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JP2000063279A - 新規免疫機能向上剤 - Google Patents

新規免疫機能向上剤

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Publication number
JP2000063279A
JP2000063279A JP10224563A JP22456398A JP2000063279A JP 2000063279 A JP2000063279 A JP 2000063279A JP 10224563 A JP10224563 A JP 10224563A JP 22456398 A JP22456398 A JP 22456398A JP 2000063279 A JP2000063279 A JP 2000063279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
immune function
virus
active chlorine
chlorine species
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10224563A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Sumida
修生 澄田
Akito Omura
昭人 大村
Naoki Yahagi
直樹 矢作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Global Clean Energy Holdings Inc
Original Assignee
Global Clean Energy Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Global Clean Energy Holdings Inc filed Critical Global Clean Energy Holdings Inc
Priority to JP10224563A priority Critical patent/JP2000063279A/ja
Publication of JP2000063279A publication Critical patent/JP2000063279A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • External Artificial Organs (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な組成で生体の免疫機能を高めることの
できる安価な新規免疫機能向上剤を提供し、これを種々
の感染症の予防薬、治療薬として利用することを目的と
する。 【解決手段】 1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む免
疫機能向上剤、これを含む微生物感染治療剤、上記免疫
機能向上剤を製造する方法、及び上記免疫機能向上剤を
用いて微生物に汚染された流体をインビトロで脱汚染ま
たは処理する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な免疫機能向上
剤に関する。更に詳しくは、本発明はAIDSを含む種々の
感染症及び/又は免疫学的障害の治療および予防に使用
できる活性塩素種を含む免疫機能向上剤、微生物感染治
療剤およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、活性酸素が人体を構成する細胞、
蛋白質、遺伝子等を損傷する可能性が非常に高いこと
が、報告されている。このように活性酸素の有害作用が
強調されてきたが、最近になって、活性酸素が生体内の
反応において重要なシグナル伝達の調節因子としての機
能を果たしている事が明らかにされつつある。例えば、
過酸化水素によるNF-κB( nuclear factor kappa B) や
AP-1(activator protein-1)の作用調節、一酸化窒素(N
O)によるグアニル酸シクラーゼ活性化や呼吸酵素の制御
等、重要な代謝制御や遺伝子発現に活性酸素が関与する
ことが明らかにされつつある。
【0003】シグナル伝達には、細胞膜を介したシグ
ナル伝達、蛋白質りん酸化酵素によるシグナル伝達、及
び酸化ストレスによるシグナル伝達等が報告されてい
る。このうち、蛋白質りん酸化酵素の活性に対し活性酸
素やラジカルが促進的又は阻害的に作用することが、最
近明らかにされてきている。更に、活性酸素又は酸化スト
レスにより抗酸化酵素及び各種蛋白質の遺伝子発現が影
響される事から、活性酸素等がシグナル伝達として作用
していることが示唆されている。
【0004】活性酸素には、一重項酸素(1O2)、スーパ
ーオキシド(O2 -)、過酸化水素(H2O2)、ヒドロキシラジ
カル(HO・)が基本的には含まれるが、広義には、前記の
活性酸素と不飽和脂肪酸(R)等の生体成分との反応によ
り生成されるペルオキシラジカル(ROO・)、アルコキシラ
ジカル(RO・)、ヒドロペルオキシド(ROOH)、HOCl等も
活性酸素と見做されている。
【0005】例えば、炎症や免疫反応に関連するリンパ
細胞を例にとり、上述したシグナル伝達と酸化還元反応
との関係をより具体的に説明する。T細胞は、T細胞抗
原受容体(TCR)を介して抗原を認識することにより抗
原刺激を受ける。抗原刺激により、最初にチロシンリン
酸化が起きる。チロシンリン酸化によって、複数のシグ
ナル伝達系が活性化される。なお、TCRの抗原認識に際
し、抗原提示細胞のMHC(major histocompatibility co
