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JP2000073148A - Fe基軟磁性合金 - Google Patents

Fe基軟磁性合金

Info

Publication number
JP2000073148A
JP2000073148A JP10239265A JP23926598A JP2000073148A JP 2000073148 A JP2000073148 A JP 2000073148A JP 10239265 A JP10239265 A JP 10239265A JP 23926598 A JP23926598 A JP 23926598A JP 2000073148 A JP2000073148 A JP 2000073148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
atomic
soft magnetic
alloy
flux density
magnetic flux
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10239265A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Nakazawa
誠 中沢
Teruo Bito
輝夫 尾藤
Teruhiro Makino
彰宏 牧野
Akihisa Inoue
明久 井上
Takeshi Masumoto
健 増本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP10239265A priority Critical patent/JP2000073148A/ja
Publication of JP2000073148A publication Critical patent/JP2000073148A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高飽和磁束密度、高透磁率を兼備し、かつ低
磁歪で優れた周波数特性を併せ持つ軟磁性合金を提供す
る。 【解決手段】 下記の組成式により示され、平均結晶粒
径30nm以下のbcc構造のFeの結晶粒が析出され
てなるFe基軟磁性合金を採用する。 (Fe1-aaxyzv ただし、ZはNi、Coのいずれか一方または両方、A
はZr、Nb、Hfのうちの1種または2種以上の元
素、DはTi、V、Cr、Mnのうちの1種または2種
以上の元素、EはB、Al、Si、C、P、白金族元
素、Y、希土類元素、Zn、Cd、Ga、In、Ge、
Sn、Pb、As、Sb、Bi、Se、Te、Li、B
e、Mg、Ca、Sr、Baのうちの1種または2種以
上の元素であり、0≦a≦0.2、75原子%≦x≦9
3原子%、4原子%≦y≦9原子%、0原子%<z≦5
原子%、0.5原子%≦v≦18原子%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッド、トラ
ンス、チョークコイル等の磁気デバイスに使用される軟
磁性合金に関するものであり、特に高飽和磁束密度で軟
磁気特性に優れたFe基軟磁性合金に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気ヘッドのコアやパルスモータ
の磁心あるいはトランスやチョークコイル等の磁気デバ
イスに使用される軟磁性合金に要求される特性は、飽和
磁束密度が高いこと、透磁率が高いこと、低保磁力であ
ること、適度な磁気異方性エネルギーを付与できるこ
と、角形比を(Ir/Is)を制御できること、磁歪が
小さいこと等である。従って軟磁性合金の開発において
は、これらの観点から種々の合金系において材料研究が
なされている。特に、磁気へッドにおいては、記録密度
の増加に伴う磁気記録媒体の高保磁カ化に対応するた
め、コア材料として高い飽和磁束密度を有する軟磁性合
金が望まれている。また、トランス、チョークコイルに
おいても、電子機器のより一層の小型化を図るために、
より高い飽和磁束密度を有する軟磁性合金が望まれてい
る。従来、前述の軟磁性合金としては、Fe−Si−A
l系合金(センダスト)、Fe−Ni系合金(パーマロ
イ)、ケイ素鋼等の結晶質合金や、Fe基、Co基の非
晶質合金が用いられている。
【0003】しかし、Fe−Si−Al合金は、軟磁気
特性に優れるものの、飽和磁束密度が約1.1Tと低
く、またFe−Ni合金は、軟磁気特性に優れる合金組
成においては飽和磁束密度が約0.8Tと低く、更にけ
い素鋼は、飽和磁束密度が高いものの他の軟磁気特性に
劣るという欠点がある。また、Co基非晶質合金は、軟
磁気特性は優れるものの、飽和磁束密度が1.0T程度
と低く、更にFe基非晶質合金は、飽和磁束密度が高く
