1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571
|
*****************************************************
* GENERATED FILE, DO NOT EDIT *
* THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION *
*****************************************************
This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example),
but store the PO file used as source file by po4a-translate.
In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file:
If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder.
=encoding UTF-8
=head1 名前
Inkscape - SVG (Scalable Vector Graphics) 編集プログラム
=head1 書式
C<inkscape [options] [filename ...]>
options:
-?, --help
--usage
-V, --version
-f, --file=FILENAME
-e, --export-png=FILENAME
-a, --export-area=x0:y0:x1:y1
-C, --export-area-page
-D, --export-area-drawing
--export-area-snap
-i, --export-id=ID
-j, --export-id-only
-t, --export-use-hints
-b, --export-background=COLOR
-y, --export-background-opacity=VALUE
-d, --export-dpi=DPI
-w, --export-width=WIDTH
-h, --export-height=HEIGHT
-P, --export-ps=FILENAME
-E, --export-eps=FILENAME
-A, --export-pdf=FILENAME
--export-pdf-version=VERSION-STRING
--export-latex
--export-ps-level {2,3}
-T, --export-text-to-path
--export-ignore-filters
-l, --export-plain-svg=FILENAME
-p, --print=PRINTER
-I, --query-id=ID
-X, --query-x
-Y, --query-y
-W, --query-width
-H, --query-height
-S, --query-all
-x, --extension-directory
--verb-list
--verb=VERB-ID
--select=OBJECT-ID
--shell
-g, --with-gui
-z, --without-gui
--vacuum-defs
--no-convert-text-baseline-spacing
--g-fatal-warnings
=head1 説明
B<Inkscape> は B<Adobe Illustrator>、B<CorelDraw>、B<Xara Xtreme> などと同等の機能を持つ
B<Scalable Vector Graphics (SVG)> 形式の描画ファイル用 GUI エディターです。Inkscape
は多彩なシェイプ、ベジエパス、フリーハンド描画、複数行テキスト、パス上テキスト、アルファブレンディング、任意のアフィン変換、グラデーションおよびパターンフィル、ノード編集、PNG
や PDF
を含む多くのファイル形式に対応するインポートおよびエクスポート、グループ化、レイヤー、ライブクローンなど多くの機能を具備しています。そのインターフェイスは熟練ユーザーにとって快適で効率的であるとともに、B<GNOME>
標準にも準拠するよう設計されてもいるため、他の GNOME アプリケーションをよく知るユーザーであれば慣れるまでに多くの時間を必要としません。
B<SVG> は W3C 標準の 2D ベクターグラフィック用 XML
フォーマットです。描画内でポイント、パス、および基本シェイプを使用してオブジェクトを定義できます。配色、フォント、ストローク幅などは `style'
属性としてオブジェクトに指定されます。SVG は、標準であること、そのファイルは text/xml
であることを意図しているため、多くのプログラムと、そして幅広い用途での利用が可能です。
B<Inkscape> は SVG をその内部フォーマットとして採用しており、オープンソースコミュニティにおいてもっとも SVG
に準拠したドローイングプログラムになることを目標としています。
=head1 オプション
=over 8
=item B<-?>, B<--help>
ヘルプメッセージを表示します。
=item B<-V>, B<--version>
Inkscape のバージョンとビルド日時を表示します。
=item B<-a> I<x0:y0:x1:y1>, B<--export-area>=I<x0:y0:x1:y1>
PNG エクスポートにおいて、エクスポートする領域を SVG ユーザー単位 (通常 Inkscape SVG 内で使用されている長さの単位)
で指定します。デフォルトではドキュメント全体をエクスポートします。座標 (0,0) は左下の角になります。
=item B<-C>, B<--export-area-page>