mplex)の定常領域に結合して抗原認識を補助する分子
としてCD4やCD8が知られている。これらの分子自身か
らもシグナルを伝達することが可能である。これらのシ
グナルはさまざまな伝達系を介してNF-κB等を活性化
し、その結果遺伝子の転写が誘導される。
【0006】遺伝子の発現調節に重要な転写因子NF-κB
( nuclear factor kappa B)を考えてみる。NF-κBは休
止期の細胞においてI-κB(inhibitor-κB)と呼ばれる抑
制タンパク質と複合体を形成し、細胞質に局在すると言
われている。細胞外から、活性酸素などの種々のシグナ
ルがくると、NF-κBとI-κBが解離し、NF-κBが核内に
移動して活性型となる。NF-κBの活性化は2段階で行わ
れ、第段では、特定のリン酸化酵素が関与すると言わ
れており、第段階では、酸化還元反応が作用する事が
報告されている。そして、NF-κBの活性化はAIDSウイル
スのTリンパ球内複製過程に関与しており、活性酸素等
の酸化ストレスはHIV-1の発現を促進することが知られ
ている。一方、還元性物質はこの発現を抑制すると考え
られている。
【0007】生物は活性酸素の影響から自己を防御する
ために、低分子及び高分子の防御システムをもっている。
例えば、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラ
ーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ等の高分子化合物
および、アスコルビン酸、グルタチオン(GSH)、尿
酸、リポ酸、ビタミンE、カロテノイド、ビリルビン等
の低分子化合物はこのような活性酸素から自己を防御す
る物質として生物自体がもっているものであると考えら
れる。
【0008】HIV感染者やAIDS患者において、グルタチ
オン、シスチン/システインなどの細胞内還元物質の減
少が報告されている。このように還元物質が減少する
と、NF-κBとI-κBの解離が促進され、CD4を受容体と
してT細胞に感染したHIVが効率よく複製されるためで
あると考えらる。また、グルタチオンが十分存在する
と、T細胞が増殖され活性化されることが知られてい
る。
【0009】ところで動物にtert-ブチルヒドロキシド
(tBOOH)、H2O2 、ベンゾイルペルオキシドなどを投
与すると、組織や細胞のグルタチオンレベルが一過性に
低下するが、その後は上昇して、初期濃度以上に増加す
ることが報告されている。また、高酸素状態や、O2 -
どにゆっくりと長時間暴露されると、細胞内のグルタチ
オンレベルは初期低下することなく、上昇することが報
告されている。(Ohi,T.Arch. Toxicol. 67, 401-410 (1
993))。
【0010】このように、細胞内を還元雰囲気にするこ
とにより、HIVの発現抑制と免疫能回復が期待できる
が、実験的に証明されてはいない。
【0011】
【発明が解決すべき課題】上述したように、シグナル伝
達系に酸化還元反応の関与が示唆されており、これを積
極的に利用して生体のもつ免疫機能を高め、感染症の予
防、治療に用いることが期待されている。本発明の目的
は、簡単な組成で生体の免疫機能を高めることのできる
安価な新規免疫機能向上剤を提供することである。また
これを種々の感染症の予防薬、治療薬として利用するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に鋭意研究した結果、本発明者らは以外にも特定濃度の
活性塩素種、特に次亜塩素酸水溶液が優れた免疫機能向
上作用を有することを発見して本発明を完成した。
【0013】次亜塩素酸などの活性塩素種は酸化作用を
有しており、上述したシグナル伝達系における役割とし
ては活性酸素と同様に、NF-κBとI-κBを解離させ、NF-
κBを活性化させる方向、すなわちAIDSウイルスのT細
胞における複製を促進する方向に作用するはずである。
しかしながら、本発明では逆の作用を及ぼし、免疫機能
を向上させることが明らかになった。
【0014】なお、本願と同一出願人による特表平9−
511752号は、オゾンと活性塩素種を特定濃度で含
む殺微生物性溶液を開示するが、本発明はオゾンを含ま
ない免疫機能向上剤に関する。
【0015】すなわち、本発明は、1-1000ppmの活性塩
素種水溶液を含む免疫機能向上剤を提供する。
【0016】本発明はさらに、上記免疫機能向上剤の製
造方法を提供する。
【0017】本発明はさらに、上記免疫機能向上剤を用
いる感染症治療法および治療剤を提供する。
【0018】本発明はさらに、上記免疫機能向上剤を用
いる微生物汚染された溶液のインビトロ脱汚染又は処理
方法を提供する。
【0019】
【発明の実施の態様】本発明の免疫機能向上剤に含まれ
る、活性塩素種は、塩素イオン選択電極で測定した遊離
塩素、次亜塩素酸および次亜塩素酸イオン(hypochlorit
e ion)を含み、特に次亜塩素酸が好ましい。
【0020】本発明の免疫機能向上剤に含まれる活性塩
素種濃度は、塩素イオン選択電極によって検出可能な塩
素含量に帰せられる総塩素濃度を意味し、塩素、次亜塩
素酸及び次亜塩素酸イオンに含まれる活性塩素濃度の総
計である。免疫機能向上剤中の活性塩素種濃度は1-1000
ppmであり、好ましくは1-300ppm、さらに好ましくは1-1
00ppmの範囲である。
【0021】本発明の免疫機能向上剤のpHは7.0〜7.7
が好ましく、7.2〜7.6がさらに好ましく、静脈内投与に
用いる場合には、ヒト血液のpH範囲である約7.35〜
7.45にするのがさらに好ましい。また、静脈内投与な
どにより生体に注入する場合には、浸透圧を調製して等
張塩濃度の溶液とすることが好ましい。
【0022】本発明の免疫機能向上剤には、水素のよう
