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JP2000061969A - 塑性流動体を利用した積層成形方法およびその金型構造体 - Google Patents

塑性流動体を利用した積層成形方法およびその金型構造体

Info

Publication number
JP2000061969A
JP2000061969A JP23537398A JP23537398A JP2000061969A JP 2000061969 A JP2000061969 A JP 2000061969A JP 23537398 A JP23537398 A JP 23537398A JP 23537398 A JP23537398 A JP 23537398A JP 2000061969 A JP2000061969 A JP 2000061969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic fluid
mold
cavity
molding
adherend
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23537398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanichi Sato
寛一 佐藤
Masayuki Oishi
真之 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP23537398A priority Critical patent/JP2000061969A/ja
Publication of JP2000061969A publication Critical patent/JP2000061969A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲面をもった被着面状体を金型内に装着して
溶融樹脂を注入圧縮成形するに際して、金型内でその被
着面状体の密着保持を容易にして安全確実に積層成形が
実施できる積層成形方法およびその金型構造体を提供す
る。 【解決手段】 破損しやすい被着面状体(曲げ板ガラス
30など)を金型のキャビティ2内で成形時の成形材料
の流動圧力を受ける面とは反対側の面全体を塑性流動体
20にて受支させて、溶融樹脂10を注入し、圧縮成形
する。また、このような積層成形を実現するために、キ
ャビティ2を備える金型ブロック1には、圧縮成形時被
着面状体の背面側を塑性流動体で均等に保持されるよう
に、オーバーフロー通路5とその遮断用の堰6を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型のキャビティ
内部に異種部材を装着して樹脂を注入圧縮成形して一体
化する、いわゆる貼り合せ成形を行うに際し、装入され
る異種部材と注入樹脂との密着度を高めて安全確実に成
形できる機能を備える塑性流動体を利用した積層成形方
法およびその金型構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば補強された透明板を得るに
は、合せガラスや平面ガラス板の片面に溶融された透明
な熱可塑性樹脂を射出圧縮成形によって一体に積層して
異種材料の積層板(貼り合せ板)を製作することが知ら
れている。これら透明の比較的広い面積をもつ板材を得
る場合、前記後者のような成形法によって製作するに
は、寸法精度の優れたものであれば、その被着体(ガラ
ス板など)はそのまま金型のキャビティ内に装着して射
出圧縮成形または射出プレス成形を行っても成形上何等
トラブルの発生はない。したがって、成形によって積層
体として製作される場合、一般的に被着体(ガラス板な
ど)を金型のキャビティ内に装着して後、所要量の溶融
樹脂を射出して圧縮成形または射出プレス成形すること
で所望の製品とすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、積層体を得る
に際して、二次元曲面や三次元曲面を持った積層体を射
出圧縮成形によって製作するにあたって、平板のものと
は異なり被着体である曲面をもった硬質面状体(例えば
曲面ガラス)ではその工程上寸法精度が不安定であり、
金型に密着保持させることが困難である。特に、硬質面
状の被着体が曲面板ガラスのような場合には、金型に密
着できない部分で成形時に亀裂が入ったり、割れたりす
るので、結果的に成形困難である。
【0004】特に、被着体が硬質面状体を三次元曲げ加
工されたものである場合、その被着体自体に剛性がでて
金型に密着しない部分は、より破損しやすい状態にな
る。
