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JP2018195663A - ウエーハの分割方法 - Google Patents

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JP2018195663A JP2017097112A JP2017097112A JP2018195663A JP 2018195663 A JP2018195663 A JP 2018195663A JP 2017097112 A JP2017097112 A JP 2017097112A JP 2017097112 A JP2017097112 A JP 2017097112A JP 2018195663 A JP2018195663 A JP 2018195663A
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晃司 渡部
Koji Watabe
晃司 渡部
祐哉 松岡
Yuya Matsuoka
祐哉 松岡
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

【課題】レーザ光線をウエーハに照射して内部に改質層を形成しチップに分割する場合に、プラズマエッチングによりチップ側面に残存する改質層を確実に除去できるようにする。【解決手段】ウエーハWの表面Waに保護膜Jを被覆する工程と、保護膜被覆工程の実施後に、ウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザ光線を集光点をウエーハW内部に位置付けて分割予定ラインSに沿って裏面Wb側からウエーハWに照射し、ウエーハW内部に改質層Mと改質層Mから表裏面に向かうクラックCとを形成する工程と、ウエーハWの裏面WbにエキスパンドテープT3を貼着する工程と、エキスパンドテープT3を拡張しデバイスチップの間隔を広げる工程と、ウエーハWに表面Wa側からプラズマエッチングガスを供給し、デバイスチップの側面に残存する改質層Mを除去する工程と、ウエーハWの保護膜Jを除去する工程と、を備えるウエーハの分割方法である。【選択図】図11

Description

本発明は、ウエーハをデバイスチップへと分割する分割方法に関する。
近年においては、レーザ光線を用いてシリコンウェーハ等の被加工物を個々のデバイスチップに分割する方法が実用化されている。該分割方法においては、例えば、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザ光線の集光点を分割予定ラインに対応するウエーハの内部に位置付けて、レーザ光線を分割予定ラインに沿って照射してウエーハの内部に改質層を形成するとともに改質層から表裏面に至るクラックが伸長するようにレーザ加工を施した後、テープエキスパンド等によってウエーハに外力を付与してチップへと分割している。その後、例えば、分割後のデバイスチップに対してプラズマエッチングを施し、デバイスチップの側面に残存する改質層を除去してチップの抗折強度等を高めている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−111147号公報
しかし、ウエーハの内部に改質層を形成した後に、プラズマエッチングからデバイスを保護するための保護膜剤をウエーハに塗布すると、例えば改質層からウエーハの表面に向かって伸びたクラックを通して液状の保護膜剤がチップ側面に回りこんでしまい、その結果、プラズマエッチング工程でチップ側面に残存する改質層がエッチング除去されなくなるという問題が発生する。
よって、レーザ光線をウエーハに照射してウエーハの内部に改質層を形成してウエーハをチップに分割する方法においては、プラズマエッチングによってチップの側面に残存する改質層を確実にエッチング除去できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、表面に形成された複数の分割予定ラインで区画された各領域にデバイスが形成されたウエーハを該分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、ウエーハの表面に保護膜を被覆する保護膜被覆工程と、該保護膜被覆工程の実施後に、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザ光線を集光点をウエーハの内部に位置付けて該分割予定ラインに沿って裏面側からウエーハに照射し、ウエーハ内部に改質層と該改質層から該表面及び該裏面に向かうクラックとを形成する改質層形成工程と、ウエーハの裏面にエキスパンドテープを貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、該エキスパンドテープを拡張しデバイスチップの間隔を広げる拡張工程と、該ウエーハに表面側からプラズマエッチングガスを供給し、個々の該デバイスチップの側面に残存する改質層を除去するプラズマエッチング工程と、該ウェーハの表面の保護膜を除去する保護膜除去工程と、を備えることを特徴とするウエーハの分割方法である。
前記保護膜は紫外線によって硬化する性質をもち、前記保護膜被覆工程の実施後に該保護膜に紫外線を照射して硬化させる紫外線照射工程を更に備えるものとすると好ましい。
前記改質層形成工程の実施前にウエーハを裏面から研削する研削工程を更に備えるものとすると好ましい。
