシリカ含有
アルミナ水和物とシリカ非含有アルミナ水和物の混合物
を含むことが好ましい。
【0045】次に、インク受容層を有する構成について
先に説明する。本発明の被記録媒体のインク受容層のB
ET比表面積、細孔径分布、細孔容積、等温窒素吸脱着
曲線は、窒素吸着脱離方法によって同時に求めることが
できる。BET比表面積は70〜300m2/gの範囲
が好ましい。BET比表面積が 上記範囲よりも小さい
場合には、インク受容層が白濁したり、インク染料の吸
着点が不足するために画像の耐水性が不十分になる。B
ET比表面積が上記範囲よりも大きい場合には、インク
受容層にクラックが発生し易くなる。
先に説明する。本発明の被記録媒体のインク受容層のB
ET比表面積、細孔径分布、細孔容積、等温窒素吸脱着
曲線は、窒素吸着脱離方法によって同時に求めることが
できる。BET比表面積は70〜300m2/gの範囲
が好ましい。BET比表面積が 上記範囲よりも小さい
場合には、インク受容層が白濁したり、インク染料の吸
着点が不足するために画像の耐水性が不十分になる。B
ET比表面積が上記範囲よりも大きい場合には、インク
受容層にクラックが発生し易くなる。
【0046】本発明においては、以下に示す第1〜第3
の細孔構造を用いることができ、必要に応じてこれらの
1種を選択して、あるいは2種以上を併用することがで
きる。本発明で言う細孔半径、細孔容積、細孔径分布は
窒素吸着脱離法で吸着時または脱離時に測定される値で
ある。
の細孔構造を用いることができ、必要に応じてこれらの
1種を選択して、あるいは2種以上を併用することがで
きる。本発明で言う細孔半径、細孔容積、細孔径分布は
窒素吸着脱離法で吸着時または脱離時に測定される値で
ある。
【0047】本発明における第1の細孔構造は、特許第
2714352号公報に記載されているように、インク
受容層の平均細孔半径が2.0〜20.0nmで、細孔
径分布の半値幅は2.0〜l5.0nmのものである。
ここで平均細孔半径は特開昭51−38298号公報、
特開平4−202011号公報に示されるように、細孔
容積とBET比表面積より求められるものである。また
細孔径分布の半値幅とは、平均細孔半径の頻度の半分の
頻度である細孔半径の幅を示すものである。特開平4−
267180号公報及び同5−16517号公報に記載
されているように、インク中の染料は特定の半径の細孔
に選択的に吸着されるが、上記範囲の平均細孔半径と半
値幅であれば、使用できる染料の選択幅が広くなって疎
水性や親水性の染料を用いてもニジミやビーディング、
ハジキがほとんど発生せす、光学濃度やドット径が均一
になる。平均細孔半径が上記範囲よりも大きくなった場
合は、インク中の染料の吸着能・固定能が低下して画像
にニジミが発生し易く、小さくなった場合にはインクの
吸収能が低下してビーディングが発生し易くなる場合が
ある。半値幅が上記範囲よりも大きい場合にはインク中
の染料の吸収能が低下し、上記範囲よりも小さい場合に
はインク中の溶媒成分の吸収能が低下する場合ある。
2714352号公報に記載されているように、インク
受容層の平均細孔半径が2.0〜20.0nmで、細孔
径分布の半値幅は2.0〜l5.0nmのものである。
ここで平均細孔半径は特開昭51−38298号公報、
特開平4−202011号公報に示されるように、細孔
容積とBET比表面積より求められるものである。また
細孔径分布の半値幅とは、平均細孔半径の頻度の半分の
頻度である細孔半径の幅を示すものである。特開平4−
267180号公報及び同5−16517号公報に記載
されているように、インク中の染料は特定の半径の細孔
に選択的に吸着されるが、上記範囲の平均細孔半径と半
値幅であれば、使用できる染料の選択幅が広くなって疎
水性や親水性の染料を用いてもニジミやビーディング、
ハジキがほとんど発生せす、光学濃度やドット径が均一
になる。平均細孔半径が上記範囲よりも大きくなった場
合は、インク中の染料の吸着能・固定能が低下して画像
にニジミが発生し易く、小さくなった場合にはインクの
吸収能が低下してビーディングが発生し易くなる場合が
ある。半値幅が上記範囲よりも大きい場合にはインク中
の染料の吸収能が低下し、上記範囲よりも小さい場合に
はインク中の溶媒成分の吸収能が低下する場合ある。
【0048】前記幅広い細孔半径分布のインク受容層を
形成する方法としては、例えば特許第2714352号
公報に開示されている方法を用いることができる。
形成する方法としては、例えば特許第2714352号
公報に開示されている方法を用いることができる。
【0049】本発明における第2の細孔構造は、特許第
2714350号公報に記載されているように、インク
受容層の細孔径分布が2つ以上の極大を持つているもの
である。比較的大きい細孔でインク中の溶媒成分を吸収
し、比較的小さい細孔でインク中の染料を吸着する。極
大の一つは細孔半径10.0nm以下にあることが好ま
しく、より好ましくは1.0〜6.0nmであり、この
範囲内では染料の吸着が速くなる。他の極大は細孔半径
10.0〜20.0nmの範囲にあることが好ましく、
この範囲内であればインク吸収速度が速くなる。前者の
極大が上記範囲よりも大きくなるとインク中の染料など
の色材の吸着能・固定能が低下して画像にニジミ、ビー
ディングが発生し易くなる場合がある。また後者の極大
が上記範囲よりも小さくなるとインク中の溶媒成分の吸
収能が低下してインクの乾燥が悪くなり、印宇して装置
から搬出された時にインク受容層表面が乾燥しなくな
り、上記範囲よりも大きくなるとインク受容層にひび割
れが発生し易くなる場合がある。
2714350号公報に記載されているように、インク
受容層の細孔径分布が2つ以上の極大を持つているもの
である。比較的大きい細孔でインク中の溶媒成分を吸収
し、比較的小さい細孔でインク中の染料を吸着する。極
大の一つは細孔半径10.0nm以下にあることが好ま
しく、より好ましくは1.0〜6.0nmであり、この
範囲内では染料の吸着が速くなる。他の極大は細孔半径
10.0〜20.0nmの範囲にあることが好ましく、
この範囲内であればインク吸収速度が速くなる。前者の
極大が上記範囲よりも大きくなるとインク中の染料など
の色材の吸着能・固定能が低下して画像にニジミ、ビー
ディングが発生し易くなる場合がある。また後者の極大
が上記範囲よりも小さくなるとインク中の溶媒成分の吸
収能が低下してインクの乾燥が悪くなり、印宇して装置
から搬出された時にインク受容層表面が乾燥しなくな
り、上記範囲よりも大きくなるとインク受容層にひび割
れが発生し易くなる場合がある。
【0050】細孔半径10.0nm以下の極大細孔容積
比(極大2の容積比)は、細孔半径10.0nm以下の
極大値を与えるピーク部の細孔容積を求めて、全容積に
対する割合から求めることができる。この細孔半径1
0.0nm以下の細孔容積は全細孔容積の0.1〜10
%であることがインク吸収性と染料定着性の両者を同時
に満足するため好ましく、より好ましくは1〜5%の範
囲であり、この範囲ではインク吸収速度と染料の吸着速
度が速くなって印字直後にインク受容層を触っても色材
が付着しない。前記細孔半径分布に2つ以上の極大を持
つたインク受容層を形成する方法は、例えば特許第27
14350号公報に開示されている方法を用いることが
できる。その他の方法としては、細孔半径分布におい
て、半径10.0nm〜20.0nmの範囲に極大値を
持つアルミナ水和物粒子と細孔半径10.0nm以下に
極大値を持つアルミナ水和物粒子を混合する方法を用い
ることができる。
比(極大2の容積比)は、細孔半径10.0nm以下の
極大値を与えるピーク部の細孔容積を求めて、全容積に
対する割合から求めることができる。この細孔半径1
0.0nm以下の細孔容積は全細孔容積の0.1〜10
%であることがインク吸収性と染料定着性の両者を同時
に満足するため好ましく、より好ましくは1〜5%の範
囲であり、この範囲ではインク吸収速度と染料の吸着速
度が速くなって印字直後にインク受容層を触っても色材
が付着しない。前記細孔半径分布に2つ以上の極大を持
つたインク受容層を形成する方法は、例えば特許第27
14350号公報に開示されている方法を用いることが
できる。その他の方法としては、細孔半径分布におい
て、半径10.0nm〜20.0nmの範囲に極大値を
持つアルミナ水和物粒子と細孔半径10.0nm以下に
極大値を持つアルミナ水和物粒子を混合する方法を用い
ることができる。
【0051】本発明における第3の細孔構造は特開平9
−66664号公報に記載されているように、インク受
容層が内部に空隙を有し、この空隙が空隙よりも半径の
小さい細孔を通してインク受容層表面に貫通し、外部と
連通している構造である。インク受容層の細孔分布曲線
の最大ピークは半径2.0〜20.0nmの範囲にある
ことが好ましい。インク受容層の吸水量は0.4〜1.