【0005】しかしながら、二次元あるいは三次元の曲
面をもって透明な硬質面状板については、その強化され
たものの需要が消費者に要望されている。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、曲面をもった被着面状体を金型内に装着して
溶融樹脂を注入圧縮成形するに際して、金型内でその被
着面状体の密着保持を容易にして、安全確実に積層成形
が実施できる塑性流動体を利用した積層成形方法および
その金型構造体を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第一発明による塑性流動体
を利用した積層成形方法は、破損しやすい被着面状体を
金型のキャビティ内で、成形時の成形材料の流動圧力を
受ける面と反対側の面全体を塑性流動体にて受支させて
成形することを特徴とするものである。
【0008】このようにする第一発明の成形方法によれ
ば、金型キャビティの被着面状体を装着する際、金型と
その被着面状体の背面との間に形成される空間部に塑性
流動体を充填するようにして、前記被着面状体背面が均
等にその塑性流動体によって受支され、その後に金型が
閉じられて成形材料(たとえば溶融樹脂)をキャビティ
に射出注入されるとともに、圧縮成形されると、溶融樹
脂に付加される圧力で被着面状体が全面で押圧力を加え
られても、背面側を塑性流動体によって均等に受け止め
られているので、その塑性流動体を介して金型に密接状
態に保持されることになる。したがって、たとえその被
着面状体に歪みが生じていても、その歪みに応じて塑性
流動体がキャビティ空間内を埋めて背面全体が均等に保
持されるので、全く無理なく射出注入された樹脂と積層
成形され、曲面をもった積層体が得られるという作用効
果を奏するのである。なお、被着面状体の背面側に配さ
れる塑性流動体については、過剰分が金型内から外部に
オーバーフローするようにしておくことで無理が生じる
ことはない。
【0009】また、本発明にては、前記塑性流動体をキ
ャビティ内で被着面状体の背後と金型面との間に配置さ
せるのに、予め板状にしたものを金型に装入して、その
表面側に被着面状体をあてがって保持させるようにする
のがよい。あるいは、被着面状体の非接着面側に予め板
状にした塑性流動体を貼着してから金型に装入するのが
よい。こうすると、使用される塑性流動体の使用量を予
め被着面状体の保持面に対応させることが容易であるの
で、無駄がなく作業も効率よく実施できる。
【0010】また、前記塑性流動体をキャビティ内で被
着面状体の背後と金型キャビティ面間に供給する手段と
して、予め金型に塑性流動体の注入路を設けるととも
に、その注入路に対して金型外部からポンプ等によって
挿入充填できるようにするのがよい。こうすると、成形
作業において被着面状体のキャビティ内への装入操作以
外を自動化することが可能となり、作業性の向上が期待
できるという効果を奏する。
【0011】また、本発明にては、金型キャビティ内に
受け入れる前記塑性流動体は、成形材料が注入されて、
前記被着面状体と成形材料が密着するに足りる圧力を受
けた時点で塑性流動を停止され、前記被着面状体が背面
側で前記成形材料の接合圧力に対応できるように塑性流
動体を保持させるようにするのがよい。こうすると、積
層される被着面状体と成形材料とに作用する圧力がバラ
ンスして、バラツキのある被着面状体を無理なく金型内
に保持させて損傷することなく積層成形できることにな
る。このようにするためには、被着面状体の縁の一部を
利用して金型に設けられる塑性流動体のオーバーフロー
口を閉じるようにするのがよい。
【0012】本発明において、被着面状体を背面で保持
させる前記塑性流動体は、水分を含まない塑性体である
のが好ましい。この塑性流動体としては、油粘土系の塑
性流動体であるのがよい。また、入歯安定剤に用いられ
るような有機粘性材を用いるようにしてもよい。このよ
うな塑性流動体を使用することによって、圧力バランス
を保つことが容易で、しかも成形時において硬化した
り、蒸発などで体積変化を生じないから所期の目的を容
易に達成できる。
【0013】次に、第二発明である金型構造体は、前記
第一発明の塑性流動体を利用した積層成形方法を実施す
るためのものであり、金型のキャビティ内における被着
面状体を装入する部分の後端面に、被着面状体受け入れ
位置よりやや深く塑性流動体受入空間が形成され、この
塑性流動体受入空間の周縁の一部には堰を設けるととも
に、その堰の外側に塑性流動体のオーバーフロー通路が
金型外側面に通じるように設けられていることを特徴と
するものである。
【0014】このように構成される本発明の金型構造体
は、積層成形するに際し、被着面状体をキャビティ内に