な還元物質を共存させて治癒効率を向上させることがで
きる。後述するように、電解法により本発明の免疫機能
向上剤を製造する場合には、マイナス極のカソードで生
成した水素ガスの一部が電解された水に溶解しているの
で、水素を別途添加する必要はない。
【0023】さらに、必要な場合には、本発明の免疫機
能向上剤を、適当量及び/又は中和量のスーパーオキシ
ドジスムターゼ、ミエロパーオキシダーゼ、グルタチオ
ンパーオキシダーゼ、グルタチオン、カタラーゼ、アス
コルビン酸、アスコルビン酸ナトリウムおよびアスコル
ビン酸カルシウムからなる群から選択される1以上の酸
化防止剤又は還元剤と組み合わせて投与することもでき
る。これらの還元性緩和剤の併用によりHIVの発現を抑
制し、免疫能回復を促進することができる。従って、本
発明は1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む免疫機能向
上剤と、有効量のスーパーオキシドジスムターゼ、ミエ
ロパーオキシダーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ、
グルタチオン、カタラーゼ、アスコルビン酸、アスコル
ビン酸ナトリウムおよびアスコルビン酸カルシウムから
なる群から選択される1以上の還元性緩和剤との組み合
わせからなる免疫機能向上剤を提供する。
【0024】さらに、本発明の免疫機能向上剤をコルヒ
チンと組み合わせて投与することもできる。従って、本
発明は1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む免疫機能向
上剤と、有効量のコルヒチンとの組み合わせからなる免
疫機能向上剤を提供する。
【0025】本発明の免疫機能向上剤を製造するには、
(1)薄い無菌塩溶液を最初に調製し、この溶液に単純
に活性塩素、好ましくは次亜塩素酸を溶解させた後、水
酸化ナトリウム溶液でpHを調節するか、又は(2)希薄
食塩水溶液を適切な電圧、アンペア数及び時間で電気分
解して、次亜塩素酸等の活性塩素種を特定濃度で含有
し、水素イオン、ナトリウムイオン及び水酸化物イオン
から成る群から選択される要素を包含する電解反応の他
の生成物をも含有する電解溶液を製造することによって
達成される。(2)の電気分解による方法が好ましい。
電解により、塩素、オゾン、水酸化物、次亜塩素酸、次
亜塩素酸塩、過酸化物、酸素、水素及び恐らくは他の要
素から成る群から選択される生物活性を有する原子、ラ
ジカル又はイオンと対応する量の分子状水素とナトリウ
ムイオン及び水素イオンと共に含有する溶液を生じる。
以下では、次亜塩素酸を含む溶液を生成方法の如何を問
わず、活性塩素水溶液と称することもある。
【0026】(1)の方法を用いて本発明の免疫機能向
上剤を製造する場合、活性塩素を溶解させる無菌塩溶液
は正常または等張塩溶液の完全強度の約4分の1である
約0.25から1.0%NaClの初期濃度を持っている。Ta
rber's Cyclopedic Medicaldictionary,E.A.Davis, C
o. 1985.ed.によれば、"等張塩溶液"とは0.16MNa
Cl溶液または約0.95%のNaClを含む溶液と定義
されている;"生理的塩溶液"とは0.85%のNaClを
含む無菌溶液と定義され、体液と等張であると考えられ
ており、"正常塩溶液"とは0.9%のNaCl溶液であ
り、体と等張であると考えられている。従って、本開示
の目的には、術語"等張"、"正常塩溶液"、"平衡化塩溶
液"または"生理学的液体"は約0.85%から0.95%の間
のNaClを含む塩溶液と考えられる。
【0027】(2)の方法を用いて本発明の免疫機能向
上剤を製造する場合、すなわち電解で活性塩素水溶液を
生成するには、約0.15%から1.0%の間の食塩濃度で電
解にかける。好適には溶液は無菌蒸留水で所望の濃度ま
で希釈され(好適には0.15から0.35%の間)、電解溶液
を生成するのに十分な電圧、アンペア数および時間で電
解される。電解反応は室温で実施される。ここで電圧お
よびアンペア数および電解時間は多くの変数(即ち、電
極の大きさおよび組成、容量および/または電解をうけ
る塩溶液の濃度)の影響を受け易い。大きな電極または
塩溶液容量またはより高い濃度の塩溶液に対しては、電
圧、アンペア数または時間をより高くおよび/またはよ
り長くする必要があろう。所望の濃度の活性塩素種を発
生させることが重要である。電解のファラデーの法則に
よれば、電流により生み出される化学変化の量は、通過
した電気量に比例する。また、与えられた電気量により
放出される異なった物質の量はこれらの物質の化学当量
に比例している。従って、約1.0%未満の塩濃度を持つ
塩溶液から所望の濃度のオゾンおよび活性塩素種を持つ
電解塩溶液を発生させるには、約1から1000 ppmの間の
遊離塩素含量を含む電解塩溶液を生成させるのに適した
電圧、アンペア数または時間のパラメーターが必要とさ
れる。インビトロでの使用には、これらの溶液はさらに
変形することなく使用してもよいし、または塩溶液また
は他の溶液で所望のように調製して使用してもよい。イ
ンビボでの使用の前には、この溶液は十分な高張塩溶液
(例えば、5%高張塩溶液)で等張塩濃度に調整または
希釈しても良い。
【0028】本発明の免疫機能向上剤は水素ガスをさら
に含むことができる。(1)の方法により本発明の免疫
機能向上剤を製造するときには得られる活性塩素種を含
む活性塩素種を含む塩溶液に水素ガスを添加することが
できる。
【0029】電解法により本発明の免疫機能向上剤を製
造する場合には、プラス極であるアノードで塩素イオン
が酸化され、最終的に次亜塩素酸が生成される。マイナ
ス極のカソードでは水素ガスが生成される。一部の水素
ガスは、電解された水に溶解している。溶解した水素ガ