本発明に係るウエーハの分割方法は、ウエーハの表面に保護膜を被覆する保護膜被覆工程と、保護膜被覆工程の実施後に、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザ光線を集光点をウエーハの内部に位置付けて分割予定ラインに沿って裏面側からウエーハに照射し、ウエーハ内部に改質層と改質層から表面及び裏面に向かうクラックとを形成する改質層形成工程と、ウエーハの裏面にエキスパンドテープを貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、エキスパンドテープを拡張しデバイスチップの間隔を広げる拡張工程と、ウエーハに表面側からプラズマエッチングガスを供給し、個々のデバイスチップの側面に残存する改質層を除去するプラズマエッチング工程と、ウエーハの表面の保護膜を除去する保護膜除去工程と、を備えているため、保護膜をウエーハの表面に被覆する際に保護膜剤がクラックを通してチップ側面に至ってしまうことがなく、プラズマエッチングによってチップの側面に残存する改質層を確実にエッチング除去できる。
保護膜は紫外線によって硬化する性質をもち、保護膜被覆工程の実施後に保護膜に紫外線を照射して硬化させる紫外線照射工程を更に備えるものとすることで、エキスパンドテープを拡張しデバイスチップの間隔を広げる際、即ち、ウエーハをデバイスチップに分割する際に、より確実にウエーハの表面Wa上の保護膜を分断することが可能となる。
デバイスチップがカメラのイメージセンサ等に用いられるものである場合に、デバイスにコンタミが付着してしまうことをできる限り防ぎたい。例えば、改質層が形成されてチップに分割された状態のウエーハを研削する場合、又は改質層が形成されたウエーハを研削圧力によりチップへと分割しつつ研削する場合等においては、デバイスに研削屑等のコンタミがつく可能性が高い。
そこで、本発明に係るウエーハの分割方法においては、改質層形成工程の実施前にウエーハを裏面から研削する研削工程を更に備えるものとすることで、デバイスへのコンタミの付着を抑えることができる。
ウエーハの一例を示す斜視図である。 保護膜被覆装置を用いてウエーハの表面に保護膜剤を塗布している状態を示す断面図である。 ウエーハの表面に保護膜が被覆された状態を示す断面図である。 ウエーハの表面に被覆された保護膜に紫外線を照射して保護膜を硬化している状態を示す断面図である。 ウエーハを裏面側から研削している状態を示す側面図である。 裏面側からウエーハにレーザ光線を照射して、ウエーハ内部に改質層と改質層からウエーハの表裏面に向かうクラックとを形成している状態を示す断面図である。 裏面にエキスパンドテープが貼着されたウエーハから保護テープが剥離された状態を示す断面図である エキスパンド装置に環状フレームで支持されたウエーハをセットした状態を示す断面図である。 エキスパンド装置によってエキスパンドテープを拡張することで、デバイスチップの間隔を広げている状態を示す断面図である。 デバイスチップの間隔が広げられた後のウエーハがエキスパンド装置から搬出可能となっている状態を示す断面図である。 プラズマエッチングによってデバイスチップの側面に残存する改質層を除去している状態を示す断面図である。 ウエーハの保護膜を洗浄除去している状態を示す断面図である。
図1に示す外形が円形状のウエーハWは、例えばシリコンウエーハであり、ウエーハWの表面Waには複数の分割予定ラインSがそれぞれ直交するように設定されている。ウエーハWの厚みは、例えば、775μmである。分割予定ラインSによって区画された格子状の領域には、デバイスDがそれぞれ形成されている。ウエーハWを分割して作製されるデバイスDを備えるデバイスチップは、例えば、カメラのCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサに用いられる。なお、ウエーハWはシリコンウエーハに限定されるものではない。
ウエーハWは、その裏面WbにウエーハWよりも大径の粘着テープT1が貼着されており、粘着テープT1の粘着面の外周部は、環状フレームF1に貼着された状態になっている。そして、ウエーハWは、粘着テープT1を介して環状フレームF1に支持されることで、環状フレームF1によるハンドリングが可能な状態になっている。
以下に、本発明に係るウエーハの分割方法の各工程について説明していく。
(1)保護膜被覆工程
まず、ウエーハWは、図2に示す保護膜被覆装置1に搬送される。保護膜被覆装置1は、例えば、スピンコータ(回転式塗布装置)であり、保持面10aでウエーハWを吸引保持することができZ軸方向の軸心周りに回転可能なスピンナーテーブル10と、スピンナーテーブル10に保持されたウエーハWの表面Waに保護膜剤を供給するノズル11と、ノズル11に保護膜剤を供給する保護膜剤供給手段12とを備えている。なお、スピンナーテーブル10は、図示しないケースによって周囲を囲まれており、保護膜被覆中において保護膜剤が周囲に飛散しない構成になっている。保護膜剤供給手段12が供給する保護膜剤は、固まって保護膜となった場合に、プラズマエッチングにおけるエッチングガス等に対する耐食性を有する。また、例えば、保護膜剤は所定波長の紫外線が照射されることで硬化する性質を備えている。保護膜剤は、例えば、水溶性樹脂(ポリビニルピロリドンやポリビニルアルコール)からなるものであると好ましく、一例としては、株式会社ディスコ製のHogoMaxである。
環状フレームF1によって支持されているウエーハWが、粘着テープT1側を下にしてスピンナーテーブル10の保持面10a上に載置されることで、ウエーハWの表面Waが上方に向かって露出した状態となる。そして図示しない吸引源が生み出す吸引力が保持面10aに伝達されることで、スピンナーテーブル10によりウエーハWが吸引保持される。また、図示しない固定クランプにより環状フレームF1が固定される。
次に、ノズル11がウエーハWの表面Waの中央上方に位置付けられた後、保護膜剤供給手段12が保護膜剤をノズル11に供給し、ノズル11からウエーハWの表面Waの中心部に所定量の保護膜剤が滴下される。そして、スピンナーテーブル10を所定速度で回転することにより、保護膜剤が遠心力によりウエーハWの表面Waの中心側から外周側に向けて流れていき、図3に示す一様な厚さ(例えば、1μm〜2μm)の保護膜JによりウエーハWの表面Wa全面が被覆される。その後、保護膜剤のノズル11への供給が停止され、さらに、スピンナーテーブル10の回転を継続することで保護膜Jを回転乾燥させる。
