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JP2018144355A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 Download PDF

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JP2018144355A
JP2018144355A JP2017042019A JP2017042019A JP2018144355A JP 2018144355 A JP2018144355 A JP 2018144355A JP 2017042019 A JP2017042019 A JP 2017042019A JP 2017042019 A JP2017042019 A JP 2017042019A JP 2018144355 A JP2018144355 A JP 2018144355A
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慧 吉沢
Kei Yoshizawa
慧 吉沢
矢澤 剛
Takeshi Yazawa
剛 矢澤
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Abstract

【課題】記録媒体の先端部と後端部に対する記録時に、吸引式のプラテンにより生じる気流の影響を小さく抑えて、記録画像の品位を向上させると共に、記録媒体に対する浮遊インク滴の付着を抑制すること。
【解決手段】吸引式のプラテンにより生じる気流の影響を考慮して、記録媒体の先端部および後端部に対する記録時に用いるマスクパターンを異ならせる。
【選択図】図10

Description

本発明は、いわゆるマルチパス方式のインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関するものである。
インクジェット記録ヘッドの複数回の走査を伴って記録媒体の所定領域に画像を記録するマルチパス方式の記録装置は、記録ヘッドの複数回の走査毎に、マスクパターンによって間引かれた記録データに基づいて記録ヘッドからインクを吐出させる。特許文献1には、吸引式のプラテンに吸着されたまま搬送される記録媒体に対して、2つの記録ヘッドを用いて画像を記録するマルチパス方式の記録装置が記載されている。この記録装置においては、記録媒体の端部に対して、一方の記録ヘッドによる画像の記録後に、他方の記録ヘッドによって画像を記録する。その際に用いられるマスクパターンは、前者の記録ヘッドによる記録率(記録データの間引き率に対応)を後者の記録ヘッドによる記録率よりも小さくするように設定されている。
特開2013−91207号公報
引用文献1のような吸引式のプラテンを用いる記録装置においては、記録媒体の搬送方向における記録媒体の先端部と後端部に対する記録時に、記録媒体を吸着するためのプラテンの吸引口の近傍に記録媒体の先後端部が位置することになる。このような状態においては、記録ヘッドと記録媒体との間に気流が生じやすくなり、その気流によって、記録ヘッドから吐出されるインク滴の着弾位置が乱れると共に、浮遊インク滴の付着による記録媒体の汚れが生じるおそれがある。
本発明の目的は、記録媒体の先端部と後端部に対する記録時に、吸引式のプラテンにより生じる気流の影響を小さく抑えて、記録画像の品位を向上させると共に、記録媒体に対する浮遊インク滴の付着を抑制することにある。
本発明のインクジェット装置は、記録媒体をプラテンに吸引させつつ所定の搬送方向の搬送する搬送手段と、インクを吐出可能な複数の吐出口が形成され、前記プラテンと対向する位置において前記搬送方向と交差する走査方向に移動可能な記録ヘッドと、前記記録ヘッドの複数のN回の走査を伴って前記記録媒体の所定領域に画像を記録するために、前記所定領域に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査毎に、マスクパターンによって所定の間引き率で間引かれた記録データに基づいて前記吐出口からインクを吐出させる制御手段と、を備えるインクジェット記録装置であって、前記マスクパターンは、前記搬送方向における前記記録媒体の先端部に記録される画像の記録データを間引くための第1のマスクパターンと、前記搬送方向における前記記録媒体の後端部に記録される画像の記録データを間引くための第2のマスクパターンと、を含み、前記先端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む所定回数M(M≦N−1)の走査における前記第1のマスクパターンの前記間引き率の第1の合計は、前記後端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第2のマスクパターンの前記間引き率の第3の合計よりも小さく、前記先端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第1のマスクパターンの前記間引き率の第2の合計は、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第2のマスクパターンの前記間引き率の第4の合計よりも大きい、ことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の先端部および後端部に対する記録時に用いるマスクパターンを異ならせることにより、記録媒体の先端部と後端部に対する記録時に、吸引式のプラテンにより生じる気流の影響を小さく抑えることができる。この結果、記録画像の品位を向上させると共に、記録媒体に対する浮遊インク滴の付着を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の斜視図である。 図1のインクジェット記録装置の側断面図である。 図1のインクジェット記録装置における制御系のブロック図である。 図1のインクジェット記録装置におけるプラテンの上面図である。 図4のV円部の拡大図である。 記録媒体の先端部に対する記録時に生じる気流の説明図である。 マルチパス方式に用いられるマスクパターンの一例の説明図である。 記録媒体の先端部と後端部に対する記録動作の説明図である。 記録媒体の先端部と後端部に対する記録時に生じる気流の説明図である。 本発明の第1の実施形態において用いるマスクパターンの説明図である。 本発明の第1の実施形態における記録ヘッドのノズル群の説明図である。 記録媒体の先端部と後端部に対する記録動作と、記録率と、の関係の説明図である。 本発明の第2実施形態における記録処理およびマスクパターンの説明図である。 本発明の第3実施形態における記録処理およびマスクパターンの説明図である。 本発明の第4実施形態における記録処理およびマスクパターンの説明図である。 本発明の第5実施形態における記録処理およびマスクパターンの説明図である。 本発明の第6実施形態における記録処理およびマスクパターンの説明図である。 本発明の第7実施形態における記録処理およびマスクパターンの説明図である。 本発明の第8実施形態における記録処理およびマスクパターンの説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
[装置全体の概略構成]
まず、図1および図2に基づいて、本実施形態におけるインクジェット記録装置1の概略構成について説明する。
インクジェット記録装置1において、紙などの記録媒体を供給する供給装置(給紙装置)2の圧板3は、供給装置2の枠体4に回転可能に支持され、その上面に記録媒体が積載される。記録媒体の供給時には、駆動源である給紙モータ5によって、給紙ローラ6が回転されると共に、圧板3が圧板ばね7により給紙ローラ6側に回転され、圧板3に積層された記録媒体が給紙ローラ6に圧接される。さらに、給紙ローラ6が回転されることによって、積層された記録媒体の最上位に位置する記録媒体のみが分離されて、給送される。このように給送された記録媒体は、給紙ローラ6のさらなる回転により、搬送ローラ8へ給送される。その記録媒体の先端は、給紙ローラ6と搬送ローラ8との間に配置されたセンサレバー9を押して回転させることにより、センサレバー9がシートセンサ10と対向する位置から外れる。これにより、シートセンサ10が記録媒体の先端を検出する。また、記録媒体の後端がセンサレバー9の位置を通過したときは、センサレバー9がシートセンサ10と対向する位置に入り込む。これにより、シートセンサ10が記録媒体の後端を検出する。
