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JP2018039865A - 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール Download PDF

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JP2018039865A JP2016172766A JP2016172766A JP2018039865A JP 2018039865 A JP2018039865 A JP 2018039865A JP 2016172766 A JP2016172766 A JP 2016172766A JP 2016172766 A JP2016172766 A JP 2016172766A JP 2018039865 A JP2018039865 A JP 2018039865A
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Abstract

【課題】高湿度環境下における優れた耐PID性が得られ、かつ太陽電池セルを高い信頼性で封止できる太陽電池モジュール用封止材、及び該太陽電池モジュール用封止材を用いた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。【解決手段】太陽電池モジュール用封止材。複数の太陽電池セル11、一対の太陽電池モジュール用封止材12、透明保護材13及びバックシート14とを備え、一対の太陽電池モジュール用封止材12の少なくとも一方が、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)と、トリプロピレングリコールジアクリレート(B)と、官能基含有シラン化合物(C)とを特定の比率で含む太陽電池モジュール用封止材である太陽電池モジュール10。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールにおいて太陽電池セルを封止する太陽電池モジュール用封止材としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を含有するものが広く用いられている(例えば特許文献1)。しかし、EVA系封止材を使用した多数の太陽電池モジュールを直列に接続して使用すると、モジュール外周部に配置されるアルミフレームとの電位差によって漏れ電流が発生し、出力が低下するPID現象が発生することがある。
耐PID性を向上させたEVA系封止材としては、例えば、EVA及び架橋剤を含有し、60℃雰囲気における体積固有抵抗値が1.0×1013〜5.0×1014Ω・cmである太陽電池モジュール用封止材が提案されている(特許文献2)。しかし、前記太陽電池モジュール用封止材は成形しづらく、製造が困難である。また、前記太陽電池モジュール用封止材においても、高湿度環境下における耐PID性はまだ不充分である。高湿度環境下にある太陽電池モジュールでは特に、封止材のEVAが加水分解されて酢酸イオンが発生しやすい。そのため、発生した酢酸イオンによって、モジュールの受光面側を保護するガラスの封止材側の表面が侵され、それによってナトリウムイオンが封止材側に溶出して太陽電池セルの性能を低下させやすい。
また、太陽電池モジュール用封止材においては、太陽電池セルの封止する際に充分に架橋が進行することが重要である。架橋が不充分になると、熱による流動や接着不良が生じることで、太陽電池セルの封止の信頼性が低下する。
特許第4751792号公報 特開2008−205448号公報
本発明は、高湿度環境下においても優れた耐PID性が得られ、かつ太陽電池セルを高い信頼性で封止できる太陽電池モジュール用封止材、及び該太陽電池モジュール用封止材を用いた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)と、トリプロピレングリコールジアクリレート(B)と、官能基含有シラン化合物(C)とを含み、前記トリプロピレングリコールジアクリレート(B)の含有量が、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)の100質量部に対して0.1〜0.4質量部であり、前記官能基含有シラン化合物(C)の含有量が、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)の100質量部に対して0.05〜0.15質量部である、太陽電池モジュール用封止材。
[2]受光面側封止材である、[1]に記載の太陽電池モジュール用封止材。
[3]太陽電池セルと、前記太陽電池セルを挟持した一対の受光面側封止材及び背面側封止材とを備え、前記受光面側封止材及び前記背面側封止材のいずれか一方又は両方が、[1]に記載の太陽電池モジュール用封止材からなる、太陽電池モジュール。
