JP2000050698A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents
誘導電動機の制御装置Info
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- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims abstract description 45
- 230000004907 flux Effects 0.000 claims description 22
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インバータのデッドタイムによる影響を受け
ずに励磁インダクタンスMの変動およびモータの温度変
化等による二次抵抗r2の変動を同定し、常に精度良く
所望の出力トルクを得る。 【解決手段】 トルク指令値T*が所定値Trf以下の場
合に、トルク電流指令i1q*とトルク電流i1qとに基づ
き算出されるトルク電圧指令Gq・Δi1qに基づいて励磁
インダクタンスMを同定し、励磁電流指令i1d*と励磁
電流i1dに基づき算出される励磁電圧指令Gd・Δi1dに
基づいてデッドタイム補正値を同定する。またGq・Δi
1qに基づき、二次抵抗値r2を同定する。これらの同定
された励磁インダクタンスM、二次抵抗値r2とを用い
て誘導電動機のベクトル制御を行う。
ずに励磁インダクタンスMの変動およびモータの温度変
化等による二次抵抗r2の変動を同定し、常に精度良く
所望の出力トルクを得る。 【解決手段】 トルク指令値T*が所定値Trf以下の場
合に、トルク電流指令i1q*とトルク電流i1qとに基づ
き算出されるトルク電圧指令Gq・Δi1qに基づいて励磁
インダクタンスMを同定し、励磁電流指令i1d*と励磁
電流i1dに基づき算出される励磁電圧指令Gd・Δi1dに
基づいてデッドタイム補正値を同定する。またGq・Δi
1qに基づき、二次抵抗値r2を同定する。これらの同定
された励磁インダクタンスM、二次抵抗値r2とを用い
て誘導電動機のベクトル制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械の主軸駆動
などに利用され、誘導電動機の出力トルクを任意に制御
する誘導電動機の制御装置に関するものである。
などに利用され、誘導電動機の出力トルクを任意に制御
する誘導電動機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸駆動などの用途には、す
べり周波数型ベクトル制御によって駆動される誘導電動
機が多く用いられている。このすべり周波数型ベクトル
制御において、出力トルクを任意に制御するためには、
モータの二次抵抗r2、励磁インダクタンスMおよびト
ルク電流i1qに応じて正確なすべり周波数をモータに与
える必要がある。しかしながら、二次抵抗r2は、モー
タの温度変化等によって2倍程度に大きく変動する。ま
た、励磁インダクタンスMは、鉄心の磁気飽和の影響や
モータの製造上の寸法精度によって大きく変動する。し
かしながら制御装置内においては、これら二次抵抗r
2、励磁インダクタンスMの値は変動が考慮されていな
い。その結果、モータに与えられるすべり周波数が不正
確となり、出力トルクを正確に制御することができな
い。この問題を解決するべく、本出願人等は既に特願平
7−92165号において、誘導電動機の励磁インダク
タンスMおよび二次抵抗r2の値が正確に把握できない
場合や、これらの値が変動する場合においても常に出力
トルクを精度良く制御できる誘導電動機の制御装置を提
案している。
べり周波数型ベクトル制御によって駆動される誘導電動
機が多く用いられている。このすべり周波数型ベクトル
制御において、出力トルクを任意に制御するためには、
モータの二次抵抗r2、励磁インダクタンスMおよびト
ルク電流i1qに応じて正確なすべり周波数をモータに与
える必要がある。しかしながら、二次抵抗r2は、モー
タの温度変化等によって2倍程度に大きく変動する。ま
た、励磁インダクタンスMは、鉄心の磁気飽和の影響や
モータの製造上の寸法精度によって大きく変動する。し
かしながら制御装置内においては、これら二次抵抗r
2、励磁インダクタンスMの値は変動が考慮されていな
い。その結果、モータに与えられるすべり周波数が不正
確となり、出力トルクを正確に制御することができな
い。この問題を解決するべく、本出願人等は既に特願平
7−92165号において、誘導電動機の励磁インダク
タンスMおよび二次抵抗r2の値が正確に把握できない
場合や、これらの値が変動する場合においても常に出力
トルクを精度良く制御できる誘導電動機の制御装置を提
案している。
【0003】図4に特願平7−92165号による誘導
電動機の制御装置のシステム構成の一例を示す。この制
御装置に対して外部からの入力指令として、トルク指令
T*および磁束密度指令φ*が入力される。変換器1は、
磁束密度指令φ*に応じて必要な励磁電流指令値i1d*を
発生する励磁電流指令発生器であり、磁束密度と励磁電
流の関係は後述するように励磁インダクタンスMをパラ
メータとしている。従って、この変換器1では、Mの逆
数を乗算することによって励磁電流指令値i1d*が出力
される。なお、図中においてi1d*はid*と略記されて
いる。
電動機の制御装置のシステム構成の一例を示す。この制
御装置に対して外部からの入力指令として、トルク指令
T*および磁束密度指令φ*が入力される。変換器1は、
磁束密度指令φ*に応じて必要な励磁電流指令値i1d*を
発生する励磁電流指令発生器であり、磁束密度と励磁電
流の関係は後述するように励磁インダクタンスMをパラ
メータとしている。従って、この変換器1では、Mの逆
数を乗算することによって励磁電流指令値i1d*が出力
される。なお、図中においてi1d*はid*と略記されて
いる。
【0004】除算器2は、入力されたトルク指令T*を
入力された磁束密度指令φ*で除算するものであり、誘
導電動機の出力トルクは磁束密度とトルク電流値との積
に比例することから、除算器2の出力がトルク電流指令
