JP2000044397A - 炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents
炭化珪素単結晶の製造方法Info
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 新たな成長層にてマイクロパイプ欠陥の発
生、承継を抑制するのではなく、炭化珪素単結晶に存在
しているマイクロパイプ欠陥を閉塞させることができる
ようにする。 【解決手段】 マイクロパイプ欠陥を有する基板結晶6
を用意する。そして、スーパーマグネトロンプラズマ装
置内に基板結晶6を配置し、マグネトロンプラズマにて
基板結晶6の表面、若しくはマイクロパイプ欠陥の内壁
表面を加熱する。このプラズマ加熱によって電気的、磁
気的な相互作用が生じ、表面原子の表面拡散を促進させ
ることができる。これにより、表面原子が移動してマイ
クロパイプ欠陥内に入り込むため、マイクロパイプ欠陥
を閉塞することができる。
生、承継を抑制するのではなく、炭化珪素単結晶に存在
しているマイクロパイプ欠陥を閉塞させることができる
ようにする。 【解決手段】 マイクロパイプ欠陥を有する基板結晶6
を用意する。そして、スーパーマグネトロンプラズマ装
置内に基板結晶6を配置し、マグネトロンプラズマにて
基板結晶6の表面、若しくはマイクロパイプ欠陥の内壁
表面を加熱する。このプラズマ加熱によって電気的、磁
気的な相互作用が生じ、表面原子の表面拡散を促進させ
ることができる。これにより、表面原子が移動してマイ
クロパイプ欠陥内に入り込むため、マイクロパイプ欠陥
を閉塞することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロパイプ欠
陥が閉塞された炭化珪素(SiC)単結晶の製造方法に
関する。
陥が閉塞された炭化珪素(SiC)単結晶の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】SiC単結晶を種結晶として、改良レー
リー法にてSiC単結晶を製造する際、マイクロパイプ
欠陥(中空貫通欠陥)と呼ばれる直径サブμm乃至数μ
mの中空貫通孔が略成長方向に沿って成長結晶中に内在
される。マイクロパイプ欠陥はデバイスの電気的特性に
悪影響を与えるため、マイクロパイプ欠陥があるSiC
単結晶はデバイス形成用の基板に適さない。このため、
マイクロパイプ欠陥を低減することが重要な課題となっ
ている。
リー法にてSiC単結晶を製造する際、マイクロパイプ
欠陥(中空貫通欠陥)と呼ばれる直径サブμm乃至数μ
mの中空貫通孔が略成長方向に沿って成長結晶中に内在
される。マイクロパイプ欠陥はデバイスの電気的特性に
悪影響を与えるため、マイクロパイプ欠陥があるSiC
単結晶はデバイス形成用の基板に適さない。このため、
マイクロパイプ欠陥を低減することが重要な課題となっ
ている。
【0003】マイクロパイプ欠陥の低減方法として、米
国特許第5、679、153号明細書や特開平5−26
2599号公報に示される方法が提案されている。米国
特許第5、679、153号明細書に示される方法は、
シリコン中へのSiC溶融を用いた液相エピタキシー法
によって結晶成長させると、エピタキシャル成長途中で
マイクロパイプ欠陥が閉塞されていくことを利用して、
マイクロパイプ欠陥を有する種結晶(欠陥密度:50〜
400cm-2)上にマイクロパイプ欠陥が低減されたエ
ピタキシャル層(欠陥密度:0〜50cm-2)を成長さ
せている。
国特許第5、679、153号明細書や特開平5−26
2599号公報に示される方法が提案されている。米国
特許第5、679、153号明細書に示される方法は、
シリコン中へのSiC溶融を用いた液相エピタキシー法
によって結晶成長させると、エピタキシャル成長途中で
マイクロパイプ欠陥が閉塞されていくことを利用して、
マイクロパイプ欠陥を有する種結晶(欠陥密度:50〜
400cm-2)上にマイクロパイプ欠陥が低減されたエ
ピタキシャル層(欠陥密度:0〜50cm-2)を成長さ
せている。
【0004】特開平5−262599号公報に示される
方法は、種結晶の成長面として(0001)面に垂直な
面を使用することによって、アルカリエッチングに際
し、六角形エッチピットが全く観察されない単結晶、つ
まりマイクロパイプ欠陥が存在しない単結晶を種結晶上
に成長させている。
方法は、種結晶の成長面として(0001)面に垂直な
面を使用することによって、アルカリエッチングに際
し、六角形エッチピットが全く観察されない単結晶、つ
まりマイクロパイプ欠陥が存在しない単結晶を種結晶上
に成長させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した2つの方法は
共に、種結晶上に新たな単結晶を成長させ、その成長層
のマイクロパイプ欠陥を低減するようにしている。この
ため、前者の方法では、マイクロパイプ欠陥が無い部分
を得るために、液相エピタキシー法にて20〜75μm
以上のエピタキシャル層を成長させなければならず、2
0μm以下の成長では、依然としてマイクロパイプ欠陥
の開口部が結晶表面に存在し、デバイス作製に問題があ
る。また、このように形成されたエピタキシャル層を種
結晶として、再び昇華法によって単結晶成長を行うと、
マイクロパイプ欠陥が閉塞された部分が薄いことから、
その閉塞された部分が昇華して再びマイクロパイプ欠陥