(2)紫外線照射工程
本実施形態においては、上記のように保護膜被覆工程を実施した後に、例えば保護膜Jに紫外線を照射して保護膜Jを硬化させる。保護膜Jに対する紫外線の照射は、スピンナーテーブル10上で行われるが、これに限定されるものではなく、別途のテーブル上などで行われるものとしてもよい。
図4に示すように、ウエーハWの表面Waの上方に配設された紫外線照射体2(例えば低圧水銀UVランプ)から所定の波長の紫外線がウエーハWに向かって照射されることで、ウエーハWの表面Waに被覆された保護膜Jが硬化する。
(3)研削工程
次いで、ウエーハWは、例えば、図5に示す研削装置3に搬送される。図5に示す研削装置3は、保持テーブル30上に保持されたウエーハWを研削手段31によって研削する。ウエーハWは、その裏面Wbから粘着テープT1が剥離され、環状フレームF1による支持が解除される。さらに、ウエーハWの表面Waの保護膜J上にウエーハWと同径の保護テープT2が貼着され、ウエーハWの表面Waが保護された状態になる。
ウエーハWを保持する保持テーブル30は、その外形が円形状であり、ポーラス部材等で構成されウエーハWを吸引保持する保持面30aを備えている。保持面30aには、図示しない吸引源が連通している。保持テーブル30は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心周りに回転可能であるとともに、X軸方向に往復移動可能となっている。
研削手段31は、軸方向がZ軸方向であるスピンドル310と、スピンドル310を回転可能に支持するハウジング311と、スピンドル310を回転駆動するモータ312と、スピンドル310の下端側に連結されたマウント313と、マウント313の下面に着脱可能に装着された研削ホイール314とを備える。
研削ホイール314は、円環状のホイール基台314bと、ホイール基台314bの下面に環状に複数配設された略直方体形状の研削砥石314aとを備えている。研削砥石314aは、例えば、適宜のバインダーでダイヤモンド砥粒等が固着されて成形されている。
まず、保持テーブル30の中心とウエーハWの中心とが略合致するようにして、ウエーハWが、裏面Wb側を上に向けた状態で保持面30a上に載置される。そして、図示しない吸引源により生み出される吸引力が保持面30aに伝達されることにより、保持テーブル30がウエーハWを吸引保持する。
次いで、ウエーハWを保持した保持テーブル30が、研削手段31の下まで+X方向へ移動して、研削手段31に備える研削ホイール314とウエーハWとの位置合わせがなされる。位置合わせは、例えば、図5に示すように、研削ホイール314の回転中心が保持テーブル30の回転中心に対して所定の距離だけ+X方向にずれ、研削砥石314aの回転軌道がウエーハWの回転中心を通るように行われる。
研削ホイール314とウエーハWとの位置合わせが行われた後、スピンドル310が+Z方向側から見て反時計回り方向に回転駆動されるのに伴って研削ホイール314が回転する。また、研削手段31が−Z方向へと送られ、回転する研削ホイール314の研削砥石314aがウエーハWの裏面Wbに当接することで研削加工が行われる。研削中は、保持テーブル30が+Z方向側から見て反時計回り方向に回転するのに伴って、保持面30a上に保持されたウエーハWも回転するので、研削砥石314aがウエーハWの裏面Wbの全面の研削加工を行う。研削加工中においては、研削水を研削砥石314aとウエーハWとの接触部位に対して供給して、接触部位を冷却・洗浄する。
ウエーハWが仕上げ厚み(例えば、約585μm)まで研削されると、研削手段31が上昇してウエーハWから研削砥石314aが離間する。
(4)改質層形成工程
次に、ウエーハWは、例えば、図6に示すレーザ加工装置4に搬送される。レーザ加工装置4は、例えば、ウエーハWを吸引保持するチャックテーブル40と、チャックテーブル40に保持されたウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザ光線を照射するレーザ光線照射手段41と、ウエーハWの分割予定ラインSを検出するアライメント手段42とを備えている。
チャックテーブル40は、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなる水平な保持面40a上でウエーハWを吸引保持する。チャックテーブル40は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心周りに回転可能であるとともに、X軸方向に往復移動可能となっている。
レーザ光線照射手段41は、図示しない割り出し送り手段によってY軸方向に往復移動可能であり、レーザ光線発振器419から発振されウエーハWに透過性を有する波長のレーザ光線を、光ファイバー等の伝送光学系を介して集光器411の内部の集光レンズ411aに入光させることで、レーザ光線をチャックテーブル40で保持されたウエーハWの所定の高さ位置に正確に集光して照射できる。なお、集光器411によって集光されるレーザ光線の集光点位置は、図示しない集光点位置調整手段によってチャックテーブル40の保持面40aに対して垂直な方向(Z軸方向)に調整可能となっている。本実施形態におけるレーザ光線発振器419は、例えば、ウエーハWに対して透過性を有する波長のパルスレーザを発振するYAGパルスレーザであるが、これに限定されるものではなく、YVO4パルスレーザであってもよい。
なお、チャックテーブル40をX軸方向に往復移動可能であるとともにY軸方向にも往復移動可能な構成とし、固定されているレーザ光線照射手段41に対してチャックテーブル40がX軸方向又はY軸方向に相対的に移動するものとしてもよい。
