JP2018034344A - 液状着色剤供給制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、予め所望の色味がつけられている場合と違い、所望の製品量に応じてその都度、適応量の液状着色剤を混合するため、ロット毎に色合いが異なることがあり、所望の色合いを安定して得ることが難しいという課題が生じている。
そこで本発明は、こうした課題に対応するためになされたものであり、所望の色合いの加色成形体を安定して得るための技術を提供するものであり、また目標とする色合いを容易に再現することができる技術を提供するものである。
[1]液状着色剤の供給量を制御する液状着色剤供給制御装置であって、画面表示手段と、入力手段と、液状着色剤やこの液状着色剤と混合する原料樹脂の色データなど液状着色剤の供給量の算出に必要なデータを記憶するデータ記憶手段と、制御手段とを備え、制御手段が、見本成形体の色データに基づいて液状着色剤の添加量を計算する液状着色剤供給量計算手段と、液状着色剤供給装置からの液状着色剤の添加条件を計算する液状着色剤供給条件計算手段と、を有する液状着色剤供給制御装置である。
[2]液状着色剤供給条件計算手段が、前記液状着色剤の添加条件の計算に際し、液状着色剤を原料樹脂とともに投入して加色成形体を形成する成型機の処理条件に応じた計算を行う上記液状着色剤供給制御装置である。
[3]データ記憶手段が、液状着色剤供給装置の単位時間あたりの供給量データと、原料樹脂の単位時間あたりの供給量データと、を有し、液状着色剤供給条件計算手段が、液状着色剤供給装置の単位時間あたりの供給量データと、原料樹脂の単位時間あたりの供給量データとを加味して液状着色剤の前記添加条件を計算する上記何れかの液状着色剤供給制御装置である。
[5]液状着色剤供給装置から成型機に対して液状着色剤を供給し、原料樹脂と液状着色剤との混練物からなる加色成形体を製造する際に用いられ、液状着色剤の供給量を制御する液状着色剤供給制御装置であって、画面表示手段と、入力手段と、液状着色剤やこの液状着色剤と混合する原料樹脂の色データなど液状着色剤の供給量の算出に必要なデータを記憶するデータ記憶手段と、制御手段とを備え、制御手段が、見本成形体の色データに基づいて液状着色剤の添加量を計算する液状着色剤供給量計算手段を有する液状着色剤供給制御装置である。
[6]制御手段が、液状着色剤供給装置からの液状着色剤の添加条件を計算する液状着色剤供給条件計算手段を有する上記液状着色剤供給制御装置である。
[7]液状着色剤供給量計算手段が、得られた加色成形体を見本成形体と捉えて液状着色剤の添加量を再計算する上記何れかの液状着色剤供給制御装置である。
[9]成型機からの制御データを取り込み可能である上記何れかの液状着色剤供給制御装置である。
[10]成型機の制御を行う上記何れかの液状着色剤供給制御装置である。
[11]ディスペンサーを備える液状着色剤供給装置における液状着色剤の供給量を制御する上記何れかの液状着色剤供給制御装置である。
[12]液状着色剤貯留タンクと、この液状着色剤貯留タンクから流入する所定量の液状着色剤を貯留するバレルとを備える液状着色剤供給装置における液状着色剤の供給量を制御する上記何れかの液状着色剤供給制御装置である。
[13]チューブポンプまたはスクリューポンプを備える液状着色剤供給装置における液状着色剤の供給量を制御する上記何れかの液状着色剤供給制御装置である。
図1のブロック図で示すように、本発明の液状着色剤供給制御装置10は、液状着色剤を供給する液状着色剤供給装置Dに付設して用い、この液状着色剤供給装置Dは、原料樹脂に液状着色剤を混練して所望の色合の成形体を形成する成型機Fとともに用いるものである。液状着色剤供給装置Dと成型機Fとは液状着色剤対応溶融吐出装置DFを構成している。
図2は、液状着色剤供給制御装置10の一実施形態の概要を示すブロック図である。この図で示すように、液状着色剤供給制御装置10は、制御手段11と、データ記憶手段12と、画面表示手段13と、入力手段14と、を備えたスタンドアロン型のコンピュータで構成することができるが、インターネットを通じてウェブサーバに接続するようにしたクライアント端末型のコンピュータや、液状着色剤供給装置の一部として付属する専用コンピュータとしても良い。