1.5Tあるいはそれ以上のものが得られるが、軟磁気
特性に劣る。更に、これら非晶質合金の熱安定性は十分
ではなく、未だ解決されていない面がある。以上のよう
に従来の軟磁性合金においては、高飽和磁束密度と優れ
た軟磁気特性を兼備することが難しいという課題があっ
た。
【0004】これらを鑑みて開発された代表的な合金と
して、非晶質組織中にナノ結晶相が分散されてなるFe
−Zr−B系合金がある。この合金は、高飽和磁束密
度、高透磁率を兼備し、かつ高い機械強度と高い熱安定
性を併せ持つ、優れた軟磁性合金である。特に、組成に
よっては1.6T以上の飽和磁束密度を有するものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、飽和磁束密度
が1.6Tを超える組成のFe−Zr−B系合金は、飽
和磁歪定数λsが10-6程度と大きくなってしまう。一
方、透磁率μは、1kHzにおいて20,000〜3
0,000程度と比較的低くなり、100kHz程度の
高周波帯域では2,000〜3,000程度にまで減少
してしまう。これは、飽和磁束密度を高くするためにF
eの濃度を高くしたため、溶湯を急冷して非晶質相を得
ることが困難となり、この結果、熱処理してから得られ
る合金の組織が不均一になって高い透磁率が得られない
ためである。このように、従来のFe−Zr−B系合金
は、高い飽和磁束密度と高い透磁率を兼備することが困
難であるという課題があった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、高飽和磁束密度、高透磁率を兼備
し、かつ低磁歪で優れた周波数特性を併せ持つ軟磁性合
金を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明のFe基
軟磁性合金は、下記の組成式により示される合金の溶湯
が急冷されて非晶質とされた後に、熱処理されて平均結
晶粒径30nm以下のbcc構造のFeの結晶粒が析出
されてなることを特徴とする。 (Fe1-aaxyzv ただし、ZはNi、Coのいずれか一方または両方であ
り、AはZr、Nb、Hfからなる群から選ばれた1種
または2種以上の元素であり、DはTi、V、Cr、M
nからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で
あり、EはB、Al、Si、C、P、白金族元素、Y、
希土類元素、Zn、Cd、Ga、In、Ge、Sn、P
b、As、Sb、Bi、Se、Te、Li、Be、M
g、Ca、Sr、Baからなる群から選ばれた1種また
は2種以上の元素であり、組成比を示すa、x、y、
z、vは、0≦a≦0.2、75原子%≦x≦93原子
%、4原子%≦y≦9原子%、0原子%<z≦5原子
%、0.5原子%≦v≦18原子%である。また、前記
元素Eには、Bが必ず含まれることが好ましい。更に、
前記元素Dには、MnとVとが必ず含まれることが好ま
しい。
【0008】Fe及び元素Zは、本発明のFe基軟磁性
合金に磁性を付与するものであり、Fe及び元素Zの添
加量が過剰では液体急冷法によっても非晶質相を得るこ
とが困難となり、透磁率が低下する。Fe及び元素Zの
添加量が少ないと軟磁性合金の飽和磁束密度が低下す
る。従って、Fe及び元素Zとの合計である組成比xを
75原子%以上93原子%以下とした。また、Feの一
部を元素Zで置換すると、軟磁性合金の飽和磁束密度、
透磁率、磁歪等を調整することが可能となる。ただし、
例えば元素ZとしてCoを添加した場合は、透磁率が増
大する一方で飽和磁束密度は減少するので、元素Zの組
成比aを0.2以下とした。
【0009】元素Aは、組織中における微細な結晶粒の
核の生成速度を小さくして、非晶質相の形成を容易にす
る元素であると考えられており、元素Aの添加は結晶粒
の微細化に有効である。元素Aの添加量が少ないと、核
成長速度が大きくなって結晶粒の粒径が粗大化し、良好
な軟磁気特性が得られなくなる。また、添加量が過剰だ
と、熱処理後にA−B系及びFe−A系の化合物の生成
傾向が高くなって軟磁気特性が低下する。従って、元素
Aの組成比yは4原子%以上9原子%以下とするのが好
ましく、より確実に非晶質相を形成するには、5原子%
以上8原子%以下とするのが好ましい。元素Aのうち、
特にZr、Nbは非晶質形成能が高いので、Zr、Nb
の少なくとも一方を添加すると元素Aの添加量を少なく
でき、Feの添加量を相対的に増加させて軟磁性合金の
飽和磁束密度をより高めることが可能になる。
【0010】Feの濃度を高くすると、Fe基軟磁性合
金の飽和磁束密度が高くなる一方で透磁率が低下する
が、元素Dを添加すると透磁率を低下させずに飽和磁束
密度を向上させることが可能になる。元素Dは、遷移元
素を主体とするものであり、これら元素DがFe基軟磁