ピンチローラ12は、ピンチローラシャフト25およびピンチローラホルダー26を介して、ピンチローラばね11により搬送ローラ8に付勢される。ピンチローラ12は、搬送ローラ8の頂点(最も高い点)よりも記録媒体の搬送方向の下流側において、搬送ローラ8に接する。このように、搬送ローラ8の頂点よりも搬送方向の下流側に偏った位置において、ピンチローラ12が搬送ローラ8に接することにより、記録媒体は、吸引式のプラテン14に吸引されながら搬送される。
記録媒体は、その先端がシートセンサ10によって検出されてから、給紙ローラ6によって所定量搬送される。これにより、記録媒体の先端は、搬送ローラ8とピンチローラ12との間に形成される搬送ローラニップに突き当たる。記録媒体が給紙ローラ6によってさらに搬送されて、記録媒体の先端部分が湾曲することにより、記録媒体の先端が搬送ローラニップに押し付けられて、記録媒体の斜行が矯正される。
搬送ローラニップは、プラテン14の上面より所定距離上方に位置し、またピンチローラ12の回転中心は、搬送ローラ8の回転中心を通る垂線よりも記録媒体の搬送方向の下流側にオフセットされている。すなわち、搬送ローラ8とピンチローラ12との間の搬送ローラニップにおける共通接線は、プラテン14の上面と交わる。このような構成によって、記録媒体はプラテン14の上面に押し付けられ、記録ヘッド13におけるインク吐出口の形成面と、記録媒体と、の対向間隔が一定に保たれる。
画像の記録位置の調整動作(レジスト動作)の終了後、記録媒体は、搬送ローラ8によってプラテン14上に搬送され、プラテン14の上面によって、記録ヘッド13におけるインク吐出口の形成面28と対向する位置に支持される。搬送ローラ8は、駆動源である搬送モータ15によって、タイミングベルト16を介して回転される。記録媒体の搬送方向と交差(本例の場合は、「直交」)する走査方向にキャリッジ17が移動しつつ、そのキャリッジ17に搭載された記録ヘッド13の吐出口からインク滴を吐出することにより、プラテン14の上面に吸引されている記録媒体に画像が記録される。記録ヘッド13には、インクを吐出可能な複数の吐出口が形成されており、これらの吐出口は、走査方向と交差(本例の場合は、「直交」)する方向に延在する吐出口列を形成する。キャリッジ17は、ガイド軸18およびガイドレール19によって、記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動可能に支持されており、キャリッジモータ20によりタイミングベルト21を介して駆動されている。
[データ処理部の構成]
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置1における制御系の構成を示すブロック図である。本例の制御系は、画像データ入力部31、操作部32、各種処理を行うCPU33、各種データを記憶する記憶媒体34、RAM35、画像データ処理部36、画像出力を行う画像記録部37、および各種データを転送するバスライン38を含む。記憶媒体34の記録情報格納メモリは、記録媒体の種類などに関する情報の格納部34a、記録に用いるインクに関する情報の格納部34b、記録時の温度および湿度などの環境に関する情報の格納部34c、および各種制御プログラム群の格納部34dを含む。
画像データ処理部36は、入力された多値の画像データから2値のインク吐出データ(インクの吐出および不吐出に対応するデータ)を作成する。画像記録部37は、その2値の吐出データに基づき、その吐出データに対応するインク吐出口からインクを吐出して、記録媒体上にドットを形成する。バスライン38は、記録装置内においてアドレス信号、データ、および制御信号などを伝送する。
画像データ入力部31は、スキャナおよびデジタルカメラ等の画像入力機器からの多値画像データ、およびパーソナルコンピュータのハードディスク等に保存されている多値画像データを入力する。操作部32は、各種パラメータの設定および記録開始を指示する各種キーなどを備えている。CPU33は、記憶媒体中の各種プログラムにしたがって、記録装置全体を制御する。記憶媒体34は、本記録装置を動作させるための制御プログラムおよびエラー処理プログラムなどのプログラムを格納する。本実施形態における記録装置の動作は、全て、このプログラムにしたがう動作である。このようなプログラムを格納する記憶媒体34としては、ROM、FD、CD−ROM、HD、メモリカード、および光磁気ディスクなどを用いることができる。RAM35は、記憶媒体34中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア、および画像処理時のワークエリアとして用いられる。また、RAM35は、記憶媒体34の中の各種テーブルをコピーした後、そのテーブルの内容を変更し、この変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めるために用いることも可能である。
[プラテンの構成]
図4は、プラテン14の平面図、図5は、図4におけるプラテン14のV円部の拡大斜視図である。記録媒体を支持するプラテン14の支持面には、記録媒体の幅方向にずれて位置する複数の吸引島41(41aから41l)が形成されている。吸引島41には凹部が形成され、その凹部内に吸引孔42が形成されている。複数の吸引島41における吸引孔42は、プラテン14の筐体の内部を通して、不図示の吸引ファンに接続されている。吸引孔42を通して吸引島41の凹部内に作用する負圧の吸引力によって、記録媒体は、プラテン14の支持面に吸着された状態で搬送可能に支持される。
プラテン14における吸引島41の周囲には縁なし溝部43が形成されており、その縁なし溝43内にはインク吸収体が敷き詰められている。記録媒体に画像を縁なし記録する際には、記録媒体の少なくとも1つの辺部に余白を残さないように画像を記録するたに、記録媒体のサイズよりも少し大きな領域にインクが吐出される。その際、記録媒体の端縁からはみ出して吐出されたインクは、縁なし溝43内のインク吸収体によって吸収される。
[プラテンと気流との関係]
本例のようなプラテン14を採用した場合、吸引ファンの負圧により、プラテン14および記録媒体の周囲に気流が発生することがある。
図6は、記録媒体Wに対する画像の記録動作中に生じる気流の説明図である。記録媒体Wは吸引島41に吸着されるものの、吸引島41における凹部周辺のリブ(記録媒体の支持面)と、記録媒体の面と、は完全に密着せず、それらの間のわずかな隙間44を通って、外部の空気が負圧状態の吸引島41の内部に流れ込む気流F1が生じる。この気流F1は、図6のように、記録媒体Wの端部W1を迂回して、記録媒体Wの上面と記録ヘッド13の間の空間にも気流F2を生じさせる。
これらの気流が記録媒体に及ぼす影響は、大きく分けて2つある。1つは、記録データに基づいて記録ヘッド13の吐出口から吐出されるインク滴が気流による力を受けて、記録媒体W上におけるインク滴の着弾位置が本来の着弾位置からずれるおそれがあることである。このように着弾位置がずれた場合には、画像品位が劣化するおそれがある。他の1つは、浮遊インク滴(吐出口からインク滴が吐出される際に副次的に生じて、記録媒体に着弾せずに浮遊する小インク滴)が気流に乗って隙間44に流れ込む際に、その一部が記録媒体の裏面(図6中の下面)に付着するおそれがあることである。このように浮遊インク滴の一部が記録媒体に付着した場合には、記録媒体が汚染される。図6における記録媒体Wの端部W1は、記録媒体Wの搬送方向(矢印A方向)の先端部分である。しかし、記録媒体Wの他の端部においても同様の気流が発生する。
[マルチパス記録方式]
