JP2018198748A - 眼内レンズ挿入器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘弾性物質よりも粘性が低い液体を灌流液として用いて眼内の前房空間を形成する眼内レンズ挿入手術において眼内レンズ挿入器具への灌流液の逆流を防止することができる眼内レンズ挿入器具を提供する。【解決手段】眼内レンズ挿入器具を、眼内に挿入される略筒形状の挿入部材と、眼内レンズを押圧して挿入部材内を移動させ、挿入部材から眼内に眼内レンズを押し出す眼内レンズ押出部材30と、眼内レンズ押出部材によって眼内レンズが眼内に押し出されるときに、挿入部材と眼内レンズ押出部材との間隙を閉塞する閉塞部材31dとを有する構成とする。【選択図】図5
Description
本発明は、弾性部材により先端開口を塞ぐことにより眼内レンズが射出された直後に灌流液の逆流を防止することが可能な眼内レンズ挿入器具に関する。
白内障治療においてヒト混濁水晶体を置換して屈折を補正するために水晶体の代用として挿入される眼内レンズが実用に供されている。白内障治療における眼内レンズ挿入手術においては、例えば角膜、強角膜などの縁に数ミリの切開の創口(切開創)が作成され、超音波乳化吸引術などにより水晶体が粉砕されて切開創から取り除かれた後、眼内レンズ挿入器具により眼内レンズが挿入および固定される。
また、粘弾性物質の代わりに平衡塩類溶液(Balanced Salt Solution;BSS)などを灌流液として用いて水晶体嚢を膨張させる技術も提案されている。粘弾性物質は、眼内に残存すると術後に高眼圧を招く可能性があるが、BSSは粘弾性物質よりも粘性が低いため、そのような現象が発生する可能性が低い。また、BSSは、粘弾性物質よりも安価であるため手術コストの削減を図ることも期待できる。そして、上記の灌流液を用いる眼内レンズ挿入器具による眼内レンズの眼内への挿入を補助する技術が提案されている。
粘弾性物質よりも粘性が低いBSSなどの液体を灌流液として用いて眼内の前房空間を形成する眼内レンズ挿入手術においては、眼内レンズが眼内に挿入された直後に眼内レンズ挿入器具の先端開口から灌流液が眼内レンズ挿入器具内に逆流するため、逆流した灌流液が眼内レンズ挿入器具に設けられた穴や間隙から漏れ出て術場が汚れることがある。また、灌流液が眼内から眼内レンズ挿入器具に逆流する結果、前房空間の形成が不十分になり眼圧低下が生じた場合、眼内に挿入された眼内レンズの整復が難しくなる可能性がある。
本件開示の技術は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、粘弾性物質よりも粘性が低い液体を灌流液として用いて眼内の前房空間を形成する眼内レンズ挿入手術において眼内レンズ挿入器具への灌流液の逆流を防止することができる眼内レンズ挿入器具を提供することである。
本件開示の眼内レンズ挿入器具は、眼内に挿入される略筒形状の挿入部材と、眼内レンズを押圧して挿入部材内を移動させ、挿入部材から眼内に眼内レンズを押し出す眼内レンズ押出部材と、眼内レンズ押出部材によって眼内レンズが眼内に押し出されるときに、挿入部材と眼内レンズ押出部材との間隙を閉塞する閉塞部材とを有する。これにより、術者が眼内レンズ押出部材を操作して眼内レンズを眼内に挿入したときに、粘性が低いBSSなどの液体が挿入部材内に逆流する可能性を閉塞部材によって抑えることができる。
また、閉塞部材が、眼内レンズ押出部材の外周面に当接する略円環形状の部材であってもよい。また、閉塞部材は、眼内レンズ押出部材の前記外周面に形成された溝部内に設けられていてもよい。また、溝部は、閉塞部材が溝部内を移動可能に形成されていてもよい。さらに、溝部に、眼内レンズ押出部材によって眼内レンズが眼内に押し出されるときに閉塞部材の移動を制御して閉塞部材による間隙の閉塞を維持する制御部材が設けられていてもよい。
本件開示の技術によれば、粘弾性物質よりも粘性が低い液体を灌流液として用いて眼内の前房空間を形成する眼内レンズ挿入手術において眼内レンズ挿入器具への灌流液の逆流を防止することができる眼内レンズ挿入器具を提供することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本実施形態の眼内レンズの眼内への挿入に用いられる眼内レンズ挿入器具1の概略構成を示す。図1(a)はステージ蓋部13を開蓋した場合の眼内レンズ挿入器具1の平面図、図1(b)はステージ蓋部13を閉蓋した場合の眼内レンズ挿入器具1の側面図を示している。眼内レンズ挿入器具1のノズル本体10は、断面が略矩形の筒状部材であり、片側の端部に大きく開口した後端部10bと、別の側の端部に細く絞られた挿入筒部100としてのノズル部15および先端部10aとを備える。図1(b)に示すように、先端部10aは斜めに開口している。プランジャー30は、ノズル本体10に挿入され往復運動可能である。なお、ノズル本体10が、挿入部材の一例であり、プランジャー30が、眼内レンズ押出部材の一例である。
