JP2018162681A - マグネットギアポンプおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
より具体的には、多数の磁石の装着が容易で、大きな伝達トルクを有するマグネットギアポンプおよびその製造方法に係るものである。
このようなマグネットカップリング機構を有したポンプ業界において、ギアポンプは、マグネットカップリングに使用される磁石の高性能化により、様々な流体に採用されている。
特に、高粘度流体の定量移送や計量移送や油圧動力伝達装置においては、高圧力発生器として様々な回転速度域において使用されている。
回転軸線回りに回転可能な羽根車と、
永久磁石で形成され、前記羽根車に固定されている従動磁石と、
永久磁石で形成され、前記回転軸線を基準にして前記従動磁石よりも外側に間隔をあけて配置されている駆動磁石と、
強磁性材で形成され、前記回転軸線を中心として筒状を成す筒部を有し、該筒部の内側に前記駆動磁石が固定されている磁石保持環と、
前記磁石保持環を前記回転軸線回りに回転させるモータと、
常磁性材で形成され、前記回転軸線を中心として筒状を成し、内側に間隔をあけて前記磁石保持環が配置されている筒部を有する磁気シールド体と
を備える磁気カップリングポンプユニットが提案されている。
その原料となるネオジウム素材は、良好な着磁性を有することから、その着磁が容易であり、ネオジウム磁石の製造は、比較的容易である。
しかしながら、このネオジウム磁石は、磁化させたエネルギーを保持する能力(保磁力とも言う)および高温特性の点において劣るものであった。
故に、ネオジウム磁石は、移送する流体の温度が高温(温度250℃〜300℃)を超えるような、比較的高温の流体を移送するギアポンプへの適用には不向きであった。
カップ円筒部の内周側に配されるマグネット(駆動磁石)としては、サマリウム・コバルト磁石を使用することも可能で、このサマリウム・コバルト磁石は、ネオジウム磁石に比べて、高温特性と保磁力に優れたものである。
しかしながら、サマリウム・コバルト磁石の原料となるサマリウム・コバルト素材は、その着磁性において、ネオジウム素材よりも劣るため、その着磁に際しては、より高い電圧をかける必要があると共に、複数のサマリウム・コバルト素材を同時に着磁させることは困難であった。
したがって、前記カップ円筒部の内周側に配される、サマリウム・コバルト磁石の製造に際しては、前記サマリウム・コバルト磁石を形成するサマリウム・コバルト素材の一つずつに対して、着磁(磁化)を行っていく必要があった。
しかしながら、各磁石の磁力は、非常に強いため、この磁石を軸方向に複数並べて配置することは困難であった。
アウターマグネットとインナーマグネットとの磁気結合によって、ポンプの駆動体を駆動させるマグネットカップリング機構を有するマグネットギアポンプであって、
前記マグネットギアポンプは、
両端部が開口する円筒状の装置本体を具備し、
前記装置本体は、
前記マグネットカップリング機構を構成するマグネットカップリング部を内蔵し、
前記マグネットカップリング部は、
両端部が開口し、かつ内周部に前記アウターマグネットが設けられた、外部駆動源によって回転する円筒状の回転体と、前記回転体の内周部との間に所要の間隔を存して回転自在に配置され、かつ外周部に前記アウターマグネットと相対するよう前記インナーマグネットが設けられたロータで構成され、
前記回転体は、
その外部駆動源側の開口部が、外部駆動源に連結した駆動軸を固定する閉止部材によって閉止されるよう構成されていること
を特徴とするマグネットギアポンプである。
請求項1に記載のマグネットギアポンプにおいて、
前記閉止部材は、
前記駆動軸に外嵌する内輪と、前記回転体の開口部を閉止するよう配設され、かつ前記内輪とテーパ嵌合状態に外嵌する外輪と、前記内輪と前記外輪とを軸線方向に締付ける締付ボルトからなる締結具であること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載のマグネットギアポンプにおいて、
前記アウターマグネットは、
前記回転体の内周部に、軸方向に複数並べて設けられ、
前記インナーマグネットは、
前記アウターマグネットと相対するよう、前記ロータの外周部に軸方向に複数並べて設けられていること
を特徴とするものである。
請求項1〜3のいずれかに記載のマグネットギアポンプにおいて、
前記アウターマグネット及びインナーマグネットは、
いずれもサマリウム・コバルト磁石で構成されていること
を特徴とするものである。
請求項1〜4のいずれかに記載のマグネットギアポンプにおいて、
前記装置本体は、
後端開口部には、
