JP2018035350A - 樹脂組成物、熱伝導性薄膜、及び熱伝導性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]熱伝導性物品を形成するために用いられる樹脂組成物であって、少なくとも2種の熱伝導性フィラーと、成形用樹脂と、を含有し、前記熱伝導性フィラーが、下記(i)〜(iii)のいずれかの組み合わせである樹脂組成物。
(i)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.03〜5μmの硫酸バリウムとの組み合わせであって、硫酸バリウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(ii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.5〜30μmのアルミナとの組み合わせであって、アルミナの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(iii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径1〜20μmの窒化アルミニウムとの組み合わせであって、窒化アルミニウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で1以下である。
[2]溶剤をさらに含有するとともに、前記成形用樹脂が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア系樹脂、エポキシ系樹脂、ゴム系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂、セルロース系樹脂、及び熱可塑性エラストマーからなる群より選択される少なくとも1種の溶剤可溶性の膜形成用樹脂であり、熱伝導性薄膜を形成するために用いられる液状組成物である前記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記膜形成用樹脂100質量部に対する、前記熱伝導性フィラーの含有量が、20〜200質量部である前記[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記成形用樹脂が、ポリアミド系樹脂及びポリオレフィン系樹脂の少なくともいずれかである前記[1]に記載の樹脂組成物。
[5]前記窒化アルミニウムの含有量に対する前記タルクの含有量の比が、質量基準で0.5以下である前記[4]に記載の樹脂組成物。
[6]前記熱伝導性フィラーの含有量が、5〜95質量%である前記[4]又は[5]に記載の樹脂組成物。
[7]前記[2]又は[3]に記載の樹脂組成物を塗工して形成される熱伝導性薄膜。
[8]前記[1]及び[4]〜[6]のいずれかに記載の樹脂組成物を成形して得られる熱伝導性物品。
[9]前記[7]に記載の熱伝導性薄膜を最表面に備えたリチウム二次電池用外装材。
[10]金属製部材と、前記金属製部材の表面上に配置された前記[7]に記載の熱伝導性薄膜と、を備えた電子機器用部材。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明の樹脂組成物は、熱伝導性物品を形成するために用いられるものであり、少なくとも2種の熱伝導性フィラーと、成形用樹脂とを含有する。そして、熱伝導性フィラーが、下記(i)〜(iii)のいずれかの組み合わせである。以下、本発明の樹脂組成物の詳細について説明する。
(i)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.03〜5μmの硫酸バリウムとの組み合わせであって、硫酸バリウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(ii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.5〜30μmのアルミナとの組み合わせであって、アルミナの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(iii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径1〜20μmの窒化アルミニウムとの組み合わせであって、窒化アルミニウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で1以下である。
