JP2000048780A - コイン形有機電解液電池及びその製造方法 - Google Patents
コイン形有機電解液電池及びその製造方法Info
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- JP2000048780A JP2000048780A JP10217249A JP21724998A JP2000048780A JP 2000048780 A JP2000048780 A JP 2000048780A JP 10217249 A JP10217249 A JP 10217249A JP 21724998 A JP21724998 A JP 21724998A JP 2000048780 A JP2000048780 A JP 2000048780A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 正極、リチウムを活物質とする負極、有機電
解液からなる発電要素を、正極端子を兼ねる正極ケース
に収容し、負極端子を兼ねる封口板により、正極ケース
の開口部をガスケットを介して封口したコイン形有機電
解液電池を長期間にわたって使用した場合、電池容器内
でのガス発生に起因して、電池容器内と大気圧との間に
差が生じ、カシメ封口を行った部分において大気圧より
も圧力が高い状態にある電池容器内から外部へ電解液が
漏れ出す現象、いわゆる漏液が発生する可能性がある。 【解決手段】 封口板が、外周縁部を正極ケース側に向
けてU字状に折返された折返部と、折返部分に続く平坦
部とを有し、且つ平坦部の幅が板厚に対して75〜15
0%の範囲にある構成とし、好ましくは平坦部と当接す
る電池ケースの内面を臨む面と、封口板の天面の垂線と
の作る角度が5〜15°の範囲にある構成とする。
解液からなる発電要素を、正極端子を兼ねる正極ケース
に収容し、負極端子を兼ねる封口板により、正極ケース
の開口部をガスケットを介して封口したコイン形有機電
解液電池を長期間にわたって使用した場合、電池容器内
でのガス発生に起因して、電池容器内と大気圧との間に
差が生じ、カシメ封口を行った部分において大気圧より
も圧力が高い状態にある電池容器内から外部へ電解液が
漏れ出す現象、いわゆる漏液が発生する可能性がある。 【解決手段】 封口板が、外周縁部を正極ケース側に向
けてU字状に折返された折返部と、折返部分に続く平坦
部とを有し、且つ平坦部の幅が板厚に対して75〜15
0%の範囲にある構成とし、好ましくは平坦部と当接す
る電池ケースの内面を臨む面と、封口板の天面の垂線と
の作る角度が5〜15°の範囲にある構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極端子を兼ねる
正極ケース、および負極端子を兼ねる封口板からなる電
池容器に、発電要素を収納し、正極ケースの開口部に封
口板およびガスケットを配してカシメ封口した構造を有
し、カシメ封口部分における耐漏液特性を改善したコイ
ン形有機電解液電池に関するものである。
正極ケース、および負極端子を兼ねる封口板からなる電
池容器に、発電要素を収納し、正極ケースの開口部に封
口板およびガスケットを配してカシメ封口した構造を有
し、カシメ封口部分における耐漏液特性を改善したコイ
ン形有機電解液電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、負極にリチウムあるいはその合
金を用いた有機電解液電池は、活物質にリチウムを用い
ることから、エネルギー密度が高い。このため、機器の
小型化および軽量化が可能であるだけでなく、高信頼性
を有することから各種電子機器の主電源やメモリーバッ
クアップ電源として使用されている。また、最近では充
電可能な二次電池の開発により、さらに広く使用され、
その需要は年々増加している。とくにコイン形に形成さ
れた有機電解液電池は、小型精密機器の主電源やメモリ
ーバックアップ電源として使用されるようになり、長期
にわたっての高信頼性を確保する必要がある。
金を用いた有機電解液電池は、活物質にリチウムを用い
ることから、エネルギー密度が高い。このため、機器の
小型化および軽量化が可能であるだけでなく、高信頼性
を有することから各種電子機器の主電源やメモリーバッ
クアップ電源として使用されている。また、最近では充
電可能な二次電池の開発により、さらに広く使用され、
その需要は年々増加している。とくにコイン形に形成さ
れた有機電解液電池は、小型精密機器の主電源やメモリ
