『ボヴァリー夫人』(ボヴァリーふじん、仏:Madame Bovary)は、フローベールの長編小説。彼の代表作として知られると共に、19世紀フランス文学の名作と位置づけられている。 田舎の平凡な結婚生活に倦怠した若い女主人公エマ・ボヴァリーが自由で華やかな世界に憧れ、不倫や借金地獄に追い詰められた末、人生に絶望して服毒自殺に至っていく物語である。 1856年10月から12月にかけて文芸誌『パリ評論』に掲載され、姦通を賛美するような記述などから、翌1857年1月に風紀紊乱・宗教冒涜の罪(「公衆道徳および宗教に対する侮辱」)で起訴されるも、2月に無罪判決を勝ち取り、刊行本が同年4月にレヴィ書房より出版されるや、裁判沙汰の効果もあって飛ぶように売れ、たちまちベストセラーとなった。