0cm3/gの範囲が好ましい。この範囲内であれば、
多色印字のように繰り返し多量のインクを用いて重ね印
字したときのインクの溢れを防止することができる。よ
り好ましい範囲は、0.6〜0.9cm3/gの範囲で
あり、この範囲内であれば印字前後のインク受容層の、
クラックや変形を防止することができる。さらに面内拡
散係数は0.7〜1.0の範囲が好ましく、この範囲内
であれば高速プリンターで多重印字を行った時でも2色
目以降のインク吸収速度が低下しない。例えば、この細
孔構造ではインクを400m秒以下の短い間隔で重ね印
字した時でも2色目以降のインク吸収速度が低下しない
上に各色のドット径、ドット形状が印字順序に関係なく
一定になる。この内部に空洞を持つインク受容層を形成
する方法としては、例えば特開平9−66664号公報
に記載された方法を用いることができる。
−66664号公報に記載されているように、インク受
容層が内部に空隙を有し、この空隙が空隙よりも半径の
小さい細孔を通してインク受容層表面に貫通し、外部と
連通している構造である。インク受容層の細孔分布曲線
の最大ピークは半径2.0〜20.0nmの範囲にある
ことが好ましい。インク受容層の吸水量は0.4〜1.
0cm3/gの範囲が好ましい。この範囲内であれば、
多色印字のように繰り返し多量のインクを用いて重ね印
字したときのインクの溢れを防止することができる。よ
り好ましい範囲は、0.6〜0.9cm3/gの範囲で
あり、この範囲内であれば印字前後のインク受容層の、
クラックや変形を防止することができる。さらに面内拡
散係数は0.7〜1.0の範囲が好ましく、この範囲内
であれば高速プリンターで多重印字を行った時でも2色
目以降のインク吸収速度が低下しない。例えば、この細
孔構造ではインクを400m秒以下の短い間隔で重ね印
字した時でも2色目以降のインク吸収速度が低下しない
上に各色のドット径、ドット形状が印字順序に関係なく
一定になる。この内部に空洞を持つインク受容層を形成
する方法としては、例えば特開平9−66664号公報
に記載された方法を用いることができる。
【0052】ここで、以下に示す特性は、本発明におけ
る第1〜第3の細孔構造において共通である。インク受
容層の全細孔容積は0.3〜1.0cm3/gの範囲で
あることが好ましい。この範囲内であればクラックや粉
落ちがより少なくなり、かつ多重印字でのインク吸収速
度がより速くなる。0.4〜0.6cm3/gの範囲で
あることがインク吸収性と色味、透明性が良くなるため
さらに好ましい。インク受容層の細孔容積が上記範囲よ
り大きい場合はインク受容層にクラックや粉落ちが発生
し易く、上記範囲よりも小さい場合にはインクの吸収能
が低下し易くなる場合がある。また、半径2.0〜2
0.0nmの細孔容積が全細孔容積の80%以上である
ことが好ましい。この範囲内であればインクの吸収速度
と色材の吸着速度の両方とも良好になり色材によらす境
界にじみがより発生しにくくなる。ここで境界にじみと
は、異なる色でべたパターンを隣接するように印字した
時に境界で色材が混じり合うことを言う。
る第1〜第3の細孔構造において共通である。インク受
容層の全細孔容積は0.3〜1.0cm3/gの範囲で
あることが好ましい。この範囲内であればクラックや粉
落ちがより少なくなり、かつ多重印字でのインク吸収速
度がより速くなる。0.4〜0.6cm3/gの範囲で
あることがインク吸収性と色味、透明性が良くなるため
さらに好ましい。インク受容層の細孔容積が上記範囲よ
り大きい場合はインク受容層にクラックや粉落ちが発生
し易く、上記範囲よりも小さい場合にはインクの吸収能
が低下し易くなる場合がある。また、半径2.0〜2
0.0nmの細孔容積が全細孔容積の80%以上である
ことが好ましい。この範囲内であればインクの吸収速度
と色材の吸着速度の両方とも良好になり色材によらす境
界にじみがより発生しにくくなる。ここで境界にじみと
は、異なる色でべたパターンを隣接するように印字した
時に境界で色材が混じり合うことを言う。
【0053】さらにインク受容層の細孔容積は8cm3
/m2以上であることが好ましい。この範囲であればべ
た印字部の色のくすみがなくなる。上記範囲以下では特
に多色印字を行なった場合にインク受容層からインクが
溢れて画像にニジミが発生し易くなる場合がある。イン
ク受容層の細孔構造などは、例えばバインダーの種類や
混合量、塗工液の濃度、粘度、分散状態、塗工装置、塗
工ヘッド、塗工量、乾燥風の風量、温度、送風方向など
の種々の製造条件によって変化するので、インク受容層
の所望の特性に応じて製造条件は適宜選択することがで
きる。
/m2以上であることが好ましい。この範囲であればべ
た印字部の色のくすみがなくなる。上記範囲以下では特
に多色印字を行なった場合にインク受容層からインクが
溢れて画像にニジミが発生し易くなる場合がある。イン
ク受容層の細孔構造などは、例えばバインダーの種類や
混合量、塗工液の濃度、粘度、分散状態、塗工装置、塗
工ヘッド、塗工量、乾燥風の風量、温度、送風方向など
の種々の製造条件によって変化するので、インク受容層
の所望の特性に応じて製造条件は適宜選択することがで
きる。
【0054】アルミナ水和物粒子を用いて被記録媒体を
形成する際には、必要に応じて各種添加物を、例えばア
ルミナ水和物粒子分散液中に添加して併用することがで
きる。添加物としては、各種金属酸化物、2価以上の金
属の塩、カチオン性有機物質の中から必要に応じて自由
に選択していることができる。金属酸化物としては、シ
リカ、ボリア、シリカボリア、マグネシア、シリカマグ
ネシア、チタニア、ジルコニア、酸化亜鉛などの酸化
物、水酸化物、2価以上の金属の塩としては、炭酸カル
シウム、硫酸バリウムなどの塩、塩化マグネシウム、臭
化カルシウム、硝酸カルシウム、ヨウ化カルシウム、塩
化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛などのハロゲン化物塩、
カオリン、タルクなどが好ましい。カチオン性有機物質
としては4級アンモニウム塩、ポリアミン、アルキルア
ミンなどが好ましい。添加物の添加量としては、例えば
アルミナ水和物粒子全量に対して20重量%以下である
ことが好ましい。本発明で用いるバインダーとしては、
水性高分子の中から1種類または2種類以上を自由に選
択して用いることができる。例えばポリビニルアルコー
ルまたはその変性体、澱粉またはその変性体、ゼラチン
またはその変性体、カゼインまたはその変性体、アラビ
アゴム、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース
誘導体、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸または
その共重合体、アクリル酸エステル共重合体などの水溶
性高分子、SBRラテックスなどの共役ジエン系共重合
体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン
酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス
などの水分散性高分子などが好ましい。
形成する際には、必要に応じて各種添加物を、例えばア
ルミナ水和物粒子分散液中に添加して併用することがで
きる。添加物としては、各種金属酸化物、2価以上の金
属の塩、カチオン性有機物質の中から必要に応じて自由
に選択していることができる。金属酸化物としては、シ
リカ、ボリア、シリカボリア、マグネシア、シリカマグ
ネシア、チタニア、ジルコニア、酸化亜鉛などの酸化
物、水酸化物、2価以上の金属の塩としては、炭酸カル
シウム、硫酸バリウムなどの塩、塩化マグネシウム、臭
化カルシウム、硝酸カルシウム、ヨウ化カルシウム、塩
化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛などのハロゲン化物塩、
カオリン、タルクなどが好ましい。カチオン性有機物質
としては4級アンモニウム塩、ポリアミン、アルキルア
ミンなどが好ましい。添加物の添加量としては、例えば
アルミナ水和物粒子全量に対して20重量%以下である
ことが好ましい。本発明で用いるバインダーとしては、
水性高分子の中から1種類または2種類以上を自由に選
択して用いることができる。例えばポリビニルアルコー
ルまたはその変性体、澱粉またはその変性体、ゼラチン
またはその変性体、カゼインまたはその変性体、アラビ
アゴム、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース
誘導体、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸または
その共重合体、アクリル酸エステル共重合体などの水溶
性高分子、SBRラテックスなどの共役ジエン系共重合
体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン
酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス
などの水分散性高分子などが好ましい。
【0055】アルミナ水和物粒子とバインダーの混合比
は、重量比で5:1〜20:1の範囲が好ましく、この
範囲内では、被記録媒体のインク吸収速度がより速く、
印字部の光学濃度もよりが高くなる。バインダーの量が
上記範囲よりも少ない場合はインク受容層の機械的強度
が不足して、ひび割れや粉落ちが発生し易く、上記範囲
よりもバインダーが多い場合は細孔容積が小さくなって
インク吸収量が低下し易くなる場合がある。インク吸収
性と、被記録媒体を曲げたときにクラックが発生しにく
くなる点を考慮すると、上記範囲は7:1〜15:1の
範囲であることがより好ましい。本発明では、インク受
容層には、更に必要に応じて顔料分散剤、増粘剤、pH
調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、
耐水化剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
防黴剤を添加することも可能であり、これらはアルミナ
水和物粒子分散液中に添加して用いることができる。耐
水化剤としてはハロゲン化第4級アンモニウム塩、第4
級アンモニウム塩ポリマーなどの公知の材料の中から自
由に選択して用いることができる。