ーバックアップ電源として使用されるようになり、長期
にわたっての高信頼性を確保する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コイン形有機電解液電
池は、長期間にわたって使用した場合、電池容器内に微
量のガスが発生する。このガスの発生に起因して、電池
容器の内圧が上昇する。この際、電池容器内と大気圧と
の間に差が生じ、これによるポンプアップ効果によって
カシメ封口を行った部分より漏液が発生する可能性があ
る。特に二次電池の場合、充放電の繰り返し等からガス
発生率が高くなる。その結果、電池周辺の回路を痛め、
機器の故障。本発明は、特に高い耐漏液特性の確保を目
的とする。
池は、長期間にわたって使用した場合、電池容器内に微
量のガスが発生する。このガスの発生に起因して、電池
容器の内圧が上昇する。この際、電池容器内と大気圧と
の間に差が生じ、これによるポンプアップ効果によって
カシメ封口を行った部分より漏液が発生する可能性があ
る。特に二次電池の場合、充放電の繰り返し等からガス
発生率が高くなる。その結果、電池周辺の回路を痛め、
機器の故障。本発明は、特に高い耐漏液特性の確保を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、本発明のコイン形有機電解液電池は、正極と、
リチウムを活物質とする負極と有機電解液とからなる発
電要素を、正極端子を兼ねる正極ケースに収容し、外周
縁部が該正極ケース側にU字状に折返され、折返部分に
平坦部を有する負極端子を兼ねる封口板により、該正極
ケースの開口部をガスケットを介して封口したコイン形
有機電解液電池であって、該平坦部の幅が該封口板の板
厚に対して75〜150%の範囲にあるしたことを特徴
とする。
ために、本発明のコイン形有機電解液電池は、正極と、
リチウムを活物質とする負極と有機電解液とからなる発
電要素を、正極端子を兼ねる正極ケースに収容し、外周
縁部が該正極ケース側にU字状に折返され、折返部分に
平坦部を有する負極端子を兼ねる封口板により、該正極
ケースの開口部をガスケットを介して封口したコイン形
有機電解液電池であって、該平坦部の幅が該封口板の板
厚に対して75〜150%の範囲にあるしたことを特徴
とする。
【0005】さらに、封口金型および上押さえピン、下
押さえピンによって正極ケースを内方へカールして封口
処理を行うに際し、上押さえピンの入る孔部の内径が内
方へカールされた電池の正極ケースの上端開口部径より
も小さく、ガスケット上部を80%以上押さえる封口金
型を使用して封口処理する。
押さえピンによって正極ケースを内方へカールして封口
処理を行うに際し、上押さえピンの入る孔部の内径が内
方へカールされた電池の正極ケースの上端開口部径より
も小さく、ガスケット上部を80%以上押さえる封口金
型を使用して封口処理する。
【0006】この正極ケースと封口板とをガスケットを
介してカシメ封口した際に、正極ケース開口部と封口板
との間、正極ケースと封口板周縁端部との間および正極
ケースと封口板折返部の間に介在するガスケットの圧縮
率が30〜70%である構成としたものである。
介してカシメ封口した際に、正極ケース開口部と封口板
との間、正極ケースと封口板周縁端部との間および正極
ケースと封口板折返部の間に介在するガスケットの圧縮
率が30〜70%である構成としたものである。
【0007】これにより、コイン形有機電解液電池の耐
漏液特性を改善したものである。
漏液特性を改善したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、正極とリチウムを活物質とする負極と有機電解液と
を、正極ケースと封口板から成る電池容器に収納し、ガ
スケットを介してカシメ封口した構造のコイン形有機電
解液電池であって、前記封口板として折返部に板厚の7
5〜150%の平坦部を設けたことを特徴とするコイン
形有機電解液電池としたものであり、封口した際の電池
底部のガスケットにかかるストレスを分散させガスケッ
トの劣化を防止しながらガスケットと封口板およびケー
スとを十分に密着させたものである。
は、正極とリチウムを活物質とする負極と有機電解液と
を、正極ケースと封口板から成る電池容器に収納し、ガ
スケットを介してカシメ封口した構造のコイン形有機電
解液電池であって、前記封口板として折返部に板厚の7
5〜150%の平坦部を設けたことを特徴とするコイン
形有機電解液電池としたものであり、封口した際の電池