PNG、PDF、PS、および EPS エクスポートにおいて、エクスポート領域はそのページになります。これは PNG、PDF、および PS
ではデフォルトになるため、--export-id を使用して指定オブジェクトをエクスポートする場合を除き指定する必要はありません。対して EPS
ではこれはデフォルトになりません。さらに EPS では、形式の指定において境界枠を内容より拡大することができません。これは、EPS エクスポート時に
--export-area-page を使用した場合、ページの内容が境界枠より小さいと境界枠もそれに合わせて小さくなることを意味します。
=item B<-D>, B<--export-area-drawing>
PNG、PDF、PS、および EPS
エクスポートにおいて、エクスポートされる領域はページではなく、その描画部分、すなわち、ドキュメント内のすべてのオブジェクト (--export-id
を使用した場合はエクスポートされるオブジェクト)
全体の境界枠となります。このオプションを指定すると、エクスポートされたイメージにはマージンやクロッピングがなく、ドキュメントのすべての可視オブジェクトが含まれます。EPS
ではこれがデフォルトのエクスポート領域となり、--export-use-hints とともに使用することができます。
=item B<--export-area-snap>
PNG エクスポートにおいて、エクスポート領域を拡大方向に最も近い SVG ユーザー単位 (px) 値にスナップします。エクスポート解像度がデフォルトの
96dpi でグラフィックが最小のアンチエイリアスにピクセルスナップされた場合、エクスポートするいくつかのオブジェクトの境界枠 (--export-id
または --export-area-drawing 指定) がピクセルに揃えていない場合であっても、このスイッチで配置を維持できます。
=item B<-b> I<COLOR>, B<--export-background>=I<COLOR>
エクスポートした PNG の背景色になります。SVG がサポートする色指定文字列 ("#ff007f" や "rgb(255,0,128)" など)
が使用できます。これを指定しない場合、Inkscape のドキュメントの設定で指定された色 (sodipodi:namedview の
pagecolor= 属性) が使用されます。
=item B<-d> I<DPI>, B<--export-dpi>=I<DPI>
The resolution used for PNG export. It is also used for fallback
rasterization of filtered objects when exporting to PS, EPS, or PDF (unless
you specify --export-ignore-filters to suppress rasterization). The default
is 96 dpi, which corresponds to 1 SVG user unit (px, also called "user
unit") exporting to 1 bitmap pixel. This value overrides the DPI hint if
used with --export-use-hints.
=item B<-e> I<FILENAME>, B<--export-png>=I<FILENAME>
PNG エクスポート時のファイル名を指定します。同名のファイルが存在する場合、問い合わせなしに上書きされます。
=item B<-f> I<FILENAME>, B<--file>=I<FILENAME>
指定されたドキュメントを開きます。オプション文字 (-f) は省略できます。すなわち、オプション文字が与えられていない場合は -f
が指定され、パラメーターはすべてファイル名とみなされます。
=item B<-g>, B<--with-gui>
GUI の使用を試みます (Unix の場合、$DISPLAY が設定されていない場合でも X server を使用します)。
=item B<-h> I<HEIGHT>, B<--export-height>=I<HEIGHT>
生成するビットマップの高さ (ピクセル) になります。この値は --export-dpi 設定 (または --export-use-hints
を指定した場合の DPI ヒント) より優先されます。
=item B<-i> I<ID>, B<--export-id>=I<ID>
For PNG, PS, EPS, PDF and plain SVG export, the id attribute value of the
object that you want to export from the document; all other objects are not
exported. By default the exported area is the bounding box of the object;
you can override this using --export-area (PNG only) or --export-area-page.
=item B<-j>, B<--export-id-only>
For PNG and plain SVG, only export the object whose id is given in
--export-id. All other objects are hidden and won't show in export even if
they overlay the exported object. Without --export-id, this option is
ignored. For PDF export, this is the default, so this option has no effect.