以下の説明において、ノズル本体10の後端部10bから先端部10aへ向かう方向を前方向、その逆方向を後方向、図1(a)において紙面手前側を上方向、その逆方向を下方向、図1(b)において紙面手前方向を左方向、その逆方向を右方向とする。また、この場合、上側は後述するレンズ本体2aの光軸前側に、下側はレンズ本体2aの光軸後側に、前側はプランジャー30による押圧方向前側に、後側はプランジャー30による押圧方向後側に相当する。
ノズル本体10の後端部10b付近には、板状に迫り出し、術者がプランジャー30を
ノズル本体10の先端側に押し込む際に指を掛けることが可能なホールド部11が一体的に設けられている。また、ノズル本体10におけるノズル部15の後側には、眼内レンズ2をセットするステージ部12が設けられている。このステージ部12は、ステージ蓋部13を開蓋することでノズル本体10の上側が開放されるようになっている。また、ステージ部12には、ノズル本体10の下側から位置決め部材50が取り付けられている。この位置決め部材50によって、使用前(輸送中)においてもステージ部12内で眼内レンズ2が安定して保持されている。
ノズル本体10の先端側に押し込む際に指を掛けることが可能なホールド部11が一体的に設けられている。また、ノズル本体10におけるノズル部15の後側には、眼内レンズ2をセットするステージ部12が設けられている。このステージ部12は、ステージ蓋部13を開蓋することでノズル本体10の上側が開放されるようになっている。また、ステージ部12には、ノズル本体10の下側から位置決め部材50が取り付けられている。この位置決め部材50によって、使用前(輸送中)においてもステージ部12内で眼内レンズ2が安定して保持されている。
すなわち、眼内レンズ挿入器具1においては、製造時に、ステージ蓋部13が開蓋されて位置決め部材50がステージ部12に取り付けられた状態で、眼内レンズ2がステージ部12に、光軸前側が上になるようにセットされる。そして、ステージ蓋部13を閉蓋させた後出荷され、販売される。そして、使用者はステージ蓋部13を閉蓋したままで粘弾性物質や灌流液などでレンズを湿潤した後に、位置決め部材50を取り外し、その後プランジャー30をノズル本体10の先端側に押し込む。
これにより、プランジャー30によって眼内レンズ2を押圧し、ノズル部15まで移動させた上で、先端部10aより眼内レンズ2を眼内に放出する。なお、眼内レンズ挿入器具1におけるノズル本体10、プランジャー30、位置決め部材50はポリプロピレンなどの樹脂の素材で形成される。ポリプロピレンは医療用機器において実績があり、耐薬品性などの信頼性も高い素材である。また、本実施形態における眼内レンズ挿入器具1は、出荷前に眼内レンズ2が眼内レンズ挿入器具1にあらかじめセットされたプリセットタイプであるが、術者自身が術前に眼内レンズ2を眼内レンズ挿入器具1にセットするいわゆるセパレートタイプであってもよい。
また、ステージ蓋部13の一部には、薄肉部とすることによって確認窓部17が形成されている。なお、ステージ蓋部13において確認窓部17をどの程度の薄肉部にするかは、ステージ蓋部13を形成する材料と確認窓部17からの眼内レンズの視認性に基づいて適宜決定すればよい。また、確認窓部17を形成することで、ステージ蓋部13の成形時のヒケを軽減する効果も期待できる。
図2は、本実施形態に係る眼内レンズ2の概略構成を示した図である。図2(a)は平面図、図2(b)は側面図を示す。なお、図2(a)と図2(b)との間では、眼内レンズ2の向きは対応していない。眼内レンズ2は、レンズ本体と支持部が同じ材質で一体成型されているいわゆるワンピース型で、レンズの材質は可撓性の樹脂材料である。眼内レンズ2は、所定の屈折力を有するレンズ本体2aと、レンズ本体2aに連結された、レンズ本体2aを眼球内で保持するための長尺平板状の2本の支持部2bとを備える。また、レンズ本体2aおよび支持部2bとは、接合部2dを介して互いに接続されている。なお、本実施形態における眼内レンズ2は、ワンピース型として説明するが、レンズ本体と支持部が異なる材質で形成されているスリーピース型であってもよい。