図7は、一般的なマルチパス記録方式の説明図である。説明の便宜上、1色当たりのインクに対応するノズルの数を16とし、記録モードは、4回のパス(走査)によって記録媒体の所定領域の画像を完成させる4パス記録モードとする。16ノズルは、1パス目の領域から4パス目の領域に対応する4つのノズル群に分割される。それぞれのノズル群には、4つのノズルが含まれる。それぞれの領域に対応するマルチパスマスクパターンP1,P2,P3,P4が予め決め設定されており、それらのマスクパターンにおいては、ノズルからインクを吐出して記録可能な画素が黒塗りで示されている。4つのノズル群に対応するマスクパターンは互いに補完の関係にあり、それらの全てを重ね合わせることにより、4×4の画像領域の全てが記録可能となる。
まず、1パス目においては、マスクパターンP1によって25%の画素が記録可能となり、その後の2パス目においては、マスクパターンP2によってさらに25%の画素が記録可能になる。同様に、3パス目および4パス目においても25%ずつの画素が記録可能となり、最終的には、100%の画素が記録可能となる。マスクパターンは、記録可能な画素が隣り合わないように分散させて配置することが一般的である。記録媒体は、それぞれのパスの間において、ノズル群の幅分の長さ(図7においては、4ノズル分の長さ)ずつ図7中の矢印Aの搬送方向に搬送される。実際のインクの吐出は、マスクパターンと記録データとの論理積(AND演算)によって作成する吐出データに基づいて行われる。このように4回の走査毎に、マスクパターンを用いて間引かれた画像データ基づいて画像を記録する。このようなマルチパス方式を採用することにより、記録媒体の同一の領域は、複数回のパスにおいて複数のノズル群により記録される。そのため、各ノズル固有のインクの吐出性能のばらつき、および記録媒体の搬送精度のばらつきの影響を抑えて、記録画像の濃度ムラおよびスジなどの発生を抑制することができる。
[記録媒体の先後端部に対するマルチパス記録]
図8は、記録媒体Wの先端部および後端部の記録領域に対してマルチパス記録方式により画像を記録する場合の説明図である。本例においては、1色当たりのインクに対応するノズルの数を128とし、記録モードは、4パス記録モードとする。
図8(a)は、記録媒体Wの先端部における記録領域と、記録ヘッド13のノズル列46における使用ノズルと、位置の関係を示す。まず、記録媒体Wの供給動作の完了後、プラテン14の吸引島41が記録媒体Wによって完全に覆われる位置まで記録媒体Wを搬送する。これにより、吸引ファンによる負圧吸引力を利用して、記録媒体Wの先端部の浮き上がりを抑制し、記録ヘッド13との接触を防ぐ。本例の場合には、このような記録媒体Wの初期搬送によって、ノズル列46の搬送方向(矢印Y方向)の下流側の端部から、24ノズル分の距離L0だけ搬送方向の上流側にずれた位置まで、記録媒体Wにおける記録領域の先端を搬送する。この位置から画像の記録動作を開始する。記録媒体Wの先端部の記録領域に対する記録時は、パス間の記録媒体Wの搬送量L1を通常の記録時の搬送量L2よりも小さくする。具体的には、第1パスから第4パスまでにおけるパス間の搬送量L1は8ノズル分の長さであり、通常の記録時におけるパス間の搬送量L2は32ノズル分の長さである。第1スキャンから第4スキャンまでは、使用するノズルを32ノズル(搬送方向の上流側に24ノズル、搬送方向の下流側に8ノズル)ずつ増加させつつ、マスクパターンにより間引かれた画像データに基づいて画像を記録する。第5スキャン以降は、全128ノズルを使用して画像を記録し、記録媒体の搬送量は通常の32ノズル分の長さのL2となる。
図8(b)は、記録媒体Wの後端部における記録領域と、記録ヘッド13のノズル列46における使用ノズルと、位置の関係を示す。記録媒体Wの後端部における記録領域がノズル列46の搬送方向の上流側の端部の位置を通過するときから、図8(a)の場合と同様に、パス間における記録媒体の搬送量を通常時の搬送量L2の1/4の8ノズル分の長さL1に短縮する。また、使用するノズルを32ノズル(搬送方向の上流側に8ノズル、搬送方向の下流側に24ノズル)ずつ減少させつつ、マスクパターンにより間引かれた画像データに基づいて画像を記録する。最終の第Nスキャンにおける使用ノズルは、第3ノズル群の24ノズルと、第4ノズル群の8ノズルと、を合わせた2ノズルであり、これらによって最後の4パス目の記録が行われる。
[記録媒体の先後端部に対する記録時の気流影響]
図9は、記録媒体Wの先後端部の記録領域に対するマルチパス記録時に、吸引ファンによって生じるプラテン14の周囲の気流が及ぼす影響を説明するための図である。図9は、記録ヘッド13およびプラテン14を記録媒体Wの幅方向から見た側面図であり、図中の矢印は気流を示し、その矢印の太さは気流の強さを定性的に表す。
図9(a)は、図8(a)のように記録媒体Wの先端部の記録領域を4パス記録方式によって記録する場合の説明図であり、図8(a)中の第1スキャン時から第4スキャン時における気流を表す。記録媒体Wの先端部は、第1スキャン時においてプラテン14に最も近い位置にあり、記録媒体Wが順次搬送されて第2スキャン、第3スキャン、および第4スキャンとなるにしたがって、プラテン14から遠ざかる。記録媒体Wの先端部の記録領域に対する記録時において、記録媒体Wの先端部に向かう気流F2は、記録媒体Wの先端部がプラテン14に近いほど強くなる。つまり、第1スキャン時における気流F2が最も大きく、第2から第4スキャン時における気流F2は徐々に小さくなる。そのため、ノズル列46から吐出されるインク滴に与える気流F2の影響は、第1スキャン時が最も大きく、第2から第4スキャン時において徐々に小さくなる。したがって、先端部の記録領域に対する記録時においては、その前半のスキャン時に吐出されるインク滴ほど、気流の影響を強く受ける。その気流の影響が大きくなるほど、インク滴の着弾位置のずれ、浮遊インク滴45(図6参照)の隙間44への流れ込みおよび記録媒体Wへの付着が生じやすくなる。
図9(b)は、図8(b)のように記録媒体Wの後端部の記録領域を4パス記録方式によって記録する場合の説明図であり、図8(b)中の第(N−3)スキャン時から第Nスキャン時に生じる気流を示す。これら4回のスキャン中において、記録媒体Wの後端部は、第(N−3)スキャン時にプラテン14に最も遠い位置にあり、第(N−2)スキャン、第(N−1)スキャン、および第Nスキャンとなるにしたがって、プラテン14に近づく。記録媒体Wの後端部の記録領域に対する記録時において、記録媒体Wの後端部に向かう気流F3は、記録媒体Wの後端部がプラテン14に近づくほど強くなる。つまり、第1スキャン時における気流F2が最も大きく、第2から第4スキャン時における気流F2は徐々に小さくなる。そのため、ノズル列46から吐出されるインク滴に及ぼす気流F3の影響は、図9(a)の場合とは逆に、第(N−3)スキャンから第Nスキャンに進行するほど徐々に大きくなる。したがって、後端部の記録領域に対する記録時においては、その後半のスキャン時に吐出されるインク滴ほど、気流の影響を強く受ける。その気流の影響が大きくなるほど、インク滴の着弾位置のずれ、浮遊インク滴45(図6参照)の隙間44への流れ込みおよび記録媒体Wへの付着が生じやすくなる。
本実施形態のマルチパス記録方式においては、このような記録媒体の先後端部の記録時における気流の影響を考慮して、インク滴の着弾位置のずれ、浮遊インク滴45の隙間44への流れ込みおよび記録媒体Wへの付着の発生を抑える。
[本実施形態のマルチパス記録方式]
図10は、本実施形態のマルチパス記録方式において用いるマスクパターンの説明図である。図10(a)中のマスクパターンPA1,PA2,PA3,PA4は、記録媒体の先端部の記録領域に対する画像の記録に用いられるマスクパターンの一例であり、それらの記録データの間引き率(記録率)は10%,20%,30%,40%である。図10(b)中のマスクパターンPB1,PB2,PB3,PB4は、記録媒体の先後端部を除く他の記録領域に対する通常の記録時に用いられるマスクパターンの一例であり、それらの記録率は、いずれも25%である。図10(c)中のマスクパターンPC1,PC2,PC3,PC4は、記録媒体の後端部の記録領域に対する画像の記録に用いられるマスクパターンの一例であり、それらの記録率は40%,30%,20%,10%である。
