JP2000045008A - 還元金属の製造方法 - Google Patents
還元金属の製造方法Info
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Abstract
するに当たり、粉状鉄含有物と粉状還元材とこれらにさ
らに粉状副原料を混合して塩基度が0.4〜1.3にな
る混合物とし、これを炉床上で還元処理にかかる全時間
の1/3以上の時間の中で混合物の内部温度が1200
℃以上、その還元率が40〜80%となるように保持
し、ついで還元後の混合物を溶融させる。
Description
ル、マンガン等の金属を含有する鉱石やダストあるいは
スラジ等の金属含有物から還元金属を製造するのに好適
な方法に関するものである。
転炉法、電気炉法が知られている。このうち、電気炉は
スクラップや還元鉄を鉄原料として、それらを電気エネ
ルギーで加熱溶解させ、場合によっては精錬し、鋼にし
ている。現状ではスクラップを主な原料としているが、
近年、スクラップの需給のひっ迫、電気炉法での高級製
品の製造の流れから還元鉄の使用が増加しつつある。
て、例えば、特開昭63−108188号公報には、水
平方向に回転する炉床に鉄鉱石と固体還元剤からなる層
を積み付け、上部より輻射伝熱によって加熱、鉄鉱石を
還元し、還元鉄を製造する方法が開示されている。この
方法は設備の建設費が比較的安価で、操業トラブルが比
較的少なくてすむ等の優位な点がある。多くの場合、水
平に移動する炉床とは図1およびそのA−A断面を示し
た図2の如き回転炉床の形態が取られている。
された鉄鉱石と固体還元剤からなる層tが積み付けられ
るが、該炉床1は耐火物が張られた炉体3によって覆わ
れ、その内側の上部には熱源としてのバーナー4が設置
されていて、移動床炉1の上で鉄鉱石を還元するように
なっている。炉内温度は1300℃前後にされているの
が普通であり、還元処理の終了後は炉外へ排出してから
の酸化の防止、ハンドリングの容易性を高めるために回
転炉床上で冷却器によって還元鉄を冷却した後、排出口
5から排出、回収するようになっている。
あるものの脈石分を含んでおり、また固体還元剤の代表
例である石炭や石炭チャーには灰分があり、これらが製
品である還元鉄にそのまま残り、次の工程の電気炉(溶
解炉)において溶解、除去されるが、原料鉱石に含まれ
る脈石分や石炭中に含まれる灰分が電気炉に入った場合
には塩基度調整のための石灰の使用量が多くなり、石灰
のコストとともに石灰投入による電力使用量の増加が余
儀なくされているのが現状であった。また、鉄鋼材料の
生産過程においては上記した高炉、転炉、電気炉等のそ
れぞれの過程において発生するガス中のダストや圧延、
表面処理等仕上げ工程でのスケールや研磨、電解等で発
生するスラジ等には鉄に加えてクロム、ニッケル、マン
ガン等の鉄鋼製品に添加されている有用な金属が酸化物
や水酸化物等様々な形態で含有されているが、これらの
ダスト、スラジ類にもSiO2、Al2O3 、CaO や炭素等の不
純物が含まれているため、かかる有用金属の回収は難し
い状況にあった。
石分や灰分を含む原料鉱石や、種々の不純物を含んでい
るダスト、スラジ等の、金属含有物、とくに、粉状の金
属含有物を使用してもそれら脈石分、灰分、不純物を還
元処理段階で余計な工程を経ることなしに除去できる新
規な方法を提案するところにある。
有物 (鉄鉱石、ニッケル鉱石、クロム鉱石、マンガン鉱
石等の鉱石類や砂鉄、還元鉄粉、製鉄ダスト、製鉄スラ
ジ等が使用できる) を還元して還元金属を製造するに当
たり、塩基度が0.4〜1.3である粉状金属含有物を
単味で原料とするか、若しくは粉状金属含有物と粉状還
元剤 (石炭粉、石炭チャー、コークス粉等が使用でき
る) および/または粉状副原料 (石灰石粉、生石灰粉、
消石灰粉、ドロマイト粉等が使用できる) を混合して塩