=item B<-l>, B<--export-plain-svg>=I<FILENAME>
ドキュメントをプレーン SVG 形式にエクスポートします。sodipodi: あるいは inkscape: 名前空間や RDF
メタデータは破棄されます。
=item B<-x>, B<--extension-directory>
Inkscape が使用するよう設定されている現在のエクステンションディレクトリの一覧を表示して終了します。これは外部のエクステンションがオリジナルの
Inkscape インストール場所を取得するために使用されます。
=item B<--verb-list>
Inkscape で利用できる全 VERB (内部コマンド) の一覧を ID 順で表示します。この ID
はキーマップやメニューの定義で使用することができる他、--verb コマンドラインオプションでも使用できます。
=item B<--verb>=I<VERB-ID>, B<--select>=I<OBJECT-ID>
これら 2 つのオプションは同時に使用し、コマンドラインから Inkscape
を操作できる基本的なスクリプト機能を提供します。これらはコマンドライン上で、必要であれば何度でも使用でき、指定された各ドキュメント上で順番に実行されます。
--verb コマンドは指定された VERB をメニューやボタンから呼び出した場合と同様に実行します。VERB
にダイアログがある場合はそれが表示されます。使用できる VERB ID の一覧は --verb-list コマンドで確認できます。
--select コマンドは指定された ID のオブジェクトを選択状態にします。様々な VERB
はここで指定されたオブジェクトに対して実行されます。すべての選択を解除するには --verb=EditDeselect
を使用します。使用できるオブジェクト ID は読み込まれるドキュメントに依存します。
=item B<-p> I<PRINTER>, B<--print>=I<PRINTER>
ドキュメントを `lpr -P PRINTER' で指定されたプリンターで印刷します。他に、`| COMMAND'
でさまざまなコマンドへリダイレクトし、`> FILENAME' で PostScript
出力でファイルに書き出します。使用するシェルに応じた引用符で括ることを忘れないでください。
例: inkscape --print='| ps2pdf - mydoc.pdf' mydoc.svg
=item B<-t>, B<--export-use-hints>
エクスポートしたオブジェクトに保存されているファイル名および DPI ヒントを使用します (--export-id 使用時のみ)。これらヒントは
Inkscape 内から選択範囲をエクスポートするときに自動的に設定されます。すなわち、例えば Inkscape を使用してドキュメント
document.svg からオブジェクト ID "path231" を /home/me/shape.png に解像度 300dpi
でエクスポートし、ドキュメントを保存すれば、そのシェイプを同じファイル名で同じ解像度で再度エクスポートする場合は、以下の指定だけで行えます。
inkscape -i path231 -t document.svg
--export-dpi、--export-width、あるいは --export-height をこのオプションと共に指定した場合は、DPI
ヒントは無視され、コマンドラインで指定された値が使用されます。--export-png
をこのオプションと共に使用した場合は、ファイル名ヒントは無視され、コマンドラインで指定されたファイル名が使用されます。
=item B<-w> I<WIDTH>, B<--export-width>=I<WIDTH>
生成されるビットマップの幅のピクセル数になります。この値は --export-dpi 指定 (--export-use-hints を使用した場合は
DPI ヒント) より優先されます。
=item B<-y> I<VALUE>, B<--export-background-opacity>=I<VALUE>
エクスポートした PNG の背景の透明度になります。指定できる値の範囲は 0.0 から 1.0 (0.0 が完全な透明、1.0
が完全な不透明)、あるいは 1 から 255 (255 が完全な不透明) のどちらかです。このオプションを指定せず -b
オプションも指定されなかった場合、 Inkscape 内のドキュメントの設定で指定された値 (sodipodi:namedview の
inkscape:pageopacity= 属性)が使用されます。このオプションを指定せずに -b オプションが指定された場合、255 (完全な不透明)
とみなされます。
=item B<-P> I<FILENAME>, B<--export-ps>=I<FILENAME>
ドキュメントを PostScript (PS) 形式にエクスポートします。PostScript
は透明度をサポートしていない点に留意してください。オリジナルの SVG
にあるいかなる透明なオブジェクトも自動的にラスタライズされます。使用しているフォントはサブセット化されて埋め込まれます。デフォルトのエクスポート領域はページになり、--export-area-drawing
で描画全体に指定できます。--export-id でエクスポートするオブジェクトを 1 つ指定でき
(その他はすべてエクスポートされません)、その場合はエクスポート領域はそのオブジェクトの境界枠になりますが、--export-area-page
