<第1実施の形態>
[通信システムの第1実施の形態の構成例]
図2は、本発明を適用した通信システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図2の通信システム30は、2台の撮影装置31Aおよび撮影装置31B、並びに、中継器32により構成される。
通信システム30の撮影装置31Aは、例えば、ビデオカメラにより構成される。撮影装置31Aは、被写体を撮影し、その結果得られる画像データをラインベース・コーデックで圧縮する。そして、撮影装置31Aは、圧縮された画像データを立体画像データのうちの左目用の画像データ(以下、L画像データという)として、中継器32に無線で送信する。また、撮影装置31Aは、中継器32から送信されてくる画像データ等を無線で受信する。
撮影装置31Bは、例えば、ビデオカメラにより構成される。撮影装置31Bは、撮影装置31Aと異なる視点で被写体を撮影し、その結果得られる画像データをラインベース・コーデックで圧縮する。そして、撮影装置31Bは、圧縮された画像データを立体画像データのうちの右目用の画像データ(以下、R画像データという)として、中継器32に無線で送信する。また、撮影装置31Bは、中継器32から送信されてくる画像データ等を無線で受信する。
なお、撮影装置31Aおよび撮影装置31Bは、ビデオカメラに限定されず、撮影機能を有するデジタルスチルカメラ、PC、携帯電話機、ゲーム機などの他の装置であってもよい。また、以下では、撮影装置31Aと撮影装置31Bを特に区別する必要がない場合、それらをまとめて撮影装置31という。
中継器32は、例えば、PCにより構成される。中継器32は、撮影装置31Aから送信されてくるL画像データと、撮影装置31Bから送信されてくるR画像データを無線で受信する。中継器32は、受信されたL画像データとR画像データをラインベース・コーデックに対応する方式で復号し、復号の結果得られるL画像データとR画像データに基づいて、カメラ間の色ずれおよび光軸のわずかなずれを補正し、立体画像を表示する。また、中継器32は、所定の画像データを撮影装置31に送信する。
なお、撮影装置31および中継器32は、ピア・ツー・ピアで動作させることもできるし、ネットワークの一部として動作させることもできる。
[中継器の構成例]
図3は、図2の中継器32の構成例を示すブロック図である。
図3に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図3の中継器32の構成は、主に、送信データ圧縮部12の代わりに送信データ圧縮部40が設けられている点、受信データ分離部21の代わりに受信データ分離部41が設けられている点、画像復号部22、補間データ蓄積部23、および画像データ入力切換部24の代わりに、ラインベース補間部42が設けられている点、および受信データ復号部25の代わりに受信データ復号部43が設けられている点が、図1の構成と異なる。
中継器32は、ラインベース・コーデックで圧縮されたラインブロック単位のL画像データのパケットを撮影装置31Aから受信し、R画像データのパケットを撮影装置31Bから受信し、それらのパケットに基づいて立体画像を表示する。
具体的には、中継器32の送信データ圧縮部40は、画像アプリ管理部11から供給された画像データを、所定の符号化レートで、ラインベース・コーデックで圧縮し、その画像データのデータ量を削減する。そして、送信データ圧縮部40は、図1の送信データ圧縮部12と同様に、圧縮された画像データを送信メモリ13に出力する。
受信データ分離部41は、物理層Rx20から供給されたパケットを解析して、画像アプリ管理部11で必要なラインブロック単位の画像データを含むデータを抽出し、受信データとしてラインベース補間部42に供給する。また、受信データ分離部41は、図1の受信データ分離部21と同様に、物理層Rx20から供給されたパケットを解析し、ルーティングテーブル等の情報に応じて、他の端末への送信が必要な転送データを抽出する。そして、受信データ分離部41は、受信データ分離部21と同様に、その転送データを送信メモリ13に供給する。さらに、受信データ分離部41は、受信データ分離部21と同様に、パケットから送受信制御部14に必要な情報を抽出し、送受信制御部14に供給する。
ラインベース補間部42は、受信データ分離部41から供給される受信データに対して補間処理を行う。具体的には、ラインベース補間部42は、受信データ分離部41から供給される受信データ、または、補間データとして蓄積している受信データを、補間後データとして、受信データ復号部43に供給する。なお、ラインベース補間部42の詳細については、後述する図8を参照して説明する。
受信データ復号部43は、ラインベース補間部42から供給される補間後データをラインベース・コーデックに対応する方式で復号し、その結果得られる画像データを画像アプリ管理部11に供給する。
さらに、受信データ復号部43は、補間後データの欠落率を求める。具体的には、受信データ復号部43は、補間後データとしてのL画像データとR画像データそれぞれに含まれる強制デコードデータ(ダミーデータ)の発生頻度を欠落率として求める。なお、強制デコードデータとは、補間後データのエラー部分に配置されているデータである。受信データ復号部43は、その欠落率と現在のデコード対象のラインブロック番号を、デコード情報としてラインベース補間部42に供給する。
なお、撮影装置31Aおよび撮影装置31Bの構成は、ラインベース補間部42を有さないか、または、ラインベース補間部42の代わりに上述した特許文献1に記載されているラインベース補間部を設ける点を除いて、中継器32の構成と同様であるので、説明は省略する。
[送信データ圧縮部の構成例]
図4は、図3の送信データ圧縮部40の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、送信データ圧縮部40は、ウェーブレット変換部51、途中計算用バッファ部52、係数並び替え用バッファ部53、係数並び替え部54、量子化部55、およびエントロピ符号化部56により構成される。
送信データ圧縮部40に入力された画像データは、ウェーブレット変換部51を介して途中計算用バッファ部52に一時的に溜め込まれる。
ウェーブレット変換部51は、途中計算用バッファ部52に溜め込まれた画像データに対してウェーブレット変換を施す。このウェーブレット変換部51の詳細については後述する。ウェーブレット変換部51は、ウェーブレット変換により得られた係数データを係数並び替え用バッファ部53に供給する。
係数並び替え部54は、係数並び替え用バッファ部53に書き込まれた係数データを所定の順序(例えば、ウェーブレット逆変換処理順)で読み出し、量子化部55に供給する。
量子化部55は、供給された係数データを、所定の方法で量子化し、得られた係数データをエントロピ符号化部56に供給する。
エントロピ符号化部56は、供給された係数データを、例えばハフマン符号化や算術符号化といった所定のエントロピ符号化方式で符号化する。エントロピ符号化部56は、その結得られるデータを、圧縮された画像データとして送信メモリ13(図3)に供給する。
[ウェーブレット変換部の説明]
図5は、図4のウェーブレット変換部51の構成例を示すブロック図である。
なお、図5の例では、ウェーブレット変換におけるレベルが3(レベル1乃至レベル3)であり、ウェーブレット変換部51は、画像データを低域と高域に分割し、かつ、低域成分のみを階層的に分割するものとする。また、図5では、便宜上、1次元の画像データ(例えば画像データの水平成分)に対してウェーブレット変換を行うブロックを示しているが、このブロックを2次元に拡張することで2次元の画像データ(画像データの垂直成分と水平成分)に対応することができる。
レベル1の回路部61は、ローパスフィルタ71、ダウンサンプラ72、ハイパスフィルタ73、およびダウンサンプラ74から構成されている。レベル2の回路部62は、ローパスフィルタ81、ダウンサンプラ82、ハイパスフィルタ83、およびダウンサンプラ84から構成されている。レベル3の回路部63は、ローパスフィルタ91、ダウンサンプラ92、ハイパスフィルタ93、およびダウンサンプラ94から構成されている。
図4の途中計算用バッファ部52から読み出された画像データは、回路部61のローパスフィルタ71(伝達関数H0(z))とハイパスフィルタ73(伝達関数H1(z))によって帯域分割される。ローパスフィルタ71の帯域分割により得られた低域成分は、ダウンサンプラ72に供給され、ハイパスフィルタ73の帯域分割により得られた高域成分は、ダウンサンプラ74に供給され、それぞれ、解像度が2分の1倍に間引かれる。
ダウンサンプラ72で間引かれた低域成分(図中におけるL(Low)成分)の信号が、回路部62のローパスフィルタ81(伝達関数H0(z))とハイパスフィルタ83(伝達関数H1(z))によってさらに帯域分割される。ローパスフィルタ81の帯域分割により得られた低域成分は、ダウンサンプラ82に供給され、ハイパスフィルタ83の帯域分割により得られた高域成分は、ダウンサンプラ84に供給され、それぞれ、解像度が2分の1倍に間引かれる。
またダウンサンプラ82で間引かれた低域成分(図中におけるLL成分)の信号は、回路部63のローパスフィルタ91(伝達関数H0(z))とハイパスフィルタ93(伝達関数H1(z))によってさらに帯域分割される。ローパスフィルタ91の帯域分割により得られた低域成分は、ダウンサンプラ92に供給され、ハイパスフィルタ93の帯域分割により得られた高域成分は、ダウンサンプラ94に供給され、それぞれ、解像度が2分の1倍に間引かれる。
このように、低域成分に対して、レベル数だけ帯域分割と間引きを繰り返すことで、低域成分がレベル数の階層に階層化される。即ち、図5の例の場合、レベル数である3回だけ帯域分割が行われる。これにより、ダウンサンプラ74で間引かれた低域成分(図中におけるL成分)が、ダウンサンプラ84で間引かれた高域成分(図中におけるLH成分)、ダウンサンプラ94で間引かれた高域成分(図中におけるLLH成分)、およびダウンサンプラ92で間引かれた低域成分(図中におけるLLL成分)の3つの階層に階層化される。
また、ダウンサンプラ74で間引かれた高域成分(図中におけるH(High)成分)は、1つの階層とされる。そして、階層化されたH成分、LH成分、LLH成分、およびLLL成分、は、係数データとして係数並び替え用バッファ部53(図4)に出力される。
図6は、レベル3まで2次元の画像データをウェーブレット変換した結果得られる係数データを示す図である。
図6に示すLおよびHの表記法は、1次元の画像データを扱った図5でのLおよびHの表記法とは異なる。即ち、図6の例では、画像データの水平成分と垂直成分の帯域分割が行われているので、水平成分と垂直成分それぞれの帯域成分を表記する必要がある。従って、図6では、水平成分と垂直成分の2つの帯域成分を連続して表記する。例えば、「HH」は、水平成分および垂直成分の帯域成分がともにH成分であることを意味し、「HL」は、水平成分の帯域成分がH成分であり、垂直成分の帯域成分がL成分であることを意味する。また、「LLLH」は、水平成分がLL成分で、垂直成分がLH成分であることを意味する。
図6に示すように、まず、レベル1の水平成分と垂直成分の帯域分割では、LL成分、LH成分、HL成分、およびHH成分の4つの成分が生成される。そして、レベル2の水平成分と垂直成分の帯域分割において、LL成分は再度帯域分割されて、LLLL成分、LLHL成分、LLLH成分、およびLLHH成分が生成される。さらに、レベル3の水平成分と垂直成分の帯域分割において、LLLL成分は再度帯域分割されて、LLLLLL成分、LLLLHL成分、LLLLLH成分、およびLLLLHH成分が生成される。なお、以下では、帯域分割された1つの成分をサブバンドという。
また、ラインベース・コーデックでは、最低域成分のサブバンド(図6の例の場合LLLLLL成分、LLLLHL成分、LLLLLH成分、LLLLHH成分)の1ライン分の係数データを生成するために必要なライン数の画像データが、ラインブロックとされて、そのラインブロックごとに係数データが生成される。上述したように、各レベルにおいて、解像度が2分の1倍に間引かれるので、例えば、分割レベル数がNの場合、ラインブロックを構成するラインの数は、2のN乗となる。例えば、分割レベル数が4の場合、ラインブロックを構成するラインの数は、2の4乗である16となる。
なお、ウェーブレット変換処理によれば、周波数によるプログレッシブだけでなく、空間解像度によるプログレッシブ、SNR(Signal to Noise Ratio)、すなわち画質によるプログレッシブ、あるいはカラー成分(RGBやYCbCr)によるプログレッシブ等、様々なプログレッション態様に応じた階層符号化(プログレッション符号化)が可能である。
このようなプログレッション符号化は、インターネットの画像配信等において多用される符号化であり、復号側において、例えば粗い画像データを先に出力し、順次、細かい画像を出力して表示するなどの段階的な復号表示処理を可能にするものである。