は、重量比で5:1〜20:1の範囲が好ましく、この
範囲内では、被記録媒体のインク吸収速度がより速く、
印字部の光学濃度もよりが高くなる。バインダーの量が
上記範囲よりも少ない場合はインク受容層の機械的強度
が不足して、ひび割れや粉落ちが発生し易く、上記範囲
よりもバインダーが多い場合は細孔容積が小さくなって
インク吸収量が低下し易くなる場合がある。インク吸収
性と、被記録媒体を曲げたときにクラックが発生しにく
くなる点を考慮すると、上記範囲は7:1〜15:1の
範囲であることがより好ましい。本発明では、インク受
容層には、更に必要に応じて顔料分散剤、増粘剤、pH
調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、
耐水化剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
防黴剤を添加することも可能であり、これらはアルミナ
水和物粒子分散液中に添加して用いることができる。耐
水化剤としてはハロゲン化第4級アンモニウム塩、第4
級アンモニウム塩ポリマーなどの公知の材料の中から自
由に選択して用いることができる。
【0056】本発明においてインク受容層を形成するた
めに用いる基材としては、適度のサイジングを施した
紙、無サイズ紙、ポリエチレンなどを用いたレジンコー
ト紙などの紙類や熱可塑性フィルムのようなシート状物
質であれば使用でき、特に制限はない。熱可塑性フィル
ムの場合はポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、酢酸セルロース、ポリ
エチレン、ポリカーボネートなどの透明フィルムや、顔
料の充填または微細な発泡による不透明化したシートを
用いることもできる。
めに用いる基材としては、適度のサイジングを施した
紙、無サイズ紙、ポリエチレンなどを用いたレジンコー
ト紙などの紙類や熱可塑性フィルムのようなシート状物
質であれば使用でき、特に制限はない。熱可塑性フィル
ムの場合はポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、酢酸セルロース、ポリ
エチレン、ポリカーボネートなどの透明フィルムや、顔
料の充填または微細な発泡による不透明化したシートを
用いることもできる。
【0057】基材上に塗工するアルミナ水和物粒子を含
む分散液の調製におけるアルミナ水和物粒子の液中への
分散処理方法は、一般に分散に用いられている方法の中
から選択して用いることができる。用いる方法・装置と
してはボールミルやサンドミルなどの摩砕型の分散機よ
りもホモミキサーや回転羽などの緩やかな攪拌の方が好
ましい。加えるずり応力としては、分散液の粘度や量、
容積によって異なるが、0.1〜100.0N/m
2(1〜1000dyne/cm2)の範囲が好ましい。
上記の範囲内であれば、アルミナ水和物の結晶構造を変
化させることなくアルミナ水和物粒子分散液の粘度を下
げることができる。更にアルミナ水和物粒子の粒子径を
十分に小さくすることができるため、アルミナ水和物粒
子、バインダー、基材等のそれぞれの間における結着点
を増加させることができる。それゆえ、クラックや粉落
ちの発生を抑えることができる。上記範囲の上限を越え
た場合、分散液がゲル化したり、アルミナ水和物の結晶
構造が変化して無定形になり、上記範囲の下限以下で
は、分散が不十分で分散液に沈殿物が発生しやすくなっ
たり、被記録媒体中に凝集粒子が残ってヘイズが発生し
て透明性が低下したり、粒子の脱落やクラックが発生し
やすくなる場合がある。
む分散液の調製におけるアルミナ水和物粒子の液中への
分散処理方法は、一般に分散に用いられている方法の中
から選択して用いることができる。用いる方法・装置と
してはボールミルやサンドミルなどの摩砕型の分散機よ
りもホモミキサーや回転羽などの緩やかな攪拌の方が好
ましい。加えるずり応力としては、分散液の粘度や量、
容積によって異なるが、0.1〜100.0N/m
2(1〜1000dyne/cm2)の範囲が好ましい。
上記の範囲内であれば、アルミナ水和物の結晶構造を変
化させることなくアルミナ水和物粒子分散液の粘度を下
げることができる。更にアルミナ水和物粒子の粒子径を
十分に小さくすることができるため、アルミナ水和物粒
子、バインダー、基材等のそれぞれの間における結着点
を増加させることができる。それゆえ、クラックや粉落
ちの発生を抑えることができる。上記範囲の上限を越え
た場合、分散液がゲル化したり、アルミナ水和物の結晶
構造が変化して無定形になり、上記範囲の下限以下で
は、分散が不十分で分散液に沈殿物が発生しやすくなっ
たり、被記録媒体中に凝集粒子が残ってヘイズが発生し
て透明性が低下したり、粒子の脱落やクラックが発生し
やすくなる場合がある。
【0058】上記範囲の更に好ましい範囲は、0.1〜
50.0N/m2の範囲であり、この範囲内であれば、
アルミナ水和物から得られる多孔質構造における細孔容
積を減らすことがない上に、アルミナ水和物の凝集粒子
を破壊してこれを微小粒子にできるため、被記録媒体中
の巨大な半径の細孔の発生を防止して、曲げたときのは
がれやクラックを防止できる上に、被記録媒体中の大粒
子によるヘイズを減少させることができる。最も好まし
い範囲は、0.1〜20.0N/m2の範囲であり、こ
の範囲であると、被記録媒体中のアルミナ水和物粒子と
バインダーの混合比を一定にすることができ、粉落ちや
クラックを防止できる上に、印字されたドットの光学濃
度やドット径を均一にすることができる。
50.0N/m2の範囲であり、この範囲内であれば、
アルミナ水和物から得られる多孔質構造における細孔容
積を減らすことがない上に、アルミナ水和物の凝集粒子
を破壊してこれを微小粒子にできるため、被記録媒体中
の巨大な半径の細孔の発生を防止して、曲げたときのは
がれやクラックを防止できる上に、被記録媒体中の大粒
子によるヘイズを減少させることができる。最も好まし
い範囲は、0.1〜20.0N/m2の範囲であり、こ
の範囲であると、被記録媒体中のアルミナ水和物粒子と
バインダーの混合比を一定にすることができ、粉落ちや
クラックを防止できる上に、印字されたドットの光学濃
度やドット径を均一にすることができる。
【0059】分散時間は分散液の量や容器の大きさ、分
散液の温度などによって異なるが、30時問以下である
ことが結晶構造の変化を防止する点から好ましく、さら
に10時間以下であれば細孔構造を上記範囲に調整する
ことができる。分散処理中は分散液の温度を冷却または
保温などを行なって―定の温度範囲に保っても良い。好
ましい温度範囲は分散処理方法、材料、粘度によって異
なるが10〜100℃である。上記範囲より低いと分散
処理が不十分であったり、凝集が発生する。上記範囲よ
り高いとゲル化したり、結晶構造が無定形に変化する。
本発明においては、インク受容層を形成する場合のアル
ミナ水和物分散液の塗工方法としては、一般に用いられ
ているブレードコーター、エアナイフコーター、ロール
コーター、ブラッシュコーター、カーテンコーター、バ
ーコーター、グラビアコーター、スプレー装置などを用
いることができる。分散液の塗布量は乾操固形分換算で
0.5〜60g/m2の範囲であることがインク吸収性
が良好になるので好ましく、さらに好ましい範囲は5〜
45g/m2であり、インク吸収速度がより速くなるの
と、クラックや粉落ちがさらになくなるので好ましい。
必要に応じて塗工後にカレンダーロールなどを用いてイ
ンク受容層の表面平滑性を良好にすること、およびキャ
スト成型を行って表面の光沢度を上げることも可能であ
る。さらに特開昭63−151476号公報、特開平7
−82694号公報、同8―72388号公報、同8−
164668号公報、同9−30110号公報、同9−
58116号公報、同9−136483号公報、同10
−16377号公報、同10−71762号公報に記載
されているようなフィルムなどの平滑面をインク受容層
に転写する方法も可能である。本発明で用いられるシリ
カ含有アルミナ水和物粒子はキャスト成型などを行った
時の離型性が良好でキャストドラムの汚れが発生しにく
い利点もある。更に、必要に応じて特開平9−8603
5号公報に記載されているような加熱工程を加えること
もできる。
散液の温度などによって異なるが、30時問以下である
ことが結晶構造の変化を防止する点から好ましく、さら
に10時間以下であれば細孔構造を上記範囲に調整する
ことができる。分散処理中は分散液の温度を冷却または
保温などを行なって―定の温度範囲に保っても良い。好
ましい温度範囲は分散処理方法、材料、粘度によって異
なるが10〜100℃である。上記範囲より低いと分散
処理が不十分であったり、凝集が発生する。上記範囲よ
り高いとゲル化したり、結晶構造が無定形に変化する。
本発明においては、インク受容層を形成する場合のアル
ミナ水和物分散液の塗工方法としては、一般に用いられ
ているブレードコーター、エアナイフコーター、ロール
コーター、ブラッシュコーター、カーテンコーター、バ
ーコーター、グラビアコーター、スプレー装置などを用
いることができる。分散液の塗布量は乾操固形分換算で
0.5〜60g/m2の範囲であることがインク吸収性
が良好になるので好ましく、さらに好ましい範囲は5〜
45g/m2であり、インク吸収速度がより速くなるの
と、クラックや粉落ちがさらになくなるので好ましい。
必要に応じて塗工後にカレンダーロールなどを用いてイ
ンク受容層の表面平滑性を良好にすること、およびキャ
スト成型を行って表面の光沢度を上げることも可能であ
る。さらに特開昭63−151476号公報、特開平7
−82694号公報、同8―72388号公報、同8−
164668号公報、同9−30110号公報、同9−
58116号公報、同9−136483号公報、同10
−16377号公報、同10−71762号公報に記載
されているようなフィルムなどの平滑面をインク受容層
に転写する方法も可能である。本発明で用いられるシリ
カ含有アルミナ水和物粒子はキャスト成型などを行った
時の離型性が良好でキャストドラムの汚れが発生しにく
い利点もある。更に、必要に応じて特開平9−8603
5号公報に記載されているような加熱工程を加えること
もできる。
【0060】本発明では、シリカ含有アルミナ水和物粒
子、またはシリカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含