内部の液体を外部に排出するポンプ駆動体としてのギア機構が設けられ、
外部駆動源側に位置する先端開口部には、
外部駆動源の駆動軸を軸受けするベアリング部が設けられたものであること
を特徴とするものである。
請求項1〜5のいずれかに記載のマグネットギアポンプにおいて、
前記装置本体は、
その内部に、前記ロータの外周部を覆うよう、開口部にフランジを有する有底円筒状の圧力容器が設けられていること
を特徴とするものである。
マグネットカップリング機構を構成するマグネットカップリング部を、
両端部が開口し、かつ内周部に前記アウターマグネットが設けられた、外部駆動源によって回転する円筒状の回転体と、
前記回転体の内周部との間に所要の間隔を存して回転自在に配置され、かつ外周部に、前記アウターマグネットと相対するよう、前記インナーマグネットが設けられたロータで構成し、
前記アウターマグネットを、前記回転体の両端から挿入して、前記回転体の内周部に複数のアウターマグネットを軸方向に並べて配置すること
を特徴とするマグネットギアポンプの製造方法である。
したがって、前記回転体の内周部に前記アウターマグネットを設ける際には、前記回転体の後端側の開口部のみならず、外部駆動源側の開口部からも、前記アウターマグネットの挿入・配置が可能であるので、挿入・配置の際にマグネット同士がくっつくことなく、複数のアウターマグネットを、前記回転体の軸方向に並べて配置することができる。
このような構成によって、前記回転体を前記駆動軸に強く固定することができる。
このような構成によって、温度250℃〜300℃を超えるような、比較的高温の流体を移送する場合にも適用することが可能となる。
したがって、この発明のマグネットギアポンプの製造に際しては、アウターマグネットの挿入・配設時にマグネット同士がくっつくことによって、その挿入・配設が妨げられるということがなく、複数のアウターマグネットを軸方向に並べて配置することができるので、その製造は、きわめて容易である。
なお、この発明は開示された実施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内において種々改良することができるものである。
前記回転体6の内周部には、所要の深さの凹部が軸方向に複数形成され、これらの凹部内には、前記マグネットカップリング機構を構成する横断面扇状のアウターマグネット7が、固定部材6aを介して、固定されている。
なお、この実施例においては、前記凹部は、周方向にも複数形成され、これらの凹部内にもアウターマグネット7が、固定部材6aを介して、固定されている。
したがって、アウターマグネット7,7・・・は、挿入・配置時において、磁力が強いにもかかわらず互いにくっつくこともないので、より多くのアウターマグネット7を、図3に示すように、簡単に、軸方向に並べて配置することができる。
この実施例において、前記閉止部材10は、いわゆる摩擦締結具であって、図2及び図3に示すように、前記連結子4dを介して駆動軸4aに外嵌する内輪10aと、前記回転体6の開口部を閉止するよう配設され、かつ前記内輪10aとテーパ嵌合状態に外嵌する外輪10bと、前記内輪10aと前記外輪10bとを軸線方向に締付ける締付ボルト10c,10c・・・からなるものである。
この締結具10は、図2で明らかなように、前記駆動軸4a(詳しくは駆動軸4aと連結する連結子4d)に外嵌する内輪10aと、この内輪10aに外嵌する外輪10bとを互いにテーパ嵌合させた状態で、前記駆動軸4a(詳しくは連結子4d)と前記回転体6の開口部との間に配置される。
その際、前記内輪10aと前記外輪10bは、複数の締付ボルト10cで軸線方向に締付けられているので、テーパ嵌合している前記内輪10aと外輪10bの圧接によって、前記回転体6を、前記駆動軸4a(詳しくは連結子4d)に強く固定することができるものである。
したがって、前記締結具に限らず、前記回転体6の前記駆動軸4a(詳しくは連結子4d)への固定を可能にするものであれば、特段の制限なく使用することができる。
したがって、前記アウターマグネット7を、容易に、周方向のみならず、軸方向にも複数並べて配置することができる。
なお、この実施例において、前記駆動シャフト12aは、前記挿通孔には、キーとキー溝によって固定されている。
この圧力容器9は、非磁性材料で構成されたもので、前記回転体6とロータ8との間に所要の間隔を存して配置され、加温又は冷却されることによって、適当な温度での流体の移送を可能にするものである。
よって、前記駆動ギア3cは、前記従動ギア3dと連動するとともに、前記従動ギア3dは、前記装置本体2の他端開口部側に配置された、駆動シャフト12bと連動する。