以下、図10のマスクパターンを用いる記録媒体の先端部に対する記録動作、記録媒体の中間部に対する通常の記録動作、記録媒体の後端部に対する記録動作について具体的に説明する。本例においては、図8の場合と同様に、記録ヘッド13を用いる4パス記録モードにより画像を記録する。記録ヘッド13における128ノズルは、32ノズル毎に第1,第2,第3,および第4のノズル群G10,G20,G30,G40に分けられる。第1のノズル群G10は、8ノズルずつの4つの群G11,G12,G13,G14に分けられ、第2のノズル群G20は、8ノズルずつの4つの群G21,G22,G23,G24に分けられる。第3および第4のノズル群G30,G40も同様に、8ノズルずつの4つの群に分けられる。
(記録媒体の先端部に対する記録動作)
図12(a)は、記録媒体Wの先端部の記録領域に対する画像の記録動作の説明図であり、記録媒体と記録ヘッドとの位置関係、およびパス間における記録媒体の搬送量は、図8(a)の場合と同様である。本例においては、図10のようなマスクパターンを用いて記録媒体Wに対して縁なし記録をする。
後述するように、記録媒体の先端から1番目の単位記録領域(第1記録領域)に対しては、記録率が10%,20%,30%,40%である図10(a)のマスクパターンPA1,PA2,PA3,PA4のセットが用いられる。また、記録媒体の先端から2番目の単位記録領域(第2記録領域)に対する1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の記録には、記録率が15%,25%,30%,30%であって、互いに補完関係にある不図示のマスクパターンのセットが用いられる。記録媒体の先端から3番目の単位記録領域(第3記録領域)に対する1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の記録には、記録率が20%,25%,25%,30%であって、互いに補完関係にある不図示のマスクパターンのセットが用いられる。また、記録媒体の先端から4番目の単位記録領域以降に対する1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の記録には、記録率が均等の25%である図10(b)のマスクパターンPB1,PB2,PB3,PB4のセットが用いられる。
第1スキャンにおいては、第1記録領域に対して、記録率10%のマスクパターンPA1を用いて、ノズル群G32,G33,G34,G41により1パス目の画像を記録する。第2スキャンにおいては、第1記録領域に対して、記録率20%のマスクパターンPA2を用いて、ノズル群G33,G34,G41,G42により2パス目の画像を記録する。同時に、第2記録領域に対して、記録率がマスクパターンPA1,PA2の記録率の中間の15%である不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G23,G24,G31,G32により1パス目の画像を記録する。
第3スキャンにおいては、第1記録領域に対して、記録率20%のマスクパターンPA3を用いて、ノズル群G34,G41,G42,G43により3パス目の画像を記録する。同時に、第2記録領域に対して、記録率が25%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G24,G31,G32,G33により2パス目の画像を記録する。また同時に、第3記録領域に対して、記録率が20%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G14,G21,G22,G23により1パス目の画像を記録する。
第4スキャンにおいては、第1記録領域に対して、記録率40%のマスクパターンPA4を用いて、ノズル群G41,G42,G43,G44により4パス目の画像を記録する。同時に、第2記録領域に対して、記録率が30%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G31,G32,G33,G34により3パス目の画像を記録する。また同時に、第3記録領域に対して、記録率が25%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G21,G22,G23,G24により2パス目の画像を記録する。また同時に、第4記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB1を用いて、ノズル群G11,G12,G13,G14により1パス目の画像を記録する。
第5スキャンにおいては、第2記録領域に対して、記録率が30%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G41,G42,G43,G44により4パス目の画像を記録する。また同時に、第3記録領域に対して、記録率が25%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G31,G32,G33,G34により3パス目の画像を記録する。また同時に、第4記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB2を用いて、ノズル群G21,G22,G23,G24により2パス目の画像を記録する。また同時に、第5記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB1を用いて、ノズル群G11,G12,G13,G14により1パス目の画像を記録する。
第6スキャンにおいては、第3記録領域に対して、記録率が30%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G41,G42,G43,G44により4パス目の画像を記録する。また同時に、第4記録領域に対して、記録率が25%の不図示のマスクパターンPB3を用いて、ノズル群G31,G32,G33,G34により3パス目の画像を記録する。また同時に、第5記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB2を用いて、ノズル群G21,G22,G23,G24により2パス目の画像を記録する。また同時に、第6記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB1を用いて、ノズル群G11,G12,G13,G14により1パス目の画像を記録する。
第7スキャンにおいては、第4記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB4を用いて、ノズル群G41,G42,G43,G44により4パス目の画像を記録する。また同時に、第5記録領域に対して、記録率が25%の不図示のマスクパターンPB3を用いて、ノズル群G31,G32,G33,G34により3パス目の画像を記録する。また同時に、第6記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB2を用いて、ノズル群G21,G22,G23,G24により2パス目の画像を記録する。また同時に、第7記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB1を用いて、ノズル群G11,G12,G13,G14により1パス目の画像を記録する。
第8スキャンから第N−6スキャンまでは、第7スキャンと同様の記録動作を繰り返す。
このように、第1記録領域の1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の画像は、記録率10%,20%,30%,40%のマスクパターンPA1,PA2,PA3,PA4を用いて記録する。また、第2記録領域の1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の画像は、記録率15%,25%,30%,30%の不図示のマスクパターンを用いて記録する。また、第3記録領域の1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の画像は、記録率20%,25%,25%,30%の不図示のマスクパターンを用いて記録する。