有アルミナ水和物粒子の混合物は繊維状物質全体に内添
することもできるし、部分的に内添することもできる。
発色や粉落ち防止のためには少なくとも繊維状物質の表
面付近にシリカ含有アルミナ水和物粒子、またはシリカ
含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含有アルミナ水和物
粒子の混合物を含むことが好ましい。
子、またはシリカ含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含
有アルミナ水和物粒子の混合物は繊維状物質全体に内添
することもできるし、部分的に内添することもできる。
発色や粉落ち防止のためには少なくとも繊維状物質の表
面付近にシリカ含有アルミナ水和物粒子、またはシリカ
含有アルミナ水和物粒子とシリカ非含有アルミナ水和物
粒子の混合物を含むことが好ましい。
【0061】繊維状物質の表面付近にシリカ含有アルミ
ナ水和物粒子、またはシリカ含有アルミナ水和物粒子と
シリカ非含有アルミナ水和物粒子の混合物を含ませる方
法は繊維状物質を含んだスラリーを抄紙する条件を調節
して表面付近にシリカ含有アルミナ水和物粒子などの存
在量を多くする方法、抄紙して選られた繊維状物質にシ
リカ含有アルミナ水和物粒子などを含む分散液をサイズ
プレスや表面塗工で添加する方法などがあり、特に制約
はない。
ナ水和物粒子、またはシリカ含有アルミナ水和物粒子と
シリカ非含有アルミナ水和物粒子の混合物を含ませる方
法は繊維状物質を含んだスラリーを抄紙する条件を調節
して表面付近にシリカ含有アルミナ水和物粒子などの存
在量を多くする方法、抄紙して選られた繊維状物質にシ
リカ含有アルミナ水和物粒子などを含む分散液をサイズ
プレスや表面塗工で添加する方法などがあり、特に制約
はない。
【0062】次に、繊維質層にアルミナ水和物粒子を内
添する構成の被記録媒体について説明する。この形態の
被記録媒体は、例えば、上述したアルミナ水和物粒子分
散液を抄紙工程で用いて繊維状物質からなる層にこれを
内添する方法によって得ることができる。この抄紙工程
には、一般に用いられている長網抄紙機や円胴、ツイン
ワイヤーなどを用いる方法の中から1種類または2種類
以上の方法を選択して利用することができる。内添する
アルミナ水和物粒子の量は乾燥固形分換算で繊維状物質
の1〜20重量%の範囲であればインク染料の吸着が良
くなるので好ましい。さらに5〜15重量%の範囲であ
れば印字部の光学濃度が高くなる上に粉落ちが発生しに
くくなるため、より好ましい。面積当たりでは乾燥固形
分換算で0.5〜60g/m2の範囲であることがイン
ク吸収性が良好になるので好ましく、さらに好ましい範
囲は5〜45g/m2であり、インク吸収速度が速くな
るのと、クラックや粉落ちがなくなる。必要に応じてサ
イズプレスを行うことやカレンダーロールなどを用いて
表面の平滑性を良くすることも可能である。
添する構成の被記録媒体について説明する。この形態の
被記録媒体は、例えば、上述したアルミナ水和物粒子分
散液を抄紙工程で用いて繊維状物質からなる層にこれを
内添する方法によって得ることができる。この抄紙工程
には、一般に用いられている長網抄紙機や円胴、ツイン
ワイヤーなどを用いる方法の中から1種類または2種類
以上の方法を選択して利用することができる。内添する
アルミナ水和物粒子の量は乾燥固形分換算で繊維状物質
の1〜20重量%の範囲であればインク染料の吸着が良
くなるので好ましい。さらに5〜15重量%の範囲であ
れば印字部の光学濃度が高くなる上に粉落ちが発生しに
くくなるため、より好ましい。面積当たりでは乾燥固形
分換算で0.5〜60g/m2の範囲であることがイン
ク吸収性が良好になるので好ましく、さらに好ましい範
囲は5〜45g/m2であり、インク吸収速度が速くな
るのと、クラックや粉落ちがなくなる。必要に応じてサ
イズプレスを行うことやカレンダーロールなどを用いて
表面の平滑性を良くすることも可能である。
【0063】繊維状物質としては、特に限定されるもの
ではなく、例えば木材パルプを主体とするものが好まし
いが、必要に応じて、わら、ケナフ、竹、麻、みつま
た、コットン等の様な非木材パルプやポリエステル、ポ
リオレフィン、ポリアミド等の合成パルプあるいは合成
繊維、絹、羊毛、カットガット、コラーゲン等のポリペ
プチド系繊維、アルギン酸カルシウム等のアルギン酸
類、キチン等の多糖類繊維、バロニアセルロース等の緑
藻類繊維、バクテリアセルロース等のバクテリア繊維、
更にはガラス繊維、セラミック繊維等の無機質繊維も使
用できる。また、パルプ繊維の種類、製法等については
特に限定されず、例えばサルファイトパルプ(SP)、
アルカリパルプ(AP)、クラフトパルプ(KP)法等
によって得られる針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の化学
パルプやSCPの他に各種高歩留パルプ(SGP、BS
GP、BCTMP、CTMP、CGP、TMP、RG
P、CMP等)、あるいはDIP等の古紙パルプまたは
再生パルプ等が使用できる。
ではなく、例えば木材パルプを主体とするものが好まし
いが、必要に応じて、わら、ケナフ、竹、麻、みつま
た、コットン等の様な非木材パルプやポリエステル、ポ
リオレフィン、ポリアミド等の合成パルプあるいは合成
繊維、絹、羊毛、カットガット、コラーゲン等のポリペ
プチド系繊維、アルギン酸カルシウム等のアルギン酸
類、キチン等の多糖類繊維、バロニアセルロース等の緑
藻類繊維、バクテリアセルロース等のバクテリア繊維、
更にはガラス繊維、セラミック繊維等の無機質繊維も使
用できる。また、パルプ繊維の種類、製法等については
特に限定されず、例えばサルファイトパルプ(SP)、
アルカリパルプ(AP)、クラフトパルプ(KP)法等
によって得られる針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の化学
パルプやSCPの他に各種高歩留パルプ(SGP、BS
GP、BCTMP、CTMP、CGP、TMP、RG
P、CMP等)、あるいはDIP等の古紙パルプまたは
再生パルプ等が使用できる。
【0064】この形態における好ましい吸水量の範囲は
0.4〜3.0cm3/gであり、多色印字を行っても
印字されたインクが溢れることなくこれをより効果的に
吸収することができる。更に、好ましい範囲は0.6〜
2.0cm3/gであり、この範囲内であれば印字後の
コックリングや収縮の発生が起らない。さらに、面内拡
散係数の好ましい範囲は0.7〜1.0であり、この範
囲内であれば高速プリンターで多色印字を行った時でも
2色目以降のインクの吸収速度が低下しない上に、多色
印字されたドットが印字順序の関係なく一定になり、混
色部の色味が一定になる。
0.4〜3.0cm3/gであり、多色印字を行っても
印字されたインクが溢れることなくこれをより効果的に
吸収することができる。更に、好ましい範囲は0.6〜
2.0cm3/gであり、この範囲内であれば印字後の
コックリングや収縮の発生が起らない。さらに、面内拡
散係数の好ましい範囲は0.7〜1.0であり、この範
囲内であれば高速プリンターで多色印字を行った時でも
2色目以降のインクの吸収速度が低下しない上に、多色
印字されたドットが印字順序の関係なく一定になり、混
色部の色味が一定になる。
【0065】本発明の少なくともシリカ含有アルミナ水
和物粒子を繊維質層に内添した被記録媒体では、必要に
応じて紙力向上剤や歩留まり向上剤、着色材を添加して
用いることができる。歩留まり向上剤としては、カチオ
ン化澱粉、ジシアンジアミドホルマリン縮合物などのカ
チオン性歩留まり向上剤やアニオン性ポリアクリルアマ
イドなどのアニオン性歩留まり向上剤の中で選択または
併用して用いることができる。
和物粒子を繊維質層に内添した被記録媒体では、必要に
応じて紙力向上剤や歩留まり向上剤、着色材を添加して
用いることができる。歩留まり向上剤としては、カチオ
ン化澱粉、ジシアンジアミドホルマリン縮合物などのカ
チオン性歩留まり向上剤やアニオン性ポリアクリルアマ
イドなどのアニオン性歩留まり向上剤の中で選択または
併用して用いることができる。
【0066】本発明の画像形成方法に使用されるインク
は、主として色材(染料もしくは顔料)、水溶性有機溶
剤および水を含むものである。染料としては、例えば直
接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素
などに代表される水溶性染料が好ましく、上記の被記録
媒体との組み合わせで定着性、発色性、鮮明性、安定
性、耐光性その他の要求される性能を満たす画像を与え
るものであればいすれでも良い。水溶性染料は、一般に
水または水と水溶性有機溶剤からなる溶媒中に溶解して
使用するものであり、これらの溶媒成分としては、好ま
しくは水と水溶性の各種有機溶剤などとの混合物が使用
されるが、インク中の水分含有量が、20〜90重量%
の範囲内となるように調整するのが好ましい。水溶性有
機溶剤としては、例えばメチルアルコールなどの炭素数
が1〜4のアルキルアルコール類、ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類、アセトンなどのケトンまたはケトン
アルコール類、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
ポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコー
ル類、エチレングリコールなどのアルキレン基が2〜6
個の炭素数を含むアルキレングリコール類、グリセリ
ン、エチレングリコールメチルエーテル、などの多価ア
ルコールの低級アルキルエーテル類などが挙げられる。
これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレング
リコールなどの多価アルコール、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエ
チルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエー
テル類が好ましい。多価アルコール類は、インク中の水
が蒸発し、水溶性染料が析出することに基づくノズルの
目詰まりを防止するための潤滑剤としての効果が大きい
ため、特に好ましい。