スは、次亜塩素酸との反応速度は小さく、更に他の還元
剤に比較して、反応速度は小さいが、還元剤に変わりは
ない。このように、単に次亜塩素酸を使用するより、電
解で生成した次亜塩素酸水を使用する方が、次亜塩素酸
の酸化ストレス、殺菌効果に加え、水素ガスの還元性を
併せた相乗効果が期待できる。
【0030】本発明の免疫機能向上剤は後述する実施例
で示すように、インビトロ、インビボのいずれにおいて
も毒性がなかった。また、HIV感染したヒトリンパ球
を用いるインビトロ活性試験において、顕著な抗ウイル
ス効果を示した。
【0031】本発明の免疫機能向上剤は、多くの細菌、
ウイルス及び真菌類感染症と免疫学的障害の予防と治療
に使用できる。インビトロ又はインビボ治療のいずれか
が有効でありうるこのような感染症及び/又は免疫学的
障害の例は、Epstein-Barrウイルス、A型、B型及びC
型肝炎、ライノウイルス、はしか、風疹、パルボウイル
ス、乳頭腫ウイルス、インフルエンザ及びパラインフル
エンザウイルス、エンテロウイルス、単純ヘルペスウイ
ルス、水痘-帯状疱疹ウイルス、アデノウイルス、RSウ
イルス(respiratory syncytial virus)、アルファウイ
ルス、フラビウイルス、レトロウイルス(AIDSを含めた
HIVを包含する)、菌血症、敗血症、真菌類感染症、寄
生虫感染症(線虫、吸虫、原生動物[例えば、Cryptosp
oridium]、駆虫剤(helminthic))、マイコバクテリア
感染症、グラム陽性菌とグラム陰性菌との表在性及び全
身性感染症、その他のウイルス、細菌及び/又は真菌類
感染症である。これらの多くは、長いインキュベーショ
ン時間を有する、遅発性、潜伏性又は溶原性生物(即
ち、ウイルス、細菌又は真菌)によって影響される疾患
である。これらの多くはまた、現在のところ治療法が知
られていない疾患であり、通常はこれらの疾患又は併発
性の日和見(opportunistic)感染症が緩慢に進行して宿
主の死に至る。
【0032】感染した宿主又は患者は、症状を一時的に
軽減することができる多様な治療法(regimen)によって
治療されることができる。しかし、免疫系は結局は、侵
襲性又は自己免疫関連感染症ともはや充分に戦うことが
できず、ついには細胞内の天然の殺生物作用が適当に機
能することを停止して死に至る。
【0033】本発明の免疫機能向上剤は侵入する抗原に
よって惹起される種々な感染症、特に、AIDSを生じるウ
イルス感染症の治療に有効であることが実証される。
【0034】本発明の免疫機能向上剤には一般的に、約
1から1000 ppmの間の活性塩素種が含有されている。好
ましくは活性塩素種含量は約1から300 ppmの間であろ
う。より好ましくは活性塩素種含量は約1から100 ppmの
間であろう。この希釈水溶溶液の有効量は次に適切な様
式で投与され(例えば、静脈内、経口、膣内または直腸
内)、投与量は投与様式、処置されている病状、温血動
物の大きさなどにより大きく変化するであろう。静脈内
に注射されるヒトに対しては活性塩素水溶液の用量は約
0.25から4ml/kg/日の間で変化し、0.5から3m
l/kg/日の範囲が好適である。用量は少量に分割し
て日に2またはそれ以上の回数で投与でき、または単一
用量で投与してもよい。また、投与計画は病態に応じて
変化させてもよい。例えばHIV処置に対しては、数日
本発明の免疫機能向上剤を投与し、続いて休止期間をお
き、次に必要とされるまたは例えば、ウェスタンブロッ
ト、T細胞サブセット、chemプロフィール(SMAC20)、
CBC、p24抗原およびHIVのmRNA定量のような
試験結果により指示される間、サイクルを繰り返す。典
型的な投与計画は5日間の処置に続いて2日間休止する
サイクルを2ヶ月繰り返す。臨床的状態または実験室で
の試験に依存して、この投与計画を縮小してもよい、例
えば、1週間に3日の処置を6週間などである。これら
の投与計画は例示であり、数字に制限されることを意味
しておらず、状況に従って変更が指示されるであろう。
【0035】本発明の免疫機能向上剤は、製造後アンプ
ルのような密閉容器中に保存して投与することができ、
あるいは電解液を生成して、これをその場で患者に投与
することもできる。臨床状態で使用するには、電解液を
生成した直後(例えば2時間以内)に静脈内に点滴など
の方法によって投与することが好ましい。免疫機能向上
剤を長時間解放状態で放置すると、添加した水素ガスま
たは電解で発生して溶液中に溶解した水素ガスの濃度が
低下する可能性がある。
【0036】スーパーオキシドジスムターゼ、ミエロパ
ーオキシダーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ、グル
タチオン、カタラーゼ、アスコルビン酸、アスコルビン
酸ナトリウムおよびアスコルビン酸カルシウムのような
還元性緩和剤を本発明の免疫機能向上剤と組み合わせて
使用する場合、投与されるべき緩和剤の量は幾分投与の
方法および時期に依存するであろう。経口で投与される
緩和剤の用量は、静脈内に注射されるよりも幾分多いで
あろう。また、もし還元性緩和剤を電解塩溶液の注射の
前に投与する場合には、電解塩溶液がその機能を達成し
た後に、溶液からの残存する活性酸素等のフリーラジカ
ルを還元できる部位へ還元性緩和剤が吸収され血流で運
ばれるのを可能にするだけの十分な時間がなければなら
ない。
【0037】投与される還元性緩和剤の用量は活性塩素
水溶液と化学量論的である必要はなく、最初に経験的に
決定することができる。活性塩素水溶液から発生するフ
リーラジカル成分が回復できない組織損傷を起こすのを
妨げるように系内に十分な還元性緩和剤が存在しなけれ
ばならない。このため、電解塩溶液が注射される時点で
細胞中に緩和剤が妥当な量利用可能なように、活性塩素