データ記憶手段12は、記録媒体でもあるハードディスク等の外部記憶装置等で構成され、図3で示すように、後述する種々のデータベース12aと、画面表示や各種データ処理を制御手段11に行わせるコンピュータプログラム12bを記憶している。
データベース12aには、液状着色剤に関するデータを備える液状着色剤データテーブル12a1と、原料樹脂に関するデータを備える原料樹脂データテーブル12a2と、見本成形体に関するデータを備える見本成形体データテーブル12a3と、液状着色剤供給装置に関するデータを備える液状着色剤供給装置データテーブル12a4と、成型機に関するデータを備える成型機データテーブル12a5と、その他のデータテーブル12a6とを有している。
原料樹脂データテーブル12a2には、原料樹脂データの色データ等が格納されており、例えば、原料樹脂の種類や名称と、吸収係数Kや散乱係数S、所定波長とその波長における反射率又は透過率、所定温度とその温度における粘度が記憶されている。
見本成形体データテーブル12a3には、製作見本となる見本成形体の色データ等が格納されており、例えば、見本成形体の名称と、吸収係数Kや散乱係数S、所定波長とその波長における反射率、表色値が記憶されている。
成型機データテーブル12a5には、成型機30の装置仕様データ等が格納されており、例えば、成型機の種類や名称と、成型機への原料樹脂の単位時間あたりの添加量(処理量)、滞留時間、処理温度が記憶されている。
その他のデータテーブル12a6には、操作環境温度やその他のデータが記憶されている。
入力手段14は、オペレータが各種のデータを入力するためのキーボードやマウス、タッチパネル等のデータ入力装置である。
次に、上記液状着色剤供給制御装置10を接続する液状着色剤供給装置Dについて説明する。液状着色剤供給装置Dは、射出成形機や押出成形機等の成型機Fに付設して用いられ、主として、着色していない原料樹脂を用いて成形体を成形する際に、この原料樹脂に混合する液状着色剤を供給するものである。この液状着色剤供給装置Dとしては次に説明する種々のタイプを例示できる。
図4にはスクリューポンプタイプD1の液状着色剤供給装置の概略図を示す。この図で示すように、液状着色剤供給装置D1は、液状着色剤貯留タンク22と、送出ポンプであるスクリューポンプ23と、流量計24と、バルブ25と、コントローラ26とを備えている。
なお、この液状着色剤貯留タンク22と同様の装置を、洗浄液を貯留する洗浄液貯留タンクとして備えておくこともできる。色替えが容易なことが特徴であるが、こうした洗浄液貯留タンクを設けておけば、大がかりに掃除する場合などに効果的である。
図5にはチューブポンプタイプD2である液状着色剤供給装置の概略図を示す。この図で示すように、液状着色剤供給装置D2は、液状着色剤貯留タンク22と、送出ポンプであるチューブポンプ27と、バルブ25と、コントローラ26とを備えている。ここで、液状着色剤貯留タンク22とバルブ25、コントローラ26はスクリューポンプタイプD1で説明したものと同じである。
図6にはバレルタイプD3としての液状着色剤供給装置の概略図を示す。この図で示すように、バレルタイプの液状着色剤供給装置D3は、液状着色剤貯留タンク22と、バレル28と、エアパルス式コントローラ30とを備えている。そして、エアパルス式コントローラ30と液状着色剤貯留タンク22、およびエアパルス式コントローラ30とバレル28の間はエア流通管路t2で接続している。
図7にはディスペンサータイプD4としての液状着色剤供給装置の概略図を示す。この図で示すように、ディスペンサータイプの液状着色剤供給装置D4は、液状着色剤貯留タンク22と、バルブ25と、コントローラ26と、バレル28と、ディスペンサー29とを備えている。
バルブ25には三方バルブが用いられ、液状着色剤貯留タンク22からバレル28に液状着色剤を流入させ、バレル28からディスペンサー29に液状着色剤を流入させる。