前述したように、記録媒体の先端部の記録領域においては、1パス目の画像の記録時における気流の影響が比較的大きく、4パス目の画像の記録時における気流の影響が比較的小さい。本実施形態においては、記録媒体の先端部の記録領域に関しては、相対的に気流の影響が大きい1パス目および2パス目の画像の記録時における記録率を小さくし、相対的に気流の影響が小さい3パス目および4パス目の画像の記録時における記録率を大きくする。したがって、1パス目から4パス目の画像の記録時における記録率の全てを均等の25%とした場合に比べて、記録ヘッドから吐出される全インク滴が受ける気流の影響の程度の平均を小さく抑えることができる。この結果、記録媒体の先端部の記録領域に記録される画像の品位を向上させることができ、また、浮遊インク滴の付着による記録媒体の汚れの発生を抑えることができる。
(記録媒体の後端部に対する記録動作)
図12(b)は、記録媒体Wの後端部の記録領域に対する画像の記録動作の説明図であり、記録媒体と記録ヘッドとの位置関係、およびパス間における記録媒体の搬送量は、図8(b)の場合と同様である。本例においては、図10のようなマスクパターンを用いて記録媒体Wに対して縁なし記録をする。
後述するように、記録媒体の後端から1番目の単位記録領域(第N記録領域)に対しては、記録率が40%,30%,20%,10%である図10(c)のマスクパターンPA1,PA2,PA3,PA4のセットが用いられる。また、記録媒体の後端から2番目の単位記録領域(第N−1記録領域)に対する1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の記録には、記録率が30%,30%,25%,15%であって、互いに補完関係にある不図示のマスクパターンのセットが用いられる。記録媒体の後端から3番目の単位記録領域(第N−3記録領域)に対する1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の記録には、記録率が30%,25%,25%,20%であって、互いに補完関係にある不図示のマスクパターンのセットが用いられる。また、記録媒体の後端から3番目の単位記録領域(第N−3記録領域)までの記録に対する1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の記録には、記録率が均等の25%である図10(b)のマスクパターンPB1,PB2,PB3,PB4のセットが用いられる。
第N−5スキャンまでは、図12(a)の第7スキャンと同様に、マスクパターンPB1,PB2,PB3,PB4を用いて、ノズル群G10,G20,G30,G40により画像が記録される。
第N−4スキャンにおいては、第N−1記録領域に対して、記録率30%の不図示のマスクパターンを用いて、第1のズル群G10により1パス目の画像を記録する。同時に、第N−2記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB2を用いて、第2のノズル群G20により2パス目の画像を記録する。また同時に、第N−3記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB3を用いて、第3のノズル群G30により3パス目の画像を記録する。また同時に、第N−4記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB4を用いて、第4のノズル群G40により4パス目の画像を記録する。
第N−3スキャンにおいては、第N記録領域に対して、記録率40%のマスクパターンPC1を用いて、第1のズル群G10により1パス目の画像を記録する。同時に、第N−1記録領域に対して、記録率30%の不図示のマスクパターンを用いて、第2のノズル群G20により2パス目の画像を記録する。同時に、第N−2記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB3を用いて、第3のノズル群G30により3パス目の画像を記録する。また同時に、第N−3記録領域に対して、記録率が25%のマスクパターンPB4を用いて、第4のノズル群G40により4パス目の画像を記録する。
第N−2スキャンにおいては、第N記録領域に対して、記録率30%のマスクパターンPC2を用いて、ズル群G12,G13,G14,G21により2パス目の画像を記録する。同時に、第N−1記録領域に対して、記録率25%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G22,G23,G24,G31により3パス目の画像を記録する。同時に、第N−2記録領域に対して、記録率が20%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G32,G33,G34,G41により4パス目の画像を記録する。
第N−1スキャンにおいては、第N記録領域に対して、記録率20%のマスクパターンPC3を用いて、ズル群G13,G14,G21,G22により3パス目の画像を記録する。同時に、第N−1記録領域に対して、記録率15%の不図示のマスクパターンを用いて、ノズル群G23,G24,G31,G32により4パス目の画像を記録する。最後の第Nスキャンにおいては、第N記録領域に対して、記録率10%のマスクパターンPC4を用いて、ズル群G14,G21,G22,G23により4パス目の画像を記録する。
このように、第N記録領域の1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の画像は、記録率40%,30%,20%,10%のマスクパターンPC1,PC2,PC3,PC4を用いて記録する。また、第N−1記録領域の1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の画像は、記録率30%,30%,25%,15%の不図示のマスクパターンを用いて記録する。また、第N−2記録領域の1パス目,2パス目,3パス目,4パス目の画像は、記録率30%,25%,25%,20%の不図示のマスクパターンを用いて記録する。
前述したように、記録媒体の後端部の領域領域においては、先端部の領域領域の場合とは逆に、4パス目の画像の記録時における気流の影響が比較的大きく、1パス目の画像の記録時における気流の影響が比較的小さい。本実施形態においては、記録媒体の先端部の記録領域に関しては、相対的に気流の影響が大きい3パス目および4パス目の画像の記録時における記録率を小さくし、相対的に気流の影響が小さい1パス目および2パス目の画像の記録時における記録率を大きくする。したがって、1パス目から4パス目の画像の記録時における記録率の全てを均等の25%とした場合に比べて、記録ヘッドから吐出される全インク滴が受ける気流の影響の程度の平均を小さく抑えることができる。この結果、記録媒体の後端部の記録領域に記録される画像の品位を向上させることができ、また、浮遊インク滴の付着による記録媒体の汚れの発生を抑えることができる。
(記録媒体の中央部に対する記録動作)
図12(a)の第7スキャンから図12(b)の第N−6スキャンまでは、記録媒体の中央部の記録領域に対する1パス目から4パス目の記録に、記録率が均等の25%の図10(b)のマスクパターンPB1からPB4を用いる。記録媒体の中央部の記録時は、記録媒体の先後端部の記録時とは異なり気流の変化が生じないため、記録率を変化させる必要はない。マスクパターンPB1の記録率25%は、マスクパターンPA1の記録率とマスクパターンPC1の記録率との中間の値であり、マスクパターンPB2の記録率25%は、マスクパターンPA2の記録率とマスクパターンPC2の記録率との中間の値である。同様に、マスクパターンPB3の記録率25%は、マスクパターンPA3の記録率とマスクパターンPC3の記録率との中間の値であり、マスクパターンPB4の記録率25%は、マスクパターンPA4の記録率とマスクパターンPC4の記録率との中間の値である。このようなマスクパターンを用いることにより、記録率の急激な変化を抑えて、マスクパターンの切替に伴う記録画像の濃度ムラおよびスジ状の欠陥の発生を抑制することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、さらに、プラテン14用の吸引ファンの吸引力に応じて、先後端部の記録領域に対する記録動作を制御する。