の開口部を生じる可能性があり、種結晶の試料調整や昇
華法成長条件の適正化が困難であるという問題もある。
共に、種結晶上に新たな単結晶を成長させ、その成長層
のマイクロパイプ欠陥を低減するようにしている。この
ため、前者の方法では、マイクロパイプ欠陥が無い部分
を得るために、液相エピタキシー法にて20〜75μm
以上のエピタキシャル層を成長させなければならず、2
0μm以下の成長では、依然としてマイクロパイプ欠陥
の開口部が結晶表面に存在し、デバイス作製に問題があ
る。また、このように形成されたエピタキシャル層を種
結晶として、再び昇華法によって単結晶成長を行うと、
マイクロパイプ欠陥が閉塞された部分が薄いことから、
その閉塞された部分が昇華して再びマイクロパイプ欠陥
の開口部を生じる可能性があり、種結晶の試料調整や昇
華法成長条件の適正化が困難であるという問題もある。
【0006】一方、後者の方法では、マイクロパイプ欠
陥の発生を抑制する点では効果があるが、成長させた単
結晶に新たな積層欠陥が導入されるため、基板の電気的
特性に異方性を生じ、電子デバイス用基板としては適さ
ないという問題がある。本発明は上記問題に鑑みてなさ
れ、新たな成長層にてマイクロパイプ欠陥の発生、承継
を抑制するのではなく、炭化珪素単結晶に存在している
マイクロパイプ欠陥を閉塞させることができるようにす
ることを目的とする。
陥の発生を抑制する点では効果があるが、成長させた単
結晶に新たな積層欠陥が導入されるため、基板の電気的
特性に異方性を生じ、電子デバイス用基板としては適さ
ないという問題がある。本発明は上記問題に鑑みてなさ
れ、新たな成長層にてマイクロパイプ欠陥の発生、承継
を抑制するのではなく、炭化珪素単結晶に存在している
マイクロパイプ欠陥を閉塞させることができるようにす
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単
結晶を用意したのち、電磁波により、炭化珪素単結晶の
表面における原子の表面拡散を促進させ、マイクロパイ
プ欠陥を閉塞することを特徴としている。
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単
結晶を用意したのち、電磁波により、炭化珪素単結晶の
表面における原子の表面拡散を促進させ、マイクロパイ
プ欠陥を閉塞することを特徴としている。
【0008】このように、電磁波により、炭化珪素単結
晶の表面における原子の表面拡散を促進させれば、原子
が移動してマイクロパイプ欠陥内に入り込み、もしくは
マイクロパイプ内壁の原子が移動してマイクロパイプ欠
陥を閉塞することができる。これにより、新たな成長層
にてマイクロパイプ欠陥の発生、承継を抑制するのでは
なく、炭化珪素単結晶内において、この中に存在するマ
イクロパイプ欠陥を閉塞することができる。
晶の表面における原子の表面拡散を促進させれば、原子
が移動してマイクロパイプ欠陥内に入り込み、もしくは
マイクロパイプ内壁の原子が移動してマイクロパイプ欠
陥を閉塞することができる。これにより、新たな成長層
にてマイクロパイプ欠陥の発生、承継を抑制するのでは
なく、炭化珪素単結晶内において、この中に存在するマ
イクロパイプ欠陥を閉塞することができる。
【0009】具体的には、電磁波により、炭化珪素単結
晶の表面やマイクロパイプ欠陥の内壁表面を加熱するこ
とによって、原子の表面拡散を促進させることができ
る。電磁波としては、プラズマ、マイクロ波、マグネト
ロンプラズマ、マイクロ波プラズマ、レーザ、若しくは
電子線を利用することができる。例えば、マグネトロン
プラズマ発生装置を使用したり、マイクロ波プラズマ発
生装置を使用することによって、上記原子の表面拡散を
促進させることができる。
晶の表面やマイクロパイプ欠陥の内壁表面を加熱するこ
とによって、原子の表面拡散を促進させることができ
る。電磁波としては、プラズマ、マイクロ波、マグネト
ロンプラズマ、マイクロ波プラズマ、レーザ、若しくは
電子線を利用することができる。例えば、マグネトロン
プラズマ発生装置を使用したり、マイクロ波プラズマ発
生装置を使用することによって、上記原子の表面拡散を
促進させることができる。
【0010】さらに、炭化珪素単結晶に存在するマイク
ロパイプ欠陥中にガスを充填すると共に、炭化珪素単結
晶を被覆材料で覆うことによって、マイクロパイプ欠陥
の内壁表面において効果的に原子の表面拡散を促進させ
ることができ、より効果的にマイクロパイプ欠陥を閉塞
することができる。なお、原子の表面拡散を促進させる
のは、炭化珪素単結晶の表面全体である必要はなく、例
えばマイクロパイプ欠陥の近傍の表面又はマイクロパイ
プ欠陥の内壁表面のみに行ってもよい。
ロパイプ欠陥中にガスを充填すると共に、炭化珪素単結
晶を被覆材料で覆うことによって、マイクロパイプ欠陥
の内壁表面において効果的に原子の表面拡散を促進させ
ることができ、より効果的にマイクロパイプ欠陥を閉塞
することができる。なお、原子の表面拡散を促進させる
のは、炭化珪素単結晶の表面全体である必要はなく、例
えばマイクロパイプ欠陥の近傍の表面又はマイクロパイ
プ欠陥の内壁表面のみに行ってもよい。
【0011】このようにしてマイクロパイプ欠陥が閉塞
された炭化珪素単結晶は、デバイス形成用の基板とし
て、若しくはマイクロパイプ欠陥を有しない新たな炭化
珪素単結晶を成長させるための種結晶としての使用に適
している。