アライメント手段42は、赤外線を照射する図示しない赤外線照射手段と、赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された赤外線カメラ420とを備えており、赤外線カメラ420により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理によってウエーハWの表面Waの分割予定ラインSを検出することができる。
改質層形成工程においては、まず、図6に示すように、ウエーハWが、裏面Wbが上側を向いた状態でチャックテーブル40により吸引保持される。次いで、チャックテーブル40に保持されたウエーハWが−X方向(往方向)に送られるとともに、赤外線カメラ420によりウエーハWの裏面Wb側から透過させて分割予定ラインSが撮像されて撮像画像が形成され、撮像画像によりアライメント手段42がパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザ光線を照射する基準となる分割予定ラインSの位置が検出される。
分割予定ラインSが検出されるのに伴って、レーザ光線照射手段41がY軸方向に割り出し送りされ、レーザ光線を照射する基準となる分割予定ラインSと集光器411とのY軸方向における位置合わせがなされる。次いで、集光レンズ411aによって集光されるレーザ光線の集光点位置を、ウエーハWの内部の所定の高さ位置に位置付ける。そして、レーザ光線発振器419からウエーハWに透過性を有する波長のパルスレーザ光線を発振させ、レーザ光線をチャックテーブル40で保持されたウエーハW内部に集光し照射する。
レーザ光線を分割予定ラインSに沿ってウエーハWに照射しつつ、ウエーハWを−X方向に所定の加工送り速度で加工送りし、図6に示すようにウエーハWの内部に改質層Mを形成していく。また、改質層MからウエーハWの表面Wa及び裏面Wbにそれぞれ伸長し到達する多数の微細なクラックCが形成されていく。なお、クラックCはウエーハWの表面Wa及び裏面Wbに必ずしも到達している必要はない。
一本の分割予定ラインSに沿ってレーザ光線を照射し終えるX軸方向の所定の位置までウエーハWが−X方向に進行すると、レーザ光線の照射を停止するとともにウエーハWの−X方向への加工送りが停止される。
次いで、レーザ光線照射手段41がY軸方向に割り出し送りされ、−X方向への加工送りにおいてレーザ光線照射の際に基準となった分割予定ラインSの隣に位置する分割予定ラインSと集光器411とのY軸方向における位置合わせが行われる。位置合わせがされた後、ウエーハWが+X方向(復方向)へ加工送りされ、往方向でのレーザ光線の照射と同様に、一本の分割予定ラインSに沿ってウエーハWの内部にレーザ光線が照射され改質層Mと表面Wa及び裏面Wbに向かうクラックCとが形成されていく。順次同様のレーザ光線の照射を行うことにより、X軸方向に延びる全ての分割予定ラインSに沿ってレーザ光線がウエーハWの内部に照射され、各分割予定ラインSに沿って改質層MとクラックCとが形成される。
さらに、チャックテーブル40を90度回転させてから同様のレーザ光線の照射をウエーハWに対して行うと、縦横全ての分割予定ラインSに沿ってウエーハWの内部に改質層MとクラックCとを形成することができる。
(5)エキスパンドテープ貼着工程
次に、図7に示すように、ウエーハWの裏面WbにエキスパンドテープT3が貼着される。エキスパンドテープT3は、例えば、ウエーハWの外径よりも大きい外径を有する円盤状のテープであり、機械的外力に対する適度な伸縮性及び所定の温度で加熱されると収縮する性質を備えている。図示しない貼り付けテーブル上に載置されたウエーハWの中心と環状フレームF2の開口の中心とが略合致するように、ウエーハWに対して環状フレームF2が位置付けられる。そして、貼り付けテーブル上でプレスローラー等によりウエーハWの裏面WbにエキスパンドテープT3が押し付けられて貼着される。同時に、エキスパンドテープT3の粘着面の外周部を環状フレームF2にも貼着することで、ウエーハWは環状フレームF2を介したハンドリングが可能な状態になる。なお、ウエーハWだけに先にエキスパンドテープT3をプレスローラー等で貼着した後、環状フレームF2に対してウエーハWを適切に位置付けて、環状フレームF2にエキスパンドテープT3を貼着してもよい。環状フレームF2及びエキスパンドテープT3は、後のプラズマエッチング工程で使用されるエッチングガス(例えば、SFガスやCガス)に対する耐性を備えているものを用いると好ましい。即ち、例えば、環状フレームF2はSUSで形成されており、エキスパンドテープT3はポリオレフィン等で形成されている。
さらに、ウエーハWの表面Waの保護膜J上から保護テープT2が剥離される。
(6)拡張工程
エキスパンドテープT3が貼着されたウエーハWは、例えば、図8に示すエキスパンド装置5に搬送される。エキスパンド装置5は、例えば、エキスパンドテープT3の外径よりも大径の環状テーブル50を具備しており、環状テーブル50の開口50cの直径はエキスパンドテープT3の外径よりも小さく形成されている。環状テーブル50の外周部には、4つ(図示の例においては、2つのみ図示している)の固定クランプ52が均等に配設されている。固定クランプ52は、図示しないバネ等によって回転軸52cを軸に回動可能である。環状テーブル50は、その高さ位置が固定された状態になっている。