値i1q*として出力される。なお、図中においてi1q*は
iq*と略記されている。
入力された磁束密度指令φ*で除算するものであり、誘
導電動機の出力トルクは磁束密度とトルク電流値との積
に比例することから、除算器2の出力がトルク電流指令
値i1q*として出力される。なお、図中においてi1q*は
iq*と略記されている。
【0005】この特願平7−92165号による誘導電
動機の制御装置の動作を図6の誘導電動機の等価回路を
もとに説明する。モータの一次電流I1,励磁電流Io,一
次電圧E1は磁束の回転周波数ωに同期して回転するd
q軸座標上の電流i1d,i1q,iod,ioq、電圧e1d,e1q
を用いて次のように表される。
動機の制御装置の動作を図6の誘導電動機の等価回路を
もとに説明する。モータの一次電流I1,励磁電流Io,一
次電圧E1は磁束の回転周波数ωに同期して回転するd
q軸座標上の電流i1d,i1q,iod,ioq、電圧e1d,e1q
を用いて次のように表される。
【0006】
【数1】 I1=i1d・sinωt+i1q・cosωt ・・・(1)
【数2】 Io=iod・sinωt+ioq・cosωt ・・・(2)
【数3】 E1=e1d・sinωt+e1q・cosωt ・・・(3) このとき誘導電動機の一次回路について電圧方程式は次
のように表される。
のように表される。
【数4】 e1d=(r1+pLσ)i1d−ωLσ・i1q +pM・iod−ωM・ioq ・・・(4)
【数5】 e1q=ωLσ・i1d+(r1+pLσ)i1q +ωM・iod+pM・ioq ・・・(5) ここでpは微分演算子d/dt、r1は一次巻線抵抗、Lσ
は漏れインダクタンス、Mは励磁インダクタンスであ
る。次に二次回路についても同様に電圧方程式は次のよ
うに表される。
は漏れインダクタンス、Mは励磁インダクタンスであ
る。次に二次回路についても同様に電圧方程式は次のよ
うに表される。
【数6】 −r2・i1d+(r2+pM)iod−ωs・M・ioq=0 ・・・(6)
【数7】 −r2・i1q+ωs・M・iod+(r2+pM)ioq=0 ・・・(7) ここでr2は二次巻線抵抗、ωsはすべり周波数である。
このωsはモータの回転角周波数ωmを用いて次のように
表される。
このωsはモータの回転角周波数ωmを用いて次のように
表される。
【数8】 ωs=ω−ωm ・・・(8) 磁束方向がd軸に一致していると仮定すると、モータ内
部の励磁電流ioは次のように表される。
部の励磁電流ioは次のように表される。
【数9】 io=φ/M=iod,ioq=0 ・・・(9) (9)式と(6)式よりioとi1dとの関係を求めると
次式を得る。
次式を得る。
【数10】 io/i1d=1/(1+pM/r2) ・・・(10) すなわち、励磁電流ioはi1dに対して一次遅れで応答
し、その時定数はM/r2である。この時定数は一般的
な誘導電動機において数100msであり、ioの変化は十分
に緩慢であると近似できる。一方、(9)式と(7)式
より、次式を得る。
し、その時定数はM/r2である。この時定数は一般的
な誘導電動機において数100msであり、ioの変化は十分
に緩慢であると近似できる。一方、(9)式と(7)式
より、次式を得る。
【数11】 ωs=r2・i1q/(M・io) ・・・(11) これがいわゆるベクトル制御条件と呼ばれるもので、こ
の式を満たすωsをモータに与えるとき、磁束方向がd
軸に一致する。このときi1qが磁束に直交することから
モータの発生トルクTは、以下のようになる。
の式を満たすωsをモータに与えるとき、磁束方向がd
軸に一致する。このときi1qが磁束に直交することから
モータの発生トルクTは、以下のようになる。
【数12】 T=φ・i1q=M・io・i1q ・・・(12) 従って、i1qを制御することによって任意にトルクを制
御することができる。前記のようにioの変化は十分に
緩慢であると近似するとき、(4),(5)式は次のよ
うに書き直すことができる。
御することができる。前記のようにioの変化は十分に
緩慢であると近似するとき、(4),(5)式は次のよ
うに書き直すことができる。
【数13】 e1d=(r1+pLσ)i1d−ωLσ・i1q ・・・(13)
【数14】 e1q=ωLσ・i1d+(r1+pLσ)i1q+ωM・io ・・・(14) これらの式より、i1d,i1qを任意に制御しようとする
とき、モータに印加する電圧を次のように制御すればよ
い。
とき、モータに印加する電圧を次のように制御すればよ
い。
【数15】 e1d*=Gd・Δi1d−ωLσ・i1q* ・・・(15)
【数16】 e1q*=ωLσ・i1d*+Gq・Δi1q+ωMc・io* ・・・(16) ここで添え字*は指令値であることを意味しており、ま
たΔi1d,Δi1qは次式で表される電流誤差である。
たΔi1d,Δi1qは次式で表される電流誤差である。
【数17】 Δi1d=i1d*−i1d,Δi1q=i1q*−i1q ・・・(17) Mcはコントローラ内で想定した励磁インダクタンスで
あり、実際の励磁インダクタンスMとは異なるものであ
る。また、Gd,Gqは十分に大きなゲインであり、pi
演算増幅器などを用いて実現する。この(15),(1
6)式は図4のdq軸電圧指令算出部4で演算されてお
り、その内部ブロック図は図5に表される。また、(1
1)式を満たすように除算器7、乗算器から成る変換器
8を通ってωsが出力される。(12)式で表される出
力トルクTを正確に制御しようとするとき、実際の励磁
インダクタンスMがコントローラ内のMcと等しいこ
と、および(11)式のベクトル制御条件が成立し、磁
束位置がd軸に一致していることが必要である。しかし
ながら先に述べたように、励磁インダクタンスおよび
(11)式中の二次抵抗r2を正確に把握することは困
難であり、その結果、出力トルク精度が悪化する。そこ
で特願平7−92165号においては、まず励磁インダ
クタンスについて次式に基づいて同定を行なっている。
あり、実際の励磁インダクタンスMとは異なるものであ
る。また、Gd,Gqは十分に大きなゲインであり、pi