本実施形態において、眼内レンズ挿入器具1において、2つの支持部2bのうちの一方の支持部2bが、レンズ本体2aの後側、他方の支持部2bがレンズ本体2aの前側に配置されるように、眼内レンズ2がステージ部12にセットされる。なお、レンズ本体2aの前側に配置される支持部を前方支持部、レンズ本体2aの後側に配置される支持部を後方支持部とする。
本実施形態における眼内レンズ2は、支持部2bにシボ加工が施されている。これにより、眼内レンズ2がノズル本体10内で折り畳まれるときに、支持部2bがレンズ本体2aに張り付くことを防止することもできる。
図3にはノズル本体10の平面図を示す。前述のようにノズル本体10においては、眼内レンズ2はステージ部12にセットされる。そして、その状態でプランジャー30によって眼内レンズ2が押圧されて先端部10aから放出される。なお、ノズル本体10の内部にはノズル本体10の外形の変化に応じて断面形状が変化する先端側の貫通孔10cと後端側の貫通孔10fが設けられている。貫通孔10cは眼内レンズ2が押圧移動される際の移動経路の一部となる孔であり、貫通孔10fはプランジャー30が挿通される孔である。そして、眼内レンズ2が放出される際は、眼内レンズ2は、ノズル本体10内の貫通孔10cの断面形状の変化に応じて変形して折り畳まれた状態となり、患者の眼球に作成された切開創に入り易い形に変形した上で放出される。
また、ノズル本体10の先端部10aは、ノズル部15の上側の領域が下側の領域より前側になるように斜めにカットされた形状となっている。なお、この先端部10aの斜めにカットされた形状については、左右方向から見て直線的に斜めにカットされていてもよいし、外側に膨らみを持つように、すなわち曲面形状となるように斜めにカットされていてもよい。
ステージ部12には、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径より僅かに大きな幅を有するステージ溝12aが形成されている。ステージ溝12aの前後方向の寸法は、眼内レンズ2の両側に延びる支持部2b、2bを含む最大幅寸法よりも大きく設定されている。また、ステージ溝12aの底面によってセット面12bが形成されている。セット面12bの上下方向位置は、ノズル本体10の貫通孔10fの底面の高さ位置よりも上方に設定されており、セット面12bと貫通孔10fの底面とは底部斜面10dによって連結されている。
ステージ部12とステージ蓋部13とは一体に形成されている。ステージ蓋部13はステージ部12と同等の前後方向の寸法を有している。ステージ蓋部13は、ステージ部12の側面がステージ蓋部13側に延出して形成された薄板状の連結部14によって連結されている。連結部14は中央部で屈曲可能に形成されており、ステージ蓋部13は、連結部14を屈曲させることでステージ部12に上側から重なり閉蓋することができる。
ステージ蓋部13において、閉蓋時にセット面12bと対向する面には、ステージ蓋部13を補強し、眼内レンズ2の位置を安定させるためにリブ13aおよび13bが設けられている。また、プランジャー30の上側のガイドとして案内突起13cが設けられている。
ステージ部12のセット面12bの下側には、位置決め部材50が取外し可能に設けられている。図4に、位置決め部材50の概略構成を示す。図4(a)は位置決め部材50の平面図を示し、図4(b)は位置決め部材50の左側面図を示している。位置決め部材50はノズル本体10と別体として構成されており、一対の側壁部51、51が連結部52で連結された構造とされている。側壁部51の下端には、外側に向けて延出して広がる保持部53が形成されている。
そして、側壁部51、51の内側には、上側に突出した第1載置部54、第2載置部63が形成されている。さらに、第1載置部54の上端面における外周側には、第1位置決め部55が突出して形成されている。また、第2載置部63の上端面には、眼内レンズ2のレンズ本体2aおよび支持部2bを位置決めする一対の第2位置決め部64が突出して形成されている。第1位置決め部55と第2位置決め部64の離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
また、側壁部51、51の内側には、上側に突出した一対の第3載置部56、56が形
成されている。第1載置部54、第2載置部63、第3載置部56、56の上面の高さはそれぞれ同等になっている。さらに、第3載置部56、56の上面において外側の部分には、第3載置部56、56の左右方向の全体にわたって上側にさらに突出する第3位置決め部57、57が形成されている。第3位置決め部57、57の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