でそのページに指定できます。
=item B<-E> I<FILENAME>, B<--export-eps>=I<FILENAME>
ドキュメントを Encapsulated PostScript (EPS) 形式にエクスポートします。PostScript
は透明度をサポートしていない点に留意してください。オリジナルの SVG
にあるいかなる透明オブジェクトも自動的にラスタライズされます。使用しているフォントはサブセット化されて埋め込まれます。デフォルトのエクスポート領域は描画全体になり、ページに指定することも出来ますが、その場合の制限事項については
--export-area-page を参照してください。--export-id でエクスポートするオブジェクトを 1 つ指定できます
(その他はすべてエクスポートされません)。
=item B<-A> I<FILENAME>, B<--export-pdf>=I<FILENAME>
ドキュメントを PDF 形式にエクスポートします。この形式ではオリジナル SVG
の透明度は保持されます。使用しているフォントはサブセット化され埋め込まれます。デフォルトのエクスポート領域はページになり、--export-area-drawing
で描画全体に指定できます。--export-id でエクスポートするオブジェクトを 1 つ指定でき
(その他はすべてエクスポートされません)、その場合はエクスポート領域はそのオブジェクトの境界枠になりますが、--export-area-page
でそのページに指定できます。"
=item B<--export-pdf-version>=I<PDF-VERSION>
Select the PDF version of the exported PDF file. This option basically
exposes the PDF version selector found in the PDF-export dialog of the
GUI. You must provide one of the versions from that combo-box,
e.g. "1.4". The default pdf export version is "1.4".
=item B<--export-latex>
(PS、EPS、および PDF エクスポート用) LaTeX ドキュメント用のイメージを作成し、イメージ内のテキストは LaTeX
によるタイプセットになります。PDF/PS/EPS 形式へのエクスポート時、このオプションはオリジナルの SVG を PDF/PS/EPS ファイル
(形式は --export-pdf などで指定) と LaTeX ファイルに分割します。テキストは PDF/PS/EPS
ファイルには出力されず、LaTeX ファイルに出力されます。この LaTeX ファイルには PDF/PS/EPS も含まれます。LaTex でこの
LaTeX ファイルを入力 (\input{image.tex}) すると、イメージと共に LaTeX
によってタイプセットされたテキストが表示されます。より詳しい情報は出力された実際の LaTeX ファイルを参照してください。また、GNUPlot の
`epslatex' 出力ターミナルも参照してください。
=item B<-T>, B<--export-text-to-path>
該当する場合は、テキストオブジェクトをパスに変換します (PS、EPS、PDF、および SVG エクスポート用)。
=item B<--export-ignore-filters>
ぼかしなどのフィルターが適用されたベクターオブジェクトをエクスポートするとき、フィルターを無視します (PS、EPS、および PDF
用)。デフォルトでは、フィルターが適用されているオブジェクトは --export-dpi で指定された解像度 (デフォルトは 96 dpi)
でラスタライズされ、その外見を維持します。
=item B<-I>, B<--query-id>
サイズや座標を問い合わせたいオブジェクトの ID を指定します。指定がない場合、ページや viewBox ではなく、描画全体
(ドキュメント内のすべてのオブジェクト) の情報を返します。
=item B<-X>, B<--query-x>
描画全体、あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの X 座標を問い合せます。返される値の単位は px (SVG
ユーザー単位) です。
=item B<-Y>, B<--query-y>
描画全体、あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの Y 座標を問い合せます。返される値の単位は px (SVG
ユーザー単位) です。
=item B<-W>, B<--query-width>
描画全体、あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの幅を問い合せます。返される値の単位は px (SVG ユーザー単位)
です。
=item B<-H>, B<--query-height>
描画全体、あるいは --query-id が指定されている場合はそのオブジェクトの高さを問い合せます。返される値の単位は px (SVG ユーザー単位)
です。
=item B<-S>, B<--query-all>
SVG ドキュメント内のすべてのオブジェクトの定義されている ID、X 座標、Y 座標、幅、および高さをコンマで区切った一覧を出力します。