例えば、受信データ復号部43は、まず低域の受信データを復号して、短時間でディスプレイ(図示せず)に粗い概略立体画像を表示させ、その後、高域の受信データを復号して、徐々に精細な立体画像を表示させることができる。
[受信データのデータフォーマットの説明]
図7は、撮影装置31から受信される受信データのデータフォーマットを示す図である。
図7に示すように、受信データは、画像データと、その画像データに対応するラインブロック番号、チャネル番号、およびサブバンド番号により構成される。
なお、ラインブロック番号とは、画面内の各ラインブロックを識別するための番号である。また、チャネル番号とは、受信データのチャネルを特定するための番号であり、L画像データのチャネル番号とR画像データのチャネル番号は異なっている。従って、受信データのチャネル番号を検出することにより、その受信データに含まれる画像データがL画像データであるか、または、R画像データであるかを認識することができる。さらに、サブバンド番号とは、サブバンドを特定するための番号である。
[ラインベース補間部の構成例]
図8は、図3のラインベース補間部42の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、点線矢印は制御信号の流れを示し、実線矢印はデータの流れを示している。
図8のラインベース補間部42は、受信データ解析部101、データ蓄積部102、L画像データ出力管理部103、R画像データ出力管理部104、およびラインベース複数データリンク管理部105、および画像データ入力切替部106(画像出力手段)により構成される。
ラインベース補間部42の受信データ解析部101は、図3の受信データ分離部41から供給される受信データを保持する。また、受信データ解析部101は、その受信データを解析し、その受信データに含まれるラインブロック番号を認識する。さらに、受信データ解析部101は、受信データを解析し、その受信データに含まれるチャネル番号に基づいて、受信データに含まれる画像データがL画像データであるか、またはR画像データであるかを認識する。受信データ解析部101は、受信データを解析し、受信データのパケットエラー数と到達時間を検出する。
さらに、受信データ解析部101は、受信データに含まれる画像データがL画像データである場合、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および到達時間を、L画像データ情報としてL画像データ出力管理部103に供給する。一方、受信データに含まれる画像データがR画像データである場合、受信データ解析部101は、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および到達時間をR画像データ出力管理部104に供給する。
さらに、受信データ解析部101は、L画像データ出力管理部103により指示されたラインブロック番号のL画像データを含む受信データ読み出すとともに、R画像データ出力管理部104により指示されたラインブロック番号のR画像データを含む受信データを読み出す。
また、受信データ解析部101(挿入手段)は、読み出された受信データに含まれるL画像データおよびR画像データのラインブロックの少なくとも一方にエラーが発生している場合、そのエラーが発生している部分に対応するL画像データおよびR画像データの部分に強制デコードデータを挿入する。そして、受信データ解析部101は、強制デコードデータが挿入された受信データを、画像データ入力切替部106に供給する。
なお、強制デコードデータは、例えば、画像フィルタを用いた前後のラインブロックの相関性の高い画像データからの推測などによって生成されてもよいし、中間色の画像データであってもよい。
データ蓄積部102は、1フィールド分の画像データの蓄積用の受信データ蓄積部111と補間データ蓄積部112により構成される。受信データ蓄積部111は、例えば、停止機能を有するバッファにより構成される。受信データ蓄積部111は、L画像データ出力管理部103からの指示とR画像データ出力管理部104からの指示に基づいて、受信データ分離部41からの受信データを蓄積したり、蓄積を停止したりする。
補間データ蓄積部112は、受信データ蓄積部111に1フィールド分の受信データが蓄積された場合、その1フィールド分の受信データを読み出し、蓄積する。補間データ蓄積部112は、蓄積されている受信データのうちの、L画像データ出力管理部103により指示されたラインブロック番号を含む受信データと、R画像データ出力管理部104により指示されたラインブロック番号を含む受信データを読み出す。そして、補間データ蓄積部112は、読み出された受信データを補間データとして、画像データ入力切替部106に供給する。
L画像データ出力管理部103は、受信データ解析部101から供給されるL画像情報をラインベース複数データリンク管理部105に供給する。また、L画像データ出力管理部103は、ラインベース複数データリンク管理部105からの指令に基づいて、データ蓄積部102に蓄積を指令する。さらに、L画像データ出力管理部103は、ラインベース複数データリンク管理部105からの指令に応じて、所定のラインブロック番号を現在の読み出し対象のラインブロック番号として、データ蓄積部102と受信データ解析部101に指示する。
R画像データ出力管理部104は、受信データ解析部101から供給されるR画像情報をラインベース複数データリンク管理部105に供給する。また、R画像データ出力管理部104は、ラインベース複数データリンク管理部105からの指令に基づいて、データ蓄積部102に蓄積を指令する。さらに、R画像データ出力管理部104は、ラインベース複数データリンク管理部105からの指令に応じて、所定のラインブロック番号を現在の読み出し対象のラインブロック番号として、データ蓄積部102と受信データ解析部101に指示する。
ラインベース複数データリンク管理部105は、L画像情報とR画像情報をフィールドごとに管理するための管理テーブルを保持して管理する。ラインベース複数データリンク管理部105は、L画像データ出力管理部103から供給されるL画像情報と、R画像データ出力管理部104から供給されるR画像情報を管理テーブルに登録する。また、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブルに基づいて、ラインブロック単位で画像データ入力切替部106に選択を指示する。
また、ラインベース複数データリンク管理部105は、図3の受信データ復号部43から供給されるデコード情報に基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に読み出しを指示する。さらに、ラインベース複数データリンク管理部105は、例えば管理テーブルに基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に蓄積を指示する。
画像データ入力切替部106は、ラインベース複数データリンク管理部105の指示に応じて、受信データ解析部101から供給される受信データと、データ蓄積部102から供給される補間データのうちのいずれか一方を選択し、補間後データとして図3の受信データ復号部43に出力する。
なお、受信データ解析部101およびデータ蓄積部102において記憶される受信データは、全サブバンド分の受信データであってもよいし、最低域成分から数サブバンド分の受信データであってもよい。後者の場合には、受信データを記憶するために必要な記憶容量が少なくて済む。また、補間後データに基づいて表示される画像において、パケットエラーを認識しにくくすることができる。
[管理テーブルの例]
図9は、管理テーブルの例を示す図である。
図9に示すように、管理テーブルには、「ラインブロック番号」、「Lの到達時間」、「Rの到達時間」、「到達時間の閾値(第3の閾値)」、「Lのパケットエラー数」、「Rのパケットエラー数」、「パケットエラー数の閾値(第1の閾値)」、および「出力」という項目が設けられている。そして、各フィールドのラインブロックごとに、各項目に対応する情報が登録される。
図9の例では、所定のフィールドのラインブロック番号「1」のラインブロックの情報として、項目「ラインブロック番号」に対応付けて「1」が登録され、項目「Lの到達時間」に対応付けて、そのラインブロック番号「1」のラインブロックのL画像データの到達時間「10」が登録されている。また、項目「Rの到達時間」に対応付けてラインブロック番号「1」のラインブロックのR画像データの到達時間「12」が登録され、項目「到達時間の閾値」に対応付けて到達時間の閾値「13」が登録されている。
また、項目「Lのパケットエラー数」に対応付けてラインブロック番号「1」のラインブロックのL画像データのパケットエラー数「2」が登録され、項目「Rのパケットエラー数」に対応付けてラインブロック番号「1」のラインブロックのR画像データのパケットエラー数「0」が登録される。さらに、項目「パケットエラー数の閾値」に対応付けてパケットエラー数の閾値「2」が対応付けられている。
項目「出力」に対応する情報としては、図3の受信データ復号部43に出力するデータ、即ち画像データ入力切替部106により選択されるデータを表す情報が登録される。具体的には、L画像データおよびR画像データの到達時間およびパケットエラー数が閾値より小さい場合には、「受信データ」が登録され、それ以外の場合には、「補間データ」が登録される。
例えば、ラインブロック番号「1」のラインブロックのL画像データおよびR画像データの到達時間は、それぞれ、到達時間の閾値「13」より小さいが、L画像データのパケットエラー数がパケットエラー数の閾値「2」以上である。従って、ラインブロック番号「1」の項目「出力」に対応する情報としては、「補間データ」が登録される。
なお、項目「到達時間の閾値」および「パケットエラー数の閾値」に対応する情報は、予め登録されていてもよいし、ユーザの指示により登録されるようにしてもよい。
[中継器の処理の説明]
図10は、図3の中継器32による管理テーブル更新処理を説明するフローチャートである。
図10のステップS10において、物理層コントロール部16は、物理層Rx20(受信手段)によるパケットの受信を制御する。これにより、撮影装置31から送信されてきたパケットが、アンテナ19、送受信切替部18、および物理層Tx17を介して受信され、受信データ分離部41に供給する。
ステップS11において、受信データ分離部41は、受信されたパケットを解析して、画像アプリ管理部11で必要なラインブロック単位の画像データを含むデータを抽出し、受信データとしてラインベース補間部42に出力する。
ステップS12において、ラインベース補間部42の受信データ解析部101とデータ蓄積部102(図8)は、受信データ分離部41から供給される受信データを取得する。そして、受信データ解析部101は、受信データを保持する。
ステップS13において、受信データ解析部101は、受信データを解析する。その結果、受信データ解析部101は、受信データのラインブロック番号と、受信データに含まれる画像データがL画像データであるか、またはR画像データであるかを認識する。また、受信データ解析部101は、受信データのパケットエラー数と到達時間を検出する。
受信データ解析部101は、受信データがL画像データである場合、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および到達時間を、L画像データ情報としてL画像データ出力管理部103を介して、ラインベース複数データリンク管理部105に供給する。一方、受信データがR画像データである場合、受信データ解析部101は、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および到達時間を、R画像データ出力管理部104を介して、ラインベース複数データリンク管理部105に供給する。
ステップS14において、ラインベース複数データリンク管理部105は、L画像データ出力管理部103から供給されるL画像データ情報、および、R画像データ出力管理部104から供給されるR画像データ情報に基づいて、管理テーブルを更新する。そして、処理は終了する。
図11は、図3の中継器32による補間データ蓄積処理を説明するフローチャートである。この補間データ蓄積処理は、例えば、各ラインブロックを処理対象として、ラインブロックごとに行われる。
ステップS21において、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方にエラーが発生していないかどうかを判定する。具体的には、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブル内の処理対象のラインブロックのラインブロック番号に対応する項目「Lのパケットエラー数」および「Rのパケットエラー数」に対応する値が、両方とも所定の閾値(第2の閾値)より小さいかどうかを判定する。なお、この閾値は、項目「パケットエラー数の閾値」に対応する値と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