成されている。第1載置部54、第2載置部63、第3載置部56、56の上面の高さはそれぞれ同等になっている。さらに、第3載置部56、56の上面において外側の部分には、第3載置部56、56の左右方向の全体にわたって上側にさらに突出する第3位置決め部57、57が形成されている。第3位置決め部57、57の内側どうしの離隔長さは、眼内レンズ2のレンズ本体2aの径寸法よりも僅かに大きく設定されている。
さらに、側壁部51、51の内側には、眼内レンズ2の支持部2bのうち前方支持部の一部が載置される第4載置部58が形成されている。さらに、第4載置部58から上側にさらに突出する第4位置決め部59が形成されている。第4位置決め部59には前方支持部の一部が当接する。そして、側壁部51、51の内側には、眼内レンズ2の支持部2bのうち後方支持部の一部が載置される第5載置部60が形成されている。さらに、第5載置部60から上側にさらに突出する第5位置決め部61が形成されている。第5位置決め部61には後方支持部の一部が当接する。
なお、図4(b)に示すように、第5載置部60および第5位置決め部61の上面の高さは、第1〜4載置部および第1〜4位置決め部の上面の高さよりも低くなるように設けられている。一方、側壁部51、51の外側には、位置決め部材50を取り外す際に不必要な回転を防止するための回転防止壁部62が設けられている。
ノズル本体10のセット面12bには、厚さ方向にセット面12bを貫通するセット面貫通孔12cが形成されている。セット面貫通孔12cの外形は、位置決め部材50の第1〜5載置部および第1〜5位置決め部を上側から見た形状に対し僅かに大きな略相似形状とされている。そして、位置決め部材50がノズル本体10に取り付けられる際には、第1〜5載置部および第1〜5位置決め部が、セット面12bの下側からセット面貫通孔12cに挿入され、セット面12bの上側に突出する。
そして、眼内レンズ2がセット面12bにセットされる際には、レンズ本体2aの外周部底面が、第1載置部54、第2載置部63、第3載置部56、56の上面に載置される。また、レンズ本体2aは第1位置決め部55、第2位置決め部64、第3位置決め部57、57によって水平方向(セット面12bに水平な方向)に対して位置規制される。さらに、眼内レンズ2の2本の支持部2bがそれぞれ第4載置部58、第5載置部60の上面に載置される。また、2本の支持部2bは、それぞれ第4位置決め部59、第5位置決め部61によって水平方向に対して位置規制される。
次に、図5(a)〜図5(d)に、本実施形態におけるプランジャー30の概略構成を示す。図5(a)はプランジャー30の平面図であり、図5(b)はプランジャー30の側面図であり、図5(c)はプランジャー30のOリング31dが設けられている部分の部分断面図であり、図5(d)は、プランジャー30によって眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから眼内に射出される際の、ノズル本体10とプランジャー30を示す図である。
プランジャー30は、ノズル本体10よりもやや大きな前後方向長さを有している。そして、円柱形状を基本とした先端側の作用部31と、矩形ロッド形状を基本とした後端側の挿通部32とから形成されている。そして、作用部31は、円柱形状とされた円柱部31aと、円柱部31aの左右方向に広がる薄板状の扁平部31bとを含んで構成されている。
作用部31の先端部分には、切欠部31cが形成されている。図5(a)、図5(b)に示すように、切欠部31cは、作用部31の下方向に開口し左右方向に貫通する溝状に形成されている。また、図5(b)に示すように、切欠部31cの先端側の溝壁は作用部
31の先端側に行くに連れて下方に向かう傾斜面で形成されている。一方、挿通部32は、全体的に概略H字状の断面を有しており、その左右方向および上下方向の寸法は、ノズル本体10の貫通孔10fよりも僅かに小さく設定されている。また、挿通部32の後端には、上下左右方向に広がる円板状の押圧板部33が形成されている。
31の先端側に行くに連れて下方に向かう傾斜面で形成されている。一方、挿通部32は、全体的に概略H字状の断面を有しており、その左右方向および上下方向の寸法は、ノズル本体10の貫通孔10fよりも僅かに小さく設定されている。また、挿通部32の後端には、上下左右方向に広がる円板状の押圧板部33が形成されている。