一般的なフィラーは、強度や機能性の向上などを目的として、樹脂、ゴム、及び塗料などの材料に添加される。熱伝導性のフィラーの配合量が増加すると、通常、樹脂などの材料の溶融流動性及び機械的強度が低下する。また、カーボン系フィラーは導電性を有するため、樹脂に配合すると樹脂本来の特徴である絶縁性が損なわれやすいといった問題がある。さらに、セラミック系フィラーは絶縁性を有するが、熱伝導性が低いなどの問題がある。一般的な熱伝導性のフィラーとしては、例えば、銀、銅、アルミニウム、鉄などの金属系フィラー;アルミナ、マグネシア、シリカ、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタンなどの無機系フィラー;ダイヤモンド、黒鉛、グラファイトなどの炭素系フィラー等がある。高い電気絶縁性が要求される電子機器等では、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、シリカ、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、ダイヤモンドなどのフィラーが好ましいとされている。しかし、これらのフィラーは、耐水性、耐薬品性、成形性の面で課題が多い。
また、薄膜以外の物品(例えば、ブロック状の物品など)を形成する場合には、タルクの平均粒子径は10〜20μmであることが好ましい。
なお、薄膜を形成する場合には、上記の比(タルク/硫酸バリウム)は、質量基準で1〜10であることが好ましい。
また、薄膜以外の物品(例えば、ブロック状の物品など)を形成する場合には、上記の比(タルク/硫酸バリウム)は、質量基準で1〜10であることが好ましい。
成形用樹脂としては、膜形成用樹脂や成形体成形用樹脂を用いることができる。膜形成用樹脂としては、成膜可能であるとともに、溶剤に可溶な樹脂(溶剤可溶性樹脂)を用いることができる。このような溶剤可溶性の膜形成用樹脂としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア系樹脂、エポキシ系樹脂、ゴム系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂、セルロース系樹脂、及び熱可塑性エラストマーからなる群より選択される少なくとも一種を用いることができる。
本発明の樹脂組成物は、溶剤をさらに含有するとともに、成形用樹脂が、前述の溶剤可溶性の膜形成用樹脂であることが好ましい。すなわち、熱伝導性フィラー、溶剤可溶性の膜形成用樹脂、及び溶剤を含有させることで、熱伝導性薄膜を形成するために用いられる液状組成物とすることができる。
液状組成物には、分散剤等のその他の成分を含有させることができる。分散剤としては、例えば、多価カルボン酸を含む脂肪酸、不飽和脂肪酸等のアニオン性界面活性剤;高分子型のイオン性界面活性剤;りん酸エステル系化合物などを挙げることができる。
本発明の熱伝導性薄膜は、前述の(i)〜(iii)のいずれかの組み合わせの少なくとも2種の熱伝導性フィラー、膜形成用樹脂、及び溶剤を含有する前述の樹脂組成物(液状組成物)を塗工して形成される。このため、この液状組成物を用いて形成される本発明の熱伝導性薄膜は、熱伝導性及び耐酸性に優れているとともに、各種の基材への密着性にも優れている。なお、本発明の熱伝導性薄膜は、通常、膜形成用樹脂により形成された薄い樹脂層中に熱伝導性フィラーが分散されることで形成されている。
前述の(i)〜(iii)のいずれかの組み合わせの少なくとも2種の熱伝導性フィラー、及びポリアミド系樹脂やポリオレフィン系樹脂などの成形用樹脂を含有する前述の樹脂組成物(成形体成形用の樹脂組成物)を成形すれば、本発明の熱伝導性物品を得ることができる。成形方法としては、例えば、成形体成形用の樹脂組成物を押出成形機に供して成形する押出成形法などの一般的な成形方法を挙げることができる。
表1〜8に示す種類及び量の各成分を混合するとともに、ペイントシェイカー(ガラスビーズ(直径2mm)使用)を用いて撹拌して分散液を得た。得られた分散液100部に対し、ポリイソシアネート樹脂(商品名「タケネートD−160N」、三井化学社製、樹脂分75%、溶剤分25%)3部を添加した後、撹拌して、液状組成物を得た。熱伝導性フィラー(2)の含有量に対する、熱伝導性フィラー(1)の含有量の比((1)/(2);質量基準)を「フィラー混合比率」として表1〜8に示す。なお、表1〜8中の「膜形成用樹脂」及び「溶剤」として、以下に示すものを用いた。