そして、項目「Lのパケットエラー数」および「Rのパケットエラー数」に対応する値が、両方とも所定の閾値より小さいと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方にエラーが発生していないと判定する。一方、項目「Lのパケットエラー数」および「Rのパケットエラー数」に対応する値の少なくとも一方が、所定の閾値以上であると判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの少なくとも一方にエラーが発生していると判定する。
ステップS21で処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方にエラーが発生していないと判定された場合、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方が存在するかどうかを判定する。具体的には、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブル内の処理対象のラインブロックのラインブロック番号に対応する項目「Lの到達時間」および「Rの到達時間」に対応する値が、所定の閾値(第4の閾値)より小さいかどうかを判定する。この閾値は、項目「到達時間の閾値」に対応する値と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
そして、項目「Lの到達時間」および「Rの到達時間」に対応する値が所定の閾値より小さいと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方が存在すると判定する。一方、項目「Lの到達時間」および「Rの到達時間」に対応する値の少なくとも一方が、所定の閾値以上であると判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの少なくとも一方は存在しないと判定する。
ステップS22で処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方が存在すると判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に処理対象のラインブロックの蓄積を指示する。これにより、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104は、それぞれ、処理対象のラインブロックの蓄積を受信データ蓄積部111に指示する。
そして、ステップS23において、受信データ蓄積部111は、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104からの指示に応じて、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データを補間データとして蓄積する。なお、補間データのパケットエラー数が0ではない場合、受信データ解析部101の処理と同様の処理により、補間データに強制デコードデータが挿入されるようにしてもよい。
ステップS24において、補間データ蓄積部112は、1フィールド分のラインブロックのL画像データとR画像データが受信データ蓄積部111に蓄積されたかどうかを判定する。ステップS24で1フィールド分のラインブロックのL画像データとR画像データが蓄積されたと判定された場合、ステップS25において、補間データ蓄積部112は、受信データ蓄積部111に蓄積されている1フィールド分のラインブロックのL画像データとR画像データを補間データとして蓄積する。そして、処理は終了する。
一方、ステップS24で1フィールド分のラインブロックのL画像データとR画像データが受信データ蓄積部111に蓄積されていないと判定された場合、処理は終了する。
また、ステップS21で処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの少なくとも一方にエラーが発生していると判定された場合、または、ステップS22で処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの少なくとも一方が存在しないと判定された場合、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データは蓄積されず、処理は終了する。
以上のような補間データ蓄積処理によれば、L画像データとR画像データの少なくとも一方にエラーが発生しているか、または、L画像データとR画像データの少なくとも一方が存在しない場合、L画像データとR画像データの両方が補間データとして蓄積されない。従って、蓄積されている補間データにおいては、L画像データとR画像データの同期がとられている。その結果、受信データの代わりに補間データが復号される場合であっても、再生画像の立体感は損なわれない。即ち、立体感が失われていない高画質な立体画像を再生することができる。
図12は、図3の中継器32による補間データ読み出し処理を説明するフローチャートである。この補間データ読み出し処理は、例えば、図3の受信データ復号部43により復号処理が開始されたとき、開始される。
図12のステップS31において、ラインベース複数データリンク管理部105は、受信データ復号部43からデコード情報を取得する。
ステップS32において、ラインベース複数データリンク管理部105は、デコード情報に含まれるL画像データとR画像データの欠落率の少なくとも一方が閾値を超えているかどうかを判定する。この閾値としては、中継器32に適した値が予め設定される。
ステップS32でL画像データとR画像データの欠落率の少なくとも一方が閾値を超えていると判定された場合、ステップS33において、ラインベース複数データリンク管理部105は、デコード情報に含まれる現在のデコード対象のラインブロック番号を認識する。そして、ラインベース複数データリンク管理部105は、そのラインブロック番号をL画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104を介して、補間データ蓄積部112に指示する。
ステップS34において、補間データ蓄積部112は、L画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104から指示されたラインブロック番号のラインブロックの補間データを読み出して、画像データ入力切替部106に供給する。そして、処理は終了する。
一方、ステップS32でL画像データとR画像データの欠落率が両方とも閾値を超えていないと判定された場合、処理は終了する。
図13は、図3の中継器32による切替処理を説明するフローチャートである。この切替処理は、各ラインブロックを処理対象として、ラインブロックごとに行われる。
図13のステップS41において、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方のパケットエラー数が閾値より小さいかどうかを判定する。具体的には、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブル内の処理対象のラインブロックのラインブロック番号に対応する項目「Lのパケットエラー数」および「Rのパケットエラー数」に対応する値が、両方とも項目「パケットエラー数の閾値」に対応する閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS41でL画像データとR画像データの両方のパケットエラー数が閾値より小さいと判定された場合、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方の到達時間が閾値より小さいかどうかを判定する。具体的には、ラインベース複数データリンク管理部105は、管理テーブル内の処理対象のラインブロックのラインブロック番号に対応する項目「Lの到達時間」および「Rの到達時間」に対応する値が、両方とも項目「到達時間の閾値」に対応する閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS42でL画像データとR画像データの両方の到達時間が閾値より小さいと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、受信データの選択を画像データ入力切替部106に指示する。そして、ステップS43において、画像データ入力切替部106は、受信データ解析部101からの受信データを出力し、処理を終了する。
一方、ステップS41でL画像データとR画像データの少なくとも一方のパケットエラー数が閾値より小さくはないと判定された場合、または、ステップS42でL画像データとR画像データの少なくとも一方の到達時間が閾値より小さくはないと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、補間データの選択を画像データ入力切替部106に指示する。
そして、ステップS44において、画像データ入力切替部106は、補間データ蓄積部112からの補間データを出力し、処理を終了する。
以上のような切替処理により、ラインブロックごとに復号対象とするデータを、受信データおよび補間データの一方から他方に切り替えることができる。従って、1フィールドの途中のラインブロックでエラーが発生しても、そのラインブロックにおいて補間データを用いることができるので、再生画像の安定性が向上する。
なお、1フィールドの途中のラインブロックで補間データが用いられる場合、1フィールド内の所定のラインブロックに対応する画像だけが前のフィールドのラインブロックに対応する画像になることになるが、フィールドまたはフレームの間隔が24P以上の動画であれば、表示上の問題はない。但し、表示上の問題については、通信システム30に求められる仕様次第であり、通信システム30におけるフィールドまたはフレームの間隔は必ずしも24P以上である必要はない。
[中継器の処理の他の例の説明]
図14は、図3の中継器32による補間データ蓄積処理の他の例を説明するフローチャートである。この補間データ蓄積処理は、例えば、各ラインブロックを処理対象として、ラインブロックごとに行われる。
図14の補間データ蓄積処理では、全ての受信データが、図8の受信データ蓄積部111に蓄積される。
具体的には、図14のステップS51において、受信データ蓄積部111は、ラインベース複数データリンク管理部105から、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104を介して供給される処理対象のラインブロックの蓄積の指示に基づいて、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データを蓄積する。
ステップS52およびS53の処理は、図10のステップS24およびS25の処理と同様であるので、説明は省略する。
図15は、図14の補間データ蓄積処理が行われる場合の、補間データ読み出し処理を説明するフローチャートである。この補間データ読み出し処理は、例えば、図3の受信データ復号部43により復号処理が開始されたとき、開始される。
図15の補間データ読み出し処理は、現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データのパケットエラー数および到達時間が閾値より小さい場合にのみ、補間データが読み出される。
具体的には、図15のステップS71およびS72において、図12のステップS31およびS32と同様の処理が行われる。そして、ステップS73において、ラインベース複数データリンク管理部105は、デコード情報に含まれる現在のデコード対象のラインブロック番号を認識する。
ステップS74において、ラインベース複数データリンク管理部105は、図11のステップS21の処理と同様に、管理テーブルを参照して、現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方にエラーが発生していないかどうかを判定する。
ステップS74で現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方にエラーが発生していないと判定された場合、処理はステップS75に進む。
ステップS75において、ラインベース複数データリンク管理部105は、図11のステップS22の処理と同様に、管理テーブルを参照して、現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方が存在するかどうかを判定する。
ステップS75で現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方が存在すると判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部105は、ステップS73で認識したラインブロック番号をL画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104を介して、補間データ蓄積部112に指示する。そして、処理はステップS76に進む。