ディスペンサー29は、液状着色剤の所定量を圧縮エアで噴出させるものであり、離間した目的箇所まで液滴を飛ばすことができるため、成型機の原料樹脂投入口に向けて離れたところから液状着色剤を注入することができる点で好ましい。ディスペンサー29を液状着色剤の色ごとに設ければ、ディスペンサー29からの液状着色剤の吐出後に色違いの液状着色剤が混合されるため、一のディスペンサー29に複数の液状着色剤を混合して注入する必要がなくなり、無駄になる液状着色剤を減少させ、液状着色剤供給装置D4内での混色を防止し、清掃の手間を省くことができる。
上記の液状着色剤供給装置Dを付設する成型機Fについて説明する。
成型機Fは、着色済みのマスターバッチや樹脂コンパウンドを溶融して吐出する射出成形機や押出成形機、ブロー成型機、真空成型機、圧空成型機等の一般的な成型機を用いることができる。原料樹脂を溶融し吐出する機能を備えている装置であればこれらの装置に限定されず、特定の種類や形状についても限定されない。また、既に液状着色剤を注入可能としている成型機であっても良い。
なお、ディスペンサータイプD4の液状着色剤供給装置Dの場合は、こうした吐出管Daを設けることなく、ディスペンサー29の先端から投入口Faの中央に向かって直接液状着色剤を噴出させることができる。
次には、液状着色剤供給制御装置10に対するオペレータの操作手続きに従って、液状着色剤供給制御装置10の動作と、原料樹脂から所望の着色が施された加飾成形体を得るための液状着色剤の添加量を得る手順を、図10を参照して、順に説明する。
これから作製しようとする加色成形体(完成品)について、これと同一色の見本成形体を予め準備しておき、この見本成形体に関するデータをデータ記憶手段12に取り込む入力操作を行う。目標となる成形体の色データが存在しなければ、原料樹脂に混合する液状着色剤の種類、添加量を決定することができないからである。
例えば、液状着色剤供給制御装置10に色差計や濃度計を接続しておき、これらの測色機を通じて読み取った見本成形体の色データをデータ記憶手段12に取り込む方法や、見本成形体の色データをオペレータが入力手段14から手入力する方法、あるいは現物の見本成形体がない場合は、見本成形体としてイメージする所望の色データ、即ち、色見本番号や表色値、分光反射率や分光透過率をオペレータが入力手段14から手入力する方法などが挙げられる。他の例としては、画面表示手段13に種々の色見本を表示してその中からオペレータが所望の色味にあったものを選択する方法も挙げられる。
オペレータはまた、こうした見本成形体の色データとともに、実際に製造する完成品の総量を、完成品の個数や単位当たりの重量などとして入力する(S2)。
2−1.原料樹脂の選択:
原料樹脂の選択は、画面表示手段13に示したプルダウンメニュー等で予め準備しておいた原料樹脂の種類、名称の中からオペレータが所望の原料樹脂を選択する。これにより、制御手段11は原料樹脂データテーブル12a2にアクセスし選択した原料樹脂に対応する所定のデータを読み込む。
なお、原料樹脂データテーブル12a2には、種々の原料樹脂に関する種々のデータを予め登録、記憶させておく(S3)。
液状着色剤の選択も原料樹脂データの選択と同様に行う。即ち、オペレータがプルダウンメニュー等から予め準備しておいた液状着色剤の種類、名称の中から所望の液状着色剤を選択し、制御手段11が液状着色剤データテーブル12a1にアクセスし、選択した液状着色剤に対応する所定のデータを読み込む。
なお、液状着色剤データテーブル12a1には、種々の液状着色剤に関する種々のデータを予め登録、記憶させておく(S4)。
液状着色剤の温度などの必要なデータは、適宜データ記憶手段に登録、記憶させる。作業時の液状着色剤の温度は、予め液状着色剤貯留タンク22に備えた温度計から直接データ記憶手段12に取り込むか、液状着色剤の温度を温度計から読み取ってオペレータが入力手段14から手入力により入力することでデータ記憶手段に記憶させる(S5)。