演算増幅器などを用いて実現する。この(15),(1
6)式は図4のdq軸電圧指令算出部4で演算されてお
り、その内部ブロック図は図5に表される。また、(1
1)式を満たすように除算器7、乗算器から成る変換器
8を通ってωsが出力される。(12)式で表される出
力トルクTを正確に制御しようとするとき、実際の励磁
インダクタンスMがコントローラ内のMcと等しいこ
と、および(11)式のベクトル制御条件が成立し、磁
束位置がd軸に一致していることが必要である。しかし
ながら先に述べたように、励磁インダクタンスおよび
(11)式中の二次抵抗r2を正確に把握することは困
難であり、その結果、出力トルク精度が悪化する。そこ
で特願平7−92165号においては、まず励磁インダ
クタンスについて次式に基づいて同定を行なっている。
【数18】 Gq・Δi1q=ω(M−Mc)io= ω・ΔM・io ・・・(18) ここでΔMはコントロ−ラ側で想定した励磁インダクタ
ンスMcと実際のモ−タ内部の真値Mとの間の設定誤差
である。なお、(18)式は次のように導出されてい
る。モ−タが無負荷でi1q=i1q*=0であるとする
と、(14),(16)式は次のように変形できる。
ンスMcと実際のモ−タ内部の真値Mとの間の設定誤差
である。なお、(18)式は次のように導出されてい
る。モ−タが無負荷でi1q=i1q*=0であるとする
と、(14),(16)式は次のように変形できる。
【数19】 e1q=ωLσ・i1d+ωM・io ・・・(19)
【数20】 e1q*=ωLσ・i1d*+Gq・Δi1q+ωMc・io* ・・・(20) 電流制御系の働きにより、i1d*=i1d,io*=io,e
1q=e1q*として(19),(20)式の差より、(1
8)式が導出される。上記のように、i1q=i1q*=0
の状態において励磁インダクタンスの同定がおこなわれ
る。すなわち、i1q=i1q*=0の状態のとき図4のコ
ンパレータ22によってトルク指令T*が小さいことが
検出され、無負荷状態の時のみ、スイッチ23が閉とな
り増幅器21によってGq・Δi1qが増幅されて同定が行
なわれる。この増幅器21の出力は、磁束密度指令φ*
の値をアドレスとするデータテーブル24に各磁束密度
ごとに積分して保持される。この積分値は励磁インダク
タンスMの設定誤差ΔMであり、トルク指令が0でない
場合においても、磁束密度指令φ*に応じて保持されて
いる設定誤差ΔMを取り出して、変換器1の係数1/M
を補償しているので、常に励磁インダクタンスMの真値
を用いて制御することが可能である。次に二次抵抗r2
については次式に基づいて同定が行なわれる。
1q=e1q*として(19),(20)式の差より、(1
8)式が導出される。上記のように、i1q=i1q*=0
の状態において励磁インダクタンスの同定がおこなわれ
る。すなわち、i1q=i1q*=0の状態のとき図4のコ
ンパレータ22によってトルク指令T*が小さいことが
検出され、無負荷状態の時のみ、スイッチ23が閉とな
り増幅器21によってGq・Δi1qが増幅されて同定が行
なわれる。この増幅器21の出力は、磁束密度指令φ*
の値をアドレスとするデータテーブル24に各磁束密度
ごとに積分して保持される。この積分値は励磁インダク
タンスMの設定誤差ΔMであり、トルク指令が0でない
場合においても、磁束密度指令φ*に応じて保持されて
いる設定誤差ΔMを取り出して、変換器1の係数1/M
を補償しているので、常に励磁インダクタンスMの真値
を用いて制御することが可能である。次に二次抵抗r2
については次式に基づいて同定が行なわれる。
【数21】 Gq・Δi1q=Δr2(ω/ωs)i1q ・・・(21) ここでΔr2はコントロ−ラ側で想定した値r2cと実際
の値r2との間の設定誤差である。この(21)式は以
下のように導出される。まず(11)式を変形して(2
2)式を得る。
の値r2との間の設定誤差である。この(21)式は以
下のように導出される。まず(11)式を変形して(2
2)式を得る。
【数22】 ωM・io=(ω/ωs)r2・i1q ・・・(22) この(22)式を(14)式に代入することによって、
実際にモ−タに発生するq軸電圧は次のように表すこと
ができる。
実際にモ−タに発生するq軸電圧は次のように表すこと
ができる。
【数23】 e1q=ωLσ・i1d+(r1+pLσ)i1q+(ω/ωs)r2・i1q ・・・(23) 一方、コントローラの出力する電圧e1q*は、(2
2),(16)式から次のように表すことができる。
2),(16)式から次のように表すことができる。
【数24】 e1q*=Gq・Δi1q+ωLσ・i1d*+r1・i1q*+(ω/ωs)r2c・i1q* ・・・(24) 電流制御系の働きにより、i1d*=i1d,i1q*=i1q,
e1q=e1q*として(23),(24)式の差を求める
と、次式を得る。
e1q=e1q*として(23),(24)式の差を求める
と、次式を得る。
【数25】 e1q−e1q*=pLσ・i1q−Gq・Δi1q +(ω/ωs)・(r2−r2c)・i1q=0 ・・・(25)
【0007】第1項は他の項に比べて比較的小さいので
無視すると(21)式が、導き出される。すなわち(2
1)式よりGq・Δi1qは二次抵抗r2の設定誤差Δr2を
表しており、この誤差はGq・Δi1qを用いて補正するこ
とが可能である。そこで、図4において、増幅器25の
出力すなわちGq・Δi1qに同定ゲインGrを乗算した出
力に応じて変換器8の係数r2を補償している。
無視すると(21)式が、導き出される。すなわち(2
1)式よりGq・Δi1qは二次抵抗r2の設定誤差Δr2を
表しており、この誤差はGq・Δi1qを用いて補正するこ
とが可能である。そこで、図4において、増幅器25の
出力すなわちGq・Δi1qに同定ゲインGrを乗算した出
力に応じて変換器8の係数r2を補償している。
【0008】以上のように、特願平7−92165号の
発明では、制御に用いられるパラメータの励磁インダク
タンスM、二次抵抗r2について、実際のモータにおけ
る真値を同定し、自動的に制御パラメータを適性に追従
させているので、鉄心の磁気飽和の影響やモータの製造