水溶液の注射に先だった時期に経口でスーパーオキシド
ディスムターゼ、カタラーゼ、L−グルタチオン、グル
タチオンペルオキシダーゼ、MPOおよびアスコルビン
酸のような緩和剤を投与するのが有益であろう。しかし
ながら、フリーラジカル成分が緩和剤による抑制または
不活性化される前に所望の機能の実行に利用可能である
ことは同様に重要である。一般的ではあるが、1日当た
り約5,000から60,000単位の範囲のスーパーオキシドデ
ィスムターゼの経口用量が投与されるであろう。カタラ
ーゼ、MPOおよびグルタチオンペルオキシダーゼ用量
は1日当たり約10,000から120,000単位の間で変化する
であろう。グルタチオンは1日当たり約10から120mg
の範囲の量で投与されるであろう。アスコルビン酸また
はそのナトリウムまたはカルシウム塩は1日当たり約50
から20,000mgの広い範囲で投与されるであろう。塩溶
液の未反応の酸化的成分が還元および/または中和され
ないことを確実にするため、好適にはアスコルビン酸は
電解塩溶液注射のすぐ後に静脈内に投与される。上記の
ガイドラインに基づいて当事者は容易に何が緩和剤の有
効量かを決定できる。
【0038】活性塩素水溶液を静脈内に注射し、緩和剤
を上記の様式で投与することにより、酸化ストレスによ
って生体内に還元性物質が細胞に生成され、免疫機能が
向上される。緩和剤はより還元性を高める為に、還元剤
としてマクロファージおよび単球により生成される酵素
の作用を模倣している。この結果、注射された化学物質
により活性塩素の機能と免疫機能の強化との相乗作用に
より宿主細胞内の微生物が直接的に攻撃される。
【0039】活性塩素水溶液とコルヒチンの同時投与
は、生体内における微生物等の増殖を阻害するためによ
り効果的である。コルヒチン、[N−(5,6,7,9
−テトラヒドロ−1,2,3,10−テトラメトキシ−
9−オキソベンゾ[a]ヘプタレン−7−イル)アセト
アミド]C22H25NO6、はコルヒカム オーツム
ナレ(Colchicum autumnale)の主アルカロイドであ
る。コルヒチンは、元来痛風抑制および家族性地中海
熱、強皮症および乾癬の処置に使用される抗炎症剤であ
る。コルヒチンは顆粒球の炎症領域内への移動を阻害
し、ファゴサイトーシス間に起こる乳酸および前炎症性
酵素の放出を減少させ、それにより炎症性応答に導くサ
イクルを断つことにより機能している。好中球および白
血球は細胞を結合し、急性炎症の原因であろう糖蛋白質
を産生する。コルヒチンは糖蛋白質の産生または白血球
からの放出の両方を阻害している。それは時には好塩基
球の数の著しい増加のためおよびリンパ球産生を増加さ
せるのと同じ作用を持っているために一時的白血球減少
症を起こし、しばらくすると白血球増加症におきかわ
る。骨髄に直接作用する。さらに、コルヒチンは体温を
低下させる解熱薬である。
【0040】コルヒチンは、また中枢神経抑制薬に対す
る体の感受性を増加させ、呼吸中枢を抑制し、交感神経
作用薬への応答を促進し、血管を収縮させ、血管中枢興
奮により高血圧を誘導する。それは中程度の用量ではよ
く許容され、コルチコステロイドではないがコルチコス
テロイドに付随する高い危険性および副作用を伴わずに
免疫系の抑制においてコルチゾン同様に作用する。低用
量では、コルヒチンは過剰に働いている免疫系の救援を
助ける免疫系刺激剤として働くであろう。
【0041】コルヒチンはT細胞中に潜伏しているウイ
ルスの複製を遅延させるであろう弱い免疫刺激物質でも
ある。この潜伏ウイルスは、ウイルス複製を活性化する
免疫応答を刺激する外部感染を待っている。使用の際、
コルヒチンの服用量は約1.0から3.0mgの間で変
化し、成人については約1.5mgが最適であると考え
られる。好ましくは、活性塩素水溶液の投与の直前また
は同時に静脈内に投与する。
【0042】上述したように、コルヒチンは活性塩素水
溶液の投与の際併用される。いかなる病気についても最
も有利な治療は、必要最少量の活性剤を使用することで
ある。
【0043】治療を完了するのに所望する場合、約500
−5,000mg、好ましくは約1,000−4,000mgのアスコ
ルビン酸、またはそのナトリウムもしくはカルシウムの
塩を活性塩素水溶液の投与の約2−20分後に投与す
る。この還元剤は残存している活性塩素水溶液の未反応
活性成分を中和する。
【0044】還元性緩和剤および/またはコルヒチンを
補充して、所定の量の活性塩素水溶液の投与を行っても
よいが、所定の量の活性塩素水溶液およびその使用が、
本発明が特に注目する点である。従って、緩和剤および
/またはコルヒチンの投与は任意であると考えられる。
【0045】本発明のなお異なる目的は、活性塩素種を
含む水溶液による、微生物汚染した溶液のインビトロ脱
汚染又は処理方法を提供することである。従って、本発
明は1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む塩溶液を用い
る微生物汚染した溶液のインビトロ脱汚染又は処理方法
を提供する。
【0046】液体をインビトロで有利に処理して、この
ような液体を精製し、脱汚染し又は他のやり方で温血動
物への投与に許容可能にすることができる状況も存在す
る。例えば、血液銀行においてドナーから採取された血
液供給源(blood supply)は時には、HIVウイルス、例え
ばA型、B型及びC型肝炎ウイルス、CMV(サイトメガ
ロウイルス)及び細菌(例えば、Yersinia)のような他
の生物によって汚染されていることが発見されている。
全血、血漿又は細胞単離物を、このような流体の治療的
特性を破壊せずに感染性生物を含まない良好なものにす
る処置は非常に有益であると考えられる。
【0047】本発明の微生物に汚染された流体をインビ
トロで脱汚染または処理する方法は、微生物に汚染され