は、主として色材(染料もしくは顔料)、水溶性有機溶
剤および水を含むものである。染料としては、例えば直
接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素
などに代表される水溶性染料が好ましく、上記の被記録
媒体との組み合わせで定着性、発色性、鮮明性、安定
性、耐光性その他の要求される性能を満たす画像を与え
るものであればいすれでも良い。水溶性染料は、一般に
水または水と水溶性有機溶剤からなる溶媒中に溶解して
使用するものであり、これらの溶媒成分としては、好ま
しくは水と水溶性の各種有機溶剤などとの混合物が使用
されるが、インク中の水分含有量が、20〜90重量%
の範囲内となるように調整するのが好ましい。水溶性有
機溶剤としては、例えばメチルアルコールなどの炭素数
が1〜4のアルキルアルコール類、ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類、アセトンなどのケトンまたはケトン
アルコール類、テトラヒドロフランなどのエーテル類、
ポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコー
ル類、エチレングリコールなどのアルキレン基が2〜6
個の炭素数を含むアルキレングリコール類、グリセリ
ン、エチレングリコールメチルエーテル、などの多価ア
ルコールの低級アルキルエーテル類などが挙げられる。
これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレング
リコールなどの多価アルコール、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエ
チルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエー
テル類が好ましい。多価アルコール類は、インク中の水
が蒸発し、水溶性染料が析出することに基づくノズルの
目詰まりを防止するための潤滑剤としての効果が大きい
ため、特に好ましい。
【0067】インクには可溶化剤を加えることもでき
る。代表的な可溶化剤は、含窒素複素環式ケトン類であ
り、その日的とする作用は、水溶性染料の溶媒に対する
溶解性を飛躍的に向上させることにある。例えばN−メ
チルー2―ピロリドン、1、3−ジメチルー2ーイミダ
ゾリジノンが好ましく用いられる。さらに特性の改善の
ために、粘度調整剤、界面活性剤、表面張力調整剤、p
H調整剤、比抵抗調整剤などの添加剤を加えて用いるこ
ともできる。
る。代表的な可溶化剤は、含窒素複素環式ケトン類であ
り、その日的とする作用は、水溶性染料の溶媒に対する
溶解性を飛躍的に向上させることにある。例えばN−メ
チルー2―ピロリドン、1、3−ジメチルー2ーイミダ
ゾリジノンが好ましく用いられる。さらに特性の改善の
ために、粘度調整剤、界面活性剤、表面張力調整剤、p
H調整剤、比抵抗調整剤などの添加剤を加えて用いるこ
ともできる。
【0068】本発明の被記録媒体に上記の構成のインク
を付与して画像形成を行う方法としては、インクジェッ
ト記録方法、すなわちインクをノズルより効果的に離脱
させて、被記録媒体にインクを付与し得る方法を好適に
用いることができる。特開昭54−59936号公報に
記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイ
ンクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用
力によって、インクをノズルから吐出させるインクジェ
ット方式は特に有効に使用することができる。
を付与して画像形成を行う方法としては、インクジェッ
ト記録方法、すなわちインクをノズルより効果的に離脱
させて、被記録媒体にインクを付与し得る方法を好適に
用いることができる。特開昭54−59936号公報に
記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイ
ンクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用
力によって、インクをノズルから吐出させるインクジェ
ット方式は特に有効に使用することができる。
【0069】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの具体例に限定されるものでは
ない。なお、本発明で使用した諸物性の測定は下記の要
領で行なった。 (1)結晶化度 被記録媒体はシート形状のまま、または粉末化して試料
台に設置してX線回折を測定して、(020)面のピー
クの強度と2θ=10゜の強度比を求めた。 ・X線回折装置(理学電機社製、RAD−2R) ・ターゲット:CuKα ・光学系:広角ゴニオメーター(グラファイト湾曲モノクロメーター付き) ・ゴニオ半径:185mm ・スリット:DSl゜RSl゜SSO.15mm ・X線源の管電圧、管電流:40KV、30mA ・測定条件:2θ―θ法 2θ=0.002゜おきにデータをとるコンテイニアススキャン 2θ=10゜〜30゜;1°/分 (2)細孔径分布、細孔容積 被記録媒体を十分加熱・脱気してから空素吸着脱離法を
用いて測定した。 ・測定装置:カンタクローム社製、オートソーブ1 (3)吸水量 被記録媒体を1辺の長さが100mmの正方形に切断し
てその中央部にイオン交換水を少量ずつ滴下し、その都
度へら等で均一に延ばして吸収させた。この操作をイオ
ン交換水が溢れるまで繰り返し、試料表面に残ったイオ
ン交換水は布等で拭き取った。イオン交換水の吸収前後
の被記録媒体の重量差から吸水量を求めた。 (4)面内拡散係数 吸水量と同様に、被記録媒体を1辺の長さが100mm
の正方形に切断して、その中央の1点にイオン交換水を
少量ずつ滴下して吸収させた。このときに滴下したイオ
ン交換水が、滴下した地点で吸収される前に被記録媒体
の表面上で広がらないようにすることが必要である。吸
水量の測定と同様にこの操作をイオン交換水が溢れるま
で繰り返してイオン交換水の吸収前後の被記録媒体の重
量差から被記録媒体の1点の吸収量を求めた。そして、
「被記録媒体の1点の吸収量/被記録媒体の吸収量」を
求めて面内拡散係数とした。 (5)シリカ含有量 シリカの含有量は、シリカ含有アルミナ水和物粒子を硼
酸塩に融解させてICP法(セイコー電子社製、SPS
4000)で調べた。シリカの組成をSiO2としてシ
リカ含有アルミナ水和物粒子に対する重量%を計算し
た。 (6)粒子形状 アルミナ水和物粒子をイオン交換水に分散させてコロジ
オン膜上に滴下して測定用試料を作り、この試料を透過
型電子顕微鏡(日立社製、H−500)で観察してアス
ペクト比、粒子径、粒子形を求めた。 (7)透明性 透明PETフィルムにアルミナ水和物粒子を含む分散液
を塗工、乾燥させて得られた被記録媒体のヘイズをJI
S K−7105に従ってヘイズメーター(日本電色社
製、NDH―1001DP)で測定した。 (8)傷つき 被記録媒体を297×210mmの大きさに切断して、
同じ大きさの100μmの透明PET(東レ社製、ルミ
ラー、商品名)と重ねて10回擦り合わせて傷のつき方
を目視観察した。1mm以上の長さの傷のないものを
○、5mm以上の傷のないものを△、5mm以上の傷の
あるものを×とした。 (9)クラック インク受容層形成終了時に被記録媒体のクラックの長さ
を目視で測定した。1mm以上の長さのクラックのない
ものを○、5mm以上のクラックのないものを△、5m
m以上のクラックのあるものを×とした。 (10)粉落ち 繊維質層内にアルミナ水和物粒子を内添した構造の被記
録媒体を297×210mmの大きさに切断して中央部
で半分に折り曲げて、粉落ちの発生を調ベた。1mm以
上の長さの粉落ちのないものを○、5mm以上の粉落ち
のないものを△、5mm以上の粉落ちのあるものを×と
した。 (11)カール 被記録媒体を、297×210mmの大きさに切断し
て、平らな台の上に静置してハイトゲージで反り量を測
定した。反りが1mm以下を○、同3mm以下を△、同
3mm以上を×とした。 (12)タック 被記録媒体の表面を指で触って付着しなければ○、付着
すれば×とした。 (13)印字特性 下記3種類のプリンターを用いて印字を行い、以下に示
す特性について評価した。 (a)小液滴印字で、Bk(黒)が顔料インク、Y(イ
エロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)が染料イン
クであるDJ720C(HP社製) (b)濃淡インク印字のPM750c(エプソン社製) (c)大小ドロプレット印字のBJC430(キヤノン
社製)
するが、本発明はこれらの具体例に限定されるものでは
ない。なお、本発明で使用した諸物性の測定は下記の要
領で行なった。 (1)結晶化度 被記録媒体はシート形状のまま、または粉末化して試料
台に設置してX線回折を測定して、(020)面のピー
クの強度と2θ=10゜の強度比を求めた。 ・X線回折装置(理学電機社製、RAD−2R) ・ターゲット:CuKα ・光学系:広角ゴニオメーター(グラファイト湾曲モノクロメーター付き) ・ゴニオ半径:185mm ・スリット:DSl゜RSl゜SSO.15mm ・X線源の管電圧、管電流:40KV、30mA ・測定条件:2θ―θ法 2θ=0.002゜おきにデータをとるコンテイニアススキャン 2θ=10゜〜30゜;1°/分 (2)細孔径分布、細孔容積 被記録媒体を十分加熱・脱気してから空素吸着脱離法を
用いて測定した。 ・測定装置:カンタクローム社製、オートソーブ1 (3)吸水量 被記録媒体を1辺の長さが100mmの正方形に切断し
てその中央部にイオン交換水を少量ずつ滴下し、その都
度へら等で均一に延ばして吸収させた。この操作をイオ
ン交換水が溢れるまで繰り返し、試料表面に残ったイオ
ン交換水は布等で拭き取った。イオン交換水の吸収前後
の被記録媒体の重量差から吸水量を求めた。 (4)面内拡散係数 吸水量と同様に、被記録媒体を1辺の長さが100mm
の正方形に切断して、その中央の1点にイオン交換水を
少量ずつ滴下して吸収させた。このときに滴下したイオ
ン交換水が、滴下した地点で吸収される前に被記録媒体
の表面上で広がらないようにすることが必要である。吸
水量の測定と同様にこの操作をイオン交換水が溢れるま
で繰り返してイオン交換水の吸収前後の被記録媒体の重
量差から被記録媒体の1点の吸収量を求めた。そして、