図13(a)は、プラテン14用の吸引ファンの吸引力に応じた制御を説明するためのフローチャートである。記録装置1のCPU33は、記録ジョブを受け取ることにより、まずは、記録媒体の中間部の記録に用いるマスクパターン(通常領域用のマスクパターン)を取得し(ステップS1)、それをメモリに格納する。その後、CPU33は、記録ジョブの実行時におけるプラテン14用の吸引ファンの稼働の有無に関する情報を取得して、記録動作時に吸引ファンを駆動するか否か(吸引ファンがONかOFFか)を判定する(ステップS2)。記録動作時に吸引ファンを駆動(ON)する場合には、記録媒体の先後端部の記録時にマスクパターンを切替るための制御(マスクパターン切替制御)の実施フラグをONに設定してから(ステップS3)、ステップS4に移行する。ステップ4においては、吸引ファンの吸引力の強さに関する情報を取得する。本例の場合は、吸引ファンの吸引力の強さに対応する回転数を取得する。CPU33は、予め用意されているマスクパターンのテーブルを参照して、その取得した吸引ファンの回転数に対応する先後端領域用のマスクパターン(先端部と後端部の記録領域用のマスクパターン)を取得し、それをメモリに格納する(ステップS5)。
図13(b)は、吸引ファンの回転数と、それに対応するマスクパターンと、の関係の説明図である。吸引ファンの回転数が50%、70%、100%のように高くなるほど、記録媒体の先後端部の記録領域に対する気流の影響が大きく。そのため、記録媒体の先端部用のマスクパターンは、吸引ファンの回転数が高くなるほど、1パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。一方、記録媒体の後端部用のマスクパターンは、吸引ファンの回転数が高くなるほど、4パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。
このように、記録動作に用いるマスクパターンを準備してから、記録動作を開始する(ステップS7)。一方、ステップS2において、記録動作時に吸引ファンを駆動しない(OFF)と判定された場合には、マスクパターン切替制御の実施フラグをOFFに設定してから(ステップS6)、記録動作を開始する(ステップS7)。
ステップ7においては、マスクパターン切替制御の実施フラグのON/OFFに対応する記録動作を実施する。すなわち、マスクパターン切替制御の実施フラグがONに設定されている場合には、ステップS1およびS5においてメモリに格納された通常領域用および先後端領域用のマスクパターンを用いて、第1の実施形態の場合と同様の記録動作を実行する。一方、マスクパターン切替制御の実施フラグがOFFに設定されている場合には、先後端部の記録時においてマスクパターンは切替ない。したがって、通常領域および先後端領域を含む全ての記録領域に対して、ステップS1においてメモリに格納された通常領域用のマスクパターンを用いて画像が記録される。
(第3の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、さらに、記録媒体に対して縁あり記録をするか縁なし記録をするかの記録形態に応じて、先後端部の記録領域に対する記録動作を制御する。
図14(a)は、記録形態(縁あり記録/縁なし記録)に応じた制御を説明するためのフローチャートである。前述した図13と同様のステップ(S1,S2,S3,S6,S7)については説明を省略する。本実施形態において、CPU33は、ステップS21にて、記録ジョブの記録形態が縁あり記録であるか縁なし記録であるかを判別する。そしてCPU33は、予め用意されているマスクパターンのテーブルを参照して、その判別した記録形態に対応する先後端領域用のマスクパターン(先端部と後端部の記録領域用のマスクパターン)を取得し、それをメモリに格納する(ステップS22)。
図14(b)は、記録形態(縁あり記録/縁なし記録)と、それに対応するマスクパターンと、の関係の説明図である。縁なし記録の場合には、記録媒体の先後端部における縁なし記録領域において、より強い気流の影響を受ける。そのため、縁なし記録の場合の先端部用のマスクパターンは、縁あり記録の場合の先端部用のマスクパターンに比して、1パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。一方、縁なし記録の場合の後端部用のマスクパターンは、縁あり記録の場合の後端部用のマスクパターンに比して、4パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。
(第4の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、さらに、マスクパターンの切替制御の対象領域である記録媒体の先後端部における記録デューティーに応じて、先後端部の記録領域に対する記録動作を制御する。記録デューティーは、単位領域当たりに吐出されるインクの量に対応する。
図15(a)は、先後端部における記録デューティーに応じた制御を説明するためのフローチャートである。前述した図13と同様のステップ(S1,S2,S3,S6,S7)については説明を省略する。本実施形態において、CPU33は、ステップS31にて、画像の記録データに基づいて先後端部における記録デューティーを計算する。複数色のインクを用いて画像を記録する場合には、インク色毎の記録デューティーを合計する。そしてCPU33は、予め用意されているマスクパターンのテーブルを参照して、その計算した先後端部の記録デューティーに対応する先後端領域用のマスクパターンを取得し、それをメモリに格納する(ステップS32)。
図15(b)は、先後端部の記録デューティーと、それに対応するマスクパターンと、の関係の説明図である。先後端部の記録デューティーが高いほど、浮遊インク滴45の発生量が多くなって、記録媒体の汚れが生じやすくなる。そのため、記録媒体の先端部用のマスクパターンは、先端部の記録デューティーが高いほど、1パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。一方、記録媒体の後端部用のマスクパターンは、先端部の記録デューティーが高いほど、4パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。
(第5の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、さらに、記録動作時における記録媒体と記録ヘッドとの対向間隔に応じて、先後端部の記録領域に対する記録動作を制御する。
図16(a)は、記録媒体と記録ヘッドとの対向間隔に応じた制御を説明するためのフローチャートである。前述した図13と同様のステップ(S1,S2,S3,S6,S7)については説明を省略する。本実施形態において、CPU33は、ステップS41にて、記録媒体と記録ヘッドとの対向間隔に関する情報を取得する。その対向間隔に関する情報は、例えば、記録媒体の厚みが一定の場合には、その記録媒体と対向する記録ヘッドの高さに関する情報となる。そしてCPU33は、予め用意されているマスクパターンのテーブルを参照して、記録媒体と記録ヘッドとの対向間隔に対応する先後端領域用のマスクパターンを取得し、それをメモリに格納する(ステップS42)。
図16(b)は、記録媒体と記録ヘッドとの対向間隔と、それに対応するマスクパターンと、の関係の説明図である。記録媒体と記録ヘッドとの対向間隔が大きいほど、吐出されたインク滴が気流の影響を強く受けて、画像の記録品位が低下するおそれがある。本例の場合は、記録ヘッドの高さが記録媒体と記録ヘッドとの対向間隔に対応する。そのため、本例における記録媒体の先端部用のマスクパターンは、記録ヘッドの高さが高いほど、1パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。一方、記録媒体の後端部用のマスクパターンは、記録ヘッドの高さが高いほど、4パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。