底部のガスケットにかかるストレスを分散させガスケッ
トの劣化を防止しながらガスケットと封口板およびケー
スとを十分に密着させたものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記封口板とし
て、折り返し最周縁部と封口板天部の垂線が作る角度θ
を5〜15°としたものを用いたことを特徴とする請求
項1記載のコイン形有機電解液電池としたものであり、
封口した際の封口板の折返部の内部への変形を防止し、
封口板開口方向への力がかかることにより、ガスケット
と封口板およびケースとの密着性を良好にする。
て、折り返し最周縁部と封口板天部の垂線が作る角度θ
を5〜15°としたものを用いたことを特徴とする請求
項1記載のコイン形有機電解液電池としたものであり、
封口した際の封口板の折返部の内部への変形を防止し、
封口板開口方向への力がかかることにより、ガスケット
と封口板およびケースとの密着性を良好にする。
【0010】請求項3に記載の発明は、前記正極ケース
の板厚が封口板の板厚の65〜85%であり、ケース開
口端部内側が80〜100°の角度で切断されたことを
特徴とする請求項1、2記載のコイン形有機電解液電池
であり、封口した際に、ケースの板厚が封口板の板厚の
65〜85%とすることにより、封口板の折返部の内部
への変形を防止する。さらに、封口板として折返部に板
厚の75〜150%の平坦部を設けたものを用いるとこ
により、封口した際の電池底部のガスケットにかかるス
トレスを分散させガスケットの劣化を防止しながら、ケ
ース開口端部内側が80〜100°の角度で切断された
ものを用いることにより、封口した際の、ガスケットへ
のくいこみにより移動を防止することによって、ガスケ
ットと封口板およびケースとを十分に密着させたもので
ある。
の板厚が封口板の板厚の65〜85%であり、ケース開
口端部内側が80〜100°の角度で切断されたことを
特徴とする請求項1、2記載のコイン形有機電解液電池
であり、封口した際に、ケースの板厚が封口板の板厚の
65〜85%とすることにより、封口板の折返部の内部
への変形を防止する。さらに、封口板として折返部に板
厚の75〜150%の平坦部を設けたものを用いるとこ
により、封口した際の電池底部のガスケットにかかるス
トレスを分散させガスケットの劣化を防止しながら、ケ
ース開口端部内側が80〜100°の角度で切断された
ものを用いることにより、封口した際の、ガスケットへ
のくいこみにより移動を防止することによって、ガスケ
ットと封口板およびケースとを十分に密着させたもので
ある。
【0011】請求項4に記載の発明は、正極とリチウム
を活物質とする負極と有機電解液とを、正極ケースと封
口板から成る電池容器に収納し、ガスケットを介してカ
シメ封口した構造のコイン形有機電解液電池であって、
前記有機電解液リチウム電池を、封口金型および上押さ
えピン、下押さえピンによって正極ケースを内方へカー
ルして封口処理を行うに際し、上押さえピンの入る孔部
の内径が内方へカールされた電池の正極ケースの上端開
口部径よりも小さく、ガスケット上部を80%以上押さ
える金型を使用して封口処理したことを特徴とするコイ
ン形有機電解液電池であり、封口時のガスケットの移動
を防止し、ガスケットが封口板とケース間に隙間なく存
在させることにより十分な密着性を得ることができる。
を活物質とする負極と有機電解液とを、正極ケースと封
口板から成る電池容器に収納し、ガスケットを介してカ
シメ封口した構造のコイン形有機電解液電池であって、
前記有機電解液リチウム電池を、封口金型および上押さ
えピン、下押さえピンによって正極ケースを内方へカー
ルして封口処理を行うに際し、上押さえピンの入る孔部
の内径が内方へカールされた電池の正極ケースの上端開
口部径よりも小さく、ガスケット上部を80%以上押さ
える金型を使用して封口処理したことを特徴とするコイ
ン形有機電解液電池であり、封口時のガスケットの移動
を防止し、ガスケットが封口板とケース間に隙間なく存
在させることにより十分な密着性を得ることができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、前記正極ケース
と封口板とをガスケットを介してカシメ封口した際に、
正極ケース開口部と封口板との間、正極ケースと封口板
周縁端部との間および正極ケースと封口板折り返しに介
在するガスケットの圧縮率が30〜70%である請求項
4記載のコイン形有機電解液電池であり、バランスよく
封口することにより、ガスケットの移動を防止し、ガス