見本成形体、原料樹脂および液状着色剤、その他の必要なデータに関するデータ入力やデータ選択が終わるとこれをデータ記憶手段12に記憶し、液状着色剤供給量計算手段11aとしての制御手段11はデータ記憶手段12からこれらの入力データを含む必要なデータを読み出してコンピュータプログラムを実行し、選択された液状着色剤と原料樹脂から見本成形体を形成するための液状着色剤と原料樹脂の配合割合を計算し、液状着色剤の添加量を決定する。液状着色剤や原料樹脂の配合量の計算は、ダンカンの混色理論やクベルカ−ムンクの理論、ランベルト−ベールの理論を用いた手法や、これらを改良した手法、さらには色ずれに対する補正手法などの公知の手法を用いることができ、これらをコンピュータプログラムに取り込んでおく。画面表示手段13にはこれらの計算結果を表示することができる(S6)。
4.液状着色剤供給量の再・計算:
得られた加色成形体の目視による色合いや測色値が目標と設定値以上異なる場合は、改めてこの得られた加色成形体の色データに基づいて液状着色剤の添加量を修正することができる。この手順について図11を参照して説明する。
このときのコンピュータプログラムは、色合いの相違を少なくするための修正プログラムであって、上記公知の手法を用いることができるが、この修正プログラムの実行はオペレータが指示しても良いし、先のコンピュータプログラム自体に内蔵し実行するようにしたものであっても良い。
上記手順のうちのいくつかを自動で行わせることもできる。この手順について図12を参照して説明する。
得られた加色成形体を測色する工程は、後述する測色機Cで行うとともに、その色データのデータ記憶手段12への登録を制御手段11を通じて行わせることができる(S10)。液状着色剤供給量計算手段11aはこの色データが見本成形体の色データと比べて所定の色差範囲内にあるか否かを判断し(S11)、見本成形体と比べてほとんど遜色ない場合、換言すれば、所定の色差範囲内にある場合はそこで完了するが、所定の色差範囲内にない場合は、得られた加色成形体の色データに基づき、液状着色剤添加量の再計算を行い、添加量の修正を行う(S12)。そしてこの修正に基づいて加色成形体を製造し、また元のステップに戻って、得られた加色成形体の測色を行う(S10)。
こうした工程を自動化することで加色成形体の製造時において随時添加する液状着色剤の供給量を再計算し変更することができる。
次には、成型機Fの状態を加味して液状着色剤供給装置Dから液状着色剤を吐出させる際の供給条件を求める場合、換言すれば、原料樹脂の供給に液状着色剤の供給を対応させる場合について説明する。この場合には図10や図11、図12で示した液状着色剤の供給量を決定した過程に加えて、図13で示す以下の手続きを行う。
5−1.成型機の選択:
オペレータは、画面表示手段13に示したプルダウンメニュー等から、予め登録しておいた成型機の種類、名称の中から所望の成型機を選択すると、制御手段11は成型機データテーブル12a5にアクセスし選択した成型機に対応するデータ、例えば、単位時間あたりの原料樹脂の処理量等を読み込む。但し、予め使用する成型機が特定されていれば、オペレータによる選択取得なしに予め登録した成型機データを適用することもできる。なお、成型機データテーブル12a5には、種々の成型機に関する種々のデータを予め登録、記憶させておく(S14)。
オペレータが画面表示手段13に示したプルダウンメニュー等で予め準備しておいた液状着色剤供給装置の中から所望の液状着色剤供給装置を選択すると、制御手段11は液状着色剤供給装置データテーブル12a4にアクセスし選択した液状着色剤供給装置に対応するデータを読み込む。但し、予め使用する液状着色剤供給装置が特定されていれば、オペレータによる選択取得なしに予め登録した液状着色剤供給装置データを適用することもできる。なお、液状着色剤供給装置データテーブル12a4には、種々の液状着色剤供給装置に関する種々のデータを予め登録、記憶させておく(S15)。
液状着色剤供給装置Dからの液状着色剤の供給は、原料樹脂を成型機Fに供給するタイミングに対して何らかの方法で合わせて行うことが好ましい。こうした供給のタイミングにはいくつかの種類がある。