た流体を、流体中の微生物汚染を減少するのに十分な時
間、1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む塩溶液と接触
させることからなる。
【0048】本発明の上記方法によって脱汚染または処
理することができる微生物に汚染された流体には、エプ
スタイン−バールウイルス、肝炎A、BまたはCウイル
ス、ライノウイルス、麻疹、風疹、パルボウイルス、パ
ピローマウイルス、インフルエンザウイルス、パライン
フルエンザウイルス、エンテロウイルス、単純ヘルペス
ウイルス、水痘帯状疱ウイルス、アデノウイルス、RS
ウイルス、アルファウイルス、フラビウイルス、レトロ
ウイルス(AIDSウイルスを含めたHIVを包含する)、菌
血症、敗血症、真菌感染、寄生虫感染、マイコバクテリ
ア感染、グラム陽性細菌感染、グラム陰性細菌感染、浅
在性および全身性感染からなる群から選択される感染剤
によって汚染されている流体を含む。
【0049】また、本発明の上記方法によって脱汚染ま
たは処理することができる微生物に汚染された流体には
全血、血液細胞、および血漿を含むが、これに限定され
ない。
【0050】
【発明の効果】次亜塩素酸等を溶解した活性塩素水溶液
がインビトロでの殺菌薬であるという事から、そのよう
な電解により生じる生成物が昔から知られている。電解
塩溶液がインビトロで殺菌活性を持っていることは知ら
れているが、このような電解溶液中の成分は温血動物に
対して有毒であり、インビボでの使用を目的としては利
用するべきではないと長く考えられてきた。しかしなが
ら、適当量の活性塩素水溶液は、毒素の除去、不動態化
または分解を助ける反応を生み出させるために血管系内
へ注射することができ、免疫機能を顕著に向上させるこ
とがここに見いだされた。
【0051】本発明の免疫機能向上剤はインビトロ、イ
ンビボの使用において毒性をもっておらず、簡単な組成
で生体の免疫機能を高め、種々の感染症の予防薬、治療
薬として利用することができる。本発明の免疫機能向上
剤は安価に調製することができ、アジア、アフリカなど
におけるAIDSの有力な予防薬、治療薬として使用するこ
とが期待できる。
【0052】
【実施例】以下の実施例は、本発明およびその使用を説
明するためのものである。以下の実施例では、主とし
て、生理食塩水を電解する事により生成した活性塩素水
溶液を用いた結果に基づき説明する。全ての溶液は、所
定量の活性塩素種を含み、電圧、電流、時間および塩類
濃度のより精密に制御されたパラメーターを備えた改良
された電極を使用して得られた。以下の実施例1は、本
発明において使用する適当な活性塩素水溶液の調製を詳
述する。
【0053】実施例1:活性塩素水溶液の調製 300mlの滅菌蒸留水に100mlの滅菌0.9%塩
類(NaCl)溶液を加え、0.225%の塩類溶液を得
た。該溶液を新しいチタンと白金の電極を有するプラス
チック製チェンバー内に配置した。0.225%塩類溶
液を、次に、3アンペアの電流に20ボルト(DC)で
3分間かけた。該電解溶液の17ml部分を3mlの滅
菌5%塩類溶液で無菌的に希釈し、活性塩素種含量 6
0±4ppm,pH7.4を有する最終の等張電解溶液
を得た。塩素の濃度はオリオン塩素イオン選択的電極を
用いて測定した。
【0054】実施例2:電解溶液の安定性 電解溶液の安定性をさらに、4℃で長時間にわたって調
べた。2つの別個の等張溶液(別個の電極を用いて調製
した溶液Aおよび溶液B)の安定性を測定した。実施例
1の場合と同様の手順により各溶液を電解して等張にし
た。溶液を4℃の温度に360分間の間保持し、周期的測
定を行って活性塩素種(Cl2)及び水素(H2)の含量
を調べた。水素の測定は定電位電解法により測定した。
結果を以下の表1に示す。
【0055】
【表1】 表1から、活性塩素種をほぼ定常的に維持し安定である
ことが明らかである。さらに溶存水素濃度もこの測定範
囲では、一定である。これらの結果から、一定時間、活
性酸素の一種である活性塩素と還元剤の一種である水素
が安定的に共存することが分かる。
【0056】実施例3:塩類濃度と電解反応 電解反応が、約1%濃度までの塩類溶液中で効果的に行
えることを示すために、各々0.3、0.6および0.9
%の塩類溶液濃度において電解反応を行った。活性塩素
種(Cl2)および水素(H2)の含量を調べ、以下の
表2に示した。
【0057】
【表2】 表2からわかるように、本発明において必要とされるパ
ラメーターの範囲内において活性成分は十分である。活
性成分の最終濃度は、塩類溶液および/または水によっ
て活性成分の所望の最終濃度が得られるように調整する
ことができる。
【0058】実施例4:インビトロ毒性試験 実施例1の電解塩類をヒトのリンパ球に表3に示すよう
な種々の活性塩素剤濃度ならびに暴露期間で添加するこ
とにより、そのインビトロ毒性を証明する。すなわち、
1%トリパンブルー溶液(1gのトリパンブルー粉末を
100mlのメスフラスコに入れ、100mlの容量に
なるように水に溶解し、次いで使用前に濾過する)3部
と、10%FBSを含有するRPMI1640培地7部
とを混和することにより、0.3%トリパンブルー溶液
を調製した。1mlのリンパ球試料(たとえば生細胞1
05個)を沈降させ、培地をデカントし、そしてリンパ
球を電解塩類溶液[生理食塩水で一定の希釈を行うこと
により活性塩素種の濃度を変更したもの]に再懸濁し
た。リンパ球を一定の時間インキュベートし、次いでリ
ンパ球を沈降および新鮮な培地中への再懸濁により洗浄
した。次いでアリコートのリンパ球を0.3%トリパン
ブルー溶液と混合し、顕微鏡観察した。100個の細胞
をスクリーニングし、トリパンブルーを排除する細胞の
数を生細胞の%とみなした。
【0059】得られた結果を表3に示す。
【0060】