ケットと封口板およびケースとの密着性を良好にする。
と封口板とをガスケットを介してカシメ封口した際に、
正極ケース開口部と封口板との間、正極ケースと封口板
周縁端部との間および正極ケースと封口板折り返しに介
在するガスケットの圧縮率が30〜70%である請求項
4記載のコイン形有機電解液電池であり、バランスよく
封口することにより、ガスケットの移動を防止し、ガス
ケットと封口板およびケースとの密着性を良好にする。
【0013】請求項6に記載の発明は、前記封口板とし
て折返部に板厚の75〜150%の平坦部を設け、折り
返し最周縁部と封口板天部の垂線が作る角度を5〜15
°としたものを用いたことを特徴とする請求項4記載の
コイン形有機電解液電池としたものであり、封口時のガ
スケットの移動を防止し、さらに、封口した際の電池底
部のガスケットにかかるストレスを分散させガスケット
の劣化を防止しながらガスケットと封口板およびケース
とを十分に密着させたものである。さらに、封口時の際
に封口板の折返部の内部への変形を防止し、封口板開口
方向への力がかかり、さらに、ガスケットの移動を防止
することによって、ガスケットが封口板とケース間に隙
間なく存在し、ガスケットと封口板およびケースとの密
着性を良好にする。
て折返部に板厚の75〜150%の平坦部を設け、折り
返し最周縁部と封口板天部の垂線が作る角度を5〜15
°としたものを用いたことを特徴とする請求項4記載の
コイン形有機電解液電池としたものであり、封口時のガ
スケットの移動を防止し、さらに、封口した際の電池底
部のガスケットにかかるストレスを分散させガスケット
の劣化を防止しながらガスケットと封口板およびケース
とを十分に密着させたものである。さらに、封口時の際
に封口板の折返部の内部への変形を防止し、封口板開口
方向への力がかかり、さらに、ガスケットの移動を防止
することによって、ガスケットが封口板とケース間に隙
間なく存在し、ガスケットと封口板およびケースとの密
着性を良好にする。
【0014】請求項7に記載の発明は、前記正極ケース
として前記正極ケースの板厚が封口板の板厚の65〜8
5%であり、ケース開口端部内側が80〜100°の角
度で切断されたことを特徴とする請求項5、6記載のコ
イン形有機電解液電池としたものであり、封口した際
に、ケースの板厚が封口板の板厚の65〜85%とする
ことにより、封口板の折返部の内部への変形を防止す
る。さらに、封口板として折返部に板厚の75〜150
%の平坦部を設けたものを用いることにより、封口した
際の電池底部のガスケットにかかるストレスを分散させ
ガスケットの劣化を防止しすることができる。また、ケ
ース開口端部内側が80〜100°の角度で切断された
ものを用いることにより、封口した際にガスケットへ正
極ケースがくいこみ、同時に封口金型でガスケットを押
さえることにより移動を防止する。これらのことから、
ガスケットが封口板とケースの間に隙間なく存在し、十
分な密着性を得ることができる。
として前記正極ケースの板厚が封口板の板厚の65〜8
5%であり、ケース開口端部内側が80〜100°の角
度で切断されたことを特徴とする請求項5、6記載のコ
イン形有機電解液電池としたものであり、封口した際
に、ケースの板厚が封口板の板厚の65〜85%とする
ことにより、封口板の折返部の内部への変形を防止す
る。さらに、封口板として折返部に板厚の75〜150
%の平坦部を設けたものを用いることにより、封口した
際の電池底部のガスケットにかかるストレスを分散させ
ガスケットの劣化を防止しすることができる。また、ケ
ース開口端部内側が80〜100°の角度で切断された
ものを用いることにより、封口した際にガスケットへ正
極ケースがくいこみ、同時に封口金型でガスケットを押
さえることにより移動を防止する。これらのことから、
ガスケットが封口板とケースの間に隙間なく存在し、十
分な密着性を得ることができる。
【0015】以上のように本発明の構成にすることによ
って、ケース、封口板とガスケットとの密着性を良好に
し、ガス発生を伴って充放電がくり返されるコイン形有
機電解液電池の耐漏液特性を改善することができる。
って、ケース、封口板とガスケットとの密着性を良好に
し、ガス発生を伴って充放電がくり返されるコイン形有
機電解液電池の耐漏液特性を改善することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0017】図1は、コイン形有機電解液電池の部分断
面図および封口時に使用する封口金型および上押さえピ