(第6の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、さらに、記録媒体の先後端部に対する記録画像に、文字または罫線などの細線が含まれているか否かに応じて、先後端部の記録領域に対する記録動作を制御する。
図17(a)は、本実施形態における記録動作の制御を説明するためのフローチャートである。前述した図13と同様のステップ(S1,S2,S3,S6,S7)については説明を省略する。本実施形態において、CPU33は、ステップS51にて、記録媒体の先後端部に記録される画像のデータに、文字または罫線を含むことを示す属性が付加されているか否かを判定する。そしてCPU33は、予め用意されているマスクパターンのテーブルを参照して、その判定した属性情報に対応する先後端領域用のマルチパスマスク(先端部と後端部の記録領域用のマスクパターン)を取得し、それをメモリに格納する(ステップS52)。
図17(b)は、文字または罫線などの細線の属性(文字/細線属性)の有無と、マスクパターンと、の関係の説明図である。記録媒体の先後端部に対する記録画像に文字または罫線が含まれる場合には、インク滴が気流の影響を受けやすく、インク滴お着弾位置の乱れに起因する文字の潰れまたは罫線の乱れが発生するおそれがある。そのため、本例における記録媒体の先端部用のマスクパターンは、記録媒体の先端部に記録される画像のデータに文字/細線属性が含まれている場合には、1パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。一方、記録媒体の後端部用のマスクパターンは、記録媒体の後端部に記録される画像のデータに文字/細線属性が含まれている場合には、4パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。
(第7の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、さらに、ユーザーなどによって設定可能な記録モードに応じて、先後端部の記録領域に対する記録動作を制御する。
図18(a)は、本実施形態における記録動作の制御を説明するためのフローチャートである。前述した図13と同様のステップ(S1,S2,S3,S6,S7)については説明を省略する。本実施形態において、CPU33は、ステップS61において、設定されている記録モードに関する情報を取得し、その記録モードに対応するマスクパターンを選択的に用いる。すなわちCPU33は、予め用意されているマスクパターンのテーブルを参照して、記録モードに対応する先後端領域用のマルチパスマスク(先端部と後端部の記録領域用のマスクパターン)を取得し、それをメモリに格納する(ステップS62)。
図18(b)は、記録モードとマスクパターンとの関係の説明図である。細線または文字が多く含まれる画像の記録用として、線画用の記録モード(線画モード)などの記録モードが選択されている場合には、写真用の記録モード(写真モード)などの他の記録モードに比して、インク滴が気流の影響を受けやすい。そのため、線画モードの場合には、インク滴の着弾位置の乱れに起因する文字の潰れまたは罫線などの細線の乱れが発生しやすい。記録媒体の先端部用のマスクパターンは、このような線画モードが選択されている場合には、写真モードが選択された場合よりも、1パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。一方、記録媒体の後端部用のマスクパターンは、線画モードが選択されている場合には、写真モードが選択された場合よりも、4パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。
(第8の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の構成において、さらに、記録媒体の種類に応じて、先後端部の記録領域に対する記録動作を制御する。
図19(a)は、本実施形態における記録動作の制御を説明するためのフローチャートである。前述した図13と同様のステップ(S1,S2,S3,S6,S7)については説明を省略する。本実施形態において、CPU33は、ステップS71において、記録媒体の種類関する情報を取得する。そしてCPU33は、予め用意されているマスクパターンのテーブルを参照して、記録媒体の種類に対応する先後端領域用のマルチパスマスク(先端部と後端部の記録領域用のマスクパターン)を取得し、それをメモリに格納する(ステップS72)。
図19(b)は、記録媒体の種類とマスクパターンとの関係の説明図である。ファインアート紙のように剛性が高くて、それがプラテン14に吸着されづらい記録媒体ほど、記録媒体の搬送時に、プラテン14の吸引島41と記録媒体との間の隙間44(図6参照)が大きくなって、記録媒体の汚れが生じやすくなる。そのため、記録媒体の先端部用のマスクパターンは、ファインアート紙を用いる場合には、それよりも剛性が低い光沢紙を用いる場合よりも、1パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。一方、記録媒体の後端部用のマスクパターンは、ファインアート紙を用いる場合には、光沢紙を用いる場合よりも、4パス目の画像の記録時に用いる記録率を小さくして、1パス目から4パス目までの記録率の差を大きくする。記録媒体の種類は、ユーザーが選択してもよく、またセンサー等により自動的に判別してもよい。
(他の実施形態)
本発明において、記録媒体の先端部および後端部に対する記録時に用いるマスクパターンの記録率(記録データの間引き率)は、上述した例に限定されない。複数のN回の走査によって記録媒体に画像を記録する場合、先端部の記録時に用いるマスクパターン(第1のマスクパターン)の間引き率と、後端部の記録時に用いるマスクパターン(第2のマスクパターン)の間引き率と、は次のような関係にあればよい。説明の便宜上、間引き率の第1,第2,第3,第4の合計A1,A2,B1,B2を以下のように定義する。
A1:先端部に対する記録ヘッドのN回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む所定回数M(M≦N−1)の走査における第1のマスクパターンの間引き率の合計。
A2:先端部に対する記録ヘッドのN回の走査のうち、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む所定回数Mの走査における第1のマスクパターンの間引き率の合計。
B1:後端部に対する記録ヘッドのN回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む所定回数Mの走査における第2のマスクパターンの間引き率の合計。
B2:後端部に対する記録ヘッドのN回の走査のうち、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む所定回数Mの走査における第2のマスクパターンの間引き率の合計。
間引き率の第1の合計A1は第3の合計B1よりも小さく(A1<B1)、間引き率の第2の合計A2は第4のB2よりも大きい(A2>B2)。第1および第2のマスクパターンは、少なくとも、1回目の走査における前者の間引き率が後者の間引き率よりも小さく、かつN回目の走査における前者の間引き率が後者の間引き率よりも大きければよい。先端部の記録時における1回目の走査と、後端部の記録時におけるN回目の走査と、において気流の影響を大きく受けるからである。さらに、第1および第2のマスクパターンは、間引き率の第1の合計A1は第2の合計A2よりも小さく(A1<A2)、かつ間引き率の第3の合計B1は第4のB2よりも大きい(B1>B2)ことが望ましい。また、第1のマスクパターンは、1回目の走査からN回目の走査における間引き率が増加傾向にあり、第2のマスクパターンは、1回目の走査からN回目の走査における間引き率が減少傾向にあることが望ましい。
また、マスクパターンには、所定のパスにおいて記録率を0%とするものも含む。また、各インク色に対して異なる記録率のマスクパターンを割り当ててもよい。マルチパス方式は4パス方式のみに限定されず、任意の偶数パス方式または奇数パス方式であってもよい。Nが偶数の偶数パス方式の場合には、前述した実施形態のように所定回数MはN/2としてもよい。また、Nが奇数の奇数パス方式の場合、その中間のパスにおける間引き率は、間引き率の合計A1(B1)およびA2(B2)の両方に加えてもよく、あるいは、両方に加えなくてもよい。つまり、Nが奇数の奇数パス方式の場合、所定回数Mは(N−1)/2または(N+1)/2のいずれであってもよい。
