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JP2000064116A - コンクリート補強用繊維 - Google Patents

コンクリート補強用繊維

Info

Publication number
JP2000064116A
JP2000064116A JP10227435A JP22743598A JP2000064116A JP 2000064116 A JP2000064116 A JP 2000064116A JP 10227435 A JP10227435 A JP 10227435A JP 22743598 A JP22743598 A JP 22743598A JP 2000064116 A JP2000064116 A JP 2000064116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
component
concrete
raised
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10227435A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Nakai
徳宏 中井
Hiroaki Nishio
浩昭 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP10227435A priority Critical patent/JP2000064116A/ja
Publication of JP2000064116A publication Critical patent/JP2000064116A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B16/00Use of organic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of organic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B16/04Macromolecular compounds
    • C04B16/06Macromolecular compounds fibrous
    • C04B16/0616Macromolecular compounds fibrous from polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B16/0625Polyalkenes, e.g. polyethylene

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート成形体中の繊維とコンクリートの
引っかかりであるアンカー効果を飛躍的に向上させ、繊
維の素抜けを防止することにより、コンクリート成形体
の曲げ強度や衝撃強度の向上が見られるコンクリート補
強用繊維を提供する。 【解決手段】少なくともA,B2成分の熱可塑性樹脂か
らなる変形複合繊維であって、該A成分は繊維軸方向に
沿って連続して形成され、他のB成分は、A成分とは接
合した状態で繊維軸方向に沿ってA成分の表面から隆起
した凸部(I)と、隆起していない凹部(II)を形成
し、該隆起していない凹部(II)はB成分が存在しない
か、又は存在しても薄層で存在し、該繊維は前記隆起し
た凸部(I)と隆起していない凹部(II)によって、繊
維軸方向に間欠的段差を有することを特徴とするコンク
リート補強用繊維およびこれを用いたコンクリート成形
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート補強
効果に優れたコンクリート補強用繊維に関する。さらに
詳しくは、施工ボード、瓦等の建築材料を主とするコン
クリート成形体に好適に使用されるコンクリート補強用
繊維およびそのコンクリート補強用繊維を用いて形成し
たコンクリート成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメントの硬化物は、圧縮強度、耐久
性、不燃性等の優れた性質に加えて安価なるが故に大量
に建築、土木分野等に使用されている。しかしながら、
脆性物質であるために耐屈曲性が著しく低く、引張り、
曲げ応力が加わると容易に破損したり、ひびがはいり、