ン、下押さえピンの状態を示す断面図である。図1にお
いて1は封口板を示し、ステンレス鋼からなる。封口板
1は、封口板の外周に向けて折り返された折返部1aを
有している。この折返部1aの幅Wは、板厚の75〜1
50%の平坦部を設け、さらに折り返し最周縁部と天部
の垂線が作る角度θは5〜15°である。2はケースを
示し、ステンレス鋼からなる。板厚は封口板の板厚の6
5〜85%であり、ケース開口端部内側は80〜100
°の角度で切断されたものである。3はポリプロピレン
製ガスケットを使用し、カシメ封口した際に、正極ケー
ス開口部と封口板との間、正極ケースと封口板周縁端部
との間および正極ケースと封口板折り返しに介在するガ
スケットの圧縮率は30〜70%である。4は正極でリ
チウムマンガン酸化物90wt%、導電材であるアセチ
レンブラック5wt%および結着剤であるフッ素樹脂を
5wt%の重量比になるように混練し、直径15mm、
厚み0.8mmの大きさになるようペレット成型する。
5は負極でリチウムチタン酸化物90wt%、導電材で
あるアセチレンブラック5wt%および結着剤であるフ
ッ素樹脂を5wt%の重量比になるように混練し、直径
15mm、厚み0.5mmの大きさになるようペレット
成型する。6はセパレータで厚み0.3mmのポリプロ
ピレン製不職布である。電解液はPC、DMEを体積比
1:1で混合した溶媒にLiClO4を1モル/lの割
合で溶解したものを用いた。7は封口金型、8は上押さ
えピン、9は下押さえピンを示し、正極ケースを内方へ
カールして封口処理を行うに際し、上押さえピンの入る
孔部の内径が内方へカールされた電池の正極ケースの上
端開口部径よりも小さく、さらにガスケット上部を80
%以上押さえる金型である。この本発明の電池をAとす
る。
面図および封口時に使用する封口金型および上押さえピ
ン、下押さえピンの状態を示す断面図である。図1にお
いて1は封口板を示し、ステンレス鋼からなる。封口板
1は、封口板の外周に向けて折り返された折返部1aを
有している。この折返部1aの幅Wは、板厚の75〜1
50%の平坦部を設け、さらに折り返し最周縁部と天部
の垂線が作る角度θは5〜15°である。2はケースを
示し、ステンレス鋼からなる。板厚は封口板の板厚の6
5〜85%であり、ケース開口端部内側は80〜100
°の角度で切断されたものである。3はポリプロピレン
製ガスケットを使用し、カシメ封口した際に、正極ケー
ス開口部と封口板との間、正極ケースと封口板周縁端部
との間および正極ケースと封口板折り返しに介在するガ
スケットの圧縮率は30〜70%である。4は正極でリ
チウムマンガン酸化物90wt%、導電材であるアセチ
レンブラック5wt%および結着剤であるフッ素樹脂を
5wt%の重量比になるように混練し、直径15mm、
厚み0.8mmの大きさになるようペレット成型する。
5は負極でリチウムチタン酸化物90wt%、導電材で
あるアセチレンブラック5wt%および結着剤であるフ
ッ素樹脂を5wt%の重量比になるように混練し、直径
15mm、厚み0.5mmの大きさになるようペレット
成型する。6はセパレータで厚み0.3mmのポリプロ
ピレン製不職布である。電解液はPC、DMEを体積比
1:1で混合した溶媒にLiClO4を1モル/lの割
合で溶解したものを用いた。7は封口金型、8は上押さ
えピン、9は下押さえピンを示し、正極ケースを内方へ
カールして封口処理を行うに際し、上押さえピンの入る
孔部の内径が内方へカールされた電池の正極ケースの上
端開口部径よりも小さく、さらにガスケット上部を80
%以上押さえる金型である。この本発明の電池をAとす
る。
【0018】比較として、封口板の折返部に平坦部がな
い電池をBとする。また、折り返し最周縁部と天部の垂
線が作る角度θが0°である電池をCとする。さらに、
ケースとして、板厚が封口板の板厚と同じであり、ケー
ス開口端部内側が円弧である電池をDとする。同様にケ
ース板厚が封口板の板厚の50%であり、ケース開口端
部内側が円弧である電池をEとする。次に、封口金型と
して、上押さえピンの入る孔部の内径が内方へカールさ
れた電池の正極ケースの上端開口部径と同じである金型
を使用して封口処理した電池をF、ガスケット上部を5
0%押さえる金型を使用して封口処理した電池をGとす
る。また、正極ケースと封口板とをガスケットを介して
カシメ封口した際に、正極ケース開口部と封口板との
間、正極ケースと封口板周縁端部との間および正極ケー
スと封口板折返部の間に介在するガスケットの圧縮率が