上の寸法精度などによる励磁インダクタンスMの変動お
よびモータの温度変化等による二次抵抗r2の変動の影
響を受けず、精度良く所望の出力トルクを得ることがで
きる。
発明では、制御に用いられるパラメータの励磁インダク
タンスM、二次抵抗r2について、実際のモータにおけ
る真値を同定し、自動的に制御パラメータを適性に追従
させているので、鉄心の磁気飽和の影響やモータの製造
上の寸法精度などによる励磁インダクタンスMの変動お
よびモータの温度変化等による二次抵抗r2の変動の影
響を受けず、精度良く所望の出力トルクを得ることがで
きる。
【0009】特願平7−92165号の発明における他
の構成要素の動作を以下に簡単に説明する。dq軸電圧
指令算出部4は(15),(16)式の演算を行なって
おり、その内部構成を図5に示す。図中の減算器11が
励磁電流指令値i1d*から励磁電流検出値i1dを減算し
て励磁電流誤差Δi1dが出力され、増幅器12はΔi1d
を増幅してGd・Δi1dが出力される。変換器13、乗算
器14ではトルク電流指令値i1q*と回転周波数ω、漏
れインダクタンスLσから(15)式の第2項が算出さ
れ、これがGd・Δi1dと加算されて、d軸電圧指令e1d
*が出力される。
の構成要素の動作を以下に簡単に説明する。dq軸電圧
指令算出部4は(15),(16)式の演算を行なって
おり、その内部構成を図5に示す。図中の減算器11が
励磁電流指令値i1d*から励磁電流検出値i1dを減算し
て励磁電流誤差Δi1dが出力され、増幅器12はΔi1d
を増幅してGd・Δi1dが出力される。変換器13、乗算
器14ではトルク電流指令値i1q*と回転周波数ω、漏
れインダクタンスLσから(15)式の第2項が算出さ
れ、これがGd・Δi1dと加算されて、d軸電圧指令e1d
*が出力される。
【0010】同様に減算器15はトルク電流指令値i1q
*からトルク電流検出値i1qを減算して、トルク電流誤
差Δi1qが求められ、これが増幅器16で増幅されて
(16)式の第2項Gq・Δi1qが得られている。変換器
18は励磁電流指令i1d*に漏れインダクタンスLσを
乗算し、さらに乗算器19で回転周波数ωが乗算される
ことによって(16)式の第1項ωLσ・i1d*が得られ
ている。(16)式の第3項ωMc・io*は、図5の図中
においてはem*=Mc・io*と置き換えて乗算器19によ
って出力されており、前記の第1項、第2項と加算され
て、q軸電圧指令e1q*が出力される。なお、em*は図
4の変換器17によって磁束密度指令φ*に誘起電圧係
数Kemを乗算することによって求められている。dq軸
電圧指令算出部4の出力したe1d*,e1q*は、図4の2
相3相変換器3によって3相の交流電圧指令eu*,ev
*,ew*に変換され、インバータ26に入力される。イ
ンバータ26は直流電源27をエネルギー源として、こ
の3相の交流電圧指令eu*,ev*,ew*に応じた電圧を
モータ28に印加することによって3相交流電流iu,
iv,iwが流れる。この3相交流電流iu,iv,iwは
電流検出器6a,6b,6cによって検出され、3相2相
変換器9によって励磁電流検出値i1dおよびトルク電流
検出値i1qに変換される。なお、2相3相変換器3と3
相2相変換器9とが座標変換に使用する信号sinωt,c
osωtは、回転周波数ωを基に2相正弦波発生器10に
よって出力される。このωは、位置検出器29によって
検出されたモータ28の回転位置を微分器30で微分す
ることによって得た回転速度ωmに、すべり周波数ωsを
加算することによって得られている。
*からトルク電流検出値i1qを減算して、トルク電流誤
差Δi1qが求められ、これが増幅器16で増幅されて
(16)式の第2項Gq・Δi1qが得られている。変換器
18は励磁電流指令i1d*に漏れインダクタンスLσを
乗算し、さらに乗算器19で回転周波数ωが乗算される
ことによって(16)式の第1項ωLσ・i1d*が得られ
ている。(16)式の第3項ωMc・io*は、図5の図中
においてはem*=Mc・io*と置き換えて乗算器19によ
って出力されており、前記の第1項、第2項と加算され
て、q軸電圧指令e1q*が出力される。なお、em*は図
4の変換器17によって磁束密度指令φ*に誘起電圧係
数Kemを乗算することによって求められている。dq軸
電圧指令算出部4の出力したe1d*,e1q*は、図4の2
相3相変換器3によって3相の交流電圧指令eu*,ev
*,ew*に変換され、インバータ26に入力される。イ
ンバータ26は直流電源27をエネルギー源として、こ
の3相の交流電圧指令eu*,ev*,ew*に応じた電圧を
モータ28に印加することによって3相交流電流iu,
iv,iwが流れる。この3相交流電流iu,iv,iwは
電流検出器6a,6b,6cによって検出され、3相2相
変換器9によって励磁電流検出値i1dおよびトルク電流
検出値i1qに変換される。なお、2相3相変換器3と3
相2相変換器9とが座標変換に使用する信号sinωt,c
osωtは、回転周波数ωを基に2相正弦波発生器10に
よって出力される。このωは、位置検出器29によって
検出されたモータ28の回転位置を微分器30で微分す
ることによって得た回転速度ωmに、すべり周波数ωsを
加算することによって得られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特願
平7−92165号において、励磁インダクタンスおよ
び二次抵抗の同定に使用するq軸電流誤差アンプの出力
Gq・Δi1qには、実際にはインバータのデッドタイムに
起因する電圧誤差成分が含まれており、その結果、励磁
インダクタンスおよび二次抵抗を正確に同定することが
できないという課題がある。ここで電流誤差アンプの出
力にデッドタイムに起因する電圧誤差が発生する原理を
以下に説明する。
平7−92165号において、励磁インダクタンスおよ
び二次抵抗の同定に使用するq軸電流誤差アンプの出力
Gq・Δi1qには、実際にはインバータのデッドタイムに
起因する電圧誤差成分が含まれており、その結果、励磁
インダクタンスおよび二次抵抗を正確に同定することが