「被記録媒体の1点の吸収量/被記録媒体の吸収量」を
求めて面内拡散係数とした。 (5)シリカ含有量 シリカの含有量は、シリカ含有アルミナ水和物粒子を硼
酸塩に融解させてICP法(セイコー電子社製、SPS
4000)で調べた。シリカの組成をSiO2としてシ
リカ含有アルミナ水和物粒子に対する重量%を計算し
た。 (6)粒子形状 アルミナ水和物粒子をイオン交換水に分散させてコロジ
オン膜上に滴下して測定用試料を作り、この試料を透過
型電子顕微鏡(日立社製、H−500)で観察してアス
ペクト比、粒子径、粒子形を求めた。 (7)透明性 透明PETフィルムにアルミナ水和物粒子を含む分散液
を塗工、乾燥させて得られた被記録媒体のヘイズをJI
S K−7105に従ってヘイズメーター(日本電色社
製、NDH―1001DP)で測定した。 (8)傷つき 被記録媒体を297×210mmの大きさに切断して、
同じ大きさの100μmの透明PET(東レ社製、ルミ
ラー、商品名)と重ねて10回擦り合わせて傷のつき方
を目視観察した。1mm以上の長さの傷のないものを
○、5mm以上の傷のないものを△、5mm以上の傷の
あるものを×とした。 (9)クラック インク受容層形成終了時に被記録媒体のクラックの長さ
を目視で測定した。1mm以上の長さのクラックのない
ものを○、5mm以上のクラックのないものを△、5m
m以上のクラックのあるものを×とした。 (10)粉落ち 繊維質層内にアルミナ水和物粒子を内添した構造の被記
録媒体を297×210mmの大きさに切断して中央部
で半分に折り曲げて、粉落ちの発生を調ベた。1mm以
上の長さの粉落ちのないものを○、5mm以上の粉落ち
のないものを△、5mm以上の粉落ちのあるものを×と
した。 (11)カール 被記録媒体を、297×210mmの大きさに切断し
て、平らな台の上に静置してハイトゲージで反り量を測
定した。反りが1mm以下を○、同3mm以下を△、同
3mm以上を×とした。 (12)タック 被記録媒体の表面を指で触って付着しなければ○、付着
すれば×とした。 (13)印字特性 下記3種類のプリンターを用いて印字を行い、以下に示
す特性について評価した。 (a)小液滴印字で、Bk(黒)が顔料インク、Y(イ
エロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)が染料イン
クであるDJ720C(HP社製) (b)濃淡インク印字のPM750c(エプソン社製) (c)大小ドロプレット印字のBJC430(キヤノン
社製)
【0070】イ)インク吸収性 上記3種類のプリンターを用いて単色から4色よでのべ
タ印字を行った。印字後の被記録媒体表面のインクの乾
燥状態を記録部に指で触れてインク吸収性を調べた。単
色ベた印字でのインク量を100%とした。インク量3
00%(3色混合)でインクが指に付着しないものを
◎、インク量200%(2色混合)でインクが指に付着
しないものを○、インク量100%でインクが指に付着
しないものを△、同100%でインクが指に付着すれば
×とした。
タ印字を行った。印字後の被記録媒体表面のインクの乾
燥状態を記録部に指で触れてインク吸収性を調べた。単
色ベた印字でのインク量を100%とした。インク量3
00%(3色混合)でインクが指に付着しないものを
◎、インク量200%(2色混合)でインクが指に付着
しないものを○、インク量100%でインクが指に付着
しないものを△、同100%でインクが指に付着すれば
×とした。
【0071】ロ)画像濃度 プリンター(c)を用いてY、M、C、Bkインクで単
色で、インク量100%でべタ印字した画像の両像濃度
を、マクベス反射濃度計RD―918を用いて評価し
た。透明な基材上にインク受容層を設けた被記録媒体で
は、被記録媒体のインク受容層を設けていない面に電子
写真用紙(キヤノン社製、EW−500)を重ねて測定
した。
色で、インク量100%でべタ印字した画像の両像濃度
を、マクベス反射濃度計RD―918を用いて評価し
た。透明な基材上にインク受容層を設けた被記録媒体で
は、被記録媒体のインク受容層を設けていない面に電子
写真用紙(キヤノン社製、EW−500)を重ねて測定
した。
【0072】ハ)ベた均一性、ニジミ、ビーディング、
ハジキ 上記3種類のプリンターで単色または多色でべタ印宇し
た後の被記録媒体表面のべた均ー性、ニジミ、ビーディ
ング、ハジキを目視で評価した。ベた部の濃度が均一で
あれば○、白抜けや濃度むらがあれば×とした。べた印
字部からの色材のにじみがなければ○、色材のにじみが
見えれば×とした。同様にべた印字部にビーディングや
はじきがなければ○、発生していれば×とした。
ハジキ 上記3種類のプリンターで単色または多色でべタ印宇し
た後の被記録媒体表面のべた均ー性、ニジミ、ビーディ
ング、ハジキを目視で評価した。ベた部の濃度が均一で
あれば○、白抜けや濃度むらがあれば×とした。べた印
字部からの色材のにじみがなければ○、色材のにじみが
見えれば×とした。同様にべた印字部にビーディングや
はじきがなければ○、発生していれば×とした。
【0073】ニ)顔料インクと染料インクの色味差 上記3種類のプリンターを用いて黒100%のべた印字
を行った部分を目視観察して色彩の差を評価した。3種
類で色味の差がなければ○、プリンター(a)と1種類
のプリンターの色味の差がなければ△、色味の差があれ
ば×とした。
を行った部分を目視観察して色彩の差を評価した。3種
類で色味の差がなければ○、プリンター(a)と1種類
のプリンターの色味の差がなければ△、色味の差があれ
ば×とした。
【0074】ホ)定着性 プリンター(a)を用いて黒100%のべた印字を行っ
た部分を指で擦って色材の定着性を評価した。色材の脱
離がなければ○、脱離が発生したら×とした。Y、M、
C、Bkインクで単色で、前記プリンターで1ドット印
字した。ドットの直径を顕微鏡で観察した。
た部分を指で擦って色材の定着性を評価した。色材の脱
離がなければ○、脱離が発生したら×とした。Y、M、
C、Bkインクで単色で、前記プリンターで1ドット印
字した。ドットの直径を顕微鏡で観察した。
【0075】ヘ)印字濃度と色味変化 上記3種類のプリンターを用いて各色について0%から
100%まで128段階の濃度変化をつけたパターンの
印字を行って、各色について各印字濃度における色味を
目視観察した。4色とも濃度に関係なく色味が同じであ
れば◎、3色で同じであれば○、2色で同じであれば
△、各色とも濃度による色味の変化があれば×とした。
100%まで128段階の濃度変化をつけたパターンの
印字を行って、各色について各印字濃度における色味を
目視観察した。4色とも濃度に関係なく色味が同じであ
れば◎、3色で同じであれば○、2色で同じであれば
△、各色とも濃度による色味の変化があれば×とした。
【0076】ト)印字後カール 被記録媒体を297×210mmの大きさに切断して、
プリンター(c)を用いて全面に100%ベタ印字を行
った。平らな台の上に静置してハイトゲージで反り量を
測定した。反りが1mm以下を○、同3mm以下を△、
同3mm以上を×とした。
プリンター(c)を用いて全面に100%ベタ印字を行
った。平らな台の上に静置してハイトゲージで反り量を
測定した。反りが1mm以下を○、同3mm以下を△、
同3mm以上を×とした。
【0077】チ)印字後のタック 被記録媒体を297×210mmの大きさに切断して、
プリンター(c)を用いて全面に100%ベた印字を行
った。被記録媒体の表面を指で触って付着しなければ
○、付着すれば×とした。
プリンター(c)を用いて全面に100%ベた印字を行
った。被記録媒体の表面を指で触って付着しなければ
○、付着すれば×とした。
【0078】リ)印字後の搬送傷 被記録媒体を297×210mmの大きさに切断して1
0枚重ねてプリンター(c)で順に搬送して10枚それ
ぞれの傷のつき方を目視観察した。1mm以上の長さの
傷のないものを○、5mm以上の傷のないものを△、5
mm以上の傷のあるものを×とした。
0枚重ねてプリンター(c)で順に搬送して10枚それ
ぞれの傷のつき方を目視観察した。1mm以上の長さの
傷のないものを○、5mm以上の傷のないものを△、5
mm以上の傷のあるものを×とした。
【0079】ヌ)印字後の粉落ち 繊維質層内にアルミナ水和物粒子を内添した構成の被記
録媒体を297×210mmの大きさに切断して10枚
重ねてプリンター(c)で順に搬送して10枚それぞれ
の粉落ちを目視で観察した。
録媒体を297×210mmの大きさに切断して10枚
重ねてプリンター(c)で順に搬送して10枚それぞれ
の粉落ちを目視で観察した。
【0080】合成例1〜12 米国特許第4242271号明細書に記載された方法に
準拠してアルミニウムドデキシドを製造した。得られた
アルミニウムドデキシドとイオン交換水、オルトケイ酸
を混合した。この混合溶液を反応容器に入れて撹件しな
がら前記アルミニウムドデキシドを加水分解した。加水
分解の条件とアルミニウムドデキシドとオルトケイ酸の
混合比率を表1に記す。このアルミナ水和物の懸濁物を
入り口温度280℃でスプレー乾燥してシリカ含有アル
ミナ水和物粉末を得た。アルミナ水和物の結晶構造はベ
ーマイトで、粒子形状は平板形状であった。アルミナ水
和物の物性値をそれぞれ上記の方法で測定した。その結
果を表1に示す。合成例6と12はシリカを含有してい
ない。
準拠してアルミニウムドデキシドを製造した。得られた
アルミニウムドデキシドとイオン交換水、オルトケイ酸
を混合した。この混合溶液を反応容器に入れて撹件しな
がら前記アルミニウムドデキシドを加水分解した。加水
分解の条件とアルミニウムドデキシドとオルトケイ酸の
混合比率を表1に記す。このアルミナ水和物の懸濁物を
入り口温度280℃でスプレー乾燥してシリカ含有アル
ミナ水和物粉末を得た。アルミナ水和物の結晶構造はベ
ーマイトで、粒子形状は平板形状であった。アルミナ水
和物の物性値をそれぞれ上記の方法で測定した。その結
果を表1に示す。合成例6と12はシリカを含有してい
ない。
【0081】実施例1〜8 ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)社製、
ゴーセノールNHl8、商品名)をイオン交換水に溶解
・分散して固形分濃度10重量%の溶液を得た。合成例
1〜4、7〜10のシリカ含有アルミナ水和物粒子を同
じようにイオン交換水に分散して固形分濃度15重量%