環状テーブル50の開口50c内には、半円筒状の拡張ドラム53が配設されており、環状テーブル50の中心と拡張ドラム53の中心とは略合致している。この拡張ドラム53の外径は、エキスパンドテープT3の外径より小さく、かつ、ウエーハWの外径よりも大きく形成されている。拡張ドラム53の内周側には、ウエーハWに貼着されているエキスパンドテープT3の中央領域に温風を送るエキスパンドテープ予熱用温風ノズル54が配設されており、エキスパンドテープ予熱用温風ノズル54は拡張ドラム53の底板53bを貫通している。例えば、エキスパンドテープ予熱用温風ノズル54内には電熱ヒータ541が配設されている。エキスパンドテープ予熱用温風ノズル54の下端側には、図示しない送風手段が連通しており、電熱ヒータ541をオン状態として、該送風手段からエキスパンドテープ予熱用温風ノズル54内にエアを供給することで、エキスパンドテープ予熱用温風ノズル54から拡張ドラム53の上方に向かって温風を送ることができる。
拡張ドラム53は、ピストンシリンダー等の図示しない昇降手段によって基準高さ位置と基準位置から所定距離だけ上方にある拡張高さ位置との間を上下方向に移動可能となっている。
環状テーブル50の内周面と拡張ドラム53の外周面との間は、エキスパンドテープT3を収縮させ緊張させる温風が通過する緊張用温風通過路50dとなっており、環状テーブル50の内周面にはヒータ500が配設されている。環状テーブル50の開口50cの下端側には図示しない温風供給手段が連通しており、ヒータ500をオン状態として、該温風供給手段から温風を開口50c内に送風することで、緊張用温風通過路50dから温風が上方に向かって噴出する。
まず、基準高さ位置に位置付けられた環状テーブル50の保持面50aに、エキスパンドテープT3を介して環状フレームF2が載置される。次いで、固定クランプ52を回動させ、環状フレームF2が固定クランプ52と環状テーブル50の保持面50aとの間に挟持固定された状態にする。この状態においては、環状テーブル50の保持面50aと拡張ドラム53の環状の上端面とは同一の高さ位置(基準高さ位置)にあり、拡張ドラム53の上端面が、エキスパンドテープT3の環状フレームF2の内周縁とウエーハWの外周縁との間の領域に、エキスパンドテープT3の基材面側(図8における下面側)から当接する。
次に、電熱ヒータ541をオン状態として、図示しない送風手段によってエキスパンドテープ予熱用温風ノズル54に温風を供給する。この結果、エキスパンドテープT3のウエーハWが貼着されている領域が、エキスパンドテープ予熱用温風ノズル54から上方に向かって吹き上げる温風によって加熱されその硬度が低下する。
図9に示すように、図示しない昇降手段が、拡張ドラム53を+Z方向に上昇させることで、環状テーブル50の保持面50aが拡張ドラム53の上端面より下方の高さ位置に相対的に位置付けられた状態になる。その結果、エキスパンドテープT3は、拡張ドラム53の上端面で押し上げられて径方向外側に向かって放射状に拡張され、改質層M及びクラックCを起点に縦横の分割予定ラインSに沿ってウエーハWがデバイスDを備える各チップに分割される。また、ウエーハWの表面Waに被覆された保護膜Jにもその抗張力以上の拡張力が一気に加わり、分割予定ラインSに沿って保護膜Jが分断される。
さらに、拡張ドラム53の上昇位置が制御されることで、エキスパンドテープT3に付与される拡張力の大きさが調整されて各デバイスチップ同士の間隔が広げられ、所望の大きさの隙間Vが形成される。これにより、ウエーハWの搬送時等に隣接するチップ同士が擦れ合いチップ欠けが生じてしまうこと等を防ぐことが可能になると共に、後述するプラズマエッチング工程において、チップの側面にエッチングガスがより接触しやすい状態になる。
図9に示すように、ヒータ500をオン状態にするとともに図示しない温風供給手段によって緊張用温風通過路50dに温風を供給する。この結果、エキスパンドテープT3の環状フレームF2の内周縁とウエーハWの外周縁との間の環状領域が、上記温風によって加熱されて収縮して緊張する。そして、図10に示すように、エキスパンドテープT3の環状フレームF2の内周縁とウエーハWの外周縁との間の環状領域の加熱を開始するのと略同時に、図示しない昇降手段によって拡張ドラム53が基準高さ位置まで下降する。その結果、隣接する各デバイスチップの隙間Vを拡張後の間隔で維持しつつ、ウエーハWがエキスパンド装置5より搬出可能な状態になる。
(7)プラズマエッチング工程
デバイスチップ間の間隔が広げられたウエーハWは、例えば、図11に示すプラズマエッチング装置7に搬送される。プラズマエッチング装置7は、ウエーハWを保持する保持面701aを有する静電チャックテーブル70と、静電チャックテーブル70が配設された室内を減圧する排気ポンプ713aが連通している真空チャンバー71とを備えている。
静電チャックテーブル70は、例えば、真空チャンバー71の下部に図示しない軸受けを介して回転可能に挿通されている基軸部700と、基軸部700と一体的に形成され外形が円盤状であるテーブルベース702と、アルミナ等のセラミック又は酸化チタン等の誘電体で形成されテーブルベース702上に配設されたテーブル本体701とを備えており、その縦断面が略T字状になる。例えば円板状に形成されたテーブル本体701は、その上面が誘電体からなりウエーハWを保持する保持面701aとなる。
基軸部700及びテーブルベース702の内部には、冷却水が通水する一部を一点鎖線で示す通水路709aが形成されており、通水路709aには、循環ユニット709が連通している。循環ユニット709は通水路709aへ冷却水を流入させ、この冷却水が、基軸部700及びテーブルベース702を内部から冷却しながら通水路709a内を循環することで、テーブル本体701も冷却することができる。そして、プラズマエッチング処理中に、循環ユニット709によって、テーブル本体701の保持面701aの温度をエキスパンドテープT3からガスが発生しない温度以下に保つことができる。