できないという課題がある。ここで電流誤差アンプの出
力にデッドタイムに起因する電圧誤差が発生する原理を
以下に説明する。
【0012】図7は一般的なインバータの入力電圧指令
と出力電圧の関係を示すグラフである。このようにイン
バータの出力電圧は出力電流の極性に応じて、誤差Δe
を生じている。このΔeは出力電流の極性および大きさ
によって変化する性質を持っている。次に図8は一般的
なインバータにおける前記Δeと出力電流との関係を示
すものである。
と出力電圧の関係を示すグラフである。このようにイン
バータの出力電圧は出力電流の極性に応じて、誤差Δe
を生じている。このΔeは出力電流の極性および大きさ
によって変化する性質を持っている。次に図8は一般的
なインバータにおける前記Δeと出力電流との関係を示
すものである。
【0013】図9はモータの端子電圧と線電流波形、お
よびインバータ26に入力される電圧指令の波形を代表
例としてU相について示すものである。上記のようにイ
ンバータの出力電圧にはデッドタイムによる誤差成分が
存在するが、電流制御系の働きによって、この誤差成分
を補うような電圧指令eu*が自動的に発生し、図9中
(c)のような波形となるので、モータ線電流iuは図
9中(b)のように歪みのない正弦波となり、インバー
タの出力電圧、すなわちモータ端子電圧(図9の
(a))も正弦波となる。このとき、d軸、q軸の電流
誤差アンプ出力はそれぞれ(e)(f)のような波形を
出力しており、Gq・Δi1qにも誤差成分が発生する。こ
の結果、励磁インダクタンスおよび二次抵抗を正確に同
定することができなくなり、精度良く所望の出力トルク
を得ることができないという課題が発生する。
よびインバータ26に入力される電圧指令の波形を代表
例としてU相について示すものである。上記のようにイ
ンバータの出力電圧にはデッドタイムによる誤差成分が
存在するが、電流制御系の働きによって、この誤差成分
を補うような電圧指令eu*が自動的に発生し、図9中
(c)のような波形となるので、モータ線電流iuは図
9中(b)のように歪みのない正弦波となり、インバー
タの出力電圧、すなわちモータ端子電圧(図9の
(a))も正弦波となる。このとき、d軸、q軸の電流
誤差アンプ出力はそれぞれ(e)(f)のような波形を
出力しており、Gq・Δi1qにも誤差成分が発生する。こ
の結果、励磁インダクタンスおよび二次抵抗を正確に同
定することができなくなり、精度良く所望の出力トルク
を得ることができないという課題が発生する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明にかかる誘導電動機の制御装置は、インバ
ータによって出力された三相交流電圧によって駆動され
る誘導電動機の制御装置であって、トルク指令と磁束密
度指令を入力とし、当該二相指令を前記電動機の1次電
流を制御するための三相電圧指令に変換し、前記誘導電
動機の実際の三相の1次電流をトルク電流検出値と励磁
電流検出値の二相の検出値に変換してフィードバック制
御を行う誘導電動機の制御装置において、前記三相電圧
指令とデッドタイム補正値を入力とし、前記インバータ
に対して三相補正電圧指令を出力するデッドタイム補償
手段と、前記磁束密度指令と、励磁インダクタンス補正
値とによって補正された励磁インダクタンスとに基づき
励磁電流指令値を算出する励磁電流指令発生手段と、前
記励磁電流指令と前記励磁電流検出値に基づき励磁電流
誤差を算出し、当該励磁電流誤差に基づき、励磁電流と
同相の励磁電圧指令を算出する励磁電圧指令算出手段
と、前記トルク指令と前記磁束密度指令に基づきトルク
電流指令を算出するトルク電流指令発生手段と、前記ト
ルク電流指令と前記トルク電流検出値に基づきトルク電
流誤差を算出し、当該トルク電流誤差に基づき、トルク
電流と同相のトルク電圧指令を算出するトルク電圧指令
算出手段と、前記トルク電圧指令に基づきモータの二次
抵抗の補正値を算出する二次抵抗補正値算出手段と、前
記トルク電流指令および前記磁束密度指令と、前記二次
抵抗補正値によって補正された二次抵抗値とに基づきす
べり角周波数を算出するすべり角周波数算出手段と、前
記すべり角周波数と実際のモータの角周波数に基づき角
周波数指令を算出する角周波数指令算出手段と、前記ト
ルク指令が、予め定められたしきい値以下である場合に
オンとなる第1および第2のスイッチと、前記第1のス
イッチがオンの場合には前記トルク電圧指令に基づいて
前記励磁インダクタンス補正値を算出し、また前記第1
のスイッチがオフの場合には前記励磁インダクタンス補
正値を保持する励磁インダクタンス補正値算出手段と、
前記第2のスイッチがオンの場合には前記励磁電圧指令
に基づいて前記デッドタイム補正値を算出し、また前記
第2のスイッチがオフの場合には前記デッドタイム補正
値を保持するデッドタイム補正値算出手段と、前記励磁
電圧指令および前記トルク電圧指令と、前記角周波数指
令とに基づいてモータに印加する前記三相電圧指令を算
出する三相電圧指令発生手段とを有することを特徴とす
る。
ために本発明にかかる誘導電動機の制御装置は、インバ
ータによって出力された三相交流電圧によって駆動され
る誘導電動機の制御装置であって、トルク指令と磁束密
度指令を入力とし、当該二相指令を前記電動機の1次電
流を制御するための三相電圧指令に変換し、前記誘導電
動機の実際の三相の1次電流をトルク電流検出値と励磁
電流検出値の二相の検出値に変換してフィードバック制
御を行う誘導電動機の制御装置において、前記三相電圧
指令とデッドタイム補正値を入力とし、前記インバータ
に対して三相補正電圧指令を出力するデッドタイム補償
手段と、前記磁束密度指令と、励磁インダクタンス補正
値とによって補正された励磁インダクタンスとに基づき
励磁電流指令値を算出する励磁電流指令発生手段と、前
記励磁電流指令と前記励磁電流検出値に基づき励磁電流
誤差を算出し、当該励磁電流誤差に基づき、励磁電流と
同相の励磁電圧指令を算出する励磁電圧指令算出手段
と、前記トルク指令と前記磁束密度指令に基づきトルク
電流指令を算出するトルク電流指令発生手段と、前記ト
ルク電流指令と前記トルク電流検出値に基づきトルク電