性合金に添加されると、その一部がbcc構造のFeの
結晶粒に固溶する。元素Dが固溶すると、Fe相の磁気
モーメントが低下するがキュリー温度が上昇するため
に、磁気モーメントが低下するにも係わらず室温におけ
るFe基軟磁性合金の飽和磁束密度が向上する。元素D
のうち、MnとVがキュリー温度を高める効果が大きい
が、特にVを添加した方がキュリー温度をより高めるこ
とが可能になる。また、MnとVの両方を同時に添加す
れば、Fe基軟磁性合金の透磁率を低下させずに飽和磁
束密度を高める効果がより大きくなる。
【0011】しかし、元素Dが過剰に添加されるとFe
基軟磁性合金の透磁率が低下するので、元素Dの組成比
zを5原子%以下とした。また、元素DとしてMnとV
を添加した場合に、Mnの量が過剰若しくは少ないと、
Fe基軟磁性合金の飽和磁束密度を1.6T以上とする
のが困難になるので、元素D中のMnの組成比bを1原
子%以上3.25原子%以下とした。また、飽和磁束密
度を1.65T以上とするには、組成比bの範囲を2原
子%以上3原子%以下とするのが良い。
【0012】元素Eは、非晶質相の形成能を高め、析出
する微細な結晶粒間の粒界に残存して結晶粒の粗大化を
防ぎ、熱処理において軟磁気特性に悪影響を与えるFe
−A系の化合物相の生成を抑制する効果があると考えら
れるが、特にBは、元素Eの中でも上述の効果が大きい
元素である。元素Eの添加量が少ないと粒界の非晶質相
が不安定になって充分な添加効果が得られず、元素Eの
添加量が過剰ではE−A系及びFe−E系において化合
物の生成傾向が強く、特にホウ化物が生成した場合には
微細な結晶粒を析出させるための熱処理条件が制約され
て良好な軟磁気特性が得られなくなる。従って、元素E
の組成比vを、0.5原子%以上18原子%以下とし
た。また、より高い飽和磁束密度を得るには、元素Eの
組成比vを、0.5原子%以上5原子%以下とするのが
好ましい。
【0013】また、本発明のFe基軟磁性合金は、1k
Hzにおける透磁率が5000以上であり、かつ飽和磁
束密度が1.5T以上であることが好ましい。更に、本
発明のFe基軟磁性合金は、飽和磁束密度が1.6T以
上であることがより好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明のFe基軟磁性合金は、下
記の組成式により示される合金の溶湯が急冷されて非晶
質とされた後に、結晶化温度以上の温度で熱処理されて
平均結晶粒径30nm以下のbcc構造のFeの結晶粒
が析出されてなるものである。
【0015】(Fe1-aaxyzv ただし、ZはNi、Coのいずれか一方または両方であ
り、AはZr、Nb、Hfからなる群から選ばれた1種
または2種以上の元素であり、DはTi、V、Cr、M
nからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で
あり、EはB、Al、Si、C、P、白金族元素、Y、
希土類元素、Zn、Cd、Ga、In、Ge、Sn、P
b、As、Sb、Bi、Se、Te、Li、Be、M
g、Ca、Sr、Baからなる群から選ばれた1種また
は2種以上の元素であり、組成比を示すa、x、y、
z、vは、0≦a≦0.2、75原子%≦x≦93原子
%、4原子%≦y≦9原子%、0原子%<z≦5原子
%、0.5原子%≦v≦18原子%である。
【0016】この組成のFe基軟磁性合金は、平均結晶
粒径30nm以下のbcc構造(体心立方構造)のFe
を主体とする微細な結晶粒からなる結晶質相と、非晶質
相とを主体としてなるものである。
【0017】本発明の組成系において、主成分であるF
eと元素Zは、本発明のFe基軟磁性合金に磁性を付与
するものであり、高い飽和磁束密度と優れた軟磁気特性
を得るために重要である。Feと元素Zの合計量を示す
組成比xが93重量%を越えると、液体急冷法によって
も非晶質相を得ることが困難となり、この結果、熱処理
してから得られる合金の組織が不均一になって高い透磁
率が得られないので好ましくない。また、xが75原子
%未満では、飽和磁束密度が低下して1.0T以上の飽
和磁束密度を得ることができなくなるので好ましくな
い。従って、xの範囲を75原子%≦x≦93原子%と
した。また、Feの一部を元素Zで置換すると、Fe基
軟磁性合金の飽和磁束密度、透磁率、磁歪等を調整する
ことが可能となる。ただし、例えば元素ZとしてCoを
添加した場合は、透磁率が増大する一方で飽和磁束密度
は減少する。従って、元素Zの組成比aは0.2以下と
するのが好ましく、0.05以下とするのがより好まし
い。
【0018】元素Eには、Fe基軟磁性合金の非晶質形
成能を高める効果、結晶組織の粗大化を防ぐ効果、およ
び熱処理工程において磁気特性に悪影響を及ぼす化合物
相の生成を抑制する効果があると考えられるが、特にB
は、元素Eの中でも上述の効果が大きい元素である。