10〜20%である電池をH、同様に圧縮率が80〜9
0%である電池をIとする。その他の構成は電池Aと全
く同じとする。 これらの電池を各々100個構成し、
60℃に1時間保持した後、−10℃に1時間保持する
熱衝撃サイクルを1サイクルとし、300サイクル繰り
返す漏液試験における漏液発生率の結果を示す。
い電池をBとする。また、折り返し最周縁部と天部の垂
線が作る角度θが0°である電池をCとする。さらに、
ケースとして、板厚が封口板の板厚と同じであり、ケー
ス開口端部内側が円弧である電池をDとする。同様にケ
ース板厚が封口板の板厚の50%であり、ケース開口端
部内側が円弧である電池をEとする。次に、封口金型と
して、上押さえピンの入る孔部の内径が内方へカールさ
れた電池の正極ケースの上端開口部径と同じである金型
を使用して封口処理した電池をF、ガスケット上部を5
0%押さえる金型を使用して封口処理した電池をGとす
る。また、正極ケースと封口板とをガスケットを介して
カシメ封口した際に、正極ケース開口部と封口板との
間、正極ケースと封口板周縁端部との間および正極ケー
スと封口板折返部の間に介在するガスケットの圧縮率が
10〜20%である電池をH、同様に圧縮率が80〜9
0%である電池をIとする。その他の構成は電池Aと全
く同じとする。 これらの電池を各々100個構成し、
60℃に1時間保持した後、−10℃に1時間保持する
熱衝撃サイクルを1サイクルとし、300サイクル繰り
返す漏液試験における漏液発生率の結果を示す。
【0019】
【表1】
【0020】電池Bでは封口板の折返部に平坦部がない
ことから、ガスケットの一点にストレスがかかり、ガス
ケットの変形、亀裂を招いた。電池Cではθが0°であ
ることから、封口した際の封口板側部にかかるストレス
のために封口板折返部の電池内側への変形が見られた。
また電池Dでは、ケースとして板厚が封口板の板厚と同
じものを用いたため、封口した際に電池Bと同様に封口
板側部にかかるストレスのために封口板折返部が電池内
側へ変形した。さらに、ケース開口端部内側が円弧であ
るのでガスケットがすべり、電池外側への飛び出しが見
られた。結果として、ケースと封口板の間のガスケット
の体積が減少し、ガスケットとケースおよび封口板との
密着性が下がるために、耐漏液特性が低いと考えられ
る。電池Eにおいては、ケース板厚が封口板の板厚の5
0%であることから、封口時にケースの強度が弱いた
め、十分にカシメることができず、またケース開口端部
内側が円弧であるので電池Dと同様にガスケットがすべ
り、電池外側へ飛び出しがあった。またこれらのことか
ら、温度変化の中でガスケットが移動し、ケースおよび
封口板との密着性が下がるため、耐漏液特性が低いと考
えられる。電池Fは封口金型として、上押さえピンの入
る孔部の内径が内方へカールされた電池の正極ケースの
上端開口部径と同じである金型を使用して封口処理した
ために、ガスケットを十分に押さえることができず、電
池外側への飛び出しが見られ、電池Dと同様に、耐漏液
特性は低いと考えられる。電池Fでも、電池Eと同様に
考えられる。電池Hにおいては、正極ケースと封口板と
をガスケットを介してカシメ封口した際に、正極ケース
開口部と封口板との間、正極ケースと封口板周縁端部と
の間および正極ケースと封口板折返部の間に介在するガ
スケットの圧縮率が不十分のため、温度が変化すると、
ガスケットが正極ケースと封口板の間で十分に密着して
おらず移動するため、耐漏液特性は低い。逆に、電池I
のように圧縮率が80〜90%になるとガスケットが弾
性を失い、温度変化の中での電池の内圧変化にともなっ
てガスケットが正極ケースと封口板の間で移動するた
め、耐漏液特性が低いと考えられる。
ことから、ガスケットの一点にストレスがかかり、ガス
ケットの変形、亀裂を招いた。電池Cではθが0°であ
ることから、封口した際の封口板側部にかかるストレス
のために封口板折返部の電池内側への変形が見られた。
また電池Dでは、ケースとして板厚が封口板の板厚と同
じものを用いたため、封口した際に電池Bと同様に封口
板側部にかかるストレスのために封口板折返部が電池内
側へ変形した。さらに、ケース開口端部内側が円弧であ
るのでガスケットがすべり、電池外側への飛び出しが見
られた。結果として、ケースと封口板の間のガスケット
の体積が減少し、ガスケットとケースおよび封口板との
密着性が下がるために、耐漏液特性が低いと考えられ
る。電池Eにおいては、ケース板厚が封口板の板厚の5
0%であることから、封口時にケースの強度が弱いた