ステップS76において、補間データ蓄積部112は、L画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104から指示されたラインブロック番号のラインブロックの補間データを読み出して、画像データ入力切替部106に供給する。そして、処理は終了する。
一方、ステップS74で現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データの少なくとも一方にエラーが発生していると判定された場合、または、ステップS75で現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データの少なくとも一方が存在しないと判定された場合、現在のデコード対象のラインブロックのL画像データとR画像データは読み出されず、処理は終了する。
以上のように、通信システム30では、撮影装置31が画像データをラインベース・コーデックで符号化して送信し、その画像データのパケットエラー数や到達時間が閾値以上となる場合には、中継器32が再送要求を行わずに補間データによる補間を行う。従って、中継器32は、低遅延で立体画像データを再生することができる。また、撮影装置31が画像データをラインベース・コーデックで符号化して送信するので、中継器32において復号処理のために必要な記憶容量が、ピクチャベース・コーデックに比べて少なくて済む。
また、通信システム30では、中継器32が、受信データとしてのL画像データとR画像データの両方のパケットエラー数および到達時間が閾値より小さくない場合、受信データの代わりに、L画像データとR画像データの両方のパケットエラー数および到達時間が閾値より小さい補間データを再生する。従って、通信環境が、伝送路のジッタ等によって送信側の立体画像データが全て受信側へ到達しない、または、伝送路による遅延量が大きいような悪環境である場合であっても、高画質な立体画像データを再生することができる。
このように、通信システム30では、高画質な立体画像データを低遅延で再生することができるので、通信システム30は、例えば、ライブ中継の核技術であるリアルタイム画像に対する高速なスイッチャ処理に適している。
<第2実施の形態>
[通信システムの第2実施の形態の構成例]
図16は、本発明を適用した通信システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図16の通信システム120は、2台の撮影装置121Aおよび撮影装置121B、並びに、中継器122により構成される。
通信システム120の撮影装置121Aは、図2の撮影装置31Aと同様に、ビデオカメラ等により構成される。撮影装置121Aは、撮影装置31Aと同様に、被写体を撮影し、その結果得られる画像データをラインベース・コーデックで圧縮する。そして、撮影装置121Aは、撮影装置31Aと同様に、圧縮された画像データをL画像データとして、中継器122に無線で送信する。また、撮影装置121Aは、中継器122から送信されてくる画像データ、符号化レートの変更を要求するためのコマンド(以下、変更要求コマンドという)等を無線で受信する。撮影装置121Aは、変更要求コマンドに応じて、符号化レートを変更する。
撮影装置121Bは、図2の撮影装置31Bと同様に、ビデオカメラ等により構成される。撮影装置121Bは、撮影装置31Bと同様に、撮影装置121Aと異なる視点で被写体を撮影し、その結果得られる画像データをラインベース・コーデックで圧縮する。そして、撮影装置121Bは、撮影装置31Bと同様に、圧縮された画像データをR画像データとして、中継器122に無線で送信する。また、撮影装置121Bは、中継器122から送信されてくる画像データ、変更要求コマンド等を無線で受信する。撮影装置121Bは、変更要求コマンドに応じて、符号化レートを変更する。
なお、以下では、撮影装置121Aと撮影装置121Bを特に区別する必要がない場合、それらをまとめて撮影装置121という。
中継器122は、図2の中継器32と同様に、例えば、PCにより構成される。中継器122は、中継器32と同様に、撮影装置121Aから送信されてくるL画像データと、撮影装置121Bから送信されてくるR画像データを無線で受信する。中継器122は、中継器32と同様に、受信されたL画像データとR画像データをラインベース・コーデックに対応する方式で復号し、復号の結果得られるL画像データとR画像データに基づいて、立体画像を表示する。
また、中継器122は、受信されたL画像データの欠落率に基づいて、変更要求コマンドを撮影装置121Aに送信する。中継器122は、受信されたR画像データの欠落率に基づいて、変更要求コマンドを撮影装置121Bに送信する。さらに、中継器122は、中継器32と同様に、所定の画像データを撮影装置121に送信する。
なお、撮影装置121および中継器122は、ピア・ツー・ピアで動作させることもできるし、ネットワークの一部として動作させることもできる。
[撮影装置の構成例]
図17は、図16の撮影装置121の構成例を示すブロック図である。
図17に示す構成のうち、図1の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図17の撮影装置121の構成は、主に、送信データ圧縮部12の代わりに送信データ圧縮部151が設けられている点、受信データ分離部21の代わりに受信データ分離部152が設けられている点、画像復号部22、補間データ蓄積部23、および画像データ入力切換部24が設けられていない点、および受信データ復号部25の代わりに受信データ復号部153が設けられている点が、図1の構成と異なる。
撮影装置121は、中継器122から変更要求コマンドを受信し、その変更要求コマンドに応じて符号化レートを変更する。
具体的には、撮影装置121の送信データ圧縮部151は、画像アプリ管理部11から供給された画像データを、所定の符号化レートで、ラインベース・コーデックで圧縮し、その画像データのデータ量を削減する。そして、送信データ圧縮部151は、圧縮された画像データを送信メモリ13に出力する。また、送信データ圧縮部151は、受信データ分離部152から供給される符号化レートで、画像データの圧縮における符号化レートを更新する。
受信データ分離部152は、物理層Rx20から供給されたパケットを解析して、画像アプリ管理部11で必要なラインブロック単位の画像データを含むデータを抽出し、受信データとして受信データ復号部153に供給する。受信データ分離部152は、物理層Rx20から供給されたパケットを解析して、変更要求コマンドを抽出し、その変更要求コマンドによって要求される符号化レートを送信データ圧縮部151に供給する。
また、受信データ分離部152は、図1の受信データ分離部21と同様に、物理層Rx20から供給されたパケットを解析し、ルーティングテーブル等の情報に応じて、他の端末への送信が必要な転送データを抽出する。そして、受信データ分離部152は、受信データ分離部21と同様に、その転送データを送信メモリ13に供給する。さらに、受信データ分離部152は、受信データ分離部21と同様に、パケットから送受信制御部14に必要な情報を抽出し、送受信制御部14に供給する。
受信データ復号部153は、受信データ分離部152から供給される受信データをラインベース・コーデックに対応する方式で復号し、その結果得られる画像データを画像アプリ管理部11に供給する。
なお、撮影装置121は、受信データ分離部152と受信データ復号部153の間に、上述した特許文献1に記載されているラインベース補間部を設け、中継器122から送信されてくる画像データの補間処理を行うようにしてもよい。
[撮影装置の処理の説明]
図18は、図17の撮影装置121による符号化制御処理を説明するフローチャートである。この符号化制御処理は、例えば、画像アプリ管理部11から送信データ圧縮部151に画像データが供給されたとき、開始される。
ステップS100において、送信データ圧縮部151は、画像アプリ管理部11から供給された画像データを、所定の符号化レートで、ラインベース・コーデックで圧縮する符号化処理を初期化し、符号化処理を開始する。
ステップS101において、受信データ分離部152は、物理層Rx20から供給されたパケットを解析して、変更要求コマンドが受信されたかどうかを判定する。
ステップS101で変更要求コマンドが受信されたと判定された場合、受信データ分離部152は、その変更要求コマンドによって要求される符号化レートを送信データ圧縮部151に供給する。そして、ステップS102において、送信データ圧縮部151は、符号化処理における符号化レートとして、受信データ分離部152から供給される符号化レートを設定する。
ステップS103において、送信データ圧縮部151は、符号化処理をリセットする。これにより、符号化レートの変更によって生じる入力クロックの変更等に対応することができる。
ステップS104において、送信データ圧縮部151は、変更後の符号化レートでの符号化処理を開始する。そして、処理はステップS105に進む。
一方、ステップS101で変更要求コマンドが受信されていないと判定された場合、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、送信データ圧縮部151は、符号化処理を終了するかどうか、例えば画像データが画像アプリ管理部11から供給されなくなったかどうかを判定する。ステップS105で符号化処理を終了しないと判定された場合、処理はステップS101に戻り、符号化処理を終了すると判定されるまで、ステップS101乃至S105の処理が繰り返される。
一方、ステップS105で符号化処理を終了すると判定された場合、送信データ圧縮部151は符号化処理を終了する。
[中継器の構成例]
図19は、図16の中継器122の構成例を示すブロック図である。
図19に示す構成のうち、図3の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図19の中継器122の構成は、主に、送信メモリ13の代わりに送信メモリ171が設けられている点、およびラインベース補間部42の代わりにラインベース補間部172が設けられている点が、図3の構成と異なる。
中継器122において、送信メモリ171は、図1や図3の送信メモリ13と同様に、送信データ圧縮部12から入力された画像データを蓄積する。また、送信メモリ171は、送信メモリ13と同様に、受信データ分離部21から供給される転送データを蓄積する。送信メモリ171は、送信メモリ13と同様に、データの蓄積状況を送受信制御部14に通知する。
また、送信メモリ171は、ラインベース補間部172から供給される撮影装置121Aへの変更要求コマンドや撮影装置121Bへの変更要求コマンドを蓄積する。この撮影装置121Aへの変更要求コマンドは、画像データや受信データと同様に送信データ生成部15に供給されてパケット化され、物理層Tx17、送受信切替部18、およびアンテナ19を介して、撮影装置121Aに送信される。同様に、撮影装置121Bへの変更要求コマンドは、撮影装置121Bに送信される。
ラインベース補間部172は、図3のラインベース補間部42と同様に、受信データ分離部41から供給される受信データに対して補間処理を行う。また、ラインベース補間部172は、受信データ復号部43から供給されるデコード情報に含まれる欠陥率に基づいて、撮影装置121への変更要求コマンドを生成し、送信メモリ171に供給する。なお、ラインベース補間部172の詳細については、後述する図20を参照して説明する。
[ラインベース補間部の構成例]
図20は、図19のラインベース補間部172の構成例を示すブロック図である。
図20に示す構成のうち、図8の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図20のラインベース補間部172の構成は、主に、ラインベース複数データリンク管理部105、画像データ入力切替部106の代わりに、ラインベース複数データリンク管理部191、画像データ入力切替部192が設けられている点、および新たに画像レート変更要求部193が設けられている点が、図8の構成と異なる。
図20のラインベース補間部172において、ラインベース複数データリンク管理部191は、図8のラインベース複数データリンク管理部105と同様に、管理テーブルを保持して管理する。ラインベース複数データリンク管理部191は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、L画像データ出力管理部103から供給されるL画像情報と、R画像データ出力管理部104から供給されるR画像情報を管理テーブルに登録する。また、ラインベース複数データリンク管理部191は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、管理テーブルに基づいて、ラインブロック単位で画像データ入力切替部106に選択を指示する。