装入して保持させるに際し、予め寸法設定されているそ
の被着面状体の保持位置から背後側に空間部が形成され
て、その空間部に塑性流動体を所要の手段で送入して、
金型が閉じられて成形材料が射出されるまでに、前記被
着面状体がその背面側を塑性流動体によって受け止めら
れ、この状態で成形材料が被着面状体の前面に注入充填
されると、注入充填された成形材料が被着面状体の前面
に充満して密着されるとき、その流動圧で背後に位置す
る塑性流動体が前記空間部内で被着面状体の表面状態に
応じて塑性流動し、その被着面状体には前後両面で圧力
バランスする状態になる。この際、塑性流動体はその充
填されている空間部で圧力バランスする容量以上になる
とオーバーフロー通路を通じて外部に余剰分が排出さ
れ、同時に圧力バランスを保てる位置でその被着面状体
の縁が、予め設定されている堰を閉じてオーバーフロー
通路を閉鎖して、以降の加圧接着の工程で圧力バランス
を崩すことなく成形することができる。
【0015】また、本発明では、前記キャビティ内にお
ける被着面状体を送入する部分の後端面側に外部へ通じ
る塑性流動体通路が設けられ、その塑性流動体通路の外
端部には塑性流動体を注入するポンプを付設するととも
に、前記塑性流動体通路の途中に逆流防止弁を備えるよ
うにするのがよい。このようにすると、被着面状体をキ
ャビティ内に装入して仮保持させると、以後塑性流動体
を外部からポンプにて被着面状体の背後に注入するとと
もに、成形材料を射出圧縮する操作を適宜時間差をとっ
て行わせることにより、自動化することが可能となると
いう効果を奏する。なお、塑性流動体を注入するポンプ
にはプランジャーポンプを使用するのがよい。この種の
ポンプを使用することで塑性流動体の注入量を規制する
ことができ、無理が生じないという利点を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、第一発明による塑性流動体
を利用した積層成形方法について、第二発明による金型
構造体を用いて行う具体的な実施の形態につき、図面を
参照しつつ説明する。
【0017】図1に示されるのは、第一発明に係る塑性
流動体を利用した積層成形方法を実施するに適した金型
構造体の一実施例概要断面図である。この実施例図に示
される金型は、圧縮成形用のものであって、一方の金型
ブロック1にキャビティ2が形成され、他方の金型ブロ
ック3に形成される成形凸部4によって前記キャビティ
内で所望の形状に被着面状体の一方の面に樹脂層を成形
する構造のもので、曲面をもつ積層板状の成形品を得る
ものである。もちろん、図示しない成形材料の射出装
置、材料通路を設置することで射出圧縮成形用としても
よい。
【0018】射出圧縮成形においては、前記キャビティ
2は、他方の金型ブロック3に形成の成形凸部4の前面
4′に形成される曲面とほぼ合致する曲面2aを備え、
図示していない成形材料(溶融樹脂)の注入位置(ゲー
ト位置)から離れた個所に使用される塑性流動体のオー
バーフロー通路5が少なくとも一箇所で外部に通じるよ
うにして穿設されている。なお、そのオーバーフロー通
路5のキャビティ2内側近傍には成形時に被着面状体の
縁に接してオーバーフローする塑性流動体を遮断する堰
6が形成されている。
【0019】前記両金型ブロック1,3は、いずれも前
述の構造以外については周知の構成にされ、積層成形さ
れる被着面状体の装入仮保持の手段については、型を閉
じて射出圧縮成形するまで転倒,滑落することのないよ
うに周知の手段で支えられるようにされている。
【0020】このように構成される本実施例の曲面積層
体成形用の金型構造体を使用して射出圧縮成形機により
成形操作を行う要領について、図2(a),(b),
(c)に示される積層体の成形操作要領説明図を参照し
つつ説明する。まず、図示されない射出圧縮成形機に金
型を装着して、予め準備された積層成形される被着面状
体を前記一方の金型ブロック1のキャビティ2内に装入
する。なお、ここで使用される被着面状体としては、二
次元曲面に加工された曲げ板ガラス30が用いられる。
また、その曲げ板ガラス30を背面側で保持させる塑性
流動体20としては、たとえば油粘土系プラスティシン
あるいは市販の入歯安定剤(例えば、PVAを主成分と
する粘性材)を使用する。
【0021】まず、図2(a)にて示されるように、装
入する曲げ板ガラス30の表面積に対応して適宜厚みの
シート状に加工された塑性流動体20をキャビティ2内
に入れ、例えばそのキャビティ2の曲面2aに沿わせて
付着させる。なお、この塑性流動体20のシートは、積
層成形に使用される曲げ板ガラス30の曲げ歪みを予め
測定しておいて、その歪みの程度に対応できる補正量と
の関係を予測して、厚みを設定しておくのが望ましい。