【0019】また、Zr、Hf、Nbは、α-Feに対
してほとんど固溶しないとされるが、合金を急冷して非
晶質化することで、ZrとHfまたはNbを過飽和に固
溶させ、この後に施す熱処理によりこれら元素の固溶量
を調節して一部結晶化し、微細結晶相として析出させる
ことで、得られるFe基軟磁性合金の軟磁気特性を向上
させ、合金薄帯の磁歪を小さくする作用がある。また、
微細な結晶相を析出させ、その微細な結晶相の結晶粒の
粗大化を抑制するには、結晶粒成長の障害となり得る非
晶質相を粒界に残存させることが必要であると考えられ
る。さらに、この粒界非晶質相は、熱処理温度の上昇に
よってα−Feから排出されるZr、Hf、Nb等の元
素Aを固溶することで軟磁気特性を劣化させるFe−A
系化合物の生成を抑制すると考えられる。よってFe−
Zr(Hf、Nb)系の合金に、元素Eの中でも特にB
を添加することが重要となる。
【0020】元素Eの添加量を示すvが0.5原子%未
満では、粒界の非晶質相が不安定となるため、十分な添
加効果が得られない。また、vが18原子%を越える
と、E-A系およびFe-E系において化合物の生成傾向
が強く、特にホウ化物が生成した場合には微細な結晶粒
を析出させるための熱処理条件が制約されて良好な軟磁
気特性が得られなくなる。このように元素Eの添加量を
適切にすることで、析出する微細な結晶相の平均結晶粒
径を30nm以下に調整することができる。
【0021】元素Eのうち、Al、Si、C、P等も非
晶質形成元素として一般に用いられており、これらの元
素を添加した場合も本発明と同一とみなすことができ
る。また、Ruその他の白金族元素を添加すると、Fe
基軟磁性合金の耐腐食性を向上させる効果も得られる。
また、Y、希土類元素、Zn、Cd、Ga、In、G
e、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Se、Te、L
i、Be、Mg、Ca、Sr、Ba等の元素を添加する
と磁歪を調整することが可能になる。
【0022】また、非晶質相を得やすくするためには、
非晶質形成能が特に高いZr、Hf、Nb(元素A)の
いずれかを含むことが好ましい。また、Zr、Hf、N
bの一部は他の4A〜6A族元素と置換することができ
る。また、Zr、Hf、Nbのうち、Hfは非常に高価
な元素であるため、原料コストを考慮すると、Zr、N
bのいずれかを含むことがより好ましい。こうした元素
Aは、比較的遅い拡散種であり、元素Aの添加は、微細
結晶核の成長速度を小さくする効果、非晶質形成能を持
つと考えられ、組織の微細化に有効である。
【0023】元素Aの添加量を示すyが4原子%未満で
は、核成長速度を小さくする効果が失われ、結晶粒径が
粗大化して良好な軟磁性が得られない。Fe-Hf-B系
合金の場合、Hf=5原子%での平均結晶粒径は13n
mであるのに対してHf=3原子%では39nmと粗大
化する。また、元素Aの添加量を示すyが9原子%を越
えると、A-B系またはFe-A系の化合物の生成傾向が
大きくなり、良好な特性が得られない他、液体急冷後の
薄帯状合金が脆化し、所定の形状に加工することが困難
となる。
【0024】中でもNbは、酸化物の生成自由エネルギ
ーの絶対値が小さく、熱的に安定であり、酸化物を生成
しにくい。よって、これらの元素を添加してFe基軟磁
性合金を製造する場合には、製造時の雰囲気全体を不活
性ガス雰囲気ではなく大気中の雰囲気で、もしくは溶湯
を急冷する際に使用するるつぼのノズルの先端部に不活
性ガスを供給しつつ大気中で製造することができるの
で、製造条件が容易となり、Fe基軟磁性合金を安価に
製造することができる。
【0025】Feの濃度を高くすると、Fe基軟磁性合
金の飽和磁束密度が高くなる一方で透磁率が低下する
が、元素Dを添加すると透磁率を低下させずに飽和磁束
密度を向上させることが可能になる。元素Dは、遷移元
素を主体とするものであり、これら元素DがFe基軟磁
性合金に添加されると、その一部がbcc構造のFeの
結晶粒に固溶する。元素Dが固溶すると、Fe相の磁気
モーメントが低下するがキュリー温度が上昇するため
に、磁気モーメントが低下するにも係わらず室温におけ
るFe基軟磁性合金の飽和磁束密度が向上する。元素D
のうち、MnとVがキュリー温度を高める効果が大きい
が、特にVを添加した方がキュリー温度をより高めるこ
とが可能になる。また、MnとVの両方を同時に添加す
れば、Fe基軟磁性合金の透磁率を低下させずに飽和磁
束密度を高める効果がより大きくなる。
【0026】しかし、元素Dが過剰に添加されるとFe
基軟磁性合金の透磁率が低下するので、元素Dの組成比
zを5原子%以下とした。また、元素DとしてMnとV
を添加した場合に、Mnの量がVの量に対して過剰若し
くは少ないと、Fe基軟磁性合金の飽和磁束密度を1.