された炭化珪素単結晶は、デバイス形成用の基板とし
て、若しくはマイクロパイプ欠陥を有しない新たな炭化
珪素単結晶を成長させるための種結晶としての使用に適
している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態について
説明する。図1に、マイクロパイプ欠陥の閉塞に使用す
るスーパーマグネトロンプラズマ発生装置を示す。図1
に示すスーパーマグネトロンプラズマ発生装置は、真空
容器1と、真空容器1の内において上下に配置された2
枚のカソード2a、2b、カソード2aを挟んで両側に
配置されたマグネット3、及び2枚のカソード2a、2
bのそれぞれに接続される高周波電源4、5が備えられ
た構成となっている。
説明する。図1に、マイクロパイプ欠陥の閉塞に使用す
るスーパーマグネトロンプラズマ発生装置を示す。図1
に示すスーパーマグネトロンプラズマ発生装置は、真空
容器1と、真空容器1の内において上下に配置された2
枚のカソード2a、2b、カソード2aを挟んで両側に
配置されたマグネット3、及び2枚のカソード2a、2
bのそれぞれに接続される高周波電源4、5が備えられ
た構成となっている。
【0013】2枚のカソード2a、2bの間隔は、カソ
ード2a、2bのそれぞれに発生するマグネトロンプラ
ズマが融合できる程度の短い間隔で設定されている。高
周波電源4、5は、全く同一周波数の電圧を有してお
り、カソード2a、2bに印加する電圧の位相差のみ制
御可能となっている。真空容器1は、雰囲気圧力が調節
可能な構成となっている。
ード2a、2bのそれぞれに発生するマグネトロンプラ
ズマが融合できる程度の短い間隔で設定されている。高
周波電源4、5は、全く同一周波数の電圧を有してお
り、カソード2a、2bに印加する電圧の位相差のみ制
御可能となっている。真空容器1は、雰囲気圧力が調節
可能な構成となっている。
【0014】このように構成されたスーパーマグネトロ
ンプラズマ発生装置は、2枚の平行なカソード2a、2
bに対して、ほぼ平行を成すように磁界を印加すること
で、スーパーマグネトロンプラズマを発生させられるよ
うになっている。具体的には、所定の圧力条件下でカソ
ード2a、2bに所定の電圧を印加すると、上部及び下
部のカソード2a、2b表面上において、E×Bドリフ
トがそれぞれ逆方向に行われると共に、狭くなったカソ
ード2a、2b間をマグネトロンプラズマが融合し、均
一なスーパーマグネトロンプラズマを発生させられるよ
うになっている。
ンプラズマ発生装置は、2枚の平行なカソード2a、2
bに対して、ほぼ平行を成すように磁界を印加すること
で、スーパーマグネトロンプラズマを発生させられるよ
うになっている。具体的には、所定の圧力条件下でカソ
ード2a、2bに所定の電圧を印加すると、上部及び下
部のカソード2a、2b表面上において、E×Bドリフ
トがそれぞれ逆方向に行われると共に、狭くなったカソ
ード2a、2b間をマグネトロンプラズマが融合し、均
一なスーパーマグネトロンプラズマを発生させられるよ
うになっている。
【0015】具体的な条件としては、例えば、高周波電
源の周波数13.56MHz、電力10w〜1kw、磁
界強度10〜500Gaus、雰囲気圧力を0.1mT
orr〜1Torrとすることができる。また、このと
きの真空容器1内の雰囲気ガスとしてはAr、N2 、H
2 、NH3 のいずれかを選択することができ、さらに炭
化珪素原料となるC3 H8 等の炭素含有ガス、SiH4
等のSi含有ガスも選択することができる。
源の周波数13.56MHz、電力10w〜1kw、磁
界強度10〜500Gaus、雰囲気圧力を0.1mT
orr〜1Torrとすることができる。また、このと
きの真空容器1内の雰囲気ガスとしてはAr、N2 、H
2 、NH3 のいずれかを選択することができ、さらに炭
化珪素原料となるC3 H8 等の炭素含有ガス、SiH4
等のSi含有ガスも選択することができる。
【0016】このようなスーパーマグネトロンプラズマ
発生装置を使用して、以下のようにマイクロパイプ欠陥
の閉塞を行う。まず、マイクロパイプ欠陥を有する(0
001)面に平行な基板、もしくはその面から所定の角
度傾いたオフアングル基板の炭化珪素単結晶で構成され
た結晶基板6を用意する。このとき、図2に示すよう
に、基板結晶6に存在するマイクロパイプ欠陥中にガス
(図中の点々)を充填しておくと共に、基板結晶6の表
面の少なくとも一方を被覆材7で覆った状態としてお
く。
発生装置を使用して、以下のようにマイクロパイプ欠陥
の閉塞を行う。まず、マイクロパイプ欠陥を有する(0
001)面に平行な基板、もしくはその面から所定の角
度傾いたオフアングル基板の炭化珪素単結晶で構成され
た結晶基板6を用意する。このとき、図2に示すよう
に、基板結晶6に存在するマイクロパイプ欠陥中にガス
(図中の点々)を充填しておくと共に、基板結晶6の表
面の少なくとも一方を被覆材7で覆った状態としてお
く。
【0017】マイクロパイプ欠陥中に充填するガスとし
ては、Ar、H2 、N2 、NH4 、C3 H8 、SiH4
等のいずれか、あるいは混合ガスを選択できる。また、
被覆材料7は、例えば、化学蒸着(CVD)法や分子線
エピタキシー(MBE)法やスパッタ蒸着法や昇華法な
どの気相成長法、液相エピタキシー(LPE)法などの
液相成長法によって基板結晶6上に堆積させることがで
きる。
ては、Ar、H2 、N2 、NH4 、C3 H8 、SiH4