原料樹脂および液状着色剤の供給開始(As,Bs)から終了(Ae,Be)までの間の供給量率(単位時間当たりの供給量)はそれぞれ一定であることが好ましい。図8では、原料樹脂の供給量率はαで一定であり、液状着色剤の供給量率はβで一定である場合を示している。
なお、図8では原料樹脂と液状着色剤が断続的に供給される場合を示しているが、連続成形の場合は、原料樹脂の供給の開始(As)と終了(Ae)の一単位内で一連の連続成形が終了するものとして捉えれば足りる。後述の他の例についても同様である。
成型機F、液状着色剤供給装置Dおよび供給タイミングに関する選択が終わると、液状着色剤供給時期計算手段としての制御手段11はデータ記憶手段12から必要なデータを読み出して必要なコンピュータプログラムを実行し、選択された成型機と液状着色剤供給装置から実際の成形体を形成するための液状着色剤の添加条件を計算する。この液状着色剤の添加条件は、選択された成型機と完成品の総量(使用する原材料量)を考慮して、先に算出された原料樹脂に対する液状着色剤の配合割合に従い、適用する液状着色剤供給装置に合わせた液状着色剤の吐出回数や吐出量、吐出時期等を算出するものである(S17)。
次には、加飾成形体を得るための液状着色剤の添加量を得る手順を具体例に基づき説明する。
A.液状着色剤の添加量の算出:
成型機Fとして射出成型機を準備し、液状着色剤供給装置Dとして上記何れかのタイプのものをイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、オレンジ、グリーン、紫等の色ごとに準備し、液状着色剤供給制御装置10にはパーソナルコンピュータを準備しておく。また、これから製造しようとする加色成形体と同じ原料樹脂と液状着色剤から形成し、形状、色合いも同一の見本成形体も予め作製しておく。見本成形体の作製が間に合わない等、その準備ができなければ、見本成形体の代替として、目標とする色合いを備えた色票や色見本、または形状はともかくとして実際の原料樹脂と液状着色剤から得た見本板を準備する。
次には、液状着色剤の供給量の決定後に、成型機Fによる原料樹脂の処理状態を加味して、液状着色剤供給装置Dから液状着色剤を吐出する際の供給条件を決定する具体例について説明する。ここでは、原料樹脂として無色透明なペレット10kgを10分かけて射出成型機Fに対し投入して処理し、加色成形体を製造する場合について説明する。
既に計算された液状着色剤供給量が3a2kgであるとして、液状着色剤供給装置DとしてスクリューポンプタイプD1を選択したときの液状着色剤の吐出条件を同率タイミングで計算すると、液状着色剤供給条件計算手段は次の結果を出力する。
スクリューポンプの回転数をa1とし、吐出時間としては1回あたりの運転時間を2分とし、吐出回数としては1回あたりの吐出量をa2kgとし、1分の間隔を空ける。これを3回繰り返す。液状着色剤の吐出開始は、原料樹脂の投入開始に合わせる。
この結果に従って液状着色剤を吐出することで、原料投入から8分後には液状着色剤の全ての3a2kgが成型機に投入される。
既に計算された液状着色剤供給量が、イエロー液状着色剤がb1、マゼンタ液状着色剤がb2、シアン液状着色剤がb3であるとして、液状着色剤供給装置DとしてチューブポンプタイプD2を選択したときの液状着色剤の吐出条件を同時タイミングで計算すると、液状着色剤供給条件計算手段は次の結果を出力する。
イエロー液状着色剤を供給するチューブポンプのローラの回転数をb4とし、運転時間(吐出時間)を10分とすることでこの10分間にイエロー液状着色剤のb1kgを吐出し、マゼンタ液状着色剤を供給するチューブポンプのローラの回転数をb5とし、運転時間を10分とすることでこの10分間にマゼンタ液状着色剤のb2kgを吐出し、シアン液状着色剤を供給するチューブポンプのローラの回転数をb6とし、運転時間を10分とすることでこの10分間にシアン液状着色剤のb3kgを吐出する。液状着色剤の吐出開始は、原料樹脂の投入開始に合わせる。