6T以上とするのが困難になるので、Mnの組成比bを
1原子%以上3.25原子%以下とした。また、飽和磁
束密度を1.65T以上とするには、組成比bの範囲を
2原子%以上3原子%以下とするのが良い。
【0027】その他、上記組成系のFe基軟磁性合金に
おいて、H、N、O、S等の不可避的不純物については
所望の特性が劣化しない程度に含有していても本発明で
用いるFe基軟磁性合金の組成と同一とみなすことがで
きるのは勿論である。
【0028】上記の組成のFe基軟磁性合金によれば、
1kHzにおける透磁率が5000以上であり、かつ飽
和磁束密度が1.5T以上の磁気特性が得られる。特
に、組成によっては、飽和磁束密度が1.6T以上のF
e基軟磁性合金が得られる。
【0029】本発明のFe基軟磁性合金は、前記組成の
非晶質合金あるいは非晶質相を含む結晶質合金を溶湯か
ら急冷することにより得る工程と、これを加熱して微細
な結晶粒を形成する熱処理工程によって通常得ることが
できる。溶湯の急冷は、例えば溶湯を回転する冷却ロー
ルに向けて噴出して非晶質薄帯を得るいわゆる液体急冷
法等の手段を用いることができる。所定の温度範囲で非
晶質合金に熱処理がなされることにより、非晶質相の一
部が結晶化し、非晶質相と平均結晶粒径30nm以下の
微細な結晶粒とが混合した組織が得られる。
【0030】熱処理により平均結晶粒径30nm以下の
微細な結晶相組織が析出したのは、急冷状態の非晶質合
金等が非晶質を主体とする組織となっており、これを加
熱すると、ある温度以上で平均結晶粒径が30nm以下
の、Feを主成分とする体心立方構造(bcc構造)の
結晶粒からなる微細結晶相が析出するからである。この
体心立方構造を有するFeの微細結晶相が析出する温度
は、合金の組成によるが480〜550℃程度であり、
525℃以上であればFe基軟磁性合金の熱安定性をよ
り向上する。このFeの微細結晶相が析出する温度より
も高い温度では、Fe3B、あるいは合金にZrが含ま
れる場合にはFe3Zr等の軟磁気特性を悪化させる化
合物相が析出する。このような化合物相が析出する温度
は、合金の組成によるが740〜810℃程度である。
したがって、本発明において、非晶質合金薄帯等を熱処
理する際の保持温度は480℃〜810℃の範囲で、体
心立方構造を有するFeを主成分とする微細結晶相が好
ましく析出しかつ上記化合物相が析出しないように、合
金の組成に応じて好ましく設定される。
【0031】上記の熱処理温度まで昇温するときの昇温
速度は、20〜200℃/分の範囲が好ましく、40〜
200℃/分の範囲とするのがより好ましい。昇温速度
が遅いと製造時間が長くなるので昇温速度は速い方が好
ましいが、加熱装置の性能上、200℃/分程度が上限
とされる。
【0032】また、非晶質合金薄帯等を上記保持温度に
保持する時間は、0〜60分間とすることができ、合金
の組成によっては0分、すなわち昇温後直ちに降温させ
て保持時間無しとしても、優れた軟磁気特性を得ること
ができる。また、保持時間は60分より長くしても軟磁
気特性は向上せず、製造時間が長くなり生産性が悪くな
るので好ましくない。
【0033】上記のFe基軟磁性合金は、下記の組成式
により示され、平均結晶粒径30nm以下のbcc構造
のFeの結晶粒が析出されてなり、Feの結晶粒に固溶
する元素Dが添加されることにより、Fe基軟磁性合金
のキュリー温度を高くして室温における飽和磁束密度を
向上させるので、Fe基軟磁性合金の飽和磁束密度と透
磁率を共に高くすることができる。 (Fe1-aaxyzv ただし、ZはNi、Coのいずれか一方または両方であ
り、AはZr、Nb、Hfからなる群から選ばれた1種
または2種以上の元素であり、DはTi、V、Cr、M
nからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で
あり、EはB、Al、Si、C、P、白金族元素、Y、
希土類元素、Zn、Cd、Ga、In、Ge、Sn、P
b、As、Sb、Bi、Se、Te、Li、Be、M
g、Ca、Sr、Baからなる群から選ばれた1種また
は2種以上の元素であり、組成比を示すa、x、y、
z、vは、0≦a≦0.2、75原子%≦x≦93原子
%、4原子%≦y≦9原子%、0原子%<z≦5原子
%、0.5原子%≦v≦18原子%である。
【0034】上述の組成のFe基軟磁性合金によれば、
1kHzにおける透磁率が5000以上であり、かつ飽
和磁束密度が1.5T以上の磁気特性を得ることができ
る。特に、組成によっては、飽和磁束密度が1.6T以
上のFe基軟磁性合金を得ることができる。
【0035】
【実施例】Fe、B、Zr、Mn、V、Ti、Crを原
料としてそれぞれ所定量秤量して混合し、減圧Ar雰囲
気下でアーク溶解炉を用いて溶融し、組成物のインゴッ
トを製造した。このインゴットをるつぼ内に入れて高周
波誘導加熱により溶融し、減圧Ar雰囲気下で回転して
いる銅製の冷却ロール(単ロール)上に溶湯を噴出させ
急冷することにより、所定の組成の急冷薄帯を得た。得
られた急冷薄帯の幅は約15mm、厚さは20〜30μ
mであった。得られた急冷薄帯に所定の条件で熱処理を
施して、微細な結晶質相を析出させることにより、Fe