テーブル本体701の内部には、電圧が印加されることにより電荷を発生する電極として金属板701bが複数埋設されている。各金属板701bは保持面701aと平行に配設されており、例えば5kV程度の高電圧を発生可能なDC電源708に図示しない配線を介して接続されている。DC電源708から金属板701bに高圧の直流電圧が印加されることで、各金属板701bに電位差が生じ、これによって発生する静電気力によりウエーハWは保持面701aに静電吸着される。
基軸部700には連通路707aが形成されており、連通路707aの下端側には、吸引ポンプ707が連通している。吸引ポンプ707は、保持面701a上に吸引力を発生させるエア吸引源としての機能を備えている。連通路707aは、テーブルベース702まで延び、テーブルベース702の内部で複数の分岐路707bに分岐している。連通路707aから分岐した各分岐路707bは、テーブル本体701を厚み方向(Z軸方向)に向かって貫通しており、その上端は、テーブル本体701の保持面701aで開口している。
静電チャックテーブル70でウエーハWを保持する場合には、まず、静電チャックテーブル70の保持面701aにウエーハWを載置して吸引ポンプ707を作動させる。吸引ポンプ707が生み出す吸引力が保持面701aに伝達されることで、ウエーハWは保持面701aに密着した状態になる。この状態で、DC電源708から金属板701bに高圧の直流電圧を印加して、保持面701a上にウエーハWを静電気力により吸着保持する。
真空チャンバー71の天板71aには、静電チャックテーブル70によって吸着保持されるウエーハWに対してプラズマ状態となったエッチングガスを供給する供給ノズル77の下流側が接続されている。一方で、供給ノズル77の上流側には、第1ガス供給源731〜第3ガス供給源733が並列に接続されている。供給ノズル77は、例えば、石英ガラス管である。
第1ガス供給源731は、SFガスをバルブ731a、流量コントローラ731b、及びバルブ731c等を介して、供給ノズル77に供給する。第2ガス供給源732は、Oガスをバルブ732a、流量コントローラ732b、及びバルブ732c等を介して、供給ノズル77に供給する。第3ガス供給源733は、Ar、He等の不活性ガスをバルブ733a、流量コントローラ733b、及びバルブ733c等を介して、供給ノズル77に供給する。
これにより、異なる複数のガスが所望の流量比で混同された混合ガス(エッチングガス)を供給ノズル77に供給できる。供給ノズル77の中流部には、供給ノズル77を流れる混合ガスに高周波電圧を印加するための高周波電圧印加ユニット74を構成する電極740が接続されている。電極740の一例としては、供給ノズル77の外周部に巻設されるコイル等がある。電極740には図示しない整合器を介してアースがとられた高周波電源741が接続されている。高周波電源741は、電極740に対して、例えば、0.5kV〜5kV、450kHz〜2.45GHz程度の高周波電力を印加できる。
高周波電源741により電極740にプラズマ発生用の高周波電力を印加し、電極740に形成された磁場との相互作用により、供給ノズル77内を流れる混合ガスをプラズマ化する。すなわち、供給ノズル77内に供給された主にSFからなるエッチングガス中に放電を起こし、S又はFのイオン及び不対電子を持つラジカルに解離させ、プラズマ領域を形成させる。プラズマ状態の混合ガスは、供給ノズル77の下流端に形成された供給口77bから真空チャンバー71内に供給される。なお、ガス供給源の数やガスの種類は、ウエーハWの種類等に応じて任意に変更できる。また、ガスの流量比は、プラズマを生成できる範囲で適切に設定される。
供給口77bに対応する天板71aの内側の位置(すなわち、真空チャンバー71の供給ノズル77が接続する部分)には、エッチングガスを分散させる分散部材78が取り付けられている。分散部材78は、例えば、SUS等の材料で形成されており、円筒状の側部780と、側部780の下端側を塞ぐように一体的に形成された円形の底部781と、側部780の上端側で外向きに突出する環状のフランジ部782とを備えている。側部780及び底部781には、それぞれ、プラズマ状態の混合ガスを通過させるための複数の貫通孔780a及び貫通孔781aが設けられている。貫通孔780a、781aの大きさ、数、配置等の条件は、プラズマ状態の混合ガスを静電チャックテーブル70の保持面701aに分散させることができる範囲で任意に設定される。例えば、側部780の貫通孔780aの大きさ(径)を、底部781の貫通孔781aの大きさ(径)よりも大きいものとすると、プラズマ状態の混合ガスを分散部材78の側方に分散させやすくなる。
真空チャンバー71の側壁71bには、側壁71bを貫通する配管76が設けられている。この配管76は、例えば、図示しないバルブ及び流量コントローラ等を介して、第3ガス供給源733に接続されている。配管76を通じて第3ガス供給源733から供給される不活性ガスは、真空チャンバー71内部(処理空間)を満たすインナーガスとなる。
真空チャンバー71の側壁71bには、ウエーハWの搬入出を行うための搬入出口712と、この搬入出口712を開閉するシャッター712aとが設けられている。例えば、シャッター712aは、エアシリンダ等のシャッター可動手段712bによって上下動可能になっている。
真空チャンバー71の底板71cには排気口713が形成されており、この排気口713には排気ポンプ713aが接続されている。ウエーハWにプラズマエッチング処理を施す場合には、搬入出口712をシャッター712aで閉じ、さらに、この排気ポンプ713aを作動させることにより、真空チャンバー71の内部を所定の真空度まで減圧することができる。
プラズマエッチング装置7は、CPU及びメモリ等の記憶素子等から構成される図示しない制御部を備えており、制御部による制御の下で、エッチングガスの吐出量や時間、高周波電力等の条件がコントロールされる。