等のいずれか、あるいは混合ガスを選択できる。また、
被覆材料7は、例えば、化学蒸着(CVD)法や分子線
エピタキシー(MBE)法やスパッタ蒸着法や昇華法な
どの気相成長法、液相エピタキシー(LPE)法などの
液相成長法によって基板結晶6上に堆積させることがで
きる。
【0018】被覆材料7には基板結晶6と同じ結晶形の
SiC、異なる結晶形のSiCいずれも適用可能である
が、基板結晶6の材料が六方晶形炭化珪素単結晶の場
合、立方晶形や菱面体晶形の炭化珪素が適している。特
に、基板結晶6の結晶形が6H−SiCの場合には、3
C−SiC、4H−SiC、15R−SiCが被覆材料
7として適しており、4H−SiCの場合には、3C−
SiC、6H−SiC、15R−SiCが被覆材料7と
して適している。
SiC、異なる結晶形のSiCいずれも適用可能である
が、基板結晶6の材料が六方晶形炭化珪素単結晶の場
合、立方晶形や菱面体晶形の炭化珪素が適している。特
に、基板結晶6の結晶形が6H−SiCの場合には、3
C−SiC、4H−SiC、15R−SiCが被覆材料
7として適しており、4H−SiCの場合には、3C−
SiC、6H−SiC、15R−SiCが被覆材料7と
して適している。
【0019】その他、被覆材料7として、SiC多結晶
体、SiC焼結体、アモルファスSiC、カーボン材料
(例えば黒鉛、カーボンナノチューブ、フラーレン等)
を適用することもできる。このようにガス充填及び被覆
材料7による被覆が施された基板結晶6を、図1のスー
パーマグネトロンプラズマ発生装置におけるカソード2
a、2bの一方に、マイクロパイプ欠陥を有する(00
01)面の炭化珪素単結晶で構成された基板結晶6を配
置する。
体、SiC焼結体、アモルファスSiC、カーボン材料
(例えば黒鉛、カーボンナノチューブ、フラーレン等)
を適用することもできる。このようにガス充填及び被覆
材料7による被覆が施された基板結晶6を、図1のスー
パーマグネトロンプラズマ発生装置におけるカソード2
a、2bの一方に、マイクロパイプ欠陥を有する(00
01)面の炭化珪素単結晶で構成された基板結晶6を配
置する。
【0020】その後、上記条件にてスーパーマグネトロ
ンプラズマを発生させ、基板結晶6を加熱する。このプ
ラズマ加熱処理の後における基板結晶6の様子を図3に
示す。この図に示されるように、プラズマ加熱処理前に
基板結晶6中に存在していたマイクロパイプ欠陥8が、
プラズマ加熱処理によって開口端の少なくとも一方(本
図では両側)から閉塞され、閉塞孔9となっている。こ
のマイクロパイプ欠陥閉塞のメカニズムは以下のように
推測される。
ンプラズマを発生させ、基板結晶6を加熱する。このプ
ラズマ加熱処理の後における基板結晶6の様子を図3に
示す。この図に示されるように、プラズマ加熱処理前に
基板結晶6中に存在していたマイクロパイプ欠陥8が、
プラズマ加熱処理によって開口端の少なくとも一方(本
図では両側)から閉塞され、閉塞孔9となっている。こ
のマイクロパイプ欠陥閉塞のメカニズムは以下のように
推測される。
【0021】スーパーマグネトロンプラズマを発生させ
ると、荷電粒子が基板結晶6の表面、若しくはマイクロ
パイプ欠陥8の内壁表面に当たり、基板結晶6そのもの
が加熱される。このとき、上述したように、マイクロパ
イプ欠陥8の中にガスが充填されており、さらに基板結
晶6を被覆材料8で覆っているため、マイクロパイプ欠
陥の内壁表面が効果的に加熱される。
ると、荷電粒子が基板結晶6の表面、若しくはマイクロ
パイプ欠陥8の内壁表面に当たり、基板結晶6そのもの
が加熱される。このとき、上述したように、マイクロパ
イプ欠陥8の中にガスが充填されており、さらに基板結
晶6を被覆材料8で覆っているため、マイクロパイプ欠
陥の内壁表面が効果的に加熱される。
【0022】そして、プラズマ加熱によって電気的、磁
気的な相互作用が生じ、この相互作用によって基板結晶
6の表面若しくはマイクロパイプ欠陥8の内壁表面の表
面原子の表面拡散が早くなり、原子の移動が容易にな
る。この移動してきた原子がマイクロパイプ欠陥8端部
に析出し、マイクロパイプ欠陥8を閉塞させ、閉塞孔9
にすると考えられる。
気的な相互作用が生じ、この相互作用によって基板結晶
6の表面若しくはマイクロパイプ欠陥8の内壁表面の表
面原子の表面拡散が早くなり、原子の移動が容易にな
る。この移動してきた原子がマイクロパイプ欠陥8端部
に析出し、マイクロパイプ欠陥8を閉塞させ、閉塞孔9
にすると考えられる。
【0023】このように、マイクロパイプ欠陥8を有す
る基板結晶6をプラズマ加熱することによって、基板結
晶6の表面、若しくはマイクロパイプ欠陥8の内壁表面
に存在する表面原子の表面拡散を早くし、マイクロパイ
プ欠陥8を効率的に閉塞することができる。そして、マ
イクロパイプ欠陥8を基板結晶6内で閉塞できるため、
基板の大口径化プロセス、すなわち、高品位を維持した
まま基板口径を順次拡大するための数多くの成長実験に
多大な労力を要する必要がなくなり、製造コストが大幅
に削減される。
る基板結晶6をプラズマ加熱することによって、基板結
晶6の表面、若しくはマイクロパイプ欠陥8の内壁表面
に存在する表面原子の表面拡散を早くし、マイクロパイ
プ欠陥8を効率的に閉塞することができる。そして、マ
イクロパイプ欠陥8を基板結晶6内で閉塞できるため、
基板の大口径化プロセス、すなわち、高品位を維持した
