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File: NEWS

package info (click to toggle)
dcl 7.4.1-1
  • links: PTS, VCS
  • area: main
  • in suites: bullseye
  • size: 20,764 kB
  • sloc: fortran: 48,478; f90: 12,606; ansic: 6,498; makefile: 4,604; ruby: 136; sh: 128
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* This document written in UTF-8

■7.4での変更点

 FORTRAN90のインターフェースを統合しました。

 流線関数のルーチンを追加した現在TMPACKという名前になって
 misc2 の下にあります。正式採用時には名前を変更する可能性もあります。

 Cインターフェースを統合しました。これによりdcl-c は廃止とします。
 開発者のための情報ですが、以前とは関数の後ろに付く _の個数が
 1つ増え sgline__()のように2つになっていることに注意して下さい。

■7.3での変更点

  足回りのライブラリをgtk+2.0 -> gtk+3.0 に変更
 libgtk+-3-dev などをインストールしてください。
  ./configure --with-gtk2 でgtk+2も引き続き使用可能です。

■7.1での変更点

  DCLの命名法に従っていなかった
 システムフォントを使うための変数名を
  SYSFONT -> LSYSFNT に変更しました.
 また、DCLMARKER フォントを使うかどうかのフラグも
  MARKFONT -> LMRKFNT に変更しました.

 LCNTLという、旧マークアップを有効にするフラグの
 デフォルトを.FALSE. にしました.
 これは、それが正しい仕様だったのですが、GROPNでは .TRUE.
 にセットされてしまっていたので、DCLの本来の仕様通りにすると同時に
 新仕様の使用をお願いするものです.

 また、旧マークアップで仕様が曖昧なところがありました.
 上下付の開始と終了は、必ずしもセットでなくてもよかったのですが
 セットで使用することとします.

□インストール

システムフォントのインストール
  Linux,MAC についてはsudo できるならいままでと取り立てて違いはありません.
  make install を sudo なしで実行した場合 オリジナルのフォントが
  ~/.fontsにインストールされます.

  Windows では src/env1/sysfon の中の
     Mac のつかない拡張子 ttf のファイルをC:\Windows\Fonts にコピーしてください.

  うまくいかない場合は
  MACでは同じディレクトリの
     -Mac.ttf ファイルを /Library/Fonts にコピーしてください.
  Linux では,Macのつかない 拡張子 ttf のファイルを
     ~/.fonts にコピーした後,fc-cache -vfを実行してください.

□ DCLの文字を番号で指定する場合旧来の CSGI ではなく USGI を使用してください.

  2バイト文字を使用できるようにした結果、以前の拡張コードはぶつかってしまっています.
  装飾記号 \x をつける必要がありますが、 それをする関数を用意しました.
 以前は
  CHARACTER CSGI*1
  で宣言していましたが、USGIは装飾分長くなって
    CHARACTER USGI*3
 であることに注意してください.

 機械的には宣言の CSGI*1 -> USGI*3 の変更と、ソースコードのCSGI -> USGI でうまく動作するはずです.

□システムフォントの使用法は
  SWPACK の LOGICAL 変数 LSYSFNT で判別されます
  LSYSFNT = T のときシステムフォントを使います.

□フォント名
  使用できるシステムフォントの名前は
  dclfontlist で確認できます.
  dclsysfont ではサンプルを見ながら確認できます.
  デフォルトでは
  FONTNO=1 の場合 Sans(日本語ではゴシック) になっています.
  Sansはシステム依存ですがもっとも標準的なSanSerifを使うという意味です.
  FONTNO=2 の場合はSerifを使います.
  Monospace などの名前もシステムで割り振られます.この3つはシステムごとに
 デフォルトのフォントに割り振られています.
  それ以外のフォントは直接名前で指定します.

□上付き,下付き,Over,Under
  少し小さめの文字を右肩や右下に書く制御文字が変更になりました.
  現在は以前のものも解釈しますがいずれ解釈しなくなる予定です.

  上付きは \^ です(\はバックスラッシュもしくは半角の¥マークです)
  下付きは \_ です
  \o と \u はその文字の真上もしくは真下に描画します.
  \o \u はストロークフォントでは使用できません.

  C言語などでは\\と2個にして初めて\記号になることに注意してください.

  基本的には次の文字が影響を受けます.以前の制御文字にあった
  終了文字はありません.
  複数文字を制御したい場合は
  A\^{x=0} のように{} でくくってください.この場合A の右肩に
  x=0 が丸ごと乗っかります.
  また \o \u も続けて{} で描画できますが,複数文字は上下に移動しません.
  これは,上や下に線を簡易に引くための機能です.ですので,- や ~のような
  平たい文字を1つだけ制御することを想定しています.
  p\o- などで,pの平均のような表現とするイメージです.
  のっかる高さ方向の位置は文字ごとにばらけますので,まとめて引いたイメージにはなりません.

□新しい制御文字は常に解釈されます.また,ストローク文字(旧来の描画法)
 では新制御文字は旧制御文字に変換されます.ですので,LCNTL=F の場合,思わぬ描画になる
 場合があります.また,LCNTL=T をデフォルトに変更されました.

□ また,UTF-8は利用出来ます.ので日本語も表示出来るようになりました

□ dclfontlist, dclsysfont, dclfontdialog コマンドで使用出来るフォントを確認出来ます.

□ demo/grph2/sysfont に新しくなった機能を使用したデモを置いてあります.


□重要な新機能

・画面の強制フラッシュ
 メインループで長い処理を行っていると、DCLの処理が溜まって
 画面が更新されません.適切なタイミングで
  CALL SWFLSH
  を呼んでいただけると、たまっている描画がなされます.
  たとえば、他のウィンドウでかくされたものを前に出すなどできます.
  Ruby-DCL に移植されれば、irb で明示的に再描画指示を出せるようになります.