流誤差を算出し、当該トルク電流誤差に基づき、トルク
電流と同相のトルク電圧指令を算出するトルク電圧指令
算出手段と、前記トルク電圧指令に基づきモータの二次
抵抗の補正値を算出する二次抵抗補正値算出手段と、前
記トルク電流指令および前記磁束密度指令と、前記二次
抵抗補正値によって補正された二次抵抗値とに基づきす
べり角周波数を算出するすべり角周波数算出手段と、前
記すべり角周波数と実際のモータの角周波数に基づき角
周波数指令を算出する角周波数指令算出手段と、前記ト
ルク指令が、予め定められたしきい値以下である場合に
オンとなる第1および第2のスイッチと、前記第1のス
イッチがオンの場合には前記トルク電圧指令に基づいて
前記励磁インダクタンス補正値を算出し、また前記第1
のスイッチがオフの場合には前記励磁インダクタンス補
正値を保持する励磁インダクタンス補正値算出手段と、
前記第2のスイッチがオンの場合には前記励磁電圧指令
に基づいて前記デッドタイム補正値を算出し、また前記
第2のスイッチがオフの場合には前記デッドタイム補正
値を保持するデッドタイム補正値算出手段と、前記励磁
電圧指令および前記トルク電圧指令と、前記角周波数指
令とに基づいてモータに印加する前記三相電圧指令を算
出する三相電圧指令発生手段とを有することを特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明による誘導電動機の制御装置によれば、
インバータのデッドタイムに起因する出力電圧誤差を出
力トルクの小さい状態(無負荷状態)において同定して
おり、これをインバータに対する電圧指令の補正値とし
て補償している。さらに出力トルクの大きな状態におい
ては、この補正値を保持して使用することによって、q
軸電流誤差アンプの出力Gq・Δi1qには常にデッドタイ
ムの誤差成分を含まない電圧を出力することができる。
インバータのデッドタイムに起因する出力電圧誤差を出
力トルクの小さい状態(無負荷状態)において同定して
おり、これをインバータに対する電圧指令の補正値とし
て補償している。さらに出力トルクの大きな状態におい
ては、この補正値を保持して使用することによって、q
軸電流誤差アンプの出力Gq・Δi1qには常にデッドタイ
ムの誤差成分を含まない電圧を出力することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る誘導電動機の
制御装置の一実施形態のブロック図である。図4に示す
従来の誘導電動機の制御装置と同じ構成要素は同一符号
で示してあり、その説明は重複するので省略する。
制御装置の一実施形態のブロック図である。図4に示す
従来の誘導電動機の制御装置と同じ構成要素は同一符号
で示してあり、その説明は重複するので省略する。
【0017】図1中のデッドタイム補償部31は、2相
3相変換器3の出力した3相交流電圧指令eu*,ev*,
ew*およびデッドタイム補正値ecを入力として三相補
正電圧指令eu'*,ev'*,ew'*を出力する。その内部
構成の一実施形態を図2に示す。図中の増幅器34は各
相の電流値を増幅しており、その出力をリミッタ35に
よって波形整形することによって、リミッタ35の出力
は図8に示したように電流に対して非線形な信号とな
る。このリミッタ35の出力をさらに乗算器36でデッ
ドタイム補正値ecと乗算することによって、各相の電
圧指令値eu*,ev*,ew*に対して補正するべき3相の
補正値が得られるので、これらを加算器37において加
算し、3相補正電圧指令eu'*,ev'*,ew'*を得てい
る。
3相変換器3の出力した3相交流電圧指令eu*,ev*,
ew*およびデッドタイム補正値ecを入力として三相補
正電圧指令eu'*,ev'*,ew'*を出力する。その内部
構成の一実施形態を図2に示す。図中の増幅器34は各
相の電流値を増幅しており、その出力をリミッタ35に
よって波形整形することによって、リミッタ35の出力
は図8に示したように電流に対して非線形な信号とな
る。このリミッタ35の出力をさらに乗算器36でデッ
ドタイム補正値ecと乗算することによって、各相の電
圧指令値eu*,ev*,ew*に対して補正するべき3相の
補正値が得られるので、これらを加算器37において加
算し、3相補正電圧指令eu'*,ev'*,ew'*を得てい
る。
【0018】次に上記のデッドタイム補正値ecを算出
する方法を説明する。図1においてコンパレータ22は
トルク指令値が所定のしきい値Trfよりも小さい時に信
号を出力し、スイッチ23a、23bをオンさせる。ス
イッチ23aについては図4の従来例において説明した
とおり、無負荷時に励磁インダクタンスMを同定してい
る。スイッチ23bは無負荷時において、増幅器32の
出力を積分器33に接続しているが、増幅器32の出力
信号について図3を用いて説明する。
する方法を説明する。図1においてコンパレータ22は
トルク指令値が所定のしきい値Trfよりも小さい時に信
号を出力し、スイッチ23a、23bをオンさせる。ス
イッチ23aについては図4の従来例において説明した
とおり、無負荷時に励磁インダクタンスMを同定してい
る。スイッチ23bは無負荷時において、増幅器32の
出力を積分器33に接続しているが、増幅器32の出力
信号について図3を用いて説明する。
【0019】図3はモータ端子電圧と線電流波形、およ
びインバータに入力される電圧指令の無負荷時の波形を
示すものである。無負荷時においては(b)の線電流i
uは全てが励磁電流であり、すなわちd軸位相に等し
い。またデッドタイムによる誤差電圧(d)は線電流i
u、つまりd軸位相と同位相であるので、デッドタイム
によって電流誤差アンプに発生した誤差電圧成分は、d
軸成分については直流量として発生し、q軸成分には平
均値では0となり、発生しない。ここでd軸電流誤差ア
ンプに発生した誤差電圧Gd・Δidの大きさは、デッド
タイムによる誤差電圧に対して直接的に等しくなってい
るので、この値をそのままデッドタイム補正値ecとし
て使用することができる。なお、増幅器32に設定する
増幅率は積分器33の積分時定数を調整するために可変
して設定し、通常は数100ms程度の時定数になるよ