プラズマエッチング工程においては、まず、真空チャンバー71のシャッター712aが開き、ウエーハWが真空チャンバー71内に搬入される。そして、ウエーハWの表面Wa側が上側を向いた状態で、ウエーハWが静電チャックテーブル70の保持面701a上に載置される。
吸引ポンプ707が作動し、ウエーハWに貼着されているエキスパンドテープT3と静電チャックテーブル70の保持面701aとの間に存在する空気を吸引して除去し、ウエーハWが保持面701aに密着する。DC電源708により金属板701bに所定の直流電圧を印加することにより、各金属板701b間に電位差を生じさせ、金属板701b上のテーブル本体701とウエーハWとの間に誘電分極現象を発生させる。その結果、ウエーハWと保持面701aとの間に働く静電気力によって、ウエーハWは保持面701a上に吸着保持される。また、通水路709aに冷却水が通水され、静電チャックテーブル70の温度が所定温度に保たれる。
真空チャンバー71の搬入出口712がシャッター712aで閉められ、排気ポンプ713aによって真空チャンバー71内が排気され、所定の圧力(例えば、200Pa)まで減圧される。
次いで、配管76を通じて第3ガス供給源733から不活性ガスが真空チャンバー71内にインナーガスとして供給され、真空チャンバー71内が不活性ガスで満たされる。不活性ガスは、Ar、He等の希ガスや、希ガスにN、H等を混合した混合ガスである。
不活性ガスで真空チャンバー71内が満たされた後、第1ガス供給源731〜第3ガス供給源733から、SFガス、Oガス、及び不活性ガスがそれぞれ任意の流量で供給ノズル77に供給される。
高周波電源741から電極740に高周波電力を印加して、SFガス、Oガス、及び不活性ガスからなる混合ガスをプラズマ化(ラジカル化、イオン化等)する。フッ素イオン(F−)等及びフッ素ラジカルF*を含むプラズマ化した混合ガスは、供給ノズル77内を降下し、分散部材78へと到達する。また、分散部材78内に混合ガスが供給され続けることで、分散部材78内は高圧になっていくため、分散部材78から貫通孔780a及び貫通孔781aを通り真空チャンバー71内へと至る気流が発生する。そのため、混合ガスは、分散部材78で分散され、静電チャックテーブル70に吸着保持されているウエーハWに向かって降下していく。
フッ素ラジカルF*は、貫通孔780a及び貫通孔781aを通過する際に反応を起こさず(すなわち、分散部材78の側部780及び底部781にほとんど衝突しないことで、活性種F*から不活性種Fへ不活性化せず)、分散部材78により整流されるとともに、真空チャンバー71内において各デバイスチップ上に略均一に分散される。対して、混合ガス中のフッ素イオン(F−)等は、貫通孔780a及び貫通孔781aを通過する際に、イオン同士で結合して安定化ガスとなりやすく、真空チャンバー71内においてデバイスチップに対する反応性が低下している。よって、真空チャンバー71内では、ウエーハWにプラズマ化した混合ガスが到達するまでに、フッ素ラジカルF*が優勢となっている。
プラズマ化した混合ガス中においてフッ素ラジカルF*が優勢であるため、保護膜Jで保護されているウエーハWの表面Wa(各デバイスチップの上面)に対するエッチングよりも、各チップの側面に対するエッチングが高レートで進行する。即ち、真空チャンバー71内において、フッ素ラジカルF*が、エキスパンドテープT3に貼着されている各チップの側面と反応し(化学反応式は、Si+4F*→SiF↑)、チップの側面を揮発しプラズマエッチングをしていく。ここでは、チップに対して、フッ素イオン(F−)等によるイオン衝撃がほとんど加わらないため、イオンアシストが起きず、主に等方性エッチングが進行する。そして、デバイスチップの側面に残存する改質層Mが除去されていく。
デバイスチップの側面のプラズマエッチングが適宜行われた後、供給ノズル77への各ガスの供給及び電極740に対する高周波電力の印加が止められる。さらに、排気ポンプ713aが作動して真空チャンバー71内の混合ガス等が外部に排気されてから、搬入出口712よりウエーハWが搬出される。
(8)保護膜除去工程
プラズマエッチングが施されたウエーハWは、例えば、図12に示すように保護膜除去装置8に搬送される。保護膜除去装置8は、ウエーハWを保持する保持テーブル80と、洗浄液を保持テーブル80に保持されたウエーハWに噴射する洗浄液ノズル81と、保持テーブル80と洗浄液ノズル81とを囲み保護膜除去中において洗浄液の周囲への飛散を防ぐ図示しないケースとを備えている。
保持テーブル80は、例えば、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなり吸引源に連通する保持面80aを備えている。
洗浄液ノズル81は、例えば、外形が側面視L字状となっている。洗浄液ノズル81の先端部分に形成された噴射口810は、保持テーブル80の保持面80aに向かって開口している。洗浄液ノズル81は、Z軸方向の軸心周りに旋回可能となっており、保持テーブル80の上方から退避位置まで噴射口810を移動することができる。
洗浄液ノズル81は、洗浄液(例えば、純水)を蓄えた洗浄液貯留部83にポンプ830及び図示しないロータリージョイントを介して連通している。
まず、保護膜Jが上方に向かって露出した状態でウエーハWが保持テーブル80によって吸引保持された状態になる。洗浄液ノズル81が旋回移動し噴射口810が保持テーブル80により吸引保持されたウエーハWの中央領域上方に位置付けられる。そして、ポンプ830が作動し、洗浄液貯留部83からの洗浄液が加圧されて洗浄液ノズル81に送出される。そして、洗浄液が噴射口810からウエーハWの中心部に向かって噴射される。また、保持テーブル80がZ軸方向の軸心周りに回転する。