【表3】 a 実施例1の電解溶液を100%として、これを生理
食塩水で希釈して得られる%を示す。
【0061】b 生存率%は対照に対する生存率を10
0%に調整した相対的%である。
【0062】c 試験対照(生理食塩水)表3に証明さ
れるように、6分および10分では100%(希釈なし)
および20%の両方の希釈度において細胞に対する若干の
毒性が認められ、10%では10分でわずかな毒性が認め
られた。1%でこれより短時間、またこれより高い希釈
度で最高10分間は、毒性がなかった。
【0063】実施例5:インビトロ変異原性 実施例1の電解塩類を、サルモネラ(Salmonella)復帰突
然変異アッセイ(エイムス試験)に従って細胞に添加す
ることにより、そのインビトロ変異原性を証明する。こ
の試験は独立した研究所でUSFDA Good Laboratory Prac
tices Regulations[21 C.F.R. Part 58]に従って行われ
た。
【0064】エイムス試験には、突然変異に対するそれ
らの感受性に基づいて選択した数株のネズミチフス菌
(S.typhimurium)を用いる。エイムス試験は、少量の
ヒスチジンのみを含有する軟寒天溶液中で、実施例1の
電解塩類を被験生体と混合することにより行われた。ヒ
スチジンは、接種した被験生体が制限された回数の分裂
を行うことはできるが、正常な増殖を行うのには不十分
である。被験菌株は、ヒスチジンの産生を抑制する遺伝
子の突然変異のため、増殖にヒスチジンを要求する。し
かしその菌株が復帰突然変異(自然、または被験物質も
しくは陽性対照物質により誘発)を行うと、その生体は
もはや増殖にヒスチジンを要求せず、可視コロニーすな
わち復帰突然変異体を形成する。被験生体に対するヒス
チジン遺伝子領域の突然変異のみが、被験生体をその時
点ではもはやヒスチジンを要求しない生体へ復帰突然変
異させるであろう。被験菌株は、種々のタイプの突然変
異誘発物質を検出するように選択された。用いた被験菌
株はTA97A、TA98、TA100、TA102お
よびTA1535であった。
【0065】電解塩類溶液の変異原性に関する独立した
研究所の結論は、“5つの菌株に対して試験した溶液
は、潜在的な突然変異誘発物質に関する基準に適合しな
かった"というものであった。
【0066】実施例6:インビボ毒性 実施例1の電解塩類をハーラン・スプラーグ・ドーレイ
(Harlan Sprague Dawley):ICRマウスの尾静脈に
種々の濃度、すなわち2、4、6および8mL/kg体
重で注射することにより、そのインビボ毒性を証明す
る。これらの試験は、独立した研究所でGood Laborator
y Procedure Regulations[21 C.F.R. Part58]に従って
行われた。これらの試験の結論は、“実施例1の電解塩
類溶液は少なくとも8mL/kg体重の静脈内1回量で
は無毒性であった"というものであった。
【0067】実施例7:インビトロ活性(1) HIV感染したヒトリンパ球の臨床分離体(野外分離
体)のインビトロ活性を、実施例1の電解塩類につき、
Ho et al.N.Engl.J.Med.321:1621-1625(1989)の方法に
従って試験した。106個のリンパ球[PBMC(末梢
血単核球)]当たりのTCID(組織培養感染量)は、
各分離体につき5000であった。p24抗原を週1
回、5週間検査した。5週間の終わりにおける結果を表
4に示す。
【0068】
【表4】 表4に示すように、検出可能なp24抗原が存在しない
ことにより証明されるようにわずか1分間の暴露後にH
IVが完全に死滅した。これは、電解塩類が感染した血
球、全血、または他のいずれの体液の処置に際してもイ
ンビトロで抗ウイルス効果をもつことの証明となる。
【0069】実施例 8:インビトロ活性(2) 実施例1の電解塩類がHIV感染したヒトリンパ球に対
してもつインビトロ活性をさらに証明するために、HI
V感染した実験室分離体HB−2を用いてさらに試験を
行った。HIVに感染した2 x 106個/ml濃度のヒトHB-2細
胞を、37℃において100μg/mlのペニシリン、50μg/ml
のストレプトマイシン、2mM のL-グルタミン酸、及
び熱により不活性化した牛の血清を含むRPMI培地で培養
した。この細胞の逆転写酵素活性は、2 x 106個の細胞
当たり10,000から50,000cpmであった。電解液の希釈度
は100、20、10、1%であった。EIAアッセイ法を用い
て、HIVp24抗原を定量した。結果を表5に示す。これら
の結果から、電解液が抗ウィルス活性を有することが分
かる。
【0070】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢作 直樹 滋賀県蒲生郡竜王町大字山面373−32 Fターム(参考) 4C058 AA28 AA30 BB07 CC01 CC10 DD05 DD07 JJ07 JJ26 JJ30 4C077 AA25 BB10 GG08 GG10 HH03 HH12 HH17 JJ03 JJ12 JJ18 JJ28 KK09 NN14 NN15 PP27 PP29 4C084 AA03 DC23 DC24 DC31 NA01 NA14 ZB091 ZB331 ZB351 ZB391 ZC282 4C086 AA01 AA02 BA18 HA09 HA24 MA01 MA02 MA04 MA10 NA01 NA14 ZB09 ZB33 ZB35 ZB39 ZC28

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む免疫
    機能向上剤。
  2. 【請求項2】等張塩濃度を有する請求項1記載の免疫機
    能向上剤。
  3. 【請求項3】活性塩素種の含量が1-300ppmの範囲である