まま基板口径を順次拡大するための数多くの成長実験に
多大な労力を要する必要がなくなり、製造コストが大幅
に削減される。
【0024】こうようにして得られた基板結晶6からマ
イクロパイプ欠陥の存在しない領域(例えば、(000
1)面に平行な基板もしくはオフアングル基板)を切り
出すことによって、実質的に全くマイクロパイプ欠陥の
ない基板結晶6を得ることが可能になる。また、こうし
て得られた基板結晶6を加工処理、化学洗浄処理したの
ちデバイスに供すれば、高性能の高耐圧、高周波数、高
速、耐環境デバイスを作製することができる。また、再
度、昇華法の種結晶として供することも可能となる。
イクロパイプ欠陥の存在しない領域(例えば、(000
1)面に平行な基板もしくはオフアングル基板)を切り
出すことによって、実質的に全くマイクロパイプ欠陥の
ない基板結晶6を得ることが可能になる。また、こうし
て得られた基板結晶6を加工処理、化学洗浄処理したの
ちデバイスに供すれば、高性能の高耐圧、高周波数、高
速、耐環境デバイスを作製することができる。また、再
度、昇華法の種結晶として供することも可能となる。
【0025】なお、一旦閉塞したマイクロパイプ欠陥8
はエネルギー的には安定であることが実験により確認さ
れた。このため、マイクロパイプ欠陥8を閉塞した単結
晶成長の種結晶として用いて、この種結晶上に炭化珪素
単結晶を昇華法等によって成長させても再度マイクロパ
イプ欠陥が発生することはなく、高品位長尺単結晶成長
を行って得られた単結晶インゴットから数多くのマイク
ロパイプ欠陥のない炭化珪素単結晶(例えば、デバイス
形成用の基板)を切り出すことができる。
はエネルギー的には安定であることが実験により確認さ
れた。このため、マイクロパイプ欠陥8を閉塞した単結
晶成長の種結晶として用いて、この種結晶上に炭化珪素
単結晶を昇華法等によって成長させても再度マイクロパ
イプ欠陥が発生することはなく、高品位長尺単結晶成長
を行って得られた単結晶インゴットから数多くのマイク
ロパイプ欠陥のない炭化珪素単結晶(例えば、デバイス
形成用の基板)を切り出すことができる。
【0026】(第2実施形態)マイクロ波プラズマ発生
装置を使用してマイクロパイプ欠陥の閉塞を行う場合に
ついて説明する。図4にマイクロ波プラズマ発生装置を
示す。マイクロ波プラズマ発生装置は、共振器10の中
に、マイクロ波を供給する同軸管11と、外径が共振器
10の内径よりも若干小さなガラス管12とが装填され
た構成となっている。ガラス管12は、共振器10の中
を摺動できるように構成されており、連通管13を通じ
てガラス管12の中にガスを充填できるようになってい
る。
装置を使用してマイクロパイプ欠陥の閉塞を行う場合に
ついて説明する。図4にマイクロ波プラズマ発生装置を
示す。マイクロ波プラズマ発生装置は、共振器10の中
に、マイクロ波を供給する同軸管11と、外径が共振器
10の内径よりも若干小さなガラス管12とが装填され
た構成となっている。ガラス管12は、共振器10の中
を摺動できるように構成されており、連通管13を通じ
てガラス管12の中にガスを充填できるようになってい
る。
【0027】このように構成されたマイクロ波プラズマ
発生装置は、連通管13を通じてガラス管12の中にガ
ス(例えば水素)を封入し、同軸管11を通じてマイク
ロ波を供給すると共に、ガラス管12を摺動させて位置
調節すると、ガラス管12の中にプラズマボール14を
発生させることができる。具体的な条件としては、例え
ば、マイクロ波の周波数2.45GHz、電力0.1〜
10kw、雰囲気圧力を0.1mTorr〜100To
rrとすることができる。また、このときの雰囲気ガス
としてはAr、N2 、H2 等のいずれかを選択すること
ができる。
発生装置は、連通管13を通じてガラス管12の中にガ
ス(例えば水素)を封入し、同軸管11を通じてマイク
ロ波を供給すると共に、ガラス管12を摺動させて位置
調節すると、ガラス管12の中にプラズマボール14を
発生させることができる。具体的な条件としては、例え
ば、マイクロ波の周波数2.45GHz、電力0.1〜
10kw、雰囲気圧力を0.1mTorr〜100To
rrとすることができる。また、このときの雰囲気ガス
としてはAr、N2 、H2 等のいずれかを選択すること
ができる。
【0028】このようなマイクロ波プラズマ発生装置内
に、図2に示す構成を有する基板結晶6を配置したの
ち、上記条件にてプラズマボール14を発生させ、基板
結晶6を加熱する。このとき、試料温度は2000℃程
度と推定される。このプラズマボール14による加熱処
理によって、上記第1実施形態と同様に、基板結晶6の
表面、若しくはマイクロパイプ欠陥8の内壁表面に存在
する表面原子の表面拡散を早くでき、マイクロパイプ欠
陥8を効率的に閉塞することができる。
に、図2に示す構成を有する基板結晶6を配置したの
ち、上記条件にてプラズマボール14を発生させ、基板
結晶6を加熱する。このとき、試料温度は2000℃程
度と推定される。このプラズマボール14による加熱処
理によって、上記第1実施形態と同様に、基板結晶6の
表面、若しくはマイクロパイプ欠陥8の内壁表面に存在
する表面原子の表面拡散を早くでき、マイクロパイプ欠
陥8を効率的に閉塞することができる。
【0029】このように、マグネトロンプラズマ以外の
加熱処理によって基板結晶6を加熱しても、マイクロパ