耐衝撃性が弱い等の欠点がある。近年、これらの問題点
を改善するためにセメント補強用繊維として種々の無機
繊維、有機合成繊維の使用が提案されている。しかしな
がら、繊維の特性を効果的に利用できなかったり、繊維
が長所と短所を併せ持つため効果を十分に発揮できず、
コンクリート補強効果が満足できる域に到達していな
い。例えば、オレフィン系繊維は耐アルカリ性、耐熱性
もあり、かつオートクレーブ養生や蒸気養生ができコン
クリート補強には有利である。しかし、ポリオレフィン
系繊維の表面は疎水性であり、親水性のセメントマトリ
ックスとの接着性が悪く、更に、セメントスラリー中で
の分散性も悪い。この問題点を解決する先行技術とし
て、繊維を界面活性剤等で表面処理することでセメント
との親和性を向上させる技術が知られている(特開平4
−21556号公報、特開平5−170497号公報、
PCT国際公開WO90/06902号公報等)。これ
らの先行技術文献に記載されている繊維は、かなり良好
なコンクリート補強効果を示してはいるが、素抜けなど
により繊維の持つポテンシャルをすべて発揮できておら
ず、コンクリート成形体としたときの曲げ強度、衝撃強
度等の補強効果を満足させていない。また、繊維の素抜
け対策として、繊維の断面を異形化したり、繊維表面に
突起や孔を付けるために無機物や発泡剤を繊維中に混合
させたりして、物理的接合力を繊維に持たす検討がされ
ている。しかし、孔や窪みの形状は繊維軸方向へ向かっ
ているため、未だ十分な物理的接合力を発揮できない。
さらには、その繊維が有する特徴を低下させるかあるい
は消滅させてしまうため、コンクリート補強用繊維とし
て未だに満足のできる域には達していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、セメ
ントマトリクスとの物理的接合力すなわちコンクリート
成形体中の繊維とコンクリートの引っかかりであるアン
カー効果を飛躍的に向上させ、繊維の素抜けを防止する
ことにより、コンクリート成形体の曲げ強度や衝撃強度
の向上が見られるコンクリート補強用繊維を提供しよう
とするものである。
【0004】本発明者らは、上記目的を達成するため
に、鋭意検討を重ねた結果、繊維の有する特徴を低下ま
たは消滅させることなく繊維表面に凹凸状の隆起を形成
させることにより、物理的接合力を改善し繊維の持つポ
テンシャルを十分に発揮しコンクリート成形体の曲げ強
度だけでなく衝撃強度を向上させることに成功し本発明
を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を有する。 (1)少なくともA,B2成分の熱可塑性樹脂からなる
変形複合繊維であって、該A成分は繊維軸方向に沿って
連続して形成され、他のB成分は、A成分とは接合した
状態で繊維軸方向に沿ってA成分の表面から隆起した凸
部(I)と、隆起していない凹部(II)を形成し、該隆
起していない凹部(II)はB成分が存在しないか、又は
存在しても薄層で存在し、該繊維は前記隆起した凸部
(I)と隆起していない凹部(II)によって、繊維軸方
向に間欠的段差を有することを特徴とするコンクリート
補強用繊維。 (2)A成分が芯成分、B成分が鞘成分からなる変形複
合繊維である前記(1)項に記載のコンクリート補強用
繊維。 (3)A成分がポリプロピレン樹脂、B成分が低密度ポ
リエチレン樹脂からなる変形複合繊維である前記(1)
または(2)項のいずれかに記載のコンクリート補強用
繊維。 (4)前記(1)〜(3)項のいずれかに記載のコンク
リート補強用繊維を使用したコンクリート成形体。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のコンクリート補強用繊維に用いる繊維は、少な
くともA,B2成分の熱可塑性樹脂からなる変形複合繊
維であって、該A成分は繊維軸方向に沿って連続して形
成され、他のB成分は、A成分とは接合した状態で繊維
軸方向に沿ってA成分の表面から隆起した凸部(I)
と、隆起していない凹部(II)を形成し、該隆起してい
ない凹部(II)はB成分が存在しないか、又は存在して
も薄層で存在し、該繊維は前記隆起した凸部(I)と隆
起していない凹部(II)によって、繊維軸方向に間欠的
段差を有することを特徴とするコンクリート補強用繊維
である。添付の図1から図4に本発明の繊維の形態を例
示する。
【0007】本発明のコンクリート補強用繊維は、前記