=item B<--shell>
このオプションを指定すると、Inkscape は対話式のコマンドラインシェルモードで起動します。このモードでは、プロンプトでコマンドを入力すると
Inkscape はそれらを実行し、コマンドごとに新しく Inkscape
を起動する必要がありません。このモードは主にスクリプト作成やサーバー用途で役立ちます。ここでなにか新しい機能が追加されるわけではありませんが、くり返し
Inkscape を呼び出すコマンドラインでの作業 (エクスポートや変換など)
は直ちに実行されることでその結果が素早く得られ、メモリ消費も抑えられます。シェルモードでも各コマンドは正しく記述されなければなりませんが、プログラム名の
Inkscape の入力の必要ありません (例: "file.svg --export-pdf=file.pdf")。
=item B<--vacuum-defs>
SVG ファイル内の <lt>defs<gt> セクションから未使用のアイテムをすべて除去します。このオプションが --export-plain-svg
とともに指定された場合、エクスポートされるファイルに対してのみ作用します。このオプションだけ指定された場合は、指定されたファイルが修正されます。
=item B<--no-convert-text-baseline-spacing>
Do not automatically fix text baselines in legacy (pre-0.92) files on
opening. Inkscape 0.92 adopts the CSS standard definition for the
'line-height' property, which differs from past versions. By default, the
line height values in files created prior to Inkscape 0.92 will be adjusted
on loading to preserve the intended text layout. This command line option
will skip that adjustment.
=item B<-z>, B<--without-gui>
GUI を使用せず (Unix では X server を使用しません)、コンソールからのみファイルを処理します。これは -p、-e、-l、および
--vacuum-defs オプションでの使用を想定しています。
=item B<--g-fatal-warnings>
この標準 GTK オプションは、通常問題のないあらゆる警告でも Inkscape を中断します (デバッグ用)。
=item B<--usage>
簡単なオプションの一覧を表示します。
=back
=head1 設定
主たる構成設定ファイルは ~/.config/inkscape/preferences.xml にあります。この中には Inkscape
をカスタマイズする様々な設定情報 (そのほとんどは Inkscape の設定ダイアログにあります)
があり、そのサブディレクトリには以下のようなカスタム情報を格納できます:
B<$HOME>/.config/inkscape/extensions/ - エクステンション エフェクト
B<$HOME>/.config/inkscape/icons/ - アイコン
B<$HOME>/.config/inkscape/keys/ - キーボードマップ
B<$HOME>/.config/inkscape/templates/ - 新規ファイルのテンプレート
=head1 返り値
このプログラムは正常に終了するとゼロを返し、異常終了すると非ゼロを返します。
様々なエラーあるいは警告メッセージが STDERR または STDOUT に出力されます。このプログラムが特定の SVG
において不規則な挙動を示す場合は、この出力を参照することで問題解決に役立ちます。
=head1 例
B<Inkscape> は GUI アプリケーションとして開発されていますが、コマンドラインで SVG を処理するためにも使用できます。
GUI で SVG ファイルを開く:
inkscape filename.svg
SVG ファイルをコマンドラインから印刷する:
inkscape filename.svg -p '| lpr'
SVG ファイルをデフォルトの解像度である 96dpi で PNG にエクスポートする (1 SVG ユーザー単位は 1
ビットマップピクセルに変換されます):
inkscape filename.svg --export-png=filename.png
同様の処理で出力サイズを 600x400 ピクセルにする:
inkscape filename.svg --export-png=filename.png -w600 -h400
同様の処理で、ページではなく描画全体 (すべてのオブジェクトの境界枠) をエクスポートする:
inkscape filename.svg --export-png=filename.png --export-area-drawing
オブジェクト "text1555" を PNG にエクスポートする。出力ファイル名および解像度は、そのオブジェクトが最後に GUI
からエクスポートされた時の指定を利用する:
inkscape filename.svg --export-id=text1555 --export-use-hints