う設定する。また有負荷状態においてスイッチ23aが
オフした場合は積分器33は無負荷状態において同定し
たデッドタイム補正値ecをそのまま保持して出力す
る。
びインバータに入力される電圧指令の無負荷時の波形を
示すものである。無負荷時においては(b)の線電流i
uは全てが励磁電流であり、すなわちd軸位相に等し
い。またデッドタイムによる誤差電圧(d)は線電流i
u、つまりd軸位相と同位相であるので、デッドタイム
によって電流誤差アンプに発生した誤差電圧成分は、d
軸成分については直流量として発生し、q軸成分には平
均値では0となり、発生しない。ここでd軸電流誤差ア
ンプに発生した誤差電圧Gd・Δidの大きさは、デッド
タイムによる誤差電圧に対して直接的に等しくなってい
るので、この値をそのままデッドタイム補正値ecとし
て使用することができる。なお、増幅器32に設定する
増幅率は積分器33の積分時定数を調整するために可変
して設定し、通常は数100ms程度の時定数になるよ
う設定する。また有負荷状態においてスイッチ23aが
オフした場合は積分器33は無負荷状態において同定し
たデッドタイム補正値ecをそのまま保持して出力す
る。
【0020】このようにして得られたデッドタイム補正
値ecを用いて、図1のデッドタイム補償部31におい
て電圧指令値eu*,ev*,ew*に対して補正を行うと、
補正後の3相補正電圧指令eu'*,ev'*,ew'*は、図
9および図3の(c)の波形と等しくなる。このとき、
電流誤差アンプの出力Gq・Δi1q、Gd・Δidにはもは
や誤差電圧は含まれておらず、(18)式(21)式を
用いて正確に励磁インダクタンスMと二次抵抗r2の同
定が可能である。
値ecを用いて、図1のデッドタイム補償部31におい
て電圧指令値eu*,ev*,ew*に対して補正を行うと、
補正後の3相補正電圧指令eu'*,ev'*,ew'*は、図
9および図3の(c)の波形と等しくなる。このとき、
電流誤差アンプの出力Gq・Δi1q、Gd・Δidにはもは
や誤差電圧は含まれておらず、(18)式(21)式を
用いて正確に励磁インダクタンスMと二次抵抗r2の同
定が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように本発明においてモ
ータ内部の励磁電流およびトルク電流は、それぞれ独立
にフィードバック制御されており、その制御に用いられ
る励磁インダクタンスM、二次抵抗r2はq軸電流誤差
アンプの出力に基づいて正確な値を同定して制御に用い
ることができる。さらにインバータのデッドタイムに起
因する電圧誤差成分をd軸電流誤差アンプの出力に基づ
いて同定し、補償しているので、q軸電流誤差アンプの
出力にはデッドタイムによる誤差成分を含まず、常に正
確に上記パラメータを同定することができる。その結
果、鉄心の磁気飽和の影響やモータの製造上の寸法精度
などによる励磁インダクタンスMの変動およびモータの
温度変化等による二次抵抗r2の変動の影響を受けず、
常に精度良く所望の出力トルクを得ることができる。こ
のため、従来は適用するモータにあわせて制御パラメー
タの調整が必要であったが、この調整を不要とすること
ができる。
ータ内部の励磁電流およびトルク電流は、それぞれ独立
にフィードバック制御されており、その制御に用いられ
る励磁インダクタンスM、二次抵抗r2はq軸電流誤差
アンプの出力に基づいて正確な値を同定して制御に用い
ることができる。さらにインバータのデッドタイムに起
因する電圧誤差成分をd軸電流誤差アンプの出力に基づ
いて同定し、補償しているので、q軸電流誤差アンプの
出力にはデッドタイムによる誤差成分を含まず、常に正
確に上記パラメータを同定することができる。その結
果、鉄心の磁気飽和の影響やモータの製造上の寸法精度
などによる励磁インダクタンスMの変動およびモータの
温度変化等による二次抵抗r2の変動の影響を受けず、
常に精度良く所望の出力トルクを得ることができる。こ
のため、従来は適用するモータにあわせて制御パラメー
タの調整が必要であったが、この調整を不要とすること
ができる。
【図1】 本発明による誘導電動機の制御装置の一実施
形態のブロック図である。
形態のブロック図である。
【図2】 デッドタイム補償部の内部構成の一実施形態
のブロック図である。
のブロック図である。
【図3】 モータの端子電圧と線電流波形、およびイン
バータに入力される電圧指令の無負荷時の波形を示すも
のである。
バータに入力される電圧指令の無負荷時の波形を示すも
のである。
【図4】 従来の誘導電動機の制御装置のブロック図の
一例である。
一例である。
【図5】 図4に示したdq軸電圧指令算出部の内部ブ
ロック図の一例である。
ロック図の一例である。
【図6】 誘導電動機の等価回路である。
【図7】 インバータの入力電圧指令と出力電圧の関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図8】 インバータにおけるデッドタイム誤差電圧Δ
eと出力電流との関係を示すグラフである。
eと出力電流との関係を示すグラフである。
【図9】 モータの端子電圧と線電流波形、およびイン
バータに入力される電圧指令の波形を示すものである。
バータに入力される電圧指令の波形を示すものである。
1 変換器、2 除算器、3 2相3相変換器、4 d
q軸電圧指令算出部、5 一次進み補償回路、6 電流
検出器、7 除算器、8 変換器、9 3相2相変換
器、10 2相正弦波発生器、11 減算器、12 増
幅器、13 変換器、14 乗算器、15 減算器、1
6 増幅器、17 変換器、18 変換器、19 乗算
器、20 変換器、21 増幅器、22 コンパレー
タ、23 スイッチ、24 データテーブル、25 増
幅器、26 インバータ、27 直流電源、28 モー
タ、29 位置検出器、30 微分器、31 デッドタ
イム補償部、32 増幅器、33 積分器、34 増幅
器、35 リミッタ、36 乗算器、37 加算器。
q軸電圧指令算出部、5 一次進み補償回路、6 電流
検出器、7 除算器、8 変換器、9 3相2相変換
器、10 2相正弦波発生器、11 減算器、12 増