イプ欠陥8を閉塞することができる。 (他の実施形態)上記第1、第2実施形態では、電磁波
として、マグネトロンプラズマやマイクロ波プラズマを
利用して基板結晶の加熱処理を行ったが、他の電磁波、
例えばマイクロ波、プラズマ、レーザ、若しくは電子線
を利用して基板結晶の熱処理を行ってもよい。
加熱処理によって基板結晶6を加熱しても、マイクロパ
イプ欠陥8を閉塞することができる。 (他の実施形態)上記第1、第2実施形態では、電磁波
として、マグネトロンプラズマやマイクロ波プラズマを
利用して基板結晶の加熱処理を行ったが、他の電磁波、
例えばマイクロ波、プラズマ、レーザ、若しくは電子線
を利用して基板結晶の熱処理を行ってもよい。
【0030】マイクロ波を利用する場合には、例えばマ
イクロ波の周波数を2.45GHz、電力を1〜10k
wとすればよい。プラズマを使用する場合には、例えば
プラズマを第1、第2実施形態と同様の周波数、電力、
雰囲気条件として、熱プラズマを誘起させることによっ
て加熱処理を行えばよい。また、レーザを利用する場合
には、例えば紫外レーザ(エキシマレーザ)を使用し
て、波長193nm、繰り返し周波数10〜1000H
z、1パルス当たりのエネルギー密度0.2〜500m
Jとすればよい。さらに、電子線を利用する場合には、
電子線の加速電圧を5〜50kV、投入電力を5〜15
0kwとすればよい。
イクロ波の周波数を2.45GHz、電力を1〜10k
wとすればよい。プラズマを使用する場合には、例えば
プラズマを第1、第2実施形態と同様の周波数、電力、
雰囲気条件として、熱プラズマを誘起させることによっ
て加熱処理を行えばよい。また、レーザを利用する場合
には、例えば紫外レーザ(エキシマレーザ)を使用し
て、波長193nm、繰り返し周波数10〜1000H
z、1パルス当たりのエネルギー密度0.2〜500m
Jとすればよい。さらに、電子線を利用する場合には、
電子線の加速電圧を5〜50kV、投入電力を5〜15
0kwとすればよい。
【0031】上記実施形態では、基板結晶を加熱する例
を挙げたが、必ずしも基板結晶全体を加熱する必要はな
く、マイクロパイプ欠陥近傍における基板結晶の表面、
若しくはマイクロパイプ欠陥の内壁表面を局所的に加熱
するようにしても、上記各実施形態と同様の効果が得ら
れる。また、上記実施形態では、マイクロパイプ欠陥8
の中にガスを充填しておくと共に、基板結晶6の表面を
被覆材料7で覆っているが、これはより効果的にマイク
ロパイプ欠陥8の内壁表面を加熱するためであり、これ
らガス充填及び被覆材7による被覆がなくてもマイクロ
パイプ欠陥8を閉塞することは可能である。
を挙げたが、必ずしも基板結晶全体を加熱する必要はな
く、マイクロパイプ欠陥近傍における基板結晶の表面、
若しくはマイクロパイプ欠陥の内壁表面を局所的に加熱
するようにしても、上記各実施形態と同様の効果が得ら
れる。また、上記実施形態では、マイクロパイプ欠陥8
の中にガスを充填しておくと共に、基板結晶6の表面を
被覆材料7で覆っているが、これはより効果的にマイク
ロパイプ欠陥8の内壁表面を加熱するためであり、これ
らガス充填及び被覆材7による被覆がなくてもマイクロ
パイプ欠陥8を閉塞することは可能である。
【0032】なお、基板結晶1の結晶形は6H多形のも
の、4H多形のもの、それ以外のものいずれにも適用可
能である。また、基板結晶1としては(0001)面に
平行な面(ジャスト面)のみでなく、例えば(000
1)面からある角度傾いたようなオフアングル基板を用
いても同様な効果がある。
の、4H多形のもの、それ以外のものいずれにも適用可
能である。また、基板結晶1としては(0001)面に
平行な面(ジャスト面)のみでなく、例えば(000
1)面からある角度傾いたようなオフアングル基板を用
いても同様な効果がある。
【0033】さらに、後述する実施例においては、基板
結晶1として厚みが1mm以下のものを例に挙げて説明
を行うが、それ以上の厚みの基板結晶1にも適用可能で
ある。特に本発明を単結晶インゴットに適用すれば、マ
イクロパイプ欠陥が全く存在しない多数枚の基板が一度
に得られるため、工業的プロセスとして有効である。
結晶1として厚みが1mm以下のものを例に挙げて説明
を行うが、それ以上の厚みの基板結晶1にも適用可能で
ある。特に本発明を単結晶インゴットに適用すれば、マ
イクロパイプ欠陥が全く存在しない多数枚の基板が一度
に得られるため、工業的プロセスとして有効である。
【0034】
【実施例】以下、上記実施形態における実施例について
具体的に説明する。 (実施例1)まず、欠陥密度が約50cm-2のマイクロ
パイプ欠陥を有する厚さ300μmの6H多形のSiC
単結晶で構成された基板結晶を用意した。なお、基板結
晶6の表面は(0001)ジャスト面となっている。
具体的に説明する。 (実施例1)まず、欠陥密度が約50cm-2のマイクロ
パイプ欠陥を有する厚さ300μmの6H多形のSiC
単結晶で構成された基板結晶を用意した。なお、基板結
晶6の表面は(0001)ジャスト面となっている。
【0035】この基板結晶6の表面に被覆材料5として
3C−SiCエピタキシャル膜をCVD法にて約20μ
mの厚さで形成した。微分干渉顕微鏡、偏光顕微鏡、走
査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、マイクロパイ
プ欠陥8の開口部は3C−SiCエピタキシャル膜によ
って完全に被覆されていた。