【0022】次いで、曲げ板ガラス30を前記塑性流動
体20のシート面に凸曲面側を沿わせるようにしてキャ
ビティ2内に装入する。この際、好ましくはその塑性流
動体20のシート面に接触して仮保持されるようにする
のがよい。
【0023】このように準備して一方の金型ブロック1
のキャビティ2内に、曲げ板ガラス30を装入した後、
図2(b)で示すように、一方の金型ブロック1のキャ
ビティ2に対して他方の金型ブロック3の成形凸部4を
受け入れて周知の手段で射出圧縮成形を行うに際し、図
示されない射出ノズル,樹脂通路からキャビティ2内に
溶融された樹脂10(以後、溶融樹脂10という)が所
要量射出注入されると、溶融樹脂10がキャビティ2内
の曲げ板ガラス30前面に沿って拡散流動する。する
と、その注入された溶融樹脂10の流動とともに、装入
されている曲げ板ガラス30には次第に溶融樹脂10に
よる流動圧力が作用して、背後に位置する塑性流動体2
0のシートに対して押圧力が働く。
【0024】その塑性流動体20のシートは、キャビテ
ィ2の内面2aと装入されている曲げ板ガラス30との
間に位置して空間を埋めた状態にあるので、前記流動圧
力で塑性流動化し、曲げ板ガラス30を介して付加され
る押圧力でその曲げ板ガラス30とキャビティ2の内面
2a間をくまなく充填される。この間に曲げ板ガラス3
0は、塑性流動体20の流動化によってキャビティ2の
内面2a側に押し付けられ、その変位量に応じて余剰の
塑性流動体20はオーバーフロー通路5内に流動して金
型ブロック1の外部に押し出される。やがて、曲げ板ガ
ラス30の移動変位が限界近くなると、その縁部が前記
オーバーフロー通路5の近傍に設けられている堰6に接
触して、その曲げ板ガラス30の背後にある塑性流動体
20を閉じ込めることになる。要するに、樹脂の注入圧
縮成形時、曲げ板ガラス30の背後は、閉じ込められた
塑性流動体20がその曲げ板ガラス30の表面形状に沿
って固体同様になり、全く無理のない姿勢で保持される
ことになる。その結果、曲げ板ガラス30は、前後両面
を残留した塑性流動体20と注入された成形のための溶
融樹脂10とに生じている圧力がバランスする状態とな
る。
【0025】したがって、以後継続して付与される両金
型ブロック1,3のプレス作用によって、キャビティ2
内で残留した塑性流動体20によって全面的に保持され
た曲げ板ガラス30の片面に溶融樹脂10による所要肉
厚の樹脂層(10′)が圧縮成形されて積層体が得られ
るのである(図2(c)参照)。また、上記実施例では
塑性流動体20をキャビティ2に予め装入したが、被着
体30の金型面対応側に板状にした塑性流動体20を予
め予備粘着で密着させ、しかる後金型キャビティ2へ装
入して保持させるようにしても、同様の効果が得られる
のである。
【0026】こうしてキャビティ2内で圧縮成形された
積層体は、所要冷却時間を経過して金型を開き外部に取
出される。この状態で成形された積層体の曲げ板ガラス
30の外面には、固定に使用された塑性流動体20が膜
状になって付着しているので、例えばその付着している
膜状の塑性流動体20と曲げ板ガラス30との間に一端
部からエアを吹き込むなどして離形させ、除去するよう
に処理すればよい。この場合、積層成形体側は曲げ板ガ
ラスであるからその表面が平滑で遊離し易い。また、こ
うして取り除いた塑性流動体20は、前述のように粘土
質のものであるから、そのまま回収して練り直し、再使
用することができる。もちろん、成形操作時にオーバー
フローした塑性流動体20も回収して再利用する。した
がって、この補助資材は有効に活用できるのである。
【0027】次に、図3に示されるのは、金型構造体の
他の実施例概要断面図である。この金型も前記実施例と
同様に、樹脂通路を図示していないが射出圧縮成形用の
ものである。したがって、前記実施例と同様の構成個所
については、同一符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0028】この実施例の金型構造体では、その全体構
成において前記実施例とほぼ同一であり、異なる構成
は、キャビティ2を備える金型ブロック1の外側部に塑
性流動体20を圧入するポンプ7が併設されているもの
である。また、ポンプ7の吐出口7aからキャビティ2
の内面2aにおける適所には、供給通路8を設けて成形
時塑性流動体をポンプ供給できるようにされている。な
お、供給通路8の途中には逆流防止弁9が設けられ、加
圧時供給された塑性流動体20がポンプ7側に逆流する
のを防止している。
【0029】前記塑性流動体を圧入するポンプ7として
は、プランジャーポンプが定量的に塑性流動体20を送
入できるので最も好ましい。ただし、前述のような比較
的粘性の高い材料を加圧送入できるものであれば、プラ
