やま‐ならし【山鳴】
ヤマナラシ
(山鳴 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/28 16:28 UTC 版)
ヤマナラシ (山鳴らし[3]、学名: Populus tremula var. sieboldii) は、ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木。ポプラ類の日本における原生種の一種である[4][注釈 1]。同属にヨーロッパヤマナラシ(Populus tremula)やアメリカヤマナラシ(Populus tremuloides)がある。"山鳴らし"の名は、葉がわずかな風にも揺れて鳴ることから。箱の材料にしたことからハコヤナギ[1](箱柳、白楊)の別名もある。
分布
形態・生態
落葉広葉樹の高木で、樹高は10 - 25メートル (m) になる[3]。大きな木では1本立ちする[3]。樹皮は灰白色で菱形の皮目が目立つが、老木では黒みを増して縦に裂ける[3]。若木は樹皮の白みが強く、触ると白い粉がつく[3]。一年枝ははじめ白い毛があるが、のちに無毛になり、短枝もよく出る[3]。
葉は互生し、7 - 15センチメートル (cm) ぐらいで広楕円形から菱状卵形[3]。葉柄が左右から押しつぶしたような平面状になっているため、風に揺れやすく、その葉の擦れる音で山が鳴っているように聞こえることが和名の由来になっている[6]。
花期は春(3 - 4月)[3]。雌雄異株。葉が展開する前に、褐色の5 - 11 cmぐらいの雄花穂が5 - 6本ぐらい束になり、枝先に下垂する[3]。
冬芽は鱗芽で互生し、卵形や長卵形で先は尖る[3]。芽鱗は多数で白い毛があり、ややべたつく[3]。枝先につく頂芽はふつう葉芽である[3]。葉痕は半円形や三角形で、維管束痕が3個つく[3]。
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葉が出た様子
(2010年6月、弟子屈町にて)
利用
街路樹などとして栽植する。材は柔らかく、耐荷重性を要する建築材などには不適で、木目も装飾的特性を有していないので工芸品等にも好ましくない。
脚注
注釈
出典
- 1 2 3 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Populus tremula L. var. sieboldii (Miq.) Kudô ヤマナラシ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年5月19日閲覧。
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Populus sieboldii Miq. ヤマナラシ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年5月19日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 207
- 1 2 3 “PLY第14号”. 公益財団法人PHOENIX木材・合板博物館. p. 15. 2026年5月28日閲覧。
- ↑ “アスペン(aspen)”. アメリカ広葉樹輸出協会. 2026年5月28日閲覧。
- ↑ “265.《ヤマナラシ(山鳴らし)別名 ハコヤナギ(箱柳)》”. 公益財団法人ニッセイ緑の財団. 2026年5月28日閲覧。
参考文献
- 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、207頁。ISBN 978-4-416-61438-9。
関連項目
- 木の一覧
- アスプ(Leuciscus aspius)- アスペンが語源となった魚
外部リンク
- ヤナマラシ(植物雑学事典) - ウェイバックマシン(2002年7月4日アーカイブ分)
「山鳴」の例文・使い方・用例・文例
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