の変形複合繊維の形状構造によりコンクリートとの物理
的接合力が大きくなる。物理的接合力が大きくなること
によってコンクリート成形体の曲げ強度や衝撃強度が向
上する。つまり、A成分は繊維軸方向に沿って連続して
繊維自体のベースが形成されるのでコンクリート補強用
繊維として本質的な強度は維持できる。一方B成分は、
A成分と強く接合した状態で繊維軸方向に一体化されて
いる。しかもB成分は表面が凸部(I)と隆起していな
い凹部(II)を形成しているので、この変形複合繊維の
凸凹構造によりコンクリート成形体を形成したとき、表
面に凸凹のない繊維と比較してコンクリート成形体から
の素抜けが起こらない。つまり、本発明のコンクリート
補強用繊維は前記のような繊維表面形状で有るためアン
カー効果を発揮する。しかもこの隆起した凸部(I)と
隆起していない凹部(II)は繊維軸方向に連続的に間欠
的段差を形成しているので、多数のアンカー効果が得ら
れるのである。従って、本発明のコンクリート補強用繊
維を使用したコンクリート成形体は曲げ強度や衝撃強度
が著しく向上するのである。
【0008】本発明に用いるコンクリート補強用繊維
は、前記隆起した凸部(I)と隆起していない凹部(I
I)の1周期の長さが規則的なもの、又は、不規則的な
ものなどを包含し、前記(1)に記載の条件を満たして
いれば、凹凸の形状、繊維の長さ、繊度等が限定される
ものではない。更に、凸部(I)の形状は種々の形を取
ることができる。凸部(I)の角度が綺麗で且つ定期的
であったり不定期であっても良く、図3に示すようにラ
ンダム的にギザギザ状態であっても良い。また、芯成分
を全体的に覆っていても半扇状で芯成分と接着していて
も良い。さらに図4に示すように、並列型(サイド・バ
イ・サイド型)の複合繊維を変形したものでもよい。即
ち、凹凸が形成されていれば凸部(I)及び凹部(II)
の形状及び状態を特に限定されるものではない。また、
その他に繊維の断面形状は、部分的に円形または異形の
形状とすることもできる。異形断面の場合には、例えば
偏平形、三角から八角形等の角型、T字形、多葉形、中
空断面形等任意の形状とすることができ、特に限定され
るものではない。繊維形状についても、繊維軸方向に直
線的であっても湾曲していてもよく、あるいは直線部と
曲線部の両方を併せ持っていてもよく、要は前記したよ
うにA成分と接合したB成分が隆起した凸部(I)と隆
起していない凹部(II)によって、繊維軸方向に間欠的
段差を形成していれば繊維形状を特に限定されるもので
はない。さらに、繊維の長さ、太さ、混率およびセメン
トの種類、骨材の種類、コンクリート成形体の製造方法
についても、特に限定されるものではない。
【0009】本発明のコンクリート補強用繊維の種類に
ついては、熱可塑性繊維であればいずれの種類でもよ
く、少なくともA,B2成分の熱可塑性樹脂からなる変
形複合繊維であって、該A成分は繊維軸方向に沿って連
続して形成され、他のB成分は、A成分とは接合した状
態で繊維軸方向に沿ってA成分の表面から隆起した凸部
(I)と、隆起していない凹部(II)を形成し、該隆起
していない凹部(II)はB成分が存在しないか、又は存
在しても薄層で存在し、該繊維は前記隆起した凸部
(I)と隆起していない凹部(II)によって、繊維軸方
向に間欠的段差を有するものであれば、特に限定される
ものではない。
【0010】本発明のコンクリート補強用繊維は、A成
分が芯成分、B成分が鞘成分である事が好ましい。更に
望ましくはA成分がポリプロピレン樹脂、B成分が低密
度ポリエチレン樹脂であるコンクリート補強用繊維であ
る。A成分を芯成分、B成分を鞘成分とする事により、
凸凹の隆起がより明確になり、更にA成分にポリプロピ
レン樹脂、B成分に低密度ポリエチレン樹脂を使用する
ことにより、更により明確な凸凹の隆起部分が発現す
る。すなわち、凸凹の隆起部分が明確になればなるほど
物理的接合力が向上する。また、隆起した凸部(I)は
種々の形状、種々の角度で存在するが、凸部のエッジを
鋭角にする事によりアンカー効果をより効果的に向上さ
せることができ、コンクリート成形体とした時、本発明
の繊維の素抜けが無くなる。従って、コンクリート成形
体の曲げ強度や衝撃強度をより一層向上させることがで
きる。
【0011】本発明のコンクリート補強用繊維の原料と
しては、熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものでは
ない。
【0012】本発明に関わる熱可塑性樹脂には、本発明
の効果を妨げない範囲内でさらに、酸化防止剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、中和剤、造核剤、エポキシ安定剤、
滑剤、抗菌剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料、可塑剤など
の添加剤を適宜必要に応じて添加してもよい。
【0013】以下、本発明のコンクリート補強用繊維の
1例としてA成分にポリプロピレン樹脂、B成分に低密
度ポリエチレン樹脂を使用したコンクリート補強用繊維
の製造方法について説明する。
【0014】原料のポリプロピレン樹脂および低密度ポ
リエチレン樹脂は、100%プロピレン単位からなるも
のでもよく、100%プロピレン単位からなるものでな
くてもよい。従って、他のα−オレイン単位を含有する
実質的なポリプロピレン樹脂および低密度ポリエチレン
樹脂単独重合体であっても良い。すなわち、本発明の前
記繊維形状を得られる原料であればいずれの原料を使用
してもよく、特に限定されるものではない。また、オレ
フィンとの結晶性ランダム共重合体もしくはブロック共
重合体の混合物であってもよい。
【0015】紡糸工程については、通常の溶融紡糸機を
用いて前記樹脂からなる長繊維を紡出する。紡糸に際
し、紡糸温度は、200から300℃の範囲で紡糸する
ことが好ましく、引き取り速度は100から1500m
/min程度とするのがよい。
【0016】次に、本発明のコンクリート補強用繊維の
製造にとって重要な延伸工程について説明する。前述の
方法で得た未延伸糸を延伸することで、ポリプロピレン
樹脂が維維軸方向に沿って連続して形成され、一方の低
密度ポリエチレン樹脂が、ポリプロピレン樹脂と接合し
た状態で繊維軸方向に沿ってポリプロピレン樹脂の表面
から隆起した凸部(I)と、隆起していない凹部(II)
を形成し、該隆起していない凹部(II)は低密度ポリエ
チレン樹脂が存在しないか、又は存在しても薄層で存在
し、隆起した凸部(I)と隆起していない凹部(II)に
よって、繊維軸方向に間欠的段差を有するポリプロピレ
ン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂からなる変形複合繊維
を得られるのである。つまり、ポリプロピレン樹脂と低
密度ポリエチレン樹脂の延伸性の差異を利用すること
で、低密度ポリエチレン樹脂はポリプロピレン樹脂特定
の延伸条件に追従できる部分は隆起した凸部(I)を形
成し、追従できない部分は隆起した凸部(I)へ合流し
て残り、その後が隆起していない凹部(II)を形成する
のである。この考え方は、他の2成分熱可塑性樹脂の組
み合わせの場合にも適用できる。ポリプロピレン未延伸
糸の延伸法は、熱ロール延伸、温水延伸、加熱プレート
など公知の方法が採用される。延伸操作は、1段延伸、
2段延伸、多段延伸のいずれによっても行うことができ
る。延伸温度は、70から90℃の温度で延伸する。望
ましくは、低密度ポリエチレン樹脂の融点を越えずにで
きるだけ融点に近い温度で延伸することが好ましい。延
伸倍率は、2倍以上で破断しない程度であれば良い。こ
こで延伸倍率とは、供給ロール速度と引き取りロール速
度の比で表したものである。
【0017】また、延伸したポリプロピレン樹脂と低密
度ポリエチレン樹脂からなる変形複合繊維の延伸糸を融
点付近の温度で定長熱処理、弛緩熱処理等でアニール処
理を行うことにより熱収縮が改善されたポリプロピレン
樹脂と低密度ポリエチレン樹脂からなる変形複合繊維を
得ることができる。
【0018】なお、本発明のコンクリート補強用繊維
は、ポリプロピレン樹脂と低密度ポリエチレン樹脂から
なる変形複合繊維表面を望ましくは界面活性剤等で処理
し、セメントとの親和性を向上させることが好ましい。
【0019】ポリプロピレン樹脂と低密度ポリエチレン
樹脂からなる変形複合繊維への界面活性剤の付着は、紡
糸工程、延伸工程、のいずれの段階で付着させても良
い。また、付着方法は、ローラ法、浸漬法、噴霧法、パ
ットドライ法などを用いることができる。好ましくは、
紡糸工程、延伸工程で付着させるのが均一付着ができて
よい。
【0020】界面活性剤としては、高級脂肪酸金属塩、
高級アルコール硫酸エステル金属塩、高級アルキルエー
テル硫酸エステル金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸
金属塩、アルキルベンゼンナフタレンスルホン酸金属
塩、パラフィンスルホン酸金属塩の群から選ばれた少な
くとも1種で炭素数が8から22のアルキル基を有し、
金属塩としては、Na,Li,Kから選ばれた少なくと
も1種のアルカリ金属塩が用いる事が好ましく、付着量
は繊維重量に対し、0.1から10重量%付着させるの
がよい。
【0021】本発明のコンクリート補強用繊維は、変形
複合繊維表面に前記の界面活性剤を付着させることによ
り、セメントとの親和性と分散性を向上させることがで
きる。つまり、親水基と疎水基の両方の極性を併せ持つ
前記界面活性剤をポリオレフィン系繊維表面に付着させ
ることにより、疎水性であるポリオレフィン系繊維と前
記界面活性剤の間では疎水基同士が親和性を持ち結合力
が得られる。一方、前記界面活性剤とセメントとの間で
は親水基同士が向き合いセメント中のカルシウムイオン
と前記界面活性剤の塩が置換され、前記界面活性剤のカ
ルシウム塩となって不溶性で粘着性のある物質となり、
コンクリート補強用繊維の表面にセメント粒子が付着す
る。即ち、前記界面活性剤をポリプロピレン樹脂と低密
度ポリエチレン樹脂からなる変形複合繊維とセメントと
の間に介在させることによってセメントとコンクリート
補強用繊維の接着性が強固になって親和性を向上させ、
セメント中にコンクリート補強用繊維が均一に分散しや
すくなり分散性も向上する。0.1重量%未満の付着量
では前記効果が十分得られず、また、10重量%の付着
量を超えると前記効果が飽和状態となりコンクリート成
形体の曲げ強度および衝撃強度が平衡に達してしまうた
め不経済である。
【0022】このようなコンクリート補強用繊維を混入
させたコンクリート成形体は、該繊維の長所を低下及び
消滅させることなく、該繊維とコンクリート間の物理的
接合力を改善し、高くなったことによって、該繊維のポ
テンシャルを十分にコンクリート成形体補強に発揮させ
ることができ、コンクリート成形体の曲げ強度や衝撃強
度を著しく向上させることができるのである。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。コン
クリート成形体の物性の評価方法に関し、曲げ強度の測
定は、JIS-A1408に準じて行った。衝撃強度の測定は、J
IS-B7722シャルピー衝撃試験に準じて行った。
【0024】「実施例1から4、比較例1から4」で使
用される、繊維の製造法及び糸物性を表1に示す。今回
使用した繊維は、繊維の太さが2d/fで繊維長が5m
mの繊維を使用した。強伸度の測定は、JIS-L-1015に準
じて行った。また、表中の凸部の内角は、電子顕微鏡の
観察結果より算出し、MIとはメルトインデックスのこ
とでJIS−K6760−1966に準じて測定をし
て、MFRとはメルトフローレートのことでJIS−K
7210に準じて測定した。
【0025】
【表1】
【0026】実施例1 表1の(1)の条件で製造した繊維0.18kgと普通
ポルトランドセメント18kgと水6リットルを混合
し、120kg/cm2の圧力で10秒間圧縮し、1サ
ンプル30cm×25cm×1.1cmのサイズでコン
クリート成形体とした。この成形体を、60℃の蒸気の
中で5時間養生させた後、28日間室内に放置し前記測
定項目について測定を行った。
【0027】実施例2 繊維を表1の(2)の条件で製造した繊維を使用した以
外は実施例1と同様とした。
【0028】実施例3 繊維を表1の(3)の条件で製造した繊維を使用した以
外は実施例1と同様とした。
【0029】実施例4 繊維を表1の(4)の条件で製造した繊維を使用した以
外は実施例1と同様とした。
【0030】比較例1 繊維を表1の(5)の条件で製造した繊維を使用した以
外は実施例1と同様とした。
【0031】比較例2 繊維を表1の(6)の条件で製造した繊維を使用した以
外は実施例1と同様とした。
【0032】比較例3 繊維を表1の(7)の条件で製造した繊維を使用した以
外は実施例1と同様とした。
【0033】比較例4 繊維を表1の(8)の条件で製造した繊維を使用した以
外は実施例1と同様とした。
【0034】上記「実施例1から4」及び「比較例1か
ら4」のコンクリート成形体の物性を評価した結果を、
表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2から明らかな通り、実施例1から4は