・膜形成用樹脂:ポリウレタン樹脂(商品名「サンプレンIB−1700D」、三洋化成工業社製、樹脂分30%、溶剤分70%)
・溶剤:メチルエチルケトン/トルエン/イソプロピルアルコール混合溶媒
[タルク]
タルク1:平均粒子径14μm
タルク2:平均粒子径5μm
タルク3:平均粒子径0.6μm
タルク4:平均粒子径38μm
タルク5:平均粒子径0.3μm
硫酸バリウム1:平均粒子径0.9μm
硫酸バリウム2:平均粒子径0.3μm
硫酸バリウム3:平均粒子径0.03μm
硫酸バリウム4:平均粒子径10μm
硫酸バリウム5:平均粒子径0.01μm
アルミナ1:平均粒子径12μm
アルミナ2:平均粒子径5μm
アルミナ3:平均粒子径1μm
アルミナ4:平均粒子径40μm
アルミナ5:平均粒子径0.4μm
窒化アルミニウム1:平均粒子径20μm
窒化アルミニウム2:平均粒子径10μm
窒化アルミニウム3:平均粒子径1μm
窒化アルミニウム4:平均粒子径25μm
窒化アルミニウム5:平均粒子径0.8μm
(評価用塗膜の形成)
マルチコーター(商品名「K−303」、RK Print Coat Instruments社製)を使用して液状組成物を離型紙にそれぞれ塗工した後、熱風乾燥して溶剤を除去した。次いで、40℃の乾燥機にて48時間エージングして、熱伝導性フィラーの濃度が50%であり、膜厚が約100μmである評価用塗膜を形成した。
評価用塗膜を縦40mm×横40mmの大きさに切り出して試験片を得た。熱物性測定装置(商品名「TPS−2500S」、京都電子工業社製)の「うす膜測定モジュール」にて得られた試験片の熱伝導率(実測熱伝導率)を測定した。測定結果を表9〜16に示す。また、2種の熱伝導性フィラーの混合比及びそれぞれの熱伝導率から、熱伝導率の理論値(理論熱伝導率)を算出した。算出した理論熱伝導率を表9〜16に示す。なお、実測熱伝導率が理論熱伝導率よりも0.02W/m・K以上高くなった場合に、熱伝導性フィラーの組み合わせによる相乗効果が得られたと評価することができる。
E型回転粘度計を使用して液状組成物の溶液粘度(25℃、回転数50rpm)を測定し、以下に示す評価基準にしたがって、樹脂に対する熱伝導性フィラーの濡れ性を評価した。結果を表9〜16に示す。
◎:溶液粘度が50mPa・s以上100mPa・s未満
○:溶液粘度が100mPa・s以上150mPa・s未満
△:溶液粘度が150mPa・s以上200mPa・s未満
×:溶液粘度が200mPa・s以上
評価用塗膜を縦40mm×横40mm×厚さ100μmの大きさに切り出して試験片を得た。得られた試験片を5%塩酸、5%硫酸水溶液、5%硝酸水溶液、及び5%水酸化ナトリウム水溶液にそれぞれ浸漬し、1日1回撹拌して一週間ずつ静置した。浸漬前後の試験片の質量を測定して浸漬前の試験片の質量を基準とした質量変化率(%)を算出し、以下に示す評価基準にしたがって耐薬品性を評価した。結果を表9〜16に示す。
○:質量変化率が5%未満
△:質量変化率が5%以上20%未満
×:質量変化率が20%以上
評価用塗膜を縦40mm×横40mmの大きさに切り出して試験片を得た。放射率計(商品名「D and S AERD」、京都電子工業社製)を使用して得られた試験片の熱放射率を測定した。結果を表9〜16に示す。
バーコーター#5を使用して、二軸延伸ポリエステルフィルム(商品名「エステルフィルム E−5102」、東洋紡社製)と二軸延伸ナイロンフィルム(商品名「ハーデンフィルム N1102」、東洋紡社製)のコロナ処理面(処理PET、処理NY)及びコロナ未処理面(未処理PET、未処理NY)に液状組成物をそれぞれ塗工した。熱風乾燥して溶剤を除去した後、40℃の乾燥機にて48時間エージングして、フィルム表面上に薄膜が形成された試験片を作製した。セロハンテープ(商品名「セロテープ(登録商標)」、ニチバン社製、24mm幅)を試験片の薄膜表面に貼りつけ、垂直方向に剥がす操作を同一箇所で3回実施した後、薄膜の状態を確認し、以下に示す評価基準にしたがって密着性を評価した結果を表9〜16に示す。
○:剥がれがなし
△:一部剥がれあり
×:大部分剥がれた
(評価用成形体の作製)