    請求項1記載の免疫機能向上剤。
  4. 【請求項4】活性塩素種の含量が1-100ppmの範囲である
    請求項1記載の免疫機能向上剤。
  5. 【請求項5】水素ガスをさらに含む請求項1記載の免疫
    機能向上剤。
  6. 【請求項6】1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む免疫
    機能向上剤と、有効量のスーパーオキシドジスムター
    ゼ、ミエロパーオキシダーゼ、グルタチオンパーオキシ
    ダーゼ、グルタチオン、カタラーゼ、アスコルビン酸、
    アスコルビン酸ナトリウムおよびアスコルビン酸カルシ
    ウムからなる群から選択される1以上の還元性緩和剤と
    の組み合わせからなる免疫機能向上剤。
  7. 【請求項7】1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む免疫
    機能向上剤と、有効量のコルヒチンとの組み合わせから
    なる免疫機能向上剤。
  8. 【請求項8】以下の工程からなる請求項1記載の免疫機
    能向上剤の製造方法: (a)滅菌雰囲気中で、約0.15−1.0%の範囲の塩含量
    を有する滅菌塩溶液を、制御された量の塩素種を含む電
    解溶液を与えるのに十分な電圧、アンペアおよび時間で
    電気分解に付し;そして(b)必要ならば、電解溶液を
    滅菌高張塩で調整して、活性塩素種の含量が1-1000ppm
    の範囲である免疫機能向上剤を得る。
  9. 【請求項9】電解溶液を高張塩で等張塩濃度に調整する
    工程をさらに含む請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】微生物に汚染された流体を、流体中の微
    生物汚染を減少するのに十分な時間、請求項1記載の免
    疫機能向上剤と接触させることからなる、微生物に汚染
    された流体をインビトロで脱汚染または処理する方法。
  11. 【請求項11】微生物に汚染された流体が、エプスタイ
    ン−バールウイルス、肝炎A、BまたはCウイルス、ラ
    イノウイルス、麻疹、風疹、パルボウイルス、パピロー
    マウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエ
    ンザウイルス、エンテロウイルス、単純ヘルペスウイル
    ス、水痘帯状疱ウイルス、アデノウイルス、RSウイル
    ス、アルファウイルス、フラビウイルス、レトロウイル
    ス(AIDSウイルスを含めたHIVを包含する)、菌血症、
    敗血症、真菌感染、寄生虫感染、マイコバクテリア感
    染、グラム陽性細菌感染、グラム陰性細菌感染、浅在性
    および全身性感染からなる群から選択される感染剤によ
    って汚染されている請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】微生物に汚染された流体が全血、血液細
    胞、または血漿である請求項10記載の方法。
  13. 【請求項13】1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む、
    ヒトを含む温血動物の微生物感染治療剤。
  14. 【請求項14】微生物感染がエプスタイン−バールウイ
    ルス、肝炎A、BまたはCウイルス、ライノウイルス、
    麻疹、風疹、パルボウイルス、パピローマウイルス、イ
    ンフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、
    エンテロウイルス、単純ヘルペスウイルス、水痘帯状疱
    ウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、アルファウ
    イルス、フラビウイルス、レトロウイルス(AIDSウイル
    スを含めたHIVを包含する)、菌血症、敗血症、真菌感
    染、寄生虫感染、マイコバクテリア感染、グラム陽性細
    菌感染、グラム陰性細菌感染、浅在性および全身性感染
    からなる群から選択される感染剤によって少なくとも部
    分的に誘導された請求項13記載の治療剤。
  15. 【請求項15】等張塩濃度を有する請求項13記載の治
    療剤。
  16. 【請求項16】静脈内投与する請求項13記載の治療
    剤。
  17. 【請求項17】1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む微
    生物感染治療剤と、有効量のスーパーオキシドジスムタ
    ーゼ、ミエロパーオキシダーゼ、グルタチオンパーオキ
    シダーゼ、グルタチオン、カタラーゼ、アスコルビン
    酸、アスコルビン酸ナトリウムおよびアスコルビン酸カ
    ルシウムからなる群から選択される1以上の還元性緩和
    剤との組み合わせからなる微生物感染治療剤。
  18. 【請求項18】1-1000ppmの範囲の活性塩素種を含む微
    生物感染治療剤と、有効量のコルヒチンとの組み合わせ
    からなる微生物感染治療剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1551427A4 (en) * 2002-07-30 2007-05-23 Novacal Pharmaceuticals Inc PHYSIOLOGICALLY BALANCED IONIZED ACID SOLUTION AND METHOD FOR USE IN WOUND HEALING
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