挿通部32の前後方向の中央より先側の部分には、挿通部32の上側に向けて突出し、プランジャー30の素材の弾性により上下に移動可能な爪部32aが形成されている。そして、プランジャー30がノズル本体10に挿入された際には、ノズル本体10の上面において厚さ方向に設けられた図3に示す係止孔10eと爪部32aが係合し、このことにより初期状態におけるノズル本体10とプランジャー30との相対位置が決定される。なお、爪部32aと係止孔10eの形成位置は、係合状態において、作用部31の先端が、ステージ部12にセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2aの後側に位置し、レンズ本体2aの後側の支持部2bを切欠部31cが上方から支持可能な場所に位置するよう設定されている。
また、円柱部31aにおいて、切欠部31cよりもプランジャー30の基端側、すなわち押圧板部33側には、略円環形状のOリング31dが設けられている。なお、Oリング31dは、閉塞部材の一例であり、眼内レンズ押出部材によって眼内レンズが眼内に押し出されるときに挿入部材と眼内レンズ押出部材との間隙を閉塞する。図5(c)に示すように、Oリング31dは、プランジャー30の外周面、より具体的には円柱部31aの外周面に当接するように設けられている。なお、Oリング31dが円柱部31aに与える押圧力は、Oリング31dの線径や内径を変更することで適宜設定することができる。
次に、プランジャー30によって眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから眼内に射出される際のOリング31dの機能について説明する。眼内レンズ挿入器具1に眼内レンズ2が収納される前に、プランジャー30がノズル本体10に挿入されて初期位置に配置される。また、上記の通り、位置決め部材50が、セット面12bの下方からノズル本体10に取り付けられる。これにより、位置決め部材50の第1載置部54、第2載置部63、第3載置部56、56がセット面12bに突出した状態に保持される。
そして、眼内レンズ2のレンズ本体2aが支持部2bをノズル本体10の前後方向に向けた状態で第1載置部54、第2載置部63、第3載置部56、56の上面に載置され位置決めされる。この状態において、眼内レンズ2の後側の支持部2bの一部がプランジャー30の切欠部31cに挟まれて支持された状態となる。
眼内レンズ2がステージ部12にセットされた後、眼組織に作成された切開創にノズル本体10の先端部10aが挿入される。ここで、先端部10aは斜めの開口形状を有しているので、切開創への挿入を容易に行なうことができる。そして、切開創にノズル部15が挿入された後に、プランジャー30の押圧板部33がノズル本体10の先端側に押し込まれる。これにより、セット面12bにセットされた眼内レンズ2のレンズ本体2a外周にプランジャー30の作用部31の先端部が当接し、プランジャー30によって眼内レンズ2が先端部10aに向けて案内される。
そして、図5(d)に示すように、プランジャー30によって眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから眼内に射出される際に、Oリング31dがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接し、Oリング31dによってプランジャー30の円柱部31aとノズル本体10の貫通孔10cの内周面との間隙が塞がれる。この結果、ノズル本体10の貫通孔10cにおいて、眼内のBSSが先端部10aから基端部10bに向かう流路が、円柱部31aとOリング31dとによって遮断される。これにより、術者がプランジャー30を操作して眼内レンズ2を眼内に射出した際に、灌流液として用いられる眼内の
BSSがノズル本体10内を経由してノズル本体10外に流出して、BSSによって術場が汚損される可能性を抑えることができる。
BSSがノズル本体10内を経由してノズル本体10外に流出して、BSSによって術場が汚損される可能性を抑えることができる。
さらに、Oリング31dがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接した後でも、術者はプランジャー30をノズル本体10の先端部10a側に押し込むことで、プランジャー30をノズル本体10に対して前方向に移動させることができるため、術者は、Oリング31dによってノズル本体10におけるBSSの流路を遮断して、BSSのノズル本体10への逆流を防止しつつプランジャー30を操作することができる。
以上が本実施形態に関する説明であるが、上記のプランジャーなどの構成は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想と同一性を失わない範囲内において種々の変更が可能である。以下に、上記の実施形態の変形例について図を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上記の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6(a)〜6(d)に、第1変形例におけるプランジャー310を示す。なお、図6(a)〜6(d)は、プランジャー30を示す図5(a)〜5(d)に対応する図である。