表17〜20に示す種類及び量の各成分を混合して得た樹脂組成物をプラストミルに入れ、設定温度200℃の条件で溶融混練した。次いで、175℃の条件で金型プレス成型して評価用成形体を作製した。熱伝導性フィラー(2)の含有量に対する、熱伝導性フィラー(1)の含有量の比((1)/(2);質量基準)を「フィラー混合比率」として表17〜20に示す。なお、表17〜20中の「成形用樹脂」としては、ポリプロピレン(プライムポリマー社製、MFR 20g/10min)を用いた。
[タルク]
タルク1:平均粒子径14μm
タルク2:平均粒子径5μm
タルク3:平均粒子径0.6μm
タルク4:平均粒子径38μm
タルク5:平均粒子径0.3μm
硫酸バリウム1:平均粒子径0.9μm
硫酸バリウム2:平均粒子径0.3μm
硫酸バリウム3:平均粒子径0.03μm
硫酸バリウム4:平均粒子径10μm
硫酸バリウム5:平均粒子径0.01μm
アルミナ1:平均粒子径12μm
アルミナ2:平均粒子径5μm
アルミナ3:平均粒子径1μm
アルミナ4:平均粒子径40μm
アルミナ5:平均粒子径0.4μm
窒化アルミニウム1:平均粒子径20μm
窒化アルミニウム2:平均粒子径10μm
窒化アルミニウム3:平均粒子径1μm
窒化アルミニウム4:平均粒子径25μm
窒化アルミニウム5:平均粒子径0.8μm
熱物性測定装置(商品名「TPS−2500S」、京都電子工業社製)の「標準等方性測定モジュール」にて、作製した評価用成形体の熱伝導率(実測熱伝導率)を測定した。測定結果を表21〜24に示す。また、2種の熱伝導性フィラーの混合比及びそれぞれの熱伝導率から、熱伝導率の理論値(理論熱伝導率)を算出した。算出した理論熱伝導率を表21〜24に示す。なお、実測熱伝導率が理論熱伝導率よりも0.02W/m・K以上高くなった場合に、熱伝導性フィラーの組み合わせによる相乗効果が得られたと評価することができる。
ポリオール(商品名「クラレポリオールP−1010」、クラレ社製、粘度(25℃)1,500kPa・s)50部と、表17〜20に示す種類の熱伝導性フィラー50部とをそれぞれ混合して分散液を得た。E型回転粘度計を使用して得られた分散液の溶液粘度(25℃、回転数0.5rpm)を測定し、以下に示す評価基準にしたがって、樹脂に対する熱伝導性フィラーの濡れ性を評価した。結果を表21〜24に示す。
◎:溶液粘度が2,000mPa・s以上5,000mPa・s未満
○:溶液粘度が5,000mPa・s以上15,000mPa・s未満
△:溶液粘度が15,000mPa・s以上25,000mPa・s未満
×:溶液粘度が25,000mPa・s以上
評価用成形体を40mm×40mm×厚さ1mmの大きさに切り出して試験片を得た。得られた試験片を5%塩酸、5%硫酸水溶液、5%硝酸水溶液、及び5%水酸化ナトリウム水溶液の順にそれぞれ浸漬し、1日1回撹拌して一週間ずつ静置した。浸漬前後の試験片の質量を測定して浸漬前の試験片の質量を基準とした質量変化率(%)を算出し、以下に示す評価基準にしたがって耐薬品性を評価した。結果を表21〜24に示す。
○:質量変化率が2%未満
×:質量変化率が2%以上
評価用成形体を40mm×40mm×厚さ1mmの大きさに切り出して試験片を得た。得られた試験片を温度70℃、相対湿度90%の雰囲気下に8日間放置した後、表面に付着した水を拭き取ってから、温度28℃、相対湿度50%の雰囲気下に3時間放置した。さらに、試験片を121℃、2気圧、相対湿度100%のオートクレーブ中に120時間保持した。処理前後の試験片の耐電圧を測定して処理前の試験片の耐電圧を基準とした耐電圧低下率(%)を算出し、以下に示す評価基準にしたがって耐水性を評価した。結果を表21〜24に示す。
○:耐電圧低下率が10%未満
△:耐電圧低下率が10%以上50%未満
×:耐電圧低下率が50%以上
アルミニウム製リング内に樹脂組成物を充填した後、油圧プレスにより加圧成型(20MPa)して測定用試料を作製した。電気抵抗率計を使用して作製した測定用試料の電気体積抵抗値を測定し、以下に示す評価基準にしたがって電気絶縁性を評価した。結果を表21〜24に示す。
◎:電気体積抵抗値が1010Ω・cm以上
○:電気体積抵抗値が105Ω・cm以上1010Ω・cm未満
△:電気体積抵抗値が10Ω・cm以上105Ω・cm未満
×:電気体積抵抗値が10Ω・cm未満
評価用成形体を作製する際の機械の摩耗性、及び作製した評価用成形体の表面状態を観察し、以下に示す評価基準にしたがって成形性を評価した。結果を表21〜24に示す。
以下の基準で判定した。
○:摩耗性及び表面状態に特に問題なし
△:摩耗性及び表面状態のいずれかに問題あり
×:摩耗性及び表面状態に問題あり