また、ラインベース複数データリンク管理部105は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、図19の受信データ復号部43から供給されるデコード情報に基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に読み出しを指示する。さらに、ラインベース複数データリンク管理部191は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、例えば管理テーブルに基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に蓄積を指示する。
また、ラインベース複数データリンク管理部191は、デコード情報に基づいて、撮影装置121Aや撮影装置121Bへの変更要求コマンドの送信を画像データ入力切替部192に指示する。
画像データ入力切替部192は、図8の画像データ入力切替部106と同様に、ラインベース複数データリンク管理部105の指示に応じて、受信データ解析部101から供給される受信データと、データ蓄積部102から供給される補間データのうちのいずれか一方を選択し、補間後データとして図19の受信データ復号部43に出力する。
また、画像データ入力切替部192は、ラインベース複数データリンク管理部191からの指示に応じて、撮影装置121Aや撮影装置121Bへの変更要求コマンドの送信を画像レート変更要求部193に指示する。
画像レート変更要求部193は、画像データ入力切替部192からの指示に応じて撮影装置121Aや撮影装置121Bへの変更要求コマンドを生成し、図19の送信メモリ171に供給する。
[中継器の処理の説明]
図21は、図19の中継器122による補間データ読み出し処理を説明するフローチャートである。この補間データ読み出し処理は、例えば、図19の受信データ復号部43により復号処理が開始されたとき、開始される。なお、中継器122は、図11の補間データ蓄積処理を行うものとする。
ステップS121において、ラインベース複数データリンク管理部191は、受信データ復号部43からデコード情報を取得する。
ステップS122において、ラインベース複数データリンク管理部191は、デコード情報に含まれるL画像データとR画像データの欠落率の少なくとも一方が予め設定された閾値を超えているかどうかを判定する。即ち、ラインベース複数データリンク管理部191は、補間後データとしてのL画像データとR画像データのパケットエラー数の少なくとも一方が所定の閾値(第3の閾値)を超えているかどうかを判定する。
ステップS122でL画像データとR画像データの欠落率の少なくとも一方が予め設定された閾値を超えていると判定された場合、ステップS123において、ラインベース複数データリンク管理部191は、デコード情報に含まれる現在のデコード対象のラインブロック番号を認識する。そして、ラインベース複数データリンク管理部191は、そのラインブロック番号をL画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104を介して、補間データ蓄積部112に指示する。
ステップS124において、補間データ蓄積部112は、L画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104から指示されたラインブロック番号のラインブロックの補間データを読み出して、画像データ入力切替部106に供給する。
ステップS125において、ラインベース複数データリンク管理部191は、撮影装置121Aや撮影装置121Bへの変更要求コマンドの送信を、画像データ入力切替部192を介して画像レート変更要求部193に指示する。具体的には、L画像データの欠落率が閾値を超えている場合には、ラインベース複数データリンク管理部191は、撮影装置121Aへの変更要求コマンドの送信を指示し、R画像データの欠落率が閾値を超えている場合には、撮影装置121Bへの変更要求コマンドの送信を指示する。
なお、ラインベース複数データリンク管理部191は、所定の変更幅の変更要求コマンドの送信を指示するようにしてもよいし、欠落率に応じた変更幅の変更要求コマンドの送信を指示するようにしてもよい。
ステップS126において、画像レート変更要求部193は、ラインベース複数データリンク管理部191から画像データ入力切替部192を介して供給される指示に応じて、撮影装置121への変更要求コマンドを生成する。そして、画像レート変更要求部193は、その変更要求コマンドを図19の送信メモリ171に供給して蓄積させる。
ステップS127において、送信データ生成部15は、送信メモリ171に蓄積されている撮影装置121の変更要求コマンドをパケット化し、物理層Tx17、送受信切替部18、およびアンテナ19を介して、撮影装置121に送信する。
ステップS128において、受信データ復号部43は、復号処理のリセットが必要であるかどうかを判定する。
具体的には、一般的に、符号化レートが途中で変化すると、復号タイミングが変化するため、復号処理をリセットする必要がある。しかしながら、符号化レートの変化が小さい場合には、復号処理をリセットする必要がない場合がある。そこで、ステップS128では、受信データ復号部43は、例えば、符号化レートの変化が所定の閾値より大きいかどうかを判定し、符号化レートの変化が所定の閾値より大きい場合、復号処理のリセットが必要であると判定する。一方、符号化レートの変化が所定の閾値より大きくはない場合、復号処理のリセットが必要ではないと判定する。
ステップS128で復号処理のリセットが必要であると判定された場合、ステップS129において、受信データ復号部43は、復号処理をリセットする。そして、処理はステップS130に進む。
一方、ステップS128で復号処理のリセットが必要ではないと判定された場合、処理はステップS129をスキップし、ステップS130に進む。
ステップS130において、ラインベース複数データリンク管理部191は、デコード情報を取得し、そのデコード情報に含まれるL画像データとR画像データの欠落率が両方とも閾値以下になったかどうかを判定する。
ステップS130でL画像データとR画像データの欠落率が両方とも閾値以下になっていないと判定された場合、処理はステップS123に戻る。そして、L画像データとR画像データの欠落率が両方とも閾値以下になるまで、ステップS123乃至S130の処理が繰り返され、変更後の符号化レートが前回と異なる変更要求コマンドが生成される。
なお、ステップS130でL画像データとR画像データの欠落率が両方とも閾値以下になっていないと判定された場合であっても、変更後の符号化レートが最低値となるように変更要求コマンドが生成されているときには、変更要求コマンドに代えて通信悪化を通知する情報が撮影装置121に送信され、処理は終了する。
一方、ステップS130でL画像データとR画像データの欠落率が両方とも閾値以下になったと判定された場合、または、ステップS122でL画像データとR画像データの欠落率が両方とも予め設定された閾値を超えていないと判定された場合、処理は終了する。
以上のように、中継器122は、L画像データとR画像データの少なくとも一方の欠落率が閾値を越えている場合に、その一方に対応する撮影装置121Aまたは撮影装置121Bへ変更要求コマンドを送信する。これにより、L画像データとR画像データの少なくとも一方の符号化レートが変更されるので、L画像データとR画像データの少なくとも一方の伝搬環境が悪化した場合であっても、立体画像データを安定して再生することができる。
なお、図21の補間データ読み出し処理は、図12の補間データ読み出し処理に対応するもの、即ち図11の補間データ蓄積処理が行われる場合の補間読み出し処理であるが、図14の補間データ蓄積処理が行われる場合の補間読み出し処理も、図15のステップS74およびS75の処理がステップS123とステップS124の間で行われる点を除いて図21の補間データ読み出し処理と同様である。
また、中継器122による管理テーブル更新処理および切替処理は、それぞれ、図10の管理テーブル更新処理および図13の切替処理と同様であるので、説明は省略する。
さらに、第2実施の形態では、符号化レートが変更されるものとしたが、符号化レートではなく、ラインベース・コーデックにおける構造化レベル、即ち周波数成分等の他の符号化に関する情報が変更されるようにしてもよい。また、符号化レートと構造化レベルの両方が変更されるようにしてもよい。さらに、符号化レートではなく、通信レート等の通信に関する情報が変更されるようにしてもよい。この場合、撮影装置121の送信データ生成部15が、通信レートを変更するように動作する。
また、符号化レートは、より低くなるように変更されてもよいし、より高くなるように変更されてもよい。
<第3実施の形態>
[通信システムの第1実施の形態の構成例]
図22は、本発明を適用した通信システムの第3実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図22に示す構成のうち、図2の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図22の通信システム200の構成は、主に、撮影装置31Aの代わりに撮影装置201Aが設けられている点、および中継器32の代わりに中継器202が設けられている点が、図2の構成と異なる。
通信システム200では、L画像データだけでなく、L画像データとともに取得された音声データが、中継器202に無線で送信される。
具体的には、通信システム200において、撮影装置201Aは、図2の撮影装置31Aと同様に、例えば、ビデオカメラにより構成される。撮影装置201Aは、被写体を撮影するとともに、周囲の音声を取得する。そして、撮影装置201Aは、撮影装置31Aと同様に、撮影の結果得られる画像データをラインベース・コーデックで圧縮する。また、撮影装置201Aは、取得された音声のアナログ信号をPCM(Pulse Code Modulation)データに変換し、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer-3),WMA(Windows Media Audio),RealAudio,ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)等の方式で圧縮する。
そして、撮影装置201Aは、圧縮された画像データをL画像データとして、中継器202に無線で送信するとともに、音声データを無線で送信する。また、撮影装置201Aは、撮影装置31Aと同様に、中継器202から送信されてくる画像データ等を無線で受信する。
中継器202は、図2の中継器32と同様に、例えば、PCにより構成される。中継器202は、撮影装置201Aから送信されてくるL画像データおよび音声データと、撮影装置31Bから送信されてくるR画像データを無線で受信する。中継器202は、中継器32と同様に、受信されたL画像データとR画像データをラインベース・コーデックに対応する方式で復号し、復号の結果得られるL画像データとR画像データに基づいて、立体画像を表示する。また、中継器202は、受信された音声データをMP3,WMA,RealAudio,ATRAC等に対応する方式で復号し、復号の結果得られるPCMデータに基づいて、音声を出力する。また、中継器202は、中継器32と同様に、所定の画像データを撮影装置201Aと撮影装置31Bに送信する。
[中継器の構成例]
図23は、図22の中継器202の構成例を示すブロック図である。
図23に示す構成のうち、図3の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図23の中継器202の構成は、主に、送信データ圧縮部40、送信メモリ13、受信データ分離部41、ラインベース補間部42、受信データ復号部43の代わりに、送信データ圧縮部220、送信メモリ221、受信データ分離部222、ラインベース補間部223、受信データ復号部224が設けられている点が、図3の構成と異なる。
中継器202において、送信データ圧縮部220は、図3の送信データ圧縮部40と同様に、画像アプリ管理部11から供給された画像データを、所定の符号化レートで、ラインベース・コーデックで圧縮し、その画像データのデータ量を削減する。そして、送信データ圧縮部220は、送信データ圧縮部40と同様に、圧縮された画像データを送信メモリ221に出力する。また、送信データ圧縮部220は、画像アプリ管理部11から供給された音声データを、MP3,WMA,RealAudio,ATRAC等の方式で圧縮し、データ量を削減する。そして、送信データ圧縮部220は、圧縮された音声データを送信メモリ221に出力する。