したがって、前記駆動シャフト12aを回転させることによって、液状媒体(移送流体)を、吸入口13を介して装置本体2内に充填させて、吐出口14を介して外部に排出できる。
なお、この実施例において、前記駆動シャフト12bも、その一端部が、前記ギア機構3内に偏倚形成された前記軸受け部3bにリング状の軸受け部材3aを介して回転自在に保持されるよう構成されている。
この回転体6の内周面には、前記アウターマグネット7が配置・固定されているので、アウターマグネット7も同時に回転する。
したがって、このギアポンプ1は、高粘度・高圧の流体を、効果的に処理することができる。
2,102 装置本体
2a,102a 先端開口部
2b,102b 後端開口部
3,103 ギア機構
3a,103a 軸受け部材
3b,103b 軸受け部
3c,103c 駆動ギア
3d,103d 従動ギア
4,104 ベアリング部
4a,104a 駆動軸(回転体の回転用の駆動軸)
4b,104b 軸受
4c,104c 軸受
4d,104d 連結子
5,105 マグネットカップリング部
6,106 回転体
6a,106a 固定部材
7,107 アウターマグネット
8,108 ロータ
8a,108a 固定部材
9,109 インナーマグネット
10 締結具(閉止部材)
10a 内輪
10b 外輪
10c 締付ボルト
11,111 圧力容器
12a,112a 駆動シャフト
12b,112b 駆動シャフト
13,113 吸入口
14,114 吐出口
Claims (7)
- アウターマグネットとインナーマグネットとの磁気結合によって、ポンプの駆動体を駆動させるマグネットカップリング機構を有するマグネットギアポンプであって、
前記マグネットギアポンプは、
両端部が開口する円筒状の装置本体を具備し、
前記装置本体は、
前記マグネットカップリング機構を構成するマグネットカップリング部を内蔵し、
前記マグネットカップリング部は、
両端部が開口し、かつ内周部に前記アウターマグネットが設けられた、外部駆動源によって回転する円筒状の回転体と、前記回転体の内周部との間に所要の間隔を存して回転自在に配置され、かつ外周部に前記アウターマグネットと相対するよう前記インナーマグネットが設けられたロータで構成され、
前記回転体は、
その外部駆動源側の開口部が、外部駆動源に連結した駆動軸を固定する閉止部材によって閉止されるよう構成されていること
を特徴とするマグネットギアポンプ。 - 前記閉止部材は、
前記駆動軸に外嵌する内輪と、前記回転体の開口部を閉止するよう配設され、かつ前記内輪とテーパ嵌合状態に外嵌する外輪と、前記内輪と前記外輪とを軸線方向に締付ける締付ボルトからなる締結具であること
を特徴とする請求項1に記載のマグネットギアポンプ。 - 前記アウターマグネットは、
前記回転体の内周部に、軸方向に複数並べて設けられ、
前記インナーマグネットは、
前記アウターマグネットと相対するよう、前記ロータの外周部に軸方向に複数並べて設けられていること
を特徴とする請求項1又は2に記載のマグネットギアポンプ。 - 前記アウターマグネット及びインナーマグネットは、
いずれもサマリウム・コバルト磁石で構成されていること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマグネットギアポンプ。 - 前記装置本体は、
後端開口部には、内部の液体を外部に排出するポンプ駆動体としてのギア機構が設けられ、
外部駆動源側に位置する先端開口部には、外部駆動源の駆動軸を軸受けするベアリング部が設けられたものであること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマグネットギアポンプ。 - 前記装置本体は、
その内部に、前記ロータの外周部を覆うよう、開口部にフランジを有する有底円筒状の圧力容器が設けられていること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマグネットギアポンプ。 - マグネットカップリング機構を構成するマグネットカップリング部を、
両端部が開口し、かつ内周部に前記アウターマグネットが設けられた、外部駆動源によって回転する円筒状の回転体と、前記回転体の内周部との間に所要の間隔を存して回転自在に配置され、かつ外周部に、前記アウターマグネットと相対するよう、前記インナーマグネットが設けられたロータで構成し、
前記アウターマグネットを、前記回転体の両端から挿入して、前記回転体の内周部に複数のアウターマグネットを軸方向に並べて配置すること
を特徴とするマグネットギアポンプの製造方法。
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