実施例3の液状組成物をアルミニウム製の部材の表面に塗工した。熱風乾燥して溶剤を除去した後、40℃の乾燥機にて48時間エージングして、部材の表面上に薄膜が形成された試験片を作製した。前述の「評価(1)」の「熱伝導率の測定」と同様の方法で作製した試験片の熱伝導率を測定した。その結果、試験片の熱伝導率の値は、アルミニウムの熱伝導率を阻害することなく十分に高いことが判明した。また、前述の「評価(1)」の「熱放射率の測定」と同様の方法で測定した試験片の熱放射率は0.50であり、アルミニウム自体の熱放射率(0.03)から向上したことが判明した。さらに、形成された薄膜は、アルミニウム製の部材の表面への密着性が高いものであった。
タルク1を6部、硫酸バリウム1を14部、水60部、及び膜形成用樹脂としての水溶性ポリウレタン樹脂20部を配合して液状組成物を調製した。調製した液状組成物をアルミニウム製の部材の表面へ塗工した後、熱風乾燥して水を除去した。次いで、40℃の乾燥機にて48時間エージングして、部材の表面上に薄膜が形成された試験片を作製した。前述の「評価(1)」の「熱伝導率の測定」と同様の方法で作製した試験片の熱伝導率を測定した。その結果、試験片の熱伝導率の値は、アルミニウムの熱伝導率を阻害することなく十分に高いことが判明した。また、前述の「評価(1)」の「熱放射率の測定」と同様の方法で測定した試験片の熱放射率は、アルミニウム自体の熱放射率(0.03)よりも高いことがわかった。さらに、形成された薄膜は、アルミニウム製の部材の表面への密着性が高いものであった。
[1]熱伝導性物品を形成するために用いられる樹脂組成物であって、少なくとも2種の熱伝導性フィラーと、成形用樹脂と、溶剤と、を含有し、前記熱伝導性フィラーが、下記(i)〜(iii)のいずれかの組み合わせであり、熱伝導性薄膜を形成するために用いられる液状組成物である樹脂組成物。
(i)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.03〜1μmの硫酸バリウムとの組み合わせであって、硫酸バリウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(ii)平均粒子径1〜5μmのタルクと、平均粒子径0.5〜30μmのアルミナとの組み合わせであって、アルミナの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(iii)平均粒子径1〜5μmのタルクと、平均粒子径1〜20μmの窒化アルミニウムとの組み合わせであって、窒化アルミニウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で1以下である。
[2]前記成形用樹脂が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア系樹脂、エポキシ系樹脂、ゴム系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂、セルロース系樹脂、及び熱可塑性エラストマーからなる群より選択される少なくとも1種の溶剤可溶性の膜形成用樹脂である前記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記膜形成用樹脂100質量部に対する、前記熱伝導性フィラーの含有量が、20〜200質量部である前記[2]に記載の樹脂組成物。
[4]熱伝導性物品を形成するために用いられる樹脂組成物であって、少なくとも2種の熱伝導性フィラーと、成形用樹脂と、を含有し、前記成形用樹脂が、ポリアミド系樹脂及びポリオレフィン系樹脂の少なくともいずれかであり、前記熱伝導性フィラーが、下記(i)〜(iii)のいずれかの組み合わせであり、薄膜以外の熱伝導性物品を成形して製造するために用いられる樹脂組成物。
(i)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.03〜5μmの硫酸バリウムとの組み合わせであって、硫酸バリウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で1〜10である。
(ii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.5〜30μmのアルミナとの組み合わせであって、アルミナの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で1〜10である。