の分散液を得た。このアルミナ水和物粒子の分散液とポ
リビニルアルコール溶液を、ポリビニルアルコール固形
分とアルミナ水和物粒子分散液の固形分が重量混合比で
1:10になる量をそれぞれ計量して、ホモミキサー
(特殊機化社製)で8000回転/分で、30分間攪拌
して混合分散液を得た。この混合分散液を、厚み100
μmの透明PETフィルム(東レ社製、ルミラー、商品
名)の上にダイコートした。分散液が塗布されたPET
フィルムをオーブン(ヤマト科学社製)に入れて、温度
100℃で30分間加熱・乾操して厚さ30μmのイン
ク受容層が形成された被記録媒体を得た。各種特性の測
定及び評価をそれぞれ上記の方法で行い、結果を表2、
表3に示す。
ゴーセノールNHl8、商品名)をイオン交換水に溶解
・分散して固形分濃度10重量%の溶液を得た。合成例
1〜4、7〜10のシリカ含有アルミナ水和物粒子を同
じようにイオン交換水に分散して固形分濃度15重量%
の分散液を得た。このアルミナ水和物粒子の分散液とポ
リビニルアルコール溶液を、ポリビニルアルコール固形
分とアルミナ水和物粒子分散液の固形分が重量混合比で
1:10になる量をそれぞれ計量して、ホモミキサー
(特殊機化社製)で8000回転/分で、30分間攪拌
して混合分散液を得た。この混合分散液を、厚み100
μmの透明PETフィルム(東レ社製、ルミラー、商品
名)の上にダイコートした。分散液が塗布されたPET
フィルムをオーブン(ヤマト科学社製)に入れて、温度
100℃で30分間加熱・乾操して厚さ30μmのイン
ク受容層が形成された被記録媒体を得た。各種特性の測
定及び評価をそれぞれ上記の方法で行い、結果を表2、
表3に示す。
【0082】実施例9〜16 合成例2〜5のシリカ含有アルミナ水和物粒子を合成例
6のシリカ非含有アルミナ水和物粒子と、表4に示す比
率で混合した。同様に合成例8〜11のシリカ含有アル
ミナ水和物粒子を合成例12のシリカ非含有アルミナ水
和物と、表5に示す比率で混合した。実施例1と同様に
ポリビニルアルコールと混合して分散、塗工、乾操して
厚さ30μmのインク受容層が形成された被記録媒体を
得た。各種特性の測定及び評価を上記の方法で行い、結
果を表4、5に示す。
6のシリカ非含有アルミナ水和物粒子と、表4に示す比
率で混合した。同様に合成例8〜11のシリカ含有アル
ミナ水和物粒子を合成例12のシリカ非含有アルミナ水
和物と、表5に示す比率で混合した。実施例1と同様に
ポリビニルアルコールと混合して分散、塗工、乾操して
厚さ30μmのインク受容層が形成された被記録媒体を
得た。各種特性の測定及び評価を上記の方法で行い、結
果を表4、5に示す。
【0083】実施例17〜20 合成例1、2、9、10のシリカ含有アルミナ水和物粒
子を用いて実施例1と同じようにイオン交換水に分散さ
せて固形分濃度15重量%の分散液を得た。このシリカ
含有アルミナ水和物粒子分散液に塩化ナトリウム(キシ
ダ化学)を、シリカ含有アルミナ水和物粒子分散液の固
形分量の1/150になる量を添加し、実施例1と同じ
方法で撹件した。この分散液に、更に実施例1と同じポ
リビニルアルコール容液を実施例1と同じように混合し
て、前記ホモミキサーで8000回転/分で10分間攪
拌して混合分散液を得た。実施例1と同様に基材上にこ
の混合分散液を塗工し、実施例1と同様にしてオーブン
に入れて、温度100℃で5分間加熱して表面付近を急
速に乾燥させた。さらに同じオ―ブンで120℃まで温
度を上げながら乾燥して厚さ30μmのインク受容層が
形成された被記録媒体を得た。各種特性の測定及び評価
を上記の方法で行い、結果を表6に示す。
子を用いて実施例1と同じようにイオン交換水に分散さ
せて固形分濃度15重量%の分散液を得た。このシリカ
含有アルミナ水和物粒子分散液に塩化ナトリウム(キシ
ダ化学)を、シリカ含有アルミナ水和物粒子分散液の固
形分量の1/150になる量を添加し、実施例1と同じ
方法で撹件した。この分散液に、更に実施例1と同じポ
リビニルアルコール容液を実施例1と同じように混合し
て、前記ホモミキサーで8000回転/分で10分間攪
拌して混合分散液を得た。実施例1と同様に基材上にこ
の混合分散液を塗工し、実施例1と同様にしてオーブン
に入れて、温度100℃で5分間加熱して表面付近を急
速に乾燥させた。さらに同じオ―ブンで120℃まで温
度を上げながら乾燥して厚さ30μmのインク受容層が
形成された被記録媒体を得た。各種特性の測定及び評価
を上記の方法で行い、結果を表6に示す。
【0084】実施例21〜24 原料パルプとしてフリーネス(C.S.F.)370m
lの広葉樹さらしクラフトパルプ(LBKP)80部お
よび同410mlの針葉樹クラフトパルプ(NBKP)
20部を使用した。これに填材として合成例1、2、
9、10のシリカ含有アルミナ水和物粒子を、パルプ固
形分に対して10重量%混合し、歩留まり向上剤として
カチオン化澱粉(王子ナショナル社製、CATOF)を
同じくパルプ固形分に対して0.3重量%内添させ、さ
らに抄紙直前にポリアクリルアマイド系歩留まり向上剤
(星光化学工業製、パールフロックFR−X)を0.0
5重量%添加し、TAPPI標準シートフォーマーを用
いて坪量75g/m2に抄紙した。次に濃度2%の酸化
澱粉(日本食品社製、MS3800)溶液をサイズプレ
ス装置で付着させて、100℃で乾燥させて被記録媒体
を得た。得られた被記録媒体についての各種特性の測定
及び評価の結果を表7に示す。なお、紙基材の場合は紙
自身が多孔質構造のため多数のピークが重なってきて細
孔構造の測定は難しくなる。そのため測定は行わなかっ
た。
lの広葉樹さらしクラフトパルプ(LBKP)80部お
よび同410mlの針葉樹クラフトパルプ(NBKP)
20部を使用した。これに填材として合成例1、2、
9、10のシリカ含有アルミナ水和物粒子を、パルプ固
形分に対して10重量%混合し、歩留まり向上剤として
カチオン化澱粉(王子ナショナル社製、CATOF)を
同じくパルプ固形分に対して0.3重量%内添させ、さ
らに抄紙直前にポリアクリルアマイド系歩留まり向上剤
(星光化学工業製、パールフロックFR−X)を0.0
5重量%添加し、TAPPI標準シートフォーマーを用
いて坪量75g/m2に抄紙した。次に濃度2%の酸化
澱粉(日本食品社製、MS3800)溶液をサイズプレ
ス装置で付着させて、100℃で乾燥させて被記録媒体
を得た。得られた被記録媒体についての各種特性の測定
及び評価の結果を表7に示す。なお、紙基材の場合は紙
自身が多孔質構造のため多数のピークが重なってきて細
孔構造の測定は難しくなる。そのため測定は行わなかっ
た。
【0085】比較例1、2 特開平9−234948号公報に記載された実施例2、
実施例6の組成の塗工液を上記実施例1と同じ透明PE
Tに同じ厚みで塗工・乾燥し、それぞれ比較例1及び比
較例2の被記録媒体を得た。得られた被記録媒体につい
ての各種特性の測定及び評価結果を表8に示す。両者と
も本願実施例と同じ方法で結晶化度を測定したがべーマ
イト構造を示すピークは得られなかった。
実施例6の組成の塗工液を上記実施例1と同じ透明PE
Tに同じ厚みで塗工・乾燥し、それぞれ比較例1及び比
較例2の被記録媒体を得た。得られた被記録媒体につい
ての各種特性の測定及び評価結果を表8に示す。両者と
も本願実施例と同じ方法で結晶化度を測定したがべーマ
イト構造を示すピークは得られなかった。
【0086】比較例3、4 特開平5−58619号公報の例2に記載のアルミノシ
リケートを用いて上記の実施例1と同じ組成の塗工液を
作って実施例1と同様にして透明PETに同じ厚みで塗
工・乾操した(比較例3)。またこの例2のアルミノシ
リケートを上記実施例21と同じ方法で紙に内添した
(比較例4)。各種特性の測定及び評価の結果を表8に
示す。特開平5−58619号公報の実施例のアルミノ
シリケートは表面をアルミニウムでドーピング処理され
ている。例2のアルミノシリケ−トを用いて得られた被
記録媒体における結晶化度を上記の方法で測定したがベ
ーマイト構造を示すピークは得られなかった。
リケートを用いて上記の実施例1と同じ組成の塗工液を
作って実施例1と同様にして透明PETに同じ厚みで塗
工・乾操した(比較例3)。またこの例2のアルミノシ
リケートを上記実施例21と同じ方法で紙に内添した
(比較例4)。各種特性の測定及び評価の結果を表8に
示す。特開平5−58619号公報の実施例のアルミノ
シリケートは表面をアルミニウムでドーピング処理され
ている。例2のアルミノシリケ−トを用いて得られた被
記録媒体における結晶化度を上記の方法で測定したがベ
ーマイト構造を示すピークは得られなかった。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】
【表6】
【0093】
【表7】
【0094】
【表8】
【0095】
【発明の効果】本発明は、以下に示す顕著な効果を奏す
る。 (1)インク受容層の表面の擦れによる傷発生を防止す
ることができる。 (2)インクの選択幅が広くなり、色材に顔料を用いた
インクと染料を用いたインクのどちらで印字しても均一
性が良く、にじみやはじき、ビーディングの発生がな
い。 (3)シリカ含有アルミナ水和物単独で使用しても印字
された画像の定着性が良くカチオン性樹脂などの耐水化
剤を必要としない。またアルミニウムなどのドーピング
は必要としない。 (4)印字方法の選択幅が広くなり、小液適のプリンタ
ー、大小液適のプリンター、濃淡インクのプリンターで
印字した画像に差異がない。また各方法とも印字濃度が
変化しても色味の変化がない。 (5)インク受容層の透明性を良くできる。また、イン
ク吸収性及び発色が良く、かつクラック、印字後カー
ル、タックが少ない被記録媒体が得られる。 (6)繊維状物質に内添した場合はインク吸収性と発色
が良く粉落ち、カール、タックなどの特性が良い被記録
媒体を得ることができる。
る。 (1)インク受容層の表面の擦れによる傷発生を防止す
ることができる。 (2)インクの選択幅が広くなり、色材に顔料を用いた
インクと染料を用いたインクのどちらで印字しても均一
性が良く、にじみやはじき、ビーディングの発生がな
い。 (3)シリカ含有アルミナ水和物単独で使用しても印字
された画像の定着性が良くカチオン性樹脂などの耐水化
剤を必要としない。またアルミニウムなどのドーピング
は必要としない。 (4)印字方法の選択幅が広くなり、小液適のプリンタ
ー、大小液適のプリンター、濃淡インクのプリンターで