[4]太陽電池セルと、前記太陽電池セルを挟持した一対の受光面側封止材及び背面側封止材とを備え、前記受光面側封止材が、[2]に記載の太陽電池モジュール用封止材からなる、太陽電池モジュール。
本発明の太陽電池モジュール用封止材を用いれば、高湿度環境下においても優れた耐PID性が得られ、かつ太陽電池セルを高い信頼性で封止できる。
本発明の太陽電池モジュールは、高湿度環境下でも耐PID性に優れ、かつ太陽電池セルの封止の信頼性が高い。
本発明の太陽電池モジュールの一例を示した断面図である。
[太陽電池モジュール用封止材]
本発明の太陽電池モジュール用封止材(以下、単に「封止材」ともいう。)は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)(以下、「EVA(A)」ともいう。)と、トリプロピレングリコールジアクリレート(B)(以下、「化合物(B)」ともいう。)と、官能基含有シラン化合物(C)(以下、「化合物(C)」ともいう。)とを含む。
EVA(A)は、エチレンに由来する構成単位と、酢酸ビニルに由来する構成単位(以下、「酢酸ビニル単位」という。)とを有する共重合体である。EVAにおける全構成単位に対する酢酸ビニル単位の割合は、10〜40質量%が好ましく、15〜30質量%がより好ましい。
EVA(A)のメルトマスフローレート(以下、「MFR」という。)は、1〜100g/10分が好ましく、2〜50g/10分がより好ましい。EVA(A)のMFRが下限値以上であれば、加工性に優れている。EVA(A)のMFRが上限値以下であれば、封止材としての基本性能を確保しやすい。
なお、MFR(A)は、JIS K6924−2:1997に従い、温度190℃、荷重21.18Nの条件で測定した値である。
EVA(A)の密度は、0.930〜0.970g/cmが好ましく、0.940〜0.960g/cmがより好ましい。EVA(A)の密度が下限値以上であれば、体積固有抵抗率が高くなり、太陽電池モジュールにおけるPID現象を抑制しやすい。EVA(A)の密度が上限値以下であれば、透明性及び柔軟性により優れる。
EVA(A)の密度は、JIS K 7112:1999(ISO 1183:1987)に従い測定した値である。
EVA(A)の融点は、60〜100℃が好ましく、65〜90℃がより好ましい。EVA(A)の融点が下限値以上であれば、体積固有抵抗率が高い。EVA(A)の融点が上限値以下であれば、加工性に優れる。
EVA(A)の融点は、JIS K 7121:2012(ISO 3146)に従い測定した値である。
本発明の封止材は、EVA(A)に加えて化合物(B)を含む。
本発明の封止材中の化合物(B)の含有量は、EVA(A)の100質量部に対して、0.1〜0.4質量部であり、0.2〜0.4質量部が好ましく、0.25〜0.4質量部がより好ましい。化合物(B)の含有量が下限値以上であれば、高湿度環境下においても優れた耐PID性を有する太陽電池モジュールが得られる。化合物(B)の含有量が上限値以下であれば、架橋が充分に進行し、封止後に熱による流動や接着不良を起こすことを抑制でき、高い信頼性で太陽電池セルを封止できる。
化合物(C)が有する官能基としては、例えば、(メタ)アクリル基、ビニル基、エポキシ基、アミノ基等が挙げられる。化合物(C)としては、官能基を有するシランカップリング剤が挙げられる。なお、(メタ)アクリル基とは、アクリル基又はメタクリル基を意味する。
化合物(C)の具体例としては、例えば、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。なかでも、樹脂との反応性が良く、耐加水分解性が高い点から、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシランが好ましい。
化合物(C)としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の封止材中の化合物(C)の含有量は、EVA(A)の100質量部に対して、0.05〜0.15質量部であり、0.08〜0.015質量部が好ましく、0.08〜0.013質量部がより好ましい。化合物(C)の含有量が下限値以上であれば、封止材と透明保護層やバックシートとの間で充分な接着性が得られ、長期屋外暴露時でも剥離を抑制できる。化合物(C)の含有量が上限値以下であれば、化合物(B)による架橋が充分に進行し、優れた耐PID性が得られ、また高い信頼性で太陽電池セルを封止できる。
本発明の封止材は、EVA(A)、化合物(B)及び化合物(C)に加えて、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、架橋剤、架橋助剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等が挙げられる。なかでも、本発明の封止材は、架橋剤を含有することが好ましい。添加剤としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