3C−SiCエピタキシャル膜をCVD法にて約20μ
mの厚さで形成した。微分干渉顕微鏡、偏光顕微鏡、走
査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、マイクロパイ
プ欠陥8の開口部は3C−SiCエピタキシャル膜によ
って完全に被覆されていた。
【0036】この基板結晶6を図1に示したマグネトロ
ンプラズマ発生装置内に配置したのち、上記条件下でマ
グネトロンプラズマを発生させて、加熱処理を行った。
加熱温度は2000℃とし、処理時間は4hrとした。
雰囲気ガスとしてはArを用い、雰囲気圧力は10mT
orrとした。このような工程を経て得られた基板結晶
を切断研磨し、透過明視野にて顕微鏡観察を行った。そ
の結果、基板結晶6の中に存在していたマイクロパイプ
欠陥の70%が、少なくとも成長表面の一方向から閉塞
していた。
ンプラズマ発生装置内に配置したのち、上記条件下でマ
グネトロンプラズマを発生させて、加熱処理を行った。
加熱温度は2000℃とし、処理時間は4hrとした。
雰囲気ガスとしてはArを用い、雰囲気圧力は10mT
orrとした。このような工程を経て得られた基板結晶
を切断研磨し、透過明視野にて顕微鏡観察を行った。そ
の結果、基板結晶6の中に存在していたマイクロパイプ
欠陥の70%が、少なくとも成長表面の一方向から閉塞
していた。
【0037】さらに、基板結晶6を(0001)面に平
行に研磨して、直交偏光顕微鏡観察を行った。その結
果、マイクロパイプ欠陥が閉塞した部分では、もはやマ
イクロパイプ欠陥周辺に特徴的に観察される、不均一な
弾性歪みに対応した複屈折干渉パターンを示さなかっ
た。このため、一旦閉塞したマイクロパイプ欠陥はエネ
ルギー的に安定であるといえる。
行に研磨して、直交偏光顕微鏡観察を行った。その結
果、マイクロパイプ欠陥が閉塞した部分では、もはやマ
イクロパイプ欠陥周辺に特徴的に観察される、不均一な
弾性歪みに対応した複屈折干渉パターンを示さなかっ
た。このため、一旦閉塞したマイクロパイプ欠陥はエネ
ルギー的に安定であるといえる。
【0038】(実施例2)まず、欠陥密度が約50cm
-2のマイクロパイプ欠陥を有する厚さ300μmの6H
多形のSiC単結晶で構成された基板結晶を用意した。
なお、基板結晶6の表面は(0001)ジャスト面とな
っている。この基板結晶6の表面に被覆材料5として3
C−SiCエピタキシャル膜をCVD法にて約20μm
の厚さで形成した。
-2のマイクロパイプ欠陥を有する厚さ300μmの6H
多形のSiC単結晶で構成された基板結晶を用意した。
なお、基板結晶6の表面は(0001)ジャスト面とな
っている。この基板結晶6の表面に被覆材料5として3
C−SiCエピタキシャル膜をCVD法にて約20μm
の厚さで形成した。
【0039】微分干渉顕微鏡、偏光顕微鏡、走査型電子
顕微鏡を用いて観察したところ、マイクロパイプ欠陥8
の開口部は3C−SiCエピタキシャル膜によって完全
に被覆されていた。この基板結晶6を図1に示したマイ
クロ波プラズマ発生装置内に配置したのち、上記条件下
でマイクロ波プラズマを発生させて、加熱処理を行っ
た。加熱温度は2000℃、処理時間は4hrとした。
雰囲気ガスはHを用い、雰囲気圧力は100mTorr
とした。
顕微鏡を用いて観察したところ、マイクロパイプ欠陥8
の開口部は3C−SiCエピタキシャル膜によって完全
に被覆されていた。この基板結晶6を図1に示したマイ
クロ波プラズマ発生装置内に配置したのち、上記条件下
でマイクロ波プラズマを発生させて、加熱処理を行っ
た。加熱温度は2000℃、処理時間は4hrとした。
雰囲気ガスはHを用い、雰囲気圧力は100mTorr
とした。
【0040】このような工程を経て得られた基板結晶を
切断研磨し、透過明視野にて顕微鏡観察を行った。その
結果、基板結晶6の中に存在していたマイクロパイプ欠
陥の70%が、少なくとも成長表面の一方向から閉塞し
ていた。さらに、基板結晶6を(0001)面に平行に
研磨して、直交偏光顕微鏡観察を行った。その結果、マ
イクロパイプ欠陥が閉塞した部分では、もはやマイクロ
パイプ欠陥周辺に特徴的に観察される、不均一な弾性歪
みに対応した複屈折干渉パターンを示さなかった。この
ため、一旦閉塞したマイクロパイプ欠陥はエネルギー的
に安定であるといえる。
切断研磨し、透過明視野にて顕微鏡観察を行った。その
結果、基板結晶6の中に存在していたマイクロパイプ欠
陥の70%が、少なくとも成長表面の一方向から閉塞し
ていた。さらに、基板結晶6を(0001)面に平行に
研磨して、直交偏光顕微鏡観察を行った。その結果、マ
イクロパイプ欠陥が閉塞した部分では、もはやマイクロ
パイプ欠陥周辺に特徴的に観察される、不均一な弾性歪
みに対応した複屈折干渉パターンを示さなかった。この
ため、一旦閉塞したマイクロパイプ欠陥はエネルギー的
に安定であるといえる。
【図1】第1実施形態において、マイクロパイプ欠陥閉
塞に使用するマグネトロンプラズマ発生装置の図であ
る。
塞に使用するマグネトロンプラズマ発生装置の図であ
る。
【図2】マグネトロンプラズマによる加熱処理の前の基
板結晶6を示す図である。
板結晶6を示す図である。
【図3】マグネトロンプラズマによる加熱処理の後の基
板結晶6を示す図である。
板結晶6を示す図である。
【図4】第2実施形態において、マイクロパイプ欠陥閉
塞に使用するマイクロ波プラズマ発生装置の図である。