同様の処理を、解像度はデフォルトの 96dpi、ファイル名を指定、およびエクスポート領域を拡大方向に最も近い SVG ユーザー単位 (px)
値にスナップして行う:
inkscape filename.svg --export-id=text1555 --export-png=text.png --export-area-snap
Inkscape SVG ドキュメントをプレーン SVG へ変換する:
inkscape filename1.svg --export-plain-svg=filename2.svg
SVG ドキュメントを EPS へ変換する。すべてのテキストはパスへ変換する:
inkscape filename.svg --export-eps=filename.eps --export-text-to-path
オブジェクトID "text1555" の幅を問い合わせる:
inkscape filename.svg --query-width --query-id text1555
オブジェクト ID "text1555" の複製を作成し、その複製を 90°回転し、SVG に保存して終了する:
inkscape filename.svg --select=path1555 --verb=EditDuplicate --verb=ObjectRotate90 --verb=FileSave --verb=FileClose
=head1 環境変数
B<DISPLAY> デフォルトのホストおよびディスプレイ番号を指定します。
B<TMPDIR> 一時ファイル用ディレクトリのデフォルトパスを指定します。ディレクトリは存在していなければなりません。
B<INKSCAPE_PROFILE_DIR> to set the path of the directory to use for the user
profile.
=head1 テーマ
読み込むアイコンセットは B<$HOME>/.config/inkscape/icons/ 配下から参照され、存在しない場合はシステムデフォルトの
B<$PREFIX>/share/inkscape/icons/icons.svg が読み込まれます。アイコンはその名前で読み込まれ (例:
I<fill_none.svg>)、見つからないときに I<icons.svg>
から使用されます。どのアイコンもどちらの場所からも見つからない場合は、システムデフォルトの場所にフォールバックします。
必要なアイコンは SVG ファイルから SVG ID がアイコン名とマッチするものが読み込まれます (例えば "fill_none"
アイコンをファイルから読み込むときは、I<fill_none.svg> か、それがなければ I<icons.svg> から SVG ID
"fill_none" の境界枠がアイコンとして描画されます)。
=head1 その他
B<Inkscape> に関する公式の情報は http://www.inkscape.org/
にあります。このウェブサイトには、ニュース、ドキュメント、チュートリアル、作例、メーリングリスト書庫、最新バージョンのプログラム、バグおよび機能要望のデータベース、フォーラムなどがあります。
=head1 関連項目
potrace, cairo, rsvg(1), batik, ghostscript, pstoedit.
SVG 準拠テストスイート: http://www.w3.org/Graphics/SVG/Test/
SVG 検証: http://jiggles.w3.org/svgvalidator/
I<Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 Specification> I<W3C Recommendation 14
January 2003> L<http://www.w3.org/TR/SVG11/>
I<Scalable Vector Graphics (SVG) 1.2 Specification> I<W3C Working Draft 13
November 2003> L<http://www.w3.org/TR/SVG12/>
I<SVG 1.1/1.2/2.0 Requirements> I<W3C Working Draft 22 April 2002>
L<http://www.w3.org/TR/SVG2Reqs/>
I<Document Object Model (DOM): Level 2 Core> I<Arnaud Le Hors et al editors,
W3C> L<http://www.w3.org/TR/DOM-Level-2-Core/>
=head1 GUI 情報
Inkscape の GUI 操作について学ぶには、「ヘルプ」>「チュートリアル」配下にあるチュートリアルを参照してください。
Inkscape は SVG 以外にも、ほとんどのビットマップ形式 (PNG、BMP、JPG、XPM、GIF など)、プレーンテキスト (Perl
が必要)、PS および EPS (Ghostscript が必要)、PDF および AI 形式 (AI バージョン 9.0 以降) をインポートできます
(「ファイル」>「インポート」)。
Inkscape exports 32-bit PNG images (File > Export PNG Image) as well as AI,
PS, EPS, PDF, DXF, and several other formats via File > Save as.