基度を0.4〜1.3に調整したものを原料として用
い、これを炉床上で還元処理にかかる全時間 (加熱を開
始してから溶融帯に入るまでの時間) の1/3以上の時
間の中で該原料の内部温度が1200℃以上、1350
℃以下でその還元率が40〜80%となるように保持
し、ついで還元後の原料 (還元処理を経て溶融帯に入る
直前の原料) を溶融した状態にすることを特徴とする金
属鉄の製造方法であり、炉床上には粉状還元剤層を形成
しこの上に原料を積層するのがよく、また、炉床はそれ
自体が移動する移動炉床とすると原料の還元処理を連続
的に行うようにできる。ここで、還元後の原料を溶融状
態にするためには、上記還元処理を行う時間内で原料を
保持した温度よりもさらに高くするのがよく、この場合
の温度としては1450〜1550℃程度とするのが好
ましいことになる。その理由は、1450℃以上とする
ことにより溶融物の流動性が良好となりスラグ、メタル
分離に適当であり、一方、1550℃を超えるとスラ
グ、メタル分離にはほとんど変化がなく、投入するエネ
ルギーが大きくなりコスト的にも不利となるからであ
る。また、この発明では、炉床上に粉状還元剤を形成し
この上に原料を積層することが好ましい。それは、炉床
上に形成した粉状還元剤は原料中の金属の還元に使用さ
れるのみならず、原料が溶融したときに炉床を形成する
耐火物と直接接触するのを回避するために機能しこれに
よって炉床が溶損するのを防ぐことができるからであ
る。
料、その溶融物、あるいはそれらの混在物に粉状還元剤
を供給することによって金属の還元効率の促進を図るこ
とができる。粉状還元剤の供給開始時期は、上記のよう
に還元後であれば原料が溶融する前、また、溶融中(原
料が混在する状態も含む)に行ってもよいし、溶融開始
前から溶融中にかけて行ってもよく、とくに限定はされ
ない。粉状還元剤は還元の進行に伴い、複数回に分けて
添加するのがよい。粉状還元剤としては、炉体の上部に
供給手段を設けて還元後の原料、その溶融物あるいはそ
れらの混在物の上方より供給するようにしてもよい。一
回当たりの供給量としては、断熱層となるのを防ぐため
還元後の原料の重量に対して10%以下とするのが好ま
しい。
重量%+原料中粉状還元剤比率×粉状還元剤中CaO重
量%+原料中粉状副原料比率×粉状副原料中CaO重量
%)/ (原料中粉状金属含有物比率×粉状金属含有物中
SiO2 重量%+原料中粉状還元剤比率×粉状還元剤S
iO2 重量%+原料中粉状副原料比率×粉状副原料中S
iO2 重量%) で定義する。なお、上記の式において粉状還元剤あるい
は粉状副原料を添加しなくても還元に必要な炭素量が確
保できる場合や塩基度の調整ができる場合にはそれらの
比率を0として計算することができる。
熱し、高温に保つことをいうものとし、具体的には10
00℃以上の温度に保持することにより原料内の粉状還
元剤から発生するCO、H2 などの還元性ガスによる鉄
の還元が行われ、また、一部Cと鉄や金属との直接還元
も行われる処理をいう。
脈石や灰分はスラグとなり溶融した金属との比重差によ
って分離されることから脈石、灰分の混入がない還元金
属を得る方法の一つとして極めて有効である。
溶融を容易ならしめるために加えられるものであって石
灰石、蛍石、蛇紋岩、ドロマイト、製鋼スラグ等であ
り、成分としてはCaO を含むものである。これらは溶融
する前までに結晶水の蒸発、一部の分解反応(例えば石
灰石の主成分であるCaCO3 はCaO に熱分解される) を起
こしているものの融点が高いため固体の状態を維持して
いる。
には鉱石中の脈石、固体還元剤の灰分は次のような挙動
を示すことになる。まず、鉱石は還元率が低い段階では
鉱石中のFeO と一緒に鉱石に含まれるSiO2、Al2O3等の
脈石分が一たん溶融するが、還元が進行することにより
溶融物中のFeO が低下し融点が上昇するため再度固化し