幅器、13 変換器、14 乗算器、15 減算器、1
6 増幅器、17 変換器、18 変換器、19 乗算
器、20 変換器、21 増幅器、22 コンパレー
タ、23 スイッチ、24 データテーブル、25 増
幅器、26 インバータ、27 直流電源、28 モー
タ、29 位置検出器、30 微分器、31 デッドタ
イム補償部、32 増幅器、33 積分器、34 増幅
器、35 リミッタ、36 乗算器、37 加算器。
Claims (1)
- 【請求項1】インバータによって出力された三相交流電
圧によって駆動される誘導電動機の制御装置であって、
トルク指令と磁束密度指令を入力とし、当該二相指令を
前記電動機の1次電流を制御するための三相電圧指令に
変換し、前記誘導電動機の実際の三相の1次電流をトル
ク電流検出値と励磁電流検出値の二相の検出値に変換し
てフィードバック制御を行う誘導電動機の制御装置にお
いて、前記三相電圧指令とデッドタイム補正値を入力と
し、前記インバータに対して三相補正電圧指令を出力す
るデッドタイム補償手段と、前記磁束密度指令と、励磁
インダクタンス補正値とによって補正された励磁インダ
クタンスとに基づき励磁電流指令値を算出する励磁電流
指令発生手段と、前記励磁電流指令と前記励磁電流検出
値に基づき励磁電流誤差を算出し、当該励磁電流誤差に
基づき、励磁電流と同相の励磁電圧指令を算出する励磁
電圧指令算出手段と、前記トルク指令と前記磁束密度指
令に基づきトルク電流指令を算出するトルク電流指令発
生手段と、前記トルク電流指令と前記トルク電流検出値
に基づきトルク電流誤差を算出し、当該トルク電流誤差
に基づき、トルク電流と同相のトルク電圧指令を算出す
るトルク電圧指令算出手段と、前記トルク電圧指令に基
づきモータの二次抵抗の補正値を算出する二次抵抗補正
値算出手段と、前記トルク電流指令および前記磁束密度
指令と、前記二次抵抗補正値によって補正された二次抵
抗値とに基づきすべり角周波数を算出するすべり角周波
数算出手段と、前記すべり角周波数と実際のモータの角
周波数に基づき角周波数指令を算出する角周波数指令算
出手段と、前記トルク指令が、予め定められたしきい値
以下である場合にオンとなる第1および第2のスイッチ
と、前記第1のスイッチがオンの場合には前記トルク電
圧指令に基づいて前記励磁インダクタンス補正値を算出
し、また前記第1のスイッチがオフの場合には前記励磁
インダクタンス補正値を保持する励磁インダクタンス補
正値算出手段と、前記第2のスイッチがオンの場合には
前記励磁電圧指令に基づいて前記デッドタイム補正値を
算出し、また前記第2のスイッチがオフの場合には前記
デッドタイム補正値を保持するデッドタイム補正値算出
手段と、前記励磁電圧指令および前記トルク電圧指令
と、前記角周波数指令とに基づいてモータに印加する前
記三相電圧指令を算出する三相電圧指令発生手段と、を
有することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10215910A JP2000050698A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 誘導電動機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10215910A JP2000050698A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 誘導電動機の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000050698A true JP2000050698A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16680285
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10215910A Pending JP2000050698A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 誘導電動機の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000050698A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002034265A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-31 | Yaskawa Electric Corp | Pwm方式電圧形インバータのデッドバンドによる電圧誤差の補正方法およびpwm方式電圧形インバータ |
| JP2007091182A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置の制御装置 |
| JP2007306694A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Yaskawa Electric Corp | 誘導電動機のインバータ制御装置 |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP10215910A patent/JP2000050698A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002034265A (ja) * | 2000-07-13 | 2002-01-31 | Yaskawa Electric Corp | Pwm方式電圧形インバータのデッドバンドによる電圧誤差の補正方法およびpwm方式電圧形インバータ |
| JP2007091182A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-12 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置の制御装置 |
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