架橋剤は、EVA(A)を架橋させる成分である。架橋剤としては、公知の有機過酸化物(パーオキシケタール類、ジアルキルパーオキサイド類、パーオキシエステル類等)、光増感剤等が挙げられる。
本発明の封止材が架橋剤を含む場合、封止材中の架橋剤の含有量は、EVA(A)の100質量部に対して、0.1〜2.0質量部が好ましく、0.2〜1.0質量部がより好ましい。
架橋助剤は、重合性不飽和基(ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基等)を1つ以上、好ましくは2つ以上有する化合物である。架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等が挙げられる。
本発明の封止材が架橋助剤を含む場合、封止材中の架橋助剤の含有量は、EVA(A)の100質量部に対して、0〜50質量部が好ましく、0〜2質量部がより好ましい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤等が挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤等が挙げられる。
本発明の封止材の厚さは、0.05〜1.0mmが好ましく、0.3〜0.8mmがより好ましい。封止材の厚さが下限値以上であれば、モジュール加工時のセル割れを抑制しやすい。封止材の厚さが上限値以下であれば、加工時の作業性に優れる。
本発明の封止材の全光線透過率は、80%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。なお、封止材の全光線透過率は、JIS K 7105に従って測定される値である。
(製造方法)
本発明の封止材の製造方法は、特に限定されず、例えば、EVA(A)、化合物(B)及び化合物(C)と、必要に応じて使用する添加剤を混練して樹脂組成物を得た後に、該樹脂組成物をシート化する方法等が挙げられる。
混練方法としては、例えば、押出機、リボンブレンダー、プラストグラフ、ニーダー、バンバリーミキサー、カレンダーロール等を用いる方法が挙げられる。
シート化方法としては、例えば、Tダイを用いた押出成形法、プレス成形法等が挙げられる。また、樹脂組成物を溶液とする場合は、離型シートに樹脂組成物を塗工し、乾燥することにより、シート化することもできる。
以上説明した本発明の封止材においては、EVA(A)に化合物(B)が特定の比率で併用されている。これにより、高湿度条件下においても優れた耐PID性を有する太陽電池モジュールを得ることができる。これは、本発明の封止材によって太陽電池セルを封止する際に、封止材の架橋構造に化合物(B)のグリコール構造が取り込まれるためであると考えられる。化合物(B)のグリコール構造は、ナトリウムイオンが吸着する性質を有する。これにより、高湿度条件下でEVA(A)が加水分解されて酢酸イオンが発生し、それによって透明保護材であるガラス表面からナトリウムイオンが封止材側に溶出したとしても、封止材の架橋構造に取り込まれた化合物(B)のグリコール構造にナトリウムイオンが吸着される。そのため、ナトリウムイオンが太陽電池セルまで到達しにくくなることで、太陽電池セルの性能が低下することが抑制されると考えられる。
また、以上説明した本発明の封止材においては、EVA(A)に化合物(C)が特定の比率で併用されている。化合物(C)が用いられることで、太陽電池モジュールにおいて、封止材と、透明保護材やバックシートとの接着性が充分となる。また、EVA(A)の100質量部に対して化合物(C)が0.15質量部以下であることで、架橋時にラジカルが余分に消費されて全体の架橋率が低下することを抑制できる。これにより、化合物(B)による架橋が充分に進行して上記した吸着効果が充分に得られるうえ、熱による流動や接着不良が抑制されるため太陽電池セルを高い信頼性で封止できる。
本発明の封止材は、受光側の透明保護材から封止材側にナトリウムイオンが溶出しても、そのナトリウムイオンを吸着して太陽電池セルの性能低下を抑制できることから、太陽電池モジュールにおける受光面側封止材として使用することが好ましい。
[太陽電池モジュール]
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池セルと、前記太陽電池セルを挟持した一対の受光面側封止材及び背面側封止材とを備えている。本発明の太陽電池モジュールにおいては、一対の受光面側封止材及び背面側封止材のいずれか一方又は両方が本発明の封止材である。本発明の太陽電池モジュールは、一対の受光面側封止材及び背面側封止材のいずれか一方又は両方として本発明の封止材を使用する以外は、公知の態様を採用できる。