め、十分にカシメることができず、またケース開口端部
内側が円弧であるので電池Dと同様にガスケットがすべ
り、電池外側へ飛び出しがあった。またこれらのことか
ら、温度変化の中でガスケットが移動し、ケースおよび
封口板との密着性が下がるため、耐漏液特性が低いと考
えられる。電池Fは封口金型として、上押さえピンの入
る孔部の内径が内方へカールされた電池の正極ケースの
上端開口部径と同じである金型を使用して封口処理した
ために、ガスケットを十分に押さえることができず、電
池外側への飛び出しが見られ、電池Dと同様に、耐漏液
特性は低いと考えられる。電池Fでも、電池Eと同様に
考えられる。電池Hにおいては、正極ケースと封口板と
をガスケットを介してカシメ封口した際に、正極ケース
開口部と封口板との間、正極ケースと封口板周縁端部と
の間および正極ケースと封口板折返部の間に介在するガ
スケットの圧縮率が不十分のため、温度が変化すると、
ガスケットが正極ケースと封口板の間で十分に密着して
おらず移動するため、耐漏液特性は低い。逆に、電池I
のように圧縮率が80〜90%になるとガスケットが弾
性を失い、温度変化の中での電池の内圧変化にともなっ
てガスケットが正極ケースと封口板の間で移動するた
め、耐漏液特性が低いと考えられる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の構成を採用するこ
とによって、封口時のガスケットの電池外側への飛び出
しや移動、変形を防止し、ガスケットとケースおよび封
口板との密着性を良好にし、コイン形有機電解液電池の
耐漏液特性を格段に向上することができる。もちろん、
一次電池だけでなくコイン形の充放電可能なリチウム二
次電池にも適用することができる。
とによって、封口時のガスケットの電池外側への飛び出
しや移動、変形を防止し、ガスケットとケースおよび封
口板との密着性を良好にし、コイン形有機電解液電池の
耐漏液特性を格段に向上することができる。もちろん、
一次電池だけでなくコイン形の充放電可能なリチウム二
次電池にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】封口工程におけるコイン型有機電解液電池の縦
断面図
断面図
1 封口板 2 正極ケース 3 ガスケット 4 正極 5 負極 6 セパレータ 7 封口金型 8 上押さえピン 9 下押さえピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA17 CC06 DD06 DD15 DD26 GG02 HH02 JJ12 KK01 KK02 KK03 5H024 AA02 BB00 BB05 BB14 BB20 CC03 DD01 DD04 FF11 FF36 HH01 HH13
Claims (7)
- 【請求項1】 正極、リチウムを活物質とする負極、有
機電解液からなる発電要素を、正極端子を兼ねる正極ケ
ースに収容し、負極端子を兼ねる封口板により、該正極
ケースの開口部をガスケットを介して封口したコイン形
有機電解液電池であって、 該封口板は、外周縁部を該正極ケース側に向けてU字状
に折返された折返部と、折返部分に続く平坦部とを有
し、該平坦部の幅が該封口板の板厚に対して75〜15
0%の範囲にあることを特徴とするコイン形有機電解液
電池。 - 【請求項2】 該平坦部に当接し、且つ電池ケース内部
を臨む面と、封口板天面の垂線との作る角度が5〜15
°の範囲にある封口板を用いた請求項1記載のコイン形
有機電解液電池。 - 【請求項3】 該正極ケースの板厚が、該封口板の板厚
に対して65〜85%の範囲にあり、電池ケース内面に
対するケース開口部端面の角度が80〜100°の範囲
にある請求項1もしくは請求項2記載のコイン形有機電
解液電池。 - 【請求項4】 正極、リチウムを活物質とする負極、有
機電解液からなる発電要素を、正極ケースと封口板がガ
スケットを介して配された電池容器に収納し、封口金
型、上押さえピンおよび下押さえピンにて正極ケースを
内方へカールさせ、電池容器を封口する封口工程を有す
るコイン型有機電解液電池の製造法であって、 該封口金型は、該ガスケットをその高さ方向に対して上
部から80%以上を押さえると共に、上押さえピンが貫
入される孔部を有し、この孔部の内径が該正極ケースの
上端開口部径よりも小さく、且つ該ガスケット上部を8
0%以上押さえる金型を使用して封口処理したことを特
徴とするコイン形有機電解液電池の製造法。 - 【請求項5】 封口工程において、正極ケース開口部と