さらに、洗浄液を噴射する洗浄液ノズル81が、ウエーハWの上方をZ軸方向の軸心周りに所定角度で往復するように旋回移動する。これにより、ウエーハWの保護膜J全面に洗浄液が行き渡り、水溶性樹脂からなる保護膜Jが洗浄液によって溶解し、保持テーブル80の回転により発生する遠心力によって、洗浄液と共にウエーハWの表面Wa上等を外周側に向けて流れていく。そのため、保護膜JがウエーハWの表面Waから除去され、デバイスDを備えるチップを得ることができる。
本発明に係るウエーハの分割方法は、ウエーハWの表面Waに保護膜Jを被覆する保護膜被覆工程と、保護膜被覆工程の実施後に、ウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザ光線を集光点をウエーハWの内部に位置付けて分割予定ラインSに沿って裏面Wb側からウエーハWに照射し、ウエーハW内部に改質層Mと改質層Mから表面Wa及び裏面Wbに向かうクラックCとを形成する改質層形成工程と、ウエーハWの裏面WbにエキスパンドテープT3を貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、エキスパンドテープT3を拡張しデバイスチップの間隔を広げる拡張工程と、ウエーハWに表面Wa側からプラズマエッチングガスを供給し、個々のデバイスチップの側面に残存する改質層Mを除去するプラズマエッチング工程と、ウエーハWの表面Waの保護膜Jを除去する保護膜除去工程と、を備えているため、保護膜JをウエーハWの表面Waに被覆する際に保護膜剤がクラックCを通してチップ側面に至ってしまうことがなく、プラズマエッチングによってデバイスチップの側面に残存する改質層Mを確実にエッチング除去できる。
保護膜Jは紫外線によって硬化する性質をもち、保護膜被覆工程の実施後に保護膜Jに紫外線を照射して硬化させる紫外線照射工程を更に備えるものとすることで、エキスパンドテープT3を拡張しデバイスチップの間隔を広げる際、即ち、ウエーハWをデバイスチップに分割する際に、より確実にウエーハWの表面Wa上の保護膜Jを分断することが可能となる。
本発明に係るウエーハの分割方法においては、改質層形成工程の実施前にウエーハWを裏面Wbから研削する研削工程を更に備えるものとすることで、デバイスへの研削屑等のコンタミの付着を抑えることができる。
W:ウエーハ Wa:表面 Wb:裏面 S:分割予定ライン D:デバイス T1:粘着テープ F1:環状フレーム
1:保護膜被覆装置 10:スピンナーテーブル 10a:保持面
11:ノズル 12:保護膜剤供給手段
2:紫外線照射体 J:保護膜
3:研削装置 30:保持テーブル 30a:保持面
31:研削手段 310:スピンドル 311:ハウジング 312:モータ 313:マウント 314:研削ホイール 314a:研削砥石 314b:ホイール基台
4:レーザ加工装置 40:チャックテーブル T2:保護テープ
41:レーザ光線照射手段 411:集光器 411a:集光レンズ 419:レーザ発振器
42:アライメント手段 420:赤外線カメラ
M:改質層 C:クラック
T3:エキスパンドテープ F2:環状フレーム
5:エキスパンド装置 50:環状テーブル 50a:環状テーブルの保持面 50c:環状テーブルの開口 50d:緊張用温風通過路 500:ヒータ 52:固定クランプ 53:拡張ドラム 54:エキスパンドテープ予熱用温風ノズル 541:電熱ヒータ 55:環状テーブル昇降手段
7:プラズマエッチング装置
70:静電チャックテーブル 700:基軸部
701:テーブル本体 701a:保持面 701b:金属板
702:テーブルベース
707:吸引ポンプ 707a:連通路 707b:分岐路 708:DC電源
709:循環ユニット 709a:通水路
71:真空チャンバー 71a:天板 71b:側壁 712:搬入出口 712a:シッター 76:配管
731:第1ガス供給源 732:第2ガス供給源 733:第3ガス供給源
74:高周波電圧印加ユニット 740:電極 741:高周波電源
77:供給ノズル 77b:供給口
78:分散部材 780:側部 781:側部 780a、781a:貫通孔
8:保護膜除去装置 80:保持テーブル 81:洗浄液ノズル 810:噴射口 83:洗浄液貯留部 830:ポンプ

Claims (3)

  1. 表面に形成された複数の分割予定ラインで区画された各領域にデバイスが形成されたウエーハを該分割予定ラインに沿って分割するウエーハの分割方法であって、
    ウエーハの表面に保護膜を被覆する保護膜被覆工程と、
    該保護膜被覆工程の実施後に、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザ光線を集光点をウエーハの内部に位置付けて該分割予定ラインに沿って裏面側からウエーハに照射し、ウエーハ内部に改質層と該改質層から該表面及び該裏面に向かうクラックとを形成する改質層形成工程と、
    ウエーハの裏面にエキスパンドテープを貼着するエキスパンドテープ貼着工程と、
    該エキスパンドテープを拡張しデバイスチップの間隔を広げる拡張工程と、
    該ウエーハに表面側からプラズマエッチングガスを供給し、個々の該デバイスチップの側面に残存する改質層を除去するプラズマエッチング工程と、
    該ウェーハの表面の保護膜を除去する保護膜除去工程と、を備えることを特徴とするウエーハの分割方法。
  2. 前記保護膜は紫外線によって硬化する性質をもち、
    前記保護膜被覆工程の実施後に該保護膜に紫外線を照射して硬化させる紫外線照射工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のウエーハの分割方法。
  3. 前記改質層形成工程の実施前にウエーハを裏面から研削する研削工程を更に備える事を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウエーハの分割方法。
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