てしまう。また、粉固体還元剤として用いられた粉石
炭、粉石炭チャー、粉コークスなどからは灰分が残る
が、灰分は主にSiO2、 Al2O3からなり融点が高い。移動
する炉床炉内の温度は通常、1300℃前後であり製鋼
用転炉や電気炉などと比較すると低い温度であるため、
これらの脈石分、灰分を溶融させることはできない。し
たがって還元が進行しても脈石分、灰分が溶融しないた
め、図3に副原料を添加した場合と比較して示したよう
に全体としては固体の状態を維持しており、このため脈
石、灰分を分離した還元鉄を得ることができない。
くは粉状金属含有物と粉固体還元剤、粉副原料等を適宜
混合した原料の塩基度を0. 4〜1. 3の範囲に調整す
るが、その理由は、塩基度をこの範囲にすることにより
脈石分、灰分のスラグ化の融点を低下させることができ
るからであり、これによって還元鉄とスラグの溶融分離
が容易になる。
熱効率などの観点から、局所加熱によってできる限り短
時間で行われることが必要であるため、スラグの溶融分
離もまた速やかに行われる必要があるが、原料の塩基度
を単に0. 4〜1. 3の範囲に調整して原料中において
スラグ化する成分の溶融温度を単に低下させるだけでは
必ずしも溶融後に還元金属とスラグとに分離することが
できない。
時間の1/3以上の時間の中で原料の内部温度が120
0℃以上に、しかもその際、鉄の還元率が40〜80%
となるように保持する。
の実験結果に基づく。まず粒径3mm以下の粉鉄鉱石、コ
ークス粉、石灰石粉を重量比で7:3:1の割合になる
混合物を作り、これを図4に示すような実験装置で13
00℃に保持しながら重量の連続的な測定を行い、還元
の進行状況を調査した。その結果、粉鉄鉱石の種類や平
均粒径等いろいろ変更することにより図5に示すような
還元挙動の状態が確認され、とくに図5中のa、bのよ
うな還元率の比較的低い段階で還元停滞が生じる場合に
は還元処理の終了後にメタルとスラグがきれいに2層に
分離していたが、cのような初期の還元速度が速く還元
率の高い状態が長く続く場合には還元終了後の観察では
スラグとメタルがほとんど分離しておらずスラグが部分
的に浸み出したメタルと石灰の混合物になっていた。
結果、鉄鉱石の還元のパターンには色々な形態がある
が、還元率40%未満および還元率80%を超えた時点
では還元の進行にあまり相違がないが、40%から80
%の間では条件に応じて還元停滞を起こす場合と還元が
速やかに進む場合があることが明らかとなった。図5に
その場合の顕著な例を示すように、還元率40〜80%
の間において還元の進行に停滞を起こす条件下では還元
終了後に得られたメタルとスラグとの分離が生じること
が明らかとなった。すなわち、鉄鉱石の還元速度が速
く、還元率が40〜80%となる時間が短いと混合物中
の石灰分と脈石分、灰分との溶解が十分に進まず石灰と
脈石分、灰分とがスラグ化しないことが判明した。
う比較的低い状態において、鉄酸化物はその多くがFeO
として存在するため、このFeO と石灰分、脈石、灰分中
のSiO2、CaO 、Al2O3 とが低融点で粘性の低いスラグ組
成を形成することによるもの、すなわち、還元停滞が生
じる条件においては、FeO が存在する状態で比較的長い
時間保持されることで混合物中の石灰分、脈石、灰分の
溶解が進むのに対し、還元停滞を起こさない条件で還元
が進むと、酸化鉄の還元により生成したFeO と石灰分、
脈石、灰分とが十分に溶解しないうちに還元が進行して
しまい、スラグの粘性低下の効果は十分得られないため
にメタル、スラグの分離にまで至らないものと考えられ
る。原料中の鉄の還元率は、原料中に含まれる鉄を全て
Fe2O3 としたときの鉄と結合する酸素量に対して、実際
に鉄と結合している酸素量の割合を1から差し引いた値
をいう。混合物を化学分析してトータル鉄重量%を(TF
e) 、金属鉄重量%を(MFe) 、2価の鉄重量%を (Fe2+)