送信メモリ221は、送信データ圧縮部220から入力された画像データと音声データを蓄積する。この画像データと音声データは、送信データ生成部15に読み出されてパケット化される。また、送信メモリ221は、図3の送信メモリ13と同様に、受信データ分離部222から供給される転送データを蓄積する。なお、送信メモリ221は、送信メモリ13と同様に、他の端末へ転送しないデータも蓄積するようにしてもよい。また、送信メモリ221は、データの蓄積状況を送受信制御部14に通知する。
受信データ分離部222は、物理層Rx20から供給されたパケットを解析して、画像アプリ管理部11で必要なラインブロック単位の画像データを含むデータと、その画像データに対応する音声データを含むデータを、受信データとしてラインベース補間部223に供給する。なお、音声データを含むデータには、少なくとも、音声データと、その音声データに対応する画像データのラインブロック番号が含まれている。
また、受信データ分離部222は、図1の受信データ分離部21と同様に、物理層Rx20から供給されたパケットを解析し、ルーティングテーブル等の情報に応じて、他の端末への送信が必要な転送データを抽出する。そして、受信データ分離部222は、受信データ分離部21と同様に、その転送データを送信メモリ221に供給する。さらに、受信データ分離部222は、受信データ分離部21と同様に、パケットから送受信制御部14に必要な情報を抽出し、送受信制御部14に供給する。
ラインベース補間部223は、図3のラインベース補間部42と同様に、受信データ分離部222から供給される受信データに対して補間処理を行う。そして、ラインベース補間部223は、受信データに対する補間処理の結果得られる補間後データを、受信データ復号部224に供給する。なお、ラインベース補間部223の詳細については、後述する図24を参照して説明する。
受信データ復号部224は、ラインベース補間部223から供給される補間後データのうちの画像データをラインベース・コーデックに対応する方式で復号し、その結果得られる画像データを画像アプリ管理部11に供給する。また、受信データ復号部224は、ラインベース補間部223から供給される補間後データのうちの音声データをMP3,WMA,RealAudio,ATRAC等に対応する方式で復号し、その結果得られるPCMデータを画像アプリ管理部11に供給する。
さらに、受信データ復号部224は、受信データ復号部43と同様に、補間後データの欠落率を求める。受信データ復号部224は、受信データ復号部43と同様に、その欠落率と現在のデコード対象のラインブロック番号を、デコード情報としてラインベース補間部223に供給する。
なお、撮影装置201Aの構成は、ラインベース補間部223を有さないか、または、ラインベース補間部223の代わりに上述した特許文献1に記載されているラインベース補間部を設ける点を除いて、中継器202の構成と同様であるので、説明は省略する。
[ラインベース補間部の構成例]
図24は、図23のラインベース補間部223の構成例を示すブロック図である。
図24に示す構成のうち、図8の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図24のラインベース補間部223の構成は、主に、画像データ入力切替部106の代わりに画像データ入力切替部240が設けられている点、受信データ解析部241、生成部242、音声データ出力管理部243、および音声データ入力切替部244が新たに設けられている点が、図8の構成と異なる。
ラインベース補間部223において、画像データ入力切替部240は、図8の画像データ入力切替部106と同様に、ラインベース複数データリンク管理部105の指示に応じて、受信データ解析部101から供給される受信データのうちの画像データを含むデータと、データ蓄積部102から供給される補間データのうちのいずれか一方を選択する。そして、画像データ入力切替部240は、画像データ入力切替部106と同様に、選択されたデータを補間後データとして図23の受信データ復号部224に出力する。また、画像データ入力切替部240は、受信データのうちの画像データを含むデータと、補間データのうちの選択されたデータを表す情報である選択情報を、音声データ入力切替部244に供給する。
受信データ解析部241は、図23の受信データ分離部222から供給される受信データのうちの音声データを含むデータを保持する。また、受信データ解析部241は、その音声データを含むデータを解析し、そのデータに含まれるラインブロック番号を認識する。そして、受信データ解析部241は、音声データ出力管理部243により指示されたラインブロック番号の音声データを含むデータを、音声データ入力切替部244に供給する。
また、受信データ解析部241は、音声データを含むデータを解析し、そのデータのパケットエラー率を音声データのエラー率として検出する。そして、受信データ解析部241は、音声データのエラー率を音声データ出力管理部243に供給する。
生成部242は、音声をミュートするためのデータであるミュートデータを生成する。具体的には、例えば、生成部242は、周波数成分が0の音声データをミュートデータとして生成する。また、生成部242は、受信データ分離部222から供給される受信データのうちの音声データを含むデータに基づいて、その音声データをミュートデータで補間したときに高周波の音声データとならないような補間位置を検索する。そして、生成部242は、音声データ出力管理部243により指示されたラインブロック番号の音声データを補間位置でミュートデータに置き換え、その結果得られる音声データを含むデータを補間データとして音声データ入力切換部244に供給する。
音声データ出力管理部243は、図23の受信データ復号部224から供給されるデコード情報に含まれる現在のデコード対象のラインブロック番号を、生成部242と受信データ解析部241に指示する。また、音声データ出力管理部243は、受信データ解析部241から供給される音声データのエラー率に基づいて、音声データ入力切替部244に選択を指示する。
音声データ入力切替部244は、画像データ入力切替部240から供給される選択情報および音声データ出力管理部243からの指示に基づいて、受信データ解析部241から供給される受信データのうちの音声データを含むデータと、生成部242から供給される補間データのうちのいずれか一方を選択する。そして、音声データ入力切替部244(音声出力手段)は、選択された音声データを含むデータまたは補間データを、補間後データとして図23の受信データ復号部224に出力する。
[中継器の処理の説明]
図25は、図24のラインベース補間部223による音声処理を説明するフローチャートである。この音声処理は、例えば、図24の画像データ入力切替部240から選択情報が入力されたとき、開始される。
図25のステップS141において、音声データ入力切替部244は、画像データ入力切替部240から供給される選択情報に基づいて、画像データ入力切替部240において補間データが選択されているかどうかを判定する。
ステップS141で補間データが選択されていると判定された場合、処理はステップS142に進む。ステップS142において、音声データ入力切替部244は、受信データ解析部241から供給される受信データと、生成部242から供給される補間データのうちの補間データを選択し、補間後データとして出力する。これにより、補間データ蓄積部112に蓄積されている補間データに対応する画像が表示される場合に、リップシンクのない音声が出力されることを防止することができる。その結果、画像に適した快適な音声を出力することができる。
一方、ステップS141で補間データが選択されていないと判定された場合、即ち画像データ入力切替部240において受信データが選択されている場合、処理はステップS143に進む。
ステップS143において、音声データ出力管理部243は、受信データ解析部241から供給される音声データのエラー率が予め設定された閾値を越えているかどうかを判定する。
ステップS143で音声データのエラー率が予め設定された閾値を超えていると判定された場合、ステップS144において、音声データ出力管理部243は、生成部242から出力される補間データを出力するかどうかを判定する。
具体的には、例えば、ユーザにより、音声データのエラー率が予め設定された閾値を超えている場合には補間データが出力されるように設定されている場合、音声データ出力管理部243は、補間データを出力すると判定する。一方、ユーザにより、音声データのエラー率が予め設定された閾値を超えている場合であっても、受信データのうちの音声データを含むデータがそのまま出力されるように設定されている場合、音声データ出力管理部243は、補間データを出力しないと判定する。
ステップS144で補間データを出力すると判定された場合、音声データ出力管理部243は、音声データ入力切替部244に補間データの選択を指示する。そして、ステップS145において、音声データ入力切替部244は、生成部242から供給される補間データを選択して出力し、処理を終了する。
一方、ステップS143で音声データのエラー率が閾値を超えていないと判定された場合、またはステップS144で補間データを出力しないと判定された場合、音声データ出力管理部243は、音声データ入力切替部244に受信データのうちの音声データを含むデータの選択を指示する。そして、ステップS146において、音声データ入力切替部244は、受信データ解析部241から供給される受信データのうちの音声データを含むデータを選択して出力し、処理を終了する。
なお、上述した説明では、ラインベース補間部223が、図8のラインベース補間部42に音声処理を行うブロックを加えることにより構成されたが、図20のラインベース補間部172に音声処理を行うブロックを加えることにより構成されるようにすることもできる。
<第4実施の形態>
[ラインベース補間部の構成例]
図26は、図3のラインベース補間部42の他の構成例を示すブロック図である。
図26に示す構成のうち、図8の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図26のラインベース補間部42の構成は、受信データ解析部101の代わりに受信データ解析部301が設けられている点、および、ラインベース複数データリンク管理部105の代わりにラインベース複数データリンク管理部302が設けられている点が、図8の構成と異なる。
図26のラインベース補間部42は、シーンチェンジ後の最初のフィールド(画面)のパラメータ情報の取得中に、補間データを出力する。なお、パラメータ情報とは、量子化情報やフレーム間予測に用いられる情報である。
具体的には、図26のラインベース補間部42において、受信データ解析部301は、図8の受信データ解析部101と同様に、図3の受信データ分離部41から供給される受信データを保持する。
また、受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、その受信データを解析し、その受信データに含まれるラインブロック番号を認識する。さらに、受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、受信データを解析し、その受信データに含まれるチャネル番号に基づいて、受信データに含まれる画像データがL画像データであるか、またはR画像データであるかを認識する。受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、受信データを解析し、受信データのパケットエラー数と到達時間を検出する。
さらに、受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、受信データに含まれる画像データがL画像データである場合、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および受信データの到達時間を、L画像データ情報としてL画像データ出力管理部103に供給する。一方、受信データに含まれる画像データがR画像データである場合、受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および到達時間をR画像データ出力管理部104に供給する。
さらに、受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、L画像データ出力管理部103により指示されたラインブロック番号のL画像データを含む受信データを読み出すとともに、R画像データ出力管理部104により指示されたラインブロック番号のR画像データを含む受信データを読み出す。
また、受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、読み出された受信データに含まれるL画像データおよびR画像データのラインブロックの少なくとも一方にエラーが発生している場合、そのエラーが発生している部分に対応するL画像データおよびR画像データの部分に強制デコードデータを挿入する。そして、受信データ解析部301は、受信データ解析部101と同様に、強制デコードデータが挿入された受信データを、画像データ入力切替部106に供給する。