基軟磁性合金薄帯とした。このFe基軟磁性合金薄帯の
磁気特性を調査した。結果を表1、表2及び表3に示
す。表1に示す試料番号1〜17の試料の熟処理条件
は、昇温速度180(℃/分)、熱処理温度(保持温
度)630℃、保持時間5分とした。表2及び表3に示
す試料番号18〜30の試料の熱処理条件は、熱処理温
度を560℃、610℃、660℃としたこと以外は表
1の試料と同様の条件とした。
【0036】透磁率(μ)は、Fe基軟磁性合金薄帯を
外径10mm、内径6mmのリングに打ち抜き、これを
複数積層した後に巻線してインダクタンス法により測定
した。尚、表1〜表3において、透磁率の欄のカッコ内
の数値は、透磁率の実数値の値を示す。保磁カ(Hc)
は、直流B−Hループトレーサーにより測定し、飽和磁
束密度(Bs)は、VSMにて10kOeで測定した磁
化より算出した。また、飽和磁歪定数(λs)は三端子
容量法により測定した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】表1において、番号16のFe94Zr5
0.250.250.5なる組成の合金薄帯は、透磁率
(μ)が1kHzにおいて4、400程度であり、5,
000に達しない。これは、Fe量が94原子%であっ
て過剰なためと推定される。また、Zr量を4原子%以
下、またはB量を0.5原子%以下とした場合は、作製
した薄帯が脆化しており、良好な磁気特性を示さなかっ
た。更に、番号1のFe85.5Zr9Mn1.53なる組成
の合金薄帯、及び番号17のFe83Zr6Mn119
る組成の合金薄帯は、飽和磁束密度(Bs)及び透磁率
(μ)が若干低く、Zr及びBが過剰の場合に軟磁気特
性が劣化する傾向にあることを示している。更に、番号
9のFe85.5Zr6Mn3.523なる組成の合金薄帯
は、MnとVの合計量が5.5原子%であり、高い透磁
率が(μ)が得られていないことが判る。その他の合金
薄帯については、MnとVとを同時にかつ適量に添加さ
れたことにより、いずれも高い飽和磁束密度と高い透磁
率とを有しており、優れた軟磁気特性を具備しているこ
とが判る。
【0041】次に、表1の試料番号2〜6のFe86.5
7Mnx3.5-x3(x=0,2.0,2.5,3.
0,3.5)なる組成の合金薄帯について、磁気特性と
Mn及びVの組成比との関係を詳しく調査した。図1
は、各合金薄帯の結晶化開始温度の測定結果を示す。結
晶化開始温度は示差熱分析(DTA)の結果から求め
た。結晶化開始温度は、Mn量が0〜3.5重量%の範
囲において、525℃〜561℃の範囲であり、Mn量
2.5重量%、V量1.0重量%のときに525℃を示
した。従って、630℃の熱処理温度で熱処理を行なう
ことにより、非晶質相から微細な結晶質相を充分に析出
させることが可能である。このとき、熱処理時間を調節
することによって、非晶質相および結晶の体積分率を制
御することも可能である。
【0042】図2には、Fe86.5Zr7Mn3.53なる
組成の急冷薄帯と、この急冷薄帯を熱処理(600℃、
1時間保持)して得られた合金薄帯とのX線回折の結果
を示す。急冷薄帯においては、非晶質に特有のハローな
回析パターンが得られている。また、合金薄帯において
は、bcc−Fe相による回折パターンが得られてお
り、熱処理によってFeを主体とする結晶質相が析出し
ていることが判る。この結果から、本合金薄帯の組織の
大部分が、熱処理により非晶質からbcc構造(体心立
方構造)のFe相(結晶質相)に変化していることがわ
かる。また、前記bcc構造のFeの結晶相は、合金薄
帯のX線回折ビークの半値幅より求めた結果から、平均
結晶粒径が約10〜30nm程度の微細な結晶粒であっ
た。
【0043】図3には、100kHzにおける透磁率の
実数値(|μ|(100kHz))および保磁力Hcの
Mn量依存性を示す。また、図4には、飽和磁束密度B
sのMn量依存性を示す。Mn量が増加していくにつれ
て保磁力Hcは減少し、逆に透磁率(|μ|)は増加し
ていくことが判る。Mn量が2.5原子%以上では、透
磁率(|μ|)が8,000を超える高い値を示し、さ
らにMn量が3.5原子%のときは10,000に達し
ている。また、透磁率はMn量の変化に対してほぼ直線
的に変化しており、組成を変えることにより所望の特性
を容易に得ることが可能であると推定される。しかし、
図4に示した飽和磁束密度Bsの振る舞いは図3の場合
と異なっており、Mn量が1〜3.25原子%の範囲に
おいて飽和磁束密度Bsが1.62Tを越え、Mn量が
2〜3原子%の範囲において飽和磁束密度Bsが1.6
7Tを越え、Mn量が2.5原子%付近で飽和磁束密度
Bsが最大値1.69Tをとる。つまり、Fe−Zr−
Bからなる母体合金にMnとVとを同時に添加すること
により、Mnのみ、あるいはVのみを加えた試料(試料
番号20、21、24、25、29〜38)の飽和磁束
密度Bsよりも大きな値が得られている。軟磁性合金の
用途としてコモンモードチョークを例にすると、このチ
ョーク用の軟磁性合金の特性として、Bs≧1.6Tが
望まれているが、本発明のFe基軟磁性合金によれば、
図4から明らかなようにMn量が0原子%でも1.62
Tと高い値を示し、Mn量が2.5原子%付近では1.