としたとき、 1−((TFe)− (MFe)−(Fe2+ ) /3) /(TFe) で表される。
低く保ち、塩基度を0.4〜1.3の範囲に調整した場
合、原料は還元後に速やかに溶融が起こり、さらに、溶
融した状態では金属鉄はメタルとしてスラグから分離す
ることになる。このため、メタル中には脈石由来の不純
物であるSiO2やAl2O3 等が少なく、良質の還元金属を製
造することができる。
%となるように制御するには、炉体温度によって還元速
度を調整するか、原料中に配合する固体還元剤の量を調
整することによって実現できる。とくに、原料中の酸化
金属を還元するために必要な還元剤の量よりも少ない量
の還元剤を配合した場合、十分に還元が進行せず、温度
を高く保っても鉄の還元率は低い状態に保持される。
合、溶融物にはFeO の状態で鉄酸化物が残存することに
なる。溶融物中の鉄酸化物はスラグと混在しており、溶
融物が還元性雰囲気に保持されていれば、さらに還元が
進行してメタルに移行していくため原料中の鉄分のうち
製品として回収できる金属鉄の割合を増加させることが
できる。また、他の金属酸化物についても、溶融状態で
あるため炭素分との接触界面積が未溶融の場合に比較し
て格段に増大するため速やかに還元が進行することにな
る。
と、さらに還元反応が起こる(以下、これを仕上げ還元
反応という)が、この際に発生するガス(例えば、還元
剤に石炭を使用した場合、COやH2 等のガスが発生す
る)によって溶融物は強く撹拌される。この撹拌によっ
て粉状還元剤は溶融物内に取り込まれて溶融物中の金属
の還元に寄与するが、溶融物表面に粉状の還元剤が多量
に残存した場合、それが断熱層となり炉体からの熱が十
分に溶融物に供給されず、吸熱反応である還元反応に悪
影響を及ぼすことになる。一方、溶融物の表面に粉状還
元剤がわずかでも残っていれば炉内の雰囲気にかかわら
ず溶融物の表面には還元性雰囲気に保たれるため、メタ
ルの再酸化を回避することができる。このためこの発明
においては前述した如く適量ずつ複数回にわたって供給
することが好ましい。
剤を供給するための装置6を設置し、炉床の上面にアル
ミナ系の耐火物を張った直径が2.2mの回転炉床を備
えた図6、図7(図6のA−A断面)に示すような構成
になる炉(全体を炉体で覆った)を用いて以下の要領で
操業を行い最終製品(還元鉄)の品質を調査した。
ものであって、冷却装置によって冷却された製品は排出
口に設けた破砕装置9によって破砕され排出装置10に
よって排出される。回転炉床炉内の混合粉をサンプリン
グするための取り出し口Sは還元帯部分に10ケ所取り
付けてある。還元帯内から取り出した混合粉は化学分析
により還元率を求めることができる。
以下のもの)、粉固体還元剤(篩い目3mm以下のも
の)、粉石灰石(篩い目3mm以下のもの)の積み付けは
図9のようにし、炉内で還元(還元帯での炉温はバーナ
ーの燃焼制御で前半部分については還元率を制御するた
め1250〜1350℃の間で調整、後半部分については1300℃
に調整) 、溶融 (溶融帯での炉温はバーナーの燃焼制御
により1500℃に調整、燃焼は積み付けた層から発生する
COガスを主とし補助燃料として天然ガス使用、支燃ガス
として空気を使用) 、冷却をおこなった。鉄鉱石の成分
(脈石分(SiO2, Al2O3等を7%以上含有)を表1に、
粉固体還元剤(灰分を5〜11%程度含有)の成分を表
2に示す。副原料としては表3に示したような成分にな
る粉石灰石を用いた。操業条件を表4に、操業結果を表
5にそれぞれ示す。
体還元剤、鉱石、石灰石の合計で100%になるようにな
っており、また、脈石+灰分の欄は原料に対する重量%
であって、脈石+灰分の中には鉱石中の脈石、粉固体還
元剤の灰分の他に石灰石中のCaO 分も含んだものになっ
ている。
のである。還元帯内の混合粉をサンプリングし、還元処
理にかかる時間(原料が炉体内へ入ってから溶融帯へ入