コンクリート成形体の曲げ強度や衝撃強度に優れている
ことが判る。
【0037】比較例1から4と比較して実施例1から4
がコンクリート成形体の曲げ強度や衝撃強度により優れ
ている。実施例2は実施例1で使用した繊維の繊維表面
に界面活性剤を付着させたことにより、化学的接着の効
果が加わり、より一層の補強効果の向上が見られる。実
施例3,4では、コンクリート成形体の補強効果が向上
している。これは、実施例3,4で使用した繊維は、顕
微鏡で観察した結果、隆起した凸部(I)のエッジが実
施例1,2の繊維より鋭角であったためであり、使用す
る繊維の凸部のエッジをさらに鋭角にすると、物理的接
合力がより大きくなり、コンクリート成形体の補強効果
が飛躍的に上昇することを示したものである。
【0038】比較例1から3については、繊維が繊維軸
方向に沿ってA成分の表面からB成分が隆起した凸部
(I)、または、隆起していない凹部(II)の存在がな
く、繊維軸方向に間欠的段差を有していないため、コン
クリート成形体の補強効果が十分ではない。また、比較
例3は、実施例3の繊維と同じ原料であるにも関わら
ず、製造条件が異なることによって、目的とするコンク
リート補強用繊維が得られない。さらに、比較例4につ
いては微孔という本発明と異なった形状で物理的接合力
を向上させているが、物理的接合力も満足できるレベル
ではなく、且つ、コンクリート補強効果に重要な繊維物
性としての強度と伸度が無機材を添加させることにより
低下しているため、コンクリート成形体の補強効果が満
足できるレベルではない。
【0039】
【発明の効果】本発明のコンクリート補強用繊維は、優
れたコンクリート補強効果を有する。A成分は繊維軸方
向に沿って連続して形成され、他のB成分は、A成分と
は接合した状態で繊維軸方向に沿ってA成分の表面から
隆起した凸部(I)と、隆起していない凹部(II)を形
成し、該隆起していない凹部(II)はB成分が存在しな
いか、又は存在しても薄層で存在し、該繊維は前記隆起
した凸部(I)と隆起していない凹部(II)によって、
繊維軸方向に間欠的段差を有することにより、アンカー
効果が得られた。このため、コンクリート成形体の中で
補強効果を十分に発揮でき、コンクリート成形体の強力
の向上を図ることができた。特に隆起した凸凹部分を明
確に発現させ、隆起した凸部(I)のエッジを鋭角にす
ることによりコンクリート成形体の曲げ強度や衝撃強度
をより一層向上させるセメント補強用繊維を得ることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート補強用繊維の模式図(凹
部にB成分が存在しない場合)
【図2】本発明のコンクリート補強用繊維の模式図(凹
部に薄いB成分の層が存在する場合)
【図3】本発明のコンクリート補強用繊維の実施形態の
一つを表した図
【図4】本発明のコンクリート補強用繊維の模式図(並
列型複合繊維を変形した場合)
【符号の説明】
1.A成分 2.B成分 3.凸部 4.凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともA,B2成分の熱可塑性樹脂か
    らなる変形複合繊維であって、該A成分は繊維軸方向に
    沿って連続して形成され、他のB成分は、A成分とは接
    合した状態で繊維軸方向に沿ってA成分の表面から隆起
    した凸部(I)と、隆起していない凹部(II)を形成
    し、該隆起していない凹部(II)はB成分が存在しない
    か、又は存在しても薄層で存在し、該繊維は前記隆起し
    た凸部(I)と隆起していない凹部(II)によって、繊
    維軸方向に間欠的段差を有することを特徴とするコンク
    リート補強用繊維。
  2. 【請求項2】A成分が芯成分、B成分が鞘成分からなる
    変形複合繊維である請求項1に記載のコンクリート補強
    用繊維。
  3. 【請求項3】A成分がポリプロピレン樹脂、B成分が低
    密度ポリエチレン樹脂からなる変形複合繊維である請求
    項1または2のいずれかに記載のコンクリート補強用繊
    維。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリ
    ート補強用繊維を使用したコンクリート成形体。
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