印字した画像に差異がない。また各方法とも印字濃度が
変化しても色味の変化がない。 (5)インク受容層の透明性を良くできる。また、イン
ク吸収性及び発色が良く、かつクラック、印字後カー
ル、タックが少ない被記録媒体が得られる。 (6)繊維状物質に内添した場合はインク吸収性と発色
が良く粉落ち、カール、タックなどの特性が良い被記録
媒体を得ることができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 アルミナ水和物粒子を含む被記録媒体に
おいて、 該アルミナ水和物粒子の一部又は全部に、ベーマイト構
造を有し、かつシリカを含有するシリカ含有アルミナ水
和物粒子を用い、 更に、該被記録媒体をX線回折で分析して得られる前記
アルミナ水和物の結晶化度が15〜80の範囲にあるこ
とを特徴とする被記録媒体。 - 【請求項2】 前記アルミナ水和物粒子の全てが、シリ
カ含有アルミナ水和物粒子である請求項1に記載の被記
録媒体。 - 【請求項3】 前記シリカ含有アルミナ水和物粒子全量
に対するシリカの含有量が0.1〜30重量%の範囲に
あることを特徴とする請求項2に記載の被記録媒体。 - 【請求項4】 前記アルミナ水和物が、前記シリカ含有
アルミナ水和物粒子と、ベーマイト構造を有するがシリ
カを含有しないシリカ非含有アルミナ水和物粒子とを混
合したものである請求項1に記載の被記録媒体。 - 【請求項5】 前記シリカ含有アルミナ水和物粒子全量
に対するシリカの含有量が0.1重量%以上50重量%
以下である請求項4に記載の被記録媒体。 - 【請求項6】 基材と、該基材上に設けられたインク受
容層とを有し、該インク受容層中に前記シリカ含有アル
ミナ水和物粒子が含まれている請求項1〜5のいずれか
に記載の被記録媒体。 - 【請求項7】 前記インク受容層の最表層に前記シリカ
含有アルミナ水和物粒子が含まれる請求項6に記載の被
記録媒体。 - 【請求項8】 繊維質層を有し、該繊維質層中に前記シ
リカ含有アルミナ水和物粒子を内添してなる請求項1〜
5のいずれかに記載の被記録媒体。 - 【請求項9】 前記繊維質層の表面付近または表面から
内部まで前記シリカ含有アルミナ水和物粒子が内添され
ている請求項8に記載の被記録媒体。 - 【請求項10】 インクを微細孔から吐出させ、被記録
媒体に付与して記録を行なう画像形成方法において、前
記被記録媒体として請求項1乃至9に記載の被記録媒体
を用いることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項11】 インクに熱エネルギーを作用させてイ
ンクを吐出させる請求項10に記載の画像形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11175369A JP2000079755A (ja) | 1998-06-22 | 1999-06-22 | 被記録媒体、およびこの被記録媒体を用いた画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-174778 | 1998-06-22 | ||
| JP17477898 | 1998-06-22 | ||
| JP11175369A JP2000079755A (ja) | 1998-06-22 | 1999-06-22 | 被記録媒体、およびこの被記録媒体を用いた画像形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000079755A true JP2000079755A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=26496271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11175369A Withdrawn JP2000079755A (ja) | 1998-06-22 | 1999-06-22 | 被記録媒体、およびこの被記録媒体を用いた画像形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000079755A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6582047B2 (en) | 2000-11-17 | 2003-06-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet printing apparatus and ink jet printing method |
| US6706340B2 (en) | 2000-11-17 | 2004-03-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, process for production thereof, and image-forming method employing the recording medium |
| US6716495B1 (en) | 2000-11-17 | 2004-04-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet recording apparatus and recording medium |
| US6720041B2 (en) | 1998-11-20 | 2004-04-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, and method for producing image using the same |
-
1999
- 1999-06-22 JP JP11175369A patent/JP2000079755A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6720041B2 (en) | 1998-11-20 | 2004-04-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, and method for producing image using the same |
| US6582047B2 (en) | 2000-11-17 | 2003-06-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet printing apparatus and ink jet printing method |
| US6706340B2 (en) | 2000-11-17 | 2004-03-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, process for production thereof, and image-forming method employing the recording medium |
| US6716495B1 (en) | 2000-11-17 | 2004-04-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink-jet recording apparatus and recording medium |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2887098B2 (ja) | 被記録媒体、その製造方法及び画像形成方法 | |
| JP2921787B2 (ja) | 被記録媒体及びこれを用いた画像形成方法 | |
| JP2008246990A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
| EP0655346A1 (en) | Ink jet recording sheet | |
| US6200670B1 (en) | Recording medium and recording method for using the same | |
| JP4298100B2 (ja) | 被記録媒体及びその製造方法 | |
| US20020136865A1 (en) | Recording medium | |
| EP1484188B1 (en) | Ink jet recording sheet | |
| KR20020053761A (ko) | 잉크 젯 기록 매체 | |
| JP2000190629A (ja) | 被記録媒体およびその製造方法、画像形成方法 | |
| EP0967088B1 (en) | Recording medium and image forming method using the same | |
| JP2000079755A (ja) | 被記録媒体、およびこの被記録媒体を用いた画像形成方法 | |
| JPH0585033A (ja) | 被記録材 | |
| JP3767160B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
| JP3935260B2 (ja) | 記録媒体、およびこの記録媒体を用いたインクジェット記録方法 | |
| JP2000158808A (ja) | 被記録媒体及びこの被記録媒体の製造方法 | |
| JP4481484B2 (ja) | 被記録媒体、及びその製造方法 | |
| JP2001341412A (ja) | インクジェット記録体 | |
| JPS60260377A (ja) | インクジエツト記録用紙 | |
| JP3869928B2 (ja) | 記録媒体、及びこの記録媒体を用いたインクジェット記録方法 | |
| JP4243260B2 (ja) | インクジェット記録用媒体及びその製造方法 | |
| JP4504296B2 (ja) | インクジェット記録材料の製造方法 | |
| JP3643994B2 (ja) | インクジェット用記録媒体 | |
| JP4342097B2 (ja) | インクジェット記録用紙の製造方法 | |
| JP4068311B2 (ja) | インクジェット記録シート及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060905 |