1 インクジェット記録装置
13 記録ヘッド
14 プラテン
42 吸引孔

Claims (16)

  1. 記録媒体をプラテンに吸引させつつ所定の搬送方向の搬送する搬送手段と、
    インクを吐出可能な複数の吐出口が形成され、前記プラテンと対向する位置において前記搬送方向と交差する走査方向に移動可能な記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの複数のN回の走査を伴って前記記録媒体の所定領域に画像を記録するために、前記所定領域に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査毎に、マスクパターンによって所定の間引き率で間引かれた記録データに基づいて前記吐出口からインクを吐出させる制御手段と、
    を備えるインクジェット記録装置であって、
    前記マスクパターンは、前記搬送方向における前記記録媒体の先端部に記録される画像の記録データを間引くための第1のマスクパターンと、前記搬送方向における前記記録媒体の後端部に記録される画像の記録データを間引くための第2のマスクパターンと、を含み、
    前記先端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む所定回数M(M≦N−1)の走査における前記第1のマスクパターンの前記間引き率の第1の合計は、前記後端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第2のマスクパターンの前記間引き率の第3の合計よりも小さく、
    前記先端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第1のマスクパターンの前記間引き率の第2の合計は、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第2のマスクパターンの前記間引き率の第4の合計よりも大きい、
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1のマスクパターンの前記間引き率は、前記第1の合計が前記第2の合計よりも小さく、
    前記第2のマスクパターンの前記間引き率は、前記第3の合計が前記第4の合計よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記Nが偶数の場合、前記所定回数MはN/2であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記Nが奇数の場合、前記所定回数Mは(N−1)/2または(N+1)/2のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1のマスクパターンは、前記先端部に対する前記記録ヘッドの1回目の走査からN回目の走査における前記間引き率が増加傾向にあり、
    前記第2のマスクパターンは、前記後端部に対する前記記録ヘッドの1回目の走査からN回目の走査における前記間引き率が減少傾向にある
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1および第2のマスクパターンの少なくとも一方は、前記間引き率が異なりかつ選択的に用いることが可能な複数のマスクパターンを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記複数のマスクパターンは、前記インクジェット記録装置に設定可能な複数の記録モードに応じて選択的に用いられることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記複数の記録モードは、縁あり記録モード、縁なし記録モード、線画用の記録モード、および写真用の記録モードの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記複数のマスクパターンは、前記プラテンが前記記録媒体を吸引する吸引力に応じて選択的に用いられることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記複数のマスクパターンは、前記記録媒体の単位領域当たりに吐出されるインクの量に応じて選択的に用いられることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記複数のマスクパターンは、前記記録媒体と前記記録ヘッドとの対向間隔に応じて選択的に用いられることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記複数のマスクパターンは、記録画像の種類に応じて選択的に用いられることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記記録画像の種類の1つは、文字および細線を含む画像であることを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記複数のマスクパターンは、前記記録媒体の種類に応じて選択的に用いられることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記制御手段は、前記記録媒体の前記先端部および前記後端部の少なくとも一方に画像を記録する際に、前記搬送手段による前記記録媒体の搬送量を変化させることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  16. 記録媒体をプラテンに吸引させつつ所定の搬送方向の搬送する搬送工程と、
    インクを吐出可能な複数の吐出口が形成され、前記プラテンと対向する位置において前記搬送方向と交差する走査方向に移動可能な記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドの複数のN回の走査を伴って前記記録媒体の所定領域に画像を記録するために、前記所定領域に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査毎に、マスクパターンによって所定の間引き率で間引かれた記録データに基づいて前記吐出口からインクを吐出させる記録工程と、
    を含むインクジェット記録方法であって、
    前記マスクパターンは、前記搬送方向における前記記録媒体の先端部に記録される画像の記録データを間引くための第1のマスクパターンと、前記搬送方向における前記記録媒体の後端部に記録される画像の記録データを間引くための第2のマスクパターンと、を含み、
    前記先端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む所定回数M(M≦N−1)の走査における前記第1のマスクパターンの前記間引き率の第1の合計は、前記後端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、1回目の走査から連続しかつ当該1回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第2のマスクパターンの前記間引き率の第3の合計よりも小さく、
    前記先端部に対する前記記録ヘッドの前記N回の走査のうち、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第1のマスクパターンの前記間引き率の第2の合計は、N回目の走査まで連続しかつ当該N回目の走査を含む前記所定回数Mの走査における前記第2のマスクパターンの前記間引き率の第4の合計よりも大きい、
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
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