以下、本発明の太陽電池モジュールの一例を示してさらに説明する。本実施形態の太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル11と、太陽電池セル11を挟んで封止する一対の太陽電池モジュール用封止材12(以下、「封止材12」という。)と、封止材12によって貼り合わされた透明保護材13及びバックシート14とを備える。太陽電池モジュール10においては、複数の太陽電池セル11は、導線及び半田接合部を備えたタブストリング15を介して電気的に直列に接続されている。一対の封止材12のうち、透明保護材13側の封止材12が受光面側封止材であり、バックシート14側の封止材12が背面側封止材である。
(太陽電池セル)
太陽電池セル11としては、p型とn型の半導体を接合した構造を有するpn接合型太陽電池素子が挙げられる。pn接合型太陽電池素子としては、シリコン系(単結晶シリコン系、多結晶シリコン系、アモルファスシリコン系等)、化合物系(GaAs系、CIS系、CdTe−CdS系)等が挙げられる。
(太陽電池モジュール用封止材)
本発明では、受光面側封止材及び背面側封止材のいずれか一方又は両方が本発明の封止材である。この例では、一対の封止材12の少なくとも一方が本発明の封止材である。本発明では、太陽電池モジュールにおける受光面側封止材が本発明の封止材であることが好ましい。具体的には、受光面側封止材のみが本発明の封止材であるか、受光面側封止材及び背面側封止材の両方が本発明の封止材であることが好ましい。なお、背面側封止材のみが本発明の封止材であってもよい。
受光面側封止材又は背面側封止材のいずれか一方が本発明の封止材である場合、もう一方の封止材には公知の封止材を使用することができる。
(透明保護材)
透明保護材13としては、ガラス板、樹脂板等が挙げられる。ガラス板としては、光透過性の点から、表面に凹凸をつけた型板ガラスが好ましい。型板ガラスの材料としては、鉄分の少ない白板ガラス(高透過ガラス)が好ましい。
(バックシート)
バックシート14の材料としては、ポリフッ化ビニル、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリオレフィン(ポリエチレン等)、ガラス、金属(アルミニウム等)等が挙げられる。バックシート14は、単層であってもよく、複層であってもよい。
(太陽電池モジュールの製造方法)
太陽電池モジュールの製造方法としては、特に限定されず、例えば、以下の方法が挙げられる。タブストリング15を用いて電気的に接続した複数の太陽電池セル11を一対の封止材12で挟み、さらに一対の封止材12を透明保護材13とバックシート14とで挟んで積層体とする。次いで、該積層体を加熱して、一対の封止材12同士、封止材12と透明保護材13、封止材12とバックシート14とを接着する。
封止材が架橋剤を含む場合は、封止材を架橋剤の分解温度以上に加熱する。架橋剤の分解温度以上に加熱すれば、封止材に含まれるEVAを架橋でき、封止材の耐久性をより向上させることができる。
以上説明した本発明の太陽電池モジュールでは、本発明の封止材が用いられているため、優れたPID耐性が発現されており、また太陽電池セルの封止の信頼性も高い。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[成形性]
各例における封止材の成形における成形性を評価した。封止材の成形が可能であったものを「○(合格)」、製膜できず封止材が得られなかったものを「×(不合格)」とした。
[30分到達トルク(架橋度測定)]
各例で得た封止材から20mm角の試料片を切り出し、合計質量を5gとなるように重ね、JIS K 6300−2:2001のダイ加硫試験A法(ねじり振動式平板ダイ加硫試験)に準拠したダイ加硫試験機(A法)を用い、試験温度:150℃、ねじり振動数:100±6回/分の条件にて30分間トルクを測定した。30分到達トルクが0.37N・m以上のものを合格とした。
[出力保持率]
各例で得た封止材を用いて、200mm角の透明ガラスの上に、封止材、タブ線を配線した単結晶シリコンセル、封止材、PET系バックシートの順に積層し、150℃で30分間加熱圧着し試験片とした。試験片から引き出したタブ線にクリップ電極を付け、ソーラーシミュレータ(日清紡メカトロニクス社製)を用いて初期の出力(Pmax)を測定した。次いで、両極のタブ線を短絡させ、ガラス面全体に銅箔を貼り付けたうえで、タブ線と銅箔に電極を取り付け、温度85℃、湿度85%の恒温槽内で1000Vの直流電圧を印加した。この状態で96時間経過後、恒温槽から試験片を取り出し、銅箔を剥がした。次いで、初期の出力(Pmax)と同様にして電圧印化後の出力(P)を測定し、下式により出力保持率を算出した。
(出力保持率)(%)=P/Pmax×100
出力保持率が70%以上のものを合格とした。
[原料]
本実施例で使用した原料を以下に示す。
(EVA(A))