図6(a)〜6(d)に示すように、本変形例では、プランジャー310の円柱部310aの外周面には、円柱部310aの前後方向(軸方向)に略垂直な方向に周回する溝部31fが設けられている。また、溝部31fにはOリング31eが嵌め入れられている。なお、円柱部310aのその他の部分の構成は上記の円柱部31aと同じである。また、一例として、円柱部310aにおける溝部31fの位置は、上記の実施形態の円柱部31aにおけるOリング31dの位置に対応する位置である。ただし、円柱部310aにおける溝部31fの位置は、これに限られない。また、溝部31fの深さや幅およびOリング31eの線径や内径などは、適宜変更することができる。
図6(d)に示すように、プランジャー310によって眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから眼内に射出される際に、Oリング31eがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接し、Oリング31eによってプランジャー310の円柱部310aとノズル本体10の貫通孔10cの内周面との間隙が塞がれる。この結果、ノズル本体10の貫通孔10cにおいて、眼内のBSSが先端部10aから基端部10bに向かう流路が、円柱部310aとOリング31eとによって遮断される。
さらに、Oリング31eがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接した後でも、術者はプランジャー310をノズル本体10の先端部10a側に押し込むことで、プランジャー310をノズル本体10に対して前方向に移動させることができるため、術者は、Oリング31eによってノズル本体10におけるBSSの流路を遮断して、BSSのノズル本体10への逆流を防止しつつプランジャー310を操作することができる。
また、Oリング31eが溝部31fに嵌め入れられているため、Oリング31eがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接すると、Oリング31eによって、上記のようにBSSのノズル本体10内への逆流が防止されるとともに、プランジャー310がノズル本体10の先端部10a側に移動することが防止される効果を期待できる。したがって、術者がプランジャー310を操作して眼内レンズ2をノズル本体10の先端部10aから眼内に射出した後に、誤ってプランジャー310をさらに前方向に押し込んでしまうことをOリング31eによって防止することもできる。
図7(a)〜7(d)に、第2変形例におけるプランジャー320を示す。なお、図7
(a)〜7(d)は、図6(a)〜6(d)と同様、プランジャー30を示す図5(a)〜5(d)に対応する図である。
(a)〜7(d)は、図6(a)〜6(d)と同様、プランジャー30を示す図5(a)〜5(d)に対応する図である。
図7(a)〜7(d)に示すように、本変形例では、プランジャー320の円柱部320aの外周面には、円柱部320aの前後方向(軸方向)に略垂直な方向に周回する溝部31hが設けられている。また、溝部31hにはOリング31gが嵌め入れられている。なお、溝部31hは、円柱部320aの前後方向の長さがOリング31gの線径よりも長くなるように形成されており、Oリング31gが溝部31hにおいて摺動可能である点で、溝部31fと異なる。また、円柱部320aのその他の部分の構成は上記の円柱部31aと同じである。また、一例として、円柱部320aにおける、溝部31hに嵌め入れられたOリング31gの初期位置、すなわちOリング31gが貫通孔10cの内周面に当接する前におけるOリング31gの位置は、上記の実施形態の円柱部31aにおけるOリング31dの位置に対応する位置である。ただし、溝部31h内におけるOリング31gの初期位置は、これに限られない。また、溝部31hの深さや幅およびOリング31gの線径や内径などは、適宜変更することができる。
図7(d)に示すように、プランジャー320によって眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから眼内に射出される際に、Oリング31gがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接し、Oリング31gによってプランジャー320の円柱部320aとノズル本体10の貫通孔10cの内周面との間隙が塞がれる。この結果、ノズル本体10の貫通孔10cにおいて、眼内のBSSが先端部10aから基端部10bに向かう流路が、円柱部320aとOリング31gとによって遮断される。