ンジャーポンプに限定されない。なお、プランジャーポ
ンプには、所要量ずつ塑性流動体20を供給する供給口
7bを設けて過剰な量が供給されないようにしてオーバ
ーフローするのを制限できるようにしておくのが望まし
い。
【0030】次に、このように構成された金型構造体を
使用して射出圧縮成形機により成形操作を行う要領につ
いて、図4(a),(b),(c)に示される積層体の
成形操作要領説明図を参照しつつ説明する。まず、図示
されない射出圧縮成形機に金型を装着して、予め準備さ
れた積層成形される被着面状体(前記例と同様に曲げ板
ガラス30を用いる)を前記一方の金型ブロック1のキ
ャビティ2内に装入する。この実施例においては、前記
実施例の場合とは異なりシート状にされた塑性流動体を
用いないので、曲げ板ガラス30はキャビティ2の内周
面に沿わせるようにして装入する(図4(a)参照)。
また、塑性流動体20は予め設定された量をポンプ7の
供給口7bから供給して圧送できるように準備する。
【0031】次いで、図4(b)で示されるように、両
金型ブロック1,3を閉じ合わせながら、ポンプ7にて
塑性流動体20をキャビティ2内に送り込む。これと同
時に積層成形する溶融樹脂30を図示されない射出ノズ
ル,樹脂通路からキャビティ2内の装入されている曲げ
板ガラス30の前面に射出注入する。なお、この塑性流
動体20の送入と溶融樹脂10の射出注入とは、可能な
限り塑性流動体20側が早く曲げ板ガラス30の背面側
(成形時における)に充填されるようにタイミングを整
えるようにする。
【0032】こうしてキャビティ2内で背面側に塑性流
動体20が送入された状態の曲げ板ガラス30に対し
て、その前面に射出注入された溶融樹脂10が拡散流動
してキャビティ2内に充填される。この過程では、射出
注入される溶融樹脂10によって付加される押圧力がそ
の注入個所から拡散するにつれて曲げ板ガラス30の全
面に作用することになる。
【0033】すると、その溶融樹脂10側に作用する押
圧力によって曲げ板ガラス30を介して背面側にある塑
性流動体20が押圧され、当該時点ではその塑性流動体
20側が流動可能な状態にあるので、溶融樹脂10によ
る押圧力でオーバーフロー通路5を通じて流動余剰分が
金型ブロック1の外部に押し出される。やがて、曲げ板
ガラス30の移動変位が限界に近づくと、その縁部が前
記オーバーフロー通路5の近傍に設けられている堰6に
接触して、その曲げ板ガラス30の背後にある塑性流動
体20を閉じ込めることになる。要するに、樹脂の注入
圧縮成形時、曲げ板ガラス30の背後は、閉じ込められ
た塑性流動体20がその曲げ板ガラス30の表面形状に
沿って固体同様になり、全く無理のない姿勢で保持され
ることになる。その結果、曲げ板ガラス30は、前後両
面を残留した塑性流動体20と注入された成形のための
溶融樹脂10とに生じている圧力がバランスする状態と
なる。もちろん、この状態では塑性流動体20の供給通
路8内にある逆流防止弁9が閉じてポンプ7側に塑性流
動体20が押し戻されることはない。
【0034】このようにしてさらに両金型ブロック1,
3がプレス作用を続けると、背面を塑性流動体によって
全面にわたり固定的に保持される曲げ板ガラス30の片
面に溶融樹脂10による所要肉厚の樹脂層(10′)が
圧縮成形されて積層体が得られるのである(図4(c)
参照)。以後は、所要冷却時間経過してから金型を開き
外部に取り出して前記実施例と同様にして付着している
塑性流動体を取り除くようにすればよい。もちろん、取
り除かれた塑性流動体については、再利用される。
【0035】なお、前記金型内に塑性流動体を送入する
ポンプ7について、その作動を成形機の動作に合わせて
作動するように構成すれば、駆動源を省略できる。ただ
し、このような駆動方式を採用する場合、型が閉じて後
過剰に加圧されないように、一定の作動ストローク以上
でポンプが動作しない安全装置を付設しておくのが好ま
しい。
【0036】また、図示省略するが、前述のように金型
におけるキャビティ2に設けられる塑性流動体のオーバ
ーフロー処理については、前述のオーバーフロー通路の
ほかに金型ブロック内に溜まり部を設けて、1ショット
ごとにオーバー分を取出すようにすることもできる。ま
た、前述の塑性流動体のオーバーフローを堰き止める機
構については、塑性流動体の流動終末部に設けるように
するのが望ましい。さらに、前記実施例の説明では、塑
性流動体をキャビティの一方の端から送り込むようにさ
れているが、曲面体の中央部付近から放射状に移動させ
るようにしてもかまわない。
【0037】また、前述の実施例においては被着面状体
として曲げ板ガラスを例として説明したが、このほか
に、例えばポリカーボネートの曲面体のようなものであ