A−1:酢酸ビニル単位の含有量が28質量%であるEVA。
(化合物(B))
TPGDA:トリプロピレングリコールジアクリレート(製品名「APG−200」、新中村化学工業社製)。
(化合物(X):比較対象)
HPGDA:ヘプタプロピレングリコールジアクリレート(製品名「APG−400」、新中村化学工業社製)。
NEGDA:ノナエチレングリコールジアクリレート(製品名「A−400」、新中村化学工業社製)。
(化合物(C))
C−1:3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(シランカップリング剤、製品名「KBM−503」、信越化学工業社製)。
(添加剤)
架橋剤:t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(製品名「カヤヘキサAD」、化薬アクゾ社製)。
架橋助剤:トリアリルイソシアヌレート(製品名「TAIC」、日本化成社製)。
紫外線吸収剤:ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(製品名「CHIMASSORB 81」、BASFジャパン社製)。
[実施例1]
EVA(A−1)100質量部と、化合物(B−1)0.3質量部と、化合物(C−1)0.12質量部と、架橋助剤0.5質量部と、架橋助剤1.0質量部と、紫外線吸収剤0.3質量部とを混合し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を、Tダイにより製膜温度90℃にて押出成形し、厚さ0.45mmのシート状の封止材を得た。
[比較例1〜3]
樹脂組成物の組成を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にしてシート状の封止材を得た。
[比較例4]
樹脂組成物の組成を表1に示すとおりに変更した以外は、実施例1と同様にしてシート状の封止材を得ようとしたところ、ブリードが生じ製膜できず、封止材が得られなかった。
Figure 2018039865
表1に示すように、EVA(A)に対して、化合物(B)と化合物(C)を本発明で規定する比率で組み合わせた実施例1では、出力保持率が高く耐PID性に優れるうえ、30分到達トルクが高く、充分に架橋が進行していた。
一方、化合物(B)を用いなかった比較例1では、出力保持率が低く、耐PID性が劣っていた。
化合物(B)の含有量が多すぎる比較例2では、30分到達トルクが低く、架橋が充分に進行しなかった。
化合物(B)の代わりにHPGDAを用いた比較例3では、出力保持率が低く、耐PID性が劣っていた。
化合物(B)の代わりにNEGDAを用いた比較例4では、充分な成形性が得られなかった。
10 太陽電池モジュール
11 太陽電池セル
12 太陽電池モジュール用封止材
13 透明保護材
14 バックシート

Claims (4)

  1. エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)と、トリプロピレングリコールジアクリレート(B)と、官能基含有シラン化合物(C)とを含み、
    前記トリプロピレングリコールジアクリレート(B)の含有量が、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)の100質量部に対して0.1〜0.4質量部であり、
    前記官能基含有シラン化合物(C)の含有量が、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体(A)の100質量部に対して0.05〜0.15質量部である、太陽電池モジュール用封止材。
  2. 受光面側封止材である、請求項1に記載の太陽電池モジュール用封止材。
  3. 太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルを挟持した一対の受光面側封止材及び背面側封止材とを備え、
    前記受光面側封止材及び前記背面側封止材のいずれか一方又は両方が、請求項1に記載の太陽電池モジュール用封止材からなる、太陽電池モジュール。
  4. 太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルを挟持した一対の受光面側封止材及び背面側封止材とを備え、
    前記受光面側封止材が、請求項2に記載の太陽電池モジュール用封止材からなる、太陽電池モジュール。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023286859A1 (ja) * 2021-07-15 2023-01-19 大日本印刷株式会社 太陽電池モジュール用封止材シート、太陽電池モジュール用封止材組成物および太陽電池モジュール

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