さらに、受信データ解析部301(検出手段)は、受信データを解析し、シーンチェンジを検出する。シーンチェンジの検出方法は、受信データに含まれるL画像データまたはR画像データどうしの差分に基づいて検出する方法や、撮影装置31から送信されてくるシーンチェンジのフィールド位置を表す情報に基づいて検出する方法等がある。受信データ解析部301は、シーンチェンジの検出結果をラインベース複数データリンク管理部302に供給する。
ラインベース複数データリンク管理部302は、図8のラインベース複数データリンク管理部105と同様に、管理テーブルを保持して管理する。ラインベース複数データリンク管理部302は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、L画像データ出力管理部103から供給されるL画像情報と、R画像データ出力管理部104から供給されるR画像情報を管理テーブルに登録する。また、ラインベース複数データリンク管理部302は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、管理テーブルに基づいて、画像データ入力切替部106に選択を指示する。
また、ラインベース複数データリンク管理部302は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、図3の受信データ復号部43から供給されるデコード情報に基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に読み出しを指示する。さらに、ラインベース複数データリンク管理部302は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、例えば管理テーブルに基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に蓄積を指示する。
また、ラインベース複数データリンク管理部302は、受信データ解析部301から供給されるシーンチェンジの検出結果に基づいて、画像データ入力切替部106に選択を指示する。
[中継器の処理の説明]
図27は、図26のラインベース補間部42によるシーンチェンジ処理を説明するフローチャートである。このシーンチェンジ処理は、例えば、受信データ解析部301から新チェンジの有りを表すシーンチェンジの検出結果がラインベース複数データリンク管理部302に供給されたとき、開始される。なお、ラインベース補間部42では、図11の補間データ蓄積処理が行われるものとする。
ステップS161において、ラインベース複数データリンク管理部302は、図3の受信データ復号部43から供給されるデコード情報に含まれる、現在のデコード対象のラインブロック番号を認識する。そして、ラインベース複数データリンク管理部302は、そのラインブロック番号をL画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104を介して、補間データ蓄積部112に指示する。また、ラインベース複数データリンク管理部302は、補間データ蓄積部112から出力される補間データの選択を画像データ入力切替部106に指示する。
ステップS162において、補間データ蓄積部112は、L画像データ出力管理部103およびR画像データ出力管理部104から指示されたラインブロック番号のラインブロックの補間データを読み出して、画像データ入力切替部106に供給する。
ステップS163において、画像データ入力切替部106は、ラインベース複数データリンク管理部302からの指示に応じて、補間データ蓄積部112から読み出された補間データを選択し、補間後データとして出力する。
ステップS164において、受信データ解析部301は、シーンチェンジ後の最初のフィールドの受信データを解析し、その受信データに含まれるパラメータ情報を収集する。
ステップS165において、受信データ解析部301は、1フィールド分のパラメータ情報が収集されたかどうか、即ちシーンチェンジ後の最初のフィールドのパラメータ情報が全て収集されたかどうかを判定する。
ステップS165で1フィールド分のパラメータ情報がまだ収集されていないと判定された場合、処理はステップS161に戻り、1フィールド分のパラメータ情報が収集されるまで、ステップS161乃至S165の処理が繰り返される。即ち、シーンチェンジ後の最初のフィールドのパラメータ情報が収集されている間、補間データが出力される。
一方、ステップS165で1フィールド分のパラメータ情報が収集されたと判定された場合、処理は終了する。
なお、シーンチェンジ後の2フィールド目以降の受信データについては、図12の補間データ読み出し処理および図13の切替処理が行われる。また、中継器32において、図14の補間データ蓄積処理が行われる場合には、シーンチェンジ後の2フィールド目以降の受信データについては、図15の補間データ読み出し処理および図13の切替処理が行われる。また、この場合のシーンチェンジ処理は、ステップS162とS163の処理の間に図15のステップS74とS75の処理が行われる点を除いて、図27のシーンチェンジ処理と同様である。
以上のように、図26のラインベース補間部42は、シーンチェンジ後の最初のフィールドの受信データのパラメータ情報を取得している間、補間データを出力する。即ち、ラインベース補間部42は、シーンチェンジ時において画像データが大きく変化することにより、圧縮効率が下がり、画質が劣化したシーンチェンジ後の最初のフィールドの画像データを含む受信データに代えて、補間データを出力する。これにより、出力画像データの画質が向上する。
さらに、第4実施の形態では、図8のラインベース補間部42において、シーンチェンジ後の最初のフィールドのパラメータ情報が収集されている間補間データが出力されるようにしたが、図20のラインベース補間部172や図24のラインベース補間部223において、シーンチェンジ後の最初のフィールドのパラメータ情報が収集されている間補間データが出力されるようにすることもできる。
また、第4実施の形態では、シーンチェンジ時にシーンチェンジ処理が行われたが、チャンネル切替時等の立体画像データが時間的に大きく変化する場合に、シーンチェンジ処理が行われるようにしてもよい。
<第5実施の形態>
[ラインベース補間部の構成例]
図28は、図3のラインベース補間部42の他の構成例を示すブロック図である。
図28に示す構成のうち、図8の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図28のラインベース補間部42の構成は、受信データ解析部101、ラインベース複数データリンク管理部105、画像データ入力切換部106の代わりに受信データ解析部351、ラインベース複数データリンク管理部352、画像データ入力切替部353が設けられている点が、図8の構成と異なる。
図28のラインベース補間部42は、視差が所定の閾値より小さく、かつ、L画像データとR画像データのラインブロックのいずれか一方のパケットエラー数および到達時間が所定の閾値より小さい場合、その一方から他方を生成し、補間データの代わりに出力する。
具体的には、図28のラインベース補間部42において、受信データ解析部351は、図8の受信データ解析部101と同様に、図3の受信データ分離部41から供給される受信データを保持する。また、受信データ解析部351は、受信データ解析部101と同様に、その受信データを解析し、その受信データに含まれるラインブロック番号を認識する。さらに、受信データ解析部351は、受信データ解析部101と同様に、受信データを解析し、その受信データに含まれるチャネル番号に基づいて、受信データに含まれる画像データがL画像データであるか、またはR画像データであるかを認識する。受信データ解析部351は、受信データ解析部101と同様に、受信データを解析し、受信データのパケットエラー数と到達時間を検出する。
さらに、受信データ解析部351は、受信データ解析部101と同様に、受信データに含まれる画像データがL画像データである場合、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および到達時間を、L画像データ情報としてL画像データ出力管理部103に供給する。一方、受信データに含まれる画像データがR画像データである場合、受信データ解析部351は、受信データ解析部101と同様に、その受信データのラインブロック番号、パケットエラー数、および到達時間をR画像データ出力管理部104に供給する。
さらに、受信データ解析部351は、受信データ解析部101と同様に、L画像データ出力管理部103により指示されたラインブロック番号のL画像データを含む受信データを読み出すとともに、R画像データ出力管理部104により指示されたラインブロック番号のR画像データを含む受信データを読み出す。
また、受信データ解析部351は、受信データ解析部101と同様に、読み出された受信データに含まれるL画像データおよびR画像データのラインブロックの少なくとも一方にエラーが発生している場合、そのエラーが発生している部分に対応するL画像データおよびR画像データの部分に強制デコードデータを挿入する。そして、受信データ解析部101は、強制デコードデータが挿入された受信データを、画像データ入力切替部353に供給する。
また、受信データ解析部351(視差検出手段)は、受信データとしてのL画像データとR画像データのラインブロックを解析し、そのラインブロックの視差を検出する。なお、この視差は、受信データに含まれていてもよいし、L画像データとR画像データのラインブロックのずれ量から算出されるようにしてもよい。受信データ解析部351は、検出されたラインブロックの視差が所定の閾値以上であるかどうかを判定し、その判定結果を表すフラグである視差フラグを生成する。受信データ解析部351は、各ラインブロックの視差フラグを、そのラインブロックのラインブロック番号とともにラインベース複数データリンク管理部352に供給する。
ラインベース複数データリンク管理部352は、図8のラインベース複数データリンク管理部105と同様に、管理テーブルを保持して管理する。ラインベース複数データリンク管理部352は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、L画像データ出力管理部103から供給されるL画像情報と、R画像データ出力管理部104から供給されるR画像情報を管理テーブルに登録する。また、ラインベース複数データリンク管理部352は、受信データ解析部351から供給されるラインブロックの視差フラグを、その視差フラグとともに供給されるラインブロック番号に対応づけて管理テーブルに登録する。
また、ラインベース複数データリンク管理部352は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、管理テーブルに基づいて、ラインブロック単位で画像データ入力切替部353に選択を指示する。ラインベース複数データリンク管理部352は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、受信データ復号部43から供給されるデコード情報に基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に読み出しを指示する。さらに、ラインベース複数データリンク管理部352は、ラインベース複数データリンク管理部105と同様に、例えば管理テーブルに基づいて、L画像データ出力管理部103とR画像データ出力管理部104に蓄積を指示する。
画像データ入力切替部353は、ラインベース複数データリンク管理部352の指示に応じて、補間データ蓄積部112から読み出された補間データとしてのL画像データとR画像データのうちの一方から他方を生成し、その結果得られるL画像データとR画像データを一部補間データとする。画像データ入力切替部353は、ラインベース複数データリンク管理部352の指示に応じて、受信データ解析部351からの受信データ、データ蓄積部102からの補間データ、および一部補間データのうちのいずれかを選択し、図3の受信データ復号部43に出力する。
[管理テーブルの例]
図29は、管理テーブルの例を示す図である。
図29の管理テーブルは、図9の管理テーブルに、「視差フラグ」という項目が追加されることにより構成されている。項目「視差フラグ」に対応する情報としては、受信データ解析部351により生成された視差フラグが登録される。ここでは、視差フラグ「1」は、視差が所定の閾値以上であることを表し、視差フラグ「0」は、視差が所定の閾値より小さいことを表す。
図29の例では、ラインブロック番号「1」乃至「8」に対応する視差フラグとして、それぞれ、「1」、「0」、「0」、「1」、「0」、「0」、「0」、「1」が登録されている。
従って、図9の例では、ラインブロック番号「3」に対応する項目「出力」の情報は、「補間データ」であったが、図29の例では「L補間データ」となっている。なお、「L補間データ」とは、受信データとしてのL画像データと、そのL画像データから生成されたR画像データからなる一部補間データのことである。