この結果にしたがって液状着色剤を吐出することで、原料投入から10分後の原料樹脂の投入完了と同時に液状着色剤の全量の注入も完了する。
既に計算された液状着色剤供給量が、イエロー液状着色剤が2c1、マゼンタ液状着色剤が2c2、シアン液状着色剤が2c3であるとして、液状着色剤供給装置DとしてバレルタイプD3を選択したときの液状着色剤の吐出条件を変形同率タイミングで計算すると、液状着色剤供給条件計算手段は次の結果を出力する。
イエロー液状着色剤を供給するバレルの1回あたりの開放時間(吐出時間)を2分とし、1回あたりの吐出量をc1kgとし、2分の間隔を空けた後さらに2分開放する。これを原料樹脂の投入後、2分後に行う(吐出回数は2回)。マゼンタ液状着色剤を供給するバレルの1回あたりの開放時間を1.5分とし、1回あたりの吐出量をc2kgとし、2.5分の間隔を空けた後さらに1.5分開放する。これを原料樹脂の投入後、1.5分後に行う(吐出回数は2回)。さらにシアン液状着色剤を供給するバレルの1回あたりの開放時間を2分とし、1回あたりの吐出量をc3kgとし、2分の間隔を空けた後さらに2分開放する。これを原料樹脂の投入後、3分後に行う(吐出回数は2回)。
この結果にしたがって液状着色剤を吐出することで原料樹脂の投入開始から完了までの間に液状着色剤の注入を完了する。
既に計算された液状着色剤供給量が1000gであるとして、液状着色剤供給装置DとしてディスペンサータイプD4を選択したときの液状着色剤の吐出条件を同時タイミングで計算すると、液状着色剤供給条件計算手段は次の結果を出力する。
ディスペンサーからの1回あたりの噴出量を10gとし、次の噴出機会までの1サイクル(噴出時とポーズ時の合計)の時間を0.1分とする。即ち、一回の噴出開始から次の噴出開始までは0.1分である。そして100回の噴出(吐出回数は100回)を行う。
なお、ディスペンサーは噴出とポーズを繰り返すため、原料樹脂と液状着色剤の投入終了時期は厳密には一致しないが、終了時期を合わせる意味で同時タイミング方法の適用となる。
上記例4の場合に、環境温度の変化等により液状着色剤の温度が上昇し、それに伴って液状着色剤の粘度が低下する場合には、ディスペンサーによる1回あたりの噴出量が低下する。したがって、予め、液状着色剤の温度−粘度データや、温度ごとのディスペンサーからの液状着色剤の噴出量データを求めておき、温度変化に対応したディスペンサーの噴出回数、噴出間隔を変化させることは好ましい。
なお、上記例1〜例4は一例であって、例えば、ディスペンサータイプD4を選択して同率タイミングを実施するなど、適宜変更することは可能である。
上記のように、原料樹脂の供給時期に液状着色剤の供給時期を合わせるためには、液状着色剤供給制御装置10は、液状着色剤供給装置Dのみならず、成型機Fにも連動させた制御装置とすることは好ましい。
具体的には、成型機Fを稼働させるスイッチが押される等、原料樹脂の成型機Fへの供給が開始されるとその信号を受けて液状着色剤供給制御装置10の制御手段11が液状着色剤供給装置Dから液状着色剤の送出を開始させたり、液状着色剤供給制御装置10の入力手段14を介して成型機Fの運転操作を行うようにしたりすることができる。
成型機Fには、図17で示すように、測色機Cを設けることができる。
測色機Cは、既存の色差計や濃度計の原理はそのままに成型機Fに隣接して設け、製造された加色成形体は、コンベアで自動的に測色機Cに導くように構成しておくことができる。こうした測色機Cを設け液状着色剤供給制御装置10に連動させることで、製造された加色成形体の色データを自動でデータ記憶手段12に登録できるようにしておけば、オペレータによる加色成形体の色データの入力を省略でき、液状着色剤の修正供給量の再計算を自動化することができる。
11 制御手段
12 データ記憶手段
12a データベース
12a1 液状着色剤データテーブル
12a2 原料樹脂データテーブル
12a3 見本成形体データテーブル
12a4 液状着色剤供給装置データテーブル
12a5 成型機データテーブル
12b コンピュータプログラム