るまでの時間)の1/3以上の時間で原料の還元率が
0.4〜0.8となり、原料の温度を1200℃以上と
なるように炉上部の温度を調整した。いずれの条件にお
いても還元帯内で粉鉱石は溶融し、還元鉄が脈石、灰分
から分離された状態で回収された。回転炉床炉のうち還
元操作を行う部分を通過する時間の1/2を経た時点で
原料をサンプリングした。この結果、粉石灰石はほとん
ど見当たらず、粉鉱石は部分的に溶融した状態になって
いた。還元帯出側でサンプリングした原料も、粉鉱石は
部分的に溶融した状態になっていた。
の実験結果である。原料の粒径を10mm以下とした場合、
還元帯内で溶融している。鉱石粒径が小さい方が、還元
率を確保することが容易であり、炉上部の温度を下げ
る、もしくは回転速度を速くすることができる。したが
って、原料の粒度は小さい方が望ましい。
料の層厚を変えた場合の実験結果である。層厚を薄くし
た場合が、還元率を確保することが容易であり、炉上部
の温度を下げる、もしくは回転速度を速くすることがで
きる。
4以下もしくは1.3以上になっている。すなわち、こ
の発明外の処理に係るものである。実施番号1〜6同
様、回転炉床炉のうち還元操作を行う部分を通過する時
間の1/2を経た時点で原料混合粉をサンプリングし
た。実施番号11,12では粉石灰石はほとんど溶融し
たスラグに拡散していて見当たらなかった。一方、実施
番号1〜10と異なり、還元帯出側でサンプリングされ
た粉鉄鉱石は再固化した状態になっていた。また、最終
的に回収されて製品は、脈石、灰分がうまく分離されて
おらず、還元率も実施番号1〜10に比べ低くなってい
た。回転炉床炉内での溶融帯部分の温度、保持時間は実
施番号1〜4と同じ条件にしている。この条件では再固
化するような融点の高い脈石分を含んだ還元鉄を溶融さ
せることはできず、また、還元率も低いため高温部に保
持しても還元反応が起り、外部から供給された熱を吸熱
するため混合粉の温度が上昇しにくいと考えられる。
おいて原料の還元率が0.4〜0.8となっている時間
が全還元時間の3分の1以下となっている。回転炉床炉
のうち還元操作を行う部分を通過する時間の1/2を経
た時点で原料をサンプリングした結果、粉石灰石はほと
んど最初に添加した時のままであることが分かった。ま
た、還元帯の出側において粉鉱石は実施番号11,12
同様に再固化した状態でサンプリングされた。この方法
でも、回転炉床炉の還元帯内に保持する時間を20分と
した場合、最終的に回収された製品では脈石、灰分がう
まく分離されていなかった。
を行う部分を通過する時間の50%は、還元率が0.4
〜0.8となっている。しかし、そのほとんどの部分で
は、原料内部の温度が1200℃以下となっている。す
なわち、この発明外の処理に係るものである。この方法
では、還元途中の鉱石は温度が低く、スラグ等が部分的
に溶融することがない。脈石、灰分を分離した状態で還
元鉄を回収することはできなかった。
率が0.4〜0.8となり、かつ原料の温度が1200
℃以上になっている時間が全還元時間のうち8%となっ
ている。すなわち、この発明外の処理に係るものであ
る。還元帯内での滞留時間を25min と長くすることに
よって、溶融帯での温度、保持時間を実施番号1〜6と
同じ条件にしても、炉内で還元鉄は溶融し、脈石、灰分
を分離した状態で還元鉄を回収することができた。しか
しながら、同じ炉床面積で操業した場合、還元に要する
時間が長くなることは、生産性が低下したことになる。
結果を示したものである。原料中の還元剤の量は、配合
された鉱石を還元するには若干不足していて還元処理を
終了した段階での還元率は0.8程度となっており還元
率は低い状態ではあるが、何れの条件においても回収さ
れた還元鉄はスラグとメタルが分離された状態であっ
た。
である。この例では、還元剤が十分に配合されており、