さらに、本変形例においては、Oリング31gは、溝部31hにおいて円柱部320aの前後方向に移動することができる。したがって、Oリング31gがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接した後でも、術者はプランジャー320をノズル本体10の先端部10a側に押し込むことで、Oリング31gが溝部31h内を移動する限りにおいてプランジャー320をノズル本体10に対して前方向に移動させることができるため、術者は、Oリング31gによってノズル本体10におけるBSSの流路を遮断して、BSSのノズル本体10への逆流を防止しつつプランジャー320を操作することができる。
図8(a)〜8(d)に、第3変形例におけるプランジャー330を示す。なお、図8(a)〜8(d)は、図6(a)〜6(d)、図7(a)〜7(d)と同様、プランジャー30を示す図5(a)〜5(d)に対応する図である。
図8(a)〜8(d)に示すように、本変形例では、プランジャー330の円柱部330aの外周面には、円柱部320aの前後方向(軸方向)に略垂直な方向に周回する溝部31k(図8(c))が設けられている。また、溝部31kにはOリング31iが嵌め入れられている。なお、溝部31kは、溝部31hと同様、円柱部330aの前後方向の長さがOリング31iの線径よりも長くなるように形成されている。また、円柱部330aのその他の部分の構成は上記の円柱部31aと同じである。さらに、溝部31kには、溝部31kにおいてOリング31iを円柱部330aの前方向に付勢する付勢部材31jが設けられている。なお、付勢部材31jが、閉塞部材の移動を制御して閉塞部材による間隙の閉塞を維持する制御部材の一例である。
付勢部材31jは、ワッシャ31p、31qとワッシャ31p、31qに挟まれているばね31rとを有する。ワッシャ31p、31q、ばね31rは、生体適合性を有する材料で形成され、ばね31rは一例としてコイルばねである。ワッシャ31p、31q、ばね31rには円柱部31aが挿通されている。溝部31kにおいて、ワッシャ31pは、ばね31rの弾性力によってOリング31iに当接して、Oリング31iを円柱部330
aの前方向に押圧する。これにより、溝部31kにおいて、Oリング31iが、付勢部材31jと溝部31kとによって図8(a)〜8(d)に示すように位置決めされる。
aの前方向に押圧する。これにより、溝部31kにおいて、Oリング31iが、付勢部材31jと溝部31kとによって図8(a)〜8(d)に示すように位置決めされる。
また、一例として、円柱部330aにおける、溝部31kに嵌め入れられたOリング31iの初期位置、すなわちOリング31iが貫通孔10cの内周面に当接する前におけるOリング31iの位置は、上記の実施形態における円柱部31aにおけるOリング31dの位置に対応する位置である。ただし、溝部31k内におけるOリング31iの初期位置は、これに限られない。また、溝部31kの深さや幅およびOリング31iの線径や内径、ばね31rのばね定数などは、適宜変更することができる。
図8(d)に示すように、プランジャー330によって眼内レンズ2がノズル本体10の先端部10aから眼内に射出される際に、Oリング31iがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接し、Oリング31iによってプランジャー330の円柱部330aとノズル本体10の貫通孔10cの内周面との間隙が塞がれる。この結果、ノズル本体10の貫通孔10cにおいて、眼内のBSSが先端部10aから基端部10bに向かう流路が、円柱部330aとOリング31iとによって遮断される。
さらに、本変形例においては、溝部31kにおいてOリング31iを位置決めしている付勢部材31jが、ばね31rによって円柱部330aの前後方向に伸縮する。したがって、Oリング31iがノズル本体10の貫通孔10cの内周面に当接したとき、術者はプランジャー330をノズル本体10の先端部10a側に押し込むことで、プランジャー330を押す力が円柱部330aおよびワッシャ31qを介してばね31rに加わる。このとき、Oリング31iは、ばね31rによりノズル本体10の貫通孔10cの内周面との閉塞を維持した状態で当接している。