(iii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径1〜20μmの窒化アルミニウムとの組み合わせであって、窒化アルミニウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜1である。
[5]前記窒化アルミニウムの含有量に対する前記タルクの含有量の比が、質量基準で0.5以下である前記[4]に記載の樹脂組成物。
[6]前記熱伝導性フィラーの含有量が、5〜95質量%である前記[4]又は[5]に記載の樹脂組成物。
[7]前記[1]〜[3]のいずれかに記載の樹脂組成物を塗工して形成される熱伝導性薄膜。
[8]前記[4]〜[6]のいずれかに記載の樹脂組成物を成形して得られる熱伝導性物品。
[9]前記[7]に記載の熱伝導性薄膜を最表面に備えたリチウム二次電池用外装材。
[10]金属製部材と、前記金属製部材の表面上に配置された前記[7]に記載の熱伝導性薄膜と、を備えた電子機器用部材。
Claims (10)
- 熱伝導性物品を形成するために用いられる樹脂組成物であって、
少なくとも2種の熱伝導性フィラーと、成形用樹脂と、を含有し、
前記熱伝導性フィラーが、下記(i)〜(iii)のいずれかの組み合わせである樹脂組成物。
(i)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.03〜5μmの硫酸バリウムとの組み合わせであって、硫酸バリウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(ii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径0.5〜30μmのアルミナとの組み合わせであって、アルミナの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で0.1〜10である。
(iii)平均粒子径0.5〜20μmのタルクと、平均粒子径1〜20μmの窒化アルミニウムとの組み合わせであって、窒化アルミニウムの含有量に対するタルクの含有量の比が、質量基準で1以下である。 - 溶剤をさらに含有するとともに、
前記成形用樹脂が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア系樹脂、エポキシ系樹脂、ゴム系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、シリコーン系樹脂、セルロース系樹脂、及び熱可塑性エラストマーからなる群より選択される少なくとも1種の溶剤可溶性の膜形成用樹脂であり、
熱伝導性薄膜を形成するために用いられる液状組成物である請求項1に記載の樹脂組成物。 - 前記膜形成用樹脂100質量部に対する、前記熱伝導性フィラーの含有量が、20〜200質量部である請求項2に記載の樹脂組成物。
- 前記成形用樹脂が、ポリアミド系樹脂及びポリオレフィン系樹脂の少なくともいずれかである請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記窒化アルミニウムの含有量に対する前記タルクの含有量の比が、質量基準で0.5以下である請求項4に記載の樹脂組成物。
- 前記熱伝導性フィラーの含有量が、5〜95質量%である請求項4又は5に記載の樹脂組成物。
- 請求項2又は3に記載の樹脂組成物を塗工して形成される熱伝導性薄膜。
- 請求項1及び4〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を成形して得られる熱伝導性物品。
- 請求項7に記載の熱伝導性薄膜を最表面に備えたリチウム二次電池用外装材。
- 金属製部材と、前記金属製部材の表面上に配置された請求項7に記載の熱伝導性薄膜と、を備えた電子機器用部材。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016166396 | 2016-08-29 | ||
| JP2016166396 | 2016-08-29 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018035350A true JP2018035350A (ja) | 2018-03-08 |
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