69Tという非常に高い値を示し、チョーク用の軟磁性
合金として優れた特性を有することが判る。
【0044】図5には飽和磁歪定数λsのMn量依存性
を示す。Mn量が増加するにつれてλsは滅少し、Mn
量3.0原子%付近においてほぼ0となっている。上述
の結果より、本発明のFe基軟磁性合金によれば、Mn
量が2原子%から3原子%の範囲において、1.67T
を超える高い飽和磁束密度Bsと、6,000を超える
優れた透磁率(μ)とを同時に発揮し、さらに磁歪をほ
ぼ0にすることが可能になる。
【0045】次に、表1の試料番号7、8、10〜12
のFe86.5Zr6Mnx4.5-x3(x=0,1.5、
2.5、3.5、4.5)なる組成の合金薄帯につい
て、磁気特性とMn及びVの組成比との関係を詳しく調
査した。図6は、各合金薄帯の結晶化開始温度の測定結
果を示す。結晶化開始温度は前記と同様に示差熱分析
(DTA)から求めた。結晶化開始温度はMn量の増加
につれて低下し、Mn量が0〜4.5重量%の範囲にお
いて490℃〜533℃の範囲であった。従って、63
0℃の熱処理温度で熱処理を行なうことにより、非晶質
相から微細な結晶質相を充分に析出させることが可能で
ある。
【0046】また、Fe86.5Zr6Mn4.54.5-x3
る組成の合金薄帯のX線回折分析の結果、bcc−Fe
相による回折パターンが得られ、熱処理によってFeを
主体とする結晶質相が析出していることが判明した。ま
た、前記bcc構造のFeの結晶相は、合金薄帯のX線
回折ビークの半値幅より求めた結果から、平均結晶粒径
が約10〜30nm程度の微細な結晶粒であった。
【0047】図7には、100kHzにおける透磁率の
実数値(|μ|(100kHz))および保磁力Hcの
Mn量依存性を示す。また、図8には、飽和磁束密度B
sのMn量依存性を示す。Mn量が増加していくにつれ
て保磁力Hcは減少するが、Mn量が1.5〜4.5原
子%の範囲のおいてほぼ一定になる。透磁率(|μ|)
はMn量の増加につれて増加し、Mn量が3.3原子%
付近で最大値を示す。Mn量が1.5原子%以上では、
透磁率(|μ|)が8,000を超える高い値を示し、
さらにMn量が3.3原子%のときは10,000に達
している。図8に示した飽和磁束密度Bsは、Mn量が
2.5原子%付近で最大値1.72Tを示している。ま
た、Mn量が0〜4.5原子%の範囲において飽和磁束
密度Bsが1.65T以上の高い値を示していることが
判る。つまり、Fe−Zr−Bからなる母体合金にMn
とVとを同時に添加することにより、Mnのみ、あるい
はVのみを加えた試料(試料番号20、21、24、2
5、29〜38)の飽和磁束密度Bsよりも大きな値が
得られている。
【0048】図9には飽和磁歪定数λsのMn量依存性
を示す。Mn量が増加するにつれてλsは滅少し、Mn
量4.5原子%付近においてほぼ0となっている。Mn
量が2.5原子%程度であっても飽和磁歪定数λsは
4.0×10-7 程度の低い値を示し、実用上問題ない
程度である。上述の結果より、本発明のFe基軟磁性合
金によれば、Mn量が2原子%から4.5原子%の範囲
において、1.67Tを超える高い飽和磁束密度Bs
と、8,500を超える優れた透磁率(μ)とを同時に
発揮し、さらに磁歪をほぼ0にすることが可能である。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
Fe基軟磁性合金は、下記の組成式により示され、平均
結晶粒径30nm以下のbcc構造のFeの結晶粒が析
出されてなり、Feの結晶粒に固溶する元素Dが添加さ
れることにより、Fe基軟磁性合金のキュリー温度を高
くして室温における飽和磁束密度を向上させるので、F
e基軟磁性合金の飽和磁束密度と透磁率を共に高くする
ことができる。 (Fe1-aaxyzv ただし、ZはNi、Coのいずれか一方または両方であ
り、AはZr、Nb、Hfからなる群から選ばれた1種
または2種以上の元素であり、DはTi、V、Cr、M
nからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で
あり、EはB、Al、Si、C、P、白金族元素、Y、
希土類元素、Zn、Cd、Ga、In、Ge、Sn、P
b、As、Sb、Bi、Se、Te、Li、Be、M
g、Ca、Sr、Baからなる群から選ばれた1種また
は2種以上の元素であり、組成比を示すa、x、y、
z、vは、0≦a≦0.2、75原子%≦x≦93原子
%、4原子%≦y≦9原子%、0原子%<z≦5原子
%、0.5原子%≦v≦18原子%である。
【0050】また、前記元素Eには、Bが必ず含まれて
いるので、非晶質相の形成能が高められ、析出する微細
な結晶粒間の粒界に残存して結晶粒の粗大化が防止さ
れ、熱処理において軟磁気特性に悪影響を与えるFe−
A系の化合物相の生成が抑制されることにより、Fe基
軟磁性合金に高い透磁率を付与することができる。更
に、前記元素Dには、MnとVとが必ず含まれているの
で、高い透磁率を維持したままで飽和磁束密度をより高
くすることができる。
【0051】上述の組成のFe基軟磁性合金によれば、
1kHzにおける透磁率が5000以上であり、かつ飽
和磁束密度が1.5T以上の磁気特性を得ることができ
る。特に、組成によっては、飽和磁束密度が1.6T以
上のFe基軟磁性合金を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Fe86.5Zr7Mnx3.5-x3(x=0,