Inkscape はグラフィックタブレットの筆圧および傾き検出に対応しており、カリグラフィツールなどでペンの幅、角度、および動きに利用できます。
Inkscape はビットマップトレースエンジン Potrace (http://potrace.sf.net) の GUI
フロントエンドを具備しています。
Inkscape は外部スクリプト (標準入力から標準出力へのフィルター)
を使用でき、それらは「エクステンション」メニューに表示されます。スクリプトはパラメーター設定のための GUI
ダイアログを持つことができ、コマンドラインを通して作用する選択オブジェクトの ID を取得することができます。Inkscape は Python
で書かれたエフェクトを各種取り揃えています。
=head1 キーバインド
キーボードとマウスショートカットの完全なリストは、doc/keys.html か「ヘルプ」メニューの「キーとマウスのリファレンス」から参照できます。
=head1 バグ
多くのバグが報告されています。ウェブサイト (inkscape.org)
から報告されたものを参照し、新しく発見した問題を報告してください。お使いのバージョンのリリースノート内の Known Issues (既知の問題)
セクションも参照してください。
=head1 著者
このコードベースは、様々な形の貢献によって成り立っています。以下のリストが完全でないことは確かなのですが、このアプリケーションが多くの方々に協力していただいていることを知るのに役立ちます。
[% INCLUDE "AUTHORS" %]
This man page was put together by Bryce Harrington
E<lt>brycehar@bryceharrington.orgE<gt>.
=head1 沿革
後に Inkscape となるコードベースは 1999 年、GNOME イラストレーターアプリケーション Gill として Raph Leiven
によって製作が開始されました。Gill の当初の目標は最終的に SVG のすべてをサポートすることでした。Raph
は、ストロークとフィル、線のキャップ方式、線の連結方式、テキストなどを含む PostScript ベジエイメージングモデルを実装しました。Raph の
Gill のウェブページは http://www.levien.com/svg/ です。Gill の開発は 2000
年には停滞したか、あるいは停止したようです。
次にこのコードベースは Lauris Kaplinski が中心となって非常に人気のあるプログラム Sodipodi
に引き継がれました。コードベースは数年の作業を経ていくつかの新機能の追加、多言語サポート、Windows その他の OS
への移植、および依存関係の整理が行われ、強力なイラストレーションプログラムになりました。
2003 年、アクティブな Sodopodi 開発者であった Bryce Harrington、MenTaLguY、Nathan Hurst、および
Ted Gould の 4 人は、コードベースにおける SVG
準拠やインターフェイスのルックアンドフィールに関しての異なる方向、および参加者に開かれた開発体制をとることを目的として Inkscape
を立ち上げました。
プロジェクトの初期には、コードの安定化と国際化に焦点がおかれ多くの作業が行われました。Sodipodi
から受け継がれたオリジナルのレンダラーには、数学的にまれですが所定の操作から外れたときに想定外のクラッシュを引き起こす数多くのケースが存在していました。このレンダラーは完全ではありませんが格段に安定性に優れた
Livarot
に置き換えられました。プロジェクトはまた、コードを頻繁にコミットし、ユーザーに開発中のプログラムのスナップショットを利用することを奨励する方針を採用しました。これはバグを速やかに発見し、修正の確認をユーザーが簡単に行えることに繋がりました。結果、Inkscape
リリースは一般に堅牢で信頼性があるという評価を得ました。
同様に、インターフェイスの国際化とローカライズに対する取り組みも行われ、世界中からの貢献を得ることに役立ちました。
Inkscape
はアイコン、スプラッシュスクリーン、ウェブサイトアートなどを作成や共有するツールを提供することによってオープンソース全体の視覚的な魅力に有益な影響を及ぼしました。ある意味「ただのドローイングプログラム」であるにもかかわらず、Inkscape
は、より多くの人々にオープンソースについての視覚的刺激を与える重要な役割を担っています。
=head1 著作権およびライセンス
B<Copyright (C)> 1999-2017 by Authors.
B<Inkscape> is free software; you can redistribute it and/or modify it under
the terms of the GPL version 2 or later.
=for comment $Date$
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