より詳細には、ラインブロック番号「3」のラインブロックにおいては、R画像データのパケットエラー数が閾値以上であるが、L画像データの到達時間およびパケットエラー数はそれぞれ閾値より小さい。従って、図28の画像データ入力切換部353は、そのL画像データを水平方向にずらすことによりR画像データを生成し、そのL画像データとR画像データからなる一部補間データを出力する。
また、図9の例では、ラインブロック番号「7」に対応する項目「出力」の情報は、「補間データ」であったが、図29の例では「R補間データ」となっている。なお、「R補間データ」とは、受信データとしてのR画像データと、そのR画像データから生成されたL画像データからなる一部補間データのことである。
より詳細には、ラインブロック番号「7」のラインブロックにおいては、L画像データの到達時間が閾値以上であるが、R画像データの到達時間およびパケットエラー数はそれぞれ閾値より小さい。従って、画像データ入力切換部353は、そのR画像データを水平方向にずらすことによりL画像データを生成し、そのR画像データとL画像データからなる一部補間データを出力する。
[ラインベース補間部の処理の説明]
図30は、図28のラインベース補間部42による切替処理を説明するフローチャートである。
ステップS201において、ラインベース複数データリンク管理部352は、図13のステップS41の処理と同様に、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方のパケットエラー数が閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS201でL画像データとR画像データの両方のパケットエラー数が閾値より小さいと判定された場合、処理はステップS202に進む。
ステップS202において、ラインベース複数データリンク管理部352は、図13のステップS42の処理と同様に、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データの両方の到達時間が閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS202でL画像データとR画像データの両方の到達時間が閾値より小さいと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部352は、受信データの選択を画像データ入力切替部353に指示する。そして、ステップS203において、画像データ入力切替部353は、受信データ解析部351からの受信データを補間後データとして出力し、処理を終了する。
一方、ステップS202でL画像データとR画像データの両方の到達時間が閾値より小さくはないと判定された場合、処理はステップS204に進む。ステップS204において、ラインベース複数データリンク管理部352は、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックの視差フラグが0であるかどうかを判定する。
ステップS204で視差フラグが0であると判定された場合、ステップS205において、ラインベース複数データリンク管理部352は、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データのいずれか一方の到達時間が閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS205でL画像データとR画像データのいずれか一方の到達時間も閾値より小さくはないと判定された場合、即ちL画像データとR画像データの両方の到達時間が閾値以上である場合、ラインベース複数データリンク管理部352は、補間データの選択を画像データ入力切替部353に指示する。そして、処理はステップS206に進む。
また、ステップS204で視差フラグが0ではないと判定された場合、即ち視差フラグが1である場合、ラインベース複数データリンク管理部352は、補間データの選択を画像データ入力切替部353に指示する。そして、処理はステップS206に進む。
ステップS206において、画像データ入力切替部353は、補間データ蓄積部112からの補間データを補間後データとして出力し、処理を終了する。
一方、ステップS205でL画像データとR画像データのいずれか一方の到達時間が閾値より小さいと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部352は、その一方で他方を生成することにより得られる一部補間データの選択を画像データ入力切替部353に指示する。そして、処理はステップS208に進む。
また、ステップS201でL画像データとR画像データの両方のパケットエラー数が閾値より小さくはないと判定された場合、ステップS207において、ラインベース複数データリンク管理部352は、管理テーブルを参照して、視差フラグが0であるかどうかを判定する。
ステップS207で視差フラグが0であると判定された場合、ステップS208において、ラインベース複数データリンク管理部352は、管理テーブルを参照して、処理対象のラインブロックのL画像データとR画像データのいずれか一方のパケットエラー数が閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS208でL画像データとR画像データのいずれか一方のパケットエラー数が閾値より小さいと判定された場合、処理はステップS209に進む。ステップS209において、ラインベース複数データリンク管理部352は、管理テーブルを参照して、その一方の到達時間が閾値より小さいかどうかを判定する。
ステップS208で一方の到達時間が閾値より小さいと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部352は、その一方で他方を生成することにより得られる一部補間データの選択を画像データ入力切替部353に指示する。そして、処理はステップS210に進む。
ステップS210において、画像データ入力切替部353は、ラインベース複数データリンク管理部352からの指示に応じて、一部補間データを生成する。
ステップS211において、画像データ入力切替部353は、ステップS210で生成された一部補間データを選択して補間後データとして出力し、処理を終了する。
一方、ステップS207で視差フラグが0ではないと判定された場合、ステップS208でL画像データとR画像データのいずれか一方のパケットエラー数も閾値より小さくはないと判定された場合、または、ステップS209で一方の到達時間が閾値より小さくはないと判定された場合、ラインベース複数データリンク管理部352は、画像データ入力切替部353に補間データの選択を指示する。そして、処理はステップS212に進む。
ステップS212において、画像データ入力切替部353は、補間データ蓄積部112から供給される補間データを選択し、補間後データとして出力する。そして処理は終了する。
なお、第5実施の形態では、図8のラインベース補間部42において、一部補間データが生成されて出力されるようにしたが、図20のラインベース補間部172や図24のラインベース補間部223において、一部補間データが生成されて出力されるようにすることもできる。
また、L画像データとR画像データがY成分およびC成分を有する場合、L画像データとR画像データのY成分についてのみパケットエラー数と到達時間の閾値判定を行うようにしてもよい。これは、表示において、C成分の欠落は、あまり目立たない可能性があるためである。
さらに、上述した説明では、欠落率に基づいて補間データの読み出しの有無が決定されたが、受信データ分離部41(152,222)によるパリティチェックの結果に応じて決定されるようにしてもよい。
また、上述した説明では、撮影装置31(121,201A)と、中継器32(122,02)が無線通信を行うものとしたが、電話線(ADSLを含む)、電力線,Co-ax,光ファイバー等による有線通信を行うようにしてもよい。
さらに、受信データ蓄積部111と補間データ蓄積部112は、1フィールド分の画像データを蓄積するものとしたが、複数フィールド分の画像データを蓄積するようにしてもよい。この場合、複数フィールド分の補間データを用いて補間することができるので、より安定した立体画像を再生することができる。
また、画像アプリ管理部11は、受信データ復号部43(153,224)から供給される受信データを、テレビジョン受像機やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置のバッファ(図示せぬ)に記憶させることもできる。通常、このようなバッファには、数フィールドまたは数フレーム分の画像データが蓄積可能である。
さらに、上述した説明では、ラインブロックごとに復号対象とするデータを、受信データおよび補間データの一方から他方に切り替えるようにしたが、フレームごとに切り替えるようにしてもよい。
また、上述した説明では、データ蓄積部102は、蓄積用の受信データ蓄積部111と読み出し用の補間データ蓄積部112の2つの蓄積部を設けることにより、容易なメモリ制御処理を実現可能にしたが、データ蓄積部102の構成はこれに限定されない。
さらに、上述した説明では、立体画像が2視点の画像からなるものとしたので、チャネル数は2であったが、立体画像が2以上の視点の画像からなる場合には、チャネル数は2以上であってもよい。
また、上述した説明では、各ラインブロックのパケットエラー数と到達時間の両方が閾値より小さい場合、そのラインブロックが補間データとして用いられたり、復号対象とされたりしたが、パケットエラー数と到達時間のいずれか一方が閾値より小さい場合に、そのラインブロックが補間データとして用いられたり、復号対象とされたりするようにしてもよい。
さらに、上述した説明では、管理テーブルに1ラインブロック単位で情報が登録されたが、複数ラインブロック単位で情報が登録されるようにしてもよい。この場合、閾値判定処理は、複数ラインブロック単位で行われる。
また、1フィールドの区切りは、HSYNC(Horizontal Synchronizing signal)に対応するものでなくてもよい。
<第6実施の形態>
[本発明を適用したコンピュータの説明]
次に、上述した一連の処理の少なくとも一部は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理の少なくとも一部をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図31は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としての記憶部408やROM(Read Only Memory)402に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、リムーバブルメディア411に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブルメディア411は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。ここで、リムーバブルメディア411としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブルメディア411からドライブ410を介してコンピュータにインストールする他、通信網や放送網を介して、コンピュータにダウンロードし、内蔵する記憶部408にインストールすることができる。すなわち、プログラムは、例えば、ダウンロードサイトから、デジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)401を内蔵しており、CPU401には、バス404を介して、入出力インタフェース405が接続されている。
CPU401は、入出力インタフェース405を介して、ユーザによって、入力部406が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM402に格納されているプログラムを実行する。あるいは、CPU401は、記憶部408に格納されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)403にロードして実行する。
これにより、CPU401は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU401は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース405を介して、出力部407から出力、あるいは、通信部409から送信、さらには、記憶部408に記録等させる。
なお、入力部406は、キーボードや、マウス、マイク等で構成される。また、出力部407は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。