っても同様にして効果的な積層成形ができる。また、本
発明の成形方法に基づけば、プレスを付加した成形法、
例えば射出プレス法のほかに、押出しプレス法、スタン
ピング法などで成形すると、曲面体全体を均一の圧力で
金型に押し付けられ、組成流動体にかかる圧力も均一に
できるため、金型への密着性が上がり、曲面体の亀裂、
破損を防止できる。
【0038】上述したように、本発明(第1発明)の成
形方法によれば、曲面に形成される窓ガラスのような物
品を、その表側にガラス板を用いて内側を透明の合成樹
脂(例えばポリカーボネート)によって強化したものの
作成が容易になり、生産性を上げて安価に提供できるこ
とになる。
【0039】上記実施例における塑性流動体の供給通路
8は、本発明の注入路に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る塑性流動体を利用した積
層成形方法を実施するに適した金型構造体の一実施例概
要断面図である。
【図2】図2は、積層体の成形操作要領説明図で、
(a)は被着面状体の送入前の状態を、(b)は塑性流
動体を装入して溶融樹脂が注入される状態を、(c)は
圧縮成形されている状態をそれぞれ表わしている図であ
る。
【図3】図3は、金型構造体の他の実施例概要断面図で
ある。
【図4】図4は、積層体の他の成形操作要領説明図で、
(a)は被着面状体の送入前の状態を、(b)は塑性流
動体を装入して溶融樹脂が注入される状態を、(c)は
圧縮成形されている状態をそれぞれ表わしている図であ
る。
【符号の説明】
1,3 金型ブロック 2 キャビティ 2a キャビティの曲面 4 成形凸部 4′ 成形凸部の前面 5 オーバーフロー通路 6 堰 7 ポンプ 8 塑性流動体の供給通路 9 逆流防止弁 10 溶融樹脂 20 塑性流動体 30 曲げ板ガラス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破損しやすい被着面状体を金型のキャビ
    ティ内で、成形時の成形材料の流動圧力を受ける面とは
    反対側の面全体を塑性流動体にて受支させて成形するこ
    とを特徴とする塑性流動体を利用した積層成形方法。
  2. 【請求項2】 前記塑性流動体をキャビティ内で被着面
    状体の背後と金型面との間に配置させるのに、予め板状
    にしたものを金型に装入して、その表面側に被着面状体
    をあてがって保持させるようにする請求項1に記載の塑
    性流動体を利用した積層成形方法。
  3. 【請求項3】 前記塑性流動体をキャビティ内で被着面
    状体の背後と金型面との間に配置させるのに、被着面状
    体の非接着面側に予め板状にした塑性流動体を貼着して
    から金型に装入する請求項1に記載の塑性流動体を利用
    した積層成形方法。
  4. 【請求項4】 前記塑性流動体をキャビティ内で被着面
    状体の背後と金型キャビティ面の間に供給する手段とし
    て、予め金型に塑性流動体の注入路を設けるとともに、
    その注入路に対して金型外部からポンプ等によって送入
    充填する請求項1に記載の塑性流動体を利用した積層成
    形方法。
  5. 【請求項5】 金型キャビティ内に受け入れられる前記
    塑性流動体は、成形材料が注入されて、前記被着面状体
    と成形材料が密着するに足りる圧力を受けた時点で塑性
    流動を停止され、前記被着面状体が背面側で前記成形材
    料の接合圧力に対応できるように塑性流動体を保持させ
    る請求項1に記載の塑性流動体を利用した積層成形方
    法。
  6. 【請求項6】 前記塑性流動体は、水分を含まない塑性
    体である請求項1〜4のいずれかに記載の塑性流動体を
    利用した積層成形方法。
  7. 【請求項7】 金型のキャビティ内における被着面状体
    を装入する部分の後端面に、被着面状体受け入れ位置よ
    りやや深く塑性流動体受入空間が形成され、この塑性流
    動体受入空間の周縁の一部には堰を設けるとともに、そ
    の堰の外側に塑性流動体のオーバーフロー通路が金型外
    側面に通じるように設けられていることを特徴とする塑
    性流動体を利用した金型構造体。
  8. 【請求項8】 前記キャビティ内における被着面状体を
    送入する部分の後端面側に外部へ通じる塑性流動体通路
    が設けられ、その塑性流動体通路の外端部には塑性流動
    体を注入するポンプを付設するとともに、前記塑性流動
    体通路の途中に逆流防止弁を備える請求項7に記載の金
    型構造体。
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