このため、ばね31rは、ワッシャ31qから加わるプランジャー330を押す力によって円柱部330aの前後方向において縮む。また、ばね31rが縮むときに、Oリング31iは、貫通孔10cの内周面に当接した状態で、円柱部330aに対して相対的に円柱部330aの後方向に溝部31k内を移動する。この結果、円柱部330aが、ノズル本体10の先端部10aに向かって、ばね31rの縮む長さに応じた距離を移動する。このように、本変形例では、プランジャー330をノズル本体10に対して前方向に移動させる際に、Oリング31iが付勢部材31jのばね31rの縮みに応じて溝部31k内を移動するため、術者は、Oリング31iによってノズル本体10におけるBSSの流路を遮断して、BSSのノズル本体10への逆流を防止しつつプランジャー330を操作することができる。
なお、上記の説明では付勢部材31jはワッシャ31p、31q、ばね31rを有する部材であるが、Oリング31iを上記のように位置決めおよび移動させることができれば、上記の付勢部材31jの代わりに円筒形状のシリコーンゴムや空気ばねなどの種々の弾性体を用いてもよい。
また、本実施例においては、プランジャー30にOリングを設ける構成としたが、ノズル本体10の貫通穴10cの内周面にOリングを設ける構成としてもよい。
1 眼内レンズ挿入器具
2 眼内レンズ
10 ノズル本体
30、310、320、330 プランジャー
31d、31e、31g、31i Oリング
31f、31h、31k 溝部
31j 付勢部材
2 眼内レンズ
10 ノズル本体
30、310、320、330 プランジャー
31d、31e、31g、31i Oリング
31f、31h、31k 溝部
31j 付勢部材
Claims (5)
- 眼内に挿入される略筒形状の挿入部材と、
眼内レンズを押圧して前記挿入部材内を移動させ、前記挿入部材から前記眼内に前記眼内レンズを押し出す眼内レンズ押出部材と、
前記眼内レンズ押出部材によって前記眼内レンズが前記眼内に押し出されるときに、前記挿入部材と前記眼内レンズ押出部材との間隙を閉塞する閉塞部材と
を有することを特徴とする眼内レンズ挿入器具。 - 前記閉塞部材が、前記眼内レンズ押出部材の外周面に当接する略円環形状の部材である、ことを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
- 前記閉塞部材は、前記眼内レンズ押出部材の前記外周面に形成された溝部内に設けられている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の眼内レンズ挿入器具。
- 前記溝部は、前記閉塞部材が前記溝部内を移動可能に形成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の眼内レンズ挿入器具。
- 前記溝部に、前記眼内レンズ押出部材によって前記眼内レンズが前記眼内に押し出されるときに前記閉塞部材の移動を制御して前記閉塞部材による前記間隙の閉塞を維持する制御部材が設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の眼内レンズ挿入器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017104732A JP2018198748A (ja) | 2017-05-26 | 2017-05-26 | 眼内レンズ挿入器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017104732A JP2018198748A (ja) | 2017-05-26 | 2017-05-26 | 眼内レンズ挿入器具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018198748A true JP2018198748A (ja) | 2018-12-20 |
Family
ID=64666622
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017104732A Pending JP2018198748A (ja) | 2017-05-26 | 2017-05-26 | 眼内レンズ挿入器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018198748A (ja) |
-
2017
- 2017-05-26 JP JP2017104732A patent/JP2018198748A/ja active Pending
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