原料の粒径も小さいために還元が著しく進行したため還
元帯内での還元率が0.4〜0.8であり、かつ、原料
の内部温度が1200℃以上となる時間の割合が11%
であるために還元帯の出側においても溶融帯出側におい
ても還元鉄が溶融しなかった。
の装置6を溶融帯の入側から出側に至るまでの中間位置
に配置して還元剤(炭材)を、上方から還元後の原料に
対しその重量の3%の割合で供給したこの発明の範囲内
のものである。この例では、スラグ中に含まれるFeO 量
がより減少しメタルとして回収される割合が増加するこ
とが確認できた。
の装置6を溶融帯の入側から出側に至るまでの中間位置
に配置して還元剤(炭材)を、その上方から還元後の原
料に対しその重量の10%の条件下で供給したこの発明
の範囲内のものである。この例では、原料中に含まれる
固体還元剤の量が少ないため、溶融帯入側での鉄の還元
率が90%程度となっているものの、原料の上方から還
元剤を供給することでメタル、スラグに分離した還元鉄
が得られた。また、メタルとして回収された鉄の割合は
上記の実施番号19と同様に高いものであった。
して、上記実施例−1と同様の設備を使用して表7の条
件もとに操業を行った。その結果を表8に示す。
定する条件の範囲内で操業した結果を示したものであっ
て、この例においては還元鉄の溶融が問題なく達成で
き、かつ製品還元鉄の鉄回収率が良好であるとともに原
料中のクロム、ニッケル等金属成分の回収も可能であっ
た。
テンレスダストA、Bは鉄酸化物の他にクロム、ニッケ
ル等の金属酸化物を含むものであり、また、脈石成分と
してSiO2やCaO を含むため粉状副原料を添加せずとも混
合粉の塩基度が0. 4〜1.3の範囲に入るものであっ
て、とくにステンレスダストAについては還元処理に必
要な炭素を有しているため固体還元剤を添加せずとも還
元処理を行うことができ、また、この操業で得られた製
品還元鉄はクロムやニッケルを含むためステンレスの原
料としてとくに好適に使用できるものであった。
〜1.3である原料を炉床上で、加熱開始から溶融帯に
入るまでの間の1/3以上の時間について、1200〜
1350℃の温度で還元率40〜80%に保持した上で
溶融させることにより原料の溶融が促進され、スラグ、
メタルの分離が良好となる。そのため、鉄鉱石や製鉄ダ
スト等に含まれる脈石や不純物、あるいは固体還元剤に
含まれる灰分等の不純物の混入のない品質の良好な還元
金属を効率よく製造できる。
る。
る。
炉の構成を示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄分を含む粉状金属含有物を還元して還
元金属を製造する方法において、 塩基度が0.4〜1.3である粉状金属含有物若しくは
粉状金属含有物と粉状還元剤および/または粉状副原料
を混合して塩基度を0.4〜1.3とした混合物を原料
とし、これを炉床上で還元処理にかかる全時間の1/3
以上の時間の中で該原料の内部温度が1200℃以上、
1350℃以下、鉄の還元率が40〜80%となるよう
に保持し、ついで還元後の原料を溶融させることを特徴
とする還元金属の製造方法。 - 【請求項2】 炉床上に粉状還元剤の層を形成しこの上
に原料を積層する、請求項1記載の還元金属の製造方
法。 - 【請求項3】 還元後の原料、その溶融物もしくはそれ
らの混在物の上に粉状還元剤を供給する、請求項1また
は2記載の還元金属の製造方法。
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|---|---|---|---|
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|---|---|
| JP (1) | JP3817969B2 (ja) |
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