封口板との間、正極ケースと封口板周縁端部との間、お
よび正極ケースと封口板の外周部を正極ケース側に向け
てU字状に折返した折返部との間に介在するガスケット
の圧縮率が、いずれも30〜70%の範囲にあることを
特徴とする請求項4記載のコイン形有機電解液電池の製
造法。 - 【請求項6】 外周縁部を該正極ケース側に向けてU字
状に折返された折返部と、折返部分に続く平坦部とを有
し、該平坦部の幅が該封口板の板厚に対して75〜15
0%の範囲にあり、且つ平坦部に当接し、且つ電池ケー
ス内部を臨む面と、封口板天面の垂線との作る角度が5
〜15°の範囲にある封口板を用いた請求項4記載のコ
イン型有機電解液電池の製造法。 - 【請求項7】 板厚が該封口板の板厚に対して65〜8
5%の範囲にあり、電池ケース内面に対するケース開口
部端面の角度が80〜100°の範囲にある正極ケース
を用いた請求項4記載のコイン型有機電解液電池の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10217249A JP2000048780A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | コイン形有機電解液電池及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10217249A JP2000048780A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | コイン形有機電解液電池及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000048780A true JP2000048780A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16701196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10217249A Pending JP2000048780A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | コイン形有機電解液電池及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000048780A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007141539A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 扁平形電池およびその製造方法 |
| US7576969B2 (en) | 2003-12-03 | 2009-08-18 | Panasonic Corporation | Coin-shaped storage cell |
| WO2020090800A1 (ja) * | 2018-10-30 | 2020-05-07 | 日本碍子株式会社 | コイン形二次電池 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP10217249A patent/JP2000048780A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7576969B2 (en) | 2003-12-03 | 2009-08-18 | Panasonic Corporation | Coin-shaped storage cell |
| US7742280B2 (en) | 2003-12-03 | 2010-06-22 | Panasonic Corporation | Coin-shaped storage cell |
| JP2007141539A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 扁平形電池およびその製造方法 |
| WO2020090800A1 (ja) * | 2018-10-30 | 2020-05-07 | 日本碍子株式会社 | コイン形二次電池 |
| JPWO2020090800A1 (ja) * | 2018-10-30 | 2021-09-09 | 日本碍子株式会社 | コイン形二次電池 |
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