2.0,2.5,3.0,3.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の結晶化開始温度のMn量依存性を示す図
である。
【図2】 Fe86.5Zr7Mn3.53なる組成の急冷薄
帯と、Fe基軟磁性合金薄帯とのX線回折分析の結果を
示す図である。
【図3】 Fe86.5Zr7Mnx3.5-x3(x=0,
2.0,2.5,3.0,3.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の透磁率の実数値(|μ|)及び保磁力
(Hc)のMn量依存性を示す図である。
【図4】 Fe86.5Zr7Mnx3.5-x3(x=0,
2.0,2.5,3.0,3.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の飽和磁束密度(Bs)のMn量依存性を
示す図である。
【図5】 Fe86.5Zr7Mnx3.5-x3(x=0,
2.0,2.5,3.0,3.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の飽和磁歪定数(λs)のMn量依存性を
示す図である。
【図6】 Fe86.5Zr6Mnx4.5-x3(x=0,
1.5、2.5、3.5、4.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の結晶化開始温度のMn量依存性を示す図
である。
【図7】 Fe86.5Zr6Mnx4.5-x3(x=0,
1.5、2.5、3.5、4.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の透磁率の実数値(|μ|)及び保磁力
(Hc)のMn量依存性を示す図である。
【図8】 Fe86.5Zr6Mnx4.5-x3(x=0,
1.5、2.5、3.5、4.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の飽和磁束密度(Bs)のMn量依存性を
示す図である。
【図9】 Fe86.5Zr6Mnx4.5-x3(x=0,
1.5、2.5、3.5、4.5)なる組成のFe基軟
磁性合金薄帯の飽和磁歪定数(λs)のMn量依存性を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 誠 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 尾藤 輝夫 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 牧野 彰宏 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 井上 明久 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地 川 内住宅11−806 (72)発明者 増本 健 宮城県仙台市青葉区上杉3丁目8番22号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の組成式により示される合金の溶湯
    が急冷されて非晶質とされた後に、熱処理されて平均結
    晶粒径30nm以下のbcc構造のFeの結晶粒が析出
    されてなることを特徴とするFe基軟磁性合金。 (Fe1-aaxyzv ただし、ZはNi、Coのいずれか一方または両方であ
    り、AはZr、Nb、Hfからなる群から選ばれた1種
    または2種以上の元素であり、DはTi、V、Cr、M
    nからなる群から選ばれた1種または2種以上の元素で
    あり、EはB、Al、Si、C、P、白金族元素、Y、
    希土類元素、Zn、Cd、Ga、In、Ge、Sn、P
    b、As、Sb、Bi、Se、Te、Li、Be、M
    g、Ca、Sr、Baからなる群から選ばれた1種また
    は2種以上の元素であり、組成比を示すa、x、y、
    z、vは、0≦a≦0.2、75原子%≦x≦93原子
    %、4原子%≦y≦9原子%、0原子%<z≦5原子
    %、0.5原子%≦v≦18原子%である。
  2. 【請求項2】 前記元素Eは、Bを含むことを特徴とす
    る請求項1記載のFe基軟磁性合金。
  3. 【請求項3】 前記元素Dは、MnとVを含むことを特
    徴とする請求項1ないし請求項2記載のFe基軟磁性合
    金。
  4. 【請求項4】 前記組成式中の組成比を示すy、vが、
    5≦y≦8原子%、0.5≦v≦5原子%であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3記載のFe基軟磁性
    合金。
  5. 【請求項5】 前記元素D中のMnの組成比をb原子%
    とし、Vの組成比を(z−b)原子%としたとき、1原
    子%≦b≦3.25原子%であることを特徴とする請求
    項3記載のFe基軟磁性合金。
  6. 【請求項6】 1kHzにおける透磁率が5000以上
    であり、かつ飽和磁束密度が1.5T以上であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項5記載のFe基軟磁性
    合金。
  7. 【請求項7】 飽和磁束密度が1.6T以上であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項6記載のFe基軟磁
    性合金。
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