塞に使用するマイクロ波プラズマ発生装置の図である。
1…真空容器、2a、2b…カソード、3…マグネッ
ト、4、5…高周波電源、6…基板結晶、7…被覆材
料、8…マイクロパイプ欠陥、9…閉塞孔、10…共振
器、11…同軸管、12…ガラス管、13…連通管、1
4…プラズマボール。
ト、4、5…高周波電源、6…基板結晶、7…被覆材
料、8…マイクロパイプ欠陥、9…閉塞孔、10…共振
器、11…同軸管、12…ガラス管、13…連通管、1
4…プラズマボール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 篤人 愛知県愛知郡長久手町大字長湫横道41番地 の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 杉山 尚宏 愛知県愛知郡長久手町大字長湫横道41番地 の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 谷 俊彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫横道41番地 の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 近藤 宏行 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4G077 AA02 AB10 BE08 ED01 EE01 EE06 EF02 EJ01 EJ02 HA05 HA12
Claims (1)
- 【請求項1】 マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単
結晶を用意する工程と、電磁波の照射により、前記炭化
珪素単結晶の表面において原子の表面拡散を促進させ、
前記マイクロパイプ欠陥を閉塞する工程と、を備えてい
ることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10217724A JP2000044397A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10217724A JP2000044397A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000044397A true JP2000044397A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16708756
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10217724A Pending JP2000044397A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000044397A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002179498A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Denso Corp | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
| WO2006013974A1 (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-09 | Ideal Star Inc. | 金属内包炭素クラスター製造装置用プラズマイオン源 |
| JP2012171830A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Seiko Epson Corp | 立方晶炭化珪素半導体基板の製造方法 |
| JP2016050141A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 新日鐵住金株式会社 | 炭化珪素単結晶の焼鈍方法 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP10217724A patent/JP2000044397A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002179498A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Denso Corp | 炭化珪素単結晶の製造方法 |
| WO2006013974A1 (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-09 | Ideal Star Inc. | 金属内包炭素クラスター製造装置用プラズマイオン源 |
| JP2012171830A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Seiko Epson Corp | 立方晶炭化珪素半導体基板の製造方法 |
| JP2016050141A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 新日鐵住金株式会社 | 炭化珪素単結晶の焼鈍方法 |
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