13 画面表示手段
14 入力手段
D,D1,D2,D3,D4 液状着色剤供給装置
22 液状着色剤貯留タンク
23 スクリューポンプ(送出ポンプ)
24 流量計
25 バルブ
26 コントローラ
27 チューブポンプ(送出ポンプ)
28 バレル
28a 液状着色剤充填ノズル
28b 吐出口
29 ディスペンサー
30 エアパルス式コントローラ
L 液状着色剤(リキッドカラー)
t1 送出管路
t2 エア流通管路
t3 有線
Da 吐出管
Db 液状着色剤の吐出管の先端
F 成型機
Fa 投入口
104 ホッパー
105 ホッパー受け
DF 液状着色剤対応溶融吐出装置
C 測色機
Claims (13)
- 液状着色剤の供給量を制御する液状着色剤供給制御装置であって、
画面表示手段と、入力手段と、液状着色剤やこの液状着色剤と混合する原料樹脂の色データなど液状着色剤の供給量の算出に必要なデータを記憶するデータ記憶手段と、制御手段とを備え、
制御手段が、見本成形体の色データに基づいて液状着色剤の添加量を計算する液状着色剤供給量計算手段と、液状着色剤供給装置からの液状着色剤の添加条件を計算する液状着色剤供給条件計算手段と、を有する液状着色剤供給制御装置。 - 液状着色剤供給条件計算手段が、前記液状着色剤の添加条件の計算に際し、液状着色剤を原料樹脂とともに投入して加色成形体を形成する成型機の処理条件に応じた計算を行う請求項1記載の液状着色剤供給制御装置。
- データ記憶手段が、液状着色剤供給装置の単位時間あたりの供給量データと、原料樹脂の単位時間あたりの供給量データと、を有し、
液状着色剤供給条件計算手段が、液状着色剤供給装置の単位時間あたりの供給量データと、原料樹脂の単位時間あたりの供給量データとを加味して液状着色剤の前記添加条件を計算する請求項1または請求項2記載の液状着色剤供給制御装置。 - 液状着色剤供給条件計算手段が、原料樹脂の成型機への供給タイミングに対する液状着色剤の成型機への供給タイミングを加味して液状着色剤の前記添加条件を計算する請求項1〜請求項3何れか1項記載の液状着色剤対応溶融吐出装置。
- 液状着色剤供給装置から成型機に対して液状着色剤を供給し、原料樹脂と液状着色剤との混練物からなる加色成形体を製造する際に用いられ、液状着色剤の供給量を制御する液状着色剤供給制御装置であって、
画面表示手段と、入力手段と、液状着色剤やこの液状着色剤と混合する原料樹脂の色データなど液状着色剤の供給量の算出に必要なデータを記憶するデータ記憶手段と、制御手段とを備え、
制御手段が、見本成形体の色データに基づいて液状着色剤の添加量を計算する液状着色剤供給量計算手段を有する液状着色剤供給制御装置。 - 制御手段が、液状着色剤供給装置からの液状着色剤の添加条件を計算する液状着色剤供給条件計算手段を有する請求項5記載の液状着色剤供給制御装置。
- 液状着色剤供給量計算手段が、得られた加色成形体を見本成形体と捉えて液状着色剤の添加量を再計算する請求項1〜請求項6何れか1項記載の液状着色剤供給制御装置。
- 液状着色剤供給装置の制御を行う請求項1〜請求項7何れか1項記載の液状着色剤供給制御装置。
- 成型機からの制御データを取り込み可能である請求項1〜請求項8何れか1項記載の液状着色剤供給制御装置。
- 成型機の制御を行う請求項1〜請求項9何れか1項記載の液状着色剤供給制御装置。
- ディスペンサーを備える液状着色剤供給装置における液状着色剤の供給量を制御する請求項1〜請求項10何れか1項記載の液状着色剤供給制御装置。
- 液状着色剤貯留タンクと、この液状着色剤貯留タンクから流入する所定量の液状着色剤を貯留するバレルとを備える液状着色剤供給装置における液状着色剤の供給量を制御する請求項1〜請求項10何れか1項記載の液状着色剤供給制御装置。
- チューブポンプまたはスクリューポンプを備える液状着色剤供給装置における液状着色剤の供給量を制御する請求項1〜請求項10何れか1項記載の液状着色剤供給制御装置。
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